JP2011090143A - 焦点検出装置およびカメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】適切な色成分の出力信号を用いてコントラスト検出方式の焦点検出を行うこと。
【解決手段】焦点検出装置は、色フィルタを介して受光する複数の光電変換部を有し、撮影光学系を通過した光束が2系統に分割されて異なる光電変換部へ導かれる第1領域、および色フィルタを介して受光する複数の光電変換部を有し撮影光学系を通過した光束が2系統に分割されることなく光電変換部へ導かれる第2領域を有する撮像素子2と、第1領域に含まれる光電変換部からの出力信号に基づいて、2系統の光束が形成する2つの像の位相差情報を色成分別に検出する位相差検出手段と、色成分別の位相差情報に基づいて2つの像の相関が所定値より高くなる色成分を判定する判定手段と、第2領域に含まれる光電変換部からの信号のうち判定された色成分の信号を用いて焦点評価値を演算し、撮影光学系の焦点調節状態を演算するコントラスト検出方式の焦点検出手段と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、焦点検出装置およびカメラに関する。
画像のコントラスト情報に基づいて撮影光学系の焦点調節状態を検出する焦点検出装置において、特定色の画素出力を用いてコントラスト情報を得る技術が知られている(特許文献1参照)。従来技術では、AF時に発した補助光と同じ色のカラーフィルタを有する画素からの出力を用いてコントラスト情報を得る。
特開2006−139016号公報
AF補助光を発しない場合にも特定色の画素出力を用いてコントラスト情報を得たいという要望がある。この場合には、被写体色を構成する色成分のうちどの色成分の画素からの出力を用いたらよいのかわからないという問題が生じる。
本発明による焦点検出装置は、色フィルタを介して受光する複数の光電変換部を有し、撮影光学系を通過した被写体光束が2系統に分割されて互いに異なる光電変換部へ導かれるように構成された第1領域、および色フィルタを介して受光する複数の光電変換部を有し、撮影光学系を通過した被写体光束が2系統に分割されることなく光電変換部へ導かれるように構成された第2領域を有する撮像素子と、第1領域に含まれる光電変換部からの出力信号に基づいて、2系統の光束がそれぞれ形成する2つの像の位相差情報を色成分別に検出する位相差検出手段と、色成分別の位相差情報に基づいて2つの像の相関が所定値より高くなる色成分を判定する判定手段と、第2領域に含まれる光電変換部からの出力信号のうち判定された色成分の出力信号を用いて焦点評価値を演算し、撮影光学系の焦点調節状態を演算するコントラスト検出方式の焦点検出手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、適切な色成分の出力信号を用いてコントラスト検出方式の焦点検出を行うことができる。
本発明の一実施の形態による焦点検出装置を搭載する電子カメラの要部構成を説明するブロック図である。 撮像素子に形成されているフォーカス検出用の画素列の位置を説明する図である。 焦点検出用画素およびその周囲の撮像用画素を拡大した図である。 焦点検出用画素のみを拡大した図である。 撮像用画素のみを拡大した図である。 シフト量と相関値との関係を例示する図である。 一対のデータ列とシフト量との関係を説明する図である。 一対のデータ列間の相関値が十分な値を有する場合の相関度曲線を例示する図である。 一対のデータ列間の相関値が不十分な値を有する場合の相関度曲線を例示する図である。 焦点検出用画素からのデータを用いた色成分別のデータ列の生成を説明する図である。 フォーカスレンズの位置とコントラスト値との関係の一例を示す図である。 色成分別に求めたコントラスト曲線を例示する図である。 色成分別に求めたコントラスト曲線を例示する図である。 色成分別に求めたコントラスト曲線を例示する図である。 撮影シーケンス処理の流れを説明するフローチャートである。 AF処理の流れの詳細を説明するフローチャートである。 変形例2による焦点検出用画素のみを拡大した図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。図1は、本発明の一実施の形態による焦点検出装置を搭載する電子カメラの要部構成を説明するブロック図である。電子カメラは、CPU4によって制御される。
