JP2011063517A - ゲル組成物 - Google Patents

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Azusa Tsukamoto
梓 塚本
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Abstract

【課題】 皮膚上に柔らかな皮膜を形成し、しかもべたつかない使用感を有するゲル組成物を提供する。
【解決手段】 (A)アクリロイルジメチルタウリン塩とアクリル酸ヒドロキシエチルとの共重合体と、(B)カルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマー、及び(C)ポリビニルアルコールを含有するゲル組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、(A)アクリロイルジメチルタウリン塩とアクリル酸ヒドロキシエチルとの共重合体と、(B)カルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマー、及び(C)ポリビニルアルコールを含有するゲル組成物に関する。
アクリロイルジメチルタウリン塩とアクリル酸ヒドロキシエチルとの共重合体と、(B)アクリル酸・メタクリル酸長鎖アルキル共重合体を含有する洗い流さないタイプの乳化型毛髪化粧料(特許文献1参照)が知られている。また、ポリビニルアルコールは皮膜形成型水溶性高分子としてピールオフパックなどに使用されている(特許文献2参照)。
特開2008−24610号公報 特開2002−226354号公報
しかしながら、特許文献1に記載された毛髪化粧料を皮膚に適用すると、使用時にべたつくという欠点があった。またポリビニルアルコールも、油分や保湿成分と併用すると皮膚上に形成される皮膜が完全に乾かないため、べたつくといった問題点があった。
本発明においては、皮膚上に柔らかな皮膜を形成し、しかもべたつかない使用感を有するゲル組成物を得ることを課題とした。
本願発明は、(A)アクリロイルジメチルタウリン塩とアクリル酸ヒドロキシエチルとの共重合体と、(B)カルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマー、及び(C)ポリビニルアルコールを含有するゲル組成物を提供する。
本発明のゲル組成物は、皮膚上に柔らかな皮膜を形成し、しかもべたつかない優れた使用感を発揮する。
本発明のゲル組成物は、(A)アクリロイルジメチルタウリン塩とアクリル酸ヒドロキシエチルとの共重合体と、(B)カルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマー、及び(C)ポリビニルアルコールを必須成分として含有する。
本発明で用いる成分(A)アクリロイルジメチルタウリン塩とアクリル酸ヒドロキシエチルとの共重合体としては、下記式(1)で示されるものが挙げられる。
Figure 2011063517
(式(1)中、X+はアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオン、又は有機アンモニウムイオンを示し、nは3〜90を、mは10〜97を示す。)
式(1)中、X+のアルカリ金属イオンとしては、例えばナトリウムイオン、カリウムイオン、リチウムイオン等が;アルカリ土類金属イオンとしては、例えばカルシウムイオン、マグネシウムイオン等が;有機アンモニウムイオンとしては、例えばモノエタノールアンモニウムイオン、ジエタノールアンモニウムイオン、トリエタノールアンモニウムイオン等が挙げられる。これらのうち、アルカリ金属イオンが好ましく、特にナトリウムイオンが好ましい。
成分(A)の市販品としては、SEPINOV(TM)EMT10、SIMULGEL(TM)NS、SIMULGEL(TM)FL、SIMULGEL(TM)EG(以上セピック社)等を用いることができ、特にSIMULGEL(TM)NSが好ましい。SIMULGEL(TM)NSは、アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリン塩共重合体と、スクワランを含むものであり、該共重合体の含有量は、35〜40質量%である。
成分(A)の含有量は、本発明のゲル組成物全量に対して、塗布時の伸ばしやすさの点で、0.1〜2質量%であるのが好ましく、0.2〜1.5質量%であるのがより好ましい。
本発明で用いる成分(B)はカルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマーである。ここで、カルボキシビニルポリマーは、アクリル酸を主鎖として、架橋剤としてアリルショ糖やペンタエリスリトール等を含むカルボキシル基をもったポリアクリル酸系高分子であって、中和することにより粘度が上昇する。市販されているものとしては、カーボポール940、カーボポール941、カーボポール980、カーボポール981(以上、Noveon INC.社製)、シンタレンK、シンタレンL(以上、3Vシグマ社製)等が挙げられ、これらを1種単独又は2種以上を組み合わせて用いることができる。また、本発明で用いられるアルキル変性カルボキシビニルポリマーは、中和することにより粘度が上昇するポリアクリル酸系高分子であり、市販されているものとしては、カーボポール1342、ペミュレンTR−1、ペミュレンTR−2(以上、Noveon INC.社製)等が挙げられ、これらを1種単独で、若しくは2種以上を組み合わせて用いることができる。
成分(B)の重合体は、全組成中に0.01〜2質量%、更に0.05〜1質量%含有するのが、ゲルの安定性が良好になるので好ましい。
本発明で用いる成分(C)のポリビニルアルコールとしては、化粧品用の皮膜形成剤として市販されているものを用いることができるが、重合度300〜3000、ケン化度が75〜95%のものが好ましく使用できる。ゲル組成物への配合量としては、0.005〜1質量%、好ましくは0.01〜0.5質量%が適当である。0.005質量%未満の配合では、成分(A)と成分(B)を併用したことによる使用感のべたつきを改善する効果が認められない場合がある。1質量%以上配合すると逆にべたつきが増大する場合がある。
本発明のゲル組成物には、通常ゲル組成物に配合される任意の有効成分、基材成分を、本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。
以下に本発明を実施例を用いて説明するが、本発明の技術的範囲はこれによってなんら限定されるものではない。
表1に示した処方にて、ゲル組成物を定法により調製し、評価を行った。
Figure 2011063517
使用感評価
表1に示した実施例及び比較例を、実際に使用して評価を行った。評価は、官能評価専門者3名がそれぞれに評価を行い、評価結果を協議して行った。結果を表2にまとめる。
[評価項目]
仕上がりのしっとり感(○、△、×)
仕上がりのべたつき(○、△、×)
仕上がりの皮膜感(○、△、×)
Figure 2011063517
表2に示したとおり、本発明の実施例は、適度な皮膜感があり、仕上がりのしっとり感が良好で、べたつきの無い使用感であった。これに対し、比較例においては全ての評価項目を満足させる使用感のものは得られなかった。
[実施例2]
(1)アルキル変性カルボキシビニルポリマー
(ペミュレンTR−2)(1質量%水溶液) 30.0(質量%)
(2)アクリロイルジメチルタウリン塩・アクリル酸ヒドロキシエチル共重合体混合液
(SIMULGEL(TM)NS) 2.0
(3)ポリビニルアルコール(1質量%水溶液) 3.0
(4)水酸化カリウム(10質量%水溶液) 1.5
(5)グリセリン 15.0
(6)精製水 43.5
(7)エタノール 5.0
実施例2を調製し使用したところ、適度な皮膜感があり、仕上がりのしっとり感が良好で、べたつきの無い使用感であった。

Claims (1)

  1. (A)アクリロイルジメチルタウリン塩とアクリル酸ヒドロキシエチルとの共重合体と、(B)カルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマー、及び(C)ポリビニルアルコールを含有するゲル組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014162790A (ja) * 2013-02-28 2014-09-08 Nippon Menaade Keshohin Kk 水中油型粉末化粧料

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JP2005325088A (ja) * 2004-05-17 2005-11-24 Shiseido Co Ltd 皮膚外用剤
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