JP2011074854A - 波力発電用タービン - Google Patents

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Abstract

【課題】タービン構造や空気流の流路構造を簡素化して製作・設置コストを低減させ、メンテナンス性、安全性に優れ、タービン駆動効率を向上させたもの。
【解決手段】波力発電用タービンは、海上に係留された波力発電装置を駆動させるものである。波力発電タービン25は、筒状形状の浮体の頂部に設けられ、この浮体内で振動水柱上に形成される空気室と外気とを連通させるタービンケーシング35と、このタービンケーシング35内に格納され、静翼としてのトーラス状のノズルリング組立体40と、このノズルリング組立体40から吹き出される空気流により回転駆動され、タービン軸26と回転一体に連結された動翼としての羽根車27と、ノズルリング組立体40の外周部に、外気からの空気流と前記空気室からの空気流を選択的に案内するように、前記タービンケーシング内で上昇位置と下降位置との間を昇降ストロークするピストン形状の空気流制御機構48とを有する。
【選択図】 図6

Description

本発明は波力エネルギを利用して発電を行う波力発電技術に係り、特に波浪(波力)エネルギ変換システムにより発電装置と協動して波力エネルギを電気エネルギとして取り出す波力発電用タービンに関する。
周辺を海に囲まれた海洋国である我が国には、海に波力エネルギが豊かに存在するが波力エネルギの活用には至っていない。波力エネルギは入手が簡単であるので我が国や海洋国において波力エネルギを利用した様々な方式の波力発電の研究が行われている。実際海上に於ける波力発電の研究が行われているが安全対策が大掛かりとなり、コストが高い、また、景観が損なわれる等の理由により、波力発電は普及の段階に至っておらず実用化されていない。
海洋発電は地球環境に優しいクリーンエネルギであり、地球温暖化防止に大きく寄与するものであるから、火力、水力、風力や原子力のような従来の発電方式の経済性に近いところまで製造コストの低減が図れれば将来の有望なエネルギ源であり、本格的な普及が図れるものであると思料する。
波力(波浪)エネルギを電気エネルギとして取り出す公知の波浪エネルギ式変換システムは、
a)越波揚水方式(Tapered_Channel_System)
b)振動水柱方式(Oscillating_Water_Column_System)
c)運動物体方式(Moving_Body_Type)
の3つに分類される。
これら3つの方式における現在の主流は、図1に簡略的に示すような振動水柱方式(以下、ОWC方式という。)である。この振動水柱方式の波力発電装置1では、海水(水中)に保留された筒型形状の浮体2上に空気タービン3にて駆動される発電機4が設置される。浮体2は、水中(海中)で図示しないバラスト(重錘)により鉛直方向に浮遊状態に保持され、浮体2の浮力と発電機4やバラストの重力との関係で、浮体2の頂部側に空気室5が形成される。この空気室5は浮体2内の水柱(振動水柱)の往復動により発生する水面の昇降により、空気室5の内部と外部との間で空気流が発生する。この空気流により空気タービン3が駆動される。
空気タービン3の駆動により発電機4が回転駆動され、振動水柱6の昇降に伴なう波力エネルギは、発電機4から電気エネルギに変換されて外部に取り出される。
従来からОWC方式に用いられる空気タービン3には、特許文献1に記載の「波力発電用タービン」および特許文献2や特許文献3に記載の「波力発電装置」が存在する。
特許文献1に記載された波力発電用タービンは、空気タービンの回転翼の角度および案内羽根の角度を空気の流れに応じて制御し、発電機の回転方向を常に一定としてタービン構造の簡素化と発電効率の向上を図るものである。
また、特許文献2に記載された波力発電装置は、波力発電用タービンとしてウェルズタービンを用いて発電機の回転方向を常に一定として構造の簡素化を図るものである。
さらに、特許文献3に記載された波力発電装置は、空気タービンに回転方向一定の衝動型タービンを用いてタービン回転軸方向と一定距離移動可能なフローティングノズルを組み合わせて構造の簡素化と性能の向上を図るものである。
特開平9−287546号公報 特開平11−201014号公報 特開2008−95569号公報
特許文献1に記載された波力発電用タービンは、タービン翼構造の特殊性から、回転翼の回動を制御する機構や制御が複雑で困難性を伴ない、建設やメンテナンスコストが嵩む等の問題があった。
また、特許文献2に記載の波力発電装置がウェルズタービンを採用しており、このウェルズタービンで低起動トルク特性や低効率特性を改善しようとすると、可変ピッチ案内羽根を取り付ける必要があり、取付構造が複雑となってコスト増を招く問題があった。
さらに、特許文献3に記載の波力発電装置は、羽根車に流入する空気流が反転しないラジアルフローであるが重要部品であるフローティングノズルの移動開始の時間に遅れがあり効率向上のネックとなっている。
この特許文献3に記載の波力発電装置は重要部品であるフローティングノズルの中に海面上昇時に機能する静翼と海面下降時に機能する静翼をそれぞれ専用に備えており、この二組の静翼は一方が羽根車に空気流を導く作用をしているとき、他方は前記羽根車をまわした後の空気を排出する通り道に位置していた為、排気の邪魔となっていた。このため、空気流の流れがスムースでなく、排気流路の流路抵抗も大きく、タービン駆動効率を向上させることが困難で、発電効率の向上を図る上で問題となっている。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、タービン構造や空気流の流路構造を簡素化して製作・設置コストを低減させ、メンテナンス性、安全性に優れ、タービン駆動効率を向上させた波力発電用タービンを提供することを目的とする。