撮影レンズ1は、撮像素子2の撮像面上に被写体像を結像させる。撮像素子2は、たとえば、CMOSイメージセンサによって構成される。撮像素子2は被写体像を撮像し、アナログ画像信号を画像信号処理回路3へ出力する。画像信号処理回路3は、AFE(Analog Front End)回路と、A/D変換回路、および信号処理回路とを含む。
AFE回路は、アナログ画像信号に対して相関二重サンプリングやゲイン調整などのアナログ処理を行う。A/D変換回路は、アナログ処理後の画像信号をデジタル画像データに変換する。信号処理回路は、デジタル画像データに対して画像処理を施す。画像処理には、たとえば、γ変換処理、輪郭強調処理、フィルタ処理や色温度調整(ホワイトバランス調整)処理、画像信号に対するフォーマット変換処理、画像圧縮・伸張処理などが含まれる。
CPU4は、カメラ内の各ブロックから出力される信号を入力して所定の演算を行い、演算結果に基づく制御信号を各ブロックへ出力する。CPU4はさらに、撮影レンズ1による焦点位置の調節状態(デフォーカス量)を算出するための位相差演算に加えて、撮像された画像のコントラスト情報に基づいて撮影レンズ1による焦点位置を検出するための焦点評価値演算を行う。位相差演算および焦点評価値演算の詳細については後述する。
LCDモニタ5は、CPU4からの指示に応じて撮像画像を表示したり、操作メニューを表示したりする。電源スイッチ6は、電源ボタン(不図示)の押下操作に連動してオン/オフし、オン操作信号またはオフ操作信号をCPU4へ送出する。
レリーズスイッチ7は、レリーズボタン(不図示)の押下操作に連動してオン/オフする。レリーズスイッチ7は、レリーズボタンが半押し操作されると半押し操作信号をCPU4へ出力し、レリーズボタンが全押し操作されると全押し操作信号をCPU4へ出力する。
レンズ駆動制御回路8は、CPU4からの指示に応じてレンズ駆動信号(レンズ駆動方向およびレンズ駆動量を指示する信号)をレンズ駆動機構9へ出力する。レンズ駆動機構9は、レンズ駆動信号に応じて撮影レンズ1を構成するフォーカスレンズを光軸方向へ進退移動させる。これにより、電子カメラのピント調節が行われる。
<焦点調節処理>
−色成分判定−
CPU4が行うオートフォーカス(自動焦点調節)処理について詳細に説明する。本実施形態の撮像素子2は、フォーカス検出用の画素列(焦点検出用画素と呼ぶ)を有する。この撮像素子2は、特開2007−317951号公報に記載されている撮像素子と同様のものである。CPU4は、焦点検出用画素からのデジタル画像データを用いて、いわゆる位相差検出演算を行うことにより、焦点検出処理に好適な色成分を判定する。
図2は、撮像素子2に形成されているフォーカス検出用の画素列の位置を説明する図である。図2において、撮像素子2の有効撮像領域のうち長方形で示す5箇所の領域101〜105の長手方向に、それぞれ焦点検出用画素が直線状に配列される。すなわち、領域101〜105の内側には焦点検出用画素が形成され、領域101〜105の外側には撮像用画素が形成されている。
図3は、一例として領域102の焦点検出用画素および該領域102の周囲の撮像用画素を拡大した図である。図4は、焦点検出用画素のみを拡大した図であり、図5は、撮像用画素のみを拡大した図である。
図4において、焦点検出用画素311および312は、それぞれマイクロレンズ10と一対の光電変換部12および光電変換部13を備える。両光電変換部12、13は、それぞれが半円形状をしており、マイクロレンズ10を通る直線に対して対称に配置される。光電変換部12にはG色の色フィルタが形成され、他方の光電変換部13にはR色の色フィルタが形成されている。焦点検出用画素311と焦点検出用画素312では、色フィルタが形成される位置が逆である。
同様に、焦点検出用画素313および314は、それぞれマイクロレンズ10と一対の光電変換部14および光電変換部15を備える。両光電変換部14、15は、それぞれが半円形状をしており、マイクロレンズ10を通る直線に対して対称に配置される。光電変換部14にはG色の色フィルタが形成され、他方の光電変換部15にはB色の色フィルタが形成されている。焦点検出用画素313と焦点検出用画素314では、色フィルタが形成される位置が逆である。
焦点検出用画素311および312は交互に、一対の光電変換部12および13の並び方向に形成される。また、焦点検出用画素313および314は交互に、一対の光電変換部14および15の並び方向に形成される。
