JP2011090746A - データ記録方法、データ記録装置、およびデータ記録媒体 - Google Patents

データ記録方法、データ記録装置、およびデータ記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】
既存プレーヤでの再生互換性を保ったまま、複数コンテンツをダウンロードして同一の記録媒体に追加記録する。
【解決手段】
記録媒体に記録済みの最大ファイル番号をサーバに通知し、ファイル番号が重複しないように管理情報を変更した上で、追加コンテンツをダウンロードする。
【選択図】図1

Description

本発明は、データ記録方法、データ記録装置、およびデータ記録媒体に係り、特に記録媒体にダウンロード記録を行う場合のデータ記録方法、データ記録装置、およびデータ記録媒体に関する。
DVD(Digital Versatile Disc)やBD(Blu-ray Disc、登録商標)などの光ディスクに、インターネット上のサーバからAVコンテンツをダウンロードして記録するサービスがある。例えば、KDDI(株)が提供する「DVD Burning」に対応したDVDレコーダやパソコンソフトでは、CPRM技術を用いてコンテンツ保護を行い、記録型DVDにダウンロード記録できる。
一方、BDへのダウンロードは、規格化が検討されている段階であるが、例えば特許文献1(特開2008−159233)に開示されている方法により、BD-RやBD-REなどの記録型BDメディアに、複数のコンテンツを追加でダウンロード記録することが可能となる。
また、BD-RやBD-REなどの記録型BDメディアに、再生専用メディアであるBD-ROMで主に使用されているBDMVフォーマットで記録する方法が、特許文献2(特開2007−179671)に開示されている。
BDMVフォーマットでは、各シーンがクリップと呼ばれる単位で別々のファイルに分かれており、クリップのファイル名命名規則としては、5桁の整数による連番を用いている(非特許文献1)。
例えば、10個のシーンからなる映画のAVコンテンツが、ファイル名00000.M2TSから、00009.M2TSまでの10個のストリームファイルからなる構成が考えられる。
特開2008−159233
特開2007−179671
White Paper Blu-ray Disc Format 2.B Audio Visual Application Format Specifications for BD-ROM March 2005
1枚のディスクに、複数コンテンツをダウンロードする場合、いくつかの実現方法が実現方法が考えられる。
例えば、パーティションを切り、1パーティション1コンテンツとする方法や、サブフォルダを作成し、1サブフォルダに1コンテンツを格納していく方法などである。
しかし、いずれも、すでに市場に普及している既存のBDプレーヤでは再生できない、互換性の無い構造となってしまうという問題がある。できれば、従来のBDプレーヤとの互換性を保つことで、既存プレーヤのファームウェア更新のコストを下げる要求がある。
その場合、既存のBD規格で規定されている、1ボリューム、1パーティション、しかも、同一のフォルダ構造が必要となる。
従来のBD規格では、各コンテンツ内で、00000から99999までのユニークなファイル番号を、各クリップ(=AVストリームファイルとその管理情報を組にしたもの)に1つずつ割り当てて、クリップを特定できるような規定となっているが、異なるコンテンツの間では、ファイル番号のつけ方には決まりはなく、もともと異なるコンテンツを1つのコンテンツとしてまとめて管理する場合には、ファイル番号が重複するという問題が発生する。
例えば、市販のBDコンテンツの場合、ある映画会社AのBD(1)では、クリップ00000から00050までのファイル番号が使用され、別のBD(2)でも、クリップ00000から00040までのファイル番号が使用されているとする。また、別の映画会社BのBD(3)でも、クリップ00000から00080までのファイル番号が使用されているとする。このような場合、00000から00040まで、もしくは、00000から00050までのファイル番号が重複していることにある。
別々の記録媒体として扱う場合は、問題ないが、これらのコンテンツを1つの記録媒体にて、1つのコンテンツとして管理する場合に、問題となり、ダウンロード記録の場合も同様である。
特に、ダウンロード記録は、ダウンロード時間がかかる問題もあることから、データ量が比較的小さいコンンツ、すなわち、短編映画や連続ドラマなどのコンテンツに適しており、これらを1枚の記録媒体に追加記録するニーズは高い。
よって、従来BDプレーヤとの互換性を保ちつつ、複数コンテンツを1枚のディスクにダウンロード記録するためには、コンテンツ間でのクリップのファイル番号の重複を回避する必要がある。
本発明によれば、例えば特許請求の範囲記載の構成により前記課題を解決する。
