JP2011096348A - 近接場光利用ヘッドジンバルアセンブリ及びそれを備えた情報記録再生装置 - Google Patents

近接場光利用ヘッドジンバルアセンブリ及びそれを備えた情報記録再生装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011096348A
JP2011096348A JP2010029427A JP2010029427A JP2011096348A JP 2011096348 A JP2011096348 A JP 2011096348A JP 2010029427 A JP2010029427 A JP 2010029427A JP 2010029427 A JP2010029427 A JP 2010029427A JP 2011096348 A JP2011096348 A JP 2011096348A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head gimbal
gimbal assembly
slider
field light
base film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010029427A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5466525B2 (ja
Inventor
Masakazu Hirata
雅一 平田
Manabu Omi
学 大海
Tokuo Chiba
徳男 千葉
Sachiko Tanabe
幸子 田邉
Yoko Shinohara
陽子 篠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Instruments Inc filed Critical Seiko Instruments Inc
Priority to JP2010029427A priority Critical patent/JP5466525B2/ja
Priority to US12/924,551 priority patent/US8599654B2/en
Priority to CN201010502022.XA priority patent/CN102034486B/zh
Publication of JP2011096348A publication Critical patent/JP2011096348A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5466525B2 publication Critical patent/JP5466525B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
  • Recording Or Reproducing By Magnetic Means (AREA)

Abstract

【課題】スライダ内の近接場光素子とスライダ外の光源との効率の良い接続と、スライダの安定浮上の両立を実現できるヘッドジンバルアセンブリ及びそれを備えた情報記録再生装置を提供すること。
【解決手段】 フレクシャ204上に設けられたベースフィルム301の側面のうち、光ファイバ206に対向する面が、光ファイバ206の長手方向に対して所定の角度に傾斜したミラー面301aを構成することで、光ファイバ206とスライダ2内の近接場光素子とを光学的に結合する。
【選択図】図3

Description

本発明は、光を集光したスポット光を利用して記録媒体に各種の情報を記録再生する近接場光利用ヘッドジンバルアセンブリ及びそれを備えた情報記録再生装置に関するものである。
近年、コンピュータ機器におけるハードディスクドライブ等の情報記録再生装置は、より大量且つ高密度情報の記録再生を行いたい等のニーズを受けて、さらなる高密度化が求められている。そのため、隣り合う磁区同士の影響や、熱揺らぎを最小限に抑えるために、保磁力の強いものが記録媒体として採用され始めている。そのため、記録媒体に情報を記録することが困難になっていた。
そこで、上述した不具合を解消するために、光を集光したスポット光、若しくは、光を集光した近接場光を利用して磁区を局所的に加熱して一時的に保磁力を低下させ、その間にディスクへの書き込みを行うハイブリッド磁気記録方式の情報記録再生装置が提供されている。特に、近接場光を利用する場合には、従来の光学系において限界とされていた光の波長以下となる領域における光学情報を扱うことが可能となる。よって、従来の光情報記録再生装置等を超える記録ビットの高密度化を図ることができる。
上述したハイブリッド磁気記録方式による情報記録再生装置としては、各種のものが提供されているが、その1つとして、近接場光の生成を行うための光を近接場光素子に供給することで、近接場光素子から十分大きな近接場光を生成し、超高分解能の再生記録、高速記録再生、高SN比化を図ることができる情報記録再生装置が知られている。この情報記録再生装置は、近接場光素子を備えたスライダに記録媒体上をスキャンさせ、スライダを記録媒体上の所望する位置に配置する。その後、光源から放射された近接場光とスライダから発生する記録磁界とを協働させることで、記録媒体に情報を記録することができる。
