JP2011063116A - パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】出荷段階においてモータの回転角センサのキャリブレーションを完了し得るパワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】このパワーステアリング装置は、パワーシリンダ内の各圧力室に選択的に油圧を供給するポンプ11と、該ポンプ11を駆動するモータ13と、該モータ13を駆動制御するECU14と、がモータ・ポンプユニット10として一体的に構成されている。さらに、モータ13の筐体であるモータハウジング部21と、ECU14の筐体であるECUハウジング部31とは、共通のハウジング20をもって一体化されることで、モータ制御装置MCとして一体的に構成され、かつ、ハウジング20内部において相互に電気的に接続された状態となっている。これにより、車載することなくモータ制御装置MC単体で、出荷前においてレゾルバ26のキャリブレーションを行うことができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば自動車の操舵装置に適用され、モータの駆動力を利用して操舵力をアシストするパワーステアリング装置の改良に関する。
自動車に適用される従来のパワーステアリング装置としては、例えば以下の特許文献1に記載されたものが知られている。
概略を説明すれば、このパワーステアリング装置は、車両組立工場においてモータとこれを駆動制御するECUをパワーステアリング装置として車載した後に、モータの回転角センサに係る補正値をECUに設けられるメモリ回路部に記憶させることで、前記回転角センサについて電気的なキャリブレーションを行うこととしている。
特開2007−30784号公報
しかしながら、前記従来のパワーステアリング装置にあっては、前記回転角センサのキャリブレーションにつき、車両組立工場でしか行うことができないため、当該車両組立工場における作業が煩雑化してしまうという問題があった。
本発明は、かかる技術的課題に鑑みて案出されたものであって、出荷段階においてモータの回転角センサのキャリブレーションを完了し得るパワーステアリング装置を提供するものである。
本願請求項1に記載の発明は、モータハウジング部内に収容される駆動軸と、該駆動軸に設けられる回転子と、該回転子の外周側に配置されて通電することによって磁界を発生させるコイルと、前記回転子の回転角を検出する回転角センサとを有するブラシレスモータと、前記モータ回転軸の軸方向一端側に設けられたモータ側接続部と、前記モータハウジング部と一体成形可能又は当該モータハウジング部と結合可能に設けられたECUハウジング部内に収容され、前記回転角センサの検出信号を補正する補正値を記憶するメモリ回路部と、前記ECUハウジング部内に収容され、前記ブラシレスモータを駆動制御する制御回路部とを有するECUと、前記コイルと前記ECUとを接続する第1配線と、前記回転角センサと前記ECUとを接続する第2配線と、前記モータハウジング部と接続可能に設けられた従動装置ハウジング部内に収容され、前記駆動軸の回転トルクが伝達される従動軸を有し、前記ブラシレスモータの回転トルク又はこれを利用して得た力を前記転舵輪に操舵アシスト力として伝達する従動装置と、前記従動軸の軸方向一端側に設けられ、前記モータ側接続部と接続可能に設けられた従動装置側接続部と、を備え、前記第1配線により前記コイルと前記ECUとが接続されると共に前記第2配線により前記回転角センサと前記ECUとが接続された状態で、前記コイルに所定の電流が通電することによって前記回転子が所定角度に位置した状態において検出される前記回転角センサの検出信号に基づいて前記メモリ回路部の補正値が決定され、前記メモリ回路部の補正値に基づき補正された前記回転角センサの検出信号により前記制御回路部が前記ブラシレスモータを駆動制御するように構成したことを特徴としている。
