JP2011072064A - 最適負荷配電方法及び最適負荷配電プログラム - Google Patents

最適負荷配電方法及び最適負荷配電プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】少ない計算量で最適な電力配分を行う最適電力配分方法及び最適電力配分プログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】分電盤の三相間の電力が、複数の新たな負荷が追加されたときに、平衡に近付くようにブレーカを前記新たな負荷に割り当てる最適負荷配電方法であって、
現在の電力使用量と、前記負荷に要求される追加電力量に基づいて、三相間の電力バランスの目標割当容量を算出するステップと、
前記複数の新たな負荷を、前記追加電力量の容量順に配列する負荷配列ステップと、
前記三相交流の各相間を先頭とした3通りの相間配列に対して、局所探索法を用いて前記負荷の配列を順次入れ換えるとともに、前記各相間が前記目標割当容量に近付くように、前記各相間の前記ブレーカに前記負荷を配列順に割り当て、前記3通りの相間配列について、各々の最適解候補を決定するステップと、
前記最適解候補から、最適解を決定する最適解判定ステップと、を含む。
【選択図】図16

Description

本発明は、最適負荷配電方法及び最適負荷配電プログラムに関し、特に、複数のブレーカを有する分電盤の三相間の電力が、平衡に近付くようにブレーカを新たな負荷に割り当てる最適負荷配電方法及び最適負荷配電プログラムに関する。
従来から、最適配電系統の作成方法及び装置として、最適化制御部が、電圧電流適正化処理部及び電力ロス最小化・設備利用率均等化・供給予備力最大化処理部と連携して、最適な配電系統を算出するようにした技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
かかる特許文献1に記載の最適配電系統の作成方法及び装置においては、電圧電流適正化処理部は、電流過負荷、適正電圧逸脱状態を解消する系統構成を、GA(Genetic Algorithm、遺伝的アルゴリズム)法を適用して算出する。また、電力ロス最小化・設備利用率均等化・供給予備力最大化処理部は、複数の評価項目に対して、評価優先順位と悪化許容率を付与し、評価優先順位に応じて、評価項目にGA法を適用して最適な系統構成を算出する。
特開2004−129404号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載の構成では、遺伝的アルゴリズムを用いているため、パラメータの設定が複雑であるという問題があった。
また、遺伝的アルゴリズムは、特許文献1に記載のような、全探索が不可能と考えられる程の複雑な最適化問題を解く場合には適しているが、分電盤のブレーカと負荷との割り当ての最適化のような、比較的簡素な問題を高速で解く用途には、計算量が大きくなり過ぎて不向きであるという問題があった。
そこで、本発明は、局所探索法を利用して、少ない計算量でありながら、高い確実性で最適な電力配分を行うことができる最適電力配分方法及び最適電力配分プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明に係る最適負荷配電方法は、複数のブレーカを有し、受電した三相交流の電力を、単相交流で前記ブレーカから負荷に配電する分電盤の三相間の電力が、複数の新たな負荷が追加されたときに、平衡に近付くように前記ブレーカを前記新たな負荷に割り当てる最適負荷配電方法であって、
現在の電力使用量と、前記新たな負荷に要求される追加電力量に基づいて、三相間の電力バランスの目標割当容量を算出するステップと、
前記複数の新たな負荷を、前記追加電力量の容量順に昇順と降順に配列する負荷配列ステップと、
前記三相交流の各相間を先頭とした3通りの相間配列に対して、前記新たな負荷の前記昇順及び前記降順の配列について局所探索法を用いて配列を順次入れ換えるとともに、前記各相間が前記目標割当容量に近付くように、前記各相間の前記ブレーカに前記新たな負荷を配列順に割り当て、前記各相間を先頭とした3通りの相間配列について、各々の最適解候補を決定するステップと、
前記最適解候補から、最適解を決定する最適解判定ステップと、を含むことを特徴とする。
これにより、昇順の降順の2つの異なる配列を用いて局所探索を行うとともに、三相の各相の先頭毎に3通りの最適解候補を行うので、全検索と比較して、計算精度をあまり低下させることなく計算量を大幅に減少させることができる。
第2の発明は、第1の発明に係る最適負荷配電方法において、
前記局所探索法は、前記複数の新たな負荷の配列の最初の配列から、先頭と後順位の負荷を順次入れ替える負荷入れ替えと、前記複数の新たな負荷の配列の先頭を循環させて変更する2通りの入れ換えを含むことを特徴とする。
これにより、簡素な近似解を用いながらも確実に最適解に接近することができ、少ない計算量で信頼度の高い探索を行うことができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明に係る最適負荷配電方法において、
前記ブレーカの割り当ては、先頭の相から順に、前記目標割当量に達するまで同相を優先として割り当てられることを特徴とする。
これにより、冗長電源が必要な場合にも、同一分電盤内から同相の冗長電源を供給することができ、余分な容量を負荷に接続する状態を低減することができる。
第4の発明は、第1〜3のいずれかの発明に係る最適負荷配電方法において、
三相の中で、前記現在の電力使用量と前記追加電力量の和が最小の最小容量相を判定する最小容量判定ステップと、
該最小容量相の前記ブレーカに、前記負荷配列ステップで配列した前記昇順及び前記降順の配列のうち、未だ前記ブレーカが割り当てられていない負荷の先頭の追加電力量を割り当てるとともに、該最小容量相に該追加電力量を加算するブレーカ決定ステップと、
前記容量判定ステップ及び前記ブレーカ決定ステップを、前記昇順及び前記降順の配列の総ての負荷について配列順に行い、最適解候補を前記昇順及び前記降順の2通りの配列について算出するステップと、を更に有し、
前記最適解判定ステップにおいて、前記各相間を先頭とした3通りの配列と、該2通りの配列の最適解候補から、最適解を決定することを特徴とする。
これにより、局所探索法以外の最適解候補を複数用意することができ、簡素な計算を加えるだけで最適解の精度を更に向上させることができる。
第5の発明に係る電力供給施設における最適負荷配電方法は、第1〜4のいずれかの発明に係る最適負荷配電方法を行う前に、冗長化電源を必要とする負荷が、三相交流の同相に接続されるように分電盤を選択することを特徴とする。
これにより、冗長化電源を同相から供給することができ、冗長化電源を構成するブレーカの定格を同相内で共通にすることができ、異なる相に跨って両方の相とも最大定格に合わせて供給電力容量が大きくなる状態を防ぐことができる。
第6の発明に係る最適負荷配電プログラムは、複数のブレーカを有し、受電した三相交流の電力を、単相交流で前記ブレーカから負荷に配電する分電盤の三相間の電力が、複数の新たな負荷が追加されたときに、平衡に近付くように前記ブレーカを前記新たな負荷に割り当てるためにコンピュータを、
