JP2011072667A - X線画像撮影装置、x線画像処理方法およびプログラム - Google Patents

X線画像撮影装置、x線画像処理方法およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2011072667A
JP2011072667A JP2009228699A JP2009228699A JP2011072667A JP 2011072667 A JP2011072667 A JP 2011072667A JP 2009228699 A JP2009228699 A JP 2009228699A JP 2009228699 A JP2009228699 A JP 2009228699A JP 2011072667 A JP2011072667 A JP 2011072667A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ray
defect
image
imaging
top plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2009228699A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Toba
弘之 鳥羽
Takao Kuwabara
孝夫 桑原
Masakazu Fukuyo
誠和 福与
Hajime Nakada
中田  肇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2009228699A priority Critical patent/JP2011072667A/ja
Publication of JP2011072667A publication Critical patent/JP2011072667A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】X線源とX線検出器との間に存在する構造物の変形に応じて、構造物の欠陥に対応する、X線画像上の画像欠陥の位置が移動された場合であっても、移動後の画像欠陥の位置を特定し、これを適切に補正することができるX線画像撮影装置を提供する。
【解決手段】画像処理部は、X線源とX線検出器との間に存在する構造物の欠陥の位置が記憶された欠陥マップを少なくとも1つ保持する欠陥マップ保持部と、構造物の欠陥のX線検出器上における投影位置を、欠陥マップ作成時の撮影条件と実際の乳房撮影時の撮影条件により求める画像欠陥位置特定部と、実際の乳房撮影により取得されるX線画像中の、構造物の欠陥のX線検出器上における投影位置の画像欠陥を補正する補正処理部とを備える。
【選択図】図14

Description

本発明は、被検者(被写体)の乳房をX線撮影し、撮影されたX線画像に対して画像処理を行うX線画像撮影装置、X線画像処理方法およびプログラムに関するものである。
乳がんの早期発見等を目的として、被検者の乳房をX線撮影するX線画像撮影装置(マンモグラフィ)が知られている。マンモグラフィでは、撮影台の上に被検者の乳房を配置して位置決めし、乳房を圧迫板で撮影台の天板に圧迫した後、圧迫板側から乳房にX線を照射し、乳房を透過したX線をフラットパネル型X線検出器(FPD(Flat Panel Detector))で受光して検出することにより、乳房が撮影されたX線画像が取得される。
ところで、FPDには、X線を検出することができない、もしくは、X線の照射量に対応したX線画像を生成することができない、他の正常な画素とは異なる欠陥画素が含まれている場合がある。この場合、撮影されたX線画像上に、FPDの欠陥画素に対応する画像欠陥が発生する。これに対し、FPDの欠陥画素に対応する、X線画像上の画像欠陥を補正することが行われている。
例えば、特許文献1には、一端に撮影部が、他端には放射線源が配設されたC型のアームを備え、このアームを傾けることによって被写体に対する撮影部の傾きを所望の角度に傾けて放射線画像を撮影する放射線画像記録読取装置において、撮影部の傾きに応じて生じる放射線変換パネルやラインセンサの撓みによる画像データの歪みを補正することが開示されている。
また、特許文献2には、撮像素子の所定の画素に機能的な欠陥が存在する場合に、取得された画像情報に対して、欠陥画素の位置に対応した画素情報を補正出力することが開示されている。
特開2009−82275号公報 特開2002−199285号公報
しかしながら、欠陥には、上記FPDの欠陥画素に起因するもの以外に、X線源とFPDとの間に存在する撮影台の天板等の構造物に起因するものがある。このような構造物においても、X線の透過率が周辺とは異なる箇所(欠陥)が存在する場合(例えば、構造物内への金属片、金属粒子等の混入)があり、その影響は、構造物の欠陥位置に対応する、X線画像上の位置に画像欠陥として現れる。
また、FPDの受光面より離れて位置する構造物起因の欠陥が存在すると、構造物が変形した場合(例えば、乳房を圧迫した際の圧力による撓み、歪み等)や、X線源をステレオ動作させて撮影する場合、X線画像上の画像欠陥の位置が変化(移動)するという問題がある。
ここで、図4は、撮影台の天板の撓みにより、X線画像上の画像欠陥の画素位置が移動される様子を表す横断面概念図である。同図に示すように、例えば、撮影台の天板29は、X線画像の撮影時に、被検者Hの乳房Mが圧迫板30で天板29に圧迫されることにより下方に撓み(同図中、点線で示す)、これに応じて、天板29の欠陥がFPD38上に投影される位置、つまり、X線画像上の画像欠陥の画素位置が移動される。
乳房Mが天板29上に配置されていない場合(天板29の欠陥の移動前)、天板29の欠陥がFPD38上に投影される位置をCとする。乳房Mが天板29上に配置され、圧迫された場合(天板29の欠陥の移動後)、天板29の欠陥は下方(圧力が加えられた方向)に移動する。天板29の下方への移動に応じて、天板29の欠陥がFPD38上に投影される位置は、C’で示すように、右側(天板29の中心位置の方向)へ移動される。
また、図11は、ステレオ撮影時にX線源が移動され、X線画像撮影時のX線の照射角度が変化することにより、X線画像上の画像欠陥の画素位置が移動される様子を表す横断面概念図である。同図に示すように、天板29の欠陥が投影されるFPD38の画素位置、つまり、X線画像上の画像欠陥の位置は、X線源36の移動方向に水平な方向に、X線源36の移動方向とは反対の方向へ移動される。
従って、X線画像撮影時に、撮影台の天板29等の構造物が変形した場合や、X線源36をステレオ動作させた場合には、移動されたX線画像上の画像欠陥の位置を特定した上で画像欠陥を補正する必要がある。
