JP2011093015A - ハンドアイ式ビンピッキングロボットの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロボットアームの手先部にハンドアイセンサを取り付けたビンピッキングロボットにおいて、ハンドアイセンサの存在を考慮した周辺との干渉防止を図ること。
【解決手段】ロボット1のエンドエフェクタ17をワーク15のピッキングに適した姿勢でピッキング箇所に位置させる前に、そこに位置させた場合の多関節型アーム5のA1軸乃至A6軸6e〜6jの回転角度を検出する。また、ピッキング箇所へのエンドエフェクタ17の移動中に各A1軸乃至A6軸6e〜6jの回転角度を実測する。そして、検出又は実測した回転角度中に、干渉が発生する組み合わせとして干渉パターンテーブルに定義された、A2軸6f及びA3軸6gの回転角度の組み合わせパターンや、A5軸6i及びA6軸6jの回転角度の組み合わせパターンが含まれていれば、ハンドアイセンサ11がロボット1の基台3又は多関節型アーム5に干渉するものと判断する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ビンピッキングロボットの制御装置に係り、特に、ピッキングするワークの位置や姿勢を検出するハンドアイセンサをロボットアームの手先部に有するハンドアイ式ビンピッキングロボットの制御装置に関するものである。
ロボットアームの手先部に取り付けたエンドエフェクタによってトレイのワークをピッキングするビンピッキングロボットにおいては、ワークの位置や姿勢を検出するセンサをワークのトレイの付近に配置する代わりに、手先部に取り付けたハンドアイセンサによりワークの位置や姿勢を検出するハンドアイ方式を採用する場合が増えている。それは、主に以下に示すような理由による。
まず、ピッキングするワーク(例えば部品)を収容したトレイが複数ある場合は、それらのトレイに沿ってセンサを広範囲に移動させる必要がある。また、ワークがトレイに山積みされた部品等である場合、各ワークの位置や姿勢を正確に検出するためには、様々な角度からワークを測定する必要がある。さらに、ワークが小物部品等である場合のように、ショートレンジのセンサを使用しなければならない場合は、ワークに近接してセンサが配置されることから、ロボットアームのアプローチ経路と干渉する恐れがある。
そこで、上述した事情に対応するために、シリンダレール等を用いてセンサを高速移動できるようにすることも考えられる。しかし、構成が大がかりになってしまい、また、レイアウト変更や部品トレイの追加等によってセンサの移動範囲が変わったときに、構成を全面的に改めなければならず汎用性に欠けるという弱点がある。その点、ハンドアイ方式であれば上述した点にも柔軟に対応できるので、近年採用するケースが増えている。
ところで、ビンピッキングロボットにおいては、ピッキングするワークの位置及び姿勢の情報に基づいて、その都度ロボットアームや手先部のエンドエフェクタの移動パターンが変わるので、ティーチングによって予め決められたパターンで移動するロボットとは異なり、ロボットアームやエンドエフェクタが他の物体と干渉することを防ぐための対策が必要になる。
ロボット自身の干渉に対する対策としては、周辺の物体との干渉時にその衝撃を減らす技術や(例えば、特許文献1)、周辺の移動体の移動経路を推定してそれらとの干渉を未然に防止する技術(例えば、特許文献2)等が多数提案されている。
特開2002−283278号公報 特開2004−1217号公報
しかし、ハンドアイ方式の場合は、ロボットアーム自身だけでなくそれに付随するハンドアイセンサの存在を考慮して干渉防止を図る必要があるので、既存の技術をそのまま利用することができない。
本発明は前記事情に鑑みなされたもので、本発明の目的は、ロボットアームの手先部にハンドアイセンサを取り付けたハンドアイ方式ビンピッキングロボットにおいて、ハンドアイセンサの存在を考慮した周辺との干渉防止を図ることができる制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載した本発明のハンドアイ式ビンピッキングロボットの制御装置は、
ロボットアームの手先部に取り付けたエンドエフェクタによりワークをピッキングする際に、前記手先部のハンドアイセンサのセンシング結果によって認識した前記ワークの位置及び姿勢に基づいて、該ワークのピッキングに適した前記エンドエフェクタの姿勢を決定し、前記エンドエフェクタが前記ワークの位置において前記決定した姿勢となるように前記ロボットアームを駆動させるハンドアイ式ビンピッキングロボットの制御装置において、
前記ロボットアームの各自由軸における回転角度の、前記ハンドアイセンサと前記ロボットアームとが干渉する組み合わせパターンを定義する干渉パターンテーブルを記憶するテーブル記憶手段と、
前記エンドエフェクタが前記ワークの位置において前記決定した姿勢となるように前記ロボットアームを駆動させた場合の、前記各自由軸における回転角度の組み合わせパターンと、前記干渉パターンテーブルにおいて定義された組み合わせパターンとの照合に基づいて、前記エンドエフェクタが前記ワークの位置において前記決定した姿勢となるように前記ロボットアームを駆動させた場合に、前記ハンドアイセンサと前記ロボットアームとが干渉するか否かを判定する移動先干渉判定手段と、
