JP2011101774A - 噴霧機能を有するアンプル型デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は簡便な装置で,効果的に薬剤を投与できる薬剤放出装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明の薬剤放出装置1は,先端部にくぼみ部を有するアンプル本体2と,アンプル本体2内に設置された可動栓3と,アンプル本体2のくぼみ部にはまり,アンプル本体2を密封できる密封蓋4とを有する。そして,アンプル本体2のくぼみ部は,密封蓋4がアンプル本体2を密封する位置から,アンプル本体2内部方向に移動することができ,密封蓋4がアンプル本体2の内部方向に移動した場合に,密封蓋4とアンプル本体2との間に隙間が形成され,隙間から薬剤を放出できる形状である。
【選択図】図1

Description

本発明は,噴霧機能を有するアンプル型デバイスに関する。
特開2001−137344号公報には,内部バルブを有する経鼻投与装置が開示されている。この装置は,薬やワクチンを鼻腔に送るための装置である。
この装置は,圧力をかけられた液状物質のみが管路と開口とを通って流れることを許容する内部バルブが必要である。このため,装置が複雑となり,高価である。
国際公開WO2005−35034号パンフレットには,鼻腔用粉状薬剤施薬装置が開示されている。この装置は,カプセルに収容された粉末を粘膜投与するためのものである。
この装置で投与できる薬剤はカプセル内に収容された粉末に限られるため,一度に投与できる薬剤の量に限界がある。
特開2001−137344号公報 国際公開WO2005−35034号パンフレット
本発明は,簡便な装置で,効果的に薬剤を投与できる噴霧機能を有するアンプル型デバイスを提供することを目的とする。
本発明は,噴霧機能を有するアンプル型デバイスとして機能しうる薬剤放出装置に関する。本発明の薬剤放出装置は,先端部にくぼみ部を有するアンプル本体2と,アンプル本体2内に設置された可動栓3と,アンプル本体2のくぼみ部にはまり,アンプル本体2を密封できる密封蓋4とを有する。アンプル本体2のくぼみ部は,密封蓋4が,アンプル本体2を密封することができる形状のくぼみ部である。そして,アンプル本体2のくぼみ部は,密封蓋4がアンプル本体2を密封する位置から,アンプル本体2内部方向に移動することができ,密封蓋4がアンプル本体2の内部方向に移動した場合に,密封蓋4とアンプル本体2との間に隙間が形成され,隙間から薬剤を放出できる形状のくぼみ部である。
このような構成を有するので,本発明の薬剤放出装置は,密封蓋4が,アンプル本体2を密封する位置に存在するときは,アンプル本体2内に収容された薬剤を密封できる。また,本発明の薬剤放出装置は,密封蓋4がアンプル本体2の内部方向に移動した状態で,可動栓3が移動すると,密封蓋4とアンプル本体2との間の隙間から,薬剤が放出される。
本発明の薬剤放出装置の好ましい態様は,アンプル本体2には薬剤が収容され,アンプル本体2,可動栓3,及び密封蓋4が,薬剤を収容したアンプル容器として機能する。
本発明の薬剤放出装置の好ましい態様は,アンプル本体2は,アンプル本体2のくぼみ部11が,第1の輪状溝部12と,第1の輪状溝部12と同心円状の溝部であって,第1の輪状溝部12よりアンプル本体2の内部方向に位置する第2の輪状溝部13とを含み,薬剤を収容する薬剤収容部14を含む。そして,アンプル本体2は,薬剤収容部14とくぼみ部11とを,薬剤収容部14内に収容された薬剤がくぼみ部11へ移動可能なように接続する接続部15とを有する。接続部15は,側面に開口部16を有し,頭部17が密閉された形状である。そして,密封蓋4は,密封蓋4の側面に設けられた輪状突起21と,密封蓋4の内部に設けられ,薬剤を通すための流路22と,流路22と接続され,薬剤を放出するための開口部23とを有する。
