JP2011088882A - 乳化型化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】界面活性剤を使用せずに、使用感(質感)および保存安定性の良好な乳化型化粧料を提供すること。
【解決手段】油分、および、乳化剤として以下の1)〜3)の物性を有するカルボキシル基含有水溶性重合体を含有する、乳化粒子径が10μm未満である乳化型化粧料。
1)前記カルボキシル基含有水溶性重合体の1質量%、pH6.5〜pH7.5の中和粘稠液の粘度が5000mPa・s以下
2)前記中和粘稠液100質量部に対して0.25〜5質量部の塩化ナトリウムを添加したときの最高粘度が5000〜50000mPa・s
3)前記中和粘稠液100質量部に対して0.25〜5質量部の塩化ナトリウムを添加したときの最高粘度を示す際の透過率が80%以上。
【選択図】なし
【解決手段】油分、および、乳化剤として以下の1)〜3)の物性を有するカルボキシル基含有水溶性重合体を含有する、乳化粒子径が10μm未満である乳化型化粧料。
1)前記カルボキシル基含有水溶性重合体の1質量%、pH6.5〜pH7.5の中和粘稠液の粘度が5000mPa・s以下
2)前記中和粘稠液100質量部に対して0.25〜5質量部の塩化ナトリウムを添加したときの最高粘度が5000〜50000mPa・s
3)前記中和粘稠液100質量部に対して0.25〜5質量部の塩化ナトリウムを添加したときの最高粘度を示す際の透過率が80%以上。
【選択図】なし
Description
本発明は、油分、および、乳化剤として特定の物性を有するカルボキシル基含有水溶性重合体を含有する、特定の乳化粒子径を有する乳化型化粧料に関する。
乳化型化粧料の増粘剤としては、例えば、キサンタンガム等の天然物系、ヒドロキシエチルセルロース等の半合成物系およびカルボキシビニルポリマーやアルキル変性カルボキシビニルポリマー等の合成物系等が幅広く使用されている。特に、カルボキシビニルポリマーやアルキル変性カルボキシビニルポリマー等のカルボキシル基含有水溶性重合体は、少量の使用量で優れた増粘性を示し、得られる乳化型化粧料の使用感をコントロールできることから、種々の乳化型化粧料に使用されている。
また、カルボキシル基含有水溶性重合体は増粘性以外の目的でも、化粧料に配合することが提唱されている(非特許文献1)。
例えば、特許文献1には、安定性に優れ、しかも界面活性剤を全く用いる必要がなく、保湿剤を多量に配合することにより防腐剤を配合する必要もないために安全性が向上した、肌改善効果の高い乳化組成物が開示されている。この発明では、従来の化粧品に使用されていた乳化剤の代わりにアルキル変性カルボキシビニルポリマーを用いることを特徴とした乳化組成物が記載されている。
例えば、特許文献1には、安定性に優れ、しかも界面活性剤を全く用いる必要がなく、保湿剤を多量に配合することにより防腐剤を配合する必要もないために安全性が向上した、肌改善効果の高い乳化組成物が開示されている。この発明では、従来の化粧品に使用されていた乳化剤の代わりにアルキル変性カルボキシビニルポリマーを用いることを特徴とした乳化組成物が記載されている。
また、特許文献2には、界面活性剤を使用せずに、光安定性に優れた乳化組成物が開示されている。この発明では、従来の化粧品に使用されていた界面活性剤の代わりに乳化作用および乳化安定性を向上させることを目的としてアルキル変性カルボキシビニルポリマーを配合した乳化組成物が記載されている。
Cosmetics and Toiletries, Vol.101, November 1986, P125〜138
しかしながら、これらのカルボキシル基含有水溶性重合体を乳化組成物の乳化剤として使用した場合には、生成する乳化粒子が増大し、満足し得る乳化組成物の使用感(質感)や保存安定性が得られないという問題があった。
そこで、本発明は、界面活性剤を使用せずに、使用感(質感)および保存安定性の良好な乳化型化粧料を提供することを目的とする。
そこで、本発明は、界面活性剤を使用せずに、使用感(質感)および保存安定性の良好な乳化型化粧料を提供することを目的とする。
かかる課題に鑑み、種々の水溶性重合体についてそれらの物性に着目して鋭意検討した結果、特定の物性を有するカルボキシル基含有水溶性重合体が非常に微細な乳化粒子を生成し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
[1] 油分、および、乳化剤として以下の1)〜3)の物性を有するカルボキシル基含有水溶性重合体を含有する、乳化粒子径が10μm未満である乳化型化粧料;
1)前記カルボキシル基含有水溶性重合体の1質量%、pH6.5〜pH7.5の中和粘稠液の粘度が5000mPa・s以下
2)前記中和粘稠液100質量部に対して0.25〜5質量部の塩化ナトリウムを添加したときの最高粘度が5000〜50000mPa・s
3)前記中和粘稠液100質量部に対して0.25〜5質量部の塩化ナトリウムを添加したときの最高粘度を示す際の透過率が80%以上;
[2] カルボキシル基含有水溶性重合体が、(メタ)アクリル酸100質量部、アルキル基の炭素数が18〜24である(メタ)アクリル酸アルキルエステル0.5〜5質量部および、0〜0.1質量部のエチレン性不飽和基を2個以上有する化合物を重合させて得られるカルボキシル基含有水溶性重合体である前記[1]に記載の乳化型化粧料;
[3] カルボキシル基含有水溶性重合体に用いられるエチレン性不飽和基を2個以上有する化合物が、ペンタエリトリトールアリルエーテル、ジエチレングリコールジアリルエーテル、ポリエチレングリコールジアリルエーテルおよびポリアリルサッカロースからなる群より選ばれた少なくとも1種である、前記[2]に記載の乳化型化粧料;
[4] カルボキシル基含有水溶性重合体の使用量が、油分100質量部に対して0.16〜10質量部である前記[1]〜[3]のいずれか1に記載の乳化型化粧料;
[5] 油分の含有量が、1〜60質量%である前記[1]〜[4]のいずれか1に記載の乳化型化粧料;
[6] 油分、および、乳化剤として、以下の1)〜3)の物性:
1)前記カルボキシル基含有水溶性重合体の1質量%、pH6.5〜pH7.5の中和粘稠液の粘度が5000mPa・s以下;
2)前記中和粘稠液100質量部に対して0.25〜5質量部の塩化ナトリウムを添加したときの最高粘度が5000〜50000mPa・s;
3)前記中和粘稠液100質量部に対して0.25〜5質量部の塩化ナトリウムを添加したときの最高粘度を示す際の透過率が80%以上
を有する第1のカルボキシル基含有水溶性重合体と、
以下の1)の物性:
1)前記カルボキシル基含有水溶性重合体の1質量%、pH6.5〜pH7.5の中和粘稠液の粘度が6000mPa・s以上
を有する第2のカルボキシル基含有水溶性重合体とを含有する、乳化粒子径が10μm未満である乳化型化粧料;
[7] 第1のカルボキシル基含有水溶性重合体が、(メタ)アクリル酸100質量部、アルキル基の炭素数が18〜24である(メタ)アクリル酸アルキルエステル0.5〜5質量部および、0〜0.1質量部のエチレン性不飽和基を2個以上有する化合物と重合させて得られるカルボキシル基含有水溶性重合体であり、
第2のカルボキシル基含有水溶性重合体が、(メタ)アクリル酸100質量部、アルキル基の炭素数が18〜24である(メタ)アクリル酸アルキルエステル0〜5質量部および、0.15〜2質量部のエチレン性不飽和基を2個以上有する化合物と重合させて得られるカルボキシル基含有水溶性重合体である前記[6]に記載の乳化型化粧料;
