JP2011100214A - 検出装置、検出方法、プログラム、及び電子機器 - Google Patents

検出装置、検出方法、プログラム、及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】照射光成分により蓄積される電荷を維持しつつ、外光成分により蓄積される電荷を十分に少なくして、肌検出精度を向上させる。
【解決手段】発光装置61は、所定の波長の光を被写体に照射し、カメラ62は、被写体からの反射光を受光して蓄積される画素毎の総電荷量を画素値として、被写体を撮像した撮像画像を生成し、2値化部103は、撮像画像から被写体を検出し、制御部101は、発光装置61を制御し、総電荷量のうち、発光装置61により照射される光の反射光を受光して蓄積される第1の電荷量が所定の電荷量となる光量で照射させる。また、制御部101は、カメラ62を制御し、総電荷量のうち、外光により照射される光の反射光を受光して蓄積される第2の電荷量が所定の電荷閾値未満となる露光時間で受光させる。本発明は、例えば、撮像画像から被写体を検出する検出装置に適用できる。
【選択図】図6

Description

本発明は、検出装置、検出方法、プログラム、及び電子機器に関し、特に、例えば、撮像画像上から人間の手の形状等を検出する場合に用いて好適な検出装置、検出方法、プログラム、及び電子機器に関する。
従来、例えば、被写体を撮像して得られる撮像画像上から、人間の肌を表す肌領域を検出(認識)する肌認識システムが存在する(例えば、非特許文献1を参照)。
図1は、従来の肌認識システム1の構成例を示している。
この肌認識システム1は、発光装置21、カメラ22、及び情報処理装置23により構成される。
発光装置21は、波長λ1の光(例えば、870[nm]の近赤外線)を照射(発光)するLED(light emitting diode)21a1及び21a2(2個の黒丸で示すそれぞれ)、並びに波長λ1とは異なる波長λ2の光(例えば、950[nm]の近赤外線)を照射するLED21b1及び21b2(2個の白丸で示すそれぞれ)により構成される。
なお、波長λ1及びλ2の組合せは、例えば、波長λ1の光を人間の肌に照射したときの反射率が、波長λ2の光を人間の肌に照射したときの反射率よりも大きくなる組合せである。また、波長λ1及びλ2の組合せは、波長λ1の光を人間の肌以外のものに照射したときの反射率と、波長λ2の光を人間の肌以外のものに照射したときの反射率とは殆ど変わらない組合せである。
以下において、LED21a1及び21a2を区別する必要がない場合には、LED21a1及び21a2を単にLED21aという。また、LED21b1及び21b2を区別する必要がない場合には、LED21b1及び21b2を単にLED21bという。
また、LED21aとLED21bの出力は、それぞれ、波長λ1及びλ2に対する反射率が同一である被写体に対して、波長λ1又はλ2のいずれの光を照射した場合にも、カメラ22の撮像により得られる撮像画像の、対応する画素どうしの輝度値が同一となるように調整されている。
LED21aとLED21bとは、図1に示すように、碁盤の目状に配置されており、交互に発光する。
カメラ22は、被写体に照射される波長λ1の光の反射光を受光し、その結果得られる第1の撮像画像を、情報処理装置23に供給する。また、カメラ22は、被写体に照射される波長λ2の光の反射光を受光し、その結果得られる第2の撮像画像を、情報処理装置23に供給する。
情報処理装置23は、発光装置21及びカメラ22を制御する。また、情報処理装置23は、カメラ22からの第1及び第2の撮像画像の、対応する画素の輝度値どうしの差分絶対値を算出し、算出した差分絶対値に基づいて、第1の撮像画像(又は第2の撮像画像)上の肌領域を検出する。
[従来の情報処理装置23による制御の一例]
次に、図2は、情報処理装置23が、発光装置21及びカメラ22を制御する様子の一例を示している。
なお、図2A乃至図2Eの横軸は、同一の時間を表している。
情報処理装置23は、例えば、60fps(frames per second)の場合、図2Aに示されるように、VD信号(垂直同期信号)として、16.7[ms](=1/60[s])毎に立ち上がりエッジを生じさせるVD信号を生成する。
そして、情報処理装置23は、生成したVD信号に立ち上がりエッジが生じるタイミング毎に、16.7[ms]の発光時間(照射時間)で、LED21a及びLED21bを交互に発光させる。
すなわち、例えば、情報処理装置23は、図2Bに示されるように、生成したVD信号に生じる複数の立ち上がりエッジのうち、奇数番目の立ち上がりエッジが生じるタイミング毎にLED21aの発光を開始させ、発光の開始から16.7[ms]後に発光を終了させる。
また、情報処理装置23は、図2Cに示されるように、生成したVD信号に生じる複数の立ち上がりエッジのうち、偶数番目の立ち上がりエッジが生じるタイミング毎にLED21bの発光を開始させ、発光の開始から16.7[ms]後に発光を終了させる。
さらに、情報処理装置23は、生成したVD信号に生じる複数の立ち上がりエッジが生じるタイミング毎に、16.7[ms]の露光時間で、カメラ22の露光を行わせる。すなわち、例えば、情報処理装置23は、図2Dに示されるように、VD信号に生じる複数の立ち上がりエッジが生じるタイミング毎に露光を開始させ、露光の開始から16.7[ms]後に露光を終了させる。
これにより、カメラ22は、図2Eに示されるように、VD信号に生じる複数の立ち上がりエッジが生じるタイミングに応じて、16.7[ms]の露光時間で被写体に照射された光の反射光を受光し、受光した反射光に対応する電荷を蓄積する。
すなわち、例えば、カメラ22は、16.7[ms]の露光時間で、LED21aから被写体に照射された光の反射光(波長λ1の反射光)を受光して電荷を蓄積する。そして、カメラ22は、図2Eに示されるように、蓄積した電荷の電荷量α1に対応する輝度値α1'を有する画素により構成される第1の撮像画像を生成し、情報処理装置23に供給する。
また、例えば、カメラ22は、16.7[ms]の露光時間で、LED21bから被写体に照射された光の反射光(波長λ2の反射光)を受光して電荷を蓄積する。そして、カメラ22は、図2Eに示されるように、蓄積した電荷の電荷量β1に対応する輝度値β1'を有する画素により構成される第2の撮像画像を生成し、情報処理装置23に供給する。
情報処理装置23は、カメラ22からの第1及び第2の撮像画像に基づいて、人間の肌に対する分光反射特性を利用した肌領域の検出を行う。
すなわち、上述したように波長λ1及びλ2の組合せは、波長λ1の光を人間の肌に照射したときの反射率が、波長λ2の光を人間の肌に照射したときの反射率よりも大きくなる組合せである。
したがって、波長λ1又はλ2の光を、それぞれ、人間の肌に照射した場合、波長λ1の反射光により蓄積される電荷量α1は、波長λ2の反射光により蓄積される電荷量β1よりも大きなものとなる。
このため、第1の撮像画像上の肌領域を構成する画素の輝度値α1'は比較的大きな値となり、第2の撮像画像上の肌領域を構成する画素の輝度値β1'は比較的小さな値となる。したがって、第1及び第2の撮像画像上の肌領域を構成する画素の輝度値どうしの差分絶対値|α1'―β1'|は、比較的大きな値となる。
また、上述したように、波長λ1及びλ2の組合せは、波長λ1の光を人間の肌以外のものに照射したときの反射率と、波長λ2の光を人間の肌以外のものに照射したときの反射率とは殆ど変わらない組合せである。
