JP2011095467A - 像ブレ補正装置、レンズ鏡筒、撮像装置本体、及び、撮像装置 - Google Patents

像ブレ補正装置、レンズ鏡筒、撮像装置本体、及び、撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】光軸の周回方向に像ブレが発生した場合でも、被写体の光学像の像ブレを補正することができる像ブレ補正装置およびそれを用いたレンズ鏡筒または撮像装置本体または撮像装置を提供することを目的としている。
【解決手段】光軸上の光学像を撮像する撮像素子部300と、光軸の周回方向に対する光学像の像ブレを補正する補正手段とを備え、この補正手段は、撮像素子部300に角速度センサ340を配置し、光軸の周回方向に対する撮像素子部300の回転を角速度センサ340で検出し、角速度センサ340の検出結果に基づいて、撮像素子部300の回転を相殺する方向に撮像素子部300を回転させて、像ブレを補正する手段とした構成である。
【選択図】図4

Description

本発明は、光学像の像ブレを補正する補正手段を備えた像ブレ補正装置に関する。また本発明は、当該像ブレ補正装置を備えるレンズ鏡筒に関する。さらに本発明は、当該像ブレ補正装置を備える撮像装置本体に関する。加えて本発明は、像ブレ補正装置を備える撮像装置に関する。
より詳しくは、撮像素子を回転するように駆動して像ブレを補正するものである。
近年、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary metal−oxide Semiconductor)等の撮像素子を用いたデジタルスチルカメラやビデオムービーの普及が著しい。一般に、これらのデジタルスチルカメラやビデオムービーには、被写体の光学像を撮像素子に結像させるためのレンズ鏡筒が取り付けられている。特に、デジタルスチルカメラでは、撮影をしない場合、レンズ鏡筒をカメラ本体に収納する沈胴式タイプが普及している。沈胴式のレンズ鏡筒は、例えば、特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載されたように、沈胴式のレンズ鏡筒は、固定鏡筒と、この固定鏡筒の内側に保持された第1の移動鏡筒と第2の移動鏡筒とを備えている。固定鏡筒は、カメラ本体に配置され、固定鏡筒の内側に第2の移動鏡筒が保持され、第2の移動鏡筒の内側に第1の移動鏡筒が保持されている。固定鏡筒に対して第2の移動鏡筒が繰り出され、第2の移動鏡筒に対して第1の移動鏡筒が繰り出される。また、固定鏡筒に第2の移動鏡筒が収納され、第2の移動鏡筒に第1の移動鏡筒が収納される。このように、固定鏡筒に対して第1、第2の移動鏡筒が前方に繰り出されたり、固定鏡筒に第1、第2の移動鏡筒が収納されたりする。第1、第2の移動鏡筒が前方に繰り出された際は、第1の移動鏡筒が最前面に繰り出される。
このレンズ鏡筒は、被写体の光学像のフォーカス調整やズーム調整をするための機構を備えている。例えば、光学像を取り込むためのレンズ群やズーム用のレンズ群やフォーカス用のレンズ群をレンズ鏡筒の内部に配置している。撮影をする場合、各々のレンズ群の間隔を変化させることによって、光学像のズームやフォーカスを調整している。
具体的には、光学像を取り込むためのレンズ群を第1のレンズ枠に取り付けて第1の移動鏡筒に保持させ、ズーム用のレンズ群を第2のレンズ枠に取り付けて第2の移動鏡筒に保持させ、フォーカス用のレンズ群を第3のレンズ枠に取り付けて固定鏡筒に保持させている。固定鏡筒に対して第1、第2の移動鏡筒を繰り出したり、第2の移動鏡筒に対してズーム用のレンズ群を光軸上に移動させたり、第3の移動鏡筒に対してフォーカス用のレンズ群を光軸上に移動させたりして、各々のレンズ群の間隔を変化させている。撮影をしない場合は、第1の移動鏡筒が第2の移動鏡筒に収納され、第2の移動鏡筒が固定鏡筒に収納され、撮像装置本体にレンズ鏡筒が収納される。
