JP2011082045A - Ledランプ - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の蛍光灯をはじめとする照明用ランプと置き換えが容易で、電源切断後も、所定時間点灯状態を保つことができるLEDランプを提供する。
【解決手段】LED式蛍光管本体500の内部に、整流・平滑回路200と、消灯時間遅延回路300と、発光部400とを内包し、LED式蛍光管の点灯期間中にコンデンサに充電した電荷を、前記LED式蛍光管の電源切断時に放電して、前記LED式蛍光管の発光部400に印加することで、LED式蛍光管の点灯状態を保持する。
【選択図】図1

Description

本発明は、停電等の予期せぬ電源切断が発生しても、所定時間点灯状態を保つことができるLEDランプに関する。
災害発生時に、被災者の避難誘導を安全かつ迅速に行うため、従来、商用施設や工業施設、宿泊施設には誘導灯が設置されている。このような誘導灯として、例えば、特許文献1に示されるように、電源切断時に、内蔵する充電池の働きによって、所定時間点灯状態を保つことができる、消灯時間遅延機能を有するものが公開されている。
特開平7−169572号公報
従来使用されている誘導灯にあっては、内部に充電池を有し、停電時には前記充電池によって消灯時間の遅延を実現している。
しかしながら、この誘導灯には、充電池を使うため、構成部品が増えて回路規模が増大するという課題や、充電池の寿命から、数年毎に交換を要するという課題が残っている。
さらに、従来の蛍光灯にこうした消灯時間遅延機能を持たせると、充電池や充電回路を設置する必要があるため、サイズが増し、従来の蛍光灯と互換性の確保が困難である。
本発明は上記に鑑みなされたもので、蛍光灯をはじめとする、従来の照明用ランプと置き換えが容易で、電源切断後も所定時間点灯状態を保つことができるLEDランプを提供することを目的とする。
本発明に係るLEDランプは、蛍光灯をはじめ、白熱電球のような照明用ランプを含み、消灯時間遅延手段をLEDランプの内部に設けたことにより、外部に充電池や、前記充電池用の充電回路を接続することなく、従来の照明用ランプと置き換えが容易で、かつ、電源切断後も所定時間点灯状態を保つことができる。
すなわち、本発明に係るLEDランプは、電源切断時に、点灯状態を所定時間保持する消灯時間遅延手段を有する、複数のLEDを含むLEDランプにおいて、前記LEDが内包された管体やバルブに前記消灯時間遅延手段を内包したことを特徴とする。
従って、本発明に係るLEDランプによれば、電源切断後も、所定時間点灯状態を保つとともに、外部に、充電池や、前記充電池用の充電回路を接続することなく、従来の蛍光灯をはじめとする照明用ランプと置き換えて使用することが可能である。
また、本発明に係るLEDランプは、前記消灯時間遅延手段が、直列に接続された抵抗とコンデンサとから構成され、前記LEDランプの点灯期間中に前記コンデンサを充電し、電源切断時に前記コンデンサを放電して、発生した電圧を、前記LEDランプの発光部に印加して、点灯状態を所定時間保持する構成とすることが望ましい。
このように構成された本発明に係るLEDランプによれば、前記LEDランプの点灯期間中にコンデンサに充電した電荷を、前記LEDランプの電源切断時に放電して、前記LEDランプの発光部に印加することで、前記LEDランプの点灯状態を保持することが可能であるため、充電池を必要とせずに、消灯時間遅延機能を実現できる。
また、本発明に係るLEDランプは、前記LEDランプに含まれる複数のLEDのうち、一部のLEDが、前記消灯時間遅延手段によって点灯状態を所定時間保持させられる構成であることが望ましい。
このように構成された本発明に係るLEDランプによれば、小電力でLEDを残光させられるため、災害時の避難誘導用として実用になる残光時間を確保することができる。
また、本発明に係るLEDランプは、所定の操作によって前記LEDランプの電源が切断されたこと、を検出する電源切断操作検出手段を有し、前記電源切断操作が検出されたときは、前記消灯時間遅延手段を作用させない構成であることが望ましい。
このように構成された本発明に係るLEDランプによれば、スイッチ操作による電源切断時には消灯時間遅延機能を働かせず、停電等の意図しない電源切断時にのみ、前記消灯時間遅延機能を働かせることができる。これにより、電源切断の度にLEDランプの点灯状態が保持されてしまうという煩わしさを防ぐことができる。
