JP2011077927A - カメラモジュールおよび電子情報機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】調整精度を高めると共に、リワークを可能にして、フォーカス調整不良による不良品発生率を低減する。
【解決手段】レンズバレル5をホルダ4にねじ込んでレンズバレル5の底面がレンズ固定ワッシャ6の上面を押圧して、レンズ固定ワッシャ6の弾性力によりレンズバレル5をねじ込み方向とは逆方向に付勢してレンズバレル5を固定するので、レンズバレル5をホルダ4にねじ込んたどの位置においてもフォーカス位置としてレンズバレル5を固定することが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばセキュリティカメラおよび車載カメラ、固定点観測カメラなどにおいて撮像を行うときに用いるカメラモジュールであって、固体撮像素子、配線基板、レンズ、ローパスフィルタおよび鏡胴などがパッケージ化されたカメラモジュール、このカメラモジュールを画像入力デバイスとして撮像部に用いた例えばデジタルビデオカメラおよびデジタルスチルカメラなどのデジタルカメラや、監視カメラなどの画像入力カメラ、スキャナ装置、ファクシミリ装置、テレビジョン電話装置、カメラ付き携帯電話装置などの電子情報機器に関する。
この種の従来のカメラモジュールは、CCDセンサやCMOSセンサなどの半導体イメージセンサと、この半導体イメージセンサの撮像領域内に光像を集光するための光学レンズとを組み合わせている。このような従来のカメラモジュールでは、図7に示すように、レンズバレル71を回転させてホルダ72内にねじ込み、ホルダ72の底部の半導体センサ73とレンズバレル71のレンズとの距離をフォーカス位置に合わせて調整する。その後、フォーカスが合った位置でレンズバレル71をホルダ72に接着剤74により固定する。この接着剤74によるレンズバレル71の固定に際して、図8のカメラモジュール70の上面に示す接着箇所Xに接着剤74を塗布してレンズバレル71とホルダ72の内周面の間に流し込んで、レンズバレル71をそのフォーカス位置でホルダ72に固定している。
図9は、特許文献1に開示されている従来のカメラモジュールの要部構成例を示す縦断面図である。
図9に示すように、従来のカメラモジュール90において、光学部品連結装置は、2つの部品、即ち、第1の部品としての鏡筒部91と、第2の部品としての保持部92とにより構成されている。これら鏡筒部91および保持部92は、例えば、所望の硬さを持たせるためにガラス粉末が混入されたPC(ポリカーボネ−ト)により形成されている。鏡筒部91は内部にレンズ93を保持している。鏡筒部91の外周部には、操作時に手が滑らないように凹凸状に形成された把持部94と、保持部92との連結用のねじ部(例えば雄ねじ)95と、位置決め用の凸部96とを有している。この凸部96はねじ部95の終端の位置において同一円周上に、例えば等間隔で4個設けられている。
保持部92は、例えば箱状の撮像素子取付部92aと、例えば円筒状の鏡筒部取付部92bとを備えている。撮像素子取付部92aには、例えばCCDを内蔵したCCDパッケージ97が着脱可能に取り付けられている。鏡筒部取付部92bには、内壁面に鏡筒部91側のねじ部95と螺合可能なねじ部(例えば雌ねじ)98が設けられ、このねじ部98の先端部分には位置決め用の複数の凹部99が設けられている。複数の凹部99は、鏡筒部取付部92bの内壁面に同一円周上に、例えば等間隔で連続して形成されている。
鏡筒部91の把持部94をつまんで廻してねじ部(雌ねじ)98にねじ部(雄ねじ)95を螺合させることにより、鏡筒部91を保持部92に連結させる。このねじ部98とねじ部95との螺合状態が最終位置近傍になると、鏡筒部91の凸部96が保持部92の凹部99に対して係合し始めるため、回転操作に若干の抵抗が生じる。この段階でフォーカス位置の微調整を行う。