したがって、波長λ1又はλ2の光を、それぞれ、人間の肌以外のものに照射した場合、波長λ1の反射光により蓄積される電荷量α1は、波長λ2の反射光により蓄積される電荷量β1と殆ど同じものとなる。
このため、第1の撮像画像上の肌領域以外の領域を構成する画素の輝度値α1'と、第2の撮像画像上の肌領域以外の領域を構成する画素の輝度値β1'は、殆ど同一の値となる。したがって、第1及び第2の撮像画像上の肌領域以外の領域を構成する画素の輝度値どうしの差分絶対値|α1'―β1'|は、比較的小さな値となる。
よって、画像処理装置23では、例えば、差分絶対値|α1'―β1'|が比較的大きな値となる場合に、その差分絶対値|α1'―β1'|に対応する画素を、肌領域を構成する画素として検出することができる。
鈴木康弘等著,電学論C(近赤外マルチバンドによる肌検出手法の提案),日本,2007年,127巻4号
ところで、被写体には、LED21aからの波長λ1の光、及びLED21bからの波長λ2の光の他、太陽や蛍光灯等の外光光源から波長λ1の光や波長λ2の光が照射される。
従来の肌認識システム1において、外光光源からの光の光量が比較的少ない場合、すなわち、外光光源からの光の光量が、差分絶対値|α1'―β1'|の大きさに影響を与えない程度に少ない場合には、肌領域を精度良く検出することができる。
しかしながら、外光光源からの光の光量が比較的多い場合、すなわち、外光光源からの光の光量が、差分絶対値|α1'―β1'|の大きさに影響を与える程度に多い場合には、肌領域を検出することができないことが生じ得る。
具体的には、例えば、外光光源からの光に起因して、被写体からの反射光を受光して蓄積される電荷量α1及びβ1のいずれにおいても、蓄積することが可能な最大電荷量を超える白とびが発生してしまっている場合、対応する輝度値α1'及びβ1'は同一の値となってしまう。
この場合、従来の肌認識システム1において、例えば、肌領域に対応する差分絶対値|α1'―β1'|と、肌領域以外の領域に対応する差分絶対値|α1'―β1'|とは同一の値となってしまい、差分絶対値|α1'―β1'|の大きさに基づいて、肌領域を検出することができなくなってしまう。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、LEDからの光に起因して蓄積される電荷を維持しつつ、外光光源に起因して蓄積される電荷を十分に少なくして、白とびを防止するとともに、精度良く、撮像画像上の肌領域を検出するようにするものである。
本発明の第1の側面の検出装置、又はプログラムは、被写体を撮像して得られる撮像画像から前記被写体を検出する検出装置、又は被写体を撮像して得られる撮像画像から前記被写体を検出する検出装置として機能させるためのプログラムであって、所定の波長の光を被写体に照射する照射手段と、前記被写体からの反射光を受光して蓄積される画素毎の総電荷量を画素値として、前記被写体を撮像した撮像画像を生成する撮像手段と、前記撮像画像から前記被写体を検出する検出手段と、前記照射手段を制御し、前記総電荷量のうち、前記照射手段により照射される光の反射光を受光して蓄積される第1の電荷量が所定の電荷量となる光量で照射させる照射制御手段と、前記撮像手段を制御し、前記総電荷量のうち、外光により照射される光の反射光を受光して蓄積される第2の電荷量が所定の電荷閾値未満となる露光時間で受光させる撮像制御手段とを含む検出装置、又は検出装置として機能させるためのプログラムである。
前記撮像制御手段では、前記第2の電荷量が、蓄積することが可能な最大電荷量から前記第1の電荷量を差し引いて得られる差分値未満となる露光時間で受光させるようにすることができる。
前記照射制御手段では、前記第1の電荷量が、前記被写体を検出するための前記撮像画像を生成するのに必要な電荷量となる光量で照射させるようにすることができる。
前記露光時間で蓄積される前記第2の電荷量に基づいて、前記撮像手段の前記露光時間を変更する変更手段をさらに設けるようにすることができ、前記撮像制御手段では、変更された前記露光時間で受光させるようにすることができる。
前記撮像制御手段では、予め設定された前記露光時間で受光させるようにすることができる。
前記照射制御手段では、前記露光時間と同一の照射時間で照射させるようにすることができる。
前記照射制御手段では、前記露光時間内に、前記露光時間よりも短い照射時間で照射させるようにすることができる。
前記照射制御手段では、前記露光時間を含む、前記露光時間よりも長い照射時間で照射させるようにすることができる。
前記照射手段は、第1の波長の光を被写体に照射する第1の出力手段と、第1の波長とは異なる第2の波長の光を被写体に照射する第2の出力手段とを有するようにすることができ、前記撮像手段では、前記第1の波長の反射光を受光して蓄積される画素毎の総電荷量を画素値として、第1の撮像画像を生成し、前記第2の波長の反射光を受光して蓄積される画素毎の総電荷量を画素値として、第2の撮像画像を生成し、前記検出手段では、前記第1及び第2の撮像画像に基づいて、前記第1又は第2の撮像画像の一方の撮像画像上の前記被写体を検出するようにすることができる。
前記第1及び第2の出力手段では、人間の肌に対して、前記第1の波長の光を照射して得られる反射光の反射率と、前記第2の波長の光を照射して得られる反射光の反射率との差分絶対値が、所定の差分閾値以上となる場合の波長の光を照射するようにすることができる。
前記第1及び第2の出力手段では、それぞれ異なる波長の赤外線を照射するようにすることができる。
前記第1又は第2の出力手段の一方は、930[nm]以上の波長の光を照射し、他方は930[nm]未満の光を照射するようにすることができる。
本発明の第1の側面の検出方法は、被写体からの反射光を受光して蓄積される画素毎の総電荷量を画素値とする撮像画像から前記被写体を検出する検出装置の検出方法であって、前記検出装置は、照射手段と、撮像手段と、検出手段と、照射制御手段と、撮像制御手段とを含み、前記照射制御手段が、所定の波長の光を被写体に照射する前記照射手段を制御し、前記総電荷量のうち、前記照射手段により照射される光の反射光を受光して蓄積される第1の電荷量が所定の電荷量となる光量で照射させ、前記撮像制御手段が、前記被写体からの反射光を受光して蓄積される画素毎の総電荷量を画素値として、前記被写体を撮像した撮像画像を生成する前記撮像手段を制御し、前記総電荷量のうち、外光により照射される光の反射光を受光して蓄積される第2の電荷量が所定の電荷閾値未満となる露光時間で受光させ、前記検出手段が、前記撮像画像から前記被写体を検出するステップを含む検出方法である。
本発明の第1の側面によれば、検出装置により、被写体からの反射光を受光して蓄積される画素毎の総電荷量のうち、照射手段により照射される光の反射光を受光して蓄積される第1の電荷量が所定の電荷量となる光量で照射され、総電荷量のうち、外光により照射される光の反射光を受光して蓄積される第2の電荷量が所定の電荷閾値未満となる露光時間で受光され、受光により生成される撮像画像から被写体が検出される。
本発明の第2の側面の電子機器は、被写体を撮像して得られる撮像画像から前記被写体を検出する検出装置を内蔵する電子機器であって、前記検出装置は、所定の波長の光を被写体に照射する照射手段と、前記被写体からの反射光を受光して蓄積される画素毎の総電荷量を画素値として、前記被写体を撮像した撮像画像を生成する撮像手段と、前記撮像画像から前記被写体を検出する検出手段と、前記照射手段を制御し、前記総電荷量のうち、前記照射手段により照射される光の反射光を受光して蓄積される第1の電荷量が所定の電荷量となる光量で照射させる照射制御手段と、前記撮像手段を制御し、前記総電荷量のうち、外光により照射される光の反射光を受光して蓄積される第2の電荷量が所定の電荷閾値未満となる露光時間で受光させる撮像制御手段とを含む電子機器である。
