JP2011086445A - 多方向揺動型電子部品 - Google Patents

多方向揺動型電子部品 Download PDF

Info

Publication number
JP2011086445A
JP2011086445A JP2009237233A JP2009237233A JP2011086445A JP 2011086445 A JP2011086445 A JP 2011086445A JP 2009237233 A JP2009237233 A JP 2009237233A JP 2009237233 A JP2009237233 A JP 2009237233A JP 2011086445 A JP2011086445 A JP 2011086445A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arm
electronic component
directional
arms
attached
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009237233A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazutaka Nakagome
和隆 中込
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teikoku Tsushin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Teikoku Tsushin Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teikoku Tsushin Kogyo Co Ltd filed Critical Teikoku Tsushin Kogyo Co Ltd
Priority to JP2009237233A priority Critical patent/JP2011086445A/ja
Publication of JP2011086445A publication Critical patent/JP2011086445A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Switches With Compound Operations (AREA)

Abstract

【課題】十分な自動復帰力を得ることができると同時に高さ寸法の小型化(薄型化)を図ることができる多方向揺動型電子部品を提供する。
【解決手段】上ケース10に対して回動可能に軸支され且つ直交して配置される第1,第2のアーム70,90と、第1のアーム70に揺動自在に軸支されるとともに第2のアーム90に設けた揺動部材挿通部99に挿入される揺動部材50と、第1,第2のアーム70,90に取り付けられる回転式電子部品170,190とを具備する。第1のアーム70に対して揺動部材50を中立位置に弾発・保持させる第1の弾発手段110を第1のアーム70に取り付ける。上ケース10に対して第1のアーム70を中立位置に弾発・保持させる第2の弾発手段130を第1のアーム70に取り付ける。
【選択図】図8

Description

本発明は、レバーやパッドなどを有する揺動部材を前後左右やそれ以外の方向に揺動することによって回転式電子部品を操作する多方向揺動型電子部品に関するものである。
従来この種の多方向揺動型電子部品は、たとえば特許文献1の図7に示すように、直交して回動可能に軸支される2つのアーム(30),(40)と、アーム(30),(40)にそれぞれ挿入されて揺動自在に取り付けられる揺動部材(50)と、揺動部材(50)の下部に取り付けられる自動復帰部材(60)と、自動復帰部材(60)の下側に配設される押し上げ部材(70)と、押し上げ部材(70)を上方向に弾発して押し上げ部材(70)の上面を自動復帰部材(60)の下面に弾接させることで自動復帰部材(60)を中立位置に自動復帰させる弾発手段(90)と、アーム(30),(40)に取り付けられる回転式電子部品(180),(190)と、を具備して構成されている。
そして揺動部材(50)を何れかの方向に揺動すると、揺動する方向と角度に応じて両アーム(30),(40)がそれぞれ揺動し、両アーム(30),(40)に取り付けた回転式電子部品(180),(190)がそれぞれ所定角度だけ回動され、その出力を変化する。
一方特許文献2の図3に示す多方向揺動型電子部品においては、弾発手段(60)を両アーム(70),(80)の上側に設置する構成が開示されている。
特開平11−195354号公報 特開2003−317578号公報 実開昭60−174150号公報