ここで、ハイブリッド磁気記録方式における光の供給方式として、例えば特許文献1に示されるように、サスペンション上に光導波路を設けるヘッドジンバルアセンブリの構成が知られている。また、特許文献2に示すように光ファイバと光プリズムを用いて光を供給する構成が知られている。
特許第4162697号公報 特開2002−298302号公報
しかしながら、上述の従来技術によるヘッドジンバルアセンブリでは、十分に光を供給することができない。特許文献1においては図2に示すように、光導波路からの光を集光することが想定されていない。よって、十分なエネルギーをデータ1ビットに相当する微小領域に集めることができず、ハイブリッド磁気記録による記録ビットの高密度化を実現することができない。十分小さい光スポットを発生しディスクに照射するには、スライダ内に集光素子や近接場光素子を設けることが望ましいが、その場合スライダの所定の位置に光が入射する必要がある。特許文献1では光導波路とスライダが共にベース絶縁層(ベースフィルム)の上に設けられているために、スライダの所定の位置に光を入射させることが困難である。
また、スライダの安定浮上を司るサスペンションの動作を妨げないように、光導波路は小さい曲率半径で屈曲しているが、このような小さい曲率半径の屈曲では光導波路はそのコア内に光を保持することは難しい。結果として、記録媒体に情報記録をおこなう際に、十分に磁区を加熱することができず、情報記録に失敗してしまう可能性がある。
また、特許文献2のような構成では光の伝搬には大きな問題はないが、光プリズムのような部品をスライダもしくはサスペンションに固定する必要があり製造コスト増加および重量増によるスライダの浮上性能悪化が懸念される。
そこで本発明は、このような事情に考慮してなされたもので、その目的は、スライダ内の近接場光素子とスライダ外の光源との効率の良い接続と、スライダの安定浮上の両立を実現できる近接場光利用ヘッドジンバルアセンブリ及びそれを備えた情報記録再生装置を提供することである。
本発明は、上記目的を達成するために、以下の手段を提供する。
本発明に係る近接場光利用ヘッドジンバルアセンブリは、記録媒体の表面に沿って延設されたサスペンションの一部を構成するフレクシャと、フレクシャ上に設けられたベースフィルムと、ベースフィルムの少なくとも一部の上に、記録媒体の表面と対向するように固定され、光束を用いて近接場を発生するスライダと、フレクシャに固定された光供給部とを有し、光供給部に対向するベースフィルムの側面の少なくとも一部が、光供給部からの出射光軸方向に対して所定の角度に傾斜したミラー面を構成し、光供給部がミラー面を介してスライダと光学的に結合していることを特徴とするものである。
本発明に係る近接場光利用ヘッドジンバルアセンブリにおいては、ベースフィルム側面をミラー面とすることによりコンパクトな光曲げ構造を実現することができる。また、光曲げのための追加部品を最小限にすることができるため、低コストに光曲げ構造を実現することができ、重量増によってヘッドジンバルアセンブリの性能が低下してしまうことが少ない。
また、本発明に係る近接場光利用ヘッドジンバルアセンブリは、前記ミラー面を構成するベースフィルムの側面上に金属膜を有することを特徴とするものである。
本発明に係る近接場光利用ヘッドジンバルアセンブリにおいては、ミラー面の反射率を高めることができることから、光導波路からの光を効率良く近接場光素子に伝えることができる。
また、本発明に係る近接場光利用ヘッドジンバルアセンブリは、光供給部をフレクシャ上に位置決めするために用いられるものであり、ベースフィルムと同材料、同厚でありかつフレクシャ上に設けられたガイドを有することを特徴とするものである。
本発明に係る近接場光利用ヘッドジンバルアセンブリにおいては、ベースフィルムおよびガイドは、同一の樹脂膜をフォトリソグラフィー等によって加工することで得られるため、ガイドを別途加工する必要がなく、低コストに光ファイバ固定構造を得ることができる。
また、本発明に係る近接場光利用ヘッドジンバルアセンブリは、ベースフィルムとガイドが一体であることを特徴とするものである。
本発明に係る近接場光利用ヘッドジンバルアセンブリにおいては、光供給部をミラー面近傍までガイドで固定することができる。よって、光供給部からの出射光の光軸が乱れにくく、効率よくエネルギーを近接場光素子に伝えることができる。
また、本発明に係る近接場光利用ヘッドジンバルアセンブリは、ガイドの側面の少なくとも1面が所定の角度に傾斜していることを特徴とするものである。
本発明に係る近接場光利用ヘッドジンバルアセンブリにおいては、所定の角度に傾斜したミラー面を形成する場合、V字断面もしくは台形断面の刃を有するダイシングブレードを用いることができる。よって容易かつ低コストに構造を加工することができる。さらに、ガイドとミラー面との距離を小さくすることができるため、光供給部をミラー面近傍までガイドで固定することができる。よって、光供給部からの出射光の光軸が乱れにくく、効率よくエネルギーを近接場光素子に伝えることができる。