現在の電力使用量と、前記新たな負荷に要求される追加電力量に基づいて、三相間の電力バランスが最適となる目標割当容量を算出する手段と、
前記複数の新たな負荷を、前記追加電力量の容量順に昇順と降順に配列する手段と、
前記三相交流の各相間を先頭とした3通りの相間配列に対して、前記昇順及び前記降順の配列について局所探索法を用いて配列を順次入れ換えるとともに、前記各相間が前記目標割当容量に近付くように、前記各相間の前記ブレーカに前記新たな負荷を配列順に割り当て、前記各相間を先頭とした3通りの相間配列について、各々の最適解候補を決定する手段と、
前記最適解候補から、最適解を決定する手段と、して機能させる。
これにより、コンピュータに、最適負荷配電のサービスを提供させることができる。
本発明によれば、分電盤のブレーカを、最適な負荷分配で新たに追加された負荷に割り当てることができる。
本実施例に係る最適負荷配電方法及び最適負荷配電プログラムが用いられる電力供給システムの全体構成の一例を示した図である。 本実施例に係る最適負荷配電方法及び最適負荷配電プログラムを実行する装置の概略構成の一例を示した図である。 同相化の内容について説明するための図である。 分電盤決定と同相化の処理フローの一例を示したフロー図である。 分電盤30とラック60の設置位置関係の一例を示した図である。 三相交流とブレーカ40との関係を示した図である。 本実施例に係る最適負荷配電方法及び最適負荷配電プログラムを実行する機能構成の一例を示した機能ブロック図である。 現在の電力使用量と、追加した負荷70の電力使用量の一例を示した図である。 現在の電力使用量に、目標使用量ラインを設定した状態を示した図である。 rs接続へのコンセント割り当ての例を示した図である。 rs接続への2回目のコンセント割り当ての例を示した図である。 rs接続への3回目のコンセント割り当ての例を示した図である st接続への第3コンセント53の割り当ての例を示した図である。 図8〜13とは異なるコンセント50の割当パターンの一例を示した図である。 局所探索法の一例を説明するための図である。 本実施例に係る最適負荷配電方法及び最適負荷配電プログラムの単相ブレーカ40の最適割り当ての処理フローの一例を示した図である。 ブレーカ判定の処理内容の一例を示した処理フロー図である。 局所探索法のみを用いた実施例に係る最適負荷配電方法及び最適負荷配電プログラムの処理フローの一例を示した図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態の説明を行う。
図1は、本実施例に係る最適負荷配電方法及び最適負荷配電プログラムが用いられる電力供給システムの全体構成の一例を示した図である。図1において、電力供給システムは、UPS(Uninterruptible Power Supply、無停電電源装置)10と、サーバルーム20と、分電盤30と、ブレーカ40と、コンセント50と、ラック60と、負荷70とを備える。
UPS10は、停電時でも分電盤30に電力を供給する装置であり、A系UPS11と、B系UPS12とを有する。A系UPS11と、B系USP12は、電力容量、機能的に等しいが、電力を供給する分電盤30の位置により、A系UPS11とB系UPS12に分けられている。つまり、左側に配置されたA系UPS11に近い左側の分電盤30には、A系UPS11から電力の供給が行われ、右側に配置されたB系UPS11から電力の供給12に近い右側の分電盤30には、B系UPS12から電力の供給が行われている。なお、UPS10からの電力の供給は、三相交流を用いて行われる。
サーバルーム20は、電気負荷70であるサーバが配列され、配列されたサーバに電力を供給するための部屋である。
分電盤30は、UPS10から受電した三相交流を、単相交流で負荷70に供給する電力分配手段である。分電盤30は、内部に複数のブレーカ40を備え、ブレーカ40から単相交流の電力を供給する。つまり、R相、S相、T相からなる三相交流において、R相とS相との間の単相(rs接続)、S相とT相との間の単相(st接続)、T相とR相との間の単相(tr接続)に各々ブレーカ40が設けられ、負荷70に電力が供給される。
コンセント50は、1つのブレーカ40に対応する電力供給の単位であり、コンセント50に負荷70が接続されることにより、負荷70に電力が供給される。つまり、コンセント50は、ブレーカ40が割り当てられる電力の最小供給単位であり、コンセント50とブレーカ40は1対1に対応する。また、コンセント50には、負荷70の1差し込みプラグが対応する。この点は、家庭用のコンセントと差し込みプラグの関係と同様である。
ラック60は、複数の負荷70が配列される負荷配列手段である。ラック60には、所定数の負荷70が配列収容可能に構成されている。ラック60は、例えば、コンセント50が、負荷70に対応して所定数用意された棚のように考えてもよい。なお、ラック60は、1台の分電盤30に対して複数設けられる。
負荷70は、分電盤30からコンセント50を介して電力を供給されることにより動作し、所定の機能を果たす電子機器である。負荷70は種々の電子機器が適用されてよいが、例えば、サーバ71、72、周辺機器73、74のように、コンピュータ及びその周辺機器であってもよい。
本実施例に係る最適負荷配電方法及び最適負荷配電プログラムは、例えば、図1に示すような電力供給システムに適用される。新たな負荷70がラック60に追加される場合に、新たな負荷70の各々がコンセント50に接続されるが、負荷70が接続されるコンセント50に、どのように分電盤30のブレーカ40を割り当てるか、また、どのようにして分電盤30を選択すると、最適な電力配分となるかを、本実施例に係る最適負荷配電方法及び最適負荷配電プログラムは提示してアドバイスする機能を有する。
図2は、本実施例に係る最適負荷配電方法及び最適負荷配電プログラムを実行する装置の概略構成の一例を示した図である。図2において、コンピュータ80が示されている。コンピュータ80に、電力システム内に設置されている設置機器の諸元、分電盤30やラック60等の構成管理情報、電力使用状況等の諸条件に関する情報が入力される。そして、コンピュータ80は、これらの諸条件を考慮して、三相間における使用電力が平衡に近い状態となるように、また、冗長電源化が必要な場合には、同じ負荷70に対してなるべく同相の単相交流から電力を供給し、必要とされる電力量に対して、大きな余剰の電力容量を有する接続が行われないように同相化を行い、最適なブレーカ40の負荷70への割り当てを判定する演算を行う。
このように、本実施例に係る最適負荷配電プログラムは、コンピュータ80にアプリケーションプログラムとして読み込まれ、本実施例に係る最適負荷配電方法が実行されることになる。
