JP2011085655A - Mirau type interference objective lens and microscope - Google Patents
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Abstract
Description
本発明はミロー型干渉対物レンズおよび顕微鏡に関する。 The present invention relates to a Miro type interference objective lens and a microscope.
従来、顕微鏡等で干渉観察を行うための対物レンズとして、対物レンズ内にミロー型の干渉部を組み込んだ干渉対物レンズがある(例えば、特許文献1)。 2. Description of the Related Art Conventionally, as an objective lens for performing interference observation with a microscope or the like, there is an interference objective lens in which a miro type interference unit is incorporated in the objective lens (for example, Patent Document 1).
従来の干渉対物レンズは、対物レンズ、ハーフミラーおよび参照ミラーを備えて構成されており、対物レンズを透過した照明光をハーフミラーで分割し、このハーフミラーを透過した光を標本面に照射し、また、ハーフミラーで反射した光を参照ミラーで反射させた後、標本面で反射した光はハーフミラーを透過させ、さらに、参照ミラーで反射された光はハーフミラーで反射させて対物レンズで集光することにより、これらの光を干渉させて、干渉像と物体像とを形成して標本面を観察するとともに凹凸を測定するものである。 A conventional interference objective lens includes an objective lens, a half mirror, and a reference mirror. The illumination light that has passed through the objective lens is divided by the half mirror, and the specimen surface is irradiated with the light that has passed through the half mirror. In addition, after the light reflected by the half mirror is reflected by the reference mirror, the light reflected by the sample surface is transmitted through the half mirror, and the light reflected by the reference mirror is reflected by the half mirror and is reflected by the objective lens. By condensing, these lights are made to interfere with each other to form an interference image and an object image so as to observe the sample surface and measure the unevenness.
ミロー型干渉対物レンズを用いて標本を観察する場合、所望の干渉縞を観察可能にするために標本を傾斜させる傾角ステージを使用しなければならないということがある。 When observing a specimen using a Mirro type interference objective lens, it may be necessary to use an inclination stage that tilts the specimen in order to make it possible to observe a desired interference fringe.
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、傾角ステージを用いずに所望の干渉縞が得ることができるミロー型干渉対物レンズを提供することを課題とする。 This invention is made | formed in view of such a condition, and makes it a subject to provide the mirrow type | mold interference objective lens which can obtain a desired interference fringe without using an inclination stage.
上記課題を解決するため、本発明に係る干渉対物レンズは、対物レンズ系と、標本面と前記対物レンズ系の中の先端部との間に配置され、前記対物レンズ系から出射された照明光を分割し、一方は前記標本面とは異なる方向に反射し、他方は前記標本面の方に透過する光路分割手段と、前記光路分割手段と前記対物レンズ系の先端部との間に配置され、前記光路分割手段によって反射された前記光と、前記光路分割手段を透過し前記標本面で反射された光とが、前記光路分割手段で合さるように前記光路分割手段によって反射された前記光を反射する参照ミラーと、前記対物レンズ系の光軸と直角に交わる平面に対する前記参照ミラーの角度を変更する角度変更部とを備えていることを特徴とする。 In order to solve the above-described problems, an interference objective lens according to the present invention is disposed between an objective lens system, a specimen surface, and a tip portion of the objective lens system, and illumination light emitted from the objective lens system. Is arranged between an optical path splitting unit that reflects in a direction different from the sample plane and transmits the other toward the sample plane, and between the optical path splitting unit and the tip of the objective lens system. The light reflected by the optical path splitting means so that the light reflected by the optical path splitting means and the light transmitted through the optical path splitting means and reflected by the sample surface are combined by the optical path splitting means. And a reference angle mirror for changing the angle of the reference mirror with respect to a plane perpendicular to the optical axis of the objective lens system.
本発明によれば、傾角ステージを用いずに所望の干渉縞が得ることができるミロー型干渉対物レンズを提供することができる。 According to the present invention, it is possible to provide a Miro type interference objective lens capable of obtaining a desired interference fringe without using an inclination stage.
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
図1は、本発明の実施形態に係るミロー型干渉対物レンズの断面図である。 FIG. 1 is a cross-sectional view of a mirro interference objective lens according to an embodiment of the present invention.