また、本発明に係る近接場光利用ヘッドジンバルアセンブリは、光供給部の少なくとも一部がレーザであることを特徴とするものである。
また、本発明に係る近接場光利用ヘッドジンバルアセンブリは、光供給部の少なくとも一部が光導波路であることを特徴とするものである。
また、本発明に係る近接場光利用ヘッドジンバルアセンブリは、光導波路がクラッド機能を有するベースフィルムと、ベースフィルム内に設けられたコアから構成されることを特徴とするものである。
本発明に係る近接場光利用ヘッドジンバルアセンブリにおいては、光導波路と電気的配線とが光電気複合配線として一体的に形成されているため、効率良く製造することができる。また、本発明に係る近接場光利用ヘッドジンバルアセンブリは、ベースフィルム上に設けられた電気的配線を備えることを特徴とするものである。
また、本発明に係る情報記録再生装置は、上記本発明の近接場光利用ヘッドジンバルアセンブリと、前記記録媒体と、から構成されることを特徴とするものである。
本発明に係る情報記録再生装置においては、記録媒体を回転させた後、ピボット軸まわりにキャリッジを回動させて、サスペンションに支持されたスライダをスキャンさせる。そして、スライダを記録媒体上の所望する位置に配置させる。その後、光源から光導波路内に光束を入射させる。これにより、ヘッドジンバルアセンブリのスライダを利用して、記録媒体に各種の情報の記録再生を行うことができる。
特に、本発明のヘッドジンバルアセンブリを備えているので、情報の記録再生を正確且つ高密度に行うことができ、高品質化を図ることができる。また、安定した性能の情報記録再生装置を安価に製造することが出来る。
本発明に係る近接場光利用ヘッドジンバルアセンブリによれば、スライダ内の近接場光素子とスライダ外の光源との効率の良い接続と、スライダの安定浮上の両立を実現できる。よって、高性能な情報記録再生装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る情報記録再生装置を示す構成図である。 図1に示すヘッドジンバルアセンブリの斜視図である。 図2に示すヘッドジンバルアセンブリの拡大図である 図3のA−A’線に沿う断面図である。 本発明の第2実施形態に係るヘッドジンバルアセンブリを示す図である。 本発明の第3実施形態に係るヘッドジンバルアセンブリを示す図である。 本発明の第4実施形態に係るヘッドジンバルアセンブリを示す図である。 本発明の第5実施形態に係るヘッドジンバルアセンブリを示す斜視図である。 図8のB−B’線に沿う断面図である。 図8のC−C’線に沿う断面図である。 図8に示すヘッドジンバルアセンブリの拡大図である。 本発明の第6実施形態に係るヘッドジンバルアセンブリを示す斜視図である。 図12に示すヘッドジンバルアセンブリの拡大図である
(第1実施形態)
以下、本発明に係る第1実施形態を、図1から図4を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る情報記録再生装置1を示す構成図である。なお、本実施形態の情報記録再生装置1は、磁気記録層を有する記録媒体Dに対して、熱アシスト磁気記録方式で書き込みを行う装置である。
図1に示すように本実施形態の情報記録再生装置1において、スライダ2が固定されたサスペンション3が、キャリッジ11に固定されている。スライダ2とサスペンション3を合わせて、ヘッドジンバルアセンブリ12と呼ぶ。円盤状の記録媒体Dはスピンドルモータ7によって所定の方向に回転する。キャリッジ11はピボット10を中心に回転可能になっており、制御部5からの制御信号によって制御されるアクチュエータ6によって回転し、スライダ2を記録媒体D表面の所定の位置に配置することができる。ハウジング9はアルミニウムなどから成る箱状(図1では説明を分かりやすくするため、ハウジング9の周囲を取り囲む周壁を省略している)ものであり、上記の部品をその内部に格納している。スピンドルモータ7はハウジング9の底面に固定されている。スライダ2は記録媒体Dに向けて磁場を発生させる磁極(図示略)と、近接場光スポットを発生する近接場光素子(図示略)と、記録媒体Dに記録された情報を再生する再生素子(図示略)を有している。磁極と再生素子は、サスペンション3およびキャリッジ11に沿って敷設されたフレキシブル配線13、キャリッジ11側面に設けられたターミナル14およびフラットケーブル4を介して制御部5に接続されている。
記録媒体Dは1枚でも良いが、図1に示すように複数枚設けても良い。記録媒体Dの枚数が増えれば、ヘッドジンバルアセンブリ12の個数も増加する。図1では記録媒体Dの片面側のみにヘッドジンバルアセンブリ12が設けられている構成を示しているが、両面に設けても良い。よって、ヘッドジンバルアセンブリ12の個数は、最大で記録媒体Dの枚数の倍になる。これにより、情報記録再生装置1個当たりの記録容量の増加を図ることができる。
