JP2011091013A - 放電灯点灯装置及びそれを用いた車両用灯具、車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】放電灯の始動補助用の電力を確保して立ち消えを防止しながら、回路部品のストレスを低減し点灯装置の小型化を実現する。
【解決手段】電源Eに接続され、トランスTを介して放電灯Laに必要な電力に変換する電力変換部(DC/DCコンバータ回路2)と、放電灯Laの始動時に、インピーダンス(抵抗R2)を介して放電灯Laへ電力を供給するコンデンサC2を少なくとも備える放電灯点灯装置であって、前記コンデンサC2を充電する経路(抵抗R1とダイオードD1)の一端(接続点α)が前記トランスTの巻線上の前記電力変換部の出力端とは異なる電位点に接続される。
【選択図】図1

Description

本発明は始動補助用のコンデンサを有する放電灯点灯装置及びそれを用いた車両用灯具、車両に関するものである。
従来の放電灯点灯装置の回路図を図21に示す(実開平6−26199等)。この点灯装置は、直流電源Eと点灯スイッチSW、入力フィルタ1、入力フィルタ1に接続され放電灯に必要な電力に変換するフライバック型DC/DCコンバータ回路2、放電灯の点灯開始(絶縁破壊)時に放電灯へ電力を供給する始動補助回路3、DC/DCコンバータ回路2の出力を極性反転するインバータ回路4、放電灯に接続され放電灯の始動に必要な高圧パルスを発生するイグナイタ5、及び放電灯Laから構成されている。
始動補助回路3は、電荷を充電するコンデンサCa2、充放電用の抵抗Ra1、Ra2、ダイオードDa1で構成されている。充電時の電流経路は、抵抗Ra2→抵抗Ra1→コンデンサCa2であり、放電時の電流経路は、コンデンサCa2→ダイオードDa1→抵抗Ra2である。
以下、図21の構成における放電灯の絶縁破壊(点灯始動)前後の回路動作を説明する。放電灯が点灯始動する直前の無負荷状態において、DC/DCコンバータ回路2の出力電圧Vca1は放電灯点灯時の電圧よりも高い電圧(通常350〜500V程度)に昇圧される。この時、始動補助回路3の充電経路(従来例の場合は放電経路も同様)は、DC/DCコンバータ回路2の出力端(図21の点A及びB)に接続されているため、コンデンサCa2にはコンデンサCa1と略同等の電圧が充電される。
続いてイグナイタ5により放電灯を点灯始動するための高圧パルスが出力され、放電灯は絶縁破壊し、点灯を開始する。放電灯が絶縁破壊し、コンデンサCaの電圧Vca1が低下(通常は数十V程度まで低下)し始めると、コンデンサCa1に充電された電荷が放電灯へ供給されると共に、スイッチング素子Sのオンオフ駆動によってDC/DCコンバータ回路2から放電灯に電力が供給される。
この時、始動補助回路3のコンデンサCa2に充電された電荷もほぼ同時に放電灯に供給を開始する。放電灯の絶縁破壊直後のインピーダンスは低く(略短絡状態〜数十Ω程度)、安定点灯に至らせるには比較的大きな電流を供給する必要がある。つまり、始動補助回路3を設けることで、放電灯の絶縁破壊直後の不安定な期間に、始動補助回路3から放電灯に補助電力を供給し、放電灯の立ち消え(消灯)を防止するものである。
図22に放電灯の絶縁破壊前後の各部の電流を示して、説明を補足する。コンデンサCa1の放電電流及びDC/DCコンバータ回路2の出力電流の合計を電流Ica1とすると、電流Ica1だけでは放電灯に十分な電流が供給できない期間(主にTa2)があり、電流Ica1が放電灯の点灯維持に必要な電流を下回ると放電灯が立ち消えるという課題がある。
そこで、始動補助回路3を設置し、その放電電流をIca2とすると、Ica1とIca2の合計(=Iout1)が放電灯に供給されることで、期間Ta2においても放電灯が安定して点灯維持する電流が確保され、立ち消えを防止することが可能となる。
実開平6−26199号公報
先にも述べたように、放電灯が立ち消える可能性が最も高いのは、平滑コンデンサCa1の電荷が放電し終わった直後(図22の期間Ta2)である。従来例の構成では、始動補助回路3の供給電流Ica2を十分確保するには、放電抵抗Ra2の値をより小さく設定する(一般的には数Ω〜数十Ω)か、コンデンサCa2の静電容量を増やさなければならない。
しかし、期間Ta2の電流Ica2を増大させると、放電灯の放電開始直後(期間Ta1)のピーク値も大きくなる。また、平滑コンデンサCa1と始動補助回路3のコンデンサCa2の無負荷時の充電電圧は略同じであるため、放電灯が絶縁破壊すると、電流Ica1とIca2は同時に流れ始め、ピーク値となるタイミングがほぼ同時である。この結果、合計電流Iout1のピークが過大となり、後段回路の電子部品のストレスが増大して部品破壊に至るとか、放電灯への電流ストレスが増大して放電灯の寿命低下につながる等の課題がある。