前記移動先干渉判定手段が干渉しないと判定した場合に、前記エンドエフェクタが前記ワークの位置において前記移動先干渉判定手段が干渉しないと判定した姿勢となるように、停止中の前記ロボットアームを駆動させる駆動手段と、
前記移動先干渉判定手段が干渉すると判定した場合に、前記ワークのピッキングに適した前記エンドエフェクタの姿勢を新たに決定する姿勢再決定手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項1に記載した本発明のハンドアイ式ビンピッキングロボットの制御装置によれば、ワークのピッキングに適した姿勢が決定されると、その姿勢でピッキング箇所にエンドエフェクタを位置させた場合に、ハンドアイセンサとロボットアームとが衝突して干渉するか否かが判定される。干渉すると判定されると、ワークのピッキングに適した新たな姿勢が決定される。干渉しないと判定されると、ロボットアームの駆動によりエンドエフェクタがピッキング箇所に向けて移動される。
以上の動作を、ロボットアームの各自由軸における回転角度の組み合わせパターンの内容に基づいて決定し行うことができるので、手先部に取り付けたハンドアイセンサの存在を考慮したロボットアームとの干渉防止を的確に図ることができる。
また、請求項2に記載した本発明のハンドアイ式ビンピッキングロボットの制御装置は、請求項1に記載した本発明のハンドアイ式ビンピッキングロボットの制御装置において、
前記駆動手段により前記ロボットアームを駆動させている間、前記各自由軸における回転角度を検出する回転角度検出手段と、
前記回転角度検出手段により検出された前記各自由軸における回転角度の組み合わせパターンと、前記干渉パターンテーブルにおいて定義された組み合わせパターンとの照合に基づいて、前記ロボットアームの駆動中に前記ハンドアイセンサと前記ロボットアームとが干渉するか否かを判定する駆動中干渉判定手段と、
前記駆動中干渉判定手段が干渉すると判定した場合に、前記ロボットアームの駆動を停止させる停止手段とをさらに備えており、
前記姿勢再決定手段は、前記駆動中干渉判定手段が干渉すると判定した場合に、前記停止手段が駆動を停止させた前記ロボットアームの前記駆動手段による再駆動以降の前記エンドエフェクタの姿勢を新たに決定する、
ことを特徴とする。
請求項2に記載した本発明のハンドアイ式ビンピッキングロボットの制御装置によれば、請求項1に記載した本発明のハンドアイ式ビンピッキングロボットの制御装置において、ピッキング箇所に向けたエンドエフェクタの移動中にも、ハンドアイセンサとロボットアームとが衝突して干渉するか否かが随時判定される。干渉すると判定されると、エンドエフェクタのピッキング箇所に向けた移動が停止され、ワークのピッキングに適した新たな姿勢が決定されて、ロボットアームの駆動によるエンドエフェクタのピッキング箇所に向けた移動が再開される。干渉しないと判定されると、エンドエフェクタのピッキング箇所に向けた移動が継続される。
以上の動作も、ロボットアームの各自由軸における回転角度の組み合わせパターンの内容に基づいて決定し行うことができるので、手先部に取り付けたハンドアイセンサの存在を考慮したロボットアームとの干渉防止を的確に図ることができる。
さらに、上記目的を達成するため、請求項3に記載した本発明のハンドアイ式ビンピッキングロボットの制御装置は、
ロボットアームの手先部に取り付けたエンドエフェクタによりワークをピッキングする際に、前記手先部のハンドアイセンサのセンシング結果によって認識した前記ワークの位置及び姿勢に基づいて、該ワークのピッキングに適した前記エンドエフェクタの姿勢を決定し、前記エンドエフェクタが前記ワークの位置において前記決定した姿勢となるように前記ロボットアームを駆動させるハンドアイ式ビンピッキングロボットの制御装置において、
前記ロボットアームの各自由軸における回転角度の、前記ハンドアイセンサと前記ロボットアームとが干渉する組み合わせパターンを定義する干渉パターンテーブルを記憶するテーブル記憶手段と、
前記エンドエフェクタが前記ワークの位置において、前記ハンドアイセンサと前記ロボットアームとが干渉しない姿勢となるように、前記ロボットアームを駆動させる駆動手段と、
前記駆動手段により前記ロボットアームを駆動させている間、前記各自由軸における回転角度を検出する回転角度検出手段と、
前記回転角度検出手段により検出された前記各自由軸における回転角度の組み合わせパターンと、前記干渉パターンテーブルにおいて定義された組み合わせパターンとの照合に基づいて、前記ロボットアームの駆動中に前記ハンドアイセンサと前記ロボットアームとが干渉するか否かを判定する駆動中干渉判定手段と、
前記駆動中干渉判定手段が干渉すると判定した場合に、前記ロボットアームの駆動を停止させる停止手段と、
