JP2011083163A - インターリーブ型スイッチング電源 - Google Patents

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Abstract

【課題】配線パターンの断線等の異常状態が発生した場合に、スイッチング電源の特徴を損なうことなく、一方のコンバータのみが動作するような状態で生じる電源の発熱等を防止する。
【解決手段】商用電源を整流する整流回路と、整流回路の出力をそれぞれ昇圧チョッピングするマスター側およびスレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータとからなるインターリーブ型スイッチング電源において、マスター側およびスレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータのいずれかが、異常状態により動作を停止した場合に、もう一方の臨界型昇圧チョッピングコンバータの動作を停止させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、マスター側スイッチングコンバータとスレーブ側スイッチングコンバータとからなるインターリーブ型スイッチング電源について、特に、パターンの断線等の異常状態が発生した場合であっても、電源の発熱等を防止するインターリーブ型スイッチング電源に関する。
従来のインターリーブ型スイッチング電源としては、特許文献1に示されるようなものが知られている。
具体的には、図12に示すように、コンバータ電源回路100は、交流電源101を整流する全波整流器102と、全波整流器102の出力を平滑化するローパスフィルタ103とを備える。ローパスフィルタ103は、全波整流器102の出力端に直列に接続されたチョークコイル104とこのチョークコイル104の両端と基準電位点(接地点)との間にそれぞれ接続されたコンデンサ105、106とで構成される。
ローパスフィルタ103の出力は、チョッパ回路群107に接続される。チョッパ回路群107は、例えば、並列に接続された4個のチョッパ回路108、109、110、111で構成され、各チョッパ回路108〜111は全く同一の回路として構成されている。
すなわち、チョッパ回路は、ローパスフィルタ103の出力端に直列に接続されたチョークコイルL(1〜4)とこのチョークコイルLにアノードが接続された順方向ダイオードD(1〜4)の直列接続と、チョークコイルLとダイオードDの接続点と基準電位点との間にそのドレイン−ソース間が接続されたスイッチングトランジスタ(FET:Field Effect Transistor)Q(1〜4)からなる。
各チョッパ回路108〜111のダイオードD1〜D4のカソードは、平滑コンデンサ112と負荷113の並列接続を介して基準電位点に接続されている。
さらにまた、平滑コンデンサ112の端子電圧を検出する電圧検出部114が設けられ、平滑コンデンサ112の端子電圧と基準電圧Vrとの差を検出する。
電圧検出部114の検出結果は、制御回路115に供給され、制御回路115は、検出された差電圧値に基づいて駆動回路116を制御する。駆動回路116は、チョッパ回路108〜111のスイッチングトランジスタQ1〜Q4をオンオフさせる駆動信号を出力するもので、各スイッチングトランジスタQ1〜Q4は、電圧検出部114の検出結果に応じた所定のタイミングでオンオフが切換えられる。
駆動回路116から出力される駆動信号は、それぞれ同一周波数で位相のみが異なる信号であり、それによって各スイッチングトランジスタQ1〜Q4をオン期間が重ならないように駆動する。
さらに、平滑コンデンサ112の端子電圧が低ければ、全てのチョッパ回路108〜111が動作するように全てのスイッチングトランジスタQ1〜Q4を駆動し、平滑コンデンサ112の端子電圧が高くなれば、全てのチョッパ回路を動作させず、例えば3個のチョッパ回路のみを動作させたり、2個のチョッパ回路で対応するように駆動する。
各チョッパ回路108〜111の個々の回路自体は、周知の回路であり詳細な説明は省略するが、簡単に動作を説明すると、スイッチングトランジスタQ1〜Q4がオンの期間に、チョークコイルL1〜L4に蓄えられたエネルギーが、スイッチングトランジスタQ1〜Q4がオフになったときに、入力電圧に重畳されて平滑コンデンサ112に供給されるように動作するものである。
そして、従来は、こうした構成により、入力リップル電流の低減やコンバータ1つあたりの出力容量の低減を実現していた。
特開2006−187140号公報
しかしながら、マスター側スイッチングコンバータとスレーブ側スイッチングコンバータとからなるインターリーブ型スイッチング電源において、配線パターンの断線やICピンの破損、部品の破損等の異常状態が発生し、どちらか一方のコンバータのみが動作を継続するような場合、従来は、こうした状況を回避できなかったために、この種の電源の特徴である入力リップル電流の低減やコンバータ1つあたりの出力容量の低減といったメリットを生かした設計ができないという問題があった。
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、配線パターンの断線等の異常状態が発生した場合であっても、スイッチング電源の特徴を損なうことなく、電源の発熱等を防止するインターリーブ型スイッチング電源を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の事項を提案している。