また、このレンズ鏡筒は、撮影時における光学像の像ブレを補正する補正装置を備えている。ズーム用のレンズ群を第2のレンズ枠に取り付ける際、像ブレ補正用のレンズ保持部を介して取り付けている。このレンズ保持部は、レンズ群の周囲に配置した支持軸を介して第2のレンズ枠に保持されている。さらに、支持軸を基点にして、レンズ保持部を回動または並進させる2つのアクチュエータが配置されている。一方のアクチュエータは、レンズ群の中心から同心円上に外側に向かって、支持軸よりもさらに外側に配置され、他方のアクチュエータは、レンズ群を中心にして反対側の位置に配置されている。これら2つのアクチュエータは、レンズ群の周囲に同一面上かつ直線的に配置されている。
これらのアクチュエータは、永久磁石をレンズ保持部に配置し、ソレノイドコイルを第2のレンズ枠に配置し、ソレノイドコイルと永久磁石を対向させ、磁力によって駆動させるものである。像ブレに応じて、一方のアクチュエータが水平方向に推力を発生し、他方のアクチュエータが重力方向に推力を発生し、レンズ保持部を回動または並進させて像ブレを補正する。このような像ブレを補正する像ブレ補正装置については特許文献2に開示されている。この特許文献2では、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸において、光軸方向をX軸とした場合、Z軸方向の像ブレ、または、Y軸方向の像ブレを補正するものである。
また、特許文献3には、像ブレを補正する際に、像ブレの動きを打ち消すように、撮像素子を駆動させる像ブレ補正装置が開示されている。この特許文献3では、光軸方向をZ軸とした場合、X軸方向の像ブレ、または、Y軸方向の像ブレを補正するものである。
特開2008−185786号公報 特開2007−241254号公報 特開2008−281925号公報
上記従来の像ブレ補正装置は、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸において、光軸方向をZ軸方向とした場合、X軸方向またはY軸方向の像ブレを補正するものである。この像ブレ補正装置における像ブレの補正は、X軸方向やY軸方向の像ブレに同期させるように、レンズ鏡筒に配置されたレンズ群をX軸方向やY軸方向に駆動させたり、撮像素子をX軸方向やY軸方向に駆動させたりするものである。しかし、このような像ブレの補正では、Z軸の周回方向に像ブレが発生した場合、像ブレを補正できないという問題を有していた。
本発明は上記問題を解決し、光軸の周回方向に像ブレが発生した場合でも、被写体の光学像の像ブレを補正することができる像ブレ補正装置を提供することを目的としている。なお、本発明は、上記問題を解決する像ブレ補正装置を備える、レンズ鏡筒、撮像装置本体、及び、撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の像ブレ補正装置は、装置本体と、前記装置本体に設けられ、光学系からの光を撮像する撮像素子と、当該光学系の光軸に対する当該撮像素子の回転量を検出するための信号を出力する移動検出部と、を有する撮像素子部と、前記移動検出部からの信号に基づいて前記撮像素子の回転量を取得する取得部と、前記取得部が取得した回転量に基づいて、前記装置本体に対して前記撮像素子部を回転するよう駆動する回転駆動部と、を備える。
本発明の像ブレ補正装置によれば、光軸の周回方向に対する像ブレを補正できる。特に、本発明では、撮像素子部に設けられる移動検出部の出力信号に基づいて撮像素子の回転量を求め、この求めた回転量に基づいて撮像素子部を回転できる。つまり、撮像素子部に移動検出部が設けられたことによって、撮像素子自体の回転を移動検出部の構成だけで判断できる。よって、本発明の像ブレ補正装置は、より簡単な構成で、撮像素子の像ブレを補正できる。
一実施の形態におけるレンズ鏡筒のWide時の断面図 同レンズ鏡筒のTele時の断面図 同レンズ鏡筒の沈胴時の断面図 一実施の形態におけるCCDユニットの拡大断面図 同CCDユニットの斜視図 補正制御回路における像ブレの補正制御を示すブロック図 補正制御回路のコントローラのフィルタ特性図 他の実施の形態におけるCCDユニットの斜視図
