JP2011105319A - 梱包材とそれを用いた梱包体および梱包材の組立方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数個の部品を横置き姿勢で多段に積層して梱包体とするときに使用する発泡樹脂製の梱包材において、1つの種類の梱包材を用いるだけで、部品同士が互いに衝接することのない状態で多段に積層した梱包体を形成することができるようにする。
【解決手段】梱包材Aは、簡易分割部を介して接続する共に断面略矩形状の第1部材と第2部材とを備える。梱包体Cの中央部では梱包材Aをそのまま用い、左右の側部には、梱包材Aを分割した第1部材A11と第2部材A12とを配置して、梱包体Cとする。必要に応じて、最下位と最上位の梱包材には、梱包材Aを上下に2分割したものAU、ADを用いる。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば自動車用の部品などを横置き姿勢で梱包し搬送するのに用いられる梱包材と、その梱包材を用いて複数個の部品を梱包した梱包体、および該梱包材の組立方法に関する。
自動車には形状の異なる多数の部品が使用されており、それらの部品は、部品の製造工場から自動車の組み立て工場へ、梱包材によって梱包された梱包体として搬送される。部品の中でも、比較的に扁平なもの、例えば、ホイール、クラッチ、フレームのような部品は、例えば特許文献1に記載のように、各層の間に樹脂材料からなる保護プレート(緩衝材)を介在させながらその複数個をパレット上に横置き姿勢で多段に積層した梱包体として、または、特許文献2に記載のように、その複数個を上下に配置した支持部材によって縦置き姿勢で複数列に配置した梱包体として、搬送や保管に供されることが多い。
特開2000−289741号公報 特開2005−145505号公報
特許文献1に記載される梱包体では、同じ形状の梱包材(保護プレート)を複数枚用いることで、複数個の部品を多段に積層できる利点がある。しかし、保護プレートは、梱包時に用いられるパレットの全面を覆う大きさのもののであり、保護プレートの材料費が高くなる不都合がある。特許文献2に記載のように、部品の上部と下部のみを支持する支持部材を用いる場合には、支持部材としての材料費を低減することができるが、梱包体とするに当たっては、一般に、異なった形状の多品種の支持部材を必要とする不都合がある。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、複数個の部品を横置き姿勢で多段に積層して梱包体とするときに使用する発泡樹脂製の梱包材であって、梱包材に要する材料コストを低減することができ、かつ1つの種類の梱包材を用いるだけで、部品同士が互いに衝接することのない状態で多段に積層した梱包体を形成することができる梱包材を提供することを第1の課題とする。また、上記の梱包材を用いて形成した梱包体を提供することを第2の課題とする。また、上記の梱包材を用いて梱包体を形成するときの梱包材の組立方法に提供することを第3の課題とする。
本発明による梱包材は、部品を横置き姿勢で梱包するための発泡樹脂材料からなる断面略矩形状の第1部材と第2部材とが一体的に形成されてなる梱包材であって、梱包する部品の一部を保持する第1の部品保持凹部が第1部材の上面側に形成され、梱包する部品の他部を保持する第2の部品保持凹部が第2部材の上面側に形成され、第1の部品保持凹部および第2の部品保持凹部はそれぞれ梱包材の両側において開放された状態で並行に配置されていることを特徴とする。上記の包装材において、前記第1の部品保持凹部および第2の部品保持凹部はそれぞれ1個であってもよく、それぞれ2個以上形成されていてもよい。
本発明による梱包材の他の態様は、さらに、前記第1部材の下面側には、前記上面側に形成された第1の部品保持凹部に対向する位置に、梱包する部品の上部の一部を収容する第1の部品収容凹部が形成され、前記第2部材の下面側には、前記上面側に形成された第2の部品保持凹部に対向する位置に、梱包する部品の上部の他部を収容する第2の部品収容凹部が形成され、第1の部品収容凹部および第2の部品収容凹部はそれぞれ梱包材の両側において開放された状態で並行に配置されていることを特徴とする。上記の包装材において、前記第1の部品保持凹部、第2の部品保持凹部、第1の部品収容凹部および第2の部品収容凹部はそれぞれ1個だけであってもよく、それぞれが2個以上形成されていてもよい。