このような構成を有するので,この薬剤放出装置は,密封蓋4の輪状突起21が,第1の輪状溝部12に位置するときは,接続部15の頭部17が,密封蓋4内の流路22にはまり,これにより,流路22が閉ざされて,アンプル本体2内に収容された薬剤が密封される。そして,密封蓋4の輪状突起21が,第2の輪状溝部13に位置するときは,接続部15の開口部16と,密封蓋4内の流路22とが薬剤の移動ができるように接続され,開口部16が隙間として機能し,可動栓3が移動すると,密封蓋4とアンプル本体2との間の隙間から,薬剤が放出される。
本発明の薬剤放出装置の好ましい態様は,可動栓3を移動させるための押出部5をさらに含む。押出部5は,可動栓3と接触し,可動栓3を移動させるためのピストン部41と,ピストン部41に接続され,ピストン部41がまっすぐに押し込まれ,またピストン部41が誤って押し込まれることを防止するためのばね部51と,を有するものがあげられる。
本発明の薬剤放出装置の好ましい態様は,アンプル本体2の先端部に装着されるカバー部6であって,カバー部6がアンプル本体2の先端部に装着されると,密封蓋4をカバー部6の内部に収容できるものがあげられる。このような構成を有するので,本発明の薬剤放出装置は,カバー部6がアンプル本体2の先端部に装着された際には,密封蓋4が,アンプル本体2を密封する位置から移動する事態を防止できる。
本発明の薬剤放出装置の好ましい態様は,薬剤放出装置が粘膜投与装置として機能するものである。
本発明の薬剤放出装置の好ましい態様は,薬剤放出装置が経鼻投与装置として機能するものである。
本発明の薬剤放出装置の好ましい態様は,液状の薬剤に用いるものである。
本発明の薬剤放出装置の好ましい態様は,粉末状の薬剤に用いるものである。
本発明の薬剤放出装置の好ましい態様は,ワクチンの投与に用いるものである。
本発明の薬剤放出装置の好ましい態様は,制吐剤の投与に用いるものである。
本発明によれば簡便な装置で,効果的に薬剤を投与できる噴霧機能を有するアンプル型デバイスとして機能する薬剤放出装置を提供できる。
図1は,本発明の薬剤放出装置の概略図である。 図2は,本発明のアンプル本体の概略図である。図2(a)は,アンプル本体の正面図を示す。図2(b)は,図2(a)の部分拡大図を示す。図2(c)は,図2(b)のA−A断面図を示す。図2(d)は,アンプル本体の上面図を示す。 図3は,本発明の密封蓋の概略図である。図3(a)は,密封蓋の正面図を示す。図3(b)は,密封蓋の上面図を示す。図3(c)は図3(b)のB−B断面図を示す。図3(d)は,図3(a)のA−A断面図を示す。 図4は,ピストンの概略図である。図4(a)は正面図を示す。図4(b)は上面図を示す。 図5は,ばね部の概略図である。図5(a)は,ばね部の正面図である。図5(b)はばね部の側面図である。図5(c)はばね部の上面図である。 図6は,カバー部の概略図である。図6(a)は,カバー部の正面図である。図6(b)はカバー部の上面図である。図6(c)はA−A断面図である。図6(d)はB−B断面図である。 図7は,本発明の薬剤放出装置の使用状態を説明するための図である。図7(a)は,本発明の薬剤放出装置をパーツに分けた際の様子を示す図である。図7(b)は,キャップ部を取り除いた際の様子を示す図である。図7(c)は,密封蓋を押し入れた際の様子を示す図である。図7(d)は,薬剤を放出した際の様子を示す図である。 図8は,本発明の上記とは別の態様を説明するための図である。図8(a)は,本発明の薬剤放出装置をパーツに分けた際の様子を示す図である。図8(b)は,キャップ部を取り除いた際の様子を示す図である。図8(c)は,密封蓋を押し入れた際の様子を示す図である。図8(d)は,薬剤を放出した際の様子を示す図である。 図9は,本発明の上記とは別の態様を説明するための図である。図9(a)は,本発明の薬剤放出装置をパーツに分けた際の様子を示す図である。図9(b)は,キャップ部を取り除いた際の様子を示す図である。図9(c)は,密封蓋を押し入れた際の様子を示す図である。図9(d)は,薬剤を放出した際の様子を示す図である。
以下,本発明を実施するための形態について説明する。以下の説明する薬剤放出装置は例であって,本発明の薬剤放出装置及び薬剤放出方法は,以下の例に限定されるものではなく,本明細書から当業者にとって自明な範囲で修正したものも全て含む。