図5において、撮像用画素310は、マイクロレンズ10と光電変換部11を備える。各光電変換部11には、ベイヤー配列されたG色、B色、R色のうちいずれか1色の色フィルタが形成される。撮像用画素310は、形成される色フィルタの色が隣接画素との間で異なることを除き、各画素共通である。
上述した構成を有することにより、焦点検出用画素は、特開2007−317951号公報に記載されるように、それぞれ瞳分割された光束が入射されることになる。具体的には、焦点検出用画素311のG色成分について着目すれば、マイクロレンズ10の右側略半面が遮光されているのと等価である。右半面からの光束が入らない光電変換部12には、左方向からの光束(A成分と呼ぶ)が入射される。一方、焦点検出用画素312のG色成分について着目すれば、マイクロレンズ10の左側略半面が遮光されているのと等価である。左半面からの光束が入らない光電変換部12には、右方向からの光束(B成分と呼ぶ)が入射される。
この結果、A成分の光束が入射される画素311から成る画素群から得られる画素出力(A成分のデータ列)は、撮影レンズ1の射出瞳の片半分から入射された光束による像を表し、B成分の光束が入射される画素312から成る画素群から得られる画素出力(B成分のデータ列)は、上記射出瞳の他半分から入射された光束による像を表す。
CPU4は、A成分のデータ列およびB成分のデータ列の相対的な位置関係をずらしながら、2つのデータ列間のずらし量(シフト量と呼ぶ)と、A成分のデータ列とB成分のデータ列との相関値を演算する。相関値が最小となる(相関値小さいほど2つのデータ列の相関度が高い)シフト量を求める演算は、公知の位相差検出演算による。
図6は、シフト量と相関値との関係を例示する図である。横軸がシフト量を表し、縦軸が相関値を表す。図6において、相関度を表す曲線の最小値に対応するシフト量Xfは、公知の内挿演算によって求められる。シフト量Xfに所定係数を掛けると、デフォーカス量(被写体像面と予定焦点面とのずれ)が求まる。
図7は、一対のデータ列(A成分とB成分のデータ列)とシフト量との関係を説明する図である。図7において、撮影レンズ1の異なる瞳を便宜上2つに分けて図示している。通常の位相差検出方式による焦点調節では、デフォーカス量に基づいて撮影レンズ1を構成するフォーカスレンズの駆動方向および駆動量が決定され、ピント調節が行われるが、本実施形態では、一対のデータ列間の相関値に応じて焦点検出処理に好適な色成分を判定する。
図8は、一対のデータ列間の相関値が十分な値を有する場合の相関度曲線を例示する図である。相関度曲線の最大値と最小値の差が所定の判定閾値より大きい場合は、焦点検出に適している。一方、図9は、一対のデータ列間の相関値が不十分な場合の相関度曲線を例示する図である。相関度曲線の最大値と最小値の差が判定閾値より小さいので、焦点検出に適していない。
しかしながら、G色成分、B色成分、およびR色成分の全ての色成分のデータ列に基づいた一対のデータ列間の相関値が不十分であっても、ある色成分のデータを除外すると、他の色成分については一対のデータ列間に十分な相関値が得られる場合がある。そこでCPU4は、色成分別に位相差検出演算を行うことによって上記一対のデータ列間の相関値を求め、相関度曲線の最大値と最小値の差が判定閾値より小さい場合には、焦点検出処理に不適な色成分として、その色成分については焦点検出処理に用いないようにする。
図10は、撮像素子2の焦点検出用画素からのデータを用いた色成分別のデータ列の生成を説明する図である。図10において、焦点検出用画素311および312からなる画素列に基づいて、G色成分に関する一対のデータ列(A成分とB成分のデータ列)と、R色成分に関する一対のデータ列(A成分とB成分のデータ列)とを生成する。同様に、焦点検出用画素313および314からなる画素列に基づいて、G色成分に関する一対のデータ列(A成分とB成分のデータ列)と、B色成分に関する一対のデータ列(A成分とB成分のデータ列)とを生成する。
CPU4は、このように生成した色成分別の一対のデータ列(A成分とB成分のデータ列)を用いて、それぞれの色成分が焦点検出処理に好適か不適かを判定する。
−コントラスト検出方式による焦点調節−
