JP2011084990A - 発光枕木 - Google Patents
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Abstract
【課題】 鉄道上での枕木交換などの夜間作業時の危険を低減するために、給電源のない場所でも、列車の通過する振動を光エネルギーに変換することにより発光し、夜間の保線作業のための照明灯の代替としうる発光枕木を提供する。
【解決手段】 発光枕木1は、枕木本体2と、枕木本体2に設けられて振動を電気エネルギーに変換する発電装置4と、発電装置4で得られた電気エネルギーを蓄える蓄電池5と、枕木本体2の上面に設けられて蓄電池5からの電力供給を受けて発光する少なくとも1つのLED6とを備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】 発光枕木1は、枕木本体2と、枕木本体2に設けられて振動を電気エネルギーに変換する発電装置4と、発電装置4で得られた電気エネルギーを蓄える蓄電池5と、枕木本体2の上面に設けられて蓄電池5からの電力供給を受けて発光する少なくとも1つのLED6とを備えている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、鉄道軌道に用いられる枕木に関し、特に、枕木交換などの夜間作業時の安全性向上に寄与できる発光枕木に関するものである。
近年、防犯灯や道路灯などの照明器具は、水銀灯からメタルハライドランプや、高圧ナトリウムランプが主流となっている。特に高圧ナトリウムランプは、省電力化を目的に低ワットで高効率の光源が開発され、それを光源とした照明灯が用いられるようになっている。
しかし、これらの照明灯が設置されている場所は、給電設備が満足なところであるのに対し、保線作業を必要とする場所では、給電設備も設置されていない箇所が多く、その改善が望まれている。例えば、夜間の枕木取替え作業時などでは、特に橋梁部分の枕木取替えなどで足元が暗く、作業に危険が伴っていた。
そこで本発明は、このような鉄道上での枕木交換などの夜間作業時の危険を低減するために、給電源のない場所でも、列車の通過する振動を光エネルギーに変換することにより発光し、夜間の保線作業のための照明灯の代替としうる発光枕木を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための請求項1の発明による発光枕木は、レールを支持する枕木本体と、枕木本体に設けられて振動を電気エネルギーに変換する発電装置と、発電装置で得られた電気エネルギーを蓄える蓄電池と、枕木本体の上面に設けられて蓄電池からの電力供給を受けて発光する少なくとも1つの発光素子とを備えていることを特徴とするものである。
この発明の発光枕木は、例えば橋梁部分に配置されている複数の枕木の一部または全部をこれに置き換えることによって、夜間の保線作業のための照明灯の代替えとしうる。
この発明の発光枕木は、例えば橋梁部分に配置されている複数の枕木の一部または全部をこれに置き換えることによって、夜間の保線作業のための照明灯の代替えとしうる。
発電装置は、枕木本体のレールに接しない上面、側面、及び直接路盤に接しない底面の少なくともいずれか一部に設けられる。枕木本体は、一般に使用されている横枕木をそのまま使用して、その端部を発電装置設置部とすればよい。枕木本体は、両端よりも内側で下から鋼桁に支持され、上面にレールが支持されることで、両端が自由端の片持ちになっており、端部での振動が大きいものとなっている。枕木本体は、例えば、切欠き部を入れるなどして、発電装置設置部における振動エネルギーが大きくなるような形状とすることもできる。
発電装置において、振動を電気エネルギーに変換する変換素子としては、圧電素子、電場応答性高分子などが使用される。発光素子としては、例えばLEDが使用される。発光素子は、枕木本体の上面であって各端部のレールよりも外側にある位置に少なくとも1つずつ配置されることが好ましい。発電装置を構成する圧電素子又は電場応答性高分子の設置位置は、枕木本体の上面であってもよく、下面であってもよく、側面であってもよい。
一般にLEDを初めとする発光素子は、電圧が低い間は電圧を上げていってもほとんど電流が増えず、発光もしない。ある電圧を越えると電圧上昇に対する電流の増え方が急になり、電流量に応じて光を発するようになる。したがって、所望の電圧を得るために、例えば圧電素子を使用する発電装置では、圧電素子を複数使用して、振動により得られた電圧が直列になるように配置することが好ましい。出力電流自体は、発電装置からのエネルギーにより決まる。
発電装置で得られる電気エネルギーは、昼間のうちに蓄電池に蓄えられ、夜間作業時には、発光素子がこの蓄電池からの電力供給によって発光させられる。
請求項1の発明によると、列車がレール上を通行するのに伴って枕木本体に生じる振動が発電装置によって電気エネルギーに変換され、この電気エネルギーを使用して発光素子を発光させ、この発光素子を夜間照明用の光源として利用する。
請求項2の発明は、前記枕木本体が樹脂によって成形されることを特徴とする請求項1に記載の発光枕木である。
枕木本体は、繊維強化硬質樹脂発泡体を素材とする合成木材で成されるのがより好ましい。
