JP2011071725A - 放送受信装置及び放送受信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電波の受信状況によって、視聴することのできない番組は選択肢から外し、現在視聴できる番組のみユーザーに知らせる。
【解決手段】テレビジョン受信装置の映像表示部には、電子番組表が表示されている。この電子番組表においては、横軸がチャネル軸、縦軸が時間軸となっている。チャネル軸151と時間軸153とにより画定される領域(以下、「番組セル」と称する。)に、番組名などの番組情報が表示されている。ユーザーは、この番組表を見ながら、リモコン装置などの方向キーで所望の番組を選択し、決定キーを押すなどの操作をすることで、番組の視聴、視聴予約、録画予約などが可能である。放送局の電波強度が視聴不可能であると判定されるとき、視聴不可能放送局として反映されている(放送局がデジタル放送を視聴できると判定した放送局の番組の表示と識別可能な態様で表示されている)。
【選択図】図5

Description

本発明は、テレビジョン放送受信装置(以下、「テレビ」とも称する。)などの放送受信装置に関し、特に、その画面表示技術に関する。
近年、放送衛星や通信衛星、あるいは地上波を介してテレビジョン信号をデジタル化して伝送し、各家庭においてこれを受信する放送受信システムが普及してきている。この放送受信システムにおいては、膨大なチャンネル数を受信することが可能になるため、きわめて多数の番組を受信することができる。さらには、この放送受信システムを、携帯電話などの移動体端末にまで広げることにより、どこにいても放送を受信し、利用することができるようになってきている。
このような放送受信システムにおいては、多数の番組の中から所望の番組を選択することができるようにするため、番組の放送予定時間や番組内容等の各種番組情報に基づいて作成される電子番組表(EPG)情報を放送局から送信し、テレビジョン装置等の受信側においてこれを受信してEPG画面として表示する。そして、ユーザーは、このEPG画面上で所望の番組を選択できるようになっている。また、下記特許文献1のように、EPG画面表示時に同時に映像を表示することにより、ユーザーが任意に選局した番組映像を表示させながら、他の各チャンネルで放送中の裏番組についての番組情報を順次表示していくことができ、ユーザーに対して効率よく番組探索及び番組視聴を行わせることができる。
特開2005−94355号公報
上記特許文献1に記載の技術は、デジタル放送受信機では、設定が済めばデジタル放送を受信することができるため、EPG情報を表示する場合、EPG情報を蓄積し、その上で番組探索を行うことが可能である。
しかしながら、一度取得し記憶しておいたEPGを表示する場合、受信する場所や降雨減衰などの要因によって、安定して電波を受信することができなくなると、表示された番組情報を選択しても、電波強度が低いため、番組情報が表示されていてもデジタル放送を視聴できるとは限らない。特に、この現象は、移動体端末において顕著である。
本発明は、上記課題に基づいて創案されたものであり、電波の受信状況によって、視聴することのできない番組は選択肢から外し、現在視聴できる番組のみユーザーに知らせる放送受信装置及び放送受信システムを提供することを目的とする。
本発明の一観点によれば、デジタル放送の受信強度を測定する受信強度測定部と、前記受信強度測定部で測定した結果から、デジタル放送を視聴できるか否かを判定する判定部と、前記判定部が、デジタル放送を視聴できないと判定した放送局の番組の表示を、前記判定部が、デジタル放送を視聴できると判定した放送局の番組の表示と識別可能な態様とする制御を行う表示制御部と、を有することを特徴としたテレビジョン放送受信装置が提供される。また、時間軸と放送局軸とを有し、前記時間軸と放送局軸とによって画定される番組セルに番組情報を表示させたEPGの表示制御を行う表示制御部と、デジタル放送の受信強度を測定する受信強度測定部と、前記受信強度測定部で測定した結果から、デジタル放送を視聴できるか否かを判定する判定部と、を有し、前記表示制御部は、前記判定部が、デジタル放送を視聴できないと判定した放送局の番組セルの表示を、前記判定部が、デジタル放送を視聴できると判定した放送局の番組セルと識別可能な態様とする制御を行うことを特徴としたテレビジョン放送受信装置が提供される。