図3は、同相化の内容について説明するための図である。図3において、分電盤30と、負荷70との接続関係が示されている。分電盤30は、図3に示すように、三相交流の電力を受電し、単相交流でブレーカ40から電力を、コンセント50を介して負荷71〜74に供給する。図3において、三相にはR相、S相、T相と相の名称が示してある。また、負荷70は、第1サーバ71、第2サーバ72、第1周辺機器73及び第2周辺機器74と4つの負荷71〜74を含んでいる。各負荷71〜74の負荷容量は、第1サーバ71が1000VA、第2サーバ72が1500VA、第1周辺機器73が100VA、第2周辺機器74が200VAである。また、第1サーバ71及び第2サーバ72は、冗長化電源が必要な電源である。ここで、冗長化電源は、複数のコンセント50で、1つの定格電源が必要となるものであり、1つの負荷71、72に対して、複数のコンセント50が接続されることになる。サーバには、このような電源構成を必要とするものが多い。
このような、冗長化電源が必要な場合において、従来は、異なる相から冗長化電源を構成していた。つまり、ブレーカ40は、一般的に、rs接続、st接続、tr接続の順で循環して分電盤30内に配置される場合が多い。これを、順番にコンセント50に割り当ててゆくと、図3の破線が示す通り第1サーバ71の一方のコンセント50にはrs接続のブレーカ40が割り当てられ、他方のコンセント50にはst接続のブレーカ40が割り当てられる。同様に、第2サーバ72の一方のコンセント50にはtr接続のブレーカ40が割り当てられ、他方のコンセント50にはrs接続のブレーカ40が割り当てられることになる。また、第1周辺機器73にはst接続のブレーカ40、第2周辺機器74にはtr接続のブレーカ40が順次割り当てられることになる。
この接続状態で、各相に必要な容量を算出すると、異なる負荷71〜74には、独立して電力の供給が必要であるので、rs接続=1000+1500=2500VA、st接続=1000+100=1100VA、tr接続=1500+200=1700VAとなる。ここで、三相交流においては、各相で異なる電力を供給することはできないので、結局、最も必要容量の大きいrs接続=2500VAに他のst接続及びtr接続も合わせて電力供給を行うことになる。よって、三相容量は最終的に、2500×3=7500VAとなる。
一方、図3の実線で示すように、第1サーバ71の2つのコンセント50には、ともにrs接続のブレーカ40を割り当て、第2サーバ72の3つのコンセント50には、ともにst接続のブレーカ40を割り当て、第1周辺機器73及び第2周辺機器74のコンセント50は、tr接続のブレーカ40を割り当てるようにすると、必要な三相容量を低減させることができる。
実際に各相に必要な容量を計算すると、rs接続=1000VA、st接続=1500VA、tr接続=100+200=300VAとなる。ここで、最大の容量が必要な相は、st接続=1500VAであるから、これに合わせて三相容量を構成すると、1500×3=4500VAとなる。よって、冗長化電源の同相化を図ることにより、従来よりも、三相容量を7500−4500=3000VAも低減させることができる。
このように、本実施例に係る最適負荷配電方法及び最適負荷配電プログラムにおいては、冗長化電源について同相化を行い、必要な三相容量を低減させるブレーカ40の割り当てを、コンピュータ80において提供する。
次に、図3において説明した同相化を、どのような処理で定めるかの処理フローについて、処理フロー図を用いて説明する。
図4は、分電盤決定と同相化の処理フローの一例を示したフロー図である。図4の処理フローにおいては、電力システムに新たな負荷70が追加された場合に、新たな負荷70に割り当てる分電盤30と、電源の冗長化をどのように行うかを定める。
ステップ100では、コンセント情報の把握を行う。つまり、ラック60を新規設置したときに、ラック60内の負荷70が必要とする電源を把握し、これに対応するコンセント50の情報を把握する。コンセント情報は、具体的には、例えば、コンセント数、コンセント50毎の必要電源容量、冗長化コンセント数等を含む。
ステップ110では、新規に追加された負荷70用のコンセント50に割り当て可能な分電盤30の検索が行われる。割り当て可能な分電盤30は、まず、新たに設置するラック60に最も近い分電盤30を検索する。また、近隣列からも同系統の分電盤30を検索する。
図5は、分電盤30とラック60の設置位置関係の一例を示した図である。図5において、ラック列90が、4列設置されている。ラック列90は、ラック60を複数備えている。ラック列90の両側には、分電盤31〜38が設置されている。ラック列90の左側には、A系分電盤31〜34が設置され、ラック列90の右側には、B系分電盤35〜38が設置されている。
ここで、新たな負荷70は、負荷70が未だ設置されていない空きラック60に設置されることになる。そして、上述のように、新たに負荷70が設置されるラック60は、ラック60の設置位置により近い分電盤30に割り当てるようにする。よって、ラック列90の中心よりも左側に設置されたラック60は、A系分電盤31〜34に割り当てられ、中心よりも右側に設置されたラック60は、B系分電盤35〜38に割り当てられる。また、各ラック列90に最も近い分電盤30は、同列に配置された分電盤30であるので、割り当て可能な分電盤30は、まず同じ側で同列の分電盤30が検索され、次いで、同じ側で近隣列の分電盤30が検索されることになる。
ここで、新たに給電が必要なコンセント50に割り当て可能な分電盤30であるか否かは、(1)式及び(2)式の条件を満たすか否かにより判定される。そして、空きブレーカ数が必要コンセント数以上であり、最大電源供給能力が現在供給容量と今回必要容量の和以上である分電盤30のうち、上述のように、設置ラック60に最も近い分電盤30が、割り当て分電盤30として決定される。
図4に戻る。ステップ110において、新たなラック60に対して割り当てる分電盤30が決定されたら、ステップ120に進む。
ステップ120では、決定した分電盤30の単相ブレーカ40のコンセント50への割り当てが行われる。ここで、1つの負荷70で同一分電盤30内の複数のブレーカ40を冗長化して用いることをブレーカ冗長と呼び、このブレーカ冗長の場合についても、本ステップで割り当てが決定される。一方、冗長化が必要なコンセント50のうち、一部のみが決定した分電盤30から割り当てられる場合には、この段階では、当該一部のコンセント50にのみブレーカ40が割り当てられる。なお、単相ブレーカ40の割り当てを決定するための処理の詳細は、後述する。単相ブレーカ40の割り当てが決定したら、ステップ125に進む。
ステップ125では、冗長化電源の有無が判定される。つまり、ステップ120において、冗長化が必要なコンセント50のうち、一部のコンセント50にのみブレーカ40が割り当てられたが、ブレーカ40がまだ割り当てられていないコンセント50が存在するか否かが判定される。なお、フロー開始時に冗長化電源が存在していても、ステップ120のブレーカ冗長で冗長化電源に対するブレーカ40の割り当てが完了している場合には、本ステップにおいては、冗長化電源は存在しないことになる。ステップ125において、冗長化電源が存在しない場合には処理フローを終了し、冗長化電源が存在する場合には、ステップ130に進む。