本発明の第2の側面によれば、電子機器に内蔵された検出装置により、被写体からの反射光を受光して蓄積される画素毎の総電荷量のうち、照射手段により照射される光の反射光を受光して蓄積される第1の電荷量が所定の電荷量となる光量で照射され、総電荷量のうち、外光により照射される光の反射光を受光して蓄積される第2の電荷量が所定の電荷閾値未満となる露光時間で受光され、受光により生成される撮像画像から被写体が検出される。
本発明によれば、白とびを防止するとともに、精度良く、撮像画像上の肌領域を検出することができる。
従来の肌認識システムの構成例を示すブロック図である。 従来の情報処理装置による制御の様子の一例を示す図である。 本実施の形態である情報処理システムの構成例を示すブロック図である。 人間の肌に対する分光反射特性の一例を示す図である。 本発明を適用した情報処理装置による処理の概要の一例を示す図である。 本発明を適用した情報処理装置の構成例を示すブロック図である。 制御部が行う制御の一例を示す図である。 外光成分に起因して肌検出精度が低下する場合の一例を示す図である。 カメラの絞りを調整して外光成分により蓄積される電荷を抑制する場合の一例を示す図である。 カメラのシャッタスピードを調整して外光成分により蓄積される電荷を抑制する場合の一例を示す図である。 露光時間の決定方法の一例を説明するための図である。 本発明を適用した情報処理システムが行う肌検出処理を説明するためのフローチャートである。 コンピュータの構成例を示すブロック図である。
以下、発明を実施するための形態(以下、本実施の形態という)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1. 本実施の形態(カメラの露光時間と発光装置による光量を調整する例)
2. 変形例
<1.本実施の形態>
[情報処理システム41の構成例]
図3は、本実施の形態である情報処理システム41の構成例を示している。
この情報処理システム41は、発光装置61、カメラ62、及び情報処理装置63により構成される。
発光装置61は、LED21a(LED21a1,LED21a2)及びLED21b(LED21b1,LED21b2)により構成されており、LED21a及びLED21bを交互に発光させる。なお、発光装置61を構成するLED21a及びLED21bは、図1の発光装置21を構成するLED21a及びLED21bと同様であるため、同一の符号を付して、それらの説明は省略している。
なお、波長λ1及びλ2の組合せは、例えば、波長λ1の光を人間の肌に照射したときの反射率が、波長λ2の光を人間の肌に照射したときの反射率よりも大きくなる組合せである。また、波長λ1及びλ2の組合せは、波長λ1の光を人間の肌以外のものに照射したときの反射率と、波長λ2の光を人間の肌以外のものに照射したときの反射率とは殆ど変わらない組合せである。なお、この組合せは、図4を参照して後述する、人間の肌に対する分光反射特性に基づいて決定される。
さらに、LED21aとLED21bの出力は、それぞれ、波長λ1及びλ2に対する反射率が同一である被写体に対して、波長λ1又はλ2のいずれの光を照射した場合にも、カメラ62の撮像により得られる撮像画像の、対応する画素どうしの輝度値が同一となるように、カメラ62の露光時間に応じて調整される。
また、LED21a及び21bの前面には、LED21a及び21bにより発光される光を均一に拡散させる拡散板61aが設けられている。これにより、被写体には、波長λ1の波長の光、及び波長λ2の波長の光がむらなく照射される。
カメラ62は、ユーザ等の被写体の撮像に用いるレンズを有しており、そのレンズの前面は、可視光を遮断する可視光カットフィルタ62aにより覆われている。
このため、カメラ62には、可視光は入射されず、不可視光として、被写体からの波長λ1の反射光や、波長λ2の反射光が入射される。
すなわち、例えば、カメラ62は、被写体からの波長λ1の反射光として、波長λ1の照射光成分、及び波長λ1の外光成分を受光し、その結果得られる第1の撮像画像を、情報処理装置63に供給する。
なお、波長λ1の照射光成分とは、LED21aによって被写体に照射される波長λ1の光の反射光をいう。また、波長λ1の外光成分とは、外光光源によって被写体に照射される波長λ1の光の反射光をいう。
さらに、例えば、カメラ62は、被写体からの波長λ2の反射光として、波長λ2の照射光成分、及び波長λ2の外光成分を受光し、その結果得られる第2の撮像画像を、情報処理装置63に供給する。
なお、波長λ2の照射光成分とは、LED21bによって被写体に照射される波長λ2の光の反射光をいう。また、波長λ2の外光成分とは、外光光源によって被写体に照射される波長λ2の光の反射光をいう。
さらに、カメラ62は、LED21a及びLED21bのいずれも消灯している場合に、波長λ1の外光成分のみを受光し、その結果得られる第3の撮像画像を、情報処理装置63に供給する。
なお、カメラ62は、可視光カットフィルタ62aの他、所定の波長のみを通過させるフィルタ等により、第1及び第3の撮像画像を生成する場合には、カメラ62に波長λ1の光のみが入射されるとともに、第2の撮像画像を生成する場合には、カメラ62に波長λ2の光のみが入射されるように構成されているものとする。
情報処理装置63は、カメラ62からの第3の撮像画像に基づいて、カメラ62により受光される波長λ1及びλ2の照射光成分を維持しつつ、波長λ1及びλ2の外光成分が抑制されるように、カメラ62による露光のタイミング及びカメラ62の露光時間等を決定する。
そして、情報処理装置63は、決定した露光時間等で、カメラ62等を制御して、第1及び第2の撮像画像を生成させる。
これにより、カメラ62において、第1及び第2の撮像画像を生成する場合、受光される波長λ1及びλ2の外光成分の光量は、肌領域の検出に影響を及ぼさない程度に少なくなる。したがって、情報処理装置63は、カメラ62からの第1及び第2の撮像画像に基づいて、波長λ1及びλ2の反射率を利用した肌領域の検出を行うことができる。
[情報処理装置63が行う処理]
次に、図4及び図5を参照して、情報処理装置63が行う、波長λ1及びλ2の反射率を利用した肌領域の検出について説明する。
[肌に対する分光反射特性]
図4は、人間の肌に対する分光反射特性を示している。
なお、この分光反射特性は、人間の肌の色の違い(人種の違い)や状態(日焼け等)等に拘らず、一般性があるものである。
図4において、横軸は、人間の肌に照射される照射光の波長を示しており、縦軸は、人間の肌に照射された照射光の反射率を示している。
人間の肌に照射された照射光の反射率は、800[nm]付近をピークとして、900[nm]付近から急激に減少し、1000[nm]付近を極小値として再び上昇することが知られている。
具体的には、例えば、図4に示されるように、人間の肌に対して、870[nm]の光を照射して得られる反射光の反射率は63[%]であり、950[nm]の光を照射して得られる反射光の反射率は50[%]である。
これは、人間の肌について特有のものであり、人間の肌以外の物体(例えば、頭髪や衣服等)では、800乃至1000[nm]付近において、反射率の変化は緩やかとなっていることが多い。
本実施の形態では、上述した分光反射特性において、波長λ1及びλ2の組合せとして、例えば、波長λ1を870[nm]とし、波長λ2を950[nm]とする組合せが採用されている。この組合せは、人間の肌に対する反射率の差が比較的大きくなる組合せであって、人間の肌以外の部分に対する反射率の差が比較的小さくなる組合せである。
