JP2011094491A - 油圧駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】油圧コントロールバルブが油圧作動機構に組み込まれてそれが一体に回転する油圧駆動装置において、それらの回転に伴って油圧コントロールバルブのドレン口から排出される作動油が、油圧作動機構に回転力を伝達する伝達部位に移動し、空気を巻き込んでその作動油が多量の気泡を含んだ状態になることを抑制することのできる油圧駆動装置を提供する。
【解決手段】可変動弁装置は、バルブタイミング変更機構20に組み込まれているとともに吸気カムシャフトの回転軸周りに同バルブタイミング変更機構20と一体に回転する油圧コントロールバルブ30を備えている。油圧コントロールバルブ30のドレン口34から排出される作動油は、案内部材50のテーパ部55の内壁55aに接触し、同内壁55aに沿って案内されることによりスプロケット21とタイミングチェーン23との掛合部分に移動することが規制される。
【選択図】図4
【解決手段】可変動弁装置は、バルブタイミング変更機構20に組み込まれているとともに吸気カムシャフトの回転軸周りに同バルブタイミング変更機構20と一体に回転する油圧コントロールバルブ30を備えている。油圧コントロールバルブ30のドレン口34から排出される作動油は、案内部材50のテーパ部55の内壁55aに接触し、同内壁55aに沿って案内されることによりスプロケット21とタイミングチェーン23との掛合部分に移動することが規制される。
【選択図】図4
Description
この発明は、回転体に設けられて同回転体とともに回転する油圧作動機構と、この油圧作動機構に作動油を給排することで同油圧作動機構の作動状態を制御する油圧コントロールバルブとを備え、同油圧コントロールバルブが油圧作動機構に組み込まれてそれらが一体に回転する油圧駆動装置に関する。
従来、油圧作動機構に油圧コントロールバルブを通じて作動油を給排することでその作動状態を制御する油圧駆動装置が知られている。例えば、特許文献1に記載されるように、内燃機関の代表的な油圧駆動装置である可変動弁装置では、その油圧作動機構、すなわちバルブタイミング変更機構に対する作動油の給排を油圧コントロールバルブを通じて変更することにより、機関バルブの開閉時期を機関運転状態に基づいて制御するようにしている。通常、こうした油圧コントロールバルブは、作動油の供給対象に接続される複数のポートが形成されるスプールと、同スプール内に往復動可能に挿嵌された弁体と、同弁体を往復動させるためのアクチュエータ等を備えている。そして、弁体がスプール内を変位することにより、作動油の供給対象と連通するポートが切り替えられる。
以下、一般的な可変動弁装置の作動態様について説明する。
図6(a)〜(c)に示すように、この可変動弁装置のバルブタイミング変更機構220は、吸気バルブや排気バルブを開閉するカムシャフト(図示略)に固定されるベーン体225と、カムシャフト及びベーン体225に対して相対回転可能なスプロケット224とを備えている。このスプロケット224には、クランクシャフト(図示略)の回転力を伝達するためのタイミングチェーン(図示略)が巻装されている。また、ベーン体225にはカムシャフトの径方向外側に伸びる複数のベーン225aが形成されている。一方、スプロケット224にはカムシャフトの径方向内側に伸びて各ベーン225aの間に位置する凸部224aが形成されている。それらベーン225aと凸部224aとの間の空間により進角油圧室228及び遅角油圧室229が区画形成されている。そして、クランクシャフトの回転力はスプロケット224からベーン体225を介してカムシャフトに伝達される。
図6(a)〜(c)に示すように、この可変動弁装置のバルブタイミング変更機構220は、吸気バルブや排気バルブを開閉するカムシャフト(図示略)に固定されるベーン体225と、カムシャフト及びベーン体225に対して相対回転可能なスプロケット224とを備えている。このスプロケット224には、クランクシャフト(図示略)の回転力を伝達するためのタイミングチェーン(図示略)が巻装されている。また、ベーン体225にはカムシャフトの径方向外側に伸びる複数のベーン225aが形成されている。一方、スプロケット224にはカムシャフトの径方向内側に伸びて各ベーン225aの間に位置する凸部224aが形成されている。それらベーン225aと凸部224aとの間の空間により進角油圧室228及び遅角油圧室229が区画形成されている。そして、クランクシャフトの回転力はスプロケット224からベーン体225を介してカムシャフトに伝達される。
また、油圧コントロールバルブ230は、その各ポートがバルブタイミング変更機構220の進角油圧室228及び遅角油圧室229に接続されており、弁体がスプール内を変位することにより各油圧室228,229の油圧が調整される。具体的には、例えばバルブタイミングを進角させる場合には、図6(a)に示すように、通路226を介して作動油槽280の作動油が油圧ポンプ270から進角油圧室228に供給される一方、通路227を介して遅角油圧室229の作動油が排出されるように、各通路226,227とポートとの連通態様が切り替えられる。また、バルブタイミングをその状態に保持する場合には、図6(b)に示すように、各油圧室228,229の油圧が保持されるように、各通路226,227とポートとの連通が遮断される。更にバルブタイミングを遅角させる場合には、図6(c)に示すように、通路227を介して作動油が油圧ポンプ270から遅角油圧室229に供給される一方、通路226を介して進角油圧室228の作動油が排出されるように、各通路226,227とポートとの連通態様が切り替えられる。