そこで、ピーク電流を抑制するために抵抗Ra2を大きくすると、期間Ta2の電流も低下するため放電灯が立ち消えるという課題がある。また、従来例において、充電抵抗Ra1,Ra2の値を大きくして、放電灯の絶縁破壊時にコンデンサCa2に充電される電圧を低減することは可能だが、直流電源の変動や、周囲温度変化(特に電解コンデンサを使用する場合)を考慮すると、充電電圧値がばらつくため、始動補助エネルギーの不足や、逆に過充電等の課題が生じる。
また、回路部品のストレスに関しては、電流Ica2のピーク値が高くなるほど、放電抵抗Ra2への印加ストレスが増加し、場合によっては部品破壊に至る可能性がある。コンデンサCa2が電解コンデンサの場合(一般的に数μF程度の電解コンデンサが使われることが多い)、一般的に定格電圧が高い程、また静電容量が大きい程、漏れ電流値は大きくなる。コンデンサCa2にコンデンサCa1と略同じ電圧が充電される従来例では、比較的高い(無負荷状態でのVca1相当の)定格電圧が必要なため、点灯装置が高温環境に長期間放置された後の回路動作の開始時に、過大な漏れ電流(瞬時的には数百mA程度となる場合もある)により、充電抵抗Ra1、Ra2を破壊する恐れがある。
電解コンデンサCa2の静電容量を低減させると、放電期間は短くなるが、電流Ica2のピーク値はそれほど変化しない。インピーダンス成分の大きな電解コンデンサに置き換えれば、電流Ica2のピーク値は低減可能だが、温度変化による特性変動や自己発熱が大きく寿命が短いため、通常は採用しない。また、抵抗のストレスはピーク値の影響が大きいので、放電期間を短くしてもそれほどストレスは低減されない。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、放電灯の始動補助用の電力を確保して立ち消えを防止しながら、回路部品のストレスを低減し点灯装置の小型化を実現することを課題とする。
請求項1の発明は、上記の課題を解決するために、図1に示すように、電源Eに接続され、トランスTを介して放電灯Laに必要な電力に変換する電力変換部(DC/DCコンバータ回路2)と、放電灯Laの始動時に、インピーダンス(抵抗R2)を介して放電灯Laへ電力を供給するコンデンサC2を少なくとも備える放電灯点灯装置であって、前記コンデンサC2を充電する経路(抵抗R1とダイオードD1)の一端(接続点α)が前記トランスTの巻線上の前記電力変換部の出力端とは異なる電位点に接続されることを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1記載の放電灯点灯装置において、前記コンデンサC2を充電する経路の一端(接続点α)が前記トランスTを構成する巻線のうち、前記電力変換部の出力端に電力を供給する巻線上に接続されることを特徴とする(図3を除く図1、図4、図6、図8参照)。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の放電灯点灯装置において、前記コンデンサは、図4、図6に示すように、放電時の時定数が互いに異なる複数のコンデンサC2,C3,C4を含むことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3記載の放電灯点灯装置において、図6に示すように、前記複数のコンデンサC2,C4を充電する経路の一端(接続点α,β)が、互いに異なる電位点に接続されることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4記載の放電灯点灯装置において、前記複数のコンデンサを充電する経路の一端のうち、少なくとも同じ電位点に接続されるものを有することを特徴とする(実施形態4’参照)。
請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の放電灯点灯装置において、図10〜図18に示すように、前記トランスTの少なくとも前記コンデンサC2を充電する経路の一端が接続される巻線部は、板状の絶縁層7上に導体パターンを巻回して形成されるシート型コイルであることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6記載の放電灯点灯装置において、前記シート型コイルは、絶縁層7上に設けられる層間接続用端子eにより接続される少なくとも2層以上の絶縁層7を積層することで形成され、前記コンデンサC2を充電する経路の一端は、前記層間接続用端子eに接続されることを特徴とする(図14、図15)。
請求項8の発明は、請求項6または7記載の放電灯点灯装置において、前記コンデンサC2を充電する経路の一端が、内層に積層される絶縁層7上に接続されることを特徴とする(図13)。
請求項9の発明は、請求項6〜8のいずれかに記載の放電灯点灯装置において、前記シート型コイルを形成する絶縁層7と、他の電子部品を搭載する配線板を兼用したことを特徴とする(図18)。
