JP2011080834A - Gpsレシーバ及びナビゲーションシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】GPS測位演算において測位が中断された直後の測位精度を高めること。
【解決手段】カルマンフィルタを用いたGPS測位演算を所定の周期で行うことにより自車の推定位置を算出し、デッドレコニング用のセンサの出力に基づいて自車の移動位置を算出する測位演算部を備える車載用のGPSレシーバであって、測位演算部は、非測位状態において推定位置と移動位置との距離が所定の距離よりも大きいと判定した場合に、該カルマンフィルタのフィルタリセットを実行することを特徴とするGPSレシーバ及び該GPSレシーバを備えるナビゲーションシステムを提供する。
【選択図】図2

Description

本発明は、高精度な自車位置測位が可能なGPSレシーバ及びナビゲーションシステムに関する。
従来から、車両に搭載されるナビゲーション機能を有する車載器等において、GPS(Global Positioning System)衛星から発信されるGPS信号を用いて自車の測位を行うナビゲーションシステムが広く利用されている。このようなナビゲーションシステムには、複数のGPS衛星を捕捉及び追尾して自車の位置及び速度の検出を行うGPSレシーバが実装されている。
このようなナビゲーションシステムとして、特許文献1に示すものがある。特許文献1のナビゲーションシステムは、GPSレシーバにおけるGPS測位の推定誤差値を変更して誤差推定の精度を高めることにより、車両位置決定の精度を向上させるものである。
特許第4046584号
ところで、ナビゲーションシステムに搭載されるGPSレシーバでは、GPS信号の遮蔽が発生した場合、非測位状態から測位状態に復帰したときに不意に自車位置が実際の位置から離れてしまうことがあり、経路案内に支障を来すことがある。この問題には、フィルタリセットと呼ばれる機能が関連していることがある。一般に、GPSレシーバでは、測位の継続性を高めることにより測位解を安定させるため、カルマンフィルタによる測位解の推定や平滑化を行っている。そして、前回の測位解の値から推定を行うことにより、走行中に使用するGPS衛星の組み合わせが変わったり、GPS信号の遮蔽が発生して非測位状態になったり、測位状態が断続的になったりする状況下でも、安定した軌跡により自車位置を案内することができる。
ところが、非測位状態が長期間継続する場合、非測位状態中も走行して位置が変わるため、前回の値からの推定を重ねた結果と実際の位置との乖離が大きくなる場合がある。この場合に、カルマンフィルタによる推定を継続すると算出される位置に誤差が含まれてしまう。さらに、フィルタ処理を繰り返すことにより、誤差が蓄積してしまうこともある。カルマンフィルタの状態が精度の劣化した位置で安定してしまうと、蓄積された誤差を容易に解消することができなくなる。このため、非測位状態が所定の時間継続した場合は、次回測位時にフィルタリセットを行う。
フィルタリセットを行うまでの非測位状態の継続時間を長く設定すると、上記のように推定位置との乖離による位置ずれが発生してしまう。一方で、フィルタリセットは、測位の継続性を一度断ち切るものであるため、フィルタリセットを実行するまでの時間を短く設定して頻繁にフィルタリセットを行うわけにもいかない。測位解の安定性が損なわれ、観測ノイズの影響により位置ずれが発生してしまう。
このように非測位状態から測位状態に復帰する際にフィルタリセットを実行するか否かは、受信環境や走行状態、カルマンフィルタの状態等、様々な要因に左右される。しかし、フィルタリセットを実行するまでの時間を固定すると、測位解の安定性とさまざまな処理状況に対応するための柔軟性とのバランスを取ることが難しくなる可能性がある。
本発明は上記に鑑みてなされたものである。本発明の目的はフィルタリセットを実行するか否かの判定に車両の走行状態を加味して適応的かつ効率的な自車位置検出を行うことが可能な車載用のGPSレシーバ及びナビゲーションシステムを提供することである。
本発明の車載用のGPSレシーバば、カルマンフィルタを用いたGPS測位演算を所定の周期で行うことにより自車の推定位置を算出し、デッドレコニング用のセンサの出力に基づいて自車の移動位置を算出する測位演算部を備える車載用のGPSレシーバであって、測位演算部は、非測位状態において推定位置と移動位置との距離が所定の距離よりも大きいと判定した場合に、該カルマンフィルタのフィルタリセットを実行する。
