JP2011069713A - 粒子径測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】細孔を通過する微少粒子を検出するに際し、装置の駆動源等からの振動によるノイズを低減させて測定精度を向上させることができる粒子検出装置を提供する。
【解決手段】検出器に設けられた細孔を粒子懸濁液中の粒子が通過する際に得られる信号から粒子を分析する粒子径測定装置。細孔を下部に、細孔と連通する流路を内部に、突出部を上部にそれぞれ備えた検出器と、弾性体を備えており、この弾性体を介して前記検出器の突出部を支持する検出器支持部とを備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、検出器に設けられた細孔を粒子懸濁液中の粒子が通過する際に得られる信号から粒子の大きさを測定する粒子径測定装置に関する。
従来、粒子懸濁液中に含まれる、ファインセラミックス粒子、顔料、化粧品用パウダー等の粒子を検出する粒子径測定装置が種々知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、細孔を有するペレットが取り付けられた筒状の検出器本体と、この検出器本体の外部に設けられた外部電極と、前記検出器本体の内部に設けられた内部電極とからなる粒子検出器を備えた粒子径測定装置が開示されている。
粒子検出器は、容器内に収容された液体試料中に浸される。装置に設けられたシリンジによって粒子検出器を介して液体試料が吸引されると、当該液体試料中の粒子がペレットの細孔を通過して粒子検出器内に移動する。内部電極から外部電極に向けて電流が流されると、粒子が細孔を通過するときに当該細孔において電気抵抗が変化し、両電極間に粒子の大きさに応じたパルス信号が発生する。このパルス信号に基づいて粒子が検出され、粒子の大きさが計測される。
実開平2−99339号公報
特許文献1に記載されている装置においては、検出対象の粒子の大きさと細孔の孔径とが乖離すると、粒子からの信号とノイズとの区別が困難になる。一般的には、粒子の大きさが細孔の孔径の約2%よりも小さくなると、粒子からの信号とノイズとの区別が困難になる。
そこで、検出対象とする粒子の大きさに応じて細孔の径を変える必要がある。特に、微小な粒子を検出する場合には、微小な粒子から発生する微弱な信号をノイズと区別しなければならないため、微小な粒子に合せて細孔の径も小さくする必要がある。
しかしながら、例えば約1ミクロンという微小な粒子の大きさを計測するために、細孔の径を約25ミクロンまで小さくすると、装置内のファンやシリンジポンプ等の駆動源からの振動が粒子検出器に伝播してノイズとなって現れ、粒子からの微弱な信号と、これらのノイズとを区別することが困難であった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、装置の駆動源等からの振動によるノイズを低減させて、微小粒子からの微弱な信号をノイズと区別することにより、微小粒子の粒子径測定の精度を向上させることができる粒子径測定装置を提供することを目的としている。
本発明の粒子径測定装置は、検出器に設けられた細孔を粒子懸濁液中の粒子が通過する際に得られる信号から粒子を分析する粒子径測定装置であって、細孔を下部に、細孔と連通する流路を内部に、突出部を上部にそれぞれ備えた検出器と、弾性体を備えており、この弾性体を介して前記検出器の突出部を支持する検出器支持部と、を備えたことを特徴とする。
本発明の粒子径測定装置では、粒子が通過する細孔を備えた検出器が、弾性体を介して検出器支持部に支持される。装置内のファンやシリンジポンプ等の駆動源からの振動、及び、装置外部からの振動は、この検出器支持部を経由して検出器に伝達されるが、本発明の粒子径測定装置では、弾性体を介して検出器が支持されているので、かかる振動の検出器への伝達を抑制ないしはほぼ遮断することができる。したがって、この振動に起因するノイズの発生を抑制することができ、微小な粒子の通過により発生する信号とノイズとを容易に区別することができ、その結果、粒子の測定精度を向上させることができる。
前記突出部が鍔状に設けられているのが好ましい。前記弾性体が発泡弾性体であるのが好ましい。
また、前記検出器は、前記突出部のみを介して前記検出器支持部に支持されているのが好ましい。
前記検出器は、取付具と、この取付具に着脱自在に取り付けられる検出器本体とを含んでおり、
この検出器本体は、前記細孔及び第1流路を備えており、
前記取付具は、上部に設けられた前記突出部と、下部に設けられた取付部と、内部の第2流路とを含んでおり、
前記取付部において前記検出器本体が前記取付具に取り付けられることにより、前記第1流路と前記第2流路とが連通して前記流路を構成するのが好ましい。
前記検出器支持部は、前記弾性体を含む緩衝部と、この緩衝部が載置される載置面及び前記取付具の取付部が通過可能な大きさの開口を有するベース部とを含んでおり、
前記取付具の取付部は、前記突出部が前記弾性体を介して前記検出器支持部に支持されたときに、前記開口からベース部の下方に突出するように構成されているのが好ましい。
前記緩衝部は、前記弾性体の上に設けられた上プレートと、前記弾性体の下に設けられた下プレートと、を備え、
前記検出器の係合部は、前記上プレートに固定されており、
前記下プレートは前記ベース部に固定されているのが好ましい。
前記検出器は、前記検出器本体を前記取付具に固定するための装着具を含み、
前記検出器本体の上端には鍔部が形成されており、
前記取付具の取付部が第1ネジ部を有し、
前記装着具は、前記検出器本体の鍔部を下方から支持する支持部と、前記第1ネジ部と係合する第2ネジ部とを有し、前記支持部によって前記鍔部を支持した状態で前記第1ネジ部と第2ネジ部とが係合することにより、前記検出器本体を前記取付具に固定するように構成されているのが好ましい。