発泡樹脂の種類としては、例えば、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ビニルエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂などの熱硬化樹脂であって硬質のものや、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂等が好適に使用される。なお、樹脂には固体の充填材が混合されていてもよいし、補強繊維で補強されていても構わない。即ち、発泡樹脂中に、圧縮強度の向上や低コスト化を図るために、炭酸カルシウム、石膏、タルク、水酸化アルミニウム、クレーなどの無機充填材や、シラスバルーン、パーライト、ガラスバルーン等の軽量骨材が添加されても良い。板材の硬質樹脂発泡材を補強する繊維としては、例えば、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維、セラミック繊維などの無機質繊維や、芳香族ポリアミド繊維等の合成繊維や天然繊維等の有機質繊維の何れかであればよいが、強度や経済性の面からガラス繊維が適している。繊維の形態は、ヤーン、クロス、ロービング、ロービングクロス、クロスマット等の長繊維形態のものが好適であり、必要に応じてチップ、ミドルファイバー等の短繊維やシラスバルーン等の中空充填材を併用しても良い。ガラス繊維としては、ガラスロービング、ガラスロービングクロス、ガラスマット、コンティニュアスストランドマット等の形態のものが挙げられる。この繊維は単独で使用しても良いし、2層以上積層して使用しても良く、また、長繊維と短繊維を混ぜて使用しても良い。最も好適な材料としては硬質ウレタン樹脂を長手方向へ引き揃えられたガラス長繊維で補強した発泡体である。
本発明の発光枕木では、枕木本体が樹脂によって成形されるため、木製の枕木を用いる場合より耐用年数を長くすることができる。また、コンクリート製の枕木に比べて弾性率が小さいため振動エネルギーへの変換が容易で、発電効率も高い。枕木本体を樹脂製とすると、端部での振動を大きくするための形状に成形することが容易となるので、切欠き部を入れるなどして、発電効果を高めることもできる。
請求項3の発明は、前記発電装置が、圧電素子からなることを特徴とする請求項1または2に記載の発光枕木である。
圧電素子には、水晶・ロシェル塩・チタン酸バリウム等の任意の結晶が使用される。
本発明の発光枕木では、発電装置に圧電素子を使用することにより無駄であった枕木振動を活用して発電する事ができると共に、外部に伝わる振動も減少させることが出来る。本発明の発光枕木では、振動を効率良く圧電素子に作用させることができるため、発電効率が良い。
請求項4の発明は、前記発電装置が、電場応答性高分子からなることを特徴とする請求項1または2に記載の枕木である。
本発明の発光枕木では、発電装置に電場応答性高分子を用いるため、無駄であった枕木振動を活用して発電する事ができると共に、外部に伝わる振動も減少させることが出来る。本発明の発光枕木では、振動を効率的に電場応答性高分子に作用させて、効率の高い発電を行う事が出来る。
電場応答性高分子は、人工筋肉とも称せられており、通常は、誘電性エラストマーに電圧を印加して、これを伸縮させる形態で使用されるが、この発明では、電極間に挟まれた誘電性エラストマーに電極間方向に圧縮歪みを発生させる事により電圧が生じる形態で使用される。電場応答性高分子は、ゴム状の薄い高分子膜を伸び縮み可能な電極で挟んだ構造で、電極間に電位差を与えると、両方の電極が引き合い、その結果、高分子膜が厚さ方向に収縮し、面方向に伸縮する。これを発電用として使用する形態は、圧電素子と類似しているが、誘電性エラストマーの方が大きな歪みにより発電する特徴を有している。誘電性エラストマーとしては、シリコンやアクリル、ウレタンのエラストマーなどが使用される。
本発明の発光枕木は、レールを支持する枕木本体と、枕木本体に設けられて振動を電気エネルギーに変換する発電装置と、発電装置で得られた電気エネルギを蓄える蓄電池と、枕木本体の上面に設けられて蓄電池からの電力供給を受けて発光する少なくとも1つの発光素子とを備えているので、給電源のない場所でも、列車の通過する振動を光エネルギーに変換することにより発光し、夜間の保線作業のための照明灯の代替としうる。
以下、図面を参照して、この発明の実施形態について説明する。
図1および図2は、本発明による発光枕木(1)を示しており、発光枕木(1)は、レール(7)を支持する枕木本体(2)と、枕木本体(2)のレール支持部外側の発電装置設置部(3)に設けられて振動を電気エネルギーに変換する発電装置(4)と、発電装置(4)で得られた電気エネルギーを蓄える蓄電池(5)と、枕木本体(2)の上面に設けられて蓄電池(5)からの電力供給を受けて発光する少なくとも1つのLED(発光素子)(6)とを備えている。
枕木本体(2)は、繊維強化硬質樹脂発泡体を素材とする合成木材で形成されており、その形状は、通常使用されているものと同じ形状で、必要に応じて、発電装置(4)設置のための凹所などが設けられたものとされる。繊維強化硬質樹脂発泡体としては、例えば、商品名「エスロンネオランバー FFU」積水化学工業株式会社製が適している。
レール(7)は、従来周知のレール締結用タイプレートや板バネ式締結装置等のレール支持部材(8)によって、枕木本体(2)の適宜の位置に固定される。
発電装置設置部(3)としては、振動が大きい枕木本体(2)の各端部が使用されている。