前記駆動中干渉判定手段が干渉すると判定した場合に、前記停止手段が駆動を停止させた前記ロボットアームの前記駆動手段による再駆動以降の前記エンドエフェクタの姿勢を新たに決定する姿勢再決定手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項3に記載した本発明のハンドアイ式ビンピッキングロボットの制御装置によれば、ハンドアイセンサとロボットアームとが衝突して干渉することがないような、ワークのピッキングに適した姿勢で、エンドエフェクタがピッキング箇所に位置するように、ロボットアームの駆動によりエンドエフェクタがピッキング箇所に向けて移動される間、ハンドアイセンサとロボットアームとが衝突して干渉するか否かが随時判定される。干渉すると判定されると、エンドエフェクタのピッキング箇所に向けた移動が停止され、ワークのピッキングに適した新たな姿勢が決定されて、ロボットアームの駆動によるエンドエフェクタのピッキング箇所に向けた移動が再開される。干渉しないと判定されると、エンドエフェクタのピッキング箇所に向けた移動が継続される。
以上の動作を、ロボットアームの各自由軸における回転角度の組み合わせパターンの内容に基づいて決定し行うことができるので、手先部に取り付けたハンドアイセンサの存在を考慮したロボットアームとの干渉防止を的確に図ることができる。
また、請求項4に記載した本発明のハンドアイ式ビンピッキングロボットの制御装置は、請求項2又は3に記載した本発明のハンドアイ式ビンピッキングロボットの制御装置において、前記姿勢再決定手段は、前記停止手段が駆動を停止させた前記ロボットアームの前記駆動手段による再駆動時の前記エンドエフェクタの姿勢を、前記停止手段による前記ロボットアームの駆動停止時とは異なる姿勢に、新たに決定することを特徴とする。
請求項4に記載した本発明のハンドアイ式ビンピッキングロボットの制御装置によれば、請求項2又は3に記載した本発明のハンドアイ式ビンピッキングロボットの制御装置において、ハンドアイセンサとロボットアームとが衝突して干渉すると判定されて、エンドエフェクタのピッキング箇所に向けた移動が停止されると、その時点と異なるエンドエフェクタの姿勢が新たに決定されて、その決定されたエンドエフェクタの姿勢から、ロボットアームの駆動によるエンドエフェクタのピッキング箇所に向けた移動が再開される。
したがって、ワークのピッキングに適した新たなエンドエフェクタの姿勢を、ロボットアームの駆動停止時とは異なる姿勢として容易に決定することができ、手先部に取り付けたハンドアイセンサの存在を考慮したロボットアームとの干渉防止を、より簡素なロジックで図ることができる。
さらに、請求項5に記載した本発明のハンドアイ式ビンピッキングロボットの制御装置は、請求項1、2、3又は4に記載した本発明のハンドアイ式ビンピッキングロボットの制御装置において、前記エンドエフェクタが前記手先部から立設されており、前記エンドエフェクタを前記手先部からの立設方向と平行に延在する回転軸の周りに回転させる前記自由軸を、前記手先部が有しており、前記干渉パターンテーブルが、前記手先部の前記自由軸を含む前記ロボットアームの各自由軸における回転角度の組み合わせパターンを定義するものであることを特徴とする。
請求項5に記載した本発明のハンドアイ式ビンピッキングロボットの制御装置によれば、請求項1、2、3又は4に記載した本発明のハンドアイ式ビンピッキングロボットの制御装置において、エンドエフェクタのピッキング箇所への移動中と移動後とを問わず、ハンドアイセンサをエンドエフェクタと共に手先部に対して回転させると、ロボットアームに対するハンドアイセンサの相対位置が変化する。また、エンドエフェクタのピッキング箇所への移動後には、ハンドアイセンサをエンドエフェクタと共に手先部に対して回転させた場合、その回転角度とエンドエフェクタの形態次第では、エンドエフェクタのワークに対する姿勢を変えずにハンドアイセンサの位置を回転前の位置から変化させることができる。
したがって、ロボットアームの位置や姿勢を全体的に大幅に変更することなく、ロボットアームの手先部の自由軸を適宜回転させるだけで、ハンドアイセンサがロボットアームに干渉しない状態を作ることができる。このため、ハンドアイセンサの干渉防止のためにエンドエフェクタのピッキング箇所への移動が頻繁に停止、変更されるのを防ぐことができる。
本発明のハンドアイ式ビンピッキングロボットの制御装置によれば、ロボットアームの手先部にハンドアイセンサを取り付けたハンドアイ方式ビンピッキングロボットにおいて、ロボットアームに対するハンドアイセンサの干渉防止を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る制御装置を用いたハンドアイ式ビンピッキングロボットの概略構成を示す説明図である。 図1のハンドアイ式ビンピッキングロボットの電気的な概略構成を示すブロック図である。 図1のロボットコントローラのRAMに記憶される干渉パターンテーブルの説明図である。 図1のロボットコントローラのRAMに記憶される干渉パターンテーブルの説明図である。 図2のロボットコントローラのCPUがROMに格納されたプログラムにしたがって行う制御を示すフローチャートである。 図2のロボットコントローラのCPUがROMに格納されたプログラムにしたがって行う制御の変形例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る制御装置を用いたハンドアイ式ビンピッキングロボットの概略構成を示す説明図である。