[8] カルボキシル基含有水溶性重合体に用いられるエチレン性不飽和基を2個以上有する化合物が、ペンタエリトリトールアリルエーテル、ジエチレングリコールジアリルエーテル、ポリエチレングリコールジアリルエーテルおよびポリアリルサッカロースからなる群より選ばれた少なくとも1種である、前記[7]に記載の乳化型化粧料;
[9] 第1および第2のカルボキシル基含有水溶性重合体の合計使用量が、油分100質量部に対して0.2〜4質量部である前記[6]〜[8]のいずれか1に記載の乳化型化粧料;
[10] 油分の含有量が、1〜60質量%である前記[6]〜[9]のいずれか1に記載の乳化型化粧料
を提供する。
[1] 油分、および、乳化剤として以下の1)〜3)の物性を有するカルボキシル基含有水溶性重合体を含有する、乳化粒子径が10μm未満である乳化型化粧料;
1)前記カルボキシル基含有水溶性重合体の1質量%、pH6.5〜pH7.5の中和粘稠液の粘度が5000mPa・s以下
2)前記中和粘稠液100質量部に対して0.25〜5質量部の塩化ナトリウムを添加したときの最高粘度が5000〜50000mPa・s
3)前記中和粘稠液100質量部に対して0.25〜5質量部の塩化ナトリウムを添加したときの最高粘度を示す際の透過率が80%以上;
[2] カルボキシル基含有水溶性重合体が、(メタ)アクリル酸100質量部、アルキル基の炭素数が18〜24である(メタ)アクリル酸アルキルエステル0.5〜5質量部および、0〜0.1質量部のエチレン性不飽和基を2個以上有する化合物を重合させて得られるカルボキシル基含有水溶性重合体である前記[1]に記載の乳化型化粧料;
[3] カルボキシル基含有水溶性重合体に用いられるエチレン性不飽和基を2個以上有する化合物が、ペンタエリトリトールアリルエーテル、ジエチレングリコールジアリルエーテル、ポリエチレングリコールジアリルエーテルおよびポリアリルサッカロースからなる群より選ばれた少なくとも1種である、前記[2]に記載の乳化型化粧料;
[4] カルボキシル基含有水溶性重合体の使用量が、油分100質量部に対して0.16〜10質量部である前記[1]〜[3]のいずれか1に記載の乳化型化粧料;
[5] 油分の含有量が、1〜60質量%である前記[1]〜[4]のいずれか1に記載の乳化型化粧料;
[6] 油分、および、乳化剤として、以下の1)〜3)の物性:
1)前記カルボキシル基含有水溶性重合体の1質量%、pH6.5〜pH7.5の中和粘稠液の粘度が5000mPa・s以下;
2)前記中和粘稠液100質量部に対して0.25〜5質量部の塩化ナトリウムを添加したときの最高粘度が5000〜50000mPa・s;
3)前記中和粘稠液100質量部に対して0.25〜5質量部の塩化ナトリウムを添加したときの最高粘度を示す際の透過率が80%以上
を有する第1のカルボキシル基含有水溶性重合体と、
以下の1)の物性:
1)前記カルボキシル基含有水溶性重合体の1質量%、pH6.5〜pH7.5の中和粘稠液の粘度が6000mPa・s以上
を有する第2のカルボキシル基含有水溶性重合体とを含有する、乳化粒子径が10μm未満である乳化型化粧料;
[7] 第1のカルボキシル基含有水溶性重合体が、(メタ)アクリル酸100質量部、アルキル基の炭素数が18〜24である(メタ)アクリル酸アルキルエステル0.5〜5質量部および、0〜0.1質量部のエチレン性不飽和基を2個以上有する化合物と重合させて得られるカルボキシル基含有水溶性重合体であり、
第2のカルボキシル基含有水溶性重合体が、(メタ)アクリル酸100質量部、アルキル基の炭素数が18〜24である(メタ)アクリル酸アルキルエステル0〜5質量部および、0.15〜2質量部のエチレン性不飽和基を2個以上有する化合物と重合させて得られるカルボキシル基含有水溶性重合体である前記[6]に記載の乳化型化粧料;
[8] カルボキシル基含有水溶性重合体に用いられるエチレン性不飽和基を2個以上有する化合物が、ペンタエリトリトールアリルエーテル、ジエチレングリコールジアリルエーテル、ポリエチレングリコールジアリルエーテルおよびポリアリルサッカロースからなる群より選ばれた少なくとも1種である、前記[7]に記載の乳化型化粧料;
[9] 第1および第2のカルボキシル基含有水溶性重合体の合計使用量が、油分100質量部に対して0.2〜4質量部である前記[6]〜[8]のいずれか1に記載の乳化型化粧料;
[10] 油分の含有量が、1〜60質量%である前記[6]〜[9]のいずれか1に記載の乳化型化粧料
を提供する。
本発明によれば、好適な乳化粒子径を有し、質感に優れ、保存安定性に優れる乳化型化粧料を提供することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の乳化型化粧料は、油分、および、乳化剤として特定の物性を有するカルボキシル基含有水溶性重合体を含有する乳化型化粧料である。
本発明の乳化型化粧料は、油分、および、乳化剤として特定の物性を有するカルボキシル基含有水溶性重合体を含有する乳化型化粧料である。
本発明にかかる乳化型化粧料に用いられる油分としては、特に限定されないが、肌への質感、馴染み、外観、滑り性等を考慮して、天然系オイル、シリコーン系オイル、エステル油等が挙げられる。
前記天然系オイルとしては、例えば、流動パラフィン等のパラフィン系炭化水素、オリーブオイル、マカデミアナッツ油、ヒマシ油、ホホバ油、オレンジラフィー油、ミツロウ、ラノリン、ミネラルオイル、スクワラン等が挙げられる。
また、前記シリコーン系オイルとしては、例えば、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、環状メチルシロキサン、シリコーンポリエーテルコポリマー等の変性シリコーンオイル等が挙げられる。
また、前記エステル油としては、各種脂肪酸エステルが挙げられ、例えば、オレイン酸、エルカ酸、ミリスチン酸、リシノレイン酸等の各脂肪酸のオクチルドデシルエステル等が挙げられる。
これらの油分は、それぞれ単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
前記天然系オイルとしては、例えば、流動パラフィン等のパラフィン系炭化水素、オリーブオイル、マカデミアナッツ油、ヒマシ油、ホホバ油、オレンジラフィー油、ミツロウ、ラノリン、ミネラルオイル、スクワラン等が挙げられる。
また、前記シリコーン系オイルとしては、例えば、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、環状メチルシロキサン、シリコーンポリエーテルコポリマー等の変性シリコーンオイル等が挙げられる。
また、前記エステル油としては、各種脂肪酸エステルが挙げられ、例えば、オレイン酸、エルカ酸、ミリスチン酸、リシノレイン酸等の各脂肪酸のオクチルドデシルエステル等が挙げられる。
これらの油分は、それぞれ単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明にかかる乳化型化粧料における油分の含有量は、乳化型化粧料の全量に基づいて約1〜60質量%であることが好ましく、約5〜50質量%であることがより好ましい。油分の含有量が乳化型化粧料の全量に基づいて1質量%未満の場合、得られる乳化型化粧料が化粧料としての効果(例えば、保湿等)が小さくなるおそれがある。一方、油分の含有量が乳化型化粧料の全量に基づいて約60質量%を超える場合、得られる乳化型化粧料が乳化不良となり、乳化状態を保てなくなるおそれがある。
また、本発明にかかる乳化型化粧料に乳化剤として用いられるカルボキシル基含有水溶性重合体は、1)該カルボキシル基含有水溶性重合体の1質量%、pH6.5〜pH7.5の中和粘稠液の粘度が約5000mPa・s以下、2)前記中和粘稠液100質量部に対して約0.25〜5質量部の塩化ナトリウムを添加したときの最高粘度が約5000〜50000mPa・s、3)前記中和粘稠液100質量部に対して約0.25〜5質量部の塩化ナトリウムを添加したときの最高粘度を示す際の透過率が約80%以上の物性を有する。