本願請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のパワーステアリング装置において、前記従動装置が前記ブラシレスモータと接続されていない状態で前記第1配線によって前記コイルと前記ECUを接続可能に設けると共に、前記従動装置が前記ブラシレスモータと接続されていない状態で前記第2配線によって前記回転角センサと前記ECUを接続可能に設け、前記従動装置が前記ブラシレスモータと接続されていない状態で前記補正値を決定するように構成したことを特徴としている。
本願請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のパワーステアリング装置において、前記ECUハウジング部に、前記制御回路部を収容する回路収容部と、該回路収容部に臨むように設けられ、前記制御回路部を前記回路収容部に挿入可能な開口部と、を設け、前記従動装置ハウジング部と前記モータハウジング部とが接続されていない状態において前記開口部を前記カバー部材によって閉塞するように構成したことを特徴としている。
本願請求項4に記載の発明は、前記ECUハウジング部が前記モータハウジング部と前記従動装置ハウジング部の間に配置されると共に、前記駆動軸又は前記従動軸が前記ECUハウジング部における前記回路収容部を貫通するように配置され、前記駆動軸と前記従動軸とが接続されることによって前記ブラシレスモータ側から前記従動装置側へ回転トルクが伝達される請求項2に記載のパワーステアリング装置において、前記モータハウジング部又は前記ECUハウジング部に、前記モータハウジング部と前記回路収容部とを隔成する隔壁を設け、前記回転角センサを前記モータハウジング部内に配置したことを特徴としている。
本願請求項5に記載の発明は、請求項3に記載のパワーステアリング装置において、前記駆動軸を、前記モータハウジング部内に配設した軸受によって回転自在に支持するように構成すると共に、前記従動軸の径方向において、前記モータハウジング部に対し前記従動装置ハウジング部の位置決めを行うように構成したことを特徴としている。
本願請求項1に記載の発明によれば、ブラシレスモータとECUとが一体的に構成され、かつ、相互に電気的に接続された構成となっているため、出荷前に回転角センサのキャリブレーションを行い、当該回転角センサの検出信号の補正値についてECUのメモリ回路部に記憶させることが可能となる。これにより、車両工場において前記キャリブレーションを行う必要がなくなるため、当該車両工場での組立に係る作業負担を軽減することができ、車両の生産性の向上に供される。
本願請求項2に記載の発明によれば、ブラシレスモータに従動装置を接続する前に前記キャリブレーションを行うようにしたことから、コイルへの通電により回転子に発生した回転トルクが従動装置におけるフリクション等によって消費されてしまうことがないため、より適切な補正値を得ることができる。
本願請求項3に記載の発明によれば、モータハウジング部に従動装置ハウジング部が未接続の状態で前記キャリブレーションを行う場合でも、カバー部材により回路収容部への埃や油等の異物の侵入を抑制することができる。これにより、前記異物の侵入による制御回路部における短絡等の不具合の抑制に供される。
本願請求項4に記載の発明によれば、回転角センサについての埃や油等の異物の侵入の抑制に係る管理(コンタミ管理)のレベルは制御回路部よりも低いブラシレスモータと同等の管理レベルで足りることから、モータハウジング部と回路収容部とを隔壁によって隔成することで、前記回転角センサのコンタミ管理をモータハウジング部内においてブラシレスモータと同等のレベルで行うことが可能となり、回転角センサのコンタミ管理レベルを不必要に高く設定する必要がなくなる。
