JP2011091032A - 量子ドット増感太陽電池用電極の製造方法、量子ドット増感太陽電池用電極、および、量子ドット増感太陽電池 - Google Patents

量子ドット増感太陽電池用電極の製造方法、量子ドット増感太陽電池用電極、および、量子ドット増感太陽電池 Download PDF

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Abstract

【課題】太陽エネルギーの捕捉効率が従来に比べて格段に優れる量子ドット増感太陽電池を構成するための量子ドット増感太陽電池用電極の製造方法を提供する。また、そのような製造方法によって得られる量子ドット増感太陽電池用電極を提供する。さらに、そのような電極を用いた量子ドット増感太陽電池を提供する。さらに、太陽エネルギーの捕捉効率が従来に比べて格段に優れる量子ドット増感太陽電池を構成するための量子ドット増感太陽電池用電極を提供する。また、そのような電極を用いた量子ドット増感太陽電池を提供する。
【解決手段】本発明の製造方法は、多孔質n型半導体電極上に半導体ナノ粒子である量子ドットが担持されている量子ドット増感太陽電池用電極の製造方法であって、多孔質n型半導体電極を金属イオン含有溶液に浸漬させた状態で光照射する。
【選択図】図3

Description

本発明は、量子ドットによって増感された太陽電池用電極の製造方法、量子ドット増感太陽電池用電極、および、量子ドット増感太陽電池に関する。
色素増感太陽電池は、安価であることに加えて比較的高い光電変換効率を有する。このため、色素増感太陽電池は、次世代の持続的エネルギー供給源として大きな期待を集めている(特許文献1参照)。
しかし、色素増感太陽電池においては、有機系色素増感剤が分解し易く、特に、酸素存在下で寿命、耐久性が十分でなく、また、吸収できる波長領域が一般に紫外から可視光領域に限られるため、より高効率の光電変換を達成することが困難であるという問題がある。
最近、半導体電極上に半導体ナノ粒子である量子ドットを担持させた量子ドット増感太陽電池が報告されている(特許文献2、3参照)。量子ドットは、有機系色素増感剤に比べて耐久性が良く、ナノオーダーサイズの半導体粒子であることから、マルチエキシトン生成(MEG)による効果で太陽エネルギーの捕捉効率が向上し、粒子サイズの制御によって吸収波長を制御できるという利点がある。特に、量子ドットがナノオーダーサイズの半導体粒子であることからマルチエキシトン生成(MEG)による効果で太陽エネルギーの捕捉効率が向上する点は重要であり、例えば、半導体電極上にカルコゲニド半導体がナノ粒子としてではなく膜として存在している場合(特許文献4参照)に比べると、半導体ナノ粒子である量子ドットを用いた場合には太陽エネルギーの捕捉効率が格段に優れる。
半導体電極上に量子ドットを担持させる方法としては、(1)量子ドットを予め作製した後に、メルカプト酢酸等のカップリング分子を用いて電極に担持させる方法(非特許文献1、2参照)、(2)化学浴中で析出させる方法(非特許文献3〜5参照)、(3)SILAR(Successive Ionic Layer Adsorption)法によって析出させる方法(非特許文献6、7参照)、が知られている。
しかし、上記(1)の方法では、量子ドットと電極との間に有機物が存在してしまうため、電子移動効率が悪いという問題がある。また、上記(2)や(3)の方法では、再現性に乏しいという問題や、太陽エネルギーの捕捉効率が実用化できるだけの十分なレベルではないという問題がある。
特開2005−19130号公報 特開2008−16369号公報 特開2008−287900号公報 特開2009−70768号公報 J.Am.Chem.Soc.,128,2385. J.Phys.Chem.B,2006,110,9556. J.Phys.Chem.,98,5338. J.Photochem.Photobiol.A,181,306,2006. Appl.Phys.Lett.,91,23116,2007. Appl.Surf.Sci.,22/3,1061,1985. J.Electrochem.Soc.,137,2915,1990.
本発明の課題は、IPCEや電力変換効率などで評価される太陽エネルギーの捕捉効率が従来に比べて格段に優れる量子ドット増感太陽電池を構成するための量子ドット増感太陽電池用電極の製造方法を提供することにある。また、そのような製造方法によって得られる量子ドット増感太陽電池用電極を提供することにある。さらに、そのような電極を用いた、IPCEや電力変換効率などで評価される太陽エネルギーの捕捉効率が従来に比べて格段に優れる量子ドット増感太陽電池を提供することにある。
本発明の課題は、さらに、IPCEや電力変換効率などで評価される太陽エネルギーの捕捉効率が従来に比べて格段に優れる量子ドット増感太陽電池を構成するための量子ドット増感太陽電池用電極を提供することにある。また、そのような電極を用いた、IPCEや電力変換効率などで評価される太陽エネルギーの捕捉効率が従来に比べて格段に優れる量子ドット増感太陽電池を提供することにある。
本発明の製造方法は、多孔質n型半導体電極上に半導体ナノ粒子である量子ドットが担持されている量子ドット増感太陽電池用電極の製造方法であって、多孔質n型半導体電極を金属イオン含有溶液に浸漬させた状態で光照射する。
好ましい実施形態においては、上記金属イオン含有溶液が、第16族元素を有する化合物を含む。
好ましい実施形態においては、上記光照射が、紫外線照射である。
本発明の別の局面によれば、量子ドット増感太陽電池用電極が提供される。本発明の量子ドット増感太陽電池用電極は、本発明の製造方法によって得られる。
本発明の別の局面によれば、量子ドット増感太陽電池が提供される。本発明の量子ドット増感太陽電池は、上記量子ドット増感太陽電池用電極を含む。
好ましい実施形態においては、上記量子ドット増感太陽電池は、IPCE効率が70%以上である。
本発明の別の局面によれば、量子ドット増感太陽電池用電極が提供される。本発明の量子ドット増感太陽電池用電極は、多孔質n型半導体電極上に第16族元素半導体ナノ粒子である量子ドットが担持されている量子ドット増感太陽電池用電極であって、該第16族元素半導体ナノ粒子がMK(Mは金属元素、Kは第16族元素、xはMの原子数を1としたときのKの原子数)で表され、a=x/y(yはMの価数)としたときに、0.3<a<0.6を満たす。
本発明の別の局面によれば、量子ドット増感太陽電池が提供される。本発明の量子ドット増感太陽電池は、上記量子ドット増感太陽電池用電極を含む。
好ましい実施形態においては、上記量子ドット増感太陽電池は、IPCE効率が70%以上である。