より具体的には、例えば、記録媒体に記録済みの最大ファイル番号や最大プレイリスト番号をサーバに通知し、ファイル番号・プレイリスト番号が重複しないようにファイル名等が更新されたコンテンツをダウンロードし、記録媒体に記録する。
この発明によれば、従来BDプレーヤとの互換性を保ちつつ、複数コンテンツを1枚のディスクに適切にダウンロード記録することができる。
サーバ、レコーダ、ディスクの構成図である。 BDMVフォーマットの、もとのフォルダ/ファイル構成図である。 ダウンロード記録時の処理フローである。 ダウンロード記録後のフォルダ/ファイル構成図である。 再生時のメニューの模式図である。 ダウンロード前の論理データ構造図である。 ダウンロード後の論理データ構造図その1である。 ダウンロード後の論理データ構造図その2である。 ダウンロード後の論理データ構造図その3である。 サーバでの管理情報生成の模式図である。
以下、本発明のデータ記録方法、記録装置および記録媒体の実施例について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本実施例の構成を示した図である。
101は、ダウンロードするコンテンツを格納した、サーバである。例えば、映画会社が提供する専用のコンテンツサーバである。BDMV形式のコンテンツを提供する場合が考えられる。
102は、サーバ101や記録装置103が接続したネットワークである。例えば、インターネット(World Wide Web)である。
103は、コンテンツをダウンロードし記録する、記録装置である。例えば、BDドライブ内蔵のBDレコーダが使用できる。その他に、BDドライブやSDHCカードライタを内蔵もしくは外付けしたパソコンや、駅等の公共施設内や、DVD/BDレンタルショップやコンビニエンスストア内に設置された、ダウンロード販売専用のキオスク端末という構成も考えられる。
104は、ダウンロードしたコンテンツを記録する、記録媒体である。例えば、Blu−ray Discのうち、書き換え可能なBD−REを使用することができる。その他に、半導体メモリを記録媒体としたSDHCカードや、金属製の円盤に磁性体を塗布したHDD(Hard Disc Drive)に著作権保護回路を実装したiVDRなども使用できる。
105は、記録媒体104にコンテンツを記録し再生する、ドライブである。例えば、BD−REに記録可能なBDドライブを使用することができる。その他にも、記録媒体に応じて、SDHCカードライタや、iVDRアダプタなどが使用できる。
106は、ドライブ105が記録媒体104に記録するコンテンツを一時的に格納しておくメモリである。例えば、SD−RAMを使用することができる。その他に、記録装置に内蔵されたHDDの一部を利用することができる。
107は、通信部108を介してコンテンツをダウンロードする処理を制御し、ダウンロードしたコンテンツをメモリ106を経由して記録媒体104に記録するようドライブ105を制御する、CPUである。CPUがメモリ106を内蔵する構成も考えられる。また、その他の部分を集積回路化した、SoC(System on Chip)も考えられる。
108は、インターネットを介してサーバ101にアクセスし、コンテンツをダウンロードする通信部である。例えば、ネットワーク通信機能を集積回路化したネットワークチップが使用できる。その他に、イーサネット(登録商標)カードが使用できる。
図2は、本発明の第1の実施例の記録媒体のフォルダ構成、ファイル構成を示した図である。BD規格の一つである、BDMV形式の構成を示している。
201は、最上位のルートフォルダであり、全データがルートフォルダ以下、もしくはサブフォルダ以下に、ファイルとして含まれる。
202はBDMVフォルダであり、BDMV規格で定義されたサブフォルダやファイルがBDMVフォルダ以下に格納される。
203は、インデックスファイルであり、記録媒体に含まれるコンテンツ全体の情報を格納したファイルである。
204は、ムービーオブジェクトファイルであり、再生シーケンスなどの情報を格納したファイルである。
205は、プレイリストフォルダであり、シーンの再生順序を定義するプレイリストファイルを格納するフォルダである。
206は、クリップ情報フォルダであり、AVストリームファイルの情報を格納したクリップファイルを格納するフォルダである。
207は、ストリームフォルダであり、AVストリームファイル自体を格納するフォルダである。
208は、外部データフォルダであり、追加したフォントデータなどのデータを格納するフォルダである。
209は、バックアップフォルダであり、インデックスファイル203やムービーオブジェクトファイル204やプレイリストフォルダ205やクリップ情報フォルダ206やプレイリストファイル210やクリップファイル211の、コピーを格納するフォルダである。コピーは、コピー元と同じ名前のファイル名もしくはフォルダ名となる。
210は、プレイリストファイルであり、シーンの再生順序を定義したファイルである。
