JP2011094846A - 噴霧装置 - Google Patents

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正明 西村
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信広 今福
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武勝 金子
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Abstract

【課題】ミスト生成装置に供給される液体の量がより安定的あるいは十分となるように、タンクに貯められている液体を付勢することができ、かつ、給水棒の交換を不要とすることも可能となる噴霧装置を提供する。
【解決手段】内部に液体を貯えるタンクと、供給された液体を霧状にするミスト生成装置と、前記タンクに貯えられている液体を、前記ミスト生成装置へ供給する液体供給部と、を備え、前記タンクに貯えられている液体を、霧状にして外部に放出する噴霧装置であって、前記液体供給部は、前記タンクの内部から前記ミスト生成装置へ向かう、前記液体の流動経路を形成する導水部材と、前記タンクに貯えられている液体を加圧することにより、該液体を、前記流動経路を通って前記ミスト生成装置へ到達するように付勢する加圧装置と、を有する噴霧装置とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、電解水などの液体を霧状にして噴出する噴霧装置に関する。
従来、水(液体の一種と見ることもできる)を霧状にして噴出する噴霧装置の開発がなされている。噴霧装置の一例として特許文献1には、タンク内に溜めておいた水を、当該タンクよりも上方に設置されたミスト生成装置(超音波振動子ともいう)に供給し、霧状にするものが開示されている。当該噴霧装置の構成概略や動作原理等について、以下に簡潔に説明する。
図8は、当該噴霧装置(給水前の状態)の構成図である。本図に示すように当該噴霧装置50は、本体51と、本体51の下方に着脱自在に取付けられるタンク52を備えている。また本体51は、給水棒53、給水棒収納部54、およびミスト生成装置55などから形成される。
給水棒53は、例えば繊維を重ね合わせて縮充したフェルト素材を用いて、棒状に形成されている。フェルト素材は繊維の積層物であるため、給水棒53によれば、棒状の一端側(下部)から吸収された水は、毛細管現象によって、他端側(上側)に押し上げられることとなる。給水棒53は、使用によって劣化することがあるため、適宜、新しいものと交換可能になっている。
給水棒収納部54は、給水棒53を鉛直方向に立てた状態で収納可能となるように、上下方向に伸びた状態で、本体51に固定されて形成されている。また給水棒収納部54の下側は、タンク52が本体51に取り付けられた状態において、タンク52内へ突出するように設計されている。更に給水棒収納部54の下側には、タンク52に貯められている水を内側に進入させる開口部54a、および給水棒53を上側に(ミスト生成装置55に)付勢するバネ部材54bが設けられている。
ミスト生成装置55は、メッシュ部(複数の微小孔を有している)が設けられた薄板に、圧電セラミックを用いた振動子が取付けられて形成されている。ミスト生成装置55は、給水棒収納部54の上側(開口されている)に設置されており、給水棒53の上端が、薄板のメッシュ部に当接するようになっている。
またタンク52は、図9に示すように、本体51から取り外された状態で給水され、その後、本体51に取り付けられる。これにより、図10に示すように、タンク52内の水は開口部54aを通って給水棒53の下部に吸収され、上部に押し上げられる。そしてミスト生成装置55における振動子が振動すると、給水棒53によって押し上げられて薄板に接している水から、ミストが生成される。生成されたミストは、メッシュ部を通過し、本体51の上部から外部に放出(噴霧)される。
なお、タンク52内に溜められている水は、不図示の電解処理装置によって、電解水に変換されるようになっている。塩化物イオンを含む水(例えば水道水)から生成された電解水が、ミストとして外部に放出されることにより、ウィルス抑制効果などが期待される。
