[ナビゲーション装置の概略構成]
先ず、本実施例に係るナビゲーション装置の概略構成について図1に基づいて説明する。図1は本実施例に係るナビゲーション装置1を示したブロック図である。
図1に示すように、本実施例に係るナビゲーション装置1は、自車の現在位置(以下、「自車位置」という。)等を検出する現在地検出処理部11と、各種のデータが記録されたデータ記録部12と、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うナビゲーション制御部13と、操作者からの操作を受け付ける操作部14と、操作者に対して地図等の情報を表示する液晶ディスプレイ15と、経路案内等に関する音声ガイダンスを出力するスピーカ16と、不図示の道路交通情報センタや地図情報配信センタ等との間で携帯電話網等を介して通信を行う通信装置17と、液晶ディスプレイ15の表面に装着されたタッチパネル18とから構成されている。また、ナビゲーション制御部13には自車の走行速度を検出する車速センサ21が接続されている。
以下に、ナビゲーション装置1を構成する各構成要素について説明すると、現在地検出処理部11は、GPS31、方位センサ32、距離センサ33等からなり、自車位置、自車の向きを表す自車方位、走行距離等を検出することが可能となっている。
また、データ記録部12は、外部記憶装置及び記録媒体としてのハードディスク(図示せず)と、ハードディスクに記憶された地図情報データベース(地図情報DB)25、施設名データベース(施設名DB)27及び所定のプログラム等を読み出すとともにハードディスクに所定のデータを書き込む為のドライバである記録ヘッド(図示せず)とを備えている。
また、地図情報DB25には、ナビゲーション装置1の走行案内や経路探索に使用されるナビ地図情報26が格納されている。ここで、ナビ地図情報26には、経路案内及び地図表示に必要な各種情報から構成されており、例えば、各新設道路を特定するための新設道路情報、地図を表示するための地図表示データ、各交差点に関する交差点データ、ノード点に関するノードデータ、施設の一種である道路(リンク)に関するリンクデータ、経路を探索するための探索データ、施設の一種である店舗等のPOI(Point of Interest)に関する店舗データ、地点を検索するための検索データ等から構成されている。
尚、店舗データには、各地域のホテル、病院、ガソリンスタンド、駐車場、駅、空港、フェリー乗り場等のPOIに関する名称や住所、電話番号等に加えて、後述の検索結果表示画面71(図5参照)にリスト表示する表示優先度のデータをPOIを特定するIDとともに記憶するようにしてもよい。例えば、表示優先度は、「88」や「256」等の数値で表され、数値の大きいものほど優先度が高くなる。また、地図情報DB25の内容は、不図示の地図情報配信センタから通信装置17を介して配信された更新情報をダウンロードすることによって更新される。
また、施設名DB27には、後述の施設名データテーブル51(図2参照)が格納されている。この施設名データテーブル51は、後述のように、施設名及び該施設名の読みを、所定文字数(本実施例では、1文字である。)の分割文字列に関連付けて分割単位毎に記憶している。また、この施設名データテーブル51は、後述のように、施設名及び該施設名の読みを、長大ワード(例えば、「しやくしょ」、「じむしょ」、「せんたー」等の文字列である。)に所定文字数(本実施例では、1文字である。)が付加された特定分割文字列に関連付けて分割単位毎に記憶している。ここで、「長大ワード」は、例えば、1000件以上〜10000件以上の施設名に含まれる各キーワード「市役所」、「事務所」、「センター」等の各読み「しやくしょ」、「じむしょ」、「せんたー」等の文字列である。
また、図1に示すように、ナビゲーション装置1を構成するナビゲーション制御部13は、ナビゲーション装置1の全体の制御を行う演算装置及び制御装置としてのCPU41、並びにCPU41が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用されるとともに、経路が探索されたときの経路データ等が記憶されるRAM42、制御用のプログラム等が記憶されたROM43、ROM43から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ44等の内部記憶装置や、時間を計測するタイマ45等を備えている。
また、ROM43には、後述の50音キー62から入力された検索語に基づいて地点情報を検索してリスト表示する地点情報表示処理のプログラム(図3参照)等が記憶されている。
更に、前記ナビゲーション制御部13には、操作部14、液晶ディスプレイ15、スピーカ16、通信装置17、タッチパネル18の各周辺装置(アクチュエータ)が電気的に接続されている。
この操作部14は、走行開始時の現在地を修正し、案内開始地点としての出発地及び案内終了地点としての目的地を入力する際や施設に関する情報の検索を行う場合等に操作され、各種のキーや複数の操作スイッチから構成される。そして、ナビゲーション制御部13は、各スイッチの押下等により出力されるスイッチ信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。
また、液晶ディスプレイ15には、現在走行中の地図情報、後述の検索語入力画面61(図4等参照)、検索した施設の名称をリスト表示する検索結果表示画面71(図5等参照)、操作案内、操作メニュー、キーの案内、現在地から目的地までの推奨経路、推奨経路に沿った案内情報、交通情報、ニュース、天気予報、時刻、メール、テレビ番組等が表示される。
また、スピーカ16は、ナビゲーション制御部13からの指示に基づいて、推奨経路に沿った走行を案内する音声ガイダンス等を出力する。ここで、案内される音声ガイダンスとしては、例えば、「200m先、○○交差点を右方向です。」等がある。
また、通信装置17は、地図情報配信センタと通信を行う携帯電話網等による通信手段であり、地図情報配信センタとの間で最もバージョンの新しい更新地図情報等の送受信を行う。また、通信装置17は地図情報配信センタに加えて、道路交通情報センタ等から送信された渋滞情報やサービスエリアの混雑状況等の各情報から成る交通情報を受信する。
また、タッチパネル18は、液晶ディスプレイ15の表面部に装着された透明なパネル状のタッチスイッチであり、液晶ディスプレイ15の画面に表示されたボタンや地図上を押下することによって各種指示コマンドを入力することが可能に構成されている。尚、タッチパネル18は、液晶ディスプレイ15の画面を直接押下する光センサ液晶方式等で構成してもよい。