本発明の目的は、X線源とFPDとの間に存在する構造物の変形、X線画像撮影時のX線の照射角度の変化等に応じて、構造物の欠陥に対応する、X線画像上の画像欠陥の位置が移動された場合であっても、移動後の画像欠陥の位置を特定し、これを適切に補正することができるX線画像撮影装置、X線画像処理方法およびプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、撮影台の天板と圧迫板との間に圧迫された乳房にX線源からX線を照射し、乳房を透過したX線をX線検出器で検出してX線画像を撮影する撮影部と、
前記撮影部により撮影されたX線画像に画像処理を行う画像処理部とを備え、
前記画像処理部は、
前記X線源と前記X線検出器との間に存在する構造物の欠陥の位置が記憶された欠陥マップを少なくとも1つ保持する欠陥マップ保持部と、
前記構造物の欠陥の前記X線検出器上における投影位置を、前記欠陥マップ作成時の撮影条件と実際の乳房撮影時の撮影条件により求める画像欠陥位置特定部と、
前記実際の乳房撮影により取得されるX線画像中の、前記構造物の欠陥の前記X線検出器上における投影位置の画像欠陥を補正する補正処理部とを備えることを特徴とするX線画像撮影装置を提供するものである。
ここで、前記実際の乳房撮影時の撮影条件が、乳房に対する圧力、前記X線源の位置の変化、および、X線の照射角度の変化のうちの少なくとも1つであることが好ましい。
また、前記補正処理部が、前記構造物の欠陥の前記X線検出器上における投影位置の欠陥画素を中心とする近傍画素を含む領域を補正することが好ましい。
また、前記補正処理部が、前記欠陥マップに記憶された欠陥位置と、前記画素欠陥位置特定部により求められた欠陥画素とをつなぐ直線を中心とする近傍画素を含む領域を補正することが好ましい。
また、本発明は、撮影台の天板と圧迫板との間に圧迫された乳房にX線源からX線を照射し、乳房を透過したX線をX線検出器で検出してX線画像を撮影し、撮影されたX線画像に画像処理を行うX線画像撮影装置において適用されるX線画像処理方法であって、
前記X線源と前記X線検出器との間に存在する構造物の欠陥の位置が記憶された少なくとも1つの欠陥マップを用いて、前記構造物の欠陥の前記X線検出器上における投影位置を、前記欠陥マップ作成時の撮影条件と実際の乳房撮影時の撮影条件により求め、前記実際の乳房撮影により取得されるX線画像中の、前記構造物の欠陥の前記X線検出器上における投影位置の画像欠陥を補正することを特徴とするX線画像処理方法を提供する。
また、本発明は、上記に記載のX線画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供する。
本発明によれば、構造物の欠陥に対応する、X線画像上の画像欠陥の位置が移動された場合であっても、X線画像上の画像欠陥の画素位置を特定して補正することができ、構造物の欠陥による影響が除去された高画質なX線画像を得ることができる。
本発明のX線画像撮影装置の構成を表す第1実施形態のブロック図である。 図1に示す撮影部の構成を表す側面概念図である。 図1に示す画像処理部の構成を表すブロック図である。 撮影台の天板の撓みにより、X線画像上の画像欠陥の画素位置が移動される様子を表す横断面概念図である。 X線源の位置と、移動前および移動後の天板の欠陥の位置と、移動前および移動後の撮影台の天板の欠陥が投影されたFPDの画素の位置との関係を表す横断面概念図である。 移動前の天板と、乳房の重心位置を基準とした場合の移動後の天板との位置関係を表す横断面概念図である。 移動前の天板と、天板の中心位置を基準とした場合の移動後の天板との位置関係を表す横断面概念図である。 天板の中心位置を基準とした場合の移動後の天板の撓み量と、乳房の重心位置を基準とした場合の移動後の天板の撓み量との関係を表す横断面概念図である。 本発明のX線画像撮影装置の構成を表す第2実施形態のブロック図である。 図9に示す画像処理部の構成を表すブロック図である。 ステレオ撮影時にX線源が移動され、X線画像撮影時のX線の照射角度が変化することにより、X線画像上の画像欠陥の画素位置が移動される様子を表す横断面概念図である。 ステレオ撮影時のX線の照射角度の設定値である、−α°、0°、β°、および、その実績値である、θcal(−α°)、θcal(0°)、θcal(β°)のそれぞれに対応する天板欠陥マップを表す概念図である。 本発明のX線画像撮影装置の構成を表す第3実施形態のブロック図である。 図13に示す画像処理部の構成を表すブロック図である。 X線画像上の画像欠陥の移動量を算出する時の各パラメータSID,Ziso,tcの定義を表す概念図である。
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明のX線画像撮影装置、X線画像処理方法およびプログラムを詳細に説明する。
図1は、本発明のX線画像撮影装置の構成を表す第1実施形態のブロック図である。同図に示すX線画像撮影装置10は、X線を被検者Hの乳房Mに照射し、乳房Mを透過したX線を検出して乳房MのX線画像を撮影し、撮影されたX線画像に画像処理を行うものである。撮影装置10は、撮影部12と、画像処理部14と、出力部16と、指示入力部18と、制御部20と、圧力センサ50とによって構成されている。
撮影部12は、X線を被検者Hの乳房Mに照射し、乳房Mを透過したX線を検出することで乳房MのX線画像を撮影する部位である。撮影部12からは、乳房Mが撮影されたX線画像のデータ(デジタル画像データ)が出力される。
画像処理部14は、撮影部12により撮影されたX線画像(画像データ)に対して、オフセット補正、残像補正、欠陥画素補正、段差補正、本発明のX線画像処理方法に従う天板欠陥補正等の画像処理を行う部位である。画像処理部14は、例えば、コンピュータ上で動作するプログラム(ソフトウェア)によって構成される。画像処理部14からは、画像処理後のX線画像(画像データ)が出力される。
出力部16は、画像処理部14から供給された画像処理後のX線画像(画像データ)を出力する部位である。出力部16は、例えば、X線画像を画面上に表示するモニタ、X線画像をプリント出力するプリンタ、X線画像データを記憶する記憶装置等である。
指示入力部18は、撮影開始の指示、画像処理条件、出力指示等の各種の指示する部位である。指示入力部18からは、撮影開始の指示、画像処理条件、出力指示等を表す指示信号が出力される。
制御部20は、指示入力部18から供給された指示信号に応じて、撮影装置10の動作を制御する部位である。制御部20は、例えば、撮影部12における撮影の制御、画像処理部14における画像処理の制御、出力部16における出力の制御等を行う。
圧力センサ50は、X線画像の撮影時に、撮影台28の天板29(図2参照)に加えられた圧力を検出する。圧力センサ50により検出された、X線画像撮影時の圧力の情報は、画像処理部14に供給される。
