JP2011104561A - 亜臨界水処理装置 - Google Patents

亜臨界水処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011104561A
JP2011104561A JP2009265163A JP2009265163A JP2011104561A JP 2011104561 A JP2011104561 A JP 2011104561A JP 2009265163 A JP2009265163 A JP 2009265163A JP 2009265163 A JP2009265163 A JP 2009265163A JP 2011104561 A JP2011104561 A JP 2011104561A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction vessel
reaction
refrigerant
subcritical
treatment apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009265163A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5356188B2 (ja
Inventor
Shinichiro Kono
眞一郎 河野
Motoyasu Nakanishi
幹育 中西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohzai Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Tohzai Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tohzai Chemical Industry Co Ltd filed Critical Tohzai Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP2009265163A priority Critical patent/JP5356188B2/ja
Publication of JP2011104561A publication Critical patent/JP2011104561A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5356188B2 publication Critical patent/JP5356188B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

【課題】反応容器を適確かつ迅速に冷却することにより、所望の反応生成物を得ることのできる亜臨界水処理装置を提供する。
【解決手段】亜臨界水処理装置は、被反応物と水との混合物を該水が亜臨界状態となる温度および圧力下で反応させる反応容器と、この反応容器の外面に沿って設けられており反応容器内部を亜臨界の温度まで加熱するための加熱手段と、反応容器内部を亜臨界の圧力まで加圧するための加圧手段と、内部に冷媒を含みこの冷媒内に反応容器を浸漬することによって反応容器全体を冷却する冷却手段とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、亜臨界水により物質を分解する処理を行って反応生成物を得るための亜臨界水処理装置に関する。
水は、高温・高圧の臨界点においては、液体と気体との境界が消失した状態となっている。このような高温・高圧の臨界点に近い状態(亜臨界状態)の水である亜臨界水は、高い分子密度とエネルギとを兼ね備えており、従って反応性が非常に高いことが知られている。このように、亜臨界水は、分解能力がきわめて高いため、例えば植物性廃棄物、動物性廃棄物、石油、および、プラスチックをはじめとする有機性廃棄物などのさまざまな被反応物の分解処理が可能である。さらに、これらの被反応物を処理して得られる反応生成物を、資源として再利用することが検討されている。
亜臨界水による反応は、例えば100℃から347℃の亜臨界水によって行われるので、反応生成物は反応の直後には高温となっている。よって、反応生成物のその後の抽出操作が困難であったり、反応生成物の高温が装置に支障を及ぼすことがある。そのため、亜臨界水による反応の後に反応生成物を冷却する技術が開発されている。
特許文献1には、反応生成物に対して冷水を供給して混合し冷却するか、または水を循環する循環系を用いた熱交換器に通すことで冷却する技術が開示されている。
特許文献2には、反応生成物である改質油が排出される改質油排出管に対して、上記改質油排出管を被覆する高圧水供給管を設け、上記高圧水供給管に高圧水を供給して、改質油排出管を冷却する技術が開示されている。この技術では、改質油排出管を冷却することにより、改質油排出管の壁面で改質油がコーキングを起こすことを防ぐ。
一方で、特許文献3には、被反応物を亜臨界水と反応させる反応容器に被反応物を導入する導入管に対して、上記導入管に巻回した冷却管、またはこの導入管を通した水密性を備える中空状のウォータージャケットを冷却器として設け、この冷却器に水を供給して導入管を冷却する技術が開示されている。