前記検出器支持部は、前記ベース部の開口を通じて下方に突出した取付具を当該検出器支持部に固定する固定機構を備えているのが好ましい。前記固定機構は、前記取付具を挟持可能な一対の挟持片と、両挟持片を、当該両挟持片が取付具を挟んだ状態で固定する固定具とを含んでいるのが好ましい。
前記粒子径測定装置は、前記検出器の細孔および流路を介して粒子懸濁液を吸引する吸引部と、
粒子懸濁液中の粒子が前記細孔を通過する際に得られる信号に基づいて粒子径を取得する解析部と、を備えているのが好ましい。
本発明の粒子検出装置によれば、装置の駆動源等からの振動によるノイズを低減させて、微小粒子からの微弱な信号をノイズと区別することにより、微小粒子の粒子径測定の精度を向上させることができる。
本発明の粒子径測定装置の一実施の形態の斜視図である。 図1に示される粒子径測定装置における流体回路図およびブロック図である。 検出器の斜視説明図である。 一部に断面を含む検出器の斜視説明図である。 一部に断面を含む検出器の正面説明図である。 検出器の底面図である。 取付具の平面図である。 取付具の正面図である。 取付具の側面図である。 図9のA−A線断面図である。 図9のB−B線断面図である。 チューブアダプタの平面図である。 チューブアダプタの側面図である。 図13のC−C線断面図である。 緩衝部の斜視図である。 上プレートの平面図である。 連結ピースの斜視図である。 下プレートの平面図である。 発泡弾性体の平面図である。 挟持片を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)はD−D線断面図である。 一部に断面を含む検出器の斜視説明図である。 一部に断面を含む検出器の正面説明図である。 検出器の底面図である。 250Hzの音を発生させた場合のベースライン波形を示す図である。 400Hzの音を発生させた場合のベースライン波形を示す図である。 1000Hzの音を発生させた場合のベースライン波形を示す図である。 固定機構の他の例の説明図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の粒子径測定装置の実施の形態を詳細に説明する。
[粒子径測定装置]
まず粒子径測定装置の全体構成について説明する。
図1は一実施の形態に係る粒子径測定装置1の斜視図である。
粒子径測定装置1は、細胞やトナーなどの粒子を含む粒子懸濁液を細孔(アパチャ)に流し、粒子が細孔を通過するときの電気抵抗の変化に基づいて、粒子の大きさや粒子数を測定する電気抵抗式の粒子分析装置である。図1は粒子懸濁液を収容する収容容器であるビーカー52を載置するための収容容器載置部2の前面の扉3が開放された状態を示している。収容容器載置部2は上下に移動可能であり、粒子懸濁液を収容したビーカー52を載置するときには当該収容容器載置部2を下部位置に移動させ、ビーカー52内に検出器10を配置した後に収容容器載置部2を上部位置に移動させる。
粒子径測定装置1は、図2及び図3に示されるように、主に、粒子懸濁液を通過させるための細孔9が設けられた検出器10と、この検出器10を支持する検出器支持部40と、検出器10の細孔9を介して粒子懸濁液を吸引するシリンジポンプ54と、細孔9を粒子が通過するときの信号の波形を処理する波形信号処理基板58と、CPU及びメモリなどからなる制御部59と、表示部6と、表示部6の表面に設けられたタッチパネル60とを備えている。これらは箱状のケーシング7内に収容されるか、又は装備されている。
以下、各部の構成について、一連の測定の流れに沿って説明する。
図1に示されるように、ビーカー52内に検出器10が配置され、操作者がタッチパネル60から測定開始指示を入力すると、測定が開始される。測定が開始されると、制御部59は、ドライバ回路61に試料の吸引を指示する信号を送信する。ドライバ回路61は受信した指示信号に基づいてステッピングモータ62を駆動する。シリンジポンプ54は、ステッピングモータ62の駆動にしたがって、検出器10および粒子懸濁液吸引チューブ53を介してビーカー52内の粒子懸濁液を吸引する。
粒子径測定装置1は、検出器10の外部であってビーカー52の内部に配置される第1電極(負電極)55、検出器10の内部に配置される第2電極(正電極)56、及び第1電極55と第2電極56との間に定電流を流す定電流回路57を備えている。定電流回路57は、シリンジポンプ54による粒子懸濁液の吸引と同時に、これら第1電極と第2電極とに定電流を印加する。検出器10の細孔9を粒子が通過すると、第1電極55と第2電極56との間の電気抵抗に変化が生じ、この電気抵抗の変化を示す電流が波形信号処理基板58に入力される。
波形信号処理基板58は、アンプ581、アナログ信号処理部582、ADコンバータ583、デジタル信号処理部584を備える。アンプ581は、電気抵抗の変化を示す電流が入力されると、入力された電流を電圧変換してアナログ信号を生成し、アナログ処理部582に出力する。アナログ信号処理部582は、後述のADコンバータ583への出力に適した信号とするために、アンプ581から出力されたアナログ信号の増幅及びフィルタリングを行う。ADコンバータ583は、入力されたアナログ信号から1粒子に対応する波形信号をサンプリングしてデジタル信号に変換し、デジタル信号処理部584に送信する。デジタル信号処理部584は、受信したデジタル信号から1粒子に対応するパルス信号から特徴データを抽出する。特徴データとは、例えばパルスの高さ、パルス幅を含む。デジタル信号処理部584は、複数の粒子の特徴データに基づくヒストグラムのデータを作成してメモリに記憶するとともに、ヒストグラムのデータを制御部59に送信する。また、デジタル信号処理部584は、デジタル信号の受信回数に基づいて粒子数を計数し、粒子数を制御部59に送信する。制御部59は、デジタル信号処理部584から送信された特徴データから、粒子径、体積、粒子懸濁液中の濃度等を分析する。制御部59は、分析結果に基づいて平均粒径やSD等について統計解析を行い、解析結果と粒子数を表示部6に表示させる。