ステップ130では、冗長化電源について、分電盤冗長を行うか、系統冗長を行うかの判定を行う。ここで、分電盤冗長とは、同一系統内の2つの分電盤30に含まれる複数のブレーカ40を用いて冗長化を行う場合を意味する。また、系統冗長とは、異なる系統の2つの分電盤30に含まれる複数のブレーカ40を用いて、冗長化を行う場合を意味する。ここで言う系統は、UPSグループの系統を意味し、既に説明したA系統及びB系統を意味する。つまり、A系統内又はB系統内の2つの分電盤30を用いて冗長化を行う場合が分電盤冗長であり、A系統とB系統の分電盤30を組み合わせて冗長化を行う場合が系統冗長である。よって、同一系統内の分電盤30で冗長化が可能であれば、分電盤冗長と判定し、同一系統内で冗長可能な分電盤30が見付からず、他系統で冗長可能な分電盤30が見付かれば、系統冗長を行うと判定する。ステップ130において、分電盤冗長を行うと判定した場合にはステップ140に進み、系統冗長を行うと判定した場合にはステップ170に進む。
ステップ140では、冗長分電盤検索が行われる。冗長分電盤検索では、決定された分電盤30と同一系統内の他の分電盤30で、割り当て可能な分電盤30が検索される。つまり、ステップ120において割り当てた分電盤冗長コンセント50の他方を割り当て可能な分電盤30を検索する。
ここで、割り当て可能な分電盤30の条件は、(3)式及び(4)式に示すように、同一系統内において、ブレーカ40を割り当て済みのコンセント50と同相の空きブレーカ数が必要コンセント数以上であることと、最大電源供給能力が現在供給電力と今回必要容量の和以上であること、の条件を満たす分電盤30である。
ステップ150では、冗長ブレーカ40が決定される。冗長分電盤30のうち、分電盤冗長コンセント50の割り当て済みブレーカ40と同相のブレーカ40が割り当てられる。
ステップ160では、割り当てたブレーカ相に、今回容量を追加し、処理フローを終了する。これにより、今回割り当てた容量を、各相の必要容量に反映させることができる。
ステップ130に戻る。ステップ130において、系統冗長と判定された場合には、ステップ170に進む。
ステップ170では、他系統の分電盤30で、冗長化電源として割り当て可能な分電盤30があるか否かを検索する。ステップ120で、一部のみ割り当てた系統冗長コンセント50の残りに対して、割り当て可能な分電盤30が検索される。
ここで、割り当て可能な分電盤30の条件は、他系統の分電盤30であって、(5)式及び(6)式の条件を満たす分電盤30である。
ステップ170において、系統冗長の割り当て分電盤30が決定された場合には、ステップ180に進む。
ステップ180では、決定された分電盤30について、単相ブレーカ40の割り当ての処理が行われ、処理フローを終了する。なお、単相ブレーカ40の割り当て処理は、ステップ120と同様な処理により行われる。単相ブレーカ40の割り当て処理の詳細は、後述する。
次に、図6及び図7を用いて、電力の三相バランスと最適配電について説明する。図6は、三相交流とブレーカ40との関係を示した図である。図6において、三相がR相、S相、T相の名称で示されている。UPS10から分電盤30に供給される三相交流の電力は、R相、S相、T相の三相を持ち、単相交流は、これらのうちの二相を使用している。図6においては、R相とS相との間の接続がrs接続、S相とT相との間の接続がst接続、T相とR相との間の接続がtr接続で示されている。ブレーカ40は、rs接続、st接続、tr接続に各々1つずつ設けられ、各々のブレーカ40が、コンセント50に割り当てられて接続され、負荷70に単相交流の電力を供給する。
このような接続において、ある相間だけ多量の電力を消費した場合、他の相間には余剰が発生することになる。従って、R相、S相、T相で使用電力が平準化している状態が、電力バランスが良い状態である。
電力バランスは、(7)式のように定めたときに、(8)式に示す不平衡率で表される。この不平衡率の値が低い方が、電力バランスが良く、望ましい状態である。
例えば、rs接続=105VA、st接続=150VA、tr接続=180VAの場合、R相=105+180=285VA、S相=105+150=255VA、T相=150+180=330VAとなる。そこで、相間最大=330−255=75VA、相間最小=285−255=30VA、各相平均=(285+255+330)/3=290VAとなる。よって、不平衡率は、(8)式より不平衡率={(75−30)/290}×100=15.5%となる。
ここで、相間最大と相間最小の差を小さくすれば、不平衡率は小さくなるので、各相間の容量差が小さくなるようにブレーカ40を負荷70に割り当てれば、最適な負荷配電となることが分かる。
図7は、本実施例に係る最適負荷配電方法及び最適負荷配電プログラムを実行する概略機能構成の一例を示した機能ブロック図である。図7において、サーバラック60と、コンピュータ80と、分電盤30とが示されている。サーバラック60内には、サーバ71、72や周辺機器73、74等の負荷70が収容配置される。分電盤30は複数のブレーカ40を有し、サーバラック60内の負荷70は、コンセント50に接続される。コンセント50には、ブレーカ40が1対1で割り当てられ、ブレーカ40からコンセント50に電力が供給されるが、その場合に、図6において説明したように、三相間の不平衡率を小さくするような割り当てを行えば、最適な負荷70への配電を行うことができる。
よって、本実施例に係る最適負荷配電方法においては、コンピュータ80において、最適負荷配電プログラムを実行して、サーバラック60を設置する際、必要となるコンセント50毎の使用電力を、どのrs、st、tr接続のブレーカ40として最適配電とするかを、不平衡率を踏まえてアドバイスし、ブレーカ40とコンセント50との紐付けを行う。
次に、本実施例に係る最適負荷配電方法及び最適負荷配電プログラムにおけるブレーカ割り当ての考え方及び処理方法の一例について説明する。
図8は、現在の電力使用量と、追加した負荷70の電力使用量の一例を示した図である。なお、以後、追加される新たな負荷70は、接続されるコンセント50で示すこととする。
図8において、現在の電力使用量は、rs接続が105VA、st接続が150VA、tr接続が180VAの場合が示されている。また、追加使用量は、第1コンセント51が50VA、第2コンセント52が25VA、第3コンセント53が60VAの場合が例として示されている。
ここで、三相で使用する電力を平準化させるには、使用電力量の合計に対し、各々が1/3ずつ使用している状態が望ましい。このため、(原使用量+追加使用量)/3を、各々の接続(相間電圧)の目標使用量とする。
よって、図8の場合には、目標使用量=(105+150+180+50+25+60)/3=570/3=190VAとなる。
図9は、現在の電力使用量に、目標使用量ラインを設定した状態を示した図である。図9において、三相総てに対して、目標使用量ラインが190VAに設定される。
図10は、rs接続へのコンセント割り当ての例を示した図である。まず、各接続を目標使用量ラインに近付けるために、rs接続から順に割り当て処理を行う。図10においては、第1コンセント51の容量50VAがrs接続の現在使用量の105VAに割り当てられて加算され、rs接続が105+50=155VAとなった。rs接続は、未だ目標使用量ラインには到達していない状態である。