より好ましくは、測位状態にあっては、自車の移動位置を推定位置に一致させる。また、非測位状態において、推定位置と移動位置との距離が所定の距離よりも大きいと判定したら、次回GPS測位演算を行う際にカルマンフィルタのフィルタリセットを実行するように予約する。これにより、蓄積された位置誤差を解消して、カルマンフィルタが精度の低下した状態で安定しないように回避することができる。さらに、デッドレコニング用のセンサは、ジャイロセンサと車速センサを含む。
また、本発明の車載用のナビゲーションシステムは、上記に記載のGPSレシーバと、地図データとを備え、測位演算部により算出される推定位置に基づいて、地図データにより自車位置を特定する。また、地図データにより特定した自車位置を表示するモニタを備える。これにより、カルマンフィルタにおいて過度に誤差が蓄積しないように回避しつつより精度の高いGPS測位演算を用いた走行経路案内を実現することができる。
本発明のGPSレシーバ及びナビゲーションシステムによれば、GPS測位演算においてフィルタリセットを行うか否かを判定するにあたって、車両の走行状態を反映させることができる。つまり、車両が略等速度で直線的に走行している状態では、カルマンフィルタによる位置の推定精度が大幅に低下する懸念はないため、フィルタリセットを行わずに自車位置の測位演算を継続することができる。このようにフィルタリセットを適応的に判断することにより、不必要なフィルタリセットを回避しつつ、GPS信号の受信環境が悪化して非測位状態になった場合に測位状態に復帰した後に、蓄積した誤差を用いて推定した結果、不意に大きな位置ずれが生じるような現象を回避することができる。また、非測位状態が短い期間だけ継続した場合であっても、その期間中に車両が旋回及び加速したときは、デッドレコニング用のセンサ出力に基づいて決定される移動位置とカルマンフィルタによる推定位置との乖離を検出して、必要に応じて適切にフィルタリセットを実行して、位置誤差の蓄積を回避することができる。
本発明の一実施形態におけるGPSレシーバの概略を示すブロック図である。 本発明の一実施形態におけるナビゲーションシステムの概略を示すブロック図である。 本発明の一実施形態におけるGPSレシーバの測位演算部によって実行される処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態におけるGPSレシーバによって算出される自車位置を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態におけるナビゲーションシステムについて説明する。なお、複数の図にまたがって同じ部材を示す場合は同じ番号を付すこととする。
図1に、本実施形態におけるGPSレシーバのブロック図を示す。GPSレシーバ1は、GPSアンテナ4で受信したGPS信号をダウンコンバートするRF(Radio Frequency)部2と、信号のサンプリングから捕捉、追尾、測位までを行って得られる測位結果をナビゲーションメインコントローラ20に出力するデジタル処理部3とから構成される。GPSアンテナ4がGPS衛星から発信されるGPS信号を受信すると、その受信信号は、RF入力部5に送られる。信号は、RF入力部5からBPF(Band Pass Filter)6に送られて所定帯域に制限され、さらにLNA(Low Noise Amplifier)7、BPF8を経て、GPS帯域外のノイズが減衰された上でダウンコンバータ9に入力される。ダウンコンバータ9は、TCXO(Temperature Compensated Crystal Oscillator)11を基に周波数シンセサイザ12において生成される局部発振器周波数を用いて、受信したRF信号を動作安定性や選択特性が改善されたIF(Intermediate Frequency)信号に変換する。TCXO11は、GPS電波の受信信号を周波数変換してIF信号に変換するための局部発振周波信号を出力する基準信号源である。変換されたIF信号は、AGC(Auto Gain Control)10においてゲイン調整された後、デジタル処理部3の復調部13に渡される。
