JP2011083355A - 洗濯物の乾燥システム - Google Patents
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【課題】住宅に使用される洗濯物を戸外で乾燥させるシステムにおいて、日照が期待できない場合や湿度が高いといった戸外の環境条件であっても洗濯物を効率的に乾燥できる洗濯物の乾燥システムを提供することを目的とする。
【解決手段】戸外1に位置する物干し空間2において、物干し空間2には乾燥目的の洗濯物4と空気を循環させる送風手段としてのクロスフローファン9を有する送風ユニット7とを備え、送風ユニット7から吹出される気流が洗濯物4にあたるように送風ユニット7を配置したことにより、戸外1に干された洗濯物4に対して気流を確実に当てることができるので、自然乾燥だけでは洗濯物4が乾燥しにくい日照や外風の不足するような戸外1の環境条件であっても、効率的に洗濯物4を乾燥できるという洗濯物の乾燥システムが得られる。
【選択図】図1
【解決手段】戸外1に位置する物干し空間2において、物干し空間2には乾燥目的の洗濯物4と空気を循環させる送風手段としてのクロスフローファン9を有する送風ユニット7とを備え、送風ユニット7から吹出される気流が洗濯物4にあたるように送風ユニット7を配置したことにより、戸外1に干された洗濯物4に対して気流を確実に当てることができるので、自然乾燥だけでは洗濯物4が乾燥しにくい日照や外風の不足するような戸外1の環境条件であっても、効率的に洗濯物4を乾燥できるという洗濯物の乾燥システムが得られる。
【選択図】図1
Description
本発明は、洗濯物を戸外で乾燥させる装置に関するものである。
近年、ライフスタイルの変化により一般家庭における洗濯物の量が増えており、天候の良し悪しに関わらず毎日洗濯を実施する家庭が一般化してきている。また、有職主婦の増加に伴い、夜間に洗濯を実施し夜間から洗濯物を乾燥させるといった一日の中で洗濯を実施する時間帯も多様化してきている。このような洗濯に関わる生活の変化から、洗濯物が乾きにくい戸外環境であっても洗濯を確実に乾燥させたいといった要望が多くなってきている。
従来、洗濯物を戸外で乾燥させる方法としては、物干し竿を戸外に位置する物干し空間としてのベランダに備え、洗濯物を物干し竿に吊り干すことで天日や外風に当てることにより洗濯物を乾燥させることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図6に示すように、ベランダ101に物干し竿支持手段102が固定され、物干し竿支持手段102により洗濯物(図示せず)が吊り下げられた物干し竿(図示せず)を支持することにより、洗濯物を吊り干すことにより天日や自然風に当てることで洗濯物の乾燥を行っていた。
このような従来の洗濯を乾燥させる方法を用い、夜間に洗濯物を戸外に干すと夜間放射といわれる天空から受ける冷放射の影響により、洗濯物が冷却され洗濯物の表面温度が周囲空気温度より低下することとなり、洗濯物が乾きにくくなるといった課題がある。
また、戸外空気の条件によっては洗濯物の表面温度が戸外空気の露点温度を下回ることもあり、このような場合は空気中の水蒸気が凝縮し(一般的には夜露として認識されている)、洗濯物が湿気るといった課題がある。
同様に、日中であっても天候が曇天といったように日照が期待できない場合なども洗濯物が乾きにくいといった課題を有していた。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、日照が期待できない場合や湿度が高いといった戸外の環境条件であっても洗濯物を効率的に乾燥できる洗濯物の乾燥システムを提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明は、戸外に位置する物干し空間において、前記物干し空間には乾燥目的の洗濯物と空気を循環させる送風手段を有する送風ユニットとを備え、前記送風ユニットから吹出される気流が前記洗濯物にあたるように前記送風ユニットを配置したものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、戸外に位置する物干し空間において、物干し空間には乾燥目的の洗濯物と空気を循環させる送風手段を有する送風ユニットとを備え、送風ユニットから吹出される気流が洗濯物にあたるように送風ユニットを配置したことにより、戸外に干された洗濯物に対して気流を確実に当てることができるので、自然乾燥だけでは洗濯物が乾燥しにくい日照や外風の不足するような戸外の環境条件であっても、効率的に洗濯物を乾燥できるという効果を得ることができる。
