JP2011082664A - 画像処理装置、及び画像処理プログラム - Google Patents

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英富 村下
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Abstract

【課題】紙UIを用い、原稿の設置方向や綴じ方向を意識することなく各頁の画像に適切な天地が与えられた両面読取画像情報を取得可能にする。
【解決手段】読取部11は、両面原稿を、両面に各々該当する面の画像の方向を指示する原稿向きマークが記述され、少なくとも一方の面には指示書マークが記述された指示書原稿と組み合わせて該各原稿の両面の画像をスキャンし、該両面スキャンデータを記憶部13に記憶する。画像方向補正部1642は、記憶された両面スキャンデータ中の、指示書マーク検出部1631により指示書マークが検出された頁から指示書原稿として特定された2頁分を除く各頁のデータ中の奇数頁と偶数頁のデータを、原稿向きマーク検出部1632より検出された指示書原稿の奇数頁と偶数頁それぞれの原稿向きマークが示す方向にそれぞれ回転補正する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置、及び画像処理プログラムに関する。
現在、多くのオフィス等で紙ドキュメントの電子データ化が推進されている。
このため、紙媒体に印刷された原稿を電子データ化したいという要求が増えており、効率的に原稿をスキャンする手段が必要となってきている。
特に、最近では、DADF(Dual Automatic Document Feeder:自動両面紙送り装置)を備えたスキャナ装置や複合機が一般的になり、両面原稿を電子化できるようになっているが、両面原稿は綴じ方向によりスキャンの天地が合わないなど、適切なスキャン画像を得ることが難しい。
DADFを用いて両面印刷された紙原稿をスキャンする方法として、下記特許文献1には、DADFから紙原稿をスキャン時に、セットした原稿の向き(原稿トレイの奥側を上にする/原稿トレイの左側を上にする)と、綴じ方向(長辺綴じ/短辺綴じ)を指定することにより適切なスキャン画像を取得する技術(画像読み取り装置及びその制御方法、画像処理装置及びその制御方法)が開示されている。
この方法の場合、紙原稿の綴じ方向を指定しなければならないが、一般ユーザには綴じ方向の概念が分かり難く、対応が困難となる。
また、UI(ユーザ・インタフェース)で設定した値に従がって、ユーザが正しい原稿をDADFにセットしなくてはならず、正しく原稿をセットするためには原稿の上下左右方向、表裏を正確に考慮する必要がある。
また、下記特許文献2には、スキャンしたスキャン画像をプレビューに表示し、ユーザはプレビュー画面を見ながら回転を指示する技術が開示されている。
この技術では、プレビューを表示して原稿の上下方向を指示するためには、高精細な(原稿の向きが判断可能な高い解像度を持つ)液晶パネル等、リッチなUIデバイスが必要となり、低価格な複合機等では実装が難しい。
また、下記特許文献3には、両面原稿のスキャン時に原稿の向きや綴じしろの位置を判定して、スキャンした原稿が正しく両面印刷できるようにする技術が開示されている。
この場合、原稿の向きの検出が困難であったり、綴じしろが付いていない原稿の場合に対応できなかった。
特開2003−333309号公報 特開2007−200280号公報 特開平7−311840号公報
本発明は、紙UIを用い、原稿の設置方向や綴じ方向を意識することなく各頁の画像に適切な天地が与えられた両面読取画像情報を取得可能な画像処理装置、及び画像処理プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の画像処理装置の発明は、両面に画像が形成された両面原稿を、両面に各々該当する面の画像の方向を指示する方向指示情報が記述され、少なくとも一方の面には指示書識別情報が記述された指示書原稿と組み合わせて該原稿の両面の画像を読み取る画像読取手段と、前記画像読取手段により読み取られた前記原稿の両面読取画像情報から前記指示書識別情報を検出する識別情報検出手段と、前記両面読取画像情報の前記識別情報検出手段により検出された前記指示書識別情報を含む頁から特定される前記指示書原稿の奇数頁と偶数頁にそれぞれ含まれる前記方向指示情報が指示する画像の方向を検出する方向指示情報検出手段と、前記両面読取画像情報の前記指示書原稿として特定された2頁分を除く各頁の画像情報中の奇数頁と偶数頁の画像情報を、前記方向指示情報検出手段により検出された前記指示書原稿の奇数頁と偶数頁それぞれの前記方向指示情報が示す方向にそれぞれ回転補正する回転補正手段とを具備する。
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、前記識別情報検出手段により検出された前記指示書識別情報を含む頁が前記両面読取画像情報の最初の頁か最終頁かを判定する判定手段と、前記判定手段により前記指示書識別情報を含む頁が前記両面読取画像情報の最終頁であると判定された場合、前記指示書識別情報を含む頁が最初の頁となるように前記両面読取画像情報の各頁の頁順番を変更する頁順番変更手段とを具備する。
請求項3記載の発明は、上記請求項1または2記載の発明において、前記両面読取画像情報から前記指示書原稿に相当する前記2頁分の画像情報を削除し、残りの、前記回転補正手段により回転補正された前記各頁の画像情報を前記両面原稿の両面読取画像情報として保持する保持手段を具備する。
請求項4記載の画像処理装置の発明は、両面に画像が形成された両面原稿の両面の画像を読み取る画像読取手段と、前記画像読取手段により読み取られた前記両面原稿の両面読取画像情報に基づき、該両面読取画像情報を識別する識別情報と、該両面読取画像情報の複数の頁の縮小画像と、前記各頁の縮小画像に対する画像の回転を含む編集を指示する指示項目とを有する指示書原稿情報を生成する情報生成手段と、前記指示書原稿情報に基づき、前記識別情報、前記縮小画像及び前記指示項目が印字された指示書原稿を出力する出力手段と、前記画像読取手段により読取られる前記指示書原稿の読取画像情報から前記識別情報と、利用者により実行を指示する印が印された指示項目を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された前記識別情報で識別される前記両面読取画像情報に対し、利用者により前記印が印された前記指示項目が指示する編集処理を施す編集処理手段とを具備する。
請求項5記載の発明は、上記請求項4記載の発明において、前記情報生成手段は、奇数頁と偶数頁の前記縮小画像にそれぞれ対応して設けられ、各々異なる回転方向への回転を指示する複数の回転指示項目を有する前記指示書原稿情報を生成し、前記編集処理手段は、前記指示書原稿情報に基づく出力された前記指示書原稿の読取画像情報から前記抽出手段により前記印が印された指示項目として前記回転指示項目が抽出された場合、該回転指示項目が対応付けられている前記奇数頁または偶数頁の縮小画像に相当する画像を当該回転指示項目が指示する方向に回転する。
請求項6記載の発明は、上記請求項4または5記載の発明において、前記情報生成手段は、前記編集処理手段による画像編集処理が終了すると、該画像編集処理後の前記両面読取画像情報に基づいて前記指示書原稿情報を生成し、前記出力手段は、前記生成された指示書原稿情報に基づき前記指示書原稿を出力する。
請求項7記載の発明は、上記請求項6記載の発明において、前記情報生成手段は、縮小画像の変更を指示する画像変更指示項目を有する前記指示書原稿情報を生成し、前記指示書原稿情報に基づき出力された前記指示書原稿の読取画像情報から前記抽出手段により前記印が印された指示項目として前記画像変更指示項目が抽出された場合、前記両面読取画像情報中の前回生成した前記指示書原稿情報に含まれる頁とは異なる頁の縮小画像を含む前記指示書原稿情報を生成する。
請求項8記載の発明は、上記請求項6記載の発明において、前記情報生成手段は、縮小画像の表示の順番の変更を指示する表示順変更指示項目を有する前記指示書原稿情報を生成し、前記指示書原稿情報に基づき出力された前記指示書原稿の読取画像情報から前記抽出手段により前記印が印された指示項目として前記表示順変更指示項目が抽出された場合、前記両面読取画像情報中の前回生成した前記指示書原稿情報に含まれる頁の縮小画像を逆の順番に配置した前記指示書原稿情報を生成する。