以下、一実施の形態における像ブレ補正装置を備えたレンズ鏡筒について図面を参照しながら説明する。図1は一実施の形態におけるレンズ鏡筒のWide時(ズーム倍率を1倍とした通常撮影時)の断面図、図2は同レンズ鏡筒のTele時(ズーム倍率を最大倍率とした最大望遠時)の断面図、図3は同レンズ鏡筒の沈胴時(非撮影時)の断面図である。なお、レンズ鏡筒100は、図示しないデジタルカメラに設けられる。
<レンズ鏡筒100の全体構成と動作について>
レンズ鏡筒100の全体構成と動作について説明する。図1〜図3において、レンズ鏡筒100は、固定鏡筒110と、この固定鏡筒110の内側に保持された移動鏡筒120とを備えている。この移動鏡筒120は固定鏡筒110に対して前方に繰り出されたり、固定鏡筒110の内部に収納されたりするように移動する。
この移動鏡筒120は、第1の移動鏡筒120aと、第2の移動鏡筒120bと、第3の移動鏡筒120cとを備えている。第3の移動鏡筒120cの内側に第2の移動鏡筒120bが保持され、第2の移動鏡筒120bの内側に第1の移動鏡筒120aが保持されている。第3の移動鏡筒120cに対して第2の移動鏡筒120bが繰り出され、第2の移動鏡筒120bに対して第1の移動鏡筒120aが繰り出される。また、第3の移動鏡筒120cに第2の移動鏡筒120bが収納され、第2の移動鏡筒120bに第1の移動鏡筒120aが収納される。このように、固定鏡筒110に対して第1〜第3の移動鏡筒120a〜120cが前方に繰り出されたり、固定鏡筒110に第1〜第3の移動鏡筒120a〜120cが収納されたりする。第1〜第3の移動鏡筒120a〜120cが前方に繰り出された際は、第1の移動鏡筒120aが最前面に繰り出される。
第1の移動鏡筒120aには、第1のレンズ枠130aを介して第1のレンズ群140aが保持され、第2の移動鏡筒120bには、第2のレンズ枠130bを介して第2のレンズ群140bが保持され、固定鏡筒110には、第3のレンズ枠130cを介して第3のレンズ群140cが保持されている。第1のレンズ枠130aは第1の移動鏡筒120aに固定され、第2のレンズ枠130bは第2の移動鏡筒120bに光軸上に移動自在に保持され、第3のレンズ枠130cは固定鏡筒110に光軸上に移動自在に保持されている。
第1〜第3のレンズ群140a〜140cは、それぞれ複数枚のレンズを組み合わせて構成されており、第1のレンズ群140aは被写体の光学像を取り込むためのレンズ群であり、第2のレンズ群140bはズーム用のレンズ群であり、第3のレンズ群140cはフォーカス用のレンズ群である。撮影をする場合、第1〜第3のレンズ群140a〜140cの間隔を変化させることによって、光学像のズームやフォーカスを調整している。
<レンズ鏡筒100の詳細説明について>
次に、レンズ鏡筒100ついて詳細に説明する。図1〜図3において、第1の移動鏡筒120aは、前面に第1のレンズ群140aを保護するためのバリアユニット150を備えている。このバリアユニット150には開閉羽150aが保持されており、撮影時には開閉羽150aが開き、非撮影時には開閉羽150aが閉じて、第1のレンズ群140aを保護している。
第2の移動鏡筒120bは、円筒状のカメラカム枠160と、このカメラカム枠160の内側に保持された円筒状の直進枠170とを備えている。この直進枠170の内側に第1の移動鏡筒120aが光軸上に移動自在に保持されるとともに、この直進枠170に第2のレンズ枠130bが光軸上に移動自在に保持されている。カメラカム枠160の内面にはカム溝が形成されており、このカム溝によって、第1のレンズ群140a、第2のレンズ群140bを光軸方向に移動させる。直進枠170には直進溝が形成されており、この直進枠170によって、第1のレンズ群140a、第2のレンズ群140bを直進させる。