ところで、シリンダヘッドを覆うシリンダヘッドカバー等、内燃機関の構成部材の外部に油圧コントロールバルブを取り付けるようにすると同内燃機関の大型化や油圧通路の複雑化を招くこととなるため、こうした油圧コントロールバルブをバルブタイミング変更機構の内部に組み込むことにより、内燃機関の小型化等を図ることが考えられる。
但し、このように油圧コントロールバルブがバルブタイミング変更機構に組み込まれている構成を採用する場合には、以下のような不都合が無視できないものとなる。すなわち、図7に示すように、バルブタイミング変更機構320とともに油圧コントロールバルブ330が回転すると、同油圧コントロールバルブ330のドレン口330aから排出された作動油は、種々の方向に飛散するようになる。ここで、バルブタイミング変更機構320においてクランクシャフトの回転力を伝達する伝達部位、すなわちバルブタイミング変更機構320のスプロケット321とタイミングチェーン323との掛合部分Aに作動油が付着すると、スプロケット321とタイミングチェーン323とが繰り返し噛み合う度に作動油には空気が巻き込まれるようになる。その結果、作動油は多量の気泡を含む状態となる。そして、このように気泡を含む作動油が作動油槽に戻された後、バルブタイミング変更機構320に再び供給されると、同機構320における作動油の供給圧が低下することとなり、ひいては可変動弁装置の作動特性の悪化を招くこととなる。なお、クランクシャフトの回転力がタイミングチェーン323からスプロケット321を介してバルブタイミング変更機構320に伝達される場合について説明したが、こうした作動油への空気の巻き込みは、クランクシャフトの回転力がベルト及びプーリによって伝達される場合や複数のギヤによって伝達される場合においても同様に発生する。
更に上述したような不都合は、バルブタイミング変更機構の内部に油圧コントロールバルブが設けられる内燃機関の可変動弁装置に限らず、カムシャフト等の回転体とともに回転する油圧作動機構と、油圧作動機構に組み込まれて回転体の回転軸周りに油圧作動機構と一体に回転する油圧コントロールバルブとを備える他の油圧駆動装置においても概ね共通したものとなっている。
この発明は上述したような本発明者の知見に基づいてなされたものであり、油圧コントロールバルブが油圧作動機構に組み込まれてそれが一体に回転する油圧駆動装置において、それらの回転に伴って油圧コントロールバルブのドレン口から排出される作動油が、油圧作動機構に回転力を伝達する伝達部位に移動し、空気を巻き込んでその作動油が多量の気泡を含んだ状態になることを抑制することのできる油圧駆動装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、回転体に設けられて同回転体とともに回転する油圧作動機構と、同油圧作動機構に作動油を給排することで同油圧作動機構の作動状態を制御する油圧コントロールバルブとを備え、同油圧コントロールバルブは前記油圧作動機構に組み込まれて前記回転体の回転軸周りに前記油圧作動機構と一体に回転する油圧駆動装置において、前記油圧コントロールバルブのドレン口から排出される作動油が前記油圧作動機構に回転力を伝達する伝達部位に移動することを規制する規制部を備えることをその要旨とする。
請求項1に記載の発明は、回転体に設けられて同回転体とともに回転する油圧作動機構と、同油圧作動機構に作動油を給排することで同油圧作動機構の作動状態を制御する油圧コントロールバルブとを備え、同油圧コントロールバルブは前記油圧作動機構に組み込まれて前記回転体の回転軸周りに前記油圧作動機構と一体に回転する油圧駆動装置において、前記油圧コントロールバルブのドレン口から排出される作動油が前記油圧作動機構に回転力を伝達する伝達部位に移動することを規制する規制部を備えることをその要旨とする。
同構成によれば、油圧コントロールバルブの回転に伴いそのドレン口から排出される作動油は、規制部によって油圧作動機構の回転力を伝達する伝達部位に移動することが規制される。そしてこうした移動が規制された状態で作動油は作動油槽に戻されるようになる。このため、油圧駆動装置からドレンされた作動油が伝達部位に移動してしまうことを抑制することができ、作動油槽の作動油が多量の気泡を含む状態となることを回避することができるようになる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の油圧駆動装置において、前記規制部は前記ドレン口をその全周にわたって囲繞する形状を有し同ドレン口から排出される作動油を前記伝達部位から離間する方向に案内する案内部材を含むことをその要旨とする。