請求項9記載の発明は、上記請求項4乃至8のいずれか記載の発明において、情報生成禁止手段を更に有し、前記情報生成手段は、補正を必要とないことを指示する補正不要指示項目を有する前記指示書原稿情報を生成し、前記情報生成禁止手段は、前記指示書原稿情報に基づき出力された前記指示書原稿の読取画像情報から前記抽出手段により前記印が印された指示項目として前記補正不要指示項目が抽出された場合、前記指示書原稿情報の生成を禁止する。
請求項10記載の発明は、上記請求項4乃至9のいずれか記載の発明において、印刷制御手段を更に有し、前記情報生成手段は、印刷を指示する印刷指示項目を有する前記指示書原稿情報を生成し、前記印刷制御手段は、前記指示書原稿情報に基づき出力された前記指示書原稿の読取画像情報から前記抽出手段により前記印が印された指示項目として前記印刷指示項目が抽出された場合、該印刷指示項目と共に抽出された前記識別情報で識別される前記両面読取画像情報を印刷する。
請求項11記載の画像処理プログラムの発明は、コンピュータで実現され、両面に画像が形成された両面原稿の両面の画像を読み取って画像処理する画像処理装置に実装され、前記コンピュータを、前記両面原稿を、両面に各々該当する面の画像の方向を指示する方向指示情報が記述され、少なくとも一方の面には指示書識別情報が記述された指示書原稿と組み合わせて該原稿の両面の画像を読み取る画像読取手段、前記画像読取手段により読み取られた前記原稿の両面読取画像情報から前記指示書識別情報を検出する識別情報検出手段、前記両面読取画像情報の前記識別情報検出手段により検出された前記指示書識別情報を含む頁から特定される前記指示書原稿の奇数頁と偶数頁にそれぞれ含まれる前記方向指示情報が指示する画像の方向を検出する方向指示情報検出手段、前記両面読取画像情報の前記指示書原稿として特定された2頁分を除く各頁の画像情報中の奇数頁と偶数頁の画像情報を、前記方向指示情報検出手段により検出された前記指示書原稿の奇数頁と偶数頁それぞれの前記方向指示情報が示す方向にそれぞれ回転補正する回転補正手段として機能させる。
請求項12記載の画像処理プログラムの発明は、コンピュータで実現され、両面に画像が形成された両面原稿の両面の画像を読み取る画像読取手段を備える画像処理装置に実装され、前記コンピュータを、前記画像読取手段により読み取られた前記両面原稿の両面読取画像情報に基づき、該両面読取画像情報を識別する識別情報と、該両面読取画像情報の複数の頁の縮小画像と、前記各頁の縮小画像に対する画像の回転を含む編集を指示する指示項目とを有する指示書原稿情報を生成する情報生成手段、前記指示書原稿情報に基づき、前記識別情報、前記縮小画像及び前記指示項目が印字された指示書原稿を出力する出力手段、前記画像読取手段により読取られる前記指示書原稿の読取画像情報から前記識別情報と、利用者により実行を指示する印が印された指示項目を抽出する抽出手段、前記抽出手段により抽出された前記識別情報で識別される前記両面読取画像情報に対し、利用者により前記印が印された前記指示項目が指示する編集処理を施す編集処理手段として機能させる。
請求項1記載の画像処理装置の発明によれば、紙UIにより、利用者にスキャン原稿の設置方向や綴じ方向を意識させることなく各頁の画像に適切な天地が与えられた両面スキャンデータを得ることができる。
請求項2記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明において、指示書がスキャン原稿の最初または最後のいずれにセットされても各頁の画像の向きを正しく補正できる。
請求項3記載の発明によれば、上記請求項1または2記載の発明において、画像の向きが補正された編集後の両面スキャンデータをファイルとして出力できる。
請求項4記載の画像処理装置の発明によれば、両面原稿を複写または両面スキャンする場合、安価な紙UIを用いてスキャン原稿の向きや順番を容易に修正できる。
請求項5記載の発明は、上記請求項4記載の発明において、チェックシート上のサムネイル画像を見ながら必要に応じてスキャン原稿の向きを修正できる。
請求項6記載の発明は、上記請求項4または5記載の発明において、チェックシートの指示通りに修正されているかを簡単に確認できる。
請求項7記載の発明は、上記請求項6記載の発明において、サムネイル画像を別の頁のサムネイル画像に変えて頁の向き等を正しく判断できる。
請求項8記載の発明は、上記請求項6記載の発明において、チェックシート上で頁を入れ換えてサムネイル画像を確認できる。
請求項9記載の発明は、上記請求項4乃至8のいずれか記載の発明において、修正が不要な場合にチェックシートを出力せずに済む。
請求項10記載の発明は、上記請求項4乃至9のいずれか記載の発明において、チェックシートの指示通りに修正されていることを確認したうえで印刷できる。
請求項11記載の画像処理プログラムの発明によれば、利用者にスキャン原稿の設置方向や綴じ方向を意識させず、画像処理装置に、各頁の画像に適切な天地が与えられた両面スキャンデータを得る両面スキャン動作を実行させることができる。
請求項12記載の画像処理プログラムの発明によれば、安価な紙UIを用いて、画像処理装置に、両面原稿の複写または両面スキャン時のスキャン原稿の向きや順番の修正動作を実行させることができる。
本実施の形態に係わる画像処理装置の機能構成を示すブロック図。 両面スキャン原稿の例を示す図。 両面スキャン原稿のDADFへのセットパターンの例を示す図。 実施例1で用いる指示書原稿の構成例を示す図。 実施例1に係る画像処理装置の両面スキャン処理動作を示すフローチャート。 実施例1に係わる両面スキャン処理イメージを示す概念図。 図6の処理で得られる両面スキャンデータとその補正データの例を示す図。 実施例1で用いる別の指示書原稿の構成例を示す図。 実施例2に係る画像処理装置の機能構成を示すブロック図。 実施例2における両面原稿の両面スキャン処理イメージを示す概念図。 実施例2での別のタイプの両面原稿の両面スキャン処理イメージを示す概念図。 実施例2に係る画像処理装置の両面スキャン処理動作を示すフローチャート。 図12におけるステップS223以降の処理動作を示すフローチャート。 縦長短辺綴じ原稿の両面スキャンデータとその補正データの例を示す図。 図14のデータ補正の指示に用いるチェックシートの構成例を示す図。 図15におけるチェックシートのチェック結果を示す図。 図16のチェック結果による補正後データに基づくチェックシート例を示す図。 横長長辺綴じ原稿の両面スキャンデータとその補正データの例を示す図。 図18のデータ補正の指示に用いるチェックシートの構成例を示す図。 図19におけるチェックシートのチェック結果を示す図。 図20のチェック結果による補正後データに基づくチェックシート例を示す図。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係わる画像処理装置10の機能構成を示すブロック図である。
この画像処理装置10は、例えば、原稿読取(スキャン)、複写(コピー)、印刷(プリント)、FAX(ファクシミリ通信)等の複数の機能を有する複合機であり、原稿(紙文書)の画像を読取走査(スキャン)し、電気的な画像信号(画像データ)に変換する読取部11、読取部11により原稿をスキャンして得られた読取画像データ(スキャンデータ)や、クライアント端末(不図示)から送られてくる印刷ジョブから印刷データを生成するための画像処理を行う画像処理部12、スキャンデータや動作プログラム等の各種情報を記憶する記憶部13、画像処理部12により生成された印刷データに基づき電子写真プロセスを実行して記録媒体(記録用紙)に該印刷データに対応する画像を形成する画像形成部14、タッチパネル機能を有する大型ビットマップディスプレイ等から成る表示/操作部15、スキャン、コピー、プリント及びFAX等の各機能に係わる該当各部の動作制御等、装置全体の制御を行なう制御部16、クライアント端末(PC:パーソナル・コンピュータ)等の装置と通信ネットワーク(NW)を介して通信する際の通信インタフェースを司る通信インタフェース(I/F)部17を備えて構成される。
この画像処理装置10に用いられる読取部11は、シートフィーダ型スキャナであり、特に、DADF(Dual Automatic Document Feeder:自動両面紙送り装置)を用いて構成される。
DADFを備える読取部11では、例えば、原稿セット位置にセットされた原稿を該原稿セット位置からプラテン上の所定の読取位置まで搬送して該原稿の一方の面(表面)の画像を読取走査した後、該原稿を更に搬送して反転させた後に再度上記読取位置まで送り返し、該原稿のもう一方の面(裏面)を両面スキャンすることが可能となる。