前記識別可能な態様とする制御は、受信可能と判定された放送局の番組セルのみを表示することが好ましい。前記表示制御部は、前記判定部が、デジタル放送を視聴できないと判定した場合に、該当する放送局の番組情報を表示しない制御を行うことが好ましい。
前記表示制御部は、前記判定部が、デジタル放送を視聴できないと判定した場合に、該当する放送局の番組情報を表示した上で、視聴できないことを明示する表示を行うことが好ましい。前記視聴できないことを明示する表示を、前記放送局の番組情報を表示の上から表示させることが好ましい。前記番組情報を表示させつつ、前記視聴できない放送局の番組セル内の全領域を視覚的に認識可能な態様で塗りつぶすようにしても良い。前記視覚的に認識可能な態様で塗りつぶす表示は、グレーアウト表示であっても良い。また、前記表示制御部は、前記視聴できない放送局の番組が選択された場合に、前記EPG上にその旨を表すコメント表示を行っても良い。
前記判定部が、視聴できると判定した放送局名のみを並べて前記EPG画面に表示するようにしても良い。前記判定部が、視聴できないと判定した放送局名のみを並べて前記EPG画面に表示することでも良い。
本発明は、上記のいずれか1に記載のテレビジョン放送受信装置を備えた移動端末であっても良い。
本発明の他の観点によれば、デジタル放送の受信強度を測定する受信強度測定ステップと、前記受信強度測定ステップで測定した結果から、デジタル放送を視聴できるか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにおいてデジタル放送を視聴できないと判定された放送局の番組の表示を、前記判定ステップにおいてデジタル放送を視聴できると判定した放送局の番組の表示と識別可能な態様とする制御を行う表示制御ステップと、を有することを特徴とするテレビジョン放送受信装置の表示制御方法が提供される。また、時間軸と放送局軸とを有し、前記時間軸と放送局軸とによって画定される番組セルに番組情報を表示させたEPGの表示制御を行う表示制御方法であって、デジタル放送の受信強度を測定する受信強度測定ステップと、前記受信強度測定ステップで測定した結果から、デジタル放送を視聴できるか否かを判定する判定ステップと、を有するし、前記表示制御ステップは、前記判定ステップにおいて、デジタル放送を視聴できないと判定した放送局の番組セルの表示を、前記判定ステップが、デジタル放送を視聴できると判定した放送局の番組セルの表示と識別可能な態様とする制御を行うことを特徴としたテレビジョン放送受信装置における表示制御方法が提供される。また、本発明は、上記に記載の表示制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであっても良く、該プログラムをコンピュータに実行させるためのコンピュータ読みとり可能な記録媒体であっても良い。該プログラムは、インターネットなどの伝送媒体によって取得できるものでも良い。
本発明によれば、電波の受信状況によって、視聴することのできない番組は選択肢から外し、現在視聴できる番組のみユーザーに知らせるテレビジョン放送受信システムを提供することができる。
本発明の一実施の形態によるテレビジョン放送受信システムの一構成例を示す機能ブロック図である。 図1に示す受信可能判定部における判定処理の流れを示すフローチャートである。 図1に示す受信可能判定部における判定処理の流れを示すフローチャート図であり、図2Aに続く図である。 テレビ放送受信システムにおける初期設定処理の流れを示すフローチャート図である。 テレビ放送受信システムにおける契約の有無に関する処理の流れを示すフローチャート図である。 テレビ放送受信システムにおける画面表示のグレーアウトをした表示例を示す図である。 テレビ放送受信システムにおける画面表示のコメントを表示した例を示す図である。 テレビ放送受信システムにおける画面表示で印をつけた例を示す図である。 テレビ放送受信システムにおける画面表示で、放送局を表示しない例を示す図である。 テレビ放送受信システムにおける画面表示で、番組情報を表示しないようにした例を示すものである。 移動端末におけるテレビジョン放送受信システムの一構成例を示す機能ブロック図である。 図10に示す受信可能判定部における判定処理の流れを示すフローチャートである。 図10に示す受信可能判定部における判定処理の流れを示すフローチャート図であり、図1Aに続く図である。 移動端末における画面表示のグレーアウトをした表示例を示す図である。 移動端末における画面表示のコメントを表示した例を示す図である。 移動端末における画面表示で印をつけた例を示す図である。 移動端末における画面表示で、放送局を表示しない例を示す図である。 移動端末における画面表示で番組情報を表示しないようにした例を示す図である。