なお、本発明において、pHが6.5〜7.5の中和粘稠液とは、例えば、所定量のカルボキシル基含有水溶性重合体を水に溶解させた後、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物、トリエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン等のアミン類等のアルカリ化合物で中和し、pHを6.5〜7.5に調整した溶液である。
なお、本発明において、pHが6.5〜7.5の中和粘稠液とは、例えば、所定量のカルボキシル基含有水溶性重合体を水に溶解させた後、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物、トリエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン等のアミン類等のアルカリ化合物で中和し、pHを6.5〜7.5に調整した溶液である。
前記カルボキシル基含有水溶性重合体1質量%、pH6.5〜pH7.5の中和粘稠液の粘度は、約5000mPa・s以下であり、好ましくは約3500mPa・s以下であり、より好ましくは約1500mPa・s以下である。該粘度が、約5000mPa・sを超える場合、得られる乳化型化粧料が乳化不良となるか、乳化できても乳化粒子径が増大し、乳化型化粧料の質感が悪化する。
前記カルボキシル基含有水溶性重合体1質量%、pH6.5〜pH7.5の中和粘稠液100質量部に対して0.25〜5質量部の塩化ナトリウムを添加したときの最高粘度は、約5000〜50000mPa・sであり、好ましくは約10000〜45000mPa・sであり、より好ましくは約15000〜40000mPa・sである。該最高粘度が約5000mPa・s未満の場合、得られる乳化型化粧料が乳化不良となる。一方、該最高粘度が約50000mPa・sを超える場合、得られる乳化型化粧料が乳化不良となる。
前記カルボキシル基含有水溶性重合体1質量%、pH6.5〜pH7.5の中和粘稠液100質量部に対して0.25〜5質量部の塩化ナトリウムを添加したときの最高粘度を示す際の透過率は、約80%以上であり、好ましくは約85%以上であり、より好ましくは約90%以上である。該透過率が、約80%未満の場合、得られる乳化型化粧料が乳化不良となる。
本発明に用いられるカルボキシル基含有水溶性重合体は、例えば、(メタ)アクリル酸、アルキル基の炭素数が18〜24である(メタ)アクリル酸アルキルエステル、必要に応じてエチレン性不飽和基を2個以上有する化合物を重合させることにより得ることができる。なお、本発明において、アクリル酸およびメタクリル酸を総称して(メタ)アクリル酸という。
本発明に用いられる、アルキル基の炭素数が18〜24である(メタ)アクリル酸アルキルエステルとは、(メタ)アクリル酸と、アルキル基の炭素数が18〜24である高級アルコールとのエステルをいい、例えば、(メタ)アクリル酸とステアリルアルコールとのエステル、(メタ)アクリル酸とエイコサノールとのエステル、(メタ)アクリル酸とベヘニルアルコールとのエステルおよび(メタ)アクリル酸とテトラコサノールとのエステル等を挙げることができる。これらの中でも、得られるカルボキシル基含有水溶性重合体の中和粘稠液の乳化増粘効果が優れていることから、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸エイコサニル、メタクリル酸ベヘニルおよびメタクリル酸テトラコサニルが好適に用いられる。なお、アルキル基の炭素数が18〜24である(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、例えば日本油脂株式会社製の商品名ブレンマーVMA70等の市販品を用いてもよい。
本発明に用いられる(メタ)アクリル酸と、アルキル基の炭素数が18〜24である(メタ)アクリル酸アルキルエステルとの組み合わせは、それぞれ単独のものを組み合わせてもよいし、どちらか一方、または両者について2種以上のものを組み合わせてもよい。
本発明におけるアルキル基の炭素数が18〜24である(メタ)アクリル酸アルキルエステルの使用量は、(メタ)アクリル酸100質量部に対して約0.5〜5質量部であり、より好ましくは約1〜3質量部である。アルキル基の炭素数が18〜24である(メタ)アクリル酸アルキルエステルの使用量が(メタ)アクリル酸100質量部に対して約0.5質量部未満である場合には、得られる乳化型化粧料が乳化不良となるおそれがある。一方、アルキル基の炭素数が18〜24である(メタ)アクリル酸アルキルエステルの使用量が(メタ)アクリル酸100質量部に対して約5質量部を超える場合、得られる乳化型化粧料にべとつき感が現れ、質感を損なうおそれがある。
本発明において必要に応じて用いられるエチレン性不飽和基を2個以上有する化合物としては、特に限定されるものではないが、例えば、エチレン性不飽和基がアリル基である化合物が好ましく、これらの中でも、ペンタエリトリトールジアリルエーテル、ペンタエリトリトールトリアリルエーテルおよびペンタエリトリトールテトラアリルエーテル等のペンタエリトリトールアリルエーテルや、ジエチレングリコールジアリルエーテル、ポリエチレングリコールジアリルエーテル並びにポリアリルサッカロースがさらに好ましい。なお、これらアリル基を2個以上有する化合物は、それぞれ単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明において、エチレン性不飽和基を2個以上有する化合物を使用する場合の使用量は、(メタ)アクリル酸100質量部に対して0〜約0.1質量部であり、好ましくは約0.001〜0.05質量部、より好ましくは約0.001〜0.044質量部である。エチレン性不飽和基を2個以上有する化合物の使用量が(メタ)アクリル酸100質量部に対して約0.1質量部を超える場合、得られる乳化型化粧料において、乳化増粘性が劣り、乳化粒子径が大きくなるおそれがある。
また、本発明にかかる乳化型化粧料においては、乳化剤として、前記のカルボキシル基含有水溶性重合体(以後、2種類のカルボキシル基含有水溶性重合体を組み合わせて使用する態様を説明する場合は、「第1のカルボキシル基含有水溶性重合体」という)と組み合わせて第2のカルボキシル基含有水溶性重合体を用いることができ、第2のカルボキシル基含有水溶性重合体は、1)該カルボキシル基含有水溶性重合体の1質量%、pH6.5〜pH7.5の中和粘稠液の粘度が約6000mPa・s以上の物性を有する。
本発明に用いられる第2のカルボキシル基含有水溶性重合体は、例えば、(メタ)アクリル酸、エチレン性不飽和基を2個以上有する化合物、および必要に応じてアルキル基の炭素数が18〜24である(メタ)アクリル酸アルキルエステルを重合させることにより得ることができる。
前記第2のカルボキシル基含有水溶性重合体1質量%、pH6.5〜pH7.5の中和粘稠液の粘度は、約6000mPa・s以上であり、好ましくは約8000mPa・s以上であり、より好ましくは約10000mPa・s以上である。該粘度が、約6000mPa・s未満の場合、得られる乳化型化粧料において、前記第2のカルボキシル基含有水溶性重合体を組み合わせて使用する増粘効果が得られない。