読取部11での原稿の両面スキャンに係る原稿の搬送、読取センサの駆動等の読取制御は、制御部16に設けられる読取制御部162によって行われる。
DADFを備える読取部11での両面スキャンの対象とされる原稿としては、例えば、図2(a)に示すポートレイト(縦長原稿)の短辺綴じの原稿51a、図2(b)に示すポートレイトの長辺綴じの原稿51b、図2(c)に示すランドスケープ(横長原稿)の長辺綴じの原稿51c、図2(d)に示すランドスケープの短辺綴じの原稿51d等の両面原稿(両面に画像が形成される)がある。
また、図2に示す各種別の両面原稿51(51a,51b,51c,51d)の両面スキャンに際してのDADFの原稿セット位置に対する原稿セットパターンとしては、図3に示すような各パターンがある。
図3(a)は、複数枚一揃いとする両面原稿51を利用者(ユーザ)から見て最上部の原稿画像が正立した状態となる向きにしてセットした例であり、図3(b)は、両面原稿51を図3(a)に示す向きに対して逆さまになる状態で(180度回転させて)セットした例であり、図3(c)は、両面原稿51を図3(a)に示す向きに対して右に90度回転させてセットした例であり、図3(d)は、両面原稿51を図3(a)に示す向きに対して左に90度回転させてセットした例である。
また、図3(e),(f),(g),(h)は、それぞれ、図3(a),(b),(c),(d)のセット状態に対して、該当する各両面原稿51を、逆の頁順となるように裏返した状態でセットした例を示している。
図2、図3に示すように、画像処理装置10では、各種別の両面原稿51(図2参照)を種々のパターン(図3参照)でDADFのセット位置に受け入れ可能であることから、利用者による両面原稿51のセットの仕方によっては、該両面原稿51の両面スキャン後の画像データ(両面スキャンデータ)を所望の向きに回転補正する必要が生じる。
本実施の形態に係る画像処理装置10では、両面原稿51の両面スキャンデータに対して頁毎に紙UIを用いてデータの回転方向等の指示を与え、該紙UIでの指示に基づいて両面スキャンデータ中の該当する頁のデータを回転補正する等の画像編集を行う処理機能を有する。
以下、本実施の形態に係る紙UIを用いた画像編集処理機能について、具体的な実施例を挙げて詳しく説明していく。
図4は、実施例1において上述した紙UIとして用いられる指示書原稿50の構成を示す図である。
図4において、同図(a)は指示書原稿50の表面の構成を示し、同図(b)は指示書原稿50の裏面の構成を示している。
図4に示すように、指示書原稿50は、例えば、その表面に指示書であることを示す指示書マーク(この例では、星印)501と、当該面(表面)の画像の方向(向き)を示す原稿向きマーク502が記述されている(利用者により描かれる)。
また、上記指示書原稿50の裏面には、当該面(裏面)の画像の方向を示す原稿向きマーク503が記述されている。
この例の指示書原稿50では、原稿向きマーク502、503としては矢印の画像が用いられ、当該矢印の向きが当該面(原稿)の向きを指している。
本実施例において、図2に例示した指示書原稿50は、両面スキャン対象の両面原稿51と一揃いに揃えられてDADFの原稿セット位置にセットされ、表示/操作部15で所定の両面スキャン開始操作がなされると、読取制御部162の制御下で該セットされた両面原稿51(指示書原稿50を含む)の両面スキャンが行なわれる。
このように、スキャン原稿(両面原稿51)と指示書原稿50とを一揃いとする原稿の両面スキャン実現するため、本実施例に係る画像処理装置10は、図1に示す機能ブロックによって構成される。
すなわち、本実施例の画像処理装置10において、制御部16には、読取部11により原稿をスキャンして得られるスキャンデータ(あるいは、クライアント端末から通信I/F部17を通じて受信される印刷ジョブ)に基づいて画像処理部12で印刷データを生成させ、画像形成部14で該印刷データに基づく画像を記録用紙に形成(印刷)して出力させる印刷制御部161、DADFを備える読取部11を駆動制御し、両面スキャン対象の両面原稿51と共に上述した紙UIとして用いる指示書原稿50(図2参照)を一緒に両面スキャンする読取制御を行う読取制御部162の他、指示書解析部163、原稿編集部164が設けられる。
指示書解析部163は、両面原稿51に指示書原稿50が付加された複数の原稿を読取部11で両面スキャンして得られる両面スキャンデータから指示書マーク501を検出する指示書マーク検出部1631と、上記両面スキャンデータ中の指示書マーク検出部1631により検出された指示書マークを含む頁から特定される指示書原稿50の奇数頁(表面に相当する頁)と偶数頁(裏面に相当する頁)にそれぞれ含まれる原稿向きマーク502,503が示す画像の方向を検出する原稿向きマーク検出部1632とにより構成される。
原稿編集部164は、読取部11で得られる上記両面スキャンデータ中、指示書マーク検出部1631により検出された指示書マーク501を含む頁が該両面スキャンデータの最初の頁か最終頁かを判定し、該判定結果に応じて、該両面スキャンデータの各頁の頁順番を変更する頁順序変更処理部1641と、上記両面スキャンデータから指示書原稿50の両面スキャンデータ以外のデータ(両面原稿51の両面スキャンデータ)を分別抽出すると共に、該両面スキャンデータ中の、指示書マーク検出部1631により指示書マーク501が検出された頁から指示書原稿50として特定された2頁分を除く各頁のデータ中の奇数頁と偶数頁のデータを、原稿向きマーク検出部1632より検出された指示書原稿50の奇数頁と偶数頁それぞれの原稿向きマーク502,503が示す方向にそれぞれ回転補正する画像方向補正部1642とにより構成される。
次に、本実施例に係る画像処理装置10における理動作について説明する。
図5は、本実施例に係る画像処理装置10の両面スキャン処理動作を示すフローチャートである。
画像処理装置10で両面原稿51の両面スキャンを行うに際し、まず、利用者は、例えば、該両面原稿51と同サイズの白紙の用紙を用意し、どの種別のどの綴じ方の両面原稿51(図2参照)を両面スキャンするかに応じて、当該白紙の用紙の一方の面に指示書マーク501を描き込む(記述する)と共に、該指示書マーク501を描き込んだ面を表面として、更に、表面と裏面のそれぞれに該当する面の原稿(画像)の向きを表す原稿向きマーク(矢印)502,503を記述して指示書原稿50を作成する。
次に、利用者は、読取部11を構成するDADFの原稿セット位置にスキャン対象の両面原稿51と上述の如くの指示内容を盛り込んで作成した指示書原稿50(図4参照)とを一緒に揃えてセットし、両面スキャン開始操作を行う。
ここで、利用者は、上記指示書原稿50を他のスキャン原稿(両面原稿51)の最初の頁、若しくは最終頁として付加することにより全原稿のセットを行うことができる。
一方、画像処理装置10では、待機中、DADFに原稿がセットされた状態で両面スキャン開始操作が行われたか否かを監視している(ステップS101)。
ここで、両面スキャン開始操作が行われた場合(ステップS101YES)、読取制御部162は、読取部11のDADFを駆動してセット中の各原稿(両面原稿51と指示書原稿50)を順に表面と裏面とが読取位置を通過するように搬送しながら読取センサ(不図示)を駆動して該原稿の両面の画像をスキャンする動作制御を、最後の原稿の両面スキャンが終了するまで継続して実施する(ステップS102)。
上記ステップS102で全ての原稿(両面原稿51と指示書原稿50)を両面スキャンして得られる両面スキャンデータは記憶部13の所定の領域に蓄積される(ステップS103)。
上記両面スキャンデータの記憶部13への蓄積が完了すると、指示書解析部163は、該両面スキャンデータを指示書マーク検出部1631に転送し(ステップS104)、指示書マーク検出部1631は、該両面スキャンデータを取り込んで各頁毎に順次画像解析して指示書マーク501が存在するか否かをチェックする指示書マーク検出処理を行う(ステップS105)。
ここで、指示書マーク501が存在しない(検出されなかった)場合(ステップS105NO)、原稿編集部164は、記憶部13に蓄積している両面スキャンデータをDADFにセットされた両面原稿51の両面スキャンデータとして図示しないファイル出力部に送り、該両面スキャンデータを両面スキャン結果(電子文書:ファイル)として保持させた後、該結果をファイル出力させる(ステップS114)。
