JP2011081648A - 病理診断支援装置および病理診断支援システム - Google Patents
病理診断支援装置および病理診断支援システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011081648A JP2011081648A JP2009234113A JP2009234113A JP2011081648A JP 2011081648 A JP2011081648 A JP 2011081648A JP 2009234113 A JP2009234113 A JP 2009234113A JP 2009234113 A JP2009234113 A JP 2009234113A JP 2011081648 A JP2011081648 A JP 2011081648A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reference information
- diagnosis
- name
- request information
- disease
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G16—INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR SPECIFIC APPLICATION FIELDS
- G16H—HEALTHCARE INFORMATICS, i.e. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR THE HANDLING OR PROCESSING OF MEDICAL OR HEALTHCARE DATA
- G16H30/00—ICT specially adapted for the handling or processing of medical images
- G16H30/40—ICT specially adapted for the handling or processing of medical images for processing medical images, e.g. editing
-
- G—PHYSICS
- G16—INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR SPECIFIC APPLICATION FIELDS
- G16H—HEALTHCARE INFORMATICS, i.e. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR THE HANDLING OR PROCESSING OF MEDICAL OR HEALTHCARE DATA
- G16H50/00—ICT specially adapted for medical diagnosis, medical simulation or medical data mining; ICT specially adapted for detecting, monitoring or modelling epidemics or pandemics
- G16H50/20—ICT specially adapted for medical diagnosis, medical simulation or medical data mining; ICT specially adapted for detecting, monitoring or modelling epidemics or pandemics for computer-aided diagnosis, e.g. based on medical expert systems
-
- G—PHYSICS
- G16—INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR SPECIFIC APPLICATION FIELDS
- G16H—HEALTHCARE INFORMATICS, i.e. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR THE HANDLING OR PROCESSING OF MEDICAL OR HEALTHCARE DATA
- G16H70/00—ICT specially adapted for the handling or processing of medical references
- G16H70/60—ICT specially adapted for the handling or processing of medical references relating to pathologies
Abstract
【課題】病理医の負担を軽減し、病理医診断の効率化を図る。
