JP2011086408A - 照明装置 - Google Patents

Abstract

【課題】光源の光量又は色度を調整する調整部を使用者が安全に操作することができると共に、調整部の操作性を向上することができる照明装置を提供する。
【解決手段】照明装置は、ＬＥＤを有する照明装置本体１０と、照明装置本体１０と離隔し、照明装置本体１０の周囲を回動可能に設けられ、回動によりＬＥＤの光量又は色度を調整する調整部５とを備える。ＬＥＤの光量又は色度を調整するときに、照明装置本体１０と離隔して調整部５を設けているから、照明装置本体１０が邪魔になることなく調整部５を容易に操作することができ、調整部５の操作性を向上することができる。また、照明装置本体１０と離隔して調整部５を設けているから、照明装置本体１０、特にＬＥＤからの熱を放散する放熱部分に使用者の手が接触することなく、安全に調整部５を操作することができる。
【選択図】図１

Description

本発明は、光源を有する照明装置本体と、光源の光量又は色度を調整する調整部とを備える照明装置に関する。

室内外の照明に用いられる照明装置として、従来、白熱電球、蛍光灯等の光源を備える照明装置が用いられている。近年、発光ダイオード（以下ＬＥＤという）の高輝度化に伴い、小型、低消費電力、長寿命等の特性を有するＬＥＤを光源として備える照明装置が種々提案されている（例えば、特許文献１参照）。

特許文献１に開示された照明装置は、ＬＥＤ２１３が装着された配線基盤と、該配線基盤を内部に収納する透光性のグローブ２１１と、ソケットに接続される口金２０３と、ＬＥＤ２１３の色度を手動で変化させる手段とを備え、該手段により使用者の好み、必要等に応じて前記ＬＥＤ２１３の色度を変更することができるように構成してある（図６参照）。

特開２００５−２２２７５０号公報

特許文献１に係る照明装置は、ＬＥＤ２１３の色度を手動で変化させる手段として、グローブ２１１と口金２０３との間に設けられ、円筒状をなす操作具装着部２０２の外周面に設けられた手動回転式又は手動スライド式（図６においては手動回転式）の操作具２０５（調整部）と、操作具装着部２０２の内部のＬＥＤ２１３の点灯駆動回路又は制御回路２０９中に設けられ、前記操作具２０５の操作に伴って抵抗が変化する可変抵抗器とを備えている。操作具２０５を操作することにより変化する可変抵抗器の抵抗値に応じて、ＬＥＤ２１３に流れる電流が調整されるように構成してあるから、使用者がＬＥＤ２１３の色度を自在に調整することができる。

ところが、特許文献１に係る照明装置の操作具２０５は、操作具装着部２０２に密接して設けてあるから、照明装置が取付けられた状態（特に、グローブ２１１の側が下側になるように天井等に取付けられる状態）においてＬＥＤ２１３の色度を変更する場合、グローブ２１１が邪魔になり操作具２０５を操作しにくく、操作性が良くないという問題があった。また、使用者が操作具２０５を操作するときに、グローブ２１１、操作具装着部２０２等のＬＥＤ２１３の発光に伴う熱により温度が上昇する部分に、使用者の手が接触する虞があった。特に、電球型のＬＥＤ照明装置においては、ＬＥＤからの熱を放散する放熱フィン等の放熱体がグローブと口金の間に設けてあることが多く、使用者の手が放熱体に接触する虞があった。

本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、光源の光量又は色度を調整する調整部を使用者が安全に操作することができると共に、調整部の操作性を向上することができる照明装置を提供することを目的とする。

本発明に係る照明装置は、光源を有する照明装置本体と、該照明装置本体と離隔し、前記照明装置本体の周囲を回動可能に設けられ、回動により前記光源の光量又は色度を調整する調整部とを備えることを特徴とする。

本発明にあっては、光源の光量又は色度を調整する調整部を、光源を有する照明装置本体と離隔して照明装置本体の周囲に回動可能に設けてある。光源の光量又は色度を調整するときに、照明装置本体と離隔して調整部を設けているから、照明装置本体が邪魔になることなく調整部を容易に操作することができ、調整部の操作性を向上することができる。また、照明装置本体と離隔して調整部を設けているから、照明装置本体、特に光源からの熱を放散する放熱部分に使用者の手が接触することなく、安全に調整部を操作することができる。