本発明によれば、IPCEや電力変換効率などで評価される太陽エネルギーの捕捉効率が従来に比べて格段に優れる量子ドット増感太陽電池を構成するための量子ドット増感太陽電池用電極の製造方法を提供することができる。また、そのような製造方法によって得られる量子ドット増感太陽電池用電極を提供することができる。さらに、そのような電極を用いた、IPCEや電力変換効率などで評価される太陽エネルギーの捕捉効率が従来に比べて格段に優れる量子ドット増感太陽電池を提供することができる。
上記のような効果は、量子ドット増感太陽電池用電極を製造するにあたり、多孔質n型半導体電極上に半導体ナノ粒子である量子ドットを担持させる方法として、該多孔質n型半導体電極を金属イオン含有溶液に浸漬させた状態で光照射する方法を採用することによって発現することができる。本発明の製造方法によって得られる量子ドット増感太陽電池用電極を用いた量子ドット増感太陽電池は、70%以上のIPCE効率を実現することが可能であり、高性能のものであっても60%前後であった従来の量子ドット増感太陽電池のIPCE効率に比べて格段に優れる。さらに、本発明の製造方法によって得られる量子ドット増感太陽電池用電極を用いた量子ドット増感太陽電池は、今後の実用化の実現性が高いと認め得るだけの高レベルの電力変換効率を発現できる。
本発明によれば、さらに、IPCEや電力変換効率などで評価される太陽エネルギーの捕捉効率が従来に比べて格段に優れる量子ドット増感太陽電池を構成するための量子ドット増感太陽電池用電極を提供することができる。また、そのような電極を用いた、IPCEや電力変換効率などで評価される太陽エネルギーの捕捉効率が従来に比べて格段に優れる量子ドット増感太陽電池を提供することができる。
上記のような効果は、また、量子ドット増感太陽電池用電極として、多孔質n型半導体電極上に第16族元素半導体ナノ粒子である量子ドットが担持されている量子ドット増感太陽電池用電極を採用し、該第16族元素半導体ナノ粒子をMK(Mは金属元素、Kは第16族元素、xはMの原子数を1としたときのKの原子数)で表し、a=x/y(yはMの価数)としたときに、aが所定の値の範囲内に収まることによって発現することができる。
量子ドット増感太陽電池用電極における、紫外線照射時間(t)または吸着時間(t)と量子ドット形成量との関係を示す図である。 実施例2で得られた量子ドット増感太陽電池用電極(L−1)〜(L−6)における、紫外線照射時間(t)と量子ドット形成量との関係を示す図である。 実施例3で得られた量子ドット増感太陽電池(SC−S−3)、実施例4で得られた量子ドット増感太陽電池(SC−L−3)、比較例4で得られた量子ドット増感太陽電池(比較SC−L−1)について、IPCE量と量子ドット形成量との関係をプロットした図である。
≪量子ドット増感太陽電池用電極の製造方法≫
本発明の製造方法は、多孔質n型半導体電極上に半導体ナノ粒子である量子ドットが担持されている量子ドット増感太陽電池用電極の製造方法であって、多孔質n型半導体電極を金属イオン含有溶液に浸漬させた状態で光照射する。
多孔質n型半導体電極としては、光触媒作用を有する任意の適切な多孔質n型半導体で形成される層(以下、半導体層と称することがある)を有する電極が挙げられる。
上記半導体層は、好ましくは、酸化チタン(TiO)、酸化亜鉛(ZnO)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO)などの多孔質n型半導体の層が挙げられる。酸化チタン層がより好ましい。酸化チタン層は優れた光触媒作用を有するので、本発明の製造方法において光照射することにより、光触媒作用によって金属イオン含有溶液からの金属イオンが還元されて半導体ナノ粒子である量子ドットとして析出しやすくなるからである。
上記電極としては、任意の適切な透明電極を採用し得る。例えば、ITO(酸化インジウム−スズ)、FTO(フッ素ドープ酸化スズ)、ATO(アンチモンドープ酸化スズ)などが挙げられる。
上記電極には、必要に応じて、支持基板が設けられていても良い。上記支持基板としては、任意の適切な支持基板を採用し得る。例えば、ガラス基板、プラスチック基板などが挙げられる。
上記金属イオン含有溶液としては、析出することにより、あるいは、析出するとともに該溶液中に存在する第16族元素を有する化合物により酸化されることにより、半導体ナノ粒子である量子ドットとして上記多孔質n型半導体電極上に担持されるような、金属イオンを含有する。このような金属イオンとしては、例えば、Cdイオン、Pbイオン、Moイオン、Agイオン、Biイオン、Cuイオン、Inイオン、Gaイオン、Geイオン、Siイオン、Znイオン、Feイオンが挙げられる。これらの中でも、量子ドットとなった場合に、太陽エネルギーの捕捉効率が優れている点で、Cdイオンが好ましい。
上記金属イオン含有溶液は、第16族元素を有する化合物を含んでいても良い。第16族元素としては、O、S、Se、Teが挙げられる。第16族元素を有する化合物としては、酸化能力がある化合物であれば任意の適切な化合物を採用し得る。例えば、Sなどが挙げられる。
上記金属イオン含有溶液は、任意の適切な溶媒を含み得る。このような溶媒としては、例えば、メタノール、エタノールなどのアルコール類が挙げられる。
上記金属イオン含有溶液は、量子ドットの粒子サイズを調整するために、メルカプト酢酸を含んでいても良い。メルカプト酢酸を含む場合、上記金属イオン含有溶液中のその含有濃度は、初期濃度として、好ましくは、1.72×10−6mol/L〜1.72×10−3mol/Lの範囲である。メルカプト酢酸の上記金属イオン含有溶液中の含有濃度(初期濃度)が上記範囲内にあれば、量子ドットから多孔質n型半導体電極への光誘導電子移動が十分に促進されるとともに、粒子サイズが小さくなりすぎることによる量子サイズ効果に起因する光吸収量の減少も抑制できる。
上記光照射の方法としては、任意の適切な波長の光を照射すれば良い。好ましくは、多孔質n型半導体電極が光触媒作用を示す波長の光を照射する。代表的には、紫外線を照射することが好ましい。
本発明の製造方法においては、上記光照射の後、必要に応じて、任意の適切な洗浄溶媒を用いて、電極表面を洗浄し、乾燥させる。
本発明の製造方法によれば、光触媒作用を有する多孔質n型半導体電極を金属イオン含有溶液に浸漬した状態で光照射するので、該溶液中の金属イオンおよび必要に応じて含まれる第16族元素を有する化合物が、光触媒作用によって効率的に還元および酸化を受け、該電極上に半導体ナノ粒子である量子ドットとして非常に効率的に析出して担持される。具体的には、例えば、金属イオン含有溶液中にCdイオンとSが含まれる場合、光照射による光触媒作用によって、該溶液中のCdイオンが還元されてCdとなって析出し、同時に、該溶液中のSによって酸化されて、最終的にCdSが半導体ナノ粒子として該電極上に非常に効率的に析出する。
