JP2011098123A - 衣類プレス機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 作業従事者の移動距離(動線)が短く、従来に較べて、疲労の蓄積が少なく、作業労力を軽減させる衣類プレス機の提供。
【解決手段】 本発明の衣類プレス機は、衣類が着せ掛けられる2台の人形型と、前記人形型に着せ掛けられた衣類に当接するプレス鏝を有するプレス機構部とを備え、前記プレス機構部を中央にして前記2台の人形型が前記プレス機構部の左右に配され、前記一方の人形型が前記プレス機構部のプレス位置に在るとき他方の人形型が着替待機位置に在るよう各々前記プレス機構部のプレス位置と着替待機位置との間を往復移動自在に構成されたことを特徴とする。
【選択図】 図5

Description

本発明は、ワイシャツ等の上着やズボン等の下着等の衣類を人形型に着せ掛け、着せ掛けられた衣類の所要部位をプレス機構部の専用の鏝を用いてプレスする衣類プレス機と、このような衣類プレス機を用いて衣類をプレスする衣類のプレス方法とに関する。
従来のこの種の衣類プレス機としては、1台の人形型と1つのプレス機構部とを備え、
前記1台の人形型を前記プレス機構部のプレス位置に出し入れしてプレスする機種(以下、この機種をシングルボディプレス機ともいう)や、複数台の人形型を1つの円軌道上に等間隔に配置するとともに、当該円軌道上の1箇所若しくは180度間隔で離した2箇所にプレス機構部を配し、円軌道上の全人形型を同時に同一方向に移動させ、順次1台づつ人形型をプレス機構部のプレス位置でプレスする機種(以下、この機種を回転式プレス機ともいう)が在った。
しかし、上記シングルボディプレス機では、人形型に衣類を着せ替えている間はプレス機構部はプレスができずに休止せねばならず、プレス機構部がプレス位置に移動してきた人形型の衣類をプレスしている間は人形型に衣類を着せ替え作業する作業従事者はプレスを終えた人形型が着替待機位置に戻って来るまで着替作業を休止せねばならず、甚だ作業効率が低いものであった。
他方、回転式プレス機では、作業効率は高いものの、装置規模が大きて高価格となり、広い設置面積が必要となるため、クリーニング工場のような大規模事業所での大量プレス事業には最適であるが、街のクリーニング店のような小規模事業所や中規模事業所では導入が困難であった。
本発明は、上記のような課題の解決を目的とし、中小の事業所に最適な、作業効率の良い衣類プレス機と衣類のプレス方法の提供を目的とするものである。
請求項1の衣類プレス機の発明は、衣類が着せ掛けられる2台の人形型と、前記人形型に着せ掛けられた衣類に当接するプレス鏝を有するプレス機構部とを備え、前記プレス機構部を中央にして前記2台の人形型が前記プレス機構部の左右に配され、前記一方の人形型が前記プレス機構部のプレス位置に在るとき他方の人形型が着替待機位置に在るよう各々前記プレス機構部のプレス位置と着替待機位置との間を往復移動自在に構成されたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の衣類プレス機において、左右の人形型の着替待機位置が、中央のプレス機構部を通って当該プレス機構部の左右に延長される直線上に配置されたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1の衣類プレス機において、左右の人形型の着替待機位置が、中央のプレス機構部を通って当該プレス機構部の左右に延長される仮想直線よりも前記プレス機構部の正面に設定された作業者立ち廻り領域側に在って、当該立ち廻り領域から等距離の位置に配置されたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1の衣類プレス機において、左右の人形型の着替待機位置が、中央のプレス機構部の正面に設定された作業者立ち廻り領域側を略中心として、中央のプレス機構部を通る弧上の両端側に配置されたことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4に記載の衣類プレス機において、左右の人形型は同時移動するよう一体的に連結されたことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1又は請求項2に記載の衣類プレス機において、一体的に連結された左右の人形型は、直線状に配設されたガイドレールに案内される各々の軌道台車に搭載されたことを