ここで、施設名DB27に格納される施設名データテーブル51について図2に基づいて説明する。
図2に示すように、施設名データテーブル51は、「分割単位」と、施設名の読みを記憶する「読み」と、「施設名」とから構成されている。
この「分割単位」には、施設名の読みを構成するキーワードと前方一致する1文字の平仮名から成る分割文字列が、50音順に1文字ずつ記憶されている。また、「分割単位」には、長大ワードに対して、施設名の読みを構成するキーワードのうちの当該長大ワードでない他のキーワードと前方一致する1文字の平仮名が付加されて構成された特定分割文字列が、50音順に記憶されている。ここで、キーワードは、意味を成す単位で構成された読みの文字列である。
尚、「分割単位」には、分割文字列として、例えば「ああ」、「あい」、「あう」、・・・や、「あああ」、「ああい」、「ああう」・・・等、50音順に2文字以上ずつ記憶するようにしてもよい。また、「分割単位」の一部区間だけ、分割文字列として、例えば、・・・「お」、「かあ」、「かい」、・・・「かん」、「き」、「く」・・・等、50音順に2文字以上ずつ記憶するようにしてもよい。
また、「分割単位」には、特定分割文字列として、例えば「しやくしょああ」、「しやくしょあい」、「しやくしょあう」、・・・や、「しやくしょあああ」、「しやくしょああい」、「しやくしょああう」・・・等、長大ワードに対して2文字以上の平仮名を付加して、50音順に記憶するようにしてもよい。また、「分割単位」の一部区間だけ、特定分割文字列として、例えば、・・・「しやくしょお」、「しやくしょかあ」、「しやくしょかあ」、・・・「しやくしょかん」、「しやくしょき」、「しやくしょく」・・・等、長大ワードに対して2文字以上の平仮名を付加して、50音順に記憶するようにしてもよい。
また、「読み」には、各「分割単位」に記憶される平仮名と前方一致するキーワードを含む施設名の読みが記憶されている。つまり、「読み」には、「分割単位」に1文字の平仮名から成る分割文字列が記憶されている場合には、この分割文字列と前方一致するキーワードを含む施設名の読みが記憶されている。また、「読み」には、「分割単位」に長大ワードに1文字の平仮名が付加された特定分割文字列が記憶されている場合には、この長大ワードのキーワードと、付加された平仮名と前方一致する他のキーワードとを含む施設名の読みが記憶されている。
また、施設名の読みは、キーワード毎に区切り文字(例えば「/」である。)で区切られて記憶されている。例えば、施設名の読みが「とうきょう/ねずみー/しー」では、「とうきょう」、「ねずみー」、「しー」が、施設名の読みのキーワードとして「読み」に記憶されている。従って、施設名の読みの「とうきょう/ねずみー/しー」は、施設名データテーブル51の「分割単位」の各分割文字列「し」、「と」、「ね」に対応する「読み」にそれぞれ記憶されている。
尚、長大ワードと前方一致する1文字の平仮名から成る分割文字列が記憶された「分割単位」に対応する「読み」には、長大ワードのキーワードを含む施設名の読みは記憶されない。例えば、「なごや/しやくしょ/かんきょうか」の文字列の読みは、施設名データテーブル51の「分割単位」の「か」、「な」、「しやくしょか」、「しやくしょな」に対応する「読み」にそれぞれ記憶されている。従って、「なごや/しやくしょ/かんきょうか」の文字列の読みは、施設名データテーブル51の「分割単位」の「し」に対応する「読み」には、記憶されない。
また、「施設名」には、検索対象となる目的地を表す施設名が、「読み」に記憶された施設名の読みに対応して記憶されている。例えば、施設名「東京ネズミーシー」が、施設名の読みの「とうきょう/ねずみー/しー」に対応して記憶されている。従って、施設名「東京ネズミーシー」は、施設名データテーブル51の「分割単位」の各平仮名「し」、「と」、「ね」内の「読み」の「とうきょう/ねずみー/しー」に対応する「施設名」にそれぞれ記憶される。
また、例えば、施設名「名古屋市役所環境課」が、施設名の読みの「なごや/しやくしょ/かんきょうか」に対応して記憶されている。従って、施設名「名古屋市役所環境課」は、施設名データテーブル51の「分割単位」の「か」、「な」、「しやくしょか」、「しやくしょな」に対応する「施設名」にそれぞれ記憶されている。
これにより、施設名データテーブル51の「分割単位」間では「施設名」に記憶された施設名の重複はあるが、各「分割単位」内においては、「施設名」に記憶された施設名の重複は無く、1つの施設名だけが記憶されている。従って、施設名データテーブル51の「分割単位」間では「読み」に記憶された施設名の読みの重複はあるが、各「分割単位」内においては、「読み」に記憶された施設名の読みの重複は無く、1つの施設名の読みだけが記憶されている。
また、長大ワードと前方一致する1文字の平仮名から成る分割文字列が記憶された「分割単位」に対応する「読み」には、長大ワードのキーワードを含む施設名の読みを記憶しない。これにより、長大ワードと前方一致する1文字の平仮名から成る分割文字列が記憶された当該「分割単位」に対応して記憶される施設名及び該施設名の読みの件数を削減することが可能となる。つまり、各「分割単位」毎の「読み」と「施設名」との合計データ容量を所定データ容量以下(例えば、1メガバイト〜10メガバイト以下である。)に設定することが可能となる。
[地点情報表示処理]
次に、上記のように構成されたナビゲーション装置1のCPU41が実行する処理であって、50音キー62から入力された検索語に基づいて地点情報を検索してリスト表示する「地点情報表示処理」について図3乃至図11に基づいて説明する。
図3はCPU41が実行する処理であって、入力された検索語に基づいて地点情報を検索してリスト表示する「地点情報表示処理」を示すフローチャートである。尚、図3にフローチャートで示されるプログラムは、操作部14の不図示の目的地設定ボタンが押下された場合に、CPU41により実行される。
図3に示すように、先ず、ステップ(以下、Sと略記する)11において、CPU41は、液晶ディスプレイ15の画面に、地点情報として目的地の住所や施設に関する名称等を検索するための検索語を入力する検索語入力画面61を表示する。
ここで、検索語入力画面61の一例について図4に基づいて説明する。図4に示すように、検索語入力画面61には、50音キー62、入力文字表示部63、修正ボタン65、戻るボタン66、完了ボタン68が表示される。