CPU4は、上記色成分判定に用いた焦点検出用画素311〜314の周囲に位置する所定範囲の撮像用画素のうち、上記焦点検出処理に対して好適と判定した色成分の画素からのデータに基づいてコントラスト検出方式による焦点調整を行う。すなわち、上述したデフォーカス量を減少させる方向へフォーカスレンズを移動させながらコントラストが最大になるレンズ位置を探し、該レンズ位置へフォーカスレンズを移動させることにより、電子カメラのピント調節を行う。
具体的には、好適判定した色成分の画素データの低周波数成分、とくに直流成分を除去するようにフィルタ処理を施し、フィルタ処理後の画像データを積算する。積算処理では、高周波数成分による差分を積算するために、画像データの絶対値を積算する。
CPU4は、上記積算値を用いて焦点評価値(コントラスト値)を得る。図11は、撮影レンズ1内のフォーカスレンズの位置とコントラスト値との関係の一例を示す図である。図11において、横軸はフォーカスレンズの位置であり、縦軸はコントラスト値を表す。コントラスト曲線のピークに対応するレンズ位置は、主要被写体に対するフォーカスレンズの合焦位置である。
CPU4は、コントラスト値が増加する方向へフォーカスレンズを移動させ、コントラスト値が増加から減少に転じると、フォーカスレンズの移動を止めてコントラスト値の「山」のピークを求める。そして、ピークに対応するレンズ位置へフォーカスレンズを移動させて合焦状態を得る。なお、フォーカスレンズを至近側から無限遠側まで一通り移動させた上で、コントラスト値の「山」のピークに対応するレンズ位置へフォーカスレンズを移動させるようにしてもよい。
たとえば、R色成分について、焦点検出処理に不適と判定した場合について説明する。この場合のCPU4は、R色成分を除外したG成分とB成分の撮像用画素からのデータを用いてコントラスト曲線を求める。図11において、「G+B」と記した曲線がG成分とB成分の撮像用画素データに基づくコントラスト曲線である。「R+G+B」と記した全ての色成分の撮像用画素データに基づくコントラスト曲線と比べると、「山」のピーク位置が異なることがわかる。
図12〜図14は、色成分別に求めたコントラスト曲線を例示する図である。図12がR成分、図13がG成分、図14がB成分に関するコントラスト曲線である。図12に示すように、相関度曲線の最大値と最小値の差が判定閾値より小さい色成分(本例ではR成分)は、コントラスト曲線の変化が小さくて「山」のピーク検出に適さない。これに対し、図13および図14に示すように、相関度曲線の最大値と最小値の差が判定閾値より大きい色成分(本例ではG成分およびB成分)は、コントラスト曲線の変化が十分で「山」のピーク検出に適している。
以上説明した焦点調節処理を含むカメラ処理の流れについて、図15および図16に例示するフローチャートを参照して説明する。図15は、CPU4が実行する撮影シーケンス処理の流れを説明する図である。CPU4は、不図示の電池が装填されると図5による処理を起動させる。
ステップS11において、CPU4は電源オン状態か否かを判定する。CPU4は、オン状態(後述する電源オン処理を施した状態)の場合にステップS11を肯定判定してステップS14へ進み、オフ状態(電源オン処理を行う前の状態)の場合にステップS11を否定判定してステップS12へ進む。
ステップS12において、CPU4は電源スイッチ6がオン操作されたか否かを判定する。CPU4は、オン操作信号が電源スイッチ6から入力された場合にステップS12を肯定判定してステップS13へ進み、オン操作信号が電源スイッチ6から入力されない場合にはステップS12を否定判定してステップS11へ戻る。
ステップS13において、CPU4は、電源オン処理を行ってステップS14へ進む。電源オン処理は、不図示の電源回路からカメラ内の各ブロックに対する通電を開始させて、各部に対して初期設定を行うことをいう。ステップS14において、CPU4は電源スイッチ6がオフ操作されたか否かを判定する。CPU4は、オフ操作信号が電源スイッチ6から入力された場合にステップS14を肯定判定してステップS20へ進み、オフ操作信号が電源スイッチ6から入力されない場合にはステップS14を否定判定してステップS15へ進む。
ステップS20において、CPU4は、電源オフ処理を行ってステップS11へ戻る。電源オフ処理は、処理中の処理を終了後に電源回路(不図示)からカメラ内の各ブロックに対する通電を終了させることをいう。ステップS11へ戻った後は、上述した処理を繰り返す。