特開2004−306021号公報 特開2006−104310号公報 特開2008−207132号公報
しかし、特許文献1に開示された技術のうち、反応生成物に冷水を混合して冷却すると、その後に反応生成物から水を濃縮などで除去する必要がある。反応生成物を得る際にこの除去の工程を経ると、収量の減少もしくは化学変化または不純物の混入などが起こり、目的とする量や純度の反応生成物が得られない可能性がある。
また、特許文献1に開示された技術のうち、反応生成物を水を循環する循環系を用いた熱交換器に通して冷却すると、亜臨界水との反応直後の高温の反応生成物に対しては、冷却に時間がかかることが考えられる。冷却に時間がかかる場合、反応生成物の温度を適確なタイミングで調整することにも困難が生じる。本発明者らの知見によると、亜臨界水による反応で目的とする反応生成物を得るには、温度を目的とする時間について適確に調節する必要がある。例えば、亜臨界水による反応の後に、反応生成物が高温の状態に置かれ続けると、さらなる変質を起こしてしまうので、目的とする反応生成物を得られない。あるいは、目的としない物質が混入するなどの結果が予測される。
さらに、反応生成物を熱交換器に通して冷却する場合、亜臨界水との反応生成物は高温・高圧であるため、高圧熱交換器が必要となる。高圧熱交換器を設けると、装置が複雑または大規模なものとなり、コストの問題が生じる。
特許文献2に開示された技術では、改質油排出管を高圧水供給管で被覆し、水で冷却するため、反応生成物のうち改質油排出管を流れている分だけが短時間のみ冷却されることになる。改質油排出管は管という構造から水と接する表面積が小さいので、冷却効率が低い。したがって、この技術では反応生成物の冷却が充分になされない。
特許文献3に開示された冷却器を、反応生成物の冷却に用いることも考えられるが、冷却管やウォータージャケットに水を導入して冷却を行う技術では、冷却する効果が低く、高温の反応生成物の冷却には時間がかかる。
したがって、本発明の目的は、反応容器を迅速かつ適確に冷却することにより、目的とする反応生成物を得ることができ、反応生成物の減少もしくは化学変化または不純物の混入が起こらない亜臨界水処理装置を提供することにある。
本発明の亜臨界水処理装置は、被反応物と水との混合物を該水が亜臨界状態となる温度および圧力下で反応させる反応容器と、この反応容器の外面に沿って設けられており反応容器内部を亜臨界の温度まで加熱するための加熱手段と、反応容器内部を亜臨界の圧力まで加圧するための加圧手段と、内部に冷媒を含み冷媒内に反応容器を浸漬することによって反応容器全体を冷却する冷却手段とを備えている。
加熱手段および加圧手段によって反応容器では水が亜臨界状態となる温度と圧力になるので、反応容器内の被反応物が亜臨界状態の水によって反応処理され、反応生成物が抽出される。反応処理終了後に、反応容器全体が冷却手段の冷媒内に急速に浸漬される。冷媒は反応容器を浸漬できる容積によって熱容量が大きく、反応容器はこの冷媒に対して浸漬された表面積全体で接触し冷却される。反応容器全体が浸漬されることで、反応容器内の反応生成物が一度に冷却されるので、この反応生成物のすべてが急速に冷却される。これらの動作によって、亜臨界状態の水による反応生成物が望む反応時間の後に高温に置かれるということがなくなる。
冷却手段は、内部に冷媒を含んでおり、反応容器を挿入させることが可能な開口を上面に有する冷媒容器を備えていることが好ましい。
この場合、冷媒容器を上下に移動可能な上下駆動手段をさらに備えており、上下駆動手段は、反応処理終了後に反応容器が開口を介して冷媒容器の冷媒内に急速に浸漬されるように冷媒容器を移動可能に構成されていることがより好ましい。反応処理終了後に、上下駆動手段によって、冷媒容器を上下移動させ、その上面に設けられた開口を介して反応容器を冷媒内に浸漬させるようにしているため、反応容器全体を急速に冷却することが可能となる。
上下駆動手段は、冷媒容器を上下方向に移動自在に支持する案内レールと、モータと、このモータによって駆動され冷媒容器を上下方向に駆動するウォームギヤとを備えていることが好ましい。
上下駆動手段によって、冷媒容器を機械機構で上下方向に素早く移動させる。反応容器を冷媒容器に浸漬させるタイミングについては、電子信号やプログラムで制御できるので、適確な冷却の制御が可能となる。
冷媒容器が含んでいる冷媒が水であることも好ましい。
水を用いることで扱いが最も容易となり、しかも大容量の冷媒により充分な冷却を確保することができる。
反応容器は、混合物を撹拌する撹拌手段を備えていることも好ましい。
撹拌手段によって、反応容器の被反応物と水とを強制的に撹拌することにより、これらを均一に混合しつつ、混合物の温度を反応容器内で均一にすることができる。そのため、亜臨界水による反応を均一な温度で行うことができる。また反応容器が冷却手段の冷媒に浸漬される際に、反応容器内の反応生成物が均一な温度になるように一度に冷却されるので、冷却が急速に行われる。
反応容器および加熱手段と熱的に結合しており、反応容器および加熱手段の側面を覆って設けられた熱交換手段を備えていることも好ましい。
