JP2011099742A - 対象物検出装置および対象物検出方法 - Google Patents

対象物検出装置および対象物検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011099742A
JP2011099742A JP2009254043A JP2009254043A JP2011099742A JP 2011099742 A JP2011099742 A JP 2011099742A JP 2009254043 A JP2009254043 A JP 2009254043A JP 2009254043 A JP2009254043 A JP 2009254043A JP 2011099742 A JP2011099742 A JP 2011099742A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
person
candidate
information
height
grid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009254043A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5649298B2 (ja
Inventor
Masahito Takuhara
雅人 宅原
Kiichi Sugimoto
喜一 杉本
Atsushi Kuroda
淳 黒田
Yasuharu Amauchi
康晴 天内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2009254043A priority Critical patent/JP5649298B2/ja
Publication of JP2011099742A publication Critical patent/JP2011099742A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5649298B2 publication Critical patent/JP5649298B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)

Abstract

【課題】目標とする対象物を精度よく検出するとともに、目標の対象物以外の誤検知を低減することができる対象物検出装置および対象物検出方法を提供する。
【解決手段】仰俯角方向に異なる角度を持った複数のレーザビームを照射しながら回転することによって対象物を検出するレーザレーダが対象物を検出したときの距離の情報に基づいて、人物候補を抽出する人物候補抽出手段と、レーザレーダが対象物を検出したときの高さの情報に基づいて、人物候補の高さを算出し、算出した人物候補の高さと、予め定められる人物の高さとに基づいて、人物候補抽出手段によって抽出された人物候補の中から人物を検出する人物検出手段と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、レーザレーダ装置からの情報に基づいて対象物を検出する対象物検出装置および対象物検出方法に関する。
被災地などの危険な場所に物資を輸送するなどの用途のため、予め定められた経路に従って自律的に走行することができる無人の自律走行車両が検討されている。このような自律走行車両には、GPS(Global Positioning System)などの位置センサや、ジャイロセンサ、IMU(Inertial Measurement Unit:慣性計測装置)などの姿勢センサが搭載され、自車両の位置および姿勢に応じて、走行する方向や速度などが制御されている。しかし、自律走行車両は、予め定められた走行経路を走行するのみではなく、走行経路内に存在する障害物を監視して、走行に支障をきたすような不測の事態に対応することが求められている。例えば、走行経路内に人や障害物などが存在する場合には、検出した人や障害物など対象物に応じて停止や迂回が必要となる。
従来、走行経路内に存在する人や障害物などの対象物を検出するための方法として、例えば、特許文献1、特許文献2に示すような種々の技術が考案されている。特許文献1には、レーザレーダ装置と赤外線カメラとを用いて人を検出する技術が開示されている。具体的には、レーザレーダの検出点において、相互の検出点の距離が近い「固まり」を人の候補とする。そして、赤外線カメラの赤外線画像から人の候補の位置に存在する人を検出する。また、このとき、人の候補までの距離を用いて、検出する対象のサイズを決定する技術である。
また、特許文献2には、赤外線カメラと可視カメラとを用いて人を検出する技術が開示されている。具体的には、赤外線カメラの画像中の高輝度部分(ホットポイント)を抽出する。そして、抽出した高輝度部分を可視カメラの画像で確認することによって、「真の対象物」であるか否かを詳細に判断する。さらには、地図および地形データを用いることによって、「地形」によって発生する高輝度部分の誤検知を低減する技術である。
特開2003−302470号公報 特開2003−259362号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、例えば、直射日光などによって温度が高くなったドラム缶など、人とほぼ同じ太さであるが高さが人と異なる障害物を人として誤検出してしまうという問題がある。
また、特許文献2記載の技術では、例えば、ガラスの後方に存在する対象物を赤外線カメラで写すことができない。また、例えば、夜間などの暗い環境においては、可視カメラで対象物を写すことができない。このように、それぞれのカメラで写すことのできない状態がある場合には、対象物を検知できないという問題がある。
本発明は、上記の課題認識に基づいてなされたものであり、車両や自律走行車両などの移動体に搭載され、走行と同時に対象物を監視(検出、追尾、識別などを含む)する対象物検出装置において、目標とする対象物を精度よく検出するとともに、目標の対象物以外の誤検知を低減することができる対象物検出装置および対象物検出方法を提供することを目的としている。
上記の課題を解決するため、本発明の対象物検出装置は、仰俯角方向に異なる角度を持った複数のレーザビームを照射しながら回転することによって対象物を検出するレーザレーダが前記対象物を検出したときの距離の情報に基づいて、人物候補を抽出する人物候補抽出手段と、前記レーザレーダが前記対象物を検出したときの高さの情報に基づいて、前記人物候補の高さを算出し、前記算出した前記人物候補の高さと、予め定められる前記人物の高さとに基づいて、前記人物候補抽出手段によって抽出された前記人物候補の中から前記人物を検出する人物検出手段と、を備える、ことを特徴とする。
これにより、人物候補の情報に対して、高さの情報が加味されることにより、精度良く人物を検出することができる。
また、本発明の前記人物候補抽出手段は、仰俯角が同一である前記レーザビームによって前記対象物を検出したときの距離の情報に基づいて、前記レーザビームのそれぞれの仰俯角ごとに前記人物候補を抽出する、ことを特徴とする。
これにより、各レーザビームによって検出された人物候補の数に基づいて、その人物候補の高さを検出することが可能となる。
また、本発明の前記人物検出手段は、前記人物候補抽出手段によって抽出された前記人物候補の情報と、前記レーザレーダが前記対象物を検出したときの高さの情報とに基づいて、予め定められた距離で二次元の複数のグリッドに分割された人物候補グリッドマップに、前記人物候補の情報と前記人物候補の高さの情報をマッピングし、前記レーザレーダが前記対象物を検出したときの高さの情報に基づいて、予め定められた距離で二次元の複数のグリッドに分割された地面高さグリッドマップに、前記レーザレーダが前記対象物を検出したときの高さの情報をマッピングし、前記人物候補抽出手段によって抽出された前記人物候補の位置に対応する前記地面高さグリッドマップ内のグリッドに、前記高さの情報がマッピングされているときは、前記地面高さグリッドマップと前記人物候補グリッドマップとに基づいて前記人物候補の高さを算出し、前記算出した前記人物候補の高さと、前記レーザレーダが前記人物を検出したときの距離に応じて予め定められる前記人物の高さとに基づいて、前記人物候補抽出手段によって抽出された前記人物候補の中から前記人物を検出する、ことを特徴とする。
これにより、検出した人物候補を人物候補グリッドマップにマッピングし、人物候補以外(背景を含む)を地面として地面高さグリッドマップにマッピングすることができる。このことにより、人物候補グリッドマップと地面高さグリッドマップに基づいて、いわゆる背景差分を求めることができる。そして、レーザレーダと人物候補との距離に応じて人物を判定することができる。
また、本発明の前記人物候補グリッドマップおよび前記地面高さグリッドマップは、それぞれのグリッドマップに対応し、前記グリッドマップのグリッド間の距離を予め定められた距離だけずらした二次元の複数のグリッドからなる複数の第2の人物候補グリッドマップおよび第2の地面高さグリッドマップ、を備える、ことを特徴とする。
これにより、グリッドをずらした2つのグリッドマップに基づいて、より精度良く人物を検出することができる。
また、本発明の前記人物検出手段は、前記人物候補グリッドマップまたは前記第2の人物候補グリッドマップ内の前記人物候補抽出手段によって検出された前記人物候補の位置のグリッドと、そのグリッド周囲のグリッド、および前記第2の人物候補グリッドマップまたは前記人物候補位置グリッドマップ内の前記人物候補抽出手段によって検出された前記人物候補の位置のグリッドを含む周囲のグリッドに基づいて、前記人物を検出する、ことを特徴とする。
これにより、検出した人物が位置するグリッドの広がりに基づいて、検出した人物が1人であるか、または複数人であるかなどを判定することができる。
また、本発明の前記人物検出手段は、前記人物候補抽出手段によって抽出された前記人物候補の位置に対応する前記地面高さグリッドマップ内のグリッドに、前記高さの情報がマッピングされていないときは、前記人物候補グリッドマップに基づいて前記人物候補の高さを算出し、前記算出した前記人物候補の高さと、前記レーザレーダが前記人物を検出したときの距離に応じて予め定められる前記人物の高さとに基づいて、前記人物候補抽出手段によって抽出された前記人物候補の中から前記人物を検出する、ことを特徴とする。
これにより、地面高さグリッドマップに基づいた人物候補の高さを算出することができない場合でも、人物候補の高さを算出することができ、レーザレーダと人物候補との距離に応じて人物を判定することができる。
また、本発明の前記人物検出手段は、前記レーザレーダが前記対象物を検出したときの距離の情報と、高さの情報とに基づいて、基準とする基準対象物を抽出し、該抽出した前記基準対象物の以前に抽出した前記基準対象物に対する位置の変化量を算出し、以前にマッピングされた前記地面高さグリッドマップ内の前記高さの情報に基づいて、現在マッピングする前記レーザレーダが検出した前記対象物の高さの変化量を算出し、前記算出した位置の変化量と高さの変化量とが最小になるように、以前にマッピングされた前記地面高さグリッドマップ内のグリッドと、現在マッピングする前記地面高さグリッドマップ内のグリッドとの位置を合わせる、ことを特徴とする。
