JP2011088341A - 芯材の製造方法及び製造装置並びにトリム材の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】芯材が埋設されたウェザーストリップを切断する際に、ウェザーストリップを芯材の所定位置で安定して切断できるようにする。
【解決手段】芯材素材を長手方向に移動させながら連結部23になる部分を残して幅方向に延びるスリットを長手方向に一定間隔で形成するスリット加工と、連結部23になる部分を圧延してスリットを長手方向に拡大して分離空間部24を形成する圧延加工を実行して、芯材片部22と分離空間部24と連結部23を形成し、芯材素材のうち所定長さL1に切断される部分を含む長さ寸法Aの部分に対してはスリット加工と圧延加工を一時的に停止させた状態で芯材素材を移動させて、芯材16の長手方向において芯材片部22の寸法よりも大きい寸法Aの切断用芯材片部25を形成する。これにより芯材16を埋設したウェザーストリップを切断する際に切断用芯材片部25の位置で安定して切断できる。
【選択図】図5

Description

本発明は、トリム材に埋設される芯材の製造方法及び製造装置並びにその芯材を埋設したトリム材の製造方法に関する発明である。
一般に、自動車等の車両のドア開口縁や窓開口縁のフランジには、該フランジに沿って長尺なトリム材が装着される。このトリム材は、ゴムや熱可塑性合成樹脂(熱可塑性エラストマーを含む)等のポリマー材料によって横断面が略U字状の取付部を有する形状に押出成形され、その略U字状の取付部で開口縁のフランジを両側から挟むことでフランジに固定されるようになっている。このようなトリム材は、取付部に補強用の芯材(例えば冷間圧延鋼板等の帯状金属板で形成された芯材)を埋設して一体化することで、取付部を芯材で補強して開口縁のフランジに取付部を安定して固定できるようにしている。
また、車両のドア開口縁や窓開口縁のフランジは、長手方向で二次元的又は三次元的に曲がっているため、トリム材は、押出成形で略直線状に成形されたものが開口縁のフランジの曲がり形状に合わせて曲げられて装着される。このため、トリム材に埋設される芯材は、トリム材の曲がりに追随して自在に曲げられるように、長手方向に複数の芯材片部と分離空間部を交互に設けると共に芯材片部を連結部で連結した形状の芯材(魚骨芯材や竜骨芯材ということもある)が用いられる。
ところで、トリム材は、ポリマー材料の押出成形により芯材を埋設して一体化した後に、車両のドア開口縁や窓開口縁のフランジの長さに合うように所定の長さ寸法に切断して使用される。しかし、芯材の長手方向において分離空間部や芯材片部の寸法が比較的小さい上に、トリム材に埋設された芯材の分離空間部や芯材片部を外部から視認できないため、トリム材を切断する際に、トリム材の切断位置と、芯材の分離空間部や芯材片部との関係を一定に保つことは困難であり、連結部の位置(分離空間部の位置)で切断したり、芯材片部の位置で切断したり、更に、芯材片部がトリム材の長手方向と非直角になっていると、連結部と芯材片部とに跨がって切断したりすることがある。このため、トリム材を切断する毎に、その切断端面の角度や形状が不測に変動してしまうという問題がある。
そこで、特許文献1(特開平11−321480号公報)に記載されているように、長手方向に複数の骨片を所定間隔で設けると共に、これらの骨片を接続部で接続した芯材(芯金)において、切断予定位置における骨片を切除して長接続部を形成することで長間隔部を形成し、この長間隔部の位置(長接続部の位置)でトリム材(芯金インサートトリム)を切断するようにしたものがある。
また、特許文献2(特開2003−40045号公報)に記載されているように、長手方向に複数の翼片部を所定間隔で設けると共に、これらの翼片部を連結部で連結した芯材(インサート)において、切断予定位置における翼片部を切り欠いて切り欠き部を形成し、この切り欠き部の位置でトリム材(ウェザーストリップ)を切断するようにしたものがある。
特開平11−321480号公報(図2等) 特開2003−40045号公報(図4等)
しかし、上記特許文献1,2の芯材は、長手方向の切断予定位置における骨片や翼片部を切除して切断用の空間部(長間隔部や切り欠き部)を形成するため、切断用の空間部が形成された部分では、実質的に芯材の幅方向の端縁(骨片や翼片部)が存在しない。このため、トリム材を製造する際(例えば、ロール成形装置で芯材を所定の横断面形状に成形する際や押出成形型に芯材を供給しながらポリマー材料を供給してトリム材を押出成形する際)に、芯材の幅方向の端縁を製造装置内で案内(ガイド)することができず、芯材が前記空間部の位置で幅方向に位置ずれする可能性がある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、芯材が埋設されたトリム材を切断する際に該トリム材を芯材の所定位置で安定した形状や角度に切断できると共に、トリム材を製造する際に芯材が幅方向に位置ずれすることを防止できるようにすることにある。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、長尺な帯板状の芯材素材から形成されて、長手方向に沿って所定間隔で配置された複数の芯材片部と、これら複数の芯材片部を連結する連結部と、隣り合う芯材片部の間に設けられた分離空間部とを有し、長尺なトリム材を成形する際にトリム材成形用のポリマー材料で被覆されることで該トリム材に埋設されて一体化された後に所定長さに切断されるトリム材用の芯材を製造する方法であって、芯材素材を長手方向に移動させながら互いに逆方向に回転する1対のスリッターローラ間を通過させて該芯材素材のうちの連結部になる部分を残すように該芯材素材の幅方向に延びる複数のスリットを該芯材素材の長手方向に一定間隔で形成するスリット加工と、スリットが形成された芯材素材を長手方向に移動させながら互いに逆方向に回転する少なくとも1対の圧延ローラ間を通過させて該芯材素材のうちの連結部になる部分を圧延してスリットを該芯材素材の長手方向に拡大して分離空間部を形成する圧延加工とを実行することで、芯材片部と分離空間部と連結部とを形成する第1工程と、芯材素材のうちの所定長さに切断される部分(以下「切断予定部分」という)を含む長さ寸法Aの部分がスリッターローラ間を通過する際に該スリッターローラ間の間隔を一時的に拡大してスリット加工を一時的に停止させるスリット加工一時停止操作と、切断予定部分を含む長さ寸法Aの部分が圧延ローラ間を通過する際に該圧延ローラ間の間隔を一時的に拡大して圧延加工を一時的に停止させる圧延加工一時停止操作のうちの少なくとも一方を実行することで、切断予定部分に芯材の長手方向において芯材片部の長さ寸法よりも大きい長さ寸法Aの切断用芯材片部を形成する第2工程とを繰り返して、芯材片部と分離空間部とが交互に配置された第1範囲部分と、切断用芯材片部が配置された第2範囲部分とを交互に設けるようにしたものである。尚、スリッターローラ、圧延ローラ等における「ローラ」は「ロール」と言われることもある。
このようにして、第2工程において、スリット加工一時停止操作と圧延加工一時停止操作のうちの少なくとも一方の時間又は芯材の移動速度を調整することにより所定長さの切断用芯材片部を有する芯材を容易に製造することができる。この芯材が埋設されたトリム材を切断する際に該トリム材を芯材の芯材片部の寸法よりも大きい寸法の切断用芯材片部の位置で切断することで、トリム材を芯材の所定位置(切断用芯材片部)で安定して切断することができる。また、トリム材を切断用芯材片部の長手方向の範囲内の位置で切断すると、切断される部分が常時同一形状なので、安定した形状と角度で切断されたトリム材の切断端面が得られる。しかも、トリム材の切断端面に、芯材素材と同一の幅寸法の切断用芯材片部が露出するので、切断用芯材片部を長手方向に引き抜いて除去する必要がある場合に、ポリマー材料の機械的係合(引っ掛かり)等がなく、切断用芯材片部を容易に引き抜いて除去することができる。更に、切断用芯材片部が形成された部分も、芯材の幅方向の端縁が存在するため、トリム材を製造する際(例えば、ロール成形装置で芯材を所定の横断面形状に成形する際や押出成形型に芯材を供給しながらポリマー材料を供給してトリム材を押出成形する際)に、製造装置内で芯材の幅方向の端縁を案内(ガイド)することができ、芯材が幅方向に位置ずれすることを防止できる。