211は、クリップ情報ファイルであり、AVストリームファイルの情報を格納したファイルである。
212は、AVストリームファイルであり、MPEG2−TS形式でエンコードされたストリームデータのファイルである。
プレイリストファイル210、クリップ情報ファイル211、AVストリームファイル212の、ファイル拡張子は、それぞれMPLS、CLPI、M2TSである。
また、プレイリストファイル210の、ファイル名は、00000から99999までの整数である。また、クリップ情報ファイル211、AVストリームファイル212の、ファイル名は、00000から99999までの整数であり、これがファイル番号となっている。また、クリップ情報ファイルとAVストリームファイルが対になって1つのクリップを構成する。
図3は、本実施例の記録装置103およびサーバ101のダウンロード処理のフローを示した図である。
まず、記録装置103に記録媒体104を挿入すると、記録装置103では記録媒体104にアクセスする指示をCPU107が発し、それを受けてドライブ105が記録媒体104から記録媒体に記録された情報を読み出す(S301)。このとき読み出す情報には、記録媒体のID情報やMKB(Media Key Block)情報、インデックスファイルやムービーオブジェクトの情報などがある。
次に、STREAMフォルダもしくはCLIPINFフォルダ内のファイルをファイル名でソートすることで、最大ファイル番号を取得する(S302)。
そして、コンテンツのダウンロードをサーバ101へ要求する(S303)。
ダウンロード要求を受信したサーバは(S304)、クリップ情報ファイルやAVストリームファイルのファイル名に使用されている最大ファイル番号や、プレイリストファイルやムービーオブジェクトファイルおよびインデックスファイルなどの管理情報ファイルに記録されている情報など、記録媒体の論理記録状態を送信するよう記録装置へ要求し(S305)、その要求を受信した記録装置は(S306)、S302で取得した最大ファイル番号等をサーバに通知する(S307)。
記録状態通知を受信したサーバは(S308)、受信した最大ファイル番号等の記録状態情報をもとに、管理情報を生成したり、各ファイルのファイル名を変更するような処理を行う(S309)。その後、サーバはコンテンツのダウンロードを開始し(S310)、記録装置はダウンロードされたコンテンツを受信し(S311)、記録媒体に記録する(S312)。
このように、ダウンロードをする際、記録装置からサーバへ、M2TSファイルとCLPIファイルそれぞれのファイル名の共通ファイル番号(第1ファイル番号とする)のうち最大の値(最大第1ファイル番号とする)を通知し、前記最大第1ファイル番号に基づいてファイル名が更新されたM2TSファイルおよびCLPIファイルを前記サーバからダウンロードする。また、サーバからダウンロードされる前記M2TSファイルおよび前記CLPIファイルのファイル名は、前記最大第1ファイル番号より大きいファイル番号に基づいて更新される。このようにして、ファイル番号の重複を回避し、適切にダウンロード記録をすることが可能となる。
なお、ステップS302で、ソート処理により最大ファイル番号を取得する方法以外にも、例えば、プレイリストファイルやインデックスファイルなどの管理ファイルに、最大ファイル番号を記録するフィールドを設け、追加記録前にそのフィールドから最大ファイル番号を読み出してステップS302の代替処理とし、追加記録後に最大ファイル番号フィールドを更新するステップを追加することにより、所望の目的を達成し、かつ、ソート処理の負荷を軽減することができるという副次的な効果を得ることができる。
このとき、ダウンロード要求を発行するきっかけとしては、記録装置に接続されたディスプレイモニタ画面上に表示されるメニューの中から、ユーザがダウンロードを選択してもよいし、記録媒体に記録されたプログラムが、ロード時の自動実行処理の中で実行されることにより、ダウンロード処理を開始するという方法でもよい。
[プレイリスト最大数通知]
また、後述する図6と図8のように、サーバに通知するファイル番号として、クリップのファイル番号(CLPIファイルおよびM2TSファイルのファイル番号)以外にも、プレイリストファイル(MPLSファイル)のファイル番号についても、最大値を通知する必要が生じる場合がある。すなわち、新しくプレイリストファイルを記録媒体に追加記録するような場合である。
この場合には、クリップのファイル番号の最大値とあわせて、プレイリストのファイル番号の最大値も通知することにより、クリップファイルの場合と同様に、プレイリストファイルの番号重複という問題を解決することができる。
図6と図8を例に取ると、ダウンロード前はプレイリストファイル602が1つだけ記録されており(図6)、その番号は#0である。よって、クリップファイル番号の最大値を通知するのと同時に、もしくはその前後のタイミングで、プレイリストファイルの番号の最大値(#0)を通知することで、サーバ側ではダウンロードするプレイリストファイル804の番号を、通知された番号(#0)に1を足した番号(#1)に設定することができる。