図1中引用符号1で示す本実施形態のハンドアイ式ビンピッキングロボット(以下、「ロボット」と略記する。)は、ロボット1の設置面Aに設置されたトレー13内にランダムに積み上げ収容されたワーク15のビンピッキングを行うものである。そして、ロボット1は、円柱状の基台3上に設置された多関節型アーム5の先端にフランジ部9(請求項中の手先部に相当)を有している。なお、本実施形態では、基台3及び多関節型アーム5によって、請求項中のロボットアームが構成されている。
前記多関節型アーム5は、基台3側から順に第1乃至第4の4つのアーム部6a〜6dを有している。基台3と第1アーム部6aはA1軸6eで回転可能に連結されている。第1アーム部6aと第2アーム部6bはA2軸6fで回転可能に連結されている。第2アーム部6bと第3アーム部6cはA3軸6gで回転可能に連結されている。第3アーム部6cの先端側(第4アーム部6d側)はA4軸6hにより、基端側(第2アーム部6b側)に対して回転可能とされている。第3アーム部6cと第4アーム部6dはA5軸6iで回転可能に連結されている。第4アーム部6dの先端には、A6軸6jを介してフランジ部9が回転可能に連結されている。A1〜A6の各軸6e〜6jは、請求項中の自由軸にそれぞれ相当している。
このように構成された本実施形態のロボット1においては、多関節型アーム5に内蔵したA1〜A6の各軸6e〜6j用のロータリアクチュエータ5A〜5F(図2参照)に、ロボットコントローラ31から適切な制御値を与えることで、基台3に対して多関節型アーム5を適切な姿勢とする。
このような構成のロボット1は、位置ベクトルによって各部の位置及び姿勢を管理する。この位置及び姿勢の管理にはロボット座標系(請求項中のベース座標系に相当)が用いられる。ロボット座標系は、ロボット原点Oを原点とする座標系である。このロボット原点Oは、ロボット1の設置面Aに対向する基台3の設置面3aの中心点に設定される。
なお、フランジ部9にはエンドエフェクタ17が取り付けられる。但し、このエンドエフェクタ17は、ロボット1の出荷段階ではフランジ部9に取り付けられていない。エンドエフェクタ17は、ロボット1の受け入れ先において、ロボット1を使用するシステム上の作業に適したものが適宜取り付けられる。本実施形態では、ワークをピッキングするためのグリッパタイプのエンドエフェクタ17がフランジ部9に取り付けられている。
また、フランジ部9には、ステー9aを介してハンドアイセンサ11が取り付けられる。ハンドアイセンサ11は、エンドエフェクタ17によってピッキングするワーク15の位置及び姿勢を検出するためのものである。ハンドアイセンサ11としては、例えばレーザスキャナを用いることができる。レーザスキャナでは、レーザ光等の測定光をポリゴンミラー及びガルバノミラーによって2次元方向に走査して測定対象物に照射し、その反射光を受光する。ハンドアイセンサ11で受光した測定対象物からの反射光を、後述するハンドアイコントローラ19で解析することで、測定対象物の3次元形状を検出することができる。本実施形態では、ハンドアイセンサ11は矩形の箱状を呈している。
そして、フランジ部9に取り付けられたエンドエフェクタ17とハンドアイセンサ11は、フランジ部9に対するエンドエフェクタ17の立設方向と平行に延在する回転軸であるA6軸6jの周りに、A6軸6j用のロータリアクチュエータ5Fによって回転することができる。
本実施形態においてロボット1の設置面Aに対するハンドアイセンサ11の干渉の有無を判定するために、ハンドアイセンサ11には干渉候補点が設定される。本実施形態の場合は、ハンドアイセンサ11の先端がエンドエフェクタ17の先端よりも出っ張らないので、ハンドアイセンサ11の先端側の外側に位置する2箇所の角部が干渉候補点に設定される。ハンドアイセンサ11の先端がエンドエフェクタ17の先端よりも出っ張る場合は、ハンドアイセンサ11の先端側の内側2箇所の角部も干渉候補点となる。
エンドエフェクタ17やハンドアイセンサ11は、ロボット1の出荷段階ではフランジ部9に取り付けられていない。したがって、後述するロボットコントローラ31(図2参照)がロボット1の位置及び姿勢を制御するために有しているロボット座標系における位置ベクトルのデータは、フランジ部9までの分だけである。フランジ部9に取り付けたエンドエフェクタ17やハンドアイセンサ11の位置及び姿勢の管理には、エンドエフェクタ17の代表点であるツールセンターポイントTCPを原点とするツール座標系が用いられる。本実施形態では、ツールセンターポイントTCPは、グリッパの両チャックの先端中央の空間に設定される。
ツール座標系は、ロボット1の受け入れ側において行う較正作業によって、後からロボットコントローラ31に設定される。ツール座標系の較正は、ロボット1のフランジ部9に対するエンドエフェクタ17の取付点を原点とするロボット手先座標系を用いて行う。具体的には、ロボット手先座標系から見たツール座標系の相対的位置・姿勢を較正することで行う。そして、ロボット手先座標系から見たツール座標系の相対的位置・姿勢を記述する行列やベクトルを表すデータを、ロボットコントローラ31に与える。