本発明に係るLEDランプによれば、蛍光灯をはじめとする照明用ランプと置き換えて使用することが可能であり、かつ、電源切断時に、所定時間点灯状態を保つことができるため、万が一の災害時に、避難のための安全確保ができるという効果が得られる。
(a)本発明の第1実施形態に係るLED式蛍光管の回路図である。(b)本発明の第1実施形態に係るLED式蛍光管の電源切断時の回路図である。 本発明のLED式蛍光管における、電源切断後の輝度変化を示すグラフである。 (a)本発明のLED式蛍光管の外観図である。(b)本発明のLED式蛍光管の構造を示す断面図である。(c)本発明のLED式蛍光管の照射範囲を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係るLED式蛍光管の回路図である。
以下、本発明に係るLEDランプの実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施例は、本発明を蛍光灯に適用したものである。以下、LEDランプをLED式蛍光管と称して、動作を説明する。
図1(a)は、本発明の実施形態に係るLED式蛍光管の回路構成を示す回路図である。本発明に係るLED式蛍光管本体500(管体)は、図1(a)の通り、交流電圧を直流電圧に変換する整流・平滑回路200と、消灯時間遅延回路300(消灯時間遅延手段)と、発光部400とから構成される。
なお、整流・平滑回路200と、消灯時間遅延回路300と、発光部400とは、管体500に内包されており、この管体500は、外部の商用交流電源10、および電源スイッチ100と直列に接続されている。
整流・平滑回路200は、整流用ダイオードD1、D2、D3、D4と、突入電流を抑制するサーミスタT1と平滑用コンデンサC1とからなる。
消灯時間遅延回路300は、電源切断時に、点灯状態を所定時間保持するものであり、1方向にのみ電流を流し、充電コンデンサC6、C7の放電が漏れないようにする定電流ダイオードCRD1と、ダイオードD5と、充電制御抵抗R6、R7と、充電コンデンサC6、C7と、充電コンデンサC6、C7の放電時に、充電制御抵抗R6、R7による電圧降下を防ぐダイオードD6、D7と、残光時間を規定する抵抗R5とからなる。
発光部400は、n個の発光ダイオードLED1、LED2、…、LEDnからなる。
次に、本実施形態に係るLED式蛍光管の作用について説明する。電源スイッチ100が投入されると、商用交流電源10から整流・平滑回路200に、交流電圧が印加される。前記交流電圧は、整流用ダイオードD1、D2、D3、D4で整流され、平滑用コンデンサC1で平滑化されて、直流電圧が生成される。なお、整流用ダイオードD1、D2、D3、D4の後段には、突入電流を抑制するサーミスタT1が接続される。
前記直流電圧は、定電流ダイオードCRD1を経て、発光部400に印加され、LED1、LED2、…、LEDnを点灯させる。また、LEDの点灯と同時に、充電コンデンサC6とC7が充電される。
停電等による予期せぬ電源切断が発生すると、図1(a)の回路は、図1(b)のように、商用交流電源10が切断された状態となる。すると、充電コンデンサC6に貯まった電荷が、ダイオードD6、抵抗R5を経て放電される。また、充電コンデンサC7に貯まった電荷が、ダイオードD7、抵抗R5を経て放電される。この放電による電圧が、LED1、LED2、…、LEDnに印加され、LED1、LED2、…、LEDnは点灯状態を保つ。 充電コンデンサC6とC7の放電が完了すると、LED1、LED2、…、LEDnは消灯する。
ここで、消灯時間遅延回路300は、充電制御抵抗と充電コンデンサを直列に接続した回路を2つ内蔵している。原理的には、充電コンデンサが1個あれば、消灯時間遅延機能を実現できるが、1個の充電コンデンサで充放電回路を構成し、残光時間を長く設定すると、大容量の充電コンデンサが必要になる。すると、充電コンデンサのサイズが大きくなるため、LED式蛍光管に内包するのが困難になってしまう。
実用的な容量の充電コンデンサを使って、所定の残光時間を確保するには、複数の充電コンデンサを使用すればよい。本実施例では、充電コンデンサを2個使っているが、これにより、充電コンデンサ全体のサイズを小さく抑えることができ、管体500の内部に、充電コンデンサを含む消灯時間遅延回路300を内包することが可能となる。