熱交換手段を設けることによって、反応容器および加熱手段と冷媒との間で熱交換が行われるから、冷却がより効率的に行われる。
本発明によれば、反応容器内の被反応物が加熱手段および加圧手段で亜臨界状態となった水によって反応して反応生成物が生成し、この反応容器が冷却手段の冷媒内に浸漬されることで、反応容器内の反応生成物が容器内に冷媒等を導入することなく急速に冷却され、正確なタイミングで温度が低下する。このように、亜臨界水による反応が行われ、反応処理終了後に亜臨界状態の高温の水に対して迅速かつ適確なタイミングで冷却が行われるので、反応生成物が望む条件以外の反応温度と時間に置かれて目的としない生成物が生成されるといったことがなく、目的とする反応生成物が得られる。濃縮等の工程を加えることなく、反応生成物の減少もしくは化学変化または不純物の混入が起こらず、大規模または複雑な装置を要さない。
本発明の一実施形態に係る亜臨界水処理装置の斜視図である。 図1の亜臨界水処理装置の反応容器の正面断面図である。 図1の亜臨界水処理装置の上下駆動機構部分を示す斜視図である。 図1の亜臨界水処理装置の加熱時の作用を示す概略図である。 図1の亜臨界水処理装置の冷却時の作用を示す概略図である。 図1の亜臨界水処理装置を動作させた際の温度変化を説明する時間対温度特性図である。 本発明の他の実施形態に係る亜臨界水処理装置の反応容器の正面断面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る亜臨界水処理装置の反応容器の正面断面図である。 実施例1における反応容器とヒータの温度履歴を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態に係る亜臨界水処理装置について図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る亜臨界水処理装置の斜視図、図2は図1の亜臨界水処理装置の正面断面図、図3は図1の亜臨界水処理装置の上下駆動機構部分を示す斜視図である。
これらの図に示すように、本実施形態の亜臨界水処理装置1は、被反応物と水との混合物11を水が亜臨界状態となる温度と圧力とで反応させる反応容器10と、反応容器10の外面に沿って設けられた加熱機構(本発明の加熱手段に対応している)20と、反応容器10の内部を亜臨界の圧力まで加圧するための加圧機構(本発明の加圧手段に対応している)30と、反応容器10を冷媒容器41の内部に貯められた冷媒42内に浸漬させることによって冷却する冷却機構(本発明の冷却手段に対応している)40とを備えている。
反応容器10は、被反応物と水との混合物11を水が亜臨界状態となる温度と圧力で反応させて反応生成物を得るためのものである。ここで、被反応物とは、亜臨界状態の水によって反応させ、分解および抽出を行う対象物であり、多くの場合、有機物である。この有機物としては、例えば、植物性や動物性の廃棄物、プラスチック、石油や石油加工物などの工業上の廃棄物などがある。また、得られる反応生成物は、例えば植物性や動物性の廃棄物からはペプチド、アミノ酸、糖、プラスチックからはオリゴマー、モノマー、その他の有機物がある。
水が亜臨界状態となる温度および圧力とは、水の臨界圧力である22.1MPa、臨界温度である347℃付近であってこれら臨界温度および臨界圧力より低い状態である。本実施形態においては、亜臨界状態の温度および圧力は、圧力がおおよそ3.0MPa以上かつ臨界圧力である22.1MPa未満の範囲、温度が100℃以上かつ臨界温度である347℃未満の範囲である。
この反応容器10は、図2に示すように、混合物11を反応させるための略円筒形状を有し上部が開口された圧力容器12と、容器蓋13とを備えている。反応容器10は、亜臨界状態の水によって反応を起こさない材料によって形成されている。本実施形態では、圧力容器12と容器蓋13とは、ステンレス材料によって図示の構造に形成されている。具体的には、圧力容器12は厚さがそれぞれ約8.0mm以上のSUS316の略円筒形状の容器の二重構造により形成され容量は約2.0Lで、容器蓋13はSUS316で形成されている。この容器蓋13は、金属パッキン14によって圧力容器12との開口部と嵌合し、反応容器10を密閉可能としている。反応容器10の上端近くには、反応容器10を運搬する際や被反応物の出し入れ等の際に用いるハンドル15が取り付けられている。
加熱機構20は、反応容器10を加熱し、内部の水を亜臨界状態に加熱するためのものであり、具体的には、電熱線を絶縁材を介してステンレス管で被覆してなる細管ヒータを、反応容器10の外面に上下半分ずつ計2箇所、コイル状に巻回して構成されている。この電熱線を流れる電流を制御することによって、反応容器10の加熱温度制御が可能となる。図2に示すように、加熱機構20の外側には、ステンレス材料による厚さ約1mmの帯状の固定バンド21が上下の加熱機構20のそれぞれに巻きつけられている。固定バンド21は、巻きつけた余りの長さがバンド固定代22となっており、このバンド固定代22をナットで止めることで加熱機構20を締め付け、反応容器10の外面に加熱機構20を固定している。このように、固定バンド21は、加熱機構20を反応容器10に押し付けて密着固定させ熱的な接続を保つとともに、加熱機構20を保護するためのものである。