本発明に用いられる第2のカルボキシル基含有水溶性重合体は、例えば、(メタ)アクリル酸、エチレン性不飽和基を2個以上有する化合物、および必要に応じてアルキル基の炭素数が18〜24である(メタ)アクリル酸アルキルエステルを重合させることにより得ることができる。
本発明の第2のカルボキシル基含有水溶性重合体において、エチレン性不飽和基を2個以上有する化合物としては、特に限定されるものではないが、例えば、エチレン性不飽和基がアリル基である化合物が好ましく、これらの中でも、ペンタエリトリトールジアリルエーテル、ペンタエリトリトールトリアリルエーテルおよびペンタエリトリトールテトラアリルエーテル等のペンタエリトリトールアリルエーテルや、ジエチレングリコールジアリルエーテル、ポリエチレングリコールジアリルエーテル並びにポリアリルサッカロースがさらに好ましい。なお、これらアリル基を2個以上有する化合物は、それぞれ単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の第2のカルボキシル基含有水溶性重合体において、エチレン性不飽和基を2個以上有する化合物の使用量は、(メタ)アクリル酸100質量部に対して約0.15〜2質量部であり、好ましくは約0.2〜1.5質量部である。エチレン性不飽和基を2個以上有する化合物の使用量が(メタ)アクリル酸100質量部に対して約0.15質量部未満の場合、得られる第2のカルボキシル基含有水溶性重合体において、後述の中和粘稠液の粘度が低くなる傾向がある。また、約2質量部を超える場合、得られる乳化型化粧料において、質感を損なうおそれがある。
本発明の第2のカルボキシル基含有水溶性重合体において、必要に応じて用いられる、アルキル基の炭素数が18〜24である(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、特に限定されるものではないが、例えば、(メタ)アクリル酸とステアリルアルコールとのエステル、(メタ)アクリル酸とエイコサノールとのエステル、(メタ)アクリル酸とベヘニルアルコールとのエステルおよび(メタ)アクリル酸とテトラコサノールとのエステル等を挙げることができる。これらの中でも、得られるカルボキシル基含有水溶性重合体の中和粘稠液の乳化増粘効果が優れていることから、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸エイコサニル、メタクリル酸ベヘニルおよびメタクリル酸テトラコサニルが好適に用いられる。なお、アルキル基の炭素数が18〜24である(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、例えば日本油脂株式会社製の商品名ブレンマーVMA70等の市販品を用いてもよい。
本発明の第2のカルボキシル基含有水溶性重合体において用いる場合の(メタ)アクリル酸およびアルキル基の炭素数が18〜24である(メタ)アクリル酸アルキルエステルは、それぞれ単独のものを組み合わせてもよいし、どちらか一方、または両者について2種以上のものを組み合わせてもよい。
本発明の第2のカルボキシル基含有水溶性重合体において用いられるアルキル基の炭素数が18〜24である(メタ)アクリル酸アルキルエステルの使用量は、(メタ)アクリル酸100質量部に対して約0〜5質量部であり、好ましくは約0〜3質量部である。アルキル基の炭素数が18〜24である(メタ)アクリル酸アルキルエステルの使用量が(メタ)アクリル酸100質量部に対して約5質量部を超える場合には、得られる乳化型化粧料において、質感を損なうおそれがある。
本発明において、(メタ)アクリル酸と、アルキル基の炭素数が18〜24である(メタ)アクリル酸アルキルエステルおよび/またはエチレン性不飽和基を2個以上有する化合物とを重合させて第1および第2のカルボキシル基含有水溶性重合体を得る方法は、特に限定されず、これらの原料を不活性ガス雰囲気下、溶媒中で攪拌し、重合開始剤を用いて重合させる方法等の通常の方法を用いることができる。
不活性ガス雰囲気を得るための不活性ガスとしては、例えば、窒素ガスやアルゴンガス等を挙げることができる。
前記溶媒は、(メタ)アクリル酸、アルキル基の炭素数が18〜24である(メタ)アクリル酸アルキルエステルやエチレン性不飽和基を2個以上有する化合物を溶解するが、得られる第1および第2のカルボキシル基含有水溶性重合体を溶解しないものであって、当該反応を阻害しないものであれば特に限定されるものではない。溶媒の具体例としては、ノルマルペンタン、ノルマルヘキサン、ノルマルヘプタン、シクロペンタンおよびシクロヘキサン等の炭化水素溶媒、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピルおよび酢酸ブチル等のエステル系溶媒等が挙げられ、これらの中でもノルマルヘキサンおよびノルマルペプタンおよび酢酸エチルの単独、あるいは2種以上の混合溶媒が好適に用いられる。
溶媒の使用量は、攪拌操作性を向上させる観点および経済性の観点から、(メタ)アクリル酸100質量部に対して、約300〜5000質量部であることが好ましい。
前記重合開始剤は、例えば、ラジカル重合開始剤が好ましく、具体例としては、α,α’−アゾイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリルおよび2,2’−アゾビスメチルイソブチレート等を挙げることができる。これらの中でも、高分子量のカルボキシル基含有水溶性重合体が得られる観点から、2,2’−アゾビスメチルイソブチレートが好適に用いられる。
重合開始剤の使用量は、(メタ)アクリル酸1モルに対して約0.00003〜0.002モルであることが望ましい。重合開始剤の使用量が(メタ)アクリル酸1モルに対して約0.00003モル未満の場合、反応速度が遅くなるため経済的でなくなるおそれがある。一方、重合開始剤の使用量が(メタ)アクリル酸1モルに対して約0.002モルを超える場合、重合が急激に進行し、反応の制御が困難になるおそれがある。
反応温度は、約50〜90℃であるのが好ましく、約55℃〜75℃であるのがより好ましい。反応温度が約50℃未満の場合、反応溶液の粘度が上昇し、均一に攪拌することが困難になるおそれがある。一方、反応温度が約90℃を超える場合、反応が急激に進行し、反応の制御が困難になるおそれがある。反応時間は、反応温度によって異なるので一概にはいえないが、通常、約0.5〜5時間である。
反応終了後、反応溶液を例えば約80〜130℃に加熱して前記溶媒を揮散除去することにより、第1および第2のカルボキシル基含有水溶性重合体を得ることができる。加熱温度が約80℃未満の場合、乾燥に長時間を要するおそれがあり、約130℃を超える場合、得られるカルボキシル基含有水溶性重合体の水への溶解性を損なうおそれがある。
本発明にかかる乳化型化粧料における前記カルボキシル基含有水溶性重合体の使用量は、油分100質量部に対して、約0.16〜10質量部であることが好ましく、約0.2〜4質量部であることがより好ましい。カルボキシル基含有水溶性重合体の使用量が油分100質量部に対して約0.16質量部未満の場合、得られる乳化型化粧料は乳化不良となるおそれがある。一方、カルボキシル基含有水溶性重合体の使用量が油分100質量部に対して約10質量部を超える場合、得られる乳化型化粧料の使用感が悪くなるおそれがある。
また、本発明にかかる乳化型化粧料において第1および第2のカルボキシル基含有水溶性重合体を組み合わせて使用する場合の使用量は、油分100質量部に対して、それらの合計使用量として約0.2〜4質量部であることが好ましく、約0.2〜2質量部であることがより好ましい。第1および第2のカルボキシル基含有水溶性重合体の合計使用量が油分100質量部に対して約0.2質量部未満の場合、得られる乳化型化粧料は乳化不良となるおそれがある。一方、カルボキシル基含有水溶性重合体の使用量が油分100質量部に対して約4質量部を超える場合、得られる乳化型化粧料の使用感が悪くなるおそれがある。
