JP2011069618A - 分析用デバイス - Google Patents

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【課題】ベース基板とカバー基板とを貼り合わせて分析用デバイスを形成する場合であっても、分析精度の低下を解消できる分析用デバイスを提供することを目的とする。
【解決手段】カバー基板(4)のベース基板(3)との貼り合わせ面に、ベース基板(3)の前記マイクロ流路の縁に沿った凸部(120)と、少なくとも一端が凸部(120)に接続されマイクロ流路と交差する方向に延びる流出遮断凸部(121a)とを設け、ベース基板(3)とカバー基板(4)の貼り合わせ面に形成された隙間を伝って流出する流れを流出遮断凸部(121a)によって遮断する。
【選択図】図1

Description

本発明は、生物などから採取した液体の分析に使用する分析用デバイスに関する。
従来、生物などから採取した液体を分析する方法として、液体流路を形成した分析用デバイスを用いて分析する方法が知られている。分析用デバイスは、回転装置を使って流体の制御をすることが可能であり、遠心力を利用して、試料液の希釈、溶液の計量、固体成分の分離、分離された流体の移送分配、溶液と試薬の混合等を行うことができるため、種々の生物化学的な分析を行うことが可能である。
遠心力を利用して溶液を移送する特許文献1に記載の分析用デバイスは、図22に示すように注入口91からピペットなどの挿入器具によって試料液を収容キャビティ92へ注入し、分析用デバイス90の回転によって、試料液を分離キャビティ93へ移送し遠心分離した後、連結流路94を介して溶液成分を計量流路95に採取し、分析用デバイス90の次の回転で計量流路95内の溶液成分を測定スポット96へ移送することができる。このとき、分離キャビティ93に残留した全血が後追いで連結流路94,計量流路95に流入しないように、分離キャビティ93の最外周には全血排出用にサイホン形状を有する連結流路97が設けられている。この連結流路97のサイホン効果を利用して分離キャビティ93内の不要な試料液が溢流キャビティ98へ排出されるように構成されている。
特開2007−078676号公報 特開2009−115670号公報
図23に示すように片面に凹部が形成されたベース基板3に、前記凹部を閉塞するようにカバー基板4を貼り合わせることによって、前記収容キャビティ92、分離キャビティ93、連結流路94、計量流路95、測定スポット96、連結流路97、溢流キャビティ98を、分析用デバイス90の内部に形成しようとした場合には、ベース基板3とカバー基板4とのコーナ部に隙間gが発生することがあって、この隙間gを伝って溢流キャビティ98から連結流路97へ流出したり、測定スポット96から計量流路95へ流出することがあって、分析精度の低下の原因となる。
本発明は、ベース基板とカバー基板とを貼り合わせて分析用デバイスを形成する場合であっても、分析精度の低下を解消できる分析用デバイスを提供することを目的とする。
本発明の請求項1記載の分析用デバイスは、凹部が形成されたベース基板に前記凹部の開口部分を閉塞するようカバー基板を貼り合わせてマイクロ流路が内部に形成された分析用デバイスにおいて、前記カバー基板の前記ベース基板との貼り合わせ面に、前記ベース基板の前記マイクロ流路の縁に沿った凸部と、少なくとも一端が前記凸部に接続され前記マイクロ流路と交差する方向に延びる流出遮断凸部とを設けたことを特徴とする。
本発明の請求項2記載の分析用デバイスは、請求項1において、前記流出遮断凸部が形成された前記マイクロ流路は、混合キャビティへ試料液(血漿)を移送する第1連結流路に隣接して形成され前記混合キャビティへ希釈液を移送する第2連結流路であって、第1連結流路に保持された試料液(血漿)が第2連結流路へ毛細管力で移動することを前記流出遮断凸部によって遮断、もしくは第2連結流路に保持された希釈液が第1連結流路へ毛細管力で移動することを前記流出遮断凸部によって遮断することを特徴とする。
本発明の請求項3記載の分析用デバイスは、請求項1において、前記流出遮断凸部が形成された前記マイクロ流路は、計量流路から測定対象液(希釈血漿)を受け入れる測定チャンバーであって、測定チャンバーに保持された測定対象液(希釈血漿)が前記計量流路へ毛細管力で移動することを前記流出遮断凸部によって遮断することを特徴とする。