【解決手段】病理医が病理診断時に参照する参考情報を、該参考情報の示す少なくとも疾患名および組織部位名と関連付けて格納する参考情報格納部15と、少なくとも患者の疾患名および該疾患の組織部位名を含む診断依頼情報を取得する診断依頼情報取得手段8と、該診断依頼情報取得手段8により取得された診断依頼情報の中から少なくとも疾患名および組織部位名を抽出する診断内容抽出手段9と、該診断内容抽出手段9によって抽出された疾患名および組織部位名を用いて、参考情報格納部15に格納されている参考情報を検索する参考情報検索手段10とを備える病理診断支援装置を提供する。
【選択図】図6
【解決手段】病理医が病理診断時に参照する参考情報を、該参考情報の示す少なくとも疾患名および組織部位名と関連付けて格納する参考情報格納部15と、少なくとも患者の疾患名および該疾患の組織部位名を含む診断依頼情報を取得する診断依頼情報取得手段8と、該診断依頼情報取得手段8により取得された診断依頼情報の中から少なくとも疾患名および組織部位名を抽出する診断内容抽出手段9と、該診断内容抽出手段9によって抽出された疾患名および組織部位名を用いて、参考情報格納部15に格納されている参考情報を検索する参考情報検索手段10とを備える病理診断支援装置を提供する。
【選択図】図6
Description
本発明は、病理診断支援装置および病理診断支援システムに関するものである。
従来、病院内の各情報システムにまたがって記憶された患者の情報を集約するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
一方、病気の診断方法の一つとして、患者の体から採取した病変部位を顕微鏡下で観察することにより形態学的に診断する病理診断が用いられている。病理診断用に作成された標本は、疾患の種類や組織部位、採取方法、組織の割断位置、染色方法などの条件によって見た目が大きく異なるため、診断の基準が複雑である。したがって、病理医は、診断しようとする標本と同様の条件の過去症例の画像やマニュアル等を参照しながら診断を進めることがある。
一方、病気の診断方法の一つとして、患者の体から採取した病変部位を顕微鏡下で観察することにより形態学的に診断する病理診断が用いられている。病理診断用に作成された標本は、疾患の種類や組織部位、採取方法、組織の割断位置、染色方法などの条件によって見た目が大きく異なるため、診断の基準が複雑である。したがって、病理医は、診断しようとする標本と同様の条件の過去症例の画像やマニュアル等を参照しながら診断を進めることがある。
しかしながら、依頼された診断内容の情報を見ながら、例えば、マニュアルの適当な項目や過去症例の画像群の中にある同様の条件の画像など、診断に必要な参考情報を一つ一つ探していくという作業は、病理医にとって大きな負担であると同時に、作業の効率が悪いという問題がある。また、このように医師が診断時に参照する参考情報は、患者医療記録と関連付けられて保存されているものではないため、特許文献1のシステムでは検索することができないという問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、病理医の負担を軽減し、病理医診断の効率化を図ることができる病理診断支援装置および病理診断支援システムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、病理医が病理診断時に参照する参考情報を、該参考情報の示す少なくとも疾患名および組織部位名と関連付けて格納する参考情報格納部と、少なくとも患者の疾患名および該疾患の組織部位名を含む診断依頼情報を取得する診断依頼情報取得手段と、該診断依頼情報取得手段により取得された診断依頼情報の中から少なくとも疾患名および組織部位名を抽出する診断内容抽出手段と、該診断内容抽出手段によって抽出された疾患名および組織部位名を用いて、前記参考情報格納部に格納されている前記参考情報を検索する参考情報検索手段とを備える病理診断支援装置を提供する。
本発明は、病理医が病理診断時に参照する参考情報を、該参考情報の示す少なくとも疾患名および組織部位名と関連付けて格納する参考情報格納部と、少なくとも患者の疾患名および該疾患の組織部位名を含む診断依頼情報を取得する診断依頼情報取得手段と、該診断依頼情報取得手段により取得された診断依頼情報の中から少なくとも疾患名および組織部位名を抽出する診断内容抽出手段と、該診断内容抽出手段によって抽出された疾患名および組織部位名を用いて、前記参考情報格納部に格納されている前記参考情報を検索する参考情報検索手段とを備える病理診断支援装置を提供する。
本発明によれば、診断依頼情報取得手段により診断依頼情報が取得されると、その診断依頼情報に含まれている疾患名および組織部位名の情報が診断内容抽出手段によって抽出され、参考情報格納部内の参考情報の中から、診断依頼内容と条件が合致した参考情報が参考情報検索手段によって検索される。したがって、検索結果を病理診断支援装置から出力して病理医に提示することにより、病理医は診断依頼内容と適合した内容の参考情報を参照しながら、検体を観察して病理診断を行うことができる。
このようにすることで、病理医が自ら診断依頼内容を確認したり必要な参考情報を一つ一つ検索したりする手間が不要となり、医師の負担を軽減して病理診断の効率化を図ることができる。
このようにすることで、病理医が自ら診断依頼内容を確認したり必要な参考情報を一つ一つ検索したりする手間が不要となり、医師の負担を軽減して病理診断の効率化を図ることができる。
