JP2011081458A - 情報表示装置の表示制御方法およびその装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両が交通情報を判読可能な位置にあると判断された場合は、表示を判読させるための第1の点灯状態で点灯し、判読可能な位置にあると判断されない場合は、表示されていることを注意喚起するための第2の点灯状態で点灯する。第1の点灯状態では、交通情報が表示される表示部および注意喚起する注意灯を周囲の照度に応じた第1表示輝度および第1点灯輝度でそれぞれ点灯し、第2の点灯状態では、表示部を第1表示輝度よりも低い輝度の第2表示輝度で、注意灯を第1点灯輝度よりも高い輝度の第2点灯輝度または第1点灯輝度でそれぞれ点灯する。
【選択図】図1
Description
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、情報表示装置に接近する車両の位置に応じて表示部および注意灯の点灯をそれぞれ制御することにより、交通情報を表示中であることを判読可能距離以遠から予め認識させることができるとともに、消費電力を低減することができる情報表示装置の表示制御方法およびその装置を提供することを目的とする。
1.所定方向から接近する車両に向けて交通情報を表示する表示部と、前記表示部の近傍に設けられ前記交通情報が表示されていることを注意喚起するために点灯される注意灯と、前記表示部の周囲照度を検出する照度検出器と、前記車両を検知する車両検知器と、前記車両の位置に応じて前記表示部および前記注意灯の点灯状態を切り換える制御部と、を備える情報表示装置の表示制御方法であって、
前記車両検知器によって前記車両が第1地点で検知されたとき、前記点灯状態を前記交通情報を判読させるための点灯状態である第1の点灯状態に切り換える工程と、
前記車両が第2地点に達したと判断したとき、前記点灯状態を前記交通情報が表示されていることに対する注意を喚起するための点灯状態である第2の点灯状態に切り換える工程と、を含み、
前記第1地点と前記第2地点との間には、前記車両から前記交通情報を判読することができる判読可能範囲が含まれ、
前記第1の点灯状態は、前記表示部を前記周囲照度に応じた輝度である第1表示輝度で点灯し、かつ前記注意灯を前記周囲照度に応じた輝度である第1点灯輝度で点灯する点灯状態であり、
前記第2の点灯状態は、前記表示部を前記第1表示輝度よりも低い輝度である第2表示輝度で点灯し、かつ前記注意灯を前記第1点灯輝度よりも高い輝度である第2点灯輝度で点灯または前記第1点灯輝度で点灯する点灯状態であることを特徴とする情報表示装置の表示制御方法。
2.上記1.において、前記制御部は、前記車両が前記第1地点で検知されてから所定の時間が経過したときに前記車両が前記第2地点に達したと判断することを特徴とする。
3.上記1.または2.において、前記車両検知器は、前記表示部の近傍に設けられたミリ波レーダーであることを特徴とする。
4.所定方向から接近する車両に向けて交通情報を表示する表示部と、前記表示部の近傍に設けられ前記交通情報が表示されていることを注意喚起するために点灯される注意灯と、前記表示部の周囲照度を検出する照度検出器と、前記車両を検知する車両検知器と、前記車両の位置に応じて前記表示部および前記注意灯の点灯状態を切り換える制御部と、を備える情報表示装置の表示制御方法であって、
前記車両検知器によって前記車両が第1地点で検知されたとき、前記点灯状態を前記交通情報が表示されていることに対する注意を喚起するための点灯状態である第2の点灯状態に切り換える工程と、
前記車両が第2地点に達したと判断したとき、前記点灯状態を前記交通情報を判読させるための点灯状態である第1の点灯状態に切り換える工程と、
前記車両が第3地点に達したと判断したとき、前記点灯状態を消灯状態に切り換える工程と、を含み、
前記第2地点と前記第3地点との間には、前記車両から前記交通情報を判読することができる判読可能範囲が含まれ、
前記第1の点灯状態は、前記表示部を前記周囲照度に応じた輝度である第1表示輝度で点灯し、かつ前記注意灯を前記周囲照度に応じた輝度である第1点灯輝度で点灯する点灯状態であり、