本発明の請求項4記載の分析用デバイスは、凹部と前記凹部の開口部の縁に沿って凸部が形成されたベース基板に前記凹部の開口部分を閉塞するようカバー基板を配置し、前記凸部を溶融させて前記ベース基板と前記カバー基板を貼り合わせてマイクロ流路が内部に形成された分析用デバイスであって、前記カバー基板の前記ベース基板との貼り合わせ面に、前記ベース基板の前記マイクロ流路の縁に沿った凸部を形成して前記ベース基板とで試料液(血漿)を毛細管力で移送する第1連結流路と、希釈液を毛細管力で移送する第2連結流路と、混合キャビティなどが形成され、第1連結流路の出口端と、第2連結流路の出口端とを隣接させて混合キャビティに接続し、第1連結流路に保持している試料液(血漿)を遠心力で前記混合キャビティへ移送し、第2連結流路に保持している希釈液を遠心力で前記混合キャビティへ移送して混合するよう構成するとともに、第2連結流路には、第2連結流路の出口端よりも第2連結流路の上手側の位置の前記凸部に端部が接続され第2連結流路と交差する方向に延びる流出遮断凸部が形成されていることを特徴とする。
本発明の請求項5記載の分析用デバイスは、凹部と前記凹部の開口部の縁に沿って凸部が形成されたベース基板に前記凹部の開口部分を閉塞するようカバー基板を配置し、前記凸部を溶融させて前記ベース基板と前記カバー基板を貼り合わせてマイクロ流路が内部に形成された分析用デバイスであって、前記マイクロ流路として、定量の測定対象液(希釈血漿)を保持する計量流路と、計量流路から測定対象液(希釈血漿)を受け入れる測定チャンバーなどが形成され、計量流路に保持している測定対象液(希釈血漿)を遠心力で前記測定チャンバーへ移送して試薬と反応させるよう構成するとともに、前記測定チャンバーには、少なくとも一端が前記凸部に接続され前記測定チャンバーの側壁と交差する方向に延びる流出遮断凸部を形成し、前記ベース基板と前記カバー基板との貼り合わせ面の隙間によって前記計量流路の出口へ毛細管力で移動することを前記流出遮断凸部によって遮断することを特徴とする。
この構成によると、マイクロ流路と交差する方向に延びる流出遮断凸部を設けたため、ベース基板のマイクロ流路の縁に沿ってカバー基板のベース基板との貼り合わせ面に発生している隙を伝って毛細管力で流出しようとする液の流れを、流出遮断凸部によって遮断することができ、正確な計量や反応液の流出を制御できるため、分析精度が向上する。
本発明の実施の形態1のベース基板をカバー基板との貼り合わせ面から見た斜視図とカバー基板をベース基板との貼り合わせ面から見た斜視図 同実施の形態のベース基板とカバー基板との貼り合わせ過程の断面図 比較例1のベース基板をカバー基板との貼り合わせ面から見た斜視図とカバー基板をベース基板との貼り合わせ面から見た斜視図 図3のX−XX断面から見た比較例1におけるベース基板とカバー基板との貼り合わせ過程の断面図 比較例2のベース基板をカバー基板との貼り合わせ面から見た斜視図とカバー基板をベース基板との貼り合わせ面から見た斜視図 図5の希釈液の第2連結流路41に沿った比較例2におけるベース基板とカバー基板との貼り合わせ過程の断面図 本発明の実施の形態2のベース基板をカバー基板との貼り合わせ面から見た斜視図とカバー基板をベース基板との貼り合わせ面から見た斜視図 比較例3のベース基板をカバー基板との貼り合わせ面から見た斜視図とカバー基板をベース基板との貼り合わせ面から見た斜視図 比較例3と実施の形態2におけるベース基板とカバー基板との貼り合わせ後の断面図 本発明の実施の形態3のカバー基板をベース基板との貼り合わせ面から見た斜視図 本発明の実施の形態4のカバー基板をベース基板との貼り合わせ面から見た斜視図 同実施の形態の分析装置のドアを開いた状態の斜視図 同実施の形態の分析装置の断面図 同実施の形態の分析装置の構成図 同実施の形態の分析用デバイスに点着しターンテーブルにセットして回転させる前の状態図 同実施の形態の分析用デバイスの毛細管キャビティ内に試料液を保持し、希釈液溶液のアルミシールが破られた状態でターンテーブルにセットされた状態図と分離された状態図 同実施の形態の分離キャビティから計量流路に流れて定量保持した状態図と計量流路から混合キャビティに流れ込む状態図 同実施の形態において分析用デバイスを揺動させる状態図とターンテーブルを時計方向に回転駆動して測定チャンバーおよび保持キャビティに流れ込んだ状態図 同実施の形態において分析用デバイスを揺動させる状態図とターンテーブルを時計方向に回転駆動させて操作キャビティの試薬と反応した希釈血漿が分離キャビティに流れ込み、さらに高速回転を維持することで、操作キャビティ内で生成された凝集物を遠心分離する状態図 同実施の形態においてターンテーブルを停止させ希釈血漿が計量流路に流れて定量が保持された状態図と計量流路に保持されていた希釈血漿が測定チャンバーに流れ込んだ状態図 同実施の形態において測定チャンバーの希釈血漿と試薬との反応が開始される状態図と試薬と希釈血漿の攪拌の状態図 特許文献1の説明図 分析用デバイスの断面図 実施の形態1と実施の形態3の別の実施例のベース基板の斜視図 カバー基板3の側に流出遮断凸部121aaを設け、ベース基板4に凸部120を設けた場合の説明図 カバー基板3の側に凸部120を設け、ベース基板4に流出遮断凸部121aaを設けた場合の説明図 カバー基板3の側に流出遮断凸部121aaと凸部120を設けた場合の説明図