上記発明においては、前記診断依頼情報取得手段により診断依頼情報が取得された患者の検体のデジタル画像データを取得する画像取得手段と、該画像取得手段により取得された前記デジタル画像データに含まれる色相情報を検出する色相情報検出手段と、該色相情報検出手段により検出された色相情報に基づいて、前記検体の染色方法名を判定する染色方法判定手段とを備え、前記参考情報格納部が、前記参考情報を、該参考情報の示す染色方法名と関連付けて格納し、前記参考情報検索手段が、前記染色方法判定手段により判定された染色方法名を用いて、前記参考情報格納サーバに格納されている前記参考情報を検索することとしてもよい。
このようにすることで、検体に実際に施された染色方法が、該染色方法特有の色相に基づいて判定され、検体と同一の染色方法についての参考情報を病理医に提示することができる。
また、上記発明においては、前記診断依頼情報取得手段により診断依頼情報が取得された患者の検体のデジタル画像データを取得する画像取得手段と、該画像取得手段により取得されたデジタル画像データおよび前記参考情報検索手段により検索された参考情報を並べて表示する表示手段とを備えることとしてもよい。
このようにすることで、病理医が、参考情報と比較しながら検体をより容易に診断することができる。
このようにすることで、病理医が、参考情報と比較しながら検体をより容易に診断することができる。
また、上記発明においては、前記診断依頼情報取得手段が、前記患者の検体の採取方法名を含む診断依頼情報を取得し、前記参考情報検索手段が、前記採取方法名を用いて、前記参考情報格納サーバ内に格納されている前記参考情報を検索することとしてもよい。
また、上記発明においては、前記診断依頼情報取得手段が、前記患者の検体の染色方法名を含む診断依頼情報を取得し、前記参考情報検索手段が、前記染色方法名を用いて、前記参考情報格納サーバ内に格納されている前記参考情報を検索することとしてもよい。
このようにすることで、患者の検体と条件がより一致した参考情報を、病理医に提示することができる。
また、上記発明においては、前記診断依頼情報取得手段が、前記患者の検体の染色方法名を含む診断依頼情報を取得し、前記参考情報検索手段が、前記染色方法名を用いて、前記参考情報格納サーバ内に格納されている前記参考情報を検索することとしてもよい。
このようにすることで、患者の検体と条件がより一致した参考情報を、病理医に提示することができる。
また、上記発明においては、前記参考情報が、過去に診断された症例のデジタル画像であることとしてもよい。
また、上記発明においては、前記参考情報が、少なくとも疾患と組織部位とに分類して診断方法が記載されたマニュアルであることとしてもよい。
このようにすることで、病理医の診断をより効果的に支援することができる。
また、上記発明においては、前記参考情報が、少なくとも疾患と組織部位とに分類して診断方法が記載されたマニュアルであることとしてもよい。
このようにすることで、病理医の診断をより効果的に支援することができる。
また、本発明は、病理医が病理診断時に参照する参考情報を、該参考情報の示す少なくとも疾患名および組織部位名と関連付けて格納する参考情報格納サーバと、該参考情報格納サーバとネットワークを介して接続される病理診断支援装置とを備え、該病理診断支援装置が、少なくとも患者の疾患名および該疾患の組織部位名を含む診断依頼情報を取得する診断依頼情報取得手段と、該診断依頼情報取得手段により取得された診断依頼情報の中から少なくとも疾患名および組織部位名を抽出する診断内容抽出手段と、該診断内容抽出手段によって抽出された疾患名および組織部位名を用いて、前記参考情報格納サーバに格納されている参考情報を検索する参考情報検索手段とを備える病理診断支援システムを提供する。
本発明によれば、病理医の負担を軽減し、病理医診断の効率化を図ることができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る病理診断支援装置1および病理診断支援システム100について、図面を参考して以下に説明する。
本実施形態に係る病理診断支援システム100は、図1に示されるように、病院内に構築された病院内ネットワーク2に接続され、本実施形態に係る病理診断支援装置1と、病理標本のデジタル画像データが格納された画像サーバ3と、病理診断時に病理医が利用するアプリケーション(参考情報)が格納されたアプリケーションサーバ(参考情報格納サーバ)4とを備えている。
本実施形態に係る病理診断支援システム100は、図1に示されるように、病院内に構築された病院内ネットワーク2に接続され、本実施形態に係る病理診断支援装置1と、病理標本のデジタル画像データが格納された画像サーバ3と、病理診断時に病理医が利用するアプリケーション(参考情報)が格納されたアプリケーションサーバ(参考情報格納サーバ)4とを備えている。
病院内ネットワーク2は、病院内全体の情報を管理する病院情報管理システム(HIS)5と、病院内の各部門内に設置されたローカルシステムとを接続している。ローカルシステムとしては少なくとも、外来や病棟の臨床医の利用する臨床医端末6a,6b,…,6nが属する臨床情報システム(CIS)6と、検査室に設置された病理医の利用する病理医端末7a,7b,…,7nが属する検査室情報システム(LIS)7とが設けられている。