発電装置(4)は、振動エネルギーを電力エネルギーに変換するもので、圧力又は振動を加えることによってこれに応じた電力を取り出すことのできる性質を持つ1又は複数の変換素子を有している。変換素子としては、圧電素子、電場応答性高分子などが使用される。
発電装置(4)は、リード線(9)を介して蓄電池(5)に接続されており、発電装置(4)で得られた電気エネルギーは、まず、蓄電池(5)に蓄えられてから、リード線(10)を介してLED(6)に供給されるようになされている。LED(6)は、固有の閾値を越えた電圧がかかると発光するので、発電装置(4)の変換素子の仕様、配置位置および数などは、予め必要な電圧となるように設定される。
上記発光枕木(1)によると、列車の通行などにより、レール(7)から枕木本体(2)に振動が伝わった際に、発電装置設置部(3)が上下方向に振幅の大きな振動を行う。そのことにより、発電装置(4)に大きな振動が伝わり、同じ振動で発電量の大きな効率のよい発電を行うことができる。そして、列車がレール(7)上を通行することで生じる枕木本体(2)の振動が電気エネルギーに変換され、この電気エネルギーが蓄電池(5)に蓄えられて、夜間作業時にLED(6)の発光に使用される。
例えば橋梁では、給電設備も設置されていない箇所が多く、照明灯の設置が困難であったが、上記発光枕木(1)を使用することで、夜間の保線作業のための照明灯の代替とすることができる。
なお、発電装置設置部(3)は、切欠き部を設けるなどして、振動が大きくなる形状としてもよい。発電装置(4)は、枕木本体(2)の下面または側面に設けてもよく、枕木本体(2)の端部に限定されるものでもない。要は、枕木本体(2)の振動が発電装置(4)に伝達されればよい。蓄電池(5)は、発電装置(4)の設置位置に対応させて適宜な位置に設置すればよく、発電装置(4)に隣り合うように枕木本体(2)の同じ面に配置してもよいし、枕木本体(2)の発電装置(4)の配置面とは異なる面に配置してもよい。また、発電装置(4)は、任意に取り付け、または取り外し可能であり、変換素子は、複数取り付けてもよく、その配置位置や数は、発電量等に応じて任意に変更してよい。
(1) 発光枕木
(2) 枕木本体
(4) 発電装置
(5) 蓄電池
(6) LED(発光素子)
(7) レール
(2) 枕木本体
(4) 発電装置
(5) 蓄電池
(6) LED(発光素子)
(7) レール
Claims (4)
- レールを支持する枕木本体と、枕木本体に設けられて振動を電気エネルギーに変換する発電装置と、発電装置で得られた電気エネルギーを蓄える蓄電池と、枕木本体の上面に設けられて蓄電池からの電力供給を受けて発光する少なくとも1つの発光素子とを備えていることを特徴とする発光枕木。
- 前記枕木本体が樹脂によって成形されることを特徴とする請求項1に記載の発光枕木。
- 前記発電装置が、圧電素子からなることを特徴とする請求項1または2に記載の発光枕木。
- 前記発電装置が、電場応答性高分子からなることを特徴とする請求項1または2に記載の発光枕木。
Priority Applications (1)
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JP2009240515A JP2011084990A (ja) | 2009-10-19 | 2009-10-19 | 発光枕木 |
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JP2009240515A Withdrawn JP2011084990A (ja) | 2009-10-19 | 2009-10-19 | 発光枕木 |
Country Status (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US20110261558A1 (en) * | 2010-04-21 | 2011-10-27 | Forster Trading Associates, LLC | System for use in illumination of railway feature |
JP2016507016A (ja) * | 2013-01-14 | 2016-03-07 | グリーンレイル エス.アール.エル. | 複合鉄道枕木 |
KR101670600B1 (ko) * | 2015-07-03 | 2016-10-28 | 김준수 | 진동저감형 하베스트 발광침목 |
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2009
- 2009-10-19 JP JP2009240515A patent/JP2011084990A/ja not_active Withdrawn
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US8529107B2 (en) * | 2010-04-21 | 2013-09-10 | Tripsplusone, Inc. | System for use in illumination of railway feature |
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