この第2のレンズ枠130bはシャッターユニット180や手ブレ補正機構185や絞り機構等を備えている。シャッターユニット180によってズーム用の第2のレンズ群140bのシャッター180aを開閉し、手ブレ補正機構185によって手ブレ補正を行い、絞り機構によって絞りの調整をしている。シャッターユニット180や手ブレ補正機構185や絞り機構等は第2のレンズ枠130bに配置した制御端子部を通じて電気的に制御される。
第3の移動鏡筒120cは、円筒状の駆動枠210と、この駆動枠210の内側に保持された貫通カム枠220とを備えている。この貫通カム枠220の内側に第2の移動鏡筒120bが光軸上に移動自在に保持されている。
固定鏡筒110は、円筒状の固定枠230と、この固定枠230に固定された円筒状のマスターフランジ240を備えている。この固定枠230の内側に第3の移動鏡筒120cが光軸上に移動自在に保持されるとともに、この固定枠230に第3のレンズ枠130cが光軸上に移動自在に保持されている。また、この固定鏡筒110の中心部には、赤外線遮断用のIRカットガラス250を介してCCDユニット260が光軸上に配置されている。このCCDユニット260は、光軸の周回方向に対する光学像の像ブレを補正する像ブレ補正装置の一例である。
<CCDユニット260の詳細説明について>
次に、CCDユニット260について説明する。
図4は、一実施の形態におけるCCDユニット260の拡大断面図、図5は同CCDユニット260の斜視図、図6はCCDユニット260に含まれる補正制御回路350における像ブレの補正制御を示すブロック図である。
図4、図5において、CCDユニット260は、レンズ群等の光学系を通過した光学像を撮像する撮像素子部300と、撮像素子部300を支持する固定部310と、固定部に対して撮像素子部300を回転するアクチュエータ330と、アクチュエータ330を制御する補正制御回路350と、を備えている。
固定部310は、レンズ鏡筒100の基体(図示しない)に固定されている。固定部310には、回転軸320が設けられる。回転軸320は、固定部310に対して回転可能である。回転軸320は、撮像素子部300を支持するように、撮像素子部300と接続される。
撮像素子部300は、光学像を撮像する撮像素子301と、この撮像素子301を配置した回転基板302と、回転基板302に設けられる角速度センサ340とを有している。以下、撮像素子部300の各構成を説明する。
撮像素子301は、光学系によって集光された光学像を撮像する。撮像素子301は、回転基板302に固定されている。
回転基板302は、レンズ鏡筒100に固定された固定部310に回転軸320を介して支持される。つまり、回転基板302は、固定部310の回転軸320によって、光軸の周回方向に回転自在に支持されている。本実施の形態では、回転軸320は、光学系の光軸上になるように配置されている。よって、回転基板302は、光軸を中心にして、光軸の周回方向で回転可能に構成されている。
なお、固定部310は、レンズ鏡筒100の基体に固定されている。したがって、固定部310は、レンズ鏡筒100に対して回転することはない。
角速度センサ340は、回転基板302の側面に配置されている。すなわち、角速度センサ340は、光軸の径方向に向かって配置されている。角速度センサ340は、例えば、水晶やシリコンを加工した振動子を備えた振動型のセンサを用いればよい。この場合、振動子の振動方向が光軸方向と異なる方向になるように、回転基板302の側面に角速度センサ340を配置すればよい。特に、振動子の振動方向が光軸方向と直交する方向になるように、回転基板302の側面に角速度センサ340を配置するのが望ましい。
ここで角速度センサ340は、撮像素子部300(撮像素子301)の移動(回転)を検出する。そして、角速度センサ340は、検出した移動を示す信号を、補正制御回路350に出力する。ここで本実施の形態では、角速度センサ340は、フレキシブルプリント基板等の電線(信号線)を介して、補正制御回路350と接続されている。