この場合、請求項2のように、第2工程において、スリット加工一時停止操作と圧延加工一時停止操作を両方とも実行するようにしても良い。つまり、切断予定部分(芯材素材のうちの所定長さに対応する部分)がスリッターローラ間を通過する際にスリット加工を一時的に停止させ、その切断予定部分が圧延ローラ間を通過する際に圧延加工を一時的に停止させて、切断予定部分に切断用芯材片部を形成する。
この場合、切断予定部分にスリット加工を施さずに切断用芯材片部を形成することができるため、スリット(切れ目)の無い切断用芯材片部を形成することができる。
或は、請求項3のように、第2工程において、スリット加工一時停止操作と圧延加工一時停止操作のうちの圧延加工一時停止操作のみを実行するようにしても良い。つまり、切断予定部分(芯材素材のうちの所定長さに対応する部分)がスリッターローラ間を通過する際にはスリット加工を継続して実行するが、その切断予定部分が圧延ローラ間を通過する際に圧延加工を一時的に停止させて、切断予定部分に切断用芯材片部を形成する。
この場合、スリットを有する切断用芯材片部が形成されるが、スリット加工一時停止操作(スリッターローラ間の間隔を一時的に拡大してスリット加工を一時的に停止させる操作)を行う必要がないため、スリッターローラ間の間隔を変更(拡大及び縮小)させる機構を必ずしも必要とせず、製造装置を簡素化し低コスト化することができる。
また、請求項4,13のように、圧延ローラの下流側の所定位置を通過する分離空間部及び/又は芯材片部の数をカウントすることで芯材の移動長さを検出する又は圧延ローラの回転数をカウントすることで芯材の移動長さを検出するようにしても良い。
このようにすれば、芯材及び芯材素材の移動長さを容易に且つ正確に検出することができ、切断予定部分(芯材素材のうちの所定長さに対応する部分)がスリッターローラ間や圧延ローラ間を通過するタイミング(つまりスリット加工一時停止操作や圧延加工一時停止操作を実行するタイミング)を精度良く判定することができる。
更に、請求項5のように、連結部のうちの第1範囲部分と第2範囲部分との境界部又はその付近に該連結部を破断させ易くする破断発生部を芯材の幅方向に沿って形成する破断発生部形成工程を実行するようにしても良い。
このようにすれば、芯材が埋設されたトリム材を芯材の切断用芯材片部で切断した後に、トリム材の切断端末に露出する切断用芯材片部を除去する場合に、切断用芯材片部に繋がった連結部を破断発生部で正確な位置を保って容易に破断させて、切断用芯材片部を抜き取ることができる。
また、請求項6のように、第2工程において、芯材の長手方向において切断用芯材片部の長さ寸法が芯材片部の長さ寸法の2倍以上になるように切断用芯材片部を形成すると良い。
このようにすれば、芯材が埋設されたトリム材のうち芯材の切断用芯材片部を安定して検出でき、且つ、切断用芯材片部の位置で確実に切断することができる。
更に、請求項7,14のように、芯材片部と分離空間部と連結部とが形成されると共に切断用芯材片部が形成された芯材を芯材用リールに巻き付けるようにしても良い。
このようにすれば、トリム材の押出成形のスピードに拘束されずに(制約されずに)芯材を最適のスピードで効率的に製造して、芯材を芯材用リールに巻き付けた状態にすることができる。
トリム材を製造する場合には、請求項8のように、芯材素材のうちの連結部になる部分を残すように該芯材素材の幅方向に延びる複数のスリットを該芯材素材の長手方向に一定間隔で形成するスリット加工と、スリットが形成された芯材素材のうちの連結部になる部分を圧延してスリットを該芯材素材の長手方向に拡大して分離空間部を形成する圧延加工とを実行することで芯材片部と分離空間部と連結部とが形成されると共に、芯材素材のうちの所定長さに切断される部分(以下「切断予定部分」という)を含む長さ寸法Aの部分に対してはスリット加工を一時的に停止させるスリット加工一時停止操作と圧延加工を一時的に停止させる圧延加工一時停止操作のうちの少なくとも一方を実行することで切断予定部分に芯材の長手方向において芯材片部の長さ寸法よりも大きい長さ寸法Aの切断用芯材片部が形成されて、芯材片部と分離空間部とが交互に配置された第1範囲部分と、切断用芯材片部が配置された第2範囲部分とが交互に設けられた芯材(以下「成形用芯材」という)を準備する成形用芯材準備工程と、トリム材を成形する押出成形型に成形用芯材を長手方向に連続して供給しながら押出成形型にポリマー材料を供給してトリム材を押出成形することで成形用芯材をポリマー材料で被覆してトリム材に成形用芯材を埋設する押出成形工程と、トリム材のポリマー材料部分を硬化又は固化させる処理工程と、トリム材を長手方向に移動させて該トリム材に埋設された成形用芯材の切断用芯材片部の位置を検出し、該切断用芯材片部の長さ寸法の範囲内で前記トリム材を切断する切断工程とを実行するようにすると良い。
このようにすれば、芯材が埋設されたトリム材を芯材の切断用芯材片部の長さ寸法の範囲内で安定して切断することができ、トリム材の切断端面の角度や形状が不測に変動せず一定に保つことができる。
この場合、請求項9のように、成形用芯材準備工程において、芯材素材から成形用芯材を形成する芯材形成工程を実行するようにしても良い。
このようにすれば、トリム材の製造ラインで、分離空間部と芯材片部と連結部とが形成されると共に切断用芯材片部が形成された成形用芯材を形成することができる。
或は、請求項10のように、成形用芯材準備工程において、成形用芯材が巻き付けられた芯材用リールから該成形用芯材を解いて送り出す工程を実行するようにしても良い。
このようにすれば、トリム材の製造ラインとは別ラインで製造した成形用芯材を用いて芯材製造ラインの要因に拘束されずにトリム材の製造に適した条件でトリム材を製造することができる。
芯材を製造する装置は、請求項11のように、芯材素材を長手方向に移動させる移動手段と、芯材素材のうちの連結部になる部分を残すように該芯材素材の幅方向に延びる複数のスリットを該芯材素材の長手方向に一定間隔で形成するスリット加工を行う互いに逆方向に回転する1対のスリッターローラと、スリットが形成された芯材素材のうちの連結部になる部分を圧延してスリットを該芯材素材の長手方向に拡大して分離空間部を形成する圧延加工を行う互いに逆方向に回転する少なくとも1対の圧延ローラと、芯材素材と芯材のうちの少なくとも一方の移動長さを検出する検出手段と、スリッターローラ間の間隔と前記圧延ローラ間の間隔のうちの少なくとも一方を変化させるローラ間隔調整手段と、検出手段の検出結果に基づいて、芯材素材を長手方向に移動させながらスリット加工と圧延加工を実行することで芯材片部と分離空間部と連結部とを形成し、芯材素材のうちの所定長さに切断される部分(以下「切断予定部分」という)を含む長さ寸法Aの部分がスリッターローラ間を通過する際に該スリッターローラ間の間隔を一時的に拡大してスリット加工を一時的に停止させるスリット加工一時停止操作と、切断予定部分を含む長さ寸法Aの部分が圧延ローラ間を通過する際に該圧延ローラ間の間隔を一時的に拡大して圧延加工を一時的に停止させる圧延加工一時停止操作のうちの少なくとも一方を実行することで切断予定部分に芯材の長手方向において芯材片部の長さ寸法よりも大きい長さ寸法Aの切断用芯材片部を形成するようにローラ間隔調整手段を制御する制御装置とを備えた構成とすると良い。
このようにすれば、構造が簡単な装置を用いて、スリット加工と圧延加工により切断用芯材片部を有する芯材を容易に製造することができる。
この場合、請求項12のように、ローラ間隔調整手段は、流体圧で駆動される流体圧シリンダー又は電気で駆動されるモータを駆動源とする駆動機構がスリッターローラと圧延ローラのうちの少なくとも一方に連結されているようにすると良い。
このようにすれば、流体圧シリンダーやモータを制御してスリッターローラ間の間隔や圧延ローラ間の間隔を変更(拡大及び縮小)させることでスリット加工一時停止操作や圧延加工一時停止操作を実行することができる。