上述した通り、噴霧装置50は、下方(タンク52)に貯められている水を、上方(ミスト生成装置55)に押し上げて、ミストを生成するようになっている。このように、水が貯められて重くなるタンク52が極力下方に設けられていることで、噴霧装置50は、装置全体の重心が下がり、コンパクトに構成されていても姿勢が安定する(例えば、多少揺らされても倒れない)ようになっている。また、ミストを生成して放出するミスト生成装置55が極力上方に設けられていることで、噴霧装置50は、ミストを出来るだけ上部から放出させ、外部空間により広く行き届かせることが容易となっている。
特開2009−168328号公報
噴霧装置の構成として、タンクが下方に、ミスト生成装置が上方に設けられていれば、上述したような利点が得られる。ただしこのような構成とすると、重力に抗して水を上方に運ぶ(水を付勢する)必要がある。そこで従来は、例えば先述したように、毛細管現象によって水を上方に運ぶ給水棒が利用されていた。
しかしながら毛細管現象を利用する給水棒によれば、水を運ぶ力は、給水棒の劣化度合等によって変動するため安定せず、また、その力を十分に大きくすることも容易ではない。そのため、給水棒を利用した噴霧装置では、ミスト生成装置に供給される水の量が安定せずに、ミストの噴霧量が不安定となったり、ミスト生成装置に供給される水の量が少なくて、ミストの噴霧量が少なくなったりし易い。なおミスト生成装置に供給される水の量が安定しないと、噴霧されたミストの上昇する高さが適正となるように、ミスト生成装置の特性(振動の周波数など)を設定することも難しくなる。
更に給水棒を利用した噴霧装置では、噴霧装置の使用回数が重ねられるごとに給水棒が劣化していき、ある程度劣化が進むと、給水棒の交換が必要となる。給水棒の交換が必要となると、ユーザに交換の作業を強いることになり、また経済的な負担を強いることにもなる。
本発明は上述した問題に鑑み、ミスト生成装置に供給される液体の量がより安定的あるいは十分となるように、タンクに貯められている液体を付勢することができ、かつ、給水棒の交換を不要とすることも可能となる噴霧装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る噴霧装置は、内部に液体を貯えるタンクと、供給された液体を霧状にするミスト生成装置と、前記タンクに貯えられている液体を、前記ミスト生成装置へ供給する液体供給部と、を備え、前記タンクに貯えられている液体を、霧状にして外部に放出する噴霧装置であって、前記液体供給部は、前記タンクの内部から前記ミスト生成装置へ向かう、前記液体の流動経路を形成する導水部材と、前記タンクに貯えられている液体を加圧することにより、該液体を、前記流動経路を通って前記ミスト生成装置へ到達するように付勢する加圧装置と、を有する構成とする。
本構成によれば、タンクに貯められている液体の付勢は、当該液体の加圧によって実現される。そのため、ミスト生成装置に供給される液体の量がより安定的あるいは十分となるように、タンクに貯められている液体を付勢することができる。また、給水棒を利用せずに液体を付勢することができるため、給水棒の交換を不要とすることも可能となる。
また上記構成において、前記加圧装置は、前記タンクの外部から内部へ空気を送り込み、該タンク内の空気の圧力を増大させることにより、前記タンクに貯えられている液体を加圧する構成としてもよい。本構成によれば、送風装置(例えばファン)等を利用して、加圧装置を実現させることが可能となる。
また上記構成において、前記ミスト生成装置は、供給された液体が一方の面に接する板状体を有し、該板状体が振動することによって、該液体を霧状にするものであり、前記板状体は、該一方の面が前記流動経路の末端をふさぐように、前記導水部材に取付けられている構成としてもよい。本構成によれば、ミスト生成装置に供給された液体を板状体に効率よく接触させ、ミストを生成させることが可能となる。