また、上述したように、カメラ62により受光される波長λ1の外光成分は、肌領域の検出に影響を及ぼさない程度に抑制されているため、第1の撮像画像は、波長λ1の照射光成分のみを受光して得られた領域により構成されているとみなすことができる。
同様に、カメラ62により受光される波長λ2の外光成分は、肌領域の検出に影響を及ぼさない程度に抑制されているため、第2の撮像画像は、波長λ2の照射光成分のみを受光して得られた領域により構成されているとみなすことができる。
したがって、第1の撮像画像上の肌領域を構成する画素の輝度値と、対応する第2の撮像画像上の肌領域を構成する輝度値との差分絶対値は、人間の肌に対する反射率の差に対応して、比較的大きな値となる。
また、第1の撮像画像上の非肌領域(肌領域以外の領域)を構成する画素の輝度値と、対応する第2の撮像画像上の非肌領域を構成する輝度値との差分絶対値は、人間の肌以外の部分に対する反射率の差に対応して、比較的小さな値となる。
[情報処理装置63が行う処理の概要]
図5は、情報処理装置63が行う処理の概要を示している。
情報処理装置63は、波長λ1の照射光成分を維持しつつ、波長λ1の外光成分を抑制するように、カメラ62等を制御して、カメラ62に第1の撮像画像を撮像させ、情報処理装置63に供給させる。
また、情報処理装置63は、波長λ2の照射光成分を維持しつつ、波長λ2の外光成分を抑制するように、カメラ62等を制御して、カメラ62に第2の撮像画像を撮像させ、情報処理装置63に供給させる。
情報処理装置63には、カメラ62から、肌領域81a及び非肌領域81b(肌領域81a以外の領域)により構成される第1の撮像画像81、並びに、肌領域82a及び非肌領域82b(肌領域82a以外の領域)により構成される第2の撮像画像82が供給される。
情報処理装置63は、カメラ62から供給される第1の撮像画像81、及び第2の撮像画像82に対して、LPF(low pass fileter)を用いた平滑化を行う。そして、情報処理装置63は、平滑化後の第1の撮像画像81、及び平滑化後の第2の撮像画像82それぞれの対応する画素の輝度値どうしの差分絶対値を算出し、その差分絶対値を画素値とする差分画像83を生成する。
情報処理装置63は、生成した差分画像83に対して、差分画像83を構成する画素値のうち、所定の閾値以上の画素値を1とし、所定の閾値未満の画素値を0とする2値化を行う。
いまの場合、差分画像83における肌領域83aは、肌領域81aと肌領域82aとの対応する画素の輝度値どうしの差分絶対値を画素値とする画素により構成されているため、肌領域83aを構成する画素の画素値は比較的大きな値となっている。
また、差分画像83における非肌領域83bは、非肌領域81bと非肌領域82bとの対応する画素の輝度値どうしの差分絶対値を画素値とする画素により構成されているため、非肌領域83bを構成する画素の画素値は比較的小さな値となっている。
したがって、差分画像83は、情報処理装置63により行われる2値化により、肌領域83aを構成する画素の画素値が1とされた肌領域84a、及び非肌領域83bを構成する画素の画素値が0とされた非肌領域84bにより構成される2値化画像84に変換される。
そして、情報処理装置63は、その2値化により得られる2値化画像84を構成する画素のうち、画素値が1となる画素により構成される肌領域84aを、肌領域として検出する。
[情報処理装置63の構成例]
次に、図6は、情報処理装置63の構成例を示している。
この情報処理装置63は、制御部101、差分画像生成部102、及び2値化部103により構成される。
制御部101は、カメラ62に第1及び第2の撮像画像を生成させるために、1フレームの撮像を行う周期に合わせて立ち上がりエッジを発生させるVD信号(垂直同期信号)を生成し、生成したVD信号に基づいて、発光装置61及びカメラ62を制御する。この場合、カメラ62は、その撮像により得られる第1及び第2の撮像画像を、差分画像生成部102に供給する。
なお、カメラ62に第1及び第2の撮像画像を生成させるために行われる、制御部101による制御の詳細は、図7を参照して後述する。
また、制御部101は、カメラ62に第3の撮像画像を撮像させるために、発光装置61のLED21a及びLED21bを消灯させた状態で、カメラ62に被写体を撮像させる。この場合、カメラ62は、その撮像により得られる第3の撮像画像を、制御部101に供給する。
制御部101は、カメラ62からの第3の撮像画像を構成する画素の輝度値に基づいて、カメラ62による露光時間(シャッタスピード)を決定する。なお、露光時間の決定方法の詳細については、図11を参照して後述する。
差分画像生成部102には、カメラ62の撮像により得られた第1及び第2の撮像画像が供給される。
なお、第1の撮像画像は、波長λ1の外光成分、及び波長λ1の照射光成分を受光して得られたものであり、第2の撮像画像は、波長λ2の外光成分、及び波長λ2の照射光成分を受光して得られたものである。
差分画像生成部102は、カメラ62からの第1及び第2の撮像画像に対して、LPFを用いた平滑化を行う。そして、差分画像生成部102は、平滑化後の第1の撮像画像と第2の撮像画像どうしの差分絶対値を算出し、算出した差分絶対値を画素値とする画素により構成される差分画像を、2値化部103に供給する。
2値化部103は、差分画像生成部102からの差分画像を2値化し、その結果得られる2値化画像に基づいて、第1の撮像画像(又は第2の撮像画像)上の肌領域を検出し、その検出結果を出力する。
[制御部101による制御の一例]
次に、図7は、制御部101が、発光装置61及びカメラ62を制御して、カメラ62に第1及び第2の撮像画像を生成させる場合の一例を示している。
制御部101は、例えば、60fpsの場合、図7Aに示されるように、VD信号として、16.7[ms](=1/60[s])毎に立ち上がりエッジを発生させるVD信号を生成する。そして、制御部101は、第3の撮像画像に基づいて決定した露光時間で、カメラ62の露光を行うとともに、LED21a及びLED21bそれぞれの発光を行うように制御する。
すなわち、制御部101は、例えば図7Bに示されるように、生成したVD信号に生じる複数の立ち上がりエッジのうち、奇数番目の立ち上がりエッジが生じるタイミングから8.35[ms](=1/120[s])だけ遅延させたタイミングでLED21aの発光を開始し、発光の開始から8.35[ms]後に発光を終了させる。
また、制御部101は、例えば図7Cに示されるように、生成したVD信号に生じる複数の立ち上がりエッジのうち、偶数番目の立ち上がりエッジが生じるタイミングから8.35[ms]だけ遅延させたタイミングでLED21bの発光を開始し、発光の開始から8.35[ms]後に発光を終了させる。
さらに、制御部101は、例えば図7Dに示されるように、生成したVD信号に生じる複数の立ち上がりエッジそれぞれが生じるタイミングから8.35[ms]だけ遅延させたタイミングで、カメラ62の露光を開始し、露光の開始から8.35[ms]後に露光を終了させる。
また、制御部101は、カメラ62からの第3の撮像画像に応じて変化するいずれの露光時間においても、LED21aから照射される波長λ1の光の総光量が、波長λ1に応じた一定の量となるとともに、LED21bから照射される波長λ2の光の総光量が、波長λ2に応じた一定の量となるように、LED21a及びLED21bを制御するようにしている。