続いて、撮影部12について説明する。
図2は、図1に示す撮影部の構成を表す側面概念図である。同図に示すように、撮影部12は、支持台22、アーム部材24、X線源ユニット26、撮影台28、圧迫板30、操作パネル32等によって構成されている。
支持台22は、各部位を支持するための所定高さの基台であり、立設されている。
アーム部材24は、横断面がC型のものであり、支持台22の高さ方向の中央部に回転軸34を介して固定されている。アーム部材24は、昇降手段(図示省略)により昇降され、高さ方向の位置が調整可能である。また、アーム部材24は、回転手段(図示省略)により回転軸34を中心として一方向またはその反対方向に回転され、乳房Mの撮影方向が調整可能である。
X線源ユニット26は、撮影時にX線を乳房Mに照射するものであり、アーム部材24の上側の端部に固定されている。X線源ユニット26は、X線源36とX線源の移動機構(図示省略)とを備えている。
ここでは、X線の照射角度(撮影角度)を変えて複数回のX線撮影を行うステレオ撮影を例として説明する。この場合、X線源の移動機構の制御により、X線の照射角度を変えて、異なる角度でX線を乳房Mに照射することにより、X線の照射角度の異なる複数のX線画像が撮影される。
続いて、撮影台28は、撮影時に乳房Mが天板29(撮影台28の上面)に配置される矩形状の基台であり、アーム部材24の下側の端部に固定されている。撮影台28の内部には、FPD38が配置されている。
FPD38は、X線源36から照射され、乳房Mを透過したX線を検出する、フラットパネル型のX線検出器である。ここでは、FPD38は、X線画像の各画素に対応する複数のX線検出素子(光電変換素子)をマトリックス状に配列して構成されているものを示している。
続いて、圧迫板30は、撮影時に乳房Mを撮影台28の天板29に圧迫するためのものであり、アーム部材24の高さ方向の中央部に固定されている。圧迫板30は、移動手段(図示省略)により、撮影台28の上面に垂直な方向に移動可能に構成されている。
最後に、操作パネル32は、アーム部材24の昇降および回転、圧迫板30の移動、乳房Mが圧迫板30により撮影台28の天板29に圧迫される時の圧力等を制御するための制御手段であり、図2中、支持台22の左側面上部に配設されている。操作パネル32は、例えば、制御のための各種のスイッチや、制御状態等の情報を表示するためのディスプレイ等を備えている。
続いて、画像処理部14について説明する。
図3は、図1に示す画像処理部の構成を表すブロック図である。同図に示す画像処理部14は、撮影台28の天板29の欠陥(異物、気泡、埃、傷等のように、X線画像上において画像欠陥となるもの)を補正する天板欠陥補正を行う部分だけを表したものである。同図に示すように、画像処理部14は、移動量算出部40と、画素欠陥位置特定部42と、画像欠陥補正部(補正処理部)44と、天板欠陥マップ46と、LUT(ルックアップテーブル)48とによって構成されている。
画像処理部14は、天板欠陥マップ46およびLUT48を用いて、撮影台28の天板29の欠陥がFPD38上に投影されることにより生成され、X線画像撮影時の天板29の撓みに応じて天板29の欠陥の位置が移動されることにより画素位置が移動されたX線画像上の画像欠陥を、圧力センサ50により検出された、X線画像撮影時の圧力に応じて補正する天板欠陥補正を行い、補正後のX線画像を出力する。
天板欠陥マップ46には、撮影台28の天板29の欠陥の位置(FPD38の画素位置に対応する天板29の位置)が記憶されている。天板欠陥マップ46は、図示していない欠陥マップ保持部に保持されている。欠陥マップ保持部には、X線源36とFPD38との間に存在する構造物の欠陥の位置が記憶された、少なくとも1つの欠陥マップが保持されている。
LUT48には、FPD38の画素位置に対応する天板29の位置(x、y)と、天板29に所定の圧力(N:ニュートン)(例えば、単位圧力=1N)が加えられた時のX線画像上の画像欠陥の移動量(Δx(N)、Δy(N))との関係が記憶されている。なお、LUT48は必須の構成要素ではなく、例えば、毎回画像欠陥の移動量を幾何学的に算出するように構成してもよい。
移動量算出部40は、天板欠陥マップ46およびLUT48を用いて、圧力センサ50により検出された、X線画像撮影時の圧力(N)に対応する、X線画像上の画像欠陥の移動量(x、y、Δx(N)×N、Δy(N)×N)を算出する。
つまり、移動量算出部40では、天板欠陥マップ46を用いて天板29の欠陥位置が特定され、LUT48を用いて、所定の圧力が加えられた時の天板29の欠陥位置に対応するX線画像上の画像欠陥の移動量が特定される。例えば、単位圧力あたりの画像欠陥の移動量に、圧力センサ50により検出された、X線画像撮影時の圧力が乗算され、X線画像上の画像欠陥の移動量が算出される。
続いて、画像欠陥位置特定部42は、移動量算出部40により算出された画像欠陥の移動量に応じて、X線画像上における画像欠陥の画素位置を特定する。つまり、画像欠陥位置特定部42は、天板29の欠陥のFPD38上における投影位置を、天板欠陥マップ46作成時の撮影条件と実際の乳房M撮影時の撮影条件により求めるものである。ここで、撮影条件とは、本実施形態の場合には乳房Mに対する圧力である。
ここで、画像欠陥位置特定部42は、例えば、移動後の画像欠陥の画素位置だけを画像欠陥とすることができる。この場合、後述する画像欠陥補正部44は、移動後の画素位置の画像欠陥だけを補正する。
また、画像欠陥位置特定部42は、移動前の画像欠陥の画素位置から、移動後の画像欠陥の画素位置までの範囲を画像欠陥としてもよい。この場合、画像欠陥補正部44は、移動前から移動後までの画素位置の範囲の画像欠陥を補正する。このように、移動前から移動後までの画素位置の範囲で画像欠陥を補正することにより、被検者H、撮影装置10、撮影台28の天板29の材質等のばらつきに広く対応することができる。また、移動前の画像欠陥の画素位置から、移動後の画像欠陥の画素位置までの範囲を結ぶ線上だけでなく、その付近の画素を含めて補正を行っても良い。
さらに、また、画像欠陥位置特定部42は、移動後の画像欠陥の画素位置を中心とした一定の範囲(例えば、後述のtやt’に比例する値)を画像欠陥としてもよい。この場合、画像欠陥補正部44は、移動後の画素位置の一定の範囲内の画像欠陥を補正する。
最後に、画像欠陥補正部(補正処理部)44は、画像欠陥位置特定部42により特定された画像欠陥の画素位置の画像欠陥を補正する天板欠陥補正を行う。
続いて、天板欠陥マップ46の作成方法について説明する。