復調部13に送られたIF信号は、まずA/D変換部14に送られる。A/D変換部14は、IF信号をサンプリングしてIQ信号とし、A/D変換した後、複数の信号処理チャンネル15に送る。信号処理チャンネル15は、同時に複数の衛星を捕捉及び追尾するために複数設けられている。各信号処理チャンネル15では、数値制御によって信号のドップラーが除去され、1つ又は複数のコリレータによるコード相関検出及び積算処理が行われる。復調部13には、NCO(Numerically Controlled Oscillator)16が設けられており、NCO16には周波数シンセサイザ12から基準クロックが入力される。NCO16では、キャリアNCOの制御、リファレンスPRN(Pseudo Random Noise)コードの生成、コードNCOの制御が行われる。復調部13にて上記処理が行われた信号は、測位演算部17に送られて各種測定値が求められる。
測位演算部17では、信号のドップラー周波数とコード位相のサーチ範囲が推定され、この推定に基づく設定値がNCO16に送られる。NCO16は、送られてきた設定値に基づいて信号処理チャンネル15が実行するサーチの制御を行う。NCO16は、さらに各信号処理チャンネル15においてサーチするPRNを指定する。信号処理チャンネル15は、設定されたドップラー周波数に基づいてドップラー除去を行い、設定されたコード位相のサーチ範囲内において、信号と指定されたPRNのリファレンスコードとの相関ピークを検出する。そして、積算処理を行って信号レベルが閾値を超えた場合にGPS衛星のGPS信号として捕捉する。なお、積算時間を長くすることにより捕捉感度を向上させることができる。この積算時間は、測位演算部17によって決定される。さらに、信号処理チャンネル15では、測位演算部17が有するトラッキングループフィルタ(図示せず)及びNCO16を介して、捕捉したGPS衛星のGPS信号のキャリア及びコードへのトラッキング誤差を補正してGPS衛星に対する追尾を続行する。GPS衛星の捕捉に失敗した場合は、測位演算部17においてより広範なサーチ周波数範囲やコード位相範囲、またより高い感度等を設定し直して、GPS衛星の捕捉を再試行する。
測位演算部17では、複数のGPS衛星からのGPS信号より航法データを得て、コード位相(疑似距離)、キャリア周波数(疑似距離レート)、キャリア位相(デルタ疑似距離)、SN比、GPSレシーバ1におけるGPSタイムラグを求める。そして、複数のGPS衛星からの測定値とデータを基に、自車の位置、速度、方位、時刻を測位演算する。算出されたGPS測位結果は、インターフェイス18を介してナビゲーションメインコントローラ20に出力される。ナビゲーションメインコントローラ20は設定入力を備えており、ナビゲーションメインコントローラ20側からインターフェイス18に設定値を入力することにより、GPSレシーバ1がナビゲーションメインコントローラ20に対してより適応性のあるダイナミックな制御を行うことができる。
図2に、本実施形態におけるGPSレシーバ1を搭載したナビゲーションシステム100のブロック図を示す。ナビゲーションシステム100では、GPSレシーバ1を自車の絶対位置を取得するセンサとして用いる。また、ナビゲーションメインコントローラ20は、ジャイロセンサ21、加速度センサ22、車速センサ23等の各種センサを用いて基準位置からの相対移動量や移動方向を取得し、自車位置を複合的に決定する。ジャイロセンサ21は、自車の水平面における角速度を計測する。加速度センサ22は、自車の傾斜角を計測する。そして、車速センサは、車軸の回転に同期した車速パルス信号を生成し、車速パルス信号から自車の移動距離を算出することができる。これらデッドレコニング用のセンサからの出力と、GPSレシーバ1からの位置、速度、方位、時刻等の出力を、ナビゲーションメインコントローラ20において統合したり、それぞれの測位結果に対する誤差推定値とを比較して高精度と判定される測位結果を選択したりすることにより、自車位置の推定が行われる。さらに、ナビゲーションシステム100のHDD26に格納されている地図データに対するマップマッチングを行うことにより、道路上の自車位置を決定してモニタ24に出力するとともに、HDD26に格納されている必要な音声情報をスピーカ25から出力する。