これにより、以前の地面高さグリッドマップにマッピングされている地面の高さの情報と、今回地面高さグリッドマップにマッピングする地面の高さの情報との整合性を確保することができる。
また、本発明の前記人物検出手段は、さらに、以前に検出した複数の前記人物の検出位置と、現在検出した前記人物の検出位置とに基づいて、前記人物が移動する方向と距離とを算出し、該算出した前記人物の移動方向と距離とに基づいて前記人物を検出する、ことを特徴とする。
これにより、検出した人物の動きを検出することができる。
また、本発明の対象物検出方法は、仰俯角方向に異なる角度を持った複数のレーザビームを照射しながら回転することによって対象物を検出するレーザレーダが前記対象物を検出したときの距離の情報に基づいて、人物候補を抽出する人物候補抽出手順と、前記レーザレーダが前記対象物を検出したときの高さの情報に基づいて、前記人物候補の高さを算出し、前記算出した前記人物候補の高さと、予め定められる前記人物の高さとに基づいて、前記人物候補抽出手順によって抽出された前記人物候補の中から前記人物を検出する人物検出手順と、を含む、ことを特徴とする。
本発明によれば、車両や自律走行車両などの移動体に搭載され、走行と同時に対象物を監視(検出、追尾、識別などを含む)する対象物検出装置において、目標とする対象物を精度よく検出するとともに、目標の対象物以外の誤検知を低減することができるという効果が得られる。
本発明の実施形態による対象物検出装置を搭載した自律走行車両の概略構成を示したブロック図である。 本実施形態の対象物検出装置における対象物検出部の概略構成を示したブロック図である。 本実施形態の対象物検出装置におけるレーザレーダの観測範囲を示した図である。 本実施形態の対象物検出部における人物候補の断面の抽出方法を説明する図である。 本実施形態の対象物検出部における人物候補グリッドマップのマッピング方法を説明する図である。 本実施形態の対象物検出部における垂直構造物の抽出方法を説明する図である。 本実施形態の対象物検出部におけるレーザレーダの位置および姿勢変化の推定方法を説明する図である。 本実施形態の対象物検出部における垂直構造物の登録方法を説明する図である。 本実施形態の対象物検出部における地面高さグリッドマップのマッピング方法を説明する図である。 本実施形態の対象物検出部における人物候補の位置の抽出方法を説明する図である。 本実施形態の対象物検出部における人物候補の検出方法において地面高さグリッドマップの有無による人物候補の検出方法を説明する図である。 本実施形態の対象物検出部における人物候補の判断方法を説明する図である。 本実施形態の対象物検出部における人物の検出方法を説明する図である。 本実施形態の対象物検出部における人物の移動状態に応じた人物の検出方法を説明する図である。 本実施形態の対象物検出装置の対象物検出部における検出処理の流れを示した図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態による対象物検出装置を搭載した自律走行車両の概略構成を示したブロック図である。図1において、自律走行車両1は、レーザレーダ10、駆動部11、車両制御部20、GPS30、IMU40、車速パルス検出部50、ブレーキ/アクセルアクチュエータ60、ステアリングアクチュエータ70を有する。
レーザレーダ10は、仰俯角方向に異なる角度を持った複数のレーザビームを照射し、その反射波を観測することによって、自レーザレーダ10とレーザビームを反射した対象物との距離を検出する。そして、レーザビームを反射した対象物までの距離の情報(以下「距離情報」という)および照射したレーザビームの仰俯角の情報(以下、「ビーム角度」という)を含む検出情報を、車両制御部20に出力する。
また、レーザレーダ10は、駆動部11によって水平面内で、一定速度で回転される。そして、レーザレーダ10がレーザビームを照射した方向(以下、「照射方向」という)の情報を、車両制御部20に出力する。なお、以下の説明においては、上述した距離情報、ビーム角度、照射方向を合わせて、レーザレーダ10の検出情報という。また、特に明示しない場合は、レーザレーダ10と駆動部11とを合わせた構成を、レーザレーダ10として説明する。
GPS30は、自律走行車両1の位置の情報を取得し、その取得した位置情報を車両制御部20に出力する。
IMU40は、自律走行車両1の姿勢の情報を取得し、その取得した姿勢情報を車両制御部20に出力する。
車速パルス検出部50は、自律走行車両1の走行速度の情報を取得し、その取得した走行速度情報を車両制御部20に出力する。
車両制御部20は、レーザレーダ10から入力された検出情報、GPS30から入力された位置情報、IMU40から入力された姿勢情報、および車速パルス検出部50から入力された走行速度情報に基づいて、自律走行車両1の走行を制御する。車両制御部20は、自律走行車両1の制御情報を、ブレーキ/アクセルアクチュエータ60およびステアリングアクチュエータ70に出力する。
また、車両制御部20は、対象物検出部200を備えており、レーザレーダ10から入力された検出情報に基づいて、自律走行車両1の周辺の対象物、特に人物を検出する。なお、対象物検出部200に関する詳細な説明は、後述する。
ブレーキ/アクセルアクチュエータ60は、車両制御部20から入力された制御情報内の主に車両が走行する速度に関する情報に基づいて、自律走行車両1のアクセルおよびブレーキを制御する。このブレーキ/アクセルアクチュエータ60による制御によって、自律走行車両1が発進、加速、減速、または停止などの動作を行う。
ステアリングアクチュエータ70は、車両制御部20から入力された制御情報内の主に車両が走行する方向に関する情報に基づいて、自律走行車両1のステアリングを制御する。このステアリングアクチュエータ70による制御によって、自律走行車両1の進行方向が変更される。
次に、本実施形態の対象物検出装置における対象物の検出方法について説明する。図2は、本実施形態の対象物検出装置における対象物検出部200の概略構成を示したブロック図である。図2において、対象物検出部200は、検出情報取得部210、人物候補断面抽出部220、人物候補検出部230、人物検出部240、から構成される。また、人物候補検出部230は、人物候補マップ登録部231、地面高さマップ登録部232、人物候補抽出部233、から構成される。また、人物検出部240は、人物候補統合部241、人物移動検出部242、から構成される。
また、図2に示した対象物検出部200の各構成要素の処理に関して、具体的な処理の一例を図3〜図14を参照して以下に説明する。
対象物検出部200は、レーザレーダ10から入力された検出情報に基づいて、人物などの対象物を検出する。そして、検出した人物の情報(以下、「人物検出情報」という)を、対象物検出部200が検出した人物検出の結果として、例えば、車両制御部20内に備えられた走行経路決定部などに出力する。
検出情報取得部210は、レーザレーダ10から入力された一周分(一回転分)の検出情報を取得する。また、検出情報取得部210は、取得した検出情報からレーザレーダ10の観測範囲における観測点の情報を抽出し、抽出した観測点情報を、人物候補断面抽出部220と人物候補検出部230とに出力する。
また、検出情報取得部210は、レーザレーダ10から入力された検出情報が、自律走行車両1の走行(移動)中に検出された検出情報である場合には、例えば、GPS30から入力された位置情報、IMU40から入力された姿勢情報、および車速パルス検出部50から入力された走行速度情報に基づいて、自律走行車両1の走行に伴う検出情報の補正を行う。そして、補正を行った観測点情報を、抽出した観測点情報として人物候補断面抽出部220と人物候補検出部230とに出力する。
ここで、検出情報取得部210における観測点情報の抽出方法、および自律走行車両1の走行に伴う観測点情報の補正方法について説明する。図3は、本実施形態の対象物検出装置におけるレーザレーダ10の観測範囲を示した図である。
検出情報取得部210は、図3(a)に示したようなレーザレーダ10の観測範囲における検出情報を取得する。ここで、検出情報取得部210が取得する検出情報には、図3(b)に示したように、レーザレーダ10からレーザビームが照射され、そのレーザビームが対象物によって反射された場所(観測点)ごとの、距離情報Lと、照射方向θhと、ビーム角度θv(図示せず)の情報が含まれている。検出情報取得部210は、レーザレーダ10から取得した検出情報に基づいて、観測点ごとの三次元の座標(X,Y,Z)を算出し、距離情報Lと、照射方向θhと、ビーム角度θvと、算出した三次元座標とを対応付けて、観測点情報として人物候補断面抽出部220と人物候補検出部230とに出力する。
なお、三次元の座標(X,Y,Z)を算出する際のX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向は、外界に固定された緯度、経度に基づいて定められたX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向である。図3(b)においては、自律走行車両1の進行方向をX軸とした場合の例を示している。この図3(b)における各観測点の三次元の座標(X,Y,Z)には、距離情報Lと照射方向θhとに基づいて算出された観測点の位置の値が、X軸の値およびY軸の値として記録される。また、ビーム角度θvと距離情報Lとに基づいて算出された観測点の高さの値が、Z軸の値として記録される。
このように、例えば、自律走行車両1が停止している場合、または自律走行車両1の走行速度に対してレーザレーダ10の検出速度が十分速い場合には、図3(a)に示したような、レーザレーダ10による観測開始位置と観測終了位置とが同じ位置である観測範囲の観測点情報を抽出することができる。
また、例えば、自律走行車両1が走行(移動)中であり、かつ、レーザレーダ10の検出速度に対して自律走行車両1の走行速度が速い場合には、図3(c)に示しように、レーザレーダ10による観測開始位置と観測終了位置とが異なる位置となる。このような場合、検出情報取得部210は、例えば、GPS30から入力された位置情報、IMU40から入力された姿勢情報、GPS30や車速パルス検出部50から入力された走行速度情報、およびレーザレーダ10が一周するのに要した時間などに基づいて、自律走行車両1の移動量を算出する。図3(c)においては、自律走行車両1の走行(移動)によって、レーザレーダ10による観測開始位置と観測終了位置とが、距離dだけ異なっている場合の一例を示している。そして、検出情報取得部210は、算出した自律走行車両1の移動量に基づいて、例えば、レーザレーダ10から入力された検出情報にオフセット値を加えるなど、レーザレーダ10の観測範囲を補正する。そして、補正した観測範囲に基づいて、レーザレーダ10から取得した検出情報から観測点ごとの三次元の座標を抽出する。
人物候補断面抽出部220は、検出情報取得部210から入力された観測点情報に基づいて、人物の候補の断面を表す観測点情報(以下、「人物候補断面情報」という)を抽出する。そして、抽出した人物候補の人物候補断面情報を、人物候補検出部230に出力する。
ここで、人物候補断面抽出部220における人物候補断面情報の抽出方法について説明する。図4は、本実施形態の対象物検出部200における人物候補の断面の抽出方法を説明する図である。