同構成によれば、油圧コントロールバルブの回転に伴いそのドレン口から排出される作動油は案内部材の内壁に接触してドレン口から離間する方向に案内される。このため、ドレン口からドレンされた作動油が伝達部位側に移動してしまうことを好適に抑制することができるようになる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の油圧駆動装置において、前記規制部は前記回転体の回転軸方向にあって前記油圧作動機構と対向するように設けられる非回転体を含み、前記案内部材は前記ドレン口から排出される作動油を前記非回転体側に案内して同非回転体に接触させることをその要旨とする。
同構成によれば、油圧コントロールバルブの回転に伴いそのドレン口から排出される作動油は案内部材によって伝達部位から離間する方向に案内されることにより非回転体に接触する。そしてこのように非回転体に衝突することで作動油はその運動エネルギが殆ど消失し、その状態で作動油槽に戻されるようになる。このため、油圧駆動装置からドレンされた作動油が伝達部位に移動してしまうことを抑制することができるようになる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の油圧駆動装置において、前記案内部材は前記回転体の回転軸周りに同回転体と一体に回転するとともに前記非回転体に近接するように前記回転軸方向に延伸してその内壁が前記非回転体に近接するほど前記回転軸の径方向外側に拡大するテーパ形状を有してなることをその要旨とする。
同構成によれば、油圧コントロールバルブの回転に伴いそのドレン口から排出される作動油は案内部材の内壁に接触する。この内壁は非回転体に近接するほど回転軸の径方向外側に拡大するテーパ形状を有しているため、この内壁に接触した作動油には、案内部材の回転に伴う遠心力が作用するとともに非回転体側に移動しようとする分力が作用することとなる。その結果、作動油は案内部材の内壁に沿って回転体の軸方向に移動し、最終的には非回転体に向け流出して同非回転体に衝突するようになる。したがって、作動油はその運動エネルギが殆ど消失した状態で作動油槽に戻されるようになるため、油圧駆動装置からドレンされた作動油が伝達部位に移動してしまうことを抑制することができるようになる。
請求項5に記載の発明は、請求項3又は請求項4に記載の油圧駆動装置において、前記油圧コントロールバルブは、スプールと、同スプールに挿嵌されて前記回転体の回転軸方向に往復動可能な弁体と、同弁体を往復動させて前記油圧コントロールバルブの切替状態を変更するアクチュエータとを備えるものであり、前記非回転体は前記アクチュエータであることをその要旨とする。
同構成によれば、非回転体として油圧コントロールバルブを構成するアクチュエータを用いるため、こうした非回転体を別途設ける場合と比較して油圧駆動装置の構成を簡略化することができる。
なお、上記各請求項に記載の油圧駆動装置は、例えば請求項6によるように、回転体はその回転に伴って内燃機関の機関バルブを開閉するカムシャフトであり、油圧作動機構は油圧コントロールバルブにより作動油の給排状態が切り替えられることにより機関バルブのバルブタイミングを変更するバルブタイミング変更機構である、といった内燃機関の可変動弁装置として具現化することができる。こうした構成によれば、作動油が多量の気泡を含む状態となることを回避し、可変動弁装置に供給される作動油の油圧の低下やこれに起因するバルブタイミング変更時の作動応答性低下を抑制することができ、バルブタイミングを機関運転状態に基づき適切に制御することができるようになる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の油圧駆動装置において、前記油圧コントロールバルブは、スプールと、同スプールに挿嵌されて前記カムシャフトの回転軸方向に往復動可能な弁体と、同弁体を往復動させて前記油圧コントロールバルブの切替状態を変更するアクチュエータとを含み、同アクチュエータは機関本体の側部を形成するシリンダヘッドカバーの側壁に設けられることをその要旨とする。
同構成によれば、アクチュエータに接触した作動油の大部分は機関本体の側部の内壁を伝って流れ落ちるようになるため、内燃機関の内部に種々設けられた可動部分との接触を極力抑制することができ、そうした接触に起因する気泡の混入を避けつつ作動油を機関本体の下部に設けられる作動油槽に戻すことができるようになる。
以下、この発明にかかる油圧駆動装置を内燃機関のバルブタイミングを変更する可変動弁装置として具体化した一実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。
図1に、本実施形態にかかる内燃機関の可変動弁装置1についてその断面構造を示す。同図1に示すように、本実施形態における可変動弁装置1は、大きくは、吸気バルブのバルブタイミングを変更するバルブタイミング変更機構20と、同バルブタイミング変更機構20に作動油を給排することで同バルブタイミング変更機構20の作動状態を制御する油圧コントロールバルブ30とから構成されている。
図1に、本実施形態にかかる内燃機関の可変動弁装置1についてその断面構造を示す。同図1に示すように、本実施形態における可変動弁装置1は、大きくは、吸気バルブのバルブタイミングを変更するバルブタイミング変更機構20と、同バルブタイミング変更機構20に作動油を給排することで同バルブタイミング変更機構20の作動状態を制御する油圧コントロールバルブ30とから構成されている。