この入力文字表示部63には、50音キー62によって入力された入力文字が表示される。また、修正ボタン65を押下する毎に、入力文字表示部63に表示されている文字列の最終入力文字を1文字ずつ削除することができる。また、戻るボタン66を押下することによって、最後の操作の前の状態に戻すことができる。更に、完了ボタン68を押下することによって、入力文字表示部63に表示されている文字列を検索語として、地点情報としての施設に関する名称等を検索してリスト表示するように指示することができる。
続いて、図3に示すように、S12において、CPU41は、50音キー62によって検索語が入力されるのを待つ(S12:NO)。そして、検索語が50音キー62から入力された場合には(S12:YES)、CPU41は、入力文字表示部63に50音キー62から入力された文字列を表示後、S13の処理に移行する。
S13において、CPU41は、入力文字表示部63に表示された文字列を検索語として、施設の名称等を検索して目的地候補としてリスト表示するよう指示されたか否か、つまり、完了ボタン68が押下されたか否かを判定する判定処理を実行する。そして、完了ボタン68が押下されないで、他の50音キー62等が押下された場合には(S13:NO)、CPU41は、再度S12以降の処理を実行する。
一方、完了ボタン68が押下された場合には(S13:YES)、CPU41は、入力文字表示部63に表示された文字列を検索語としてRAM42に記憶後、S14の処理に移行する。S14において、CPU41は、検索語をRAM42から読み出し、この検索語の文字数、つまり、入力文字数が、「分割単位」に記憶される分割文字列の文字数、即ち、1文字より多いか否か、つまり、2文字以上か否かを判定する判定処理を実行する。
そして、検索語の文字数が、「分割単位」に記憶される分割文字列の文字数以下、つまり、1文字であると判定した場合には(S14:NO)、CPU41は、S15の処理に移行する。S15において、CPU41は、検索語と前方一致する分割文字列が記憶された「分割単位」内の「施設名」の全施設名を施設名データテーブル51から読み出し、目的地候補である候補施設名としてRAM42に記憶後、S19の処理に移行する。
一方、検索語の文字数が、「分割単位」に記憶される分割文字列の文字数よりも多い、つまり、2文字以上であると判定した場合には(S14:YES)、CPU41は、S16の処理に移行する。S16において、CPU41は、検索語に長大ワード(例えば、「しやくしょ」、「じむしょ」、「せんたー」等の文字列である。)が含まれているか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、検索語に長大ワードが含まれていないと判定した場合には(S16:NO)、CPU41は、S17の処理に移行する。S17において、CPU41は、検索語と前方一致する分割文字列、つまり、検索語と前方一致する1文字の平仮名が記憶された「分割単位」内の全施設名の「読み」を施設名データテーブル51から順番に読み出す。そして、CPU41は、この読み出した各施設名の読みを構成するキーワードの中に当該検索語と前方一致するキーワードがあるか否かを判定する判定処理を実行する、つまり、読み出した全施設名の「読み」の全文検索を行う。
そして、CPU41は、読み出した施設名の読みを構成するキーワードの中に当該検索語と前方一致するキーワードがある場合には、この施設名の読みに対応する「施設名」を施設名データテーブル51から読み出し、目的地候補である候補施設名としてRAM42に順番に記憶後、S19の処理に移行する。
尚、CPU41は、検索語と前方一致する施設名の読みのキーワードが、この検索語よりも短い文字列の場合には、更に、検索語のキーワードと一致していない残りの文字列と前方一致するキーワードが、当該施設名の読みを構成するキーワードの中にあるか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、CPU41は、検索語のキーワードと一致していない残りの文字列と前方一致するキーワードが、当該施設名の読みを構成するキーワードの中にある場合には、この施設名の読みに対応する「施設名」を施設名データテーブル51から読み出し、目的地候補である候補施設名としてRAM42に順番に記憶後、S19の処理に移行する。
他方、検索語に長大ワードが含まれていると判定した場合には(S16:YES)、CPU41は、S18の処理に移行する。S18において、CPU41は、検索語をRAM42から読み出し、この検索語の文字数、つまり、入力文字数が、「分割単位」に記憶された当該検索語に含まれる長大ワードに1文字の平仮名を付加した特定分割文字列の文字数よりも多いか否かを判定する判定処理を実行する。
例えば、検索語に「しやくしょ」の長大ワードが含まれている場合には、CPU41は、検索語の文字数が、長大ワード「しやくしょ」の文字数「5文字」に文字数「1文字」を加算した文字数「6文字」よりも多いか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、検索語の文字数が、「分割単位」に記憶された当該検索語に含まれる長大ワードに1文字の平仮名を付加した特定分割文字列の文字数よりも多いと判定した場合には(S18:YES)、CPU41は、上記S17の処理に移行する。S17において、CPU41は、検索語と前方一致する特定分割文字列が記憶された「分割単位」内の全施設名の「読み」を施設名データテーブル51から順番に読み出す。そして、CPU41は、この読み出した各施設名の読みを構成する当該長大ワードの文字列と異なるキーワードの中に、当該検索語から長大ワードを除いた残りの文字列と前方一致するキーワードがあるか否かを判定する判定処理を実行する、つまり、読み出した全施設名の「読み」の長大ワードを除いた残りの文字列について全文検索を行う。
そして、CPU41は、読み出した施設名の読みを構成する当該長大ワードの文字列と異なるキーワードの中に、当該検索語から長大ワードを除いた残りの文字列と前方一致するキーワードがある場合には、この施設名の読みに対応する「施設名」を施設名データテーブル51から読み出し、目的地候補である候補施設名としてRAM42に順番に記憶後、S19の処理に移行する。
一方、検索語の文字数、つまり、入力文字数が、「分割単位」に記憶された当該検索語に含まれる長大ワードに1文字の平仮名を付加した特定分割文字列の文字数以下であると判定した場合には(S18:NO)、CPU41は、上記S15の処理に移行する。S15において、CPU41は、検索語の文字数が、当該検索語に含まれる長大ワードの文字数に1文字加算した文字数の場合には、検索語と前方一致する特定分割文字列が記憶された「分割単位」内の「施設名」の全施設名を施設名データテーブル51から読み出し、目的地候補である候補施設名としてRAM42に記憶後、S19の処理に移行する。