以下、本発明の各実施の形態によるデジタル放送受信装置について、図面を参照しながら説明を行う。尚、本明細書において、受信状態を示す指標を受信強度により表現しているが、BER、電力強度などにより表現しても良い。また、第1の実施の形態では、据え置き型のテレビを例にして説明しているが、移動体端末で実施してもよい。また、受信強度の測定は、地上デジタル放送とBS/CSに限定されるものではなく、受信可能な放送の数だけルーチンを増やしてよい。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態によるデジタル放送受信装置について説明する。図1は、本実施の形態によるテレビジョン放送受信システムの一構成例を示す機能ブロック図である。図1において、符号101はテレビであり、102はリモコン装置などの操作部であり、103はテレビジョン放送の電波を受信するための地上デジタルアンテナであり、104はBS/CSの衛星放送を受信するためのBS/CSアンテナであり、105は地上デジタルアンテナ103や、BS/CSアンテナ104で受信した放送波信号をテレビ101へと伝送するための同軸ケーブルである。また、106はチャンネルに合わせて周波数を調整するチューナーであり、107は現在受信しているチャンネル情報を記憶するチャンネル情報記憶部であり、108は地上デジタルアンテナ103や、BS/CSアンテナ104で受信した放送波信号の受信強度を測定する受信強度測定部であり、109はチャンネル情報記憶部107に記憶しているチャンネル情報からチャンネル情報リストを作成するチャンネルリスト作成部であり、110はリモコン装置102で受け付けた操作からそれぞれに適切な制御を行う制御部である。また符号111は音声を出力する音声出力部であり、112は映像を表示する映像表示部であり、113は受信強度結果から視聴可能状態を判定する判定部であり、114は受信強度測定部108が測定した受信強度を記憶するログ記憶部であり、115はリモコン102が設定した地域設定を記憶する地域設定記憶部であり、116はリモコン102の操作を受け付けるUIであり、117は各放送局のEPG情報を記憶するEPG情報記憶部であり、118はメインメモリである。
EPGでは、時間軸と放送局軸とを有し、時間軸と放送局軸とによって画定される番組セルに番組情報を表示させている。この表示制御を行う表示制御部がEPGの表示制御を行う。上記各構成の関係について説明する。
テレビ101は、一般家庭の住居内に据置されており、地上デジタル放送の電波を受信するためのアンテナ103と、BS/CSの衛星放送を受信するためのBS/CSアンテナは家屋の屋根またはベランダに取り付け固定されており、テレビ101と同軸ケーブル105によって接続されている。尚、ここでは同軸ケーブルを例にして説明しているが、一般的には被覆電線を用いることができ、この被覆電線の中には、同軸ケーブルの他に、平行フィーダ等が含まれる。
さらに、放送チャンネルに合わせて周波数を調整するチューナー106と、現在受信しているチャンネルの名前やサービス番号などのチャンネル情報を記憶するチャンネル情報記憶部107と、地上デジタルアンテナ103、BS/CSアンテナ104で受信した放送波信号の受信強度を測定する受信強度測定部108と、チャンネル情報記憶部と、チャンネル情報記憶部107に記憶しているチャンネル情報からチャンネル情報リストを作成するチャンネルリスト作成部109と、音声を出力する音声出力部111と、映像を表示する映像表示部112と、受信強度結果から視聴可能状態を判定する判定部113と、を有している。