図1に示すように、ナビゲーションメインコントローラ20からGPSレシーバ1へは設定値のデータ入力を行うことができる。また、上記のように、ナビゲーションシステム100は、GPSレシーバ1の他にも種々のセンサを使用する。ナビゲーションメインコントローラ20は、ジャイロセンサ21が出力する方位情報と、車速センサ23が出力する車速パルス信号を積算することにより求められる車両移動距離情報を、インターフェイス18を介して測位演算部17に毎秒送信する。従って、測位演算部17では、非測位状態中における自車の移動距離と移動方向の概算を、ナビゲーションメインコントローラ20から送信される情報に基づいて求めることができる。この概算値をカルマンフィルタにより推定される自車位置とを比較し、概算値から求められる移動位置とカルマンフィルタによる推定位置との乖離が大きくなった時点で、次回測位時にフィルタリセットを実行するよう判断する。
図3(a),(b)に、本実施形態のナビゲーションシステムにおける、GPSレシーバ1の測位演算部17における処理のフローチャートを示す。測位演算部17は、1秒ごとにフローチャートに従って処理を行うものとする。まずステップS101において測位演算を行った後、ステップS103に進む。ここで図3(b)を参照して、ステップS101の測位演算について説明する。ステップS115において、前回の処理実行時に非測位状態であったか否かを判定する。測位状態であった場合はフィルタリセットを行う必要はなく、積算したデータを用いて測位解を算出するため、ステップS123に進んで測位演算を行い、ステップS101の処理を終了する。前回の処理実行時に非測位状態であった場合は、ステップS117に進んで、前回の処理実行時にステップS113においてフィルタリセットが予約されたか否かを判定する。前回の処理において非測位状態ではあったがフィルタリセットを行う必要はないと判断されていた場合は、ステップS123に進んで積算したデータを用いて測位演算を行い、ステップS101の処理を終了する。フィルタリセットを行う必要があると判断されていた場合、ステップS119に進みフィルタリセットを実行し、続いてステップS121にてフィルタリセットの予約をクリアする。次に、ステップS123において新たに測位演算を実行してステップS101の処理を終了する。
図3(a)を参照しながら、ステップS101以降の処理について説明する。ステップS103では、ステップS117においてフィルタリセットが予約されていると判定した場合はステップS119,S121,S123によって新たな測位演算が実行されている。従って、ステップS103では、ステップS123による測位解の信頼性に基づいて直前のステップS101においてフィルタリセットが実行されたか否かを判定する。ステップS103において、フィルタリセットが実行されたと判定した場合は、ステップS105以降の処理は不要であるとして本フローを終了する。それ以外の場合は、ステップS105に進む。ステップS105において、現在の状態が測位状態であるか否かを判定する。測位状態である場合は、ステップS123における測位演算により算出される推定位置は、フィルタリセットを行う必要のない信頼性のある推定位置であるため、ステップS109に進んで自車の移動位置を当該推定位置により初期化する。また、測位演算部17は当該推定位置を測位結果としてナビゲーションメインコントローラ20に供給する。現在の状態が非測位状態である場合は、ステップS107に進み、上記のとおり、ナビゲーションメインコントローラ20から受信した方位情報と車両移動距離情報とから自車の移動位置を算出する。
ステップS107において自車の移動位置を算出したら、ステップS111に進み、算出した自車の移動位置とカルマンフィルタによる推定位置との乖離が所定の閾値を超えたか否かを判定する。乖離が閾値を超えていなければ、フィルタリセットを行わずに積算したデータを用いて測位演算を続行するため、本フローを終了する。また、乖離が閾値を超えている場合は、乖離を解消する必要があるため、ステップS113において次回測位時にフィルタリセットを行うようフィルタリセットの予約設定を行って本フローを終了する。以上の一連の処理を行うことにより、位置誤差が過度に蓄積しないように適応的にフィルタリセットを行いつつ測位演算を行うことができる。