図2は第1実施形態に係るヘッドジンバルアセンブリ12の拡大図である。サスペンション3は、ステンレス薄板を材料とするベースプレート201、ヒンジ202、ロードビーム203、フレクシャ204からなる。ベースプレート201は、その一部に設けられた取り付け穴201aにより、キャリッジ11に固定されている。ヒンジ202はベースプレート201とロードビーム203を接続している。ヒンジ202はベースプレート201とロードビーム203よりも薄くなっており、ヒンジ202を中心としてサスペンション3がたわむようになっている。フレクシャ204はロードビーム203、ヒンジ202に固定された細長い部材であり、ロードビーム203やベースプレート201よりも薄くなっており、たわみやすく出来ている。フレクシャ204の先端には略直方体形状のスライダ2が固定されている。
スライダ2の表面のうちフレクシャ204に固定された面の反対面は、記録媒体Dに対向する面である。この面は回転する記録媒体Dによって生じた空気流の粘性から、スライダ2が浮上するための圧力を発生させる面であり、ABS(Air Bearing Surface)と呼ばれている。ABS上には図示を略した凹凸形状が設けられており、スライダ2と記録媒体D間に所望の圧力分布を発生させている。スライダ2を記録媒体Dから離そうとする正圧とスライダ2を記録媒体Dに引き付けようとする負圧と、サスペンション3による押しつけ力の釣り合いで、スライダ2は所望の状態で浮上している。記録媒体Dとスライダ2のすきまの最低値は10nm程度もしくはそれ以下となっている。サスペンション3による押しつけ力は主にヒンジ202の弾性により発生している。また、記録媒体D表面のうねりに対して、ヒンジ202およびフレクシャ204がたわむことで、所望の浮上状態を維持することが出来る。
フレクシャ204上にはフレキシブル配線13が設けられている。フレクシャ204は略コ字状の開口部を有しており、この開口部に囲まれて舌状となったパッド部204a上にスライダ2が固定されている。スライダ2の端部のうち、サスペンション3の根本側(キャリッジ11側)は流入端と呼ばれている。その反対のサスペンション3の先端側は、スライダ2の流出端と呼ばれている。これらは、前述の記録媒体Dによる空気流の方向に基づいて名付けられている。磁極(図示略)、近接場光素子(図示略)および再生素子(図示略)は、スライダ2の流出端側の側面に設けられている。サスペンション3の根本側から延設されたフレキシブル配線13は途中から2本に分岐し、前述の開口部およびスライダ2の両側を回り込むように、流出端側の磁極および再生素子に接続されている。
レーザ205はフレクシャ204のうちベースプレート201上に載る部分の一部に設けられている。レーザ205とフレキシブル配線13は電気的に接続され、制御部5の電気信号に基づいてレーザ205が発光動作するようになっている。レーザ205の出射端には光ファイバ206が光学的に接続されている。光ファイバ206のもう一端は、スライダ2に設けられた近接場光素子(図示略)と光学的に結合している。よって、レーザ205からの光は光ファイバ206を介して近接場光素子に導入される。また、光ファイバ206はスリーブ207をもちいて光ファイバ206の長手方向が自由になるように支持されている。前述のように情報記録再生装置1の動作時には、記録媒体Dのうねりに対してヒンジ202およびフレクシャ204がたわむが、スリーブ207で光ファイバ206を支持することにより、光ファイバ206がヒンジ202およびフレクシャ204のたわみを妨げることが低減され、スライダ2の浮上が安定浮上することができる。
図3は第1実施形態に係るパッド部204a近傍の拡大図である。図4は図3のA−A’断面である。フレキシブル配線13はベースフィルム301と、それに載る4本の金属配線302からなる。ベースフィルム301はポリイミド等の樹脂からなる。金属配線302は銅からなり、表面に金メッキされている。ベースフィルム301は金属配線302とフレクシャ204とを絶縁している。また、図示はしていないが金属配線302の一部は保護のためにポリイミド等の樹脂で覆われている。4本の金属配線302はスライダ2に設けられた磁極(図示略)および再生素子(図示略)にそれぞれ2本ずつ接続されている。ただし、金属配線302の本数は4本に限られるものではなく、必要に応じて増減することができる。
