JP2011092542A - 洗濯乾燥機 - Google Patents

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宏和 大江
Takeo Noguchi
武夫 野口
Akitaka Konishi
朗登 小西
Takuma Tanaka
拓馬 田中
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Abstract

【課題】乾燥風による冷却水の巻き上げを、循環風路の複雑化を伴わない簡素な構成により防止し得る洗濯乾燥機を提供する。
【解決手段】洗濯乾燥機の循環風路5は、洗濯槽2の底面下部に開口する導出口50に連続する上行ダクト52と、上行ダクト52の上端から洗濯槽2の上部を通って前方に延びる前行ダクト53とを備える。冷却水を給水する冷却水管59は、上行ダクト52の下部の湾曲部の近傍に接続し、上行ダクト52の内部に、冷却水管59の接続部の下位置に張り出すように防風板6を設けて、上行ダクト52内を上昇する乾燥風の流れが、防風板6に当たり、冷却水管59の接続部に直接作用しないように構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、洗濯槽内で回転する回転ドラムの内部に乾燥風を循環させる循環風路を備える洗濯乾燥機に関する。
近年、斜めドラム式の洗濯乾燥機が広く普及している。この洗濯乾燥機は、有底円筒形の洗濯槽を、一側の開口が上向きとなるように水平面に対して軸心を傾けた姿勢で弾性支持し、この洗濯槽の内部に有底円筒形の回転ドラムを、一側の開口を洗濯槽の開口と同側に向けて同軸上での回転可能に配した構成となっている。洗濯物は、洗濯槽及び回転ドラムの開口を経て回転ドラムの内部に投入され、洗濯槽の底部に溜まる洗濯水に浸されて、回転ドラムの回転による持ち上げ及び落下を繰り返して洗濯される。
洗濯乾燥機は、以上の洗濯運転の終了後、すすぎ運転及び脱水運転を経て乾燥運転を実行する。乾燥運転においては、脱水を終えた洗濯物を収容する回転ドラムの内部に乾燥風が循環せしめられ、回転ドラム内の洗濯物は、回転ドラムの回転による持ち上げ及び落下を繰り返し、循環する乾燥風と接触することにより、残留水分を奪われて乾燥する。
洗濯乾燥機は、以上の如き乾燥風を循環させる循環風路を備えている。循環風路は、洗濯槽の後下部に設けた導出口と洗濯槽の前上部に設けた導入口とを、洗濯槽の後部外側に沿って上方に延びる上行ダクトと、洗濯槽の上部外側に沿って前方に延びる前行ダクトとにより連絡し、これらの中途に、リントフィルタ、送風ファン及び加熱ヒータを配して構成されている。送風ファンが起風する乾燥風は、加熱ヒータにより加熱され、導入口を経て回転ドラムの内部に導入され、回転ドラム内の洗濯物に当たり、該洗濯物の水分を奪って導出口を経て循環風路内に戻る。循環風路内に戻った乾燥風は、一旦冷却され、含有水分を液化分離させて除湿された後、リントフィルタを通過して塵埃を捕捉され、加熱ヒータにより再加熱されて回転ドラムの内部に導入されて循環使用される。
乾燥風は、導出口の近傍の上行ダクトの底部を流れる冷却水と接触することで冷却される。冷却水は、洗濯水の給水系の中途で分岐され上行ダクトの中途に接続された給水管により逐次給水され、洗濯槽の内部を通って排水系に排出されるようになしてある。
このように構成された洗濯乾燥機においては、循環風路内を高速度で流れる乾燥風が冷却水の一部を巻き上げ、水滴を含んだ状態で下流側に流れ、この水滴が、リントフィルタを濡らして目詰まりさせ、リントフィルタの頻繁な交換を強いられるという問題がある。また乾燥風量が少なくなり、乾燥効率が低下する結果、乾燥運転の所要時間が増大するという問題もある。