また、本発明にかかる乳化型化粧料において第1および第2のカルボキシル基含有水溶性重合体を組み合わせて使用する場合の使用量は、油分100質量部に対して、それらの合計使用量として約0.2〜4質量部であることが好ましく、約0.2〜2質量部であることがより好ましい。第1および第2のカルボキシル基含有水溶性重合体の合計使用量が油分100質量部に対して約0.2質量部未満の場合、得られる乳化型化粧料は乳化不良となるおそれがある。一方、カルボキシル基含有水溶性重合体の使用量が油分100質量部に対して約4質量部を超える場合、得られる乳化型化粧料の使用感が悪くなるおそれがある。
本発明にかかる乳化型化粧料は、必要に応じ、ミネラル、他の増粘剤、アルコール類、pH調整剤、保湿剤、油剤、塩類、キレート剤、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、色素および香料等を配合して化粧料とすることができる。また、好ましくはないが、必要最低限のアニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両イオン性界面活性剤も配合可能である。
しかしながら、本発明の好ましい形態において、本発明にかかる乳化型化粧料は、化粧料に一般的に配合されているいずれの公知の界面活性剤も含まない。
本発明にかかる乳化型化粧料の製造方法としては、特に限定されないが、例えば、油分、乳化剤、水、および、必要に応じて各種添加剤を、乳化機等を用いて均一に乳化する方法が挙げられる。
前記乳化機としては、特に限定されないが、均一に乳化する観点から、例えば、ホモミキサー、ホモジナイザー等が挙げられる。ホモミキサーとしては、例えば、特殊機化工業株式会社製のTK HOMOMIXER MARK II、SILVERSON社製のハイシアーミキサー、IKA社製のホモミキサー等が挙げられる。
乳化する際の条件としては、製造する量、および、使用する装置等の条件により異なるので一概には言えないが、例えば、製造する量が120〜200gで、ホモミキサーを使用した場合、回転数は約10000〜14000r/min、時間は約1〜15分間であることが好ましい。前記回転数が小さい、時間が短い場合、後述の乳化粒子径の乳化型化粧料が得られないおそれがある。前記回転数が大きい、時間が長い場合、一度生成した乳化状態が壊れてしまうおそれがある。
本発明にかかる乳化型化粧料は、乳化型化粧料の保存安定性の観点から、その乳化粒子径が約10μm未満であることが好ましく、約7μm未満であることがより好ましく、約4μm未満であることがさらにより好ましく、約3.5μm未満であることが最も好ましい。
なお、本明細書において、乳化粒子径とは、乳化型化粧料をレーザー回折粒度分布法等により測定した中位粒子径のことを意味する。
なお、本明細書において、乳化粒子径とは、乳化型化粧料をレーザー回折粒度分布法等により測定した中位粒子径のことを意味する。
本発明の乳化型化粧料は、化粧水、乳液、美容液、クリームパック、マッサージクリーム、クレンジングクリーム、クレンジングジェル、洗顔フォーム、日焼け止め、スタイリングジェル、アイライナー、マスカラ、口紅およびファンデーション等に適用することが可能である。
本発明にかかる乳化剤として特定の物性を有するカルボキシル基含有水溶性重合体を含有する乳化型化粧料が、好適な粘度範囲および乳化粒子径を有し、質感に優れ、保存安定性に優れる理由は明らかではないが、以下に基づくものと推測される。本発明に用いられるカルボキシル基含有水溶性重合体は、中和粘稠液を調製した際、塩を添加しても適度な粘度を有するため、乳化粒子径の小さな乳化型化粧料を製造することができ、その乳化粒子径が小さいことにより、質感、保存安定性に優れるものと考えられる。
以下に実施例、比較例を挙げ、本発明を具体的に説明するが、本発明は、これら実施例によってなんら限定されるものではない。
[カルボキシル基含有水溶性重合体の製造]
[製造例1]
攪拌機、温度計、窒素吹き込み管および冷却管を備えた500mL容の四つ口フラスコに、アクリル酸45g(0.625モル)、アルキル基の炭素数が18〜24である(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしてのブレンマーVMA70(日本油脂株式会社製:メタクリル酸ステアリルが10〜20質量部、メタクリル酸エイコサニルが10〜20質量部、メタクリル酸ベヘニルが59〜80質量部およびメタクリル酸テトラコサニルの含有量が1質量部以下の混合物)0.45g、ノルマルヘキサン150gおよび2,2’−アゾビスメチルイソブチレート0.081g(0.00035モル)を仕込んだ。引き続き、均一に攪拌、混合した後、反応容器の上部空間、原料および溶媒中に存在している酸素を除去するために、溶液中に窒素ガスを吹き込んだ。次いで、窒素雰囲気下、60〜65℃に保持して4時間反応させた。反応終了後、生成したスラリーを90℃に加熱して、ノルマルヘキサンを留去し、さらに、110℃、10mmHgにて8時間減圧乾燥することにより、白色微粉末状のカルボキシル基含有水溶性重合体(重合体1)43gを得た。
[製造例1]
攪拌機、温度計、窒素吹き込み管および冷却管を備えた500mL容の四つ口フラスコに、アクリル酸45g(0.625モル)、アルキル基の炭素数が18〜24である(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしてのブレンマーVMA70(日本油脂株式会社製:メタクリル酸ステアリルが10〜20質量部、メタクリル酸エイコサニルが10〜20質量部、メタクリル酸ベヘニルが59〜80質量部およびメタクリル酸テトラコサニルの含有量が1質量部以下の混合物)0.45g、ノルマルヘキサン150gおよび2,2’−アゾビスメチルイソブチレート0.081g(0.00035モル)を仕込んだ。引き続き、均一に攪拌、混合した後、反応容器の上部空間、原料および溶媒中に存在している酸素を除去するために、溶液中に窒素ガスを吹き込んだ。次いで、窒素雰囲気下、60〜65℃に保持して4時間反応させた。反応終了後、生成したスラリーを90℃に加熱して、ノルマルヘキサンを留去し、さらに、110℃、10mmHgにて8時間減圧乾燥することにより、白色微粉末状のカルボキシル基含有水溶性重合体(重合体1)43gを得た。
[製造例2]
製造例1において、ブレンマーVMA70(日本油脂株式会社製)の使用量を1.35gに変更した以外は、製造例1と同様にして、白色微粉末状のカルボキシル基含有水溶性重合体(重合体2)44gを得た。
製造例1において、ブレンマーVMA70(日本油脂株式会社製)の使用量を1.35gに変更した以外は、製造例1と同様にして、白色微粉末状のカルボキシル基含有水溶性重合体(重合体2)44gを得た。
[製造例3]
製造例1において、ブレンマーVMA70(日本油脂株式会社製)の使用量を2.25gに変更した以外は、製造例1と同様にして、白色微粉末状のカルボキシル基含有水溶性重合体(重合体3)45gを得た。
製造例1において、ブレンマーVMA70(日本油脂株式会社製)の使用量を2.25gに変更した以外は、製造例1と同様にして、白色微粉末状のカルボキシル基含有水溶性重合体(重合体3)45gを得た。
[製造例4]