本発明による梱包材の好ましい態様において、前記第1部材と第2部材とはそれぞれの境界において簡易分割部を介して一体的に形成されていることを特徴とする。該簡易分割部は、第1部材と第2部材に分割することが容易に行えることを条件に任意の構成であってよいが、少なくとも上面側および下面側のいずれか一方または双方において、一または複数の溝状に形成されている構成、あるいは、第1部材および第2部材の境界に沿って、一または複数の第1部材および第2部材よりも薄肉状の棒状体が第1部材および第2部材に一体的に形成されている構成、等が好ましい態様として例示される。
また、本発明による梱包体は、上記のいずれかの梱包材を用いた梱包体であって、梱包材が前記第1部材と第2部材とに分離されて、分離された第1部材の第1の部品保持凹部と分離された第2部材の第2の部品保持凹部とが向かい合って配置されて部品保持領域が形成されていることを特徴とする。
本発明による梱包体の他の態様では、上記の一または複数の梱包材から構成された梱包材群と一の梱包材とを用いた梱包体であって、該一の梱包材が前記第1部材と第2部材とに分離されて、該分離された第1部材の第1の部品保持凹部と該梱包体群の一端の第2の部品保持凹部とが向かい合って配置されて一の部品保持領域が形成され、該分離された第2部材の第2の部品保持凹部と該梱包体群の他端の第1の部品保持凹部とが向かい合って配置されて二の部品保持領域が形成されていることを特徴とする。
上記の梱包体において、梱包材として前記した第1の部品保持凹部、第2の部品保持凹部、第1の部品収容凹部および第2の部品収容凹部とを備える梱包材を用いる場合には、好ましくは、最下段には前記梱包材を前記部品保持凹部と部品収容凹部との間で上下方向に二分割して得られた上位部材が分割面を下側面として配置され、最上段には二分割して得られた下位部材が分割面を上側面として配置される。
本発明による梱包材の組立方法は、上記のいずれか一または複数の梱包材から構成された梱包材群と一の梱包材とを用いた梱包体の組立方法であって、該一の梱包材を第1部材と第2部材に分離し、該分離した第1部材の第1の部品保持凹部と該梱包材群の一端の第2の部品保持凹部とを向かい合わせて一の部品保持領域を形成し、該分離した第2部材の第2の部品保持凹部と該梱包材群の他端の第1の部品保持凹部とを向かい合わせて二の部品保持領域を形成することを特徴とする。
本発明による梱包材を用いて梱包体とするときには、2つあるいは2つ以上の梱包材を、所定の間隔を置いて、かつ一方の梱包材の第1部材と他方の梱包材の第2部材とが対向した姿勢となるようにして並置する。それにより、対向する梱包材の第1の部品保持凹部と第2の部品保持凹部とが向かい合って配置された部品保持領域が形成される。そして、該部品保持領域内に部品を収容する。具体的には、梱包しようとする部品の下方の一方側を、前記一方の梱包材の第1部材の上面に形成した第1の部品保持凹部に、また部品の下方の他方側を前記他方の梱包材の第2部材の上面に形成した第2の部品保持凹部に、それぞれ支持させた姿勢とする。以下、同様にして、所要個数の部品の下方側を並置した2つの梱包材によって支持させることで、梱包体とされる。
多段に部品を梱包する場合には、梱包材として、前記した下面側に第1と第2の部品収容凹部をさらに形成した梱包材を用いる。その場合には、下段に位置する並置した各梱包材の上に、同じ形態の梱包材を載せる。それにより、下位の梱包材によって下方側が支持されている部品の上方側は、その一方側が、上位に位置する一方の梱包材の第1部材の下面に形成した第1の部品収容凹部に、また他方側が、上位に位置する他方の梱包材の第2部材の下面に形成した第2の部品収容凹部に、それぞれ支持された姿勢となる。以下、同様にして、所要個数の部品の上方側を上位に並置した2つの梱包材によって支持させる。必要に応じて、同じことを必要段数だけ繰り返すことにより、部品を多段に積層し梱包した梱包体とされる。この場合も、最後に、全体がラップフィルムやバンドのような材料で固定し、搬送や保管に供される。
上記のように、本発明による梱包材を用いた梱包体では、梱包しようとする部品はその一部のみが梱包材で支持された状態であり、部品を支持する隣接する梱包材と梱包材との間には、梱包材のない領域が存在する。そのために、1つの梱包体を作るのに必要となる梱包材を、部品の全体を梱包材で包み込む場合と比較して、少ない材料で形成することができ、材料コストの低減が図られる。また、中央領域に凸部を有するような部品であっても、その凸部に応じた厚みの梱包材を用いることで、容易に梱包体とすることができる。