加圧機構30は、亜臨界の圧力を供給する加圧装置(図示なし)を反応容器10に接続するための加圧管部31と、反応容器10内のガスを抜くための減圧管部32とを備えている。加圧装置としては、例えば高圧の窒素ガスを供給する装置を用いることができ、窒素ガスによって不活性な雰囲気状態への置換、封入も行うことができる。なお、加圧装置を接続せずに、加熱による反応容器10内の圧力上昇によって加圧を行うこともできる。加圧管部31は一端が加圧装置に接続され、他端が反応容器10に接続されたステンレス管から主として構成されており、バルブ33をその途中に備えている。バルブ33は、加圧管部31を閉塞するか、または加圧装置と接続した状態で加圧装置から加えられる圧力を調整する。減圧管部32は、一端が外気に解放され、他端が反応容器10に接続されたステンレス管から主として構成されており、反応の前後に反応容器10からガスを抜く動作を行うためのバルブ34をその途中に備えている。さらに、この減圧管部32には、バルブ34を閉じた状態で、反応容器10内での圧力を計測するための圧力計35をも備えている。
冷却機構40は、SUS304等のステンレス材料による箱形状を有しその上面が開口している冷媒容器41を備えている。この冷媒容器41は、反応容器10の下方に位置しており、内部に冷媒42を貯えている。なお、反応容器10は架台60に固定されている。冷媒容器41は上下駆動機構43を介して、架台60に対して上下方向に移動可能に構成されている。冷媒容器41は、昇降台43hに載置される。図3に示すように、昇降台43hは、冷媒容器41の背面と対向するように設置された背板43i、側面に対向するように設置された側板43j、水平にフォーク状に延びたリフト板43kからなり、リフト板43kに冷媒容器41が載置可能となっている。
上下駆動機構43は、図3に示すように、昇降台43hを上下方向に案内して移動自在とするための2つの案内レール43aと、昇降台43hを上下方向に駆動するためのウォーム43bと、このウォーム43bを回転させるための上下駆動用モータ43cとを備え、昇降台43hの背板43iに設けられている。ウォーム43bと上下駆動用モータ43cにはプーリが設けられ、ベルト43dを介して上下駆動用モータ43cの回転がウォーム43bに伝導される。昇降台43hには、案内レール43aに係合する摺動環とウォーム43bに螺合するウォームホイール43eが設けられている。上下駆動用モータ43cがこのウォーム43bとウォームホイール43eとからなるウォームギヤを駆動することにより、昇降台43hは、案内レール43aに沿って上下方向に駆動される。上下駆動機構43は、さらに、昇降台43hの上方及び下方への駆動終端を検知して上下駆動用モータ43cの回転を停止させるためのリミットスイッチ43fおよび43gを備えている。
昇降台43hと、昇降台43hに載置された冷媒容器41を上方に移動させた際に、反応容器10がこの冷媒容器41の開口を通過し、冷媒42内に浸漬されるように構成されている。なお、本実施形態においては、冷媒容器41の容積が充分に大きく、内部に充分な量の冷媒42が貯められているため、反応容器10の急速な冷却は可能であるが、冷媒の循環機構や冷媒の温度を調整する機構を設けてもよいことは明らかである。
本実施形態において、冷媒容器41内には、冷媒42として21.8Lの水道水が満たされている。なお、水の種類は水道水、工業用水などが広く使用でき、特にその純度は問題とされない。冷媒42としては、その他に低温の液体ガスなどを用いることもできるが、水が最も扱いやすく、しかも大容量の水により充分な冷却を確保することができる。
反応容器10内には、図2に示すように、被反応物と水との混合物11を撹拌するための撹拌機構(本発明の撹拌手段に対応している)50が備えられている。撹拌機構50は、反応容器10の内容物である被反応物と水とを強制的に撹拌することにより、これらを均一に混合しつつ、混合物11の温度を反応容器10内で均一にすることができる。本実施形態では、プロペラ状の撹拌機構50を用いている。この撹拌機構50は、容器蓋13の上部に設けられたモータ装置51により、貫通孔を通るシャフトを介して回転駆動される。なお、撹拌機構50の他の構成として、粘度の高いものも撹拌し易くするために、スクリュー状撹拌機構を用いてもよい。
加熱機構20の電熱線と、加圧機構30のバルブ33および34と、圧力計35と、温度計36と、冷却機構40の上下駆動機構43と、撹拌機構50のモータ装置51と、リミットスイッチ43fおよび43gとは、温度および圧力をフィードバック制御し、撹拌を制御するための制御回路70が接続されている。制御回路70にはコンピュータが設けられており、このコンピュータは一連の反応処理動作を制御するようにプログラムされている。
次に、本実施形態の亜臨界水処理装置1による亜臨界水処理について、図4、図5および図6を用いて説明する。
まず、反応容器10における圧力容器12から容器蓋13を外し、反応容器10内に被反応物と水とを投入する。次いで、図4に示すように、容器蓋13を圧力容器12に係合させて反応容器10を密閉し、亜臨界水処理動作を開始させる。これにより、制御回路70は以下の処理を自動的に行う。