図4(a)は、異なるビーム角度θvi(i=1,2,3,4,・・・,n)を持った複数のレーザビーム1〜レーザビームnによって、人物を検出した場合を示している。以下の説明において、レーザビームのいずれか1つを表す場合には、単純に「レーザビーム」という。同様に、いずれか1つのビーム角度を表す場合には、単純に「ビーム角度θv」という。
人物候補断面抽出部220は、図4(a)に示したような、各ビーム角度θvのレーザビームごとに、複数の観測点の観測点情報を取得する。以下の説明においては、同一のビーム角度θvを「断面」ともいう。また、同一のビーム角度θvにおける観測点情報を、「断面情報」ともいう。また、図4(a)においては、点線で結んだ観測点の観測点情報を、断面情報としている。この断面情報は、各ビーム角度θvのレーザビームにそれぞれ対応している。人物候補断面抽出部220は、断面ごとに人物候補断面情報を抽出することによって、レーザレーダ10が照射したレーザビームの数に相当する数の人物候補断面情報を抽出する。
また、図4(a)に示すように、人物候補断面抽出部220が人物候補断面情報を抽出する際には、同一の断面において、同様の距離情報Lの値をもった観測点が連続して観測されることが予想されるが、レーザレーダ10がレーザビームの反射波の観測を失敗することも考えられる。このため、人物候補断面抽出部220は、レーザレーダ10と人物との距離によって予想される観測点の数を算出し、この算出した観測点の数に対して、予め定められた割合以上の数の観測点を取得したときに、取得した観測点群を以降の処理で使用する。なお、この人物候補として抽出する観測点の数の割合は、レーザレーダ10と人物との距離に応じて異なる割合としてもよい。
ここで、より具体的に人物候補の抽出方法の一例を説明する。図4(b)および図4(c)は、ある断面(一つのビーム角度θv)における人物候補の抽出方法を示している。人物候補を抽出する際、人物候補断面抽出部220は、まず、同一のビーム角度θvのレーザビームの反射波から得られた断面の観測点情報(断面情報)を、図4(b)に示すように、照射方向θhと距離情報Lとの座標平面にプロットする。そして、隣の観測点からの距離情報Lの変化量(距離情報変化量ΔL)の絶対値が、予め定められた値よりも大きい観測点(観測距離変化点)を抽出する。なお、図4(b)は、距離情報変化量ΔLが大きい観測点において、距離情報Lが小さい、すなわち、レーザレーダ10との距離が近い、手前の観測点を観測距離変化点とした場合を示している。
続いて、人物候補断面抽出部220は、観測距離変化点として抽出した2つの観測点間の幅(観測点幅)が、レーザレーダ10と人物との距離に応じた、予め定められた閾値の範囲内に含まれているか否かを判定する。人物候補断面抽出部220は、この判定によって、観測点幅が閾値の範囲内に含まれていると判定された場合に、レーザレーダ10が人物を検出したと判断し、この2つの観測距離変化点と、これら2つの観測距離変化点の間に含まれる観測点とを人物候補とする。そして、この人物候補の観測点の観測点情報(三次元座標を含む)を、今回処理した断面の人物候補断面情報として人物候補検出部230に出力する。また、観測点幅が閾値の範囲内に含まれていないと判定された場合は、レーザレーダ10は人物を検出していないと判断し、人物候補断面情報を出力しない。同様に、他の断面の人物候補も抽出する。
なお、観測点幅が人物であるか否かを判定するために用いられるレーザレーダ10と人物との距離に応じて予め定められた閾値は、レーザレーダ10が人物を検出したときの距離ごとに、人物の幅に含まれる観測点の数を想定し、この想定された観測点の数に基づいて設定される。すなわち、レーザレーダ10から照射されるレーザビームは、その間隔が離散的であるため、量子化誤差(切捨て)の影響を考慮して、レーザレーダ10と人物との距離が近い場合には、閾値の下限値を小さくすることによって、より確実に検出するように設定される。例えば、人物の幅が50[cm]である場合を想定する。そして、レーザレーダ10と人物との距離が近く、レーザレーダ10が5[cm]間隔で観測することができる場合を考える。このとき、レーザレーダ10が上記人物を観測したときの観測点の数は、10点〜11点となる。この観測点の数を、幅に換算すると、45[cm]〜50[cm]となる。一方、レーザレーダ10と人物との距離が遠く、レーザレーダ10が25[cm]間隔で観測することができる場合を考える。このとき、レーザレーダ10が上記人物を観測したときの観測点の数は、2点〜3点となり、この観測点の数を、幅に換算すると、25[cm]〜50[cm]となる。このような考え方に基づいて、レーザレーダ10と人物との距離が近い場合の閾値は、例えば、40[cm]〜60[cm]に設定し、レーザレーダ10と人物との距離が遠い場合の閾値は、例えば、20cm]〜60[cm]に設定する。
人物候補検出部230は、検出情報取得部210から入力された観測点情報と、人物候補断面抽出部220から入力された人物候補断面情報とに基づいて、人物の候補を検出する。そして、検出した人物候補の検出情報(以下、「人物候補検出情報」)を、人物検出部240に出力する。
人物候補マップ登録部231は、人物候補断面抽出部220から入力された人物候補断面情報に基づいて、外界に固定された緯度、経度に基づいて予め定められた人物候補グリッドマップに、人物候補断面情報をマッピングする。そして、人物候補断面情報をマッピングした人物候補グリッドマップを人物候補抽出部233に出力する。
ここで、人物候補マップ登録部231における人物候補断面情報のマッピング方法について説明する。図5は、本実施形態の対象物検出部200における人物候補グリッドマップのマッピング方法を説明する図である。
人物候補マップ登録部231は、人物候補断面抽出部220から入力された人物候補断面情報を人物候補グリッドマップにマッピングする。なお、人物候補グリッドマップは、断面ごとの人物候補断面情報をマッピングする人物候補断面グリッドマップと、全ての断面における人物候補断面情報の高さの最大値をマッピングする最大値グリッドマップと、全ての断面における人物候補断面情報の高さの最小値をマッピングする最小値グリッドマップとによって構成される。また、この人物候補グリッドマップのそれぞれは、人物候補グリッドマップのグリッドの大きさの半分をずらしたもう一つの人物候補グリッドマップと対となっている。
例えば、基準となる人物候補断面グリッドマップが、外界に固定された緯度、経度に基づいて定められた、X軸方向およびY軸方向にそれぞれ50[cm]の距離で設定された複数の正方形のグリッドによって構成されている場合、対となっている人物候補断面グリッドマップは、基準となる人物候補断面グリッドマップの基準点に対して、X軸方向およびY軸方向にそれぞれ25[cm]の距離だけずれた位置を基準点として、X軸方向およびY軸方向にそれぞれ50[cm]の距離で設定された複数の正方形のグリッドによって構成される。以下の説明において、例えば、基準となる人物候補断面グリッドマップと、対となる人物候補断面グリッドマップとを区別しないで表す場合には、単純に「人物候補断面グリッドマップ」という。また、基準となる人物候補断面グリッドマップと、対となる人物候補断面グリッドマップとを区別して表す場合には、基準となる人物候補断面グリッドマップを「人物候補断面グリッドマップ(表)」と表し、対となる人物候補断面グリッドマップを「人物候補断面グリッドマップ(裏)」と表す。
ここで、図5を参照して人物候補グリッドマップに人物候補断面情報をマッピングする、より具体的なマッピング方法の一例を説明する。図5(a)は、人物候補断面グリッドマップへの人物候補断面情報のマッピング方法を示し、図5(b)は、最大値グリッドマップおよび最小値グリッドマップへの人物候補断面情報のマッピング方法を示している。
人物候補断面グリッドマップへの人物候補断面情報のマッピングは、図5(a)に示したように、同一の断面の人物候補断面情報から人物候補の観測点情報を取り出し、2つの観測距離変化点と、これら2つの観測距離変化点の間に含まれる観測点とから、同一の断面の人物候補における代表点を選択する。この代表点は、例えば、人物候補の観測点群の重心に位置する観測点が選択される。そして、人物候補マップ登録部231は、代表点の位置に該当する人物候補断面グリッドマップ(表)内のグリッドに、得点(図5(a)においては「1」)を記録する。同様に、代表点の位置に該当する人物候補断面グリッドマップ(裏)内のグリッドに、得点(図5(a)においては「1」)を記録する。
また、最大値グリッドマップおよび最小値グリッドマップへの人物候補断面情報のマッピングは、図5(b)に示したように、各断面における代表点の観測点情報から、Z軸方向の座標値、すなわち、観測点の高さの情報を取り出す。そして、代表点の位置に該当する最大値グリッドマップ(表)および最小値グリッドマップ(表)内のグリッドごとに、取り出した高さの値の最大値および最小値(図5(b)においては、最大値=「1.5」、最小値=「0.5」)を算出する。そして、算出した最大値および最小値を、代表点の位置に該当する最大値グリッドマップ(表)および最小値グリッドマップ(表)内のグリッドに記録する。同様に、代表点の位置に該当する最大値グリッドマップ(裏)および最小値グリッドマップ(裏)内のグリッドにも、算出した最大値および最小値を記録する。
なお、図5(b)においては、同一のグリッドに最大値および最小値が記録される例を示したが、最大値グリッドマップおよび最小値グリッドマップに記録される高さの最大値および最小値は、代表点の位置に該当するグリッドごとに記録される。このため、例えば、同一の人物候補に対する人物候補断面情報であったとしても、代表点の位置が異なるグリッドに該当する場合には、最大値グリッドマップおよび最小値グリッドマップの複数のグリッドに、そのグリッドの位置における最大値および最小値が記録されることもある。また、例えば、最大値グリッドマップおよび最小値グリッドマップのグリッドに該当する代表点が1つのみである場合や、複数の観測点情報における高さの情報が同一の値である場合などには、同一の高さの値が最大値および最小値の値として最大値グリッドマップおよび最小値グリッドマップに記録されることもある。
地面高さマップ登録部232は、検出情報取得部210から入力された観測点情報に基づいて、外界に固定された緯度、経度に基づいて予め定められた地面高さグリッドマップに、レーザレーダ10が検出した地面や構造物の高さの情報(三次元の座標(X,Y,Z)におけるZ軸の値)を、地面の高さの情報(以下、「地面高さ情報」という)としてマッピングする。そして、地面高さ情報をマッピングした地面高さグリッドマップを人物候補抽出部233に出力する。なお、地面高さグリッドマップへの地面高さ情報のマッピングに際しては、前回までに入力された観測点情報に基づいてマッピングされた地面高さグリッドマップと、今回入力された観測点情報との位置合わせを行い、位置合わせ後の観測点情報によって、地面高さグリッドマップを更新する。この地面高さグリッドマップの更新は、一周分(一回転分)の観測点情報が入力されるごとに行われる。
なお、前回までの地面高さグリッドマップと、今回入力された観測点情報との位置合わせにおいては、前回までの観測点情報に対する今回の観測点情報における傾き方向のずれを、水平方向のずれ量と高さ方向のずれ量とに分けて、それぞれのずれ量に対して位置合わせを行う。これにより、GPS30から入力された位置情報、IMU40から入力された姿勢情報、および車速パルス検出部50から入力された走行速度情報に基づいて位置合わせを行うよりも、より精度良く観測点情報の位置合わせを行うことができる。