本発明の製造方法で得られる量子ドット増感太陽電池用電極は、多孔質n型半導体電極上に半導体ナノ粒子である量子ドットが担持されている。このような半導体ナノ粒子である量子ドットとしては、例えば、カルコゲニド半導体ナノ粒子、Siナノ粒子が挙げられる。カルコゲニド半導体ナノ粒子としては、CdS、MoS、FeS、In、NaInS、ZnIn、ZnCd1−xS、CdIn、AgGaS、PbS、AgSなどの金属硫化物ナノ粒子;CdSe、PbSe、CuInSe、CuInGaSe、CuInGaSeなどの金属セレン化物ナノ粒子;CdTeなどの金属テルル化物ナノ粒子;等が挙げられる。これらの中でも、本発明の効果をより一層効果的に発現できる点で、金属硫化物ナノ粒子が好ましく、硫化カドミウムナノ粒子がより好ましい。
上記半導体ナノ粒子である量子ドットの粒子径は、ナノオーダーであれば任意の適切な大きさを採り得る。例えば、1nm〜20nmの範囲内にあることが好ましく、1nm〜10nmの範囲内にあることがより好ましい。上記半導体ナノ粒子である量子ドットの粒子径がこのような範囲内に収まれば、マルチエキシトン生成(MEG)による効果で太陽エネルギーの捕捉効率が効果的に向上し得る。
≪量子ドット増感太陽電池用電極≫
本発明の量子ドット増感太陽電池用電極は、多孔質n型半導体電極上に第16族元素半導体ナノ粒子である量子ドットが担持されている量子ドット増感太陽電池用電極であって、該第16族元素半導体ナノ粒子がMK(Mは金属元素、Kは第16族元素、xはMの原子数を1としたときのKの原子数)で表され、a=x/y(yはMの価数)としたときに、0.3<a<0.6を満たす。
上記のようにaが0.3<a<0.6を満たす場合、従来の量子ドット増感太陽電池用電極では実現できなかった優れた太陽エネルギーの捕捉効率が実現できる。上記のようにaが0.3<a<0.6を満たすと、16族元素半導体ナノ粒子MKにおいて、Mの原子数の値とKの原子数の値とが近くなり、半導体ナノ粒子本来の性能を十分に引き出すことができ、IPCEや電力変換効率などで評価される太陽エネルギーの捕捉効率が従来に比べて格段に優れる量子ドット増感太陽電池を提供することが可能となる。
本発明の量子ドット増感太陽電池用電極は、上記した本発明の製造方法で製造し得る。すなわち、本発明の量子ドット増感太陽電池用電極が本発明の製造方法で製造されたものである場合は、本発明の量子ドット増感太陽電池用電極は、上記多孔質n型半導体電極上に半導体ナノ粒子である上記量子ドットが担持されており、しかも、該量子ドットは、多孔質n型半導体電極を金属イオン含有溶液に浸漬させた状態で光照射して該電極上に直接に析出したものである。
本発明の量子ドット増感太陽電池用電極が本発明の製造方法で製造されたものである場合は、本発明の量子ドット増感太陽電池用電極は、上記特徴的な製造方法によって形成した上記量子ドットが上記多孔質n型半導体電極上に直接に担持されている。このため、(1)量子ドットが多孔質n型半導体電極上に直接に形成されていること、(2)上記溶液中の金属イオンおよび必要に応じて含まれる第16族元素を有する化合物が、光触媒作用によって効率的に還元および酸化を受け、該電極上に半導体ナノ粒子である量子ドットとして非常に効率的に析出して担持されること、(3)光触媒作用を有する多孔質n型半導体電極を金属イオン含有溶液に浸漬した状態で光照射して量子ドットを析出させるので、再現性よく同品質の量子ドット増感太陽電池用電極が得られること、(4)光照射における照射光の波長の制御によって量子ドットの粒子径を適切に制御できること、などの作用によって、従来の量子ドット増感太陽電池用電極から構成される量子ドット増感太陽電池では実現できなかった、IPCEや電力変換効率などで評価される優れた太陽エネルギーの捕捉効率が実現できるようになった。
≪量子ドット増感太陽電池≫
本発明の量子ドット増感太陽電池は、本発明の量子ドット増感太陽電池用電極を含む。
本発明の量子ドット増感太陽電池は、代表的には、本発明の量子ドット増感太陽電池用電極と対向電極を備える構成を有する。対向電極には、必要に応じて、支持基板が設けられていても良い。
上記対向電極としては、任意の適切な対向電極を採用し得る。例えば、チタン、ニッケル、金、銀、銅、カーボン、透明電極、導電性高分子などが挙げられる。透明電極としては、上記したものが例示できる。導電性高分子としては、例えば、塩素、臭素、またはヨウ素をドープしたポリアセチレン、ポリアセン、ポリピロール、ポリチオフェン、およびそれらの誘導体などが挙げられる。
上記支持基板としては、任意の適切な支持基板を採用し得る。例えば、ガラス基板、プラスチック基板などが挙げられる。
本発明の量子ドット増感太陽電池は、湿式太陽電池の形態としても良いし、乾式太陽電池の形態としても良い。本発明の量子ドット増感太陽電池用電極と対向電極との間に電解質が介在していても良い。電解質としては、液体電解質を用いても良いし、固体電解質でも良い。液体電解質としては任意の適切な液体電解質を採用し得る。固体電解質としては任意の適切な固体電解質を採用し得る。
本発明の量子ドット増感太陽電池は、本発明の量子ドット増感太陽電池用電極を用いているので、IPCEが極めて高い。具体的には、本発明の量子ドット増感太陽電池は、IPCEが、好ましくは70%以上、より好ましくは72%以上、さらに好ましくは75%以上、特に好ましくは77%以上、最も好ましくは80%以上である。従来の量子ドット増感太陽電池のIPCEは、比較的高いものであっても、通常40〜50%であり、特に高性能のものでも60%前後である(例えば、特許文献2、3参照)。このため、本発明の量子ドット増感太陽電池は、極めて高いIPCEを実現できていることが判る。
本発明の量子ドット増感太陽電池は、本発明の量子ドット増感太陽電池用電極を用いているので、今後の実用化の実現性が高いと認め得るだけの高レベルの電力変換効率を発現できる。具体的には、本発明の量子ドット増感太陽電池は、電力変換効率が、好ましくは1.25%以上、より好ましくは1.5%以上、さらに好ましくは1.75%以上、特に好ましくは2%以上である。
以下、実施例によって本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例によって限定されるものではない。
〔製造例1〕:厚み5μmの多孔質酸化チタン−FTO導電膜電極の製造
酸化チタン粒子(日揮触媒化成社製、PST−18NR、粒子径=20nm)をFTO(フッ素ドープ酸化スズ)導電膜付ガラス基板(表面抵抗=12Ω/□)にドクターブレード法により塗布し、500℃で1時間焼成し、厚み5μmの多孔質酸化チタン−FTO導電膜電極(mp−TiO−S)を製造した。