本発明に係る波力発電用タービンは、上述した課題を解決するために、波力発電装置の発電機を駆動する波力発電用タービンにおいて、筒状形状の浮体の頂部に設けられ、この浮体内で振動水柱上に形成される空気室と外気とを連通させるタービンケーシングと、このタービンケーシング内に格納され、静翼としてのトーラス状のノズルリング組立体と、このノズルリング組立体から吹き出される空気流により回転駆動され、タービン軸と回転一体に連結された動翼としての羽根車と、前記ノズルリング組立体の外周部に、外気からの空気流と前記空気室からの空気流を選択的に案内するように、前記タービンケーシング内で上昇位置と下降位置との間を昇降ストロークするピストン形状の空気流制御機構とを有することを特徴とするものである。
本発明によれば、海面上昇時に機能する静翼と海面下降時に機能する静翼とを共用させ、海面上昇時に上昇するフローティングチェスト等の空気流静翼機構を静翼から除去して空気流制御機構の重量軽減を図り、海面上昇に対する空気流の切換え追従性、機械的耐久性を向上させたタービン駆動効率を向上させることができる。
また、排気側の静翼をなくすことができ、空気流の流れの流路構造やタービン構造を簡素化して製作、設置コストを低減でき、メンテナンス性、安全性に優れ、タービン駆動効率を向上させることができる。
従来の振動水柱方式の波力発電装置の簡単な原理を示す図。 本発明に係る波力発電用タービンを備えた波力発電装置の原理を示す簡略的な構成図。 波の運動に伴なう海水(水)の深さによる変化を説明する概略図。 本発明に係る波力発電用タービンの実施形態を示すもので、波力発電用タービンを備えた波力発生装置の簡略的な構成図。 本発明に係る波力発電用タービンの第1実施形態を示すもので、上昇位置をとるときの縦断面図。 本発明に係る波力発電用タービンの第1実施形態を示すもので、下降位置をとるときの縦断面図。 図5および図6のVII−VII線に沿う平断面図。 本発明に係る波力発電用タービンの第2実施形態を示すもので、上昇位置をとるときの縦断面図。 本発明に係る波力発電用タービンの第2実施形態を示すもので、下降位置をとるときの縦断面図。 本発明に係る波力発電用タービンの第3実施形態を示すもので、下降位置をとるときの縦断面図。 本発明に係る波力発電用タービンの第3実施形態を示すもので、上昇位置をとるときの縦断面図。 図10および図11のXII−XII線に沿う縦断面図。
以下、本発明に係る波力発電用タービンの実施の形態について添付図面を参照して説明する。
[波力発電の原理]
本発明に係る波力発電用タービンの実施形態を説明する前に、波力発電の原理を説明する。
図2は本発明に係る波力発電用タービンを備えた波力発電装置10の発電原理を示す概略的な構成図を示す。
図2に示すように、波力発電装置10は海上(水上)に保留可能に設けられた浮体11と、この浮体11上に配設された発電手段としての発電機12とを有する。浮体11は例えば樹脂製で細長い円筒形状に構成され、海水中に配置される。浮体11の中程には浮力Fを得るための浮力調整室13が設けられ、浮体11の下端部は下方に開放されており、海水が自由に出入りできるようになっている。浮体11の最下部には浮体11の重力Gを調整する重錘としてのバラスト14が設けられ、このバラスト14により浮体11をほぼ鉛直状態に保持するようになっている。バラスト14は、浮体11の上下動(昇降)を効率よく抑制するため、円環状あるいは外周フランジ状に形成される一方、バラスト14の外周部からスリーブ状突起部15が垂設される。
また、浮体11の浮力調整室13の上端部は中仕切板16により内部が仕切られ、仕切られた中仕切板16の上部は側面に複数の開口17が形成され、この開口17を通じて海水が出入りでき、振動水柱20を構成するようになっている。浮体11内で振動水柱20の水(海)面から上の部分は、空気室(エアチャンバ)18を構成している。空気室18を仕切る海面は、周囲の波の振幅により所要の位相差を持って昇降しており、浮体11内の振動水柱20を所定の周期で上下動している。このようにして、浮体11内の上部に振動水柱20が構成される。浮体11内の振動水柱20は所定の周期例えば7秒弱で海(水)面が上下動せしめられる。浮体11内の下部、すなわち、浮力調整室13の下方の水柱は上下動せず、固定水柱21を形成している。
一方、浮体11の頂部には、波力発電用タービンを構成する空気タービン25が配設される。空気タービン25のタービン軸26は、発電機12の回転軸に直接あるいはカップリングを介して連結される。
この波力発電装置10において、浮体11は浮力Fと重力Gの釣合いにより、空気室18に所定の空間を残すように浮体11の頂部か海面から上方に突出するように、海(水)中に設置される。また、波の上下動に伴なって水面が上下動する際にも、水中の深い部分では、図3に示すように、表面波の影響を受けずに水が殆ど静止している。水中の深い部分では、浮体11が浮力Fと重力Gとの差によって上下に動かされる水の抵抗が大きくなるように、円環状あるいは外周フランジ状バラスト15や外周スリーブ状突起14が設けられる。
反対に、海の表面付近では、上下動する波によって浮体11内に開口17を通して海水が出入りされる。このとき、浮体11の上部側では、海水の昇降に伴なう上下方向の力が最小となるように凹凸のない筒形状に形成される。
また、波長が水の深さに較べて小さい場合には、水面の各点は、図3に示すように、鉛直面内で波の振幅に等しい半径の円運動を行ない、水面下の水の各点も円運動を行なうが、その半径は水面から中に入るに従って急に小さくなり、半波長程度以上の深さでは、殆ど動かないことが知られている。
図2に示される波力発電装置10においては、波の上下動に伴なって上下方向の力による浮体11の上下動はほぼ抑制され、浮体11は慣性により最初に設置した姿勢を維持しようとする。
また、浮体11の上部空間(空気室)18に入り込む海水は、出入りの流体抵抗が無視できる程度に充分な開口面積を設けてある。そのために、空気室18の海面は、波の上下動に伴なって上下方向に変動し、その変動に伴なって浮体11に対して相対的に空気室18と大気中の外気との間で空気タービン25を介して空気のやりとりが行なわれる。
すなわち、海水の流出入により浮体11内の水面、すなわち振動水柱20の水面が上下動し、空気室18の空気が空気タービン25を通して外部(大気中)に出入りされる。