天板欠陥マップ46作成時の撮影条件として、例えば、X線を照射せずにFPD38を空読みする、あるいは、天板29を外した状態でX線を照射してFPD38から画像データを読み出すことにより、FPD38の欠陥画素の位置が記憶された欠陥画素マップを生成する。FPD38の欠陥画素マップは、画像処理部14において、FPD38の欠陥画素に対応するX線画像上の画像欠陥を補正する時に使用される。
続いて、被写体Hがいない状態でX線撮影を行ってFPD38から画像データを読み出すことにより、天板29の欠陥およびFPD38の欠陥画素が合成された欠陥の位置が記憶された合成欠陥マップを生成する。そして、合成欠陥マップからFPD38の欠陥画素マップを減算することにより天板欠陥マップ46を生成することができる。
続いて、LUT48の作成方法について説明する。
図5は、X線源の位置と、移動前(撓む前)および移動後(撓んだ後)の天板の欠陥の位置と、移動前および移動後の撮影台の天板の欠陥が投影されたFPDの画素の位置との関係を表す横断面概念図である。同図は、X線源36が天板29の中心位置の上方に配置され、天板29の中心位置を基準(撓みの中心)にして天板29が撓むものとして、X線画像上の画像欠陥の移動量を算出する場合の例である。同図には、撓む前の天板29と撓んだ後の天板29’が示されている。
同図に示すように、X線源36から撮影台28の天板29の表面までの垂直距離をa、天板29表面からFPD38の表面までの垂直距離をbとする。a、bは、あらかじめ実測することにより求められる。また、a,bは、3次元位置が既知の場合、ステレオ撮影画像から計算で求めることも可能である。
また、移動後の天板29’の中心位置における撓み量をt、移動後の天板29’の欠陥位置における撓み量をt’とする。tは、天板29に所定の圧力を加えた時の、天板の中央位置での撓み量の実測または材質と形状から計算により求められる。なお、tの値は予め装置毎に保持されているものとする。
また、移動前の天板29の中心位置から移動前の天板29の欠陥位置までの水平距離をd、FPD38の中心位置から移動前の天板29の欠陥が投影されたFPD38の画素位置までの水平距離をDとする。
同様に、X線源36によるX線の照射位置と、FPD38の中心位置と、移動後の天板29の欠陥が投影されたFPD38の画素位置とによって構成される直角三角形において、移動前の天板29の中心位置から移動前の天板29に沿って水平方向に延びる線が直角三角形の斜辺と交わる位置までの水平距離をz、FPD38の中心位置から移動後の天板29の欠陥が投影されたFPD38の画素位置までの水平距離をZとする。
ここで、図5において、移動前および移動後の天板29によって構成される横断面の領域を、移動前の天板29の中心位置と、移動後の天板29の中心位置と、天板29の端部とによって構成される直角三角形によって直線近似するものとすると、X線画像上の画像欠陥の移動量kは下記式によって幾何学的に算出することができる。
t’≒t×(d/D)
z=d×{a/(a+t’)}
Z=z×{(a+b)/a}
k=D−Z
従って、天板29に所定の圧力を加え、その時の天板29の中央位置の撓み量tを求めることにより、上記式に従って、X線画像上の各画素位置における画像欠陥の移動量を算出し、所定の圧力に対応するLUT48を生成することができる。
ここで、LUT48には、例えば、FPD38の1画素毎の画素位置に対応する天板29の位置と、天板29の各々の位置に所定の圧力が加えられた時の画像欠陥の移動量との関係を記憶させることができる。この場合、移動量算出部40は、LUT48を用いて特定された、単位圧力あたりの画像欠陥の移動量に、圧力センサ50により検出された、X線画像撮影時の圧力を乗算することにより、画像欠陥の移動量を算出する。
例えば、LUT48に単位圧力=1Nが加えられた時の画像欠陥の移動量が記憶されている場合に、圧力センサ50により検出された圧力が1.5Nであれば、移動量算出部40は、LUT48を用いて特定された移動量を1.5倍する。
また、LUT48に、FPD38の特定の画素位置(例えば、複数の画素毎に1画素)に対応する天板29の位置と、天板29の特定の位置に所定の圧力が加えられた時の画像欠陥の移動量との関係を記憶させて、データ量を削減させることもできる。この場合、移動量算出部40は、LUT48に記憶された、天板の特定の位置に所定の圧力が加えられた時の画像欠陥の移動量を用いて、天板の各々の位置に所定の圧力が加えられた時の画像欠陥の移動量を補間し、以下同様にして画像欠陥の移動量を算出する。
また、LUT48として、FPD38の画素位置に対応する天板29の各々の位置と、第1の圧力が加えられた時の移動量との関係が記憶された第1のLUT、および、FPD38の画素位置に対応する天板29の各々の位置と、第1の圧力とは異なる第2の圧力が加えられた時の移動量との関係が記憶された第2のLUTを用いてもよい。この場合、移動量算出部40は、第1および第2のLUTに記憶された、天板29に加えられた第1および第2の圧力に対応する移動量を用いて、これ以外の圧力の時の画像欠陥の移動量を補間し、以下同様にして画像欠陥の移動量を算出する。
例えば、圧力が1Nの場合の第1LUTと2Nの場合の第2LUTを用いて、圧力センサ50により検出された、X線画像撮影時の圧力1.5Nに対応する画像欠陥の移動量を補間して算出することができる。
また、移動量算出部40において、天板29と圧迫板30との間に圧迫された乳房Mの輪郭を抽出することにより乳房Mの重心位置を特定し、特定された重心位置に対応する天板29の位置を基準にして天板29が撓むものとして画像欠陥の移動量を算出し、LUT48を生成してもよい。この場合、図示しない被写体重心特定部において、欠陥画素を補正する前の画像を取得し、その画像中の予め定められた画素値以上を持つ画素を被写体として認識し、その被写体画素の重心位置を乳房の重心位置29とする方法などが考えられる。また、しきい値以外を用いた方法として、画像から輪郭を決定する手法(例えば特開昭61-170178)を用いる方法も考えられる。
この場合、図6に示すように、天板29は、重心位置に対応する天板29の位置を基準にして下方に撓む。同図では、移動前および移動後の天板29,29’によって構成される横断面の領域を、移動前の重心位置に対応する天板29の位置と、移動後の重心位置に対応する天板29の位置と、天板29の端部とによって構成される直角三角形によって直線近似することで、予め持っていた天板の中心におけるたわみtに対して、求まった重心位置29における重心位置を求めている。
そして、図7に示すように、天板29に所定の圧力を加え、天板29の中心位置における撓み量tを実測またはシミュレーションにより求め、この撓み量t用いて、図8に示すように、重心位置に対応する天板29の位置における撓み量t”を幾何学的に算出する。これにより、重心位置に加えられた圧力と重心位置に対応する天板29の位置における撓み量t”との関係を表すLUT48を生成することができる。