本願請求項5に記載の発明によれば、モータハウジング部を基準として従動軸を収容する従動装置ハウジング部と駆動軸との位置決めがなされることから、駆動軸と従動軸の位置決め精度を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係るパワーステアリング装置の構成を示す概略図である。 図1に示すモータ・ポンプユニットの具体的な構成を表す縦断面図である。 図2に示すモータ制御装置単体の断面図である。 図3に示すモータ制御装置についてカバー部材を外した状態で当該モータ制御装置を下方から見た矢視図である。 図3に示すECUの構成を示すブロック図である。 本発明に係るパワーステアリング装置のモータ制御装置に係るレゾルバのキャリブレーションを行う際のシステム構成を示す概略図ある。 本発明に係るパワーステアリング装置のモータ制御装置に係るレゾルバキャリブレーションの流れを示すフローチャートである。 図7に示すECUの制御内容を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るパワーステアリング装置の構成を示す概略図である。 図9に示すモータ・ギヤユニットの具体的な構成を表す縦断面図である。 同実施形態の変形例に係るパワーステアリング装置の構成を示す概略図である。
以下、本発明に係るパワーステアリング装置の各実施形態を図面に基づいて詳述する。なお、以下に示す各実施形態では、このパワーステアリング装置を、例えば自動車の操舵系に適用したものを示している。
すなわち、このパワーステアリング装置1は、油圧により後記のラック軸6の推進力を補助することで操舵力をアシストする油圧パワーステアリング装置であって、図1に示すように、一端側がステアリングホイールSWと一体回転可能に連係され、該ステアリングホイールSWを介して運転者から入力された操舵トルクに基づいて回転する入力軸2と、一端側が後記のラック・ピニオン機構4を介して転舵輪WR,WLに連係されると共に、他端側が入力軸2の他端側に図外のトーションバーを介して相対回転可能に連結され、入力軸2から入力された操舵トルクに基づく前記トーションバーの捩れ変形の反力によって回転することで操舵トルクの出力に供される出力軸3と、該出力軸3と転舵輪WR,WLとの間に介装され、その内部に隔成された後記の一対の圧力室P1,P2に作用する油圧によって出力軸3による操舵トルクの出力をアシストするパワーシリンダ5と、該パワーシリンダ5の一対の圧力室P1,P2に油圧を給排するモータ・ポンプユニット10と、から主として構成されている。
前記ラック・ピニオン機構4は、出力軸3の一端部の外周に形成されたピニオン歯3aと当該出力軸3の一端部にほぼ直交するように配置されるラック軸6の軸方向所定範囲に形成されるラック歯6aとが噛合してなるもので、出力軸3の回転方向に応じてラック軸6が軸線方向へ移動するようになっている。そして、前記ラック軸6の両端部にはタイロッド7,7が連結されると共に、該タイロッド7,7はナックル8,8を介して転舵輪WR,WLに連係されており、ラック軸6が軸線方向へ移動することによりタイロッド7,7を介してナックル8,8が引っ張られ、これによって、転舵輪WR,WLの向きが変更されるようになっている。
前記パワーシリンダ5は、ほぼ円筒状に形成されたシリンダチューブ5aにピストンロッドとしてのラック軸6が軸方向に沿って貫装され、該ラック軸6の外周面に嵌着されたピストン5bによってシリンダチューブ5a内に一対の圧力室である第1圧力室P1及び第2圧力室P2が隔成されている。そして、第1圧力室P1に第1配管9aが接続されると共に、第2圧力室P2には第2配管9bが接続され、当該両配管9a,9bが後記のポンプ11に接続されることによってパワーシリンダ5とポンプ11とが接続するようになっており、前記各圧力室P1,P2内にポンプ11からの油圧が供給されることによって、当該油圧に基づいてラック軸6に対する推進力が発生し、これによって、操舵トルクがアシストされるようになっている。
前記モータ・ポンプユニット10は、図1、図2に示すように、パワーシリンダ5の前記各圧力室P1,P2へと選択的に油圧を供給する可逆式の双方向ポンプであって本発明の従動装置を構成するポンプ11と、該ポンプ11を介して循環する作動油を貯留するリザーバタンク12と、前記ポンプ11を駆動する本発明のブラシレスモータであるモータ13と、該モータ13を駆動制御するECU14とが一体に構成されたものであり、ポンプ11を挟んで軸方向一方側にリザーバタンク12が配置されると共に、他方側にモータ13が配置され、該モータ13の側部にECU14が配置されている。換言すれば、このモータ・ポンプユニット10は、モータ13とECU14とにより一体に構成された図3に示すモータ制御装置MCとポンプ11とがユニット化されたものである。