図11は、rs接続への2回目のコンセント割り当ての例を示した図である。図10において、rs接続に第1コンセント51を割り当てた後も、rs接続は目標使用量ラインに到達していない状態であったので、第2コンセント52(25VA)もrs接続に割り当てる。これにより、rs接続=155+25=180VAとなる。第2コンセント52の割り当て後も、rs接続は目標使用量ラインの190VAには到達していない状態である。
図12は、rs接続への3回目のコンセント割り当ての例を示した図である。図11において、rs接続に第1コンセント51に続いて第2コンセント52を割り当てた後も、rs接続は目標使用量ラインに到達していない状態であったので、更にrs接続に第3コンセント53(60VA)を割り当てる。このとき、rs接続の容量は、rs接続=180+60=240VAとなり、目標使用量ラインの190VAを超えてしまう。
図13は、st接続への第3コンセント53の割り当ての例を示した図である。図12において、第3コンセント53をrs接続に割り当てると、rs接続は目標使用量ラインを超過したので、他の接続に第3コンセント53を割り当てる。ここで、st接続もtr接続も、第3コンセント53を割り当てると目標使用量ラインを超えるので、図13に示すように、最も使用量の少ないst接続に第3コンセント53を割り当てる。これにより、st接続の使用量は、st接続=150+60=210VAとなる。
ここで、R相=180+180=360VA、S相=180+210=390VA、T相=210+180=390VAとなる。そこで、相間電圧の最大差=390−360=30VA、相間電圧の最小差=390−390=0VA、各相平均=(360+390+390)/3=380VAであるので、不平衡率は、(8)式より、不平衡率=(30/380)×100=7.9%となる。
図14は、図8乃至図13とは異なるコンセント50の割り当てパターンの一例を示した図である。図8乃至図13においては、第1コンセント51、第2コンセント52、第3コンセント53の順で、rs接続、st接続及びtr接続への割り当てを行った。ここで、第1コンセント51と第3コンセント53を入れ替え、第3コンセント53、第2コンセント52、第1コンセント51の順で、rs接続、st接続及びtr接続への割り当てを行う場合を考える。
この場合、第3コンセント53が60VA、第2コンセント52が25VA、第1コンセント51が50VAであり、rs接続が105VA、st接続が150VA、tr接続が180VAであるので、図10乃至図13のように同様に割り当てると、rs接続=105+60+25=190VAとなり、rs接続への割り当てが終了する。つまり、第3コンセント53と第2コンセント52がrs接続に割り当てられたことになる。この後、最も使用量の少ないst接続に第1コンセントを割り当てると、st接続=150+60=210VAとなる。
図14は、このような割り当てを行った状態を示している。ここで、(8)式より不平衡率を求めると、相間最大差=390−370=20VA、相間最小差=390−380=380−370=10VA、各相平均=380VAであるから、不平衡率=(10/380)×100=2.6%となり、図8乃至図13の場合よりも、不平衡率は低くなり、電力バランスは良くなる。
このように、複数のコンセント51〜53の割り当て順序を変更してブレーカ40への割り当てを行うことにより、不平衡率が変化する。複数の割り当てパターンを試して、最も良くなるパターンを抽出することが、本実施例に係る最適負荷配電方法及び最適負荷配電プログラムのブレーカ40割り当て考え方である。
このような、複数の割り当てパターンを、全件試すと、パターン数が増大するため、本実施例に係る最適負荷配電方法及び最適負荷配電プログラムにおいては、局所探索法を利用し、一部のパターンについてルールを決めて試して、その中から最適解を抽出するという処理を行う。
次に、図15を用いて、本実施例に係る最適負荷配電方法及び最適負荷配電プログラムで採用する局所探索法について説明する。図15は、本実施例に係る最適負荷配電方法及び最適負荷配電プログラムで用いる局所探索法の一例を説明するための図である。
図15において、左側の縦軸は、コンセントの行配列をコンセント(1)〜コンセント(5)で示し、上側の横軸は、配列パターンの試行回数を示している。コンセント(n)は、n行目に配列されたコンセントを意味する。配列の対象となるコンセント50は、第1コンセント〜第5コンセントである。第mコンセントは、数字mで表されている。
図15において、まず、1回目の試行は、第1コンセント〜第5コンセントを昇順に配列したパターンである。2回目の試行は、1回目の配列から、コンセント(1)とコンセント(2)を入れ替える処理を行う。これで、第1コンセントが2行目にずれる配置となる。3回目の試行は、1回目の配列を基本として、コンセント(1)とコンセント(3)を入れ替える配列変更を行う。これにより、最初の先頭コンセントである第1コンセントは、3行目にずれる配列パターンとなる。4回目の試行は、1回目の配列から、コンセント(1)とコンセント(4)を入れ替える配列変更を行う。これにより、1回目の配列の先頭コンセント(1)である第1コンセントは、4行目にずれた配列パターンとなる。5回目の試行は、1回目の配列から、コンセント(1)とコンセント(5)を入れ替える配列変更を行う。これにより、1回目の先頭コンセント(1)である第1コンセントは、5行目にずれた配列パターンとなる。1回目の配列の先頭コンセント(1)である第1コンセントが5行目に来た段階で、先頭コンセント(1)と下のn行目のコンセントを入れ替える変更パターンは終了する。
ここで、1回目の配列から、順次先頭のコンセント(1)と下のn行目のコンセントを入れ替える入れ替えを一般化すると、n回目の試行で、先頭コンセント(1)とn行目のコンセント(n)を入れ替える配列変更処理となる。
次に、6〜10回目の試行の配列パターンの変更処理を説明する。試行6回目においては、試行1回目の配列から、循環的に移動させて先頭コンセント(1)を第2コンセントに変更する。このとき、第1コンセントは、5行目に移動する。つまり、1回目の試行の配列パターンから、上方向に1つ循環移動したのが6回目の試行の配列である。この6回目の試行の配列を基本として、1〜5回目の試行でも行ったように、先頭コンセント(1)と下の(n)行目のコンセントとの入れ替えを行う。つまり、7回目の試行では、6回目の試行の先頭コンセント(1)の第2コンセントとコンセント(2)の第3コンセントとの入れ替えを行い、8回目の試行では、6回目試行時の先頭コンセント(1)の第2コンセントとコンセント(3)の第4コンセントとの入れ替えを行う。同様に、9回目の試行では、6回目試行時の先頭コンセント(1)の第2コンセントとコンセント(4)の第5コンセントとの入れ替えを行い、10回目の試行では、6回目の試行時の先頭コンセント(1)の第2コンセントとコンセント(5)の第1コンセントとの入れ替えを行う。10回目の試行で、6回目の試行の配列パターンを基本とした先頭コンセントと(n)行目のコンセントとの入れ替え配列変更は終了する。6回目〜10回目の試行において、6回目の先頭コンセント(2)は、順次下の行にずれた変更パターンとなっている。