また、S15において、CPU41は、検索語の文字数が、当該検索語に含まれる長大ワードの文字数の場合には、検索語と前方一致する特定分割文字列が記憶された50個の各「分割単位」内の「施設名」の全施設名を施設名データテーブル51から読み出し、目的地候補である候補施設名としてRAM42に記憶後、S19の処理に移行する。
続いて、S19において、CPU41は、RAM42から候補施設名を読み出して一覧表示すると共に、候補施設名の件数を表示後、当該処理を終了する。尚、液晶ディスプレイ15には、一度に5件等、リスト順に所定個数表示される(図5参照)。尚、各施設名に表示優先度が付されている場合には、CPU41は、候補施設名を表示優先度の大きい順にソートしたリストとして一覧表示する。
ここで、図4に示すように、検索語入力画面61で、検索語として「とうきょうねずみー」が入力されて、完了ボタン68が押下された場合の結果リスト表示の一例について図5に基づいて説明する。
先ず、図4に示すように、CPU41は、上記S13で検索語として「とうきょうねずみー」をRAM42に記憶する。
その後、CPU41は、上記S14で検索語「とうきょうねずみー」の文字数が、分割文字列の文字数「1文字」よりも多いと判定する(S14:YES)。そして、CPU41は、上記S16で検索語「とうきょうねずみー」内に、「しやくしょ」、「じむしょ」等の長大ワードが含まれていないと判定し、S17の処理に移行する。
CPU41は、上記S17で検索語「とうきょうねずみー」と前方一致する分割文字列「と」が記憶された「分割単位」内の全施設名の「読み」を施設名データテーブル51から順番に読み出し、検索語「とうきょうねずみー」と前方一致するキーワードが含まれているか全文検索を行う。
尚、CPU41は、施設名の読みのキーワードの中に「とうきょう」がある場合には、更に、施設名の読みのキーワードの中に「ねずみー」が含まれているか全文検索を行い、各施設名の読み「とうきょう/ねずみー/しー」、「とうきょう/ねずみー/らんど」に対応する各施設名「東京ネズミーシー」、「東京ネズミーランド」を施設名データテーブル51から読み出し、目的地候補である候補施設名としてRAM42に記憶する。
続いて、図5に示すように、CPU41は、液晶ディスプレイ15に検索結果表示画面71を表示し、2つの検索結果表示欄72に「東京ネズミーシー」、「東京ネズミーランド」の2件の候補施設名(地点情報)を表示する。ここで、ユーザが、検索結果表示欄72の地点情報を押下して選択すると、CPU41は、当該施設を目的地に設定して経路探索を行い、推奨経路を地図上に表示する。また、当該施設に関する施設情報(例えば、営業時間、料金等である。)を表示する。
また、検索結果表示画面71の上部には、件数表示部73が設けられ、検索した検索対象の件数「2件」が表示される。また、各検索結果表示欄72の左側には、検索結果表示欄72の施設の名称を1件ずつスクロールダウン、スクロールアップするための前ボタン74、次ボタン75と、検索結果表示欄72の施設の名称を5件ずつスクロールダウン、スクロールアップするための各頁ボタン76、77とが表示されている。
次に、図6に示すように、検索語入力画面61で、検索語として「と」が入力されて、完了ボタン68が押下された場合の結果リスト表示の一例について図7に基づいて説明する。
先ず、図6に示すように、CPU41は、上記S13で検索語として「と」をRAM42に記憶する。
その後、CPU41は、上記S14で検索語「と」の文字数が、分割文字列の文字数「1文字」以下であると判定し、上記S15の処理に移行する。CPU41は、上記S15で検索語「と」と前方一致する分割文字列「と」が記憶された「分割単位」内の全施設名を施設名データテーブル51から読み出し、目的地候補である候補施設名としてRAM42に記憶する。
続いて、図7に示すように、CPU41は、液晶ディスプレイ15に検索結果表示画面71を表示し、5つの検索結果表示欄72に「東京ネズミーシー」、「東京ネズミーランド」、「東京レインボーランド」、「東京レインボーシー」、「東京ローズシー」と検索上位5件の候補施設名(地点情報)を表示する。また、件数表示部73には、候補施設名の件数「282件」が表示される。
次に、図8に示すように、検索語入力画面61で、検索語として「しやくしょかんきょうか」が入力されて、完了ボタン68が押下された場合の結果リスト表示の一例について図9に基づいて説明する。
先ず、図8に示すように、CPU41は、上記S13で検索語として「しやくしょかんきょうか」をRAM42に記憶する。
その後、CPU41は、上記S14で検索語「しやくしょかんきょうか」の文字数が、分割文字列の文字数「1文字」よりも多いと判定する(S14:YES)。そして、CPU41は、上記S16で検索語「しやくしょかんきょうか」内に、「しやくしょ」の長大ワードが含まれていると判定し、S18の処理に移行する。
CPU41は、上記S18で検索語「しやくしょかんきょうか」の文字数が、長大ワード「しやくしょ」の文字数「5文字」に文字数「1文字」を加算した文字数「6文字」よりも多いと判定し、上記S17の処理に移行する。CPU41は、上記S17で検索語「しやくしょかんきょうか」と前方一致する特定分割文字列「しやくしょか」が記憶された「分割単位」内の全施設名の「読み」を施設名データテーブル51から順番に読み出す。
そして、CPU41は、この読み出した各施設名の読みを構成する当該長大ワード「しやくしょ」の文字列と異なるキーワードの中に、当該検索語「しやくしょかんきょうか」から長大ワード「しやくしょ」を除いた残りの文字列「かんきょうか」と前方一致するキーワードが含まれているか全文検索を行う。
続いて、図9に示すように、CPU41は、液晶ディスプレイ15に検索結果表示画面71を表示し、5つの検索結果表示欄72に「岡崎市役所環境課」、「名古屋市役所環境課」、「那覇市役所環境課」、「沼津市役所環境課」、「福岡市役所環境課」と検索上位5件の候補施設名(地点情報)を表示する。また、件数表示部73には、候補施設名の件数「48件」を表示する。
次に、図10に示すように、検索語入力画面61で、検索語として「しやくしょ」が入力されて、完了ボタン68が押下された場合の結果リスト表示の一例について図11に基づいて説明する。
先ず、図10に示すように、CPU41は、上記S13で検索語として「しやくしょ」をRAM42に記憶する。