前記ポンプ11は、いわゆる内接歯車ポンプであって、図2に示すように、ほぼ中心部にZ軸方向へ沿って軸挿通孔15aが貫通形成され、軸方向一端面15bが後記のECUカバー32の外側面32aと当接して突き合わせ状態に配置される本発明の従動装置ハウジングであるポンプボディ15と、該ポンプボディ15の軸方向の他端側に後記のカムリング17を挟んで対向配置されるポンプカバー16と、ポンプボディ15の軸方向他端面15cに当接配置され、該ポンプボディ15とポンプカバー16とにより挟持状態に保持固定される円環状のカムリング17と、該カムリング17の内周側に収容配置され、回転に伴い作動油の吸入・吐出を行うポンプ要素18と、ポンプボディ15の軸挿通孔15aにおいて回転自在に挿通配置されると共に、後記のモータ駆動軸23に所定の軸継手39(本実施形態では、いわゆるオルダム継手を適用した例を示す。)を介しトルク伝達可能となるように接続され、該モータ13から伝達される回転トルクに基づきポンプ要素18を回転駆動する本発明の従動軸であるポンプ駆動軸19と、から主として構成されていて、ポンプ要素18がモータ13によって回転駆動されることにより、ポンプカバー16においてZ軸方向へ沿って貫通形成された吸入口16aを介してリザーバタンク12から作動油を吸入すると共に、この吸入した作動油を加圧して前記各配管9a,9bを通じてパワーシリンダ5の前記各圧力室P1,P2へ吐出するようになっている。
前記ポンプボディ15は、その軸挿通孔15aのモータ13側の端部に拡径状の大径部15dが形成され、この大径部15dの内側端部には円環状をなす周知のシール部材S4が収容保持されていて、該シール部材S4によって大径部15d内周面とポンプ駆動軸19の一端側19a外周面との間がシールされ、これによって、ポンプ11内部の作動油のモータ13側への漏出が抑制されている。また、この大径部15dには、軸継手39の一端部(Z軸負方向端部)側が収容されるようになっており、当該大径部15dにおいてこの大径部15dの開口端の近傍まで延出するポンプ駆動軸19aの一端部である後記の従動装置側接続部19cが軸継手39に接続されるようになっている。
前記ポンプ要素18は、ポンプ駆動軸19外周に回り止めをもって相対回転不能に固定され、その外周に多数の外歯を有するインナーロータ18aと、該インナーロータ18aの外周側においてカムリング17の内周面に当該カムリング17に対して相対回転可能に嵌着され、その内周に前記各外歯に噛合する多数の内歯を有するアウターロータ18bとにより構成され、インナーロータ18aの外歯がアウターロータ18bの内歯と周方向の一部で噛み合うことで、外歯と内歯の間に大きさ及び形状の異なる複数のポンプ室が周方向に隔成されている。
前記ポンプ駆動軸19は、ポンプボディ15の軸挿通孔15aに収容された2つの第1、第2プレーン軸受PB1,PB2によって軸方向のほぼ中間部と他端側19bが回転自在に支持されている。そして、前記大径部15dの開口端の近傍まで延出するポンプ駆動軸19の一端部には、軸中心を通る偏平状に形成されて、かつ、軸継手39の一端側受容部39aと接続可能に構成された従動装置側接続部19cが設けられ、該従動装置側接続部19cが軸継手39の一端側受容部39aに嵌挿されることで、両者19c,39aが接続されるようになっている。
前記リザーバタンク12は、ほぼL字形状に形成され、一端側に形成されてZ軸正方向に開口する第1円筒部12aがポンプカバー16とカムリング17の全体を覆うようにしてポンプボディ15の軸方向他端部の外周面に嵌着固定されている一方、他端側に形成される第2円筒部12bは、X軸正方向に開口する開口部を有し、該開口部は、ほぼ平板状のタンクカバー12cが取付固定されることで閉塞されるように構成されている。なお、このタンクカバー12cのほぼ中央部には、作動油の注入に供する円筒開口部12dが突出形成されていて、該筒状開口部12dは、着脱可能に設けられたキャップ12eが被嵌されることによって閉塞されるようになっている。