前記第2の点灯状態は、前記表示部を前記第1表示輝度よりも低い輝度である第2表示輝度で点灯し、かつ前記注意灯を前記第1点灯輝度よりも高い輝度である第2点灯輝度で点灯または前記第1点灯輝度で点灯する点灯状態であることを特徴とする情報表示装置の表示制御方法。
5.所定方向から接近する車両に向けて交通情報を表示する表示部と、前記表示部の近傍に設けられ前記交通情報が表示されていることを注意喚起するために点灯される注意灯と、前記表示部の周囲照度を検出する照度検出器と、前記車両を検知する車両検知器と、前記車両の位置に応じて前記表示部および前記注意灯の点灯状態を切り換える制御部と、を備える情報表示装置の表示制御方法であって、
前記車両検知器によって前記車両が第1地点で検知されたとき、前記点灯状態を前記交通情報が表示されていることに対する注意を喚起するための点灯状態である第2の点灯状態に切り換える工程と、
前記車両が第2地点に達したと判断したとき、前記点灯状態を前記交通情報を判読させるための点灯状態である第1の点灯状態に切り換える工程と、
前記車両が第3地点に達したと判断したとき、前記表示部において表示する表示項目の重要度に応じて、前記点灯状態を消灯状態または前記第2の点灯状態に切り換える工程と、を含み、
前記第2地点と前記第3地点との間には、前記車両から前記交通情報を判読することができる判読可能範囲が含まれ、
前記第1の点灯状態は、前記表示部を前記周囲照度に応じた輝度である第1表示輝度で点灯し、かつ前記注意灯を前記周囲照度に応じた輝度である第1点灯輝度で点灯する点灯状態であり、
前記第2の点灯状態は、前記表示部を前記第1表示輝度よりも低い輝度である第2表示輝度で点灯し、かつ前記注意灯を前記第1点灯輝度よりも高い輝度である第2点灯輝度で点灯または前記第1点灯輝度で点灯する点灯状態であることを特徴とする情報表示装置の表示制御方法。
6.上記4.または5.において、前記制御部は、前記車両が前記第1地点で検知されてから第1の時間が経過したときに前記車両が前記第2地点に達したと判断し、前記車両が前記第1地点で検知されてから第2の時間が経過したときに前記車両が前記第3地点に達したと判断することを特徴とする。
7.上記6.において、前記車両検知器は、前記表示部の近傍に設けられ、かつ前記車両の速度を検知するドップラーレーダーであり、
前記制御部は、前記第1地点で検知された前記車両の速度に基づいて前記第1の時間および前記第2の時間を設定することを特徴とする。
8.所定方向から接近する車両に向けて交通情報を表示する表示部と、
前記表示部の近傍に設けられ前記交通情報が表示されていることを注意喚起するために点灯される注意灯と、
前記表示部の周囲照度を検出する照度検出器と、
前記車両を検知する車両検知器と、
前記車両の位置に応じて前記表示部および前記注意灯の点灯状態を切り換える制御部と、を備え、
前記制御部は、前記点灯状態を、前記車両検知器によって前記車両が第1地点で検知されたときに前記交通情報を判読させるための点灯状態である第1の点灯状態に切り換え、さらに前記車両が第2地点に達したと判断したときに前記交通情報が表示されていることに対する注意を喚起するための点灯状態である第2の点灯状態に切り換え、
前記第1地点と前記第2地点との間には、前記車両から前記交通情報を判読することができる判読可能範囲が含まれ、
前記第1の点灯状態は、前記表示部を前記周囲照度に応じた輝度である第1表示輝度で点灯し、かつ前記注意灯を前記周囲照度に応じた輝度である第1点灯輝度で点灯する点灯状態であり、
前記第2の点灯状態は、前記表示部を前記第1表示輝度よりも低い輝度である第2表示輝度で点灯し、かつ前記注意灯を前記第1点灯輝度よりも高い輝度である第2点灯輝度で点灯または前記第1点灯輝度で点灯する点灯状態であることを特徴とする情報表示装置。
9.上記8.において、前記制御部は、前記車両が前記第1地点で検知されてから所定の時間が経過したときに、前記車両が前記第2地点に達したと判断することを特徴とする。
10.上記8.または9.において、前記車両検知器は、前記表示部の近傍に設けられたミリ波レーダーであることを特徴とする。
11.所定方向から接近する車両に向けて交通情報を表示する表示部と、
前記表示部の近傍に設けられ前記交通情報が表示されていることを注意喚起するために点灯される注意灯と、
前記表示部の周囲照度を検出する照度検出器と、
前記車両を検知する車両検知器と、