ステップS15において、CPU4はレリーズボタンが半押し操作されたか否かを判定する。CPU4は、レリーズスイッチ7から半押し操作信号が入力された場合にステップS15を肯定判定してステップS16へ進み、半押し操作信号がレリーズスイッチ7から入力されない場合にはステップS15を否定判定してステップS11へ戻る。ステップS11へ戻る場合は上述した処理を繰り返す。
ステップS16において、CPU4はAF(オートフォーカス)処理を行ってステップS17へ進む。AF処理の流れの詳細については後述する。ステップS17において、CPU4は、レリーズボタンが継続して半押し操作されているか否かを判定する。CPU4は、レリーズスイッチ7から半押し操作信号が入力されている場合にステップS17を肯定判定してステップS18へ進み、半押し操作信号がレリーズスイッチ7から入力されていない場合にはステップS17を否定判定してステップS11へ戻る。ステップS11へ戻る場合は上述した処理を繰り返す。
ステップS18において、CPU4はレリーズボタンが全押し操作されたか否かを判定する。CPU4は、レリーズスイッチ7から全押し操作信号が入力された場合にステップS18を肯定判定してステップS19へ進み、全押し操作信号がレリーズスイッチ7から入力されない場合にはステップS18を否定判定してステップS17へ戻る。ステップS17へ戻る場合は上述した処理を繰り返す。
ステップS19において、CPU4は、撮像処理を行ってステップS11へ戻る。これにより、一連の撮影処理を終了する。CPU4は、ステップS17へ戻ると上述した処理を繰り返す。
AF処理の流れの詳細について、図16を参照して説明する。CPU4は、AF処理として上述した<焦点調節処理>を行う。図16のステップS161において、CPU4は、位相差AF初期設定を行ってステップS162へ進む。ステップS162において、CPU4は、フラグF_Use[R]、F_Use[G]、F_Use[B]に対してそれぞれ初期値0をセットしてステップS163へ進む。フラグF_Use[R]は、R色成分が焦点検出処理に好適と判定された場合に0がセットされ、不適と判定された場合に1がセットされるフラグである。フラグF_Use[G]は、G色成分が焦点検出処理に好適と判定された場合に0がセットされ、不適と判定された場合に1がセットされるフラグである。フラグF_Use[B]は、B色成分が焦点検出処理に好適と判定された場合に0がセットされ、不適と判定された場合に1がセットされるフラグである。
ステップS163において、CPU4は、上述した位相差検出演算を色成分別に行ってステップS164へ進む。ステップS164において、CPU4は、一対のデータ列間の相関値に係る相関度曲線の最大値と最小値の差が判定閾値Aより小か否かを判定する。CPU4は、最大値と最小値の差が判定閾値Aより小さい色成分が存在する場合にステップS164を肯定判定してステップS165へ進む。CPU4は、全ての色成分において最大値と最小値の差が判定閾値A以上の場合にはステップS164を否定判定し、ステップS166へ進む。
ステップS165において、CPU4は、フラグF_Use[R]、F_Use[G]、F_Use[B]のうち、該当する色成分のフラグに1をセットしてステップS166へ進む。ステップS166において、CPU4は、フラグF_Use[R]、F_Use[G]、F_Use[B]が全て1か否かを判定する。CPU4は、全ての色成分について上記フラグが1の場合にステップS166を肯定判定してステップS168へ進む。CPU4は、フラグF_Use[R]、F_Use[G]、F_Use[B]のうち少なくとも1つのフラグが0の場合にはステップS166を否定判定してステップS167へ進む。
ステップS167において、CPU4は、1がセットされているフラグに対応する色成分を焦点検出処理に不適と判定し、該当する色成分に対応する画素を焦点評価値(AF評価値)の算出から除外するとともに、0がセットされているフラグに対応する色成分を焦点検出処理に好適と判定し、該当する色成分に対応する画素を焦点評価値(AF評価値)の算出に用いるように設定してステップS169へ進む。
ステップS168において、CPU4は、全ての色成分が不適と判定した場合、全色成分に対応する画素を焦点評価値(AF評価値)の算出に用いるように設定してステップS169へ進む。
ステップS169において、CPU4は、コントラストAF初期設定を行ってステップS170へ進む。ステップS170において、CPU4は、フォーカスレンズを初期位置(たとえばサーチ開始位置)へ駆動するようにレンズ駆動制御回路8へ指示を送り、レンズ駆動機構9のモータ(不図示)を駆動させてステップS171へ進む。
ステップS171において、CPU4は、サーチ開始位置における焦点評価値(コントラスト値)および対応するレンズ位置情報を取得してステップS172へ進む。レンズ位置情報は、たとえば、レンズ駆動制御回路8がレンズ駆動機構へ送出した制御パルス数に基づいて算出することができる。ステップS172において、CPU4は、フォーカスレンズを所定の速度で所定方向(たとえば無限遠方向)へ駆動するようにレンズ駆動制御回路8へ指示を送り、レンズ駆動機構9のモータ(不図示)の駆動を開始させてステップS173へ進む。
ステップS173において、CPU4は、所定時間ごとに焦点評価値(コントラスト値)および対応するレンズ位置情報を取得するとともに、コントラスト曲線の「山」のピークを判定する処理を行ってステップS174へ進む。
ステップS174は、フォーカスレンズの位置がサーチ端点(すなわちサーチ終了位置)か否かを判定する。CPU4は、サーチ端点の場合にステップS174を肯定判定してステップS175へ進み、サーチ端点でない場合にはステップS174を否定判定してステップS173へ戻る。ステップS173へ戻る場合は、上述した処理を繰り返す。
ステップS175において、CPU4はフォーカスレンズの駆動を停止するようにレンズ駆動制御回路8へ指示を送り、レンズ駆動機構9のモータ(不図示)を停止させてステップS176へ進む。ステップS176において、CPU4は、コントラスト曲線の「山」のピークを判定してステップS177へ進む。ステップS177において、CPU4はレンズ駆動制御回路8へ指示を送り、コントラスト値の「山」のピークに対応するレンズ位置へフォーカスレンズを移動させて図16による処理を終了する。
以上説明した実施形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)焦点検出装置は、色フィルタを介して受光する複数の光電変換部12,13を有し、撮影レンズ1を通過した被写体光束が2系統に分割されて互いに異なる光電変換部12,13へ導かれるように構成された領域101〜105、および色フィルタを介して受光する複数の光電変換部11を有し、撮影レンズ1を通過した被写体光束が2系統に分割されることなく光電変換部11へ導かれるように構成された領域(領域101〜105の外側)を有する撮像素子2と、領域101〜105に含まれる光電変換部12,13からの出力信号に基づいて、2系統の光束がそれぞれ形成する2つの像の位相差情報を色成分別に検出し、色成分別の位相差情報に基づいて2つの像の相関が所定値より高くなる色成分を判定し、上記領域(領域101〜105の外側)に含まれる光電変換部11からの出力信号のうち判定された色成分の出力信号を用いて焦点評価値を演算し、撮影レンズ1の焦点調節状態を演算するコントラスト検出方式の焦点検出を行うCPU4と、を備える。被写体色を構成する色成分のうち位相差情報に基づく相関が高い色成分の信号を用いるようにしたので、撮像面AF処理において適切にコントラスト情報が得られるようになり、焦点検出精度を高めることができる。
(2)撮像素子2において、領域101〜105を焦点検出エリアに対応する位置に配したので、撮影画面のうちピント合わせをしたい領域に基づいて2つの像の相関が高くなる色成分の判定を行える。さらに、領域101〜105の外側に撮像用画素を配したので、色成分判定、撮像面AF、および撮影画像の取得を1枚の撮像素子2からの信号のみによって行える。
(3)色成分別に2つの像の相関値の最大値と最小値との差を算出し、当該差が所定値より大となる色成分を判定するようにしたので、コントラスト検出に有用でない色成分を適切に除外できるから、精度よい撮像面AF処理を行える。
(4)領域101〜105の外側(たとえば領域102を囲む所定範囲)の領域に含まれる光電変換部からの出力信号のうち、判定された色成分の出力信号を用いて焦点評価値を演算するので、撮影画面の略全域に対応する光電変換部からの出力信号を用いる場合に比べて、撮像面AF処理の負担を軽くすることができる。
(変形例1)