まず、加圧機構30のバルブ33を開成して加圧装置から加圧管部31を介して亜臨界の圧力を供給する。さらに、加熱機構20の電熱線に加熱電流を供給することにより、反応容器10内を水が亜臨界状態となる温度および圧力とし、亜臨界水処理の反応を開始させる。さらに、モータ装置51を作動させ、撹拌機構50によって混合物11の撹拌を行う。温度計36によって反応容器10内の温度をモニタし、図6に示すように、測定した反応容器10内の温度が目標とする反応温度tmとなったときから、反応に要する時間Tmの間だけこの反応温度を維持するように加熱機構20の制御を行う。
次いで、反応に要する時間Tmの間だけ反応を行わせた後、反応処理を終える。このとき、加圧管部31のバルブ33を閉じて加圧を止め、加熱機構20による加熱を止めるとともに、反応容器10および加熱機構20を冷却機構40の冷媒容器41に貯められた冷媒42内に浸漬させる。即ち、図5に示すように、上下駆動機構43によって冷却機構40の冷媒容器41を素早く上方へ移動させ、反応容器10および加熱機構20の大部分を冷媒42内に浸漬させる。この冷却は、温度計36によって反応容器10内の温度を測定しつつ、反応容器10の温度が目標とする温度trに低下するまでの時間Trの間だけ行う。なお、制御回路70には温度条件と加熱、冷却の信号を加熱機構20および上下駆動機構43に送るタイミングをプログラムできるようになっており、この装置における被反応物と反応の条件で最適なものがすでにわかっている場合は、温度tm、trの値と加熱、冷却を行う時間Tm、Trの設定については、あらかじめプログラムで設定してあってもよい。
上下駆動機構43による冷媒容器41の上方への移動は、上下駆動用モータ43cによってウォームギヤを駆動することによって行われる。これにより、冷媒容器41は案内レール43aに沿って上方へ素早く移動する。上方への移動は、リミットスイッチ43fからの検出信号に基づいて上下駆動用モータ43cを停止させて終了する。単なる一例であるが、冷媒容器41の上方への移動時間は、約8秒程度である。反応容器10の冷却が終了した際には、上下駆動用モータ43cによってウォームギヤを逆方向に駆動し、これにより、冷媒容器41は案内レール43aに沿って下方へ移動する。この下方への移動は、リミットスイッチ43gからの検出信号に基づいて上下駆動用モータ43cを停止させて終了する。
以上の亜臨界水による反応処理を行う際に、加熱機構20が反応容器10の外面に沿ってコイル状に巻回されていることから、加熱が速やかに行われる。また、撹拌機構50は、混合物11の一部または全部がその粘度によって滞留したり、混合物11の対流によって反応容器10内の温度が不均一になるのを防ぐ。これにより、均一な条件で亜臨界水処理が行われるとともに、温度を均一とすることで加熱される際の効率が高まる。特に、粘度が高い混合物11に対しては、撹拌しつつ加熱することで、適切な温度調整が可能となる。その結果、加熱を開始してから目標とする反応温度tmとなるまでの時間Thが短縮化されかつ所望の反応が正確な温度および時間条件で行われる。
また、冷却を行う際には、反応容器10を冷媒容器41内の冷媒42内に浸漬することによって迅速に冷却を行うことができる。加熱機構20が反応容器10の外壁に巻回されているので、水を亜臨界状態とする加熱を短時間で行うことができると共に反応容器10を冷媒42内に浸漬した際に加熱機構20も浸漬されて同時に冷却される。一般に、亜臨界水を生成し供給する機構が反応容器10とは別個に設けられている場合は、亜臨界状態への加熱と冷却の効率が低下する。一方、迅速に加熱が行えるように加熱手段20を反応容器10と接して設けた場合は、加熱機構20の熱を低下させるにも長時間かかるが、本実施形態では、加熱機構20も反応容器10とともに冷媒42内に浸漬されて冷却されるので、温度調整を行うシステム全体の冷却を迅速に行うことができる。
さらに、反応容器10を冷媒容器41内に浸漬した際にも、撹拌機構50によって撹拌がなされて均一に冷却されているので、反応容器10全体が迅速に冷却されることとなる。その結果、均一に反応が起こり、また望まない反応が抑制され、純度および収率の高い反応生成物を得ることができる。
従って、本実施形態によれば、加熱、冷却をいずれも適切に行うことができ、亜臨界水反応における正確な熱履歴を得ることができる。また、反応後に反応容器10を冷却する操作によって、反応容器10とそれに備えられた加熱機構20とが急速に冷却され、反応が終わった後に反応生成物が高温によって変質や分解すること等が効果的に防止できる。
図7は本発明の他の実施形態に係る亜臨界水処理装置の反応容器の正面断面図である。本実施形態では、反応容器112は、加熱機構20と熱的に結合した熱交換機構(本発明の熱交換手段に対応する)を備えている。なお、図7において、図1〜6に示した実施形態の要素と同一の要素に関しては、同一符号を付して説明を省略する。