浮体11の下端部は下方に開放されており、浮体11内に海水が自由に出入りできる。浮体11の最下部には浮体11の重力Gを調節するバラスト14が設けられ、このバラスト14により海中(水中)で浮体11を略鉛直状態に保持することができる。バラスト14は、浮体11の昇降(上下動)を抑制するために円環状あるいは外周フランジ状に構成され、必要に応じてスリーブ状突起15の助けを受ける。
他方、波力発電装置10の浮体11は頂部が海面から上方に突出しており、海面上に突出する浮体11の頂部には、波力発電用タービンを構成する空気タービン25およびこの空気タービン25により回転駆動される発電手段としての発電機12が設けられる。発電機12の発電作用により得られた電力は図示しない電力ケーブルを介して外部に取り出される。
この波力発電装置10において、浮体11は浮力Fと重力Gとの釣合いにより、空気室(エアチャンバ)18に所定の空間を残すように海中に設置される。また、波の上下動に伴なって水面が上下動しても、浮体11は安定的に静止状態に保たれるように、浮体11の下端部にバラスト14が設けられる。このバラスト14は好ましくは円環(リングあるいはトーラス)状あるいは外周フランジ状に構成される。
波の上昇に伴なって空気室18の海面が上昇すると、波力発電装置10の空気室18内空気は浮体11の上端開口部より外部へ流出する。また、波の下降に伴なって空気室18の海面が下降すると、浮体11の上端開口部より空気室18が負圧となって外気が流入する。波力発電装置10は空気室18への空気の流出入により空気タービン25が駆動され、発電機12が回転駆動して発電が行なわれる。
一方、空気タービン25は、空気室18から空気が外気中に流出されるとき、また、空気室18に空気(外気)が流入するとき、回転翼である動翼27は、いずれの場合にも、後述するように同一方向に回転(タービン)駆動される。空気タービン25は、波の上下動に伴ない、空気室18に流出入する空気流の流れにより、動翼27が同一方向に回転駆動される。
空気タービン25の回転駆動力は、タービン軸26を介して発電機12に伝達され、この発電機12を回転駆動させる。発電機12の回転駆動により、発電が開始され、外部に必要な電力が取り出される。
この波力発電装置10は、波の上下動いずれの場合にも、波力発電用タービンを駆動させて発電作用を行なうことができ、波のエネルギを電気エネルギに効率よく能率的に変換することができる。
[第1の実施形態]
本発明に係る波力発電装置の第1実施形態を図4ないし図7を参照して説明する。
図4は、本発明に係る波力発電装置に備えられる波力発電用タービンを簡略的に示す構成図である。図1に示される波力発電装置と同じ構成には同一符号を付して説明する。この波力発電用タービンは輻流型空気タービン25を構成する。この空気タービン25を備えた波力発電装置10は、プラスチック等の樹脂材料あるいはステンレス鋼等の鋼鉄材料で形成された細長い円筒形状の浮体11を有する。
浮体11は海上(水上)に係留ケーブル、ワイヤあるいはリンク部材30により陸地あるいは船体に係留可能に設けられる。浮体11は岸壁に固定された円筒形状の筐体で構成してもよい。筐体を固定した場合には、固定水柱21やバラスト14等は不要となる。
浮体11は、筒状ブロック31を着脱自在に連結して組み立てることができ、所要数の筒状ブロック31を形状に組み立てることにより、軸方向長さを調節することができる。浮体11は直径Dが数10cm〜数m、好ましくは1mφ程度に構成され、軸方向長さLが数10m、例えば20m程度に形成される。
浮体11の途中には、浮力Fを調節する浮力調整室13が設けられ、この浮力調整室13の上端部は有底筒状ブロックあるいは中仕切板16により仕切られる。 仕切られた中仕切板16の上部に空気室18が形成される一方、複数の開口17が浮体11の側壁に周方向に形成され、開口17を通じて浮体11内に海水が出入りされ、浮体11内で水面が上下動する振動水柱20を構成している。
また、浮体11の頂部に波力発電装置10が設置される。波力発電装置10は発電手段としての発電機12と波力発電用タービンを構成する輻流型空気タービン25とが設けられる。この空気タービン25は浮体11の頂部に据え付けられ、固定される。
浮体11の頂部に据え付けられる空気タービン25は、図5ないし図7に示すように構成される。空気タービン25は、浮体11の頂部に据え付けられるタービンケーシング35を有する。タービンケーシング35は、天板(蓋)付き筒状の本体上半ケーシング35aと有底筒状の本体下半ケーシング35bとから上下2分割構造に構成される。本体上半ケーシング35aと本体下半ケーシング35bと合せてタービンケーシング35が構成され、タービンケーシング35はケーシング内部にチャンバ36を形成している。
タービンケーシング35内には、図5および図6に示すように、空気流の流出入に伴い、所要の昇降ストローク分、上下動する中空筒(円筒)状あるいは中空ブロック状のフローティングチェスト37が収容される。フローティングチェスト37は、タービンケーシング35のチャンバ36内をボス形状の上下対の筒状スリーブ38,39に案内されて昇降する。一方の筒状スリーブ38はタービンケーシング35の天板中央部に垂設される一方、他方の筒状スリーブ39はタービンケーシング35の底板中央部に立設される。筒状スリーブ38,39は共通の軸線を有するように上下に対向してタービンケーシング35内に固定される。
また、タービンケーシング35の内周壁には、トーラス状あるいはリング状をなす浮上(フローティング)状態のノズルリング組立体40が放射状のサポートフレーム41を介して上下方向中央部に固定される。サポートフレーム41は上下に対をなして複数対が周方向に間隔をおいて設けられ、ノズルリング組立体40をタービンケーシング35内に固定し、安定的に格納している。ノズルリング組立体40は静翼を構成し、かつタービンケーシング35内の中央部に浮上状態で収容され、平面視トーラス状あるいはリング状に組み立てられる。
ノズルリング組立体40は、対をなすノズルリング上板43aとノズルリング下板43bとの間に多数のノズルブレード44が設けられて、周方向に固定のノズル列が形成され、一体的に組み立てられる。多数のノズルブレード44は、図7に示すように周方向に等ピッチで配設され、フローティングノズルが構成される。各ノズルブレード44は、平面視で内周側のノズル出口側が放射方向に対し所要の角度をなして反時計方向を向くように配設される。具体的には、静翼を構成するノズルリング組立体40は、外周側のノズル入口側から内周側のノズル出口側に向って、図7の平面視で、反時計方向に一方向の空気流れが生ずるように配設される。
