JP2011074943A - 潤滑油噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】消費するエネルギの増大やコストの増大を招くことなく、複数の潤滑部位に対してミスト状態の潤滑油を噴射することが可能な潤滑油噴射装置を提供する。
【解決手段】潤滑油噴射装置10は、供給路11と流通路12と空気供給孔13と噴射孔14とを備える。供給路11は、内側の内管17と外側の外管16とからなる二重管構造の内管17の内周面に区画され、圧縮空気を案内する。流通路12は、内管17の外周面と外管16の内周面との間に区画され、潤滑油9を案内する。空気供給孔13は、内管17に複数配置され、供給路11と流通路12とを連通して潤滑油内へ圧縮空気を供給する。噴射孔14は、外管16に複数配置され、流通路12と外部とを連通し、空気供給孔13から供給された圧縮空気と潤滑油9とを外部へ流出させる。噴射孔14から流出する潤滑油9は、噴射孔14を流通する圧縮空気によって微粒化されてミスト状態で噴射される。
【選択図】図4

Description

本発明は、潤滑部位に対して潤滑油を噴射する潤滑油噴射装置に関する。
トランスミッションや切削装置など装置の潤滑部位を潤滑する潤滑方法として、油浴潤滑やオイルジェット潤滑やオイルミスト潤滑やミストエア潤滑が知られている。
油浴潤滑は、例えば、回転する潤滑部位の一部が潤滑油に浸され、潤滑部位の回転によって潤滑油が潤滑部位全体に潤滑する。
オイルジェット潤滑は、例えば、オイルポンプによって加圧された潤滑油を内部に流通するオイル流通管と、オイル流通管に形成されてオイル流通管の外部へ内部の加圧した潤滑油を噴射する複数の噴射孔とを備える。
オイルミスト潤滑やミストエア潤滑は、油浴潤滑やオイルジェット潤滑などの潤滑方法に対して、使用する潤滑油量を低下させたMQL(Minimum Quantity Lubrication)として知られている。オイルミスト潤滑やミストエア潤滑(以下併せてミスト潤滑という)では、潤滑油とともに大量の空気を潤滑部位へ噴射することによって、潤滑部位の潤滑を冷却とを同時に行う。
オイルミスト潤滑は、例えば特開2000−274516号公報に記載され、複数の潤滑部位に対して単一のミスト発生装置と単一の空気ポンプとを備え、空気ポンプから供給された圧縮空気を使用してミスト発生装置で予めミスト状態に生成した潤滑油を、ミスト発生装置から各潤滑部位へそれぞれ延びた空気配管内をミスト状態で搬送する。搬送したミスト状態の潤滑油は、空気配管の端部に設けられたノズルから潤滑部位へ噴射される。ミスト発生装置では、空気ポンプによる圧縮空気の供給量の増加に応じてミスト状態の潤滑油の粒子径が小さくなる。
ミストエア潤滑は、例えば、複数の潤滑部位に対して、潤滑部位と同数のオイル供給装置と単一の空気ポンプとを備え、空気ポンプから各潤滑部位までそれぞれ延びて圧縮空気が供給される空気配管に対し、各潤滑部位の直前でオイル供給装置から潤滑油を供給する。潤滑油は、粗大滴として空気配管内壁を案内され、空気配管の端部に設けられたノズルにてミスト状態に生成されて潤滑部位へ噴射される。
特開2000−274516号公報
上記油浴潤滑では、潤滑油内に潤滑部位の一部が浸っているため、潤滑部位の回転時の抵抗が増大するおそれがある。
上記オイルジェット潤滑では、潤滑油への加圧のみによって噴射孔から潤滑油を噴射させる。従って、オイルポンプによる潤滑油の供給量が低下した場合、オイルジェットを生成するための圧力を充分に確保できないため、オイルジェットが潤滑部位とは異なった部位に噴射されたり滴下状態になるなど不安定な状態になり、潤滑油が潤滑部位へ充分に到達せずに潤滑不良が発生するおそれがある。
上記ミスト潤滑では、圧縮空気によって潤滑油をミスト状態に生成するため、潤滑油の供給量が低下した場合であっても、圧縮空気によって確実に潤滑油をミスト状態に生成することができる。従って、例えば、潤滑油が滴下状態になることなく、ミスト状態に生成した潤滑油が潤滑部位へ到達するため、潤滑不良の発生を抑制することができる。