次に、撮影装置10の動作を説明する。
X線画像の撮影時には、乳房Mが撮影台28の天板29の上に配置されて位置決めされ、圧迫板30により所定の圧力で撮影台28の天板29に圧迫される。その後、撮影開始の指示が与えられると、X線源36により、圧迫板30側から乳房MにX線が照射される。圧迫板30、乳房Mおよび撮影台28の天板29を透過したX線はFPD38の受光面で受光されて検出され、乳房Mが撮影されたX線画像が生成される。
画像処理部14では、移動量算出部40により、天板欠陥マップ46およびLUT48を用いて、X線画像撮影時の圧力に対応するX線画像上の画像欠陥の移動量が算出される。続いて、画像欠陥位置特定部42により、算出された画像欠陥の移動量に応じて、X線画像上の画像欠陥の画素位置が特定され、画像欠陥補正部44により、特定された画素位置の画像欠陥を補正する天板欠陥補正が行われ、補正後のX線画像が出力される。
なお、ここでは、予め天板の撓みによる天板欠陥画素の投影位置の移動量を予めLUTとして求めたが、計算に必要なデータ(たとえばa,b,圧力など)が装置から得られたら、それから計算を行うことで欠陥画素の移動量を求め、欠陥画素を修正してもよい。
最後に、補正後のX線画像は出力部16に供給され、例えば、モニタ上に表示されたり、プリント出力されたりする。
以上のように、撮影装置10では、撮影されたX線画像に対して、撮影台28の天板29の欠陥がFPD38上に投影されることにより生成され、X線画像撮影時の天板29の撓みに応じて天板29の欠陥の位置が移動されることにより画素位置が移動されたX線画像上の画像欠陥を、圧力センサ50により検出された、X線画像撮影時の圧力に応じて補正する天板欠陥補正を行う。
これにより、天板29の撓みに応じて移動されるX線画像上の画像欠陥の画素位置を特定して補正することができ、天板の29の欠陥による影響が除去された高画質なX線画像を得ることができる。
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。
図9は、本発明のX線画像撮影装置の構成を表す第2実施形態のブロック図である。同図に示すX線画像撮影装置60は、図1に示す撮影装置10において、圧力センサ50の代わりに角度センサ52を備え、画像処理部14の代わりに画像処理部14’を備えているものである。つまり、撮影装置60は、撮影部12、画像処理部14’、出力部16、指示入力部18、制御部20および角度センサ52を備えている。
撮影装置60は、ステレオ撮影を行うものであり、撮影部12は、X線源36を異なる角度でX線を乳房Mに照射することにより、X線の照射角度(つまり、撮影角度)の異なる複数のX線画像を撮影する。本実施形態では、ステレオ撮影時に、X線の照射角度(X線源36の回転角度)の設定値として、−α°、0°、β°の3つが設定出来るものとする。
なお、ステレオ撮影時のX線の照射角度の設定値の個数(第2の実施形態の場合、−α°、0°、β°の3つ)、つまり、ステレオ撮影で撮影されるX線画像の枚数は3枚に限らず、2枚でも、4枚以上でもよい。また、ステレオ撮影時のX線の照射角度も、任意に設定することができる。
角度センサ52は、X線画像の撮影時に、X線源36によるX線の照射角度を検出する。角度センサ52により検出された、X線画像撮影時のX線の照射角度の情報は、画像処理部14に供給される。
続いて、画像処理部14’について説明する。
図10は、図9に示す画像処理部の構成を表すブロック図である。同図に示す画像処理部14’は、移動量算出部40’と、画素欠陥位置特定部42と、画像欠陥補正部44と、天板欠陥マップ46’とによって構成されている。画素欠陥位置特定部42および画像欠陥補正部44は、図3に示す画像処理部14において使用されているものと同じものである。
画像処理部14’は、天板欠陥マップ46’を用いて、天板29の欠陥がFPD38上に投影されることにより生成され、X線画像撮影時のX線の照射角度に応じて画素位置が移動された、X線の照射角度の異なる複数のX線画像上の画像欠陥を、角度センサ50により検出された、X線画像撮影時のX線の照射角度に応じて補正する天板欠陥補正を行い、補正後のX線画像を出力する。
天板欠陥マップ46’には、図12に示すように、ステレオ撮影時のX線の照射角度の設定値である、−α°、0°、β°のそれぞれに対応する、X線画像撮影時の実際のX線の照射角度の実績値であるθcal(−α°)、θcal(0°)、θcal(β°)と、天板29の欠陥の画像上の位置が記憶されている。
天板欠陥マップ46’の作成時には、撮影条件として、ステレオ撮影時のX線の照射角度の設定値−α°、0°、β°の3つの角度を設定し、第1の実施形態の場合と同様に、被写体Hがいない状態でステレオ撮影を行って、X線の照射角度の設定値−α°、0°、β°のそれぞれに対応する、X線画像上の画像欠陥の位置が記憶された天板欠陥マップ46’を作成する。
X線画像撮影時のX線の照射角度によって異なるX線画像上の欠陥を、角度センサ52により検出されたX線画像撮影時のX線の照射角度に応じて適切な天板欠陥マップ46‘を選択して、該当欠陥を補正する。
本実施形態ではX線の照射角度の設定数を3つとしているが、照射角度の設定数と値は任意である。また、記憶容量を削減するために、設定数より少ない数の照射角度の点板欠陥マップを保持し、保持した以外の角度のマップを補間処理で代用することも考えられる。
ここで、X線の照射角度の設定値は、−α°、0°、β°であるが、X線の照射角度の実績値θcal(−α°)、θcal(0°)、θcal(β°)は、機械的な誤差等により、−α°、0°、β°に対して誤差を含んだ値となる。つまり、X線の照射角度の設定値−α°、0°、β°と、その実績値θcal(−α°)、θcal(0°)、θcal(β°)との間にはずれがある。
従って、欠陥画素を補正する場合、天板欠陥マップ46’作成時のX線の照射角度の実績値θcal(−α°)、θcal(0°)、θcal(β°)と、X線画像撮影時のX線の照射角度の実績値のズレdθ(−α°)、dθ(0°)、dθ(β°)による欠陥位置のズレを考慮することが望ましい。
X線画像上の画像欠陥の移動量は、例えば図15および、下記式により算出することができる。
移動量=(L/(L−tc)−1)×SID−Ziso)×(sin(θ+dθ)−sin(θ))
L=(SID−Ziso)×cos(θ)+Ziso
ここで、図15は、X線画像上の画像欠陥の移動量を算出する時の各パラメータSID,Ziso,tcの定義を表す概念図である。同図はθ=0°において、天板欠陥マップを作成した場合を示している。
次に、撮影装置60の動作を説明する。