本実施形態に係るミロー型干渉対物レンズは、標本の干渉観察をする正立型あるいは倒立型の同軸落射照明顕微鏡等に取付けられて使用される。なお、図1において、紙面左側が標本面側、右側が像側である。 The mirro interference objective lens according to the present embodiment is used by being attached to an upright or inverted coaxial epi-illumination microscope that performs interference observation of a specimen. In FIG. 1, the left side of the drawing is the sample surface side, and the right side is the image side.
図1に示すように、本実施形態に係るミロー型干渉対物レンズ1は、標本面4側から順に光軸Lに沿って、ハーフミラー7と、参照ミラー10と、複数のレンズを有する対物レンズ系13とを備えている。ハーフミラー7と参照ミラー10とで干渉部16を構成している。干渉部16は干渉部鏡筒19に備えられている。ハーフミラー7は環状の保持枠22の内径側に保持されている。ハーフミラー7の保持枠22は干渉部鏡筒19の標本面4側の端部に固定されている。参照ミラー10は、円形の平行平板ガラス板の中央部分のみがミラー面10aとなっている。参照ミラー10のミラー面10aはガラス板の像側の面に形成されており、標本面4側からの光を反射するように形成されている。参照ミラー10は環状の保持枠25の内径側に保持され、参照ミラー10の保持枠25は干渉部鏡筒19の標本面4側の端部近傍に保持されている。なお、参照ミラー10の保持枠25の干渉部鏡筒19への保持機構については後で詳細に説明する。
As shown in FIG. 1, the mirro interference objective lens 1 according to this embodiment includes an objective lens having a
対物レンズ系13のレンズ13a、13b、13cは主鏡筒28に保持されている。最も像側のレンズ13cは、主鏡筒28の像側端部に配置されている。この位置は対物レンズ系13に光源(図示省略)からの照明光が最初に入射される位置である。レンズ13cは、主鏡筒28の内周側に嵌合された円筒状の保持部材40の像側端部に保持されている。円筒状の保持部材40の像側端部は、内径がレンズ13cの径に対応した環状に形成されており、レンズ13cは環状部の内径側に保持されている。主鏡筒28の標本面4側の端部には、主鏡筒28の径方向で内側に向かって突出する鍔部31が形成されている。最も標本面4側のレンズ13aは鍔部31によって標本面4側への抜けが防止される。つまり鍔部31はレンズ13aの標本面4側への抜け止めとなっている。レンズ13aと中央のレンズ13bとの間は、円筒のスペーサ43によって間隔が保持されている。スペーサ43の外径は主鏡筒28の内径とほぼ同じ寸法に形成されている。中央のレンズ13bと像側のレンズ13cとの間は保持部材40によって間隔が保持されている。つまり保持部材40はレンズ13bとレンズ13cとの間隔を保持するスペーサの機能を兼ねている。
The
主鏡筒28の像側の端部には、レボルバ(図示省略)への取付け部46が形成されている。取付け部46の内径は主鏡筒28の内径とほぼ同じ大きさまたは少し大きく形成されている。取付け部46の外周には雄ねじ46aが形成されており、レボルバの雌ねじ(図示省略)と螺合することで干渉対物レンズ1はレボルバに取付けられる。取付け部46の内周側には雌ねじ46bが形成されている。雌ねじ46bには、押え環49が螺合している。押え環49は取付け部46の像側から標本面4側に向かって螺合しており、押え環49の標本面4側の端部は、レンズ13cを保持している保持部材40の像側端部と接触している。このように押え環49を像側から標本面4側に向かって螺合することで、レンズ13a、スペーサ43、レンズ13b、保持部材40およびレンズ13cを主鏡筒28の内周側で押え環49と鍔部31との間に固定している。
A