製造例1において、アクリル酸45g(0.625モル)、ブレンマーVMA70(日本油脂株式会社製)0.45g、ノルマルヘキサン150g、2,2’−アゾビスメチルイソブチレート0.081g(0.00035モル)に加えて、ペンタエリトリトールアリルエーテル0.02gを用いた以外は製造例1と同様にして、白色微粉末状のカルボキシル基含有水溶性重合体(重合体4)43gを得た。
製造例1において、アクリル酸45g(0.625モル)、ブレンマーVMA70(日本油脂株式会社製)0.45g、ノルマルヘキサン150g、2,2’−アゾビスメチルイソブチレート0.081g(0.00035モル)に加えて、ペンタエリトリトールアリルエーテル0.02gを用いた以外は製造例1と同様にして、白色微粉末状のカルボキシル基含有水溶性重合体(重合体4)43gを得た。
[製造例5]
製造例4において、ブレンマーVMA70(日本油脂株式会社製)の使用量を1.35gに変更した以外は、製造例4と同様にして、白色微粉末状のカルボキシル基含有水溶性重合体(重合体5)44gを得た。
製造例4において、ブレンマーVMA70(日本油脂株式会社製)の使用量を1.35gに変更した以外は、製造例4と同様にして、白色微粉末状のカルボキシル基含有水溶性重合体(重合体5)44gを得た。
[製造例6]
製造例4において、ブレンマーVMA70(日本油脂株式会社製)の使用量を2.25gに変更した以外は、製造例4と同様にして、白色微粉末状のカルボキシル基含有水溶性重合体(重合体6)45gを得た。
製造例4において、ブレンマーVMA70(日本油脂株式会社製)の使用量を2.25gに変更した以外は、製造例4と同様にして、白色微粉末状のカルボキシル基含有水溶性重合体(重合体6)45gを得た。
[製造例7]
攪拌機、温度計、窒素吹き込み管および冷却管を備えた500mL容の四つ口フラスコに、アクリル酸45g(0.625モル)、ペンタエリトリトールアリルエーテル0.02g、ノルマルヘキサン150gおよび2,2’−アゾビスメチルイソブチレート0.081g(0.00035モル)を仕込んだ。引き続き、均一に攪拌、混合した後、反応容器の上部空間、原料および溶媒中に存在している酸素を除去するために、溶液中に窒素ガスを吹き込んだ。次いで、窒素雰囲気下、60〜65℃に保持して4時間反応させた。反応終了後、生成したスラリーを90℃に加熱して、ノルマルヘキサンを留去し、さらに、110℃、10mmHgにて8時間減圧乾燥することにより、白色微粉末状のカルボキシル基含有水溶性重合体(重合体7)42gを得た。
攪拌機、温度計、窒素吹き込み管および冷却管を備えた500mL容の四つ口フラスコに、アクリル酸45g(0.625モル)、ペンタエリトリトールアリルエーテル0.02g、ノルマルヘキサン150gおよび2,2’−アゾビスメチルイソブチレート0.081g(0.00035モル)を仕込んだ。引き続き、均一に攪拌、混合した後、反応容器の上部空間、原料および溶媒中に存在している酸素を除去するために、溶液中に窒素ガスを吹き込んだ。次いで、窒素雰囲気下、60〜65℃に保持して4時間反応させた。反応終了後、生成したスラリーを90℃に加熱して、ノルマルヘキサンを留去し、さらに、110℃、10mmHgにて8時間減圧乾燥することにより、白色微粉末状のカルボキシル基含有水溶性重合体(重合体7)42gを得た。
[製造例8]
製造例7において、ペンタエリトリトールアリルエーテルの使用量を0.135gに変更した以外は製造例7と同様にして、白色微粉末状のカルボキシル基含有水溶性重合体(重合体8)42gを得た。
製造例7において、ペンタエリトリトールアリルエーテルの使用量を0.135gに変更した以外は製造例7と同様にして、白色微粉末状のカルボキシル基含有水溶性重合体(重合体8)42gを得た。
[製造例9]
製造例7において、ペンタエリトリトールアリルエーテルの使用量を0.27gに変更した以外は製造例7と同様にして、白色微粉末状のカルボキシル基含有水溶性重合体(重合体9)42gを得た。
製造例7において、ペンタエリトリトールアリルエーテルの使用量を0.27gに変更した以外は製造例7と同様にして、白色微粉末状のカルボキシル基含有水溶性重合体(重合体9)42gを得た。
[製造例10]
製造例1において、ブレンマーVMA70(日本油脂株式会社製)の使用量を1.6gに変更し、ペンタエリトリトールアリルエーテル0.07gを加えた以外は製造例1と同様にして、白色微粉末状のカルボキシル基含有水溶性重合体(重合体10)44gを得た。
製造例1において、ブレンマーVMA70(日本油脂株式会社製)の使用量を1.6gに変更し、ペンタエリトリトールアリルエーテル0.07gを加えた以外は製造例1と同様にして、白色微粉末状のカルボキシル基含有水溶性重合体(重合体10)44gを得た。
[製造例11]
製造例1において、ブレンマーVMA70(日本油脂株式会社製)の使用量を1.35gに変更し、ペンタエリトリトールアリルエーテル0.1gを加えた以外は製造例1と同様にして、白色微粉末状のカルボキシル基含有水溶性重合体(重合体11)44gを得た。
製造例1において、ブレンマーVMA70(日本油脂株式会社製)の使用量を1.35gに変更し、ペンタエリトリトールアリルエーテル0.1gを加えた以外は製造例1と同様にして、白色微粉末状のカルボキシル基含有水溶性重合体(重合体11)44gを得た。
[製造例12]
製造例1において、ブレンマーVMA70(日本油脂株式会社製)の使用量を1.35gに変更し、ペンタエリトリトールアリルエーテル0.28gを加えた以外は製造例1と同様にして、白色微粉末状のカルボキシル基含有水溶性重合体(重合体12)44gを得た。
製造例1において、ブレンマーVMA70(日本油脂株式会社製)の使用量を1.35gに変更し、ペンタエリトリトールアリルエーテル0.28gを加えた以外は製造例1と同様にして、白色微粉末状のカルボキシル基含有水溶性重合体(重合体12)44gを得た。
製造例1〜12において使用した主要原料とその使用量を表1に示す。
[カルボキシル基含有水溶液重合体の評価]
製造例1〜12で得られた重合体1〜12の特性を評価するため、それぞれの1質量%中和粘稠液、およびそれらに塩化ナトリウムを添加・攪拌して調製した電解質添加溶液について、粘度および透過率を測定した。
(1)評価試料の調製
製造例1〜12で得られた重合体3gをそれぞれ脱イオン水280gに4枚パドル翼(翼直径5cm、ピッチ45度)攪拌下(毎分500回転、1時間以上)、徐々に投入して溶解させた後、さらに攪拌しながら6質量%水酸化ナトリウム17gを加えて重合体の1質量%中和粘稠液とした。これら中和粘稠液はpH6.5〜7.5であった。また、前記中和粘稠液の各300gに、塩化ナトリウム0.75〜15gを添加し、毎分500回転で5分間攪拌(4枚パドル翼:翼直径5cm、ピッチ45度)、溶解して、塩化ナトリウム濃度として0.25、0.5、0.75、1、2、3、4および5質量%の電解質添加溶液を調製した。なお、下記評価では、前記1質量%中和粘稠液および各塩化ナトリウム濃度の電解質添加溶液を1時間静置したものを評価試料として用いた。
(2)粘度測定
各評価試料について、BH型回転粘度計を用いて、25℃でスピンドルローターNo.6の回転速度を毎分20回転として1分後の粘度を測定した。測定結果を表2〜7に示す。
(3)透過率測定
各評価試料について、遠心分離器にて毎分2000回転で30分間の操作により脱泡した後、光路長1cmのセルを用いて、測定波長を425nmとして透過率を測定した。通常、透過率が90%以上であれば目視において透明であるといえる。測定結果を表2〜7に示す。
製造例1〜12で得られた重合体1〜12の特性を評価するため、それぞれの1質量%中和粘稠液、およびそれらに塩化ナトリウムを添加・攪拌して調製した電解質添加溶液について、粘度および透過率を測定した。
(1)評価試料の調製