しかし、上記オイルミスト潤滑では、潤滑油をミスト状態に生成する箇所(ミスト発生装置)が潤滑油を噴射する箇所(ノズル)と離間するため、生成したミスト状態の潤滑油を空気配管によって搬送する。この搬送においてミスト状態の潤滑油が互いに結合して粒子径が大きくなるため、ミスト発生装置では、潤滑油をミスト潤滑に要求される粒子径よりも微細化する必要がある。すなわち、ミスト状態の潤滑油の生成時において、潤滑油をミスト潤滑に要求される粒子径まで微細化する場合に比べて圧縮空気の消費量が増大し、消費エネルギの増大を招く。
これに対して、上記ミストエア潤滑では、潤滑油をミスト状態に生成する箇所が潤滑油を噴射する箇所と同じ箇所(ノズル)であるため、生成するミスト状態の潤滑油を、ミスト潤滑に要求される粒子径まで微細化すればよく、要求される粒子径よりも微細化する必要がない。従って、消費エネルギの増大を招来しない。
しかし、上記ミストエア潤滑では、潤滑油を各潤滑部位へ届けるために、各潤滑部位へ延びた空気配管に対して、各潤滑部位の直前で潤滑油を供給する必要がある。従って、空気配管とは別にオイル供給用の配管が必要であるとともに、潤滑油の流量制御のために潤滑部位と同数のオイル供給装置を必要とする。このため、装置が大型化するとともに、コストが増大するおそれがある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、消費エネルギの増大やコストの増大を招くことなく、複数の潤滑部位に対してミスト状態の潤滑油を噴射することが可能な潤滑油噴射装置の提供を目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明の潤滑油噴射装置は、圧縮空気の供給路と、潤滑油の流通路と、空気供給孔と、噴射孔とを備える。
圧縮空気の供給路は、内側の内管と外側の外管とからなる二重管構造の内管の内周面に区画される。潤滑油の流通路は、内管の外周面と外管の内周面との間に区画される。空気供給孔は、内管に複数配置され、供給路と流通路とを連通して潤滑油内へ圧縮空気を供給する。噴射孔は、外管に複数配置され、流通路と外部とを連通し、空気供給孔から供給された圧縮空気と潤滑油とを外部へ流出させる。噴射孔から流出する潤滑油は、噴射孔を流通する圧縮空気によって微粒化されてミスト状態で噴射される。
供給路の圧縮空気は、空気供給孔を介して供給路から流通路へ移動すると、潤滑油内で気泡となり、流通する潤滑油とともに上流から下流へ移動する。潤滑油内の気泡は、噴射孔近傍を通過する際に管内外の圧力の差によって噴射孔を介して管内よりも低圧な管外に排出される。このとき、気泡が圧力の低下によって膨張するため、気泡の周囲の潤滑油が微粒化されてミスト状態で噴射される。また、ミスト状態の潤滑油の粒子径は、例えば供給路への圧縮空気の供給量の増加に応じて小さくなる。
複数の噴射孔は、例えば、歯車による動力伝達装置や切削装置などの潤滑対象の装置の複数の潤滑部位に沿って延びた外管に、これら複数の潤滑部位に対してそれぞれ配置され、ミスト状態の潤滑油を各潤滑部位へ噴射し、各潤滑部位を同時に潤滑する。また、噴射孔から排出された圧縮空気が潤滑部位へ流れるため、潤滑部位が冷却される。また、このとき、噴射されるミスト状態の潤滑油と圧縮空気とによる誘引気流が発生し、潤滑部位に多くの空気が流れるため、潤滑部位が冷却される。
上記構成では、単一の潤滑油噴射装置によって、複数の潤滑部位を潤滑することができる。また、単一の潤滑油噴射装置において、圧縮空気を供給する圧縮空気の供給装置と潤滑油を供給する潤滑油の供給装置とをそれぞれ一つ設ければよいため、複数の潤滑部位を潤滑するときに、装置の大型化やコストの増大を招かない。
また、潤滑油をミスト状態に生成する箇所が潤滑油を噴射する箇所と同じ箇所(噴射孔)であるため、生成するミスト状態の潤滑油を、ミスト潤滑に要求される粒子径まで微細化すればよく、消費エネルギの増大を招来しない。