〔検出器〕
つぎに、検出器10について詳細に説明する。図3は、粒子径測定装置1の検出器10の斜視説明図であり、検出器10が後述する検出器支持部40に支持されている状態を示している。図4は、一部に断面を含む検出器10の斜視説明図であり、図5は、一部に断面を含む検出器10の正面説明図であり、図6は、検出器10の底面図である。なお、図3〜6、及び後出する図21〜23においては、検出器10の装置への装着状態を説明するために、検出器10を支持する検出器支持部40とともに、検出器支持部40が配置されるケーシング8も描いている。このケーシング8は、前述した粒子径測定装置1の外側のケーシング7内に配置されている。
検出器10は、取付具20と、取付具20の下端に着脱自在に取り付けられる検出器本体30とで主に構成されている。検出器10は、その取付具20によって検出器支持部40に支持される。
検出器本体30は、図3〜5に示されるように、一端(図示された使用時の状態において下端)が閉じられた筒状の部材からなっており、その下端付近の凹部31にはルビーからなるペレット32が配置されている。このペレット32の中央部には、粒子を含む粒子懸濁液を通過させるための細孔9が設けられている。検出器本体30の内部は第1流路34が形成されており、この第1流路34は、後述する取付具20の第2流路23(図4参照)と連通する。
検出器本体30の上端には鍔部35が形成されている。後述するように、この鍔部35を下方から支持するように装着リング90(図4および図5参照)を検出器本体30に嵌め、装着リング90(図4および図5参照)を取付具20に取り付けることにより、検出器本体30と取付具20とが接続される。検出器本体30は、例えばガラスやABS樹脂などで作製することができる。
検出器本体10の細孔9の孔径は、検出対象とする粒子の大きさに応じて変更する必要があるため、検出対象とする粒子に応じて検出器本体30の交換を行う必要がある。本実施の形態に係る電気抵抗式の粒子径測定装置1では、細孔9の孔径に対して、約2〜60%の粒子径の粒子を検出することができる。そのため、粒子径測定装置1では、検出対象とする粒子の径が0.5〜15μmである場合には、25μmの孔径の細孔を有する検出器本体を用いる。検出対象とする粒子の径が1〜30μmである場合には、50μmの孔径の細孔を有する検出器本体を用いる。検出対象とする粒子の径が2〜60μmである場合には、100μmの孔径の細孔を有する検出器本体を用いる。検出対象とする粒子の径が4〜120μmである場合には、200μmの孔径の細孔を有する検出器本体を用いる。
つぎに取付具20について説明する。図7は取付具20の平面図であり、図8は取付具20の正面図(図7の矢印A方向から見た図)であり、図9は取付具20の側面図(図7の矢印B方向から見た図)であり、図10は図9のA−A線断面図であり、図11は図9のB−B線断面図である。
取付具20は、主として、交換可能な部品である検出器本体30を粒子径測定装置1の検出器支持部40に取り付けるための部品である。取付具20は、図8〜10に示されるように、短筒形状を呈している。取付具20の長手方向上端には突出部(フランジ)21が設けられている。このフランジ21は、取付具20の長手方向中央の胴部19に比べて外径が大きく形成されており、側方に突出した鍔形状を有している。検出器10は、このフランジ21を介して検出器支持部40に支持される。後述するように、検出器支持部40は、発泡弾性体46を含む緩衝部41(図15参照)を含み、緩衝部41は、発泡弾性体46の上に配置された上プレート44を含んでいる。そして、このフランジ21は、図2に示されるように、上プレート44の上に載置され、取付具20の胴部19は、上プレート44に設けられた開口44aに挿入される。
図16を参照しつつ、取付具20の機能について説明する。図16においては、取付具20のフランジ21の平面形状を一点鎖線で示し、取付具20の胴部19の水平断面形状を二点鎖線で示している。図16に示されるように、フランジ21は、胴部19が開口44aに挿入された状態で緩衝部41の上プレート44に載置されたとき、緩衝部41の開口44aからはみ出す大きさを有している。より詳しくは、フランジ21は、取付具20の胴部19が開口44aに挿入されたときに、4隅が開口44aの開口から突出する大きさとなっている。これにより、フランジ21は上プレート44に係止することができ、検出器10は、その自重により、細孔上プレート44から垂れ下がるように支持される。
以下、取付具20の各部の構成について説明する。
取付具20は、上部に設けられたフランジ21と、下部に設けられた取付部22と、内部の第2流路23とを含んでいる。
フランジ21は、図7に示されるように、平面形状がほぼ矩形である。フランジ21の中央の第2流路23を挟んで対向する2隅には、チューブアダプタ60(図3〜5参照)を接続するためのネジ61(図3参照)が挿入される貫通孔からなるネジ穴24aが形成されている。
図7において点線で示したように、中央の第2流路23を挟んで対向する残りの2隅付近であって、フランジ21の側面には、フランジ21を検出器支持部40(図3及び図4参照)に固定するための連結ピース70(図3、図4、及び図17参照)をフランジ21に固定するためのネジ71が挿入されるネジ穴24b(図8参照)が形成されている。ネジ穴24aは垂直方向(取付具20の長手方向)に形成されており、一方、ネジ穴24bは水平方向(取付具20の長手方向に直交する方向)に形成されている。ネジ穴24bが形成された側面には、段部26が形成されている。後述する連結ピース70は、縦片70a(図17参照)が段部26に当接することにより、連結ピース70の貫通孔73(図17参照)とネジ穴24bとが連通するように位置決めされる。