したがって、ロボットコントローラ31では、ロボット座標系におけるロボット手先座標系の原点の位置ベクトルに基づいて、エンドエフェクタ17のツールセンターポイントTCPやハンドアイセンサ11のロボット座標系における位置ベクトルを特定することができる。また、ロボットコントローラ31では、ハンドアイセンサ11によるワーク15からの測定光の反射光の解析でハンドアイコントローラ19が検出した、ハンドアイセンサ11から見たワーク15の位置及び姿勢に基づいて、ワーク15のロボット座標系における位置ベクトルを特定することができる。
また、本実施形態では、ロボットコントローラ31が、ハンドアイセンサ11が基台3や多関節型アーム5と干渉(衝突)するか否かを、ロボットコントローラ31が有する後述のRAMに記憶された干渉パターンテーブル(図3、図4参照)を用いて判定する。
図2は、図1のハンドアイ式ビンピッキングロボットの電気的な概略構成を示すブロック図である。図2に示すように、ハンドアイコントローラ19は、CPU、RAM、及び、ROMを有している。CPUは、ROMに格納された解析プログラムを実行することにより、ハンドアイセンサ11によるワーク15からの測定光の反射光を解析して、ハンドアイセンサ11から見たワーク15の位置及び姿勢を検出する。そして、CPUは、検出した結果をロボットコントローラ31に出力する。なお、RAMは、CPUが上記の処理を実行する際の作業エリア等として利用される。
一方、図2に示すロボットコントローラ31は、ハンドアイコントローラ19において検出されたハンドアイセンサ11に対するワーク15の位置及び姿勢に基づいて、そのワーク15のピッキングに適した姿勢で、そのワーク15をピッキングするピッキング箇所にエンドエフェクタ17が移動するように、図1に示すロボット1の多関節型アーム5を動作させる制御を行う。
また、ロボットコントローラ31は、エンドエフェクタ17の移動中や移動先でハンドアイセンサ11が基台3や多関節型アーム5と干渉(衝突)しないようにするために、多関節型アーム5やエンドエフェクタ17、ハンドアイセンサ11の位置と姿勢に関する制御を行う。
そのために、ロボットコントローラ31は、ロボット座標系におけるフランジ部9の座標値と、ツール座標系におけるエンドエフェクタ17のツールセンターポイントTCP及びハンドアイセンサ11の座標値をと管理する。
そして、上述した管理を行うために、図2に示すロボットコントローラ31は、CPU31aやRAM31b及びROM31cを有するコンピュータによって構成される。このロボットコントローラ31には、ロボット1の多関節型アーム5のA1軸乃至A6軸6e〜6jを回転させるためのA1軸乃至A6軸6e〜6j用のロータリアクチュエータ5A〜5Fのドライブ回路5G〜5Lと、A1軸乃至A6軸6e〜6j用のロータリアクチュエータ5A〜5Fによる各軸の回転方向及び回転角度(又は回転量)を検出するロータリセンサ5M〜5R(請求項中の回転角度検出手段に相当)とが接続される。
上述したロボットコントローラ31のRAM31b(請求項中のテーブル記憶手段に相当)には、図3及び図4に示す干渉パターンテーブルが記憶されている。図3に示す干渉パターンテーブルは、多関節型アーム5のA2軸6f及びA3軸6gに関する、ハンドアイセンサ11が基台3や多関節型アーム5と干渉しないようにするための回転角度範囲を規定している。図4に示す干渉パターンテーブルは、多関節型アーム5のA5軸6iとA6軸6jに関する、ハンドアイセンサ11が多関節型アーム5と干渉しないようにするための回転角度範囲を規定している。
具体的には、図3に示す干渉パターンテーブルでは、多関節型アーム5のA6軸6jよりも先の部分を360°回転させた場合のハンドアイセンサ11の軌跡(図3中の挿絵のロボットアーム先端にある球状部分)が、基台3と第1及び第2の各アーム部6a,6bとのいずれにも干渉しないような、A2軸6fとA3軸6gの回転角度範囲の組み合わせパターンを定義している。詳しくは、A2軸6fとA3軸6gの回転角度範囲の組み合わせパターンが、図3中の網掛けされたエリアに存在する場合は、ハンドアイセンサ11が、基台3か、又は、第1及び第2の各アーム部6a,6bのいずれかに、干渉することになる。
また、図4に示す干渉パターンテーブルでは、多関節型アーム5のA5軸6iとA6軸6jをそれぞれ回転させた場合に、ハンドアイセンサ11が第3アーム部6cと干渉しないような、A5軸6iとA6軸6jの回転角度範囲の組み合わせパターンを定義している。詳しくは、A5軸6iとA6軸6jの回転角度範囲の組み合わせパターンが、図4中の網掛けされたエリアに存在する場合は、ハンドアイセンサ11が第3アーム部6cと干渉することになる。
次に、ロボットコントローラ31のCPU31aがROM31cに格納されたプログラムにしたがって行う制御を、図5のフローチャートを参照して説明する。
まず、ロボットコントローラ31のCPUは、トレー13内のワーク15の位置及び姿勢をハンドアイコントローラ19に検出させるために、多関節型アーム5を駆動させてハンドアイセンサ11をトレー13に接近させる(ステップS1)。なお、このとき、ハンドアイセンサ11はトレー13の若干上方に位置して測定光をワーク15に照射する。そのため、ここでの多関節型アーム5の駆動によってハンドアイセンサ11が設置面Aに干渉することはない。