主鏡筒28の外周側の中央部には周方向に亘って段部34が形成されている。段部34よりも標本面4側は外径が小さい小径部28a、像側は外径が大きい大径部28bとなっている。また、干渉部鏡筒19は像側が光軸L方向に延在する円筒部19aとなっている。円筒部19aの内径は主鏡筒28の小径部28aの外径とほぼ同じ大きさに形成されており、また、光軸L方向の長さも小径部28aの光軸L方向の長さとほぼ同じ長さに形成されている。主鏡筒28の小径部28aは干渉部鏡筒19の円筒部19aの内周側に嵌入されている。円筒部19aの像側端部は段部34の標本面4側の面に接触している。
A
干渉部鏡筒19の円筒部19aの像側端部には、径方向で外方に向かって突出する拡径部19bが周方向に亘って形成されている。また、主鏡筒28の大径部28bの標本面4側端部には、外径側に雄ねじ37が形成されている。干渉部鏡筒19の円筒部19aの外径側には外筒52が配置されている。外筒52の像側端部の内周側には雌ねじ52aが形成されており、また、当該雌ねじ52aの標本面4側に隣接して段部52bが周方向に亘って形成されている。段部52bの断面形状は干渉部鏡筒19の円筒部19aに形成された拡径部19bの断面形状に対応した形状に形成されている。外筒52は標本面4側から像側に向かって干渉部鏡筒19に嵌め込まれ、象側端部の雌ねじ52aと主鏡筒28の大径部28bの雄ねじ37とが螺合されることにより、干渉部鏡筒19の外周側に位置するように主鏡筒28に固定される。このとき、干渉部鏡筒19の円筒部19aに形成された拡径部19bと外筒52の内周側の段部52bとが係合する。この係合により、干渉部鏡筒19の主鏡筒28から標本面4側への抜けを防止し、かつ干渉部鏡筒19は主鏡筒28に対して回転可能に保持される。
An enlarged-
次に、参照ミラー10の保持枠25の干渉部鏡筒19への保持機構について説明する。
Next, a mechanism for holding the holding
図2(a)は参照ミラー10の保持枠25の側面図であり、(b)は保持枠25を像側から見た図である。
2A is a side view of the holding
図2(a)、(b)に示すように、保持枠25の像側面には光軸Lを挟んで対向する1対の溝55、55が形成されている。1対の溝55、55は断面形状が略V字状に形成されている(以下、1対のV字溝55、55という。)。1対のV字溝55、55は、それぞれ保持枠25の内径側から外径側まで連通し、径方向に沿って延在している。1対のV字溝55、55には、図1および図2(a)に示すように、それぞれ角度変更部の一部である鋼球58、58が配置されている。V字溝55、55の深さは鋼球58、58をV字溝55、55に入れた状態で鋼球58、58の中心が参照ミラー10のミラー面10aと略同一面になる深さに形成されている。また、図2(a)に示すように、保持枠25の外径側には、周方向に亘って断面形状が略V字状の溝(以下、周方向溝という。)61が形成されている。
As shown in FIGS. 2A and 2B, a pair of
図3(a)は干渉部鏡筒19の光軸方向の断面図であり、(b)は図3(a)のX−X線の断面を矢印方向から見た図である。
3A is a cross-sectional view of the
図3(a)、(b)に示すように、干渉部鏡筒19は全体が略円筒形状に形成されている。干渉部鏡筒19の像側は円筒部19aとなっており、主鏡筒28の小径部28aが嵌入される(図1参照)。また、標本面4側には保持枠22に保持されたハーフミラー7を固定するハーフミラー固定部64と、保持枠25に保持された参照ミラー10を収容する参照ミラー収容部67とが設けられている。ハーフミラー固定部64は内径側に雌ねじ64aが形成されており、ハーフミラー7の保持枠22の外径側に形成された雄ねじと螺合することでハーフミラー7の保持枠22が固定される。参照ミラー収容部67と円筒部19aとの間は、光路を周方向に囲んで環状壁70が形成されている。環状壁70は、参照ミラー10を収容した状態において、保持枠25の像側面と対向している(図1参照)。
As shown in FIGS. 3A and 3B, the entire