また、ノズルリング組立体40の外周側には、仕切板を兼ねるリングプレート46が昇降可能にかつフローティングチェスト37と一体的に設けられる。リングプレート46はリング状あるいはワッシャ状の仕切板で、フローティングチェスト37に水平方向に設けられ、フローティングチェスト37を上部チェスト37aと下部チェスト37bに仕切っている。リングプレート46はノズルリング組立体40の外周部において、固定されたノズルリング上板43aとノズルリング下板43bとの間をフローティングチェスト37と一体に昇降ストロークする。フローティングチェスト37は上昇位置および下降位置をとるとき、リングプレート46は、内周側および外周側がタービンケーシング35の内周壁およびノズルリング組立体40の外周壁とリング状のパッキン47a,47bでそれぞれ気密に保持される。パッキン47a,47bはタービンケーシング35の内周壁とノズルリング上板43aあるいは固定設置のノズルリング下板43bとの間を気密に保持している。
また、リングプレート46は固定設置のノズルリング組立体40のノズルリング上板43aとノズルリング下板43bとの間をスムーズに昇降するように、タービンケーシング35の内周壁は周方向に凹設される。ノズルリング上板43aの外周部は上方に向って拡開するように傾斜するテーパ状傾斜面が形成される。
しかして、フローティングチェスト37と仕切板としてのリングプレート46は、ピストン形状の空気流制御機構48を構成している。この空気流制御機構48は、タービンケーシング35内で上昇位置と下降位置との間を、フローティングチェスト37やリングプレート46と一体的に昇降ストロークするようになっている。空気流制御機構48の昇降ストロークは、タービンケーシング35の内周壁と上下の筒状スリーブ37,38に案内されて行なわれる。
空気流制御機構48は、ノズルリング組立体40の外周部に吸気チャンバ67を対向して形成しており、この空気チャンバ67に大気中の外気からの空気流と空気室18からの空気流が選択的に案内される。空気流制御機構48は、フローティングチェスト37とリングプレート(仕切板)46の昇降により、吸気チャンバ67に外気からの空気流と空気室18からの空気流とを切換可能に選択的に流入させている。
さらに、ノズルリング組立体40内に対向して、動翼を構成する輻流型羽根車50が回転自在に設けられる。羽根車50は、図5および図6に示すようにボス部50aが発電機のタービン軸26に回転一体に装着され、フローティングチェスト37内に収納される。タービン軸26は、タービンケーシング35に固定された上方の筒状スリーブ38と下方の筒状スリーブ39により、軸受49を介して回転自在に支持される。
輻流型羽根車50は、動翼の内周側に中空部51が形成され、この中空部51の上下部に複数の流出口52a,52bがそれぞれ形成される。
羽根車50は、全体的には円盤状、あるいはトーラス状に形成される。羽根車50のロータリブレード58は、静翼を構成するノズルリング組立体40の各ノズルブレード44に対向して内周側に配列される。各ロータリブレード53は、羽根車50の外周に沿って周方向に等ピッチに、かつ平面視で半径方向内方側が所要の角度だけ時計方向を向くように配設される。しかも、羽根車50は図7の平面視において、空気の流れが反時計方向に生じるように設けられる。
一方、筒状スリーブ38,39は、タービンケーシング35の頂板および底板から上下方向に延び、かつ羽根車50側近傍まで延びて終端し、円筒状あるいはボックス状フローティングチェスト37の昇降をガイドしている。さらに、上方の筒状スリーブ38は、ディスク状の上方円板55の昇降をガイドしており、下方の筒状スリーブ39は、ディスク状の下方円板56の昇降をガイドしている。
上方円板55は、フローティングチェスト37の内周側に、大きな開口面積を有する頂部流出口57が閉塞可能に覆っており、頂部流出口57は、フローティングチェスト37の頂板(上板)に円周方向に沿って複数個形成される。
また、下方円板56は、フローティングチェスト37の内周側に大きな開口面積を有する底部流出口58を閉塞可能に覆っており、底部流出口58は、フローティングチェスト37の底板(下板)に複数個同様に形成される。さらに、フローティングチェスト37の外周部には、上方側に上部開口60が、下方側に下部開口61がそれぞれ形成される。
さらに、タービンケーシング35の頂部には、複数の頂部開口63が大きな開口面積を有して形成される一方、タービンケーシング35の底部には、複数の底部開口が大きな開口面積を有して形成される。
なお、図5および図6において、符号66はタービン軸26と筒状スリーブ38の間のギャップである。
フローティングチェスト37の上下に昇降自在に設けられる上方円板55および下方円板56は、その自重と空気流の作用により空気流(反力)の反転の初期にフローティングチェスト37の動きに先行して昇降し、フローティングチェスト37の開口部57,58を選択的に閉鎖するようになっている。
空気流が、図5に矢印で示すように、タービンケーシング35内に下方から流入する場合には、下方円板56がフローティングチェスト37の底部流出口58を閉じ、上方円板55は空気流の作用により、重力作用に抗して筒状スリーブ38にガイドされて押し上げられ、フローティングチェスト37の頂部流出口57を開口させる。
また、図6に示すように、外気からの空気流が作用する場合には、上方円板55は自重と空気流の流れにより下降し、フローティングチェスト37の頂部流出口57を閉じる。このときには、下方円板56は同様にして下降し、フローティングチェスト37の底部流出口58を開口させる。
したがって、空気タービン25は、空気流が図5に示すように空気室18(図4参照)から大気中に流出する場合には、フローティングチェスト37は頂部流出口57が開口し、底部流出口58が閉じる。したがって、空気室18内の空気流は、吸気チャンバ67からノズルリング組立体40および回転翼(羽根車)50を通って内周側に流入し、流出口52aからフローティングチェスト37の頂部流出口57と上部開口60を通して流出する。