パッド部204a上には、ベースフィルム301と同材料、同厚で、ファイバガイド303とスペーサ304が設けられている。ファイバガイド303は2対の平面視長方形となっており、2対のファイバガイド303に挟まれるように光ファイバ206がパッド部204aに対して位置決めされている。スライダ2は金属配線302が載っていない部分のベースフィルム301の一部およびファイバガイド303、スペーサ304に載るように接着固定されている。ベースフィルム301、ファイバガイド303およびスペーサ304は同厚であるから安定的にスライダ2を固定することができる。スペーサ304はスライダ2が安定にパッド部204aに固定されるように適宜設ける。ここではスライダ2の流入端側に2対のスペーサ304を設けている。ベースフィルム301の端面のうち、光ファイバ206およびファイバガイド303に対向する面は、光ファイバ206の長手方向に対して45度傾斜した斜平面になっており、この斜平面に金属被膜することでミラー面301aとなっている。被膜の金属はアルミニウムや金を用いる。よって、スライダ2とパッド部204aに挟まれるように設置された光ファイバ206から出射した光は、ミラー面301aにて90度曲げられて、スライダ2の内部に設けられた近接場光素子(図示略)に導入される。ベースフィルム301、ファイバガイド303、スペーサ304の厚みは、光ファイバ206の直径と等しいか小さいのが望ましい。光ファイバ206の直径は数十μmから125μmである。光ファイバ206の直径が小さいほど、スライダ2とパッド部204aの距離を小さくでき、スライダ2の浮上性能が良好となる。また、光ファイバ206のうちパッド部204aに載る部分のみ直径を小さくすることも可能である。
このような構成によって、ミラー面301aを用いることによりコンパクトな光曲げ構造を実現することができる。また、ベースフィルム301の一部をミラー面に転用することで、低コストに光曲げ構造を実現することができる。また、光曲げのための追加部品を最小限にすることができるため、重量増によってヘッドジンバルアセンブリの性能が低下してしまうことが少ない。
また、ベースフィルム301、ファイバガイド302およびスペーサ304は、同一の樹脂膜をフォトリソグラフィー等によって加工することで得られるため、ファイバガイド302やスペーサ304を別途加工する必要がなく、低コストに光ファイバ固定構造を得ることができる。
(第2実施形態)
以下、本発明に係る第2実施形態を、図5を参照して説明する。第1実施形態と同一箇所については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態が第1実施形態と異なる点は、ベースフィルム301の端面のうち、光ファイバ206と対向する部分が矩形に切り欠かれており、この切り欠き部の側面のうち光ファイバ206に対向する面にミラー面501が設けられている点である。ミラー面501は第1実施形態と同様に、光ファイバ206の長手方向に対して45度傾斜した斜平面が金属被膜されている。
このような構成によって、スライダ2が載るベースフィルム301の領域の大きさを確保しつつ、スライダ2の流出端にできるだけ近いところに光を導入することができる。スライダ2をベースフィルム301に安定に固定できることから、組立の歩留まりを向上させることができたり、スライダ2とフレクシャ204間の振動特性の悪化を防ぐことができたりする。また、スライダ2に設けられた近接場光素子を流出端に近いところに設けることができるためスライダの製造が容易となる。
(第3実施形態)
以下、本発明に係る第3実施形態を、図6を参照して説明する。第1実施形態と同一箇所については同一符号を付して詳細な説明を省略する。本実施形態が第1実施形態と異なる点は、ファイバガイド601の端面のうちミラー面301aと対向する面が斜平面602となっている点である。
このような構成によって、ミラー面301aの斜平面を形成する場合、V字断面もしくは台形断面の刃を有するダイシングブレードを用いることができる。よって容易かつ低コストに構造を加工することができる。さらに、ファイバガイド601とミラー面301aとの距離を小さくすることができるため、光ファイバ206をミラー面301a近傍までファイバガイド601で固定することができる。よって、光ファイバ206からの出射光の光軸が乱れにくく、効率よくエネルギーを近接場光素子に伝えることができる。
(第4実施形態)
以下、本発明に係る第4実施形態を、図7を参照して説明する。第1および第2実施形態と同一箇所については同一符号を付して詳細な説明を省略する。本実施形態が第2実施形態と異なる点は、ファイバガイド701がベースフィルム702と一体になっている点である。
このような構成によって、光ファイバ206をミラー面501近傍までファイバガイド601で固定することができる。よって、光ファイバ206からの出射光の光軸が乱れにくく、効率よくエネルギーを近接場光素子に伝えることができる。
(第5実施形態)
以下、本発明に係る第5実施形態を、図8から図11を参照して説明する。第1実施形態と同一箇所については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
フレクシャ204上にはフレキシブル配線の代わりに光電気複合配線801が設けられている点が、第1実施形態と異なる点である。光電気複合配線801上にはレーザ205が配置され、光電気複合配線801と電気的光学的に接続されている。また、レーザ205はキャリッジ11、あるいは制御部5近傍に配置されていても良い。