X線画像の撮影時には、撮影部12において、ステレオ撮影により、X線源36が、−α°、0°、β°の角度の内の2組の組み合わせでX線が乳房Mに照射され、X線の照射角度の異なる2枚のX線画像が撮影される。
画像処理部14では、移動量算出部40’により、X線の照射角度の設定値−α°、0°、β°それぞれのX線画像について、天板欠陥マップ46’作成時のX線の照射角度実績値θcal(−α°)、θcal(0°)、θcal(β°)のそれぞれに対応する天板欠陥マップ46’に対して、マップ作成時とX線画像撮影時のX線の照射角度の実績値差分dθ(−α°)、dθ(0°)、dθ(β°)に対応するX線画像上の画像欠陥の移動量が算出される。これ以後の動作は、第1の実施形態の場合と同様である。
以上のように、撮影装置60では、ステレオ撮影により撮影された複数のX線画像のそれぞれに対して、撮影台28の天板29の欠陥がFPD38上に投影されることにより生成され、X線画像撮影時のX線の照射角度の変化に応じて画素位置が移動されたX線画像上の画像欠陥を、角度センサ52により検出された、X線画像撮影時のX線の照射角度に応じて補正する天板欠陥補正を行う。
これにより、ステレオ撮影時のX線の照射角度の変化に応じて移動されるX線画像上の画像欠陥の画素位置を特定して補正することができ、天板の29の欠陥による影響が除去された高画質なX線画像を得ることができる。
次に、本発明の第3の実施形態を説明する。
図13は、本発明のX線画像撮影装置の構成を表す第3実施形態のブロック図である。同図に示すX線画像撮影装置70は、図1に示す撮影装置10において、さらに、角度センサ52を備え、画像処理部14の代わりに画像処理部14”を備えているものである。つまり、撮影装置60は、撮影部12、画像処理部14”、出力部16、指示入力部18、制御部20、圧力センサ50および角度センサ52を備えている。
第3の実施形態の撮影装置70は、第1および第2の実施形態の撮影装置10,60を組み合わせたものであり、圧力センサ50および角度センサ52により検出された、X線画像撮影時の圧力の情報およびX線の照射角度の情報は、画像処理部14”に供給される。撮影装置70では、第2の実施形態の撮影装置60の場合と同様に、ステレオ撮影が行われる。
続いて、画像処理部14”について説明する。
図14は、図13に示す画像処理部の構成を表すブロック図である。同図に示す画像処理部14”は、移動量算出部40”と、画素欠陥位置特定部42と、画像欠陥補正部44と、天板欠陥マップ46”と、LUT48とによって構成されている。画素欠陥位置特定部42、画像欠陥補正部44およびLUT48は、図3に示す画像処理部14において使用されているものと同じものである。
画像処理部14”は、X線画像撮影時の天板の撓みに応じて天板の欠陥の位置が移動されることにより画素位置が移動され、さらに、X線画像撮影時のX線の照射角度に応じて画素位置が移動されたX線画像上の画像欠陥を、圧力センサ48により検出された、X線画像撮影時の圧力、および、角度センサ50により検出された、X線画像撮影時のX線の照射角度に応じて補正する天板欠陥補正を行い、補正後のX線画像を出力する。
移動量算出部40”は、天板欠陥マップ46”およびLUT48を用いて、圧力センサ50により検出された、X線画像撮影時の圧力、および、角度センサ50により検出された、X線画像撮影時のX線の照射角度に応じて、X線画像上の画像欠陥の移動量を算出する。
天板欠陥マップ46”は、撮影台28の天板29の欠陥の位置が記憶された第1の実施形態の天板欠陥マップ46と、X線の照射角度の実績値である、θcal(−α°)、θcal(0°)、θcal(β°)のそれぞれについて、天板29の欠陥の位置に対応する、X線画像上の画像欠陥の位置が記憶された第2の実施形態の天板欠陥マップ46’とを含む。
移動量算出部40”は、天板欠陥マップ46”およびLUT48を用いて、圧力センサ50により検出された、X線画像撮影時の圧力、および、角度センサ52により検出された、X線の照射角度の実績値に対応する、天板29の撓みおよびX線源36の移動の両方によるX線画像上の画像欠陥の移動量を算出する。
次に、撮影装置70の動作を説明する。
第2の実施形態の撮影装置60の場合と同様にして、ステレオ撮影により、X線の照射角度が−α°、0°、β°の3種類の設定が出来るものとする。
画像処理部14では、移動量算出部40により、天板欠陥マップ46”およびLUT48を用いて、圧力センサ50により検出された、X線画像撮影時の圧力、および、角度センサ52により検出された、X線の照射角度の実績値に対応する、X線画像上の画像欠陥の移動量が算出される。これ以後の動作は、第1の実施形態の場合と同様である。
以上のように、撮影装置70では、撮影されたX線画像に対して、X線画像撮影時の天板29の撓み、および、X線画像撮影時のX線の照射角度の変化に応じて画素位置が移動されたX線画像上の画像欠陥を、圧力センサ50により検出された、X線画像撮影時の圧力、および、角度センサ52により検出されたX線画像撮影時のX線の照射角度に応じて補正する天板欠陥補正を行う。
これにより、X線画像撮影時の天板29の撓み、および、ステレオ撮影時のX線の照射角度の変化の両方に応じて移動されるX線画像上の画像欠陥の画素位置を特定して補正することができ、天板の29の欠陥による影響が除去された高画質なX線画像を得ることができる。
なお、上記実施形態では、撮影台28の天板29の欠陥を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、X線源36とFPD38との間に存在する構造物の欠陥に対して同様に適用可能である。また、本発明は、上記実施形態に限らず、構造物の欠陥の位置が記憶された欠陥マップを用いて、構造物の欠陥がFPD38上に投影されることにより生成されたX線画像上の画像欠陥を補正する場合に適用可能である。
また、FPD38の代わりに各種のX線検出器を使用することができる。また、画像欠陥位置特定部は、構造物の欠陥のX線検出器上における投影位置を、欠陥マップ作成時の撮影条件と実際の乳房撮影時の撮影条件により求めるものであればよい。ここで、実際の乳房撮影時の撮影条件は、乳房に対する圧力、X線源の位置の変化、および、X線の照射角度の変化のうちの少なくとも1つである。
本発明は、基本的に以上のようなものである。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
10 X線画像撮影装置
12 撮影部
14 画像処理部
16 出力部
18 指示入力部
20 制御部
22 支持台
24 アーム部材
26 X線源ユニット
28 撮影台
29 天板
30 圧迫板
32 操作パネル
34 回転軸
36 X線源
38 FPD
40 移動量算出部
42 画素欠陥位置特定部