図1は,本発明の薬剤放出装置の概略図である。図1に示されるように,本発明の薬剤放出装置1は,先端部にくぼみ部を有するアンプル本体2と,アンプル本体2内に設置された可動栓3と,アンプル本体2のくぼみ部にはまり,アンプル本体2を密封できる密封蓋4とを有する。図1に示されるように,本発明の薬剤放出装置1は,可動栓3を移動させるための押出部5を含んでもよい。また,本発明の薬剤放出装置1は,アンプル本体2の先端部に装着されるカバー部6をさらに含んでも良い。
アンプル本体2のくぼみ部は,密封蓋4が,アンプル本体2を密封することができる形状のくぼみ部である。そして,アンプル本体2のくぼみ部は,密封蓋4がアンプル本体2を密封する位置から,アンプル本体2内部方向に移動することができ,密封蓋4がアンプル本体2の内部方向に移動した場合に,密封蓋4とアンプル本体2との間に隙間が形成され,隙間から薬剤を放出できる形状のくぼみ部である。
このような構成を有するので,本発明の薬剤放出装置は,密封蓋4が,アンプル本体2を密封する位置に存在するときは,アンプル本体2内に収容された薬剤を密封できる。また,本発明の薬剤放出装置は,密封蓋4がアンプル本体2の内部方向に移動した状態で,可動栓3が移動すると,密封蓋4とアンプル本体2との間の隙間から,薬剤が放出される。
アンプル本体2には薬剤が収容された際,アンプル本体2,可動栓3及び密封蓋4は密閉系を構成する。このため,アンプル本体2,可動栓3及び密封蓋4は,薬剤を収容したアンプル容器として機能する。
図2は,本発明のアンプル本体の概略図である。図2(a)は,アンプル本体の正面図を示す。図2(b)は,図2(a)の部分拡大図を示す。図2(c)は,図2(b)のA−A断面図を示す。図2(d)は,アンプル本体の上面図を示す。図2(c)に示されるように,アンプル本体2は,その先端部にくぼみ部11を有する。アンプル本体2の先端部は薬剤が放出される方の端部を意味する。そして,アンプル本体2は,第1の輪状溝部12と,第2の輪状溝部13とを有する。第1の輪状溝部12と第2の輪状溝部13とは,アンプル本体2のくぼみ部11に設けられる。第2の輪状溝部13は,第1の輪状溝部12と同心円状の溝部であって,第1の輪状溝部12よりアンプル本体2の内部方向に位置する。第1の輪状溝部12と第2の輪状溝部13とは同一の形状をした溝であってもよい。第1の輪状溝部12と第2の輪状溝部13を構成する輪の半径は,たとえば,0.5mm以上2cmがあげられ,0.75mm以上5mm以下でもよく,1mm以上2mm以下でも良い。
アンプル本体は,薬剤を収容する薬剤収容部14を含む。そして,アンプル本体2は,薬剤収容部14とくぼみ部11とを,薬剤収容部14内に収容された薬剤がくぼみ部11へ移動可能なように接続する接続部15とを有する。接続部15は,側面に開口部16を有し,頭部17が密閉された形状である。接続部15の全体的な形状の例は,開口部を有する円筒状の形状である。円筒の高さの例は,0.5mm以上5mm以下であり,1mm以上2mm以下でもよい。頭部17の形状は,円状があげられる。頭部17が円状の場合,円の半径として,0.3mm以上2mm以下があげられ,0.5mm以上1mm以下でも良い。開口部の例は,円筒の側面に1箇所又は2箇所設けられるものである。開口部の形状の例は,丸型,四角型,及び多角形型である。接続部15が円筒状の場合,円筒の側面のある領域について壁が存在せず,その壁が存在しない領域が開口部として機能しても良い。
図3は,本発明の密封蓋の概略図である。図3(a)は,密封蓋の正面図を示す。図3(b)は,密封蓋の上面図を示す。図3(c)は図3(b)のB−B断面図を示す。図3(d)は,図3(a)のA−A断面図を示す。図3(c)に示されるように,密封蓋4の例は,輪状突起21と,薬剤を通すための流路22と,開口部23とを有するものである。