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1、請求項3又は請求項4の何れかに記載の衣類プレス機において、一体的に連結された左右の人形型は、弧状に配設されたガイドレールに案内される各々の軌道台車に搭載されたことを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1又は請求項7の何れかに記載の衣類プレス機において、弧は円の一部を成す弧であることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1乃至請求項8の何れかに記載の衣類プレス機において、人形型は上着用の型であることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項1乃至請求項9の何れかに記載の衣類プレス機において、プレス機構部は、上着の胴部の胸側と背側とに当接する一対の胴部用プレス鏝と上着の両袖部に各々当接する一対の袖部用プレス鏝とを有することを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項1乃至請求項10の何れかの衣類プレス機において、左右の人形型の着替待機位置の近傍にプレス機構部のプレスの前又は後に行われる関連プレス装置を各々配したことを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項3乃至請求項10の何れかの衣類プレス機において、左右の人形型の着替待機位置の近傍であってプレス機構部の正面に設定された作業者立ち廻り領域沿いに前記プレス機構部のプレスの前又は後に行われる関連プレス装置を各々配したことを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項3乃至請求項10の何れかの衣類プレス機において、左右の人形型の着替待機位置の近傍であってプレス機構部の正面に設定された作業者立ち廻り領域沿いに前記プレス機構部のプレスの前又は後に行われる関連プレス装置を各々配したことを特徴とする。
請求項14の発明は、請求項11乃至請求項13の何れかに記載の衣類プレス機において、関連プレス装置は上着の袖口用プレス機又は襟首用プレス機であることを特徴とする。
請求項15の発明は、請求項11又は請求項13の何れかに記載の衣類プレス機において、関連プレス装置は上着の袖口用プレス機及び襟首用プレス機であることを特徴とする。
請求項16の衣類のプレス方法の発明は、衣類が着せ掛けられる2台の人形型と、前記人形型に着せ掛けられた衣類に当接するプレス鏝を有するプレス機構部とを備えた衣類プレス機において、
前記プレス機構部を中央にして前記2台の人形型を前記プレス機構部の左右に配して、前記一方の人形型が前記プレス機構部のプレス位置に在るとき他方の人形型が着替待機位置に在るよう前記左右の人形型を、各々前記プレス機構部のプレス位置と着替待機位置との間を往復移動自在に構成して、前記一方の人形型が前記プレス機構部でプレスされている間に他方の人形型で着せ替えを行うことを特徴とする。
請求項17の発明は、請求項16の衣類のプレス方法において、左右の人形型は、中央のプレス機構部の正面に設定された作業者立ち廻り領域側を略中心として弧を描くように移動させることを特徴とする。
請求項18の発明は、請求項17の衣類のプレス方法において、弧は円の一部であることを特徴とする。
請求項19の発明は、請求項16乃至請求項18の何れかに記載の衣類のプレス方法において、左右の人形型は同時移動させることを特徴とする。
請求項1乃至請求項15の各発明によれば、何れも、2台の人形型の、衣類が着せ掛けられた一方の人形型がプレス位置に移動されてプレスされている間、先にプレスを受け終えた他方の人形型を着替待機位置に移動させて新たな衣類に着せ替えることができるので、プレス作業を連続的に行わせることができ、従来の中小事業所向けのシングルボディプレス機に較べて、格段に作業効率の良い衣類プレス機を提供することができる。
請求項3乃至請求項4の発明によれば、何れも、請求項2の発明の、「中央のプレス機構部と左右の人形型とが横一線の配置に較べて、プレス機構部正面側の作業従事者立ち回り領域内での移動距離(動線)を短くすることができるので、作業従事者の労力を軽減させることができると共に、作業効率も高めることができる。
請求項5の発明によれば、左右の人形型を例えば機械的に連結し一体化することによって、プレス機構部に対する左右の人形型の移動制御系を単純化することができ、故障が少なく、廉価な衣類プレス機を提供できる。