製造例1〜12で得られた重合体3gをそれぞれ脱イオン水280gに4枚パドル翼(翼直径5cm、ピッチ45度)攪拌下(毎分500回転、1時間以上)、徐々に投入して溶解させた後、さらに攪拌しながら6質量%水酸化ナトリウム17gを加えて重合体の1質量%中和粘稠液とした。これら中和粘稠液はpH6.5〜7.5であった。また、前記中和粘稠液の各300gに、塩化ナトリウム0.75〜15gを添加し、毎分500回転で5分間攪拌(4枚パドル翼:翼直径5cm、ピッチ45度)、溶解して、塩化ナトリウム濃度として0.25、0.5、0.75、1、2、3、4および5質量%の電解質添加溶液を調製した。なお、下記評価では、前記1質量%中和粘稠液および各塩化ナトリウム濃度の電解質添加溶液を1時間静置したものを評価試料として用いた。
(2)粘度測定
各評価試料について、BH型回転粘度計を用いて、25℃でスピンドルローターNo.6の回転速度を毎分20回転として1分後の粘度を測定した。測定結果を表2〜7に示す。
(3)透過率測定
各評価試料について、遠心分離器にて毎分2000回転で30分間の操作により脱泡した後、光路長1cmのセルを用いて、測定波長を425nmとして透過率を測定した。通常、透過率が90%以上であれば目視において透明であるといえる。測定結果を表2〜7に示す。
[実施例1]
カルボキシル基含有水溶性重合体として製造例1で得られた重合体1、0.5gを50gの流動パラフィン(関東化学株式会社製 試薬 特級)に分散させ、0.72gのトリエタノールアミンを溶解した脱イオン水49.5gを投入して、攪拌式乳化機(ホモミキサー;TK HOMOMIXER MARKII 特殊機化株式会社製)にて、回転数13000rpmで5分間攪拌し、流動パラフィンが油滴となったO/W型乳液を得た。
カルボキシル基含有水溶性重合体として製造例1で得られた重合体1、0.5gを50gの流動パラフィン(関東化学株式会社製 試薬 特級)に分散させ、0.72gのトリエタノールアミンを溶解した脱イオン水49.5gを投入して、攪拌式乳化機(ホモミキサー;TK HOMOMIXER MARKII 特殊機化株式会社製)にて、回転数13000rpmで5分間攪拌し、流動パラフィンが油滴となったO/W型乳液を得た。
[実施例2〜9]
実施例1において、表8に記載の成分および使用量、ならびに、攪拌時間に変更した以外は実施例1と同様にしてO/W型乳液を得た。
実施例1において、表8に記載の成分および使用量、ならびに、攪拌時間に変更した以外は実施例1と同様にしてO/W型乳液を得た。
[比較例1〜6]
実施例1において、表8に記載の成分および使用量、ならびに、攪拌時間に変更した以外は実施例1と同様にしてO/W型乳液を得た。
実施例1において、表8に記載の成分および使用量、ならびに、攪拌時間に変更した以外は実施例1と同様にしてO/W型乳液を得た。
実施例1〜9および比較例1〜6において使用した原料とその使用量、および攪拌時間を表8に示す。
[実施例10]
カルボキシル基含有水溶性重合体として製造例5で得られた重合体5、0.38gを62gの流動パラフィン(関東化学株式会社製 試薬 特級)に分散させ、0.55gのトリエタノールアミンを溶解した脱イオン水37.07gを投入して、攪拌式乳化機(ホモミキサー;TK HOMOMIXER MARKII 特殊機化株式会社製)にて、回転数13000rpmで8分間攪拌し、流動パラフィンが油滴となったO/W型乳液を得た。
カルボキシル基含有水溶性重合体として製造例5で得られた重合体5、0.38gを62gの流動パラフィン(関東化学株式会社製 試薬 特級)に分散させ、0.55gのトリエタノールアミンを溶解した脱イオン水37.07gを投入して、攪拌式乳化機(ホモミキサー;TK HOMOMIXER MARKII 特殊機化株式会社製)にて、回転数13000rpmで8分間攪拌し、流動パラフィンが油滴となったO/W型乳液を得た。
[実施例11〜14]
実施例10において、表9に記載の成分および使用量、ならびに、攪拌時間に変更した以外は実施例1と同様にしてO/W型乳液を得た。
なお、オリーブ油は、関東化学株式会社製 試薬 鹿1級;シリコーン油は、信越化学工業株式会社 KF−96−100CS;スクワランは、関東化学株式会社製 試薬 鹿特級;ミネラルオイルは、株式会社ピノア製を用いた。
実施例10において、表9に記載の成分および使用量、ならびに、攪拌時間に変更した以外は実施例1と同様にしてO/W型乳液を得た。
なお、オリーブ油は、関東化学株式会社製 試薬 鹿1級;シリコーン油は、信越化学工業株式会社 KF−96−100CS;スクワランは、関東化学株式会社製 試薬 鹿特級;ミネラルオイルは、株式会社ピノア製を用いた。
実施例10〜14において使用した原料とその使用量、および攪拌時間を表9に示す。
[実施例15〜18]
実施例1において、表10に記載の成分および使用量、ならびに、攪拌時間に変更した以外は実施例1と同様にしてO/W型乳液を得た。
実施例1において、表10に記載の成分および使用量、ならびに、攪拌時間に変更した以外は実施例1と同様にしてO/W型乳液を得た。
[乳化型化粧料の評価]
(1)粘度
得られた乳化型化粧料について、BH型回転粘度計を用いて、25℃で回転速度を毎分20回転として1分後の粘度を測定した。評価結果を表11に示す。
(2)乳化粒子径
得られた乳化型化粧料について、レーザー回折粒度分布装置(NANO PARTICLE SIZE ANALYZER SALD−7100 SHIMAZU社製)を用いて乳化粒子径を測定した。評価結果を表11に示す。なお、乳化粒子径が10μm未満であれば、良好な乳化型化粧料と判断できる。
(3)質感(官能試験)
男5人、女5人の試験者によって、適量の化粧料を手の甲に塗布し、指で伸ばしたときの質感を以下の基準で評価した。評価結果(10人の合計点数)を表11に示す。
質感の評価基準
しっとり、なめらか :2
ややべたつきを感じる:1
べたべた感 :0
(4)保存安定性評価
40℃で30日間保存し、保存後の乳化状態の安定性を乳化粒子径および外観で評価した。評価結果を表10に示す。
油分の分離が全く認められない :○
油分の分離がわずかに認められる:△
油分が完全な分離が認められる :×
(1)粘度
得られた乳化型化粧料について、BH型回転粘度計を用いて、25℃で回転速度を毎分20回転として1分後の粘度を測定した。評価結果を表11に示す。
(2)乳化粒子径
得られた乳化型化粧料について、レーザー回折粒度分布装置(NANO PARTICLE SIZE ANALYZER SALD−7100 SHIMAZU社製)を用いて乳化粒子径を測定した。評価結果を表11に示す。なお、乳化粒子径が10μm未満であれば、良好な乳化型化粧料と判断できる。
(3)質感(官能試験)
男5人、女5人の試験者によって、適量の化粧料を手の甲に塗布し、指で伸ばしたときの質感を以下の基準で評価した。評価結果(10人の合計点数)を表11に示す。
質感の評価基準
しっとり、なめらか :2
ややべたつきを感じる:1
べたべた感 :0
(4)保存安定性評価
40℃で30日間保存し、保存後の乳化状態の安定性を乳化粒子径および外観で評価した。評価結果を表10に示す。
油分の分離が全く認められない :○
油分の分離がわずかに認められる:△
油分が完全な分離が認められる :×
[実施例19]
カルボキシル基含有水溶性重合体として製造例5で得られた重合体5、0.4gを25gの流動パラフィン(関東化学株式会社製 試薬 特級)に分散させ、次いで、ワセリン(日興リカ株式会社製 サンホワイトP200)10g、パラフィン(関東化学株式会社製 試薬)5g、パルミチン酸イソプロピル(和光純薬工業株式会社製 試薬)10g、プロピルパラベン(東京化成工業株式会社製 試薬)0.2g)を添加して混合し、これを75℃に加温した(油層)。