環状壁70の参照ミラー収容部67側、すなわち標本面4側の壁面には、図3(a)に示すように凹部73が1つ形成してある。凹部73は、参照ミラー収容部67に参照ミラー10を収容した状態で、保持枠25の1対のV字溝55、55を結ぶ直線の光軸Lに直角に交わる垂直二等分線と、光軸L方向に隣接して重なる位置に形成されている。つまり1対のV字溝55、55のそれぞれは、凹部73からほぼ90°の角度位置にある。凹部73には、図1に示すように、ゴム球76が配置されている。ゴム球76は凹部73に配置された状態において、環状壁70の壁面よりも標本面4側に突出している。
As shown in FIG. 3A, one
図3(b)は、保持枠25の1対のV字溝55、55に配置される鋼球58、58および環状壁70の凹部73に配置されるゴム球76の環状壁70に対する配置位置を示している。図3(b)に示すように、1対の鋼球58、58を結ぶ直線は光軸Lをその中間点としている。鋼球58、58のそれぞれは、環状壁70に設けられた図示しない位置決め用の凹部にその一部が収まっている。また、図1に示すように、1対の鋼球58、58とゴム球76とは略同一面内に存在している。すなわち、ゴム球76は1対の鋼球58、58を結ぶ直線の光軸Lに直角に交わる垂直二等分線上に位置している。
FIG. 3B shows an arrangement position of the
干渉部鏡筒19には、図3(a)、(b)に示すように、外径側から参照ミラー収容部67に連通するねじ孔79が形成されている。ねじ孔79は、ゴム球76を通り光軸Lと直交する直線と光軸方向に重なる位置に形成されている。ねじ孔79には、図1に示すようにねじ82が螺合している。
As shown in FIGS. 3A and 3B, a
図4は角度変更部の一部である参照ミラー収容部67に形成されたねじ孔79部分近傍の拡大図である。
FIG. 4 is an enlarged view of the vicinity of the
図4に示すように、ねじ孔79に螺合されているねじ82は、先端部が円錐状に形成されている(円錐部82a)。この円錐部82aの傾斜角度は、参照ミラー10の保持枠25の外径側に形成された周方向溝61の断面形状の傾斜角度に対応している。ねじ82の円錐部82aの斜面は周方向溝61の像側の溝面61aに接触している。
As shown in FIG. 4, the
また、図1に示すように、参照ミラー10の保持枠25とハーフミラー7の保持枠22との間にはウエーブワッシャ85が配置されている。参照ミラー10の保持枠25は、ウエーブワッシャ85により像側に向かう方向に予圧がかけられている。この予圧により、参照ミラー10の保持枠25は1対のV字溝55、55にそれぞれ配置された鋼球58、58が環状壁70に接触し、同時に環状壁70の凹部73に配置されたゴム球76に接触する。つまり、参照ミラー10の保持枠25の像側面は1対の鋼球58、58と1つのゴム球76の3点によって参照ミラー収容部67内に支持されている。言い換えると、参照ミラーの像側は、保持枠25を介して1対の鋼球58、58と1つのゴム球76の3点によって参照ミラー収容部67内に支持されている。
Further, as shown in FIG. 1, a
上述したように、ゴム球76は1対の鋼球58、58を結ぶ直線の光軸Lに直角に交わる垂直二等分線上に位置している。また、図1および図4に示すように、ハーフミラー7と参照ミラー10のミラー面10aとが平行で、それぞれが光軸Lと直角に交わる面を形成するとき、ゴム球76はある程度潰れた状態となっている。したがって、ウエーブワッシャ85により参照ミラー10の保持枠25全体に像側方向の予圧がかけられると、参照ミラー10は1対の鋼球58、58を結ぶ直線を中心にしてゴム球76が配置されている側の半分側がゴム球76の弾性力によって標本面4側に移動しようとする。同時にゴム球76が配置されていない方の半分側は像側に移動しようとする。つまり参照ミラー10は1対の鋼球58、58を通る直線、すなわち参照ミラー10の直径を中心軸に回転しようとする。しかしゴム球76が配置されている側の半分側は、ねじ82の傾斜部82aが周方向溝61の像側の溝面61aに接触しているので、標本面4側に移動することができない。このため参照ミラー10は回転することなく固定される。
As described above, the
ハーフミラー7と参照ミラー10のミラー面10aとが平行で、それぞれが光軸Lと直角に交わる平面を形成するとき、周方向溝61の底部とねじ82の最先端部すなわち円錐部82aの頂点とは、図4に示すように、光軸L方向に少しずれて位置している。本実施形態においては、周方向溝61の底部の方がねじ82の最先端部よりも標本面4側に位置している。また、この状態においては、上述したようにゴム球76はある程度潰れた状態である。