請求項7の発明によれば、一本の弧状のガイドレールを用いて左右の人形型を各々プレス機構部に対して弧状に移動させることができるので、機構を単純化することができ、故障が少なく、廉価な衣類プレス機を提供できる。
請求項8の発明によれば、作業者立ち廻り領域の中央を中心として、中央のプレス機構部、左右の待機位置に移動した人形型を最短の等距離に置くことができ、プレス作業の作業効率を高めることができる。
請求項10の発明によれば、上着の胴部や両袖部のプレス作業を同時的に効率よくプレス仕上することができる。
請求項11乃至請求項15の発明によれば、何れも、左右の人形型の着替待機位置の近傍の作業者立ち廻り領域沿いに各々、プレス機構部のプレスに続いて行われる関連プレス装置を配することによって、更に作業効率の良い衣類プレス機を提供することができる。
請求項16乃至請求項19の発明によれば、何れも、2台の人形型の、衣類が着せ掛けられた一方の人形型がプレス位置に移動されてプレスされている間、先にプレスを受け終えた他方の人形型を着替待機位置に移動させて新たな衣類に着せ替えることができるので、プレス作業を連続的に行わせることができ、従来の中小事業所向けのシングルボディプレス機に較べて、格段に作業効率の良い衣類プレス機を提供することができ、衣類のプレス方法を提供することができる。
本発明を実施するための最良の形態として、実施例1乃至実施例3の衣類プレス機を図1乃至図4に基づいて説明する。
実施例1乃至実施例3の衣類プレス機は、そのプレス機構部が上着の胴部の胸側と背側とに当接する一対の胴部用プレス鏝と上着の両袖部に各々当接する一対の袖部用プレス鏝とを有し、上着(ワイシャツ)の胴部及び両袖部を同時的にプレス仕上する装置を備えたものである。
実施例1の衣類プレス機は、衣類(実施例ではワイシャツ)が着せ掛けられる2台の人形型と、前記人形型に着せ掛けられた衣類に当接するプレス鏝を有するプレス機構部とを備え、前記プレス機構部を中央にして前記2台の人形型が前記プレス機構部の左右であって、当該プレス機構部を通って当該プレス機構部の左右に延長される仮想の直線(以下、仮想直線ともいう)上に配置され、前記一方の人形型が前記プレス機構部のプレス位置に在るとき他方の人形型が着替待機位置に在るよう各々前記プレス機構部のプレス位置と左右の着替待機位置との間を直線的に往復移動自在に構成した例である。
この実施例1の衣類プレス機を図1及び図2に基づいて説明する。図1は衣類プレス機の平面図、図2はその右側面図である。
図1及び図2において、符号1は衣類プレス機であり、この衣類プレス機1は、中央にプレス機構部11を備え、当該中央のプレス機構部11の左右には衣類が着せ掛けられる2台の人形型12、13を備えている。
プレス機構部11は、当該プレス機構部11に移動してきた何れかの人形型12、13に着せ掛けられた衣類(図示せず)の所定部分に当接してプレスするプレス鏝であればよいが、この実施例1では上着の胴部の前後を同時にプレスするプレス鏝111、112とを備えたものである。
このプレス機構部11を中央にして左右に配された人形型12、13は、実線で示すように、一方の人形型(図では右の人形型13)が、プレス機構部11のプレス位置に在るとき他方の人形型(図では左の人形型12)が左の着替待機位置122に在り、仮想線で示すように、右の人形型13がプレス位置でのプレスを終えて移動し右の所定の着替待機位置133に在るとき、左の人形型12がプレス機構部11のプレス位置に移動してプレスされるよう、左右の着替待機位置122、133に在る各人形型12、13が交互にプレス機構部11のプレス位置との間を往復移動自在に構成されている。
図に示すように、左右の人形型12、13の着替待機位置122、133は、中央のプレス機構部11の前後のプレス鏝112、113の間を通って当該プレス機構部11の左右方向に直線状に延在する仮想直線上に位置するように設定されている。
従って、これら左右の人形型12、13は図において左右方向に直線的に往復移動する。