以下、本発明の各実施の形態と各比較例を図1〜図21と図24に基づいて説明する。
図12〜図14は分析用デバイス1とこれを使用する分析装置100を示し、図15〜図21は分析用デバイス1の内部の具体的な流路を示している。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1を示す図1と図2の説明に先立って、分析用デバイス1の構造を図12〜図21に基づいて説明する。
分析用デバイス1は、微細な凹凸形状を表面に有するマイクロチャネル構造が片面に形成されたベース基板3と、ベース基板3の表面を覆うカバー基板4とを貼り合わせたものに、試料液飛散防止用の保護キャップ2が取り付けられている。
図15は、カバー基板4との貼り合わせ面から見たベース基板3を示しており、この図15から分かるように、分析用デバイス1の内部には、取り込んだ血液を血漿成分と血球成分に分離する経路と、前記血漿成分から定量の血漿を取り出す経路と、希釈液容器5から流れ出した希釈液から定量の希釈液を取り出す経路と、前記定量の血漿と前記定量の希釈液とを混合する経路と、希釈された後の血漿を複数の測定チャンバーに分割する経路などが形成されている。図15の25a〜25mはベース基板3に形成された空気孔である。
具体的には、次のように構成されている。
保護キャップ2を開いて露出した注入口13に試料液の血液を点着して保護キャップ2を閉じることによって、希釈液容器5が分析用デバイス1の内部で移動して開封リブ11aによってシール部材9が破られて、希釈液が希釈液容器5から流出する。
この分析用デバイス1を、図12に示す分析装置100のターンテーブル101にセットした後にドア103を閉じると、セットされた分析用デバイス1は、図13に示すようにドア103の側に設けられたクランパ104によって、ターンテーブル101の回転軸心上の位置が付勢手段としてのバネ105aの付勢力でターンテーブル101の側に押さえられて、分析用デバイス1は回転駆動手段106のブラシレスモータ71aによって回転駆動されるターンテーブル101と一体に回転する。107はターンテーブル101の回転中の軸心を示している。
ターンテーブル101は、傾斜した回転軸心107に取り付けられて水平線Hに対して角度θ°だけ傾斜しており、分析用デバイス1の回転停止位置に応じて、分析用デバイス1内の溶液にかかる重力の方向を制御できる。
分析装置100の電気制御系は図14に示すように構成されている。
この分析装置100は、ターンテーブル101を回転させるための回転駆動手段106と、分析用デバイス1内の溶液を光学的に測定するための光学測定手段108と、ターンテーブル101の回転速度や回転方向および光学測定手段の測定タイミングなどを制御する制御手段109と、光学測定手段108によって得られた信号を処理し測定結果を演算するための演算部110と、演算部110で得られた結果を表示するための表示部111とで構成されている。
回転駆動手段106は、ターンテーブル101を介して分析用デバイス1を回転軸心107の回りに任意の方向に所定の回転速度で回転させるだけではなく、所定の停止位置で回転軸心107を中心に所定の振幅範囲、周期で左右に往復運動をさせて分析用デバイス1を揺動させることができるように構成されている。
光学測定手段108には、分析用デバイス1の測定部に特定の波長光を照射するための光源112と、光源112から照射された光のうち、分析用デバイス1を通過した透過光の光量を検出するフォトディテクタ113とを備えている。
分析用デバイス1をターンテーブル101によって回転駆動すると、注入口13から内部に取り込んだ試料液が、注入口13よりも内周にある回転軸心107を中心に分析用デバイス1を回転させて発生する遠心力と、分析用デバイス1内に設けられた毛細管流路の毛細管力を用いて、分析用デバイス1の内部で移送していくよう構成されており、この分析用デバイス1のマイクロチャネル構造を分析工程とともに詳しく説明する。
保護キャップ2を開いて注入口13に試料液を直接に分析用デバイス1に付けることによって、図16(a)に示すように注入口13の付近に付着した血液が誘導部17の毛細管力によって分析用デバイス1の内部に取り込まれる。