本発明の請求項1記載の洗濯物の乾燥方法は、戸外に位置する物干し空間において、物干し空間には乾燥目的の洗濯物と空気を循環させる送風手段を有する送風ユニットとを備え、送風ユニットから吹出される気流が洗濯物にあたるように送風ユニットを配置した構成を有する。これにより、戸外に干された洗濯物に対して気流を確実に当てることができるので、日照や外風のない場合であっても洗濯物を効率的に乾燥できるという効果を奏する。
また、物干し空間に洗濯物を吊り下げる為の物干し竿を備え、送風ユニットはスリット形状の吹出口を備え、吹出口の長手方向と物干し竿の軸方向とが略平行となるよう送風ユニットと物干し竿とを配置した構成にしてもよい。これにより、吹出口と物干し竿との距離がいずれの位置でも均等となり、吹出口から吹出される気流が物干し竿に吊るされた洗濯物に対して満遍なく当たることとなり、洗濯物の乾きムラを発生させずに洗濯物が多量の場合であっても均等に乾燥させることができるという効果を奏する。
また、物干し空間に物干し竿を支持する為の竿支持具を備え、送風ユニットの長手方向の両脇近傍に竿支持具が固定するという構成にしてもよい。これにより、竿支持具で挟まれた空間を中心に洗濯物が吊り干されることととなり、送風ユニット7から吹き出される気流が確実に洗濯物4にあたり、洗濯物4の乾燥を促進することができるという効果を奏する。
また、送風ユニットに風速検知手段を備えた構成にしてもよい。これにより、風速検知手段により物干し空間における自然風の大小検知をおこない、一定以上の自然風がある場合は送風手段を停止させ無駄な運転を削減することにより電力消費の省エネルギー化を図れるという効果を奏する。
また、送風ユニットに湿度検知手段を備えた構成にしてもよい。これにより、湿度検知手段の検知湿度に基づき物干し空間における空気の乾燥状態を検知することにより、送風手段を停止させ無駄な運転を削減することにより電力消費の省エネルギー化を図れるという効果を奏する。
また、送風ユニットにタイマー手段を備えた構成にしてもよい。これにより、天候や時間の変化や予測に基づいた使用者の感覚に合致した運転をすることできるという効果を奏する。
また、送風ユニットに日射検知手段を備えた構成にしてもよい。これにより、日射検知手段により物干し空間における太陽放射に基づく日射の有無の検知をおこない、一定以上の日射がある場合は送風手段を停止させ無駄な運転を削減することにより電力消費の省エネルギー化を図ることができるという効果を奏する。
また、物干し空間の上空を屋根で覆い、送風ユニットを屋根の物干し空間側に配置した構成にしてもよい。これにより、送風ユニットに対する雨がかりを防止でき、送風ユニットに防滴処理を施す必要がなくなるので送風ユニットのイニシャルコストを低減できるという効果を奏する。
また、物干し竿の軸方向に垂直となる仮想平面上において、屋根の軒端と物干し竿とを結んだ仮想直線に接触しないように送風ユニットを配置した構成にしてもよい。これにより、洗濯物に対して送風ユニット自身の日影が形成されないので、日射と気流との双方で洗濯物の乾燥を促進することができるという効果を奏する。
また、屋根の連続した軒端で形成される直線と吹出口の長手方向とが略平行となるよう送風ユニットを配置した構成にしてもよい。これにより、太陽からの日射が物干し竿に吊るされた複数の洗濯物に対して満遍なく当たることなり、複数の洗濯物に対しても満遍なく乾燥させることができるという効果を奏する。
また、送風ユニットには気流の方向を変更できる風向制御手段を備え、送風手段の気流を洗濯物へ当てずに戸外側へ吹きだす構成にしてもよい。これにより、送風ユニットから吹出される気流によるエアーカーテン効果により、物干し空間に吊り干された洗濯物が雨に濡れることを防止できるという効果を奏する。
また、送風ユニットを屋根の軒端に設置した構成にしてもよい。これにより、屋根の軒端近くから気流を戸外へ吹き出すことにより、更に確実に洗濯物に雨がかからないようにできるという効果を奏する。