この衣類プレス機1に従事する作業従事者は、一人の場合、プレス機構部11の正面側のプレス作業位置S1にてプレス操作、例えば図示されていない操作盤上のプレス始動ボタンを押すだけの操作を行った後、直ちに左の着替待機位置122に在る左の人形型12の正面側の左着替作業位置S2に移動して着替作業(プレス仕上げされた衣類を外して新たな衣類を着せ掛ける作業)を行い、この左の人形型12がプレス機構部11のプレス位置(実線で図示の右の人形型13の位置)に移動すると、プレス作業位置S1にて追従移動してプレス操作(プレス始動ボタンを押す)を行った後、直ちに右の着替待機位置133に移動して在る右の人形型13の正面側の左着替作業位置S3に移動して着替作業を行う、という左右直線方向の往復移動行動をプレス作業として繰り返し行うことになる。
勿論、このプレス作業は前述のような一人作業にさせず、例えば二人の作業従事者を宛がって、左右の人形型12、13を分業して担当させてもよい。
この実施例1では、これら左右の人形型12、13は、直線状に配設されたガイドレールに沿って同時移動するよう機械的に一体的に連結されている。
図示の例では、図1に示すように、プレス機構部11の前後のプレス鏝111、112の間を通ってガイドレール14が配設されており、このガイドレール14に沿って走行する軌道台車125、135に各々の人形型12、13が搭載されており、この2台の軌道台車125、135が連結されているのである。
尚、この実施例1ではこのようにして左右の人形型12、13を機械的に連結させているが、各人形型12、13の軌道台車125、135を電気的制御(図示せず)にて各別に同時移動させてもよい。従って、本明細書で言う両人形型12、13の一体化とは機械的及び電気的一体化を含む。
又、この実施例1では、人形型12、13は上着用の型としワイシャツプレス用の人形型を用い、プレス機構部11はこの上着(ワイシャツ)の胴部の胸側と背側とに当接する一対の前後の胴部用プレス鏝111、112とを備えさせた上、更に、上着の両袖部に各々当接する一対の袖部用プレス鏝113、114とを胴部用プレス鏝111、112の左右側に備えさせているが、何れもこの例に限らず適宜な構成であっても良い。例えば、図示していないが、人形型は下着のズボン用であり、プレス機構部11はズボンの所要箇所をプレスする鏝であってもよい。
尚、上記左右一対の袖部用プレス鏝113、114は、プレス位置への左右の人形型12、13の進入や離脱の際の障害となるため、図1の一部想像線で示すように、人形型12、13が移動の際にはプレス機構部11の背後側に退避するよう後傾自在に構成されている。
この実施例1によれば、図1の実線で示すように、2台の人形型12、13の、衣類が着せ掛けられた一方の人形型13がプレス位置に移動されてプレスされている間、先にプレスを受け終えた他方の人形型12を着替待機位置122に移動させて新たな衣類に着せ替えることができ、逆に、他方の人形型12がその着替待機位置122において衣類の着替を終えてプレス位置に移動されてプレスされている間(図1における人形型13の実線の位置で)、先にプレスを受け終えた他方の人形型13をその着替待機位置133に移動させて新たな衣類を着せ替えることができ、2台の人形型を交互にプレス位置に移動させることによって、プレス作業を連続的に行わせることによって、従来に較べて。格段に作業効率の良い衣類プレス機を提供することができる。
尚、上記でいう着替待機位置とは、人形型にプレス目的の衣類、この例では上着(ワイシャツ)を着せ替えるために人形型を静止させ位置をいい、上記実施例1で図示の例では、直線上に設定されたガイドレール14の両端側に設定されている。
又、作業者立ち廻り領域とは、人形型への着替作業とプレス機構部でのプレス操作、この例では胴部用プレス鏝111、112及び袖部用プレス鏝113、114等のプレス鏝の操作やプレス位置での人形型のエアバックへのエアー(蒸気)の給排気操作を言うが、上記実施例1では始動ボタン操作のみ行えば後の作動は自動制御装置(図示せず)で制御されている。
実施例2の衣類プレス機10は、上記実施例1の衣類プレス機1において、左右の人形型12、13の着替待機位置122、133の設定位置を変えたもので、当該左右の着替待機位置122、133が、中央のプレス機構部11を通って当該プレス機構部11の左右に延長される仮想直線よりも前記プレス機構部11の正面に設定された作業者立ち廻り領域側S2・S1・S3に在って、当該中央の立ち廻り領域S1からほぼ等距離の位置に配置させた例である。
図示の例では、中央のプレス機構部11を通り中央の立ち廻り領域S1を囲むようにに湾曲する仮想の弧状の線上の両端側に着替待機位置122、133が位置するよう、ガイドレール24を弧状に延在させた構成としたものである。以下、「弧状の線上」を「弧上」ともいう。
以下、この実施例2の衣類プレス機を図3乃び図4に基づいて説明する。