ドア103を閉じた後に図16(b)に示すようにターンテーブル101を時計方向(C2方向)に回転駆動すると、保持されている試料液が毛細管キャビティ19と受容キャビティ23aを介して分離キャビティ23b,23cに流入し、分離キャビティ23b,23cで血漿成分と血球成分とに遠心分離される。希釈液容器5から流出した希釈液は、排出流路26を介して保持キャビティ27に流入する。
次に、ターンテーブル101の回転を停止させると、血漿成分は分離キャビティ23bの壁面に形成された毛細管キャビティ33に吸い上げられ、連結流路30を介して第1連結流路38に流れて定量が保持される。毛細管キャビティ33は、分離キャビティ23bの最外周の位置から内周側に向かって形成されている。換言すると、毛細管キャビティ33の最外周の位置は、血漿成分18aと血球成分18bとの分離界面18cよりも外周方向に伸長して形成されている。
第1連結流路38の出口端には、充填確認エリア38aが内周方向に伸長するように形成されており、次工程に移る前に、100rpm前後で分析用デバイス1を低速回転させて、充填確認エリア38aに血漿成分18aを保持させて、第1連結流路38の出口端にまで血漿成分18aが到達しているかどうかを光学的に検出している。
希釈液8は、図17(a)に示すように、保持キャビティ27と混合キャビティ39を連結しているサイホン形状を有する第2連結流路41内に呼び水される。第2連結流路41の出口に形成された流入防止溝32は、第2連結流路41から第1連結流路38へ希釈液8が流入するのを防止するために形成されており、ベース基板3およびカバー基板4の両方に0.2mm〜0.5mm程度の深さで形成されている。
ターンテーブル101を時計方向(C2方向)に回転駆動すると、図17(b)に示すように、第1連結流路38に保持されていた血漿成分18aは大気開放キャビティ31の位置で破断して定量だけ混合キャビティ39に流れ込む。保持キャビティ27内の希釈液8も第2連結流路41を介して混合キャビティ39に流れ込む。
次に、ターンテーブル101の回転を停止し、±1mm程度の揺動を分析用デバイス1に与えるようにターンテーブル101を40〜80Hzの周波数で制御して、混合キャビティ39内に移送された希釈液8と血漿成分からなる測定対象の希釈血漿40を攪拌する。
その後に、分析用デバイス1を図18(a)に示す位置にして、±1mm程度の揺動を分析用デバイス1に与えるようにターンテーブル101を80〜200Hzの周波数で制御して、混合キャビティ39に保持される希釈血漿40を希釈血漿40の液面よりも内周側に形成された毛細管流路37の入口まで移送する。
毛細管流路37の入口まで移送された希釈血漿40は、毛細管力によって毛細管流路37内に吸い出され、毛細管流路37、計量流路47a,47b,47c、溢流流路47dに順次移送される。
ターンテーブル101を時計方向(C2方向)に回転駆動すると、図18(b)に示すように、計量流路47a,47b,47cに保持されていた希釈血漿40は、大気と連通する大気開放キャビティ50との連結部である屈曲部48a,48b,48c,48dの位置で破断して、定量だけ測定チャンバー52b,52cおよび保持キャビティ53に流れ込む。
また、このとき溢流流路47dに保持されていた希釈血漿40は、逆流防止通路55を介して溢流キャビティ54に流れ込む。また、このとき毛細管流路37内の希釈血漿40は、溢流キャビティ29b,溢流流路28bを介して溢流キャビティ29cに流れ込む。計量流路47aの一部の側壁は屈曲部48aの近傍に大気開放キャビティ50と連通するよう凹部49が形成されている。測定チャンバー52a〜50cの形状は、遠心力の働く方向に伸長した形状で、分析用デバイス1の回転中心から最外周に向かって分析用デバイス1の周方向の幅が細く形成されている。複数の測定チャンバー52a〜52cの外周側の底部は、分析用デバイス1の同一半径上に配置されている。
さらに、各測定チャンバー52a〜52cの周方向に位置する側壁の一側壁には、前記測定チャンバーの外周位置から内周方向に伸長するように毛細管エリア56a〜56cが形成されている。
測定チャンバー52a〜52cの光路長は、それぞれの検査対象の成分と試薬を反応させた後の混合溶液から得られる吸光度の範囲によって調整されている。
また、毛細管エリア56a,56b,56c内には、それぞれの検査対象の成分と反応させるための試薬58a1,58a2,58b1,58b2,58b3,58c1,58c2が、毛細管エリア56a,56b,56c内に形成された試薬担持部57a1,57a2,57b1,57b2,57b3,57c1,57c2に担持されている。
試薬担持部57b1,57b2,57b3のカバー基板4との隙は、毛細管エリア56bのカバー基板4との隙より薄くなるよう毛細管エリア56bより突出して形成している。
毛細管エリア56a,56cにおいても同様に構成されている。