本発明に係る照明装置は、前記調整部は、環状をなし、前記照明装置本体と離隔して前記調整部を保持する保持部を該調整部の内側に備えることを特徴とする。

本発明にあっては、環状をなす調整部を照明装置本体と離隔して保持する保持部を調整部の内側に設けてあるから、調整部を操作するときに保持部が邪魔にならずにすむ。また、例えば、電球型の照明装置において、照明装置本体の周方向の所定位置に調整部を設けた場合、電球用のソケットに口金を螺合して照明装置を取付けたとき、調整部が必ずしも使用者の手が届きやすい位置になるとは限らない。本発明においては、環状の調整部を設けているから、照明装置の取付状態の如何に関わらず、環状をなす調整部の一部を掴んで回転させることにより調整部を更に容易に操作することができ、調整部の操作性を更に向上することができる。

本発明に係る照明装置は、前記調整部の回転を伝達する回転伝達機構と、該回転伝達機構により伝達された回転に応じて前記光源の光量又は色度を変更する変更手段とを備えることを特徴とする。

本発明にあっては、調整部の回転を伝達する回転伝達機構と、該回転伝達機構により伝達された回転に応じて光源の光量を変更する変更手段とを備えている。回転伝達機構を適切に設定することにより、調整部の操作を確実に変更手段に伝達することが可能となる。

本発明に係る照明装置は、前記回転伝達機構は、前記調整部に連結され、該調整部の回転に伴って回転する第１の歯車と、該第１の歯車に噛合する第２の歯車とを備え、前記変更手段は前記第２の歯車の回転に応じて前記光源の光量又は色度を変更することを特徴とする。

本発明にあっては、調整部に連結され、該調整部の回転に伴って回転する第１の歯車に噛合する第２の歯車の回転に応じて、変更手段により光源の光量又は色度を変更するようにしてある。第１，第２の歯車を有する歯車機構を回転伝達機構として用いているから、調整部の操作を確実に変更手段に伝達することができる。また、第１，第２の歯車の歯数比（ギヤ比）を適切に設定することにより、光量又は色度の変更段階をきめ細かく設定することが可能である。

本発明に係る照明装置は、前記第１の歯車は、前記調整部に同心をなして設けられた内歯車であり、前記回転伝達機構は、前記第１の歯車及び前記調整部を連結する連結腕部と、その周方向の適長に亘って形成された開口を有し、前記第１の歯車を保持する保持筒とを備え、前記第２の歯車は、前記保持筒の内側に設けられ、前記開口において前記第１の歯車に噛合することを特徴とする。

本発明にあっては、調整部に同心をなして設けられた内歯車である第１の歯車及び調整部を連結する連結腕部と、その周方向の適長に亘って形成された開口を有し、前記第１の歯車を保持する保持筒とを回転伝達機構に備えており、保持筒の内外に設けられた第１の歯車及び第２の歯車を前記開口において噛合させてある。調整部の回転に伴って第１の歯車が保持筒周りに調整部と一体的に回転し、この回転に応じて、該第１の歯車に噛合する第２の歯車がギヤ比に応じて回転する。このように保持筒を用いた簡易な構成により、第１の歯車を保持しつつ該第１の歯車と第２の歯車の噛合を維持することができ、調整部の操作を確実に変更手段に伝達することができると共に、保持筒を適切に設けることにより、簡易な構成にて調整部を照明装置本体に離隔して該照明装置本体の周囲を回動可能に設けることができる。

本発明に係る照明装置は、前記変更手段は、前記回転伝達機構により伝達された回転に応じて前記光源に供給される電流を変更することを特徴とする。

本発明にあっては、回転伝達機構により伝達された回転に応じて光源に供給される電流を変更するようにしてある。光源に印加される電圧ではなく、光源に供給される電流により光量を制御しているから、特に光量の少ない領域において光量又は色度の変更を円滑に行うことができる。