〔製造例2〕:厚み0.5μmの多孔質酸化チタン−FTO導電膜電極の製造
酸化チタン粒子(日揮触媒化成社製、PST−400C、粒子径=400nm)をFTO(フッ素ドープ酸化スズ)導電膜付ガラス基板(表面抵抗=12Ω/□)にドクターブレード法により塗布し、500℃で1時間焼成し、厚み0.5μmの多孔質酸化チタン−FTO導電膜電極(mp−TiO−L)を製造した。
〔実施例1〕:photodeposition(PD) techniqueによる〔CdS(PD)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池用電極の製造
(1.72×10−4mol/L)とCd(ClO(2.76×10−4mol/L、5.52×10−4mol/L、1.38×10−3mol/L、3.45×10−3mol/L、6.90×10−3mol/L、1.38×10−2mol/L)を含む250mlのエタノール溶液に、多孔質酸化チタン−FTO導電膜電極(mp−TiO−S)を浸漬させた。溶液中にアルゴンガスを遮光条件下で30分間吹き込んだ後、25℃で高圧水銀ランプを用いて紫外線を照射した。用いた高圧水銀ランプの光強度は、3.7mW/cm(波長=320〜400nm)であった。紫外線照射後、エタノールで3回洗浄し、乾燥させ、〔CdS(PD)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池用電極(S−1)〜(S−6)を得た。
量子ドット増感太陽電池用電極(S−1)(溶液中のCd(ClOの初期濃度=2.76×10−4mol/L)における紫外線照射3時間後でのCdS量子ドットの担持量は71.7μg/cm、CdS量子ドットの粒子径は5.3nmであった。
量子ドット増感太陽電池用電極(S−2)(溶液中のCd(ClOの初期濃度=5.52×10−4mol/L)における紫外線照射3時間後でのCdS量子ドットの担持量は116.8μg/cm、CdS量子ドットの粒子径は5.9nmであった。
量子ドット増感太陽電池用電極(S−3)(溶液中のCd(ClOの初期濃度=1.38×10−3mol/L)における紫外線照射3時間後でのCdS量子ドットの担持量は114.0μg/cm、CdS量子ドットの粒子径は6.2nmであった。
量子ドット増感太陽電池用電極(S−4)(溶液中のCd(ClOの初期濃度=3.45×10−3mol/L)における紫外線照射3時間後でのCdS量子ドットの担持量は143.5μg/cm、CdS量子ドットの粒子径は6.8nmであった。
量子ドット増感太陽電池用電極(S−5)(溶液中のCd(ClOの初期濃度=6.90×10−3mol/L)における紫外線照射3時間後でのCdS量子ドットの担持量は105.4μg/cm、CdS量子ドットの粒子径は5.7nmであった。
量子ドット増感太陽電池用電極(S−6)(溶液中のCd(ClOの初期濃度=1.38×10−2mol/L)における紫外線照射3時間後でのCdS量子ドットの担持量は134.5μg/cm、CdS量子ドットの粒子径は5.9nmであった。
〔実施例2〕:photodeposition(PD) techniqueによる〔CdS(PD)/mp−TiO−L〕量子ドット増感太陽電池用電極の製造
(1.72×10−4mol/L)とCd(ClO(2.76×10−4mol/L、5.52×10−4mol/L、1.38×10−3mol/L、3.45×10−3mol/L、6.90×10−3mol/L、1.38×10−2mol/L)を含む250mlのエタノール溶液に、多孔質酸化チタン−FTO導電膜電極(mp−TiO−L)を浸漬させた。溶液中にアルゴンガスを遮光条件下で30分間吹き込んだ後、25℃で高圧水銀ランプを用いて紫外線を照射した。用いた高圧水銀ランプの光強度は、3.7mW/cm(波長=320〜400nm)であった。紫外線照射後、エタノールで3回洗浄し、乾燥させ、〔CdS(PD)/mp−TiO−L〕量子ドット増感太陽電池用電極(L−1)〜(L−6)を得た。
量子ドット増感太陽電池用電極(L−1)(溶液中のCd(ClOの初期濃度=2.76×10−4mol/L)における紫外線照射3時間後でのCdS量子ドットの担持量は30.6μg/cm、CdS量子ドットの粒子径は6.5nmであった。
量子ドット増感太陽電池用電極(L−2)(溶液中のCd(ClOの初期濃度=5.52×10−4mol/L)における紫外線照射3時間後でのCdS量子ドットの担持量は31.6μg/cm、CdS量子ドットの粒子径は6.3nmであった。
量子ドット増感太陽電池用電極(L−3)(溶液中のCd(ClOの初期濃度=1.38×10−3mol/L)における紫外線照射3時間後でのCdS量子ドットの担持量は27.1μg/cm、CdS量子ドットの粒子径は6.5nmであった。
量子ドット増感太陽電池用電極(L−4)(溶液中のCd(ClOの初期濃度=3.45×10−3mol/L)における紫外線照射3時間後でのCdS量子ドットの担持量は26.6μg/cm、CdS量子ドットの粒子径は7.6nmであった。
量子ドット増感太陽電池用電極(L−5)(溶液中のCd(ClOの初期濃度=6.90×10−3mol/L)における紫外線照射3時間後でのCdS量子ドットの担持量は31.4μg/cm、CdS量子ドットの粒子径は7.6nmであった。
量子ドット増感太陽電池用電極(L−6)(溶液中のCd(ClOの初期濃度=1.38×10−2mol/L)における紫外線照射3時間後でのCdS量子ドットの担持量は31.8μg/cm、CdS量子ドットの粒子径は6.8nmであった。
〔実施例3〕:photodeposition(PD) techniqueによる〔CdSe(PD)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池用電極の製造
Cd(ClO・6HOを1.4g(3.0×10−3mol)とHSeOを0.44g(3.4×10−3mol)とを溶解させたエタノール溶液250mLをパイレックス(登録商標)製ダブルジャケット反応容器の内槽に入れ、Ar脱気(120cmmin−1)を20分間行った。ここに、多孔質酸化チタン−FTO導電膜電極(mp−TiO−S)を入れ、さらにAr脱気(120cmmin−1)を10分間行った。Ar脱気を行ったまま、高圧水銀灯にて紫外線(λex>320nm)を照射した。用いた高圧水銀ランプの光強度は、3.6mW/cm(波長=310〜410nm)であった。この際、系内を一定温度に保つために、ダブルジャケットの外槽に水を循環させた(25℃±1℃)。このようにして、〔CdSe(PD)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池用電極(S−7)を得た。