これに対し、指示書マーク501が存在した(検出された)場合(ステップS105YES)、指示書マーク検出部1631は当該指示書マーク501が検出された(含まれる)頁が両面スキャンデータの最終頁か否かをチェックする(ステップS106)。
ここで、指示書マーク501が含まれる頁が両面スキャンデータの最終頁でないと判定されると(ステップS106NO)、ステップS108の処理に進む。
これに対して、指示書マーク501が含まれる頁が両面スキャンデータの最終頁であると判定されると(ステップS106YES)、頁順序変更処理部1641は、記憶部13に記憶されている当該両面スキャンデータの頁順を、指示書マーク501が検出された頁が最初の頁となるように(逆順になるように)変更し(ステップS107)、その後、ステップS108の処理に進む。
ステップS108に移行すると、指示書解析部163は、上記ステップS102での両面スキャンにより取り込まれた順番のままの頁順、あるいは、上記ステップS107で逆順に変更された頁順に両面スキャンデータを原稿向きマーク検出部1632に転送する(ステップS108)。
原稿向きマーク検出部1632は、該両面スキャンデータを取り込んで、指示書マーク検出部1632に指示書マーク501が検出された頁から指示書原稿50に相当する隣接する2つの頁(先頭頁と次の頁)を特定するとともに、該特定した指示書原稿50に相当する2つの頁(奇数頁と偶数頁)にそれぞれ含まれる原稿向きマーク502,503が指示する画像の方向を検出する処理を実行すると共に、該処理に際して上記原稿向きマーク502,503が検出されたか否かを判定する(ステップS109)。
ここで、原稿向きマーク502,503が検出された場合(ステップS109YES)、原稿編集部164は、記憶部13に蓄積されている両面スキャンデータを画像方向補正部1641に転送する(ステップS110)。
画像方向補正部1641は、該両面スキャンデータを取込み、上記ステップ109で検出された指示書原稿50の表面の頁の原稿向きマーク502が示す画像の向き(方向)、及び裏面の頁の原稿向きマーク503が示す画像の方向に基づいて、当該取り込んだ両面スキャンデータ中、指示書原稿50以外の各原稿(両面原稿51)の表面と裏面の画像の向きを補正する処理を行う(ステップS111、S112)。
具体的には、指示書原稿50以外の各両面原稿51の奇数頁の画像データについては指示書原稿50の表面の原稿向きマーク502が示す画像の方向に回転操作し(ステップS111)、指示書原稿50以外の各両面原稿51の偶数頁の画像データのついては指示書原稿50の裏面の原稿向きマーク503が示す画像の方向に回転操作する(ステップS112)。
上記ステップS111、S112で指示書原稿50以外の両面原稿51の各頁の画像の回転操作の処理が完了すると、ステップS113の処理に移行する。
また、上記ステップS109において、原稿向きマーク502,503が検出されなかった場合(ステップS109NO)は、上記ステップS110〜S112の処理を経由することなくステップS113の処理に移行する。
ステップS113に移行すると、原稿編集部164は、全ての両面スキャンデータから指示書原稿50に相当する頁(先頭の2頁分)の画像データを削除する(ステップS113)。
次いで、残りの、指示書原稿50以外の各両面原稿51の両面スキャンデータをファイル出力部(不図示)に送り、該両面スキャンデータをDADFに指示書原稿50と共にセットされた両面原稿51の両面スキャン結果として保持させた後、該結果をファイル出力させ(ステップS114)、その後、処理を終了する。
次に、図5における両面スキャン処理について具体的な原稿の例を挙げてより詳しく説明する。
図6は、本実施例の画像処理装置10における両面スキャン処理イメージを示す概念図である。
図6によれば、ポートレイト型の短辺綴じの3枚の両面原稿51〔図2(a)参照〕を両面スキャンする場合の処理イメージを示している。
ここで、1枚目の両面原稿51−1としては、表面に画像“A”が形成され、裏面に画像“B”が形成されるものを想定している。
また、2枚目の両面原稿51−2は、表面に画像“C”が形成され、裏面に画像“D”が形成されるとともに、3枚の両面原稿51−3は、表面に画像“E”が形成され、裏面に画像“F”が形成されるものであることを想定している。
上述した3枚の両面原稿51−1,51−2,51−3〔図6(a)参照〕を両面スキャンする場合、利用者は、例えば、表面に指示書マーク501が形成され、かつ、矢印の向きが上方を指す(当該面に対応する画像を回転しないことを指示する)原稿向きマーク502が描かれ、裏面には、長辺を軸にして裏面にひっくり返した際に矢印の向きが下方を指す(当該面に対応する画像を180度回転することを示す)原稿向きマーク503が描かれた指示書原稿50を作成し〔図6(b)参照〕、該指示書原稿50を上述した3枚の両面原稿51−1,51−2,51−3の、例えば、1番上に重ねたうえで、図4(a)に示す態様でDADFの読取位置にセットし両面スキャンを開始する〔図6(c)参照〕。
この場合、指示書原稿50と3枚の両面原稿51−1,51−2,51−3の全原稿の両面スキャンが終了すると、図7(a)に示すような両面スキャンデータが得られる(図5のステップS103参照)。
ここで、両面スキャンデータ中、4頁目、6頁目及び8頁目の各画像は正常な向きの4頁目、6頁目及び8頁目の各画像に対して逆向きとなっている。
この両面スキャンデータに対する指示書解析部163での指示書解析結果から、1頁目の画像データから指示書マーク検出部1631により指示書マーク501が検出されて(図5のステップS105YES参照)、1頁目と2頁が指示書原稿50に相当する画像データあることが特定されたうえで、1頁目と2頁目の画像データから原稿向きマーク502と503が原稿向きマーク検出部1632によりそれぞれ検出される結果(図5のステップS109YES参照)、指示書マーク501が検出され、かつ、原稿向きマーク502が検出された1頁目が指示書原稿50の表面であり、原稿向きマーク503のみが検出された2頁目が当該指示書原稿50の裏面であることが検出される。
上述した指示書マーク501及び原稿向きマーク502、503の検出結果が得られると、次いで、指示書原稿50の表面であると判断された1頁目の画像データに基づき、原稿向きマーク検出部1632による当該表面の原稿向きマーク502の検出結果(矢印の向きが上方を指す)から面に対応する画像を回転しない指示であることが検出され、更に、指示書原稿50の裏面であると判断された2頁目の画像データに基づき、原稿向きマーク検出部1632による当該裏面の原稿向きマーク503の検出結果(矢印の向きが下方を指す)から当該裏面での画像の向きを180度回転する指示であることが検出される。
引き続き、画像方向補正部1642によって、上記指示書原稿50に相当する1、2頁の画像データを除く3頁目以降の画像データに対して、そのうちの奇数頁(3頁目、5頁目、7頁目)の画像が表面の画像の向きに合わせて維持され(図5のステップS111参照)、更に、偶数頁(4頁目、6頁目、8頁目)の画像が裏面の画像の向きに対して逆向きとなるように180度回転補正される(図5のステップS112参照)。
この画像の向き補正処理によって、図7(a)に示す如くの両面スキャンデータは、3頁目から8頁目の画像データが図7(b)に示す如くのデータ内容に補正される。
更に、原稿編集部164は、上記回転補正後の3頁目から8頁目の画像データを残して、指示書原稿50に相当する1、2頁目を削除して図7(c)の示す如くのデータ内容を確定し、該内容確定後のデータを3枚の原稿51−1,51−2,51−3の両面スキャンデータとしてファイル出力部に送る(図5のステップS113参照)。
なお、図5乃至図7においては、ポートレイト型の短辺綴じの両面原稿51a〔図2(a)参照〕の両面スキャンについて述べたが、他の種別の両面原稿51、例えば、ランドスケープ型の長編綴じの両面原稿51c〔図11(c)参照〕の両面スキャン時についても、例えば、図8に示す如く、両面に各々該当する面の画像の方向を指示する原稿向きマーク502,503が記述され、少なくとも一方の面には指示書マーク501が記述された指示書原稿50cを用いることで、利用者は、複雑な短辺綴じ、長辺綴じの概念を知らなくても直観的に綴じ方向を画像処理装置10に対して指示することができる。
また、本実施例によれば、利用者は、スキャン原稿をDADFにセットする向きを考慮する必要がなく、どの方向、表裏にセットしても適切なスキャン画像を得ることができる。