図9は図8のB−B’線に沿うフレクシャ204と光電気複合配線801の断面図である。光電気複合配線801は、第1実施形態のフレキシブル配線の構成とよく似ているが、ベースフィルム802内に矩形断面の導波コア803が設けられている点が異なる。導波コア803は断面の一辺が数μmから数百μmであり、光透過性を有する樹脂材料でできている。例えば光透過性のポリイミドを使うと良い。また、ベースフィルム802は導波コア803よりも屈折率が小さく、非導電性の樹脂材料である。これにも光透過性のポリイミドを使うと良い。ベースフィルム802上には4本の金属配線が設けられている。
図10は図8のC−C’線に沿うフレクシャ204と光電気複合配線801の断面図である。金属配線302が2組に分かれ、パッド部204aを形成するフレクシャ開口部を回り込んで、スライダ2の流出端側に接続されていることは第1の実施例と同様であるが、本実施例では更に導波コア803とそれを包むベースフィルム802からなる導波路804が分岐する。つまり、サスペンション3の根本から延設された光電気複合配線801は、途中で2組の金属配線と1本の導波路の計3つに分かれて、パッド部204aに配設されている。導波路804はスライダ2の流入端側から挿入されている。これは、一般に光導波路は電気配線よりも曲げに弱く、スライダ2を回り込むような配線を行えないためである。
図11は本実施形態に係るパッド部204a近傍の拡大図である。スライダ2の流入端側からパッド部204aに配設された導波路804は、パッド部204a上に端部805を有している。端部805は導波コア803が露出しており、レーザ205からの光が出射する。端部805に対向する、金属配線302が載るベースフィルム802の端面には、第1実施形態と同様にミラー面301aが形成されている。導波路コア803から出射した光は、ミラー面301aにて90度曲げられて、スライダ2の内部に設けられた近接場光素子(図示略)に導入される。よって、制御部5からの電気信号によりレーザ205が駆動し、レーザ205からの光が光電気複合配線801内の導波コア803およびミラー面301aによりスライダ2に設けられた近接場光素子に導かれる。スライダ2はミラー面301a近傍のベースフィルム802、端部805近傍の導波路804、およびスペーサ304に載るように接着固定される。導波路804に荷重がかかると導波性能に悪影響を与えるので荷重を分散するために、導波路804のうちスライダ2が載る部分の少なくとも一部の幅が広くなっている。
このような構成によって、第1実施形態の効果に加えて、導波コア803と金属配線302とが光電気複合配線801として一体的に形成されているため、効率良く製造することができる。
(第6実施形態)
以下、本発明に係る第6実施形態を、図12から図13を参照して説明する。第1実施形態と同一箇所については同一符号を付して詳細な説明を省略する。本実施形態が第1実施形態と異なる点は、光ファイバが廃され、その結果レーザの位置が変更されている点である。
図12は第6実施形態に係るヘッドジンバルアセンブリ12の拡大図である。フレクシャ204上にはフレキシブル配線1201が設けられている。
図13は第6実施形態に係るパッド部204a近傍の拡大図である。フレキシブル配線1201はベースフィルム301と、それに載る6本の金属配線1202からなる。金属配線1202は銅からなり、表面に金メッキされている。ベースフィルム301は金属配線1202とフレクシャ204とを絶縁している。また、図示はしていないが金属配線1202の一部は保護のためにポリイミド等の樹脂で覆われている。6本の金属配線1202のうち4本はスライダ2に設けられた磁極(図示略)および再生素子(図示略)にそれぞれ2本ずつ接続されている。パッド部204a上にはレーザ1203が配置されている。また、パッド部204a上には平面視コの字状のレーザガイド1204が配置されている。レーザガイド1204はベースフィルム301と同材料、同厚となっている。そのためレーザガイド1204とベースフィルム301は同時に形成することができる。レーザ1203は平面視コの字状のレーザガイド1204にはまりこむようになっており、位置決めが容易になっている。レーザ1203は端面発光レーザであるため、その側面からレーザ光が出射する。レーザガイド1204はレーザ1203側面からのレーザ光出射を妨げないようになっている。レーザ1203の厚さはレーザガイド1204と等しいか小さい。スライダ2はベースフィルム301の一部とレーザ1203およびレーザガイド1204に載るように固定される。6本の金属配線1202のうち磁極および再生素子に接続されていない2本はスライダ2表面の電極(図示略)を介してレーザ1203に接続され、レーザ1203を駆動する。よって、スライダ2とパッド部204aに挟まれるように設置されたレーザ1203から出射した光は、ミラー面301aにて90度曲げられて、スライダ2の内部に設けられた近接場光素子(図示略)に導入される。このような構成によって、第1実施形態の効果がレーザの搭載位置を変更しても得られる。
なお、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、上述した実施形態で挙げた構成等はほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。また、上述した各実施形態を適宜組み合わせて採用することも可能である。