次に、図4に示す例を参照しながら、デッドレコニング用のセンサの出力に基づいて決定される自車の移動位置とカルマンフィルタによる推定位置との乖離を判断する方法について説明する。黒丸は自車の移動位置を示し、黒白丸はカルマンフィルタによる推定位置を示す。時刻t−2では測位状態であり、時刻t−1,tにおいて非測位状態が続いたとする。また、Pa(t−2),Pa(t−1),Pa(t)は、それぞれ時刻t−2,t−1,tにおける自車の移動位置を表し、Pe(t−2),Pe(t−1),Pe(t)は、それぞれ時刻t−2,t−1,tにおけるカルマンフィルタによる推定位置を表す。図4の例では、車両はPa(t−2)からP(t−1)まで直進した後、旋回及び加速を行ってPa(t)に移動したとする。なお、実際の走行変化は図4に例示するものより緩やかであることが多いが、説明の都合上、走行状態が極端に変化する場合を取り上げる。図4に例示する場合よりも緩やかに変化あるいは急激に変化した際にカルマンフィルタにより蓄積された位置誤差を解消する場合についても、以下の説明を当てはめることができる。
時刻t−2では、GPSレシーバ1が測位状態であるため、上記ステップS109により、自車の移動位置が測位演算による推定位置であるとして初期化される。時刻t−1において、GPSレシーバ1が非測位状態であるため、上記ステップS107において、方位(Pa(t−2)からPa(t−1)への矢印の方向)、移動距離(当該矢印の長さから算出される距離)から、移動位置(Pa(t−1))を求める。図4において、移動位置Pa(t−1)と、測位演算により求められた推定位置Pe(t−1)との乖離を点線lにて示す。なお、時刻t−1,tにおいてフィルタリセットを行うか否かを判定するための閾値を、それぞれPe(t−1),Pe(t)を中心とする円により示す。図に示すように、時刻t−1では、Pa(t−1)は、Pe(t−1)を中心とする円の内側にあるため、乖離は閾値を超えていないと判定されてフィルタリセットは行われない。次に、時刻tにおいて、GPSレシーバ1は非測位状態が続いているため、時刻t−1と同様に位置Pa(t),Pe(t)をそれぞれ求める。時刻tでは、時刻t−1において車両が旋回及び加速によって移動したため、算出される移動位置Pa(t)は、推定位置Pe(t)により規定される閾値の円の外側に位置する。この場合、図3(a)のステップS111により、移動位置とカルマンフィルタによる推定位置との乖離が所定の閾値を超えたと判定され、ステップS113においてフィルタリセットが予約される。
ここで、図4に示す例について、図3(a)及び(b)を参照しながらさらに詳しく説明する。時刻t−2において、ステップS101により測位演算を行う。便宜上、ここでは前回、すなわち、図示はしないが、時刻t−2の1単位時間前である時刻t−3において測位状態であったとする。従って、ステップS115からステップS123に進んで測位演算を行った後、ステップS103に進む。ステップS103においてフィルタリセットは実行されていないと判定されるため、ステップS105に進み、現在の状態が測位状態であるため、ステップS109に進む。ステップS109において、自車の移動位置Pa(t−2)を測位演算により求められた推定位置Pe(t−2)へ初期化する、すなわちPa(t−2)をPe(t−2)に一致させ、時刻t−2における処理を終了する。
続いて時刻t−1において、図3(a)及び(b)に示すフローに従って再び処理を実行する。時刻t−1では非測位状態である。ただし、前回の処理、すなわち時刻t−2における処理では測位状態であったため、時刻t−2における処理と同様にステップS115からステップS123に進んで測位演算を行った後、ステップS103に進む。ステップS103においてフィルタリセットは実行されていないと判定され、ステップS105に進む。現在の状態が非測位状態であるため、ステップS105からステップS107に進み、ナビゲーションメインコントローラ20から送信される情報に基づいてPa(t−1)を求め、Pa(t−1)とPe(t−1)との乖離、すなわち図4において点線lで示す当該2つの位置の距離を求める。続いてステップS111において、ステップS107にて求めた乖離が閾値を超えたか否かを判定する。図に示すように、位置Pa(t−1)は位置Pe(t−1)を中心とする円の内側にあるため、閾値を超えていないと判定され、時刻t−1における処理を終了する。