[ムービーオブジェクト最大数通知]
さらに、後述する図6と図9のように、サーバに通知する情報として、ムービーオブジェクトの情報についても、通知する必要が生じる場合がある。すなわち、ダウンロードするコンテンツを、記録媒体に記録済みのタイトルと独立のタイトルとして、記録媒体に追加記録するような場合である。
この場合には、クリップのファイル番号の最大値やプレイリストのファイル番号の最大値とあわせて、ムービーオブジェクト番号の最大値やタイトルの最大数を通知することにより、クリップファイルの場合と同様に、ムービーオブジェクト番号の重複や、タイトル番号の重複といった問題を解決することができる。
図6と図9を例に取ると、ダウンロード前はムービーオブジェクトファイル601には、ムービーオブジェクト#1のみが記録されており、また、インデックスファイル600には、タイトル#1のみが記録されている。よって、クリップファイル番号の最大値を通知するのと同時に、もしくはその前後のタイミングで、ムービーオブジェクト番号の最大値(#1)とタイトル番号の最大値(#1)を通知することで、サーバ側ではムービーオブジェクトファイル901に追加するムービーオブジェクトの番号を、通知された番号(#1)に1を足した番号(#2)に設定することができる。
[ムービーオブジェクトの種類別に最大数を通知]
さらに、ムービーオブジェクトファイルに含まれるオブジェクトとして、ムービーオブジェクトだけでなく、後述するBD−Jオブジェクトが含まれる場合や、BD−Jオブジェクトのみが含まれる場合も考えられるが、そういった場合にはそれぞれの種類ごとのオブジェクト番号の最大値を別個に通知することで、ダウンロードするタイトルのオブジェクト番号をより正確に指定できるという効果がある。
つまり、ダウンロードするタイトルがムービーオブジェクトである場合は、通知されたムービーオブジェクト番号の最大値に1足した値を、オブジェクト番号に設定すればよいし、ダウンロードするタイトルがBD−Jオブジェクトである場合は、通知されたBD−Jオブジェクト番号の最大値に1足した値を、オブジェクト番号に設定すればよい。
[管理ファイルを丸ごと送信]
ところで、クリップのファイル番号の最大値のみならず、プレイリストファイルのファイル番号最大値やムービーオブジェクト、BD−Jオブジェクトの数といった複数の情報をサーバに通知する必要が生じる場合があることも考慮すると、次のような情報を通知する仕組みも考えられる。
すなわち、最大値を通知するのではなく、プレイリストファイルやムービーオブジェクトファイルやインデックスファイルといった管理ファイルの記述内容を、全てサーバに送信する方法である。
これにより、サーバに転送するデータ量としては、最大値のみを送付する場合に比べて、多くなるため、転送時間などがより多く必要になってしまうデメリットがあるものの、レコーダ側で最大値を抽出する処理を省くことができるため、レコーダの処理を軽減できるという効果やその処理を実装するためのコストを削減できるという効果がある。
図4は、本実施例のダウンロード記録後の記録媒体のフォルダ構成、ファイル構成を示した図である。
図2で示した構成の記録媒体に対して、ダウンロードしたコンテンツを追加記録した場合を示している。図2と同一のものは、説明を割愛する。
図2から変更されているのは、以下の点である。
(1)インデックスファイル403が更新されている。
(2)ムービーオブジェクトファイル404が更新されている。
(3)プレイリストファイル421が追加されている。
(4)プレイリストファイル410が更新されている。
(5)クリップ情報ファイル411が追加されている。
(6)AVストリームファイル412が追加されている。
(7)バックアップフォルダ以下の管理ファイルのうち、上記(1)〜(5)に対応するファイルが、更新もしくは追加されている。
上記(1)〜(7)以外は、変更されていない。よって、必要最小限のファイルのみを更新もしくは追加することで、所望の目的を達成することができる。
特に、あらかじめ記録されていたクリップ情報ファイルやAVストリームファイルを変更する必要がなく、変更処理や変更データ量を少なく抑えることができ、処理時間の短縮に効果がある。
さらに、後述する図7で示す例では、(1)(2)は不要となるため、また、後述する図8で示す例では、(1)が不要となるため、変更箇所がさらに少なくなるという効果がある。
図5は、従来BDプレーヤでの再生処理として、メニューでタイトルが選択できることを示す図である。
500は、ダウンロード前のメニュー画面である。501は、記録媒体に含まれるタイトル(作品)の一覧を示し、502は1番目のタイトルとして、「映画1」が含まれていることを示すアイコンである。
ダウンロード前のメニュー画面500で選択できるタイトルは、502しかなく、アイコン502がカーソルで選択されている状態である。