また、図9に示すように、フランジ21には、検出器10の流路を洗浄するための洗浄液を検出器10内に供給する洗浄液チューブ62が接続される洗浄液供給ポート25が形成されている。この洗浄液供給ポート25は、図11に示されるように、第2流路23に連通している。
また、図10に示されるように、フランジ21の上面21aには、O−リング27を配置するための周溝28aが形成されている。
取付具20の下部に設けられた取付部22の外周面には、後述する装着リング90の雌ネジ部91(図5参照)と螺合する雄ネジ部22bが形成されている。また、取付部22の下面22aには、O−リング27を配置するための周溝28bが形成されている。
フランジ21と取付部22との間の胴部19の外周面であって、取付部22寄りの箇所には、図8〜9に示されるように、断面ほぼV字状の溝29が形成されている。溝29は、第2流路23中心として対称となる側面に2箇所形成されている。溝29は、図8に示されるように、水平方向(係合具20の長手方向に直交する方向)に設けられている。2つの溝29は、互いに平行に設けられている。この溝29を利用して、後述するように、検出器本体30の取付具20への装着時及び取付具20からの脱着時における当該取付具20の固定(回転を含む移動の防止)が行われる。
〔装着リング〕
本実施形態では、検出器本体30と、取付具20とが装着リング90により接続されている。
装着リング90は、図4〜5に示されるように、短筒形状を呈する部材であり、その上部内周面には、前述した取付具20の取付部22の外周面に形成された雄ネジ部22bと螺合可能な雌ネジ部91が形成されている。また、装着リング90の内部は、上部開口と下部開口との中間において径が狭められて形成された段部からなる係止部92が形成されている。係止部92には、前述した検出器本体30の鍔部35の下面が係止する。
装着リング90の下部の外側は、先端(下端)に行くに従い小径となるテーパ形状にされている。また、装着リング90の外周面には、取付部22の雄ネジ部22bと雌ネジ部91とを螺合させたり、又は、螺合を解除したりする際に、当該装着リング90をつまみ易くするための溝加工などを施すのが好ましい。
装着リング90の上部開口は、検出器本体30の鍔部35が通過可能な大きさであり、一方、装着リング90の下部開口は、検出器本体30の筒状部分30aは通過可能であるが、鍔部35は通過できない大きさにされている。
検出器本体30の取付具20への取付けは、つぎのようにして行うことができる。
まず、所望の孔径の細孔9を備えた検出器本体30の閉止端(細孔が形成されたペレット32が配置された側の端部)を、装着リング90の上部開口から下部開口に向かって挿入する。
ついで、検出器本体30の上端面(鍔部35の上面)と取付具20の下端面とが接触するように、検出器本体30を取付具20にあてがい、取付部22の雄ネジ部22bに装着リング90の雌ネジ部91を螺合させる。検出器本体30の鍔部35は、取付具20の取付部22と装着リング90の係止部92とによって挟まれた状態で固定される。これにより、検出器本体30が取付具20に取り付けられる。取付具20の取付部22は、後述するベース部の開口から下方に突出するようにされているので、検出器本体30の取付具20への装着及び取付具20からの脱着を容易に行うことができる。
これにより、検出器本体30を簡単に取付具20に接続することができる。なお、本実施形態では、螺合させる際に取付具20が動くのを防ぐ固定機構が設けられているが、その詳細については後述する。
検出器本体30を取付具20から取り外すときは、装着リング90を逆方向に回転させて、取付部22の雄ネジ部22bと当該装着リング90の雌ネジ部91との螺合を解除させる。これにより、装着リング90の係止部42に鍔部35を係止させた状態で、検出器本体30を取付具20から取り外すことができ、検出器本体30が落下して破損する危険も避けられる。
〔チューブアダプタ〕
つぎにチューブアダプタ60について詳細に説明する。図12はチューブアダプタ60の平面図であり、図13はチューブアダプタ60の側面図であり、図14は図13のC−C線断面図である。
チューブアダプタ60は、ほぼ立方体形状を呈する部材である。その下面60aは開放されている。図12に示されるように、対向する隅部には、チューブアダプタ60を取付具20のフランジ21に固定するためのネジ61を挿通させる貫通孔67が形成されている。この貫通孔67に挿通されたネジ61が、フランジ21の上面に形成されたネジ穴24と螺合することにより、チューブアダプタ60がフランジ21に固定される。チューブアダプタ60の上面60bには、検出器10内の第1電極55からのリード線(図示せず)と配線65を接続するためのコネクター68(図3参照)を配置する穴部69が形成されている。
また、チューブアダプタ60の側面(チューブアダプタ60をフランジ21に固定したときの機内側の側面)60cには、粒子懸濁液を吸引するための粒子懸濁液吸引チューブ53が接続される粒子懸濁液吸引ポート80及び洗浄液を吸引するためのチューブ63が接続される洗浄液吸引ポート81が形成されている。
粒子懸濁液吸引ポート80及び洗浄液吸引ポート81は、チューブアダプタ60の内部空間82と連通しており(図14参照)、この内部空間82は、図4〜5に示されるように、検出器10の内部空間、すなわち第1流路34及び第2流路23からなる流路と連通している。
チューブアダプタ60と取付具20のフランジ21、及び、取付具20の取付部22と検出器本体30は、それぞれ前述したO−リング27によって液密に接続されている。
〔検出器支持部〕
つぎに検出器支持部40について詳細に説明する。