また、図6に示すように空気流が生じる場合には、フローティングチェスト37の頂部流出口57が閉じ、底部流出口58が開く。この場合には、フローティングチェスト37の底部流出口58を通して外気が空気室18に主に流入するようになっている。
この波力発電装置は、図5に示すように、空気室18の空気が大気中に流出する場合も、また、図6に示すように、外気が空気室18に流入する場合にも、空気の往復流の(流出入)方向如何に関わらず、空気タービン25は常に一定の方向に回転し、タービン駆動されるようになっている。
次に、波力発電装置10に備えられる波力発電用タービンの作用を説明する。
波力発電装置10は、海の波の上下運動に基づく波力(波浪)エネルギを電気エネルギに変換して取り出す波力発電に用いられ、波浪エネルギ変換システムとして機能する。波力発電装置10は浮体11の海上に浮上する部分に据え付けられる。
波力発電装置10には、浮体11の頂部に据え付けられる波力発電用タービンとしての空気タービン25を備える。この空気タービン25は浮体11の上部に形成される空気室18内の空気の出入りにより生じる空気流によって回転駆動され、タービン軸26を介して発電機12を駆動させ、発電に供するようになっている。
この空気タービン25は、波長によって生じる振動水柱20(図4参照)の上下動により、空気室18の内部と外部(大気中)との間に発生する空気の往復流を利用し、この空気流により空気タービン25を回転駆動させるものである。すなわち、振動水柱20の上下動により発生する空気流を利用して空気タービン25を回転駆動させるものである。
図4において、海の波の上昇により、浮体11の空気室18にその開口17を通して海水が流入すると、空気室18内の振動水柱20の海面(水面)が上昇する。この波動水柱20の海面の上昇により発生する空気流の作用により、図5に示すように、下方円板56は押し上げられてフローティングチェスト37の底部流出口58を閉鎖し、それに少し遅れてフローティングチェスト31およびリングプレート46も、上昇し、図5に示すように上昇位置にセットされる。この上昇位置でリングプレート46は海面上昇による空気流をノズルリング組立体40に導く吸気チャンバ67を外周側に形成し、フローティングチェスト37の上部チェスト37a側は羽根車50上面の流出口52aから、海面上昇による空気流を外気中へ逃がす空間(排気チャンバ68)を形成する。
ノズルリング組立体40の各ノズル口は空気流を動翼を構成する輻流型羽根車50の外周部に向けて、各ノズル口から放射方向内側に、具体的には半径方向に対し反時計方向に所要の角度をなして吹き出させる。この吹出しにより羽根車50は図7において矢印A方向(反時計方向)に回転せしめられ、タービン軸26を回転駆動させる。
タービン軸26の回転駆動により、発電機12が駆動され、発電に供される。発電機12の発電により得られた電力は図示しないケーブルを介して外部に取り出される。
また、動翼としての羽根車50を回転駆動した空気流は、続いて図5に示すように羽根車50の頂部流出口52aから排気チャンバ68を通り、フローティングチェスト37の頂部流出口57や頂部開口60を経て外気中に放出される。
浮体11内に形成される振動水柱20の上昇運動が停止すると、上方円板55は自重によりフローティングチェスト37の開口部57を閉鎖するように下方に摺動する。この下降ストロークは、外気が空気タービン25を介して(負圧状態の)空気室18に流入する場合には、その空気流および負圧の作用により押下げ作用が助長され、図6に示すように、フローティングチェスト37およびリングプレート46が下降位置にスムーズにセットされ、吸気チャンバ67および羽根車下面に排気チャンバ68を形成する。
吸気チャンバ67および排気チャンバ68が形成された状態で、振動水柱20の海面がさらに下降すると、空気室18は負圧となって、外気は、タービンケーシング37の頂部開口63からケーシングチャンバ36を経てフローティングチェスト37の頂部開口60から吸気チャンバ67を通り動翼を構成する羽根車50に吹き出される。
羽根車50に吹き出される外気(空気流)は、ノズルブレード44の吹出角度が図7に示すように半径方向内方に対し反時計方向を向くので、動翼の羽根車50は反時計方向に回動し、タービン軸26を介して発電機12を回転駆動させる。
空気タービン25の羽根車50を回転駆動した外気は、続いて図6に示す羽根車50の底部流出口52bから排気チャンバ68を通り、底部流出口58あるいは底部開口61を経て空気室18内に流入せしめられる。
すなわち、空気タービン25の動翼は、浮体11の空気室18から空気流が外気に流出する場合も、外気が空気タービン25を通して空気室18に流入する場合にも、図7の平面視において、羽根車50は常に同じ矢印Aで示す方向に回転せしめられる。つまり動翼は、海面の昇降にかかわらず矢印A方向に回転駆動させることができる。
浮体11の空気室18内の空気流は、このようにして、波の上下動により、流出入が繰り返され、振動水柱20は波の波長と所要の位相差をもって上下動せしめられる。空気流の流出入が生じても、空気タービン25の羽根車50は常に同じ方向に回転駆動されるので、羽根車50の回転駆動を能率的にかつ効率よく行なうことができる。
さらに、波力発電装置10の発電機12を駆動させる波力発電用タービン25は、筒状形状の浮体11の頂部に設けられる。波力発電用タービン25は、浮体11内で振動水柱20上に形成される空気室18を大気中外気と連通させるタービンケーシング35と、このタービンケーシング35内に格納され、静翼としてのトーラス状のノズルから吹き出される空気流により回転駆動される軸流型羽根車50とを有する。羽根車50はタービン軸26と回転一体に設けられて動翼として機能する。
静翼としてのノズルリング組立体40はタービンケーシング35内に格納されて固定される。ノズルリング組立体40に対して、空気流制御機構48がタービンケーシング35内に昇降自在に設けられる。この空気流制御機構48は、タービンケーシング35内で上昇位置と下降位置との間を昇降可能で、かつタービンケーシング35とリングプレート46の気密手段により気密に保持されるフローティングチェスト37を有する。