510は、ダウンロード後のメニュー画面である。511は、記録媒体に含まれるタイトル(作品)の一覧を示し、512は1番目のタイトルとして「映画1」が含まれていることを示すアイコンである。513は2番目のタイトルとして「映画2」が含まれていることを示すアイコンである。
ダウンロード後のメニュー画面510で選択できるタイトルは、501と502の2つであり、アイコン513がカーソルで選択されている状態である。
メニュー画面で、アイコンを選択し決定すると、該当するムービーオブジェクトに記載されたコマンドが実行され、再生コマンドで指示されたプレイリストが再生される。
図6は、ダウンロード前の記録媒体の論理データ構造を示した図である。
600は、インデックスファイルであり、記録媒体に含まれるファーストプレイタイトルやトップメニュータイトル、その他の一般タイトルについての情報が含まれている。例えば、タイトル#1に該当するムービーオブジェクトがどれか、といった情報が含まれる。
601は、ムービーオブジェクトファイルであり、ひとつまたは複数のムービーオブジェクト情報が含まれる。例えば、タイトル#1から参照されるムービーオブジェクト#1の情報が含まれており、そのなかには、「プレイリスト#0を再生する」「再生後にメニューに戻る」といったコマンドが記述されている。
602は、プレイリストファイル#0であり、プレイリストを構成するひとつまたは複数のクリップ情報が含まれる。例えば、ムービーオブジェクト#1で再生されるプレイリスト#0は、クリップ#0からクリップ#3までの4つのクリップで構成されている。
603は、クリップに相当するファイル群であり、ファイル名が00000から00003までのCLPIファイルおよびM2TSファイルが列挙されている。例えば、クリップ#0は00000.CLPIファイルと00000.M2TSファイルを指す。CLPIファイルおよびM2TSファイルは、それぞれCLIPINFフォルダ、STREAMフォルダに格納される。
以上で示したように、ダウンロード前の記録媒体には、ファイル番号00000から00003までのクリップ4つと、プレイリスト番号00000のプレイリスト1つが含まれる。
再生時の動作としては、タイトル#1の再生が指示されると、ムービーオブジェクト#1に記述されたコマンドに従って、プレイリスト#0が再生される。つまり、クリップ#0、クリップ#1、クリップ#2、クリップ#3の順に再生され、その後、メニューが表示される、という動作となる。
以下、図7、図8、図9を用いて、ダウンロード記録後の記録媒体の論理データ構造の例を、3通り示す。
図7は、ダウンロード記録後の記録媒体の論理データ構造の第一の例である。図6と同一のものは、説明を割愛する。
前述の図3や後述の図10とも関連するが、ダウンロードをする際、記録装置からサーバへ、M2TSファイルとCLPIファイルそれぞれのファイル名の共通ファイル番号(前述の通り、第1ファイル番号。図7ではM2TSファイルのファイル名“0000.clpi”とCLPIファイルのファイル名“0000.m2ts”に共通する“0000”に相当する。)のうち最大の値(前述の通り、最大第1ファイル番号。図7ではダウンロード前のディスク(図6記載)に記録されているファイル番号のうち最大の“0003”に相当する。)を通知し、前記最大第1ファイル番号に基づいてファイル名が更新されたM2TSファイルおよびCLPIファイル(図7では“0004.clpi”〜“0006.clpi”、“0004.m2ts”〜“0006.m2ts”に相当する。)を前記サーバからダウンロードする。また、サーバからダウンロードされる前記M2TSファイルおよび前記CLPIファイルのファイル名は、前記最大第1ファイル番号より大きいファイル番号に基づいて更新される。
702は、プレイリストファイル#0であり、602からの変更点は、クリップ#4からクリップ#6が、クリップ#3の後に追加されている点である。よって、ムービーオブジェクト#1に記載されたコマンドによりプレイリスト#0が再生されると、クリップ#0からクリップ#6までの7つのクリップが順次再生される。
703は、クリップに相当するファイル群であり、ファイル名が00000から00006までのCLPIファイルおよびM2TSファイルが列挙されている。603からの変更点は、ファイル名が00004から00006までのCLPIファイルおよびM2TSファイルが追加されている点である。
以上より、インデックスファイル600やムービーオブジェクトファイル601には変更を発生させず、プレイリストファイル702の変更およびクリップ703のファイル追加のみの変更に抑えられているため、サーバの変更処理が軽減され、ネットワーク転送量も軽減されるため、ダウンロードに要する時間が短縮されるという効果が得られる。
図8は、ダウンロード記録後の記録媒体の論理データ構造の第二の例である。図6、図7と同一のものは、説明を割愛する。
801は、ムービーオブジェクトファイルであり、601からの変更点は、プレイリスト#1を再生するコマンドが追加された点である。