また、コストの高い高精細なビットマップUI表示手段を持つ必要がなく、安価の構成を実現できる。
図9は、実施例2に係る画像処理装置10Bの機能構成を示すブロック図であり、実施例1に係る画像処理装置10(図1参照)と同等の機能を果たす機能部には同一の符号を付している。
本実施例の画像処理装置10Bにおいて、制御部16bは、実施例1に係る画像処理装置10と同等の印刷制御部161、読取制御部162の他、本実施例特有のファイルコード作成部165、チェックシート作成部166、及び原稿編集部167を設けて構成される。
ファイルコード作成部165は、読取部11により両面に画像が形成される両面原稿を両面スキャンして得られた両面スキャンデータを記憶部13の所定領域に蓄積する際、該両面スキャンデータを識別するファイルコードを作成する。
チェックシート作成部166は、記憶部13に記憶された両面スキャンデータに基づき、該両面スキャンデータ内の、スキャンした原稿の頁順番が判断可能な複数の頁(例えば、1頁目と2頁目)の縮小画像(サムネイル画像)と、該各頁のサムネイル画像に対する画像の回転を含む編集の指示を行う複数の指示項目(チェック項目)と、上記ファイルコード作成部165により作成された両面スキャンデータ(ファイル)を識別するためのファイルコードを有するチェックシートデータ〔チェックシート(指示書原稿)の印刷内容情報〕を作成する。
なお、チェックシート作成部166により作成されたチェックシートデータは、印刷制御部161の制御によって画像形成部14によりチェックシート70(図15、図19参照)として印刷出力される。
印刷出力されたチェックシート70は、利用者が、該チェックシート70上の各チェック項目中の必要なチェック項目にチェックを入れた(該当するチェックボックスに“レ”点等の実行指示印を印す)後、画像処理装置10Bの読取部11で読取らせることで、該チェックされたチェック項目に対応する、例えば、画像の入れ換えや、回転等の編集を指示する紙UIとして用いることができる。
原稿編集部167は、利用者が所望のチェック項目にチェックを入れたチェックシート70をプラテン上にセットしてスキャン開始操作を行うことにより読取部11によって読取られる該チェックシート70のスキャンデータを解析するチェックシート解析部1671と、該チェックシート解析部1671によるチェックシート70のスキャンデータの解析結果に基づき利用者によりチェックされたチェック項目と上記ファイルコードを抽出すると共に、該抽出されたファイルコードで識別される両面スキャンデータを対象に、一緒に抽出された利用者によりチェックされたチェック項目が指示する編集処理を実行する編集処理部1672とにより構成される。
なお、本実施例の画像処理装置10Bでは、読取り対象の両面原稿として、例えば、ポートレイト(縦長原稿)の短辺あるいは長辺綴じ、ランドスケープ(横長原稿)の短辺あるいは長辺綴じ等の綴じ方で製本形態に綴じられる文書の見開き頁が想定される。
上述した文書の見開き頁の読取りは、所望の見開き頁を開いてプラテン上にセットし(押し当て)、表示/操作部15から両面スキャン開始操作を行うことにより起動できる。
図10及び図11は、本実施例の画像処理装置10Bにおける両面原稿の両面スキャン処理イメージを示す概念図である。
図10において、同図(a)は、ポートレイトの長辺綴じの両面原稿の両面スキャン処理イメージを示しており、同図(b)は、ランドスケープの短辺綴じの両面原稿の両面スキャン処理イメージを示している。
図11において、同図(a)は、ポートレイトの短辺綴じの両面原稿の両面スキャン処理イメージを示しており、同図(b)は、ランドスケープの長辺綴じの両面原稿の両面スキャン処理イメージを示している。
図10(a),(b)、及び図11(a),(b)のいずれの両面スキャン処理についても、スキャン対象の見開き頁(両面原稿)を順にめくりながらプラテン上にセットして両面スキャンを実施し、各見開き頁の画像を2頁分の両面スキャンデータとして蓄積していくイメージを示している。
図10に示す処理イメージからも分かるように、ポートレイトの長辺綴じの両面原稿〔図10(a)参照〕、及びランドスケープの短辺綴じの両面原稿〔図10(b)参照〕の場合、両面スキャンした原稿の全ての頁の向きが同じ向きになるため原稿の回転(該頁の画像の回転)処理は不要となる。
一方、図11に示す処理イメージによれば、ポートレイトの短編綴じの両面原稿〔図11(a)参照〕、及びランドスケープの長編綴じの両面原稿〔図11(b)参照〕の場合、両面スキャンした原稿が1頁おきに原稿(画像)の向きが逆になってしまうため、原稿の回転(該頁の画像の回転)処理が必要となる。
次に、図11に示すポートレイトの短編綴じの両面原稿〔図11(a)参照〕、ランドスケープの長編綴じの両面原稿〔図11(b)参照〕を両面スキャンする場合を想定して本実施例に係わる両面スキャン処理動作について説明する。
図12は、本実施例の画像処理装置10Bにおける両面原稿の両面スキャン処理動作を示すフローチャートである。
画像処理装置10Bに図12に示す両面スキャンを実行させる場合、利用者は、両面スキャンモードを選択したうえで、両面スキャン対象の両面原稿(見開き頁)をプラテン上にセットしてスキャン開始を指示する操作を、読取対象の全ての両面原稿の両面スキャンが終わるまで、逐次、繰返して実施する。
一方、画像処理装置10Bでは、上述した利用者の両面スキャン時の操作を前提に、待機中、読取制御部162は、両面スキャンモードが選択され、スキャン開始操作が行なわれると(ステップS200YES)、読取部11を駆動制御して、セットされている両面原稿を両面スキャンする(ステップS201)。
その後、両面スキャンモードが終了したかどうかを監視し(ステップS202)、終了していない場合(ステップS202NO)、スキャン開始操作が行なわれる度に(ステップS200YES)、セットされている両面原稿を両面スキャンする(ステップS201)。
この間、両面スキャンモードが終了すると(ステップS202YES)、それまでの両面スキャンにより得た両面スキャンデータを記憶部13の所定領域に蓄積する(ステップS203)。
次に、制御部16bは、記憶部13に蓄積された両面スキャンデータをチェックシート解析部1671により解析させ、該解析結果に基づき、読取った原稿がチェックシートであるか否かをチェックする(ステップS204)。
ここで、読取った原稿がチェックシートではないと判定されると(ステップS204NO)、チェックシート作成部166は、記憶部13に蓄積されている両面スキャンデータ中の例えば1頁目と2頁目のデータに基づき当該各頁のデータを縮小処理して各頁のサムナイル画像を作成する(ステップS205)。
次いで、チェックシート作成部166は、上述した1頁目と2頁目のサムネイル画像と、該各頁のサムネイル画像を回転させることを指示する項目(指示項目)を含む複数のチェック項目の情報と、ファイルコード作成部165が作成した上記ステップS203で蓄積された両面スキャンデータを識別するファイルコードの情報を適宜な位置に配置したチェックシートのデータを生成する(ステップS206)。
そして、印刷制御部161は、画像処理部12に上記チェックシートデータに基づき印刷データを生成させ、画像形成部14に当該印刷データに基づき電子写真プロセスを実行させてチェックシート70を印刷出力させる(ステップS207)。
ここで出力されるチェックシート70は、図15、図19に例示するように、記憶部13に蓄積した両面スキャンデータの複数頁のサムネイル画像71,72、該サムネイル画像71,72に対する回転操作を指示するチェック項目(751,752,753),(771,772,773)を含む各種編集指示用のチェック項目、当該両面スキャンデータを識別するファイルコード85等が印字されたものである。
これにより、利用者は、チェックシート70上の、左右各頁のサムネイル画像の順序や向きを確認し、例えば、右側の頁のサムネイル画像72を見て回転が必要と判断した際には該サムネイル画像72に対する回転操作を指示するチェック項目、例えば、772のチェックボックスにチェックを入れることで当該頁の回転を指示することができる。
同様に、“印刷”等、他のチェック項目についても該当するチェックボックスにチェックを入れることで、該チェック項目に対応する編集の指示を装置に対して行うことができる。
チェックしたチェック項目に対応した編集の指示を画像処理装置10Bに与えるには、利用者は、該チェック済みのチェックシート70をプラテン上にセットし、スキャン開始の指示操作を行う。