図1は本発明の実施例1におけるウェザーストリップをドア開口縁に沿って装着した状態を示す図である。 図2は芯材素材の平面図である。 図3はスリットが形成された芯材素材の平面図である。 図4は芯材の第1範囲部分の平面図である。 図5は実施例1の芯材の第2範囲部分及びその周辺部の平面図である。 図6はウェザーストリップの製造装置の前半部分の概略構成図である。 図7はウェザーストリップの製造装置の後半部分の概略構成図である。 図8は実施例1の芯材形成装置及びその周辺部を側方から見た図である。 図9は押出成形型を下流側から見た図である。 図10は検出器及びその周辺部を上流側から見た図である。 図11は切断装置及びその周辺部を側方から見た図である。 図12は切断用芯材片部除去工程を説明する図である。 図13は実施例2の芯材の第2範囲部分及びその周辺部の平面図である。 図14は実施例2の芯材形成装置及びその周辺部を側方から見た図である。
以下、本発明を実施するための形態を具体化した幾つかの実施例を説明する。
本発明の実施例1を図1乃至図12に基づいて説明する。
図1に示すように、車体パネルの側部のドア開口縁(フロントドア開口縁やリアドア開口縁)のフランジ11には、該フランジ11に沿って長尺なウェザーストリップ12(トリム材)が装着される。フロントドア開口縁のフランジ11には、2本のウェザーストリップ12(例えば、全長寸法L1aのウェザーストリップ12aと全長寸法L1bのウェザーストリップ12b)の端末を接続コーナー部13を介して接続したものが装着され、各ウェザーストリップ12のうちの接続コーナー部13と反対側の端末同士が突き当てられて装着されている。一方、リアドア開口縁のフランジ11には、1本のウェザーストリップ12(例えば、全長寸法L1cのウェザーストリップ12c)が端末同士を突き当てずに離した状態で装着されている。或は、1本のウェザーストリップ12の端末同士を突き当てて装着する場合もある。
図10に示すように、ウェザーストリップ12は、ゴム又は熱可塑性合成樹脂(熱可塑性エラストマーを含む)等の弾性ポリマー材料の押出成形により、横断面U字状の取付部14と、スポンジ材料製の筒状中空シール部15とが一体的に形成され、取付部14には、後述する長尺な芯材16が押出成形と同時にインサート押出成形(複合押出成形ともいう)により埋設されている。
取付部14は、車外側側壁部17と車内側側壁部18と両側壁部17,18を連結する底壁部19とを有し、車外側側壁部17の外側面に、筒状中空シール部15が一体的に設けられている。車外側側壁部17の内側面と車内側側壁部18の内側面には、それぞれ互いに対向する方向に向けて突出する保持リップ20,20が一体的に形成されている。本実施例1では、車外側側壁部17と車内側側壁部18に、それぞれ2つの保持リップ20,20が形成されている。
車体パネルのドア開口縁のフランジ11にウェザーストリップ12の取付部14を被せて取り付けたときに、各保持リップ20,20がフランジ11に当接して弾性変形してフランジ11を車内側と車外側の両側から挟むことで、フランジ11にウェザーストリップ12が装着される。
次に、図2乃至図5を用いて、ウェザーストリップ12に埋設される芯材16について説明する。
芯材16は、長尺な帯板状の芯材素材21(図2参照)から形成されて、図4に示すように、長手方向に沿って一定間隔で配置された複数の芯材片部22と、これら複数の芯材片部22を長手方向に連結する連結部23と、隣り合う芯材片部22の間に設けられて長手方向に沿って一定間隔で配置された分離空間部24とを有する。
本実施例1では、芯材片部22を連結する連結部23が長手方向に沿って平行に2列に設けられ、隣り合う芯材片部22の間の分離空間部24が2列の連結部23によって幅方向で3つの領域に分割されている。また、芯材素材21は、車両用のウェザーストリップ用としては、一般的に、厚さ寸法tが例えば0.1〜1.0mmで、幅寸法wが例えば5〜70mmの冷間圧延鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム合金板等の金属帯板が用いられる。分離空間部24は、芯材16の長手方向における長さ寸法Sが例えば0.5〜5mmに形成され、芯材片部22は、芯材16の長手方向における長さ寸法Cが例えば1〜10mmに形成される。
更に、図5に示すように、ウェザーストリップ12の全長寸法である所定長さL1(尚、ウェザーストリップ12を所定長さL1に切断する際に、切断刃70の厚さに相当する部分の長さ分のウェザーストリップ12が端材となるが、本実施例では前記切断刃70の厚さを無視している。従って、実施に際しては、切断長さL1を前記端材分の長さを加えた長さに設定しておけば良い)に対応する位置毎に、芯材16の長手方向において芯材片部22の長さ寸法Cの2倍以上の長さ寸法Aの切断用芯材片部25が形成されている。これにより、芯材片部22と分離空間部24とが交互に配置された第1範囲部分と、切断用芯材片部25が配置された第2範囲部分とが交互に設けられ、芯材16の長手方向において第1範囲部分の長さ寸法(L1−A)が第2範囲部分の長さ寸法Aの10倍以上の長さ寸法に形成されている。また、芯材16の幅方向において切断用芯材片部25の幅寸法が芯材片部22の幅寸法と同一の寸法になるように形成されている。
本実施例1では、後述する芯材形成工程で、芯材素材21を長手方向に移動させながら該芯材素材21のうちの連結部23になる部分を残すように該芯材素材21の幅方向に延びる複数のスリット41を該芯材素材21の長手方向に一定間隔で形成するスリット加工と、スリット41が形成された芯材素材21を長手方向に移動させながら該芯材素材21のうちの連結部23になる部分と、芯材片部22になる部分の一部(連結部23の幅方向の寸法よりもやや大きい幅になる部分)を圧延してスリット41を該芯材素材21の長手方向に拡大して分離空間部24を形成する圧延加工とを実行することで、芯材片部22と分離空間部24と連結部23とを形成し、芯材素材21のうちの後述する切断工程で所定長さL1に切断される部分(位置)、(以下「切断予定部分」ともいう)を含む長さ寸法Aの部分に対しては、スリット加工を一時的に停止させると共に圧延加工を一時的に停止させた状態で芯材素材21を長手方向に移動させることで、切断予定部分を含んだ切断用芯材片部25を形成する。
以下、図6乃至図12を用いて、ウェザーストリップ12の製造装置及び製造方法(芯材16の製造装置及び製造方法を含む)を説明する。
図6に示すように、長尺な帯板状の芯材素材21が巻き付けられたアンコイラ26が配置され、このアンコイラ26から芯材素材21を解いて長手方向に連続して送り出す。このアンコイラ26から芯材素材21を引取ローラ27で引き取って貯溜部28に供給し、この貯溜部28に芯材素材21が湾曲した状態で一時的に溜められる。貯溜部28には、溜められている芯材素材21の長さ(貯溜量)が所定範囲内であることを確認するための2組の位置センサ29,30(例えば、発光素子29a,30aと受光素子29b,30bとからなる光センサ)が配置され、この位置センサ29,30の出力に基づいて引取ローラ27や送出ローラ31を駆動制御することで、貯溜部28に溜められている芯材素材21の長さを所定範囲内に維持するようになっている。
この貯溜部28の下流側には、送出ローラ31(移動手段)と、芯材16を形成する芯材形成装置32(図8参照)と、芯材16の移動長さ(芯材素材21の移動長さ)を検出する検出器33(検出手段)と、引取ローラ34(移動手段)が上流側から下流側に向けて並べて配置されている。そして、貯溜部28に溜められた芯材素材21を送出ローラ31で送り出すと共に引取ローラ34で引き取ることで芯材素材21を長手方向に移動させながら芯材形成装置32に供給する。
図8に示すように、芯材形成装置32には、1対のスリッターローラ35,36と、1対の平坦化ローラ37,38と、1対の圧延ローラ39,40が上流側から下流側に並べて配置されている。これらのスリッターローラ35,36と平坦化ローラ37,38と圧延ローラ39,40は、それぞれ上下1対の各ローラの回転軸が平ギヤ(図示せず)を介して連結され、駆動モータ等(図示せず)で各ローラのうちの一方の回転軸を回転駆動することで、上下一対の各ローラが同一周速度で互いに逆方向に回転駆動するようになっている。