補正制御回路350は、角速度センサ340の出力に基づいて、撮像素子部300の回転量を取得する。そして、補正制御回路350は、取得した回転量に基づいてアクチュエータ330を制御する。つまり、補正制御回路350とアクチュエータ330は、電線(信号線)で接続されている。
補正制御回路350は、固定部310に設けられている。また、補正制御回路は、1つ又は複数のICで実現できる。なお、補正制御回路350の詳細は、後述する。
次に、アクチュエータ330は、対向配置した2つの磁力発生部330a、330bを有する磁力駆動機構であって、回転基板302の周縁部に配置している。この磁力駆動機構は、一方の磁力発生部330aを回転基板302に配置し、他方の磁力発生部330bを固定部310に配置して構成している。2つの磁力発生部330a、330bの斥力や引力によって、固定部310に対して回転基板302が回転する仕組みである。磁力駆動機構は、例えば、一方の磁力発生部330aを永久磁石とし、他方の磁力発生部330bをソレノイドコイルとしたり、両方の磁力発生部330a、330bをソレノイドコイルとしたりすればよい。
<像ブレ補正制御について>
像ぶれ制御系のブロック線図を、図6に示す。図6において、像ぶれ制御系は、補正制御回路350と回転基板302上に配置されたアクチュエータ330と各速度センサ340、および撮像素子301からなる。
ここで、外乱回転振動505により、撮像素子301が回転基板302と共に回転するとき、その回転が像ぶれ506となって現れる。このとき角速度センサ340は、回転基板302の角速度を検出し、検出電圧507を出力する。
補正制御回路350は、検出電圧値507を基に、回転基板302の回転運動を相殺するような方向にアクチュエータ330を駆動させる駆動電流を出力する。回転基板302上のアクチュエータ330は駆動電流に従い回転振動を相殺する回転力を発生させて、回転振動を減衰させ、像ぶれ506を減少させる。
<補正制御回路350について>
図6において、補正回路350は、比較器504、コントローラ351とアクチュエータ制御回路353とから構成される。
比較器504は、検出電圧値507と基準電圧値の差を求める。本実施の形態において基準電圧値は0であり、比較器504は単に検出電圧値507を負帰還するものである。コントローラ351は、像ブレ制御系全体を安定させるもので、比較器504からの入力値に対し、図7で示す周波数応答特性に基づいた出力値を計算し、アクチュエータ制御回路353へ出力する。図7において、フィードバックゲインは、2つカットオフ周波数F(L)−F(H1)間の帯域において、比較器504の出力に乗じる係数を示している。
また、周波数F(H1)、F(H2)と段階的にフィードバックゲインが減少させているのは、機構部品特有の高次の共振現象、または電気、デジタル処理上の発振要素が、制御系に影響を及ぼすのを避けるため、帯域カットするためである。さらにF(L)は低域補償フィルタであり、機構部品に通常多く見られる摩擦負荷等による定常偏差を取り除くことを目的としている。
本構成により、補正制御回路350は検出電圧値507に基づき、回転基板302の回転運動を相殺する方向の駆動電流を出力できる。
<回転基板302について>
回転基板302は、回転基板を回転駆動させるために配置されたアクチュエータ330と撮像素子301とからなる。アクチュエータ330は、補正制御回路350より出力される駆動電流を回転トルクに電磁変換し回転基板302を回転駆動させる。トルク定数508は、電流を回転トルクに変換する際の電磁変換係数である。回転基板302は、アクチュエータ330の出力トルクと外乱回転振動505を足した回転トルクを受ける。慣性項508は、回転基板302の慣性モーメントIの逆数で上記の回転トルクとそれに起因して発生する角加速度の比例定数である。積分項503、502は、それぞれ角加速度を角速度へ、角速度を角度へ変換する力学的な構成要素である。幾何定数501は回転角度を撮像素子上の各点の移動量に変換する幾何学的な変換係数である。