一方、画像処理装置10Bでは、上記ステップS207でチェックシート70を出力した後、スキャン開始の指示操作がなされたか否かを監視する(ステップS208)。
ここで、スキャン開始操作が行われた場合(ステップS208YES)、読取部11ではプラテン上にセットされているチェックシート70をスキャンし(ステップS209)、該スキャンにより得られたチェックシートのスキャン画像データを記憶部13の該当領域に蓄積する(ステップS203)。
次いで、制御部16bは、記憶部13に蓄積されたチェックシート70のスキャンデータをチェックシート解析部1671により解析させ、該解析結果に基づき、読取った原稿がチェックシートであるか否かをチェックする(ステップS204)。
ここで、読取った原稿がチェックシートであると判定されると(ステップS204YES)、チェックシート解析部1671は、該チェックシートスキャンデータを解析し、予め登録されているチェックシートのフォーマットデータと比較する等の方法により当該チェックシートの内容が正しいか否かをチェックする(ステップS211)。
ここで、チェックシートの内容が正しくないと判定されると(ステップS211NO)、表示/操作部15の表示パネル上にメッセージを表示する等の方法により、利用者に対してチェックシート70の内容が不正であることを通知する(ステップS212)。
その後、印刷制御部161は、生成済みのチェックシートデータに基づいてチェックシート70を再印刷させる(ステップS207)。
これに対して、チェックシート70の内容が正しいと判定された場合(ステップS211YES)、チェックシート解析部1671は、該チェックシート70のスキャンデータの各チェック項目のチェック状況を解析し、編集処理部1672は、該解析結果から、両面スキャンデータの編集が必要であるか否かを判定する(ステップS221)。
ここで、編集処理部1672は、利用者によりチェックされたチェック項目があるかどうかをチェックし、例えば、チェックシート70上のサムネイル画像に対する回転操作を指示するチェック項目が利用者によりチェックされたチェック項目として抽出されるような場合に両面スキャンデータの編集が必要であると判定し(ステップS221YES)、上記チェックシート70のスキャンデータから上述したチェック項目と一緒の抽出されたファイルコードで識別される両面スキャンデータを対象にして、利用者によりチェックされたチェック項目が指示する、各頁のデータの並び替えや、画像の回転等の編集処理を実行する(ステップS222)。
この編集処理が終了すると、チェックシート作成部166は、該編集処理後の両面原稿スキャンデータに基づいて上述した各頁のサムネイル画像を作成し(ステップS205)、該各頁のサムネイル画像と上述した各チェック項目及びファイルコードを含むチェックシートデータを作成するとともに(ステップS206)、印刷制御部161は、該チェックシートデータに基づきチェックシートを印刷出力させる(ステップS207)。
上記ステップS222での両面原稿スキャンデータの編集処理後に、再度、チェックシート70を印刷するのは、前回のチェックシート70での指示通りにデータ修正されたかどうかを確認するためである。
新たに印刷されたチェックシート70上で、もしまだ修正が必要な場合は、サイド、編集を要するチェック項目にチェックを行なったうえで該チェックシート70をセットし、読取りの開始を指示する(この処理は、両面スキャンデータが正しく修正されるまで続ける)。
読取制御部162では、利用者による上記読取り開始操作を認識し(ステップS208YES)、セットされているチェックシート70をスキャンし(ステップS209)、該スキャンにより得たチェックシート70のスキャンデータを記憶部13に蓄積した後(ステップS203)、制御部16bがチェックシート解析部1671による該スキャンデータの解析結果からこの時の原稿がチェックシートであるか否かを判定する(ステップS204)。
ここで、原稿がチェックシートであると判定され(ステップS204YES)、次いで、該チェックシートの内容が正しいと判定された後(ステップS211YES)、更に、両面スキャンデータの修正が必要であると判定された場合(ステップS221YES)、編集処理部1672はこの時のデータ修正要否判定に用いられたチェックシート70の各チェック項目のチェック内容に従がって、当該両面スキャンデータに対し、利用者によりチェックされたチェック項目が指示する各種の編集処理を実行し(ステップS222)、その後、該補正された両面スキャンデータに基づきチェックシートデータが更に作成され、チェックシートが印刷出力される(ステップS205〜S207)。
これに対し、両面スキャンデータの修正が必要でないと判定された場合(ステップS221NO)、編集処理部1672はチェックシートデータを削除し(ステップS223)、図13に示す両面スキャンデータの処理へと移行する。
図13に示す両面スキャンデータ処理に移行すると、編集処理部1672は、記憶部13に保持しているチェックシート70のスキャンデータからチェック項目の1つである“印刷”を指示する項目がチェックされているかどうかを調べる(ステップS221)。
ここで、“印刷”を指示する項目がチェックされていないことで両面スキャンデータを印刷する必要がないと判定されると(ステップS224NO)、ステップS226に進む。
また、“印刷”を指示する項目がチェックされていることにより両面スキャンデータを印刷する必要があると判定されると(ステップS224YES)、印刷制御部161は、蓄積されている両面スキャンデータに基づき画像処理部12、画像形成部14を制御して該両面スキャンデータを印刷出力させ(ステップS225)、ステップS226に進む。
ステップS226において、編集処理部1672は、記憶部13に保持しているチェックシート70のスキャンデータからチェック項目の1つである“データ削除”を指示する項目がチェックされているかどうかを調べる。
ここで、“データ削除”を指示する項目がチェックされていないことで両面スキャンデータの削除が不要と判定されると(ステップS227NO)、そのまま処理を終了し、“データ削除”を指示する項目がチェックされていることにより両面スキャンデータの削除が必要と判定されると(ステップS226YES)、当該両面スキャンデータを削除し(ステップS227)、その後、処理を終了する。
次に、図12に示す両面原稿の両面スキャン処理について具体的な原稿の例を挙げてより詳しく説明する。
まず初めに、図11(a)に示すようなポートレイトの短辺綴じ原稿を対象とする両面スキャンについて考えてみる。
当該両面原稿を両面スキャンすると、記憶部13には、図14(a)に示すような画像「P1」,「P2」,「P3」,「P4」,…(但し、偶数頁の画像「P2」と「P4」は奇数頁の画像「P1」と「P3」に対して逆向き)から成る両面スキャンデータが蓄積される(図12のステップS203参照)。
この両面スキャンデータに基づき、図12のステップ205〜S207を経て、例えば、図15に示すチェックシート70aが印刷される。
図15に示すように、チェックシート70aは、両面スキャンデータ中の奇数頁(この例では1頁目)と偶数頁(同、2頁目)の画像データのサムネイル画像71,72、別の頁のサムネイル画像への変更を指示するチェックボックス73、頁の並びの順番を逆にする(頁を入れ換える)ことを指示するチェックボックス74、奇数頁の画像に対する、それぞれ、−90度,180度,90度での回転を指示するチェックボックス751,752,753、チェックボックス751,752,753にそれぞれ対応して設けられ、角度−90度,180度,90度での回転指示をイメージ化したサムネイル画像761,762,763、偶数頁の画像に対する、それぞれ、−90度,180度,90度での回転を指示するチェックボックス771,772,773、チェックボックス771,772,773にそれぞれ対応して設けられ、角度−90度,180度,90度での回転指示をイメージ化したサムネイル画像781,782,783、データの修正(変更)を指示するチェックボックス81、データの修正が不要(変更なし)であることを指示するチェックボックス82、データの印刷を指示するチェックボックス83、データの削除を指示するチェックボックス84、画像処理装置10B内に蓄積された両面原稿スキャンデータを識別するファイルコード等の情報が印刷されて構成される。