本発明によれば、調整部を照明装置本体と離隔して設けているから、照明装置本体が邪魔になりにくく、調整部を容易に操作することができ、調整部の操作性を向上することができる。また、調整部を照明装置本体と離隔して設けているから、調整部を使用者が安全に操作することができる。

本発明に係る照明装置の模式的外観斜視図である。 本発明に係る照明装置の模式的分解斜視図である。 本発明に係る照明装置の模式的部分断面図である。 本発明に係る照明装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明に係る変更手段により得られる電流波形の例を示す図である。 従来技術に係る照明装置の模式図である。

以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて、電球用のソケットに取付けられる所謂ＬＥＤ電球型の照明装置を例に詳述する。図１は、本発明に係る照明装置の模式的外観斜視図である。図２は、本発明に係る照明装置の模式的分解斜視図である。図３は、本発明に係る照明装置の模式的部分断面図である。

図において１は、光源部である。光源部１は、有底円筒形をなし、光を透過する透光性カバー１１と、該透光性カバー１１の開口側に設けられた光源保持部１２とを備えている。透光性カバー１１の内部には、光源としての複数のＬＥＤ１３が収容してある。ＬＥＤ１３として、例えば、ＬＥＤ素子と、該ＬＥＤ素子を封止し、蛍光体が分散された封止樹脂と、入力端子及び出力端子とを備えてなる表面実装型ＬＥＤが用いられる。

光源保持部１２は、有底円筒状をなし、一側にて透光性カバー１１に連結してある。光源保持部１２の他側の一面１２ａには、扁平な円筒状の保持筒としての歯車保持体２が同心をなして立設してある。なお、光源保持部１２の一面１２ａには、ＬＥＤへの電線（図示せず）が挿通される挿通孔（図示せず）及び後述する第２の歯車の回転軸の一側が挿通される挿通孔が設けてある。

歯車保持体２は、周方向の適長に亘って形成された矩形状の開口２ａを有している。この歯車保持体２の光源保持部１２の側の反対側には、口金部３が設けてある。

口金部３は、電球用のソケットに接続される口金３１を備えている。口金３１は、有底円筒形状を有し、電球用のソケットと螺合するための螺子加工が円筒部に施されてなる一極端子と、口金３１の底面に突設された他極端子とを備えている。口金３１の開口側（光源部１の側）には、該口金３１内径と略同一外形を有する第１の円筒部と、該第１の円筒部より拡径された第２の円筒部を備える口金保持部３２が設けてある。該口金保持部３２は、第１の円筒部を口金３１の内部に挿入して口金３１に一体化してある。口金保持部３２の第２の円筒部の側の一面３２ａには、前述の歯車保持体２が同心をなして設けてある。即ち、歯車保持体２は、一端にて光源部１の光源保持部１２に、他端にて口金部３の口金保持部３２に接合されることにより、光源部１と口金部３の接合部材を兼ねている。

歯車保持体２には、第１の歯車４が僅かなギャップを有して歯車保持体２に対して相対回転可能に外嵌してある。第１の歯車４は、扁平な円筒状をなし、内側に複数の歯４１が形成してある内歯車である。第１の歯車４の中心方向に平行をなす長さ（幅）は、歯車保持体２の幅よりも小さくしてある。この第１の歯車４には、光源部１の光量を調整する調整部５が、２つの連結腕部５１，５１を介して第１の歯車４に同心をなして設けてある。

調整部５は、光源部１及び口金部３の外径よりも大きい外径を有する扁平な円筒状（環状）である。連結腕部５１，５１は、調整部５の一端から該調整部５の中心線に平行に延設され、延設端から調整部５の径方向内側に向けて屈曲してなるＬ字状であり、周方向に略２等配をなして調整部５に設けてある。連結腕部５１，５１は、端部にて第１の歯車４の外周面に接続してある。第１の歯車４は光源部１及び口金部３を接合する接合部材を兼ねる歯車保持体２に保持されているから、調整部５は、光源部１と口金部３とを備えてなる照明装置本体１０と適長離隔して、該照明装置本体１０と同心をなして設けられることになる。