本構成により、アクチュエータ330は補正制御回路350の駆動電流に従った回転トルクを発生させ、外乱回転振動505を相殺できる。
<レンズ鏡筒100を用いた撮像装置について>
次に、撮像装置について説明する。
撮像装置は、上述したレンズ鏡筒100と、このレンズ鏡筒100を保持する撮像装置本体とを備えている。具体的な撮像装置としては、CCDやCMOSセンサ等の撮像素子301を用いたデジタルスチルカメラやビデオムービー等が挙げられる。これらのデジタルスチルカメラやビデオムービーには、被写体の光学像を撮像素子301に結像させるために、上述したレンズ鏡筒100を取り付けている。
<一実施の形態のまとめ>
本実施の形態においてCCDユニット206は、固定部310と、固定部310に設けられ、光学系からの光を撮像する撮像素子301と、光学系の光軸に対する撮像素子301の回転量を検出するための信号を出力する角速度センサ340と、を有する撮像素子部300と、角速度センサ340からの信号に基づいて撮像素子の角速度を取得する補正制御回路350と、補正制御回路350が取得した角速度に基づいて、固定部310に対して撮像素子部300を回転するよう駆動するアクチュエータ330と、を備える。
また、本実施の形態のレンズ鏡筒100によれば、光軸の周回方向に対する像ブレを補正できる。特に、撮像素子部300に配置した角速度センサ340で、光軸の周回方向に対する撮像素子部300の回転量を検出できるので、像ブレを補正する際は、像ブレに起因して光軸の周回方向に回転する撮像素子部300の回転量と、この像ブレを補正するために回転させる撮像素子部300の回転量とを相殺するように、撮像素子部300を回転させるだけでよい。光軸の周回方向に撮像素子部300が回転しようとしても、その回転を相殺するように撮像素子部300が回転しようとするので、見かけ上、撮像素子部300は静止した状態となる。すなわち、非常に簡素な構成で、像ブレの発生を低減できる。
また、撮像素子部300に角速度センサ340を配置して像ブレの補正を行うので、撮像素子部300の位置検出及び位置推定をすることなく、速度制御方式によって、像ブレの補正を行える。位置制御方式と比較して、精度や安定性を向上できるとともに、位置角速度センサ340を必要としないので部品点数の削減も可能である。
また、アクチュエータ330は、対向配置した2つの磁力発生部330a、330bを有する磁力駆動機構であって、磁力駆動機構は、一方の磁力発生部330aを回転基板302に配置し、他方の磁力発生部330bを固定部310に配置しているので、簡素な構成で、光軸の周回方向に回転基板302を回転させることができる。特に、アクチュエータ330は、回転基板302の周縁部に配置しているので、回転基板302の回転トルクが小さくなって回転に対する追従性が増し、像ブレの補正精度を向上できる。逆に、アクチュエータ330を回転基板302の中心部に配置した場合は、回転トルクは大きくなるが、アクチュエータ330の駆動に対する回転量も大きくできるので、移動量の大きい像ブレの補正を低減できる。
また、補正手段は、所定振動周波数よりも高い振動周波数の像ブレに対しては、角速度センサ340の検出信号を減衰させるので、補正限界を超える像ブレに対して、無理に、撮像素子部300を回転させて補正するようなことがなくなる。すなわち、像ブレの補正は、補正可能な範囲に特化できるので、像ブレの補正精度を向上できる。
なお、本発明の一実施の形態では、レンズ鏡筒100に像ブレ補正装置を配置しているが、像ブレ補正装置を配置していないレンズ鏡筒100を用いる場合は、撮像装置本体に像ブレ補正装置を配置してもよい。撮像装置本体に像ブレ補正装置を配置する場合は、レンズ鏡筒100に固定部310を固定する替わりに、撮像装置本体に固定部310を固定すればよい。その他の構成は、レンズ鏡筒100に配置した像ブレ補正装置と同様な構成にすればよい。
また、像ブレ補正装置は、その全ての構成を撮像装置本体またはレンズ鏡筒100のいずれかに配置せずに、像ブレ補正装置の一部分を撮像装置本体やレンズ鏡筒100に分割して配置し、全体として撮像装置に像ブレ補正装置を配置したものでもよい。