このチェックシート70aによれば、偶数頁(2頁目)のサムネイル画像「P2」が利用者が望む向きの逆の向きとなっており、これに気付いた利用者は、該偶数頁のサムネイル画像「P2」を180度回転させようとする時には、例えば、図16に示すように、偶数頁の画像〔サムネイル画像「P2」〕に対する回転を指示するチェックボックス771,772,773中の、180度での回転指示をイメージ化したチェックボックス772をチェックし〔チェックマーク(“レ”点)を入れる:実行を指示する印を印す〕、かつ、データの変更を指示するチェックボックス81をチェックする。
このチェック済みのチェックシート70a(図16参照)を画像処理装置10Bに読込ませると、図12のステップS221で、チェックシート70a上でのチェックボックス772とチェックボックス81がチェックされていることが解析されて修正が必要と判断され、同、ステップS222では、編集処理部1672は、チェックボックス772がチェックされた項目であるという解析結果から偶数頁を180度回転する指示であることを認識し、読込んだチェックシート70aのスキャンデータから解析されるファイルコードによって識別される両面スキャンデータを記憶部13から読出し、該両面スキャンデータ中の偶数頁の画像データを180度回転させて、再蓄積する。
この偶数頁のデータの回転補正によって、図11(a)に示すポートレイトの短辺綴じ原稿を対象とする両面スキャンデータは、図14(a)に示すデータ内容から、図14(b)に示すように、偶数頁がそれぞれ180度回転され、全ての頁の天地が一致したデータ内容に補正される。
図12のステップS222で上述した両面スキャンデータの該当頁の画像の回転補正処理が実施された後、同、ステップS206で該補正後の両面スキャンデータ(偶数頁の画像が180度回転補正されている)に基づきチェックシートデータが生成される結果、同ステップS207で該チェックシートデータに基づき印刷されたチェックシート70aは図17に示す如くの印刷内容となる。
ここで利用者が、当該チェックシート70a上で、“変更なし”を指示するチェックボックス82にチェックを入れて該チェックシート70aを読込ませた場合、画像処理装置10Bでは、編集処理部1672が、該チェックシート70のスキャンデータから利用者によりチェックされたチェック項目として“変更なし”を指示するチェックボックス82が抽出して、次のチェックシートデータの生成を禁止するように制御し、当該データ内容のままで両面スキャンデータが蓄積される。
また、上記チェックシート70a上で、“変更なし”を指示するチェックボックス82と共に、印刷を指示するチェックボックス83に併せチェックしている場合には、編集処理部1672は、該チェックシート70のスキャンデータから利用者によりチェックされたチェック項目として印刷を指示するチェックボックス83を更に抽出し、これにより、印刷制御部161が、当該スキャンデータから抽出されたファイルコードで識別される両面スキャンデータを当該データ内容で両面印刷(図13のステップS225参照)する。
なお、上記チェックシート70a上で、サムネイル画像変更を指示するチェックボックス73がチェックされている場合には、編集処理部1672により、該チェックシート70aのスキャンデータから利用者によりチェックされたチェック項目としてチェックボックス73が抽出され、チェックシート作成部166では、両面スキャンデータ中の前回生成したチェックッシートに含まれる頁とは異なる頁(例えば、3頁目と4頁目)のサムネイル画像を含むチェックシートデータを生成する。
また、上記チェックシート70a上で、頁入れ換えを指示するチェックボックス74がチェックされている場合には、編集処理部1672により、該チェックシート70aのスキャンデータから利用者によりチェックされたチェック項目としてチェックボックス74が抽出され、チェックシート作成部166では、両面スキャンデータ中の前回生成したチェックッシートに含まれる、例えば、1頁目と2頁目の順番を逆にし、左側に2頁目のサムネイル画像が、右側に1頁目のサムネイル画像が配置されたチェックシートデータを生成する。
次に、図11(b)に示すようなランドスケープの長辺綴じ原稿を対象とする両面スキャンについて考えてみる。
当該両面原稿を両面スキャンすると、記憶部13には、図18(a)に示すような画像「P1」,「P2」,「P3」,「P4」,…(但し、偶数頁の画像「P2」と「P4」は奇数頁の画像「P1」と「P3」に対して逆向き)から成る両面スキャンデータが蓄積される(図12のステップS203参照)。
この両面スキャンデータに基づき、図12のステップ205〜S207を経て、例えば、図19に示すチェックシート70b(図15に示したチェックシート70aと同等の部分には同一の符号を付している)が印刷される。
このチェックシート70bにおいても、偶数頁(2頁目)のサムネイル画像「P2」が利用者が望む向きの逆の向きとなっており、これに気付いた利用者は、例えば、図20に示すように、偶数頁の画像〔サムネイル画像「P2」〕に対する回転指示をイメージ化したチェックボックス772をチェックし、かつ、データの変更を指示するチェックボックス81をチェックする。
このチェック済みのチェックシート70b(図20参照)を画像処理装置10Bに読込ませると、図12のステップS221で、チェックシート70b上でのチェックボックス772とチェックボックス81がチェックされていることが解析されて修正が必要と判断され、同、ステップS222では、編集処理部1672は、チェックボックス772がチェックされた項目であるという解析結果から偶数頁を180度回転する指示であることを認識し、読込んだチェックシート70bのスキャンデータから解析されるファイルコードによって識別される両面スキャンデータ中の偶数頁の画像データを180度回転させて、再蓄積する。
この偶数頁のデータの回転補正によって、図11(ba)に示すランドスケープの長辺綴じ原稿を対象とする両面スキャンデータは、図18(a)に示すデータ内容から、図18(b)に示すように、偶数頁がそれぞれ180度回転され、全ての頁の天地が一致したデータ内容に補正される。
その後、図12のステップS206で該補正後の両面スキャンデータに基づきチェックシートデータが生成され、同ステップS207で該チェックシートデータに基づき図21に示す内容のチェックシート70bが出力される。
ここで利用者は、該チェックシート70b上で、“変更なし”を指示するチェックボックス82にチェックを入れて該チェックシート70bを読込ませれば、当該データ内容のままで両面スキャンデータが蓄積され、その際、印刷を指示するチェックボックス83とデータ削除を指示するチェックボックス84にも併せチェックしている場合には、当該データ内容で両面印刷を行ない(図13のステップS225参照)、その後、該両面スキャンデータを削除する(同、ステップS227参照)ことができる。
なお、図12のステップS200〜S202では、ポートレイトの短辺綴じ原稿や、ランドスケープの長辺綴じ原稿を見開き頁から逐次スキャンする場合について述べたが、当該見開き頁から両面スキャンして印刷された両面原稿をDADFにセットして一括で両面スキャンする場合にも適用できる。
また、画像処理装置10Bの記憶部13内に蓄積される両面スキャンデータをそのまま印刷する例を挙げたが、通信I/F部17によりNWを介してPC等の各装置と接続可能な本システム構成を活用し、利用者が、NWを経由してファイルとして自分のPCにダウンロードするようにしても良い。
この他、本発明は、上記し、且つ図面に示す実施例に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。
例えば、上記各実施例では、コンピュータで構成される複合機やスキャナ装置等の画像処理装置10に画像処理プログラムを実装し、該コンピュータを、それぞれの手段として機能させるようにしているが、該画像処理プログラムをCDROM等の記憶媒体に格納して提供するようにしても良い。
本発明は、自動両面紙送り装置を備えて両面原稿を両面スキャンするスキャナ装置、プリンタ、複合機等の画像処理装置、及び画像処理プログラムに適用できる。
10,10B…画像処理装置、11…読取部、12…画像処理部、13…記憶部、14…画像形成部、15…表示/操作部、16…制御部、161…印刷制御部、162…読取制御部、163…指示書解析部、1631…指示書マーク検出部、1632…原稿向きマーク検出部、164…原稿編集部、1641…頁順序変更処理部、1642…画像方向補正部、165…ファイルコード作成部、166…チェックシート作成部、167…原稿編集部、1671…チェックシート解析部、1672…編集処理部、17…通信インタフェース(I/F)部

Claims (12)