次に、ターンテーブル101の回転を停止し、分析用デバイス1を図19(a)に示す位置にして、±1mm程度の揺動を分析用デバイス1に与えるようにターンテーブル101を60〜120Hzの周波数で制御して、保持キャビティ53に保持される希釈血漿40を希釈血漿40の液面に浸かるよう保持キャビティ53の側壁に形成された連結部59を介して毛細管力の作用により操作キャビティ61に移送する。
さらにターンテーブル101を120〜200Hzの周波数で制御して、操作キャビティ61に担持された試薬67a,67bと希釈血漿40を攪拌し、希釈血漿40内に含まれる特定の成分と試薬を反応させる。
また、測定チャンバー52b,52cに移送された希釈血漿40は、毛細管力によって図19(a)に示すように毛細管エリア56b,56cに吸い上げられ、この時点で試薬58b1,58b2,58b3,58c1,58c2の溶解が開始され、希釈血漿40内 次に、ターンテーブル101を時計方向(C2方向)に回転駆動すると、図19(b)に示すように、操作キャビティ61の試薬と反応した希釈血漿が連結通路64を通過して分離キャビティ66に流れ込み、さらに高速回転を維持することで、操作キャビティ61内で生成された凝集物を遠心分離する。ここでは、操作キャビティ61で希釈血漿を試薬と反応させることで、後工程の反応を阻害する特定の成分を凝集処理し、次工程で遠心分離することで前記凝集物を排除している。
また、毛細管エリア56b,56cに保持されていた試薬と希釈血漿の混合溶液は、遠心力によって測定チャンバー52b,52cの外周側に移送することで、試薬と希釈血漿の攪拌が行われる。
次に、ターンテーブル101の回転を停止させると、希釈血漿40は分離キャビティ66の壁面に形成された毛細管キャビティ69に吸い上げられ、毛細管キャビティ69と連通する連結流路70を介して図20(a)に示すように計量流路80に流れて定量が保持される。
また、分離キャビティ66内の凝集物を含む希釈血漿40は、分離キャビティ66と溢流キャビティ81aを連結しているサイホン形状を有する連結流路68内に呼び水される。
また、測定チャンバー52b,52cに移送された試薬と希釈血漿の混合溶液は、毛細管力によって再び毛細管エリア56b,56cに吸い上げられる。
ターンテーブル101を時計方向(C2方向)に回転駆動すると、図20(b)に示すように、計量流路80に保持されていた希釈血漿40は、大気と連通する大気開放キャビティ83との連結部である屈曲部84の位置で破断して、定量だけ測定チャンバー52aに流れ込む。
また、分離キャビティ66および連結通路70、毛細管キャビティ69内の希釈血漿40はサイホン形状の連結流路68を介して溢流キャビティ81aに流れ込む。
また、毛細管エリア56b,56cに保持されていた試薬と希釈血漿の混合溶液は、遠心力によって測定チャンバー52b,52cの外周側に移送することで、試薬と希釈血漿の攪拌が行われる。
次に、ターンテーブル101の回転を停止させると、測定チャンバー52aに移送された希釈血漿40は、毛細管力によって図21(a)に示すように毛細管エリア56aに吸い上げられ、この時点で試薬58a1,58a2の溶解が開始され、希釈血漿40内に含まれる特定の成分と試薬の反応が開始される。
また、測定チャンバー52b,52cに移送された試薬と希釈血漿の混合溶液は、毛細管力によって再び毛細管エリア56b,56cに吸い上げられる。
ターンテーブル101を時計方向(C2方向)に回転駆動すると、図21(b)に示すように、毛細管エリア56a,56b,56cに保持されていた試薬と希釈血漿の混合溶液は、遠心力によって測定チャンバー52a,52b,52cの外周側に移送することで、試薬と希釈血漿の攪拌が行われる。
分析用デバイス1を反時計方向(C1方向)または時計方向(C2方向)に回転駆動して、各測定チャンバー52a,52b,52cが光源112とフォトディテクタ113の間を通過するタイミングに、演算部110がフォトディテクタ113の検出値を読み取って、特定成分の濃度を算出する。
図1と図2は本発明の実施の形態1を示す。図3と図4は比較例1を示す。図5と図6は比較例2を示す。
図3(a)は比較例1の分析用デバイス1のベース基板3における流入防止溝32の付近をカバー基板4との貼り合わせ面から見た斜視図、図3(b)はカバー基板4をベース基板3との貼り合わせ面から見た斜視図である。A−AAはベース基板3とカバー基板4の相互間の回転位置を示している。比較例1では、図4(a)と図4(b)に示すようにベース基板3とカバー基板4とが、図3(a)に示すようにハッチングJ1で図示されて個所で貼り合わせられている。