スリッターローラ35,36は、上側ローラ35の外周面のうちの幅方向の一部(芯材素材21の幅方向でスリット41を形成する位置に対応する部分)に、凸状の切り刃(図示せず)が周方向に沿って同一ピッチで全周に形成されていると共に、下側ローラ36の外周面のうちの幅方向の一部(芯材素材21の幅方向でスリット41を形成する位置に対応する部分)に、凹状の受け刃(図示せず)が周方向に沿って同一ピッチで全周に形成され、凸状の切り刃と凹状の受け刃が噛み合う部分で芯材素材21を厚さ方向に剪断してスリット41を形成するようになっている。
そして、送出ローラ31で送り出される芯材素材21を1対のスリッターローラ35,36間に供給し、このスリッターローラ35,36により、芯材素材21のうちの連結部23になる部分を残すように該芯材素材21の幅方向に延びる複数のスリット41を該芯材素材21の長手方向に一定間隔で形成するスリット加工を行う。尚、前述した切り刃と受け刃との噛み合いによりスリット41が形成された芯材素材21は、長手方向で隣り合うスリット41,41がそれぞれ山と谷になるように長手方向に波形状に形成されるが、図8では簡略化して直線で図示している。
平坦化ローラ37,38は、それぞれ外周面が平坦な円柱形状に形成されている。そして、スリッターローラ35,36から送り出される芯材素材21(スリット41が形成された波形の芯材素材21)を1対の平坦化ローラ37,38間に供給し、この平坦化ローラ37,38で芯材素材21を平坦化するように加圧することでスリット加工で発生した芯材素材21の波形の変形を平板状に矯正する。
圧延ローラ39,40は、それぞれ外周面のうちの幅方向の一部に、芯材素材21の幅方向で少なくとも連結部23になる部分を長手方向に圧延する凸状圧延部(図示せず)が周方向に沿って全周に設けられている。
そして、平坦化ローラ37,38から送り出される芯材素材21(スリット41が形成された芯材素材21)を1対の圧延ローラ39,40間に供給し、この圧延ローラ39,40により、スリット41が形成された芯材素材21のうちの少なくとも連結部23になる部分を長手方向に連続して圧延して連結部23の厚さを元の厚さよりも減少させると共に、スリット41を該芯材素材21の長手方向に拡大して分離空間部24を形成する圧延加工を行う。
これにより、芯材片部22と分離空間部24と連結部23とを有する芯材16を形成する。尚、平坦化ローラ37,38と圧延ローラ39,40は、順序を逆にして配置しても良い。
また、スリッターローラ35,36と圧延ローラ39,40には、それぞれローラ間の間隔を変化させるローラ間隔調整機構42,43(ローラ間隔調整手段)が設けられている。尚、スリッターローラ35,36のローラ間隔調整機構42と圧延ローラ39,40のローラ間隔調整機構43は、実質的に同一の構成であるため、ローラ間隔調整機構42とローラ間隔調整機構43の構成部品に、それぞれ同一符号を付して構成を説明する。
各ローラ間隔調整機構42,43は、それぞれ支持枠44の内側に、上側ローラの回転軸の両端を支持する軸受け部材45が上下方向にスライド移動可能に設けられ、支持枠44の上方に、油圧で駆動される油圧シリンダー46(流体圧シリンダー)が下向きに配置されている。この油圧シリンダー46の駆動油圧を油圧制御弁47で制御することで、油圧シリンダー46のシリンダロッド48が上下方向に移動し、このシリンダロッド48の先端が軸受け部材45に連結されている。
スリッターローラ35,36のローラ間隔調整機構42は、油圧シリンダー46のシリンダロッド48を上下方向に移動させて、軸受け部材45と一体的に上側ローラ35を上下方向に移動させることで、スリッターローラ35,36間の間隔を変化(拡大及び縮小)させることができる。通常は、スリッターローラ35,36間の間隔を狭くして1対のスリッターローラ35,36を接近させた状態に維持することで、スリット加工を行うことができるようになっている。そして、スリッターローラ35,36間の間隔を拡大して1対のスリッターローラ35,36を離反させることで、スリット加工を停止させた状態(芯材素材21にスリットを形成しない状態)にすることができる。
一方、圧延ローラ39,40のローラ間隔調整機構43は、油圧シリンダー46のシリンダロッド48を上下方向に移動させて、軸受け部材45と一体的に上側ローラ39を上下方向に移動させることで、圧延ローラ39,40間の間隔を変化(拡大及び縮小)させることができる。通常は、圧延ローラ39,40間の間隔を狭くして1対の圧延ローラ39,40を接近させた状態に維持することで、圧延加工を行うことができるようになっている。そして、圧延ローラ39,40間の間隔を拡大して1対の圧延ローラ39,40を離反させることで、圧延加工を停止させた状態(芯材素材21を圧延しない状態)にすることができる。
また、スリッターローラ35,36と圧延ローラ39,40は、それぞれ上側ローラ(上下方向に移動可能なローラ)の回転軸がスプラインシャフト(図示せず)とユニバーサルジョイント(図示せず)を介して平ギヤの回転軸に連結されている。これにより、上側ローラの上下方向の移動に伴って上側ローラの回転軸と平ギヤの回転軸との位置関係が変化しても、上側ローラの回転軸と平ギヤの回転軸との間で回転力が伝達できるようになっている。
但し、芯材素材21の厚さ寸法に対してスリッターローラ35,36や圧延ローラ39,40の直径が十分に大きく、上側ローラの上下方向の必要な移動寸法だけ上下の平ギヤの軸間寸法が拡大しても上下の平ギヤの噛み合いが外れない場合には、スプラインシャフトとユニバーサルジョイントを省略して、上側ローラと平ギヤが一体的に上下方向に移動する構成としても良い。例えば、芯材素材21の厚さ寸法が0.5mmで、ローラの直径が50mmであれば、上側ローラの上下方向の必要な移動寸法は1.5mm程度であり、上下の平ギヤの軸間寸法が1.5mm拡大しても上下の平ギヤの噛み合いが外れない場合には、スプラインシャフトとユニバーサルジョイントを省略しても良い。
尚、ローラ間隔調整機構42,43は、上側ローラを上下方向に移動させることでローラ間の間隔を変化させる構成に限定されず、下側ローラを上下方向に移動させることでローラ間の間隔を変化させる構成や、上側ローラと下側ローラを両方とも上下方向に移動させることでローラ間の間隔を変化させる構成としても良い。
また、検出器33は、圧延ローラ39,40の下流側の所定位置で芯材16の分離空間部24の移動経路を挟むように発光素子33aと受光素子33bとからなる光センサが配置され、この検出器33の検出位置を芯材片部22が通過する毎(又は分離空間部24が通過する毎)に光センサの出力が変化することを利用して、検出器33の検出位置を通過する分離空間部24と芯材片部22の数のいずれかをパルスでカウントすることで芯材16の移動長さ(芯材素材21の移動長さ)を検出する。この検出器33の出力信号(検出信号)は、制御装置49に入力される。
制御装置49は、検出器33の出力信号に基づいて芯材16の移動長さ(芯材素材21の移動長さ)を判定してローラ間隔調整機構42,43にそれぞれ指令信号を出力することで、ローラ間隔調整機構42,43を制御して芯材形成工程を実行する。
この芯材形成工程では、芯材素材21を長手方向に移動させながら1対のスリッターローラ35,36間を通過させて該芯材素材21のうちの連結部23になる部分を残すように該芯材素材21の幅方向に延びる複数のスリット41を該芯材素材21の長手方向に一定間隔で形成するスリット加工と、スリット41が形成された芯材素材21を長手方向に移動させながら1対の圧延ローラ39,40間を通過させて該芯材素材21のうちの連結部23になる部分を圧延してスリット41を該芯材素材21の長手方向に拡大して分離空間部24を形成する圧延加工とを実行することで、芯材片部22と分離空間部24と連結部23とを形成する第1工程を行う。
そして、芯材素材21のうちの切断予定部分を含む長さ寸法Aの部分がスリッターローラ35,36間を通過する際に該スリッターローラ35,36間の間隔を一時的に拡大してスリット加工を一時的に停止させるスリット加工一時停止操作と、切断予定部分を含む長さ寸法Aの部分が圧延ローラ39,40間を通過する際に該圧延ローラ39,40間の間隔を一時的に拡大して圧延加工を一時的に停止させる圧延加工一時停止操作を両方とも実行することで、切断予定部分に芯材16の長手方向において芯材片部22の長さ寸法Cよりも大きい長さ寸法Aの切断用芯材片部25を形成する第2工程を行う。