この構成により、第１の歯車４は、調整部５の回転に伴って、光源部１と口金部３の接合部材を兼ねる歯車保持体２の外周面に対して摺動しつつ、歯車保持体２周りに調整部５と一体的に回転する。即ち、第１の歯車４及び調整部５は、照明装置本体１０に対して相対回動する。なお、第１の歯車４が回転するときに、歯車保持体２の中心線に平行な方向（幅方向）に第１の歯車４が移動しないように、歯車保持体２の外周面の周方向の適宜位置に突条を形成するか、又は第１の歯車４を歯車保持体２の幅と略同一の幅に形成することが望ましい。

歯車保持体２の内側には、ベアリング等により光源保持部１２及び口金保持部３２に回転自在に支持された回転軸６０と、該回転軸６０と同軸をなして回転軸６０に外嵌固定された第２の歯車６とが設けてある。第２の歯車６は、扁平な円柱状をなし、外周面に複数の歯６１が形成してある外歯車であり、歯車保持体２の開口２ａにおいて、第１の歯車４に噛合させてある。これにより、調整部５の回転に伴って第１の歯車４が回転したときに、歯数比（ギヤ比）に応じて第２の歯車６が回転軸６０と共に回転する。この第２の歯車６の回転軸６０の一側には、変更手段７が接続してある。なお、図３においては、変更手段７を矩形ブロックにて略示している。

図４は、本発明に係る照明装置の概略構成を示すブロック図である。変更手段７の入力端には、外部電源１１０が接続してある。外部電源１１０は、照明装置１００が取付けられる電球用のソケット及び口金３１を介して変更手段７に接続される。なお、本実施の形態において、外部電源１１０はＡＣ電源である。変更手段７は、使用者が調整部５を操作したときに、この操作に伴ってＬＥＤ１３が発する光量を変更する手段である。

本発明においては、変更手段７として、第２の歯車６の回転軸６０に連結され、該回転軸６０の回転に応じて抵抗値が変更される可変抵抗部７１と、該可変抵抗部７１の出力端に接続され、可変抵抗部７１の抵抗値に応じて開閉動作をするスイッチ回路７２とを備えてなる手段を例示している。スイッチ回路７２として、例えば、サイリスタが用いられる。可変抵抗部７１の抵抗値に応じたサイリスタ等のスイッチング動作により光源に供給される交流電流の導通位相角を制御することにより調光する方式は、照明装置を調光すべく一般的に取付けてある回転ボリューム式の調光器に用いられている方式と同じであり、それ自体公知であるから、詳細な説明は省略する。

図５は、本発明に係る変更手段７により得られる電流波形の例を示す図である。調整部５を、図１中に白抜き矢符に示すように、明るくなる方向（図において時計回り）に回転したとき、例えば、図５（ａ）に実線にて示す波形の電流が得られる。一方、調整部５を、図１中に白抜き矢符に示すように、暗くなる方向（図において反時計回り）に回転したとき、例えば、図５（ｂ）に実線にて示す波形の電流が得られる。なお、実線にて囲繞される面積が大きい方が得られる電流値は大となる。

変更手段７のスイッチ回路７２の出力端には、ＬＥＤ１３に供給する電流を制御する光源制御部８の入力端が接続してある。光源制御部８は、照明装置本体１０、例えば光源保持部１２の内部に設けてあり、光源制御部８の出力端にはＬＥＤ１３が接続してある。なお、図４において、１つの矩形ブロックによりＬＥＤ１３を略示しているが、光源として複数のＬＥＤ１３を備えてなる。

光源制御部８は、例えば、変更手段７により供給された交流電流の高／低に応じて、ＬＥＤ１３に供給される電流が高／低となるようにＬＥＤ１３に供給される電流を変更するように構成してある。このような位相制御方式の調光器（例えば、既存の白熱電球用の調光器）の出力波形に応じてＬＥＤに供給する電流を制御する方法は、種々提案されており、それ自体公知であるから、詳細な説明は省略する。この結果、ＬＥＤ１３は、光源制御部８により供給された電流に応じた光量、換言すると調整部５の操作に応じた光量にて点灯することになる。