なお、ベース基板3の図3(a)にハッチングで示した広い面とカバー基板4との平面同士を超音波接合しようとした場合には、発熱量が不足して接合強度が得られないため、ベース基板3の凹部の縁に対応してカバー基板4の側に、図5(a)と図5(b)に示す比較例2のように凸部120を形成し、凸部120を溶融させて図6(a)と図6(b)に示すようにベース基板3とカバー基板4とを超音波接合することによって、比較例1の場合のように発熱量が不足することが無く、十分な接合強度が得られる。図6(a)はベース基板3とカバー基板4の貼り合わせ前の図5(a)(b)のC−CCの断面図、図6(b)はベース基板3とカバー基板4の貼り合わせ後の図5(a)(b)のC−CCの断面図である。
理想的には図4(c)に示すように混合キャビティ39へ希釈液を移送する第2連結流路41が形成されることであるが、凸部120の高さのばらつきによって図4(d)に示すように流入防止溝32から第2連結流路41にわたってコーナ部に隙間gが発生することがある。
隙間gが発生した場合には、充填確認エリア38aの血漿が、流入防止溝32から第2連結流路41にわたって発生した隙間gを伝って第2連結流路41に流れ込み、流入防止溝32から減少した分は第1連結流路38を介して吸い上げられるため、混合キャビティ39に供給される血漿成分の定量化の精度が低下し、最終的に分析精度が悪化する問題がある。また、第2連結流路41の希釈液が隙間gを伝って第1連結流路38に流れ込みが発生した場合には、血漿定量エリアに希釈液が浸入してくるため、規定量の血漿が得られず、最終的に分析精度が悪化する問題がある。
そこで本発明の実施の形態1を示す図1と図2では、比較例2のようにベース基板3の前記マイクロ流路の縁に沿った凸部120をカバー基板4に形成するとともに、流入防止溝32から隙間gを伝って第2連結流路41に流れ込もうとする血漿成分の流れを遮断する流出遮断凸部121aが更に設けられている。図2(a)はベース基板3とカバー基板4の貼り合わせ前の図1(a)(b)のC−CCの断面図、図2(b)はベース基板3とカバー基板4の貼り合わせ後の図1(a)(b)のC−CCの断面図である。
この実施の形態1における流出遮断凸部121aは、カバー基板4の側で図1(a)に示したベース基板3の流入防止溝32の位置に対応して図1(b)に示すように断面三角形のものが形成されている。流出遮断凸部121aの形状は、断面三角形以外にも、先端が曲面の形状や、それ以外にも溶融できる突起として形成されていれば、特に限定されない。
このように構成したため、ベース基板3とカバー基板4とを接合した状態では流出遮断凸部121aが図1(a)に仮想線で示すように、第2連結流路41の流入防止溝32の途中で、第2連結流路41の出口端と充填確認エリア38aとの接続位置よりも第2連結流路41の上手側の位置の前記凸部120に端部が接続され第2連結流路41と交差する方向に延びるように形成される。
したがって、隙間gを伝って流入防止溝32から第2連結流路41に血漿成分が流出しようとしたり、隙間gを伝って第2連結流路41の希釈液が第1連結流路38に流出しようとしても、隙間gは流出遮断凸部121aによって分断されているため、前記流出の発生を回避することができ、混合キャビティ39に供給される血漿成分、希釈液の定量化の精度が向上し、最終的に分析精度の低下を防止できる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2を示す図7と図9(b)の説明に先立って、図8と図9(a)に示す比較例3を説明する。
隙間gを伝う流出は、混合キャビティ39の直前位置だけでなく測定チャンバー52a〜52cなどの周辺でも発生する。
図8(a)は比較例3の分析用デバイス1のベース基板3における測定チャンバー52bの付近をカバー基板4との貼り合わせ面から見た斜視図、図8(b)はカバー基板4をベース基板3との貼り合わせ面から見た斜視図である。A−AAはベース基板3とカバー基板4の相互間の回転位置を示している。比較例3のカバー基板4には、ベース基板3の前記マイクロ流路の縁に沿った断面三角形の凸部120を図8(b)に示すように形成し、図9(a)に示すようにベース基板3とカバー基板4とが超音波接合されている。この図9(a)は貼り合わせ後の図8(a)(b)のB−BB断面である。図8(a)ではカバー基板4との貼り合わせ個所がハッチングJ1で図示されている。
計量流路47bに保持されていた希釈血漿40は、遠心力によって測定チャンバー52bに移送されるが、測定チャンバー52bの側壁に生じた隙間gを伝って図9(a)に示すように計量流路47bに希釈血漿40が流出し、測定チャンバー52bの希釈血漿40が不足して分析精度が低下する。
これに対して本発明の実施の形態2を示す図7(a)と図7(b)は次のように構成されている。