その後、CPU41は、上記S14で検索語「しやくしょ」の文字数が、分割文字列の文字数「1文字」よりも多いと判定する(S14:YES)。そして、CPU41は、上記S16で検索語「しやくしょ」内に、「しやくしょ」の長大ワードが含まれていると判定し、S18の処理に移行する。CPU41は、上記S18で検索語「しやくしょ」の文字数が、長大ワード「しやくしょ」の文字数「5文字」に文字数「1文字」を加算した文字数「6文字」以下であると判定し、上記S15の処理に移行する。
CPU41は、上記S15で検索語「しやくしょ」と前方一致する各特定分割文字列「しやくしょあ」、「しやくしょい」、「しやくしょう」、・・・・「しやくしょん」が記憶された「分割単位」内の全施設名を施設名データテーブル51から読み出し、目的地候補である候補施設名としてRAM42に記憶する。
続いて、図11に示すように、CPU41は、液晶ディスプレイ15に検索結果表示画面71を表示し、5つの検索結果表示欄72に「岡崎市役所環境課」、「名古屋市役所環境課」、「那覇市役所環境課」、「沼津市役所環境課」、「福岡市役所環境課」と検索上位5件の候補施設名(地点情報)を表示する。また、件数表示部73には、候補施設名の件数「1万件以上」を表示する。
以上詳細に説明した通り、本実施例に係るナビゲーション装置1では、施設名データテーブル51の「分割単位」間では「施設名」に記憶された施設名の重複はあるが、各「分割単位」内においては、「施設名」に記憶された施設名の重複は無く、1つの施設名だけが記憶されている。従って、施設名データテーブル51の「分割単位」間では「読み」に記憶された施設名の読みの重複はあるが、各「分割単位」内においては、「読み」に記憶された施設名の読みの重複は無く、1つの施設名の読みだけが記憶されている。
これにより、施設名データテーブル51の各「分割単位」内においては、目的地を表す施設名の読みは、1個だけ記憶されると共に、この施設名の読みに対応する1つの施設名だけが記憶されるため、重複記憶される施設名及び該施設名の読みを減少させて、施設名データテーブル51のデータ容量の削減化を図ることが可能となる。また、施設名データテーブル51の各「分割単位」毎の「読み」と「施設名」との合計データ容量を所定データ容量以下(例えば、1メガバイト〜50メガバイト以下である。)に設定することが可能となり、検索語に対応する施設名データテーブル51の施設名及び該施設名の読みを展開するRAM42のメモリ容量の増大を抑止することが可能となる。
また、施設名データテーブル51は、長大ワードを含む施設名及び該施設名の読みは、長大ワードに対して当該施設名の読みの他のキーワードと前方一致する1文字の分割文字列を付加した特定分割文字列が記憶された「分割単位」に対応する「施設名」及び該施設名の「読み」に記憶する。また、施設名データテーブル51は、長大ワードと前方一致する1文字の平仮名から成る分割文字列が記憶された「分割単位」に対応する「読み」には、長大ワードのキーワードを含む施設名の読みを記憶しない。
これにより、長大ワードを含む施設名及び該施設名の読みを特定分割文字列に対応させて更に細分化して記憶するため、特定分割文字列が記憶される「分割単位」内の施設名及び該施設名の読みの件数を削減することが可能となり、各「分割単位」毎の「読み」と「施設名」との合計データ容量を所定データ容量以下(例えば、1メガバイト〜10メガバイト以下である。)に設定することが可能となる。従って、施設名データテーブル51のデータ容量の削減化を図りつつ、検索語に対応する施設名データテーブル51の施設名及び該施設名の読みを展開するRAM42のメモリ容量の増大を更に効果的に抑止することが可能となる。
また、CPU41は、検索語の読みに長大ワードが含まれておらず、且つ、検索語の文字数が、この検索語と前方一致する分割文字列の文字数「1文字」よりも多い場合には、検索語と前方一致する分割文字列が記憶された「分割単位」内の全施設名の「読み」を施設名データテーブル51から順番に読み出して、該検索語と前方一致するキーワードを読みに有する施設名を全文検索する。これにより、検索対象となる施設名を検索語と前方一致する分割文字列が記憶された「分割単位」内の全施設名に限定して少なくすることができ、候補施設名の全文検索を高速で行い、応答性の低下を防止することが可能となる。
また、CPU41は、検索語の読みに長大ワードが含まれておらず、且つ、検索語の文字数が、この検索語と前方一致する分割文字列の文字数「1文字」の場合には、検索語と前方一致する分割文字列が記憶された「分割単位」内の「施設名」の全施設名を候補施設名として施設名データテーブル51から読み出し、候補施設名としてRAM42に記憶する。そして、CPU41は、候補施設名として一度に5件等、リスト順に所定個数一覧表示すると共に、候補施設名の件数を表示する。これにより、候補施設名の検索を更に高速で行い、応答性の低下を防止することが可能となると共に、ユーザは更に検索語の文字数を増やすか、一覧表示された候補施設名を選択するかを判断することが可能となる。
また、CPU41は、検索語の読みに長大ワードが含まれており、且つ、検索語の文字数が、「分割単位」に記憶された当該検索語に含まれる長大ワードに1文字の平仮名を付加した特定分割文字列の文字数よりも多い場合には、検索語と前方一致する特定分割文字列が記憶された「分割単位」内の全施設名の「読み」を施設名データテーブル51から順番に読み出す。そして、CPU41は、この読み出した各施設名の読みについて、当該検索語から長大ワードを除いた残りの文字列を検索語として全文検索を行う。
これにより、検索対象となる施設名を検索語と前方一致する特定分割文字列が記憶された「分割単位」内の全施設名に限定して少なくすることができ、候補施設名の全文検索を高速で行い、応答性の低下を防止することが可能となる。
また、CPU41は、検索語の読みに長大ワードが含まれており、且つ、検索語の文字数が、「分割単位」に記憶された当該検索語に含まれる長大ワードに1文字の平仮名を付加した特定分割文字列の文字数以下の場合には、検索語と前方一致する特定分割文字列が記憶された「分割単位」内の「施設名」の全施設名を候補施設名として施設名データテーブル51から読み出し、候補施設名としてRAM42に記憶する。そして、CPU41は、候補施設名として一度に5件等、リスト順に所定個数一覧表示すると共に、候補施設名の件数を表示する。
これにより、長大ワードを有する候補施設名の検索を更に高速で行い、応答性の低下を防止することが可能となると共に、ユーザは更に検索語の文字数を増やすか、一覧表示された候補施設名を選択するかを判断することが可能となる。