また、送風ユニットに降雨検知手段を備えた構成にしてもよい。これにより、降雨の有無に応じて送風ユニットを自動的に運転制御することにより、洗濯物を外干ししている場合において突然の降雨があった場合でも、雨で洗濯物が濡れることを防止できるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における洗濯物の乾燥システムの断面を示す構成図である。図2は本発明の実施の形態における洗濯物の乾燥システムの平面を示す構成図である。
図1は、本発明の実施の形態1における洗濯物の乾燥システムの断面を示す構成図である。図2は本発明の実施の形態における洗濯物の乾燥システムの平面を示す構成図である。
図1に示すように、戸外1に位置する物干し空間2には物干し竿3が設置され、物干し竿3には乾燥を目的とした洗濯物4が吊り干されている。物干し空間2の定義としては洗濯物4を干す為の空間であり、実施の形態1では建物の外壁5と腰壁6で挟まれた空間を物干し空間2と位置づけている。
そして、腰壁6には、物干し空間2の空気を循環させる送風ユニット7が備えられている。送風ユニット7は吸込口8と送風手段としてのクロスフローファン9と吹出口10とが連通する構成となっており、吸込口8.から物干し空間2の空気を吸込み、クロスフローファン9で加圧送風され、吹出口10から物干し空間2へ気流が吹出される。また、吸込口8には物干し空間2から空気と共に流入される埃を除去するためのフィルター11が備えられている。
送風ユニット7から吹出された気流が洗濯物4にあたるように送風ユニット7が配置されており、送風ユニット7には若干の風向を変化させることができるルーバー(図示せず)などが備えられても良い。
また、送風ユニット7の吸込口8から吹出口10の風路内には物干し空間2の湿度を検知する湿度検知手段としての湿度センサ12が備えられており、吸込口8から吸い込まれた物干し空間2の空気湿度を検知して、湿度センサ12の検知湿度に基づき物干し空間2における空気の乾燥状態が分かるので、送風手段としてのクロスフローファン9を停止させ無駄な運転を削減することにより電力消費の省エネルギー化を図ることができる。
上記構成によれば、曇天時や夜間といったように、天日が期待できない場合や外風のない場合であっても、送風ユニットを動作させることにより戸外に干された洗濯物に対して気流を確実に当てることができるので、日照や外風のない場合であっても洗濯物を効率的に乾燥できる。
なお、湿度センサ12の検知湿度として相対湿度で70%程度を閾値とし、例えば、相対湿度で70%以下となった場合には送風手段としてのクロスフローファン9を停止させる。
また、晴天時などのように天候の良い期間では従来の屋外干しと同様に、天日や屋外の風を利用して洗濯物を乾燥できるが、更に短時間で洗濯物を乾燥させたい場合にも、送風ユニットを動作させることが効果的となる。
なお、物干し竿3は洗濯物4を吊り干す機能を有していればよく、例えば物干しロープや天井から吊り下げられた物干しフック等で代用してもよく、その作用効果に差異を生じない。
図2に示すように、腰壁6に備えられた送風ユニット7の両脇近傍に、物干し竿3を支持するための竿支持具13a、13bが腰壁6に固定されている。また、送風ユニット7に備えられている吹出口10の開口形状はスリット形状であり、吹出口10のスリット形状に対する長手方向(A−A´)が物干し竿3の軸方向(B−B´)と略平行となるように配置されている。
上記構成によれば、吹出口10と物干し竿3との距離がいずれの位置でも均等となり、吹出口10から吹出される気流が物干し竿3に吊るされた洗濯物4に対して満遍なく当たることとなり、洗濯物4の乾きムラを発生させずに洗濯物4が多量の場合であっても均等に乾燥させることができる。
また、竿支持具13a、竿支持具13bで挟まれた間に物干し竿3が必然的に備えられることから、竿支持具13a、竿支持具13bで挟まれた空間を中心に洗濯物4が吊り干されることととなり、送風ユニット7から吹き出される気流が確実に洗濯物4にあたり、洗濯物4の乾燥を促進することができる。