上記の梱包材を用いて形成される梱包体の好ましい態様において、前記のように、梱包体の一方側の側方には前記梱包材を分離して得られた第1部材が配置され、他方の側方には分離して得られた第2部材が配置される。一般に、複数個の部品を、梱包材を用いて多列に収容して梱包体とする場合、両側に位置する梱包材と、それ以外の内側に位置する梱包材とは、形状の異なるものが用いられる。そのために、梱包材の成形に当たっては、2種あるいは3種の成形型を必要としている。一方、本発明による梱包材は、断面略矩形状の第1部材と第2部材とを備えており、梱包時に、適宜の手段により第1部材と第2部材とに分離することができる。そして、一の梱包材を分割した後の第1部材と第2部材とを包装品の両側に位置させ、それ以外の内側に位置する梱包材には第1部材と第2部材とが一体となった包装材の群を用いることで、所要の梱包体を形成することができる。すなわち、本発明によれば、梱包材としての部材の共用化が可能であり、1つの成形型で成形した複数個の同一形状の梱包材を用いることで、所要の梱包体を作り上げることができる。この点からも、梱包材および梱包体にかかるコストを低減することができる。
また、梱包体とする場合に、前記した第1部材と第2部材とがそれぞれの境界において簡易分割部を介して一体的に形成されている梱包材を用いることで、梱包作業を一層容易化することができる。
上記の梱包材を用いて形成される梱包体の好ましい態様では、前記したように、最下段には前記梱包材を前記部品保持凹部と部品収容凹部との間で上下方向に二分割して得られた上位部材が分割面を下側面として配置され、最上段には二分割して得られた下位部材が分割面を上側面として配置される。
一般に、複数個の部品を梱包材を用いて多段に収容して梱包体とする場合、最下位に位置する梱包材と最上位に位置する梱包材には、それ以外の中間部に位置する梱包材とは形状の異なるものが用いられることが多い。その場合、梱包材の成形に当たっては、2種あるいは3種の成形型が必要となる。上記した態様の本発明による梱包体では、中間部で用いる梱包材を上下に二分割することで得られる上位部材および下位部材を、最下位に位置する梱包材および最上位に位置する梱包材として用いるようにしており、それ用の特別の成形型を準備することを要しない。すなわち、本発明による上記態様に梱包体においても、梱包材としての部材の共用化が可能であり、1つの成形型で成形した複数個の同一形状の梱包材を用いることで、所要の梱包体を作り上げることができ、梱包材および梱包体にかかるコストを低減することができる。
本発明において、梱包材を形成する発泡樹脂材料に特に制限はないが、成形性の観点から熱可塑性樹脂は好ましく、梱包材は熱可塑性樹脂の型内発泡成形品であることは特に好ましい。熱可塑性樹脂には、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂(例えば、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂等)、ポリエステル系樹脂(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリカーボネート系樹脂、ポリ乳酸系樹脂などが挙げられる。なかでも、ポリスチレンとポリエチレンとを含む複合樹脂を用いることが好ましい。発泡体の倍率は、梱包しようとする部品の重量や形状等を勘案して適宜設定すればよいが、緩衝性がよく、軽量で経済的である点から、好ましくは30〜50倍程度(0.033g/L〜0.025g/L)程度である。
本発明によれば、複数個の部品を梱包するのに必要となる発泡樹脂材料からなる梱包材をより少ない材料コストで成形することができ、また、梱包材としての部材を共用化することが可能なことから、梱包材および梱包体にかかるコストを、従来よりも低減することが可能となる。
本発明による梱包材の一例を説明する図であり、図1(a)は上方から見た斜視図、図1(b)は180度反転した姿勢を示す斜視図。 本発明による梱包材を用いた梱包体において、最下段の部品を梱包材で梱包するときの状態を説明する図であり、図2(a)は上方から見た説明図、図2(b)は側方から見た説明図、図2(c)は梱包後の状態を示す側面図。 本発明による梱包体の一態様を示す側面図。 梱包する部品を示す斜視図。
以下、図面を参照して、本発明を実施の形態に基づき説明する。図1は、本発明による梱包材Aの一例を説明するための図であり、図1(a)は上方から見た斜視図を、図1(b)はそれを180度反転した姿勢での斜視図を示している。また、図4は、図1に示す梱包材Aによって梱包される部品Bを示す。