さらに、受信強度測定部108が測定した受信強度を記憶するログ記憶部114と、リモコン装置102により設定された地域設定を記憶する地域設定記憶部115と、リモコン装置102からの操作を受け付けるUI部116と、リモコン装置102で受け付けた操作からそれぞれに適切な制御を行う制御部(CPU)110と、各チャンネルのEPG情報を記憶するEPG情報記憶部117と、メインメモリ(ROM、RAM、HDDなど、以下「メモリ」と称する。)118と、を備えている。尚、上記の機能の一部は、メモリ118に記憶されているプログラムを用いて制御部110により実行されるようにしても良いし、専用のハードウェアにより実行されるようにしても良い。
地域設定記憶部115は、ユーザー操作部から入力された地域設定、またはGPS等位置情報を提供する方法を用いて取得した地域設定を記憶する。また、放送波には地域情報が含まれているため、その地域情報を抽出する(地域情報抽出部として機能する。)。そして、地域設定記憶部115において記憶されている第1の地域情報と地域情報抽出部が抽出した第2の地域情報とが一致しているか否かを判定する(地域情報判定部として機能する。)。この地域情報判定部が判定した結果をディスプレイに表示させることができる。
図3は、テレビにおける初期設定処理の流れを示すフローチャート図である。この処理は、ステップS1において、例えば、テレビの電源を最初に入れた時、又は、別途設けられた初期設定処理開始のための操作を行った場合に開始される(SW on:Start)。実際には、操作を受けて、ステップS2において、初期設定処理が開始され、ステップS3において、地域情報が入力されると(YES)、ステップS4において、スキャンを実行するか否かを決定し、実行する場合には(YES)、ステップS5において、チューナーによる選局を行い、チャンネルサーチ処理が順次実行される。この処理によって得られる周波数−チャンネル情報の対応関係を取得し、ステップS7において、対応関係のデータをチャンネル情報記憶部に格納し、処理を終了する(END:ステップS8)。これらの処理により、例えば以下の表1に示すような対応関係がチャンネル情報記憶部に記憶される。
Figure 2011071725
表1では、放送チャンネルの名前と、放送地域(地域情報)と、サービス番号と、リモコン番号と、その際の地域設定とが記憶されている。このような情報が、放送チャンネル毎に、例えば、周波数の低い順番に取得されて記憶されている。
図4は、テレビにおける契約の有無に関する処理の流れを示すフローチャート図である。図4に示すように、まず、処理が開始されると(ステップS11:START)、ステップS12において放送波から放送ストリームを復調する。次いで、ステップS13において、例えばCASカードが保持する秘密鍵を用いて、暗号化された放送ストリームの復号を行う。また、ソフトウェア方式により、複号を行ってもよい。ステップS14において、解読可能なストリームであるか否かを判定し、YESの場合にはステップS15において、EPG情報を取得し、ディスプレイのEPG画面に、番組名の表示を行う。NOの場合には、ディスプレイのEPG画面に、「この放送は契約していません」のメッセージ表示や、グレーアウト(EPG画面上で、該当箇所放送局の色を変更する)をする、番組名などを表示しない、明示的に表示できないことを示す、コメントを表示する、などとすることができる。
図2A、図2Bは、図1に示すテレビジョン放送受信システムにおける処理の流れを示すフローチャートである。
図2Aにおいて、ステップS201において、ユーザーがメニューからEPG画面表示を選択することで処理がスタートする。ステップS202において、映像表示部がEPG画面を表示する。ステップS203において、制御部が映像表示部と音声出力部にミュートをかける。ステップS204において、制御部がチューナーをチャンネル情報記憶部が記憶しているチャンネルのうち、ユーザーが視聴していたチャンネルに周波数を合わせる。ステップS205において、制御部が地域設定記憶部に記憶してある地域設定を読み込む。ステップS206において、映像表示部が制御部から渡された現在の地域識別コードに対応した地域設定を画面に表示する。ステップS207において、制御部が読み込んだ地域設定記憶部に記憶してある地域識別コードと、制御部に渡された放送波の地域識別コードが一致しているかを判定する。