即ち、さらに回転力を加えつつ鏡筒部91の把持部94を少しずつ廻して、保持部92の全円周上に設けられた凹部99に対して鏡筒部91の凸部96を一つずつずらしながら位置決めさせていく。最適なフォーカス位置になり把持部94の回転操作を止めると、鏡筒部91の凸部96が保持部92の特定の凹部99に対して係合した状態となる。この状態では、特に、強い力を加えない限り凸部96が凹部99から離脱することはなく、その係合状態を保持する。このような操作により、レンズ93を保持した鏡筒部91を、CCDパッケージ97を保持した保持部92に対してフォーカス位置の調整をしつつ、そのフォーカス位置において十分な強度で固定することができる。なお、より固定強度を高めるために、接着剤により鏡筒部91を保持部92に対して固着させるようにしてもよい。
図10は、特許文献2に開示されている従来のカメラモジュールの要部構成例を示す縦断面図である。
図10に示すように、従来のカメラモジュール100において、筒状の保持部材101は、絶縁樹脂の成形品からなり、中空部101a内にはレンズ102を取り付けた取付部材103が回転方向と光軸方向に移動可能に配置されている。
筒状のカム部材104は、円周上に設けられた複数のカム部105を有し、このカム部105は、方軸方向に段差を持って形成された平坦状の第1の位置面106aおよび第2の位置面106bと、これらの第1の位置面106aおよび第2の位置面106bを繋ぐ傾斜面107を有している。
このカム部材104は、第1の位置面106aが後方部に位置し、第2の位置面106bが前方に位置した状態で、保持部材101の中空部101a内に取り付けられ、このカム部105には、取付部材103に設けられた突部103aが係合可能となっている。
この突部103aが第1の位置面106aに係合しているとき、レンズ102と取付部材103は、第1の位置106aにあって、ノーマル撮影(遠距離撮影)が可能であると共に、突部103aが第2の位置面106bに係合しているとき、レンズ102と取付部材103は、第2の位置106bにあって、近距離撮影が可能となっている。
コイルバネからなる付勢部材108は、保持部材101の中空部101a内に配置され、保持部材101に取り付けられた掛止め部109と取付部材103との間に配置されている。また、付勢部材108は、ワッシャWを介して取付部材103を常時、カム部材104の方向に押圧して、突部103aが第1の位置面106a、或いは第2の位置面106bに押し付けられている。
赤外線除去フィルタ(IRカットフィルタ)110は、中空部101aの後方部を塞ぐように保持部材101に取り付けられると共に、保持部材101の後方部には、内部に赤外線除去フィルタ110を収納した状態で、ケース111が取り付けられている。
回路基板112上には撮像素子113が取り付けられており、この回路基板112は、撮像素子113がケース111内に位置した状態で、ケース111の後方部を塞ぐようにケース111に取り付けられて、撮像素子113が赤外線除去フィルタ110に対向した状態となっている。
特開2002−62465号公報 特開2007−206629号公報
上記従来のカメラモジュール70の構成では、レンズバレル71を回転させてホルダ72内にねじ込み、ホルダ72の底部の半導体センサ73とレンズバレル71のレンズとの距離をフォーカス調整し、フォーカスが合った位置でレンズバレル71をホルダ72に固定していた。この場合、作業者が注射針で接着剤73を図8の接着箇所Xに塗布していた。しかし、この方法では、その後工程で、フォーカス調整が不完全で、解像度が仕様を満たさないことが分かった場合でも、接着剤73でレンズバレル71とホルダ72とが一旦固定されてしまうと、フォーカス再調整をしようとしても、リワークが不可能であるという問題を有していた。