フローティングチェスト37は、リング状あるいはワッシャ状の仕切板(リングプレート46)が水平方向に設けられて内部を上部チェスト37aと下部チェスト37bに仕切っている。波が上昇または下降するとき、ノズルリング組立体40の上方あるいは下方に位置するフローティングチェスト37の外周部である上部チェスト37aまたは下部チェスト37bの吹出口として機能する。
また、フローティングチェスト37は、空気室18から流出する空気流により上昇し、空気室に流入する空気流により下降ストロークするピストン形状に構成される。
フローティングチェスト37の頂部側と底部側に2枚の円板55,56が設けられる。この円板55,56は自重と空気流によりフローティングチェスト37の動きに先行して昇降し、フローティングチェスト37の内周側開口部57または58を閉鎖させ、これによりフローティングチェスト37を確実に速く昇降させる機能を有する。
なお、この空気タービン25において、フローティングチェスト37が昇降し、上昇位置にきたとき、フローティングチェスト37の底部流出口58は下方円板56により閉塞される(図5参照)。また、フローティングチェスト37が下降し、下降位置をとるとき、フローティングチェスト37の頂部流出口57は上方円板55により閉塞される(図6参照)。
また、この波力発電装置10は、空気流の流れの方向が反転しても、フローティングチェスト37を備えた空気タービン25を用いることにより設計の自由度が飛躍的に増大し、高効率で能率的な発電が可能になる。
さらに、図4に示される水柱振動方式の波力発電装置10において、波力発電用タービン25を適宜配列あるいは配置された個々の浮体11上に複数台搭載し、各タービンケーシング35の下部に自動制御方式の開閉弁、例えば蝶型弁を設け、各開閉弁を連鎖状に順次連動させて開閉作動させてもよい。
この場合には、個々の浮体11の空気室18の圧力変動に応じて蝶型弁等の開閉弁の開閉制御を、図示しない制御機構を用いて順次制御し、波力発電用タービン25のタービン駆動を、高効率領域で運転させるようにしてもよい。前記制御機構は、複数の波力発電用タービン25の各回転速度あるいは発電機12の発電電圧を監視して各蝶型弁等の開閉弁の開閉制御を行なうようにしてもよい。
図4〜図7の第1実施形態に示された波力発電用タービン25は、タービンケーシング35内に所要の昇降ストローク分昇降自在にピストン状の空気流制御機構48が収容される。空気流制御機構48は、フローティングチェスト37と仕切板のリングプレート46からフローティング状態で昇降可能な偏平筒状あるいはスリーブ状のフレーム組立構造に構成される。空気流制御機構48は、固定設置された静翼としての単一のノズルリング組立体40と動翼としての輻流型羽根車50とを収容し、これらを覆っている。
従来は、フローティングチェストに相当するフローティングノズルに海面上昇時に機能する静翼と海面下降時に機能する静翼とをそれぞれ個別に昇降自在に備えていたが、図5〜図7に示す波力発電用タービン25は、静翼に相当するノズルリング組立体40は1つでよく、しかも、タービンケーシング35内に固定設置されているので、昇降するフローティング構造の空気流制御機構48は軽量化が図れ、タービン構造が簡素化される。
また、空気流制御機構48のフローティングチェスト37には、内周側に頂部開口57および底部開口58がそれぞれ形成される。フローティングチェスト37の頂部開口57は、空気流の作用と自重で上方円板55で上方から自動的に開閉自在に覆われ、底部開口58も、空気流の作用と自重で下方から自動的に開閉される下方円板56で覆われる。
しかして、図5に示すように、波力発電用タービン25は、海面が上昇して空気室18内の空気が流出する場合には、空気流の押圧作用で空気流制御機構48の上昇に先立って下方円板56が押し上げられ、フローティングチェスト37の底部開口58を閉塞させる。この閉塞により、空気流制御機構48は空気流により大きな押上げ作用を受け、円滑かつスムーズに上昇して上昇位置に至る。このとき、上方円板55は空気流の押上げ作用でフローティングチェスト37の頂部開口57から離れて上昇し、頂部開口(流出口)57を大きく開口させる。
したがって、波力発電用タービン25は、空気流が静翼としてのノズルリング組立体40を通り、動翼としての輻流型羽根車50を回転駆動させた後は、流出口52aから排気チャンバ68に排出され、フローティングチェスト37の頂部流出口57および上部開口60を通って円滑かつスムーズに流出される。この空気流はタービンケーシング35の頂部開口63から大気中に流出されるので、空気タービン25の流路構造が簡素化される。
また、空気室18に空気流が流入する場合には、図6に示すように構成される。空気タービン25は、海面が下降して空気室18に大気中の空気が流入する場合には、図6に示すように、上方円板55に上方から空気流が作用し、自重と空気流の相乗作用で上方円板55はスムーズに下降し、フローティングチェスト37の頂部開口57を自動的に閉塞させる。
この閉塞により、空気流制御機構48はその自重と空気流による上方円板55の押下げ作用により、スムーズにかつ強制的に下降作用を受け、下降位置に至る。このとき、下方円板56は、空気流の押下げ作用と自重による落下作用によりフローティングチェスト37の底部開口58から離れて落下し、底部開口(流出口)58を開放させる。
したがって、空気タービン25を通る空気流は、ノズルリング組立体40から吹き出されて、動翼としての輻流型羽根車50を回転駆動させる。この空気流は、流出口52bから図6に示す排出チャンバ68に排出され、続いて、フローティングチェスト37の底部流出口58、タービンケーシング35の底部開口65を通って空気室18に案内される。海面が下降する場合も、海面が上昇する場合と同様に、空気タービン25の流路構造が簡素化され、大気中の空気は大きな流路抵抗を受けることなく、空気室18に円滑かつスムーズに流入させることができる。