11回目の試行においては、6回目の試行時の配列パターンから、上側に循環的な1行移動を行い、先頭コンセント(1)が第3コンセントとなるような変更をしている。図15においては省略されているが、11回目〜15回目の試行においても、11回目の配列パターンを基本とし、先頭コンセント(1)の第2コンセントを順次下の(n−10)行目のコンセントと入れ替える配列変更を行う。
このような変更を、先頭コンセント(1)を第1コンセント〜第5コンセントに循環変更して5回、各先頭コンセント(第1コンセント〜第5コンセント)で先頭コンセントを下の行のコンセントと入れ替える変更で5回行うと、全体の試行回数は、5=25回となる。
ここで、コンセント50の個数をn個とすると、本実施例に係る最適負荷配電方法及び最適負荷配電プログラムの局所検索法で行う配列パターンは、nとなる。これは、全配列パターンについて検索を行うと、配列パターンの件数はn!になることから、大幅に計算量を減らすことができる検索方法であることが分かる。
このような、局所検索法を利用して、コンセント50の配列パターンを用意し、この配列パターンを用いて、図8乃至図14で説明したように、三相の各相間電圧に順次割り当てを行い、不平衡率が最小となるような配列パターンを特定すれば、最適な負荷配電のブレーカ40とコンセント50との紐付けを提供できることになる。
本実施例に係る最適負荷配電方法及び最適負荷配電プログラムにおいては、局所探索法を、以下のルールで定義することができる。
1. コンセント50は容量順に昇順と降順に並べる。
2. 先頭のコンセント50を順次変更する。
3. 先頭のコンセント50の位置を、他の位置と入れ替える。
4. 目標容量に近付ける順を、rs接続、st接続、tr接続各々を先頭とする。
次に、このような局所検索法を用いて、分電盤30のブレーカ40の最適割り当てを行う具体的な処理フローの一例について説明する。
図16は、本実施例に係る最適負荷配電方法及び最適負荷配電プログラムの単相ブレーカ40の最適割り当ての処理フローの一例を示した図である。なお、図4において説明したステップ120及びステップ180における単相ブレーカ40の割り当て処理は、本処理フローにより実行される。つまり、図16の処理フローは、設置されたラック60に割り当てる分電盤30又は冗長化のために割り当てられる分電盤30が決定された後の、分電盤30内のブレーカ40をコンセント50、つまり新たな負荷70に割り当てるための処理フローである。
ステップ200では、目標割当容量の算出が行われる。目標割当容量の算出は、三相バランスが最適となるrs接続、st接続、tr接続の相容量を算出することにより行う。具体的には、例えば、図8及び図9において説明したように、現在のUPS10の使用容量と今回新たに追加する負荷70のコンセント容量を合算し、その1/3を目標値としてよい。この目標値は、図8乃至図15において説明したように、局所探索法において使用する。
ステップ210では、分電盤30内の空きブレーカ数が算出される。空きブレーカ40は、rs接続、st接続、tr接続の各相間毎に算出される。
ステップ220では、コンセントソーティングが行われ、割り当てが必要なラック60のコンセント50が、必要電源容量順に昇順と降順で並べ替えられる。昇順は、容量が徐々に大きくなる配列であり、降順は、容量が徐々に小さくなる配列である。
ステップ230では、コンセント50の入れ替え処理が行われる。これは、図15において説明したように、先頭のコンセント50を入れ替えてずらしてゆく配置変更である。局所探索法の一環として行われる。
ステップ240では、ブレーカ判定が行われる。ブレーカ判定においては、rs接続、st接続、tr接続の同相の接続を優先して、目標容量に達するまでコンセント50の容量を加算する処理が行われる。
図17は、ブレーカ判定の処理内容の一例を示した処理フロー図である。ステップ240のブレーカ判定については、図17を用いて詳細に説明する。なお、図17においては、rs接続が先頭の場合を例として挙げて説明する。
ステップ400では、rs接続に空きブレーカ40が存在するか否かが判定される。なお、ブレーカ冗長の場合には、冗長数だけの空きが必要なので、冗長数も含めて空きブレーカ40が有るか否かが判定される。rs接続に空きブレーカ40が存在した場合には、ステップ410に進み、空きブレーカ40が存在しなかった場合には、ステップ430に進む。
ステップ410では、rs接続に割り当てるコンセント50の必要電源容量が加算される。
ステップ420では、加算後のrs接続の容量が、図16の単相ブレーカ割り当て処理のステップ200で算出した目標割当容量以内か否かが判定される。これは、図10乃至図14において説明したように、目標使用量ラインを超えないようにコンセント50の割り当てが行われたか否かを判定する。rs接続の容量が目標割当容量以内の場合には、処理フローを終了し、図17の処理フローを最初から繰り返す。rs接続の容量が目標割当容量を超えている場合には、ステップ430に進む。
ステップ430では、st接続に空きブレーカ40が存在するか否かが判定される。rs接続に空きブレーカ40が存在しない場合(ステップ400がno)、又はrs接続の空きブレーカ40の目標割当容量を超えた場合(ステップ420がno)には、st接続の空きブレーカ40にコンセント50を割り当てる必要があるため、st接続で空きブレーカ40の有無が判定される。ステップ430において、st接続に空きブレーカ40が存在すると判定された場合にはステップ440に進み、st接続に空きブレーカ40が存在しないと判定された場合にはステップ460に進む。
ステップ440では、st接続に割り当てられるコンセント50の必要電源容量を、st接続のUPS現在使用量に加算し、ステップ450に進む。
ステップ450では、st接続において、コンセント50の必要電源容量加算後の容量が、目標割当容量以内であるか否かが判定される。目標割当容量以内であった場合には、処理フローを終了し、また最初から図17の処理フローを繰り返す。一方、st接続の目標割当容量を超過していた場合には、ステップ460に進む。
ステップ460では、tr接続にコンセント50を割り当てる空きブレーカ40が有るか否かが判定される。空きブレーカ40が有ると判定された場合にはステップ470に進み、空きブレーカ40が無いと判定された場合には、ステップ520に進む。
ステップ470では、tr接続に、割り当てられるコンセント50の容量を加算する処理が行われ、ステップ480に進む。
ステップ480では、コンセント50の容量が加算されたtr接続の容量が、目標割当容量内にあるか否かが判定される。目標割当容量内であったときには、処理フローを終了し、最初から図17の処理フローを繰り返す。一方、目標割当容量内でなく、目標割当容量を超過していた場合には、ステップ490に進む。