しかしながら上記特許文献1に示す多方向揺動型電子部品においては、両アーム(30),(40)からなるアーム機構の下側に弾発手段(90)などからなる揺動部材自動復帰機構を設置しているので、多方向揺動型電子部品の高さ方向の小型化(薄型化)が図れないという問題があった。同様に上記特許文献2に示す多方向揺動型電子部品においても、両アーム(70),(80)からなるアーム機構の上側に弾発手段(60)などからなる揺動部材自動復帰機構を設置しているので、多方向揺動型電子部品の高さ方向の小型化(薄型化)が図れないという問題があった。
一方特許文献3の第1図〜第4図に示す多方向揺動型電子部品においては、一対の回転型スイッチ(3),(4)内にコイルバネ(11),(11)を内蔵しておくことで、両連結部(アーム)(7),(8)及び共通操作軸(揺動部材)(5)を中立位置に自動復帰させる構成が開示されている。このように構成すれば自動復帰機構を両連結部(アーム)(7),(8)の上下位置に設置する必要がないので、多方向揺動型電子部品の高さ方向の小型化(薄型化)が図れる。
しかしながら特許文献3においては、筐体(ケース)(2)に比べてこれに取り付ける回転型スイッチ(3),(4)は小さく、したがって回転型スイッチ(3),(4)内に収納されるコイルバネ(11)はさらに小さい。このためこの多方向揺動型電子部品を小型化(薄型化)した場合、コイルバネ(11)の弾発力は小さくなり、十分な自動復帰力が得られなくなる恐れがある。言い換えればさらなる多方向揺動型電子部品の小型化が阻害される。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、十分な自動復帰力を得ることができると同時に高さ寸法の小型化(薄型化)を図ることができる多方向揺動型電子部品を提供することにある。
本願請求項1に記載の発明は、静止側部材に対して回動可能に軸支され且つ交差して配置される第1,第2のアームと、前記第1のアームに揺動自在に軸支されるとともに前記第2のアームに設けた揺動部材挿通部に挿入される揺動部材と、前記第1,第2のアームの内の少なくとも何れか一方のアームに取り付けられる回転式電子部品と、を具備し、前記揺動部材の揺動によって回転する第1,第2のアームの回転角度に応じて前記回転式電子部品の電気的出力を変化する多方向揺動型電子部品において、前記第1のアームに対して前記揺動部材を中立位置に弾発・保持させる第1の弾発手段を前記第1のアームに取り付けるとともに、前記静止側部材に対して第1のアームを中立位置に弾発・保持させる第2の弾発手段を前記第1のアームに取り付けることを特徴とする多方向揺動型電子部品にある。
本願請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の多方向揺動型電子部品において、前記第1の弾発手段は、コイル部の両端に引出部を設けたコイルバネであり、このコイルバネは前記第1のアーム内に収納されて、その両引出部が、第1のアームと揺動部材とに同時に弾接することで、第1のアームに対して揺動部材を中立位置に弾発・保持することを特徴とする多方向揺動型電子部品にある。
本願請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の多方向揺動型電子部品において、前記第2の弾発手段は、コイル部の両端に引出部を設けたコイルバネであり、このコイルバネは前記第1のアーム内に収納されて、その両引出部が、第1のアームと静止側部材とに同時に弾接することで、静止側部材に対して第1のアームを中立位置に弾発・保持することを特徴とする多方向揺動型電子部品にある。
本願請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の多方向揺動型電子部品において、前記第1の弾発手段は、前記第1のアームに対して前記揺動部材を回動可能に軸支する第1の軸部材をそのコイル部に挿入することで取り付けられることを特徴とする多方向揺動型電子部品にある。
請求項1に記載の発明によれば、第1,第2の弾発手段を第1のアームに取り付けたので、第1,第2のアームの上下の空間に自動復帰機構を設置する必要がなく、高さ寸法の小型化・薄型化を図ることができる。また第1,第2の弾発手段はこれらを回転式電子部品の内部に設置するよりもかなり大きなスペース、すなわち第1のアームに設置できるので、多方向揺動型電子部品を小型化・薄型化しても十分な自動復帰力を保持することができる。
請求項2に記載の発明によれば、第1の弾発手段を第1のアームの内部に収納するので、より効果的に高さ寸法の小型化・薄型化が図れる。
請求項3に記載の発明によれば、第2の弾発手段を第1のアームの内部に収納するので、より効果的に高さ寸法の小型化・薄型化が図れる。
請求項4に記載の発明によれば、揺動部材を軸支する第1の軸部材に第1の弾発手段を取り付けるので、第1の弾発手段の第1のアーム内部への収納・取り付けが容易且つ確実に行える。