第1実施形態に示された波力発電用タービン25は、海面上昇時に機能する静翼と、海面下降時に機能する静翼とを、単一のノズルリング組立体40で共用させることができる。しかも、ノズルリング組立体40はタービンケーシング35内に固定され、昇降する空気流制御機構48側に設ける必要がない。固定設置のノズルリング組立体40は、フローティングチェスト37等の空気流制御機構48から独立しているので、空気流制御機構48の構造が簡素化され、軽量化される。
昇降ストロークする空気流制御機構48を、固定設置の静翼であるノズルリング組立体40から切り離して独立して設置でき、空気流制御機構48の重量軽減を図ることができ、海面の上昇、下降時における空気流の切換え追従性が迅速でかつ良好となる。また、静翼を構成するノズルリング組立体40は固定設置されるので、静翼の機械的、物理的強度を向上させることができて機械的耐久性が向上し、タービン駆動効率を向上させることができる。
また、この波力発電用タービン25は、輻流型羽根車50から排気される空気流の排気チャンバ側に静翼をなくすことができ、タービン構造の簡素化を図ることができる。しかも、フローティングチェスト37内周側の頂部開口57および底部開口58に、自重や空気流作用により自動的に開閉する軽量な上方円板55および下方円板56をそれぞれ設け、羽根車50の排気チャンバ67に排出された空気流をフローティングチェスト37の頂部流出口57や底部流出口58からも排出させることができる。
したがって、波力発電用タービンは、空気流の流れの流路構造やタービン構造が簡素化され、製作、設置コストを低減させることができ、メンテナンス性や安全性に優れ、タービン駆動効率を向上させることができる。
[第2の実施形態]
図8および図9は、本発明に係る波力発電用タービンの第2実施形態を説明するものである。
この実施形態に示された波力発電用タービンを説明するに当り、第1実施形態に示されたものと同じ構成には、同一符号を付して重複説明を省略あるいは簡素化する。
第2実施形態に示された波力発電用タービン(空気タービン)25Aは、タービンケーシング35とタービンケーシング35内に収納される昇降自在な空気流制御機構48Aとを例えば弾性ゴム製のダイヤフラム70で連結し、空気流制御機構48Aのフローティングチェスト37を図8に示す上昇位置と図9に示す下降位置との間で昇降自在としたものである。
ダイヤフラム70は、気密手段を構成し、タービンケーシング35内をフローティングチェスト37とともに上下に2分しており、静翼を構成する固定設置のノズルリング組立体40と動翼を構成する輻流型羽根車50との構成は、図5および図6に示すものと異ならない。ノズルリング組立体40は、タービンケーシング35の底板に支柱状のサポートフレーム41で支持され、浮上状態に固定される。
この波力発電装置10Aの他の構成は、図4に示すものと異ならず、図4ないし図7に示された波力発電装置10と同様の作用効果を奏する。
波力発電装置10Aに備えられる波力発電用タービンは、全体的な構成および作用は、第1実施形態に示された波力発電用タービンと異ならない。ただ、波力発電用タービンとしての空気タービン25Aは、空気流制御機構48Aの静翼を構成するフローティングチェスト37の昇降をダイヤフラム70で案内している点が、第1実施形態に示されたピストンタイプのフローティングチェスト37と異なる。
なお、本発明の実施形態の説明においては、動翼を構成する羽根車が反時計方向に回転する例を示したが、ノズルリング組立体40のノズルブレード44および輻流型羽根車50のロータブレード53のレイアウト構成を変えることにより、羽根車50は平面視で時計方向に回転させることもできる。
また、本発明の実施形態の説明では、静翼を構成する固定設置のノズルリング組立体40と、動翼を構成する回転自在の輻流型羽根車50は昇降することなく所要水平方向位置に設置される例を示した。この場合、羽根車50はタービン軸26と回転一体に連結される。
さらに、本発明に係る波力発電用タービンを備えた波力発電装置上に、所要以上の風力により作動する風力タービンとこの風力タービンで駆動される発電装置を設置し、波力発電装置と風力発電装置とを組み合わせて用いてもよい。
一方、台風による暴風のように、一定以上の風力を有する場合、この風力を例えばブイに設けた風力計および風力タービンの回転量で検出し、浮体の浮力調整室を調節し、浮体および波力発電装置を海水中に所要の深さだけ沈めるようにしてもよい。浮力調整室による浮力は、外部から空気を注出入させることにより、自由に調節することができる。
また、浮体上に設置される波力発電用タービンは、単体で構成した例を示したが、複数の浮体を連結手段で互いに連結して連鎖状あるいはクラスタ状に構成し、各浮体の頂部に発電手段をそれぞれ設けたものでもよい。
[第3の実施形態]
図10〜図12は、本発明に係る波力発電用タービンの第3実施形態を説明するものである。
この実施形態に示された波力発電用タービン25Bを説明するに当り、第1実施形態に示されたものと同じ構成には、同一符号を付し重複説明を省略あるいは簡素化する。
第3実施形態に示された波力発電用タービン(空気タービン)25Bは、空気流制御機構48Bを構成するリングプレート46が、フローティングチェスト37Bから独立して単独で昇降運動できるようにした構成が、第1実施形態に示された空気流制御機構48と基本的に相違する。
リングプレート46は、リング状あるいはワッシャ状の仕切板である。このリングプレート46は、フローティングチェスト37Bから切り離されて設けられる。フローティングチェスト37Bは、上方ディスクからなる上部チェスト37aと下方ディスクからなる下部チェスト37bとを有する。上部チェスト37aおよび下部チェスト37bは外周部を複数本のブリッジ(図示せず)で連結して円環状あるいはトーラス状に一体的に構成しても、また、個別に独立して設けてもよい。
フローティングチェスト37Bの上部チェスト37aは、ストッパを兼ねる保持脚73と静翼としてのノズルリング組立体40の間を昇降ストロークし、また、下部チェスト37bは、ストッパを兼ねる支持脚74とノズルリング組立体40の間を昇降ストロークする。上部チェスト37aと下部チェスト37bはフレーム組立構造に構成して一体的に昇降ストロークしてもよい。
この波力発電装置10Bの他の構成は、図4に示すものと実質的に異ならず、図4〜図7に示された波力発電装置10と実質的に同様な構成を有し、同じ作用効果を奏する。