次に、ロボットコントローラ31のCPUは、ハンドアイコントローラ19がハンドアイセンサ11からの測定光の反射光に基づいて検出した、ハンドアイセンサ11から見たワーク15の位置及び姿勢を示すデータを受信する(ステップS3)。そして、受信したデータに基づいて、ピッキングするワーク15を特定し(ステップS5)、特定したピッキング対象のワーク15のピッキングに適したエンドエフェクタ17のピッキング箇所及び姿勢を決定する(ステップS7)。
続いて、多関節型アーム5を駆動してエンドエフェクタ17をステップS7で決定した姿勢でピッキング箇所に位置させた場合に、ハンドアイセンサ11が基台3又は多関節型アーム5と干渉(衝突)するか否かを判定する(ステップS9)。
ステップS9の判定は、ステップS7で決定した姿勢でエンドエフェクタ17をピッキング箇所に位置させたときの、多関節型アーム5(フランジ部9を含む)のA1軸乃至A6軸6e〜6jのロボット座標系における位置ベクトルや、エンドエフェクタ17及びハンドアイセンサ11のツール座標系における位置ベクトルから、逆キネマティクス方程式を解いて求めた、A1軸乃至A6軸6e〜6j用のロータリアクチュエータ5A〜5FによるA1軸乃至A6軸6e〜6jの回転角度を用いて行う。
詳しくは、求めたA1軸乃至A6軸6e〜6jの回転角度の組み合わせパターンが、RAM31bに記憶された図3や図4の干渉パターンテーブルにおける網掛けされたエリアの回転角度の組み合わせパターンを含むか否かによって、ピッキング箇所でハンドアイセンサ11が基台3又は多関節型アーム5に干渉するか否かを判定する。A1軸乃至A6軸6e〜6jの回転角度の組み合わせパターンが図3や図4における網掛けされたエリアの回転角度の組み合わせパターンを含む場合は、ピッキング箇所でハンドアイセンサ11が基台3又は多関節型アーム5に干渉するものと判定する。
ハンドアイセンサ11が基台3又は多関節型アーム5と干渉すると判定された場合は(ステップS9でYES)、ステップS7にリターンして、ピッキング対象のワーク15のピッキングに適したエンドエフェクタ17のピッキング箇所及び姿勢を新たに決定する。
なお、ステップS9からリターンしたステップS7で新たに決定するのは、ピッキング対象のワーク15のピッキングに適したエンドエフェクタ17の姿勢のみとしてもよい。また、図5中の破線で示すように、ステップS9からのリターン先をステップS7ではなくステップS5として、ピッキングするワーク15を特定し直してから、次のステップS7で、ピッキング対象のワーク15のピッキングに適したエンドエフェクタ17のピッキング箇所及び姿勢を新たに決定してもよい。
一方、多関節型アーム5を駆動してエンドエフェクタ17をステップS7で決定した姿勢でピッキング箇所に位置させた場合に、干渉しないと判定された場合は(ステップS9でNO)、直前のステップS7で決定した姿勢でエンドエフェクタ17がピッキング箇所に移動するように、多関節型アーム5を駆動させる(ステップS11)。そして、エンドエフェクタ17がピッキング箇所に移動するまで多関節型アーム5を駆動させている間(ステップS13でNOの間)、ロータリセンサ5M〜5Rからの入力信号に基づいて、ハンドアイセンサ11が基台3又は多関節型アーム5と干渉(衝突)する(しそうになっている)か否かを判定する(ステップS15)。
なお、ステップS15の判定は、ロータリセンサ5M〜5Rからの入力信号によって示されるA1軸乃至A6軸6e〜6jの各回転角度の組み合わせパターンが、RAM31bの図3や図4の干渉パターンテーブルにおける網掛けされたエリアの回転角度の組み合わせパターンを含むか否かによって行う。ロータリセンサ5M〜5Rからの入力信号によるA1軸乃至A6軸6e〜6jの回転角度の組み合わせパターンが、図3や図4における網掛けされたエリアの回転角度の組み合わせパターンを含む場合は、エンドエフェクタ17のピッキング箇所への移動中に、ハンドアイセンサ11が基台3又は多関節型アーム5に干渉する(しそうになっている)ものと判定する。
ハンドアイセンサ11が基台3又は多関節型アームと干渉(衝突)しない(しそうになっていない)場合は(ステップS15でNO)、ステップS11にリターンして、多関節型アーム5の駆動を継続する。ハンドアイセンサ11が基台3又は多関節型アーム5と干渉(衝突)する(しそうになっている)場合は(ステップS15でYES)、多関節型アーム5の駆動を停止させ(ステップS17)、ステップS7にリターンして、ピッキング対象のワーク15のピッキングに適したエンドエフェクタ17のピッキング箇所及び姿勢を新たに決定する。
なお、ここでも、ステップS15からリターンしたステップS7で新たに決定するのは、ピッキング対象のワーク15のピッキングに適したエンドエフェクタ17の姿勢のみとしてもよい。また、図5中の破線で示すように、ステップS15からのリターン先をステップS7ではなくステップS5として、ピッキングするワーク15を特定し直してから、次のステップS7で、ピッキング対象のワーク15のピッキングに適したエンドエフェクタ17のピッキング箇所及び姿勢を新たに決定してもよい。
そして、エンドエフェクタ17がピッキング箇所に移動するまで多関節型アーム5を駆動させたならば(ステップS13でYES)、エンドエフェクタ17によりピッキング対象のワーク15をピッキングさせて、所定の移動先に搬送させる動作を、エンドエフェクタ17及び多関節型アーム5に行わせる(ステップS19)。以上で、一連の制御が終了する。その後、必要なワーク15のピッキングが終了するまで、図5のフローチャートの制御が繰り返し実行される。