前記車両の位置に応じて前記表示部および前記注意灯の点灯状態を切り換える制御部と、を備え、
前記制御部は、前記点灯状態を、前記車両検知器によって前記車両が第1地点で検知されたときに前記交通情報が表示されていることに対する注意を喚起するための点灯状態である第2の点灯状態に切り換え、次に前記車両が第2地点に達したと判断したときに前記交通情報を判読させるための点灯状態である第1の点灯状態に切り換え、さらに前記車両が第3地点に達したと判断したときに消灯状態に切り換え、
前記第2地点と前記第3地点との間には、前記車両から前記交通情報を判読することができる判読可能範囲が含まれ、
前記第1の点灯状態は、前記表示部を前記周囲照度に応じた輝度である第1表示輝度で点灯し、かつ前記注意灯を前記周囲照度に応じた輝度である第1点灯輝度で点灯する点灯状態であり、
前記第2の点灯状態は、前記表示部を前記第1表示輝度よりも低い輝度である第2表示輝度で点灯し、かつ前記注意灯を前記第1点灯輝度よりも高い輝度である第2点灯輝度で点灯または前記第1点灯輝度で点灯する点灯状態であることを特徴とする情報表示装置。
12.所定方向から接近する車両に向けて交通情報を表示する表示部と、
前記表示部の近傍に設けられ前記交通情報が表示されていることを注意喚起するために点灯される注意灯と、
前記表示部の周囲照度を検出する照度検出器と、
前記車両を検知する車両検知器と、
前記車両の位置に応じて前記表示部および前記注意灯の点灯状態を切り換える制御部と、を備え、
前記制御部は、前記点灯状態を、前記車両検知器によって前記車両が第1地点で検知されたときに前記交通情報が表示されていることに対する注意を喚起するための点灯状態である第2の点灯状態に切り換え、次に前記車両が第2地点に達したと判断したときに前記交通情報を判読させるための点灯状態である第1の点灯状態に切り換え、さらに前記車両が第3地点に達したと判断したときに前記表示部において表示する表示項目の重要度に応じて消灯状態または前記第2の点灯状態に切り換え、
前記第2地点と前記第3地点との間には、前記車両から前記交通情報を判読することができる判読可能範囲が含まれ、
前記第1の点灯状態は、前記表示部を前記周囲照度に応じた輝度である第1表示輝度で点灯し、かつ前記注意灯を前記周囲照度に応じた輝度である第1点灯輝度で点灯する点灯状態であり、
前記第2の点灯状態は、前記表示部を前記第1表示輝度よりも低い輝度である第2表示輝度で点灯し、かつ前記注意灯を前記第1点灯輝度よりも高い輝度である第2点灯輝度で点灯または前記第1点灯輝度で点灯する点灯状態であることを特徴とする情報表示装置。
13.上記11.または12.において、前記制御部は、前記車両が前記第1地点で検知されてから第1の時間が経過したときに前記車両が前記第2地点に達したと判断し、前記車両が前記第1地点で検知されてから第2の時間が経過したときに前記車両が前記第3地点に達したと判断することを特徴とする。
14.上記13.において、前記車両検知器は、前記表示部の近傍に設けられ、かつ前記車両の速度を検知するドップラーレーダーであり、
前記制御部は、前記第1地点で検知された前記車両の速度に基づいて前記第1の時間および前記第2の時間を設定することを特徴とする。
また、第2の点灯状態において、注意灯が周囲の照度に応じた輝度よりも高い輝度である第2点灯輝度で点灯される場合には、より遠方のドライバーに対して情報表示装置の存在を知らせることができる。
具体的には、従来の表示制御方法においては、交通情報の表示と注意灯の点灯とは同時に行われるため、注意灯は表示項目の判読の妨げにならない輝度に輝度値を抑えて制御される。これに対し、本表示制御方法においては、表示項目が判読できない位置において消費電力が少ない注意灯の輝度を上げるため、低消費電力にも拘らず遠方から情報表示装置の存在を知らせることができる。このため、例えば「○○通行止」のような重要な表示項目を表示中の場合にドライバーにいち早く知らせることにおいて格別な効果がある。
また、前記制御部が、前記車両が前記第1地点で検知されてから所定の時間が経過したときに前記車両が前記第2地点に達したと判断する場合は、簡易な構成かつ信頼性に優れた表示制御を実現できる。