特許文献1に開示されている上記従来のカメラモジュール90の構成では、フォーカス位置を調整するためのピッチ(フォーカス調整ピッチ)は、鏡筒部91の径(内径)やねじ部95,98のピッチに加え、凹部99と凸部95との間のピッチ(係合ピッチ)により決定されるが、調整精度が荒いという問題がある。調整精度を高めるためには、凹部99と凸部95との係合ピッチをより小さくする必要がある。また、接着剤にて鏡筒部91と保持部92を固着して固定強度を上げると、上記した場合と同様にリワークが不可能であるという問題が生じる。
特許文献2に開示されている上記従来のカメラモジュール100の構成では、コイルバネからなる付勢部材108がワッシャWを介して、第1の位置106aと第2の位置106bのいずれかの位置でレンズ102の取付部材103を常時、カム部材104側の方向に押圧して固定されている。この場合、第1の位置106aと第2の位置106bのいずれかの位置に取付部材103が移動自在に構成されているのであるが、図10のカメラモジュール100は、前述した図7のように、レンズバレル71を回転させてホルダ72内にねじ込み、ホルダ72の底部の半導体センサ73とレンズバレル71のレンズとの距離を調整し、フォーカスが合った位置でレンズバレル71をホルダ72に固定するものとは全くその構成が異なっている。
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、調整精度を高めると共に、リワークを可能にして、フォーカス調整不良による不良品発生率を低減することができるカメラモジュールおよび、このカメラモジュールを画像入力デバイスとして撮像部に用いた例えばカメラ付き携帯電話装置などの電子情報機器を提供することを目的とする。
本発明のカメラモジュールは、入射光をレンズにより撮像センサ上に集光して撮像するカメラモジュールにおいて、該レンズを収容したレンズ収容部材をホルダにねじ込んで該レンズと該撮像センサとのフォーカス位置を調整して固定する際に、その弾性力により該レンズ収容部材をねじ込み方向とは逆方向に付勢して該レンズ収容部材を固定するレンズ収容部材固定手段が中央部の光学領域以外の該ホルダの底面に配設されているものであり、そのことにより上記目的が達成される。
また、好ましくは、本発明のカメラモジュールにおけるレンズ収容部材固定手段は、中央部の光学領域を除く環状に形成され、弾性体の表面および裏面が、摩擦で発塵がないように樹脂層でコーティングされている。
さらに、好ましくは、本発明のカメラモジュールにおける弾性体はシリコンゴム材である。
さらに、好ましくは、本発明のカメラモジュールにおけるレンズ収容部材固定手段は、前記レンズ収容部材を固定するための硬度および厚みを有している。
さらに、好ましくは、本発明のカメラモジュールにおけるレンズ収容部材固定手段の上面が、前記レンズ収容部材により押圧されて膨れて変形する場合に、該レンズ収容部材固定手段の内径部が前記撮像センサの撮像領域内に膨れて入らないように内径寸法が設定されている。
さらに、好ましくは、本発明のカメラモジュールにおけるレンズ収容部材固定手段は、前記ホルダの中央部に光学領域に対応する円形開口部が形成されており、該円形開口部の内周面に雌ねじ部が形成され、前記レンズ収容部材の外周側に形成された雄ねじ部を該雌ねじ部に螺合させて該レンズ収容部材を該ホルダ内にねじ込んだ場合に、光学領域以外の前記ホルダの底面上に設けられた該レンズ収容部材固定手段の上面を該レンズ収容部材の底面で押圧してその弾性力により該レンズ収容部材を固定する。
さらに、好ましくは、本発明のカメラモジュールにおけるレンズ収容部材固定手段の弾性変形範囲内に、前記レンズの前記撮像領域に対するフォーカス距離が設定されている。
さらに、好ましくは、本発明のカメラモジュールにおけるホルダに前記レンズ収容部材がねじ込まれた状態で、前記撮像センサ上を覆って、基板上に接着剤により内部を密閉または半密閉状態で該ホルダが固着されている。
さらに、好ましくは、本発明のカメラモジュールにおけるレンズ収容部材の底面は、前記レンズ収容部材固定手段の上面に対して外周側で円環状に突出している。