  1. 両面に画像が形成された両面原稿を、両面に各々該当する面の画像の方向を指示する方向指示情報が記述され、少なくとも一方の面には指示書識別情報が記述された指示書原稿と組み合わせて該原稿の両面の画像を読み取る画像読取手段と、
    前記画像読取手段により読み取られた前記原稿の両面読取画像情報から前記指示書識別情報を検出する識別情報検出手段と、
    前記両面読取画像情報の前記識別情報検出手段により検出された前記指示書識別情報を含む頁から特定される前記指示書原稿の奇数頁と偶数頁にそれぞれ含まれる前記方向指示情報が指示する画像の方向を検出する方向指示情報検出手段と、
    前記両面読取画像情報の前記指示書原稿として特定された2頁分を除く各頁の画像情報中の奇数頁と偶数頁の画像情報を、前記方向指示情報検出手段により検出された前記指示書原稿の奇数頁と偶数頁それぞれの前記方向指示情報が示す方向にそれぞれ回転補正する回転補正手段と
    を具備する画像処理装置。
  2. 前記識別情報検出手段により検出された前記指示書識別情報を含む頁が前記両面読取画像情報の最初の頁か最終頁かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記指示書識別情報を含む頁が前記両面読取画像情報の最終頁であると判定された場合、前記指示書識別情報を含む頁が最初の頁となるように前記両面読取画像情報の各頁の頁順番を変更する頁順番変更手段と
    を具備する請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記両面読取画像情報から前記指示書原稿に相当する前記2頁分の画像情報を削除し、残りの、前記回転補正手段により回転補正された前記各頁の画像情報を前記両面原稿の両面読取画像情報として保持する保持手段
    を具備する請求項1または2記載の画像処理装置。
  4. 両面に画像が形成された両面原稿の両面の画像を読み取る画像読取手段と、
    前記画像読取手段により読み取られた前記両面原稿の両面読取画像情報に基づき、該両面読取画像情報を識別する識別情報と、該両面読取画像情報の複数の頁の縮小画像と、前記各頁の縮小画像に対する画像の回転を含む編集を指示する指示項目とを有する指示書原稿情報を生成する情報生成手段と、
    前記指示書原稿情報に基づき、前記識別情報、前記縮小画像及び前記指示項目が印字された指示書原稿を出力する出力手段と、
    前記画像読取手段により読取られる前記指示書原稿の読取画像情報から前記識別情報と、利用者により実行を指示する印が印された指示項目を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された前記識別情報で識別される前記両面読取画像情報に対し、利用者により前記印が印された前記指示項目が指示する編集処理を施す編集処理手段と
    を具備する画像処理装置。
  5. 前記情報生成手段は、
    奇数頁と偶数頁の前記縮小画像にそれぞれ対応して設けられ、各々異なる回転方向への回転を指示する複数の回転指示項目を有する前記指示書原稿情報を生成し、
    前記編集処理手段は、
    前記指示書原稿情報に基づく出力された前記指示書原稿の読取画像情報から前記抽出手段により前記印が印された指示項目として前記回転指示項目が抽出された場合、該回転指示項目が対応付けられている前記奇数頁または偶数頁の縮小画像に相当する画像を当該回転指示項目が指示する方向に回転する
    請求項4記載の画像処理装置。
  6. 前記情報生成手段は、
    前記編集処理手段による画像編集処理が終了すると、該画像編集処理後の前記両面読取画像情報に基づいて前記指示書原稿情報を生成し、
    前記出力手段は、
    前記生成された指示書原稿情報に基づき前記指示書原稿を出力する
    請求項4または5記載の画像処理装置。
  7. 前記情報生成手段は、
    縮小画像の変更を指示する画像変更指示項目を有する前記指示書原稿情報を生成し、
    前記指示書原稿情報に基づき出力された前記指示書原稿の読取画像情報から前記抽出手段により前記印が印された指示項目として前記画像変更指示項目が抽出された場合、前記両面読取画像情報中の前回生成した前記指示書原稿情報に含まれる頁とは異なる頁の縮小画像を含む前記指示書原稿情報を生成する
    請求項6記載の画像処理装置。
  8. 前記情報生成手段は、
    縮小画像の表示の順番の変更を指示する表示順変更指示項目を有する前記指示書原稿情報を生成し、
    前記指示書原稿情報に基づき出力された前記指示書原稿の読取画像情報から前記抽出手段により前記印が印された指示項目として前記表示順変更指示項目が抽出された場合、前記両面読取画像情報中の前回生成した前記指示書原稿情報に含まれる頁の縮小画像を逆の順番に配置した前記指示書原稿情報を生成する
    請求項6記載の画像処理装置。
  9. 情報生成禁止手段を更に有し、
    前記情報生成手段は、
    補正を必要とないことを指示する補正不要指示項目を有する前記指示書原稿情報を生成し、
    前記情報生成禁止手段は、
    前記指示書原稿情報に基づき出力された前記指示書原稿の読取画像情報から前記抽出手段により前記印が印された指示項目として前記補正不要指示項目が抽出された場合、前記指示書原稿情報の生成を禁止する
    請求項4乃至8のいずれか記載の画像処理装置。
  10. 印刷制御手段を更に有し、
    前記情報生成手段は、
    印刷を指示する印刷指示項目を有する前記指示書原稿情報を生成し、
    前記印刷制御手段は、
    前記指示書原稿情報に基づき出力された前記指示書原稿の読取画像情報から前記抽出手段により前記印が印された指示項目として前記印刷指示項目が抽出された場合、該印刷指示項目と共に抽出された前記識別情報で識別される前記両面読取画像情報を印刷する
    請求項4乃至9のいずれか記載の画像処理装置。
  11. コンピュータで実現され、両面に画像が形成された両面原稿の両面の画像を読み取って画像処理する画像処理装置に実装され、
    前記コンピュータを、
    前記両面原稿を、両面に各々該当する面の画像の方向を指示する方向指示情報が記述され、少なくとも一方の面には指示書識別情報が記述された指示書原稿と組み合わせて該原稿の両面の画像を読み取る画像読取手段、
    前記画像読取手段により読み取られた前記原稿の両面読取画像情報から前記指示書識別情報を検出する識別情報検出手段、
    前記両面読取画像情報の前記識別情報検出手段により検出された前記指示書識別情報を含む頁から特定される前記指示書原稿の奇数頁と偶数頁にそれぞれ含まれる前記方向指示情報が指示する画像の方向を検出する方向指示情報検出手段、
    前記両面読取画像情報の前記指示書原稿として特定された2頁分を除く各頁の画像情報中の奇数頁と偶数頁の画像情報を、前記方向指示情報検出手段により検出された前記指示書原稿の奇数頁と偶数頁それぞれの前記方向指示情報が示す方向にそれぞれ回転補正する回転補正手段
    として機能させる画像処理プログラム。
  12. コンピュータで実現され、両面に画像が形成された両面原稿の両面の画像を読み取る画像読取手段を備える画像処理装置に実装され、
    前記コンピュータを、
    前記画像読取手段により読み取られた前記両面原稿の両面読取画像情報に基づき、該両面読取画像情報を識別する識別情報と、該両面読取画像情報の複数の頁の縮小画像と、前記各頁の縮小画像に対する画像の回転を含む編集を指示する指示項目とを有する指示書原稿情報を生成する情報生成手段、
    前記指示書原稿情報に基づき、前記識別情報、前記縮小画像及び前記指示項目が印字された指示書原稿を出力する出力手段、
    前記画像読取手段により読取られる前記指示書原稿の読取画像情報から前記識別情報と、利用者により実行を指示する印が印された指示項目を抽出する抽出手段、
    前記抽出手段により抽出された前記識別情報で識別される前記両面読取画像情報に対し、利用者により前記印が印された前記指示項目が指示する編集処理を施す編集処理手段
    として機能させる画像処理プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112153231A (zh) * 2019-06-27 2020-12-29 夏普株式会社 图像形成装置以及图像形成装置的设定显示方法

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