尚、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、他の実施例に係るナビゲーション装置101では、上記ナビゲーション装置1とほぼ同じ構成であるが、施設名データテーブル51に替えて、図12に示す施設名データテーブル81を施設名DB27に格納するようにしてもよい。ここで、施設名データテーブル81について図12に基づいて説明する。
図12に示すように、施設名データテーブル81は、施設名データテーブル51と同様に、「分割単位」と、施設名の読みを記憶する「読み」と、「施設名」とから構成されている。
但し、この「分割単位」には、施設名の読みを構成するキーワードと前方一致する2文字の平仮名が属する50音の2行の組み合わせから成る分割文字列が記憶されている。例えば、「分割単位」の分割文字列「た行あ行」には、施設名の読みのキーワードと前方一致する2文字の各平仮名「たあ」、「たい」、「たう」、・・・・「とえ」、「とお」の25個の文字列が属している。
また、「分割単位」には、長大ワードに対して、施設名の読みを構成するキーワードのうちの当該長大ワードでない他のキーワードと前方一致する1文字の平仮名が属する50音の行が付加された特定分割文字列が記憶されている。例えば、「分割単位」の特定分割文字列「しやくしょか行」には、「しやくしょか」、「しやくしょき」、「しやくしょく」、「しやくしょけ」、「しやくしょこ」の5個の文字列が属している。
尚、「分割単位」には、例えば「あ行」、「か行」、「さ行」、・・・や、「あ行あ行あ行」、「あ行あ行か行」、「あ行あ行さ行」・・・等、50音の1行、又は3行以上の組み合わせを分割文字列として記憶するようにしてもよい。また、「分割単位」の一部区間だけ、例えば、・・・「あ行わ行」、「か行あ行あ行」、「か行あ行い行」、・・・「か行あ行わ行」、「か行か行」、「か行さ行」・・等、50音の2行以上の組み合わせを分割文字列として記憶するようにしてもよい。
また、分割単位には、例えば「しやくしょあ行あ行」、「しやくしょあ行か行」、「しやくしょあ行さ行」、・・・等、長大ワードに対して、施設名の読みを構成するキーワードのうちの当該長大ワードでない他のキーワードと前方一致する2文字以上の平仮名が属する50音の行を2行以上付加して特定分割文字列として記憶するようにしてもよい。
また、「読み」には、「分割単位」に分割文字列が記憶されている場合は、この分割文字列の50音の2行の組み合わせに属する2文字の各平仮名と前方一致するキーワードを含む施設名の読みが記憶されている。例えば、施設名の読みが「とうきょう/ねずみー/しー」は、各キーワードの前方2文字の「とう」、「ねず」、「しー」に対応する施設名データテーブル81の「分割単位」の50音の2行の各組み合わせ「た行あ行」、「な行さ行」、「さ行あ行」の分割文字列に対応する「読み」にそれぞれ記憶される。尚、長音「ー」の読みは、前文字の母音とする。
また、「読み」には、「分割単位」に特定分割文字列が記憶されている場合は、この特定分割文字列の長大ワードをキーワードに含むと共に、長大ワードに付加された50音の行に属する1文字の平仮名と前方一致する当該長大ワードでない他のキーワードを含む施設名の読みが記憶されている。
例えば、施設名の読みが「なごや/しやくしょ/かんきょうか」は、長大ワード「しやくしょ」に、他の各キーワードの前方1文字の「な」、「か」が属する「な行」、「か行」とが付加された各特定分割文字列「しやくしょな行」、「しやくしょか行」の「分割単位」に対応する「読み」にそれぞれ記憶される。また、施設名の読みが「なごや/しやくしょ/かんきょうか」は、長大ワードでない他のキーワード「なごや」、「かんきょうか」の前方2文字の「なご」、「かん」が属する各分割文字列「な行か行」、「か行わ行」の「分割単位」に対応する「読み」にもそれぞれ記憶される。
また、「施設名」には、検索対象となる目的地を表す施設名が、「読み」に記憶された施設名の読みに対応して記憶されている。例えば、施設名「名古屋市役所環境課」は、各特定分割文字列「しやくしょな行」、「しやくしょか行」及び各分割文字列「な行か行」、「か行わ行」の「分割単位」の施設名の読み「なごや/しやくしょ/かんきょうか」に対応してそれぞれ記憶される。
そして、他の実施例に係るナビゲーション装置101のCPU41は、上記図3に示す「地点情報表示処理」に替えて、図13に示す「地点情報表示処理2」を実行するようにしてもよい。ここで、「地点情報表示処理2」について図13に基づいて説明する。
図13に示すように、S111〜S113において、CPU41は、上記S11〜S13の処理を実行する。
続いて、S114において、CPU41は、検索語をRAM42から読み出し、検索語の文字数、つまり、入力文字数が、「分割単位」に記憶される分割文字列の50音の行数「2行」、即ち、文字数「2文字」よりも多いか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、検索語の文字数が、「分割単位」に記憶される分割文字列の50音の行数「2行」以下、即ち、文字数「2文字」以下であると判定した場合には(S114:NO)、CPU41は、S115の処理に移行する。S115において、CPU41は、検索語が属する50音の2行の分割文字列が記憶された「分割単位」内の「施設名」の全施設名を施設名データテーブル81から読み出し、目的地候補である候補施設名としてRAM42に記憶する。その後、CPU41は、S119の処理に移行して上記S19の処理を実行後、当該処理を終了する。
例えば、検索語が「かん」の場合には、CPU41は、検索語の文字数が、「分割単位」に記憶される分割文字列の50音の行数「2行」以下であると判定し(S114:NO)、分割文字列「か行わ行」が記憶された「分割単位」内の「施設名」の全施設名を候補施設名としてRAM42に記憶する(S115)。そして、CPU41は、液晶ディスプレイ15に検索結果表示画面71を表示し、5つの検索結果表示欄72に「岡崎市役所環境課」、「名古屋市役所環境課」、「福岡市役所環境課」、・・・と検索上位5件の候補施設名(地点情報)を表示する。また、CPU41は、件数表示部73には、候補施設名の件数を、例えば「317件」等と表示する(S119)。
一方、検索語の文字数が、「分割単位」に記憶される分割文字列の50音の行数「2行」、即ち、文字数「2文字」よりも多いと判定した場合には(S114:YES)、CPU41は、S116の処理に移行して上記S16の処理を実行する。そして、検索語に長大ワードが含まれていないと判定した場合には(S116:NO)、CPU41は、S117の処理に移行する。