また、図2に示すように、送風ユニット7の上面には、物干し空間2における風速を検知する風速検知手段としての風速センサ14が備えられている。風速センサ14は物干し空間2における自然風を適切に検知できるように、送風ユニット7の上面から露出する形で備えられている。また、風速センサ14のセンサ部を保護する目的で、風速センサ14の周囲には通風が可能な保護スリットが備えられている。風速センサ14は物干し空間2における自然風を検知することにより、洗濯物が乾き難い状況を検知することができる。
上記構成によれば、風速検知手段としての風速センサ14により物干し空間2における自然風の大小検知をおこない、一定以上の自然風、例えば風速0.5m/s以上を検知した場合は送風手段としてのクロスフローファン9を停止させ無駄な運転を削減することにより電力消費の省エネルギー化を図ることができる。
なお、風速センサ14は物干し空間2における風速を適切に検知できる位置に備えられればよく、例えば送風ユニット7と離れた場所に設けられても良い。
また、図2に示すように、送風ユニット7の上面には、物干し空間2における日射の有無を検知する日射検知手段としての赤外線センサ15が備えられている。赤外線センサ15は日射の有無を検知することにより夜間と昼間の判別や、晴天と曇天の判断といったように、洗濯物が乾き難い日射環境を検知することができる。
上記構成によれば、日射検知手段としての赤外線センサ15により物干し空間2における太陽放射に基づく日射の有無の検知をおこない、一定以上の日射がある場合は送風手段としてのクロスフローファン9を停止させ無駄な運転を削減することにより電力消費の省エネルギー化を図ることができる。
なお、赤外線センサ15は物干し空間2における日射を適切に検知できる位置に備えられればよく、例えば送風ユニット7と離れた場所に設けられても良い。
また、図2に示すように、送風ユニット7には任意の時間設定に基づいてクロスフローファン9を停止させることができるタイマー手段としてタイマー操作部16が備えられており、タイマー操作部16では使用者が運転時間を任意に設定できる。例えば、設定時間の経過後にクロスフローファン9を自動的に停止させたり、設定時間の経過後にクロスフローファン9を自動的に運転開始させたりすることができ、天候や時間の変化や予測に基づいた使用者の感覚に合致した運転をすることができる。
なお、ここで述べている戸外の定義としては、建物の外すべての空間としており、壁床天井の各面が建築構造物で覆われていない空間も含んでいる。例えば戸外に位置する物干し空間しては、集合住宅で見られるようなベランダや、戸建て住宅に備えられるバルコニーや軒下空間、そして天空のみが屋外に開放されているような坪庭や中庭と呼ばれている空間などである。
(実施の形態2)
図3および図4において、実施の形態1と同様の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図3および図4において、実施の形態1と同様の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図3は、本発明の実施の形態2における洗濯物の乾燥システムの断面を示す構成図である。図4は本発明の実施の形態における洗濯物の乾燥システムの平面を示す構成図であり、床面から上方を仰ぎ見た図を示している。
図3に示すように、物干し空間2の天空が屋根17で覆われているとともに、送風ユニット7が屋根17の裏面である天井面18に備えられており、物干し竿3に吊り干された洗濯物4に対して上方から気流を吹き出すように送風ユニット7と物干し竿3が構成されている。
上記構成によれば、送風ユニット7に対する雨がかりを防止でき、送風ユニット7に防滴処理を施す必要がなくなるので送風ユニット7のイニシャルコストを低減することができる。
次に、各構成要素の相互の詳細な位置関係に関して説明をおこなう。
屋根17の軒端19に対する物干し竿3と送風ユニット7との相対位置関係に関して、図4に示した物干し竿3の軸方向(B−B´)に対して垂直となる仮想平面について、図3を用いることで説明を行う。
図3は、図4に示した物干し竿3の軸方向(B−B´)に対して垂直となる仮想平面において、送風ユニット7を含む断面図を示している。そして、屋根17の端部である軒端19と物干し竿3とを結んだ直線を仮想直線(C−C´)と定義する。そこで、前述したように送風ユニット7は天井面18に備えられており、かつ送風ユニット7は仮想直線(C−C´)に接触しない位置に配置されている。すなわち、送風ユニット7は必然的に仮想直線(C−C´)より上部に位置することとなる。