これらHIS5、CIS6およびLIS7は、それぞれHISサーバ、CISサーバおよびLISサーバを有している。また、病理医端末7a,7b,…,7nには、表示手段としてのモニタ7A,7B,…,7Nがそれぞれ接続されている。
これらHIS5、CIS6およびLIS7は、それぞれHISサーバ、CISサーバおよびLISサーバを有している。また、病理医端末7a,7b,…,7nには、表示手段としてのモニタ7A,7B,…,7Nがそれぞれ接続されている。
CIS6は、臨床医端末6a,6b,…,6nに入力された診断依頼情報を含む情報をHIS5に送信する。診断依頼情報は、例えば、所定のフォーマットに臨床医が必要事項を入力することにより、テキストデータとして作成される。必要事項としては、氏名、生年月日、性別等の患者の基本情報と病院が各患者に付与する患者IDの他に、臨床医が診断した疾患名、検体が採取された組織部位および検体の採取方法などの臨床医の所見が含まれる。
HIS5は、CIS6から受信した情報が診断依頼情報である場合、該診断依頼情報をLIS7に転送する。
LIS7は、HIS5から診断依頼情報を受信すると、該診断依頼情報の患者の検体を識別する検体IDを発行し、該検体IDの情報とともに診断依頼情報を病理診断支援装置1に送信する。
LIS7は、HIS5から診断依頼情報を受信すると、該診断依頼情報の患者の検体を識別する検体IDを発行し、該検体IDの情報とともに診断依頼情報を病理診断支援装置1に送信する。
画像サーバ3は、図示しない検査室内で作成された検体の病理標本のデジタル画像を検体IDと対応付けて格納する。病理標本は、臨床医により患者から採取されて検査室に送られてきた検体をスライドガラスに貼付し、スライドガラス上の検体を所定のた染色方法で染色することにより作成される。そして、作成された病理標本の像をスキャナ等で読み込むことにより、病理標本のデジタル画像であるバーチャルスライド(VS)画像が作成される。
このときに、例えば、検体IDが記録されたバーコードを検体とともにスライドガラスに添付し、これらを同時にスキャンすることにより、病理標本の画像データと検体IDとが対応付けて画像サーバ3に格納されるようになっている。画像サーバ3は、新たにVS画像データが格納されると、VS画像データが作成された旨の情報を対応する検体IDの情報とともに病理診断支援装置1に送信する。
アプリケーションサーバ4は、病理診断の手順や要点などが記載された病理診断マニュアル、および、過去に診断した症例の画像や各症例の典型的な画像などの参考画像を格納している。病理診断マニュアルは、例えば、染色方法によって項目が大きく分類され、さらに染色方法ごとに疾患、組織部位および採取方法によって項目が詳細に分類されている。病理診断マニュアルは、各項目と、その項目に記載されている染色方法、疾患、組織部位および採取方法とが関連付けて格納されている。参考画像は、その画像が示している疾患、組織部位、採取方法および染色方法と関連付けて格納されている。
病理診断支援装置1は、CPU(中央処理演算装置)を有するコンピュータであり、LIS7から診断依頼情報を取得する診断依頼情報取得手段8と、診断依頼情報内から診断依頼内容を抽出する診断内容抽出手段9と、該診断内容抽出手段9により抽出された診断依頼内容に基づいてアプリケーションサーバ4に格納されている各アプリケーションの項目を選択するアプリケーション検索手段(参考情報検索手段)10と、画像サーバ3からVS画像データを取得する画像取得手段11と、VS画像の色相情報を検出する色相情報検出手段12と、VS画像が示す染色方法を判定する染色方法判定手段13と、VS画像およびアプリケーションを各サーバ3,4から病理医端末7a,7b,…,7nに出力させる情報出力手段14とを備えている。
診断依頼情報取得手段8は、診断依頼情報をテキストデータとして受信する。
診断内容抽出手段9は、病理診断の対象となり得る疾患名および組織部位名と、検体の採取方法名とがキーワードとして予め記憶されている。診断内容抽出手段9は、キーワードを、診断依頼情報取得手段8により取得された診断依頼情報と照会する。これにより、診断内容抽出手段9は、キーワードと適合した文字列、すなわち、臨床医が診断を依頼した疾患名および組織部位名を診断依頼情報から抽出するようになっている。
診断内容抽出手段9は、病理診断の対象となり得る疾患名および組織部位名と、検体の採取方法名とがキーワードとして予め記憶されている。診断内容抽出手段9は、キーワードを、診断依頼情報取得手段8により取得された診断依頼情報と照会する。これにより、診断内容抽出手段9は、キーワードと適合した文字列、すなわち、臨床医が診断を依頼した疾患名および組織部位名を診断依頼情報から抽出するようになっている。
この場合に、診断依頼の内容が正確に抽出されるように、臨床医が診断依頼情報に入力する用語と、キーワードに用いられる用語とが統一されていることが好ましい。例えば、疾患名および組織部位名には、SNOMED等の辞書に準拠した標準化された用語が使用される。
画像取得手段11は、画像サーバ3から新たにVS画像データが格納された旨の情報を受信すると、そのVS画像データを画像サーバ3から取得する。