さらに、前記車両検知器が前記表示部の近傍に設けられたミリ波レーダーである場合は、天候等の検知条件の違いによる影響を受けにくく、車両検知位置における車両検知を正確に行うことができる。また、道路側に車両検知器が配置されている場合と比較して、施工費を大幅に削減することができる。
本発明の情報表示装置のさらに他の表示制御方法によると、車両が検知される以前では、表示項目の重要度に応じて、第2の点灯状態または消灯状態に切り替える。このため、ドライバーが重要な表示項目を見落とす危険性を大幅に減らすことができる。
また、前記制御部が、前記車両が前記第1地点で検知されてから第1の時間が経過したときに前記車両が前記第2地点に達したと判断し、前記車両が前記第1地点で検知されてから第2の時間が経過したときに前記車両が前記第3地点に達したと判断する場合は、簡易な構成かつ信頼性に優れた表示制御を実現できる。
さらに、前記車両検知器が、前記表示部の近傍に設けられ、かつ前記車両の速度を検知するドップラーレーダーであり、前記制御部が、前記第1地点で検知された前記車両の速度に基づいて前記第1の時間および前記第2の時間を設定する場合は、情報表示装置に接近する車両毎に最適なタイミングで点灯状態を切り換えることができる。また、道路側に車両検知器が配置されている場合と比較して、施工費を大幅に削減することができる。
(1)実施形態1
(1−1)情報表示装置の構成:
(1−2)情報表示装置の表示制御方法:
(2)実施形態2
(2−1)情報表示装置の構成:
(2−2)情報表示装置の表示制御方法:
(3)実施形態3
(4)他の実施形態
本実施形態1にかかる情報表示装置は、所定方向から接近する車両を検知し、当該車両に対して交通情報を表示するものである。図1に示すように、情報表示装置1は、車両検知器30により地点1(L1)において車両Vを検知し、表示部および注意灯を第1の点灯状態とする。そして、車両Vが地点2(L2)に達したと判断したとき、第2の点灯状態に切り換える。
第1の点灯状態は、車両Vのドライバーに交通情報を判読させるために、表示部を情報表示装置1の周囲の照度に応じた輝度である第1表示輝度によって点灯させ、かつ注意灯を情報表示装置1の周囲の照度に応じた輝度である第1点灯輝度によって点灯させる点灯状態である。すなわち、第1の点灯状態は、周囲の照度に応じて交通情報を判読するのに適した輝度で、表示部および注意灯をそれぞれ点灯させる点灯状態である。
また、第2点灯輝度は、第1点灯輝度よりも高い輝度であれば特に限定されない。これにより、通常輝度である第1点灯輝度で点灯されている場合よりも遠方から、交通情報を表示中であることを認識することができる。この第2点灯輝度は、好ましくは、第1点灯輝度よりも20〜30%程度高い輝度とすることができる。
情報表示装置1は、図2および3に示すように、表示部10と注意灯20と車両検知器30と照度検出器40と制御部50とを備えている。制御部50は、受信部51とメモリ52とCPU53とを備えている。この構成において、CPU53は、メモリ52に記録された交通情報表示プログラム52aを実行し、このプログラムに基づいて各部を制御するとともに所定の演算処理を実施することができる。
メモリ52はデータを蓄積可能な記憶媒体であり、読み出し可能な不揮発メモリ(ROM)と、読み書き可能なメモリ(RAM)を含む。ROMには、上述の交通情報表示プログラム52aと、表示情報データ52bと、輝度テーブルデータ52c等が予め記録されている。また、RAMには、車両検知器30による車両検出回数等のデータを記憶可能である。なお、メモリ52としては、半導体メモリの他、HDD等の二次記憶装置などが用いられてもよい。
輝度テーブルデータ52cは、情報表示装置1の周囲の照度に応じた表示部10および注意灯20の最適な輝度を示すデータである。この輝度テーブルデータ52cは、例えば、図4(A)〜(C)に示すような第1の点灯状態および第2の点灯状態の2つの点灯状態における周囲照度と各輝度との相関関係において、照度範囲を複数に区分し、それぞれに対応する最適な輝度をテーブル化したものである。この輝度テーブルデータ52cの代わりに、検出された周囲照度の値に基づいて、図4(A)〜(C)に示すような周囲照度と輝度との相関を表す関数から演算により求めた輝度を用いるようにしてもよい。