以上の説明からも明らかなように、本実施形態では、ステップS9が、請求項中の移動先干渉判定手段に対応する処理となっている。また、本実施形態では、ステップS11が、請求項中の駆動手段に対応する処理となっている。さらに、本実施形態では、ステップS15が、請求項中の駆動中干渉判定手段に対応する処理となっている。
また、本実施形態では、ステップS17が、請求項中の停止手段に対応する処理となっている。さらに、本実施形態では、ステップS9やステップS15からリターンして実行されるステップS7が、請求項中の姿勢再決定手段に対応する処理となっている。
このように構成された本実施形態のロボットコントローラ31が行うロボット1の制御によれば、エンドエフェクタ17をピッキング対象のワーク15のピッキング箇所に適切な姿勢で移動させる経路や移動先において、ハンドアイセンサ11が基台3又は多関節型アーム5と干渉しそうな場合には、エンドエフェクタ17の移動が停止され、新たな姿勢を決定した上でエンドエフェクタ17の移動が再開される。
そのため、ロボット1のフランジ部9に取り付けられたハンドアイセンサ11について、基台3又は多関節型アーム5との干渉を確実に防止することができる。
なお、本実施形態では、図5のフローチャートに示すように、ハンドアイセンサ11が基台3又は多関節型アーム5と干渉(衝突)する(しそうになっている)場合(ステップS15でYES)に、多関節型アーム5の駆動を停止させた後(ステップS17)、ステップS7にリターンして、ピッキング対象のワーク15のピッキングに適したエンドエフェクタ17のピッキング箇所及び姿勢を新たに決定する構成とした。
しかし、図6のフローチャートに示すように、多関節型アーム5の駆動を停止させた後(ステップS17)、ステップS17における多関節型アーム5の停止時とは異なるエンドエフェクタ17の姿勢を新たに決定し(ステップS19)、エンドエフェクタ17が決定した姿勢となるように多関節型アーム5を駆動させた後(ステップS21)、ステップS11にリターンして、ステップS7で決定した姿勢でエンドエフェクタ17がピッキング箇所に移動するように、多関節型アーム5を駆動させるようにしてもよい。このように構成する場合には、ステップS19が、請求項中の姿勢再決定手段に対応する処理となる。
このように構成した場合には、ワーク15のピッキングに適した新たなエンドエフェクタ17の姿勢を、多関節型アーム5の駆動停止時とは異なる姿勢として容易に決定することができ、ロボット1のフランジ部9に取り付けられたハンドアイセンサ11の、基台3又は多関節型アーム5との干渉防止を、より簡素な姿勢再決定のロジックで図ることができる。
また、本実施形態では、多関節型アーム5の第4アーム部6dとフランジ部9とが、A6軸6jを介して回転可能に連結されており、フランジ部9に取り付けられたエンドエフェクタ17とハンドアイセンサ11が、フランジ部9に対するエンドエフェクタ17の立設方向と平行に延在する回転軸であるA6軸6jの周りに、A6軸6j用のロータリアクチュエータ5Fによって回転できる構成とした。そして、ロボットコントローラ31のRAM31bに記憶されている図4の干渉パターンテーブルに、A6軸6jに関する、ハンドアイセンサ11が多関節型アーム5と干渉しないようにするための回転角度範囲が、規定されているものとした。
しかし、A6軸6jを省略して多関節型アーム5の第4アーム部6dとフランジ部9とを回転不能に連結したロボット1についても本発明は適用可能であり、その場合は、図4の干渉パターンテーブルにおけるA6軸6jに関する回転角度範囲を規定する内容部分は、省略しても良い。
さらに、上述した実施形態では、グリッパタイプのエンドエフェクタ17をフランジ部9に取り付けたロボット1を例に取って説明した。しかし、本発明は、例えば吸着パッドによるエンドエフェクタ等、グリッパタイプ以外のエンドエフェクタをフランジ部9に取り付けたロボット1であっても、ワーク15のビンピッキングに適したハンドアイ方式のロボットの制御に広く適用可能である。
1 ハンドアイ式ビンピッキングロボット
3 基台(ロボットアーム)
3a 設置面
5 多関節型アーム(ロボットアーム)
5A〜5F ロータリアクチュエータ
5G〜5L ドライブ回路
5M〜5R ロータリセンサ(回転角度検出手段)
6a 第1アーム部
6b 第2アーム部
6c 第3アーム部
6d 第4アーム部
6e A1軸(自由軸)
6f A2軸(自由軸)
6g A3軸(自由軸)
6h A4軸(自由軸)
6i A5軸(自由軸)
6j A6軸(自由軸)
9 フランジ部(手先部)
9a ステー
11 ハンドアイセンサ
13 トレー
15 ワーク
17 エンドエフェクタ
19 ハンドアイコントローラ
31 ロボットコントローラ(移動先干渉判定手段、駆動手段、駆動中干渉判定手段、停止手段、姿勢再決定手段)
A 設置面
A1 代表点

Claims (5)

  1. ロボットアームの手先部に取り付けたエンドエフェクタによりワークをピッキングする際に、前記手先部のハンドアイセンサのセンシング結果によって認識した前記ワークの位置及び姿勢に基づいて、該ワークのピッキングに適した前記エンドエフェクタの姿勢を決定し、前記エンドエフェクタが前記ワークの位置において前記決定した姿勢となるように前記ロボットアームを駆動させるハンドアイ式ビンピッキングロボットの制御装置において、