検出器支持部40は、検出器10を装置内の所定の位置、具体的には粒子懸濁液を検出器10内に吸引して当該粒子の検出を行う測定時の位置に検出器10を保持する。図3に示されるように、検出器支持部40は、発泡弾性体46を含む緩衝部41(図16参照)と、ベース部42とを備えている。ベース部42は、緩衝部41が載置される載置面43及び取付具20の取付部22が通過可能な大きさの開口42c(図5参照)を有しており、粒子検出部のケーシング8に固定されている。
図15は緩衝部41の斜視図である。緩衝部41は、上プレート44、下プレート45、および上プレート44と下プレート45間に配置された発泡弾性体46とからなっている。発泡弾性体46は、上プレート44及び下プレート45に適宜の接着剤により固着されている。
上プレート44は、図16に示されるように、取付具20の取付部22が通過可能な大きさの開口44aを中央に有するリング状の扁平な部材であり、厚さ1.5mm程度の板材で作製されている。板材の材質としては、特に限定されないが、軽量化の点より、アルミニウムを用いるのが好ましい。上プレート44を軽量なアルミニウムにより作製することにより、発泡弾性体46の発泡質が押しつぶされ、発泡弾性体46による防振効果が低減されにくくなる。上プレート44の開口44aを挟んで対向する位置には、ほぼ径外方向に延びる突出部44bが形成されており、各突出部44bにはネジ孔44cが形成されている。このネジ孔44cは、連結ピース70を用いて取付具20を上プレート44に固定するためのものである。連結ピース70は、図17に示されるように、2枚の小片が接合された形態の断面ほぼL字状の部材であり、取付具20のフランジ21と当接する縦片70aと、上プレート44と当接する横片70bとからなっている。そして、縦片70aには、ネジを挿入させる貫通孔73が形成されており、横片70bにはネジを挿通させる貫通孔74が形成されている。縦片70aの貫通孔73を挿通させたネジ71をフランジ21の側面に形成したネジ穴24b(図8参照)にねじ込み、さらに、横片70bの貫通孔74を挿通させたネジ72を上プレート44に形成したネジ孔44cに挿入することによって、連結ピース70を介して取付具20のフランジ21を上プレート44に固定することができる。
下プレート45は、図18に示されるように、上プレート44と同様、取付具20の取付部22が通過可能な大きさの開口45aを中央に有するリング状の部材であり、厚さ1.5mm程度の板材で作製されている。板材の材質としては、特に限定されないが、軽量化の点より、アルミニウムを用いるのが好ましい。開口45aを挟んで対向する位置には、ほぼ径外方向に延びる突出部45bが形成されており、各突出部45bには、ネジ孔45cが形成されている。このネジ孔45cは、下プレート45をベース部42に固定するためのものである。図5に示されるように、ベース部42には、ベース部42に載置される下プレート45のネジ孔45cに対応する穴部42aが形成されており、ベース部42の下面より穴部42aにネジ47を挿通させ、さらに下プレート45のネジ孔45cにねじ込むことで、下プレート45をベース部42に固定することができる。
発泡弾性体46は、図19に示されるように、中央に開口46aを有するリング状の部材であり、厚さは1〜10mm程度であり、好ましくは3〜7mmである。本実施形態では、発泡弾性体46の厚さは5mmである。発泡弾性体46は、装置内のファンやシリンジポンプ等の駆動源からの振動や、装置外部からの摺動(この振動には、装置周辺の者同士の会話の音波が装置筐体に伝播することで発生する振動も含まれる)が、検出器10に伝達されるのを抑制する部材である。
発泡弾性体46の素材としては、弾性を有する多孔質材料(発泡体)であればよく、例えばエチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)の半独立半連続発泡体や、ポリウレタンフォームを挙げることができる。また、EPDMの半独立半連続発泡体の具体例としては、日東電工株式会社製のエプトシーラー(商品名)を挙げることができ、ポリウレタンフォームの具体例としては、株式会社イノアックコーポレーション製のカームフレックス(商品名)を挙げることができる。なお、検出器に伝播する振動を遮断することができれば、発泡弾性体以外にもばねを用いてもよい。ばねとしては、例えばコイルばねや板ばね等のばねを用いることができる。本発明者らによる検討の結果、上記の半独立半連続発泡体及びポリウレタンフォームを用いることにより、振動に起因するノイズの発生を効果的に抑制することができ、微小粒子からの信号とノイズとを区別できることが確認された。
〔固定機構〕
本実施形態では、検出器支持部40の緩衝部41によって検出器10を支持している。より詳細には、検出器10の取付具20のフランジ21が、緩衝部41を構成する上プレート44に連結ピース70を介して固定されており、また、緩衝部41を構成する下プレート45は検出器支持部40のベース部42に固定されている。そして、上プレート44と下プレート45の間には発泡弾性体46が配置されている。したがって、検出器支持部40は、発泡弾性体46を介して検出器10のフランジ21を支持することになる。より詳しくは、検出器支持部40は、発泡弾性体46によってベース部42から検出器10を浮かせて支持している。検出器10からみれば、検出器10は、フランジ21だけを介して、発泡弾性体46を含む検出器支持部40に支持される。
検出器10がフランジ21だけを介して検出器支持部40に支持されるとは、言い換えれば、検出器10は、フランジ21を介在せずに検出器支持部40と接触することがないことを意味する。検出器10はフランジ21が検出器支持部40の緩衝部41の上に載置されることでベース部42から浮いた状態で支持されるため、検出器10は、後述する固定機構100によって固定されない限り、フランジ21を介さずにベース部42と接触することはない。そのため、粒子径測定装置1のシリンジポンプ54やステッピングモータ64(図2参照)などの駆動源からベース部42に伝播した振動は、必ず緩衝部41の発泡弾性体46を介在して検出器10に伝わることになる。よって、検出器10に伝わる振動はすべて発泡弾性体46によって遮断されることになり、検出器10には、駆動源からの振動は殆ど伝播しない。