色相情報検出手段12は、画像取得手段11により取得されたVS画像データから、色相情報を検出する。具体的には、例えば、VS画像データの各画素の色を赤(R)、緑(G)、青(B)の3つの色成分に分解し、分解された各色成分の値を階級とする度数分布を作成する。
色相情報検出手段12は、画像取得手段11により取得されたVS画像データから、色相情報を検出する。具体的には、例えば、VS画像データの各画素の色を赤(R)、緑(G)、青(B)の3つの色成分に分解し、分解された各色成分の値を階級とする度数分布を作成する。
このようにして作成された各色成分の度数分布を示すヒストグラムの一例を図3(a),(b)に示す。図3(a)はHE(ヘマトキシリン・エオシン)染色を、図3(b)は免疫染色の一つであるHer2染色を施した病理標本から得られたRGBのヒストグラムである。HE染色の場合、細胞の核は青紫色を呈し、細胞の核を除く比較的広い領域は赤〜ピンク色を呈するため、GおよびBと比較してRの値(mode)が高い領域に偏る。Her2染色の場合、標本は茶褐色を呈するため、RGBの値(mean)のばらつきが小さくなる。
染色方法判定手段13は、例えば、RとBの平均値の比率であるRed/BlueおよびRとGの平均値の比率であるRed/Greenを算出する。そして、染色方法判定手段13は、算出された値が、図4に示されるように、Rの値が相対的に大きいAの領域に含まれていれば、HE染色であると判定し、Aの領域を除くBの領域に含まれていれば、Her2染色であると判定する。
アプリケーション検索手段10は、診断内容抽出手段9により抽出された疾患名および組織部位名と、染色方法判定手段13により判定された染色方法名とを用いて、病理診断マニュアルの項目と参考画像とを検索する。
アプリケーション検索手段10は、診断内容抽出手段9により抽出された疾患名および組織部位名と、染色方法判定手段13により判定された染色方法名とを用いて、病理診断マニュアルの項目と参考画像とを検索する。
このように構成された本実施形態に係る病理診断支援装置1および病理診断支援システム100の作用について、以下に説明する。
臨床医は、患者の病理診断が必要であると判断すると、患者から採取した検体を検査室に送るとともに、自身が利用する臨床医端末6a,6b,…,6nに診断依頼内容を入力して診断依頼情報をCIS6に送信する。これにより、診断依頼情報は、HIS5およびLIS7を介して病理診断支援装置1の診断依頼情報取得手段8に送信される。この診断依頼情報取得手段8により取得された診断依頼情報は、診断内容抽出手段9によって疾患名および組織部位名が抽出されて、アプリケーション検索手段10に送られる。
臨床医は、患者の病理診断が必要であると判断すると、患者から採取した検体を検査室に送るとともに、自身が利用する臨床医端末6a,6b,…,6nに診断依頼内容を入力して診断依頼情報をCIS6に送信する。これにより、診断依頼情報は、HIS5およびLIS7を介して病理診断支援装置1の診断依頼情報取得手段8に送信される。この診断依頼情報取得手段8により取得された診断依頼情報は、診断内容抽出手段9によって疾患名および組織部位名が抽出されて、アプリケーション検索手段10に送られる。
一方、検査室において検体のVS画像データが作成されて画像サーバ3に格納されると、そのVS画像データは、画像取得手段11により取得され、色相検出手段12を介して染色方法判定手段13により染色方法が判定された後、情報出力手段14を介して病理医端末7a,7b,…,7nに転送される。
また、染色方法判定手段13により判定された染色方法の情報は、アプリケーション検索手段10に送られる。そして、アプリケーション検索手段10は、診断内容抽出手段9により抽出された疾患名および組織部位名と、染色方法判定手段13により判定された染色方法名とを用いて、病理診断マニュアルの項目と参考画像とを検索する。
また、染色方法判定手段13により判定された染色方法の情報は、アプリケーション検索手段10に送られる。そして、アプリケーション検索手段10は、診断内容抽出手段9により抽出された疾患名および組織部位名と、染色方法判定手段13により判定された染色方法名とを用いて、病理診断マニュアルの項目と参考画像とを検索する。
その後、VS画像と同一の条件の参考画像のデータおよびVS画像の診断に適したマニュアルの項目のデータがアプリケーションサーバ4から病理医端末7a,7b,…,7nに送信される。そして、VS画像と、参考画像および病理診断マニュアルが、図5に示されるように、病理医端末7a,7b,…,7nに接続されたモニタ7A,7B,…,7N上に並べて表示される。病理医は、モニタ7A,7B,…,7Nに表示されたVS画像を、並んで表示された参考画像およびマニュアルを参照しながら診断する。
このように、本実施形態によれば、診断が依頼されたVS画像とともに、診断に必要な情報がモニタ7A,7B,…,7N上に並んで病理医に提示される。これにより、病理医自らが、臨床医からの診断依頼内容を確認したり、参考画像や病理診断マニュアルの最適な項目を検索したりする手間を不要にし、病理医の負担を軽減することができるとともに、病理診断の効率を向上することができるという利点がある。
上記実施形態においては、臨床医から指示された染色方法名を、VS画像データの色相に基づいて判定することとしたが、これに代えて、診断依頼情報のテキストデータに基づいて判定することとしてもよい。