なお、波長λ1に応じた一定の量、及び波長λ2に応じた一定の量としては、例えば、第1及び第2の撮像画像の肌領域にノイズ等が生じたとしても、肌領域おける差分絶対値|α1'―β1'|が比較的大きな値となる光量、すなわち、精度良く肌領域を検出することが可能な第1及び第2の撮像画像を生成するために必要な電荷量が得られる光量が採用される。
また、制御部101において、LED21a及びLED21bの光量を制御する制御方式としては、例えば、電流のオン状態とオフ状態とをスイッチングにより切換え、そのオン状態とオフ状態との比率(デューティ比)を可変することにより、許容最大電流を制御するPWM(Pulse Width Modulation,パルス幅変調)制御方式を用いることができる。
したがって、カメラ62において、図7Eに示されるように、8.35[ms]の露光時間にも拘らず、波長λ1及びλ2の照射光成分により蓄積される電荷の電荷量は電荷量α1及びβ1に維持される。
また、カメラ62において、8.35[ms]の露光時間で露光を行うため、図7Fに示されるように、波長λ1及びλ2の外光成分により蓄積される電荷の電荷量は、電荷量α2/2及びβ2/2に抑制される。
このため、図7Gに示されるように、波長λ1の照射光成分、及び波長λ1の外光成分により蓄積される電荷の総電荷量は、蓄積することが可能な最大電荷量max未満の電荷量α1+(α2/2)となる。カメラ62は、電荷量α1+(α2/2)対応する輝度値により構成される第1の撮像画像を生成して、差分画像生成部102に供給する。
また、波長λ2の照射光成分、及び波長λ2の外光成分により蓄積される電荷の総電荷量は、最大電荷量max未満の電荷量β1+(β2/2)となる。カメラ62は、電荷量β1+(β2/2)対応する輝度値により構成される第2の撮像画像を生成して、差分画像生成部102に供給する。
本実施の形態では、カメラ62において、波長λ1及びλ2の外光成分により蓄積される電荷の電荷量を、電荷量α2/2及びβ2/2に抑制するようにしたので、図8に示されるような白とびを防止することが可能となる。
なお、白とびを防止する方法としては、その他、例えば、図9に示されるように、カメラ62の絞りを調整して、波長λ1及び波長λ2の外光成分により得られる電荷量α2及びβ2を、それぞれ、例えば1/2に抑制することが考えられる。また、例えば、図10に示されるように、カメラ62のシャッタスピードを、露光時間が例えば1/2となるように調整して、波長λ1及び波長λ2の外光成分により得られる電荷量α2及びβ2を、それぞれ、1/2に抑制することが考えられる。
図9に示されるようにカメラ62の絞りを調整する方法、図10に示されるようにカメラ62のシャッタスピードを調整する方法によれば、白とびの原因(肌領域を検出する肌検出精度の低下の原因)となる電荷量α2及びβ2を、それぞれ十分に抑制することができる。
しかしながら、これらの場合、肌領域を検出するために必要な電荷量α1及びβ1も、それぞれ大幅に抑制されてしまう。
そこで、本実施の形態では、図7を参照して説明したように、波長λ1及び波長λ2の照射光成分により蓄積される電荷量(図7でいうα1及びβ1)を維持しつつ、波長λ1及び波長λ2の外光成分により蓄積される電荷量(図7でいうα2/2及びβ2/2)を十分に抑制して、撮像画像上の肌領域を検出する肌検出精度を向上させるようにしている。
[露光時間の決定方法の一例]
次に、図11を参照して、制御部101が行う、カメラ62からの第3の撮像画像に基づいて露光時間を決定する決定方法の一例について説明する。
図11Aには、16.7[ms]の露光時間で波長λ1の外光成分のみを受光して得られる第3の撮像画像121が示されている。図11Aに示される第3の撮像画像121は、肌領域121a及び非肌領域121bにより構成されている。なお、図11Aに示される肌領域121aを構成する画素の輝度値の最大値は、輝度値200である。
図11Bには、8.35[ms]の露光時間で波長λ1の外光成分のみを受光して得られる第3の撮像画像121が示されている。図11Bに示される第3の撮像画像121は、肌領域121a及び非肌領域121bにより構成されている。なお、図11Bに示される肌領域121aを構成する画素の輝度値の最大値は、輝度値100である。
なお、本実施の形態において、輝度値の諧調はNビットとし、最大の輝度値は2N−1であるものとする。
この場合、白とびを防止するために、肌領域において、蓄積される電荷の電荷量は次の条件式(1)及び(2)を満たす必要がある。
α2<max−α1 ・・・(1)
β2<max−β1 ・・・(2)
なお、電荷量α1は、波長λ1の照射光成分により蓄積された電荷量を表しており、電荷量α2は、波長λ1の外光成分により蓄積された電荷量を表している。また、最大電荷量maxは、電荷を蓄積することが可能な最大量を表している。
さらに、電荷量β1は、波長λ2の照射光成分により蓄積された電荷量を表しており、電荷量β2は、波長λ2の外光成分により蓄積された電荷量を表している。
条件式(1)及び(2)を、それぞれ、輝度値についての条件式に変換すると、次の条件式(1')及び(2’)となる。
α2'<(2N−1)−α1' ・・・(1')
β2'<(2N−1)−β1' ・・・(2')
なお、輝度値α1'は、電荷量α1に対応する輝度値を表しており、輝度値α2'は、電荷量α2に対応する輝度値を表している。また、最大輝度値(2N−1)は、最大電荷量maxに対応する輝度値を表している。
さらに、輝度値β1'は、電荷量β1に対応する輝度値を表しており、輝度値β2'は、電荷量β2に対応する輝度値を表している。
上述したように、LED21aとLED21bの出力は、それぞれ、波長λ1及びλ2に対する反射率が同一である被写体に対して、波長λ1又はλ2のいずれの光を照射した場合にも、カメラ62の撮像により得られる撮像画像の、対応する画素どうしの輝度値が同一となるように、決定された露光時間に応じて調整される。
すなわち、例えば、LED21aの出力は、決定された露光時間において、波長λ1及び波長λ2のいずれの反射率が100[%]である鏡の鏡面に、LED21aからの波長λ1の光を反射させた場合に得られる電荷量α1が、所定の輝度値xに対応する電荷量となるように、調整される。
また、例えば、LED21bの出力は、決定された露光時間において、鏡面に、LED21bからの波長λ2の光を反射させた場合に得られる電荷量β1が、所定の輝度値xに対応する電荷量となるように、調整される。
したがって、輝度値α1'及びβ1'の最大値は、それぞれ、所定の輝度値xとなる。
このため、輝度値α2'による白とびを防止するためには次式(1'')を満たす必要がある。また、輝度値β2'による白とびを防止するためには次式(2'')を満たす必要がある。
α2'<(2N−1)−x ・・・(1'')
β2'<(2N−1)−x ・・・(2'')
本実施の形態では、いずれの露光時間においても、波長λ1の外光成分を受光して得られる輝度値α2'は、波長λ2の外光成分を受光して得られる輝度値β2'よりも大きくなっている。
したがって、式(1'')を満たす露光時間は、式(2'')も満たす露光時間となることから、制御部101は、カメラ62からの第3の撮像画像に基づいて、式(1'')(又は式(1))を満たす露光時間を決定する。
すなわち、例えば、制御部101は、LED21a及びLED21bを消灯させた状態で、カメラ62に、16.7[ms]の露光時間で波長λ1の外光成分を受光させ、図11Aに示されたような第3の撮像画像を取得する。
そして、制御部101は、取得した第3の撮像画像上の肌領域を構成する画素の輝度値のうち、最大の輝度値α2'を検出し、その検出結果に基づいて、露光時間を決定する。