また、圧縮空気と潤滑油とを二重管構造の供給路と流通路とによって同時に案内するため、複数の潤滑部位を潤滑する場合であっても、潤滑油噴射装置の配置構成を複雑化してしまうことがない。
また、潤滑油の流通路とは別の供給路に圧縮空気が案内されるため、流通路の潤滑油の供給量が低下した場合であっても、圧縮空気が潤滑油をミスト状態に生成して噴射する。従って、潤滑部位における潤滑不良の発生を抑制することができる。
また、空気供給孔の数は、噴射孔の数以上であってもよい。
上記構成では、内管に所定の圧力及び流量の圧縮空気が継続して供給されると、各空気供給孔における気泡の発生周期(一つの気泡が発生してから次の気泡が発生するまでの時間)はほぼ等しくなり、一周期内において、流通路の潤滑油内には空気供給孔と同数の気泡が発生する。すなわち、流通路の潤滑油内で発生する気泡の数が噴射孔の数に対して不足することがない。従って、噴射孔間におけるミスト状態のバラツキの発生を抑えて、全ての噴射孔から同様のミスト状態で潤滑油を噴射させることができる。
本発明によれば、消費エネルギの増大やコストの増大を招くことなく、複数の潤滑部位に対してミスト状態の潤滑油を噴射することができる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。
図1は本実施形態に係る潤滑構造を示す概略図であり、図2は図1の潤滑構造の潤滑油噴射装置の側視図であり、図3は図2の潤滑油噴射装置の外管の一部を切り欠いた状態を示す側視図であり、図4は図2の潤滑油噴射装置の外管の一部を切り欠いたときの潤滑油と気泡の状態を示す側視図である。
図1に示すように、本実施形態に係る潤滑構造1は、空気ポンプ2と空気バルブ3と動力伝達装置4とオイル貯留部5とオイルポンプ6とフィルタ7とリリーフバルブ8と潤滑油噴射装置10とを備える。
空気ポンプ2は、圧縮空気を供給する。空気バルブ3は、空気ポンプ2から供給される圧縮空気を予め設定された流量に制限して空気供給管31に排出する。
動力伝達装置4は、本実施形態の潤滑構造1の潤滑の対象装置であり、複数の歯車により動力を伝達する装置であり、複数の潤滑部位を有する。
オイル貯留部5は、潤滑対象の装置である動力伝達装置4を備える潤滑室41の下方に配置され、潤滑に使用された後の潤滑油9を貯留する。オイルポンプ6は、容積式ポンプであり、回転駆動される駆動軸を有し、駆動軸が回転されることによってオイル貯留部5に集まった潤滑油9を吸引して、吸引した潤滑油9を駆動軸の回転数に応じた圧力でオイル供給管61へ供給する。駆動軸は、動力伝達装置4の回転軸に連結され、動力伝達装置4の駆動量に応じて回転される。フィルタ7は、オイル貯留部5とオイルポンプ6との間に配置され、オイルポンプ6によって吸引された使用済みの潤滑油9に混入した固形物などの異物を取り除いて潤滑油9を通過させる。リリーフバルブ8は、開閉自在なバルブを有し、オイルポンプ6により供給される潤滑油9の圧力が所定圧力を超えたときにバルブを開放して、潤滑油9をオイル貯留部5へ戻す。これにより、リリーフバルブ8は、オイルポンプ6により供給される潤滑油9の圧力を、所定圧力以下に設定する。
図2及び図3に示すように、潤滑油噴射装置10は、供給路11と流通路12と空気供給孔13と噴射孔14とを備える。また、潤滑油噴射装置10は、入力部15と外管16と内管17と連結部19とを備える。
入力部15は、空気供給管31とオイル供給管61とに連結される。外管16は、金属製筒状部材であり、内径及び外径が一定の大きさで、潤滑対象の動力伝達装置4の複数の潤滑部位に沿って直線状に延びる。内管17は、金属製筒状部材であり、内径及び外径が一定の大きさで直線状に延び、外管16の内側に配置され、外管16とともに二重管構造(以下、二重管部18という)を形成する。二重管部18の一端部が入力部15に連結される。また、本実施形態では、二重管部18の外管16の中心軸と内管17の中心軸とが同軸である。