ここでは熱交換機構は、放熱フィン183であり、この反応容器112および加熱機構20の側面を覆って設けられている。放熱フィン183は、アルミニウム製の金属線材でコイル形に巻回されたフィンからなる。このフィンは、巻回単位が形成する平面がコイルの長手方向に対して斜めになっている。放熱フィン183は、右巻きと左巻きに巻回された2つのこのフィンが互い違いになるよう組み合わさることで金属線材の巻回単位が相互に密着されてなる。放熱フィン183の表面には、熱伝導性、耐蝕性を高めるため陽極酸化皮膜処理(アルマイト処理)を施されている。放熱フィン183は、固定バンド211にはんだ付けされ熱的に接続されている。はんだ付けは、はんだ材が放熱フィン183の金属線材の複雑な凹凸に毛管現象で浸出して、放熱フィン183と固定バンド211とを接続させている。
このような構成によれば、熱交換機構である放熱フィン183はいわゆるヒートシンクを構成して、周囲の環境との間で熱交換を行う。冷却の過程において反応容器112を冷媒42内に浸漬した際に、放熱フィン183によって反応容器112と冷媒42との間で熱交換が行われるので、冷却機構40による冷却がより効率的に行われる。
放熱フィン183の側縁には金属線材の巻回単位の相互の密着で複雑な凹凸構造が形成され、放熱基板の平面と放熱フィンの曲線との点状の当接部分が大きく拡大され、放熱基板、放熱フィンの固定強度を強化し、放熱基板から放熱フィンへの熱伝導が良好になっている。そのため、この反応容器112では、冷却機構40による冷却がより効率的に行われる。
なお放熱フィン183はアルミニウム系の材質を用いているので、熱伝導性が高くかつ低コストであるため好適であるが、冷媒に浸漬することから耐蝕性の材質を用いてもよい。耐蝕性の金属の例としては、チタン、及びその合金、ステンレス等が挙げられる。必要に応じて、伝導する熱を速やかに外部へ放熱するために、熱放射効果を有する種々の顔料を含有させた熱放射性の塗膜を形成してもよい。
図8は本発明のさらに他の実施形態に係る亜臨界水処理装置の反応容器の正面断面図である。本実施形態では、反応容器113は、熱交換機構(本発明の熱交換手段に対応する)185は、放熱フィン186を備え、反応容器113の内部に熱的に接続されている。なお、図8において、図1〜7に示した実施形態の要素と同一の要素に関しては、同一符号を付して説明を省略する。
放熱フィン186は、素材が耐蝕性のステンレス(SUS304)である他は、図7で示した放熱フィン183と同様に構成され、アルミニウム製の放熱基板187に熱的に接続されている。放熱基板187は、反応容器113の内側の径よりも若干小さい円筒状で、反応容器113に密着する。
このような構成によれば、熱交換機構185は良好な熱交換効率を持ち、加熱機構20の熱を反応容器113の器壁を介して混合物11に伝達するので、加熱機構20による加熱がより効率的に行われる。冷却機構40による冷却の際にも、混合物11から反応容器113に対しての伝熱が行われやすいので、冷却が効率的に行われる。
なお熱交換機構185の素材は、ステンレス以外にもチタン及びその合金などの耐蝕性のものから選択されていてもよい。
これらの熱交換機構は適宜組み合わされていてもよい。例えば、固定バンドの外側に熱的に接続されている熱交換機構と、反応容器の内部に熱的に接続されている熱交換機構の両方を備えていてもよい。
容量2.0Lの反応容器と、加熱機構としてのコイル状のヒータと、スライドラダー状の上下駆動機構によって上下方向に駆動され内部に冷媒が満たされた冷却機構、を備えた亜臨界水処理装置を用いて、水1000mlを反応容器内で亜臨界状態にした際の温度履歴を求めた。
ヒータ設定温度を350℃、目標とする反応容器の温度(tm)を200℃に設定し、この亜臨界状態をTm=5分間保持した直後に、冷媒としての水(水道水、工業用水)を21.8L満たした冷却機構に反応容器を浸漬した。室内温度は15℃、室内湿度は52%であった。
図9に示すように、冷媒内への浸漬の直後にヒータの温度は230℃から80℃前後まで低下し、反応容器はその後15分間の冷却時間(Tr)でtm=200℃からtr=60℃まで低下した。
以上の結果、本実施例の亜臨界水処理装置は反応容器の温度を迅速に低下させることができ、亜臨界処理の温度履歴を適確に調節できることが示された。
本発明は、上述した実施形態および実施例に限定されるものでなく、特許請求の範囲に記載された発明の要旨を逸脱しない範囲内での種々、設計変更した形態を技術的範囲に含むものである。
本発明は、特に廃棄物の分解処理と再利用するための物質を得ることで、産業上の廃棄物の処理と資源の確保によるコストや環境問題に幅広く貢献するものである。
1 亜臨界水処理装置
10、112、113 反応容器
11 混合物
12 圧力容器
13 容器蓋
14 金属パッキン
15 ハンドル
20 加熱機構
21、211 固定バンド
22 バンド固定代
30 加圧機構
31 加圧管部
32 減圧管部
33、34 バルブ
35 圧力計
36 温度計
40 冷却機構
41 冷媒容器
42 冷媒
43 上下駆動機構
43a 案内レール
43b ウォーム
43c 上下駆動用モータ
43d ベルト
43e ウォームホイール
43f、43g リミットスイッチ
43h 昇降台
43i 背板
43j 側板
43k リフト板
50 撹拌機構
51 モータ装置
60 架台
70 制御回路
183、186 放熱フィン
185 熱交換機構
187 放熱基板