この第2工程では、例えば、検出器33で検出した芯材16の移動長さが所定値Laに達したか否かを判定する。この所定値Laは、スリッターローラ35,36で芯材素材21にスリット41を形成した範囲の圧延加工後の長さが第1範囲部分の長さ寸法(L1−A)となる芯材16の移動長さに設定されている。検出器33で検出した芯材16の移動長さが所定値Laに達したときに、スリッターローラ35,36のローラ間隔調整機構42に指令信号を出力して、スリット加工一時停止操作を所定時間Taだけ実行する。この所定時間Taは、スリッターローラ35,36間を通過する芯材素材21が切断用芯材片部25の長さ寸法Aだけ移動する時間に設定されている。
更に、検出器33で検出した芯材16の移動長さが所定値Lbに達したか否かを判定する。この所定値Lbは、圧延ローラ39,40で芯材素材21を圧延した範囲の圧延加工後の長さが第1範囲部分の長さ寸法(L1−A)となる芯材16の移動長さに設定されている。検出器33で検出した芯材16の移動長さが所定値Lbに達したときに、圧延ローラ39,40のローラ間隔調整機構43に指令信号を出力して、圧延加工一時停止操作を所定時間Tbだけ実行する。この所定時間Tbは、圧延ローラ39,40間を通過する芯材素材21が切断用芯材片部25の長さ寸法Aだけ移動する時間に設定されている。
これらの第1工程と第2工程を繰り返して、芯材片部22と分離空間部24とが交互に配置された第1範囲部分と、切断用芯材片部25が配置された第2範囲部分とを交互に設けた芯材16を形成する。
尚、前記の検出位置に検出器33を配置した場合には、制御装置49からの指令信号は前工程で生じる圧延による長さ寸法の増加を見込んだタイミングで出力される。
また、検出器33は、検出位置を通過する分離空間部24と芯材片部22の数のいずれかをカウントすることで芯材16の移動長さ(芯材素材21の移動長さ)を検出するようにしたが、これに限定されず、芯材素材21又は芯材16に接触して回転するロータリ式のエンコーダや、その他の接触式又は非接触式の測長器で芯材素材21又は芯材16の移動長さを検出するようにしても良い。或は、圧延ローラ39,40の回転数をカウントすることで芯材16の移動長さ(芯材素材21の移動長さ)を検出するようにしても良い。
また、芯材形成装置32の下流側に、破断発生部形成装置(図示せず)を配置して、この破断発生部形成装置によって、連結部23のうちの第1範囲部分と第2範囲部分との境界部又はその付近に該連結部23を破断させ易くする破断発生部52(図5参照)を連結部23(芯材16)の幅方向に沿って形成する破断発生部形成工程を実行するようにしても良い。その際、破断発生部52において連結部23の幅方向寸法や厚さ寸法を隣接する連結部よりも小さくなるように破断発生部52を形成すると良い。
このようにして芯材16(成形用芯材)を形成した後、図6に示すように、芯材16を引取ローラ34で引き取って貯溜部53に供給し、この貯溜部53に芯材16が湾曲した状態で一時的に溜められる。貯溜部53には、溜められている芯材16の長さ(貯溜量)が所定範囲内であることを確認するための2組の位置センサ54,55(例えば、発光素子54a,55aと受光素子54b,55bとからなる光センサ)が配置され、この位置センサ54,55の出力に基づいて芯材形成装置32の作動速度を制御することで、貯溜部53に溜められている芯材16の長さを所定範囲内に維持するようになっている。
この貯溜部53に溜められた芯材16を一定速度の送出ローラ56で送り出して芯材冷間ロール成形装置57に供給する。この芯材冷間ロール成形装置57により、芯材16を所定の中間横断面形状(図9参照)である横断面U字状(最終横断面形状よりも拡開した形状)に成形する中間横断面成形工程を実行する。この芯材冷間ロール成形装置57は、複数対(例えば3対)の成形ローラで、芯材16の横断面形状を徐々に変形させて中間横断面形状に成形する。これにより、芯材16をウェザーストリップ12に埋設される前の中間横断面形状(横断面U字状)に成形しておく。
この後、芯材冷間ロール成形装置57から送り出される中間横断面形状の芯材16を押出成形装置58の押出成形型59に連続して供給する。この押出成形型59により、所定の中間横断面形状(図9参照)のウェザーストリップ12Aを押出成形して、中間横断面形状のウェザーストリップ12Aの取付部14に中間横断面形状の芯材16を埋設する押出成形工程を実行する。
図9に示すように、押出成形装置58は、中間横断面形状(取付部14の横断面形状が最終横断面形状よりも拡開した形状)のウェザーストリップ12Aを押出成形する押出成形型59を備え、この押出成形型59内に中間横断面形状の芯材16を長手方向に連続して供給しながら、押出成形型59内に取付部成形用ポリマー材料P1と筒状中空シール部成形用ポリマー材料P2をそれぞれ別々の供給口60,61から連続して供給して、中間横断面形状のウェザーストリップ12A(取付部14、筒状中空シール部15等)を押出成形する。これにより、中間横断面形状の芯材16をポリマー材料で被覆して中間横断面形状のウェザーストリップ12Aの取付部14に中間横断面形状の芯材16を埋設して一体化する。
この後、図7に示すように、取付部成形用ポリマー材料と筒状中空シール部成形用ポリマー材料がゴムの場合には、押出成形装置58(図6参照)から押し出される中間横断面形状のウェザーストリップ12Aを硬化処理装置62に供給する。この硬化処理装置62は、加熱機63(例えば高周波加熱機と熱風加熱機)でウェザーストリップ12Aを加熱してウェザーストリップ12A本体(押出成形装置58で押出成形された未加硫状態のゴム部分)を加硫させて硬化させる処理工程を実行する。ウェザーストリップ12A本体を加硫させて硬化させた後、必要に応じて冷却水槽等の冷却機64でウェザーストリップ12Aを冷却する。
尚、取付部成形用ポリマー材料と筒状中空シール部成形用ポリマー材料が熱可塑性合成樹脂(熱可塑性エラストマーを含む)の場合には、加熱機63を省略して、押出成形装置58から加熱されて溶融状態で押し出される中間横断面形状のウェザーストリップ12Aを冷却水槽等の冷却機64で冷却してウェザーストリップ12A本体(押出成形装置58で押出成形された未固化状態の樹脂部分)を固化させる処理工程を実行して、ウェザーストリップ12A本体を冷却固化させる。
この後、中間横断面形状のウェザーストリップ12Aを引取機65で引き取りながらトリム材冷間ロール成形装置66に供給し、このトリム材冷間ロール成形装置66により、中間横断面形状のウェザーストリップ12Aの取付部14を最終横断面形状(図10参照)に成形する最終横断面成形工程を実行する。このトリム材冷間ロール成形装置66は、複数対(例えば3対)の成形ローラで、中間横断面形状のウェザーストリップ12Aの取付部14を該取付部14に埋設された中間横断面形状の芯材16と共に徐々に変形させて最終横断面形状に成形する。これにより、最終横断面形状のウェザーストリップ12を形成する。
このトリム材冷間ロール成形装置66の下流側には、ガイドローラ67と、ウェザーストリップ12に埋設された芯材16の切断用芯材片部25の位置を検出する検出器68と、ウェザーストリップ12を切断する切断装置69が上流側から下流側に向けて並べて配置されている。そして、ウェザーストリップ12を下流方向に移動させて、ウェザーストリップ12に埋設された芯材16の切断用芯材片部25の位置を検出器68で検出し、切断装置69により切断用芯材片部25の長手方向の寸法Aの範囲内でウェザーストリップ12を切断する切断工程を実行する。尚、検出器68の少なくとも上流側(好ましくは上流側と下流側の両方)にガイドローラ67(下流側のガイドローラは図示省略)を設けて、検出器68に対するウェザーストリップ12の位置を移動中にもより確実に常時一定に保つことができるようにするのが好ましい。
図10に示すように、検出器68は、ウェザーストリップ12の移動経路の側方近傍(車内側側壁部18の側方近傍)にウェザーストリップ12と非接触に配置され、芯材16の長手方向の寸法Cの芯材片部22と長手方向の寸法がCより大の寸法Aの切断用芯材片部25の長手方向の寸法の違いによる静電容量の変化によって切断用芯材片部25の位置を検出する近接センサ等によって構成されている。この検出器68の出力信号(検出信号)は、制御装置49に入力される。