疾患名や組織部位名などと同様に、臨床医の指示した各種の染色方法名をキーワードとして予め診断内容抽出手段9に記憶し、他の診断内容と同様にして診断依頼情報に含まれる文字列から染色方法を抽出する。染色方法名には、ヘマトキシリン・エオシン染色を示すHE、免疫染色を示すIHCなどの指定された略称が使用される。このような構成、すなわち、図2の色相検出手段12および染色方法判定手段13を省略して、画像取得手段11と情報出力手段14とを接続することによって、構成が簡素化できると共に、適切に染色方法を判別することができる。
疾患名や組織部位名などと同様に、臨床医の指示した各種の染色方法名をキーワードとして予め診断内容抽出手段9に記憶し、他の診断内容と同様にして診断依頼情報に含まれる文字列から染色方法を抽出する。染色方法名には、ヘマトキシリン・エオシン染色を示すHE、免疫染色を示すIHCなどの指定された略称が使用される。このような構成、すなわち、図2の色相検出手段12および染色方法判定手段13を省略して、画像取得手段11と情報出力手段14とを接続することによって、構成が簡素化できると共に、適切に染色方法を判別することができる。
また、上記実施形態においては、病理診断マニュアルおよび参考画像等の参考情報が、病理診断支援装置1と別に設けられたアプリケーションサーバ4に格納されていることとしたが、これに代えて、図6に示されるように、病理診断支援装置1が備える記憶部(参考情報格納部)15に格納されていることとしてもよい。
このようにしても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
このようにしても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
1 病理診断支援装置
2 病院内ネットワーク
3 画像サーバ
4 アプリケーションサーバ(参考情報格納サーバ)
5 病院情報管理システム
6 臨床情報システム
6a,6b,…,6n 臨床医端末
7 検査室情報システム
7a,7b,…,7n 病理医端末
7A,7B,…,7N モニタ
8 診断依頼情報取得手段
9 診断内容抽出手段
10 アプリケーション検索手段(参考情報検索手段)
11 画像取得手段
12 色相検出手段
13 染色方法判定手段
14 情報出力手段
15 記憶部(参考情報格納部)
100 病理診断支援システム
2 病院内ネットワーク
3 画像サーバ
4 アプリケーションサーバ(参考情報格納サーバ)
5 病院情報管理システム
6 臨床情報システム
6a,6b,…,6n 臨床医端末
7 検査室情報システム
7a,7b,…,7n 病理医端末
7A,7B,…,7N モニタ
8 診断依頼情報取得手段
9 診断内容抽出手段
10 アプリケーション検索手段(参考情報検索手段)
11 画像取得手段
12 色相検出手段
13 染色方法判定手段
14 情報出力手段
15 記憶部(参考情報格納部)
100 病理診断支援システム
Claims (8)
- 病理医が病理診断時に参照する参考情報を、該参考情報の示す少なくとも疾患名および組織部位名と関連付けて格納する参考情報格納部と、
少なくとも患者の疾患名および該疾患の組織部位名を含む診断依頼情報を取得する診断依頼情報取得手段と、
該診断依頼情報取得手段により取得された診断依頼情報の中から少なくとも疾患名および組織部位名を抽出する診断内容抽出手段と、
該診断内容抽出手段によって抽出された疾患名および組織部位名を用いて、前記参考情報格納部に格納されている前記参考情報を検索する参考情報検索手段とを備えることを特徴とする病理診断支援装置。 - 前記診断依頼情報取得手段により診断依頼情報が取得された患者の検体のデジタル画像データを取得する画像取得手段と、
該画像取得手段により取得された前記デジタル画像データに含まれる色相情報を検出する色相情報検出手段と、
該色相情報検出手段により検出された色相情報に基づいて、前記検体の染色方法名を判定する染色方法判定手段とを備え、
前記参考情報格納部が、前記参考情報を、該参考情報の示す染色方法名と関連付けて格納し、
前記参考情報検索手段が、前記染色方法判定手段により判定された染色方法名を用いて、前記参考情報格納サーバに格納されている前記参考情報を検索することを特徴とする請求項1に記載の病理診断支援装置。 - 前記診断依頼情報取得手段により診断依頼情報が取得された患者の検体のデジタル画像データを取得する画像取得手段と、
該画像取得手段により取得されたデジタル画像データおよび前記参考情報検索手段により検索された参考情報を並べて表示する表示手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載の病理診断支援装置。 - 前記診断依頼情報取得手段が、前記患者の検体の採取方法名を含む診断依頼情報を取得し、
前記参考情報検索手段が、前記採取方法名を用いて、前記参考情報格納サーバ内に格納されている前記参考情報を検索することを特徴とする請求項1に記載の病理診断支援装置。 - 前記診断依頼情報取得手段が、前記患者の検体の染色方法名を含む診断依頼情報を取得し、