(1)本発明は、商用電源を整流する整流回路と、前記整流回路の出力をそれぞれ昇圧チョッピングするマスター側およびスレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータとからなるインターリーブ型スイッチング電源において、前記マスター側およびスレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータのいずれかが、異常状態により動作を停止した場合に、もう一方の臨界型昇圧チョッピングコンバータの動作を停止させ、前記マスター側およびスレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータが、それぞれ制御巻線を備えるとともに、前記それぞれの制御巻線の電圧の積分値を加算した値と所定の閾値とを比較して、前記マスター側あるいはスレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータの動作の停止を判断する判断手段を備えたことを特徴とするインターリーブ型スイッチング電源を提案している。
この発明によれば、マスター側およびスレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータのいずれかが、異常状態により動作を停止した場合に、もう一方の臨界型昇圧チョッピングコンバータの動作を停止させる。したがって、もう一方の臨界型昇圧チョッピングコンバータが動作を続けることにより生じる電源の異常な発熱等を防止することができる。また、マスター側およびスレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータが、それぞれ制御巻線を備えるとともに、判断手段が、それぞれの制御巻線の電圧の積分値を加算した値と所定の閾値とを比較して、マスター側あるいはスレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータの動作の停止を判断する。つまり、マスター側およびスレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータがともに正常に動作している場合には、それぞれの制御巻線の電圧の積分値を加算した値は、一定値を維持するが、マスター側またはスレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータの一方が停止した場合には、それぞれの制御巻線の電圧の積分値を加算した値が変化するため、この値をモニターすれば、マスター側またはスレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータの一方が停止したことを検出できる。したがって、この検出結果にもとづいて、通常動作を行っているマスター側またはスレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータの一方を停止させることができる。
(2)本発明は、(1)のインターリーブ型スイッチング電源について、前記マスター側の臨界型昇圧チョッピングコンバータに設けられた制御巻線の一端に第1の一方向性素子と第1の抵抗とが直列に接続され、前記スレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータに設けられた制御巻線の一端に前記第1の一方向性素子とは向きが異なる第2の一方向性素子と第2の抵抗とが直列に接続され、前記第1の抵抗の他端と前記第2の抵抗の他端とが接続され、さらに、容量素子が接地電位との間に接続され、前記判断手段が、前記容量素子の電位を検出して、前記マスター側あるいはスレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータの動作の停止を判断することを特徴とするインターリーブ型スイッチング電源を提案している。
この発明によれば、マスター側の臨界型昇圧チョッピングコンバータに設けられた制御巻線の一端に第1の一方向性素子と第1の抵抗とが直列に接続され、スレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータに設けられた制御巻線の一端に第1の一方向性素子とは向きが異なる第2の一方向性素子と第2の抵抗とが直列に接続され、第1の抵抗の他端と第2の抵抗の他端とが接続され、さらに、容量素子が接地電位との間に接続され、判断手段が、容量素子の電位を検出して、マスター側あるいはスレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータの動作の停止を判断する。したがって、簡単な回路構成で、マスター側あるいはスレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータの動作の停止を判断することができる。
(3)本発明は、(1)または(2)のインターリーブ型スイッチング電源について、前記マスター側およびスレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータに設けられた制御巻線の極性が互いに異なることを特徴とするインターリーブ型スイッチング電源を提案している。
この発明によれば、マスター側およびスレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータに設けられた制御巻線の極性が互いに異なる。したがって、マスター側およびスレーブ側の制御巻線電圧の極性が反転するため、抵抗により一方の制御巻線電圧から変換された電流が容量素子を充電し、もう一方の制御巻線電圧から変換された電流が容量素子の放電を行うため、通常動作時でも、小さな容量の容量素子で、一定の電圧を蓄電することができる。