図3は平面図、図4はその正面図である。
図3及び図4において、符号10は衣類プレス機であり、この衣類プレス機10は、実施例1と同様に、中央にプレス機構部11を備え、当該中央のプレス機構部11の左右には衣類が着せ掛けられる2台の人形型12、13を備えており、プレス機構部11には、当該プレス機構部11に移動してきた何れかの人形型12、13に着せ掛けられた衣類(図示せず)の所定部分に当接してプレスするプレス鏝として、上着の胴部の前後を同時にプレスするプレス鏝111、112を備えている。
プレス機構部11を中央にして左右に配された人形型12、13は、実施例1と同様に、一方の人形型、(図では右の人形型12)が、プレス機構部11のプレス位置に在るとき他方の人形型(図では左の人形型13)が左の着替待機位置133に在るよう各々前記プレス機構部11のプレス位置と各人形型12、13の着替待機位置122、133との間を往復移動自在に構成されている。
これら左右の人形型12、13の着替待機位置122、133は、中央のプレス機構部11の前後のプレス鏝112、113の間を通って当該プレス機構部11の左右方向に延在する仮想直線(実施例1の図1参照)よりも、プレス機構部11の前プレス鏝111の正面側に設定される作業者立ち廻り領域S(実施例1の図示のS1に相当)側に在って、当該立ち廻り領域Sの中央から等距離の位置に設定されている。
左右の人形型12、13は、この作業者立ち廻り領域側Sの中央を中心として円状の弧を描いて、各々、左右の着替待機位置122、133とプレス機構部11のプレス位置との間を交互に同時的に移動する。
更に、これら左右の人形型12、13は両者が同時移動するよう機械的に一体的に連結されている。
図示の例では、プレス機構部11の前後のプレス鏝111、112の間を通って、弧状にガイドレール24が配設されており、このガイドレール24に沿って走行する軌道台車125、135に各々の人形型12、13が搭載され、両軌道台車125、135が機械的に一体化するよう連結されている。
この実施例2ではガイドレール24の弧は円の一部を成す弧状としてあるが、必ずしも円の一部を成す弧状とする必要はない。この場合、左右の人形型12、13を機械的に連結することが困難であるときには、各人形型12、13の軌道台車125、135を電気的制御(図示せず)で各別に同時移動するよう実施例1と同様に駆動制御してもよい。
尚、この実施例2の衣類プレス機10のその他の構成は実質的に上記実施例1の衣類プレス機1と同様である。従って、人形型12、13は上着用の型に限らず、下着のズボン用であってもよいし、プレス機構部11の鏝もプレス目的物に応じた適宜のプレス鏝を用いればよい。
この実施例2によれば、上記実施例1による作用効果に加えて、更に作業効率に優れた衣類プレス機を提供することができる。
即ち、上記実施例1の衣類プレス機では、中央のプレス機構部11の左右両側の直線的な延長線上に左右の人形型12、13の着替待機位置122、133があるため、左右の着替待機位置122、133間(S2とS3との間)の作業従事者の移動距離が比較的長くなってしまうが、実施例2の衣類プレス機10では、プレス機構部11の正面側の作業従事者立ち回り領域Sにおける移動距離(動線)を短くなるため、作業従事者の労力を軽減させることができ、作業効率が向上する。
尚、ここで、作業者立ち廻り領域とは、人形型12、13への着替作業とプレス機構部11でのプレス操作(例えば胴部用プレス鏝111、112及び袖部用プレス鏝113、114等のプレス鏝の操作やプレス位置での人形型のエアバックへのエアー(蒸気)の給排気操作等を言うが、上記実施例1及び実施例2では始動ボタン操作のみ行えば後の作動は自動制御装置(図示せず)で制御される。
実施例3の衣類プレス機は、上記実施例2の衣類プレス機において、左右の各人形型12、13の着替待機位置122、133側近傍に、当該衣類プレス機100(10)のプレス機構部11の機能を補ってプレス目的物(衣類)のプレス仕上げに必要な他の関連プレス装置を配置した例である。
以下、この実施例3の衣類プレス機を図4に基づいて説明する。
図4は衣類プレス機の平面図である。
図4において、符号100は衣類プレス機であり、この衣類プレス機100は、中央にプレス機構部11を備え、当該中央のプレス機構部11の左右には衣類が着せ掛けられる2台の人形型12、13を備えており、実質的には実施例2の衣類プレス機10と同様であるので、説明は省略する。