ここで、地面高さマップ登録部232における地面高さグリッドマップの位置合わせ方法、および地面高さ情報のマッピング方法について説明する。地面高さマップ登録部232による地面高さグリッドマップの位置合わせは、以下の手順によって行われる。
(手順1):検出情報取得部210から入力された観測点情報から垂直構造物を抽出する。
(手順2):抽出した垂直構造物の情報に基づいて、垂直構造物の位置合わせを行う。
(手順3):位置合わせを行った垂直構造物の情報を、地面高さグリッドマップに対応する平面座標に登録する。
まず、手順1の垂直構造物の抽出方法について説明する。図6は、本実施形態の対象物検出部200における垂直構造物の抽出方法を説明する図である。図6に示すように、レーザレーダ10の観測範囲には、例えば、建物、樹木、電柱、標識など、様々な物が存在することが想定される。地面高さマップ登録部232は、これらの物の中から、建物の壁面などの垂直構造物の面領域の角(凸エッジ)部(以下、「垂直エッジ」という)を検出し、その垂直エッジの座標を抽出する。
地面高さマップ登録部232による垂直構造物の抽出は、まず、断面ごとの観測点情報から面領域の候補を抽出し、抽出した面領域候補が、予め定められた複数の断面の観測点情報に含まれている場合に、この面領域候補を面領域とする。そして、地面高さマップ登録部232は、面領域内の凸エッジ部が垂直に並んでいる場合に、この面領域を垂直構造物の面領域とし、その垂直構造物の面領域における凸エッジ部の座標を垂直エッジとして抽出する。
より具体的には、地面高さマップ登録部232は、まず、図4(b)に示した方法と同様に、断面ごとに観測点情報から観測距離変化点を抽出する。そして、一方の観測距離変化点から他方の観測距離変化点までの間に含まれる観測点が直線的に変化し、2つの観測距離変化点間の距離が予め定められた距離以上であるものを面領域候補(図6においては「面領域候補A」)とする。このとき、2つの観測距離変化点間の距離を、レーザレーダ10が人物を検出するときに想定される人物の幅よりも大きな値、例えば、3[m]とすることによって、人物と建物とを区別することができる。なお、2つの観測距離変化点間の距離を、レーザレーダ10が人物を検出するときに想定される人物の幅よりも小さな値、例えば、20[cm]とし、2つの観測距離変化点間の距離が予め定められた距離以下であるものを構造物候補(図6においては「構造物候補B」)とすることによって、人物と標識とを区別するようにすることもできる。
そして、地面高さマップ登録部232は、面領域候補中の凸エッジ部を判断して垂直エッジとして抽出する。例えば、面領域候補Aの一方の観測距離変化点から他方の観測距離変化点までの間の観測点情報に含まれる距離情報Lの値が、徐々に小さくなり、ある観測点を越えた後に大きくなる場合には、この面領域候補Aには凸エッジ部を含むものと判断する。逆に、観測点情報に含まれる距離情報Lの値が、徐々に大きくなり、ある観測点を越えた後に小さくなる場合には、この面領域候補Aには凹エッジ部を含むものと判断される。そして、距離情報Lが小さい値から大きい値に変化する頂点の位置である観測点や観測距離変化点などの凸エッジ部(垂直エッジ候補)の座標を各断面で比較し、この垂直エッジ候補の座標が予め定められた範囲内で複数の断面に存在する場合、この凸エッジ部の座標を垂直エッジ候補の座標とする。また、面領域候補Aの観測距離変化点や、構造物候補Bの観測距離変化点を凸エッジ部とし、この凸エッジ部の座標を垂直エッジ候補の座標とすることもできる。
なお、垂直エッジ候補の判断を行うときに比較される断面、すなわち、レーザビームのビーム角度θvを、予め定められた範囲内とすることもできる。これにより、垂直構造物を検出する可能性が低い、地面に近い範囲を観測しているレーザビームによる観測点情報(凸エッジ部の座標)を使用せず、垂直構造物を検出する可能性の高いビーム角度θvのレーザビームによる観測点情報(凸エッジ部の座標)のみを使用することが可能となる。
そして、地面高さマップ登録部232は、垂直エッジ候補の観測点と、その前後の観測点との観測点情報に基づいて、最終的な垂直エッジ(図6における「垂直エッジAe」)の座標を算出する。なお、面領域候補Aの観測距離変化点や、構造物候補Bの観測距離変化点の座標を最終的な垂直エッジ候補の座標(例えば、図6における「垂直エッジBe」)とすることもできる。また、各断面から抽出した2つの観測距離変化点と、その観測距離変化点の間に含まれる観測点との観測点情報に基づいて、2つの壁面を仮定し、その仮定した2つの壁面から凸エッジ部を含む壁面であるか、凹エッジ部を含む壁面であるかを特定し、かつ、2つの平面の交線を垂直エッジAeとすることもできる。
なお、地面高さマップ登録部232は、ステップS400における垂直構造物の抽出の際に区別された、例えば、人物など、垂直構造物以外のエッジが存在する位置の情報も、地面高さグリッドマップに対応する平面座標などに、別途記憶しておく。
続いて、手順2の垂直構造物の位置合わせ方法について説明する。地面高さマップ登録部232は、以下の2つの方法によって、水平方向の位置合わせ、および高さ方向の位置合わせを行う。図7は、本実施形態の対象物検出部200におけるレーザレーダ10の位置および姿勢変化の推定方法を説明する図である。図7(a)は、自律走行車両1がA1の地点からA2の地点に移動した場合において、前回(A1地点)までに算出された垂直エッジの座標点と、今回(A2地点)算出した垂直エッジの座標点とを同じX−Y座標平面にプロットした図である。また、図7(b)は、自律走行車両1がA1の地点からA2の地点に移動した場合において、前回(A1地点)までの地面高さグリッドマップと、今回(A2地点)のレーザレーダ10の観測範囲における観測点群とを同時に示した図である。
地面高さマップ登録部232は、前回までの垂直エッジの座標点または地面高さグリッドマップと、今回の垂直エッジの座標点または観測点群の情報に基づいて、レーザレーダ10の位置および姿勢変化を推定することによって垂直構造物の位置合わせを行う。
図7(a)に示したレーザレーダ10の位置および姿勢変化の推定方法は、レーザレーダ10の水平方向のずれ量を推定する方法である。レーザレーダ10の水平方向のずれ、すなわち、位置および姿勢の変化には、例えば、座標点同士のX軸方向の差(ΔX)、Y軸方向の差(ΔY)、およびレーザレーダ10を搭載した自律走行車両1のZ軸回りのヨー角の差(Δヨー角)がある。地面高さマップ登録部232は、このような位置および姿勢変化を、最小二乗法やICP(Iterative Closest Point)などによって推定し、A1地点の垂直エッジの座標点とA2地点の垂直エッジの座標点との位置合わせを行う。これにより、垂直エッジの座標点が最も近傍の座標点同士の距離、すなわち、座標点のずれが最小となるような位置および姿勢に、垂直構造物が位置合わせされる。
また、図7(b)に示したレーザレーダ10の位置および姿勢変化の推定方法は、レーザレーダ10の高さ方向のずれ量を推定する方法である。レーザレーダ10の高さ方向のずれ、すなわち、位置および姿勢の変化には、例えば、レーザレーダ10を搭載した自律走行車両1のX軸回りのロール角の差(Δロール角)、Y軸回りのピッチ角の差(Δピッチ角)、およびZ軸方向の差(ΔZ)がある。地面高さマップ登録部232は、このような位置および姿勢変化を、最小二乗法やICPなどによって推定し、A1地点で観測された観測点群における観測点の高さの値と、B1地点の観測点群が該当する観測点の高さの値との位置合わせを行う。これにより、前回までの地面高さグリッドマップと、今回の観測点群の高さの差が最小となるような位置および姿勢に、今回の観測点群の高さ情報の値が位置合わせされる。
そして、地面高さマップ登録部232は、図7(a)に示した水平方向の位置合わせと、図7(b)に示した高さ方向の位置合わせとを交互に繰り返し、最終的なレーザレーダ10の位置および姿勢変化を推定する。これにより、前回までに地面高さグリッドマップにマッピングされている地面高さ情報と、今回地面高さグリッドマップにマッピングする地面高さ情報との整合性を確保することができる。
続いて、手順3の垂直構造物の情報の登録方法について説明する。図8は、本実施形態の対象物検出部200における垂直構造物の登録方法を説明する図である。図8(a)は、自律走行車両1が前回までの位置で登録した垂直構造物の座標点と、今回の位置で検出された垂直構造物の座標点とを同じX−Y座標平面にプロットした図である。また、図8(b)は、図8(a)の垂直構造物の座標点を統合した、現時点で最終的なX−Y座標平面を示した図である。
地面高さマップ登録部232は、垂直構造物の抽出結果およびレーザレーダ10の位置および姿勢変化の推定結果に基づいて、前回までに検出された垂直構造物の情報に対して、今回の検出において新たな垂直構造物が検出された場合に、新たに検出された垂直構造物の情報を登録する。
なお、図8(a−1)に示したように、前回までに検出された垂直構造物の情報に、今回検出された新たな垂直構造物の情報を登録する際には、同じ垂直構造物の情報を重複して登録してしまうことを防ぐため、予め定められた範囲内の垂直構造物の情報は、検出誤差すなわち、同じ垂直構造物であると判断して、新たな垂直構造物、すなわち、今回検出された垂直構造物を登録はしない。これは、常に同じ情報に基づいて垂直構造物の情報を更新するという考えに基づいて、垂直構造物を検出したときの検出誤差が累積してしまうのを回避するための対応である。従って、前回までに垂直構造物を検出したときの検出誤差と、今回垂直構造物を検出したときの検出誤差とが同様である場合には、前回までに登録された垂直構造物の情報に代えて、今回検出された垂直構造物の情報を登録してもよい。また、部分的に予め定められた係数を適用して、前回までに登録された垂直構造物の情報に代えて、今回検出された垂直構造物の情報を登録してもよい。
次に、地面高さマップ登録部232によって行われる地面高さ情報のマッピング方法について説明する。図9は、本実施形態の対象物検出部200における地面高さグリッドマップのマッピング方法を説明する図である。
地面高さマップ登録部232は、すでにマッピングされている地面高さグリッドマップに、地面高さ情報をマッピングする。なお、最初の地面高さグリッドマップには、地面高さ情報の初期値がマッピングされており、地面高さマップ登録部232によって、地面高さ情報がマッピングされることによって、最初の地面高さグリッドマップ内の地面高さ情報が更新される。また、地面高さグリッドマップには、グリッドごとに、地面高さ情報が更新されたか否かを表す情報を含んでいる。
なお、地面高さグリッドマップは、人物候補グリッドマップと同様に、地面高さグリッドマップのグリッドの大きさの半分をずらしたもう一つの地面高さグリッドマップと対となっている。以下の説明において、基準となる地面高さグリッドマップと、対となる地面高さグリッドマップとを区別しないで表す場合には、単純に「地面高さグリッドマップ」という。また、基準となる地面高さグリッドマップと、対となる地面高さグリッドマップとを区別して表す場合には、基準となる地面高さグリッドマップを「地面高さグリッドマップ(表)」と表し、対となる地面高さグリッドマップを「地面高さグリッドマップ(裏)」と表す。