図3(c)に示されるように,輪状突起21は,例えば,側面下部に設けられる。この輪状突起21は,第1の輪状溝部12及び第2の輪状溝部13にはまる形状である。流路22は,密封蓋内部に設けられ,薬剤を通すためのものである。流路22内の薬剤は,流路22の天井24により,開口部23へ進められ,開口部23から放出される。図3(c)に示されるように,天井24は,逆円錐状の形状であるものが好ましい。このような形状を有するため,流路22内の薬剤が効率的に開口部23へ進む。図3(b)に示される例では,開口部23が120°ごとに3つ設けられている。開口部23は,1つでもよく,複数であっても良い。
この薬剤放出装置は,密封蓋4の輪状突起21が,第1の輪状溝部12に位置するときは,接続部15の頭部17が,密封蓋4内の流路22にはまり,これにより,流路22が閉ざされて,アンプル本体2内に収容された薬剤が密封される。そして,密封蓋4の輪状突起21が,第2の輪状溝部13に位置するときは,接続部15の開口部16と,密封蓋4内の流路22とが薬剤の移動ができるように接続され,開口部16が隙間として機能し,可動栓3が移動すると,密封蓋4とアンプル本体2との間の隙間から,薬剤が放出される。
本発明の薬剤放出装置の好ましい態様は,可動栓3を移動させるための押出部5をさらに含む。押出部5は,可動栓3と接触し,可動栓3を移動させるためのピストン部41と,ピストン部41に接続され,ピストン部41がまっすぐに押し込まれ,またピストン部41が誤って押し込まれることを防止するためのばね部51と,を有するものがあげられる。図4及び図5の構成を有するものは押出部5の一例である。押出部5のほかの例は,ばね部が無いもの,空気圧により可動栓3を押し出すもの,及びばねの復元力を用いて可動栓3を押し出すものである。
図4は,ピストンの概略図である。図4(a)は正面図を示す。図4(b)は上面図を示す。図4に示されるように,ピストンは,支柱41と支柱41と接続されたピストン台42とを有する。ピストン台42には,ばね部を固定するための固定穴43が設けられている。支柱41の先端は,可動栓3と接触する。そして,支柱41が移動すると,可動栓3も移動する。
図5は,ばね部の概略図である。図5(a)は,ばね部の正面図である。図5(b)はばね部の側面図である。図5(c)はばね部の上面図である。ばね部51は,その内部に支柱41を収容するベース部52を有する。ベース部52は,ばね53と接続されている。そして,ばね53は,台部54と接続される。すなわち,ベース部52と台部54とはばね53を介して接続される。台部54には,固定穴43にばね部51を固定するための突起55が設けられている。そして,突起55が固定穴43に収容されることで,ばね部51とピストンとが一体化する。図中符号56は,ベース部52に取り付けられたウイング部56である。
図6は,カバー部の概略図である。図6(a)は,カバー部の正面図である。図6(b)はカバー部の上面図である。図6(c)はA−A断面図である。図6(d)はB−B断面図である。カバー部6は,アンプル本体2の先端部に装着される。カバー部6がアンプル本体2の先端部に装着されると,密封蓋4をカバー部6の内部に収容できる。カバー部6には,密封蓋4を装着したアンプル本体2を収容するための空間が存在する。また,カバー部6には,密封蓋4を装着したアンプル本体2を固定するための固定部が存在する。このような構成を有するので,本発明の薬剤放出装置は,カバー部6がアンプル本体2の先端部に装着された際には,密封蓋4が,アンプル本体2を密封する位置から移動する事態を防止できる。また,カバー部6を利用することで,アンプル本体2を設置することができる。また,カバー部6は,アンプル本体2を収容する孔を有するカバー部6であってもよい。このカバー部6は,押出部5と結合し,アンプルを固定する。この場合,押出部5にはカバー部6を固定するためのカバー固定部が設けられる。図6に示されたカバー部6は,カバー部6の例であって,その形状は適宜修正することができる。カバー部6は,任意の要素である。すなわち,本発明の薬剤放出装置において,カバー部6は,必須の要素ではない。
本発明の薬剤放出装置は,粘膜投与装置,特に経鼻投与装置として機能するものが好ましい。本発明の薬剤放出装置は,液状の薬剤に用いることもでき,粉末状の薬剤に用いることもできる。本発明の薬剤放出装置の好ましい利用態様は,ワクチンや制吐剤の投与に用いるものである。