具体的には、例えば、N=8,x=100である場合、最大の輝度値α2'は、155(=255-100)未満である必要がある。この場合、制御部101は、図10Aに示されるように、16.7[ms]の露光時間で撮像した第3の撮像画像121上の肌領域121aを構成する画素の輝度値のうち、最大の輝度値α2'が輝度値200であるときには、図10Bに示されるように、その輝度値200が155未満の輝度値100となる8.35[ms]の露光時間に決定する。
なお、本実施の形態では、いずれの露光時間においても、波長λ1の外光成分を受光して得られる輝度値α2'は、波長λ2の外光成分を受光して得られる輝度値β2'よりも大きくなっているものとした。しかしながら、いずれの露光時間においても、輝度値α2'が、輝度値β2'よりも小さくなる場合には、以下に説明するように、露光時間を決定することとなる。
すなわち、この場合、式(2'')を満たす露光時間は、式(1'')も満たす露光時間となることから、制御部101は、式(2'')(又は式(2))を満たす露光時間を決定する。
具体的には、制御部101は、LED21a及びLED21bを消灯させた状態で、カメラ62に、16.7[ms]の露光時間で波長λ2の外光成分を受光させ、その結果得られる第4の撮像画像を取得する。
そして、制御部101は、取得した第4の撮像画像上の肌領域を構成する画素の輝度値のうち、最大の輝度値β2'を検出し、第3の撮像画像に基づいて露光時間を決定した場合と同様にして、露光時間を決定する。
なお、いずれの露光時間においても、輝度値α2'が、輝度値β2'よりも小さくなる場合には、第4の撮像画像を用いて露光時間を決定する以外は、本実施の形態と同様にして、肌領域の検出等を行うこととなる。
[肌検出処理の動作説明]
次に、図12のフローチャートを参照して、情報処理システム41が行う肌検出処理の詳細を説明する。
この肌検出処理は、例えば、ユーザにより情報処理システム41の電源がオンにされたときに開始される。
ステップS1において、制御部101は、図示せぬ記憶部に予め保持されている設定情報に基づいて、カメラ62による露光のタイミング、カメラ62による露光時間、発光装置61のLED21aによる発光のタイミング、LED21aによる発光時間、発光装置61のLED21bによる発光のタイミング、及びLED21bによる発光時間を決定する。ここで、設定情報とは、カメラ62による露光のタイミング等を設定するための情報をいう。
また、設定情報は、肌検出処理が行われる前に、後述するステップS6乃至ステップS8の処理と同様の処理が行われて予め作成される。
すなわち、例えば、ステップS1において、制御部101は、発光装置61のLED21aによる発光のタイミングを、VD信号に生じる奇数番目の立ち上がりエッジに基づいて決定される露光のタイミングと同一のタイミングに設定する。
また、例えば、制御部101は、発光装置61のLED21bによる発光のタイミングを、VD信号に生じる偶数番目の立ち上がりエッジに基づいて決定される露光のタイミングと同一のタイミングに設定する。
そして、制御部101は、発光装置61のLED21aによる発光時間、及びLED21bによる発光時間を、それぞれ、カメラ62による露光時間と同一の時間に設定する。
ステップS2において、制御部101は、VD信号を生成し、生成したVD信号に生じる奇数番目の立ち上がりエッジに基づいて、ステップS1の処理で決定した露光のタイミングと同一のタイミングから露光時間だけ、発光装置61のLED21aを発光させる。これにより、被写体には、外光光源の他、LED21aから波長λ1の光が照射される。
また、ステップS3において、制御部101は、生成したVD信号に生じる奇数番目の立ち上がりエッジに基づいて、ステップS1の処理で決定した露光のタイミングから露光時間だけ、カメラ62による露光を行わせる。これにより、カメラ62は、波長λ1の照射光成分、及び波長λ1の外光成分を受光して得られる第1の撮像画像を生成し、差分画像生成部102に供給する。
ステップS2の処理によるLED21aの発光、及びステップS3の処理によるカメラ62の露光が終了した後、ステップS4において、制御部101は、生成したVD信号に生じる偶数番目の立ち上がりエッジに基づいて、ステップS1の処理で決定した露光のタイミングから露光時間だけ、発光装置61のLED21bを発光させる。これにより、被写体には、外光光源の他、LED21bから波長λ2の光が照射される。
ステップS5において、制御部101は、生成したVD信号に生じる偶数番目の立ち上がりエッジに基づいて、ステップS1の処理で決定した露光のタイミングから露光時間だけ、カメラ62による露光を行わせる。これにより、カメラ62は、波長λ2の照射光成分、及び波長λ2の外光成分を受光して得られる第2の撮像画像を生成し、差分画像生成部102に供給する。
ステップS4の処理によるLED21bの発光、及びステップS5の処理によるカメラ62の露光が終了した後、ステップS6において、制御部101は、LED21a及びLED21bを消灯させた状態で、ステップS1の処理で決定した露光のタイミングから露光時間だけ、外光光源から被写体に照射された波長λ1の光の反射光を、カメラ62に受光させる。これにより、カメラ62は、波長λ1の外光成分のみを受光して得られる第3の撮像画像を生成し、制御部101に供給する。
ステップS7において、制御部101は、カメラ62からの第3の撮像画像上の肌領域を構成する画素の輝度値のうちの最大の輝度値が、条件式(1'')を満たすか否か、すなわち、最大の輝度値が所定の閾値(例えば、閾値155)未満であるか否かを判定する。
そして、ステップS7において、制御部101は、カメラ62からの第3の撮像画像の肌領域を構成する画素の輝度値のうちの最大の輝度値が、所定の閾値未満でないと判定した場合、処理をステップS8に進める。
ステップS8において、制御部101は、カメラ62からの第3の撮像画像の肌領域を構成する画素の輝度値のうちの最大の輝度値に基づいて、露光のタイミング及び露光時間等を決定(変更)する。また、制御部101は、決定した露光時間に応じて、LED21a及びLED21bの出力を調整する。そして、制御部101は、処理をステップS2に戻し、それ以降、同様の処理を行う。
また、ステップS7において、制御部101は、カメラ62からの第3の撮像画像を構成する画素の輝度値のうちの最大の輝度値が、所定の閾値未満であると判定した場合、処理をステップS9に進める。
ステップS9及びステップS10において、制御部101は、差分画像生成部102及び2値化部103を制御して、肌領域の検出を行わせ、その検出結果に応じたジェスチャ操作を行わせる指示を、後段に出力する。
すなわち、ステップS9において、差分画像生成部102は、カメラ62からの第1の撮像画像と第2の撮像画像に対してLPFを用いた平滑化を行う。そして、差分画像生成部102は、平滑化後の第1の撮像画像と第2の撮像画像どうしの差分絶対値を算出し、算出した差分絶対値を画素値とする画素により構成される差分画像を、2値化部103に供給する。
ステップS10において、2値化部103は、差分画像生成部102からの差分画像を2値化し、その結果得られる2値化画像に基づいて、第1の撮像画像(又は第2の撮像画像)上の肌領域を検出し、その検出結果に対応するジェスチャ操作を行わせる指示を、後段に出力する。
そして、ステップS10の終了後、処理はステップS2に戻り、それ以降、同様の処理が行われる。
なお、この肌検出処理は、例えば、ユーザにより情報処理システム41の電源がオフにされたときに終了される。
以上説明したように、肌検出処理では、波長λ1の外光成分のみを受光して得られる第3の撮像画像に基づいて、露光のタイミング及び露光時間等を変更するようにした。