Claims (7)

  1. 被反応物と水との混合物を該水が亜臨界状態となる温度および圧力下で反応させる反応容器と、該反応容器の外面に沿って設けられており該反応容器内部を亜臨界の温度まで加熱するための加熱手段と、前記反応容器内部を亜臨界の圧力まで加圧するための加圧手段と、内部に冷媒を含み該冷媒内に前記反応容器を浸漬することによって該反応容器全体を冷却する冷却手段とを備えていることを特徴とする亜臨界水処理装置。
  2. 前記冷却手段は、内部に冷媒を含み、前記反応容器を挿入させることが可能な開口を上面に有する冷媒容器を備えていることを特徴とする請求項1に記載の亜臨界水処理装置。
  3. 前記冷媒容器を上下に移動可能な上下駆動手段をさらに備えており、該上下駆動手段は、前記反応容器が前記開口を介して前記冷媒容器の前記冷媒内に浸漬されるように該冷媒容器を移動可能に構成されていることを特徴とする請求項2に記載の亜臨界水処理装置。
  4. 前記上下駆動手段は、前記冷媒容器を上下方向に移動自在に支持する案内レールと、モータと、該モータによって駆動され前記冷媒容器を上下方向に駆動するウォームギヤとを備えていることを特徴とする請求項3に記載の亜臨界水処理装置。
  5. 前記冷媒容器が含む前記冷媒が水であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の亜臨界水処理装置。
  6. 前記反応容器は、前記混合物を撹拌する撹拌手段を備えていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の亜臨界水処理装置。
  7. 前記反応容器は、該反応容器および前記加熱手段と熱的に結合しており、該反応容器および該加熱手段の側面を覆って設けられた熱交換手段を備えていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の亜臨界水処理装置。
JP2009265163A 2009-11-20 2009-11-20 亜臨界水処理装置 Active JP5356188B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009265163A JP5356188B2 (ja) 2009-11-20 2009-11-20 亜臨界水処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009265163A JP5356188B2 (ja) 2009-11-20 2009-11-20 亜臨界水処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011104561A true JP2011104561A (ja) 2011-06-02
JP5356188B2 JP5356188B2 (ja) 2013-12-04