S117において、CPU41は、検索語の前方2文字が属する50音の2行が記憶された「分割単位」内の全施設名の「読み」を施設名データテーブル81から順番に読み出す。そして、CPU41は、この読み出した各施設名の読みを構成するキーワードの中に当該検索語と前方一致するキーワードがあるか否かを判定する判定処理を実行する、つまり、読み出した全施設名の「読み」の全文検索を行う。
そして、CPU41は、読み出した施設名の読みを構成するキーワードの中に当該検索語と前方一致するキーワードがある場合には、この施設名の読みに対応する「施設名」を施設名データテーブル81から読み出し、目的地候補である候補施設名としてRAM42に順番に記憶する。その後、CPU41は、S119の処理に移行して上記S19の処理を実行後、当該処理を終了する。
尚、CPU41は、検索語と前方一致する施設名の読みのキーワードが、この検索語よりも短い文字列の場合には、更に、検索語のキーワードと一致していない残りの文字列と前方一致するキーワードが、当該施設名の読みを構成するキーワードの中にあるか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、CPU41は、検索語のキーワードと一致していない残りの文字列と前方一致するキーワードが、当該施設名の読みを構成するキーワードの中にある場合には、この施設名の読みに対応する「施設名」を施設名データテーブル81から読み出し、目的地候補である候補施設名としてRAM42に順番に記憶後、S119の処理に移行する。
例えば、検索語が「とうきょう」の場合には、CPU41は、検索語の文字数が、「分割単位」に記憶される分割文字列の50音の行数「2行」より多いと判定し(S114:YES)、検索語の前方2文字「とう」が属する「た行あ行」の「分割単位」内の全施設名の「読み」を施設名データテーブル81から順番に読み出し、検索語「とうきょう」と前方一致するキーワードが含まれているか全文検索を行う。
そして、各施設名の読み「とうきょう/ねずみー/しー」、「とうきょう/ねずみー/らんど」、「とうきょう/れんいぼー/らんど」、・・・に対応する各施設名「東京ネズミーシー」、「東京ネズミーランド」、「東京レインボーランド」、・・・を施設名データテーブル81から読み出し、目的地候補である候補施設名としてRAM42に記憶する(S117)。そして、CPU41は、液晶ディスプレイ15に検索結果表示画面71を表示し、5つの検索結果表示欄72に「東京ネズミーシー」、「東京ネズミーランド」、「東京レインボーランド」、・・・と検索上位5件の候補施設名(地点情報)を表示する。また、CPU41は、件数表示部73には、候補施設名の件数を、例えば「125件」等と表示する(S119)。
他方、検索語に長大ワードが含まれていると判定した場合には(S116:YES)、CPU41は、S118の処理に移行する。S118において、CPU41は、検索語をRAM42から読み出し、この検索語の文字数が、当該検索語に含まれる長大ワードの文字数に、当該長大ワードが含まれる特定分割文字列の行数、即ち、文字数「1文字」を加算した文字数よりも多いか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、検索語の文字数が、「分割単位」に記憶された当該検索語に含まれる長大ワードに1文字の平仮名を付加した文字数よりも多いと判定した場合には(S118:YES)、CPU41は、上記S117の処理に移行する。S117において、CPU41は、検索語に含まれる長大ワードの文字列に、当該検索語から長大ワードを除いた残りの文字列の1文字目が属する50音の行が付加された特定分割文字列が記憶された「分割単位」内の全施設名の「読み」を施設名データテーブル81から順番に読み出す。そして、CPU41は、この読み出した各施設名の読みを構成する当該長大ワードの文字列と異なるキーワードの中に、当該検索語から長大ワードを除いた残りの文字列と前方一致するキーワードがあるか否かを判定する判定処理を実行する。つまり、CPU41は、読み出した各施設名の読みについて、当該検索語から長大ワードを除いた残りの文字列を検索語として全文検索を行う。
そして、CPU41は、読み出した施設名の読みを構成する当該長大ワードの文字列と異なるキーワードの中に、当該検索語から長大ワードを除いた残りの文字列と前方一致するキーワードがある場合には、この施設名の読みに対応する「施設名」を施設名データテーブル81から読み出し、目的地候補である候補施設名としてRAM42に順番に記憶する。その後、CPU41は、S119の処理に移行して上記S19の処理を実行後、当該処理を終了する。
例えば、図8に示すように、CPU41は、上記S113で完了ボタン68を押下されて、検索語として「しやくしょかんきょうか」をRAM42に記憶した場合には、特定分割文字列「しやくしょか行」が記憶された「分割単位」内の全施設名の「読み」を施設名データテーブル81から順番に読み出す。そして、CPU41は、当該検索語「しやくしょかんきょうか」から長大ワード「しやくしょ」を除いた文字列「かんきょうか」と前方一致するキーワードが含まれているか全文検索を行う。
続いて、図9に示すように、CPU41は、液晶ディスプレイ15に検索結果表示画面71を表示し、5つの検索結果表示欄72に「岡崎市役所環境課」、「名古屋市役所環境課」、「那覇市役所環境課」、「沼津市役所環境課」、「福岡市役所環境課」と検索上位5件の候補施設名(地点情報)を表示する。また、件数表示部73には、候補施設名の件数「48件」を表示する。
一方、検索語の文字数が、「分割単位」に記憶された当該検索語に含まれる長大ワードに1文字の平仮名を付加した文字数以下であると判定した場合には(S118:NO)、CPU41は、上記S115の処理に移行する。S115において、CPU41は、検索語の文字数が、当該検索語に含まれる長大ワードの文字数に1文字加算した文字数の場合には、検索語に含まれる長大ワードの文字列に、当該検索語から長大ワードを除いた残りの文字列の1文字目が属する50音の行が付加された特定分割文字列が記憶された「分割単位」内の「施設名」の全施設名を施設名データテーブル81から読み出し、目的地候補である候補施設名としてRAM42に記憶後、S119の処理に移行する。
また、S115において、CPU41は、検索語の文字数が、当該検索語に含まれる長大ワードの文字数の場合には、当該検索語に含まれる長大ワードを含む特定分割文字列が記憶された10個の各「分割単位」内の「施設名」の全施設名を施設名データテーブル81から読み出し、目的地候補である候補施設名としてRAM42に記憶後、S119の処理に移行する。