比較例3のようにベース基板3の前記マイクロ流路の縁に沿った凸部120をカバー基板4に形成するとともに、流入防止溝32から隙間gを伝って計量流路47bに流れ込もうとする希釈血漿40の流れを遮断する流出遮断凸部121bが更に設けられている。
この実施の形態2における流出遮断凸部121bは、図7(a)に示したベース基板3の測定チャンバー52bの側壁122の位置に対応して図7(b)に示すようにカバー基板4の側に断面三角形のものが形成されている。
このように構成したため、ベース基板3とカバー基板4とを接合した状態では流出遮断凸部121bが、図7(a)に仮想線で示すように測定チャンバー52bと計量流路47bとの間の側壁122の途中の位置の前記凸部120に端部が接続されマイクロ流路の前記側壁122と交差する方向に延びるように形成される。
したがって、隙間gを伝って測定チャンバー52bから計量流路47bに血漿成分が流出しようとしても、隙間gは流出遮断凸部121bによって分断されているため、計量流路47bに届くことが無く、測定チャンバー52bの希釈血漿40の定量化の精度が向上し、最終的に分析精度の低下を防止できる。
(実施の形態3)
図10は本発明の実施の形態3を示す。
実施の形態1を示す図1(a)と図1(b)では、流出遮断凸部121aの両端がカバー基板4の前記マイクロ流路の縁に沿った凸部120に接続されていたが、図10に示すように一端が凸部120に接続されているだけでも同様の効果を期待できる。
なお、実施の形態1と実施の形態3では第1連結流路38の出口端と第2連結流路41の出口端との間に、充填確認エリア38aが形成された場合を説明したが、図24に示すようにベース基板3に充填確認エリア38aが形成されていない場合も同様である。
(実施の形態4)
図11は本発明の実施の形態3を示す。
実施の形態2を示す図7(a)と図7(b)では、流出遮断凸部121bの両端がカバー基板4の前記マイクロ流路の縁に沿った凸部120に接続されていたが、図11に示すように一端が凸部120に接続されているだけでも同様の効果を期待できる。
(実施の形態5)
実施の形態1ではカバー基板4に凸部120と流出遮断凸部121aを設けたが、この実施の形態5では、ベース基板3に凸部120と流出遮断凸部121aを設けたり、ベース基板3とカバー基板4の内の一方の基板に凸部120を設け、他方の基板に流出遮断凸部を設けて構成することもできる。
このように、前記一方の基板に凸部120を設け、他方の基板に流出遮断凸部を設けて構成する場合には、ベース基板3とカバー基板4とを貼り合わせるために重ね合わせた状態において、流出遮断凸部の端部が凸部120を横切るように構成することが好ましい。
図25(a)(b)(c)はベース基板3の側に流出遮断凸部121aaを設け、カバー基板4に凸部120を設けた場合を示している。図25(a)はベース基板3とカバー基板4とを貼り合わせる前の断面図、図25(b)は貼り合わせ後の断面図、図25(c)は図25(a)のD−DD断面図であって、ベース基板3とカバー基板4とを貼り合わせた場合に、流出遮断凸部121aaの端部が凸部120を横切ることが図25(c)から分かる。
図26(a)(b)(c)はベース基板3の側に凸部120を設け、カバー基板4に流出遮断凸部121aaを設けた場合を示している。図26(a)はベース基板3とカバー基板4とを貼り合わせる前の断面図、図26(b)は貼り合わせ後の断面図、図26(c)は図26(a)のD−DD断面図であって、ベース基板3とカバー基板4とを貼り合わせた場合に、流出遮断凸部121aaの端部が凸部120を横切ることが図26(c)から分かる。
図27(a)(b)(c)はベース基板3の側に流出遮断凸部121aaと凸部120を設けた場合を示している。図27(a)はベース基板3とカバー基板4とを貼り合わせる前の断面図、図27(b)は貼り合わせ後の断面図、図27(c)は図27(a)のD−DD断面図である。この場合は、第2連結流路41の出口を確保して希釈液を移送するために、ベース基板3の流入防止溝32を廃止するとともに、カバー基板4の側に流入防止溝32に相当する位置に、深さが突起121aaの高さよりも深い流入防止溝32aを形成することが好ましい。
この実施の形態5では実施の形態1について説明したが、実施の形態2などのその他の実施の形態の場合も同様である。
本発明は、生物などから採取した液体の成分分析に使用する分析精度の向上に寄与できる。
1 分析用ディスク
2 保護キャップ
3 ベース基板
4 カバー基板
5 希釈液容器
8 希釈液
9 シール部材
11a 開封リブ
13 注入口
17 誘導部
19 毛細管キャビティ
23a 受容キャビティ
23b,23c 分離キャビティ
25a〜25m 空気孔
26 排出流路