Family

ID=44228685

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009265163A Active JP5356188B2 (ja) 2009-11-20 2009-11-20 亜臨界水処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5356188B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013157798A1 (ko) * 2012-04-16 2013-10-24 목포대학교산학협력단 아임계 반응 장치 및 이를 이용한 아임계 반응 방법
KR101326156B1 (ko) 2012-04-16 2013-11-06 목포대학교산학협력단 아임계 변환장치
KR101517981B1 (ko) * 2013-04-15 2015-05-07 목포대학교산학협력단 아임계 반응 장치 및 이를 이용한 아임계 반응 방법
JP2016024180A (ja) * 2014-07-24 2016-02-08 株式会社ピーシーエス 放射能汚染土壌又は汚泥の除染方法及び装置
JP6999992B1 (ja) * 2021-08-23 2022-01-19 サステイナブルエネルギー開発株式会社 亜臨界水処理装置
JP6999991B1 (ja) * 2021-08-23 2022-01-19 サステイナブルエネルギー開発株式会社 亜臨界水処理装置および亜臨界水処理ユニット

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000279789A (ja) * 1999-03-30 2000-10-10 Japan Organo Co Ltd バッチ式超臨界水反応装置
JP2006104310A (ja) * 2004-10-05 2006-04-20 Mitsubishi Materials Corp 未利用重質油の改質方法及びその装置。

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000279789A (ja) * 1999-03-30 2000-10-10 Japan Organo Co Ltd バッチ式超臨界水反応装置
JP2006104310A (ja) * 2004-10-05 2006-04-20 Mitsubishi Materials Corp 未利用重質油の改質方法及びその装置。

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013157798A1 (ko) * 2012-04-16 2013-10-24 목포대학교산학협력단 아임계 반응 장치 및 이를 이용한 아임계 반응 방법
KR101326156B1 (ko) 2012-04-16 2013-11-06 목포대학교산학협력단 아임계 변환장치
KR101517981B1 (ko) * 2013-04-15 2015-05-07 목포대학교산학협력단 아임계 반응 장치 및 이를 이용한 아임계 반응 방법
JP2016024180A (ja) * 2014-07-24 2016-02-08 株式会社ピーシーエス 放射能汚染土壌又は汚泥の除染方法及び装置
JP6999992B1 (ja) * 2021-08-23 2022-01-19 サステイナブルエネルギー開発株式会社 亜臨界水処理装置
JP6999991B1 (ja) * 2021-08-23 2022-01-19 サステイナブルエネルギー開発株式会社 亜臨界水処理装置および亜臨界水処理ユニット

Also Published As

Publication number Publication date
JP5356188B2 (ja) 2013-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5356188B2 (ja) 亜臨界水処理装置
JP4145335B2 (ja) マイクロ波を応用した化学反応装置
US7161126B2 (en) Microwave heat treating of manufactured components
US20110226608A1 (en) High-pressure vessel
US7011510B2 (en) Hot isostatic pressing apparatus and hot isostatic pressing method
JP5342097B2 (ja) 低温マイクロ波支援有機化学合成のための方法及び器具
JP2011234639A (ja) 核酸増幅装置及びそれを用いた核酸検査装置
WO2014201548A1 (en) Systems and methods for preparing samples for chemical analysis using a cooled digestion zone
JP4679199B2 (ja) 脱ハロゲン化処理反応における温度制御方法及びそれに用いられる反応装置
JP2013126421A (ja) 核酸増幅装置及びそれを用いた核酸検査装置
CN107999012B (zh) 一种反应器的温度控制方法
US20140117008A1 (en) Pressure Vessel
JP2005336570A (ja) 鋼の油焼入方法及び装置
JP5259956B2 (ja) 冷却式マイクロ波化学反応装置
JP2018172745A (ja) 黒色めっき鋼板の製造装置および製造システム
JP2011156524A (ja) 簡易形冷却式マイクロ波化学反応装置
JPWO2016117334A1 (ja) 温度制御装置および温度制御方法
JP7249613B2 (ja) 食品加工装置の運転方法、及び、食品加工装置
JP7220367B2 (ja) 食品加工装置
JP4224164B2 (ja) バッチ式超臨界水反応装置
CN220634279U (zh) 一种连续式微波反应系统
JP2009028630A (ja) 塗料温度の調整方法、およびこの方法に用いられる塗料温度調整装置
JP2016083634A (ja) 撹拌装置
JP4561107B2 (ja) 加熱装置および加熱方法
CN101992053A (zh) 头孢酰化反应釜

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120327

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120507

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120925

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121024

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130730

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130828

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5356188

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250