このような問題に着目し、特許文献1、2に開示された洗濯乾燥機においては、上行ダクトと前行ダクトとを、水平方向に屈曲した後に逆向きに折り返す折り返し部により連絡し、この折り返し部の下流側にリントフィルタを配して、乾燥風に含まれる水滴を折り返し部の下壁面に衝突させて排除し、リントフィルタへの到達を防止するように構成している。特許文献2に開示された洗濯乾燥機においては、更に、折り返し部の下壁面に抑止リブを設けて、微小な水滴をも排除するようにしている。
特開2007−190042号公報 特開2008−161396号公報
以上のように構成された特許文献1、2の洗濯乾燥機においては、リントフィルタの目詰まり防止に所定の効果が得られるが、上行ダクトと前行ダクトとの間に折り返し部が設けられることから、循環風路の形状が複雑となり、洗濯槽の周辺の限られた空間内での配置が難しくなる上、循環風路内の通気抵抗が増大し、乾燥風を起風する送風ファンの負荷が増大し、運転コストの増加を招くという問題がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、乾燥風による冷却水の巻き上げを、循環風路の複雑化を伴わない簡素な構成により防止し得る洗濯乾燥機を提供することを目的とする。
本発明に係る洗濯乾燥機は、洗濯物を投入されて回転する回転ドラムを収容する有底円筒形の洗濯槽の内部に乾燥風を循環させる循環風路と、該循環風路の中途に接続された冷却水の給水管とを備える洗濯乾燥機において、前記循環風路の内部に、前記給水管の接続位置の下側に張り出すように設けられた防風板を備えることを特徴とする。
本発明においては、給水管の接続位置の下側に張り出す防風板が循環風路内を流れる乾燥風に当たり、該乾燥風が、給水管から給水される冷却水に直接的に作用することを防止する。冷却水は、防風板の上に集められた水流となって滞留部に落下する際に乾燥風に接触するのみであり、乾燥風中への水滴の混入を有効に防止することができる。
また本発明に係る洗濯乾燥機は、前記循環風路が、前記洗濯槽の底面に開設された導出口から方向を転換して上方に延びる上行ダクトを有し、前記給水管は、方向転換のために前記上行ダクトの中途に湾曲部の近傍に接続してあり、前記防風板は、前記湾曲部の内側となる前記上行ダクトの内面に設けてあることを特徴とする。
この発明においては、循環風路内を流れる乾燥風が、上行ダクトへの移行のために設けられた湾曲部の外側に集中し、乾燥風の風速が、湾曲部の外側で高く、内側で低くなることに着目し、風速が低い側に給水管の接続部及び防風板を配置することにより、冷却水が水滴となって乾燥風中に混入することをより確実に防止する。
更に本発明に係る洗濯乾燥機は、前記防風板は、張り出し側の端部を上として傾斜する傾斜部を備えることを特徴とする。
この発明において、上行ダクト内を上向きに流れる乾燥風は、防風板に設けた傾斜部に当たる。傾斜部は、張り出し側を上、即ち、循環風の流れの方向とした傾斜を有しているため、防風板による乾燥風の通気抵抗の増加を軽微に抑えることができる。
本発明に係る洗濯乾燥機においては、循環風路内を流れる乾燥風が防風板に当たり、冷却水の給水位置に直接作用せず、また冷却水は、防風板上に集められて水流となって循環風路内に流下するから、冷却水が水滴となって乾燥風中に混入し、下流側に位置するリントフィルタの目詰まり等の不具合の発生を有効に防止することができる上、循環風路内にに張り出す防風板を設けるだけの簡素な構成により目的を達成することができ、通気抵抗の増加を軽微に抑え、乾燥風を起風する送風ファンの負荷の増大を防止することができる等、本発明は優れた効果を奏する。