請求項10の発明は、請求項1〜9のいずれかに記載の放電灯点灯装置を有する車両用灯具である(図19)。
請求項11の発明は、請求項10記載の車両用灯具を有する車両である(図20)。
本発明は、放電灯の始動補助用コンデンサの充電経路を変更することで、放電灯の始動時に、放電灯へ電力を供給する供給タイミングを最適化し、電流のピーク値を抑えつつ、放電灯が立ち消えしない電流を確保することができる。また、本発明により、始動補助用コンデンサの定格電圧もしくは容量を低減でき、漏れ電流の低減と共に、放電抵抗のストレスも低減可能となる。
本発明の実施形態1の回路図である。 本発明の実施形態1の動作波形図である。 本発明の実施形態2の回路図である。 本発明の実施形態3の回路図である。 本発明の実施形態3の動作波形図である。 本発明の実施形態4の回路図である。 本発明の実施形態4の動作波形図である。 本発明の実施形態5の回路図である。 本発明の実施形態5の一変形例の回路図である。 本発明の実施形態6に用いるトランスの構成を示す図であり、(a)は外観を示す斜視図、(b)は巻線の構成を示す回路図である。 本発明の実施形態6に用いるトランスの巻線の構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態7に用いるトランスの構成を示す図であり、(a)は外観を示す斜視図、(b)は巻線の構成を示す回路図である。 本発明の実施形態7に用いるトランスの巻線の構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態8に用いるトランスの構成を示す図であり、(a)は外観を示す斜視図、(b)は巻線の構成を示す回路図である。 本発明の実施形態8に用いるトランスの巻線の構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態9に用いるトランスの構成を示す図であり、(a)は外観を示す斜視図、(b)は巻線の構成を示す回路図である。 本発明の実施形態9に用いるトランスの巻線の構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態10に用いる配線基板の実装形態を示す斜視図である。 本発明の放電灯点灯装置を用いた車両用灯具の概略構成図である。 本発明の放電灯点灯装置を前照灯に用いた車両の概略構成図である。 従来例の回路図である。 従来例の動作波形図である。
(実施形態1)
図1は本発明の実施形態1の回路図、図2はその動作波形図である。図1において、従来例(図21)との違いは、始動補助回路3の充電経路の一端(接続点α)を、DC/DCコンバータ回路2のトランスTの出力側巻線の巻線途中に接続している点である。また、フライバック型DC/DCコンバータ回路2の出力が負電位となっている点が異なるが、本発明は出力極性に関係なく採用可能である。
以下、図1の回路構成について詳しく説明する。直流電源Eと点灯スイッチSWの直列回路は、入力フィルタ1を介して、DC/DCコンバータ回路2の入力コンデンサCに接続されている。DC/DCコンバータ回路2は、パワーMOSFET等よりなるスイッチング素子Sを備えている。このスイッチング素子Sは図示しない制御回路により高周波でオンオフ駆動される。入力フィルタ1は、DC/DCコンバータ回路2のスイッチングノイズが電源側に帰還することを防止するためのローパスフィルタである。
ここで、DC/DCコンバータ回路2の構成及び動作について説明する。入力コンデンサCの両端には、スイッチング素子Sを介してトランスTの1次巻線が接続されている。トランスTの2次巻線には、ダイオードDを介して平滑コンデンサC1が接続されている。スイッチング素子Sがオンされると、入力コンデンサC→トランスTの1次巻線→スイッチング素子Sの経路で1次側電流が流れる。トランスTの1次巻線と2次巻線の巻き方向は、図中の黒丸で示すように設定されており、スイッチング素子Sのオン時にはダイオードDが逆阻止状態となるので、2次側電流は流れない。このため、トランスTに電磁エネルギーが蓄積される。スイッチング素子Sがオフすると、トランスTに蓄積された電磁エネルギーによる逆起電力が発生する。この逆起電力は、ダイオードDの順方向に発生するので、ダイオードDが導通し、トランスTの2次巻線→平滑コンデンサC→ダイオードDの経路で2次側電流が流れる。これにより、直流電源Eからの入力電圧を電圧変換した直流電圧Vc1が平滑コンデンサC1に充電される。
次に、始動補助回路3の構成及び動作について説明する。始動補助用のエネルギーを蓄積する電解コンデンサC2の正極はトランスTの2次巻線の一端に接続されている。電解コンデンサC2の負極は、充電抵抗R1と充電用ダイオードD1の直列回路を介して、DC/DCコンバータ回路2のトランスTの2次巻線の途中に設けられた接続点αに接続されている。DC/DCコンバータ回路2のスイッチング素子Sがオフすると、ダイオードDを介して平滑コンデンサCが充電されると同時に、充電抵抗R1と充電用ダイオードD1の直列回路を介して、電解コンデンサC2も充電される。