前述したように、この発泡弾性体46は、振動の伝達を抑制する能力が高いため、装置内で発生した振動及び装置外部から装置に伝達された振動が、検出器10に伝達されるのを効果的に抑制することができる。その結果、振動に起因するノイズの発生を抑制することができ、微小な粒子の通過により発生する信号とノイズとを容易に区別することができ、これにより、粒子の測定精度を向上させることができる。
一方において、検出器本体30を取付具20に装着したり、又は、取付具20から取り外したりする際には、装着リング90を回転させる必要があるが、取付具20のフランジ21は柔らかい部材である発泡弾性体46だけで支持されているため、力が加わることで取付具20は比較的簡単に移動してしまう。このため、取付具20が動かないように当該取付具20を指で押さえた状態で装着リング90の回転操作を行う必要があり、手間がかかる。また、取付具20を固定することなく、装着リング90を回転させると、発泡弾性体46にせん断力が作用し、当該発泡弾性体46が両プレート44、45から剥がれたり、さらには破損したりする惧れがある。
このため本実施形態では、検出器本体30の装着及び脱着時には、固定機構100を用いて検出器10の取付具20を固定できるようにしている。
固定機構100は、検出器支持部40のベース部42の載置面43の裏面42bに設けられている。図3〜6に示されるように、固定機構100は、主に、取付具20を挟持可能な一対の挟持片101と、両挟持片101を、当該両挟持片101が取付具20を挟んだ状態に固定する固定具であるリング体102とを備えている。固定機構100は、さらに、両挟持片101を互いに離間する方向に押しやるバネ103、両挟持片101が近接したときの位置決めを行う位置決めブロック104(図3参照)、及び、両挟持片101の離間位置を規制するストッパ105を備えている。
図20は挟持片101を示しており、(a)は平面図、(b)は側面図(図20(a)の矢印C方向から見た図)、(c)はD−D線断面図である。
以下の説明においては、一対の挟持片101のうちの一方のみを説明する。実施形態では、図6に示されるように、同じ形態からなる2つの挟持片101が対向するように設けられる。
また、以下の説明においては、貫通孔107が設けられている側(図20において矢印Dで示した側)の端部を基端、係止リング102が嵌る係止溝110が設けられている側(図20において矢印Eで示した側)の端部を先端と呼ぶこととする。また、2つの挟持片101が係止部20を挟んで対向する側(図20において矢印D方向側)の側面を内側面(101c)、内側面の背面側(図20において矢印E方向側)の側面を外側面と呼ぶこととする。
挟持片101は、厚みのある長尺状の部材であり、基端側には、ピン106(図6参照)が挿入される貫通孔107が設けられている。挟持片101は、ピン106によってベース部42の裏面42bに回動可能に取り付けられている。この貫通孔107よりも先端側の内側面101cには穴部108が形成されており、この穴部108内にバネ103の端部が配置される。バネ103の伸張方向への弾性力によって、両挟持片101は、その先端側の端部101bが互いに離間する方向に押しやられるが、挟持片101の移動は、ピン106よりも基端側に配置されたストッパ105により、所定範囲内でしか移動できないように規制される。
挟持片101の内側面101cの略中間には、切り欠き状の挟み部120が形成されている。この挟み部120は、内側面101cから外側面に向かって傾斜した2つの傾斜部121と、2つの傾斜部121との間にt長手方向に沿って形成された凸条122を含んでいる。この凸条122は、図20の(c)に示されるように、内側面に向かうに従って高さが狭められている。挟持片101の端部101bの外側面には、リング体102が係止する係止溝110が形成されている。
位置決めブロック104は、2つの挟持片101の先端101bの略中間においてベース部42の裏面42bに固定されている。この位置決めブロック104は、後述するように、両挟持片101の端部101bをつまんで当該両挟持片101を互いに近接させるときに、両挟持片101により挟持される取付具20の取付け位置を中心として、各挟持片101が実質的に等しい距離だけ取付具20に近接するように位置決めするための部材である。
位置決めブロック104には、固定具であるリング体102が当該位置決めブロック104に回動自在に支持されている。リング体102は、図3に示したように、針金を折り曲げて枠状に形成したものである。リング体102の端部は位置決めブロック104の側面に軸支されており、上下に振り子状に回転するようにされている。
〔固定操作及び固定解除操作〕
つぎに前述した固定機構100による、取付具20の固定操作及び固定解除操作について説明する。 前述した図3〜6は、いずれも固定機構100によって取付具20が固定されている状態を示している。この状態において、検出器本体30の取付具20への取付け、及び取付具20からの取り外しが行われる。固定状態では、一対の挟持片101は、その端部101bが位置決めブロック104に当接するまで互いに近接した位置にある。そして、バネ103の伸張方向の弾性力によって互いに離間しないように、リング体102が両挟持片101の端部101bに嵌められる。