When the
この状態からねじ82を締め付ける方向に回転させ、ねじ82が光軸Lに近づく方向(図1および図4の紙面下方)に進むと、ねじ82の円錐部82aが周方向溝61の像側の溝面61aに同方向の力を加える。すると、ねじ82の円錐部82aと周方向溝61の像側の溝面61aとが摺動し、ねじ82は周方向溝61の溝面61aを像側方向に移動させようとする。するとゴム球76が当初の状態よりもさらに潰れることで保持枠25の移動を許容する。その結果、保持枠25は1対の鋼球58、58を結ぶ直線、すなわち参照ミラー10の直径を軸にしてゴム球76が配置されている側の半分側が像側へ、他方の半分側が標本面4側へ傾くこととなる。つまり保持枠25に保持されている参照ミラー10は光軸Lに直交する平面に対して傾斜する。そしてねじ82の回転を止めると、参照ミラー10は光軸Lに直交する平面に対して傾いた状態で参照ミラー収容部67に保持される。
From this state, when the
一方、ハーフミラー7と参照ミラー10のミラー面10aとが平行な状態からねじ82を弛める方向に回転させ、ねじ82が光軸Lから離れる方向(図1および図4の紙面上方)に進むと、ねじ82の円錐部82aが周方向溝61の像側の溝面61aから離れる方向に移動する。上述したように、参照ミラー10は1対の鋼球58、58を結ぶ直線を中心にしてゴム球76が配置されている側の半分側がゴム球76の弾性力によって標本面4側に移動しようとしている。この状態でねじ82の円錐部82aが光軸Lから離れる方向に移動すると、ねじ82の円錐部82aと周方向溝61の像側の溝面61aとが摺動しながら、ゴム球76が配置されている側の半分側の標本面4側への移動を許容する。その結果、保持枠25は1対の鋼球58、58を結ぶ直線を軸にしてゴム球76が配置されている側の半分側が標本面4側へ、他方の半分側が像側へ傾くこととなる。つまり保持枠25に保持された参照ミラー10は光軸Lに直交する平面に対して、ねじ82を締めこんだ時とは反対方向に傾斜する。そしてねじ82の回転を止めると、参照ミラー10は光軸Lに直交する平面に対して傾いた状態で参照ミラー収容部67に保持される。なお、参照ミラー10がどちらに傾いても、参照ミラー10の中心点、すなわち光軸Lと参照ミラー10との交点と、ハーフミラー7との距離は、参照ミラー10の傾斜前と傾斜後で変化しない。
On the other hand, when the
このように、本実施形態では、ねじ82が参照ミラー10を傾斜させるための駆動用の部材となっている。すなわち、ねじ82を締め付ける方向に回転させると参照ミラー10の保持枠25は光軸Lに直交する平面に対して所定の方向に傾斜し、ねじ82を反対方向に回転させると参照ミラー10の保持枠25は前記所定の方向とは反対方向に傾斜する。そしてねじ82の回転を止めたところで保持枠25を固定することができる。その結果、参照ミラー10を光軸Lに直交する平面に対して任意の角度に傾斜させることができる。
Thus, in the present embodiment, the
また、図1に示すように、外筒52にはねじ孔88が設けられている。ねじ孔88は外筒52の外径側と内径側とを連通し、ねじ91が螺合されている。このねじ91を締め付けることでねじ91の先端部が干渉部鏡筒19に係合し、干渉部鏡筒19が主鏡筒28に対して光軸Lを中心に周方向に回転しないように固定している。ねじ91を弛める方向に回転させると、ねじ91と干渉部鏡筒19との係合が解け、干渉部鏡筒19は主鏡筒28に対して回転可能となる。このように、干渉部鏡筒19は主鏡筒28に対して周方向に回転可能となっている。
As shown in FIG. 1, the
次に、図1を参照して、このような構成の干渉対物レンズ1における照明光および標本からの観察光の光路について説明する。 Next, the optical paths of the illumination light and the observation light from the specimen in the interference objective lens 1 having such a configuration will be described with reference to FIG.