〔実施例4〕:photodeposition(PD) techniqueによる〔PbS(PD)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池用電極の製造
(1.72×10−4mol/L)とPb(ClO(1.2×10−2mol/L)とメルカプト酢酸(4×10−4mol/L)を含む、TiO粒子(1g)のエタノール懸濁溶液(250mL)中にアルゴンガスを遮光条件下で30分間吹き込んだ後、25℃で高圧水銀ランプを用いて紫外線を照射した。用いた高圧水銀ランプの光強度は、3.6mW/cm(波長=320〜400nm)であった。紫外線照射後、遠心分離によって粒子を回収し、エタノール洗浄し、減圧乾燥させ、〔PbS(PD)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池用電極(S−8)を得た。
〔比較例1〕:self−assembled monolayer(SAM) methodによる〔CdS(SAM)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池用電極の製造
NaS(1.00×10−5mol/L)とメルカプト酢酸(4.00×10−5mol/L)の水溶液150mlにCd(ClO(3.46×10−3mol/L)の水溶液150mlをゆっくり滴下し、20分間撹拌した。この溶液に、多孔質酸化チタン−FTO導電膜電極(mp−TiO−S)を浸漬させた。CdS量子ドットを吸着させた後、純水で3回洗浄し、乾燥させ、〔CdS(SAM)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池用電極(比較S−1)を得た。
〔比較例2〕:self−assembled monolayer(SAM) methodによる〔CdS(SAM)/mp−TiO−L〕量子ドット増感太陽電池用電極の製造
NaS(1.00×10−5mol/L)とメルカプト酢酸(4.00×10−5mol/L)の水溶液150mlにCd(ClO(3.46×10−3mol/L)の水溶液150mlをゆっくり滴下し、20分間撹拌した。この溶液に、多孔質酸化チタン−FTO導電膜電極(mp−TiO−L)を浸漬させた。CdS量子ドットを吸着させた後、純水で3回洗浄し、乾燥させ、〔CdS(SAM)/mp−TiO−L〕量子ドット増感太陽電池用電極(比較L−1)を得た。
〔比較例3〕:self−assembled monolayer(SAM) methodによる〔CdS(SAM)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池用電極の製造
NaS(1.00×10−5mol/L)とメルカプト酢酸(1.00×10−5mol/L)の水溶液150mlにCd(ClO(3.46×10−3mol/L)の水溶液150mlをゆっくり滴下し、20分間撹拌した。この溶液に、多孔質酸化チタン−FTO導電膜電極(mp−TiO−S)を浸漬させた。CdS量子ドットを吸着させた後、純水で3回洗浄し、乾燥させ、〔CdS(SAM)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池用電極(比較S−2)を得た。
〔比較例4〕:successive ionic layer adsorption and reaction(SILAR) methodによる〔CdS(SILAR、n=7)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池用電極の製造
Cd(ClO(5.0×10−2mol/L)のエタノール溶液(20mL)に多孔質酸化チタン−FTO導電膜電極(mp−TiO−S)を室温で1分間浸漬させた。その後、電極を純エタノールで洗浄し、空気中で乾燥させた。続いて、得られた電極を、NaS(5.0×10−2mol/L)のエタノール溶液(20mL)に室温で1分間浸漬させた。その後、電極を純エタノールで洗浄し、空気中で乾燥させた。このような浸漬サイクルを7回(n=7)繰り返して、〔CdS(SILAR)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池用電極(比較S−3)を得た。
〔比較例5〕:successive ionic layer adsorption and reaction(SILAR) methodによる〔CdS(SILAR、n=3)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池用電極の製造
Cd(ClO(5.0×10−2mol/L)のエタノール溶液(20mL)に多孔質酸化チタン−FTO導電膜電極(mp−TiO−S)を室温で1分間浸漬させた。その後、電極を純エタノールで洗浄し、空気中で乾燥させた。続いて、得られた電極を、NaS(5.0×10−2mol/L)のエタノール溶液(20mL)に室温で1分間浸漬させた。その後、電極を純エタノールで洗浄し、空気中で乾燥させた。このような浸漬サイクルを3回(n=3)繰り返して、〔CdS(SILAR)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池用電極(比較S−4)を得た。
〔実施例5〕:〔CdS(PD)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池
20nmのクロムアンダーコート層を設けた無アルカリガラス板(日本板硝子社製、NA35)上に、真空蒸着により、100nmの金の薄膜を形成させた。対向する電極として、実施例1で得られた〔CdS(PD)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池用電極(S−1)〜(S−6)を用い、セルギャップを60μmに調整し、セル活性面積を1.76cmとした。上記2つの電極に、電解液を注入し、〔CdS(PD)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池(SC−S−1)〜(SC−S−6)を作製した。電解液は、NaS(0.1mol/L)、NaSO(5.4×10−3mol/L)、NaClO(0.1mol/L)の水溶液にアルゴンを吹き込んで水溶液中の酸素を脱気したものを用いた。
〔実施例6〕:〔CdS(PD)/mp−TiO−L〕量子ドット増感太陽電池