多方向揺動型電子部品1の斜視図である。 多方向揺動型電子部品1を下側から見た斜視図である。 多方向揺動型電子部品1の分解斜視図(その上側の部品)である。 多方向揺動型電子部品1の分解斜視図(その下側の部品)である。 多方向揺動型電子部品1を下側から見た分解斜視図(その上側の部品)である。 多方向揺動型電子部品1を下側から見た分解斜視図(その下側の部品)である。 多方向揺動型電子部品1の概略断面図(図1のA−A断面図)である。 多方向揺動型電子部品1の概略断面図(図1のB−B断面図)である。 多方向揺動型電子部品1の概略断面図(図1のC−C断面図)である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態にかかる多方向揺動型電子部品1の斜視図、図2は多方向揺動型電子部品1を下側から見た斜視図、図3,図4は合わせて1つの多方向揺動型電子部品1の分解斜視図、図5,図6は合わせて1つの多方向揺動型電子部品1を下側から見た分解斜視図、図7は多方向揺動型電子部品1の概略断面図(図1のA−A断面図)、図8は多方向揺動型電子部品1の概略断面図(図1のB−B断面図)、図9は多方向揺動型電子部品1の概略断面図(図1のC−C断面図)である。
図3〜図6に示すように多方向揺動型電子部品1は、静止側部材である上ケース10内に、揺動部材50と、第1,第2のアーム70,90と、第1,第2の弾発手段110,130とを収納し、さらにその下に静止側部材である下ケース150を取り付け、一方上ケース10の外周二側面にそれぞれ回転式電子部品170,190を取り付けて構成されている。また図3,図5に示す210,230は第1,第2の軸部材である。以下各構成部品について説明する。なお以下の説明において、「上」とは下ケース150から上ケース10を向く方向をいい、「下」とはその反対方向をいうものとする。
上ケース10は金属板(たとえばステンレス板)を下面が解放された箱型に折り曲げることによって形成されている。上ケース10の上面11のほぼ中央には円形の開口13が設けられ、上ケース10の4つの側面15のほぼ中央にはそれぞれ円形の孔17,19,21,23が設けられ、回転式電子部品170,190を取り付ける2つの側面15には2つの円形の位置決め孔25と2つの矩形状の係止孔27とが形成され、対向する一対の側面15の下端辺からは2本ずつの舌片状の係止片29が突設され、もう一方の対向する一対の側面15の下端辺からは2本ずつの取付片31が突設されている。また上面11にはコ字状に切り欠くことで形成される舌片をケース10の内部側(下方向)に折り曲げることで当接片33が形成され、その先端辺が当接部35となっている。また1つの側面15にもコ字状に切り欠くことで形成される舌片をケース10の内部側に折り曲げることで当接片37が形成され、その下辺が当接部39となっている。上ケース10の内部は第1,第2アーム70,90等を収納する収納部41となっている。
第2のアーム90は略帯状の金属板(たとえばリン青銅板)の中央部分を上方向に凸となるように略アーチ状に湾曲させ、その両端に下方向に折り曲げてなる端部91,93を設け、一方の端部91に前記上ケース10の孔17に軸支される軸支部95を設け、他方の端部93に前記上ケース10の孔21を貫通して下記する回転式電子部品190の に係合される係合部97を設け、前記アーチ状に湾曲している部分に長孔からなる揺動部材挿通部99を設けて構成されている。
第1のアーム70は下面が解放された略四角柱状の金属製(たとえば亜鉛ダイキャスト製)の棒であって、一方の端面には前記上ケース10の孔19に回動自在に挿入される軸支部71が設けられ、他方の端面には円形の軸挿通孔73が設けられている。第1のアーム70の下面の凹部内は、仕切り板75によって仕切られ、その中央側の部分が第1の弾発手段収納部77、端部側の部分が第2の弾発手段収納部79となっている。第1のアーム70の上面中央には第1の弾発手段収納部77につながる開口81が設けられている。また第1のアーム70の左右両側面の中央位置には一対の貫通する小孔からなる揺動部材取付部83,83が形成されている。また仕切り板75の前記軸挿通孔73に対向する位置には軸挿入孔85が設けられ、前記軸支部71の先端には小判形状に突出して下記する回転式電子部品170に係合される係合部87が設けられている。さらに第1のアーム70の前記第2の弾発手段収納部79の両側面にはその下辺から上方向に向かって直線状に切り欠かれ、下記する第2の弾発手段130の両引出部133,135を挿入する引出部係止部89,91が設けられている。開口81の周囲4辺の内の軸支部71と軸挿通孔73側の対向する2辺の下面は引出部当接部93,93となっている。