D記録媒体 1情報記録再生装置 2スライダ 3サスペンション 11キャリッジ 12ヘッドジンバルアセンブリ 13フレキシブル配線 204フレクシャ 204aパッド部 206光ファイバ 301ベースフィルム 301aミラー面 304ファイバガイド 1203レーザ 1204レーザガイド

Claims (10)

  1. 記録媒体の表面に沿って延設されたサスペンションの一部を構成するフレクシャと、
    前記フレクシャ上に設けられたベースフィルムと、
    前記ベースフィルムの少なくとも一部の上に、前記記録媒体の表面と対向するように固定され、光束を用いて近接場を発生するスライダと、
    前記フレクシャに固定された光供給部とを有し、
    前記光供給部に対向する前記ベースフィルムの側面の少なくとも一部が、前記光供給部からの出射光軸方向に対して所定の角度に傾斜したミラー面を構成し、
    前記光供給部が前記ミラー面を介して前記スライダと光学的に結合していることを特徴とする近接場光利用ヘッドジンバルアセンブリ。
  2. 前記ミラー面に金属膜を備えることを特徴とする請求項1に記載の近接場光利用ヘッドジンバルアセンブリ。
  3. 前記光供給部を前記フレクシャ上に位置決めするために用いられるものであり、前記ベースフィルムと同材料、同厚であり、前記フレクシャ上に設けられたガイドを有することを特徴とする請求項1または2に記載の近接場光利用ヘッドジンバルアセンブリ。
  4. 前記ベースフィルムと前記ガイドが一体であることを特徴とする請求項3記載の近接場光利用ヘッドジンバルアセンブリ。
  5. 前記ガイドの側面の少なくとも1面が所定の角度に傾斜していることを特徴とする請求項3記載の近接場光利用ヘッドジンバルアセンブリ。
  6. 前記光供給部の少なくとも一部がレーザであることを特徴とする請求項1に記載の近接場光利用ヘッドジンバルアセンブリ。
  7. 前記光供給部の少なくとも一部が光導波路であることを特徴とする請求項1に記載の近接場光利用ヘッドジンバルアセンブリ。
  8. 前記光導波路がクラッド機能を有する前記ベースフィルムと、前記ベースフィルム内に設けられたコアから構成されることを特徴とする請求項7に記載の近接場光利用ヘッドジンバルアセンブリ。
  9. 前記ベースフィルム上に設けられた電気的配線を備えることを特徴とする請求項1に記載の近接場光利用ヘッドジンバルアセンブリ。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の近接場光利用ヘッドジンバルアセンブリと、前記記録媒体と、から構成される情報記録再生装置。
JP2010029427A 2009-09-30 2010-02-12 近接場光利用ヘッドジンバルアセンブリ及びそれを備えた情報記録再生装置 Expired - Fee Related JP5466525B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010029427A JP5466525B2 (ja) 2009-09-30 2010-02-12 近接場光利用ヘッドジンバルアセンブリ及びそれを備えた情報記録再生装置
US12/924,551 US8599654B2 (en) 2009-09-30 2010-09-29 Head gimbal assembly using near-field light and information recording and reproducing apparatus including the same
CN201010502022.XA CN102034486B (zh) 2009-09-30 2010-09-30 利用近场光的磁头悬架组件及具备它的信息记录再现装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009228974 2009-09-30
JP2009228974 2009-09-30
JP2010029427A JP5466525B2 (ja) 2009-09-30 2010-02-12 近接場光利用ヘッドジンバルアセンブリ及びそれを備えた情報記録再生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011096348A true JP2011096348A (ja) 2011-05-12
JP5466525B2 JP5466525B2 (ja) 2014-04-09

Family

ID=44113091