図示の例で、梱包材Aは発泡樹脂材料からなる一体成形品であり、共に断面が略矩形状である直方体形状の第1部材1と第2部材2、および両者を長手方向で接続する簡易分割部3とで構成される。この簡易分割部3は省略することもできる。梱包される部品Bは、円盤状部分31と、その中央部から上方に突き出た上方凸部32と、その中央部から下方に突き出た下方凸部33とを備える。
この例において、梱包材Aを構成する前記第1部材1は、前記部品Bの円盤状部分31の下方側の一部を支持するための該下方部の形状にほぼ一致する形状をした2個の第1の部品保持凹部11、11を上面側に有しており、また、前記部品Bの円盤状部分31の上方側の一部を収容するための該上方側の形状にほぼ一致する形状をした2個の第1の部品収容凹部12、12を下面側に有している。前記第2部材2は、第1部材1と鏡面対象をなす形状であり、前記第1の部品保持凹部11、11に対応する第2の部品保持凹部21、21を上面側に、第1の部品収容凹部12、12に対応する第2の部品収容凹部22、22を下面側に、それぞれ有している。
前記第1部材1と第2部材2は、各部品保持凹部11、21、および部品収容凹部12、22のそれぞれの側方開放部が互いに反対側となるようにして、すなわち、梱包材Aの両側に位置するようにして配置されている。
簡易分割部3は、第1部材1と第2部材2との境界部において、第1部材1および第2部材2の長手方向の全長にわたり一体的に第1部材1と第2部材2とに連接された状態となっている。簡易分割部3は、溝状部3aまたは連接部3bによって構成されている。簡易分割部3としての連接部3bは、第1部材1および第2部材2の長手方向に沿って一または複数の棒状、板状等の形態で図示のように厚さも幅も小さいもので形成されたものでよい。また、簡易分割部3としての溝状部3aは少なくとも上面側または下面側に一または複数形成されたものでもよい。すなわち、簡易分割部3は、第1部材1と第2部材2とを手作業で分断する作業を容易にかつ正確に行えるようにする役割を担うものである。もちろん、熱線を用いた適宜手段で切断する場合には、上記役割に加えて、ガイドの役割も担うこととなる。
また、第1部材1における前記簡易分割部3側と反対側の角部の上面側には切り欠き13、13が形成されており、下面側の角部には前記切り欠き13、13に嵌り込む形状の突起14、14が形成されている。さらに、第1部材1における前記簡易分割部3側の上面側には凹部15が形成されており、下面側には前記凹部15に嵌り込む形状の凸条16が形成されている。また、第2部材2にも同じようにして切り欠き23、23、突起24、24、凹部25、凸条26が形成されている。
この例において、梱包材Aは、ポリスチレンとポリエチレンとの複合樹脂を素材とする型内発泡成形品であり、30〜50倍(0.033g/L〜0.025g/L)程度のものである。部品Bの例としては、自動車のクラッチ兼用トルクコンバーターなどを例示できる。
次に、上記の梱包材Aを用いて、部品Bの4個を横2列、縦2列で配置して収容する梱包体について、図2を参照して説明する。最初に、2個の梱包材A(A1、A2)を用意し、一方の梱包材A1を前記簡易分割部3で左右に2分割して、第1部材A11と第2部材A12とに分離する。そして、図2(a)に示すように、第1部材A11を図で右側に、他方の梱包材A2を中央に、第2部材A12を左側に、それぞれ所定の間隔をあけて並置する。これにより、第1部材A11の第1の部品保持凹部11と梱包材A2の第2の部品保持凹部21とを含む間には部品保持領域が形成される。また、同様に、第2部材A12の第2の部品保持凹部21と梱包材A2の第1の部品保持凹部11とを含む間にも部品保持領域が形成される。
必須ではないが、その際に、材料の無駄をなくすために、第1部材A11、他方の梱包材A2、第2部材A12のそれぞれを、図2(b)に示すように、部品保持凹部11、21と部品収容凹部12、22との間の適宜の位置pで水平方向に上下に二分割し、上位部AU1、AU、AU2と、下位部AD1、AD、AD2とする。なお、図示のものでは、分割位置pの関係で、梱包材A2において、上位部AUは2つに分離しており、下位部ADは簡易分割部3で連接した一体物となっている。