本発明の電子情報機器は、本発明の上記カメラモジュールを画像入力デバイスとして撮像部に用いたものであり、そのことにより上記目的が達成される。
上記構成により、以下、本発明の作用を説明する。
本発明においては、レンズを収容したレンズ収容部材をホルダにねじ込んでレンズと撮像センサとのフォーカス位置を調整して固定する際に、その弾性力によりレンズ収容部材をねじ込み方向とは逆方向に付勢してレンズ収容部材を固定するレンズ収容部材固定手段が中央部の光学領域以外のホルダの底面に配設されている。
これによって、レンズ収容部材固定手段の弾性力によりレンズ収容部材をねじ込み方向とは逆方向に付勢してレンズ収容部材を固定するので、レンズ収容部材をホルダにねじ込んでどの位置においてもフォーカス位置として固定することが可能であることから、調整精度を高めると共に、リワークを可能にして、フォーカス調整不良による不良品発生率を低減することが可能となる。
以上により、本発明によれば、レンズ収容部材固定手段の弾性力によりレンズ収容部材をねじ込み方向とは逆方向に付勢してレンズ収容部材を固定するので、レンズ収容部材をホルダにねじ込んでどの位置においてもフォーカス位置として固定することが可能であることから、調整精度を高めると共に、リワークを可能にして、フォーカス調整不良による不良品発生率を低減することができる。
本発明の実施形態1におけるカメラモジュールの要部構成例を示す縦断面図である。 図1のカメラモジュールのレンズ固定ワッシャの斜視図およびその縦断面図である 図1のカメラモジュールのホルダとレンズ固定ワッシャと撮像領域との位置関係を示す平面図である。 図1のカメラモジュールのホルダとレンズ固定ワッシャと撮像領域との位置関係を示す縦断面図である。 図1のレンズ固定ワッシャの厚さとレンズバレルが緩まない回転トルクとの関係を示す図である。 本発明の実施形態2として、本発明の実施形態1のカメラモジュールを含む固体撮像装置を撮像部に用いた電子情報機器の概略構成例を示すブロック図である。 従来のカメラモジュールの要部構成例を示す概念図である。 図7のカメラモジュールの上面図である。 特許文献1に開示されている従来のカメラモジュールの要部構成例を示す縦断面図である。 特許文献2に開示されている従来のカメラモジュールの要部構成例を示す縦断面図である。
以下に、本発明のカメラモジュールの実施形態1および、このカメラモジュールの実施形態1を画像入力デバイスとして撮像部に用いた例えばセキュリティカメラおよび車載カメラ、固定点観測カメラなどの電子情報機器の実施形態2について図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1におけるカメラモジュールの要部構成例を示す縦断面図である。
図1において、本実施形態1のカメラモジュール1は、基板2上に配設され、複数の受光部がマトリクス状に配置された撮像領域を持つCCDセンサやCMOSセンサなどの撮像センサ3と、基板2上に配置され中央部分に雌ねじ部が形成されたホルダ4と、一または複数枚(ここでは3枚)のレンズ5aを収容して雌ねじ部に螺合する雄ねじ部を外周側に持つレンズ収容部材としてのレンズバレル5と、弾性力によってレンズバレル5の垂直方向の位置(フォーカス調整位置)を固定するためのレンズ収容部材固定手段としてのレンズ固定ワッシャ6と、撮像センサ3とレンズバレル5間のホルダ4の壁面に取り付けられたIRカットフィルタ7とを有している。
撮像センサ3は、複数の受光部がマトリクス状に配置された撮像領域を中央部に持つ撮像素子チップと、撮像領域の周囲上に配置された接着樹脂部と、接着樹脂部上に配置され撮像領域の上方を覆う透明ガラス板などの透明支持基板とを有している。