供給路11は、内管17の内周面に区画され、入力部15を介して空気供給管31に連結され、空気ポンプ2から供給される圧縮空気を案内する。圧縮空気は、二重管部18の入力部15に連結された一端側(以下、上流側という)から他端側(以下、下流側という)へ供給路内11を案内される。流通路12は、内管17の外周面と外管16の内周面との間に区画され、入力部15を介してオイル供給管61に連結され、オイルポンプ6から供給される潤滑油9を案内する。潤滑油9は、上流側から下流側へ流通路12内を案内される。
空気供給孔13は、空気が通過できる程度で充分に小さい孔であり、内管17に複数形成され、供給路11と流通路12とを連通して潤滑油9内へ圧縮空気を供給する。噴射孔14は、複数の潤滑部位に対してそれぞれ外管16に形成され、流通路12と外部とを連通し、空気供給孔13から供給された圧縮空気と潤滑油9とを外部へ流出させる。噴射孔14から流出する潤滑油9は、噴射孔14を流通する圧縮空気によって微粒化されてミスト状態で噴射される。
また、本実施形態では、空気供給孔13と噴射孔14とは、複数対で配置されている。具体的には、空気供給孔13は、各噴射孔14よりも上流側(であって各噴射孔14よりも上流側の他の噴射孔14の下流側)に、各噴射孔14一つに対して一つずつ配置されている。すなわち、本実施形態では、二重管部18の上流側から下流側へ、空気供給孔13と噴射孔14とが交互に配置されている。また、本実施形態では、全ての噴射孔14の径が同じ大きさであり、全ての空気供給孔13の径が同じ大きさである。また、本実施形態では、対に配置されたそれぞれの空気供給孔13から噴射孔14までの距離は、同じ距離に設定されている。また、本実施形態では、二重管部18の延びる方向に対する垂直方向の断面視において、噴射孔14が外管16を貫通する向きに対して、空気供給孔13が内管17を貫通する向きが、略同一方向に設定されている。
図4に示すように、供給路11の圧縮空気は、空気供給孔13を介して供給路11から流通路12へ移動すると、潤滑油9内で気泡95となり、流通する潤滑油9とともに上流側から下流側へ移動する。潤滑油9内の気泡95は、流通路12に比べて小さくなく、高い確率で気泡95の一部が下流側の噴射孔14近傍を通過するため、その噴射孔14近傍を通過する際に二重管部18内外の圧力の差によって噴射孔14を介して二重管部18内よりも低圧な二重管部18外に排出される。このとき、気泡95が圧力の低下によって膨張するため、気泡95の周囲の潤滑油9が微粒化されてミスト状態で噴射される。
複数の噴射孔14は、ミスト状態の潤滑油9を各潤滑部位へ噴射し、各潤滑部位を同時に潤滑する。また、噴射孔14から排出された圧縮空気が、膨張することによって温度を低下させた状態で潤滑部位へ流れるため、潤滑部位が冷却される。また、このとき、噴射されるミスト状態の潤滑油9と圧縮空気とによる誘引気流が発生し、潤滑部位に多くの空気が流れるため、潤滑部位が冷却される。
連結部19は、二重管部18の下流側(他端側)端部に連結され、供給路11を空気供給管21に連結し、流通路12をオイル供給管22に連結する。連結部19に連結された空気供給管21とオイル供給管22とは、他のノズル23や、他の潤滑部位へ分岐される。なお、他の潤滑部位に対して上記潤滑油噴射装置10と同様の構成の潤滑油噴射装置が配置されている。
以下に、本実施形態の潤滑構造1の変形例を示す。
潤滑の対象装置は、本実施形態では、歯車による動力伝達装置4であるがこれに限らず、例えば、切削装置など、潤滑油9により潤滑されるさまざまな装置に適用可能である。
また、圧縮空気を潤滑油噴射装置10に供給する装置は、本実施形態では空気ポンプ2であるがこれに限らず、例えばコンプレッサなどであってもよい。
また、本実施形態では、空気バルブ3によって通過する圧縮空気の流量を予め設定された所定流量に制限するが、これに限らず、例えば、圧縮空気の流量を制御してもよい。設定する圧縮空気の流量を増減させることによって、潤滑油9を多く噴射するジェット状態からミスト状態の潤滑油9と空気とを同時に噴射するミスト潤滑まで幅広い潤滑状態を形成することができる。また、潤滑油9をミスト状態で噴射する場合、ミスト状態の潤滑油9の粒子径を、供給路11への圧縮空気の供給量の増加に応じて小さく設定することができる。