次に,本発明の薬剤放出装置の使用方法を説明する。すなわち,本発明は,上記した薬剤放出装置を用いた薬剤放出方法や,薬剤投与方法をも含む。図7は,本発明の薬剤放出装置の使用状態を説明するための図である。図7(a)は,本発明の薬剤放出装置をパーツに分けた際の様子を示す図である。図7(b)は,キャップ部を取り除いた際の様子を示す図である。図7(c)は,密封蓋を押し入れた際の様子を示す図である。図7(d)は,薬剤を放出した際の様子を示す図である。
先に説明したとおり,アンプル本体2,可動栓3及び密封蓋4は,薬剤を収容したアンプル容器として機能する。密封蓋4がアンプル本体2側に押し込まれないように,キャップ部6が取り付けられた状態で薬剤が保存される。この際キャップ部6の上部が平坦なので,キャップ部6上部を下向きにして,複数のアンプルを整列させることができる。このようにして,アンプルの密封度を点検できる。
本発明の薬剤放出装置は,たとえば,樹脂又はガラスを用いて製造できる。また,たとえば,アンプル本体2をガラスで製造し,それ以外の部分を樹脂で製造しても良い。また,ばねを金属やセラミックスにより製造しても良い。形状の設計が終わった後は,各種金型や鋳型を用いて各要素を製造することにより,本発明の薬剤放出装置を得ることができる。すなわち,既に知られた注射器やアンプルの製造方法を適宜修正することで,本発明の薬剤放出装置を製造できる。
本発明の薬剤放出装置を使用する際に,キャップ部6をアンプル本体2方向へ押入れ,押出部5に取り付ける(図7(b))。このようにして,キャップ部6と押出部5とを解してアンプル本体2が固定される。次に,図7(c)の矢印の方向に力を加える。すると,密封蓋がアンプル本体2方向へ押し入れられる。すると,薬剤収容部14の密封状態が破られ,薬剤が外部に放出されうる状態となる。この状態で,図7(d)の矢印の方向に力を加える。この際,たとえば,中指と人差し指とをウイングに置き,親指をピストン台42に置く。そして,ピストン台42を押すように親指に力を与えることで,可動栓3に勢いが与えられる。すると,可動栓3が移動する。可動栓3が移動すると,薬剤収容部14に収容された薬剤が,密封蓋の開口部から放出される。このようにして,薬剤が薬剤放出装置から放出される。薬剤が薬剤放出装置から放出される際,噴霧されるようにしてもよい。
図8は,本発明の上記とは別の態様を説明するための図である。図8に示されるものは,バネの力ではなく,指の力でピストン台を押し,可動栓3を移動させるものである。
図9は,本発明の上記とは別の態様を説明するための図である。図9に示されるものは,バネの力により,可動栓3が勢いよく移動する事態を防止できるものである。これにより,適切な量の薬剤を投与できる。
本発明は医療機器の分野で好適に利用されうる。
1 薬剤放出装置
2 アンプル本体
3 可動栓
4 密封蓋
5 押出部
6 カバー部

Claims (12)

  1. 先端部にくぼみ部を有するアンプル本体(2)と,
    前記アンプル本体(2)内に設置された可動栓(3)と,
    前記アンプル本体(2)のくぼみ部にはまり,前記アンプル本体(2)を密封できる密封蓋(4)と,
    を有し,
    前記アンプル本体(2)のくぼみ部は,
    前記密封蓋(4)が,前記アンプル本体(2)を密封することができる形状のくぼみ部であって,前記密封蓋(4)が前記アンプル本体(2)を密封する位置から,アンプル本体(2)内部方向に移動することができ,前記密封蓋(4)がアンプル本体(2)の内部方向に移動した場合に,前記密封蓋(4)と前記アンプル本体(2)との間に隙間が形成され,前記隙間から薬剤を放出できる形状のくぼみ部であり,
    これにより,
    前記密封蓋(4)が,前記アンプル本体(2)を密封する位置に存在するときは,前記アンプル本体(2)内に収容された薬剤を密封でき,
    前記密封蓋(4)がアンプル本体(2)の内部方向に移動した状態で,前記可動栓(3)が移動すると,前記密封蓋(4)と前記アンプル本体(2)との間の隙間から,薬剤が放出される,