吸気カムシャフト10の先端(図1の右端)には同吸気カムシャフト10の径方向外側に伸びる複数のベーン(図示略)を有したベーン体22が一体回転可能に固定されている。また、このベーン体22の外周には、これを覆うようにしてスプロケット21が吸気カムシャフト10及びベーン体22に対して相対回転可能に設けられている。なお、このスプロケット21は、円板状をなす底板21a及び蓋21cと、これらに固定されるとともにタイミングチェーン23が巻装される本体21bとを備えている。この本体21bには吸気カムシャフト10の径方向内側に伸びる複数の凸部(図示略)が形成されている。そして、これら本体21bの凸部とベーン体22のベーンとの間の空間により、先の図6に示されるような複数の進角油圧室及び遅角油圧室(いずれも図示略)が形成されている。これら進角油圧室及び遅角油圧室の油圧によってベーンが保持されることにより、ベーン体22はスプロケット21とともに一体回転することができる。したがって、クランクシャフト(図示略)の回転力は、スプロケット21からベーン体22を介して吸気カムシャフト10に伝達されることとなる。
また、シリンダヘッド15の軸受部15aや吸気カムシャフト10等には、バルブタイミング変更機構20に対して作動油を供給するための通路や溝が形成されている。具体的には、シリンダヘッド15には軸受部15aの内周面に開口する通路11が設けられるとともに、吸気カムシャフト10にはこの通路11の開口と対向する位置に環状の溝12が形成されている。さらに、吸気カムシャフト10及びベーン体22には、その溝12から吸気カムシャフト10及びベーン体22の内部を吸気カムシャフト10の軸方向(以下、「回転軸方向」という)に延びる通路13と、ベーン体22の内周面に開口する通路25とがそれぞれ設けられている。そして、ベーン体22には、バルブタイミング変更機構20の進角油圧室に対して作動油を給排する進角油路26と、遅角油圧室に対して作動油を給排する遅角油路27がそれぞれ形成されている。
また、吸気カムシャフト10及びベーン体22の中心部を貫通する態様で油圧コントロールバルブ30がバルブタイミング変更機構20の内部に組み込まれている。油圧コントロールバルブ30は、その先端部(図1の右端部)が開口したスプール31と、同スプール31に挿嵌されて回転軸方向に往復動可能な弁体32とから構成されている。スプール31には、その内周面から外周面にかけて貫通するとともに回転軸方向において略等間隔を隔てて通路41〜43が形成されている。また、スプール31の外周面には、各通路41〜43の開口と対応する位置に環状の溝41a〜43aがそれぞれ形成されている。ここで、溝42aとベーン体22の内周面における通路25の開口とが対向する位置に形成されているため、ベーン体22の通路25とスプール31の通路42とは連通している。また、溝43aとベーン体22の内周面における遅角油路27の開口とが対向する位置に形成されているため、スプール31の通路43と遅角油路27とは連通している。
弁体32は、回転軸方向に延びる通路33がその内部に形成されている。また、弁体32は、その基端部(図1の左端部)と先端部(図1の右端部)において、通路33から弁体32の外周面に貫通する通路36及びドレン口34が形成されている。これら、通路36及びドレン口34は弁体32の周方向に沿って複数形成されている。さらに、弁体32の外周面にあって、通路36及びドレン口34の形成箇所の中間部分には環状の溝35が形成されている。なお、作動油は弁体32のドレン口34から外部に排出可能となっている。
また、回転軸方向にあってバルブタイミング変更機構20と対向する位置には弁体32を駆動するためのアクチュエータ60が設けられている。このアクチュエータ60は、吸気カムシャフト10の軸方向に位置する機関本体の側部、具体的にはシリンダヘッドカバー5に取り付けられている。一方、弁体32の通路33においてその基端側にはスプリング38が設けられている。そして、弁体32は、このスプリング38により先端側に付勢される一方、弁体32の先端部37がアクチュエータ60の駆動部60aによって基端側に付勢されている。このアクチュエータ60は、図示しない電子制御装置により生成される駆動信号に基づいて駆動される電磁ソレノイド式のアクチュエータであり、その駆動部60aを回転軸方向に変位させることにより弁体32をスプリング38の付勢力に抗して所定の位置に変位させることができる。
また、可変動弁装置1には、吸気カムシャフト10及びベーン体22等と一体回転する案内部材50が設けられている。この案内部材50は、スプール31とベーン体22との間に挿嵌されるボス51と、そのボス51よりも先端側に位置するテーパ部55とを備えている。また、案内部材50は、そのボス51の内周面から外周面にかけて貫通する通路52と、ボス51の外周面にて同通路52と連通する環状の溝52aとを有している。ここで、ボス51の外周面に形成された溝52aとスプール31の溝41aとは通路52によって連通されている。そして、進角油路26においてベーン体22の内周面における開口と溝52aとが対向して形成されているため、通路52を介してスプール31の通路41と進角油路26とが連通状態となっている。