また上記構成において、前記板状体は、前記一方の面と前記導水部材との間に、ゴム材質で形成された部材を挟むように配置された上で、他方の面から前記導水部材に向けて押し付けられるようにして、前記導水部材に取付けられている構成としてもよい。本構成によれば、板状体と導水部材との隙間を極力無くし、この隙間から液体が漏れ出すといった事態を出来るだけ回避することが可能となる。
また上記構成としてより具体的には、前記ミスト生成装置は、前記タンクに貯えられる液体の液面よりも、高い位置に設置されており、前記導水部材は、略鉛直上向きに前記流動経路を形成し、前記加圧装置は、前記タンクに貯えられている液体を加圧することにより、該液体を、前記流動経路に沿って押し上げる構成としてもよい。
また上記構成において、前記タンクに貯えられている液体の圧力を検出する圧力検出装置を備え、前記加圧装置は、該圧力検出装置の検出結果に基づいて、前記加圧の度合を調整する構成としてもよい。本構成によれば、タンク内の水位の変動等によって、タンクに貯えられている液体の圧力状態が変動しても、ミスト生成装置に液体を安定的に供給することがより容易となる。
また上記構成において、前記液体は塩素を含んだ水であり、前記タンクに貯えられている水を電気分解し、電解水を生成する電解処理装置を備え、該電解水を霧状にして外部に放出する構成としてもよい。本構成によれば、活性酸素(次亜塩素酸およびOHラジカル)を生成して放出し、ウィルス抑制などの効果を発揮することが可能となる。
上述した通り、本発明に係る噴霧装置によれば、タンクに貯められている液体の付勢は、当該液体の加圧によって実現される。そのため、ミスト生成装置に供給される液体の量がより安定的あるいは十分となるように、タンクに貯められている液体を付勢することができる。また、給水棒を利用せずに液体を付勢することができるため、給水棒の交換を不要とすることも可能となる。
本発明の実施形態に係る噴霧装置(未給水)の構成図である。 当該噴霧装置に用いられるミスト生成装置の構成図である。 ミスト生成装置が導水管に取付けられた状態を表す説明図である。 当該噴霧装置への給水に関する説明図である。 給水された状態の当該噴霧装置を表す説明図である。 タンク内の水がミスト生成装置へ付勢された状態を表す説明図である。 ミスト生成装置が導水管に取付けられた別の状態を表す説明図である。 従来の噴霧装置の一例(未給水)の構成図である。 当該噴霧装置への給水に関する説明図である。 当該噴霧装置におけるミスト生成装置への、水の供給に関する説明図である。
本発明の実施形態について、噴霧装置の一例を挙げて以下に説明する。図1は、当該噴霧装置1(タンク12が本体11に取付けられた状態)の構成図である。なお噴霧装置1は、全体的に概ね円筒形状となっており、図1(特に断りの無い限り、他の図についても基本的に同様)は、この円筒の軸を含む面を断面とした、断面図として描かれている。また噴霧装置1は、図1に示すように、タンク12が下側となるように、台などに立てて置かれた状態で使用される。
図1に示すように噴霧装置1は、本体11と、本体11の下部に着脱自在に取付けられるタンク12を備えている。また本体11は、導水管13、ミスト生成装置14、送風装置15などから形成されている。噴霧装置1の各部は、特に材質に言及していない限り、例えばプラスチック成形品として形成される。
導水管13は、上下方向(鉛直方向)に伸びた略管状の部材として、本体1に固定されて形成されている。導水管13の上端と下端は開口されており、導水管13の下端から入った水がその内部を流動し、その上端から出ることが可能となっている。
また導水管13の下側は、タンク12が本体11に取り付けられた状態において、タンク12内へ突出するように設計されている。一方、導水管13の上端には、ミスト生成装置14が取付けられている。これにより導水管13は、タンク12の内部からミスト生成装置14へ向かうように、鉛直上向きである、水の流動経路を形成している。なお導水管13の形状としては、上述した通り略管状が好適であるが、水の流動経路を形成する限り、種々の形状が採用され得る。