804は、プレイリストファイル#1であり、クリップ#4からクリップ#6で構成されている。よって、ムービーオブジェクト#1に記載されたコマンドによりプレイリスト#1が再生されると、クリップ#4からクリップ#6までの3つのクリップが順次再生される。
前述の図3や後述の図10とも関連するが、ダウンロードをする際、記録装置からサーバへ、MPLSファイルのファイル名(第2ファイル番号とする。図8ではMPLSファイルのファイル名“#0”や“#1”に相当する。)のうち最大の値(最大第2ファイル番号とする。図8ではダウンロード前のディスク(図6記載)に記録されているファイル番号のうち最大の“#0”に相当する。)を通知し、前記最大第2ファイル番号より大きいファイル番号に基づいてファイル名が更新されたMPLSファイルを前記サーバからダウンロードし前記記録媒体に記録する(図8では“プレイリストファイル#1”に相当する。)。
以上より、インデックスファイル600やプレイリストファイル602には変更を発生させず、ムービーオブジェクトファイル801の変更およびプレイリストファイル804の追加およびクリップ703のファイル追加のみの変更に抑えられているため、サーバの変更処理が軽減され、ネットワーク転送量も軽減されるため、ダウンロードに要する時間が短縮されるという効果が得られる。
また、ステップS307で通知する記録状態通知の転送サイズが、最大ファイル番号と、ムービーオブジェクトファイルの情報に限られるため、さらにネットワーク転送量の軽減効果が期待できる。特に、プレイリストファイルのサイズが大きい場合に、効果的である。
このようにして、サーバに通知するファイル番号として、クリップのファイル番号(CLPIファイルおよびM2TSファイルのファイル番号)以外にも、プレイリストファイル(MPLSファイル)のファイル番号についても最大値を通知することにより、新しくプレイリストファイルを記録媒体に追加記録するような場合にも対応可能である。この場合には、クリップのファイル番号の最大値とあわせて、プレイリストのファイル番号の最大値も通知することにより、クリップファイルの場合と同様に、プレイリストファイルの番号重複という問題を解決することができる。
図6と図8を例に取ると、ダウンロード前はプレイリストファイル602が1つだけ記録されており(図6)、その番号は#0である。よって、クリップファイル番号の最大値を通知するのと同時に、もしくはその前後のタイミングで、プレイリストファイルの番号の最大値(#0)を通知することで、サーバ側ではダウンロードするプレイリストファイル804の番号を、通知された番号(#0)に1を足した番号(#1)に設定することができる。
図9は、ダウンロード記録後の記録媒体の論理データ構造の第三の例である。図6、図7、図8と同一のものは、説明を割愛する。
900は、インデックスファイルであり、600からの変更点は、タイトル#2が追加されている点である。
前述の図3や後述の図10とも関連するが、ダウンロードをする際、記録装置からサーバへ、タイトル情報のタイトル情報名(第3ファイル番号とする。図9ではタイトル情報のタイトル情報名“#1”や“#2”に相当する。)のうち最大の値(最大第3ファイル番号とする。図9ではダウンロード前のディスク(図6記載)に記録されているタイトル情報名のうち最大の“#1”に相当する。)を通知し、前記最大第3ファイル番号より大きいファイル番号に基づいてタイトル情報名が更新されたタイトル情報を前記サーバからダウンロードし前記記録媒体に記録する(図9では“タイトル#2”に相当する。)。
以上より、プレイリストファイル602には変更を発生させず、インデックスファイル900およびムービーオブジェクトファイル901の変更およびプレイリストファイル804の追加およびクリップ703のファイル追加のみの変更に抑えられているため、サーバの変更処理が軽減され、ネットワーク転送量も軽減されるため、ダウンロードに要する時間が短縮されるという効果が得られる。
また、タイトル#1とタイトル#2のデータ構造が論理的に独立しているため、タイトル#2を追加する際に、タイトル#1のデータ構造の変更が不要であるため、タイトル#1の再生動作に弊害を及ぼすリスクが軽減できるという効果がある。特に、記録済みのタイトル#1と追加記録するタイトル#2が異なる映画会社提供のものである場合などは、ムービーオブジェクトの記述方法や種類(後述するBD−Jオブジェクトの場合)が異なる場合があるため、ひとつのムービーオブジェクトにまとめて記述することが困難であり、本方式が適している。それ以外にも、タイトルとしての独立性が高い場合には、記録済みタイトルからの影響を受けにくい本方式が効果的である。
次に、図10は、図3のステップS309で行う、サーバ上での管理情報ファイル生成およびファイル名変更を説明する図である。
図10は、図7で示すダウンロード前の記録媒体に対して、ダウンロード記録を行い、図9で示す構成にするために必要な処理の例を説明している。