輝度選択部53dは、照度検出器40により検出される周囲の照度に応じ、輝度テーブルデータ52cを参照することによって、表示部10および注意灯20の輝度を選択する。輝度選択部53dは、表示制御信号による点灯指示を受信し、かつ車両が検知されていない場合は、第2の点灯状態の輝度テーブルデータ52cを参照する。また、車両検知器30により車両が検知された場合は、第1の点灯状態の輝度テーブルデータを参照する。照度検出器40は、情報表示装置1の周囲の照度を検出する限り特に限定されず、例えば、フォトレジスタ、フォトダイオード等を採用可能である。
車両検知器30としては、車両Vを検知する限りにおいて、いかなる検知手段を採用してもよい。例えば、本実施形態1において、車両検知器30としてミリ波レーダーを用いることができる。ミリ波レーダーは、図3に示すように、情報表示装置1の表示部10と一体に設けることができる。このミリ波レーダーにより、情報表示装置1の表示部10の前方(第1地点L1)において車両Vを検知し、車両検知信号を出力するようにすることができる。
本実施形態1にかかる情報表示装置の表示制御は、上述の構成において、図5に示すフローチャートに従って実行される。
最初に、情報表示装置1は、道路管理事務所等から送信され、受信部51により受信される表示制御信号による点灯指示があるか否かを監視する(ステップS100)。このとき、情報表示装置1は消灯状態である。そして、点灯指示がない場合は、ステップS105にて引き続き消灯状態を維持し、点灯指示があるか否かを監視し続ける。点灯指示がある場合はステップS110に移行する。
また、本実施形態1では、表示部10は、車両Vが検知されるまでは、第1の点灯状態の表示輝度よりも電力消費の少ない第2表示輝度で点灯されている。このように、車両Vの検知の有無により通常点灯と電力消費の少ない点灯とを切り換えるので、常に通常点灯とする情報表示装置と比較して消費電力を低減することができる。
次に、実施形態2にかかる情報表示装置について説明する。なお、本実施形態2に係る情報表示装置において、上記実施形態1の情報表示装置1と略同じ構成部位には同符合を付けて詳説を省略する。
本実施形態2にかかる情報表示装置は、上述の実施形態1の情報表示装置1と同様に、所定方向から接近する車両を検知し、当該車両に対して交通情報を表示するものである。図6に示すように、情報表示装置1Aは、車両検知器30により地点1(L1)において車両Vを検知し、表示部および注意灯を第2の点灯状態とする。また、車両Vが地点2(L2)に達したと判断したとき、第1の点灯状態に切り換える。さらに、車両Vが地点3(L3)に達したと判断したとき、消灯状態に切り換える。
本実施形態2の情報表示装置1Aは、上述の実施形態1の情報表示装置1と略同様の構成を備えている。すなわち、情報表示装置1Aは、図2および3に示すように、表示部10と注意灯20と車両検知器30と照度検出器40と制御部50とを備えている。制御部50は、受信部51とメモリ52とCPU53とを備えている。この構成において、CPU53は、メモリ52に記録された交通情報表示プログラム52aを実行し、このプログラムに基づいて各部を制御するとともに所定の演算処理を実施することができる。
車両検知器30は、車両Vを検知する限りにおいては、いかなる検知手段を採用してもよい。車両検知器30として、例えば、車両Vの速度を計測するドップラーレーダーを用いることができる。このドップラーレーダーを用いた車両検知器30により、第1地点L1へ所定周波数のレーダー波を発し、車両Vがその位置に到達した際の反射波を検知して速度を計測することができる。また、車両検知器30は、図3に示すように、表示部10に一体に設けることができる。
なお、車両Vを第1地点L1以遠の位置で検知するようにして、車両Vが検知されてから第3地点L3に到達するまでの時間をタイマとして設定して点灯の切り換えを行うようにしてもよい。
本実施形態2にかかる情報表示装置の表示制御は、上述の構成において、図7に示すフローチャートに従って実行される。
最初に、情報表示装置1Aは、表示制御信号による点灯指示があるか否かを監視する(ステップS200)。このとき、情報表示装置1Aは消灯状態である。そして、点灯指示がない場合は、ステップS205にて引き続き消灯状態を維持し、点灯指示があるか否かを監視し続ける。点灯指示がある場合はステップS210に移行する。