また、二重管部18は、本実施形態では直線状に延びるが、これに限らず、潤滑部位に合わせて1又は複数箇所において屈曲していてもよい。
また、外管16と内管17とのそれぞれの中心軸は、本実施形態では同軸であるがこれに限らず、偏心状態であってもよい。また、内管17の外周面の一部と外管16の内周面の一部とが接していてもよい。
また、外管16や内管17の内径や外径の大きさは、本実施形態では一定であるが、これに限らず、異なる大きさの径の部分を有してもよい。内径や外径の一部を異なる大きさに設定することによって、各噴射孔14における圧縮空気や潤滑油9の流通量などを変更してもよい。
また、本実施形態では、空気供給孔13は、少なくとも各噴射孔14の上流側に各噴射孔14に対して一つずつ配置(噴射孔14の数と同じ数配置)されるがこれに限らず、一部又は全部の噴射孔14の上流側に各噴射孔14に対して複数(噴射孔14の数よりも多い数)配置してもよい。噴射孔14に対して多量の圧縮空気の気泡95が供給されるされるため、噴射されるミスト状態の潤滑油9の粒子の大きさの微細化が促進される。また、例えば、二重管部18の下流側に、対応する空気供給孔13を有さない噴射孔14を配置するなど、空気供給孔13の数が噴射孔14の数よりも少ない構成であってもよい。ここで、単一の空気供給孔13から流通路12の潤滑油9内に気泡95が発生する周期よりも単一の噴射孔14から気泡95が排出される周期が長い構成の場合など、一の空気供給孔13から発生する気泡95が、その一の空気供給孔13に対応して配置された一の噴射孔14から全て排出されずに、一部の気泡95がさらに下流側に配置された他の噴射孔14から排出されることがある。このため、二重管部18の下流側に配置された噴射孔14が対応する空気供給孔13を有さなくても、かかる噴射孔14の近傍へ充分な数の気泡95が案内される構成の場合などにおいては、空気供給孔13の数が噴射孔14の数よりも少ない構成であってもよい。
また、本実施形態では、全ての噴射孔14の径が同じ大きさであり、全ての空気供給孔13の径が同じ大きさであるが、これに限らず、一部の噴射孔14を他の噴射孔14と異なる径の大きさに設定したり、一部の空気供給孔13を他の空気供給孔13と異なる径の大きさに設定してもよい。これにより、それぞれの噴射孔14が噴射する対象の潤滑部位毎に要求される適切なミスト状態(圧縮空気や潤滑油9の量や噴射距離など)が異なる場合に、適切なミスト状態で噴射することができる。
また、対に配置された各空気供給孔13から各噴射孔14までのそれぞれの距離は、本実施形態では同じ距離に設定されているが、これに限らず、一部異なる距離に設定してもよい。
また、本実施形態では、二重管部18の延びる方向に対する垂直方向の断面視において、噴射孔14が外管16を貫通する向きに対して、空気供給孔13が内管17を貫通する向きが、略同一方向に設定されているが、これに限らず、例えば、二重管部18の延びる方向に対する垂直方向の断面視において、空気供給孔13が内管17を貫通する向きを、噴射孔14が外管16を貫通する向きよりも下方へ設定するなど、空気供給孔13と噴射孔14とを異なる角度に設定してもよい。ここで、潤滑油9は下流側へ流れる流れの向きと各噴射孔14へ流れる流れの向きとを有し、潤滑油9内の気泡95は潤滑油9に対して比重が軽いため僅かに上昇しながら潤滑油9の流れに沿って移動する。このため、空気供給孔13と噴射孔14とを離間して配置する場合などにおいて、空気供給孔13が内管17を貫通する向きを、噴射孔14が外管16を貫通する向きよりも下方へ設定することにより、空気供給孔13から噴射孔14へ潤滑油9内の気泡95をスムーズに案内することができる。
また、本実施形態では、二重管部18の下流側端部に連結部19が連結され、圧縮空気と潤滑油9とをそれぞれ空気供給管21とオイル供給管22とに供給するが、これに限らず、例えば、連結部19に代えて、二重間部18の下流側端部で供給路11と流通路12とをそれぞれ閉塞する閉塞部を設けてもよい。
