JP2011087877A - ベッドから車椅子へ変転するトイレ搭載の介護医療機具 - Google Patents

Abstract

【課題】安価で多機能な介護医療機具を提供する。
【解決手段】患者が寝たままのベッドの状態から車椅子に変転するには、背もたれを起き上がりバネ１６の助力でギャッジアップすると、ひじ掛け６や足置き台も同時に水平を保ちながら定位置に納まる。安楽椅子は休息時として、車椅子など目的に合わせた基点ピン１１で設定する。排泄物タンク２２の汚物は家のトイレで処理して再び収納所２７に入れる。移動時は足置き台の乗り降り安全金具１４を上げて、ブレーキを解いて動かす。食事や読書の時はひじ掛け６に後部の背もたれに収納されたテーブル板をはめて利用する。排泄時は懸垂棒２０で体を浮かすと衣類の脱着や後始末はやりやすい。床ずれや寝返り、腕の運動にもこの懸垂棒２０が威力を発揮する。外出の日照りを防ぐために頭上に日よけも設けたので雨よけにもなる。車椅子の押し手１８はベッドにした時の脚になる。
【選択図】図３

Description

技術の分野

車椅子から安楽椅子へ、ベッドへと変転する機能とトイレの搭載。日よけ雨よけ庇、衣類の脱着や床ずれ寝返り、運動のための懸垂棒の装備。

従来、車椅子、安楽椅子、ベッド、トイレ、日よけ庇、懸垂棒、食事や読書テーブル、これらの機能は個々の別物であった。

従来は、介護をする側、される側には次のような問題点があった。歩けない要介護者や身体障害者は自力では立てない。身体を自由に動かせないなど寝たきりの人も多く、その介護やケアは本人や家族にとって、ともに精神的にも、体力的にも、費用的にも苦痛なものであった。介護に時間も縛られ気の抜けないストレスの日々の連続で多岐にわたり負担であった。患者にとってオムツで排泄物を包んでの長時間待ち、床ずれは苦痛がともなった。

介護者は要介護者をベッド［図３］に寝かせたままで、安楽椅子［図２］から車椅子［図１］に変転させられる。トイレ搭載だから身体移動せずとも、寝たままや座ったままの姿勢で排泄もできる。食事のテーブルもつけられる。懸垂の運動もできる。日よけもある。外出は車椅子で、休息は安楽椅子で、夜はベッドとして寝られる。以上のような構成である。

介護看護者にとって時間的、精神的、体力的、費用的な負担が重いものですが、本車椅子から安楽椅子に、そのままベッドになる介護医療機具は、負担は確かに軽減するものです。患者にとっても一々気遣いせずとも済むし、空腹は我慢できても排泄は我慢できません。立てない、歩けない人にとってこんな辛いことはありません。そんな双方の課題を含めて本介護医療機具の効果は確実である。

以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
患者が寝たままのベッドの状態［図３］から車椅子に変転するには、背もたれ（２）を起き上がりバネ（１６）の助力でギャッジアップすると、ひじ掛け（６）や足置き台（３）も同時に水平を保ちながら定位置に納まる。安楽椅子［図２］は休息時として、車椅子［図１］など目的に合わせた基点ピン（１１）で設定する。排泄物タンク（２２）の汚物は家のトイレで処理して再び収納所（２７）に入れる。下腹部カバー（１３）にセットされた排尿受け容器（２３）は男女兼用で、その先を座盤（１）の中央の排尿パイプ穴に差し込む。移動時は足置き台（３）の乗り降り安全金具（１４）を上げて、ブレーキ（１５）を解いて動かす。食事や読書の時はひじ掛け（６）に後部の背もたれに収納されたテーブル板（２４）をはめて利用する。用事のある時は呼び出しリ（２８）を鳴らす。座盤敷物（２１）は防水マット上に衝撃シートを敷くと風は入らない。排泄時は懸垂棒（２０）で体を浮かすと衣類の脱着や後始末はやりやすい。床ずれや寝返り、腕の運動にもこのブ懸垂棒（２０）が威力を発揮する。外出の日照りを防ぐために頭上に日よけ（１９）も設けたので雨よけにもなる。庇の不必要な時は天井のパイプを外すと庇折りたたみ金具（２９）で除ける。車椅子の押し手（１８）はベッド［図３］にした時の脚になる。

本発明の車椅子の立面図である。 本発明の安楽椅子の立面図である。 本発明のベッドの立面図である。 本発明の車椅子の断面図である。 本発明の車椅子の正面断面図である。 本発明のトイレの断面図である。

１ 座盤
２ 背もたれ
３ 足置き台
４ 前輪支柱
５ 伝達支柱
６ ひじ掛け
７ 後輪タイヤ（左右）
８ 前輪自在ゴマ（左右）
９ 基点
１０ 伸縮基点
１１ 基点ピン（左右）
１２ 後輪車軸
１３ 下腹部カバー
１４ 乗り降り安全金具（左右）
１５ ブレーキ（左右）
１６ 起き上がりバネ（左右）
１７ ベッド水平ピン（左右）
１８ 車椅子押し手
１９ 日よけ庇
２０ 懸垂棒
２１ 座盤防水マット
２２ 排泄物タンク
２３ 排尿受け容器
２４ 膝下カバー
２５ ふとん落下止め（左右）
２６ 足掛けパイプ
２７ 排泄物タンク収納所
２８ 呼び出しリン
２９ 庇折りたたみ金具（左右）
３０ 備品バック
３１ テーブル板
３２ 匂い止め球体蓋
３３ 汚物ジョウゴ

Claims (6)

1. 車椅子［図１］の基点ピン（１１）を外し、背もたれ（２）を中段で止めると安楽椅子［図２］になり、背もたれ（２）を押し手（１８）が床面に着くまで下げるとベッド［図３］の脚になる。患者には乗り降り移動をさせずに車椅子からベッドまで一連的に変転ができる。外出は車椅子で、休息は安楽椅子で、夜はベッドで眠られる。この一連的の操作は電動式でもよい。
2. 足置き台（３）はベッドの延長として、ふとん落下止め（２５）と共に水平に持ち上がり、ベッド水平ピン（１７）を差し込む。同時にひじ掛け（６）も閉じる。
3. 要介護者はベッド［図３］で寝たままでも、車椅子［図１］に座ったままの状態でも、懸垂棒（２０）で身体を浮かして下着を脱ぎ、大小便排泄時には排泄物タンク（２２）に排泄ができるトイレ付き車椅子である。
4. 前項の排尿時には半円形の筒状の下腹部カバー（１３）にセットされた排尿受け容器（２３）は男女兼用で、股間に挟み排尿をするとパイプを通じて排泄物タンク（２２）に流れ落ちる。
5. 排便は汚物ジョウゴ（３３）で排泄物を受けてタンク（２２）には水と消臭剤を入れ、匂い止め球体蓋（３２）で臭気を押さえるようにした。帰宅時には簡単に取り出して家のトイレで流して処理をできるようにした。外出時には膝下カバー（２４）で覆う。座盤の後ろには霧吹器等で洗浄、便後の始末する穴も設けた。
6. 車椅子［図１］の状態で頭上に日よけ庇（１９）を設けたので、天候に対応できる。この日よけ庇（１９）支柱の前頭上部の手を伸ばした位置に身体の懸垂棒（２０）を設けた。この懸垂棒（２０）にぶら下がるとことにより排泄時の下着の脱着、排便後の拭き取り、床ずれ寝返り、腕の運動にも活用できる。

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