揺動部材50は略四角形状の基部51の上面中央から上方向に向かって棒状の操作部(レバー)53を突出し、一方基部51の下面の対向する両側辺部分から一対の平板状の軸取付部55,55を突出し、軸取付部55,55の対向する位置に一対の軸取付孔57,57を設けて構成されている。基部51のもう一方の両側辺の下面には、引出部当接部59,59が設けられている。この揺動部材50は金属製(たとえば亜鉛ダイキャスト製)である。なお操作部53は、下記するように、これを指などで操作して多方向に揺動させる操作部(レバー)であると同時に、第2のアーム90の揺動部材挿通部99に挿入されてこれを操作する操作部でもある。
第1の弾発手段110は、コイル部111の両端に引出部113,115を設けたコイルバネである。
第2の弾発手段130は、コイル部131の両端に引出部133,135を設けたコイルバネである。
第1の軸部材210は金属製のビスであり、前記第1のアーム70に設けた揺動部材取付部83,83にぴったり挿入される棒211の一端に頭部213を設けて構成されている。
第2の軸部材230は金属製のビスであり、前記第1のアーム70に設けた軸挿通孔73と軸挿入孔85にぴったり挿入される棒231の一端に頭部233を設けて構成されている。
下ケース150は合成樹脂を前記上ケース10の上面11とほぼ同一外形寸法の略矩形平板状に成形して構成されており、その中央には円形の貫通孔151が形成され、その四隅の角部には上方向に向かって突出する横断面L字状のガイド突起153が形成されている。
回転式電子部品190は、略矩形状のケース191内に、図示しない回転体と、回転体に取り付けられる図示しない摺動子と、摺動子が摺接する摺接パターンを有する図示しない回路基板とを収納し、回路基板に電気的に接続される3本の金属端子193をケース191の下面から突出して構成されている。ケース191の前記上ケース10側を向く面のほぼ中央には開口195が設けられ、開口195内には回転体の回転軸端面に設けた略小判形で凹状の係合部197が露出している。ケース191の開口195を設けた面からは、2つの小突起状の位置決め突起199が突出し、またその面の両側辺からは上ケース10側に向かって一対の係止片201が突出している。係止片201の先端には爪部203が形成されている。
回転式電子部品170も回転式電子部品190と同一の構成であり、略矩形状のケース171内に、図示しない回転体と、回転体に取り付けられる図示しない摺動子と、摺動子が摺接する摺接パターンを有する図示しない回路基板とを収納し、回路基板に電気的に接続される3本の金属端子173をケース171の下面から突出して構成されている。ケース171の前記上ケース10側を向く面のほぼ中央に設けた図示しない開口内に回転体の回転軸端面に設けた略小判形で凹状の係合部を露出している点、及びケース171の図示しない開口を設けた面から、2つの小突起状の位置決め突起を突出し、またその面の両側辺から上ケース10側に向かって一対の係止片181を突出し、また係止片181の先端に爪部183を形成している点も回転式電子部品190と同じである。
次に多方向揺動型電子部品1の組み立て方法について説明する。まず揺動部材50の基部51を第1のアーム70の開口81にその上側から挿入すると同時に、第1のアーム70の第1の弾発手段収納部77にその下側から第1の弾発手段110を挿入し、第1の弾発手段110のコイル部111を揺動部材50の軸取付部55,55の間に配置する。そして第1の軸部材210の棒211を第1のアーム70の揺動部材取付部83,83と揺動部材50の軸取付孔57,57とコイル部111内とに挿入し、挿入した反対側の揺動部材取付部83から外部に突出した第1の軸部材210の先端をかしめる。これによって第1のアーム70に対して揺動部材50が第1の軸部材210を中心にして揺動自在に取り付けられ、同時に図8に示すように第1の軸部材210に取り付けられた第1の弾発手段110の両引出部113,115が揺動部材50の両引出部当接部59,59と第1のアーム70の両引出部当接部93,93とに同時に当接(弾接)し、これによって第1のアーム70に対して揺動部材50を中立位置に弾発・保持する。
次に上ケース10の収納部41にその下側から第2のアーム90を挿入し、その軸支部95を孔17に挿入すると同時に係合部97を孔21に挿入する。次に揺動部材50を取り付けた第1のアーム70を収納部41内に下側から挿入し、その際揺動部材50の操作部53を第2のアーム90の揺動部材挿通部99と上ケース10の開口13に挿入し、上ケース10の上面11から突出させる。同時に第1のアーム70の軸支部71を上ケース10の孔19に挿入する。次に第1のアーム70の第2の弾発手段収納部79にその下側から第2の弾発手段130を挿入し、その際第2の弾発手段130の引出部133,135を第1のアーム70の引出部係止部89,91に挿入する。そして図8に示すように、第2の軸部材230を上ケース10の側面15の外側から孔23と第1のアーム70の軸挿通孔73と第2の弾発手段130のコイル部131の内部と第1のアーム70の軸挿入孔85とに挿入し、仕切り板75の他方の面から突出する第2の軸部材230の先端をかしめる。これによって上ケース10に第1のアーム70が第2の軸部材230(及び軸支部71)を中心にして揺動自在に取り付けられ、同時に図7に示すように第2の軸部材230に取り付けた第2の弾発手段130の両引出部133,135が第1のアーム70の両引出部係止部89,91の底面と上ケース10の両当接部35,39とに同時に当接(弾接)し、これによって上ケース10に対して第1のアーム70を中立位置に弾発・保持する。