波力発電装置10Bに備えられる波力発電用タービン25Bは、全体的な構成は、第1実施形態に示された波力発電用タービン25と実質的に同様であるが、この波力発電用タービン25Bは、フローティングチェスト37Bの水平方向に設けられたリング状あるいはワッシャ状リングプレート(仕切板)46が単独で昇降運動できるようになっている。リングプレート46は、フローティングチェスト37Bの外周部から切り離されて独立し、静翼を構成するノズルリング組立体40のノズルリング上板43aとノズルリング下板43bとの間を昇降ストロークするようになっている。
リングプレート46が上昇位置と下降位置との間を、フローティングチェスト37Bから独立して昇降することで、上部チェスト37aと下部チェスト37bは外周側を上部開口60および下部開口61として大きく開口させることで、その分、流路抵抗を軽減させることができる。
なお、本発明に係る波力発電用タービンは、空気を作動流体として取り扱う例を説明したが、作動流体は、空気に限らず海水等の水であっても、同様な作動原理にてタービン駆動させることができる。
10,10A,10B 波力発電装置
11 浮体
12 発電機(発電手段)
13 浮力調整室
14 バラスト(重錘)
15 突起部
16 中仕切板
17 開口
18 空気量(エアチャンバ)
20 振動水柱
21 固定水柱
25,25A,25B 空気タービン(波力発電用タービン)
26 タービン軸
27 動翼(回転翼,輻流型羽根車)
30 リンク部材(係留ケーブル,ワイヤ)
31 筒状ブロック
32 サポート部材
35 タービンケーシング
35a 本体上半ケーシング
35b 本体下半ケーシング
36 チャンバ
37,37A,37B フローティングチェスト
37a 上部チェスト
37b 下部チェスト
38,39 筒状スリーブ
40 ノズルリング組立体(静翼)
41 サポートフレーム
43a ノズルリング上板
43b ノズルリング下板
44 ノズルブレード
46 リングプレート(仕切板)
47a 外周側パッキン
47b 内周側パッキン
48,48A,48B 空気流制御機構
49 軸受
50 軸流型羽根車(動翼)
51 ボス部
52 中壁部
52a,52b 流出口
53 ロータブレード
55 上方円板
56 下方円板
57 フローティングチェストの頂部流出口(頂部開口)
58 フローティングチェストの底部流出口(底部開口)
60 上部開口
61 下部開口
63 タービンケーシングの頂部開口
64 タービンケーシングの底部開口
67 吸気チャンバ
68 排気チェンバ
70 ダイヤフラム

Claims (10)

  1. 波力発電装置の発電機を駆動する波力発電用タービンにおいて、
    筒状形状の浮体の頂部に設けられ、この浮体内で振動水柱上に形成される空気室と外気とを連通させるタービンケーシングと、
    このタービンケーシング内に格納され、静翼としてのトーラス状のノズルリング組立体と、
    このノズルリング組立体から吹き出される空気流により回転駆動され、タービン軸と回転一体に連結された動翼としての羽根車と、
    前記ノズルリング組立体の外周部に、外気からの空気流と前記空気室からの空気流を選択的に案内するように、前記タービンケーシング内で上昇位置と下降位置との間を昇降ストロークするピストン形状の空気流制御機構とを有することを特徴とする波力発電用タービン。
  2. 前記空気流制御機構は、
    前記タービンケーシング内で上昇位置と下降位置との間を昇降可能なフローティングチェストと、
    このフローティングチェストの上昇位置または下降位置で、前記ノズルリング組立体の外周側の吸気チャンバを、前記空気室または外気と連通可能に仕切る水平方向の仕切板とが備えられた請求項1に記載の波力発電用タービン。
  3. 前記フローティングチェストはリング状あるいはワッシャ状の仕切板が水平方向に設けられて上部チェストと下部チェストに仕切られ、
    前記フローティングチェストが上昇位置または下降位置をとるとき、前記ノズルリング組立体の外周部に上部チェストまたは下部チェストの吹出口が向くように対向せしめられる請求項2に記載の波力発電用タービン。
  4. 前記タービンケーシング内を昇降する前記フローティングチェストは前記空気室から流出する空気流により上昇ストロークし、前記空気室に流入する空気流により下降ストロークするピストン形状に構成された請求項2に記載の波力発電用タービン。
  5. 前記フローティングチェスト上側と下側に前記フローティングチェストの内周側開口部を閉塞可能な2枚の円板がそれぞれ設けられ、この円板は自重と空気流の作用により前記フローティングチェストの動きに先行して昇降し、前記フローティングチェストの内周側開口部を閉鎖することにより、前記フローティングチェストにより大きい昇降方向の移動力を発生させるように構成したことを特徴とする請求項4に記載の波力発電用タービン。
  6. 前記フローティングチェストは前記タービンケーシング内を上下に仕切るダイヤフラムにより前記フローティングチェストの昇降が案内される請求項2に記載の波力発電用タービン。
  7. 前記フローティングチェストの水平方向に設けられたリング状あるいはワッシャ状の仕切板が単独に上下運動できるようにフローティングチェストの外周部分から切り離されていることを特徴とする請求項2に記載の波力発電用タービン。
  8. 前記タービンケーシングの下部に自動制御方式の開閉弁を設けた請求項1に記載の波力発電用タービン。
  9. 筒状形状の浮体上に波力発電用タービンと発電機を備えた水柱振動方式の波力発電装置において、
    請求項6に記載の波力発電用タービンを個々の浮体上にそれぞれ搭載し、前記各浮体内の空気室の圧力変動に応じて前記開閉弁を順次開閉して前記波力発電用タービンを高効率領域で運転させる制御機構を備えたことを特徴とする波力発電装置。
  10. 前記制御機構は個々の波力発電用タービンの回転速度または前記発電機の発生電圧によって前記開閉弁の開閉制御を個々に行う請求項7に記載の波力発電装置。
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