20nmのクロムアンダーコート層を設けた無アルカリガラス板(日本板硝子社製、NA35)上に、真空蒸着により、100nmの金の薄膜を形成させた。対向する電極として、実施例2で得られた〔CdS(PD)/mp−TiO−L〕量子ドット増感太陽電池用電極(L−1)〜(L−6)を用い、セルギャップを60μmに調整し、セル活性面積を1.76cmとした。上記2つの電極に、電解液を注入し、〔CdS(PD)/mp−TiO−L〕量子ドット増感太陽電池(SC−L−1)〜(SC−L−6)を作製した。電解液は、NaS(0.1mol/L)、NaSO(5.4×10−3mol/L)、NaClO(0.1mol/L)の水溶液にアルゴンを吹き込んで水溶液中の酸素を脱気したものを用いた。
〔実施例7〕:〔CdSe(PD)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池
20nmのクロムアンダーコート層を設けた無アルカリガラス板(日本板硝子社製、NA35)上に、真空蒸着により、100nmの金の薄膜を形成させた。対向する電極として、実施例3で得られた〔CdSe(PD)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池用電極(S−7)を用い、セルギャップを60μmに調整し、セル活性面積を1.76cmとした。上記2つの電極に、電解液を注入し、〔CdSe(PD)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池(SC−S−7)を作製した。電解液は、NaS(0.1mol/L)、NaSO(5.4×10−3mol/L)、NaClO(0.1mol/L)の水溶液にアルゴンを吹き込んで水溶液中の酸素を脱気したものを用いた。
〔実施例8〕:〔PbS(PD)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池
20nmのクロムアンダーコート層を設けた無アルカリガラス板(日本板硝子社製、NA35)上に、真空蒸着により、100nmの金の薄膜を形成させた。対向する電極として、実施例4で得られた〔PbS(PD)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池用電極(S−8)を用い、セルギャップを60μmに調整し、セル活性面積を1.76cmとした。上記2つの電極に、電解液を注入し、〔PbS(PD)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池(SC−S−8)を作製した。電解液は、NaS(0.1mol/L)、NaSO(5.4×10−3mol/L)、NaClO(0.1mol/L)の水溶液にアルゴンを吹き込んで水溶液中の酸素を脱気したものを用いた。
〔比較例6〕:〔CdS(SAM)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池
20nmのクロムアンダーコート層を設けた無アルカリガラス板(日本板硝子社製、NA35)上に、真空蒸着により、100nmの金の薄膜を形成させた。対向する電極として、比較例1で得られた〔CdS(SAM)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池用電極(比較S−1)を用い、セルギャップを60μmに調整し、セル活性面積を1.76cmとした。上記2つの電極に、電解液を注入し、〔CdS(SAM)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池(比較SC−S−1)を作製した。電解液は、NaS(0.1mol/L)、NaSO(5.4×10−3mol/L)、NaClO(0.1mol/L)の水溶液にアルゴンを吹き込んで水溶液中の酸素を脱気したものを用いた。
〔比較例7〕:〔CdS(SAM)/mp−TiO−L〕量子ドット増感太陽電池
20nmのクロムアンダーコート層を設けた無アルカリガラス板(日本板硝子社製、NA35)上に、真空蒸着により、100nmの金の薄膜を形成させた。対向する電極として、比較例2で得られた〔CdS(SAM)/mp−TiO−L〕量子ドット増感太陽電池用電極(比較L−1)を用い、セルギャップを60μmに調整し、セル活性面積を1.76cmとした。上記2つの電極に、電解液を注入し、〔CdS(SAM)/mp−TiO−L〕量子ドット増感太陽電池(比較SC−L−1)を作製した。電解液は、NaS(0.1mol/L)、NaSO(5.4×10−3mol/L)、NaClO(0.1mol/L)の水溶液にアルゴンを吹き込んで水溶液中の酸素を脱気したものを用いた。
〔比較例8〕:〔CdS(SAM)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池
20nmのクロムアンダーコート層を設けた無アルカリガラス板(日本板硝子社製、NA35)上に、真空蒸着により、100nmの金の薄膜を形成させた。対向する電極として、比較例3で得られた〔CdS(SAM)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池用電極(比較S−2)を用い、セルギャップを60μmに調整し、セル活性面積を1.76cmとした。上記2つの電極に、電解液を注入し、〔CdS(SAM)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池(比較SC−S−2)を作製した。電解液は、NaS(0.1mol/L)、NaSO(5.4×10−3mol/L)、NaClO(0.1mol/L)の水溶液にアルゴンを吹き込んで水溶液中の酸素を脱気したものを用いた。
〔比較例9〕:〔CdS(SILAR、n=7)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池
20nmのクロムアンダーコート層を設けた無アルカリガラス板(日本板硝子社製、NA35)上に、真空蒸着により、100nmの金の薄膜を形成させた。対向する電極として、比較例4で得られた〔CdS(SILAR、n=7)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池用電極(比較S−3)を用い、セルギャップを60μmに調整し、セル活性面積を1.76cmとした。上記2つの電極に、電解液を注入し、〔CdS(SILAR、n=7)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池(比較SC−S−3)を作製した。電解液は、NaS(0.1mol/L)、NaSO(5.4×10−3mol/L)、NaClO(0.1mol/L)の水溶液にアルゴンを吹き込んで水溶液中の酸素を脱気したものを用いた。
〔比較例10〕:〔CdS(SILAR、n=3)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池