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010029427A Expired - Fee Related JP5466525B2 (ja) 2009-09-30 2010-02-12 近接場光利用ヘッドジンバルアセンブリ及びそれを備えた情報記録再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5466525B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009283096A (ja) * 2008-05-26 2009-12-03 Konica Minolta Opto Inc 光記録ヘッド、光アシスト磁気記録ヘッド、及び光アシスト磁気記録装置
JP2010129141A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Fujitsu Ltd フレキシャおよびその製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009283096A (ja) * 2008-05-26 2009-12-03 Konica Minolta Opto Inc 光記録ヘッド、光アシスト磁気記録ヘッド、及び光アシスト磁気記録装置
JP2010129141A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Fujitsu Ltd フレキシャおよびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5466525B2 (ja) 2014-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5278887B2 (ja) 近接場光ヘッド及び情報記録再生装置
WO2010016329A1 (ja) 熱アシスト磁気記録ヘッド
JP2010108579A (ja) 導光構造付きヘッドジンバルアセンブリおよび情報記録再生装置
US8599654B2 (en) Head gimbal assembly using near-field light and information recording and reproducing apparatus including the same
JP5441184B2 (ja) ヘッドジンバルアセンブリ及びそれを備えた情報記録再生装置
US8467276B2 (en) Thermally-assisted magnetic recording head having photoelectric wiring lines integrally formed on waveguide
WO2009147945A1 (ja) 情報記録再生装置
US8542559B2 (en) Thermally-assisted magnetic recording head having photoelectric wiring lines integrally formed on waveguide
JP5469484B2 (ja) 近接場光利用ヘッドジンバルアセンブリ及びそれを備えた情報記録再生装置
JP5466525B2 (ja) 近接場光利用ヘッドジンバルアセンブリ及びそれを備えた情報記録再生装置
JP2009140538A (ja) 記録ヘッド及び情報記録再生装置
JP5355248B2 (ja) 近接場光利用ヘッドジンバルアセンブリ及びそれを備えた情報記録再生装置
JP4853398B2 (ja) 光アシスト磁気記録ヘッド、光アシスト磁気記録装置
WO2007129543A1 (ja) 近接場光ヘッド及び情報記録再生装置
JP5294961B2 (ja) 熱アシスト磁気記録用ヘッドジンバルアセンブリ及びそれを備えた情報記録再生装置
JP5550049B2 (ja) 記録ヘッド及び情報記録再生装置
JP5207302B2 (ja) 情報記録再生用ヘッドジンバルアセンブリおよび情報記録再生装置
JP5718893B2 (ja) 近接場光利用ヘッド及びそれを備えた情報記録再生装置
JP5596997B2 (ja) ヘッドジンバルアセンブリ
JP5592121B2 (ja) 近接場光利用ヘッドジンバルアセンブリ及びそれを備えた情報記録再生装置
JP5200273B2 (ja) ヘッドジンバルアセンブリ及びそれを備えた情報記録再生装置
JP5263879B2 (ja) ピボット軸受および情報記録再生装置
JP6066656B2 (ja) 近接場光利用ヘッド及びそれを備えた情報記録再生装置
JP5780630B2 (ja) 記録ヘッド及び情報記録再生装置
JP2010218674A (ja) ヘッドジンバルアセンブリ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121211

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131126

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140124

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5466525

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees