JP2011089925A - データ補正装置、データ補正方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1、第2のセンサによる測定結果である2つの時系列データを保持するデータ補正装置100で、各時系列データに係る所定時点の時刻情報と基準時刻とが一致するよう時刻情報を補正する初期補正部110と、補正データの中から所定範囲内の同一の周波数的特徴が継続して表れるデータ区間を抽出する周波数一定部分抽出部120と、抽出されたデータ区間の中から、特徴の差異が所定範囲内であり、かつ、前記時刻情報が一致するデータ区間を抽出する重複区間抽出部130と、2つの時系列データ周波数の比である補正比を算出する補正比計算部140と、第2の時系列データに係る各時刻情報を、基準とする時刻との各時刻差が前記補正比倍となるように補正する補正部150とを有する。
【選択図】図6
Description
図6で、第1実施例におけるデータ補正装置100の構成を示し、データ補正装置100は、初期補正部110、一定部分抽出部120、重複部分抽出部130、補正比計算部140、補正部150を有する。前記データ補正装置100は、CPU、メモリ(ROM,RAM)、入出力インターフェース、および、磁気ディスク・光ディスク・USB記憶装置等の記憶装置を備えた、たとえばパーソナルコンピュータ等のコンピュータ装置であり、前記記憶装置に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、前記初期補正部110、一定部分抽出部120、重複部分抽出部130、補正比計算部140、および補正部150の機能が実現される。そして、図7で示すフローチャートに基づき、第1実施例におけるデータ補正装置100が備える各部の役割及び処理の流れについて説明する。
(1−1)各加速度データを一定間隔(例えば、5秒)毎の区間に区切る。
(1−2)各区間の加速度値の周波数がほぼ一定であり、かつ、その概算周波数が指定範囲内である区間を、周波数一定部分として抽出する。
(1−3)上記(1−2)において、隣接した区間が周波数一定部分として抽出され、かつ、それらの概算周波数が等しい場合、当該隣接した区間を結合して一つの周波数一定部分とする。
(2−1)kを1から増加させながら、自己相関係数が負の閾値を下回り(このときのkをk_low1とする)、次いで正の閾値を上回り、再び負の閾値を下回る(このときのkをk_low2とする)まで計算する。
(2−2)kをk_low1からk_low2まで変化させる中で自己相関係数が最大となるkをk_maxとするとき、概算周波数はf/k_maxとなる。
(3−1)概算周期(=概算周波数の逆数)を算出する。
(3−2)重複区間の開始時刻から上記概算周期の範囲で加速度値が最大となる時刻を求め、これを極大時刻とする。
(3−3)直前の極大時刻に概算周期の0.5倍乃至1.5倍を加えた範囲(以下、探索範囲という。)で、加速度値が最大となる時刻を求め、次の極大時刻とすることを、全探索範囲が重複区間に含まれる限り繰り返す。
(3−4)最初と最後の極大時刻の差を継続時間とした場合、振動数は極大時刻の個数から1を引いた値であり、周波数は当該振動数を継続時間で割った値となる。
図18で、第2実施例におけるデータ補正装置100の構成を示し、第1実施例と同様に、データ補正装置100は初期補正部110、一定部分抽出部120、重複部分抽出部130、補正比計算部140、補正部150を有する。そして、図19に示すフローチャートに基づき、第2実施例におけるデータ補正装置100が備える各部の役割及び処理の流れについて説明する。なお、図19中のS110乃至S160における各部の処理は、先に説明したS10乃至S60における各部の処理と同じであるため、ここでは説明を省略し、第1実施例と処理が異なる部分について説明する。
図21で、第3実施例におけるデータ補正装置100の構成を示し、データ補正装置100は初期補正部110、一定部分抽出部120、重複部分抽出部130、補正比計算部140、補正部150、総補正比計算部160、ループ時補正部170を有する。そして、図22に示すフローチャートに基づき、第3実施例におけるデータ補正装置100が備える各部の役割及び処理の流れについて説明する。なお、図22中のS210乃至S260における各部の処理は、先に説明したS10乃至S60における各部の処理と同じであるため、ここでは説明を省略し、第1実施例と処理が異なる部分について説明する。また、下記説明の中で、「反復処理」とは、繰り返して行うS220乃至260における処理のことを言う。
(付記1)
第1のセンサによる測定結果である第1の時系列データと、第2のセンサによる測定結果である第2の時系列データとを保持するデータ補正装置であって、
前記各時系列データに係る所定時点の時刻情報と基準とする時刻とが一致するように、該各時系列データに係る時刻情報を補正する初期補正部と、
前記初期補正部により補正された前記各時系列データの中から、所定範囲内の周波数であって同一の周波数的特徴が継続して表れるデータ区間を抽出する周波数一定部分抽出部と、
前記周波数一定部分抽出部により抽出された前記データ区間の中から、前記周波数的特徴の差異が所定範囲内であり、かつ、前記時刻情報が一致するデータ区間を抽出し、抽出した該データ区間を互いに関連付ける重複区間抽出部と、
前記重複区間抽出部により関連付けられた前記データ区間における、前記第1の時系列データに係る周波数に対する前記第2の時系列データに係る周波数の比である補正比を算出する補正比計算部と、
前記第2の時系列データに係る各時刻情報を、該各時刻情報と前記基準とする時刻との各時刻差が前記補正比倍となるように補正する補正部と、を有することを特徴とするデータ補正装置。
(付記2)
前記重複区間抽出部、前記補正比計算部及び前記補正部による処理を反復して実施することを特徴とする付記1に記載のデータ補正装置。
(付記3)
前記補正部による補正において適用された前記補正比の積を算出し、算出した該補正比の積を該補正比の適用順と関連付けて保持する総補正比計算部と、
前記総補正比計算部によって同一の前記補正比の積が反復して算出される場合、該補正比の積が反復して算出された部分における該積の平均値を算出し、算出した該平均値に基づき、前記第2の時系列データに係る各時刻情報を補正するループ時補正部と、を更に有することを特徴とする付記2に記載のデータ補正装置。
(付記4)
前記補正比計算部は、複数の前記補正比が算出された場合、該各補正比に対応する前記データ区間の長さに応じ該複数の補正比の加重平均を算出することを特徴とする付記1乃至3の何れか一に記載のデータ補正装置。
(付記5)
第1のセンサによる測定結果である第1の時系列データと、第2のセンサによる測定結果である第2の時系列データとを保持するデータ補正装置におけるデータ補正方法であって、
初期補正部が、前記各時系列データに係る所定時点の時刻情報と基準とする時刻とが一致するように、該各時系列データに係る時刻情報を補正するステップと、
周波数一定部分抽出部が、前記初期補正部により補正された前記各時系列データの中から、所定範囲内の周波数であって同一の周波数的特徴が継続して表れるデータ区間を抽出するステップと、
重複区間抽出部が、前記周波数一定部分抽出部により抽出された前記データ区間の中から、前記周波数的特徴の差異が所定範囲内であり、かつ、前記時刻情報が一致するデータ区間を抽出し、抽出した該データ区間を互いに関連付けるステップと、
補正比計算部が、前記重複区間抽出部により関連付けられた前記データ区間における、前記第1の時系列データに係る周波数に対する前記第2の時系列データに係る周波数の比である補正比を算出するステップと、
補正部が、前記第2の時系列データに係る各時刻情報を、該各時刻情報と前記基準とする時刻との各時刻差が前記補正比倍となるように補正するステップと、を含むデータ補正方法。
(付記6)
前記重複区間抽出部、前記補正比計算部及び前記補正部による処理を反復して実施することを特徴とする付記5に記載のデータ補正方法。
(付記7)
総補正比計算部が、前記補正部による補正において適用された前記補正比の積を算出し、算出した該補正比の積を該補正比の適用順と関連付けて記憶するステップと、
ループ時補正部が、前記総補正比計算部によって同一の前記補正比の積が反復して算出される場合、該補正比の積が反復して算出された部分における該積の平均値を算出し、算出した該平均値に基づき、前記第2の時系列データに係る各時刻情報を補正するステップと、を更に含むことを特徴とする付記6に記載のデータ補正方法。
(付記8)
前記補正比計算部は、複数の前記補正比が算出された場合、該各補正比に対応する前記データ区間の長さに応じ該複数の補正比の加重平均を算出することを特徴とする付記5乃至8の何れか一に記載のデータ補正方法。
110 初期補正部
120 一定部分抽出部
130 重複部分抽出部
140 補正比計算部
150 補正部
160 総補正比計算部
170 ループ時補正部
Claims (5)
- 第1のセンサによる測定結果である第1の時系列データと、第2のセンサによる測定結果である第2の時系列データとを保持するデータ補正装置であって、
前記各時系列データに係る所定時点の時刻情報と基準とする時刻とが一致するように、該各時系列データに係る時刻情報を補正する初期補正部と、
前記初期補正部により補正された前記各時系列データについて、所定の周波数的特徴が表れるデータ区間を抽出する周波数一定部分抽出部と、
前記周波数一定部分抽出部により抽出された前記データ区間の中から、前記周波数的特徴の差異が所定範囲内であり、かつ、前記時刻情報が一致する前記第1の時系列データのデータ区間と前記第2の時系列データのデータ区間とを抽出し、抽出した該データ区間を互いに関連付ける重複区間抽出部と、
前記重複区間抽出部により関連付けられた前記データ区間における、前記第1の時系列データに係る周波数に対する前記第2の時系列データに係る周波数の比である補正比を算出する補正比計算部と、
前記第2の時系列データに係る各時刻情報を、該各時刻情報と前記基準とする時刻との各時刻差が前記補正比倍となるように補正する補正部と、を有することを特徴とするデータ補正装置。 - 前記重複区間抽出部、前記補正比計算部及び前記補正部による処理を反復して実施することを特徴とする請求項1に記載のデータ補正装置。
- 前記補正部により反復された補正において適用された複数の前記補正比の積を算出し、総補正比として該補正の反復回数と関連付けて保持する総補正比計算部と、
前記総補正比計算部によって同一の前記総補正比が複数回算出された場合、該総補正比が複数回算出された期間内に算出された各総補正比の平均値を算出して補正比とし、該補正比に基づき、前記第2の時系列データに係る各時刻情報を、該各時刻情報と前記基準とする時刻との各時刻差が該補正比倍となるように補正するループ時補正部と、を更に有することを特徴とする請求項2に記載のデータ補正装置。 - 前記補正比計算部は、複数のデータ区間についてそれぞれ補正比が算出された場合、該各補正比に対応する前記データ区間の長さに応じて算出される該複数の補正比の加重平均を前記補正比として算出し、前記補正部は該補正比により補正することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一に記載のデータ補正装置。
- 第1のセンサによる測定結果である第1の時系列データと、第2のセンサによる測定結果である第2の時系列データとを保持するデータ補正装置において実行されるデータ補正方法であって、
前記データ補正装置の初期補正部が、前記各時系列データに係る所定時点の時刻情報と基準とする時刻とが一致するように、該各時系列データに係る時刻情報を補正するステップと、
前記データ補正装置の周波数一定部分抽出部が、前記初期補正部により補正された前記各時系列データについて、所定の周波数的特徴が継続して表れるデータ区間を抽出するステップと、
前記データ補正装置の重複区間抽出部が、前記周波数一定部分抽出部により抽出された前記データ区間の中から、前記周波数的特徴の差異が所定範囲内であり、かつ、前記時刻情報が一致する前記第1の時系列データのデータ区間と前記第2の時系列データのデータ区間とを抽出し、抽出した該データ区間を互いに関連付けるステップと、
前記データ補正装置の補正比計算部が、前記重複区間抽出部により関連付けられた前記データ区間における、前記第1の時系列データに係る周波数に対する前記第2の時系列データに係る周波数の比である補正比を算出するステップと、
前記データ補正装置の補正部が、前記第2の時系列データに係る各時刻情報を、該各時刻情報と前記基準とする時刻との各時刻差が前記補正比倍となるように補正するステップと、を実行するデータ補正方法。
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