また、図11に示すように、切断装置69には、切断刃70がウェザーストリップ12を横切る方向、例えば上下方向に移動可能に設けられ、この切断刃70の厚さ寸法Tが切断用芯材片部25の寸法Aよりも小さい寸法になっている。この切断装置69は、制御装置49によって制御される。尚、切断刃70の形状を適宜変更しても良く、例えば、回転する円板状のメタルソーを切断刃として用いるようにしても良い。
尚、前記寸法Tが全長L1との関連で無視できないときは、前記寸法Aの長さを前記寸法Tを加味した長さに設定しておけば良い。
制御装置49は、ウェザーストリップ12に埋設された芯材16の切断用芯材片部25の位置を検出器68で検出してから所定時間t(ウェザーストリップ12が検出器68の検出位置から切断装置69の切断刃70の位置まで移動するのに要する時間)が経過したときに、切断装置69に作動指令信号を出力する。これにより、切断装置69が切断刃70を下方に駆動してウェザーストリップ12を芯材16の切断用芯材片部25の長手方向の範囲内の位置で切断することで、ウェザーストリップ12を所定寸法L1で切断する。尚、所定時間tは、ウェザーストリップ12の移動速度Vと、検出器68の検出位置から切断装置69の切断刃70の位置までの距離Lとを用いて次式より求めることができる。
t=L/V
尚、切断装置69を、切断動作時にウェザーストリップ12の移動速度Vと同じ速度で下流側に移動させながら切断し、切断動作後に元の位置に復帰する切断方法、いわゆる走行切断法で切断するようにしても良い。
上記の通りウェザーストリップ12は、芯材片部22の長手方向の寸法Cよりも大きい寸法の切断用芯材片部25の長手方向の範囲内で安定して切断される。切断刃70の長手方向の厚さTは切断用芯材片部25の寸法Aよりも小さいので、切断位置が許容範囲内で多少ずれても、ウェザーストリップ12の切断端末の形状や切断角度を不測に変動させない。
また、検出器68を切断装置69の上流側(トリム材冷間ロール成形装置66と切断装置69の間)に配置したが、芯材16やウェザーストリップ12が長手方向に伸長しないか又は無視し得る伸長の場合には、検出器68を押出成形装置58の上流側(芯材冷間ロール成形装置57と押出成形装置58の間)に配置するようにしても良い。この場合、検出器68を発光素子と受光素子とからなる光センサによって構成すると、前述したパルスの時間長さの相違を検出して芯材16の移動長さを安定して計測できる。この場合、検出した時点から切断までの所定時間tは、前記した式(t=L/V)で求められる。
図12に示すように、ウェザーストリップ12を切断した後、必要に応じてウェザーストリップ12の両切断端末に露出する芯材16の切断用芯材片部25を抜いて除去する切断用芯材片部除去工程を実行する。
この切断用芯材片部除去工程では、芯材16の切断用芯材片部25をペンチやニッパー等の工具で掴んで引っ張りながら芯材16の長手方向と交差する方向(幅方向や板厚方向)に強制的に変位させたり、捻ったりすることで、破断発生部52を破断の開始点として切断用芯材片部25に繋がった連結部23を他の連結部から容易に且つ正確な位置で破断させて切断用芯材片部25を抜き取ることができ、ウェザーストリップ12の切断端末に切断用芯材片部25が露出するのを防止できる。これにより、芯材16が埋設されたウェザーストリップ12の製造が完了する。
尚、前記の切断用芯材片部25の抜き取りに際し、ウェザーストリップ12の切断端末よりも長手方向の中央側(図12の矢印M参照)には前記切断用芯材片部25の幅寸法よりも大きい寸法の部分がないので、引っ掛かりを生じず容易に抜き取れる。
以上説明した本実施例1では、芯材16の所定長さに対応する位置毎に切断用芯材片部25を形成し、芯材16が埋設されたウェザーストリップ12を長手方向に移動させて、ウェザーストリップ12に埋設された芯材16の切断用芯材片部25の位置を検出し、その切断用芯材片部25の長手方向の寸法の範囲内でウェザーストリップ12を切断するようにしたので、ウェザーストリップ12を芯材16の芯材片部22よりも長手方向で大きい寸法の切断用芯材片部25の範囲内で安定して切断することができる。しかも、芯材16の長手方向において切断用芯材片部25の長さ寸法が芯材片部22の長さ寸法の2倍以上になるようにしたので、切断位置に多少の位置ずれやウェザーストリップ12に長手方向の多少の伸縮が生じても、ウェザーストリップ12を切断用芯材片部25の範囲内の位置でより安定して切断することができる。また、ウェザーストリップ12を切断用芯材片部25の範囲内で切断すると、切断される部分が常時同一形状なので、安定した形状と角度で切断されたウェザーストリップ12の切断端面が得られる。しかも、ウェザーストリップ12の切断端面に、芯材素材21と同一の幅寸法の切断用芯材片部25が露出するので、切断用芯材片部25を長手方向に引き抜いて除去する必要がある場合に、ポリマー材料の機械的係合(引っ掛かり)等がなく、切断用芯材片部25を容易に引き抜いて除去することができる。更に、切断用芯材片部25が形成された部分も含め全長に亘って断続的に、芯材16の幅方向の端縁が存在するため、ウェザーストリップ12を製造する際(例えば、ロール成形装置57で芯材16を所定の横断面形状に成形する際や押出成形型59に芯材16を供給しながらポリマー材料を供給してウェザーストリップ12を押出成形する際)に、製造装置(例えば、ロール成形装置57や押出成形型59)内で、芯材16の幅方向の端縁を安定してガイドすることができ、芯材16が幅方向に位置ずれすることを防止できる。
また、本実施例1では、芯材形成工程において、芯材素材21を長手方向に移動させながらスリット加工と圧延加工とを実行することで芯材片部22と分離空間部24と連結部23とを形成する第1工程と、芯材素材21のうちの切断予定部分を含む長さ寸法Aの部分がスリッターローラ35,36間を通過する際にスリット加工を一時的に停止させるスリット加工一時停止操作と、切断予定部分を含む長さ寸法Aの部分が圧延ローラ39,40間を通過する際に圧延加工を一時的に停止させる圧延加工一時停止操作とを実行することで、切断予定部分に切断用芯材片部25を形成する第2工程とを繰り返して、芯材片部22と分離空間部24とが交互に配置された第1範囲部分と、切断用芯材片部25が配置された第2範囲部分とを交互に設けた芯材16を形成するようにしたので、スリット加工と圧延加工により切断用芯材片部25を有する芯材16を容易に製造することができる。しかも、第2工程において、スリット加工一時停止操作と圧延加工一時停止操作を両方とも実行するようにしたので、切断予定部分にスリット加工を施さずに切断用芯材片部25を形成することが可能となり、スリット41(切れ目)の無い切断用芯材片部25を形成することができる。
また、本実施例1では、切断用芯材片部25を形成する際に、芯材16の移動経路の近傍に配置した検出器33により該検出器33の検出位置を通過する分離空間部24や芯材片部22の数をカウントすることで芯材16(芯材素材21)の移動長さを検出するようにしたので、芯材16(芯材素材21)の移動長さを容易に且つ正確に検出することができる。
次に、図13及び図14を用いて本発明の実施例2を説明する。但し、前記実施例1と実質的に同一部分については同一符号を付して説明を省略又は簡略化し、主として前記実施例1と異なる部分について説明する。
前記実施例1では、第2工程において、スリット加工一時停止操作と圧延加工一時停止操作を両方とも実行して、スリット41の無い切断用芯材片部25を形成するようにしたが、本実施例2では、第2工程において、スリット加工一時停止操作と圧延加工一時停止操作のうちの圧延加工一時停止操作のみを実行することで、図13に示すように、スリット41を有する切断用芯材片部25を形成する。
図14に示すように、本実施例2では、圧延ローラ39,40には、ローラ間隔調整機構43が設けられているが、スリッターローラ35,36には、ローラ間隔調整機構が設けられていない。製造装置のその他の構成は、前記実施例1と同じである。