(4)本発明は、(1)から(3)のインターリーブ型スイッチング電源について、前記マスター側およびスレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータに設けられた制御巻線と対をなすチョークコイルとの巻線比が前記マスター側およびスレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータで等しいことを特徴とするインターリーブ型スイッチング電源を提案している。
この発明によれば、マスター側およびスレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータに設けられた制御巻線と対をなすチョークコイルとの巻線比がマスター側およびスレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータで等しい。つまり、制御巻線電圧を示す各パルス電圧のエネルギーは、制御巻線と対をなすチョークコイルとの巻線比によって決まる。したがって、マスター側およびスレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータに設けられた制御巻線と対をなすチョークコイルとの巻線比をマスター側およびスレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータとで等しくすることにより、マスター側およびスレーブ側の制御巻線電圧である各パルス電圧のエネルギーが等しくなり、これにより、容量素子を充放電するため、通常動作には、容量素子の端子電圧がほぼゼロになる。このため、容量素子の端子電圧の変化を簡単に検出することができる。
(5)本発明は、商用電源を整流する整流回路と、前記整流回路の出力をそれぞれ昇圧チョッピングするマスター側およびスレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータとからなり、前記マスター側の臨界型昇圧チョッピングコンバータから前記スレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータに、スイッチング素子のオンタイミングを伝達するオントリガ信号とオン幅を伝達するオン幅伝達信号とを出力するインターリーブ型スイッチング電源において、前記マスター側およびスレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータが、それぞれ制御巻線を備えるとともに、前記それぞれの制御巻線の電圧の積分値を加算した値と所定の閾値とを比較して、前記マスター側あるいはスレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータの動作の停止を判断する判断手段を備えたことを特徴とするインターリーブ型スイッチング電源を提案している。
この発明によれば、マスター側の臨界型昇圧チョッピングコンバータからスレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータに、スイッチング素子のオンタイミングを伝達するオントリガ信号とオン幅を伝達するオン幅伝達信号とを出力するインターリーブ型スイッチング電源においても、いずれかが異常状態により動作を停止した場合に、もう一方の臨界型昇圧チョッピングコンバータの動作を停止させる。したがって、もう一方の臨界型昇圧チョッピングコンバータが動作を続けることにより生じる電源の異常な発熱等を防止することができる。
(6)本発明は、(1)から(5)のインターリーブ型スイッチング電源について、前記マスター側の臨界型昇圧チョッピングコンバータが、出力電圧が過電圧状態であることを検出する過電圧検出手段と、該過電圧を検出したときに、スレーブ側の動作を不連続とする制御手段とを備え、該過電圧検出手段により、過電圧が検出されたときには、前記判断手段の動作を停止することを特徴とするインターリーブ型スイッチング電源を提案している。
この発明によれば、過電圧検出手段により、過電圧が検出されたときには、判断手段の動作を停止する。つまり、過電圧を検出したときには、スレーブ側の動作が不連続となり、動作が停止状態になる。この場合には、異常状態によりスレーブ側のコンバータが動作を停止しているわけではないため、誤検出を防止するために、判断手段の動作を停止する。
(7)本発明は、商用電源を整流する整流回路と、前記整流回路の出力をそれぞれ昇圧チョッピングする複数の臨界型昇圧チョッピングコンバータが多段構成されてなるインターリーブ型スイッチング電源において、前記複数の臨界型昇圧チョッピングコンバータのいずれかが、異常状態により動作を停止した場合に、他のすべての臨界型昇圧チョッピングコンバータの動作を停止させることを特徴とするインターリーブ型スイッチング電源を提案している。
本発明においては、複数の臨界型昇圧チョッピングコンバータが多段構成されてなるインターリーブ型スイッチング電源においても、複数の臨界型昇圧チョッピングコンバータのいずれかが、異常状態により動作を停止した場合に、他のすべての臨界型昇圧チョッピングコンバータの動作を停止させる。したがって、他のすべての臨界型昇圧チョッピングコンバータが動作を続けることにより生じる電源の異常な発熱等を防止することができる。
本発明によれば、配線パターンの断線等の異常状態が発生した場合に、スイッチング電源の特徴を損なうことなく、一方のコンバータのみが動作するような状態で生じる電源の発熱等を防止することができる。