実施例3の衣類プレス機100のでは、左右の着替待機位置122、133の近傍の作業者立ち廻り領域S沿いに、各々、プレス機構部11のプレスに続いて行われる関連プレス装置の一例として、上着の袖口用プレス機20と襟首プレス機30とを各1セットづつ配置して、二人の作業従事者が左右の人形型12,13に分業して従事する構成としている。
このような、プレス機構部11のプレスに続いて行われる、上着の袖口用プレス機20や襟首プレス機30等の関連プレス装置を、上記のように配置することによって、人形型12、13から取り外した衣類をそのまま殆ど場所移動をすることなく、直ちに、衣類(ワイシャツ)の袖口や襟首をプレスすることができる。
一般に、衣類、例えばワイシャツのプレス仕上げは、ワイシャツの胴部(腹背)、袖部(袖口を除く両袖)、袖口(カフス部)、襟首(首周り部)等がプレス仕上げの主な対象部位であり、上記実施例1や実施例2で説明したように、胴部及び袖部は胴部用プレス鏝111、112と袖部用プレス鏝113、114とを一体的に備えたプレス装置(プレス機構部11)で、エアーバッグ(腹背用エアバッグ、両脇用エアバッグ)を備えた人形型12、13を用いて同時的にプレス仕上げされるが、袖口や襟首等は各々、上記衣類プレス機1、10の設置場所とは異なる場所に設置された、専用のプレス機(袖口用プレス機20、襟首プレス機30)を用いて、プレスされていたのである。
従って、この実施例3の衣類プレス機100のような関連プレス装置の配置とするによって、衣類のプレス作業を効率よく行わせることができる。
実施例3の衣類プレス機100の発明は、実施例2の衣類プレス機10の発明によって、従来では一人の作業従事者の作業量としては大きかった、例えば上着の胴部及び袖部のプレス仕上げ作業が大幅に軽減された結果により、初めてできた発明である。
尚、図示のように配置された袖口用プレス機20と襟首プレス機30とは、何れも、衣類プレス機10のプレス機構部11の胴部及び袖部のプレスに続いて行われる関連プレス装置の一例に過ぎず、他の専用のプレス機を適宜配置してもよい。
又、専用のプレス機は図示のように2機種に限らず、労働量(作業量)を考慮して2機種以上でもよいし、1機種だけでもよい。
更に又、図示の例では、関連プレス装置として同機種を2台づつ2セットで配置しているが、1セットを配置して二人の作業従事者に共用させてもよいし、1セットを配置して一人の作業従事者でこの衣類プレス機100に従事させることもできる。
この実施例3の衣類プレス機100によれば、実施例2の衣類プレス機10の従業者立ち回り領域S近傍に他の関連プレス機を配置することにより、衣類のプレス作業効率を従来に比べて一段と高めることができる。
又、作業従業者一人で十分操作(従事)できる実施例2の衣類プレス機10の作業従事者立ち回り領域S、即ち、作業従業者一人区の同一領域に二人の従業者を配置することによって、従来ならば隔離された状態で協働不能な二人が適宜協業でき、作業効率の向上が図れるだけでなく、熟練作業従事者による新人作業従事者の指導や教育のみならず、事故等の緊急事態に対しても迅速且つ速やかに対応することができる。
本発明は、上着のプレス仕上げ用の衣類プレス機の実施例で説明したが、これに限らず、ズボン等の下着を含む衣類のプレス機において、広く産業上利用することができる。
実施例1の衣類プレス機の平面図である。 実施例1の衣類プレス機のプレス機構部の側面図である。 実施例1の衣類プレス機の平面図である。 実施例2の衣類プレス機の正面図である。 実施例3の上着の袖口用プレス機と襟首プレス機とを備えた衣類プレス機の平面図である。
1 実施例1の衣類プレス機
10 実施例2の衣類プレス機
100 実施例3の衣類プレス機
11 プレス機構部
12 人形型(左)
13 人形型(右)
14 ガイドレール(実施例1)
24 ガイドレール(実施例1、2)
20 袖口用プレス機
30 襟首プレス機
111 胴部用プレス鏝(腹側)
112 胴部用プレス鏝(背側)
113 袖部用プレス鏝(左)
114 袖部用プレス鏝(右)
122 着替待機位置(左の人形型)
133 着替待機位置(右の人形型)
S 従業者立ち回り領域

Claims (19)

  1. 衣類が着せ掛けられる2台の人形型と、前記人形型に着せ掛けられた衣類に当接するプレス鏝を有するプレス機構部とを備え、前記プレス機構部を中央にして前記2台の人形型が前記プレス機構部の左右に配され、前記一方の人形型が前記プレス機構部のプレス位置に在るとき他方の人形型が着替待機位置に在るよう各々前記プレス機構部のプレス位置と着替待機位置との間を往復移動自在に構成されたことを特徴とする衣類プレス機。