固定状態では、両挟持片101に形成された対向する挟み部120間に取付具20の胴部19が位置する。これにより、挟み部120に設けられた凸条122が、胴部19に形成された溝29に嵌まり、取付具20の上下方向(垂直方向)の移動が規制される。さらに、凸条122の先端側に設けられた傾斜部121および基端側に設けられた傾斜部121が、胴部19の外周面と当接し、取付具20の前後方向(挟持片101の先端から基端に向かう方向)の移動が規制される。よって、取付具20を堅固に固定することができる。
図21〜23は、いずれも固定機構100による取付具20の固定が解除された状態を示しており、図21は図4に対応する、一部に断面を含む検出器の斜視説明図であり、図22は図5に対応する、一部に断面を含む検出器の正面説明図であり、図23は図6に対応する、検出器の底面図である。
固定の解除は、リング体102を端部101bに形成された溝110からはずすだけで簡単に行うことができる。すなわち、リング体102を溝110からはずすと、バネ103の伸張方向の弾性力によって両挟持片101は互いに離間する方向に移動する。そうすると、各挟持片101の凹部120も取付具20の胴部19から離れるため、挟持片101の傾斜部121と胴部19の外周面との当接、及び、凸条122と溝29との係合が解除される。
上述したように、本実施形態においては、駆動源からの振動が検出器10に伝播する経路に発泡弾性体46を介在させることにより、検出器10に伝わる振動を遮断するように構成している。しかしながら、固定機構100によって取付具20を検出器支持部40に固定すると、駆動源からの振動は、発泡弾性体46だけでなく固定機構100を通じて検出器10に伝播することになる。固定機構100を通じて伝播する振動は、発泡弾性体46によって遮断されずに検出器10に伝播するから、この状態で粒子径を測定しようとすると、粒子からの信号とノイズとを区別することは困難になる。
そこで、本実施形態の粒子径測定装置は、粒子径を測定するとき(粒子懸濁液を吸引して細孔に粒子を通過させるとき)には、固定機構100による固定を解除することにより振動によるノイズを効果的に除去するとともに、検出器10を交換するときには、固定機構100により取付具20を固定することにより、検出器10の交換時の発泡弾性体46の破損の危険を回避する。
[振動抑制効果]
前述した実施形態において、発泡弾性体だけで検出器を支持する場合(固定解除状態:実施例)及び固定機構により検出器を固定した場合(固定状態:比較例)のそれぞれについてブランク測定を実施し、測定中に音を発生させてその影響を調査した。ブランク測定とは、粒子を懸濁させていない液体試料(ブランク試料)を、粒子懸濁液を測定するのと同様に測定することである。ブランク測定では、ベースラインの波形信号、すなわち粒子が細孔を通過するときの信号を含まない波形信号のみが得られるので、ブランク測定による粒子カウントは理想的には0となる。ブランク測定による粒子カウントは、ベースラインの乱れ、すなわちノイズの大きさを評価する指標となる。
細孔の孔径が25μmの検出器を用い、オシロスコープを用いてブランク試料から得られる信号波形を調べた。以下のようにして、測定中に音を発生させた。
装置前面の扉部分より150mmの位置にスピーカーを設置し、音発生ソフトウエアを使用して、測定中に周波数が250Hz、400Hz、及び1000Hzの正弦波をスピーカーから発生させた。なお、比較調査であるため音量は適当とし、各周波数において実施例及び比較例を同じ音量で評価した。
結果を図24〜26に示す。図24は周波数が250Hzの場合、図25は400Hzの場合、図26は1000Hzの場合のベースライン波形を示している。各図において、(a)が検出器を固定した比較例を示しており、(b)が検出器を固定していない実施例を示している。
図24(b)、25(b)、および26(b)からも明らかなように、検出器を固定した場合、発生させた音に起因する振動の影響によりベースライン波形が乱れ、表1に示されるように、ブランク測定においてカウント数が上昇した。これに対し、図24(a)、25(a)、および26(a)からも明らかなように、検出器の固定をはずした場合、ベースラインが安定し、表1に示されるように、ブランク測定におけるカウント数の上昇も見られなかった。
以上より、発泡弾性体を用いた振動対策によって、音に対する細孔(25μm)測定への影響が低減していることが確認できた。
Figure 2011069713
[他の変形例]
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく種々の変更が可能である。
例えば、前述した実施形態では、固定機構として挟持片とリング体を備えたものを用いているが、図27に示されるような平行棒ガイド130と平行棒ユニット131を用いることもできる。
平行棒ガイド130は、中央に円形の開口132を有する略矩形の板体であり、当該開口132がベース部42の開口42cと同心になるようにベース部42の裏面に固定される。
平行棒ユニット131は、互いに平行な2本の棒133と、この棒133が固定されたベース134と、ベース134の中央に設けられたつまみ135とで構成されている。つまみ135の一端には軸136が延設されており、この軸136の先端部には雄ネジ部137が形成されている。軸136は、ベース134に形成された貫通孔138に軸方向移動可能に挿通されている。
平行棒ガイド130には、前記棒133が挿通可能な孔139が形成されており、また、当該平行棒ガイド130の前面130aには、軸136先端の雄ネジ部137が螺合可能なネジ穴140が形成されている。
検出器の固定を行う場合には、前記平行棒ガイド130の孔139に平行棒ユニット131の棒133を挿入する。そして、軸136先端の雄ネジ部137がネジ穴140に当たった後、つまみ135を回転させて、前記雄ネジ部137をネジ穴140にねじ込む。これにより、平行棒ユニット131を平行棒ガイド130に固定することができる。