ここで、図9を参照して地面高さグリッドマップに地面高さ情報をマッピングする、より具体的な方法の一例を説明する。地面高さグリッドマップへの地面高さ情報のマッピングは、図9に示したように、前回までにすでにマッピングされている地面高さグリッドマップ(t−1)に、検出情報取得部210がレーザレーダ10から取得した一周分(一回転分)観測点情報内に含まれる地面高さ情報(t)をマッピングし、現時点での最終的な地面高さグリッドマップ(t)とする。なお、地面高さグリッドマップへの地面高さ情報のマッピングは、地面高さグリッドマップ(表)内の該当するグリッドに、地面高さ情報を記録する。また、同様に、地面高さグリッドマップ(裏)内の該当するグリッドにも、地面高さ情報を記録する。
また、地面高さグリッドマップに地面高さ情報をマッピングする際には、図9に示したように、例えば、垂直構造物の抽出の際に区別され、地面高さグリッドマップに対応する平面座標などに別途記憶された人物など、垂直構造物以外のエッジが存在する位置のグリッドには、地面高さ情報(t)の該当するグリッドの情報をマッピングせず、すでにマッピングされている地面高さ情報(t−1)の情報がそのままマッピングされる。なお、垂直構造物以外のエッジが存在する位置のグリッドに地面高さ情報(t−1)がマッピングされていない場合、すなわち、初期値である場合には、何も行わず、初期値の状態を継続する。
なお、地面高さグリッドマップ(t−1)の情報がそのままマッピングされるグリッドは、人物候補断面抽出部220によって抽出された人物候補断面情報や、人物候補マップ登録部231によってマッピングされた人物候補グリッドマップの情報を用いて認識する構成とすることもできる。
人物候補抽出部233は、人物候補マップ登録部231から入力された人物候補グリッドマップと、地面高さマップ登録部232から入力された地面高さグリッドマップとに基づいて、人物候補断面抽出部220が抽出した人物候補断面情報の中から人物の候補を抽出する。そして、抽出した人物候補の情報である人物候補検出情報を、人物検出部240に出力する。
ここで、人物候補抽出部233における人物候補検出情報の抽出方法について説明する。人物候補抽出部233による人物候補検出情報の抽出は、以下の手順によって行われる。
(手順1):人物候補マップ登録部231によってマッピングされた人物候補グリッドマップに基づいて、人物候補の位置を抽出する。
(手順2):地面高さマップ登録部232によってマッピングされた地面高さグリッドマップにおいて、抽出した人物候補の位置に対応するグリッドに、高さの情報がマッピングされているか否かに応じて、人物候補の高さを検出する。なお、以下の説明においては、地面高さグリッドマップ内の抽出した人物候補の位置に対応するグリッドに、高さの情報がマッピングされているときを、「地面高さグリッドマップあり」とし、高さの情報がマッピングされていないときを、「地面高さグリッドマップなし」とする。
(手順3):人物候補の高さが、人物らしい高さであるかを判断する。
まず、手順1の人物候補の位置情報の抽出方法について説明する。人物候補抽出部233は、地面高さマップ登録部232によってマッピングされた地面高さグリッドマップに基づいて人物の候補を検出する前に、人物候補マップ登録部231によってマッピングされた人物候補グリッドマップに基づいて、人物候補の位置を抽出する。図10は、本実施形態の対象物検出部200における人物候補の位置の抽出方法を説明する図である。
人物候補抽出部233は、まず、図10(a)に示すように、各断面の人物候補断面グリッドマップを統合する。図10(a)では、5つの断面(ビーム1〜ビーム5)の人物候補断面グリッドマップを統合した例を示している。人物候補断面グリッドマップの統合は、各人物候補断面グリッドマップにおける同一のグリッドに記録された得点を全て合計する。これにより、図10(b)に示すような、得点がマッピングされた統合人物候補断面グリッドマップを得ることができる。
続いて、人物候補抽出部233は、統合人物候補断面グリッドマップ内のグリッドにおいて、得点が最も高いグリッドを抽出する。この得点が最も高いグリッドが、人物候補の位置となる。図10(b)では、得点=「5」のグリッドが、人物候補位置となる。そして、人物候補抽出部233は、人物候補位置のグリッドに該当する地面高さグリッドマップ、最大値グリッドマップ、および最小値グリッドマップ内のグリッドにマッピングされた情報に基づいて、人物候補を検出する。
続いて、手順2の人物候補の高さ情報の検出方法について説明する。まず、地面高さグリッドマップの有無の差について説明する。図11は、本実施形態の対象物検出部200における人物候補の検出方法において地面高さグリッドマップの有無による人物候補の検出方法を説明する図である。
図11(a)に示したように、レーザレーダ10が地面を検出する場合、レーザレーダ10が照射するレーザビームのビーム角度θvによって、地面が観測されない範囲が存在する。このことによって、ビーム1〜ビーム2までの範囲のビーム角度θvで照射されたレーザビームの観測点情報は、地面高さグリッドマップにマッピングすることができるが、ビーム2〜ビーム3までの範囲のビーム角度θvで照射されたレーザビームの観測点情報は、地面高さグリッドマップにマッピングすることができないこととなる。すなわち、図11(a)におけるビーム1〜ビーム2までの範囲のビーム角度θvで照射されたレーザビームでは、観測点間の距離が各グリッドの一辺の長さよりも小さいため、各グリッドに対して地面の高さを検出することができるが、ビーム2〜ビーム3までの範囲のビーム角度θvで照射されたレーザビームでは、観測点間の距離が各グリッドの一辺の長さよりも大きいため、地面の高さを検出することができないグリッドが存在してしまう。
地面高さマップ登録部232は、レーザレーダ10が地面の高さを検出することができるビーム1〜ビーム2までの範囲の地面高さグリッドマップを生成する。この地面高さグリッドマップには、最初に地面高さ情報の初期値がマッピングされている。その後、上述した処理によって地面高さ情報が更新される。また、自律走行車両1が移動すると、自律走行車両1の移動に伴って、レーザレーダ10が地面の高さを検出することができる範囲が移動する。このとき、新しく地面の高さを検出することができるようになった範囲には、最初に地面高さ情報の初期値がマッピングされるが、上述した処理によって地面高さ情報が更新される。なお、最初の地面高さグリッドマップをレーザレーダ10が地面の高さを検出することができるビーム1〜ビーム2までの範囲よりも広い範囲として生成し、この地面高さグリッドマップのグリッドごとに、初期値がマッピングされているか、更新された地面高さ情報がマッピングされているかを表す情報を含む構成とすることもできる。
上述のように、レーザレーダ10が地面の高さを検出することができるビーム1〜ビーム2までの範囲内に地面高さグリッドマップがある状態であるが、ビーム2〜ビーム3までの範囲、すなわち、地面高さグリッドマップがない状態であっても、ビーム2〜ビーム3までの範囲のビーム角度θvで照射されたレーザビームによって、人物候補が抽出される。このため、人物候補抽出部233による人物候補の検出方法は、地面高さグリッドマップの有無によって異なる。
地面高さグリッドマップがある場合、人物候補抽出部233は、図11(b)に示すように、地面高さグリッドマップと最大値グリッドマップとに基づいて、人物候補の高さを検出する。また、地面高さグリッドマップがない場合、人物候補抽出部233は、図11(c)に示すように、最小値グリッドマップを地面高さグリッドマップとして利用し、最小値グリッドマップと最大値グリッドマップとに基づいて、人物候補の高さを検出する。
そして、人物候補抽出部233は、検出した人物候補の高さが、予め定められた閾値の範囲内であれば、人物の候補として最終判断する。ここで、人物候補抽出部233による最終的な人物候補の判断方法について説明する。図12は、本実施形態の対象物検出部200における人物候補の判断方法を説明する図である。ここでは、地面高さグリッドマップがある場合を例として、最終的な人物候補を判断する場合を説明する。
人物候補抽出部233は、図12(a)に示すように、人物候補位置のグリッドに該当する最大値グリッドマップにマッピングされた高さ情報から、人物候補位置のグリッドに該当する地面高さグリッドマップにマッピングされた地面高さ情報を減算することによって、人物候補の高さを算出する。
この算出した人物候補の高さの値は、上述した観測点幅における観測点の数と同様に考えることができ、例えば、同じ人物であっても、この人物とレーザレーダ10との距離によって人物候補の高さの値が異なる。従って、人物候補抽出部233は、レーザレーダ10が人物を検出したときの距離ごとに、人物候補の高さに含まれる断面の数を想定し、この想定された断面の数に基づいて、図12(b)に示したような閾値を設定する。なお、図12(b)に示した閾値の例のグラフでは、レーザレーダ10が人物を検出したときの距離に基づいた、人物の胴体の長さの下限値と上限値とを示している。
人物候補抽出部233は、設定された閾値に基づいて、人物候補位置のグリッドにマッピングされている人物候補を最終的に人物候補として検出するか否かを決定する。より具体的には、人物候補の高さ情報の値が、図12(b)に示したような、レーザレーダ10が人物を検出したときの距離に基づいた閾値の下限値と上限値との間である場合に、人物候補を最終的な人物候補として検出する。また、上記閾値の下限値と上限値との間でない場合には、人物候補を最終的な人物候補として検出しない。
また、人物候補の高さの範囲内に含まれる連続した断面の数(観測点の充填数)も、人物とレーザレーダ10との距離によって異なる。人物候補抽出部233は、人物とレーザレーダ10との距離に応じて異なる連続した断面の数を、レーザレーダ10が人物を検出したときの距離ごとに想定し、この想定された断面の数に基づいて、図12(c)に示したような閾値を設定することもできる。なお、図12(c)に示した閾値の例のグラフでは、レーザレーダ10が人物を検出したときの距離に基づいた、人物の胴体の長さにおける連続した断面の数の下限値を示している。
このようなときでも、人物候補抽出部233は、設定された閾値に基づいて、人物候補位置のグリッドにマッピングされている人物候補を最終的に人物候補として検出するか否かを決定する。より具体的には、人物候補の連続した断面の数が、図12(c)に示したような、レーザレーダ10が人物を検出したときの距離に基づいた閾値の下限値よりも多い断面の数である場合に、人物候補を最終的な人物候補として検出する。また、上記閾値の下限値以下である場合には、人物候補を最終的な人物候補として検出しない。
また、地面高さグリッドマップがない場合の最終的な人物候補の判断も、上述した地面高さグリッドマップがある場合と同様の考え方で最終的な人物候補を判断する。但し、図12(a)の地面高さグリッドマップに代わって、最小値グリッドマップが用いられるため、人物候補抽出部233が最終的に人物候補として検出するか否かを決定するための図12(b)および図12(c)に示したような閾値は、地面高さグリッドマップがある場合に比べて、小さな値であることが望ましい。
なお、最終的に人物候補として検出されたグリッドが、予め定められた回数以上連続している場合には、最終的に人物候補としての検出した検出結果を破棄、または最終的に人物候補として検出しないようにすることもできる。このようにすることで、移動している人物を検出することが可能となる。