こうした構成を備える可変動弁装置1においては、アクチュエータ60の駆動部60aによって弁体32の先端部37を付勢し、回転軸方向における同弁体32の位置を変更することにより、油圧コントロールバルブ30の切替状態が変更される。そしてこれにより、バルブタイミング変更機構20の各油圧室に対する作動油の給排状態が変更される結果、吸気バルブのバルブタイミングが変更又は保持されることとなる。次に、こうしたバルブタイミングの変更時及び保持時における作動油の給排状態について図1〜図3を参照して詳しく説明する。
まず、吸気バルブのバルブタイミングが進角側に変更されるときは、図1に矢印にて示すように、シリンダヘッド15の通路11に供給された作動油は同通路11から吸気カムシャフト10の溝12に供給された後、通路13及び通路25を介してスプール31の通路42に供給される。そして更に、作動油はこの通路42から弁体32の溝35に供給される。
ここで、アクチュエータ60による弁体32の駆動を通じて、溝35はスプール31の通路41と連通状態となっているため、図1に矢印にて示すように、溝35に導入された作動油は通路41に供給され、更に通路41から通路52を介して進角油路26に供給される。一方、スプール31の通路43が弁体32の通路36と連通状態となっているため、作動油は遅角油路27から通路43及び通路36を介して通路33内に導入され、同通路33を流れた後ドレン口34から流出する。その結果、バルブタイミング変更機構20において進角油圧室に作動油が供給される一方、遅角油圧室から作動油が排出され、吸気バルブのバルブタイミングが進角される。
つづいて、吸気バルブのバルブタイミングが保持されるときは、図2に示すように、上述した進角側に変更されるときよりも弁体32がアクチュエータ60による駆動を通じて基端側に変位する。ここで、溝35がスプール31の通路41,43のいずれとも連通状態とならず、スプール31の通路43が弁体32の通路33と連通状態とならないため、作動油は進角油路26及び遅角油路27のどちらに対しても給排されない。その結果、進角油圧室及び遅角油圧室の油圧は変化せず、吸気バルブのバルブタイミングは現状のまま維持されることとなる。
また、吸気バルブのバルブタイミングが遅角側に変更されるときは、図3に示すように、上述した保持されるときよりも弁体32がアクチュエータ60による駆動を通じて更に基端側に変位する。ここで、溝35はスプール31の通路43と連通状態となっているため、図3に矢印にて示すように、溝35に導入された作動油は通路43に供給され、同通路43から遅角油路27に供給される。一方、スプール31の通路41が弁体32のドレン口34と連通状態となっているため、作動油は進角油路26から通路52及び通路41を介して通路33内に導入され、ドレン口34から流出する。その結果、バルブタイミング変更機構20において遅角油圧室に作動油が供給される一方、進角油圧室から作動油が排出され、吸気バルブのバルブタイミングが遅角される。
ところで、本実施形態のように油圧コントロールバルブ30がバルブタイミング変更機構20に組み込まれている構成を採用した場合、バルブタイミング変更機構20の回転に伴って、油圧コントロールバルブ30のドレン口34から排出された作動油がタイミングチェーン23とスプロケット21との掛合部分に付着する可能性がある。そして、このように掛合部分に作動油が付着するとタイミングチェーン23とスプロケット21とが繰り返し噛み合う度に作動油に対して多量の空気が巻き込まれるため、作動油は多量の気泡を含む状態となる。また、ドレン口34から排出された作動油の一部が落下してクランクシャフトとタイミングチェーン23との掛合部分に付着すると、同様に気泡が混入するようになり、更に作動油が付着したタイミングチェーン23が再びバルブタイミング変更機構20のスプロケット21と噛み合うことによって作動油は更に多くの気泡を含んだ状態となる。そしてこのように気泡を含む作動油がバルブタイミング変更機構20に再び供給されると、同機構20における作動油の供給圧が低下することとなり、ひいては可変動弁装置の作動特性の悪化を招くこととなる。
そこで、本実施形態の可変動弁装置1においては、上述したように油圧コントロールバルブ30のドレン口34から排出された作動油がバルブタイミング変更機構20における回転力を伝達する伝達部位、すなわちタイミングチェーン23とスプロケット21との掛合部分に移動してしまうことを抑制するべく、ドレン口34から排出された作動油を案内部材50によって案内しアクチュエータ60に衝突させるようにしている。本実施形態においては、この案内部材50及びアクチュエータ60が規制部に相当する。次に、この案内部材50、特にそのテーパ部55の形状について、図4を参照して詳細に説明する。
図4に示すように、案内部材50のテーパ部55は、上述した通り回転軸周方向に沿ってドレン口34をその全周にわたって囲繞しており、その内壁55aがアクチュエータ60に近接するほど回転軸の径方向外側に拡大するテーパ形状を有している。