電解コンデンサC2の充電電圧Vc2は、平滑コンデンサC1の充電電圧Vc1よりも低い電圧となる。なぜなら、トランスTの2次巻線の一端と途中の接続点αの間に生じる起電力は、2次巻線の両端間に生じる起電力よりも小さく、また、充電電流を制限する充電抵抗R1が設けられているからである。以上により、始動補助回路3の充電経路が構成されている。
次に、始動補助回路3の放電経路について説明する。インバータ回路4の入力端には、放電用ダイオードD2と放電抵抗R2の直列回路を介して上述の電解コンデンサC2が接続されている。インバータ回路4の入力端には、DC/DCコンバータ回路2の出力である平滑コンデンサC1も接続されているので、放電用ダイオードD2と放電抵抗R2の直列回路には、平滑コンデンサC1の充電電圧Vc1と電解コンデンサC2の充電電圧Vc2の差電圧が印加される。上述のように、初期状態ではVc1>Vc2であるので、ダイオードD2は逆阻止状態となっている。
インバータ回路4は、例えばフルブリッジ回路(いわゆるH型ブリッジ回路)を構成する4個のスイッチング素子よりなり、図示しない制御回路により対角方向の2個のスイッチング素子を交互にオンさせることで、入力直流電圧の極性を交互に反転させて、矩形波(例えば数100Hz程度の低周波)の交流電圧として出力する。
放電灯Laは高輝度放電灯(HIDランプ)であり、始動前は高インピーダンス状態であるが、イグナイタ5により絶縁破壊された後は、短絡に近い低インピーダンス状態となる。イグナイタ5は始動時に放電灯Laの電極間を絶縁破壊するための高圧パルスを発生させる。
従来例(図21)では、放電灯の点灯始動前の無負荷時において、DC/DCコンバータ回路2の平滑コンデンサCa1と始動補助回路3のコンデンサCa2には同等の電圧が充電されるため、放電灯が点灯始動してコンデンサC1の電圧Vc1が低下し始めると、ほぼ同じタイミングで電流Ica1、Ica2が流れ始める(図22参照)。
一方、本実施形態では、図1の構成とすることで、放電灯の点灯前の無負荷時に、トランスTの出力側巻線(の一部)→電解コンデンサC2→充電抵抗R1→ダイオードD1の経路で電解コンデンサC2が充電され、充電電圧はVc1>Vc2となる。したがって、放電灯が絶縁破壊(点灯始動)して平滑コンデンサC1の両端電圧Vc1が低下し始めると、図2に示すように、まずはコンデンサC1の電荷が先に放電され、放電灯に電流Ic1を供給する。続いてVc1<Vc2となった時点(期間T3が経過した時点)でダイオードD2が導通してコンデンサC2の電荷が放電され、コンデンサC2→放電灯→ダイオードD2→放電抵抗R2の経路で放電灯に電流Ic2を供給する。
その結果、電流Ic1のピークと電流Ic2のピークが時間的にずれるため、Iout(Ic1とIc2の合計)のピークが低減されると共に、放電灯が最も立ち消えし易い期間T2に電流Ic2はピークとなる。
本実施形態の構成とすることで、従来例に比較して以下のメリットがある。
1)期間T2において、放電灯が立ち消えしない程度の電流Ioutを確保しつつ、期間T1の電流Ioutのピークが低減されるため、周辺部品のストレスが低減し、更には放電灯の寿命低下を防止することが可能である。
2)従来例では、電流Iout1のピーク値低減と期間Ta2の電流確保を両立しなければならないため、充放電回路の定数設定の際に制約が多い。一方、本実施形態の場合、電流Ioutのピークはそれほど考慮の必要が無く、主に期間T2の電流確保のみを考慮すればよいので、定数設定の自由度が高い。
実施形態1でも、放電抵抗R2が小さい場合、従来例の電流Ica2と同様の軌跡を描くが、実施形態1では放電抵抗R2の値を大きく設定し、図2に示す電流Ic2のように、放電灯が立ち消えしない程度の電流までピーク値を抑制可能である。その結果、電流Ic2が流れる期間が長くなり、期間T2以降の放電灯の立ち消えも防止することが可能となる。
3)放電抵抗R2の値を大きくしつつ、電流Ioutのピーク値が低減可能なため、抵抗R2のストレスが大幅に低減され、部品の小型化や部品点数の削減が可能となる。
4)コンデンサC2への充電電圧が低く、コンデンサC2の部品定格電圧が下げられるため、部品の小型化が可能となる。その結果、電解コンデンサの漏れ電流値も低減可能である。
なお、本実施形態(以降も全て)では始動補助回路3の充放電時の時定数を調整する素子として、抵抗を採用した例を示しているが、インピーダンス成分を有する電子部品(例えばインダクタなど)であれば、採用可能である。また、言うまでもないが、充放電時の時定数を所望の値に設定できるのであれは、上記インピーダンス成分を有する電子部品の数や種類、接続方式に制約は無い。