第1の実施形態に係るインターリーブ型スイッチング電源の一例を示す接続図である。 第1の実施形態に係るインターリーブ型スイッチング電源のマスター側制御回路の構成図である。 第1の実施形態に係るインターリーブ型スイッチング電源の動作波形図である。 第2の実施形態に係るインターリーブ型スイッチング電源の一例を示す接続図である。 第2の実施形態に係るマスター側制御回路の構成図である。 第2の実施形態に係るスレーブ側制御回路の構成図である。 第2の実施形態に係るインターリーブ型スイッチング電源の動作波形図である。 第3の実施形態に係るインターリーブ型スイッチング電源の一例を示す接続図である。 第3の実施形態の変形例に係るインターリーブ型スイッチング電源の一例を示す接続図である。 第3の実施形態に係るスレーブ側制御回路の構成図である。 本発明を適用した場合の波形図である。 従来例に係る電源の電気的構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、本実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、また、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、本実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
<第1の実施形態>
図1から図3および図11を用いて、本発明に係る第1の実施形態について説明する。なお、本実施形態では、2つの臨界型昇圧チョッピングコンバータからなるインターリーブ型スイッチング電源を例示して説明する。
<インターリーブ型スイッチング電源の構成>
本実施形態に係るインターリーブ型スイッチング電源は、主として、図1に示すように、整流回路10と、チョークコイルL1および制御巻線L2とからなるトランス20と、チョークコイルL3および制御巻線L4とからなるトランス21と、マスター側制御回路30aと、スレーブ側制御回路30bと、トリガ伝達回路40と、出力電圧検出回路50とから構成されている。また、制御巻線L2の一端には、ダイオードD4と抵抗R4とコンデンサC3とが直列に接続されるとともに、抵抗R4とコンデンサC3と接続点は、抵抗R5ダイオードD5とが直列に制御巻線L4の一端に接続されている。
整流回路10は、商用電源の交流を全波整流して得られる脈流をトランス20およびトランス21に供給する。トランス20およびトランス21は、後述するマスター側制御回路30a、スレーブ側制御回路30b内のスイッチング素子がオンの場合に、入出力の電圧差に相当するエネルギーをチョークコイルL1、L3に蓄積し、スイッチング素子がオフの場合に、チョークコイルL1、L3に蓄積したエネルギーを負荷に供給する。制御巻線L2、L4は、チョークコイルL1、L3を流れる電流に対応した信号を出力するとともに、制御巻線L2は、マスター側制御回路30aのVZ端子に接続されている。この信号は、マスター側制御回路30aにおけるスイッチング素子をオンするためのトリガ信号となる。
マスター側制御回路30aおよびスレーブ側制御回路30bは、VZ端子およびFB端子に入力される信号により、スイッチング素子のオンタイミングとオン時間幅とを制御する。なお、詳細については、後述する。トリガ伝達回路40は、制御巻線L2から出力される信号を利用して、マスター側のオフタイミングで、スレーブ側の制御回路にオントリガを供給する。これにより、2つのスイッチング素子を交互にオン状態とすることができる。
なお、本回路では、常に、マスター側制御回路30aから動作を開始し、スレーブ側制御回路30bが上述のように、マスター側制御回路30aから供給されるVZ信号、FB信号、トリガ伝達回路40から出力される信号によって、動作を行うため、スレーブ側に配線パターンの断線等の異常状態が発生して動作が停止した場合でも、マスター側制御回路30aは、動作を続行するが、マスター側に配線パターンの断線等の異常状態が発生して動作が停止した場合には、マスター側制御巻線からトリガ伝達回路40への信号がなくなる為、スレーブ側制御回路30bは、自動的に停止してしまう。そのため、スレーブ側制御回路30bは、強制的に動作を停止するための機能を有する必要はない。
出力電圧検出回路50は、出力電圧を検出するための抵抗R1、R2と、基準電圧源Vcと、出力電圧を抵抗R1、R2で分圧した分圧値をマイナス入力に、基準電圧源Vcをプラス入力に接続し、フィードバック抵抗R3を有するオペアンプOP1とから構成されている。出力電圧検出回路50の出力は、マスター側制御回路30a、スレーブ側制御回路30bのFB端子に接続され、出力電圧の分圧値が基準電圧よりも高くなると、両者の電位差に応じた電流をFB端子から引き抜くように動作する。
<マスター側制御回路の構成>
本実施形態に係るマスター側制御回路は、図2に示すように、スイッチング素子Q31と、ON/OFF時間設定回路31と、定電流源32と、電圧監視回路34と、抵抗R31とから構成されており、FB端子、VZ端子、LATCH端子を有している。
スイッチング素子Q31は、ON/OFF時間設定回路31からの出力信号により、オン/オフ動作を行う。具体的には、VDS−GND間をオープン状態、ショート状態とする。
ON/OFF時間設定回路31は、FB端子およびVZ端子に接続され、VZ端子に接続される制御巻線L2からの信号により、スイッチング素子Q31をオンとするトリガを得るとともに、FB端子の電圧値に応じて、スイッチング素子Q31のオン時間幅を決定し、これに準じた信号をスイッチング素子Q31に供給する。
電圧監視回路34は、図1に示すコンデンサC3の端子電圧を監視し、この電圧が所定の条件を充足すると、ON/OFF時間設定回路31の動作を停止する信号を出力して、マスター側制御回路の動作を停止する。なお、詳細については、詳述する。
<インターリーブ型スイッチング電源の動作>
次に、図3の動作波形を参照しながら、本実施形態に係るインターリーブ型スイッチング電源の動作について、説明する。
図3に示すように、マスター側制御回路30aのスイッチング素子Q31のゲート信号と、オントリガ伝達信号とは同様の波形であり、これによりマスター側のチョークコイルL1には、スイッチング素子Q31がオンのときに充電し、オフのときに放電する三角波状の電流が流れる。そして、スイッチング素子Q31がオフのときに、マスター側の制御巻線L2には、図3に示すような矩形波の電圧が印加される。