実施形態3にかかる情報表示装置について説明する。本実施形態3の情報表示装置は、上述の実施形態2と同様に、図2および3に示す構成を備えており、その詳説は上述の実施形態2と略同様である。しかしながら、本実施形態3は、図6の第1地点L1、第2地点L2および第3地点L3で点灯状態を切り換える点においては実施形態2と同様であるが、第1地点L1で車両を検知する以前において、表示する表示項目の重要度に応じて、消灯状態とするか第2の点灯状態に切り換えるかの制御をする点において相違する。
本実施形態3の場合には、メモリ52には表示項目に対して項目の重要度を表す信号が記憶される。具体的には、例えば、項目中に「通行止」のような重要度大の表示を含む場合には「1」の信号が、そのような表示を含まない場合には「0」の信号が記憶される。
本実施形態3の表示制御は、表示制御信号による点灯指示があるか否かを監視し、点灯指示がない場合に表示部10および注意灯20を消灯状態として点灯指示があるか否かを引き続き監視し続けるところまでは上述の実施形態2と同様である。ステップS300にて点灯指示がある場合には、メモリ52に記憶されている重要度を表す信号が「1」であるか「0」であるか、すなわち、表示項目中に重要度大の表示を含むか否かを監視する(ステップS310)。
一方、ステップS310において信号が「0」である場合には、消灯状態のまま、ステップS335にて車両検知信号の有無を監視する。ステップS340以降の処理は実施形態2におけるステップS215以降のフローと同様であるので省略する。
なお、本発明においては、上述の実施形態1および2に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施形態とすることができる。すなわち、上述の実施形態1および2では、表示部10と注意灯20をそれぞれ設けるようにしたが、これに限定されず、例えば、図9に示すように、表示部10Aのみを設け、その一部を交通情報が表示中であることを注意喚起するための注意灯20Aとして機能させる情報表示装置1Bとしてもよい。すなわち、これにより、注意灯を備えない情報表示装置であっても、交通情報の判読可能範囲以遠における注意喚起を促すことができる。また、注意灯20Aの配置を、表示部10Aの表示範囲内で、自由に変更することができる。
Claims (14)
- 所定方向から接近する車両に向けて交通情報を表示する表示部と、前記表示部の近傍に設けられ前記交通情報が表示されていることを注意喚起するために点灯される注意灯と、前記表示部の周囲照度を検出する照度検出器と、前記車両を検知する車両検知器と、前記車両の位置に応じて前記表示部および前記注意灯の点灯状態を切り換える制御部と、を備える情報表示装置の表示制御方法であって、
前記車両検知器によって前記車両が第1地点で検知されたとき、前記点灯状態を前記交通情報を判読させるための点灯状態である第1の点灯状態に切り換える工程と、
前記車両が第2地点に達したと判断したとき、前記点灯状態を前記交通情報が表示されていることに対する注意を喚起するための点灯状態である第2の点灯状態に切り換える工程と、を含み、
前記第1地点と前記第2地点との間には、前記車両から前記交通情報を判読することができる判読可能範囲が含まれ、
前記第1の点灯状態は、前記表示部を前記周囲照度に応じた輝度である第1表示輝度で点灯し、かつ前記注意灯を前記周囲照度に応じた輝度である第1点灯輝度で点灯する点灯状態であり、
前記第2の点灯状態は、前記表示部を前記第1表示輝度よりも低い輝度である第2表示輝度で点灯し、かつ前記注意灯を前記第1点灯輝度よりも高い輝度である第2点灯輝度で点灯または前記第1点灯輝度で点灯する点灯状態であることを特徴とする情報表示装置の表示制御方法。 - 前記制御部は、前記車両が前記第1地点で検知されてから所定の時間が経過したときに前記車両が前記第2地点に達したと判断する請求項1記載の情報表示装置の表示制御方法。
- 前記車両検知器は、前記表示部の近傍に設けられたミリ波レーダーである請求項1または2記載の情報表示装置の表示制御方法。
- 所定方向から接近する車両に向けて交通情報を表示する表示部と、前記表示部の近傍に設けられ前記交通情報が表示されていることを注意喚起するために点灯される注意灯と、前記表示部の周囲照度を検出する照度検出器と、前記車両を検知する車両検知器と、前記車両の位置に応じて前記表示部および前記注意灯の点灯状態を切り換える制御部と、を備える情報表示装置の表示制御方法であって、