洗濯物4は物干し竿3の鉛直下部に吊り下がっているため、仮想直線(C−C´)より上部に送風ユニット7が位置することにより、洗濯物4に対する太陽からの日射を送風ユニット7自身で遮ることがなく、洗濯物4に対する送風ユニット7自身の日影を形成することがないといえる。
このような構成によれば、洗濯物4に対して送風ユニット7自身の日影が形成されないので、日射と気流との両方で洗濯物の乾燥を促進することができる。
また、図4に示すように、送風ユニット7に備えられている吹出口10の開口形状はスリット形状であり、吹出口10のスリット形状に対する長手方向(E−E´)が物干し竿3の軸方向(B−B´)と略平行となるように配置されている。また、屋根17の端部である軒端19で形成される直線(D−D´)と送風ユニット7の吹出口10の長手方向(E−E´)とが略平行となるよう送風ユニット7が天井面18に設置されている。
従って、物干し竿3の軸方向(B−B´)に対し、吹出口10のスリット形状に対する長手方向(E−E´)と軒端19で形成される直線(C−C´)とがいずれも略平行となっている為、吹出口10から吹出される気流が物干し竿3に吊るされた複数の洗濯物4に対して満遍なく当たるとともに、太陽からの日射も満遍なく当たることなり、いずれの洗濯物4に対しても日射と気流の双方の乾燥作用をほぼ均等に与えることとなり、複数の洗濯物4に対しても満遍なく乾燥させることができる。
(実施の形態3)
図5において、実施の形態1または実施の形態2と同様の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図5において、実施の形態1または実施の形態2と同様の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図5は、本発明の実施の形態3における洗濯物の乾燥システムの断面を示す構成図である。
図5に示すように、送風ユニット7の吹出口10には気流の方向を変更できる風向制御手段としての風向ルーバー20が備えられ、風向ルーバー20を動作させることにより吹出口から吹出される気流を、洗濯物4の方向と戸外1の方向へと風向の切り替えができるようになっている。ここで、風向ルーバー20を戸外1の方向へ風向の切り替えを行った場合としては、戸外1と物干し空間2との境界線である腰壁6を越えて戸外1へ吹出す方向であり、少なくとも物干し空間2に対して吹出さない方向である。
なお、風向ルーバー20はステッピングモータ(図示せず)により任意の角度に動作可能な構造となっている。
上記構成によれば、送風ユニット7から吹出される気流によるエアーカーテン効果により、物干し空間2に吹き込む雨がある降雨時であっても、物干し空間2に吊り干された洗濯物4が雨に濡れることを防止することができる。
また図5に示すように、送風ユニット7は屋根17の端部である軒端19の天井面18に設置されている。送風ユニット7が戸外1に対して最も近い位置に設置されており、送風ユニット7から吹出される気流の誘引効果が、物干し空間2に吹き込む雨に対して最も効果的に働くこととなる。
上記構成によれば、屋根17の軒端19近くから気流を戸外1へ吹き出すことにより、更に確実に洗濯物4に雨がかからないようにできる。
また図5に示すように、送風ユニット7に降雨検知手段21が備えられており、降雨の有無を判断することができる。降雨検知手段21により降雨を検知した場合には、風向ルーバー20を自動的に戸外1の方向へ風向の切り替えをおこない、エアーカーテン効果により、物干し空間2に吊り干された洗濯物4が雨に濡れることを防止することができる。
上記構成によれば、降雨の有無に応じて送風ユニット7を自動的に運転制御することにより、洗濯物4を外干ししている場合において突然の降雨があった場合でも、雨で洗濯物4が濡れることを防止することが可能となる。
本発明にかかる洗濯物の乾燥システムは、戸外における洗濯物の吊り干し乾燥において戸外の環境条件にかかわらず洗濯物の乾燥を可能とするものであるので、住宅のベランダやバルコニーや軒下空間、そして坪庭や中庭などに使用される乾燥システム等として有用である。
1 戸外