一方、スレーブ側のスイッチング素子のゲート信号は、マスター側制御回路30aのスイッチング素子Q31のゲート信号に対して、異なる位相の信号となり、これによりスレーブ側のチョークコイルL3には、スイッチング素子がオンのときに充電し、オフのときに放電する三角波状の電流が流れる。そして、スイッチング素子がオフのときに、スレーブ側の制御巻線L4には、図3に示すような矩形波の電圧が印加される。
また、図1に示したように、マスター側の制御巻線L2は、ダイオードD4のアノード側に接続され、抵抗R4を通って、コンデンサC3に接続されている。また、スレーブ側の制御巻線L4は、ダイオードD5のカソード側に接続され、抵抗R5を通って、コンデンサC3に接続されている。
したがって、マスター側の制御巻線L2に現れた電圧は、ダイオードD4を通過することにより、図3のマスター巻線電圧の斜線部のみが、抵抗R4に印加され、この抵抗で電流に変換されたのち、コンデンサC3を充電し、エネルギーを蓄積する。一方、スレーブ側の制御巻線L4に現れた電圧は、ダイオードD5を通過することにより、図3のスレーブ巻線電圧の斜線部のみが、抵抗R5に印加され、この抵抗で電流に変換されたのち、コンデンサC3に充電されたエネルギーを放電する。
ここで、ダイオードD4を通過した後のエネルギーは、トランス20の入力電圧をVin、電源の出力電圧をVo、チョークコイルの巻数をNc1、制御巻線の巻数をNp1としたときに、Em=(Vo−Vin)×(Nc1/Np1)となり、ダイオードD5を通過した後のエネルギーは、トランス21の入力電圧をVin、電源の出力電圧をVo、チョークコイルの巻数をNc2、制御巻線の巻数をNp2としたときに、Es=(Vo−Vin)×(Nc2/Np2)となる。また、制御巻線L2、L4の極性が互いに異なるため、(Nc1/Np1)=(Nc2/Np2)であれば、コンデンサC3に充電されるエネルギーと放電されるエネルギーとが等しくなるため、マスター側制御回路30aとスレーブ側制御回路30bの双方が通常動作をしている場合には、コンデンサC3の端子電圧は、ほぼゼロとなる。
一方、例えば、マスター側制御回路30aのみが通常動作を行っており、スレーブ側制御回路30bが動作停止状態の場合には、コンデンサC3は、マスター側の制御巻線L2から供給されるエネルギーにより充電されるため、コンデンサC3の端子電圧は、正の値を示す。
今、図3の点線部で示す箇所において、配線パターンの断線等の異常状態が発生してスレーブ側の制御回路30bの動作が停止した場合には、コンデンサC3の端子電圧が、スレーブ側の制御回路30bの動作の停止を境に正の電圧となる。そのため、コンデンサC3の端子電圧を図2の「LATCH」端子を介して、電圧監視回路34でモニターし、コンデンサC3の端子電圧が所定の電圧値を越えた場合には、電圧監視回路34がON/OFF時間設定回路31に信号を出力することにより、マスター側制御回路30aの動作を確実に停止することができる。本実施形態が適用された場合のスレーブ巻線電圧、コンデンサ端子電圧、マスター巻線電圧、マスターチョーク電流のそれぞれの波形を図11に示す。
したがって、本実施形態によれば、インターリーブ型スイッチング電源において、図1に示したコンデンサC3の端子電圧をモニターすることにより、一方のコンバータのみが動作を行っている状態を把握し、通常動作を行っているコンバータの動作を停止することにより、一方のコンバータのみが動作するような状態で生じる電源の発熱等を防止することができる。
<第2の実施形態>
図4から図7を用いて、本発明の第2の実施形態について説明する。
第1の実施形態においては、マスター側の制御巻線L2により、チョークコイルL1を流れる電流に対応した信号をマスター側制御回路60aが検出し、これをトリガ伝達回路40を介して、スレーブ側制御回路60bにおけるスイッチング素子をオンするためのトリガ信号とする例について述べたが、本実施形態では、マスター側制御回路60aにおけるスイッチング素子がオフしたタイミングで、スレーブ側制御回路60bにおけるスイッチング素子をオンするタイミングを生成している。
具体的には、図4に示すように、マスター側制御回路60aにオン幅伝達出力端子とオントリガ伝達出力端子を備えるとともに、スレーブ側制御回路60bにオン幅伝達入力端子とオントリガ伝達入力端子を備え、マスター側制御回路60aが、スレーブ側制御回路60bにマスター側制御回路60aで検出したオントリガとオン幅(オン時間幅)を伝達し、スレーブ側制御回路が伝達されたオン時間幅でスイッチング素子を制御するようにしている。
<制御回路の構成>
図5および図6を用いて、本実施形態に係るマスター側制御回路60aの構成とスレーブ側制御回路60bの構成について、詳細に説明する。
<マスター側制御回路の構成>
図5に示すように、マスター側制御回路60aの基本構成は、第1の実施形態に対して、過電圧検出回路33、タイマ回路35、スレーブ伝達信号生成回路39が付加され、さらに、スレーブ伝達信号生成回路39の出力に接続されたオントリガ伝達出力端子とオン幅伝達出力端子とを有している点において、相違している。
マスター側制御回路60aは、ON/OFF時間設定回路31によって、Vz端子およびFB端子から入力される信号によりスイッチング素子Q31のオンタイミングとオン時間幅とを制御する。