図10の上半分に記載したのは、ダウンロードされるコンテンツの、変更前の状態であり、この状態で1つのボリュームとしてBDパッケージとして販売し再生可能な構成である。
サーバ上では、この状態でコンテンツを保管し、ダウンロード時には、ダウンロード先の記録媒体の記録状態に応じて必要な変更を加えて、ダウンロードする。
図10の下半分に記載したのは、図9で示す構成にするために変更を加えた状態である。これらのファイルを、図7で示すファイル群にマージおよび追加することで、図9の状態にすることができる。
1000は、インデックスファイルであり、タイトル#1が含まれている。
1001は、ムービーオブジェクトファイルであり、ムービーオブジェクト#1が含まれている。
1002は、プレイリストファイル#0であり、クリップ#0、1、2で構成される。
1003は、クリップ群であり、ファイル番号が00000から00002までのCLPIファイルおよびM2TSファイルからなる。
図10のクリップ群のファイル番号(00000から00002まで)が、図7のクリップ群のファイル番号(00000から00003まで)と重複しているため、ファイル名を変更せずにダウンロード記録すると、ファイル名の衝突が発生し、上書きなどの問題が発生してしまう。
よって、そのようなファイル名の重複を避けるために、図3で示すような最大ファイル番号通知を行うことにより、サーバ側でファイル名を変更し、それに伴いプレイリストファイル中に記述されたファイル番号を変更することが有効となる。
また、プレイリストファイルのファイル名も重複しているため、プレイリストファイルの番号を00000(図では便宜的に0と記載。)から00001(図では便宜的に1と記載。)に変更し、併せてムービーオブジェクトの記述も変更することで、同様に、ファイル名重複の問題を回避できる。
なお、ムービーオブジェクトは、HDMVオブジェクトとBD−Jオブジェクトの2種類があるが、上記はHDMVオブジェクトで説明した。
BD−Jオブジェクトの場合は、ムービーオブジェクトファイル中に、ムービーオブジェクトの代わりにBD−Jオブジェクトが存在し、コマンドの代わりにJAVA(R)プログラムを格納したJARファイル(図示せず)を実行することで、必要なプレイリストファイルを呼び出し、一連のクリップを順次再生させる。
よって、ダウンロード時に行われる処理で、HDMVの場合と異なるのは、ムービーオブジェクトファイルの変更処理と、JARファイルの追加であり、本発明で得られる効果を、BD−Jオブジェクトの場合でも同様に得ることができる。
図2では、簡単のために、ファイル番号00000の各ファイルを1つずつだけ示しているが、映画のような長時間収録のコンテンツは、複数のシーンに分けて構成されている場合が多く、各シーンを1つ1つのファイルに割り当てるオーサリング例が多いが、例えばN個のファイルが格納されている場合でも、N+1個め以降のファイルをダウンロードして追記することで、同様の効果が適用できる。
同様に、複数コンテンツをまとめてダウンロードの場合は、各コンテンツごとに、上記と同様の処理を行えば、同様の効果を得ることができる。
101 サーバ
102 ネットワーク
103 記録装置
104 記録媒体
105 ドライブ
106 メモリ
107 CPU
108 通信部

Claims (6)

  1. 映像音声データを記録媒体にダウンロード記録する記録方法であり、
    記録媒体は階層構造のフォルダ構成を持ち、
    映像音声データが記録されたM2TSファイルを保持するSTREAMフォルダと、
    管理情報が記録されたCLPIファイルを保持するCLIPINFフォルダと、
    再生情報が記録されたMPLSファイルを保持するPLAYLISTフォルダを持ち、
    前記M2TSファイルのファイル名が、第1のファイル番号となっており、
    前記CLPIファイルのファイル名が、第2のファイル番号となっており、
    前記第1のファイル番号と前記第2のファイル番号とが1対1に対応した、共通ファイル番号であり、
    前記MPLSファイルのファイル名が、第3のファイル番号となっており、
    再生順序を記述したムービーオブジェクトファイルを持ち、
    前記MPLSファイルでは、前記共通ファイル番号で再生情報を記述しており、
    前記ムービーオブジェクトファイルでは、前記第3のファイル番号で再生順序を記述しており、
    このような条件を備えた記録媒体に記録する方法において、
    前記第3のファイル番号のうち、もっとも大きな値の最大ファイル番号を通知し、
    前記最大ファイル番号よりも大きな値の第4のファイル番号のファイル名のMPLSファイルと、前記第4のファイル番号で再生情報が記述されたムービーオブジェクトファイルを、コンテンツ送出サーバからダウンロードして記録することを特徴とする、記録方法。
  2. 映像音声データを記録媒体にダウンロード記録する記録装置であり、
    記録媒体は階層構造のフォルダ構成を持ち、