また、本実施形態ではコンデンサC2に電解コンデンサを採用した例を挙げたが、全ての実施形態を含め、コンデンサの種類に制約は無く、本発明はコンデンサの種類に関係なく実施可能である。
(実施形態2)
図3は本発明の実施形態2の回路図である。本実施形態は実施形態1の始動補助回路3の充電抵抗R1と放電抵抗R2を共通にして、充放電抵抗R3としたものである。
従来例では、放電抵抗Ra2の値は、電流Iout1のピーク値抑制、期間Ta2における電流確保の考慮が必要な上に、抵抗Ra1とRa2を共通にすると、無負荷時におけるコンデンサCa2への充電速度も考慮しなければならないため、定数の設定が難しい。また、従来例で説明したように、放電抵抗Ra2は十分低い値とする必要があり、印加されるストレスが大きい状態で、充電時にも電流が流れると、抵抗に印加されるストレスは更に増大するため、共通化すると部品の大型化や部品点数の増加を招く。
本発明では、実施形態1で述べたように、放電抵抗のストレスを低減可能であるため、充放電抵抗を共通化しても部品のストレスは過大とならないため、実施形態2の構成とすることで部品点数の削減が可能となる。
また、実施形態1では、始動補助回路3の充電回路の一端(接続点α)をトランスTの出力側巻線の途中に接続したが、本実施形態に示すように、電力変換用トランスTに設けた第3の巻線N3に接続する形態でも良い。なお、無負荷時の充電電圧がVc1>Vc3となるように、第3の巻線N3の巻数は決定される。
(実施形態3)
図4は本発明の実施形態3の回路図、図5はその動作波形図である。本実施形態では、図4に示すように、始動補助回路3のコンデンサC2と並列に、コンデンサC3を含む充電部(図4ではコンデンサC3、抵抗R4の直列回路)を接続した例である。
実施形態1及び2においては、放電灯が最も立ち消えしやすい期間(T2)の電流確保を最優先に始動補助回路3の放電抵抗値を決定するため、T2以外の期間については始動補助電流が流れないか、もしくは、ごく僅かとなる場合がある。期間T2に限らず、放電灯への供給電流は所定値以上確保しないと立ち消えが発生する。ここで言う所定値とは、ランプの種類、定格電流で変化し、通常、放電灯メーカで規格化され、開示されている。
このように、点灯始動から安定点灯状態に至るまでは不安定で立ち消えしやすい。そこで、コンデンサC3、抵抗R4の直列回路をコンデンサC2に並列に接続し、抵抗R4を十分大きく設定し、図4のIc3に示すように、電流ピーク値を抑えて電流を流す期間を長くすることで上記課題を回避し、より確実に放電灯を安定点灯することが可能となる。
本実施形態では、充電部にコンデンサC3と抵抗R4の直列回路を採用したが、放電時の時定数がコンデンサC2と異なればよいので、充電部の構成は、コンデンサC2と種類(インピーダンス値)が異なるコンデンサのみで構成しても良い。また、抵抗R4の代わりにインピーダンス成分を有する電子部品であれば採用可能である。そのほか、コンデンサC2にインピーダンス成分を有する電子部品を直列接続してもよい。
なお、実施形態1で述ベたように、コンデンサC2と同じく、コンデンサC3もコンデンサの種類に制約は無い。
(実施形態4)
図6は本発明の実施形態4の回路図、図7はその動作波形図である。本実施形態では、コンデンサC2、抵抗R1、R2、ダイオードD1、D2で構成される始動補助回路3a(実施形態1に同じ)に加え、コンデンサC4、抵抗R5、R6、ダイオードD3、D4で構成される始動補助回路3bを追加したものである。また、各始動補助回路3a,3bの充電経路の一端は、トランスTの出力側巻線の巻線途中で、かつ互いに異なる電位点(接続点αと接続点β)にそれぞれ接続される。
上述の実施形態3において、放電灯への供給電流は安定点灯状態に至るまでは、放電灯電流を所定値以上確保する必要があり、始動補助回路による電流供給は期間T2以外でも必要なことを説明した。また、放電灯の種類や特性、点灯開始時の放電灯温度等によっては、始動補助回路による電流供給が長期間必要な場合もある。
この場合、実施形態1の始動補助回路で実現すると、1回の放電で長期間の電流供給を実現するために大きな電荷を充電する大容量のコンデンサが必要となり、電子部品のストレス増加や部品の大型化、コストアップを招く。また、電流Ic1の変動や放電灯の特性の影響で、始動補助電流が必要な期間と必要でない期間が交互に複数回発生する場合や、始動補助電流が必要な期間が不連続的に発生する場合などは、始動補助電流が必要ない期間でも放電灯に始動補助電流を供給することになり、不要なストレスを与えることとなる。
そこで、図6に示すように、各始動補助回路3a,3bの充電経路の一端が接続されるトランスTの巻線上の接続点α、βの電位が異なることにより、無負荷時にコンデンサC2、C4に充電される電圧が異なるように構成する。つまり、実施形態4の構成とすることで、電流Ic2と電流Ic4を供給するタイミングを時間的にずらすことが可能となり、必要なタイミングで必要な電流分のみを順次に放電灯に供給できるため、上記課題を回避し、放電灯をより安定に点灯させることが可能となる。