ミスト生成装置14(超音波振動子ともいう)は、タンク12内から供給された水を霧状(ミスト)にする装置である。図2に、ミスト生成装置14の構成図を示す。図2において、上側の図は、ミスト生成装置14を斜め上方から見た状態を表し、下側の図は、線分AA’を含む面を断面とした場合の断面図(ただし電源23等の部分は断面図となっていない)を表している。本図に示すように、ミスト生成装置14は、外縁が円形である薄板21の上面に、ドーナツ型形状(断面は略長方形)のセラミック振動子22が接着された構成となっている。
薄板21は、例えばステンレスによって形成された略板状の部材であり、その中央の一定領域(セラミック振動子22に囲まれた領域の一部)にはメッシュ部21aが設けられている。メッシュ部21aは、ミストが通過できる程度の大きさの微小孔が多数設けられた、メッシュ状に形成されている。またセラミック振動子22は、圧電セラミックにより形成されており、セラミック振動子22の表面に形成された電極膜と薄板21の間に、本体11内に設置された電源23によって所定電圧が印加されると、高周波(超音波)振動を発生させる。セラミック振動子22が振動すると、その振動は薄板21に伝わり、薄板21自体が振動することとなる。
図3は、ミスト生成装置14が導水管13に取付けられた状態を表す図である。本図に示すように、ミスト生成装置14は、薄板21の下面(セラミック振動子22が接着されていない面)の中央よりの領域が、導水管13の開口部分に向かい合うように配置されている。また別の見方をすれば、ミスト生成装置14は、薄板21の下面が、導水管13によって形成された水の流動経路の末端をふさぐように、取付けられている。これにより、タンク12内から運ばれてきた水は、薄板21の下面に効率よく接することとなる。
また薄板21(ミスト生成装置14)は、薄板21の下面の周辺よりの領域と導水管13の上端の面との間に、ゴム部材31(ゴム材質で形成されている)を挟むように配置されている。そしてその上で、薄板21の上面の周辺よりの領域が、固定部材32によって導水管13側に押さえ付けられるようにして、ミスト生成装置14が導水管13に取付けられている。薄板21と導水管13の間にゴム部材31が介在することにより、薄板21と導水管13との隙間を極力無くし、この隙間からの漏水等を極力防ぐことが可能となっている。
ミスト生成装置14は、上述した構成並びに配置となっており、電源23から所定電圧が印加されている間に、薄板21を振動させる動作(振動動作)を行う。薄板21が振動することによって、薄板21の下面に接する水(タンク12から供給された水)は霧状にされ、メッシュ部21aを通って薄板21の上面側に出てきたミストが、外部に放出される。
図1に戻り、送風装置15は、空気の吸込口と吹出口を有しており、吸込口から吸込んだ空気を、吹出口から吹出す動作(送風動作)を行う。送風装置15は、吸込口から吹出口に向かって、空気に所定の圧力Pを与える装置と見ることもできる。このような装置としては、各種のファンなど、種々のものが採用され得る。
送風装置15は、吸込口が噴霧装置1の外部(大気中)に開放されるように、また吹出口が本体11の下部に向くように、本体11に設置されている。これにより、タンク12が本体11に取付けられた状態において、送付装置15は、外部からタンク12内へ空気を送り込むことが可能である。後述するように送風装置15は、タンク12内部の空気圧を増大させるために利用される。
タンク12は、水を貯えておくために利用される容器であり、図4に示すように、本体11から取り外された状態で手作業によって水が給水された後、本体11に取付けられる。図5は、給水後の噴霧装置1の状態を表している。なおタンク12の形状等については、図面に表されているものの他、種々のものが採用され得る。また本実施形態の説明では、タンク12に貯えられる液体として水(特に水道水が想定される)を例に挙げるが、他種の液体であっても構わない。
またタンク12は、例えば螺子形状を利用した螺子止めや、フック状の部材を使った係り止め等によって、本体11の下部に着脱自在に取付けられる。本体11とタンク12との接合部分には、ゴム材質のパッキンが配置されており、タンク12が本体11に取付けられた状態では、タンク12の内部は、噴霧装置1の外側から密閉されるようになっている。