本発明に係る洗濯乾燥機の外観を略示する斜視図である。 本発明に係る洗濯乾燥機の内部構成を略示する縦断面図である。 洗濯槽の後側から見た循環風路の平面図である。 冷却水管の接続部近傍において上行ダクトを破断して示す斜視図である。
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係る洗濯乾燥機の外観を略示する斜視図、図2は、本発明に係る洗濯乾燥機の内部構成を略示する縦断面図である。
図2に示すように本発明に係る洗濯乾燥機は、外装を構成する外箱1の内部に洗濯槽2及び回転ドラム3を備えている。洗濯槽2は、一側に開口20を備える大径の有底円筒体であり、外箱1の底面に立設された複数本の支持脚21(1本のみ図示)により、前記開口20の側を上とし、水平面に対して軸心を傾けた傾斜姿勢を保って弾性支持されている。
外箱1の前面(図2の左側面)には、洗濯槽2の開口20を臨む位置に、蓋体10により開閉自在に洗濯物Aの投入口11が開設されており、この投入口11と洗濯槽2の開口20との間は、ベローズ12により液密に封止されている。なお本願出願人は、洗濯槽2の開口20にも蓋体(内蓋)を設け、この蓋板が、外箱1の投入口11の蓋体10(外蓋)と連動して開閉される蓋構造を先に提案しており、本発明の洗濯乾燥機においても同様の蓋構造を採用し得ることは言うまでもない。
洗濯槽2の内部には、回転ドラム3が収容されている。回転ドラム3は、洗濯槽2よりもやや小径の有底円筒体であり、一側の開口30を洗濯槽2の開口20の内側に臨ませ、洗濯槽2の底部中央に固設されたドラムモータ4の出力軸40の端部に連結してあり、該ドラムモータ4の駆動により、洗濯槽2の内部にて回転するように構成されている。
回転ドラム3は、開口30の外側に周設された流体バランサ31を備えている。該流体バランサ31は、回転ドラム3の回転時に、これに伴う振動を吸収、緩和する作用をなす。ドラムモータ4は、洗濯槽2の底板の外側に連設されたモータ室41の内部に構成してある。ドラムモータ4の出力軸40は、洗濯槽2の底板を液密に貫通し、該底板の中央に突出しており、回転ドラム3は、この突出端部に連結してある。
図2に示すように回転ドラム3の周壁には、多数の小孔32が全面に亘って貫通形成されており、また回転ドラム3の内面には、軸長方向に延びるバッフル33が周方向に等配をなして複数突設されている。なお図2中には、図面の煩雑化を避けるべく、小孔32の一部と一つのバッフル33のみを図示してある。
図1に示すように、外箱1の前面には、蓋体10の近傍にドア開ボタン13が設けてある。また蓋体10には、該蓋体10の閉止時に押圧操作するための押圧部14が設けてある。蓋体10は、ドア開ボタン13の操作により開放され、また周縁部を把持して閉操作し、前記押圧部14を外側から押すことにより閉止される。外箱1の前面に設けた投入口11は、洗濯槽2及び回転ドラム3の開口20,30に臨ませてある。
以上の如く構成された洗濯乾燥機の洗濯運転は、外箱1前面の蓋体10により投入口11を開放して洗濯物Aを投入し、該蓋体10を閉止した後、後述するように、洗濯槽2の内部に洗濯水を給水し、ドラムモータ4を駆動して回転ドラム3を回転せしめて実施される。前述のように回転ドラム3の周壁には、多数の小孔32が貫通形成され、また回転ドラム3の内面には、複数のバッフル33が突設されているため、回転ドラム3の内部の洗濯物Aは、前記小孔32を経て回転ドラム3内に流入する洗濯水中に浸され、前記バッフル33の作用による持ち上げ及び落下を含めて洗濯水と共に攪拌されて洗濯される。
図1に示すように、外箱1の前面上部には、各種の操作のための操作キー及び各種の表示のための表示部を備える操作パネル15が設けてある。該操作パネル15は、これの内側に位置して外箱1の内部に設けた運転制御部16(図2参照)に接続してあり、前述した洗濯運転、及び後述する乾燥運転、更には、これらの間に実施されるすすぎ運転及び脱水運転は、操作パネル15の操作に応じた運転制御部16の動作により実行される。