これにより、肌検出処理では、波長λ1及びλ2の照射光成分により蓄積される電荷の電荷量が維持され、波長λ1及びλ2の外光成分により蓄積される電荷の電荷量が十分に抑制されるため、例えば従来の肌認識システム1と比較して、撮像画像上の肌領域を検出する肌検出精度を向上させることが可能となる。
また、肌検出処理では、第3の撮像画像に応じて変化するいずれの露光時間においても、LED21aから照射される波長λ1の光の総光量が、波長λ1に応じた一定の量となるとともに、LED21bから照射される波長λ2の光の総光量が、波長λ2に応じた一定の量となるように、LED21a及びLED21bを制御するようにした。
したがって、本実施の形態では、LED21a及びLED21bのそれぞれにより消費される消費電力、及び露光時間内に発光する総光量は、いずれも、従来の肌認識システム1と同じものとなる。
したがって、本実施の形態において、従来の肌認識システム1と比較して、消費電力を増やさないとともに、LED21a及びLED21bから被写体までの距離を短くすることなく、波長λ1及びλ2の外光成分による電荷量を抑制することが可能となる。
<2.変形例>
本実施の形態において、肌検出処理では、制御部101が、カメラ62からの第3の撮像画像に応じて、露光のタイミング及び露光時間等を変更するようにしたが、これに限定されない。
すなわち、例えば、肌検出処理において、ステップS1で予め決定した露光のタイミング及び露光時間等を変更せずに、ステップS2乃至ステップS5、ステップS9、及びステップS10による処理を行うようにしてもよい。この場合、カメラ62からの第3の撮像画像に応じて、露光のタイミング及び露光時間等を変更する必要がなくなるため、肌領域を検出する処理速度を早くすることが可能となる。
本実施の形態では、LED21a及びLED21bによる発光のタイミングを、カメラ62による露光のタイミングと一致させるようにしたが、発光のタイミングは、これに限定されない。
すなわち、発光のタイミングは、露光時間内にLED21aから照射される波長λ1の光の総光量が、波長λ1に応じた一定の量となるとともに、露光時間内にLED21bから照射される波長λ2の光の総光量が、波長λ2に応じた一定の量となるような発光のタイミングであれば、どのようなタイミングで発光させるようにしてもよい。
具体的には、例えば、LED21a及びLED21bによる発光のタイミングを、カメラ62による露光のタイミングとずらして、LED21a及びLED21bを、露光時間内に、露光時間よりも短い発光時間で発光させるようにしてもよいし、露光時間の一部分又はすべてを含む、露光時間よりも長い発光時間で発光させるようにしてもよい。
この場合、制御部101は、いずれの発光時間においても、露光時間内にLED21aから照射される波長λ1の光の総光量が、波長λ1に応じた一定の量となるとともに、露光時間内にLED21bから照射される波長λ2の光の総光量が、波長λ2に応じた一定の量となるように、LED21a及びLED21bをそれぞれ制御する。
本実施の形態では、LED21aにより発光される波長λ1の波長を870[nm]とし、LED21bにより発光される波長λ2の波長を950[nm]としたが、波長の組合せはこれに限定されない。
すなわち、波長の組合せとしては、波長λ1における反射率と、波長λ2における反射率との差分絶対値が、ユーザの肌以外のものについて得られる反射率の差分絶対値と比較して、十分に大きくなる組合せであれば、どのような組合せでもよい。
具体的には、図4から明らかなように、例えば、870[nm]と950[nm]との組合せの他、800[nm]と950[nm]との組合せ、870[nm]と1000[nm]との組合せ、800[nm]と1000[nm]との組合せ等のように、LED21aが930[nm]未満の波長λ1の光を照射し、LED21bが930[nm]以上の波長λ2の光を照射するように構成することが可能である。
なお、波長λ1の光として、可視光を用いる場合には、可視光である波長λ1の光が、可視光カットフィルタ62aにより遮断されないように、例えば、カメラ62から可視光カットフィルタ62aを外す必要がある。このことは、波長λ2の光として、可視光を用いる場合についても同様のことが言える。
また、本実施の形態では、第1又は第2の撮像画像から肌領域を検出する情報処理システム41について説明したが、この情報処理システム41を、テレビジョン受像機等の電子機器に内蔵することが可能である。
この場合、例えば、情報処理システム41が内蔵されたテレビジョン受像機では、情報処理システム41により検出された肌領域の検出結果に応じて、チャンネルの変更等が行われる。
ところで、上述した一連の処理は、専用のハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、いわゆる組み込み型のコンピュータ、又は、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータ等に、記録媒体からインストールされる。
[コンピュータの構成例]
次に、図13は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するパーソナルコンピュータの構成例を示している。
CPU(central processing unit)201は、ROM(read only memory)202、又は記憶部208に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM(random access memory)203には、CPU201が実行するプログラムやデータ等が適宜記憶される。これらのCPU201、ROM202、及びRAM203は、バス204により相互に接続されている。
CPU201にはまた、バス204を介して入出力インタフェース205が接続されている。入出力インタフェース205には、キーボード、マウス、マイクロホン等よりなる入力部206、ディスプレイ、スピーカ等よりなる出力部207が接続されている。CPU201は、入力部206から入力される指令に対応して各種の処理を実行する。そして、CPU201は、処理の結果を出力部207に出力する。
入出力インタフェース205に接続されている記憶部208は、例えばハードディスクからなり、CPU201が実行するプログラムや各種のデータを記憶する。通信部209は、インターネットやローカルエリアネットワーク等のネットワークを介して外部の装置と通信する。
また、通信部209を介してプログラムを取得し、記憶部208に記憶してもよい。
入出力インタフェース205に接続されているドライブ210は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等のリムーバブルメディア211が装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータ等を取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて記憶部208に転送され、記憶される。