なお導水管13の下端は、タンク12が本体11に取付けられた状態において、タンク12の底からある程度(図5に示すように、距離h1だけ)離れるように設定されている。またタンク12への給水は、水位がh1より十分大きくなるように(例えば図5に示すように、水位がh2となるように)、かつ、タンク12にある程度の空きスペース(空気層Air)が残るようになされる。なおタンク12にその最大量まで給水がなされた場合でも、ミスト生成装置14(薄板21の下面)の位置は、タンク12内の水面より高い位置となっている。
上述した通り、噴霧装置1は、水が貯められて重くなるタンク12が極力下方に設けられていることで、装置全体の重心が下がり、コンパクトに構成されていても姿勢が安定する(例えば、多少揺らされても倒れない)ようになっている。また、ミストを生成して放出するミスト生成装置14が極力上方に設けられていることで、噴霧装置1は、ミストを出来るだけ上部から放出させ、外部空間により広く行き届かせることが容易となっている。
また給水されたタンク12が本体11に取付けられた状態では、タンク12内の空気層Airは、水より密度が小さいためにタンク12の上方に位置し、そのため、送風装置15の吹出口に接することとなる。またこの状態では、送風装置15に接する部分を除き、空気層Airの空間は、外部との空気の出入りが殆ど不可となる程度に密閉状態となる。
給水されたタンク12が本体11に取付けられた直後の段階(送風装置15が駆動していない状態)では、タンク12の内部に存在している空気、および導水管13の内部に存在している空気の圧力は、ほぼ大気圧に等しい。そのためこの段階では、水面より高い位置に設置されているミスト生成装置14には、タンク12内の水は未だ供給されない。
図5に示すように給水がなされた噴霧装置1は、ミストを生成して外部に放出する動作を行うことが可能である。次に、噴霧装置1の動作内容について、図6を参照しながら、以下に説明する。
噴霧装置1は、例えばボタンスイッチが備えられたユーザインターフェース(不図示)を通じて、ユーザによる、主動作の開始または停止の指示を受付ける。主動作の開始の指示がなされたら、噴霧装置1は、ミスト生成装置14に振動動作を開始させるとともに、送風装置15に送風動作を開始させる。その後、主動作の停止の指示がなされるまで、振動動作および送風動作は継続される。
送風装置15が送風動作を行うことにより、図6の矢印で示すように、タンク12内の空気層Airへ、タンク12の外部から空気が送り込まれる。これにより、タンク12内の空気圧は、大気圧に圧力P(送風動作によって新たに加わる圧力)の分だけ増大したものとなる。タンク12内の空気圧は、送風動作が継続されている間、この状態に維持される。
タンク12内の空気圧が増大することにより、タンク12内の水が加圧される。そして水圧が増大することにより、導水管13の内部において、タンク12内の水が押し上げられ、ミスト生成装置14における薄板21の下面に到達する。なおこのとき、導水管13内に存在していた空気は、薄板21のメッシュ部21aから外部へ追い出される。このようにタンク12内の水は、加圧されることにより、ミスト生成装置14へ到達するように付勢され、ミスト生成装置14へ継続的に供給される。
薄板21の下面に到達した水は、ミスト生成装置14の振動動作によって霧状となり、先述した通り、メッシュ部21aを通って外部に放出される。これにより、ミストを生成して外部に放出するという噴霧装置の主目的が達成される。
ここで送風装置15が発生させる圧力Pについては、タンク12内の水をミスト生成装置14へ到達させ得る限り、種々の値に設定することが可能であるが、通常は次のように設定されることが望ましい。送風装置15として、圧力Pが固定のものが適用される場合には、タンク12内の水位が導水管13の下端にまで下がった状態(水位がh1となった状態)でも、水がミスト生成装置14へ到達する程度に、圧力Pが設定されることが望ましい。
このように設定されていれば、タンク12内の水がミストとして徐々に外部へ放出されていっても、水位がh1に下がるまで、ミスト生成装置14に水を供給し続けることが可能である。そのため、タンク内の水を極力使い切ることができ、1回の給水作業で、出来るだけ長時間に亘ってミストを生成させることが可能となる。ただし圧力Pの設定においては、薄板21に過度な水圧(例えば、ミスト化されていない水が、メッシュ部21から滲み出す程度の水圧)が加わらないような配慮が必要である。