以上のように、第1の弾発手段110によって第1のアーム70に対して揺動部材50を中立位置に弾発・保持し、同時に第2の弾発手段130によって上ケース10に対して第1のアーム70を中立位置に弾発・保持するので、揺動部材50は上ケース10に対して中立位置(この実施形態では上面11から直立する位置)に弾発・保持される。
次に上ケース10の2つの側面15にそれぞれ回転式電子部品170,190を当接し、その際両側面15から突出している第1のアーム70の係合部87と第2のアーム90の係合部97をそれぞれ回転式電子部品170,190の係合部197(回転式電子部品170の係合部は図示せず)に係合し、同時に回転式電子部品170,190の位置決め突起199(回転式電子部品170の位置決め突起は図示せず)と係止片181,201をそれぞれ上ケース10の位置決め孔25,25と係止孔27,27に挿入する。そして上ケース10の収納部41の下側に下ケース150を配置し、その際4つのガイド突起153を上ケース10の収納部41の4隅に沿って上昇させ、このガイド突起153を前記回転式電子部品170,190の収納部41内に挿入している各爪部183,203と側面15との間に挿入することで両回転式電子部品170,190を側面15に固定する。そして上ケース10の4つの係止片29を下ケース150の下面側に折り曲げる。これによって多方向揺動型電子部品1が完成する。なお上記組立手順はその一例であり、他の各種異なる組立手順を用いて組み立てても良いことはいうまでもない。
以上のようにして構成された多方向揺動型電子部品1の揺動部材50を中立位置から所定の方向に揺動すれば、その揺動方向と揺動角度に応じて、第1,第2のアーム70,90が所定角度ずつ回動し、これによって両回転式電子部品170,190内の回転体が回転し、それらの出力が変化する。揺動部材50への揺動方向への押圧力を解除すれば、第1,第2の弾発手段110,130の弾発力によって第1,第2のアーム70,90及び揺動部材50は元の中立位置に自動復帰し、両回転式電子部品170,190の出力も元の状態に戻る。
以上説明したように多方向揺動型電子部品1は、上ケース10に対して回動可能に軸支され且つ交差(直交)して配置される第1,第2のアーム70,90と、第1のアーム70に揺動自在に軸支されるとともに第2のアーム90(その揺動部材挿通部99)に挿入されて多方向に揺動する揺動部材50と、第1,第2のアーム70,90に取り付けられる回転式電子部品170,190と、を具備し、揺動部材50の揺動によって回転する第1,第2のアーム70,90の回転角度に応じて回転式電子部品170,190の電気的出力を変化するようにし、さらに第1のアーム70に対して揺動部材50を中立位置に弾発・保持させる第1の弾発手段110を第1のアーム70に取り付けるとともに、上ケース10に対して第1のアーム70を中立位置に弾発・保持させる第2の弾発手段130を第1のアーム70に取り付けるように構成した。すなわちこの多方向揺動型電子部品1は、第1,第2の弾発手段110,130を何れも第1のアーム70に取り付けたので、第1,第2のアーム70,90の上下の空間に自動復帰機構を設置する必要がなく、高さ寸法の小型化・薄型化が図れる。また第1,第2の弾発手段110,130はこれらを回転式電子部品170,190の内部に設置するよりもかなり大きなスペースである第1のアーム70に設置できるので、第1,第2の弾発手段110,130はそれほど小型化しなくても良く大きな弾発力を維持できる。言い換えれば、十分な自動復帰力を保持したまま、多方向揺動型電子部品1の小型化が図れる。