芯材形成工程では、前記実施例1と同じように、芯材素材21を長手方向に移動させながらスリット加工と圧延加工を実行することで、芯材片部22と分離空間部24と連結部23とを形成する第1工程を行う。
そして、芯材素材21のうちの切断予定部分を含む長さ寸法Aの部分がスリッターローラ35,36間を通過する際には、スリット加工を継続して実行するが、その切断予定部分を含む長さ寸法Aの部分が圧延ローラ39,40間を通過する際には、該圧延ローラ39,40間の間隔を一時的に拡大して圧延加工を一時的に停止させる圧延加工一時停止操作を実行することで、切断予定部分にスリット41を有する切断用芯材片部25を形成する第2工程を行う。
これらの第1工程と第2工程を繰り返して、芯材片部22と分離空間部24とが交互に配置された第1範囲部分と、切断用芯材片部25が配置された第2範囲部分とを交互に設けた芯材16を形成する。
以上説明した本実施例2では、第2工程において、スリット加工一時停止操作と圧延加工一時停止操作のうちの圧延加工一時停止操作のみを実行するようにしたので、スリット41を有する切断用芯材片部25が形成されるが、スリット加工一時停止操作(スリッターローラ35,36間の間隔を一時的に拡大してスリット加工を一時的に停止させる操作)を行う必要がないため、スリッターローラ35,36間の間隔を変化(拡大及び縮小)させるローラ間隔調整機構を省略することができ、製造装置を簡素化し低コスト化することができるという利点がある。
尚、上記各実施例1,2では、1対の圧延ローラで圧延加工を行うようにしたが、2対以上の圧延ローラで圧延加工を行うようにしても良い。
また、上記各実施例1,2では、ローラ間隔調整機構は、油圧で駆動される油圧シリンダーを駆動源としたが、これに限定されず、空気圧で駆動されるエアシリンダーや電気で駆動されるモータを駆動源として用いるようにしても良い等、ローラ間隔調整機構の構成を適宜変更しても良い。
また、上記各実施例1,2では、芯材16の連結部23を長手方向に沿って2列に設けるようにしたが、これに限定されず、芯材16の連結部23を長手方向に沿って1列に設けるようにしても良い。或は、連結部23を長手方向に沿って互いに平行に3列以上に設けるようにしても良い。連結部23を複数列に設けることによって、前述した芯材16のロール成形の際に芯材16の位置ずれ等を効果的に防止できる。
また、上記各実施例1,2において、第1の所定長さに対応する位置毎に切断用芯材片部25が形成された芯材16(成形用芯材)をウェザーストリップ12の所定本数分だけ製造した後、第1の所定長さと異なる第2の所定長さに対応する位置毎に切断用芯材片部25が形成された芯材16をウェザーストリップ12の所定本数分だけ製造するようにしても良い。このようにすれば、第1の所定長さ(例えば、芯材片部22又は分離空間部24の240ピッチ分の長さ)に切断されるウェザーストリップ12を所定本数(例えば100本)だけ製造した後、第2の所定長さ(例えば360ピッチ分の長さ)に切断されるウェザーストリップ12を所定本数(例えば200本)だけ製造することができる。
また、上記各実施例1,2では、ウェザーストリップ12の製造ラインで、芯材素材21から切断用芯材片部25が形成された芯材16(成形用芯材)を形成するようにしたが、上記各実施例1,2において、芯材16を外部から入手して、中間横断面成形工程以降の工程を実行するようにしても良い。この場合、例えば、芯材16が巻き付けられたアンコイラを配置し、このアンコイラから芯材16を解いて送り出す工程を実行する。このようにすれば、ウェザーストリップ12の製造ラインとは別ラインで製造した芯材16を用いてウェザーストリップ12を製造することができる。
また、上記各実施例1,2において、芯材16の製造のみを行う場合には、芯材16を製造した後、その芯材16を芯材用リールであるリコイラ78(図6の二点鎖線参照)に巻き付ける芯材巻取工程を実行して、中間横断面成形工程以降の工程を省略するようにしても良い。この場合、リコイラ78や該リコイラ78の回転駆動装置等が芯材巻取手段に相当する。
また、上記各実施例1,2では、切断工程において、近接センサ等の検出器68によってウェザーストリップ12に埋設された芯材16の切断用芯材片部25の位置を検出するようにしたが、切断用芯材片部25の位置を検出する方法は、これに限定されず、適宜変更しても良い。
例えば、ウェザーストリップ12の表面に該ウェザーストリップ12の表面とは異なる色の塗料を噴き付けてマークを付けて、或は、ウェザーストリップ12の表面に工具等を接触させて周辺と異なる形の凹状又は凸状のマークを付けて、画像処理を行ってウェザーストリップ12に埋設された芯材16の切断用芯材片部25の位置を検出するようにしても良い。また、X線を透過させてウェザーストリップ12に埋設された芯材16の切断用芯材片部25の位置を検出するようにしても良い。
また、上記各実施例1,2では、車体パネルの側部のドア開口縁(フロントドア開口縁やリアドア開口縁)に装着されるウェザーストリップ12に本発明を適用したが、これに限定されず、車体パネルの後部のドア開口縁やトランクルームの開口縁や窓開口縁に装着されるウェザーストリップに本発明を適用しても良い。
更に、取付部14の車外側側壁部17に筒状中空シール部15が設けられたウェザーストリップ12に限定されず、取付部14の底壁部19に筒状中空シール部15が設けられたウェザーストリップ12(図10の二点鎖線参照)や筒状中空シール部15を備えていないウェザーストリップに本発明を適用しても良い。
その他、本発明は、ウェザーストリップの各部(取付部、シール部等)の形状や、芯材の各部(芯材片部、連結部、分離空間部、切断用芯材片部等)の形状を適宜変更しても良い等、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。
12…ウェザーストリップ(トリム材)、16…芯材、21…芯材素材、22…芯材片部、23…連結部、24…分離空間部、25…切断用芯材片部、31…送出ローラ(移動手段)、32…芯材形成装置、33…検出器(検出手段)、34…引取ローラ(移動手段)、35,36…スリッターローラ、37,38…平坦化ローラ、39,40…圧延ローラ、41…スリット、42,43…ローラ間隔調整機構(ローラ間隔調整手段)、46…油圧シリンダー(流体圧シリンダー)、49…制御装置、52…破断発生部、57…芯材冷間ロール成形装置、58…押出成形装置、59…押出成形型、62…硬化処理装置、66…トリム材冷間ロール成形装置、68…検出器、69…切断装置、70…切断刃

Claims (14)

  1. 長尺な帯板状の芯材素材から形成されて、長手方向に沿って所定間隔で配置された複数の芯材片部と、これら複数の芯材片部を連結する連結部と、隣り合う芯材片部の間に設けられた分離空間部とを有し、長尺なトリム材を成形する際にトリム材成形用のポリマー材料で被覆されることで該トリム材に埋設されて一体化された後に所定長さに切断されるトリム材用の芯材を製造する方法であって、
    前記芯材素材を長手方向に移動させながら互いに逆方向に回転する1対のスリッターローラ間を通過させて該芯材素材のうちの前記連結部になる部分を残すように該芯材素材の幅方向に延びる複数のスリットを該芯材素材の長手方向に一定間隔で形成するスリット加工と、前記スリットが形成された芯材素材を長手方向に移動させながら互いに逆方向に回転する少なくとも1対の圧延ローラ間を通過させて該芯材素材のうちの前記連結部になる部分を圧延して前記スリットを該芯材素材の長手方向に拡大して前記分離空間部を形成する圧延加工とを実行することで前記芯材片部と前記分離空間部と前記連結部とを形成する第1工程と、
    前記芯材素材のうちの前記所定長さに切断される部分(以下「切断予定部分」という)を含む長さ寸法Aの部分が前記スリッターローラ間を通過する際に該スリッターローラ間の間隔を一時的に拡大して前記スリット加工を一時的に停止させるスリット加工一時停止操作と、前記切断予定部分を含む長さ寸法Aの部分が前記圧延ローラ間を通過する際に該圧延ローラ間の間隔を一時的に拡大して前記圧延加工を一時的に停止させる圧延加工一時停止操作のうちの少なくとも一方を実行することで前記切断予定部分に前記芯材の長手方向において前記芯材片部の長さ寸法よりも大きい長さ寸法Aの切断用芯材片部を形成する第2工程とを繰り返して、