一方、送風装置15として、圧力Pが可変となっているものが適用される場合、タンク12に貯められている水の圧力(例えば、タンク12の底部などの所定箇所における水の圧力)を検出する圧力センサを備えさせておき、圧力センサの検出結果に応じて、圧力Pが調整されるようにしても良い。この際、導水管13を上ってきた水が、薄板21の裏面に過不足無く圧力を与え続ける状態となるように、圧力Pが調整される(結果として、タンク12内の水位が下がるほど、圧力Pが増大する)ようにすれば良い。このようにすれば、ミスト生成装置14に、水を安定的に供給することが可能となる。
また噴霧装置1においては、タンク12内の水を電気分解して電解水とするための、電解処理装置を備えておくことが望ましい。電解処理装置は、タンク12内の水に接するように設置された一対の電極(正極と負極)を有し、例えばユーザによる主動作開始の指示がなされたときに当該電極間に電圧を印加し、タンク12内の水を電気分解する。
電解処理装置が備えられている場合、タンク12に給水される水として、水道水のように塩素(塩化物イオン)を含む水が用いられると、噴霧装置1は、水の電気分解によって活性酸素(次亜塩素酸とOHラジカル)を生成し、ミストの放出に伴ってこれらの物質をも外部へ放出する。その結果、噴霧装置1は、ウィルスの抑制などの効果を発揮する。このような効果については、例えばウェブサイト(http://jp.sanyo.com/vw/concept/index.html)にも掲載されているように公知であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
以上に説明した通り、本実施形態に係る噴霧装置1は、内部に水を貯えるタンク12と、供給された水を霧状にするミスト生成装置14と、タンク12に貯えられている水を、ミスト生成装置14へ継続的に供給する機能部(液体供給部)と、を備えており、タンク12に貯えられている水を、霧状にして外部に放出するものである。また液体供給部は、
タンク12の内部からミスト生成装置14へ向かう、水の流動経路を形成する導水部材(主に導水管13)と、タンク12に貯えられている水を加圧することにより、水を、前記流動経路を通ってミスト生成装置14へ向かうように付勢する加圧装置(主に送風装置15)と、を有している。
このように噴霧装置1によれば、タンク12に貯められている液体の付勢は、当該液体の加圧によって実現される。そのため、加圧の度合(本実施形態では、主に、タンク12内への空気の送り込みの強さ)を安定させている限り、ミスト生成装置14に供給される水の量(ミスト生成装置14に向けた水の勢い)は安定する。また、加圧の度合を強くするだけで、ミスト生成装置14に供給される水の量を増やすことができる。その結果、本実施形態の噴霧装置1によれば、従来の給水棒を用いた噴霧装置に比べ、ミスト生成装置14に供給される水の量がより安定的あるいは十分となるように、タンク12に貯められている水を付勢することができる。
これにより噴霧装置1によれば、従来に比べ、噴霧状態の安定化、或いは噴霧量の増大を図ることが可能となり、噴霧装置としての性能向上が実現される。また噴霧装置1によれば、ミスト生成装置(振動子)の周波数マッチングが取り易く、振動子の選別範囲を広げることができる。また噴霧装置1によれば、給水棒を利用せずに液体を付勢することができるため、給水棒は使用されず、給水棒の交換を不要とすることも可能となっている。
また給水棒を使用する噴霧装置では、給水棒の上端をミスト生成装置(薄板)に適切に当接させるため、ミスト生成装置の配置態様(特に、給水棒の軸に対する薄板の傾き)は、給水棒の形状や設置状態によって制限されていた。しかし本実施形態のように、給水棒を使用しない場合には、このような制限は排除される。そのため、ミスト生成装置の配置態様を比較的自由に設定し、噴霧方向を所望の方向とすることが可能である。