<他の実施の形態>
以上まで、本発明の実施の形態を例示した。しかし、本発明はこれには限らない。そこで、本発明の他の実施の形態を以下まとめて説明する。なお、本発明は、これらには限定されず、適宜修正された実施の形態に対しても適用可能である。
図8は他の実施の形態における像ブレ補正装置を備えたCCDユニット260の斜視図である。本実施の形態では、アクチュエータ330として磁力駆動機構を用いたが、他の実施の形態では、図8に示すように、アクチュエータ330として回転駆動機構を用いている。このアクチュエータ330は、回転軸320を有するモータであって、このモータを固定部310に配置し、回転基板302を回転軸320に支持させている。回転軸320はモータ軸受けであるが、回転自在であれば、他の構成でもよい。回転軸320の回転によって、回転基板302を回転させることができる。回転駆動機構は、磁力駆動機構に比べて、より簡素な構成にできる。
また、角速度センサ340とアクチュエータ330には信号線が接続されているが、この信号線はフレキシブル基板に配置したフレキシブル配線としている。撮像素子301の駆動及び、撮像データを転送するための信号線を、角速度センサ340とアクチュエータ330のフレキシブル配線と一体にしてもよい。1つのフレキシブル配線を用いるだけで信号線の引き回しができ、配線が簡素になって部品点数および、コストを削減できる。逆に、撮像素子301の駆動及び、撮像データを転送するための信号線を、角速度センサ340とアクチュエータ330のフレキシブル配線と分離した場合は、信号線のノイズ干渉を抑制できる。
また、角速度センサ340は撮像素子部300の回転基板302の側面に配置したが、光軸の周回方向の角速度を検出できる位置であれば、他の位置に配置してもよい。例えば、回転基板302の裏面に配置してもよい。回転基板302を用いずに、撮像素子301そのものを回転させる場合は、光学像を撮像する面とは反対の面に、角速度センサ340を配置すればよい。要するに、撮像素子301と角速度センサ340が一体に動き、撮像素子301をアクチュエータ330が駆動できれば配置はどこでもよく、設計時の重点とする課題に応じて決定すればよい。
また、本実施の形態における像ブレ補正装置は、光軸の周回方向の像ブレを補正するものであったが、光軸と垂直な方向の像ブレを補正する装置と組み合わせることも可能である。この場合、像ブレの補正効果をより向上できる。
また、コントローラ351はデジタル信号処理として説明したが、アナログ回路で構成された信号処理や、デジタル処理とアナログ処理の混在した構成であってもよい。
また、角速度センサ340は一つとしたが、複数個としてもよい。これにより、複数の角速度センサ340の信号を平均化することによって、ノイズによる影響を低減して精度を向上できる。
本発明は、デジタルスチルカメラ、デジタルムービカメラ、及び、カメラ付き携帯電話等に適用可能である。
100 レンズ鏡筒
110 固定鏡筒
120 移動鏡筒
120a 第1の移動鏡筒
120b 第2の移動鏡筒
120c 第3の移動鏡筒
130a 第1のレンズ枠
130b 第2のレンズ枠
130c 第3のレンズ枠
140a 第1のレンズ群
140b 第2のレンズ群
140c 第3のレンズ群
150 バリアユニット
150a 開閉羽
160 カメラカム枠
170 直進枠
180 シャッターユニット
180a シャッター
185 手ブレ補正機構
210 駆動枠
220 貫通カム枠
230 固定枠
240 マスターフランジ
250 IRカットガラス
260 CCDユニット
300 撮像素子部
301 撮像素子
302 回転基板
310 固定部
320 回転軸
330 アクチュエータ
330a 磁力発生部
330b 磁力発生部
340 角速度センサ
350 補正制御回路
351 コントローラ
352 アンプ
353 アクチュエータ制御回路
501 幾何定数
502 積分項