そして時刻tに進む。ステップS101においては、前回の処理、すなわち時刻t−1における処理では非測位状態であったため、ステップS115からステップS117に進む。ただし、前回の処理では、ステップS111において移動位置と推定位置の乖離が閾値に収まっていると判定されているため、ステップS113においてフィルタリセットの実行は予約されていない。よって、ステップS117からステップS123に進み、測位演算を行った後、ステップS103に進む。ステップS103においてフィルタリセットは実行されていないと判定され、現在の状態が非測位状態であるため、ステップS105,S107と進み、Pa(t)とPe(t)の乖離、すなわち図4において点線lで示す2つの位置の距離を求める。そして、Pa(t)は、位置Pe(t)を中心とする閾値の円の外側にあるため、ステップS111において閾値を超えていると判定されてステップS113に進み、次回測位時、すなわち時刻t+1における処理においてフィルタリセットが実行されるようにフィルタリセットが予約されて時刻tにおける処理を終了する。
従って、ステップS119においてフィルタリセットが実行されるのは、時刻t+1において測位演算を実行する際である。時刻t+1における処理では、S115において、前回、すなわち時刻tにおける処理実行時が非測位状態であったため、ステップS117に進み、フィルタリセットが予約されていることからステップS119に進んでフィルタリセットを実行する。そして、ステップS121においてフィルタリセットの予約をクリアした後、ステップS123において測位演算を実行する。続くステップS103では、ステップS123における測位演算の測位解の信頼性に基づいてフィルタリセットが実行されていると判定されるため、時刻t+1における処理を終了する。なお、時刻tにおいて測位演算を停止した場合は、時刻t+1以降において測位を再開した後であって最初に測位演算を実行する際にフィルタリセットが実行される。そして、その後の処理は上記の時刻t+1における処理と同じである。
以上が本発明の実施形態についての説明である。本発明は、上記の構成に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲において種々の変形が可能である。上記の説明では、測位演算部が1秒毎にフローを繰り返すが、繰り返しの単位時間は1秒に限らず任意の時間を設定することができる。
1 GPSレシーバ
17 測位演算部
21 ジャイロセンサ
22 加速度センサ
23 車速センサ
24 モニタ
26 HDD
100 ナビゲーションシステム

Claims (6)

  1. カルマンフィルタを用いたGPS測位演算を所定の周期で行うことにより自車の推定位置を算出し、デッドレコニング用のセンサの出力に基づいて自車の移動位置を算出する測位演算部を備える車載用のGPSレシーバであって、
    前記測位演算部は、非測位状態において前記推定位置と前記移動位置との距離が所定の距離よりも大きいと判定した場合に、該カルマンフィルタのフィルタリセットを実行する、
    ことを特徴とする車載用のGPSレシーバ。
  2. 測位状態にあっては、前記移動位置を前記推定位置に一致させることを特徴とする請求項1に記載の車載用のGPSレシーバ。
  3. 前記非測位状態において、前記推定位置と前記移動位置との距離が前記所定の距離よりも大きいと判定したら、次回GPS測位演算を行う際に前記カルマンフィルタのフィルタリセットを実行するように予約することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車載用のGPSレシーバ。
  4. 前記デッドレコニング用のセンサは、ジャイロセンサと車速センサを含むことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の車載用のGPSレシーバ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の車載用のGPSレシーバと、
    地図データと、を備え、
    前記測位演算部により算出される前記推定位置に基づいて、前記地図データにより自車位置を特定する、
    ことを特徴とする車載用のナビゲーションシステム。
  6. 前記地図データにより特定した前記自車位置を表示するモニタを備えることを特徴とする請求項5に記載の車載用のナビゲーションシステム。
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