ステップS207でNOの場合には、ステップS208にすすみ、映像表示部が、地域設定が間違っていることをユーザーに知らせる警告文を表示する。YESの場合には、ステップS209において、地上デジタル放送局の受信強度測定のループを開始する。次いで、ステップS210において、受信強度測定部が地上デジタルのチャンネル毎に受信強度を測定する。現在の測定した受信強度の数値を制御部に渡す。ステップS211で、メモリは制御部から渡された受信強度の数値を、チャンネル毎に記憶する。ステップS212において、判定部113が、測定した受信強度に応じて、デジタル放送視聴可能か否かを判定する。視聴不可能(NO)と判定されれば、ステップS213へ進み、視聴可能と判定すれば(YES)、ステップS214へと進む。ステップS213において、映像表示部112が、受信強度に応じた判定を、EPG表示画面に反映する。視聴不可能と判定された放送局は表示しないか、または、グレーアウト、または表示できないことを明示的に示す、または、コメントを表示する。次いで、ステップS214で、全ての地上デジタル放送局の受信強度測定が終了していれば、ステップS215へと進み、終了していなければ、ステップS209へと戻る。ステップS215で、BS/CS放送局の受信強度測定を開始する。ステップS216で、受信強度測定部108がトラポン毎にBS/CSの受信強度を測定する。次いで、現在の測定した受信強度の数値を制御部110に渡す。
次に、ステップS217で、メモリ118は制御部110から渡された受信強度の数値をチャンネル毎に記憶する(例えば、テーブルとして記憶する)。ステップS218において、判定部113が、測定した受信強度に応じて、BS/CS放送が視聴可能か否かを判定する。視聴不可能と判定された場合には(NO)、ステップS219に進み、視聴可能と判定された場合には(YES)、ステップS220へと進む。ステップS219において、映像表示部112が、受信強度に応じた判定を、EPG表示画面に反映する。視聴不可能と判定された放送局は表示しないか、または、グレーアウトする。ステップS220において、全てのBS/CS放送局の受信強度測定が終了していれば、ステップS221へと進み、終了していなければステップS215へと戻る。
ステップS221で、全ての動作が終了する。
Figure 2011071725
表2(a)は、受信強度測定時のログの一構成例を示す図である。チャンネルサーチや受信状況のスキャン処理時に記録されるログは、例えば表2(a)のような内容で構成される。表2(a)に示すように、ログは、スキャンを実施した日時と、スキャン時の地域設定と、放送チャンネル番号と受信強度との対応を放送チャンネル数分だけ取得してメモリに記憶したものである。受信強度は数値であっても良いが、表2(b)に示すように、例えば視聴可能をA、視聴不可能をBとしてランクにより示したものであっても良い。
また、異常時のログを抽出するようにしても良い。表2(b)に示すように、放送チャンネル番号などと、時刻と、受信強度と、ランクと、を表示しているテーブルを作成し、異常時のログとして、状態がBと判定された時のログのみを抽出し、記憶するようにしても良い。このようにすれば、表2(a)に示す技術の場合よりもメモリの占有量を削減することが可能である。
図5から図9までは、図2のステップS212において、放送局TBSの電波強度が視聴不可能であると判定された場合のテレビの画面表示の一例を示す図である。図5に示すように、テレビジョン受信装置101の映像表示部112には、電子番組表が表示されている。この電子番組表においては、横軸がチャネル軸、縦軸が時間軸となっている(これに限定されるものではない)。この電子番組表には、1、2、4、6、8、5chのチャネルと、19時から21時までの時間帯との番組表が表示されている。チャネル軸151と時間軸153とにより画定される領域(以下、「番組セル」と称する。)に、番組名などの番組情報が表示されている。ユーザーは、この番組表を見ながら、リモコン装置などの方向キーで所望の番組を選択し、決定キーを押すなどの操作をすることで、番組の視聴、視聴予約、録画予約などが可能であり便利である。
上記の判定により、放送局TBSの電波強度が視聴不可能であると判定されているため、その判定結果が、視聴不可能放送局として反映されている(TBSが表示から抜けている)。さらに、ユーザーにとってわかりやすいように、2ch155と異なり、6ch161のチャンネルは表示されている時間帯にわたって、TBSの番組欄をグレーアウトしたものである。表示の方法は、他のチャンネルと識別できるようにすれば良いので色を付しても良い。