44 画像欠陥補正部
46 天板欠陥マップ
48 LUT
50 圧力センサ
52 角度センサ

Claims (6)

  1. 撮影台の天板と圧迫板との間に圧迫された乳房にX線源からX線を照射し、乳房を透過したX線をX線検出器で検出してX線画像を撮影する撮影部と、
    前記撮影部により撮影されたX線画像に画像処理を行う画像処理部とを備え、
    前記画像処理部は、
    前記X線源と前記X線検出器との間に存在する構造物の欠陥の位置が記憶された欠陥マップを少なくとも1つ保持する欠陥マップ保持部と、
    前記構造物の欠陥の前記X線検出器上における投影位置を、前記欠陥マップ作成時の撮影条件と実際の乳房撮影時の撮影条件により求める画像欠陥位置特定部と、
    前記実際の乳房撮影により取得されるX線画像中の、前記構造物の欠陥の前記X線検出器上における投影位置の画像欠陥を補正する補正処理部とを備えることを特徴とするX線画像撮影装置。
  2. 前記実際の乳房撮影時の撮影条件が、乳房に対する圧力、前記X線源の位置の変化、および、X線の照射角度の変化のうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項1に記載のX線画像撮影装置。
  3. 前記補正処理部が、前記構造物の欠陥の前記X線検出器上における投影位置の欠陥画素を中心とする近傍画素を含む領域を補正することを特徴とする請求項1または2に記載のX線画像撮影装置。
  4. 前記補正処理部が、前記欠陥マップに記憶された欠陥位置と、前記画素欠陥位置特定部により求められた欠陥画素とをつなぐ直線を中心とする近傍画素を含む領域を補正することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のX線画像撮影装置。
  5. 撮影台の天板と圧迫板との間に圧迫された乳房にX線源からX線を照射し、乳房を透過したX線をX線検出器で検出してX線画像を撮影し、撮影されたX線画像に画像処理を行うX線画像撮影装置において適用されるX線画像処理方法であって、
    前記X線源と前記X線検出器との間に存在する構造物の欠陥の位置が記憶された少なくとも1つの欠陥マップを用いて、前記構造物の欠陥の前記X線検出器上における投影位置を、前記欠陥マップ作成時の撮影条件と実際の乳房撮影時の撮影条件により求め、前記実際の乳房撮影により取得されるX線画像中の、前記構造物の欠陥の前記X線検出器上における投影位置の画像欠陥を補正することを特徴とするX線画像処理方法。
  6. 請求項5に記載のX線画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
JP2009228699A 2009-09-30 2009-09-30 X線画像撮影装置、x線画像処理方法およびプログラム Withdrawn JP2011072667A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009228699A JP2011072667A (ja) 2009-09-30 2009-09-30 X線画像撮影装置、x線画像処理方法およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009228699A JP2011072667A (ja) 2009-09-30 2009-09-30 X線画像撮影装置、x線画像処理方法およびプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011072667A true JP2011072667A (ja) 2011-04-14

Family

ID=44017292

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009228699A Withdrawn JP2011072667A (ja) 2009-09-30 2009-09-30 X線画像撮影装置、x線画像処理方法およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011072667A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011224351A (ja) * 2010-03-31 2011-11-10 Fujifilm Corp 放射線画像撮影装置および欠陥画素位置情報取得方法
EP3219261A1 (en) * 2016-03-07 2017-09-20 General Electric Company Breast tomosynthesis with flexible compression paddle
EP3668404A4 (en) * 2017-08-16 2021-05-05 Hologic, Inc. PATIENT MOVEMENT ARTIFACT COMPENSATION TECHNIQUES IN BREAST IMAGING
US11064956B2 (en) 2017-08-11 2021-07-20 Hologic, Inc. Breast compression paddle having an inflatable jacket
US11534117B2 (en) 2018-03-23 2022-12-27 Toray Industries, Inc. Imaging table and manufacturing method therefor, mammography apparatus imaging table and manufacturing method therefor, and mammography apparatus
US11617548B2 (en) 2004-11-26 2023-04-04 Hologic, Inc. Integrated multi-mode mammography/tomosynthesis x-ray system and method
US11622736B2 (en) 2020-01-24 2023-04-11 Hologic, Inc. Horizontally-displaceable foam breast compression paddle
US11633164B2 (en) 2016-11-08 2023-04-25 Hologic, Inc. Imaging with curved compression elements
US11672493B2 (en) 2017-08-11 2023-06-13 Hologic, Inc. Breast compression paddle with access corners