人物検出部240は、人物候補検出部230から入力された人物候補検出情報に基づいて、人物を検出する。そして、検出した人物検出情報を、対象物検出部200が検出した人物検出の結果として、車両制御部20内の他の処理部に出力する。
人物候補統合部241は、人物候補抽出部233から入力された人物候補検出情報を統合して人物を検出し、検出した人物の位置情報(以下、「人物検出位置情報」という)を検出する。そして、検出した人物検出位置情報を、人物移動検出部242に出力する。
ここで、人物候補統合部241における人物検出位置情報の検出方法について説明する。図13は、本実施形態の対象物検出部200における人物の検出方法を説明する図である。
人物候補統合部241は、抽出された人物候補の情報を統合して、人物検出位置情報を抽出する。ここで、人物候補検出部230から入力される人物候補検出情報には、図13(a)に示すように、例えば、人物が歩行などをしていることによる人物の手が広がりや足の広がりなどによって、ある程度広い範囲に観測点が分布している。これにより、図13(b)に示すように、各断面の代表点は、人物の手足を検出した観測点の影響などにより、人物候補断面グリッドマップ内の複数のグリッドにまたがり、必ずしも人物の中心線上に位置するとは限らない。人物候補統合部241は、このような状態にある人物候補検出情報から、図13(c)に示すような人物の位置情報を検出する。
より具体的には、図10に示した方法と同様に、各断面の人物候補断面グリッドマップを統合して、統合人物候補断面グリッドマップを得る。そして、人物候補統合部241は、統合人物候補断面グリッドマップ内のグリッドにおいて、得点が最も高いグリッドを人物の検出位置とする。
そして、人物候補統合部241は、人物の位置を検出した統合人物候補断面グリッドマップと、対となっている統合人物候補断面グリッドマップとに基づいて、最終的な人物の位置を検出する。図13(d)は、統合人物候補断面グリッドマップ(表)によって検出した人物の位置情報を、統合人物候補断面グリッドマップ(裏)を用いて判断し、最終的な人物検出結果を得る場合の一例を示した図である。
図13(d)に示すように、例えば、統合人物候補断面グリッドマップ(表)内の得点に基づいて人物の位置を抽出したグリッドB1と、その周囲の8個のグリッド、および統合人物候補断面グリッドマップ(表)の人物の位置を抽出したグリッドB1を含む統合人物候補断面グリッドマップ(裏)の4個のグリッドとに基づいて、各グリッドの得点の広がり具合を判断する。より具体的には、統合人物候補断面グリッドマップ(表)の各グリッドの得点と、統合人物候補断面グリッドマップ(裏)の各グリッドの得点とを、グリッドごとに統合する。そして、統合したグリッドB1の得点に応じて、最終的な人物の位置として判断するための最低の得点を閾値として設定する。そして、設定した閾値の得点以上のグリッドが、統合人物候補断面グリッドマップ(裏)の4個のグリッドのみであれば、グリッドB1の位置を、最終的な1人の人物の位置として検出する。
なお、図13(d)においては、グリッドB1が、統合人物候補断面グリッドマップ(裏)のグリッドB2に含まれるとした場合について説明したが、図13(d)の判断において最終的な1人の人物の位置として検出されなかった場合には、グリッドB1が含まれる統合人物候補断面グリッドマップ(裏)の4個のグリッドを、例えば、グリッドB1が、統合人物候補断面グリッドマップ(裏)のグリッドB3に含まれるとした4個のグリッドに順次変更して、最終的な1人の人物の位置として検出するようにすることもできる。
このように、統合人物候補断面グリッドマップ(表)および統合人物候補断面グリッドマップ(裏)内のグリッドの情報に基づいて最終的な1人の人物の位置を検出することにより、例えば、1人の人物が複数のグリッドにマッピングされている場合でも、最終的に1人の人物の人物検出位置情報を検出することができる。これにより、一定の範囲内に固まって検出された人物候補から、1人の人物を検出することができる。また逆に、検出された人物候補の広がり範囲に応じて、複数人の人物として検出することができる。
人物移動検出部242は、人物候補統合部241から入力された人物検出位置情報に基づいて、検出した人物の移動状態を検出する。そして、検出した人物の移動状態に基づいて、最終的な人物の情報(人物検出情報)を検出する。そして、検出した人物検出情報を、対象物検出部200が検出した人物検出の結果として出力する。
ここで、人物移動検出部242における人物の移動状態の検出方法、および人物検出情報の検出方法について説明する。図14は、本実施形態の対象物検出部200における人物の移動状態に応じた人物の検出方法を説明する図である。
人物移動検出部242は、人物検出位置情報に基づいた人物の位置の移動状態(履歴)に基づいて、人物の移動状態を検出し、対象物検出部200が最終的に人物を検出した人物検出情報とする。
図14は、今回検出した人物検出位置情報と過去4回の人物検出位置情報とに基づいて、人物の移動を検出する場合を示している。図14(a)に示すように、人物が移動するとき(図14(a)におけるC1)には、検出位置(動き情報)が概ね一定の方向に連続しているが、例えば、壁面などを誤検出しているとき(図14(a)におけるC2)には検出位置(動き情報)が一定ではない(連続性がない)ことが考えられる。
人物移動検出部242は、上述のような考えに基づいて、人物検出位置情報の移動履歴から、人物の移動状態を検出して最終的な人物検出情報を判断する。例えば、図14(b)に示すように、最小二乗法などによって人物検出位置情報の移動履歴の近似直線を求め、各回の人物検出位置情報が予め定められた変動距離の範囲内で直線的に連続しているときには、検出した人物検出位置情報が人物の情報であると判断し、それ以外のときは、検出した人物検出位置情報が人物の情報ではないと判断する。
また、図14(c)に示すように、人物検出位置情報の移動履歴の方位を求め、各回の人物検出位置情報の方位の変化幅が予め定められた範囲内(図14(c−1)参照)であり、かつ、その方位変化量が、予め定められた変動量の範囲内(図14(c−2)参照)あれば、検出した人物検出位置情報が人物の情報であると判断し、それ以外のときは、検出した人物検出位置情報が人物の情報ではないと判断する。
このように、人物検出情報の移動状態が略直線であるかによって人物を検出し、人物以外を誤検出してしまう可能性をさらに低減することができる。
なお、図14においては、今回検出した人物検出位置情報と過去4回の人物検出位置情報、すなわち、5つの人物検出位置情報に基づいて、人物の移動を検出する例について説明したが、例えば、5つの人物検出位置情報の内、1つの人物検出位置情報の取得に失敗してしまうことも考えられるため、予め定められた範囲の人物検出位置情報に基づいて、人物の移動を検出するようにすることもできる。
次に、本実施形態の対象物検出装置における対象物の検出処理について説明する。図15は、本実施形態の対象物検出装置の対象物検出部200における検出処理の流れを示した図である。
まず、検出情報取得部210は、レーザレーダ10から入力された一周分(一回転分)の検出情報を取得し、取得した検出情報からレーザレーダ10の観測範囲における観測点情報を抽出する(ステップS100)。続いて、人物候補断面抽出部220は、検出情報取得部210から入力された観測点情報に基づいて、人物候補断面情報を抽出する(ステップS200)。
続いて、人物候補マップ登録部231は、人物候補断面抽出部220から入力された人物候補断面情報に基づいて、予め定められた二次元の人物候補グリッドマップに、人物候補断面情報をマッピングする(ステップS300)。
また、地面高さマップ登録部232は、検出情報取得部210から入力された観測点情報に基づいて、垂直構造物を抽出する(ステップS400)。そして、地面高さマップ登録部232は、抽出した垂直構造物の情報に基づいて、自律走行車両1、すなわち、レーザレーダ10の位置および姿勢の変化を推定する(ステップS410)。そして、地面高さマップ登録部232は、レーザレーダ10の位置および姿勢変化の推定結果に基づいて、抽出された垂直構造物の情報を登録する(ステップS420)。そして、登録された垂直構造物の情報に基づいて、すでにマッピングされている二次元の地面高さグリッドマップに、地面高さ情報をマッピングする(ステップS430)。
続いて、人物候補抽出部233は、人物候補マップ登録部231によってマッピングされた人物候補グリッドマップに基づいて、人物候補の位置を抽出し、この抽出された人物候補の位置の情報を、人物候補として抽出する。そして、人物候補抽出部233は、地面高さグリッドマップがある場合、地面高さグリッドマップと人物候補断面グリッドマップとに基づいて、人物の候補を検出する(ステップS500)。また、人物候補抽出部233は、地面高さグリッドマップがない場合、人物候補断面グリッドマップのみから、人物の候補を検出する(ステップS600)。
続いて、人物候補統合部241は、抽出された人物の候補の情報に基づいて、人物候補の情報を統合し、人物検出位置情報を抽出する(ステップS700)。続いて、人物移動検出部242は、人物検出位置情報に基づいて、人物の移動状態を検出し、最終的な人物を特定し、人物検出情報とする(ステップS710)。
上記に述べたとおり、本発明を実施するための形態によれば、レーザレーダ10が検出したビーム角度θv(断面)ごとの観測点情報に基づいて人物候補断面情報を抽出し、さらに観測点情報内の高さの情報に基づいて、人物候補を検出することができる。また、人物候補グリッドマップ内における人物候補の分布や、移動状態に基づいて、人物を検出することができる。これにより、精度よく人物を検出するとともに、人物以外の誤検出を低減することができる。
また、レーザレーダ10が検出した観測点情報に基づいて、地面高さグリッドマップをマッピングすることができ、この地面高さグリッドマップに基づいて、人物の高さを検出することができる。これにより、より精度良く人物を検出することができる。
また、検出した人物の移動状態に基づいて、今後の人物の移動方向などを予測することができ、この予測に基づいて自律走行車両1の走行を制御することができる。
また、本実施形態においては、人物を検出する場合について説明したが、検出目標とする対象物の特徴に応じて検出条件を決定できる対象物の検出であれば、人物以外の対象物であっても、その検出目標の対象物の検出に、本実施形態の対象物検出部200を適用することができる。その際、人物を検出するために用いた閾値や検出条件などを、検出目標の対象物の検出条件に変更することによって対応する。
以上、本発明の実施形態について、図面を参照して説明してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲においての種々の変更も含まれる。
1・・・自律走行車両
10・・・レーザレーダ
11・・・駆動部
20・・・車両制御部
200・・・対象物検出部
210・・・検出情報取得部
220・・・人物候補断面抽出部
230・・・人物候補検出部
231・・・人物候補マップ登録部
232・・・地面高さマップ登録部
233・・・人物候補抽出部
240・・・人物検出部
241・・・人物候補統合部
242・・・人物移動検出部
30・・・GPS
40・・・IMU
50・・・車速パルス検出部
60・・・ブレーキ/アクセルアクチュエータ
70・・・ステアリングアクチュエータ