ホルダ4は、光学領域の中央部に円形開口部を有すると共に、その円形開口部の内周面に雌ねじ部が形成されており、撮像領域に入射光を集光するレンズ5aが収容されたレンズバレル5の雄ねじ部がその雌ねじ部に螺合している状態で、撮像センサ3上を覆って、基板2上に接着剤(図示せず)により内部を密閉または半密閉状態で接着されている。また、レンズ固定ワッシャ6が中央部の光学領域を除くホルダ4の環状の底面4a上に配設されている。
レンズバレル5は、内周部にレンズ5aが収容されて、外周部に雄ねじ部が形成されている。レンズバレル5の雄ねじ部は、ホルダ4の円形開口部の内周面に形成された雌ねじ部に螺合される。レンズバレル5の底面は、レンズ固定ワッシャ6の上面に対して突出外周側で突出している。この方が、レンズ固定ワッシャ6の外周側に円環状に押圧して有効にレンズ固定ワッシャ6の弾性を用いることができる。
レンズ固定ワッシャ6は、図2に示すようにドーナツ状に構成され、摩擦で発塵がないように、厚さが0.7〜1.2mm程度のシリコンゴム材6aの表面および裏面を、0.1mm程度のポリエチレンテレフタレート(PET)などの樹脂層6bのコーティングが施されて3層構造にしている。この場合のレンズ固定ワッシャ6のトータル厚さが0.9〜1.4mm程度になる。
また、レンズ固定ワッシャ6の外形寸法は直径が7.8mm±0.1mmで、レンズ固定ワッシャ6の内径寸法は直径が6.1mm±0.1mmである。これらのレンズ固定ワッシャ6の寸法は、レンズバレル5をホルダ4にねじ込んだ時に、レンズバレル5の底面がレンズ固定ワッシャ6の上面を押圧して膨れて変形する場合に、図3および図4に示すように、レンズ固定ワッシャ6(ワッシャ位置を点線で示している)の内径寸法が、撮像領域(映り込み領域B)内に入らない寸法である必要があって隙間d1を必要とするし、レンズ固定ワッシャ6の外径寸法がホルダ4の内径寸法Aに対して接しないように隙間d2が必要である。このようにして、レンズ固定ワッシャ6は、レンズ5aを収容したレンズバレル5を確実に固定できる最適な硬度(例えば20度)、厚み(例えば1.3mm;変形後中央部の厚み0.5mm程度)および外形寸法を選定する。これらのレンズ5aと撮像領域(映り込み領域B)との距離は互いにフォーカス調整位置でレンズ固定ワッシャ6の弾性力(復元力)で固定されるようになっている。
カメラモジュール1において、レンズバレル5とホルダ4間のスペースに、フォーカス合焦時に一定の固定力を確保できる硬度、厚みおよび外形寸法のシリコンゴム材61で構成されたレンズ固定ワッシャ6を挿入し、レンズバレル5を締め込むことにより、摩擦およびその弾性力によりレンズ位置を固定することができる。
この場合、レンズ固定ワッシャ6の厚さ方向の弾性変形範囲内に、レンズ5aの撮像領域に対するフォーカス距離が設定されている。即ち、レンズバレル5は回転によりレンズバレル5とレンズ固定ワッシャ6とは接近または離間自在であるが、レンズ固定ワッシャ6の弾性変形範囲内に、レンズバレル5の撮像領域に対するフォーカス移動距離が限定されている。レンズバレル5下のスペースに、所定硬度、所定厚みおよび所定外径を持ったドーナツ状(円環状)のレンズ固定ワッシャ6が挿入され、このレンズ固定ワッシャ6を上からレンズバレル5で押さ付けることにより摩擦およびその弾性復元力でレンズバレル5を、締め付ける方向とは逆方向に付勢して位置を固定することができる。さらに、レンズバレル5を逆方向に回転させて緩めることにより、レンズバレル5を再度締め付ければ、フォーカス調整が可能になるため、フォーカス調整不良の低減が見込めて、歩留まりが向上する。
IRカットフィルタ7は、光路の途中に配設され、レンズバレル5のレンズ5aによって集光された画像光から赤外線をカットすることができる。
図5は、図1のレンズ固定ワッシャ6の厚さとレンズバレル5の緩まない回転トルクとの関係を示す図である。