以上のように構成された本発明に係る照明装置１００においては、光源であるＬＥＤ１３の光量を調整する調整部５を、ＬＥＤ１３を有する照明装置本体１０と離隔して照明装置本体１０の周囲に回動可能に設けてある。これにより、ＬＥＤ１３の光量を変更すべく調整部５を操作をするときに、照明装置本体１０が邪魔になることなく調整部５を容易に操作することができ、調整部５の操作性を向上することができる。また、照明装置本体１０と離隔して調整部５を設けているから、照明装置本体１０、特にＬＥＤ１３からの熱を放散する放熱部分（例えば光源保持部１２）に使用者の手が接触することなく、安全に調整部５を操作することができる。この構成により、例えば、光源保持部１２の外周面に放熱フィンを設けることも可能である。

また、環状をなす調整部５は、該調整部５の内側に設けられ、連結腕部５１，５１、第１の歯車４及び歯車保持体２を備えてなる保持部により、照明装置本体１０と離隔して保持してある。このように保持部が調整部５の内側に存するから、調整部５を操作するときに保持部が邪魔にならずにすむ。また、例えば、照明装置本体の周方向の一部に調整部を設けた場合、電球用のソケットに口金を螺合して照明装置を取付けたとき（特に、照明装置を水平方向に取付けたとき）、調整部が必ずしも使用者の手が届きやすい位置になるとは限らないところ、本発明においては、環状の調整部５を設けているから、照明装置１００の取付状態の如何に関わらず、環状をなす調整部５の一部を掴んで回転させることにより調整部５を更に容易に操作することができ、調整部５の操作性を更に向上することができる。

また、本発明に係る照明装置は、調整部５に連結され、該調整部５の回転に伴って回転する第１の歯車４に噛合する第２の歯車６の回転に応じて、変更手段７によりＬＥＤ１３の光量を変更するようにしてある。第１，第２の歯車４，６を有する歯車機構を回転伝達手段として用いているから、調整部５の操作を確実に変更手段７に伝達することができる。また、第１，第２の歯車４，６のギヤ比を適切に設定することにより、調光の段階をきめ細かく設定することが可能である。

また、本発明に係る回転伝達機構においては、調整部５に同心をなして設けられた内歯車である第１の歯車４及び調整部５を連結する連結腕部５１，５１と、第１の歯車４を保持する歯車保持体２とを備えており、歯車保持体２の内外に設けられた第１の歯車４及び第２の歯車６を開口２ａにおいて噛合させてある。調整部５の回転に伴って第１の歯車４が歯車保持体２周りに調整部５と一体的に回転し、この回転に応じて、該第１の歯車４に噛合する第２の歯車６がギヤ比に応じて回転する。このように歯車保持体２を用いた簡易な構成により、第１の歯車４を保持しつつ該第１の歯車４と第２の歯車６の噛合を維持することができ、調整部５の操作を確実に変更手段７に伝達することができると共に、光源部１と口金部３の接合部材と第１の歯車４（調整部５）を保持する保持部材とを歯車保持体２が兼ねるという簡易な構成にて調整部５を照明装置本体１０に離隔して該照明装置本体の周囲を回動可能に設けることができる。

そして、本発明に係る照明装置においては、回転伝達機構により変更手段７に伝達された回転（第２の歯車６の回転）に応じてＬＥＤ１３に供給される電流を変更するようにしてある。ＬＥＤ１３に印加される電圧ではなく、ＬＥＤ１３に供給される電流により光量を制御しているから、特に光量の少ない領域において調光を円滑に行うことができる。