外箱1の後部上面には、水道への接続端となる給水口17が設けてあり、該給水口17は、外箱1の内側に設けた給水弁18に接続されている。給水弁18は、複数の給水出口を有する多連形の電磁弁である。給水弁18の第1給水出口は、給水管19を介して洗濯槽2の底板近傍の上部周面に接続されており、給水弁18が第1給水出口に切り換えられた場合、給水口17への給水は、給水弁18及び給水管19を経て洗濯槽2の内部に供給され、前述した洗濯運転における洗濯水として使用される。なお給水管19の中途には、公知のように洗剤ケースを配置し、給水と共に適量の洗剤が導入されるように構成することができる。
また洗濯槽2には、最下位置となる底板近傍の周面に導水管22が接続されており、この導水管22は、外箱1内側の前下部に固定支持された筒形のフィルタケース23に接続されている。フィルタケース23の内部には、繊維屑等の異物を捕捉するリントフィルタ24が収容されている。フィルタケース23の下部は、排水弁25を介して外箱1の底面に沿って敷設された排水管26に接続されている。またフィルタケース23の後端部には、循環ポンプ27が付設してあり、該循環ポンプ27の吐出側は、戻し管28を介して洗濯槽2の前側上部に連通されている。
洗濯槽2内に給水される洗濯水は、導水管22を経てフィルタケース23に導入され、該フィルタケース23の内部に充満する。フィルタケース23の内部の洗濯水は、循環ポンプ27を駆動することにより、該循環ポンプ27に吸い込まれて昇圧され、戻し管28を経て洗濯槽2の上部に送られ、該戻し管28の先端から回転ドラム3の内部に給水される。
循環ポンプ27は、前述した洗濯運転中に連続又は間欠的に駆動される。この駆動により回転ドラム3内に給水される洗濯水は、該回転ドラム3内の洗濯物Aに降り注ぎ、洗濯効果を高めるべく作用する。フィルタケース23の内部に設けたリントフィルタ24は、以上のように循環する洗濯水中に含まれる繊維屑等の異物を捕捉、除去する作用をなす。
フィルタケース23の下部に設けられた排水弁25は、洗濯運転の後に開放される。この開放により洗濯槽2内部の洗濯水は、導水管22及びフィルタケース23を経て排水管26に排水される。この排水に際しても、洗濯水中に含まれる異物は、フィルタケース23内のリントフィルタ24に捕捉、除去され、排水管26を経て下水管に排出される虞れがないから、環境負荷の軽減を図ることができる。
また洗濯乾燥機の乾燥運転は、以上の洗濯運転の後、すすぎ運転及び脱水運転を経て実施される。この乾燥運転においては、ドラムモータ4の駆動により回転ドラム3を回転させると共に、該回転ドラム3の内部に乾燥風が循環せしめられる。
図2中には、乾燥風の循環風路が略示してある。循環風路5は、洗濯槽2の下部底面に開設された導出口50と、洗濯槽2の前部の開口20の周縁部に開設された導入口51とを上行ダクト52と前行ダクト53とにより連絡して構成されている。
図3は、洗濯槽2の後側から見た循環風路5の平面図である。上行ダクト52は、ドラムモータ4が設けられた洗濯槽2の中央部から一側に偏倚した位置に設けてある。上行ダクト52の下端部は、洗濯槽2の下位置近傍で横向きに屈曲され、導出口50を覆うカバー管54に蛇腹管55を介して接続してある。蛇腹管55は、弾性支持された洗濯槽2の振動を吸収し、固定支持された上行ダクト52への伝播を防止すべく設けてある。