また、各始動補助回路3a,3bは長期間電流を供給する必要が無いため、部品の電力容量が小さくなる結果、小型電子部品での実現による点灯装置の低背化が可能となる。例えばコンデンサC2及びC4として小型チップ部品が採用可能となる。
なお、実施形態4では始動補助回路が2回路の場合を例示したが、時定数の異なる始動補助回路の数を増やせば、不要な電流値を更に低減可能となる。また、放電用ダイオードD2、D4も兼用化する手法を用いてもよい。
(実施形態4’)
特に図示はしないが、実施形態4において、各始動補助回路3a,3bの充電経路の一端が接続されるトランスTの巻線上の接続点α、βを共通としてもよい。この構成では、実施形態4に比べ、トランスTの巻線構造の簡素化による小型化、低コスト化が可能となると共に、充電用ダイオードD1,D3の兼用化も可能となる。
また、実施形態3に比べ放電時の時定数に関係なく、始動補助回路3a,3bのコンデンサC2,C4毎に充電時定数を設定できるため、急速な充電によるコンデンサC2,C4の寿命低下等を確実に防止することが可能である。
さらに、始動補助回路の数が3回路以上あるような場合、各始動補助回路で選択したコンデンサの特性に応じて、充電経路の一端を接続する点を共通にする始動補助回路と、互いに異なる電位とする始動補助回路を分けて設計することで、より信頼性の高い始動補助回路とすることが可能である。
(実施形態5)
図8は本発明の実施形態5の回路図である。本実施形態はオートトランス型のDC/DCコンバータ回路2に本発明を適用した例である。始動補助回路3の充電経路の一端(接続点α)をオートトランスTの出力側巻線の途中に接続している。
コンデンサC2の充電経路について説明すると、スイッチング素子Sがオフされたときに、昇圧チョッパと同じ原理により、トランスTに逆起電力が発生し、入力コンデンサC→トランスT→ダイオードD1→抵抗R1→コンデンサC2の経路で充電電流が流れる。コンデンサC2に充電される電圧は、ダイオードDを介してコンデンサC1に充電される電圧よりも低い電圧となる。なぜなら、ダイオードDを介する充電経路の方がトランスTの昇圧比が高いからである。コンデンサC2の放電経路については、コンデンサC1の電圧がコンデンサC2の電圧と同程度まで低下したときに、ダイオードD2と抵抗R2を介して放電電流が流れることになる。
このように、本発明はトランスを用いたDC/DCコンバータ回路であれば、回路方式にかかわらず適用可能である。
(実施形態5’)
図9は本発明の実施形態5の一変形例の回路図である。本実施形態は、実施形態1において、始動補助回路3の充電経路の一端(接続点α)を、DC/DCコンバータ回路2の電力変換用トランスTの1次巻線とスイッチング素子Sの接続点に接続したものである。
コンデンサC2の充電経路について説明すると、スイッチング素子Sがオフされたときに、昇圧チョッパと同じ原理により、トランスTの1次巻線に逆起電力が発生し、入力コンデンサC→トランスTの1次巻線→ダイオードD1→抵抗R1→コンデンサC2の経路で充電電流が流れる。コンデンサC2に充電される電圧は、ダイオードDを介してコンデンサC1に充電される電圧よりも低い電圧となる。トランスTは昇圧トランスであり、2次巻線の出力電圧の方が1次巻線の誘起電圧と入力電圧の和よりも高くなっているからである。コンデンサC2の放電経路については、コンデンサC1の電圧がコンデンサC2の電圧と同程度まで低下したときに、ダイオードD2と抵抗R2を介して放電電流が流れることになる。
図9の構成とすることで、実施形態1と同様の効果を得ることが可能である。例えば、放電灯の電圧が低く、トランスTの1次巻線と2次巻線の巻数比が小さい場合、スイッチング素子Sのターンオフ時に発生するサージ電圧分を考慮すると、接続点αに発生する電圧によってコンデンサC2に電荷を充電し、始動補助電流の供給が可能となる。また、回路定数の選定によっては、サージ電圧低減によりスイッチング素子Sを低耐圧化することが可能である。すなわち、始動補助回路3のコンデンサC2をスナバコンデンサとして兼用できる。
(実施形態6)
図10、図11は本発明の実施形態6に用いるトランスの構成を示す。本実施形態は、実施形態1〜5の電力変換用トランスTを、シート型トランスとしたものである。シート型トランスは、板状の絶縁層7上に導体パターン(巻線部I、II、III 、IV)を巻回して形成される。本実施形態では、4層の絶縁層7を積層した後、フェライトコアのような磁性体6を装着している。一般的に多層配線板は、両面配線板の両面にプリプレグを介して銅箔を積層して構成されるが、ここでは、各層の巻線パターンや接続関係を見やすくするために、図11に示すように、各巻線部I、II、III 、IVをシート上に形成した状態で図示している。