    前記芯材片部と前記分離空間部とが交互に配置された第1範囲部分と、前記切断用芯材片部が配置された第2範囲部分とを交互に設けることを特徴とするトリム材用の芯材の製造方法。
  2. 前記第2工程において、前記スリット加工一時停止操作と前記圧延加工一時停止操作を両方とも実行することを特徴とする請求項1に記載のトリム材用の芯材の製造方法。
  3. 前記第2工程において、前記スリット加工一時停止操作と前記圧延加工一時停止操作のうちの前記圧延加工一時停止操作のみを実行することをことを特徴とする請求項1に記載のトリム材用の芯材の製造方法。
  4. 前記第1工程及び前記第2工程において、前記圧延ローラの下流側の所定位置を通過する前記分離空間部及び/又は前記芯材片部の数をカウントすることで前記芯材の移動長さを検出する又は前記圧延ローラの回転数をカウントすることで前記芯材の移動長さを検出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のトリム材用の芯材の製造方法。
  5. 前記連結部のうちの前記第1範囲部分と前記第2範囲部分との境界部又はその付近に該連結部を破断させ易くする破断発生部を前記芯材の幅方向に沿って形成する破断発生部形成工程を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のトリム材用の芯材の製造方法。
  6. 前記第2工程において、前記芯材の長手方向において前記切断用芯材片部の長さ寸法が前記芯材片部の長さ寸法の2倍以上になるように前記切断用芯材片部を形成することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のトリム材用の芯材の製造方法。
  7. 前記芯材片部と前記分離空間部と前記連結部とが形成されると共に前記切断用芯材片部が形成された芯材を芯材用リールに巻き付ける芯材巻取工程を含むことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のトリム材用の芯材の製造方法。
  8. 長尺な帯板状の芯材素材から形成されて、長手方向に沿って所定間隔で配置された複数の芯材片部と、これら複数の芯材片部を連結する連結部と、隣り合う芯材片部の間に設けられた分離空間部とを有する芯材を、トリム材成形用のポリマー材料で被覆することで該芯材を埋設して一体化した後に所定長さに切断される長尺なトリム材を製造する方法であって、
    前記芯材素材のうちの前記連結部になる部分を残すように該芯材素材の幅方向に延びる複数のスリットを該芯材素材の長手方向に一定間隔で形成するスリット加工と、前記スリットが形成された芯材素材のうちの前記連結部になる部分を圧延して前記スリットを該芯材素材の長手方向に拡大して前記分離空間部を形成する圧延加工とを実行することで前記芯材片部と前記分離空間部と前記連結部とが形成されると共に、前記芯材素材のうちの前記所定長さに切断される部分(以下「切断予定部分」という)を含む長さ寸法Aの部分に対しては前記スリット加工を一時的に停止させるスリット加工一時停止操作と前記圧延加工を一時的に停止させる圧延加工一時停止操作のうちの少なくとも一方を実行することで前記切断予定部分に前記芯材の長手方向において前記芯材片部の長さ寸法よりも大きい長さ寸法Aの切断用芯材片部が形成されて、前記芯材片部と前記分離空間部とが交互に配置された第1範囲部分と、前記切断用芯材片部が配置された第2範囲部分とが交互に設けられた芯材(以下「成形用芯材」という)を準備する成形用芯材準備工程と、
    前記トリム材を成形する押出成形型に前記成形用芯材を長手方向に連続して供給しながら前記押出成形型に前記ポリマー材料を供給して前記トリム材を押出成形することで前記成形用芯材を前記ポリマー材料で被覆して前記トリム材に前記成形用芯材を埋設する押出成形工程と、
    前記トリム材のポリマー材料部分を硬化又は固化させる処理工程と、
    前記トリム材を長手方向に移動させて該トリム材に埋設された成形用芯材の切断用芯材片部の位置を検出し、該切断用芯材片部の長さ寸法の範囲内で前記トリム材を切断する切断工程と
    を含むことを特徴とするトリム材の製造方法。
  9. 前記成形用芯材準備工程において、前記芯材素材から前記成形用芯材を形成する芯材形成工程を実行することを特徴とする請求項8に記載のトリム材の製造方法。
  10. 前記成形用芯材準備工程において、前記成形用芯材が巻き付けられた芯材用リールから該成形用芯材を解いて送り出す工程を実行することを特徴とする請求項8に記載のトリム材の製造方法。
  11. 長尺な帯板状の芯材素材から形成されて、長手方向に沿って所定間隔で配置された複数の芯材片部と、これら複数の芯材片部を連結する連結部と、隣り合う芯材片部の間に設けられた分離空間部とを有し、長尺なトリム材を成形する際にトリム材成形用のポリマー材料で被覆されることで該トリム材に埋設されて一体化された後に所定長さに切断されるトリム材用の芯材を製造する装置であって、
    前記芯材素材を長手方向に移動させる移動手段と、
    前記芯材素材のうちの前記連結部になる部分を残すように該芯材素材の幅方向に延びる複数のスリットを該芯材素材の長手方向に一定間隔で形成するスリット加工を行う互いに逆方向に回転する1対のスリッターローラと、
    前記スリットが形成された芯材素材のうちの前記連結部になる部分を圧延して前記スリットを該芯材素材の長手方向に拡大して前記分離空間部を形成する圧延加工を行う互いに逆方向に回転する少なくとも1対の圧延ローラと、
    前記芯材素材と芯材のうちの少なくとも一方の移動長さを検出する検出手段と、
    前記スリッターローラ間の間隔と前記圧延ローラ間の間隔のうちの少なくとも一方を変化させるローラ間隔調整手段と、
    前記検出手段の検出結果に基づいて、前記芯材素材を長手方向に移動させながら前記スリット加工と前記圧延加工を実行することで前記芯材片部と前記分離空間部と前記連結部とを形成し、前記芯材素材のうちの前記所定長さに切断される部分(以下「切断予定部分」という)を含む長さ寸法Aの部分が前記スリッターローラ間を通過する際に該スリッターローラ間の間隔を一時的に拡大して前記スリット加工を一時的に停止させるスリット加工一時停止操作と、前記切断予定部分を含む長さ寸法Aの部分が前記圧延ローラ間を通過する際に該圧延ローラ間の間隔を一時的に拡大して前記圧延加工を一時的に停止させる圧延加工一時停止操作のうちの少なくとも一方を実行することで前記切断予定部分に前記芯材の長手方向において前記芯材片部の長さ寸法よりも大きい長さ寸法Aの切断用芯材片部を形成するように前記ローラ間隔調整手段を制御する制御装置と
    を備えていることを特徴とするトリム材用の芯材の製造装置。
  12. 前記ローラ間隔調整手段は、流体圧で駆動される流体圧シリンダー又は電気で駆動されるモータを駆動源とする駆動機構が前記スリッターローラと前記圧延ローラのうちの少なくとも一方に連結されていることを特徴とする請求項11に記載のトリム材用の芯材の製造装置。
  13. 前記検出手段は、前記圧延ローラの下流側の所定位置を通過する前記分離空間部及び/又は前記芯材片部の数をカウントすることで前記芯材の移動長さを検出する検出器又は前記圧延ローラの回転数をカウントすることで前記芯材の移動長さを検出する検出器であることを特徴とする請求項11又は12に記載のトリム材用の芯材の製造装置。
  14. 前記芯材片部と前記分離空間部と前記連結部とが形成されると共に前記切断用芯材片部が形成された芯材を芯材用リールに巻き付ける芯材巻取手段を備えていることを特徴とする請求項11乃至13のいずれかに記載のトリム材用の芯材の製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101469423B1 (ko) * 2014-09-22 2014-12-04 정영찬 차량용 웨더스트립의 보강재 제조장치

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