以上説明したように、本実施形態では、単一の潤滑油噴射装置10によって、複数の潤滑部位を潤滑することができる。また、単一の潤滑油噴射装置10において、圧縮空気を供給する空気ポンプ2と潤滑油9を供給するオイルポンプ6とをそれぞれ一つ設ければよいため、複数の潤滑部位を潤滑するときに、潤滑構造1の大型化やコストの増大を招かない。
ここで、例えば、潤滑油をミスト状態に生成する箇所と潤滑油を噴射する箇所とが離間し、ミスト状態の潤滑油を搬送する必要がある潤滑方法では、搬送においてミスト状態の潤滑油が互いに結合して粒子径が大きくなるため、潤滑油をミスト状態に生成する箇所において、潤滑油をミスト潤滑に要求される粒子径よりも微細化する必要がある。すなわち、ミスト状態の潤滑油の生成時において、潤滑油をミスト潤滑に要求される粒子径まで微細化する場合に比べて圧縮空気の消費量が増大し、消費エネルギの増大を招く。
これに対して本実施形態では、潤滑油9をミスト状態に生成する箇所が潤滑油9を噴射する箇所と同じ箇所(噴射孔14)であるため、生成するミスト状態の潤滑油9は、ミスト潤滑に要求される粒子径まで微細化すればよく、要求される粒子径よりも微細化する必要がない。従って、消費エネルギの増大を招待しない。
また、圧縮空気と潤滑油9とを二重管部18内の供給路11と流通路12とによって同時に案内するため、複数の潤滑部位を潤滑する場合であっても、潤滑油噴射装置10の配置構成を複雑化してしまうことがない。
また、潤滑油9の流通路12とは別の供給路11に圧縮空気が案内されるため、流通路12の潤滑油9の供給量が低下した場合であっても、圧縮空気が潤滑油9をミスト状態に生成して噴射する。従って、潤滑部位における潤滑不良の発生を抑制することができる。
また、内管17に所定の圧力及び流量の圧縮空気が継続して供給されると、各空気供給孔13における気泡95の発生周期(一つの気泡95が発生してから次の気泡95が発生するまでの時間)はほぼ等しくなり、一周期内において、流通路12の潤滑油9内には空気供給孔13と同数の気泡95が発生する。本実施形態では、空気供給孔13の数を、噴射孔14の数と同じ数配置するため、流通路12の潤滑油9内で発生する気泡95の数が噴射孔14の数に対して不足することがない。従って、噴射孔14間におけるミスト状態のバラツキの発生を抑えて、全ての噴射孔14から同様のミスト状態で潤滑油9を噴射させることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、この実施形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
本実施形態に係る潤滑構造を示す概略図である。 図1の潤滑構造の潤滑油噴射装置の側視図である。 図2の潤滑油噴射装置の外管の一部を切り欠いた状態を示す側視図である。 図2の潤滑油噴射装置の外管の一部を切り欠いたときの潤滑油と気泡の状態を示す側視図である。
10:潤滑油噴射装置
11:供給路
12:流通路
13:空気供給孔
14:噴射孔

Claims (2)

  1. 内側の内管と外側の外管とからなる二重管構造の該内管の内周面に区画される圧縮空気の供給路と、
    前記内管の外周面と前記外管の内周面との間に区画される潤滑油の流通路と、
    前記供給路と前記流通路とを連通して潤滑油内へ圧縮空気を供給する前記内管の複数の空気供給孔と、
    前記流通路と外部とを連通し、前記空気供給孔から供給された圧縮空気と潤滑油とを外部へ流出させる前記外管の複数の噴射孔と、を備え、
    前記噴射孔から流出する潤滑油は、当該噴射孔を流通する圧縮空気によって微粒化されてミスト状態で噴射される
    ことを特徴とする潤滑油噴射装置。
  2. 請求項1に記載の潤滑油噴射装置であって、
    前記空気供給孔の数は、噴射孔の数以上である
    ことを特徴とする潤滑油噴射装置。
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