このため、ドレン口34から作動油が排出されると、図4に矢印にて示すように、作動油は回転軸遠心方向に飛散したりそのまま流れ落ちたりするものの、テーパ部55の内壁55aに接触することとなる。この内壁55aに接触した作動油には案内部材50の回転に伴う遠心力が作用するとともにアクチュエータ60側に移動しようとする分力が作用することとなる。その結果、作動油はテーパ部55の内壁55aに沿って回転軸方向に移動し、最終的にはアクチュエータ60に向け流出して同アクチュエータ60に衝突するようになる。そして、アクチュエータ60に案内された作動油はアクチュエータ60に衝突することでその運動エネルギが殆ど消失する。こうしてアクチュエータ60に接触した作動油の大部分は機関本体の側部の内壁を伝って流れ落ちるようになるため、内燃機関の内部に種々設けられた可動部分との接触を極力抑制することができ、そうした接触に起因する気泡の混入を避けつつ作動油を機関本体の下部に設けられる作動油槽に戻すことができるようになる。
以上説明した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)油圧コントロールバルブ30の回転に伴いそのドレン口34から排出される作動油は案内部材50、詳しくはそのテーパ部55の内壁55aに接触する。この内壁55aはアクチュエータ60に近接するほど回転軸の径方向外側に拡大するテーパ形状を有してなるため、この内壁55aに接触した作動油には案内部材50の回転に伴う遠心力が作用するとともにアクチュエータ60側に移動しようとする分力が作用することとなる。その結果、作動油はテーパ部55の内壁55aに沿って吸気カムシャフト10の軸方向に移動し、最終的にはアクチュエータ60に向け流出して同アクチュエータ60に衝突するようになる。したがって、作動油はその運動エネルギが殆ど消失した状態で作動油槽に戻されるようになるため、可変動弁装置1からドレンされた作動油が伝達部位に移動してしまうことを抑制することができ、作動油槽の作動油が多量の気泡を含む状態となることを回避することができるようになる。
(1)油圧コントロールバルブ30の回転に伴いそのドレン口34から排出される作動油は案内部材50、詳しくはそのテーパ部55の内壁55aに接触する。この内壁55aはアクチュエータ60に近接するほど回転軸の径方向外側に拡大するテーパ形状を有してなるため、この内壁55aに接触した作動油には案内部材50の回転に伴う遠心力が作用するとともにアクチュエータ60側に移動しようとする分力が作用することとなる。その結果、作動油はテーパ部55の内壁55aに沿って吸気カムシャフト10の軸方向に移動し、最終的にはアクチュエータ60に向け流出して同アクチュエータ60に衝突するようになる。したがって、作動油はその運動エネルギが殆ど消失した状態で作動油槽に戻されるようになるため、可変動弁装置1からドレンされた作動油が伝達部位に移動してしまうことを抑制することができ、作動油槽の作動油が多量の気泡を含む状態となることを回避することができるようになる。
(2)特に高回転時にあっては、作動油の吐出量、吸気カムシャフト10の回転、及び同回転に伴って作動油に作用する遠心力がいずれも上昇するようになるため、伝達部位に付着する作動油の量が更に多くなり、上述したような作動油への気泡の混入はもとより、多量の作動油が付着した状態でタイミングチェーン23とスプロケット21とが噛み合うことによりフリクションの増大を招くおそれがある。本実施形態においては、可変動弁装置1からドレンされた作動油が伝達部位に移動してしまうことを抑制することにより、上述したフリクションの増大を抑制することができるようになる。
(3)非回転体として油圧コントロールバルブ30を構成するアクチュエータ60を用いるため、こうした非回転体を別途設ける場合と比較して可変動弁装置1の構成を簡略化することができる。
(4)作動油が多量の気泡を含む状態となることを回避し、可変動弁装置1に供給される作動油の油圧の低下やこれに起因するバルブタイミング変更時の作動応答性低下を抑制することができ、バルブタイミングを機関運転状態に基づき適切に制御することができるようになる。
(5)アクチュエータ60に接触した作動油の大部分は機関本体の側部の内壁を伝って流れ落ちるようになるため、内燃機関の内部に種々設けられた可動部分との接触を極力抑制することができ、そうした接触に起因する気泡の混入を避けつつ作動油を機関本体の下部に設けられる作動油槽に戻すことができるようになる。
尚、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・上記実施形態においては、案内部材50、正確にはそのテーパ部55とアクチュエータ60とによって作動油の飛散を抑制するようにしていたが、アクチュエータのみによって抑制することもできる。具体的には、図5に示すように、アクチュエータ160には、そのバルブタイミング変更機構120に対向する面から同バルブタイミング変更機構120に近接する方向に延伸するとともに排出口155bを有する延伸部155を形成し、同延伸部155によって油圧コントロールバルブ130のドレン口134を囲繞する、といった構成を採用することもできる。こうした構成においては、油圧コントロールバルブ130のドレン口134から排出された作動油は、延伸部155又はアクチュエータ160に衝突するため、その衝突に伴って運動エネルギが殆ど消失した状態となり、伝達部位に移動してしまうことが抑制されることとなる。