US11786191B2 (en) 2021-05-17 2023-10-17 Hologic, Inc. Contrast-enhanced tomosynthesis with a copper filter

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11617548B2 (en) 2004-11-26 2023-04-04 Hologic, Inc. Integrated multi-mode mammography/tomosynthesis x-ray system and method
JP2011224351A (ja) * 2010-03-31 2011-11-10 Fujifilm Corp 放射線画像撮影装置および欠陥画素位置情報取得方法
EP3219261A1 (en) * 2016-03-07 2017-09-20 General Electric Company Breast tomosynthesis with flexible compression paddle
US9943280B2 (en) 2016-03-07 2018-04-17 General Electric Company Breast tomosynthesis with flexible compression paddle
US11633164B2 (en) 2016-11-08 2023-04-25 Hologic, Inc. Imaging with curved compression elements
EP3868302B1 (en) * 2016-11-08 2023-12-06 Hologic, Inc. Imaging with curved compression elements
US11064956B2 (en) 2017-08-11 2021-07-20 Hologic, Inc. Breast compression paddle having an inflatable jacket
US11672493B2 (en) 2017-08-11 2023-06-13 Hologic, Inc. Breast compression paddle with access corners
EP3668404A4 (en) * 2017-08-16 2021-05-05 Hologic, Inc. PATIENT MOVEMENT ARTIFACT COMPENSATION TECHNIQUES IN BREAST IMAGING
US11672500B2 (en) 2017-08-16 2023-06-13 Hologic, Inc. Image quality compliance tool
US11707244B2 (en) 2017-08-16 2023-07-25 Hologic, Inc. Techniques for breast imaging patient motion artifact compensation
US11419569B2 (en) 2017-08-16 2022-08-23 Hologic, Inc. Image quality compliance tool
US11534117B2 (en) 2018-03-23 2022-12-27 Toray Industries, Inc. Imaging table and manufacturing method therefor, mammography apparatus imaging table and manufacturing method therefor, and mammography apparatus
US11622736B2 (en) 2020-01-24 2023-04-11 Hologic, Inc. Horizontally-displaceable foam breast compression paddle
US11786191B2 (en) 2021-05-17 2023-10-17 Hologic, Inc. Contrast-enhanced tomosynthesis with a copper filter

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011072667A (ja) X線画像撮影装置、x線画像処理方法およびプログラム
JP6200839B2 (ja) 乳房厚測定装置、乳房厚測定方法及び放射線撮影システム
JP6412474B2 (ja) クラック幅計測システム
CA2822244C (en) Mobile postural screening method and system
JP2010188003A (ja) 画像表示システム及び画像撮影表示システム
JP2005347790A (ja) 台形歪み補正装置を備えたプロジェクタ
JP2005086648A5 (ja)
CN111025701A (zh) 一种曲面液晶屏幕检测方法
JP2008211355A (ja) プロジェクタ、プログラムおよび情報記憶媒体
JP2015232453A (ja) X線検査装置
JP5396158B2 (ja) X線撮影装置
JP2008211356A (ja) プロジェクタ、プログラムおよび情報記憶媒体
JP4072420B2 (ja) X線透視検査装置の較正方法
CN107202802B (zh) 计算机断层摄影装置
JP5239585B2 (ja) X線撮像装置
JP5564385B2 (ja) 放射線画像撮影装置、放射線画像撮影方法およびプログラム
JP4248885B2 (ja) 画像処理方法および画像処理装置ならびに画像処理プログラムおよび画像処理プログラムを記録した記録媒体
JP4644595B2 (ja) ディスプレイの評価装置、評価方法及びプログラム
JPH04307035A (ja) X線撮影装置
JP5093517B2 (ja) プロジェクタ、プログラム、情報記憶媒体および画像生成方法
JP2023122464A (ja) X線撮影装置
JP3149584U (ja) 乳房画像処理装置
CN112683323B (zh) 检测装置、控制系统及控制方法
US20210361250A1 (en) Dynamic analysis system, correction apparatus, storage medium, and dynamic imaging apparatus
US20120076267A1 (en) Radiological image radiographing apparatus and method

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20121204