光源(図示省略)からの照明光はレボルバ(図示省略)を介して干渉対物レンズ1に入射する。照明光はレンズ13cを透過して干渉対物レンズ1の主鏡筒28内に導かれる。主鏡筒28に導かれた照明光はレンズ13b、13aを透過して標本面4の方へ出射され、参照ミラー10に達する。参照ミラー10を透過した光はハーフミラー7の像側面7aに達する。ハーフミラー7の像側面7aは照明光を分割し、一方は対物レンズ系13の方へ反射し、他方は標本面4の方へ透過する。ハーフミラー7の像側面7aで反射された光は参照ミラー10のミラー面10aに達する。そして参照ミラー10のミラー面10aで標本面4の方へ反射された後に、ハーフミラー7で反射されて対物レンズ系13に向かう。一方、ハーフミラー7を透過した光は標本面4で反射された後、ハーフミラー7に達し、ハーフミラー7の像側面7aにおいて参照ミラー10で反射された光と合わせられて対物レンズ系13に向かう。つまり、参照ミラー10は、ハーフミラー7で反射された光と、ハーフミラー7を透過して標本面4で反射された光とが、ハーフミラー7の像側面7aで合さるように、当該ハーフミラー7で反射された光を反射している。
Illumination light from a light source (not shown) enters the interference objective lens 1 via a revolver (not shown). The illumination light passes through the
ここで、標本面4からハーフミラー7の像側面7aまでの光路長L1(図1参照)と、ハーフミラー7の像側面7aから参照ミラー10のミラー面10aまでの光路長L2が等しい時、標本面4の干渉縞は最も明瞭に観察される。このとき、干渉縞は互いの長さが波長の4分の1ずれるごとに明暗を繰り返す。観察標本面4、ハーフミラー7の像側面7aおよび参照ミラー10のミラー面10aとが完全に平行である場合、観察視野内で光路長が一様になるため干渉縞は等高線状としては観察されない。この場合、等高線状の干渉縞を発生させるために、本実施形態においては参照ミラー10を傾けて視野内で光路長の差を生じさせる。すると参照ミラー10の傾きに応じて干渉縞を等高線状に観察することが可能となる。
Here, the optical path length L 1 (see FIG. 1) from the specimen surface 4 to the
参照ミラー10を傾けるには、干渉部鏡筒19のねじ孔79に螺合しているねじ82を締め付け方向または弛む方向に回転させる。ねじ82の回転操作は標本面4の観察像を見ながらドライバーで行う。ねじ82を締め付け方向に回転させると、参照ミラー10は保持枠25を介して1対の鋼球58、58を結ぶ直線、すなわち参照ミラー10の直径を軸にしてゴム球76が配置されている側の半分側が像側へ、他方の半分側が標本面4側へ傾く。また、ねじ82を弛む方向に回転させると、参照ミラー10は保持枠25を介して1対の鋼球58、58を結ぶ直線を軸にしてゴム球76が配置されている側の半分側が標本面4側へ、他方の半分側が像側へ傾く。こうして観察者は所望の干渉縞を生じさせることができる。このとき参照ミラー10の中心点、すなわち光軸Lと参照ミラー10との交点と、ハーフミラー7との距離は、参照ミラー10の傾斜前と傾斜後で変化しない。
To tilt the
また、本実施形態においては、参照ミラー10の回転軸の光軸Lに対する向きを変更することができる。つまり、参照ミラー10の回転軸は上述したように1対の鋼球58、58を通る直線すなわち参照ミラー10の直径であって、光軸Lに直交しているが、この1対の鋼球58、58を通る直線が光軸Lに直交する向きを変更することができる。参照ミラー10の回転軸の向きを変えると、干渉縞の発生する向きが変わる。参照ミラー10の回転軸の向きを変更したいときは、外筒52のねじ孔88に螺合しているねじ91を弛める。ねじ91の回転操作はドライバーで行う。すると干渉部鏡筒19はねじ91との係合が解かれ、主鏡筒28に対して周方向に回転可能となる。観察者は標本面4の観察像を見ながら干渉部鏡筒19を主鏡筒28に対して周方向に回転させ、所望の位置まで回転させる。そしてねじ91を締め付けて干渉部鏡筒19と再度係合させて干渉部鏡筒19を固定する。つまり、参照ミラー10の回転軸である参照ミラー10の直径を、参照ミラー10を周方向に回転させることで回転移動させる。参照ミラー10の回転軸は光軸Lを中心にして、光軸Lに直交する平面内で回転する。こうすることで、参照ミラー10の光軸Lに対する回転軸の向きを変更することができる。その結果、干渉縞の向きを変えることができる。
In the present embodiment, the direction of the rotation axis of the
本実施形態に係る干渉対物レンズ1は、以上のような構成となっているので、傾角ステージを使用することなく所望の方向に干渉縞を発生させることができる。また、干渉対物レンズ1のみで干渉縞を発生させる操作を完結することができる。 Since the interference objective lens 1 according to the present embodiment is configured as described above, interference fringes can be generated in a desired direction without using an inclination stage. Further, the operation for generating the interference fringes can be completed only by the interference objective lens 1.