上行ダクト52の上端部は、前行ダクト53の後端部に連結してある。前行ダクト53は、図2に示すように、洗濯槽2の上側の外箱1の内部空間に配してある。前行ダクト53の前端部は、洗濯槽2の前側上部の周縁に開口する導入口51に接続されている。また前行ダクト53の中途部には、塵埃捕捉用のリントフィルタ56、乾燥風を起風する送風ファン57、及び乾燥風を加熱するPTC(Positive Temperature Coefficient)ヒータ58(又はシーズヒータ)が、後側から前側にこの順に介装してある。
前記給水弁18の第2給水出口は、冷却水管59を介して上行ダクト52に接続してあり、給水弁18が第2給水出口に切り換えられた場合、給水口17への給水は、冷却水管59を経て上行ダクト52の内部に供給されるようになしてある。
図2に示すように冷却水管59は、給水弁18の位置から上行ダクト52に沿って下方に延設されており、該冷却水管59の下端は、図3に示すように、上行ダクト52の下部の後壁 52a(図4参照)に接続されている。この接続位置は、前述の如く設けた屈曲部の上であって、屈曲円の内側に偏倚した位置に接続してある。
図4は、冷却水管59の接続部近傍において上行ダクト52を破断して示す斜視図である。図4に示す如く、上行ダクト52は、細長い矩形断面を有し、長辺を前後に向けて配してあり、該上行ダクト52の後壁 52aには、前述の如く接続される冷却水管59の接続開口部 59aが開設してある。上行ダクト52の内部には、前記接続開口部 59aの下位置に防風板6が設けてある。
防風板6は、接続開口部 59aの開設位置に近い側の上行ダクト52の短辺の内面から中央に向けて適長張り出すように設けてある。なお、冷却水の供給量が多い場合、防風板6は、冷却水官59の接続開口部 59aの開設位置から遠い側の上行ダクト52の内面から張り出すように設けてもよい。防風板6は、張り出し端部を上として適宜の角度を有して傾く傾斜板としてある。防風板6の前後方向の長さLは、上行ダクト52の前後方向の幅Wよりも小さく設定してあり、防風板6の先端部と上行ダクト52の前壁 52bの内面との間には、適宜の隙間が確保されている。
なお実験によれば、防風板6の長さLは、ダクト幅Wの1/6とし、防風板6の傾き角度は、65°とすることにより、乾燥風による後述する水滴の吹き上げを有効に防止し、通気抵抗の増加による風量低下を抑え得ることが確かめられた。また防風板6の角度は、上行ダクト52の下部の屈曲部内周の円弧の接線方向と一致させるように定めることで、乾燥風の流れの阻害を最小限に抑え、風量低下をより有効に防止することができる。
以上の如く構成された循環風路5には、送風ファン57が起風する乾燥風が循環し、この乾燥風は、PTCヒータ58により加熱され、前行ダクト53を経て導入口51に達し、該導入口51から回転ドラム3の内部に吹きこまれる。このとき回転ドラム3の内部の洗濯物Aは、回転ドラム3の回転に伴って、周面のバッフル33の作用により持ち上げられ、図中に2点鎖線により示すように拡がって落下し、この間に前記乾燥風に繰り返し接触することにより乾燥せしめられる。
回転ドラム3に導入された乾燥風は、洗濯物Aから水分を奪って導出口50に導出され、カバー管54、蛇腹管55を経て上行ダクト52内に戻り、該上行ダクト52内を上昇して前行ダクト53内に移行し、リントフィルタ56を通過して塵埃を捕捉され、PTCヒータ58により再加熱されて回転ドラム3の内部に導入される。
冷却水管59に供給される水は、導出口50に導出される乾燥風を冷却し、洗濯物Aから奪った水分を液化分離せしめるための冷却水として使用される。本発明の洗濯乾燥機において、上行ダクト52の内部には、冷却水管59の接続開口部 59aの下位置に防風板6が設けてあり、冷却水管59から供給される冷却水は、図4中に矢符により示す如く、防風板6の上に落ち、該防風板6の上を流れ、前壁 52bの内面との間の隙間から下方に流下する。