503 積分項
504 比較器
505 外乱回転振動
506 像ぶれ
507 検出電圧値
508 慣性項

Claims (14)

  1. 装置本体と、
    前記装置本体に設けられ、光学系からの光を撮像する撮像素子と、当該光学系の光軸に対する当該撮像素子の回転量を検出するための信号を出力する移動検出部と、を有する撮像素子部と、
    前記移動検出部からの信号に基づいて前記撮像素子の回転量を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した回転量に基づいて、前記装置本体に対して前記撮像素子部を回転するよう駆動する回転駆動部と、
    を備える像ブレ補正装置。
  2. 前記回転駆動部は、前記取得部が取得した回転量に基づいて、前記撮像素子の回転を相殺する方向に、前記撮像素子部を回転するよう駆動する、
    請求項1に記載の像ブレ補正装置。
  3. 前記取得部は、前記移動検出部から出力された信号のうち、第1の周波数範囲に含まれる信号については、第1の周波数範囲に含まれる値よりも小さい値で構成される第2の周波数範囲に含まれる信号よりも前記移動検出部からの出力信号を減衰し、当該減衰した出力信号に基づいて回転量を取得する、
    請求項1に記載の像ブレ補正装置。
  4. 前記取得部は、前記撮像素子部に設けられる、請求項1に記載の像ブレ補正装置。
  5. 前記取得部は、前記装置本体に設けられる、請求項1に記載の像ブレ補正装置。
  6. 光軸上の光学像を撮像する撮像素子部と、
    光軸の周回方向に対する光学像の像ブレを補正する補正手段とを備え、
    前記補正手段は、
    前記撮像素子部に角速度センサを配置し、
    光軸の周回方向に対する前記撮像素子部の回転を前記角速度センサで検出し、
    前記角速度センサの検出結果に基づいて、
    前記撮像素子部の回転を相殺する方向に前記撮像素子部を回転させて、
    前記像ブレを補正する手段とした像ブレ補正装置。
  7. 前記補正手段は、
    所定振動周波数よりも高い振動周波数の像ブレに対しては、前記角速度センサの検出信号を減衰させる請求項6に記載の像ブレ補正装置。
  8. 光軸の周回方向に対して固定された固定部と、
    光軸の周回方向に回転自在に、前記固定部に支持された回転基板と、
    光軸の周回方向に前記回転基板を回転駆動させるアクチュエータとを備え、
    前記撮像素子部は、前記回転基板と、前記回転基板に配置した撮像素子とを有し、
    前記角速度センサは、前記回転基板に配置した請求項6に記載の像ブレ補正装置。
  9. 前記アクチュエータは、回転軸を有する回転駆動機構であって、
    前記回転駆動機構は、前記固定部に配置し、前記回転基板を前記回転軸に支持させた請求項8に記載の像ブレ補正装置。
  10. 前記アクチュエータは、対向配置した2つの磁力発生部を有する磁力駆動機構であって、
    前記磁力駆動機構は、一方の前記磁力発生部を前記回転基板に配置し、他方の前記磁力発生部を前記固定部に配置した請求項8に記載の像ブレ補正装置。
  11. 前記アクチュエータは、前記回転基板の周縁部または前記回転基板の中心部に配置した請求項8に記載の像ブレ補正装置。
  12. 光軸上の光学像を取り込む光学系を備えたレンズ鏡筒であって、
    請求項6に記載の像ブレ補正装置を設けたレンズ鏡筒。
  13. レンズ鏡筒を保持する撮像装置本体であって、
    前記レンズ鏡筒は、光軸上の光学像を取り込む光学系を有しており、
    請求項6に記載の像ブレ補正装置を設けた撮像装置本体。
  14. レンズ鏡筒と、前記レンズ鏡筒を保持する撮像装置本体とを備えた撮像装置であって、
    前記レンズ鏡筒は、光軸上の光学像を取り込む光学系を有しており、
    請求項6に記載の像ブレ補正装置を設けた撮像装置。
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