ここで第2のアーム90ではなく、第1のアーム70に第1,第2の弾発手段110,130の両者を取り付けたのは、以下の理由による。すなわち第1のアーム70は上ケース10に回動自在に軸支されると同時に揺動部材50を揺動自在に軸支しており、同時に第1のアーム70と上ケース10間と、第1のアーム70と揺動部材50間を、第1,第2の弾発手段110,130によって弾発している。このため揺動部材50はがたつきなく中立位置(直立位置)を向いて保持される。これに対して第2のアーム90はその揺動部材挿通部99に揺動部材50の操作部53を挿入することで係合されており、つまり第2のアーム90と揺動部材50間は軸支されておらず、第2のアーム90はその揺動部材挿通部99に挿入された揺動部材50によって操作される構成となっている。そして揺動部材50の操作部53は第2のアーム90の揺動部材挿通部99内をスムーズに移動する必要があるため、操作部53と揺動部材挿通部99間には遊びが必要である。このため、仮に、第1の弾発手段110を設置する代わりに、第2のアーム90と上ケース10間に弾発手段を取り付けて第2のアーム90を上ケース10に対して中立位置に保持させたとしても、前記遊び寸法分だけ揺動部材50にはその中立位置からのがたつきが生じてしまう恐れがある。そこでこの実施形態においては、揺動部材50を軸支している第1のアーム70側に第1,第2の弾発手段110,130の両者を取り付けたのである。
またこの実施形態においては、第1の弾発手段110をコイル部111の両端に引出部113,115を設けたコイルバネで構成し、このコイルバネを第1のアーム70内に収納し、両引出部113,115を第1のアーム70と揺動部材50とに同時に弾接することで第1のアーム70に対して揺動部材50を中立位置に弾発・保持する構成としたので、つまり第1の弾発手段110を第1のアーム70の内部に収納するので、より効果的に高さ寸法の小型化・薄型化が図れる。
同様にこの実施形態においては、第2の弾発手段130をコイル部131の両端に引出部133,135を設けたコイルバネで構成し、このコイルバネを第1のアーム70内に収納し、その両引出部133,135を第1のアーム70と上ケース10とに同時に弾接することで上ケース10に対して第1のアーム70を中立位置に弾発・保持する構成としたので、つまり第2の弾発手段130を第1のアーム70の内部に収納するので、より効果的に高さ寸法の小型化・薄型化が図れる。
さらにこの実施形態によれば、第1の弾発手段110は、第1のアーム70に対して揺動部材50を回動可能に軸支する第1の軸部材210をそのコイル部111に挿入することで取り付けられるので、第1の弾発手段110の第1のアーム70内部への収納・取り付けが容易且つ確実に行える。
またこの実施形態によれば、第2の弾発手段130は、第1のアーム70に設けた第2の弾発手段収納部79内に収納され、且つ上ケース10に対して第1のアーム70を回動可能に軸支する第2の軸部材230を第2の弾発手段収納部79内に挿入して第2の弾発手段130のコイル部131に挿入することで取り付けられるので、第2の弾発手段130の第1のアーム70内部への収納・取り付けが容易且つ確実に行える。
なお、下ケース150に貫通孔151を設けたのは、揺動部材50を揺動した際に下ケース150の上面に揺動部材50の底部や第1のアーム70が当接するのを防止するためである。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば、上記実施形態では第1,第2のアーム70,90を上ケース10に軸支したが、第1,第2のアーム70,90を軸支する部材は下ケース150などの他の静止側部材であっても良い。また上記実施形態では第1のアーム70の上部を通過するように第2のアーム90を配置したが、逆に、第1のアーム70の下部を通過するように第2のアーム90を配置してもよい。その場合は揺動部材50の操作部53を基部51の上面からだけでなく、下面からも突出させて第2のアーム90に設けた揺動部材挿通部に挿入させればよい。
また上記実施形態では第1,第2のアーム70,90の両者に回転式電子部品170,190を取り付けたが、何れか一方のアームに回転式電子部品を取り付けても良い。また上記実施形態では第1,第2の弾発手段110,130としてコイルバネを用いたが、コイルバネ以外の各種弾発手段(たとえば板バネ、コイルスプリングなど)を用いても良い。
1 多方向揺動型電子部品
10 上ケース(静止側部材)
50 揺動部材
70 第1のアーム
90 第2のアーム
99 揺動部材挿通部
110 第1の弾発手段(コイルバネ)
111 コイル部
113,115 引出部
130 第2の弾発手段(コイルバネ)
131 コイル部
133,135 引出部
150 下ケース(静止側部材)
170 回転式電子部品
190 回転式電子部品
210 第1の軸部材
230 第2の軸部材

Claims (4)

  1. 静止側部材に対して回動可能に軸支され且つ交差して配置される第1,第2のアームと、前記第1のアームに揺動自在に軸支されるとともに前記第2のアームに設けた揺動部材挿通部に挿入される揺動部材と、前記第1,第2のアームの内の少なくとも何れか一方のアームに取り付けられる回転式電子部品と、を具備し、前記揺動部材の揺動によって回転する第1,第2のアームの回転角度に応じて前記回転式電子部品の電気的出力を変化する多方向揺動型電子部品において、