平行棒ユニット131の棒133は、平行棒ガイド130の開口132を横断するように孔139の位置が設定されている。そして、開口132を横断する棒133の部分は、当該開口132内に配置されている取付具の細径部分の外周に形成されている溝に嵌まる。これにより、検出器の上下及び左右の移動が規制され、当該検出器の固定が完了する。
検出器の固定を解除する場合には、つまみ135を逆方向に回転させて、雄ネジ部137をネジ穴140から引き抜き、ついで平行棒ユニット131を手前にひいて、棒133を孔139から引き抜く。これにより、検出器の固定を解除することができる。
また、本実施形態では、検出器本体30と取付具20とを別体とした例を示したが、これに限定されるものではなく、検出器本体30と取付具20とを一体に形成してもよい。
また、本実施形態では、リング状に形成された一片の発泡弾性体46を介して検出器を支持するように構成した例を示したが、これに限定されるものではなく、発泡弾性体46を複数片に分割するとともに、複数の発泡弾性体46によって検出器を支持するように構成してもよい。
また、本実施形態では、粒子径測定装置1内に設けられた制御部59によって粒子径を取得するように構成したが、これに限定されるものではなく、例えば、デジタル信号処理部584によって取得された特徴データを外部のコンピュータに送信し、外部のコンピュータにおいて特徴データを分析することにより粒子径を取得するように構成してもよい。
1 粒子径測定装置
2 収容容器載置部
3 扉
6 表示部
7 ケーシング
8 ケーシング
9 細孔
10 検出器
20 取付具
21 突出部
22 取付部
22b 雄ネジ部
23 第2流路
25 洗浄液供給ポート
26 段部
27 O−リング
28 周溝
29 溝
30 検出器本体
31 凹部
32 ペレット
34 第1流路
35 鍔部
40 検出器支持部
41 緩衝部
42 ベース部
44 上プレート
45 下プレート
46 発泡弾性体
52 ビーカー(収容容器)
53 粒子懸濁液吸引チューブ
54 シリンジポンプ
55 第1電極
56 第2電極
60 チューブアダプタ
62 洗浄液供給チューブ
63 洗浄液吸引チューブ
70 連結ピース
80 粒子懸濁液吸引ポート
81 洗浄液吸引ポート
90 装着リング
91 雌ネジ部
92 係止部
100 固定機構
101 挟持片
102 リング体
103 バネ
104 位置決めブロック
105 ストッパ
110 溝
120 凹部
121 面取り面
122 凸条
130 平行棒ガイド
131 平行棒ユニット

Claims (11)

  1. 検出器に設けられた細孔を粒子懸濁液中の粒子が通過する際に得られる信号から粒子を分析する粒子径測定装置であって、
    細孔を下部に、細孔と連通する流路を内部に、突出部を上部にそれぞれ備えた検出器と、
    弾性体を備えており、この弾性体を介して前記検出器の突出部を支持する検出器支持部と、
    を備えたことを特徴とする粒子径測定装置。
  2. 前記突出部が鍔状に設けられている請求項1に記載の粒子径測定装置。
  3. 前記弾性体が、発泡弾性体である、請求項1又は2に記載の粒子径測定装置。
  4. 前記検出器は、前記突出部のみを介して前記検出器支持部に支持されている請求項1〜3のいずれかに記載の粒子径測定装置。
  5. 前記検出器は、取付具と、この取付具に着脱自在に取り付けられる検出器本体とを含んでおり、
    この検出器本体は、前記細孔及び第1流路を備えており、
    前記取付具は、上部に設けられた前記突出部と、下部に設けられた取付部と、内部の第2流路とを含んでおり、
    前記取付部において前記検出器本体が前記取付具に取り付けられることにより、前記第1流路と前記第2流路とが連通して前記流路を構成する請求項1〜4のいずれかに記載の粒子径測定装置。
  6. 前記検出器支持部は、前記弾性体を含む緩衝部と、この緩衝部が載置される載置面及び前記取付具の取付部が通過可能な大きさの開口を有するベース部とを含んでおり、
    前記取付具の取付部は、前記突出部が前記弾性体を介して前記検出器支持部に支持されたときに、前記開口からベース部の下方に突出するように構成されている請求項5に記載の粒子径測定装置。
  7. 前記緩衝部は、前記弾性体の上に設けられた上プレートと、前記弾性体の下に設けられた下プレートと、を備え、
    前記検出器の係合部は、前記上プレートに固定されており、
    前記下プレートは前記ベース部に固定されている請求項6に記載の粒子径測定装置。
  8. 前記検出器は、前記検出器本体を前記取付具に固定するための装着具を含み、
    前記検出器本体の上端には鍔部が形成されており、
    前記取付具の取付部が第1ネジ部を有し、
    前記装着具は、前記検出器本体の鍔部を下方から支持する支持部と、前記第1ネジ部と係合する第2ネジ部とを有し、前記支持部によって前記鍔部を支持した状態で前記第1ネジ部と第2ネジ部とが係合することにより、前記検出器本体を前記取付具に固定する請求項5〜7のいずれかに記載の粒子径測定装置。
  9. 前記検出器支持部は、前記ベース部の開口を通じて下方に突出した取付具を当該検出器支持部に固定する固定機構を備えている請求項5〜8のいずれかに記載の粒子径測定装置。
  10. 前記固定機構は、前記取付具を挟持可能な一対の挟持片と、両挟持片を、当該両挟持片が取付具を挟んだ状態で固定する固定具とを含んでいる請求項9に記載の粒子径測定装置。
  11. 前記粒子径測定装置は、前記検出器の細孔および流路を介して粒子懸濁液を吸引する吸引部と、
    粒子懸濁液中の粒子が前記細孔を通過する際に得られる信号に基づいて粒子径を取得する解析部と、を備えた請求項1〜10のいずれかに記載の粒子径測定装置。
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