20nmのクロムアンダーコート層を設けた無アルカリガラス板(日本板硝子社製、NA35)上に、真空蒸着により、100nmの金の薄膜を形成させた。対向する電極として、比較例5で得られた〔CdS(SILAR、n=3)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池用電極(比較S−4)を用い、セルギャップを60μmに調整し、セル活性面積を1.76cmとした。上記2つの電極に、電解液を注入し、〔CdS(SILAR、n=3)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池(比較SC−S−4)を作製した。電解液は、NaS(0.1mol/L)、NaSO(5.4×10−3mol/L)、NaClO(0.1mol/L)の水溶液にアルゴンを吹き込んで水溶液中の酸素を脱気したものを用いた。
〔評価1〕:紫外線照射時間または吸着時間と量子ドット形成量との関係
実施例1で得られた量子ドット増感太陽電池用電極(S−3)(溶液中のCd(ClOの初期濃度=1.38×10−3mol/L)、実施例2で得られた量子ドット増感太陽電池用電極(L−3)(溶液中のCd(ClOの初期濃度=1.38×10−3mol/L)、比較例1で得られた量子ドット増感太陽電池用電極(比較S−1)、比較例2で得られた量子ドット増感太陽電池用電極(比較L−1)について、(S−3)および(L−3)については紫外線照射時間(t)と量子ドット形成量との関係、(比較S−1)および(比較L−1)については吸着時間(t)と量子ドット形成量との関係をプロットした。結果を図1に示す。図1中、(a)は量子ドット増感太陽電池用電極(S−3)についてのグラフ、(b)は量子ドット増感太陽電池用電極(L−3)についてのグラフ、(c)は量子ドット増感太陽電池用電極(比較L−1)についてのグラフ、(d)は量子ドット増感太陽電池用電極(比較S−1)についてのグラフを示す。
図1に示すように、本発明の量子ドット増感太陽電池用電極を製造する際には、紫外線照射時間(t)が増加するにしたがって量子ドット形成量がほぼ直線的に増加していき、量子ドット増感太陽電池用電極(S−3)については3時間照射において量子ドット形成量が134.5μg/cm、量子ドット増感太陽電池用電極(L−3)については3時間照射において量子ドット形成量が34.7μg/cmであった。一方、従来の製造方法によって量子ドット増感太陽電池用電極が製造される際には、量子ドット増感太陽電池用電極(比較L−1)については3時間吸着において量子ドット形成量が19.2μg/cm、量子ドット増感太陽電池用電極(比較S−1)については3時間吸着において量子ドット形成量が0.9μg/cmであった。このように、本発明の量子ドット増感太陽電池用電極の製造方法によれば、従来の製造方法に比べて、電極上に量子ドットが非常に効率的に析出して担持されることが判る。
〔評価2〕:本発明の製造方法における溶液中のCd(ClOの初期濃度の影響
実施例2で得られた量子ドット増感太陽電池用電極(L−1)〜(L−6)について、紫外線照射時間(t)と量子ドット形成量との関係をプロットした。結果を図2に示す。
量子ドット増感太陽電池用電極(L−1)を製造する際の溶液中のCd(ClOの初期濃度は2.76×10−4mol/L、量子ドット増感太陽電池用電極(L−2)を製造する際の溶液中のCd(ClOの初期濃度は5.52×10−4mol/L、量子ドット増感太陽電池用電極(L−3)を製造する際の溶液中のCd(ClOの初期濃度は1.38×10−3mol/L、量子ドット増感太陽電池用電極(L−4)を製造する際の溶液中のCd(ClOの初期濃度は3.45×10−3mol/L、量子ドット増感太陽電池用電極(L−5)を製造する際の溶液中のCd(ClOの初期濃度は6.90×10−3mol/L、量子ドット増感太陽電池用電極(L−6)を製造する際の溶液中のCd(ClOの初期濃度は1.38×10−2mol/Lであった。
図2において、量子ドット増感太陽電池用電極(L−1)のデータは△、量子ドット増感太陽電池用電極(L−2)のデータは▲、量子ドット増感太陽電池用電極(L−3)のデータは□、量子ドット増感太陽電池用電極(L−4)のデータは■、量子ドット増感太陽電池用電極(L−5)のデータは○、量子ドット増感太陽電池用電極(L−6)のデータは●で示す。
図2に示すように、本発明の量子ドット増感太陽電池用電極を製造する際には、溶液中のCd(ClOの初期濃度の違いによる量子ドット形成量への影響は非常に小さい。すなわち、本発明の量子ドット増感太陽電池用電極の製造方法によれば、浸漬させる溶液中の組成によらず、再現性よく同品質の量子ドット増感太陽電池用電極が得られることが判る。
〔評価3〕:量子ドット増感太陽電池のIPCE評価
得られた量子ドット増感太陽電池のIPCE(Incident Photon To Current Conversion Efficiency)を測定した。IPCEは、ポテンショスタット/ガルバノスタット(北斗電工社製、HZ−5000)を用いた短絡条件下において測定し、モノクロメータ(fwhm、10nm)(HM−5、JASCO社製)を備えたXeランプを用いて照射した。
図3は、実施例5で得られた量子ドット増感太陽電池(SC−S−3)、実施例6で得られた量子ドット増感太陽電池(SC−L−3)、比較例7で得られた量子ドット増感太陽電池(比較SC−L−1)について、IPCE量と量子ドット形成量との関係をプロットした図である。図3中、(a)は〔CdS(PD)/mp−TiO−L〕量子ドット増感太陽電池(SC−L−3)についてのグラフ、(b)は〔CdS(SAM)/mp−TiO−L〕量子ドット増感太陽電池(比較SC−L−1)についてのグラフ、(c)は〔CdS(PD)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池(SC−S−3)についてのグラフである。
図3に示すように、本発明の量子ドット増感太陽電池は、極めて高いIPCEを示し、最高では90%近くのIPCEを示した。
〔評価4〕:量子ドット増感太陽電池の電力変換効率(η)の測定