本実施形態では、1次巻線N1が1層あたり1ターン(巻線部I、III )のシート基板を2層直列接続して合計2ターン、2次巻線N2が1層あたり3ターン(巻線部II、IV)のシート基板を2層直列接続して合計6ターンで構成されるトランスを示す。トランスTの端子部a〜f及び接続点αは、図11の破線で示す箇所でスルーホール接続されている。
1次側回路と2次側回路を磁気結合するための磁性体6は、Y−Y’線についての断面形状(端子ピンと平行な断面)が略E字状であり、上下両面からE字型コアを突き合わせることにより、全体として日字型の磁気回路を構成している。各絶縁層7の巻線部の中心部には、磁性体6の中足を嵌装するための穴8が開口形成されている。
従来の樹脂製のボビンにリッツ線等の銅線を巻回して磁性体に組み付けるタイプのトランスに、本発明を適用する場合は、これまでの実施形態で示した接続点α(始動補助回路の充電経路の一端)や接続点βを接続するための端子が必要であり、巻線を巻回する途中で端子に絡げる必要があるため、トランスの構造が複雑になり、部品の大型化やコストアップ等が懸念される。
これに対して、実施形態6に示すように、シート型トランスを採用すれば、図11に示すように、接続点αの場所に応じて導体パターンを引き出すだけで本発明が容易に実現可能となり、小型化や低コスト化が実現可能となる。
なお、少なくとも接続点α、βを接続する巻線がシート型コイルであれば、本発明は容易に実現可能である。各層の巻数、積層数などは図示された実施形態に限定されるものではない。
(実施形態7)
図12、図13に本発明の実施形態7の構成を示す。本実施形態は、実施形態4で示したような始動補助回路が複数ある場合のシート型トランスの構成例を示す。この場合も実施形態6と同様に、接続点αや接続点βが増加した場合には、ボビンにリッツ線等の銅線を巻回して磁性体に組み付けるタイプのトランスでは構造が複離になりすぎて実現自体が難しくなることが考えられるが、シート型トランスを採用すれば、図13に示すように、接続点の数に応じて導体パターンの引き出し数を増やせば実現可能であるため、実施形態6と同様に小型化や低コスト化が実現可能となる。
また、実施形態7では、巻線部N2の方が巻線部N1よりも巻数が多く、巻線間電圧が高い。従って、巻線部N2を表層に形成すると、組み付ける磁性体6との絶縁距離やトランスを実装する周辺部品との絶縁距離を大きくとる必要があり、トランス及び点灯装置の大型化やトランスの漏れインダクタンスの増加による損失の増加を招く。そこで、実施形態7では、高圧側の巻線部II、IVを内層に積層し、これらの高圧側の巻線部II、IVの周囲をプリプレグ材で密封することで上記課題を解決し、絶縁性能を改善できる。
(実施形態8)
図14、図15に本発明の実施形態8の構成を示す。本実施形態では、接続点αとなる巻線部がシート基板上に設けられた層間接続用端子eにより層間が接続される2層以上のシート基板を積層することで形成される場合に、その層間接続用端子eを接続点αとするものである。なお、図15では、第4層のシート基板(巻線部III を有する絶縁層)の裏面側に層間接続用端子eをトランスTの端子ピンに接続するための配線パターン(太い破線で示す)を設けている。
2層以上のシート基板を接続する際、層間接続用端子は必ず必要であり(特殊な治具等を使えば別の方法もあるがコスト増加等の課題がある)、接続点αを層間接続用端子eと兼用することで実施形態6や7のように、接続点αと他の電子部品を接続するための端子部を新たに設ける必要が無くなるため、部品の小型化が可能となる。
なお、図14では層間接続用端子eが巻線部N2の中点となる場合を例示しているが、シート基板毎に巻数を(2ターンと4ターンのように)変化させれば、所望の電位点を層間接続用端子(接続点α)とすることは容易に実現可能である。
(実施形態9)
図16、図17に本発明の実施形態9の構成を示す。本実施形態では、接続点αを引き出すための専用のシート基板と接続点α引き出し用の層間接続用端子9を設置したものである。上述の実施形態8において、シート基板のサイズ、巻線電流値またはターン数の制約等により、層間接続用端子eに接続点αを設置できない場合がある。また、上述の実施形態7において、巻線部の最も外側であれば、図13に示す接続点αやβのように配線を引き出せるが、巻線部の内側であると、配線を引き出せない。そこで、実施形態9の構成とすることで、1層あたりの巻数が複数あるシート基板上の巻線部の任意の点に接続点αを接続することが可能となる。
(実施形態10)
図18に本発明の実施形態10の構成を示す。本実施形態は、実施形態6〜9に示すシート型トランスTのシート基板と、その他の電子部品を搭載する配線板とで同じ絶縁層7を兼用化したものである。トランスTはフェアライトコア等の磁性体を基板に組み付けるだけで実現可能である。これにより、接続端子が不要になる、トランス専用のシート基板が不要になる等により、実施形態6〜9に比べて低コスト化が可能となる。