前記参考情報検索手段が、前記染色方法名を用いて、前記参考情報格納サーバ内に格納されている前記参考情報を検索することを特徴とする請求項1に記載の病理診断支援装置。 - 前記参考情報が、過去に診断された症例のデジタル画像であることを特徴とする請求項1に記載の病理診断支援装置。
- 前記参考情報が、少なくとも疾患と組織部位とに分類して診断方法が記載されたマニュアルであることを特徴とする請求項1に記載の病理診断支援装置。
- 病理医が病理診断時に参照する参考情報を、該参考情報の示す少なくとも疾患名および組織部位名と関連付けて格納する参考情報格納サーバと、
該参考情報格納サーバとネットワークを介して接続される病理診断支援装置とを備え、
該病理診断支援装置が、
少なくとも患者の疾患名および該疾患の組織部位名を含む診断依頼情報を取得する診断依頼情報取得手段と、
該診断依頼情報取得手段により取得された診断依頼情報の中から少なくとも疾患名および組織部位名を抽出する診断内容抽出手段と、
該診断内容抽出手段によって抽出された疾患名および組織部位名を用いて、前記参考情報格納サーバに格納されている参考情報を検索する参考情報検索手段とを備える病理診断支援システム。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009234113A JP2011081648A (ja) | 2009-10-08 | 2009-10-08 | 病理診断支援装置および病理診断支援システム |
US12/897,836 US20110081060A1 (en) | 2009-10-06 | 2010-10-05 | Pathological-Diagnosis Support Device and Pathological-Diagnosis Support System |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009234113A JP2011081648A (ja) | 2009-10-08 | 2009-10-08 | 病理診断支援装置および病理診断支援システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011081648A true JP2011081648A (ja) | 2011-04-21 |
Family
ID=43823204
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009234113A Withdrawn JP2011081648A (ja) | 2009-10-06 | 2009-10-08 | 病理診断支援装置および病理診断支援システム |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20110081060A1 (ja) |
JP (1) | JP2011081648A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2013102949A1 (ja) * | 2012-01-04 | 2015-05-11 | 株式会社知能情報システム | 画像処理方法、画像処理装置、画像処理プログラム、および記録媒体 |
WO2018193635A1 (ja) * | 2017-04-21 | 2018-10-25 | オリンパス株式会社 | 画像処理システム、画像処理方法、及び画像処理プログラム |
JP2019179445A (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-17 | 正晃テック株式会社 | 病理診断文入力支援プログラム、病理診断文入力支援方法および病理診断文入力支援システム |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10235583B2 (en) * | 2015-02-27 | 2019-03-19 | Captricity, Inc. | Electronically shredding a document |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004005364A (ja) * | 2002-04-03 | 2004-01-08 | Fuji Photo Film Co Ltd | 類似画像検索システム |
JP2008059088A (ja) * | 2006-08-29 | 2008-03-13 | Toshiba Corp | 画像表示システム、及び画像表示装置 |
-
2009
- 2009-10-08 JP JP2009234113A patent/JP2011081648A/ja not_active Withdrawn
-
2010
- 2010-10-05 US US12/897,836 patent/US20110081060A1/en not_active Abandoned
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2013102949A1 (ja) * | 2012-01-04 | 2015-05-11 | 株式会社知能情報システム | 画像処理方法、画像処理装置、画像処理プログラム、および記録媒体 |