実施例5で得られた〔CdS(PD)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池(SC−S−3)、実施例7で得られた〔CdSe(PD)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池(SC−S−7)、実施例8で得られた〔PbS(PD)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池(SC−S−8)、比較例8で得られた〔CdS(SAM)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池(比較SC−S−2)、比較例9で得られた〔CdS(SILAR、n=7)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池(比較SC−S−3)、比較例10で得られた〔CdS(SILAR、n=3)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池(比較SC−S−4)のそれぞれについて、量子ドット増感太陽電池の電力変換効率(η)を測定した。
量子ドット増感太陽電池の電力変換効率(η)の測定方法としては、疑似太陽光照射(ピクセル・テクノロジー社製、PEC−L10、AM1.5、光強度I=100mWcm−2)下において、ポテンシオ・ガルバノスタット(北斗電工製、HZ−5000)を用いて、電流−電位曲線を測定した。得られた短絡電流(Jsc[mA/cm])、開放電圧(Voc[V])、およびフィルファクター(ff)の値から、下記式を用いて、電力変換効率(η)を計算した。
η(%)=(Jscocff/I)×100
代表的な結果として、実施例5で得られた〔CdS(PD)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池(SC−S−3)、比較例8で得られた〔CdS(SAM)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池(比較SC−S−2)、比較例9で得られた〔CdS(SILAR、n=7)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池(比較SC−S−3)について、結果を表1に示した。
なお、表1には示していないが、実施例7で得られた〔CdSe(PD)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池(SC−S−7)および実施例8で得られた〔PbS(PD)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池(SC−S−8)についても、実施例5で得られた〔CdS(PD)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池(SC−S−3)と同様に、今後の実用化の実現性が高いと認め得るだけの高レベルの電力変換効率を発現でき、太陽電池として十分に作動することを確認した。
一方、表1には示していないが、比較例10で得られた〔CdS(SILAR、n=3)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池(比較SC−S−4)については、比較例9で得られた〔CdS(SILAR、n=7)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池(比較SC−S−3)よりもさらに低いレベルの電力変換効率となった。
Figure 2011091032
〔評価5〕:X線光電子分光法(XPS)による分析
実施例1で得られた〔CdS(PD)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池用電極(S−3)、比較例4で得られた〔CdS(SILAR、n=7)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池用電極(比較S−3)、比較例5で得られた〔CdS(SILAR、n=3)/mp−TiO−S〕量子ドット増感太陽電池用電極(比較S−4)について、透明電極とは反対側の表面からX線光電子分光法(XPS)による測定を行った。
<測定条件>
装置:Quantera SXM (PHI社製)
励起X線:monochromatic Al Kα1,2線(1486.6eV)
X線径:200μm
光電子脱出角度:45°
横軸補正:C1sメインピークを284.6eVに合わせた。
<測定結果>
Na、S、Cdについて、面積比より、原子数比の比較を行った。Sについては、SILAR法では、NaS由来の高エネルギー側のピークとCdS由来の低エネルギー側のピークが観測されたため、原子数比はそれぞれ個別に求めた。
結果を表2、表3に示した。
なお、表3における、太陽電池の電力変換効率(η)の評価結果は、下記の評価基準によって示した。
○:η≧2
△:1≦η<2
×:η<1


Figure 2011091032
Figure 2011091032
本発明における量子ドット増感太陽電池用電極は、極めて高いIPCE効率、および、今後の実用化の実現性が高いと認め得るだけの高レベルの電力変換効率を示す量子ドット増感太陽電池として適用することができる。

Claims (9)

  1. 多孔質n型半導体電極上に半導体ナノ粒子である量子ドットが担持されている量子ドット増感太陽電池用電極の製造方法であって、
    多孔質n型半導体電極を金属イオン含有溶液に浸漬させた状態で光照射する、
    量子ドット増感太陽電池用電極の製造方法。
  2. 前記金属イオン含有溶液が、第16族元素を有する化合物を含む、請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記光照射が、紫外線照射である、請求項1または2に記載の製造方法。
  4. 請求項1から3までのいずれかに記載の製造方法によって得られる、量子ドット増感太陽電池用電極。
  5. 請求項4に記載の量子ドット増感太陽電池用電極を含む、量子ドット増感太陽電池。
  6. IPCE効率が70%以上である、請求項5に記載の量子ドット増感太陽電池。
  7. 多孔質n型半導体電極上に第16族元素半導体ナノ粒子である量子ドットが担持されている量子ドット増感太陽電池用電極であって、
    該第16族元素半導体ナノ粒子がMK(Mは金属元素、Kは第16族元素、xはMの原子数を1としたときのKの原子数)で表され、
    a=x/y(yはMの価数)としたときに、
    0.3<a<0.6を満たす、
    量子ドット増感太陽電池用電極。
  8. 請求項7に記載の量子ドット増感太陽電池用電極を含む、量子ドット増感太陽電池。
  9. IPCE効率が70%以上である、請求項8に記載の量子ドット増感太陽電池。
JP2010206821A 2009-09-25 2010-09-15 量子ドット増感太陽電池用電極の製造方法、量子ドット増感太陽電池用電極、および、量子ドット増感太陽電池 Pending JP2011091032A (ja)

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