分離した後、図2(c)に示すように、前記3つの上位部AU1、AU(AU)、AU2を、分割面を下側面として、この順で右側から左側に配置する。そして、右側の上位部AU1の第1の部品保持凹部11内に、部品Bの円盤状部分31の下方右側の一部を保持させ、中央右側の上位部AUの第2の部品保持凹部21内に部品Bの円盤状部分31の下方左側の一部を保持させる。さらに、中央左側の上位部AUの第1の部品保持凹部11内に、部品Bの円盤状部分31の下方右側の一部を保持させ、左側の上位部AU2の第2の部品保持凹部21内に、部品Bの円盤状部分31の下方左側の一部を保持させる。同じことを、各上位部AU1、AU(AU)、AU2の長手方向形成した2個の部品保持凹部に対して行う。それにより、4個の部品Bはその下方側の一部が梱包材Aの第1の部品保持凹部11と第2の部品保持凹部21とで保持された状態となる。
次に、図2(c)に示した姿勢とした梱包体における、前記上位部AU1、AU(AU)、AU2の上に、別途用意した、第1部材A11、他方の梱包材A2、第2部材A12とを積みあげる。それにより、部品Bの円盤状部分31の側方領域における前記上位部AU1、AU(AU)、AU2に形成した部品保持凹部11、21によって覆われていない領域は、第1部材A11、他方の梱包材A2、第2部材A12に形成した部品収容凹部12、22によって覆われる。そして、上位部AU1、AU(AU)、AU2の上面に形成されている切り欠き13および凹部15には、その上に積み重ねた第1部材A11、他方の梱包材A2、第2部材A12の下面に形成した突起14および凸条16が嵌り込むことで、上下に段積みされた各部材の段積み姿勢は安定する。また、積み上げた第1部材A11、梱包材A2、第2部材A12の上面には、保持凹部11、12のそれぞれにより部品保持領域が形成され、次の段の部品Bを保持できるようになっている。
そのようにして、適宜段数に部品Bを積みあげた後、最上位の第1部材A11、他方の梱包材A2、第2部材A12の上に、先に切断しておいた下位部AD1、AD、AD2をその分割面が上側面となるようにして積みあげることで、梱包作業は終了する。
図3は、上記のようにして部品Bを、横に3列、上下に7段に梱包した梱包体Cを側面図で示している。各部品に対する符号は、図1および図2で使用したものと同じものを付している。この図からわかるように、梱包体Cでは、各部品Bの一部のみを梱包材Aで覆うことで、各部品B同士が接することなく梱包されており、部品の全体を梱包材で包み込む場合と比較して、梱包材Aに要する材料費を低減することができる。
また、梱包材Aを簡易分割部3から分割することで、左右の梱包材A11、A12を入手することができるので、1種の梱包材Aを成形するだけで、梱包体Cを作り出すことができ、この点からも、梱包材Aに要する材料費を低減することができる。
また、部品Bの両側部の一部のみを梱包材で梱包するスタイルであり、図示のように、部品が中央部に上方凸部32や下方凸部33を備える場合であっても、また、該上方凸部32や下方凸部33の大きさや形状が異なっている部品であっても、さらに、そのように凸部を有しない部品であっても、同じ梱包材Aを用いて梱包できる利点もある。
また、梱包体Cを構成する梱包材Aの数、および、梱包材Aの各部品保持凹部11、21および各部品収容凹部12、22の数も任意に定めることができる。
なお、図3に示した梱包体Cは、通常は、全体にフィルムを巻き付けて姿勢を安定させるか、または全体を所定のケースに収容した後、実際の搬送や保管に供される。また、図示しないが、多少の材料費の無駄が生じるが、最下段および最上段の梱包材として、梱包材A11、A、A12をそのまま用いることもできる。この場合には、梱包材を上下に分割する作業を省略することができ、梱包作業が簡単となる。
また、図示の例では、部品Bが円盤状部分31を有するものであることから、各部品保持凹部11、21および部品収容凹部12、22のすべてを、平面視での形状を円弧の一部として示したが、各部品保持凹部11、21および部品収容凹部12、22の形状は、収容する部品の輪郭によって決定されるものであり、第1の部品保持凹部11と第2の部品保持凹部21とが異なる形状の場合もあり、同様に、第1の部品収容凹部12と第2の部品収容凹部22とが異なる形状の場合もある。
A…本発明による梱包材、
B…梱包される部品の一例、
C…本発明による梱包体の一例、
AU1、AU、AU2…梱包材を上下に分割した上位部、
AD1、AD、AD2…梱包材を上下に分割した下位部、
p…梱包材の分割面、
1…梱包材の第1部材
2…梱包材の第2部材、
3…第1部材と第2部材の接続部、
11…第1の部品保持凹部、
12…第1の部品収容凹部、
21…第2の部品保持凹部、