ここで、FB端子には、定電流源32と抵抗R31とが接続されるとともに、過電圧検出回路33を介して、前述の出力電圧検出回路50の出力も接続されている。したがって、出力電圧の分圧値が基準電圧と略等しい場合には、FB端子の電圧値は、定電流源32と抵抗R31とで得られる一定の電圧となり、スイッチング素子Q31のオン時間幅(TON)は、ある一定の幅となるが、出力電圧の分圧値が基準電圧よりも高くなると、出力電圧検出回路50の出力は、両者の電位差に応じた電流をFB端子から引き抜くように動作するため、FB端子の電圧値が低下して、スイッチング素子Q31のオン時間幅(TON)が、FB端子の電圧値が低下に応じて、狭くなる。したがって、出力電圧の変動に応じて、FB端子の電圧を制御することにより、簡単な構成で、スイッチング素子Q31のオン時間幅(TON)を適切にコントロールすることができる。
過電圧検出回路33は、出力電圧検出端子に接続され、出力電圧が所定の電圧値を超えた場合に過電圧検出信号(OVP信号)を出力する。タイマ回路35は、図示しない時定数回路を備え、過電圧検出回路33から過電圧検出信号(OVP信号)を入力すると、この時定数回路を動作させ、時定数回路の電圧が所定の閾値を越えると、この越えている時間に相当する幅のパルス信号(OVPタイマ出力信号)を出力する。
さらに、過電圧検出回路33は、出力電圧検出端子から、出力電圧が過電圧である旨の信号を受け取ったときに、電圧監視回路34の動作を停止させる。これは、過電圧を検出したときに、スレーブ側が電流連続動作にならないよう、不連続となるような機能が働くためである。つまり、スレーブ側の動作が不連続の状態では、動作を停止する状態になるが、この場合には、異常状態によりスレーブ側のコンバータが動作を停止しているわけではないため、誤検出を防止するために、電圧監視回路34の動作を停止するものである。
スレーブ伝達信号生成回路39は、スイッチング素子Q31のゲート信号と、タイマ回路35からのパルス信号(OVPタイマ出力信号)と、過電圧検出回路33からの過電圧検出信号(OVP信号)とを入力し、図示しないOR演算器により、これらの信号のORをとって生成した信号をオントリガ伝達信号、オン幅伝達信号として、オントリガ伝達端子、オン幅伝達端子からスレーブ側制御回路30bに出力する。
<スレーブ側制御回路の構成>
図3に示すように、スレーブ側制御回路30bは、スレーブ側のスイッチング素子Q32と、ON時間計測回路36と、オントリガ生成回路37と、ディレイ回路38とから構成されている。また、ON時間計測回路36は、オン幅伝達入力端子に接続され、オントリガ生成回路37は、オントリガ伝達入力端子に接続されている。
ON時間計測回路36は、マスター側制御回路30aのオン幅伝達出力端子から出力される信号をオン幅伝達入力端子で入力し、入力した信号に基づいて、マスター側と等しいON時間幅をスレーブ側で生成する。
オントリガ生成回路37は、オントリガ伝達入力端子を介して、マスター側制御回路30aからオントリガ伝達信号を入力する。また、ON時間計測回路36からの信号を入力する。そして、ON時間計測回路36から入力された信号によって、ON時間が所定値以上であると認識した場合のみ、次のオントリガ伝達信号の立ち上がりまでの長さに等しいパルス幅を持ったマスク信号を生成し、この期間のオントリガ伝達信号をマスクしたオントリガ伝達信号を生成する。
ディレイ回路38は、オントリガ生成回路37が生成したオントリガ伝達信号とON時間計測回路36により出力される信号を元に、マスター側制御回路30aのスイッチング素子のオフタイミング時に、マスターON幅と等しいON状態をスレーブ側のスイッチング素子Q32のゲートに出力することによって、スレーブ側制御回路30bのスイッチング素子Q32を制御する。
つまり、本実施形態に係るインターリーブ型スイッチング電源の動作は、図7に示すように、第1の実施形態とほぼ同様であるが、本実施形態に係るインターリーブ型スイッチング電源では、過電圧検出回路33が、出力電圧検出端子から、出力電圧が過電圧である旨の信号を受け取ったときに、スレーブ側が電流連続動作にならない用、スレーブ側の動作が不連続つまり、停止状態となるが、これは、配線パターンの断線等の異常状態が発生して動作が停止するモードではないため、過電圧検出回路33が、出力電圧検出端子から、出力電圧が過電圧である旨の信号を受け取ったときは、電圧監視回路34の動作を停止する。
したがって、本実施形態によれば、インターリーブ型スイッチング電源において、図1に示したコンデンサC3の端子電圧をモニターすることにより、一方のコンバータのみが動作を行っている状態を把握し、通常動作を行っているコンバータの動作を停止することにより、一方のコンバータのみが動作するような状態で生じる電源の発熱等を防止することができる。さらに、出力電圧が過電圧になって、スレーブ側の動作が不連続となった場合には、誤検出を防止するために、電圧監視回路34の動作を停止する。
<第3の実施形態>
図8を用いて、本発明の第3の実施形態について説明する。
本実施形態は、図8に示すように、第1の実施形態に対して、スレーブ側制御回路を複数備え、これらを多段に結合する構成となっている。
つまり、図8の例によれば、マスター側制御回路30aがマスター側制御回路であり、これに対するスレーブ側制御回路30bに対して、制御巻線L2からトリガ伝達回路40aが生成するトリガ伝達信号を出力して、コントロールを行う。また、スレーブ側制御回路30cに対しては、スレーブ側制御回路30bがマスターとなって、制御巻線L5からトリガ伝達回路40cが生成するトリガ伝達信号を出力して、コントロールを行う構成になっている。
また、制御巻線L2の一端にダイオードD4と抵抗R4とが直列に接続され、制御巻線L4の一端にダイオードD4とは向きが異なるダイオードD5抵抗R5とが直列に接続され、抵抗R4の他端と抵抗R5の他端とが接続され、この接続点とグランドとの間にコンデンサC3が設けられている。また、同様に、制御巻線L2の一端にダイオードD6と抵抗R6とが直列に接続され、制御巻線L7の一端にダイオードD6とは向きが異なるダイオードD7抵抗R7とが直列に接続され、抵抗R6の他端と抵抗R7の他端とが接続され、この接続点とグランドとの間にコンデンサC4が設けられている。