    前記第1のアームに対して前記揺動部材を中立位置に弾発・保持させる第1の弾発手段を前記第1のアームに取り付けるとともに、
    前記静止側部材に対して第1のアームを中立位置に弾発・保持させる第2の弾発手段を前記第1のアームに取り付けることを特徴とする多方向揺動型電子部品。
  2. 請求項1に記載の多方向揺動型電子部品において、
    前記第1の弾発手段は、コイル部の両端に引出部を設けたコイルバネであり、
    このコイルバネは前記第1のアーム内に収納されて、その両引出部が、第1のアームと揺動部材とに同時に弾接することで、第1のアームに対して揺動部材を中立位置に弾発・保持することを特徴とする多方向揺動型電子部品。
  3. 請求項2に記載の多方向揺動型電子部品において、
    前記第2の弾発手段は、コイル部の両端に引出部を設けたコイルバネであり、
    このコイルバネは前記第1のアーム内に収納されて、その両引出部が、第1のアームと静止側部材とに同時に弾接することで、静止側部材に対して第1のアームを中立位置に弾発・保持することを特徴とする多方向揺動型電子部品。
  4. 請求項3に記載の多方向揺動型電子部品において、
    前記第1の弾発手段は、前記第1のアームに対して前記揺動部材を回動可能に軸支する第1の軸部材をそのコイル部に挿入することで取り付けられることを特徴とする多方向揺動型電子部品。
JP2009237233A 2009-10-14 2009-10-14 多方向揺動型電子部品 Pending JP2011086445A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009237233A JP2011086445A (ja) 2009-10-14 2009-10-14 多方向揺動型電子部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009237233A JP2011086445A (ja) 2009-10-14 2009-10-14 多方向揺動型電子部品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011086445A true JP2011086445A (ja) 2011-04-28

Family

ID=44079246

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009237233A Pending JP2011086445A (ja) 2009-10-14 2009-10-14 多方向揺動型電子部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011086445A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103000434A (zh) * 2011-09-15 2013-03-27 阿尔卑斯电气株式会社 多方向输入装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103000434A (zh) * 2011-09-15 2013-03-27 阿尔卑斯电气株式会社 多方向输入装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6422615B2 (ja) 新型ゲームジョイスティックスイッチ
JP3187380U (ja) カードコネクタ
JP6558048B2 (ja) 発電スイッチ
JP5596633B2 (ja) スイッチ装置
JP2007207015A (ja) 多方向入力装置
JP2011086445A (ja) 多方向揺動型電子部品
JP3174908B2 (ja) 多方向揺動型電子部品
JP2010033952A (ja) スイッチ遠隔操作機構
JP5878427B2 (ja) 多方向入力装置
JP2009230972A (ja) スイッチ装置
JP2019160812A (ja) 押圧スイッチ付き回転式電子部品
JPH0519926Y2 (ja)
JP6549979B2 (ja) 押圧スイッチ付き回転式電子部品
JP2011065836A (ja) スイッチ
JP6212867B2 (ja) 押しボタンスイッチ
JP2013107508A (ja) シフトレバー装置
JP3153371U (ja) 多方向入力装置
JP2010157388A (ja) ロータリスイッチ
JP5722738B2 (ja) 多機能型電子部品
JP2007088120A (ja) 回転式電子部品
JP2005116347A (ja) スイッチ
JP2005340061A (ja) スライドスイッチ
JP2007335303A (ja) マイクロスイッチ
JP2011082124A (ja) 揺動スイッチ
JPS64667Y2 (ja)