・上記実施形態においては、案内部材50、正確にはそのテーパ部55とアクチュエータ60とによって作動油の飛散を抑制するようにしていたが、アクチュエータのみによって抑制することもできる。具体的には、図5に示すように、アクチュエータ160には、そのバルブタイミング変更機構120に対向する面から同バルブタイミング変更機構120に近接する方向に延伸するとともに排出口155bを有する延伸部155を形成し、同延伸部155によって油圧コントロールバルブ130のドレン口134を囲繞する、といった構成を採用することもできる。こうした構成においては、油圧コントロールバルブ130のドレン口134から排出された作動油は、延伸部155又はアクチュエータ160に衝突するため、その衝突に伴って運動エネルギが殆ど消失した状態となり、伝達部位に移動してしまうことが抑制されることとなる。
・案内部材50をボス51とテーパ部55とによって構成するようにしたが、案内部材50は少なくともテーパ部55のように作動油をアクチュエータ60側に案内する機能を備える部位を有するものであれば、その形状は適宜変更することができる。
・案内部材50に全体がテーパ形状を有するテーパ部55を設けることにより作動油をアクチュエータ60側に案内するようにしたが、こうした機能はドレン口34を全周にわたって囲繞する内壁面が少なくともテーパ面となっていれば、上記テーパ部55とは異なる形状の部材によって実現することもできる。
・上記実施形態では、図4に示されるように、テーパ部55として、その内壁55aが吸気カムシャフト10の回転軸に対して一定の角度をもって傾斜する形状を有するものを例示したが、例えば、同テーパ部55はこの傾斜角度がアクチュエータ60側に近接するほど小さくなる若しくは大きくなる形状を有するものであってもよい。すなわち、ドレン口34から排出された作動油を確実にアクチュエータ60側に案内できるのであれば、その形状の変更は可能である。
・油圧コントロールバルブ30のドレン口34から排出される作動油を案内部材50によってアクチュエータ60に接触させるようにしていた。この他、案内部材を設ける代わりにドレン口の形状を変更するようにしてもよい。具体的には、例えば同ドレン口の内壁が吸気カムシャフトの回転軸に対して一定の角度をもって傾斜する形状を有するようにしてもよい。こうした形態においては、ドレン口から排出される際に作動油は同ドレン口の内壁に沿って吸気カムシャフトの軸方向に移動することとなるため、タイミングチェーンとスプロケットとの掛合部分に移動してしまうことを抑制することができる。
・アクチュエータ60は、電磁ソレノイド式のものを採用していたが、油圧式、空気圧式等々、その他のアクチュエータを採用してもよい。
・アクチュエータ60がシリンダヘッドカバー5に取り付けられる形態を例示したが、こうした形態に限られるものではなく、アクチュエータはシリンダヘッドカバー以外の部位に取り付けられるものであってもよい。こうした形態においては、上記実施形態における効果(1)〜(4)に準ずる効果を得ることができる。
・アクチュエータ60がシリンダヘッドカバー5に取り付けられる形態を例示したが、こうした形態に限られるものではなく、アクチュエータはシリンダヘッドカバー以外の部位に取り付けられるものであってもよい。こうした形態においては、上記実施形態における効果(1)〜(4)に準ずる効果を得ることができる。
・アクチュエータ60を非回転体として用いるようにしていたが、非回転体としてシリンダヘッドカバー等、アクチュエータ以外の部材を採用することも可能である。こうした構成においても、上記実施形態における効果(1)及び(2)、(4)に準ずる効果を得ることはできる。
・バルブタイミング変更機構20として吸気バルブのバルブタイミングを変更するものを例示していたが、排気バルブのバルブタイミングを変更するものであってもよい。
・クランクシャフトの回転力がタイミングチェーン23からスプロケット21を介してバルブタイミング変更機構20に伝達される場合について説明したが、こうした作動油への空気の巻き込みはタイミングチェーンとスプロケットに限らず発生する。例えば、クランクシャフトの回転力がベルト及びプーリによって伝達される場合や複数のギヤによって伝達される場合においても同様に発生する。
・クランクシャフトの回転力がタイミングチェーン23からスプロケット21を介してバルブタイミング変更機構20に伝達される場合について説明したが、こうした作動油への空気の巻き込みはタイミングチェーンとスプロケットに限らず発生する。例えば、クランクシャフトの回転力がベルト及びプーリによって伝達される場合や複数のギヤによって伝達される場合においても同様に発生する。
・上記実施形態では、バルブタイミング変更機構20に組み込まれた油圧コントロールバルブ30を備える可変動弁装置1に本発明を適用した例を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えばカムシャフト等の回転体とともに回転する油圧作動機構に組み込まれて同油圧作動機構と一体に回転する油圧コントロールバルブを備える他の油圧駆動装置であってもよい。