次に、消灯時間遅延回路300によって制御される残光時間について、図2を用いて説明する。図2に記載したLEDの輝度変化特性S1は、図1(a)の回路にて、電源スイッチ100を切断してからの経過時間tに対する、LED1、LED2、…、LEDnの輝度Lの変化を示すものである。また、LEDの輝度変化特性S2は、図1(a)にて抵抗R5の値を半分にした場合の、前記輝度Lと、前記経過時間tとの関係を示すものである。
抵抗R5の値を半分にした場合、LEDの輝度は、変化特性S2に示されるように、電源切断後、短時間で減衰し、周囲を目視確認できる最低輝度L0を下回ってしまう。
例えば、災害時の避難誘導の用途を想定すると、残光時間は、少なくとも1分程度は必要である。このように、必要な残光時間に応じて、抵抗R5の値を設定すればよい。
なお、以上説明した本実施例のLED式蛍光管は、従来の蛍光管との置き換えが可能な構造を有している。すなわち、整流・平滑回路200と、消灯時間遅延回路300と、発光部400とは、管体500に内包される。
図3(a)は、本発明に係るLED式蛍光管の外観図である。また、図3(b)、図3(c)は、各々、図3(a)のA−A’断面図を示す。図3(b)において、整流・平滑回路200と消灯時間遅延回路300とは、回路基板600に実装され、管体500に内包される。
管体500は、回路基板600と発光部400とを固定する部品固定用台座520と、アクリル樹脂やポリカーボネイトガラスで構成される透光性を有する照明照射部530とから構成される。なお、部品固定用台座520は、照明照射部530を円筒形に成形し、そこに内包させる構成にしてもよい。
回路基板600には、充電コンデンサ610と、抵抗620と、ダイオード630とが、各々複数実装され、これらは、外部から見えないよう、部品固定用台座520の内部に配設される。こうして、管体500の外部から、回路基板600が視認されることによる、見栄え(外観品質)の低下を防止する。
また、発光部400は、LED440が実装されたLED基板420と、LED450が実装されたLED基板430の2つのブロックに分かれて、部品固定用台座520に固定される。具体的には、n個のLEDの半分はLED基板420に実装され、残りの半分はLED基板430に実装される。なお、回路基板600、LED基板420、430は、部品固定用台座520の長手方向に差し込み固定される。
発光部400は部品固定用台座520の外面側に配設され、LED440、450から出射した光は、透光性を有する照明照射部530を透過し、図3(c)に示す照射範囲を照らす構成になっている。ここで、個々のLEDは照射角120°を有する。また、LED基板420と430とは、60°の角度を有して固定されており、LED440と450とを合わせて、180°の照射範囲を有する構造になっている。
以上説明したように、本実施例1のLED式蛍光管によると、電源切断後も、所定時間点灯状態を保つとともに、外部に充電池や、前記充電池用の充電回路を接続することなく、従来の蛍光灯と置き換えて使用することが可能である。
なお、本実施例1は、本発明を蛍光灯に適用したものであるが、これは、蛍光灯に限らず、白熱電球をはじめとする照明用ランプに適用することができる。
本実施例は、本発明を蛍光灯に適用したものである。以下、LEDランプをLED式蛍光管と称して、動作を説明する。
図4は、本発明に係るLED式蛍光管の第2実施例の回路構成を示す回路図である。本実施例に係るLED式蛍光管は、図4の通り、商用交流電源10と、4つの接続端子P1、P2、P3、P4を有する双極双投スイッチからなる電源スイッチ110(電源切断操作検出手段)と、交流電圧を直流電圧に変換する整流・平滑回路200と、消灯時間遅延回路310(消灯時間遅延手段)と、発光部410とから構成される。なお、整流・平滑回路200と、消灯時間遅延回路310と、発光部410とは、LED式蛍光管本体510(管体)に内包される。
整流・平滑回路200は、整流用ダイオードD1、D2、D3、D4と、突入電流を抑制するサーミスタT1と平滑用コンデンサC1からなる。