Claims (9)

  1. 仰俯角方向に異なる角度を持った複数のレーザビームを照射しながら回転することによって対象物を検出するレーザレーダが前記対象物を検出したときの距離の情報に基づいて、人物候補を抽出する人物候補抽出手段と、
    前記レーザレーダが前記対象物を検出したときの高さの情報に基づいて、前記人物候補の高さを算出し、前記算出した前記人物候補の高さと、予め定められる前記人物の高さとに基づいて、前記人物候補抽出手段によって抽出された前記人物候補の中から前記人物を検出する人物検出手段と、
    を備える、
    ことを特徴とする対象物検出装置。
  2. 前記人物候補抽出手段は、
    仰俯角が同一である前記レーザビームによって前記対象物を検出したときの距離の情報に基づいて、前記レーザビームのそれぞれの仰俯角ごとに前記人物候補を抽出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の対象物検出装置。
  3. 前記人物検出手段は、
    前記人物候補抽出手段によって抽出された前記人物候補の情報と、前記レーザレーダが前記対象物を検出したときの高さの情報とに基づいて、予め定められた距離で二次元の複数のグリッドに分割された人物候補グリッドマップに、前記人物候補の情報と前記人物候補の高さの情報をマッピングし、
    前記レーザレーダが前記対象物を検出したときの高さの情報に基づいて、予め定められた距離で二次元の複数のグリッドに分割された地面高さグリッドマップに、前記レーザレーダが前記対象物を検出したときの高さの情報をマッピングし、
    前記人物候補抽出手段によって抽出された前記人物候補の位置に対応する前記地面高さグリッドマップ内のグリッドに、前記高さの情報がマッピングされているときは、前記地面高さグリッドマップと前記人物候補グリッドマップとに基づいて前記人物候補の高さを算出し、前記算出した前記人物候補の高さと、前記レーザレーダが前記人物を検出したときの距離に応じて予め定められる前記人物の高さとに基づいて、前記人物候補抽出手段によって抽出された前記人物候補の中から前記人物を検出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の対象物検出装置。
  4. 前記人物候補グリッドマップおよび前記地面高さグリッドマップは、それぞれのグリッドマップに対応し、前記グリッドマップのグリッド間の距離を予め定められた距離だけずらした二次元の複数のグリッドからなる複数の第2の人物候補グリッドマップおよび第2の地面高さグリッドマップ、
    を備える、
    ことを特徴とする請求項3に記載の対象物検出装置。
  5. 前記人物検出手段は、
    前記人物候補グリッドマップまたは前記第2の人物候補グリッドマップ内の前記人物候補抽出手段によって検出された前記人物候補の位置のグリッドと、そのグリッド周囲のグリッド、および前記第2の人物候補グリッドマップまたは前記人物候補位置グリッドマップ内の前記人物候補抽出手段によって検出された前記人物候補の位置のグリッドを含む周囲のグリッドに基づいて、前記人物を検出する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の対象物検出装置。
  6. 前記人物検出手段は、
    前記人物候補抽出手段によって抽出された前記人物候補の位置に対応する前記地面高さグリッドマップ内のグリッドに、前記高さの情報がマッピングされていないときは、前記人物候補グリッドマップに基づいて前記人物候補の高さを算出し、前記算出した前記人物候補の高さと、前記レーザレーダが前記人物を検出したときの距離に応じて予め定められる前記人物の高さとに基づいて、前記人物候補抽出手段によって抽出された前記人物候補の中から前記人物を検出する、
    ことを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか1の項に記載の対象物検出装置。
  7. 前記人物検出手段は、
    前記レーザレーダが前記対象物を検出したときの距離の情報と、高さの情報とに基づいて、基準とする基準対象物を抽出し、該抽出した前記基準対象物の以前に抽出した前記基準対象物に対する位置の変化量を算出し、
    以前にマッピングされた前記地面高さグリッドマップ内の前記高さの情報に基づいて、現在マッピングする前記レーザレーダが検出した前記対象物の高さの変化量を算出し、
    前記算出した位置の変化量と高さの変化量とが最小になるように、以前にマッピングされた前記地面高さグリッドマップ内のグリッドと、現在マッピングする前記地面高さグリッドマップ内のグリッドとの位置を合わせる、
    ことを特徴とする請求項3から請求項6のいずれか1の項に記載の対象物検出装置。
  8. 前記人物検出手段は、さらに、
    以前に検出した複数の前記人物の検出位置と、現在検出した前記人物の検出位置とに基づいて、前記人物が移動する方向と距離とを算出し、該算出した前記人物の移動方向と距離とに基づいて前記人物を検出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の対象物検出装置。
  9. 仰俯角方向に異なる角度を持った複数のレーザビームを照射しながら回転することによって対象物を検出するレーザレーダが前記対象物を検出したときの距離の情報に基づいて、人物候補を抽出する人物候補抽出手順と、
    前記レーザレーダが前記対象物を検出したときの高さの情報に基づいて、前記人物候補の高さを算出し、前記算出した前記人物候補の高さと、予め定められる前記人物の高さとに基づいて、前記人物候補抽出手順によって抽出された前記人物候補の中から前記人物を検出する人物検出手順と、
    を含む、
    ことを特徴とする対象物検出方法。
JP2009254043A 2009-11-05 2009-11-05 対象物検出装置および対象物検出方法 Active JP5649298B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009254043A JP5649298B2 (ja) 2009-11-05 2009-11-05 対象物検出装置および対象物検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009254043A JP5649298B2 (ja) 2009-11-05 2009-11-05 対象物検出装置および対象物検出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011099742A true JP2011099742A (ja) 2011-05-19
JP5649298B2 JP5649298B2 (ja) 2015-01-07