ステップ490では、rs接続、st接続、tr接続の最小容量が判定される。処理フローにおいて、ステップ490に到達するのは、rs接続、st接続、tr接続の総ての単相において、目標割当容量内の割当ができなかった場合である。よって、現在の使用量に追加するコンセント50の容量を加算した現段階で、空きブレーカ数と現在使用量に基づいて、いずれかの相間のブレーカ40にコンセント50を強制的に割り当てる必要がある。この場合において、最小容量の単相ブレーカ40に容量を割り当てるべく、本ステップにおいて、三相間における最小容量を判定する。これは、図13において説明した、目標使用量ラインを超えた場合の容量の割当の内容に相当する。
ステップ500においては、ブレーカ40の決定がなされる。ステップ490において、最小容量と判定された相間のブレーカ40の中から、割り当てられるブレーカ40が決定される。
ステップ510では、割り当てられたブレーカ40の相間に、コンセント50の容量が加算され、処理フローを終了する。割り当てるべきコンセント50が存在しなければ、処理フローを完全に終了するが、まだブレーカ40を割り当てるべきコンセント50が存在する場合には、処理フローを最初から繰り返し、ステップ490〜510で、最小容量の相間のブレーカ40がコンセント50に割り当てられる。
ステップ460に戻り、tr接続にも空きブレーカ40が存在しなかった場合には、ステップ520に進む。
ステップ520では、空きブレーカ40が全相で全く無いか否かが判定される。空きブレーカ40が全く無いと判定されたときには、ステップ530に進み、エラーとして処理フローを終了する。この場合には、最初の分電盤30の決定が誤っていたことになるので、図4の処理フローに戻り、分電盤30の決定からやり直すことになる。一方、ステップ520において、空きブレーカ40がいずれかの相に存在すると判定されたときには、ステップ490に進み、最小容量の相のブレーカ40をコンセント50に割り当てる処理を行い、処理フローを終了する。
図17のような処理フローにより、ブレーカ判定が行われてよいが、図17においては、rs接続を先頭の例のみ説明している。st接続を先頭にする場合には、st、tr、rsの順に処理すればよく、tr接続が先頭の場合には、tr、rs、stの順に処理すればよい。このように、st、trを先頭にする場合も、図17の処理フローの処理順序のみを変更することにより、そのまま同様の処理を行うことができる。
図16に戻る。ステップ240において、図17で説明したブレーカ判定処理を行うが、ブレーカ判定処理は、図17において説明したように、rs、st、trの各々が先頭の3通りのパターンがある。よって、rs、st、tr先頭毎ループL5に示すように、rs、st、trが先頭の各場合について、ステップ240のブレーカ判定処理を3回繰り返す。
ステップ240のブレーカ判定処理を、rs、st、trが先頭の3通りについて繰り返した後は、コンセント数ループL4に示すように、コンセント数分ループして、ステップ240のブレーカ判定処理を繰り返す。つまり、1つのコンセント50に対して、図17のrs、st、trの3通りの処理を行うが、これを総てのコンセント50に対して行う。総てのコンセント50に対してステップ240のブレーカ判定を行った後は、ステップ250に進む。
ステップ250では、最適解候補の判定が行われる。最適解候補の判定は、例えば、前回の最適解候補の不平衡率と今回の最適解候補の不平効率とを比較して、現段階における最適解候補を順次残しておくことにより行われてよい。最適解候補の判定は、不平衡率による三相バランス最適化の他、空きブレーカ数の平準化も考慮されて判定されてもよい。
なお、最適解候補の判定は、rs、st、trの各相間毎に行われる。よって、rs、st、tr毎先頭ループL6に示すように、rs、st、trの各相間が先頭の場合について、3回最適解候補の判定処理がループする。ステップ250における最適解の判定処理において、3案の最適解候補が抽出されることになる。
ステップ240とステップ250は、コンセント入替ループL3に示すように、ステップ230でコンセント50の入れ替えを行う度に、ループして繰り返されることになる。つまり、n個の追加コンセント50が存在する場合には、n回×3相分、ブレーカ判定及び最適解候補の判定が行われる。
また、ステップ230におけるコンセント入れ替え処理が終了したら、コンセント先頭変更ループL2に示すように、コンセント50の先頭を変更して、ステップ230〜ステップ250の処理を繰り返す。この組み合わせも、n個のコンセント50に対して、n通りあるので、n回コンセント入れ替え処理を行い、n×3相分、ブレーカ判定及び最適解候補の判定処理を行うことになる。
この処理が終了したら、実際のプログラムでは、ステップ260に進むが、理解の容易のために、昇順/降順ループL1について説明する。昇順/降順ループL1においては、コンセント50の必要電源容量について、昇順に並べた配列パターンと、降順に並べた配列パターンとの2通りについて、ループ処理を行う。よって、ステップ220において、最初に昇順にコンセント50が配列され、ステップ230〜250までの処理を行ったら、その後は、ステップ220で降順にコンセント50の配列を並べ換えて、再びステップ230〜250の処理を行う。昇順と降順の処理は、連続的に行われるので、ステップ250の最適解候補の判定においては、昇順と降順の双方を含めた総ての配列パターンの中から、最適解候補が、各相毎に3案抽出されることになる。
次に、ステップ260〜290の昇順/降順単純加算法による最適解候補の抽出方法を説明する。実際の最適負荷配電プログラムにおいては、図16に示すように、昇順で、局所探索法による最適解候補が3案抽出されたら、ステップ260に進み、昇順/降順単純加算法による最適解候補の抽出処理を行う。なお、ステップ260に進む前に、ステップ250では、抽出して求めた3案は、メモリ等に記憶しておくようにしてよい。
ステップ260では、rs、st、tr各相の最小容量判定が行われる。具体的には、最小容量判定では、rs、st、trの三相のうち、現在使用量の最小の相がいずれであるかを判定して求める。
ステップ270では、ブレーカ決定が行われる。ブレーカ決定は、空きブレーカ40が存在し、ステップ260で最小容量と判定された最小容量相のブレーカ40が、コンセント50に割り当てられる。
ステップ280では、ブレーカ40を割り当てた相に、コンセント必要電源容量を加算する。これで、割り当て終了時点における各相の容量が定まる。
ステップ280を終了し、コンセント50の容量をブレーカ40の割当相に加算した後、コンセント数ループL7に示すように、コンセント数分、ステップ260〜280を繰り返す。つまり、ステップ280でコンセント必要電源容量を加算し、各相の容量が変化した段階で、ステップ260に戻り、加算後の各相の容量で、最小容量相を定め、ブレーカ40を割り当てる相を順次決定してゆく。追加のコンセント数分、ステップ260〜280を繰り返してループした後は、ステップ290に進む。
ステップ290では、昇順/降順のそれぞれの結果を最適解候補に決定する。これにより、昇順と降順の2通りについて最適解候補が得られ、2案が最適解候補として抽出されることになる。