消灯時間遅延回路310は、1方向にのみ電流を流し、充電コンデンサC6、C7の放電が漏れないようにする定電流ダイオードCRD1と、ダイオードD5と、充電制御抵抗R6、R7と、充電コンデンサC6、C7と、充電コンデンサC6、C7の放電時に、充電制御抵抗R6、R7による電圧降下を防ぐダイオードD6、D7と、残光時間を規定する抵抗R5と、定電流ダイオードCRD2とからなる。
発光部410は、n個の発光ダイオードLED1、LED2、…、LEDnからなる。このうち、LED1、LED2、…、LEDiは、定電流ダイオードCRD1に接続され、LEDi+1、LEDi+2、…、LEDnは、定電流ダイオードCRD2に接続される。
次に、本実施形態に係るLED式蛍光管の作用について説明する。電源スイッチ110(電源切断操作検出手段)が商用交流電源10側に投入され、接続端子P2とP4が各々導通すると、整流・平滑回路200に交流電圧が印加される。前記交流電圧は、整流用ダイオードD1、D2、D3、D4で整流され、平滑用コンデンサC1で平滑化されて、直流電圧に変換される。なお、整流用ダイオードD1、D2、D3、D4の後段には、突入電流を抑制するサーミスタT1が接続される。
前記直流電圧は、定電流ダイオードCRD1を経て発光部410に印加され、LED1、LED2、…、LEDiを点灯させる。さらに、前記直流電圧は、定電流ダイオードCRD2を経て発光部410に印加され、LEDi+1、LEDi+2、…、LEDnを点灯させる。また、それと同時に、充電コンデンサC6とC7が充電される。
ここで、停電等による予期せぬ電源切断が発生すると、電源が供給されなくなるため、LEDi+1、LEDi+2、…、LEDnは即座に消灯する。
この時、充電コンデンサC6に貯まった電荷が、ダイオードD6、抵抗R5を経て放電され、また、充電コンデンサC7に貯まった電荷が、ダイオードD7、抵抗R5を経て放電されるため、LED1、LED2、…、LEDiは点灯状態を保つ。充電コンデンサC6とC7の放電が完了すると、LED1、LED2、…、LEDiは消灯する。
一方、手動操作にて、電源スイッチ110が切断されると、接続端子P1とP3が各々導通して、LEDi+1、LEDi+2、…、LEDnは即座に消灯する。
この時、充電コンデンサC6に貯まった電荷は、ダイオードD6、抵抗R5を経て、また、充電コンデンサC7に貯まった電荷は、ダイオードD7、抵抗R5を経て、接続端子P1に放電される。これにより、LED1、LED2、…、LEDiも即座に消灯する。
以上説明したように、本実施例2のLED式蛍光管によると、意図した、スイッチによる電源切断の度に、点灯状態が保持されてしまうという煩わしさを防ぐことができる。
また、本実施例2のLED式蛍光管では、n個のLEDのうち、一部のLEDのみを残光させる構成にしているため、LEDを発光させるための消費電力を減らすことができ、これにより、残光時間をさらに長くすることができる。
なお、本実施例2は、本発明を蛍光灯に適用したものであるが、これは、蛍光灯に限らず、白熱電球をはじめとする、照明用ランプに適用することができる。
10 商用交流電源 100 電源スイッチ 200 整流・平滑回路 300 消灯時間遅延回路 400 発光部 500 LED式蛍光管本体(管体)

Claims (4)

  1. 電源切断時に、点灯状態を所定時間保持する消灯時間遅延手段を有する、複数のLEDを含むLEDランプにおいて、前記LEDが内包された管体やバルブに、前記消灯時間遅延手段を内包したことを特徴とするLEDランプ。
  2. 請求項1記載のLEDランプにおいて、前記消灯時間遅延手段が、直列に接続された抵抗とコンデンサとから構成され、前記LEDランプの点灯期間中に前記コンデンサを充電し、電源切断時に前記コンデンサを放電して、前記放電によって発生した電圧を、前記LEDランプの発光部に印加するものであることを特徴とするLEDランプ。
  3. 請求項1項、もしくは2項記載のLEDランプにおいて、前記LEDランプに含まれる複数のLEDのうち、一部のLEDが、前記消灯時間遅延手段によって点灯状態を所定時間保持させられることを特徴とするLEDランプ。
  4. 請求項1から3のうちいずれか1項記載のLEDランプにおいて、所定の操作によって前記LEDランプの電源が切断されたこと、を検出する電源切断操作検出手段を有し、前記電源切断操作が検出されたときは、前記消灯時間遅延手段を作用させないことを特徴とするLEDランプ。
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