Family

ID=44191037

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009254043A Active JP5649298B2 (ja) 2009-11-05 2009-11-05 対象物検出装置および対象物検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5649298B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012208370A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 指向エネルギーシステム
JP2012251900A (ja) * 2011-06-03 2012-12-20 Ihi Corp 残置物検出方法及び装置
JP2014071012A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Daimler Ag 制御対象検出装置及び緊急自動制動装置
JP2014522495A (ja) * 2011-06-09 2014-09-04 ジェ.エム.エール.フィ 誘導用線路に沿って移動する車両の速度及び位置を測定する装置、並びに対応する方法及びコンピュータプログラム製品
KR20160017269A (ko) * 2014-08-01 2016-02-16 현대자동차주식회사 보행자 검출 장치 및 방법
WO2019187123A1 (ja) * 2018-03-30 2019-10-03 本田技研工業株式会社 自律走行車両および自律走行装置
JP2020020793A (ja) * 2018-07-31 2020-02-06 ウーバー テクノロジーズ,インコーポレイテッド ライダー強度に基づく物体検出
WO2020044801A1 (ja) * 2018-08-28 2020-03-05 ヤンマー株式会社 障害物検知システム
WO2021193639A1 (ja) * 2020-03-26 2021-09-30 株式会社タダノ ガイド表示装置およびこれを備えたクレーン
WO2022064665A1 (ja) * 2020-09-28 2022-03-31 日本電気株式会社 測定装置、情報処理装置、位置合わせ方法、及びコンピュータ可読媒体

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06347232A (ja) * 1993-06-04 1994-12-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd プリント基板外観検査装置
JPH08138053A (ja) * 1994-11-08 1996-05-31 Canon Inc 被写体情報処理装置及び遠隔装置
JP2002140790A (ja) * 2000-10-31 2002-05-17 Natl Inst For Land & Infrastructure Management Mlit 横断歩行者検出方法
JP2003302470A (ja) * 2002-04-05 2003-10-24 Sogo Jidosha Anzen Kogai Gijutsu Kenkyu Kumiai 歩行者検出装置および歩行者検出方法
JP2004185363A (ja) * 2002-12-04 2004-07-02 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd エリアセンサによる物体識別方法
JP2005300259A (ja) * 2004-04-08 2005-10-27 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 移動物体検出装置及び方法
JP2006209318A (ja) * 2005-01-26 2006-08-10 East Japan Railway Co 人数検出装置及び方法
JP2006208076A (ja) * 2005-01-26 2006-08-10 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 人数検出装置及び方法
JP2007041656A (ja) * 2005-07-29 2007-02-15 Sony Corp 移動体制御方法および移動体
JP2009168472A (ja) * 2008-01-10 2009-07-30 Zenrin Co Ltd レーザースキャナのキャリブレーション装置及びキャリブレーション方法

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06347232A (ja) * 1993-06-04 1994-12-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd プリント基板外観検査装置
JPH08138053A (ja) * 1994-11-08 1996-05-31 Canon Inc 被写体情報処理装置及び遠隔装置
JP2002140790A (ja) * 2000-10-31 2002-05-17 Natl Inst For Land & Infrastructure Management Mlit 横断歩行者検出方法
JP2003302470A (ja) * 2002-04-05 2003-10-24 Sogo Jidosha Anzen Kogai Gijutsu Kenkyu Kumiai 歩行者検出装置および歩行者検出方法
JP2004185363A (ja) * 2002-12-04 2004-07-02 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd エリアセンサによる物体識別方法
JP2005300259A (ja) * 2004-04-08 2005-10-27 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 移動物体検出装置及び方法
JP2006209318A (ja) * 2005-01-26 2006-08-10 East Japan Railway Co 人数検出装置及び方法
JP2006208076A (ja) * 2005-01-26 2006-08-10 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 人数検出装置及び方法
JP2007041656A (ja) * 2005-07-29 2007-02-15 Sony Corp 移動体制御方法および移動体
JP2009168472A (ja) * 2008-01-10 2009-07-30 Zenrin Co Ltd レーザースキャナのキャリブレーション装置及びキャリブレーション方法

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012208370A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 指向エネルギーシステム
JP2012251900A (ja) * 2011-06-03 2012-12-20 Ihi Corp 残置物検出方法及び装置
JP2014522495A (ja) * 2011-06-09 2014-09-04 ジェ.エム.エール.フィ 誘導用線路に沿って移動する車両の速度及び位置を測定する装置、並びに対応する方法及びコンピュータプログラム製品
JP2014071012A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Daimler Ag 制御対象検出装置及び緊急自動制動装置
KR102119641B1 (ko) * 2014-08-01 2020-06-08 현대자동차주식회사 보행자 검출 장치 및 방법
KR20160017269A (ko) * 2014-08-01 2016-02-16 현대자동차주식회사 보행자 검출 장치 및 방법
WO2019187123A1 (ja) * 2018-03-30 2019-10-03 本田技研工業株式会社 自律走行車両および自律走行装置
JP2020020793A (ja) * 2018-07-31 2020-02-06 ウーバー テクノロジーズ,インコーポレイテッド ライダー強度に基づく物体検出
US10598791B2 (en) 2018-07-31 2020-03-24 Uatc, Llc Object detection based on Lidar intensity
JP2020034354A (ja) * 2018-08-28 2020-03-05 ヤンマー株式会社 障害物検知システム
WO2020044801A1 (ja) * 2018-08-28 2020-03-05 ヤンマー株式会社 障害物検知システム
JP7181026B2 (ja) 2018-08-28 2022-11-30 ヤンマーパワーテクノロジー株式会社 障害物検知システム
WO2021193639A1 (ja) * 2020-03-26 2021-09-30 株式会社タダノ ガイド表示装置およびこれを備えたクレーン
WO2022064665A1 (ja) * 2020-09-28 2022-03-31 日本電気株式会社 測定装置、情報処理装置、位置合わせ方法、及びコンピュータ可読媒体
JP7452681B2 (ja) 2020-09-28 2024-03-19 日本電気株式会社 測定装置、情報処理装置、位置合わせ方法、及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP5649298B2 (ja) 2015-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5649298B2 (ja) 対象物検出装置および対象物検出方法
EP3715785B1 (en) Slam assisted ins
US11433880B2 (en) In-vehicle processing apparatus
KR101739996B1 (ko) 이동 로봇 및 이동 로봇의 위치 인식 및 지도 작성 방법
JP5930346B2 (ja) 自律移動システムおよび管制装置
US20180112985A1 (en) Vision-Inertial Navigation with Variable Contrast Tracking Residual
JP5782708B2 (ja) 走行支援装置
Brenner Extraction of features from mobile laser scanning data for future driver assistance systems
US8825398B2 (en) Device for assisting in the navigation of a person
EP2133662B1 (en) Methods and system of navigation using terrain features
JP7404010B2 (ja) 位置推定装置及び方法
JP2001331787A (ja) 道路形状推定装置
JP6492469B2 (ja) 自車走行レーン推定装置及びプログラム
EP3155369B1 (en) System and method for measuring a displacement of a mobile platform
RU2740229C1 (ru) Способ локализации и построения навигационных карт мобильного сервисного робота
EP3496040A1 (en) Gradient estimation device, gradient estimation method, computer-readable medium, and controlling system
CN113175925B (zh) 定位与导航系统以及方法
JP2008134743A (ja) 自己位置認識方法
JP2009050936A (ja) 干渉判定装置および脚車輪型ロボット
JP2023164553A (ja) 位置推定装置、推定装置、制御方法、プログラム及び記憶媒体
Hussnain et al. Enhanced trajectory estimation of mobile laser scanners using aerial images
Hoang et al. A simplified solution to motion estimation using an omnidirectional camera and a 2-D LRF sensor
CN117234203A (zh) 一种多源里程融合slam井下导航方法
WO2021074660A1 (ja) 物体認識方法及び物体認識装置
JP7302966B2 (ja) 移動体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120910

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130822

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130903

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131101

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20131101

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131203

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20140131

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141014

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141111

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5649298

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151