WO2018193635A1 (ja) * | 2017-04-21 | 2018-10-25 | オリンパス株式会社 | 画像処理システム、画像処理方法、及び画像処理プログラム |
JP2019179445A (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-17 | 正晃テック株式会社 | 病理診断文入力支援プログラム、病理診断文入力支援方法および病理診断文入力支援システム |
JP7036378B2 (ja) | 2018-03-30 | 2022-03-15 | 正晃テック株式会社 | 病理診断文入力支援プログラム、病理診断文入力支援方法および病理診断文入力支援システム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20110081060A1 (en) | 2011-04-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10354049B2 (en) | Automatic detection and retrieval of prior annotations relevant for an imaging study for efficient viewing and reporting | |
US8412541B2 (en) | Method and system for intelligent qualitative and quantitative analysis for medical diagnosis | |
US9081877B2 (en) | Medical image interpretation system | |
CN101040801B (zh) | 读图报告显示装置及其方法 | |
US10282517B2 (en) | Apparatus, method, and non-transitory computer-readable medium for supporting viewing examination images | |
US20130024208A1 (en) | Advanced Multimedia Structured Reporting | |
US20090192824A1 (en) | Medical information system and medical image storage apparatus | |
JP5487157B2 (ja) | 画像処理装置および画像処理装置の作動方法並びに画像処理プログラム | |
US11875897B2 (en) | Medical image processing apparatus, method, and program, and diagnosis support apparatus, method, and program | |
CN102194059A (zh) | 一种用于医学信息系统的可视化索引系统 | |
JPWO2008108059A1 (ja) | 乳癌病理画像診断支援システム、乳癌病理画像診断支援方法、乳癌病理画像診断支援プログラム、及び、乳癌病理画像診断支援プログラムを記録した記録媒体 | |
JP2003325458A (ja) | 疾患候補情報出力システム | |
WO2014155918A1 (ja) | グラフ表示装置およびグラフ表示装置の作動方法並びにグラフ表示プログラム | |
JP6845071B2 (ja) | 自動レイアウト装置および自動レイアウト方法並びに自動レイアウトプログラム | |
JP2011081648A (ja) | 病理診断支援装置および病理診断支援システム | |
JP2023089277A (ja) | 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム | |
KR102164452B1 (ko) | 병리검사의 전체 단계를 영상정보를 이용하여 통합적으로 관리하는 통합 병리영상정보관리 시스템 | |
JP2004029927A5 (ja) | ||
US20050288568A1 (en) | Real-time automatic searching system for medical image and method for the same | |
JP4070430B2 (ja) | 画像ファイリングシステム及びその画像検索表示方法 | |
JP4751051B2 (ja) | 血液細胞画像ファイリングシステム | |
WO2018221302A1 (en) | Information processing apparatus and method for controlling the same | |
JP2023092860A (ja) | 医用情報処理装置、医用情報処理方法、およびプログラム | |
JP4022198B2 (ja) | 画像ファイリングシステム | |
JP3973221B2 (ja) | 画像ファイリングシステム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20130108 |