最後に、ステップ300では、ステップ200〜250の局所探索法による3案の最適解候補と、ステップ260〜290の昇順/降順単純加算法による2案の最適解候補の中から、最も不平衡率の低い最終的な最適解を決定する。このとき、不平衡率だけでなく、空きブレーカ数の平準化も決定要素に含めるようにしてもよい。
なお、昇順/降順ループL1は、ステップ290の後に設けられているので、実際の最適負荷配電プログラムにおいては、昇順及び降順のいずれか一方について、局所探索法及び昇順/降順単純加算法を行い、昇順/降順単純加算法の一方の最適解候補を得る。次いで、昇順及び降順の他方について、局所探索法を行って3案の最適解候補を得るとともに、昇順/降順単純加算法の他方の最適解候補を抽出し、合計5案の最適解候補を得て、ステップ300において最終的な最適解を決定するという処理になる。
このように、本実施例に係る最適負荷配電方法及び最適負荷配電プログラムによれば、比較的計算量の少ない最適解候補を、5通り用意し、その中から最適解を決定することにより、少ない計算量でありながら、高精度で最適解を得ることができる。これにより、適切な最適負荷配電を行うことが可能となる。
なお、図16においては、局所探索法及び昇順/降順単純加算法から抽出された5案の最適解候補から最終的な最適解を決定する方法及びプログラムについて説明したが、局所探索法のみから最適解を決定するようにしてもよい。
図18は、局所探索法のみを用いて最適解を得る実施例に係る最適負荷配電方法及び最適負荷配電プログラムの処理フローの一例を示した図である。図18においては、昇順/降順単純加算法のステップ260〜290の処理が除去され、局所探索法のステップ200〜250までの処理と、ステップ300の最適解最終判定の処理から構成されている点で、図16と異なっている。
計算量を更に低減したい場合には、図18に示すように、局所探索法のみを用いて、最適負荷配電を算出するようにしてもよい。図18の処理フローにおいては、昇順又は降順の一方について最適解候補をステップ250で算出した後、すぐに他方の昇順又は降順について局所探索を行い、ステップ250で3案の最適解候補を抽出する。そして、ステップ300において、3案の中から最終的な最適解を決定する。このような最適負荷配電方法及び最適負荷配電プログラムによっても、局所探索法を利用しているので、十分に精度の高い最適負荷配電を行うことができる。
なお、図18の個々の処理については、図16の説明と同様であるので、同一の処理に同一のステップ番号を付して、その説明を省略する。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
本発明は、最適負荷配電方法及び最適負荷配電プログラムの適用により、サーバ等の電子機器への電力の供給効率の向上が図られる電力供給システムに利用することができる。
10、11、12 UPS
20 サーバルーム
30、31〜38 分電盤
40 ブレーカ
50、51、52、53 コンセント
60 ラック
70、71、72、73、74 負荷
80 コンピュータ
90 ラック列

Claims (6)

  1. 複数のブレーカを有し、受電した三相交流の電力を、単相交流で前記ブレーカから負荷に配電する分電盤の三相間の電力が、複数の新たな負荷が追加されたときに、平衡に近付くように前記ブレーカを前記新たな負荷に割り当てる最適負荷配電方法であって、
    現在の電力使用量と、前記新たな負荷に要求される追加電力量に基づいて、三相間の電力バランスの目標割当容量を算出するステップと、
    前記複数の新たな負荷を、前記追加電力量の容量順に昇順と降順に配列する負荷配列ステップと、
    前記三相交流の各相間を先頭とした3通りの相間配列に対して、前記新たな負荷の前記昇順及び前記降順の配列について局所探索法を用いて配列を順次入れ換えるとともに、前記各相間が前記目標割当容量に近付くように、前記各相間の前記ブレーカに前記新たな負荷を配列順に割り当て、前記各相間を先頭とした3通りの相間配列について、各々の最適解候補を決定するステップと、
    前記最適解候補から、最適解を決定する最適解判定ステップと、を含むことを特徴とする最適負荷配電方法。
  2. 前記局所探索法は、前記複数の新たな負荷の配列の最初の配列から、先頭と後順位の負荷を順次入れ替える負荷入れ替えと、前記複数の新たな負荷の配列の先頭を循環させて変更する2通りの入れ換えを含むことを特徴とする請求項1に記載の最適負荷配電方法。
  3. 前記ブレーカの割り当ては、先頭の相から順に、前記目標割当量に達するまで同相を優先として割り当てられることを特徴とする請求項1又は2に記載の最適負荷配電方法。
  4. 三相の中で、前記現在の電力使用量と前記追加電力量の和が最小の最小容量相を判定する最小容量判定ステップと、
    該最小容量相の前記ブレーカに、前記負荷配列ステップで配列した前記昇順及び前記降順の配列のうち、未だ前記ブレーカが割り当てられていない負荷の先頭の追加電力量を割り当てるとともに、該最小容量相に該追加電力量を加算するブレーカ決定ステップと、
    前記容量判定ステップ及び前記ブレーカ決定ステップを、前記昇順及び前記降順の配列の総ての負荷について配列順に行い、最適解候補を前記昇順及び前記降順の2通りの配列について算出するステップと、を更に有し、
    前記最適解判定ステップにおいて、前記各相間を先頭とした3通りの配列と、該2通りの配列の最適解候補から、最適解を決定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の最適負荷配電方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の最適負荷配電方法を行う前に、冗長化電源を必要とする負荷が、三相交流の同相に接続されるように分電盤を選択することを特徴とする電力供給施設における最適負荷配電方法。
  6. 複数のブレーカを有し、受電した三相交流の電力を、単相交流で前記ブレーカから負荷に配電する分電盤の三相間の電力が、複数の新たな負荷が追加されたときに、平衡に近付くように前記ブレーカを前記新たな負荷に割り当てるためにコンピュータを、
    現在の電力使用量と、前記新たな負荷に要求される追加電力量に基づいて、三相間の電力バランスが最適となる目標割当容量を算出する手段と、
    前記複数の新たな負荷を、前記追加電力量の容量順に昇順と降順に配列する手段と、
    前記三相交流の各相間を先頭とした3通りの相間配列に対して、前記昇順及び前記降順の配列について局所探索法を用いて配列を順次入れ換えるとともに、前記各相間が前記目標割当容量に近付くように、前記各相間の前記ブレーカに前記新たな負荷を配列順に割り当て、前記各相間を先頭とした3通りの相間配列について、各々の最適解候補を決定する手段と、
    前記最適解候補から、最適解を決定する手段と、して機能させるための最適負荷配電プログラム。
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