    薬剤放出装置。
  2. 前記アンプル本体(2)には薬剤が収容され,
    前記アンプル本体(2),前記可動栓(3),及び密封蓋(4)が,薬剤を収容したアンプル容器として機能する,
    請求項1に記載の薬剤放出装置。
  3. 前記アンプル本体(2)は,
    前記アンプル本体(2)のくぼみ部(11)が,
    第1の輪状溝部(12)と,
    前記第1の輪状溝部(12)と同心円状の溝部であって,前記第1の輪状溝部(12)よりアンプル本体(2)の内部方向に位置する第2の輪状溝部(13)とを含み,
    薬剤を収容する薬剤収容部(14)を含み,
    前記薬剤収容部(14)と前記くぼみ部(11)とを,前記薬剤収容部(14)内に収容された薬剤が前記くぼみ部(11)へ移動可能なように接続する接続部(15)とを有し,
    前記接続部(15)は,側面に開口部(16)を有し,頭部(17)が密閉された形状であり,

    前記密封蓋(4)は,
    前記密封蓋(4)の側面に設けられた輪状突起(21)と,
    前記密封蓋(4)の内部に設けられ,薬剤を通すための流路(22)と,
    前記流路(22)と接続され,薬剤を放出するための開口部(23)と,
    を有し,

    前記密封蓋(4)の輪状突起(21)が,前記第1の輪状溝部(12)に位置するときは,
    前記接続部(15)の頭部(17)が,前記密封蓋(4)内の流路(22)にはまり,これにより,前記流路(22)が閉ざされて,前記アンプル本体(2)内に収容された薬剤が密封され,

    前記密封蓋(4)の輪状突起(21)が,前記第2の輪状溝部(13)に位置するときは,
    前記接続部(15)の開口部(16)と,前記密封蓋(4)内の流路(22)とが薬剤の移動ができるように接続され,前記開口部(16)が隙間として機能し,前記可動栓(3)が移動すると,前記密封蓋(4)と前記アンプル本体(2)との間の隙間から,薬剤が放出される,

    請求項1に記載の薬剤放出装置。
  4. 前記可動栓(3)を移動させるための押出部(5)をさらに含む,
    請求項1に記載の薬剤放出装置。
  5. 前記可動栓(3)を移動させるための押出部(5)をさらに含み,
    前記押出部(5)は,
    前記可動栓(3)と接触し,前記可動栓(3)を移動させるためのピストン部(41)と,
    前記ピストン部(41)に接続され,前記ピストン部(41)を押出するためのばねを有するばね部(51)と,
    を有する,
    請求項1に記載の薬剤放出装置。
  6. 前記アンプル本体(2)の先端部に装着されるカバー部(6)であって,
    前記カバー部(6)が前記アンプル本体(2)の先端部に装着されると,
    前記密封蓋(4)を前記カバー部(6)の内部に収容でき,
    これにより,前記カバー部(6)が前記アンプル本体(2)の先端部に装着された際には,前記密封蓋(4)が,前記アンプル本体(2)を密封する位置から移動する事態を防止できる,
    請求項1に記載の薬剤放出装置。
  7. 粘膜投与装置である,請求項1に記載の薬剤放出装置。
  8. 経鼻投与装置である,請求項1に記載の薬剤放出装置。
  9. 前記薬剤が液状の薬剤である,請求項1に記載の薬剤放出装置。
  10. 前記薬剤が粉末状の薬剤である,請求項1に記載の薬剤放出装置。
  11. 前記薬剤がワクチンである,請求項1に記載の薬剤放出装置。
  12. 前記薬剤が制吐剤である,請求項1に記載の薬剤放出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014128302A (ja) * 2012-12-27 2014-07-10 Yoshino Kogyosho Co Ltd シリンジ型噴出容器
KR200476123Y1 (ko) * 2013-02-19 2015-01-30 주식회사 오스코텍 뼈 분말 주입용 주사기

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