上記実施形態では、一対のデータ列間の相関値に係る相関度曲線の最大値と最小値の差が判定閾値Aより小さい色成分について、焦点検出処理に不適と判定した。この代わりに、相関度曲線の最小値に対応するシフト量Xfの両側においてそれぞれ算出される曲線の傾きD1およびD2の大きさに基づいて、不適か否かの判定をしてもよい。たとえば、傾きD1およびD2の双方が判定閾値Bより小さい場合には、その色成分については焦点検出処理に不適と判定する。
(変形例2)
上述した説明では、1つのマイクロレンズ10に対応して2つの光電変換部12および13(または14および15)を配し、これらの光電変換部12、13(または14、15)にそれぞれ異なる色フィルタを形成する場合を例示した(図4)。両光電変換部12、13(または14、15)は、それぞれを半円形状としてマイクロレンズ10を通る直線に対して対称に配置したので、ある色成分について着目すると、マイクロレンズ10の略半面を遮光したのと等価である。
この代わりに、マイクロレンズの略半面にそれぞれ遮光用のマスキングを施す構成にしてもよい。図17は、変形例2による焦点検出用画素のみを拡大した図である。焦点検出用画素315は、マイクロレンズ10と光電変換部11を備える。各光電変換部11には、水平画素列ごとG色、B色、R色のうちいずれか1色の色フィルタが形成される。
各光電変換部11は、対応するマイクロレンズ10の略半面が遮光されている。各画素315において、左半面または右半面が交互にマスキングされることとなる。これにより、横方向に隣接する画素間ではマスキングされた半面同士、またはマスキングされていない半面同士が隣り合う。変形例2による焦点検出画素315を構成する光電変換部11からの出力信号は、図4に例示した焦点検出画素を構成する光電変換部12および13(または14および15)からの出力信号と同様に扱うことができる。
以上の説明はあくまで一例であり、上記の実施形態の構成に何ら限定されるものではない。
1…撮影レンズ
2…撮像素子
4…CPU
7…レリーズスイッチ
8…レンズ駆動制御回路
9…駆動機構
10…マイクロレンズ
11〜15…光電変換部
101〜105…焦点検出用領域
310…撮像用画素
311〜315…焦点検出用画素

Claims (5)

  1. 色フィルタを介して受光する複数の光電変換部を有し、撮影光学系を通過した被写体光束が2系統に分割されて互いに異なる前記光電変換部へ導かれるように構成された第1領域、および色フィルタを介して受光する複数の光電変換部を有し、前記撮影光学系を通過した被写体光束が前記2系統に分割されることなく前記光電変換部へ導かれるように構成された第2領域を有する撮像素子と、
    前記第1領域に含まれる光電変換部からの出力信号に基づいて、前記2系統の光束がそれぞれ形成する2つの像の位相差情報を色成分別に検出する位相差検出手段と、
    前記色成分別の位相差情報に基づいて前記2つの像の相関が所定値より高くなる色成分を判定する判定手段と、
    前記第2領域に含まれる光電変換部からの出力信号のうち前記判定された色成分の出力信号を用いて焦点評価値を演算し、前記撮影光学系の焦点調節状態を演算するコントラスト検出方式の焦点検出手段と、
    を備えることを特徴とする焦点検出装置。
  2. 請求項1に記載の焦点検出装置において、
    前記撮像素子は、
    前記第1領域を焦点検出エリアに対応する位置に配し、前記第2領域を前記第1領域以外の領域に配していることを特徴とする焦点検出装置。
  3. 請求項1または2に記載の焦点検出装置において、
    前記判定手段は、前記色成分別に前記2つの像の相関値の最大値と最小値との差を算出し、当該差が所定値より大となる色成分を判定することを特徴とする焦点検出装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の焦点検出装置において、
    前記焦点検出手段は、前記第2領域のうち前記第1領域を囲む領域に含まれる光電変換部からの出力信号のうち、前記判定された色成分の出力信号を用いて焦点評価値を演算することを特徴とする焦点検出装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の焦点検出装置と、
    前記焦点検出手段で検出された焦点調節状態に基づいて前記撮影光学系の焦点調節を行う調節手段と、
    を備えることを特徴とするカメラ。
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