なお、本実施の形態においては、扁平な円筒状の調整部５をＬ字状の連結腕部５１，５１により第１の歯車４に連結してあるが、連結腕部及び調整部の形状はこれに限定されず、照明装置本体の形状に応じて適切に設定される。調整部は、照明装置本体の周囲を囲むように全周に亘って設けられてなる環状に限定されず、照明装置本体に離隔して設けてあればよい。即ち、照明装置本体の周方向の所定位置に調整部を設けてもよい。照明装置本体の周囲を囲むように調整部を設ける方がより望ましいが、照明装置本体に離隔して設けることにより、照明装置本体が邪魔になることなく調整部を操作するという効果は得られる。また、連結腕部を２辺が略直角をなすように形成しているが、角度はこれに限定されず、鈍角をなすように形成してもよい。さらに、調整部を笠状に形成してもよい。即ち、既存の白熱電球のグローブの如く、半球状のグローブを有する照明装置本体の場合は特に、光出射方向に向けて拡径する笠状に調整部を形成する方が操作性の観点からより好ましい。

また、本実施の形態においては、調整部の回転を伝達する回転伝達機構として歯車機構を用いているが、これに限定されず、調整部の回転を変更手段に伝達可能であればよい。

また、変更手段として調光器に一般的に使われている調光方式である可変抵抗部の抵抗値に応じたサイリスタ等のスイッチング動作により光源に供給される交流電流の導通位相角を制御することにより調光する方式を採用しているが、これに限定されず、調整部の回転に応じて光源に供給される電流を制御可能な方式であればよい。例えば、第２の歯車６の回転角度を検出し、検出された回転角度を用いて、光源に供給される電流値を変更するように構成してもよい。

また、本実施の形態においては、調整部５の回動によりＬＥＤ１３の光量を調整するように構成してあるが、光量に限定されず、ＬＥＤ１３の色度を調整するように構成してもよい。

また、以上の実施の形態においては、光源として表面実装型ＬＥＤを用いているが、これに限定されず、他のタイプのＬＥＤ、ＥＬ（Ｅｌｅｃｔｒｏ Ｌｕｍｉｎｅｓｃｅｎｃｅ）等を用いてもよい。

また、以上の実施の形態においては、電球用のソケットに取付ける照明装置を例に説明したが、前述した機構はこのような照明装置に限定されず、他のタイプの照明装置にも適用可能であり、その他、特許請求の範囲に記載した事項の範囲内において種々変更した形態にて実施することが可能であることは言うまでもない。

１ 光源部
１３ ＬＥＤ（光源）
２ 歯車保持体（保持部、保持筒、回転伝達機構）
２ａ 開口
３ 口金部
４ 第１の歯車（保持部、回転伝達機構）
５ 調整部
５１ 連結腕部（保持部、回転伝達機構）
６ 第２の歯車（回転伝達機構）
７ 変更手段
１０ 照明装置本体

Claims (6)

1. 光源を有する照明装置本体と、
   該照明装置本体と離隔し、前記照明装置本体の周囲を回動可能に設けられ、回動により前記光源の光量又は色度を調整する調整部とを
   備えることを特徴とする照明装置。
2. 前記調整部は、環状をなし、
   前記照明装置本体と離隔して前記調整部を保持する保持部を該調整部の内側に備えることを特徴とする請求項１に記載の照明装置。
3. 前記調整部の回転を伝達する回転伝達機構と、該回転伝達機構により伝達された回転に応じて前記光源の光量又は色度を変更する変更手段とを備えることを特徴とする請求項２に記載の照明装置。
4. 前記回転伝達機構は、前記調整部に連結され、該調整部の回転に伴って回転する第１の歯車と、該第１の歯車に噛合する第２の歯車とを備え、
   前記変更手段は前記第２の歯車の回転に応じて前記光源の光量又は色度を変更することを特徴とする請求項３に記載の照明装置。
5. 前記第１の歯車は、前記調整部に同心をなして設けられた内歯車であり、
   前記回転伝達機構は、前記第１の歯車及び前記調整部を連結する連結腕部と、その周方向の適長に亘って形成された開口を有し、前記第１の歯車を保持する保持筒とを備え、
   前記第２の歯車は、前記保持筒の内側に設けられ、前記開口において前記第１の歯車に噛合することを特徴とする請求項４に記載の照明装置。
6. 前記変更手段は、前記回転伝達機構により伝達された回転に応じて前記光源に供給される電流を変更することを特徴とする請求項３から５の何れか一つに記載の照明装置。

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