    前記ロボットアームの各自由軸における回転角度の、前記ハンドアイセンサと前記ロボットアームとが干渉する組み合わせパターンを定義する干渉パターンテーブルを記憶するテーブル記憶手段と、
    前記エンドエフェクタが前記ワークの位置において前記決定した姿勢となるように前記ロボットアームを駆動させた場合の、前記各自由軸における回転角度の組み合わせパターンと、前記干渉パターンテーブルにおいて定義された組み合わせパターンとの照合に基づいて、前記エンドエフェクタが前記ワークの位置において前記決定した姿勢となるように前記ロボットアームを駆動させた場合に、前記ハンドアイセンサと前記ロボットアームとが干渉するか否かを判定する移動先干渉判定手段と、
    前記移動先干渉判定手段が干渉しないと判定した場合に、前記エンドエフェクタが前記ワークの位置において前記移動先干渉判定手段が干渉しないと判定した姿勢となるように、停止中の前記ロボットアームを駆動させる駆動手段と、
    前記移動先干渉判定手段が干渉すると判定した場合に、前記ワークのピッキングに適した前記エンドエフェクタの姿勢を新たに決定する姿勢再決定手段と、
    を備えることを特徴とするハンドアイ式ビンピッキングロボットの制御装置。
  2. 前記駆動手段により前記ロボットアームを駆動させている間、前記各自由軸における回転角度を検出する回転角度検出手段と、
    前記回転角度検出手段により検出された前記各自由軸における回転角度の組み合わせパターンと、前記干渉パターンテーブルにおいて定義された組み合わせパターンとの照合に基づいて、前記ロボットアームの駆動中に前記ハンドアイセンサと前記ロボットアームとが干渉するか否かを判定する駆動中干渉判定手段と、
    前記駆動中干渉判定手段が干渉すると判定した場合に、前記ロボットアームの駆動を停止させる停止手段とをさらに備えており、
    前記姿勢再決定手段は、前記駆動中干渉判定手段が干渉すると判定した場合に、前記停止手段が駆動を停止させた前記ロボットアームの前記駆動手段による再駆動以降の前記エンドエフェクタの姿勢を新たに決定する、
    ことを特徴とする請求項1記載のハンドアイ式ビンピッキングロボットの制御装置。
  3. ロボットアームの手先部に取り付けたエンドエフェクタによりワークをピッキングする際に、前記手先部のハンドアイセンサのセンシング結果によって認識した前記ワークの位置及び姿勢に基づいて、該ワークのピッキングに適した前記エンドエフェクタの姿勢を決定し、前記エンドエフェクタが前記ワークの位置において前記決定した姿勢となるように前記ロボットアームを駆動させるハンドアイ式ビンピッキングロボットの制御装置において、
    前記ロボットアームの各自由軸における回転角度の、前記ハンドアイセンサと前記ロボットアームとが干渉する組み合わせパターンを定義する干渉パターンテーブルを記憶するテーブル記憶手段と、
    前記エンドエフェクタが前記ワークの位置において、前記ハンドアイセンサと前記ロボットアームとが干渉しない姿勢となるように、前記ロボットアームを駆動させる駆動手段と、
    前記駆動手段により前記ロボットアームを駆動させている間、前記各自由軸における回転角度を検出する回転角度検出手段と、
    前記回転角度検出手段により検出された前記各自由軸における回転角度の組み合わせパターンと、前記干渉パターンテーブルにおいて定義された組み合わせパターンとの照合に基づいて、前記ロボットアームの駆動中に前記ハンドアイセンサと前記ロボットアームとが干渉するか否かを判定する駆動中干渉判定手段と、
    前記駆動中干渉判定手段が干渉すると判定した場合に、前記ロボットアームの駆動を停止させる停止手段と、
    前記駆動中干渉判定手段が干渉すると判定した場合に、前記停止手段が駆動を停止させた前記ロボットアームの前記駆動手段による再駆動以降の前記エンドエフェクタの姿勢を新たに決定する姿勢再決定手段と、
    を備えることを特徴とするハンドアイ式ビンピッキングロボットの制御装置。
  4. 前記姿勢再決定手段は、前記停止手段が駆動を停止させた前記ロボットアームの前記駆動手段による再駆動時の前記エンドエフェクタの姿勢を、前記停止手段による前記ロボットアームの駆動停止時とは異なる姿勢に、新たに決定することを特徴とする請求項2又は3記載のハンドアイ式ビンピッキングロボットの制御装置。
  5. 前記エンドエフェクタは前記手先部から立設されており、前記エンドエフェクタを前記手先部からの立設方向と平行に延在する回転軸の周りに回転させる前記自由軸を、前記手先部が有しており、前記干渉パターンテーブルは、前記手先部の前記自由軸を含む前記ロボットアームの各自由軸における回転角度の組み合わせパターンを定義するものであることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のハンドアイ式ビンピッキングロボットの制御装置。
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