コンピュータにインストールされ、コンピュータによって実行可能な状態とされるプログラムを記録(記憶)する記録媒体は、図13に示すように、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(compact disc-read only memory),DVD(digital versatile disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(mini-disc)を含む)、もしくは半導体メモリ等よりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア211、又は、プログラムが一時的もしくは永続的に格納されるROM202や、記憶部208を構成するハードディスク等により構成される。記録媒体へのプログラムの記録は、必要に応じてルータ、モデム等のインタフェースである通信部209を介して、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線又は無線の通信媒体を利用して行われる。
なお、本明細書において、上述した一連の処理を記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
なお、本発明の実施の形態は、上述した本実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
21a,21b LED, 41 情報処理システム, 61 発光装置, 61a 拡散板 , 62 カメラ, 62a 可視光カットフィルタ, 63 情報処理装置, 101 制御部, 102 差分画像生成部, 103 2値化部

Claims (15)

  1. 被写体を撮像して得られる撮像画像から前記被写体を検出する検出装置において、
    所定の波長の光を被写体に照射する照射手段と、
    前記被写体からの反射光を受光して蓄積される画素毎の総電荷量を画素値として、前記被写体を撮像した撮像画像を生成する撮像手段と、
    前記撮像画像から前記被写体を検出する検出手段と、
    前記照射手段を制御し、前記総電荷量のうち、前記照射手段により照射される光の反射光を受光して蓄積される第1の電荷量が所定の電荷量となる光量で照射させる照射制御手段と、
    前記撮像手段を制御し、前記総電荷量のうち、外光により照射される光の反射光を受光して蓄積される第2の電荷量が所定の電荷閾値未満となる露光時間で受光させる撮像制御手段と
    を含む検出装置。
  2. 前記撮像制御手段は、前記第2の電荷量が、蓄積することが可能な最大電荷量から前記第1の電荷量を差し引いて得られる差分値未満となる露光時間で受光させる
    請求項1に記載の検出装置。
  3. 前記照射制御手段は、前記第1の電荷量が、前記被写体を検出するための前記撮像画像を生成するのに必要な電荷量となる光量で照射させる
    請求項1に記載の検出装置。
  4. 前記露光時間で蓄積される前記第2の電荷量に基づいて、前記撮像手段の前記露光時間を変更する変更手段をさらに含み、
    前記撮像制御手段は、変更された前記露光時間で受光させる
    請求項1に記載の検出装置。
  5. 前記撮像制御手段は、予め設定された前記露光時間で受光させる
    請求項1に記載の検出装置。
  6. 前記照射制御手段は、前記露光時間と同一の照射時間で照射させる
    請求項1に記載の検出装置。
  7. 前記照射制御手段は、前記露光時間内に、前記露光時間よりも短い照射時間で照射させる
    請求項1に記載の検出装置。
  8. 前記照射制御手段は、前記露光時間を含む、前記露光時間よりも長い照射時間で照射させる
    請求項1に記載の検出装置。
  9. 前記照射手段は、
    第1の波長の光を被写体に照射する第1の出力手段と、
    第1の波長とは異なる第2の波長の光を被写体に照射する第2の出力手段と
    を有し、
    前記撮像手段は、
    前記第1の波長の反射光を受光して蓄積される画素毎の総電荷量を画素値として、第1の撮像画像を生成し、
    前記第2の波長の反射光を受光して蓄積される画素毎の総電荷量を画素値として、第2の撮像画像を生成し、
    前記検出手段は、前記第1及び第2の撮像画像に基づいて、前記第1又は第2の撮像画像の一方の撮像画像上の前記被写体を検出する
    請求項1に記載の検出装置。
  10. 前記第1及び第2の出力手段は、人間の肌に対して、前記第1の波長の光を照射して得られる反射光の反射率と、前記第2の波長の光を照射して得られる反射光の反射率との差分絶対値が、所定の差分閾値以上となる場合の波長の光を照射する
    請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 前記第1及び第2の出力手段は、それぞれ異なる波長の赤外線を照射する
    請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 前記第1又は第2の出力手段の一方は、930[nm]以上の波長の光を照射し、他方は930[nm]未満の光を照射する
    請求項11に記載の画像処理装置。
  13. 被写体からの反射光を受光して蓄積される画素毎の総電荷量を画素値とする撮像画像から前記被写体を検出する検出装置の検出方法において、
    前記検出装置は、
    照射手段と、
    撮像手段と、
    検出手段と、
    照射制御手段と、
    撮像制御手段と
    を含み、
    前記照射制御手段が、所定の波長の光を被写体に照射する前記照射手段を制御し、前記総電荷量のうち、前記照射手段により照射される光の反射光を受光して蓄積される第1の電荷量が所定の電荷量となる光量で照射させ、
    前記撮像制御手段が、前記被写体からの反射光を受光して蓄積される画素毎の総電荷量を画素値として、前記被写体を撮像した撮像画像を生成する前記撮像手段を制御し、前記総電荷量のうち、外光により照射される光の反射光を受光して蓄積される第2の電荷量が所定の電荷閾値未満となる露光時間で受光させ、
    前記検出手段が、前記撮像画像から前記被写体を検出する
    ステップを含む検出方法。
  14. 被写体を撮像して得られる撮像画像から前記被写体を検出する検出装置のコンピュータを、
    所定の波長の光を被写体に照射する照射手段と、
    前記被写体からの反射光を受光して蓄積される画素毎の総電荷量を画素値として、前記被写体を撮像した撮像画像を生成する撮像手段と、
    前記撮像画像から前記被写体を検出する検出手段と、
    前記照射手段を制御し、前記総電荷量のうち、前記照射手段により照射される光の反射光を受光して蓄積される第1の電荷量が所定の電荷量となる光量で照射させる照射制御手段と、
    前記撮像手段を制御し、前記総電荷量のうち、外光により照射される光の反射光を受光して蓄積される第2の電荷量が所定の電荷閾値未満となる露光時間で受光させる撮像制御手段と
    して機能させるためのプログラム。
  15. 被写体を撮像して得られる撮像画像から前記被写体を検出する検出装置を内蔵する電子機器において、
    前記検出装置は、
    所定の波長の光を被写体に照射する照射手段と、
    前記被写体からの反射光を受光して蓄積される画素毎の総電荷量を画素値として、前記被写体を撮像した撮像画像を生成する撮像手段と、
    前記撮像画像から前記被写体を検出する検出手段と、
    前記照射手段を制御し、前記総電荷量のうち、前記照射手段により照射される光の反射光を受光して蓄積される第1の電荷量が所定の電荷量となる光量で照射させる照射制御手段と、
    前記撮像手段を制御し、前記総電荷量のうち、外光により照射される光の反射光を受光して蓄積される第2の電荷量が所定の電荷閾値未満となる露光時間で受光させる撮像制御手段と
    を含む
    電子機器。
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