さらに、コンデンサC3の端子電圧が、マスター側制御回路30aのLATCH端子に入力され、コンデンサC4の端子電圧が、スレーブ側制御回路30bのLATCH端子に入力されている。マスター側制御回路30aおよびスレーブ側制御回路30bは、LATCH端子に入力され信号の電位を検出して、各々の臨界型昇圧チョッピングコンバータの動作の停止を判断する。
したがって、本実施形態によれば、多段構成のインターリーブ型スイッチング電源においても、この電源を構成する臨界型昇圧チョッピングコンバータのいずれかが、異常状態により動作を停止した場合には、すべての臨界型昇圧チョッピングコンバータの動作を停止させる。したがって、異常状態により動作を停止した臨界型昇圧チョッピングコンバータ以外の臨界型昇圧チョッピングコンバータが動作を続けることにより生じる電源の異常な発熱等を防止することができる。
<第3の実施形態の変形例>
図9および図10を用いて、本発明の第3の実施形態の変形例について説明する。
本実施形態は、図9に示すように、第2の実施形態に対して、スレーブ側制御回路を複数備え、これらを多段に結合する構成となっている。
つまり、図9の例によれば、マスター側制御回路60aがマスター側制御回路であり、これに対するスレーブ側制御回路60bに対して、オントリガ伝達信号とオン幅伝達信号を出力して、コントロールを行う。また、スレーブ側制御回路60cに対しては、スレーブ側制御回路60bがマスターとなって、上記と同様のコントロールを行う構成になっている。
また、制御巻線L2の一端にダイオードD4と抵抗R4とが直列に接続され、制御巻線L4の一端にダイオードD4とは向きが異なるダイオードD5と抵抗R5とが直列に接続され、抵抗R4の他端と抵抗R5の他端とが接続され、この接続点とグランドとの間にコンデンサC3が設けられている。また、同様に、制御巻線L2の一端にダイオードD6と抵抗R6とが直列に接続され、制御巻線L6の一端にダイオードD6とは向きが異なるダイオードD7と抵抗R7とが直列に接続され、抵抗R6の他端と抵抗R7の他端とが接続され、この接続点とグランドとの間にコンデンサC4が設けられている。
さらに、コンデンサC3の端子電圧が、マスター側制御回路60aのLATCH端子に入力され、コンデンサC4の端子電圧が、スレーブ側制御回路60bのLATCH端子に入力されている。マスター側制御回路60aおよびスレーブ側制御回路60bは、LATCH端子に入力され信号の電位を検出して、各々の臨界型昇圧チョッピングコンバータの動作の停止を判断する。
<スレーブ側制御回路の構成>
図10を参照して、本実施形態に係るスレーブ側制御回路の構成について説明する。
なお、マスター側制御回路の構成については、第1の実施形態と同様であるため、その説明は、省略する。
図10に示すように、本実施形態に係るスレーブ側制御回路は、スイッチング素子Q32と、電圧監視回路64と、ON時間計測回路65と、オントリガ生成回路66と、ディレイ回路68とから構成されている。また、オントリガ伝達入力端子と、オン幅伝達入力端子と、LATCH端子とを有している。
電圧監視回路64は、LATCH端子に入力される電圧を監視し、この電圧が所定の電圧値になると、電圧監視回路64の出力を停止する。また、電圧監視回路64には、オントリガ伝達入力端子およびオン幅伝達入力端子から入力されたオントリガ伝達信号をオントリガ生成回路66に、オン幅伝達信号をON時間計測回路65に出力する。
ON時間計測回路65は、オン幅伝達入力端子から入力した信号に基づいて、マスター側と等しいON時間幅をスレーブ側で生成する。
オントリガ生成回路66は、オントリガ伝達入力端子を介して、オントリガ伝達信号を入力する。また、ON時間計測回路65からの信号を入力する。そして、ON時間計測回路65から入力された信号によって、ON時間が所定値以上であると認識した場合のみ、次のオントリガ伝達信号の立ち上がりまでの長さに等しいパルス幅を持ったマスク信号を生成し、この期間のオントリガ伝達信号をマスクしたオントリガ伝達信号を生成する。
ディレイ回路68は、オントリガ生成回路66が生成したオントリガ伝達信号とON時間計測回路65により出力される信号を元に、マスター側制御回路60aのスイッチング素子のオフタイミング時に、マスターON幅と等しいON幅をスレーブ側のスイッチング素子Q32のゲートに出力することによって、スレーブ側制御回路30bのスイッチング素子Q32を制御する。
したがって、本変形例によれば、多段構成のインターリーブ型スイッチング電源においても、この電源を構成する臨界型昇圧チョッピングコンバータのいずれかが、異常状態により動作を停止した場合には、すべての臨界型昇圧チョッピングコンバータの動作を停止させる。したがって、異常状態により動作を停止した臨界型昇圧チョッピングコンバータ以外の臨界型昇圧チョッピングコンバータが動作を続けることにより生じる電源の異常な発熱等を防止することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。なお、上記の実施形態では、マスター側制御回路がスレーブ側制御回路をコントロールする形態のインターリーブ型スイッチング電源を例にとって説明したが、これに限らず、他の方法によりインターリーブ制御を行うようなインターリーブ型スイッチング電源についても適用することができる。しかし、その場合は、マスター側が何らかの以上で停止した場合に、スレーブ側のみで動作し続ける可能性がある為、例えばコンデンサC3の端子電圧入力端である「LATCH」端子にマイナス電圧の閾値を設ける必要がある。
10;整流回路
20、21、22;トランス
30a、30b、30c、60a、60b、60c;制御回路