図6は、図5と同様のEPG表示を行っている図であるが、ユーザーがカーソルを操作し、受信(視聴)不可能な番組を選択すると、「選択した放送局は、電波が弱いため視聴することができません。」等のコメント175を、例えば吹き出しのような形で表示させるようにしても良い。グレーアウトと併用させても良い。このようにコメント表示させることにより、ユーザーは、選択した番組を視聴できない理由を知ることができる。
図7では、視聴できない放送局の部分に、明示的に視聴できないことを示すため、マーク(印;ここでは、バツ印)183a〜cを付したものである。尚、ここではバツ印であるが、例えば斜線が引くなど、ユーザーに放送できないことを知らせるものでどのような形態のマークでも良い。マークは、カーソルがTBSに移動した時のみ表示されるようにしても良い。また、時間が経過すれば受信状況が変化するため現在時間帯のみにマークを付しても良い。
図8では、視聴不可能と判定された放送局をEPGで表示しないように表示制御したもの例を示す図である。すなわち、4ch191と8ch193との間に本来あるべき6chがなく、線195のみが表示されている。このようにすると、チャンネル軸方向により多くの視聴可能な放送局の番組を表示することができるという利点がある。尚、この場合には、線195を他の線よりも太くするなどして、6chの番組セルが表示されていないことを明示するようにとしても良い。
図9では、201で示すように、6chの番組セルは表示するが、201a〜cまでに示すように、番組情報を表示しないようにしたものである。
尚、図2に示す処理を継続していくことにより、視聴可能放送局(或いは、視聴できない放送局)の変化を検出することができるため、EPG表示における視聴できない放送局の表示は、逐次変更するようにすれば良い。
また、上記の表示制御技術は、種々の組み合わせを用いても良い。フォーカスがあたった時に音声で知らせるようにしても良い。
以上に説明したように、本実施の形態による電子番組表の表示制御技術を用いると、視聴できない放送局をユーザーに通知することができるため、現在視聴できる番組のみユーザーに知らせる放送受信装置及び放送受信システムを提供することが可能である。
次に、本発明の携帯端末への応用例について説明する。図10は、地上デジタル放送を視聴可能な携帯端末の一構成例を示す図である。
携帯端末301は、携帯可能な移動体端末であり、操作するボタン302と、地上デジタル放送の電波を受信するためのアンテナ303と、を有している。
さらに、放送チャンネルに合わせて周波数を調整するチューナー306と、現在受信しているチャンネルの名前やサービス番号などのチャンネル情報を記憶するチャンネル情報記憶部307と、地上デジタルアンテナ303で受信した放送波信号の受信強度を測定する受信強度測定部308と、チャンネル情報記憶部307と、チャンネル情報記憶部307に記憶しているチャンネル情報からチャンネル情報リストを作成するチャンネルリスト作成部309と、音声を出力する音声出力部311と、映像を表示する映像表示部312と、受信強度結果から視聴可能状態を判定する判定部313と、を有している。
さらに、受信強度測定部308が測定した受信強度を記憶するログ記憶部314と、設定された地域設定を記憶する地域設定記憶部315と、操作を受け付けるUI部316と、それぞれに適切な制御を行う制御部(CPU)310と、映像を表示する映像表示部307と、メインメモリ(ROM、RAM、HDDなど、以下「メモリ」と称する。)318と、を備えている。尚、上記の機能の一部は、メモリ318に記憶されているプログラムを用いて制御部310により実行されるようにしても良いし、専用のハードウェアにより実行されるようにしても良い。
地域設定記憶部315は、ボタン部302から入力された地域設定、またはGPS等位置情報を提供する方法を用いて取得した地域設定を記憶する。また、放送波には地域情報が含まれているため、その地域情報を抽出する(地域情報抽出部として機能する。)。そして、地域設定記憶部315において記憶されている第1の地域情報と地域情報抽出部が抽出した第2の地域情報とが一致しているか否かを判定する(地域情報判定部として機能する。)。この地域情報判定部が判定した結果を映像表示部(ディスプレイ)317に表示させることができる。