このとき上行ダクト52の内部には、乾燥風が通気されているが、この通気の一部は、図4中に白抜矢符により示すように、防風板6の下面に当たって向きを変え、上行ダクト52の外側(下方の屈曲部の外周側)に移行する。従って、防風板6の上の冷却水は、上行ダクト52内を上昇する乾燥風の影響を受けずに流れ、前壁 52bの内面との間の流下位置に集まり、水流となって流下する。更に、この流下位置は、防風板6の基部、即ち、上行ダクト52の内側(下方の屈曲部の内周側)であり、この流下位置での乾燥風の上昇速度は、外側での上昇速度よりも小さい。
従って、冷却水管59から供給される冷却水は、上行ダクト52内を上昇する乾燥風により吹き上げられることなく流下し、上行ダクト52の底面上に溜まり、導出口50に導出される乾燥風と接触する。この接触により乾燥風は、冷却水との熱交換により冷却、除湿されて上行ダクト52に導入され、該上行ダクト52の内部を上昇する。またこの乾燥風は、前述したように供給される冷却水を吹き上げることがない。従って、上行ダクト52の上端に連続する前行ダクト53には、水分及び水滴を含まない乾燥風が導入され、水滴の付着によるリントフィルタ56の目詰まりの発生を有効に抑制することができる。
本発明の洗濯乾燥機においては、以上の抑制効果が、上行ダクト52の内部に設けた防風板6の作用により実現され、循環風路5は、単純な形状を有する上行ダクト52及び前行ダクト53により形成されている。従って、循環風路5内の通気抵抗を低く抑え。送風ファン57の負荷の増大を防止することができる。上行ダクト52の内部に張り出す防風板6は、通気抵抗を発生するが、防風板6の張り出し量は小さく、また、図3、4に示すように、張り出し端を上とする傾斜を有するから、防風板6による通気抵抗はわずかである。
以上の如く実施される乾燥運転中、排水弁25は開放されており、上行ダクト52内に供給される冷却水は、蛇腹管55及びカバー管54を通って洗濯槽2内に流入し、導水管22及びフィルタケース23を経て排水管26に排水される。
防風板6の形状は、実施の形態に示す平板に限らず、底面及び側壁面を有する溝形の板であってもよい。この場合においても、通気抵抗の軽減を図るべく、底面及び側壁面の一方又は両方を傾斜面とするのが望ましい。更には、乾燥風の流れに沿って円弧状に屈曲する板を防風板6として設けてもよい。
2 洗濯槽
3 回転ドラム
5 循環風路
6 防風板
52 上行ダクト
59 冷却水管

Claims (3)

  1. 洗濯物を投入されて回転する回転ドラムを収容する有底円筒形の洗濯槽の内部に乾燥風を循環させる循環風路と、該循環風路の中途に接続された冷却水の給水管とを備える洗濯乾燥機において、
    前記循環風路の内部に、前記給水管の接続位置の下側に張り出すように設けられた防風板を備えることを特徴とする洗濯乾燥機。
  2. 前記循環風路は、前記洗濯槽の底面に開設された導出口から方向を転換して上方に延びる上行ダクトを有し、前記給水管は、方向転換のために前記上行ダクトの中途に湾曲部の近傍に接続してあり、前記防風板は、前記湾曲部の内側となる前記上行ダクトの内面に設けてある請求項1に記載の洗濯乾燥機。
  3. 前記防風板は、張り出し側を上として傾斜する傾斜部を備える請求項2に記載の洗濯乾燥機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106120278A (zh) * 2016-08-25 2016-11-16 海信(山东)冰箱有限公司 一种洗干一体机及其烘干控制方法

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