図5に示すように、レンズ固定ワッシャ6の厚さが1.3mmの場合に、レンズバレル5が緩む回転トルクが4〜7cNm(平均5.3cNm)である。即ち、回転トルクの平均値が5.3cNmでレンズバレル5が緩むことを示している。逆に、レンズバレル5に7cNmを超える回転トルクをかけると、レンズバレル5は完全に緩んで、フォーカス調整を行うリワークが可能となる。また、レンズバレル5に4cNm未満の回転トルクをかけても、レンズバレル5は全く緩まず、レンズ固定ワッシャ6の弾性力によって、より確実にレンズバレル5を固定することができる。
以上により、本実施形態1によれば、レンズバレル5をホルダ4にねじ込んでレンズバレル5の底面がレンズ固定ワッシャ6の上面を押圧して、レンズ固定ワッシャ6の弾性力によりレンズバレル5をねじ込み方向とは逆方向に付勢してレンズバレル5を固定するため、レンズバレル5をホルダ4にねじ込んだどの位置においてもフォーカス位置としてレンズバレル5を固定することができる。これによって、調整精度を高めると共に、リワークを可能にして、フォーカス調整不良による不良品発生率を低減(約1パーセント程度)することができるものである。
また、レンズ固定ワッシャ6によって接着剤を不要とすることができるため、前述したリワークが可能なことはもちろんのこと、接着剤の硬化時間が発生しないのでTAT短縮することができ、ねじロックはみ出し不良(接着剤はみ出し不良)もなくなる。
(実施形態2)
図6は、本発明の実施形態2として、本発明の実施形態1のカメラモジュール1を含む固体撮像装置を撮像部に用いた電子情報機器の概略構成例を示すブロック図である。
図6において、本実施形態2の電子情報機器60は、上記実施形態1のカメラモジュール1からの撮像信号を所定の信号処理をしてカラー画像信号を得る固体撮像装置61と、この固体撮像装置61からのカラー画像信号を記録用に所定の信号処理した後にデータ記録可能とする記録メディアなどのメモリ部62と、この固体撮像装置61からのカラー画像信号を表示用に所定の信号処理した後に液晶表示画面などの表示画面上に表示可能とする液晶表示装置などの表示手段63と、この固体撮像装置61からのカラー画像信号を通信用に所定の信号処理をした後に通信処理可能とする送受信装置などの通信手段64と、この固体撮像装置61からのカラー画像信号を印刷用に所定の印刷信号処理をした後に印刷処理可能とするプリンタなどの画像出力手段65とを有している。なお、この電子情報機器60として、これに限らず、固体撮像装置61の他に、メモリ部62と、表示手段63と、通信手段64と、プリンタなどの画像出力手段65とのうちの少なくともいずれかを有していてもよい。
この電子情報機器60としては、前述したように例えばデジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラなどのデジタルカメラや、監視カメラ、ドアホンカメラ、車載用後方監視カメラなどの車載用カメラおよびテレビジョン電話用カメラなどの画像入力カメラ、スキャナ装置、ファクシミリ装置、カメラ付き携帯電話装置および携帯端末装置(PDA)などの画像入力デバイスを有した電子機器が考えられる。
したがって、本実施形態2によれば、この固体撮像装置61からのカラー画像信号に基づいて、これを表示画面上に良好に表示したり、これを紙面にて画像出力手段65により良好にプリントアウト(印刷)したり、これを通信データとして有線または無線にて良好に通信したり、これをメモリ部62に所定のデータ圧縮処理を行って良好に記憶したり、各種データ処理を良好に行うことができる。