  2. 左右の人形型の着替待機位置が、中央のプレス機構部を通って当該プレス機構部の左右に延長される直線上に配置されたことを特徴とする請求項1の衣類プレス機。
  3. 左右の人形型の着替待機位置が、中央のプレス機構部を通って当該プレス機構部の左右に延長される仮想直線よりも前記プレス機構部の正面に設定された作業者立ち廻り領域側に在って、当該立ち廻り領域から等距離の位置に配置されたことを特徴とする請求項1の衣類プレス機。
  4. 左右の人形型の着替待機位置が、中央のプレス機構部の正面に設定された作業者立ち廻り領域側を略中心として、中央のプレス機構部を通る弧上の両端側に配置されたことを特徴とする請求項1の衣類プレス機。
  5. 左右の人形型は同時移動するよう一体的に連結されたことを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載の衣類プレス機。
  6. 一体的に連結された左右の人形型は、直線状に配設されたガイドレールに案内される各々の軌道台車に搭載されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の衣類プレス機。
  7. 一体的に連結された左右の人形型は、弧状に配設されたガイドレールに案内される各々の軌道台車に搭載されたことを特徴とする請求項1、請求項3又は請求項4の何れかに記載の衣類プレス機。
  8. 弧は円の一部を成す弧であることを特徴とする請求項1又は請求項7の何れかに記載の衣類プレス機。
  9. 人形型は上着用の型であることを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れかに記載の衣類プレス機。
  10. プレス機構部は、上着の胴部の胸側と背側とに当接する一対の胴部用プレス鏝と上着の両袖部に各々当接する一対の袖部用プレス鏝とを有することを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れかに記載の衣類プレス機。
  11. 左右の人形型の着替待機位置の近傍にプレス機構部のプレスの前又は後に行われる関連プレス装置を各々配したことを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れかの衣類プレス機。
  12. 左右の人形型の着替待機位置の近傍であってプレス機構部の正面に設定された作業者立ち廻り領域沿いに前記プレス機構部のプレスの前又は後に行われる関連プレス装置を各々配したことを特徴とする請求項3乃至請求項10の何れかの衣類プレス機。
  13. 左右の人形型の着替待機位置の近傍であってプレス機構部の正面に設定された作業者立ち廻り領域沿いに前記プレス機構部のプレスの前又は後に行われる関連プレス装置を各々配したことを特徴とする請求項3乃至請求項10の何れかの衣類プレス機。
  14. 関連プレス装置は上着の袖口用プレス機又は襟首用プレス機であることを特徴とする請求項11乃至請求項13の何れかに記載の衣類プレス機。
  15. 関連プレス装置は上着の袖口用プレス機及び襟首用プレス機であることを特徴とする請求項11又は請求項13の何れかに記載の衣類プレス機。
  16. 衣類が着せ掛けられる2台の人形型と、前記人形型に着せ掛けられた衣類に当接するプレス鏝を有するプレス機構部とを備えた衣類プレス機において、
    前記プレス機構部を中央にして前記2台の人形型を前記プレス機構部の左右に配して、前記一方の人形型が前記プレス機構部のプレス位置に在るとき他方の人形型が着替待機位置に在るよう前記左右の人形型を、各々前記プレス機構部のプレス位置と着替待機位置との間を往復移動自在に構成して、
    前記一方の人形型が前記プレス機構部でプレスされている間に他方の人形型で着せ替えを行うことを特徴とする衣類のプレス方法。
  17. 左右の人形型は、中央のプレス機構部の正面に設定された作業者立ち廻り領域側を略中心として弧を描くように移動させることを特徴とする請求項16の衣類のプレス方法。
  18. 弧は円の一部であることを特徴とする請求項17の衣類のプレス方法。
  19. 左右の人形型は同時移動させることを特徴とする請求項16乃至請求項18の何れかに記載の衣類のプレス方法。
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