22…第2の部品収容凹部、
31…部品の円盤状部分、
32…部品の上方凸部、
33…部品の下方凸部。

Claims (11)

  1. 部品を横置き姿勢で梱包するための発泡樹脂材料からなる断面略矩形状の第1部材と第2部材とが一体的に形成されてなる梱包材であって、
    梱包する部品の一部を保持する第1の部品保持凹部が第1部材の上面側に形成され、梱包する部品の他部を保持する第2の部品保持凹部が第2部材の上面側に形成され、
    第1の部品保持凹部および第2の部品保持凹部はそれぞれ梱包材の両側において開放された状態で並行に配置されていることを特徴とする梱包材。
  2. 前記第1部材の下面側には、前記上面側に形成された第1の部品保持凹部に対向する位置に、梱包する部品の上部の一部を収容する第1の部品収容凹部が形成され、
    前記第2部材の下面側には、前記上面側に形成された第2の部品保持凹部に対向する位置に、梱包する部品の上部の他部を収容する第2の部品収容凹部が形成され、
    第1の部品収容凹部および第2の部品収容凹部はそれぞれ梱包材の両側において開放された状態で並行に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の梱包材。
  3. 前記第1の部品保持凹部、第2の部品保持凹部、第1の部品収容凹部および第2の部品収容凹部はそれぞれ2個以上形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の梱包材。
  4. 前記第1部材と第2部材とはそれぞれの境界において簡易分割部を介して一体的に形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の梱包材。
  5. 前記簡易分割部は、少なくとも上面側および下面側のいずれかにおいて、一または複数の溝状に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の梱包材。
  6. 前記簡易分割部は、第1部材および第2部材の境界に沿って、一または複数の第1部材および第2部材よりも薄肉状の棒状体が第1部材および第2部材に一体的に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の梱包材。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の梱包材を用いた梱包体であって、梱包材が前記第1部材と第2部材とに分離されて、分離された第1部材の第1の部品保持凹部と分離された第2部材の第2の部品保持凹部とが向かい合って配置されて部品保持領域が形成されていることを特徴とする梱包体。
  8. 請求項1から6のいずれか一または複数の梱包材から構成された梱包材群と一の梱包材とを用いた梱包体であって、
    該一の梱包材が前記第1部材と第2部材とに分離されて、該分離された第1部材の第1の部品保持凹部と該梱包体群の一端の第2の部品保持凹部とが向かい合って配置されて一の部品保持領域が形成され、該分離された第2部材の第2の部品保持凹部と該梱包体群の他端の第1の部品保持凹部とが向かい合って配置されて二の部品保持領域が形成されていることを特徴といる梱包体。
  9. 請求項2から6のいずれか一項に記載される梱包材を用いる場合での請求項7または8に記載の梱包体であって、最下段には前記梱包材を前記部品保持凹部と部品収容凹部との間で上下方向に二分割して得られた上位部材が分割面を下側面として位置され、最上段には二分割して得られた下位部材が分割面を上側面として位置されていることを特徴とする梱包体。
  10. 請求項1から6のいずれか一または複数の梱包材から構成された梱包材群と一の梱包材とを用いた梱包体の組立方法であって、
    該一の梱包材を第1部材と第2部材に分離し、該分離した第1部材の第1の部品保持凹部と該梱包材群の一端の第2の部品保持凹部とを向かい合わせて一の部品保持領域を形成し、該分離した第2部材の第2の部品保持凹部と該梱包材群の他端の第1の部品保持凹部とを向かい合わせて二の部品保持領域を形成することを特徴とする梱包材の組立方法。
  11. 上記梱包材群を構成する複数の梱包材をそれぞれ第1部材と第2部材とを向かい合わせて所望の位置に配置して複数の部品保持領域を形成することを特徴とする請求項10に記載の梱包材の組立方法。
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