例えば、図10に示すように、CPU41は、上記S113で完了ボタン68を押下されて、検索語として「しやくしょ」をRAM42に記憶した場合には、長大ワード「しやくしょ」を含む各特定分割文字列「しやくしょあ行」、「しやくしょか行」、「しやくしょさ行」、・・・が記憶された「分割単位」内の全施設名を施設名データテーブル81から読み出し、目的地候補である候補施設名としてRAM42に記憶する。
続いて、図11に示すように、CPU41は、液晶ディスプレイ15に検索結果表示画面71を表示し、5つの検索結果表示欄72に「岡崎市役所環境課」、「名古屋市役所環境課」、「那覇市役所環境課」、「沼津市役所環境課」、「福岡市役所環境課」と検索上位5件の候補施設名(地点情報)を表示する。また、件数表示部73には、候補施設名の件数「1万件以上」を表示する。
以上詳細に説明した通り、他の実施例に係るナビゲーション装置101では、施設名データテーブル81の「分割単位」間では「施設名」に記憶された施設名の重複はあるが、各「分割単位」内においては、「施設名」に記憶された施設名の重複は無く、1つの施設名だけが記憶されている。従って、施設名データテーブル81の「分割単位」間では「読み」に記憶された施設名の読みの重複はあるが、各「分割単位」内においては、「読み」に記憶された施設名の読みの重複は無く、1つの施設名の読みだけが記憶されている。
これにより、施設名データテーブル81の各「分割単位」内においては、目的地を表す施設名の読みは、1個だけ記憶されると共に、この施設名の読みに対応する1つの施設名だけが記憶されるため、重複記憶される施設名及び該施設名の読みを減少させて、施設名データテーブル81のデータ容量の削減化を図ることが可能となる。また、施設名データテーブル81の各「分割単位」毎の「読み」と「施設名」との合計データ容量を所定データ容量以下(例えば、1メガバイト〜50メガバイト以下である。)に設定することが可能となり、検索語に対応する施設名データテーブル81の施設名及び該施設名の読みを展開するRAM42のメモリ容量の増大を抑止することが可能となる。
また、施設名データテーブル81は、施設名の読みを構成するキーワード毎に、該キーワードが長大ワードでない場合には、施設名及び該施設名の読みを、該キーワードと前方一致する2文字の平仮名が属する50音の2行の組み合わせから成る分割文字列が記憶された「分割単位」に対応させて記憶する。また、施設名データテーブル81は、該キーワードが長大ワードの場合には、長大ワードに対して、施設名の読みを構成するキーワードのうちの当該長大ワードでない他のキーワードと前方一致する1文字の平仮名が属する50音の行が付加された特定分割文字列が記憶された「分割単位」に対応させて記憶する。
これにより、長大ワードを含む施設名及び該施設名の読みを特定分割文字列に対応させて更に細分化して記憶するため、特定分割文字列が記憶される「分割単位」内の施設名及び該施設名の読みの件数を削減することが可能となり、各「分割単位」毎の「読み」と「施設名」との合計データ容量を所定データ容量以下(例えば、1メガバイト〜10メガバイト以下である。)に設定することが可能となる。従って、施設名データテーブル81のデータ容量の削減化を図りつつ、検索語に対応する施設名データテーブル81の施設名及び該施設名の読みを展開するRAM42のメモリ容量の増大を更に効果的に抑止することが可能となる。
また、CPU41は、検索語の読みに長大ワードが含まれておらず、且つ、検索語の文字数が、分割文字列の50音の行数「2行」よりも多い場合には、検索語の前方2文字が属する50音の2行が記憶された「分割単位」内の全施設名の「読み」を施設名データテーブル81から順番に読み出して、該検索語と前方一致するキーワードを読みに有する施設名を全文検索する。これにより、検索対象となる施設名を検索語の前方2文字が属する50音の2行が記憶された「分割単位」内の全施設名に限定して少なくすることができ、候補施設名の全文検索を高速で行い、応答性の低下を防止することが可能となる。
また、CPU41は、検索語の読みに長大ワードが含まれておらず、且つ、検索語の文字数が、分割文字列の50音の行数「2行」以下の場合には、検索語が属する50音の2行の分割文字列が記憶された「分割単位」内の「施設名」の全施設名を施設名データテーブル81から読み出し、候補施設名としてRAM42に記憶する。そして、CPU41は、候補施設名として一度に5件等、リスト順に所定個数一覧表示すると共に、候補施設名の件数を表示する。これにより、候補施設名の検索を更に高速で行い、応答性の低下を防止することが可能となると共に、ユーザは更に検索語の文字数を増やすか、一覧表示された候補施設名を選択するかを判断することが可能となる。
また、CPU41は、検索語の読みに長大ワードが含まれており、且つ、検索語の文字数が、「分割単位」に記憶された当該検索語に含まれる長大ワードに1文字の平仮名を付加した文字数よりも多い場合には、検索語に含まれる長大ワードの文字列に、当該検索語から長大ワードを除いた残りの文字列の1文字目が属する50音の行が付加された特定分割文字列が記憶された「分割単位」内の全施設名の「読み」を施設名データテーブル81から順番に読み出す。そして、CPU41は、この読み出した各施設名の読みについて、当該検索語から長大ワードを除いた残りの文字列を検索語として全文検索を行う。
これにより、検索対象となる施設名を、検索語に含まれる長大ワードの文字列に、当該検索語から長大ワードを除いた残りの文字列の1文字目が属する50音の行が付加された特定分割文字列が記憶された「分割単位」内の全施設名に限定して少なくすることができ、候補施設名の全文検索を高速で行い、応答性の低下を防止することが可能となる。
また、CPU41は、検索語の読みに長大ワードが含まれており、且つ、検索語の文字数が、「分割単位」に記憶された当該検索語に含まれる長大ワードに1文字の平仮名を付加した文字数以下の場合には、検索語に含まれる長大ワードの文字列に、当該検索語から長大ワードを除いた残りの文字列の1文字目が属する50音の行が付加された特定分割文字列が記憶された「分割単位」内の「施設名」の全施設名を候補施設名として施設名データテーブル81から読み出し、候補施設名としてRAM42に記憶する。そして、CPU41は、候補施設名として一度に5件等、リスト順に所定個数一覧表示すると共に、候補施設名の件数を表示する。
これにより、長大ワードを有する候補施設名の検索を更に高速で行い、応答性の低下を防止することが可能となると共に、ユーザは更に検索語の文字数を増やすか、一覧表示された候補施設名を選択するかを判断することが可能となる。