前記車両検知器によって前記車両が第1地点で検知されたとき、前記点灯状態を前記交通情報が表示されていることに対する注意を喚起するための点灯状態である第2の点灯状態に切り換える工程と、
前記車両が第2地点に達したと判断したとき、前記点灯状態を前記交通情報を判読させるための点灯状態である第1の点灯状態に切り換える工程と、
前記車両が第3地点に達したと判断したとき、前記点灯状態を消灯状態に切り換える工程と、を含み、
前記第2地点と前記第3地点との間には、前記車両から前記交通情報を判読することができる判読可能範囲が含まれ、
前記第1の点灯状態は、前記表示部を前記周囲照度に応じた輝度である第1表示輝度で点灯し、かつ前記注意灯を前記周囲照度に応じた輝度である第1点灯輝度で点灯する点灯状態であり、
前記第2の点灯状態は、前記表示部を前記第1表示輝度よりも低い輝度である第2表示輝度で点灯し、かつ前記注意灯を前記第1点灯輝度よりも高い輝度である第2点灯輝度で点灯または前記第1点灯輝度で点灯する点灯状態であることを特徴とする情報表示装置の表示制御方法。 - 所定方向から接近する車両に向けて交通情報を表示する表示部と、前記表示部の近傍に設けられ前記交通情報が表示されていることを注意喚起するために点灯される注意灯と、前記表示部の周囲照度を検出する照度検出器と、前記車両を検知する車両検知器と、前記車両の位置に応じて前記表示部および前記注意灯の点灯状態を切り換える制御部と、を備える情報表示装置の表示制御方法であって、
前記車両検知器によって前記車両が第1地点で検知されたとき、前記点灯状態を前記交通情報が表示されていることに対する注意を喚起するための点灯状態である第2の点灯状態に切り換える工程と、
前記車両が第2地点に達したと判断したとき、前記点灯状態を前記交通情報を判読させるための点灯状態である第1の点灯状態に切り換える工程と、
前記車両が第3地点に達したと判断したとき、前記表示部において表示する表示項目の重要度に応じて、前記点灯状態を消灯状態または前記第2の点灯状態に切り換える工程と、を含み、
前記第2地点と前記第3地点との間には、前記車両から前記交通情報を判読することができる判読可能範囲が含まれ、
前記第1の点灯状態は、前記表示部を前記周囲照度に応じた輝度である第1表示輝度で点灯し、かつ前記注意灯を前記周囲照度に応じた輝度である第1点灯輝度で点灯する点灯状態であり、
前記第2の点灯状態は、前記表示部を前記第1表示輝度よりも低い輝度である第2表示輝度で点灯し、かつ前記注意灯を前記第1点灯輝度よりも高い輝度である第2点灯輝度で点灯または前記第1点灯輝度で点灯する点灯状態であることを特徴とする情報表示装置の表示制御方法。 - 前記制御部は、前記車両が前記第1地点で検知されてから第1の時間が経過したときに前記車両が前記第2地点に達したと判断し、前記車両が前記第1地点で検知されてから第2の時間が経過したときに前記車両が前記第3地点に達したと判断する請求項4または5記載の情報表示装置の表示制御方法。
- 前記車両検知器は、前記表示部の近傍に設けられ、かつ前記車両の速度を検知するドップラーレーダーであり、
前記制御部は、前記第1地点で検知された前記車両の速度に基づいて前記第1の時間および前記第2の時間を設定する請求項6記載の情報表示装置の表示制御方法。 - 所定方向から接近する車両に向けて交通情報を表示する表示部と、
前記表示部の近傍に設けられ前記交通情報が表示されていることを注意喚起するために点灯される注意灯と、
前記表示部の周囲照度を検出する照度検出器と、
前記車両を検知する車両検知器と、
前記車両の位置に応じて前記表示部および前記注意灯の点灯状態を切り換える制御部と、を備え、
前記制御部は、前記点灯状態を、前記車両検知器によって前記車両が第1地点で検知されたときに前記交通情報を判読させるための点灯状態である第1の点灯状態に切り換え、さらに前記車両が第2地点に達したと判断したときに前記交通情報が表示されていることに対する注意を喚起するための点灯状態である第2の点灯状態に切り換え、
前記第1地点と前記第2地点との間には、前記車両から前記交通情報を判読することができる判読可能範囲が含まれ、