27 保持キャビティ
28b 溢流流路
29b 溢流キャビティ
29c 溢流キャビティ
30 連結流路
31 大気開放キャビティ
33 毛細管キャビティ
37 毛細管流路
38 第1連結流路
39 混合キャビティ
40 希釈血漿
41 第2連結流路
47a,47b,47c 計量流路
47d 溢流流路
48a,48b,48c,48d 屈曲部
49 凹部
50 大気開放キャビティ
52a,52b,52c 測定チャンバー
53 保持キャビティ
54 溢流キャビティ
55 逆流防止通路
56a〜56c 毛細管エリア
57a1,57a2 試薬担持部
57b1,57b2,57b3 試薬担持部
57c1,57c2 試薬担持部
58b1,58b2,58b3,58c1,58c2 試薬
58a1,58a2 試薬
59 連結部
61 操作キャビティ
64 連結通路
66 分離キャビティ
67a,67b 試薬
68 連結流路
69 毛細管キャビティ
70 連結流路
71a ブラシレスモータ
80 計量流路
81a 溢流キャビティ
83 大気開放キャビティ
84 屈曲部
100 分析装置
101 ターンテーブル
103 ドア
104 クランパ
105a バネ
106 回転駆動手段
107 回転軸心
108 光学測定手段
109 制御手段
110 演算部
111 表示部
112 光源
113 フォトディテクタ
120 凸部
121a 流出遮断凸部
g 隙間

Claims (5)

  1. 凹部が形成されたベース基板に前記凹部の開口部分を閉塞するようカバー基板を貼り合わせてマイクロ流路が内部に形成された分析用デバイスにおいて、
    前記カバー基板の前記ベース基板との貼り合わせ面に、
    前記ベース基板の前記マイクロ流路の縁に沿った凸部と、
    少なくとも一端が前記凸部に接続され前記マイクロ流路と交差する方向に延びる流出遮断凸部と
    を設けた
    分析用デバイス。
  2. 前記流出遮断凸部が形成された前記マイクロ流路は、
    混合キャビティへ試料液を移送する第1連結流路に隣接して形成され前記混合キャビティへ希釈液を移送する第2連結流路であって、第1連結流路に保持された試料液が第2連結流路へ毛細管力で移動することを前記流出遮断凸部によって遮断、もしくは第2連結流路に保持された希釈液が第1連結流路へ毛細管力で移動することを前記流出遮断凸部によって遮断する
    請求項1記載の分析用デバイス。
  3. 前記流出遮断凸部が形成された前記マイクロ流路は、
    計量流路から測定対象液を受け入れる測定チャンバーであって、測定チャンバーに保持された測定対象液が前記計量流路へ毛細管力で移動することを前記流出遮断凸部によって遮断する
    請求項1記載の分析用デバイス。
  4. 凹部と前記凹部の開口部の縁に沿って凸部が形成されたベース基板に前記凹部の開口部分を閉塞するようカバー基板を配置し、前記凸部を溶融させて前記ベース基板と前記カバー基板を貼り合わせてマイクロ流路が内部に形成された分析用デバイスであって、
    前記マイクロ流路として、試料液を毛細管力で移送する第1連結流路と、希釈液を毛細管力で移送する第2連結流路と、混合キャビティなどが形成され、第1連結流路の出口端と、第2連結流路の出口端とを隣接させて混合キャビティに接続し、
    第1連結流路に保持している試料液を遠心力で前記混合キャビティへ移送し、第2連結流路に保持している希釈液を遠心力で前記混合キャビティへ移送して混合するよう構成するとともに、第2連結流路には、第2連結流路の出口端よりも第2連結流路の上手側の位置の前記凸部に端部が接続され第2連結流路と交差する方向に延びる流出遮断凸部が形成されている
    分析用デバイス。
  5. 凹部と前記凹部の開口部の縁に沿って凸部が形成されたベース基板に前記凹部の開口部分を閉塞するようカバー基板を配置し、前記凸部を溶融させて前記ベース基板と前記カバー基板を貼り合わせてマイクロ流路が内部に形成された分析用デバイスであって、
    前記マイクロ流路として、定量の測定対象液を保持する計量流路と、計量流路から測定対象液を受け入れる測定チャンバーなどが形成され、
    計量流路に保持している測定対象液を遠心力で前記測定チャンバーへ移送して試薬と反応させるよう構成するとともに、
    前記測定チャンバーには、少なくとも一端が前記凸部に接続され前記測定チャンバーの側壁と交差する方向に延びる流出遮断凸部を形成し、前記ベース基板と前記カバー基板との貼り合わせ面の隙間によって前記計量流路の出口へ毛細管力で移動することを前記流出遮断凸部によって遮断する
    分析用デバイス。
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