2 物干し空間
3 物干し竿
4 洗濯物
7 送風ユニット
9 クロスフローファン
10 吹出口
12 湿度センサ
13a、13b 竿支持具
14 風速センサ
15 赤外線センサ
16 タイマー操作部
17 屋根
18 天井面
19 軒端
2 物干し空間
3 物干し竿
4 洗濯物
7 送風ユニット
9 クロスフローファン
10 吹出口
12 湿度センサ
13a、13b 竿支持具
14 風速センサ
15 赤外線センサ
16 タイマー操作部
17 屋根
18 天井面
19 軒端
Claims (13)
- 戸外に位置する物干し空間において、前記物干し空間には乾燥目的の洗濯物と空気を循環させる送風手段を有する送風ユニットとを備え、前記送風ユニットから吹出される気流が前記洗濯物にあたるように前記送風ユニットを配置することを特徴とする洗濯物の乾燥システム。
- 上記物干し空間に洗濯物を吊り下げる為の物干し竿を備え、上記送風ユニットはスリット形状の吹出口を備え、前記吹出口の長手方向と上記物干し竿の軸方向とが略平行となるよう前記送風ユニットと前記物干し竿とを配置することを特徴とする請求項1記載の洗濯物の乾燥システム。
- 上記物干し空間に上記物干し竿を支持する為の竿支持具を備え、前記送風ユニットの長手方向の両脇近傍に前記竿支持具が固定されていることを特徴とする請求項2記載の洗濯物の乾燥システム。
- 上記送風ユニットに風速検知手段を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の洗濯物の乾燥システム。
- 上記送風ユニットに湿度検知手段を備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の洗濯物の乾燥システム。
- 上記送風ユニットにタイマー手段を備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の洗濯物の乾燥システム。
- 上記送風ユニットに日射検知手段を備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の洗濯物の乾燥システム。
- 上記物干し空間の上空を屋根で覆い、上記送風ユニットを前記屋根の物干し空間側に配置したことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の洗濯物の乾燥システム。
- 上記物干し竿の軸方向に垂直となる仮想平面上において、上記屋根の軒端と上記物干し竿とを結んだ仮想直線に接触しないように上記送風ユニットを配置したことを特徴とする請求項8記載の洗濯物の乾燥システム。
- 上記屋根の連続した軒端で形成される直線と前記吹出口の長手方向とが略平行となるよう前記送風ユニットを配置したことを特徴とする請求項8記載の洗濯物の乾燥システム。
- 上記送風ユニットには気流の方向を変更できる風向制御手段を備え、前記送風手段の気流を洗濯物へ当てずに戸外側へ吹きだすことを特徴とする請求項10記載の洗濯物の乾燥システム。
- 上記送風ユニットを上記屋根の軒端に設置したことを特徴とする。
- 上記送風ユニットに降雨検知手段を備えたことを特徴とする請求項12記載の洗濯物の乾燥システム。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013090649A (ja) * | 2011-10-24 | 2013-05-16 | Panasonic Corp | 乾燥物干し装置 |
JP2016157797A (ja) * | 2015-02-24 | 2016-09-01 | Necプラットフォームズ株式会社 | 電子装置、送風制御方法および送風制御プログラム |
JP2020043939A (ja) * | 2018-09-17 | 2020-03-26 | 精太 谷垣 | 洗濯物 生乾き臭抑制装置 |
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2009
- 2009-10-14 JP JP2009236951A patent/JP2011083355A/ja active Pending
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