なお、本実施形態においては主鏡筒28に保持された対物レンズ系13を3つのレンズとしたが、レンズの数および保持位置はこれに限定されるものではない。また、本実施形態では参照ミラー10を光軸Lに直交する平面に対して所定の方向および所定の方向と反対方向に傾けることができるが、何れか一方の方向に傾けることができれば干渉縞を発生させることができる。また、本実施形態においては、干渉部鏡筒19のねじ82および外筒52のねじ91の回転操作はドライバーで行っているが、それぞれのねじと一体に回転用つまみを形成しても良い。
In the present embodiment, the
また、本実施形態においては、ゴム球76を用いたが、バネ等の弾性部材でも良い。更に、弾性部材を用いず、保持枠25の角度調整をクリックストップ機構を用い、各角度について機械的に位置決めさせる機構でも良い。
In the present embodiment, the
このように、本発明の構成は本実施形態に限定されるものではなく、適宜変更が可能である。 Thus, the configuration of the present invention is not limited to this embodiment, and can be changed as appropriate.
1 ミロー型干渉対物レンズ
4 標本面
7 ハーフミラー
10 参照ミラー
10a ミラー面
19 干渉部鏡筒
19a 円筒部
19b 拡径部
22 (ハーフミラーの)保持枠
25 (参照ミラーの)保持枠
28 主鏡筒
28a 小径部
28b 大径部
31 鍔部
34 段部
37 雄ねじ
46 取付け部
52 外筒
55 V字溝
58 鋼球
61 周方向溝
61a 溝面
64 ハーフミラー固定部
67 参照ミラー収容部
70 環状壁
73 凹部
76 ゴム球
79 ねじ孔
82 ねじ
85 ウエーブワッシャ
88 ねじ孔
1 Millo-type interference objective lens 4 Sample surface
7 Half mirror
10 Reference mirror
10a Mirror surface
19 Interference tube
19a Cylindrical part
19b Expanded part
22 (half mirror) holding frame
25 Holding frame (of reference mirror)
28 Main tube
28a
31 Buttocks
34 steps
37 Male thread
46 Mounting
55 V-shaped
61 Circumferential groove
61a Groove surface
64 Half
70 annular wall
73 recess
76
82 screws
85
Claims (8)
標本面と前記対物レンズ系の中の先端部との間に配置され、前記対物レンズ系から出射された照明光を分割し、一方は前記標本面とは異なる方向に反射し、他方は前記標本面の方に透過する光路分割手段と、
前記光路分割手段と前記対物レンズ系の先端部との間に配置され、前記光路分割手段によって反射された前記光と、前記光路分割手段を透過し前記標本面で反射された光とが、前記光路分割手段で合さるように前記光路分割手段によって反射された前記光を反射する参照ミラーと、
前記対物レンズ系の光軸と直角に交わる平面に対する前記参照ミラーの角度を変更する角度変更部とを備えていることを特徴とする干渉対物レンズ。 An objective lens system;
Arranged between the sample surface and the tip of the objective lens system, the illumination light emitted from the objective lens system is divided, one of which is reflected in a direction different from the sample surface, and the other is the sample An optical path dividing means that transmits toward the surface;
The light that is disposed between the optical path splitting means and the tip of the objective lens system, is reflected by the optical path splitting means, and the light that is transmitted through the optical path splitting means and reflected by the sample surface is A reference mirror that reflects the light reflected by the optical path dividing means so as to be combined by the optical path dividing means;
An interference objective lens, comprising: an angle changing unit that changes an angle of the reference mirror with respect to a plane perpendicular to the optical axis of the objective lens system.
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-
2009
- 2009-10-13 JP JP2009236473A patent/JP2011085655A/en not_active Withdrawn
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