一例としては、導水管13の開口部の形状などを図7(図3の変形例に相当)に示すように設定し、ミスト生成装置14を斜め上向きとなるように配置させて、噴霧方向を斜め上向きとすることも可能である。
また、タンク12に貯えられている水を加圧する加圧装置として、本実施形態では、タンク12の外側から内側へ空気を取り込み、タンク12内の空気の圧力を増大させるものが用いられているが、他の方法によって水を加圧する装置が採用されても構わない。一例としては、タンク12を徐々に変形させ、タンク12内のスペースを徐々に減縮させることで、タンク12内の水を加圧するものが採用されても構わない。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこの内容に限定されるものではない。また本発明の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない限り、種々の改変を加えることが可能である。
本発明は、液体を霧状にして放出する噴霧装置に利用することができる。
1 噴霧装置
11 本体
12 タンク
13 導水管(導水部材)
14 ミスト生成装置(超音波振動子)
15 送風装置(加圧装置)
21 薄板(板状体)
21a メッシュ部
22 セラミック振動子
23 電源
31 ゴム部材
32 固定部材
Air 空気層

Claims (7)

  1. 内部に液体を貯えるタンクと、
    供給された液体を霧状にするミスト生成装置と、
    前記タンクに貯えられている液体を、前記ミスト生成装置へ供給する液体供給部と、
    を備え、
    前記タンクに貯えられている液体を、霧状にして外部に放出する噴霧装置であって、
    前記液体供給部は、
    前記タンクの内部から前記ミスト生成装置へ向かう、前記液体の流動経路を形成する導水部材と、
    前記タンクに貯えられている液体を加圧することにより、該液体を、前記流動経路を通って前記ミスト生成装置へ到達するように付勢する加圧装置と、
    を有することを特徴とする噴霧装置。
  2. 前記加圧装置は、
    前記タンクの外部から内部へ空気を送り込み、該タンク内の空気の圧力を増大させることにより、前記タンクに貯えられている液体を加圧することを特徴とする請求項1に記載の噴霧装置。
  3. 前記ミスト生成装置は、
    供給された液体が一方の面に接する板状体を有し、該板状体が振動することによって、該液体を霧状にするものであり、
    前記板状体は、
    該一方の面が前記流動経路の末端をふさぐように、前記導水部材に取付けられていることを特徴とする請求項2に記載の噴霧装置。
  4. 前記板状体は、
    前記一方の面と前記導水部材との間に、ゴム材質で形成された部材を挟むように配置された上で、
    他方の面から前記導水部材に向けて押し付けられるようにして、前記導水部材に取付けられていることを特徴とする請求項3に記載の噴霧装置。
  5. 前記ミスト生成装置は、
    前記タンクに貯えられる液体の液面よりも、高い位置に設置されており、
    前記導水部材は、
    略鉛直上向きに前記流動経路を形成し、
    前記加圧装置は、
    前記タンクに貯えられている液体を加圧することにより、該液体を、前記流動経路に沿って押し上げることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の噴霧装置。
  6. 前記タンクに貯えられている液体の圧力を検出する圧力検出装置を備え、
    前記加圧装置は、
    該圧力検出装置の検出結果に基づいて、前記加圧の度合を調整することを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載の噴霧装置。
  7. 前記液体は、塩素を含んだ水である請求項1から請求項6の何れかに記載の噴霧装置であって、
    前記タンクに貯えられている水を電気分解し、電解水を生成する電解処理装置を備え、
    該電解水を霧状にして外部に放出することを特徴とする噴霧装置。
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