図11A、図11Bは、図2A、Bに対応する処理の流れを示す図であり、地上デジタル放送(ワンセグなど)のみを視聴する点をのぞき、同様の処理が行われるので、詳細な説明は省略する。いずれにしても、移動端末においても、放送局毎に受信感度を測定した結果を電子番組表の表示に反映させる点で共通している。
さらに、図12から図16までは、それぞれ、図5から図9までに対応した図であり、テレビの代わりに移動端末を用いた場合の表示の一例を示した図である。図12は、移動端末301の映像表示部に電子番組表312を表示させている。ここで、視聴可能放送局の一覧表示327と、地域設定表示領域323と、NHK総合325、日本テレビ335と、TBS345aなどの表示領域と、それぞれの番組情報の表示領域345と、が設けられ、スクロール用のバー337とスクロールボタン341と、が表示されている。ここでは、視聴ができない放送局であるTBSの領域345aがグレーアウトされている。図13では、視聴ができない放送局であるTBSの領域345aの番組セルの強調表示がされるとともに、コーション表示361がなされている。図14では、×印で明示的に視聴できない放送局を示している。図15では、視聴できたいTBSの番組セルを表示せず、単に境界線375のみが表示されている(これを少し太くしても良い)。
図16は、TBSの番組セル335に番組情報が表示されていない例である。受信不可の時から受信可能になると、番組情報が表示されるが、そのときにある時間点滅などするようにして表示させることでユーザーに注意を促すようにしても良い。特に、移動端末では、放送可能・放送不可が移動につれて変化しやすいため、上記のような表示制御がきわめて重要である。
尚、図12から図16までは、を視聴することが可能な携帯端末を例にして示しているが、カーナビゲーション装置、電子辞書、PDA等であってもよい。また、電子番組表(EPG)を例にして説明したが、番組別の視聴に関連するリスト表示など、EPG以外の番組に関する種々の表示制御に適用可能であることは言うまでもない。
本実施の形態によれば、電波の受信状況によって、視聴することのできない番組は選択肢から外し、現在視聴できる番組のみユーザーに知らせる放送受信装置及び放送受信システムを提供することができる。
本発明による装置で動作するプログラムは、本発明に関わる上記実施形態の機能を実現するように、CPU(Central Processing Unit)等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)であっても良い。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的にRAM(Random Access Memory)に蓄積され、その後、Flash ROM(Read Only Memory)などの各種ROMやHDD(Hard Disk Drive)に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行われる。
また、図1等の各構成の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等された発明も含まれる。
本発明は、デジタルテレビジョン受信装置に利用可能である。
101: テレビ、
102: 操作部、
103: 地上デジタルアンテナ、
104: BS/CSアンテナ
105: 同軸ケーブル、
106: チューナー、
107: チャンネル情報記憶部、
108: 受信強度測定部、
109: チャンネルリスト作成部、
110: 制御部、
111: 音声出力部、
112: 映像表示部、
113: 判定部、
114: ログ記憶部、
115: 地域設定記憶部、
116: UI
117: EPG情報記憶部、
118: メインメモリ

Claims (16)

  1. デジタル放送の受信強度を測定する受信強度測定部と
    前記受信強度測定部で測定した結果から、デジタル放送を視聴できるか否かを判定する判定部と、
    前記判定部が、デジタル放送を視聴できないと判定した放送局の番組の表示を、前記判定部が、デジタル放送を視聴できると判定した放送局の番組の表示と識別可能な態様とする制御を行う表示制御部と
    を有することを特徴としたテレビジョン放送受信装置。
  2. 時間軸と放送局軸とを有し、前記時間軸と放送局軸とによって画定される番組セルに番組情報を表示させたEPGの表示制御を行う表示制御部と、