1…可変動弁装置、5…シリンダヘッドカバー、10…吸気カムシャフト、11,13,25,33,36,41,42,43,52,226,227…通路、12,35,41a,42a,43a,52a…溝、15…シリンダヘッド、15a…軸受部、20,120,220,320…バルブタイミング変更機構、21,224,321…スプロケット、21a…底板、21b…本体、21c…蓋、22,225…ベーン体、23,323…タイミングチェーン、26…進角油路、27…遅角油路、30,130,230,330…油圧コントロールバルブ、31…スプール、32…弁体、34,134,330a…ドレン口、37…先端部、38…スプリング、50…案内部材、51…ボス、55…テーパ部、55a…内壁、60,160…アクチュエータ、60a…駆動部、155…延伸部、155b…排出口、224a…凸部、225a…ベーン、228…進角油圧室、229…遅角油圧室、270…油圧ポンプ、280…作動油槽、A…掛合部分。
Claims (7)
- 回転体に設けられて同回転体とともに回転する油圧作動機構と、同油圧作動機構に作動油を給排することで同油圧作動機構の作動状態を制御する油圧コントロールバルブとを備え、同油圧コントロールバルブは前記油圧作動機構に組み込まれて前記回転体の回転軸周りに前記油圧作動機構と一体に回転する油圧駆動装置において、
前記油圧コントロールバルブのドレン口から排出される作動油が前記油圧作動機構に回転力を伝達する伝達部位に移動することを規制する規制部を備える
ことを特徴とする油圧駆動装置。 - 前記規制部は前記ドレン口をその全周にわたって囲繞する形状を有し同ドレン口から排出される作動油を前記伝達部位から離間する方向に案内する案内部材を含む
請求項1に記載の油圧駆動装置。 - 請求項2に記載の油圧駆動装置において、
前記規制部は前記回転体の回転軸方向にあって前記油圧作動機構と対向するように設けられる非回転体を含み、
前記案内部材は前記ドレン口から排出される作動油を前記非回転体側に案内して同非回転体に接触させる
ことを特徴とする油圧駆動装置。 - 前記案内部材は前記回転体の回転軸周りに同回転体と一体に回転するとともに前記非回転体に近接するように前記回転軸方向に延伸してその内壁が前記非回転体に近接するほど前記回転軸の径方向外側に拡大するテーパ形状を有してなる
請求項3に記載の油圧駆動装置。 - 前記油圧コントロールバルブは、スプールと、同スプールに挿嵌されて前記回転体の回転軸方向に往復動可能な弁体と、同弁体を往復動させて前記油圧コントロールバルブの切替状態を変更するアクチュエータとを備えるものであり、
前記非回転体は前記アクチュエータである
請求項3又は請求項4に記載の油圧駆動装置。 - 前記回転体はその回転に伴って内燃機関の機関バルブを開閉するカムシャフトであり、
前記油圧作動機構は前記油圧コントロールバルブにより作動油の給排状態が切り替えられることにより前記機関バルブのバルブタイミングを変更するバルブタイミング変更機構である
請求項1〜5のいずれか一項に記載の油圧駆動装置。 - 前記油圧コントロールバルブは、スプールと、同スプールに挿嵌されて前記カムシャフトの回転軸方向に往復動可能な弁体と、同弁体を往復動させて前記油圧コントロールバルブの切替状態を変更するアクチュエータとを含み、同アクチュエータは機関本体の側部を形成するシリンダヘッドカバーの側壁に設けられる
請求項6に記載の油圧駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009246571A JP2011094491A (ja) | 2009-10-27 | 2009-10-27 | 油圧駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2009246571A JP2011094491A (ja) | 2009-10-27 | 2009-10-27 | 油圧駆動装置 |
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ID=44111690
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JP2009246571A Pending JP2011094491A (ja) | 2009-10-27 | 2009-10-27 | 油圧駆動装置 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013064360A (ja) * | 2011-09-19 | 2013-04-11 | Denso Corp | 液圧式バルブタイミング調整装置 |
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CN110678629A (zh) * | 2017-05-30 | 2020-01-10 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 液压凸轮轴调节器 |
-
2009
- 2009-10-27 JP JP2009246571A patent/JP2011094491A/ja active Pending
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