以上のように、本発明の好ましい実施形態1、2を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態1、2に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態1、2の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、例えばセキュリティカメラおよび車載カメラ、固定点観測カメラなどにおいて撮像を行うときに用いるカメラモジュールであって、固体撮像素子、配線基板、レンズ、ローパスフィルタおよび鏡胴などがパッケージ化されたカメラモジュール、このカメラモジュールを画像入力デバイスとして撮像部に用いた例えばデジタルビデオカメラおよびデジタルスチルカメラなどのデジタルカメラや、監視カメラなどの画像入力カメラ、スキャナ装置、ファクシミリ装置、テレビジョン電話装置、カメラ付き携帯電話装置などの電子情報機器の分野において、レンズ収容部材固定手段の弾性力によりレンズ収容部材をねじ込み方向とは逆方向に付勢してレンズ収容部材を固定するので、レンズ収容部材をホルダにねじ込んでどの位置においてもフォーカス位置として固定することが可能であることから、調整精度を高めると共に、リワークを可能にして、フォーカス調整不良による不良品発生率を低減することができる。
1 カメラモジュール
2 基板(配線基板)
3 撮像センサ
4 ホルダ
4a 底面
5 レンズバレル
5a レンズ
6 レンズ固定ワッシャ
6a シリコンゴム材
6b 樹脂層
7 IRカットフィルタ
A ホルダ内径寸法
B 映り込み領域(撮像領域)
d1、d2 隙間(マージン寸法)
60 電子情報機器
61 固体撮像装置
62 メモリ部
63 表示手段
64 通信手段
65 画像出力手段

Claims (10)

  1. 入射光をレンズにより撮像センサ上に集光して撮像するカメラモジュールにおいて、
    該レンズを収容したレンズ収容部材をホルダにねじ込んで該レンズと該撮像センサとのフォーカス位置を調整して固定する際に、その弾性力により該レンズ収容部材をねじ込み方向とは逆方向に付勢して該レンズ収容部材を固定するレンズ収容部材固定手段が中央部の光学領域以外の該ホルダの底面に配設されているカメラモジュール。
  2. 前記レンズ収容部材固定手段は、中央部の光学領域を除く環状に形成され、弾性体の表面および裏面が、摩擦で発塵がないように樹脂層でコーティングされている請求項1に記載のカメラモジュール。
  3. 前記弾性体はシリコンゴム材である請求項2に記載のカメラモジュール。
  4. 前記レンズ収容部材固定手段は、前記レンズ収容部材を固定するための硬度および厚みを有している請求項1に記載のカメラモジュール。
  5. 前記レンズ収容部材固定手段の上面が、前記レンズ収容部材により押圧されて膨れて変形する場合に、該レンズ収容部材固定手段の内径部が前記撮像センサの撮像領域内に膨れて入らないように内径寸法が設定されている請求項1に記載のカメラモジュール。
  6. 前記レンズ収容部材固定手段は、前記ホルダの中央部に光学領域に対応する円形開口部が形成されており、該円形開口部の内周面に雌ねじ部が形成され、前記レンズ収容部材の外周側に形成された雄ねじ部を該雌ねじ部に螺合させて該レンズ収容部材を該ホルダ内にねじ込んだ場合に、光学領域以外の前記ホルダの底面上に設けられた該レンズ収容部材固定手段の上面を該レンズ収容部材の底面で押圧してその弾性力により該レンズ収容部材を固定する請求項1に記載のカメラモジュール。
  7. 前記レンズ収容部材固定手段の弾性変形範囲内に、前記レンズの前記撮像領域に対するフォーカス距離が設定されている請求項1に記載のカメラモジュール。
  8. 前記ホルダに前記レンズ収容部材がねじ込まれた状態で、前記撮像センサ上を覆って、基板上に接着剤により内部を密閉または半密閉状態で該ホルダが固着されている請求項1に記載のカメラモジュール。
  9. 前記レンズ収容部材の底面は、前記レンズ収容部材固定手段の上面に対して外周側で円環状に突出している請求項1に記載のカメラモジュール。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載のカメラモジュールを画像入力デバイスとして撮像部に用いた電子情報機器。
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