    デジタル放送の受信強度を測定する受信強度測定部と
    前記受信強度測定部で測定した結果から、デジタル放送を視聴できるか否かを判定する判定部と、を有し、
    前記表示制御部は、前記判定部が、デジタル放送を視聴できないと判定した放送局の番組セルの表示を、前記判定部が、デジタル放送を視聴できると判定した放送局の番組セルと識別可能な態様とする制御を行うことを特徴としたテレビジョン放送受信装置。
  3. 前記識別可能な態様とする制御は、受信可能と判定された放送局の番組セルのみを表示することを特徴とする請求項1又は2に記載のテレビジョン放送受信装置。
  4. 前記表示制御部は、前記判定部が、デジタル放送を視聴できないと判定した場合に、
    該当する放送局の番組情報を表示しない制御を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載のテレビジョン放送受信装置。
  5. 前記表示制御部は、前記判定部が、デジタル放送を視聴できないと判定した場合に、
    該当する放送局の番組情報を表示した上で、視聴できないことを明示する表示を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載のテレビジョン放送受信装置。
  6. 前記視聴できないことを明示する表示を、前記放送局の番組情報を表示の上から表示させることを特徴とする請求項5に記載のテレビジョン放送受信装置。
  7. 前記番組情報を表示させつつ、前記視聴できない放送局の番組セル内の全領域を視覚的に認識可能な態様で塗りつぶすことを特徴とする請求項4又は5に記載のテレビジョン放送受信装置。
  8. 前記視覚的に認識可能な態様で塗りつぶす表示は、グレーアウト表示であることを特徴とする請求項7に記載のテレビジョン放送受信装置。
  9. 前記表示制御部は、前記視聴できない放送局の番組が選択された場合に、前記EPG上にその旨を表すコメント表示を行うことを特徴とする請求項4から7までのいずれか1項に記載のテレビジョン放送受信装置。
  10. 前記判定部が、視聴できると判定した放送局名のみを並べて前記EPG画面に表示することを特徴とする請求項1から9までのいずれか1項に記載のテレビジョン放送受信装置。
  11. 前記判定部が、視聴できないと判定した放送局名のみを並べて前記EPG画面に表示することを特徴とする請求項1から9までのいずれか1項に記載のテレビジョン放送受信装置。
  12. 請求項1から11までのいずれか1項に記載のテレビジョン放送受信装置を備えた移動端末。
  13. デジタル放送の受信強度を測定する受信強度測定ステップと、
    前記受信強度測定ステップで測定した結果から、デジタル放送を視聴できるか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにおいてデジタル放送を視聴できないと判定された放送局の番組の表示を、前記判定ステップにおいてデジタル放送を視聴できると判定した放送局の番組の表示と識別可能な態様とする制御を行う表示制御ステップと
    を有することを特徴とするテレビジョン放送受信装置の表示制御方法。
  14. 時間軸と放送局軸とを有し、前記時間軸と放送局軸とによって画定される番組セルに番組情報を表示させたEPGの表示制御を行う表示制御方法であって、
    デジタル放送の受信強度を測定する受信強度測定ステップと
    前記受信強度測定ステップで測定した結果から、デジタル放送を視聴できるか否かを判定する判定ステップと、を有し、
    前記表示制御ステップは、前記判定ステップにおいて、デジタル放送を視聴できないと判定した放送局の番組セルの表示を、前記判定ステップが、デジタル放送を視聴できると判定した放送局の番組セルの表示と識別可能な態様とする制御を行うことを特徴としたテレビジョン放送受信装置における表示制御方法。
  15. 前記識別可能な態様とする制御は、受信可能と判定された放送局の番組セルのみを表示することを特徴とする請求項13又は14に記載の表示制御方法。
  16. 請求項13から15までのいずれか1項に記載の表示制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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