    映像音声データが記録されたM2TSファイルを保持するSTREAMフォルダと、
    管理情報が記録されたCLPIファイルを保持するCLIPINFフォルダと、
    再生情報が記録されたMPLSファイルを保持するPLAYLISTフォルダを持ち、
    前記M2TSファイルのファイル名が、第1のファイル番号となっており、
    前記CLPIファイルのファイル名が、第2のファイル番号となっており、
    前記第1のファイル番号と前記第2のファイル番号とが1対1に対応した、共通ファイル番号であり、
    前記MPLSファイルのファイル名が、第3のファイル番号となっており、
    再生順序を記述したムービーオブジェクトファイルを持ち、
    前記MPLSファイルでは、前記共通ファイル番号で再生情報を記述しており、
    前記ムービーオブジェクトファイルでは、前記第3のファイル番号で再生順序を記述しており、
    このような条件を備えた記録媒体に記録する記録装置において、
    前記第3のファイル番号のうち、もっとも大きな値の最大ファイル番号を通知し、
    前記最大ファイル番号よりも大きな値の第4のファイル番号のファイル名のMPLSファイルと、前記第4のファイル番号で再生情報が記述されたムービーオブジェクトファイルを、コンテンツ送出サーバからダウンロードして記録することを特徴とする、記録装置。
  3. 映像音声データをダウンロード記録する記録媒体であり、
    記録媒体は階層構造のフォルダ構成を持ち、
    映像音声データが記録されたM2TSファイルを保持するSTREAMフォルダと、
    管理情報が記録されたCLPIファイルを保持するCLIPINFフォルダと、
    再生情報が記録されたMPLSファイルを保持するPLAYLISTフォルダを持ち、
    前記M2TSファイルのファイル名が、第1のファイル番号となっており、
    前記CLPIファイルのファイル名が、第2のファイル番号となっており、
    前記第1のファイル番号と前記第2のファイル番号とが1対1に対応した、共通ファイル番号であり、
    前記MPLSファイルのファイル名が、第3のファイル番号となっており、
    再生順序を記述したムービーオブジェクトファイルを持ち、
    前記MPLSファイルでは、前記共通ファイル番号で再生情報を記述しており、
    前記ムービーオブジェクトファイルでは、前記第3のファイル番号で再生順序を記述しており、
    このような条件を備えた記録媒体において、
    前記第3のファイル番号のうち、もっとも大きな値の最大ファイル番号を通知し、
    前記最大ファイル番号よりも大きな値の第4のファイル番号のファイル名のMPLSファイルと、前記第4のファイル番号で再生情報が記述されたムービーオブジェクトファイルが、コンテンツ送出サーバからダウンロードされ記録されることを特徴とする、記録媒体。
  4. サーバから記録装置に映像音声データをダウンロードし、記録媒体に記録する記録方法であって、
    前記記録媒体は階層構造のフォルダ構成を有し、
    前記フォルダ構成には、
    映像音声データが記録されているM2TSファイルを格納するSTREAMフォルダと、
    管理情報が記録されているCLPIファイルを格納するCLIPINFフォルダが含まれ、
    前記M2TSファイルとCLPIファイルが対になって1つのクリップを構成し、該1つのクリップを構成するM2TSファイルとCLPIファイルそれぞれのファイル名は、共通のファイル番号である第1ファイル番号に基づいて記述されており、
    前記ダウンロードをする際、前記記録装置から前記サーバへ、前記第1ファイル番号のうち最大の値である最大第1ファイル番号を通知し、
    前記最大第1ファイル番号に基づいてファイル名が更新されたM2TSファイルおよびCLPIファイルを前記サーバからダウンロードし前記記録媒体に記録することを特徴とする記録方法。
  5. 請求項1記載の記録方法であって、
    前記サーバからダウンロードされた前記M2TSファイルおよび前記CLPIファイルのファイル名は、前記最大第1ファイル番号より大きいファイル番号に基づいて更新されていることを特徴とする記録方法。
  6. 請求項5記載の記録方法であって、
    前記フォルダ構成にはさらに、再生情報が記録されているMPLSファイルを格納するPLAYLISTフォルダが含まれ、
    前記MPLSファイルのファイル名は第2ファイル番号に基づいて記述されており、
    前記ダウンロードをする際、前記記録装置から前記サーバへ、前記第2ファイル番号のうち最大の値である最大第2ファイル番号を通知し、
    前記最大第2ファイル番号より大きいファイル番号に基づいてファイル名が更新されたMPLSファイルを前記サーバからダウンロードし前記記録媒体に記録することを特徴とする記録方法。
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