前記第1の点灯状態は、前記表示部を前記周囲照度に応じた輝度である第1表示輝度で点灯し、かつ前記注意灯を前記周囲照度に応じた輝度である第1点灯輝度で点灯する点灯状態であり、
前記第2の点灯状態は、前記表示部を前記第1表示輝度よりも低い輝度である第2表示輝度で点灯し、かつ前記注意灯を前記第1点灯輝度よりも高い輝度である第2点灯輝度で点灯または前記第1点灯輝度で点灯する点灯状態であることを特徴とする情報表示装置。 - 前記制御部は、前記車両が前記第1地点で検知されてから所定の時間が経過したときに、前記車両が前記第2地点に達したと判断する請求項8記載の情報表示装置。
- 前記車両検知器は、前記表示部の近傍に設けられたミリ波レーダーである請求項8または9記載の情報表示装置。
- 所定方向から接近する車両に向けて交通情報を表示する表示部と、
前記表示部の近傍に設けられ前記交通情報が表示されていることを注意喚起するために点灯される注意灯と、
前記表示部の周囲照度を検出する照度検出器と、
前記車両を検知する車両検知器と、
前記車両の位置に応じて前記表示部および前記注意灯の点灯状態を切り換える制御部と、を備え、
前記制御部は、前記点灯状態を、前記車両検知器によって前記車両が第1地点で検知されたときに前記交通情報が表示されていることに対する注意を喚起するための点灯状態である第2の点灯状態に切り換え、次に前記車両が第2地点に達したと判断したときに前記交通情報を判読させるための点灯状態である第1の点灯状態に切り換え、さらに前記車両が第3地点に達したと判断したときに消灯状態に切り換え、
前記第2地点と前記第3地点との間には、前記車両から前記交通情報を判読することができる判読可能範囲が含まれ、
前記第1の点灯状態は、前記表示部を前記周囲照度に応じた輝度である第1表示輝度で点灯し、かつ前記注意灯を前記周囲照度に応じた輝度である第1点灯輝度で点灯する点灯状態であり、
前記第2の点灯状態は、前記表示部を前記第1表示輝度よりも低い輝度である第2表示輝度で点灯し、かつ前記注意灯を前記第1点灯輝度よりも高い輝度である第2点灯輝度で点灯または前記第1点灯輝度で点灯する点灯状態であることを特徴とする情報表示装置。 - 所定方向から接近する車両に向けて交通情報を表示する表示部と、
前記表示部の近傍に設けられ前記交通情報が表示されていることを注意喚起するために点灯される注意灯と、
前記表示部の周囲照度を検出する照度検出器と、
前記車両を検知する車両検知器と、
前記車両の位置に応じて前記表示部および前記注意灯の点灯状態を切り換える制御部と、を備え、
前記制御部は、前記点灯状態を、前記車両検知器によって前記車両が第1地点で検知されたときに前記交通情報が表示されていることに対する注意を喚起するための点灯状態である第2の点灯状態に切り換え、次に前記車両が第2地点に達したと判断したときに前記交通情報を判読させるための点灯状態である第1の点灯状態に切り換え、さらに前記車両が第3地点に達したと判断したときに前記表示部において表示する表示項目の重要度に応じて消灯状態または前記第2の点灯状態に切り換え、
前記第2地点と前記第3地点との間には、前記車両から前記交通情報を判読することができる判読可能範囲が含まれ、
前記第1の点灯状態は、前記表示部を前記周囲照度に応じた輝度である第1表示輝度で点灯し、かつ前記注意灯を前記周囲照度に応じた輝度である第1点灯輝度で点灯する点灯状態であり、
前記第2の点灯状態は、前記表示部を前記第1表示輝度よりも低い輝度である第2表示輝度で点灯し、かつ前記注意灯を前記第1点灯輝度よりも高い輝度である第2点灯輝度で点灯または前記第1点灯輝度で点灯する点灯状態であることを特徴とする情報表示装置。 - 前記制御部は、前記車両が前記第1地点で検知されてから第1の時間が経過したときに前記車両が前記第2地点に達したと判断し、前記車両が前記第1地点で検知されてから第2の時間が経過したときに前記車両が前記第3地点に達したと判断する請求項11または12記載の情報表示装置。
- 前記車両検知器は、前記表示部の近傍に設けられ、かつ前記車両の速度を検知するドップラーレーダーであり、
前記制御部は、前記第1地点で検知された前記車両の速度に基づいて前記第1の時間および前記第2の時間を設定する請求項13記載の情報表示装置。
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