31;ON/OFF時間設定回路
32;定電流源
34、64;電圧監視回路
35;タイマ回路
36、65;ON時間計測回路
37、66;オントリガ生成回路
38、68;ディレイ回路
39;スレーブ伝達信号生成回路
40;トリガ伝達回路
50;出力電圧検出回路
C1、C2;平滑コンデンサ
C3、C4;検出用コンデンサ
D1、D2、D3;平滑ダイオード
D4、D5、D6、D7;整流ダイオード
L1、L3、L6;チョークコイル
L2、L4、L5、L7;制御巻線
OP1;オペアンプ
Q31;スイッチング素子(マスター側)
Q32;スイッチング素子(スレーブ側)
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R31;抵抗
Vc;基準電圧源

Claims (7)

  1. 商用電源を整流する整流回路と、前記整流回路の出力をそれぞれ昇圧チョッピングするマスター側およびスレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータとからなるインターリーブ型スイッチング電源において、
    前記マスター側およびスレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータのいずれかが、異常状態により動作を停止した場合に、もう一方の臨界型昇圧チョッピングコンバータの動作を停止させ、
    前記マスター側およびスレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータが、それぞれ制御巻線を備えるとともに、
    前記それぞれの制御巻線の電圧の積分値を加算した値と所定の閾値とを比較して、前記マスター側あるいはスレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータの動作の停止を判断する判断手段を備えたことを特徴とするインターリーブ型スイッチング電源。
  2. 前記マスター側の臨界型昇圧チョッピングコンバータに設けられた制御巻線の一端に第1の一方向性素子と第1の抵抗とが直列に接続され、前記スレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータに設けられた制御巻線の一端に前記第1の一方向性素子とは向きが異なる第2の一方向性素子と第2の抵抗とが直列に接続され、前記第1の抵抗の他端と前記第2の抵抗の他端とが接続され、さらに、容量素子が接地電位との間に接続され、前記判断手段が、前記容量素子の電位を検出して、前記マスター側あるいはスレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータの動作の停止を判断することを特徴とする請求項1に記載のインターリーブ型スイッチング電源。
  3. 前記マスター側およびスレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータに設けられた制御巻線の極性が互いに異なることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインターリーブ型スイッチング電源。
  4. 前記マスター側およびスレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータに設けられた制御巻線と対をなすチョークコイルとの巻線比が前記マスター側およびスレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータで等しいことを特徴とする請求項1から請求項3に記載のインターリーブ型スイッチング電源。
  5. 商用電源を整流する整流回路と、前記整流回路の出力をそれぞれ昇圧チョッピングするマスター側およびスレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータとからなり、前記マスター側の臨界型昇圧チョッピングコンバータから前記スレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータに、スイッチング素子のオンタイミングを伝達するオントリガ信号とオン幅を伝達するオン幅伝達信号とを出力するインターリーブ型スイッチング電源において、
    前記マスター側およびスレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータが、それぞれ制御巻線を備えるとともに、
    前記それぞれの制御巻線の電圧の積分値を加算した値と所定の閾値とを比較して、前記マスター側あるいはスレーブ側の臨界型昇圧チョッピングコンバータの動作の停止を判断する判断手段を備えたことを特徴とするインターリーブ型スイッチング電源。
  6. 前記マスター側の臨界型昇圧チョッピングコンバータが、出力電圧が過電圧状態であることを検出する過電圧検出手段と、該過電圧を検出したときに、スレーブ側の動作を不連続とする制御手段を備え、
    該過電圧検出手段により、過電圧が検出されたときには、前記判断手段の動作を停止することを特徴とする請求項1から請求項5に記載のインターリーブ型スイッチング電源。
  7. 商用電源を整流する整流回路と、前記整流回路の出力をそれぞれ昇圧チョッピングする複数の臨界型昇圧チョッピングコンバータが多段構成されてなるインターリーブ型スイッチング電源において、
    前記複数の臨界型昇圧チョッピングコンバータのいずれかが、異常状態により動作を停止した場合に、他のすべての臨界型昇圧チョッピングコンバータの動作を停止させることを特徴とするインターリーブ型スイッチング電源。
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