また、トランスの高圧側巻線部を内層に積層し、高圧側巻線部に接続される電子部品の近傍まで内層で配線を形成することで、絶縁距離の確保が不要となり、点灯装置の小型化が可能である。
(実施形態11)
図19に本発明の放電灯点灯装置を使用した灯具の概略構成図を示す。灯具本体20の前面は透光性のカバー21で覆われている。Laは高輝度放電灯(HIDランプ)、22は反射板や前面レンズを備える投光用の光学系、23は配光制御装置である。図示しないモータにより、光学系22の光軸を配光制御装置23に対して左右に回動させる構造を備えていても良い。10は点灯装置であり、実施形態1〜10のいずれかの点灯装置を内蔵している。11はバッテリEの負極に接続されるグランド配線、12は点灯スイッチSWを介してバッテリEの正極に接続される電源配線、13は出力配線、14はランプソケットである。イグナイタ5はランプソケット14に内蔵しても良い。
(実施形態12)
図20に実施形態12として図11の灯具を前照灯に使用した車両を示す。前照灯点灯装置10a,10bとして、実施形態1〜10の構成を備えており、前照灯20a,20bとして実施形態11の構成を備えている。Lowビームスイッチ電源E1は、上述の点灯スイッチSWと直流電源Eの直列回路に相当する。また、IGN電源E2はエンジンのイグニッションに連動する電源である。
上述の各実施形態で述べたように、充放電の時定数調整用のチップ抵抗は、通常、温度上昇(一般的には70℃以上)による電力軽減が必要なため、本発明の採用により電力ストレス軽減が可能となり、より高温度域での使用が可能となる。また、電解コンデンサは高温での漏れ電流が増加するが、本発明の採用により抑制が可能となる。
本発明を採用することで、始動補助電流のピーク値低減と供給タイミングの最適化によって、電力容量低減による部品の小型化が可能となる。また、シート型トランスは低背化が期待できるが、導体パターンによる巻線は表皮効果の影響が小さく、高周波(100〜500kHz程度)で駆動すれば小型化が実現しやすい。従って、本発明は、高温度領域(例えば周囲温度80〜120℃)での動作保証や点灯装置の小型化の要求が強い車両用点灯装置への採用が効果的である。
E 直流電源
2 DC/DCコンバータ回路
La 放電灯
C2 コンデンサ
R1 充電抵抗
R2 放電抵抗
T トランス
α 接続点

Claims (11)

  1. 電源に接続され、トランスを介して放電灯に必要な電力に変換する電力変換部と、
    放電灯の始動時に、インピーダンスを介して放電灯へ電力を供給するコンデンサを少なくとも備える放電灯点灯装置であって、
    前記コンデンサを充電する経路の一端が前記トランスの巻線上の前記電力変換部の出力端とは異なる電位点に接続されることを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 前記コンデンサを充電する経路の一端が前記トランスを構成する巻線のうち、前記電力変換部の出力端に電力を供給する巻線上に接続されることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 前記コンデンサは、放電時の時定数が互いに異なる複数のコンデンサを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の放電灯点灯装置。
  4. 前記複数のコンデンサを充電する経路の一端が、互いに異なる電位点に接続されることを特徴とする請求項3記載の放電灯点灯装置。
  5. 前記複数のコンデンサを充電する経路の一端のうち、少なくとも同じ電位点に接続されるものを有することを特徴とする請求項4記載の放電灯点灯装置。
  6. 前記トランスの少なくとも前記コンデンサを充電する経路の一端が接続される巻線部は、板状の絶縁層上に導体パターンを巻回して形成されるシート型コイルであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  7. 前記シート型コイルは、絶縁層上に設けられる層間接続用端子により接続される少なくとも2層以上の絶縁層を積層することで形成され、前記コンデンサを充電する経路の一端は、前記層間接続用端子に接続されることを特徴とする請求項6記載の放電灯点灯装置。
  8. 前記コンデンサを充電する経路の一端が、内層に積層される絶縁層上に接続されることを特徴とする請求項6または7記載の放電灯点灯装置。
  9. 前記シート型コイルを形成する絶縁層と、他の電子部品を搭載する配線板を兼用したことを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の放電灯点灯装置を有する車両用灯具。
  11. 請求項10記載の車両用灯具を有する車両。
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