一方、メチルパラベン(関東化学株式会社製 試薬 鹿特級)0.2g、トリエタノールアミン0.58g、脱イオン水48.62gを混合し、これを73℃に加温した(水層)。
前記油層および水層を、攪拌式乳化機(ホモミキサー;TK HOMOMIXER MARKII 特殊機化株式会社製)にて、回転数13000rpmで5分間攪拌し、油分が油滴となったO/W型マッサージクリームを得た。
カルボキシル基含有水溶性重合体として製造例5で得られた重合体5、0.4gを25gの流動パラフィン(関東化学株式会社製 試薬 特級)に分散させ、次いで、ワセリン(日興リカ株式会社製 サンホワイトP200)10g、パラフィン(関東化学株式会社製 試薬)5g、パルミチン酸イソプロピル(和光純薬工業株式会社製 試薬)10g、プロピルパラベン(東京化成工業株式会社製 試薬)0.2g)を添加して混合し、これを75℃に加温した(油層)。
一方、メチルパラベン(関東化学株式会社製 試薬 鹿特級)0.2g、トリエタノールアミン0.58g、脱イオン水48.62gを混合し、これを73℃に加温した(水層)。
前記油層および水層を、攪拌式乳化機(ホモミキサー;TK HOMOMIXER MARKII 特殊機化株式会社製)にて、回転数13000rpmで5分間攪拌し、油分が油滴となったO/W型マッサージクリームを得た。
得られたマッサージクリームを評価した結果、粘度は50000mPa・s、乳化粒子径は1.7μm、質感はべたつきなく、しっとりなめらかであった。また、40℃で30日間保存後の外観には変化がなく、乳化粒子径は1.7μmであり、保存安定性も良好であることがわかった。
本発明によれば、比較的に低分子量であって皮膚に対する刺激性が高い従来の界面活性剤を配合しない、質感に優れ、保存安定性に優れた乳化型組成物を提供することができる。したがって、本発明は人体に適用する乳化物を利用する分野、特に化粧料分野において好適に利用することができる。
Claims (10)
- 油分、および、乳化剤として以下の1)〜3)の物性を有するカルボキシル基含有水溶性重合体を含有する、乳化粒子径が10μm未満である乳化型化粧料。
1)前記カルボキシル基含有水溶性重合体の1質量%、pH6.5〜pH7.5の中和粘稠液の粘度が5000mPa・s以下
2)前記中和粘稠液100質量部に対して0.25〜5質量部の塩化ナトリウムを添加したときの最高粘度が5000〜50000mPa・s
3)前記中和粘稠液100質量部に対して0.25〜5質量部の塩化ナトリウムを添加したときの最高粘度を示す際の透過率が80%以上。 - カルボキシル基含有水溶性重合体が、(メタ)アクリル酸100質量部、アルキル基の炭素数が18〜24である(メタ)アクリル酸アルキルエステル0.5〜5質量部および、0〜0.1質量部のエチレン性不飽和基を2個以上有する化合物と重合させて得られるカルボキシル基含有水溶性重合体である請求項1に記載の乳化型化粧料。
- カルボキシル基含有水溶性重合体に用いられるエチレン性不飽和基を2個以上有する化合物が、ペンタエリトリトールアリルエーテル、ジエチレングリコールジアリルエーテル、ポリエチレングリコールジアリルエーテルおよびポリアリルサッカロースからなる群より選ばれた少なくとも1種である、請求項2に記載の乳化型化粧料。
- カルボキシル基含有水溶性重合体の使用量が、油分100質量部に対して0.16〜10質量部である請求項1〜3のいずれか1項に記載の乳化型化粧料。
- 油分の含有量が、1〜60質量%である請求項1〜4のいずれか1項に記載の乳化型化粧料。
- 油分、および、乳化剤として以下の1)〜3)の物性:
1)前記カルボキシル基含有水溶性重合体の1質量%、pH6.5〜pH7.5の中和粘稠液の粘度が5000mPa・s以下;
2)前記中和粘稠液100質量部に対して0.25〜5質量部の塩化ナトリウムを添加したときの最高粘度が5000〜50000mPa・s;
3)前記中和粘稠液100質量部に対して0.25〜5質量部の塩化ナトリウムを添加したときの最高粘度を示す際の透過率が80%以上
を有する第1のカルボキシル基含有水溶性重合体と、
以下の1)の物性:
1)前記カルボキシル基含有水溶性重合体の1質量%、pH6.5〜pH7.5の中和粘稠液の粘度が6000mPa・s以上
を有する第2のカルボキシル基含有水溶性重合体とを含有する、乳化粒子径が10μm未満である乳化型化粧料。 - 第1のカルボキシル基含有水溶性重合体が、(メタ)アクリル酸100質量部、アルキル基の炭素数が18〜24である(メタ)アクリル酸アルキルエステル0.5〜5質量部および、0〜0.1質量部のエチレン性不飽和基を2個以上有する化合物と重合させて得られるカルボキシル基含有水溶性重合体であり、
第2のカルボキシル基含有水溶性重合体が、(メタ)アクリル酸100質量部、アルキル基の炭素数が18〜24である(メタ)アクリル酸アルキルエステル0〜5質量部および、0.15〜2質量部のエチレン性不飽和基を2個以上有する化合物と重合させて得られるカルボキシル基含有水溶性重合体である請求項6に記載の乳化型化粧料。 - カルボキシル基含有水溶性重合体に用いられるエチレン性不飽和基を2個以上有する化合物が、ペンタエリトリトールアリルエーテル、ジエチレングリコールジアリルエーテル、ポリエチレングリコールジアリルエーテルおよびポリアリルサッカロースからなる群より選ばれた少なくとも1種である、請求項7に記載の乳化型化粧料。
- 第1および第2のカルボキシル基含有水溶性重合体の合計使用量が、油分100質量部に対して0.2〜4質量部である請求項6〜8のいずれか1項に記載の乳化型化粧料。
- 油分の含有量が、1〜60質量%である請求項6〜9のいずれか1項に記載の乳化型化粧料。
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Cited By (5)
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---|---|---|---|---|
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WO2017164357A1 (ja) * | 2016-03-25 | 2017-09-28 | 住友精化株式会社 | アルキル変性カルボキシル基含有共重合体 |
US9993404B2 (en) | 2015-01-15 | 2018-06-12 | The Procter & Gamble Company | Translucent hair conditioning composition |
US10806688B2 (en) | 2014-10-03 | 2020-10-20 | The Procter And Gamble Company | Method of achieving improved volume and combability using an anti-dandruff personal care composition comprising a pre-emulsified formulation |
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-
2010
- 2010-02-05 JP JP2010024446A patent/JP2011088882A/ja not_active Withdrawn
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