前記モータ13は、3相交流式の表面磁石型同期モータであって、図2、図3に示すように、ECU14と共通の筐体を構成するハウジング20の内部における後記の筒状部28内周に収容保持される第1玉軸受BB1により軸方向一端側が回転自在に支持された本発明の駆動軸であるモータ駆動軸23と、該モータ駆動軸23の外周に圧入され、かつ、キー等によって回り止めが施されたほぼ円筒状をなす本発明の回転子であるロータ24と、該ロータ24の外周側に所定の径方向隙間を介して非接触状態に配置されたほぼ円筒状のステータ25とによって構成されるモータ本体MBと、モータ駆動軸23の一端側外周に配設された本発明の回転角センサであるレゾルバ26と、を備えている。
そして、このモータ13は、図1に示すように、入力軸2外周に配設されて当該入力軸2に入力された操舵トルクを検出するトルクセンサTSの検出結果や車両の走行速度を検出する車速信号等に基づきECU14によって駆動制御される。すなわち、運転者が操舵操作を行うと、その操舵方向に応じてモータ13の回転方向が切り換えられて、パワーシリンダ5において運転者から入力された操舵トルクに応じた操舵アシスト力を発生させるべくポンプ11を回転駆動するようになっている。
前記ハウジング20の内部には、モータ13を収容するモータハウジング部21と、ECU14を収容するECUハウジング部31と、が設けられ、これらがアルミダイキャストによって一体に成形されている。このように、モータハウジング部21とECUハウジング部31とを型成形により一体に形成することで、構造の簡略化が図れ、両者21,31を接続する手間を省略することができる。この結果、組立作業性や生産性の向上に供される。
前記モータハウジング部21は、特に図3に示すように、Z軸方向に沿って、かつ、当該Z軸負方向へ向かって段差縮径状に形成されていて、Z軸正方向側に開口形成された大径状のモータ本体収容部27と、Z軸負方向側に縮径状に開口し、かつ、ECUハウジング部31を貫通するように延設された筒状部28と、該筒状部28とモータ本体収容部27の間に設けられた段差壁部29と、を有し、前記筒状部28と段差壁部29とをもって、当該モータハウジング部21とECUハウジング部31との間を隔成する本発明の隔壁Wが構成されている。
ここで、前記モータ本体MBは、その軸方向一方側(図3中のZ軸負方向側)のみがモータハウジング部21のモータ本体収容部27内に収容されて他方側がZ軸正方向側へ突出するように構成されていて、この突出した軸方向他方側については、モータ本体収容部27の端部開口を閉塞するモータカバー22内に収容されるようになっている。つまり、前記モータ本体MBは、ハウジング20のモータハウジング部21とモータカバー22とに跨って収容された構造となっている。
前記モータカバー22は、薄板をほぼ有蓋円筒状に折曲形成してなり、その開口端縁に形成されたフランジ部22aを介してモータ本体収容部27の開口端面に、複数の第1取付ボルトB1によって取付固定されている。また、かかるモータカバー22の天蓋部22bには、そのほぼ中央位置に第2軸受収容部22cが穿設され、該第2軸受収容部22cに、モータ駆動軸23の他端部を支持する第2玉軸受BB2が収容保持されている。
前記モータ駆動軸23は、前述のような構成から、その一端側に設けられた中径部23aが、筒状部28内周における軸方向のほぼ中間位置に設けられた第1軸受収容部28aに収容保持される第1玉軸受BB1によって支持されていると共に、その他端部に設けられた小径部28bが、モータカバー22内部に収容された第2玉軸受BB2により支持されている。また、このモータ駆動軸23の一端側は、筒状部28の軸方向のほぼ全域にわたって収容されるような長さ、つまり筒状部28のZ軸負方向の端部近傍まで延出するような長さに設定されていて、筒状部28と共にECUハウジング部31を貫通するように構成されている。そして、この筒状部28のZ軸負方向の端部近傍まで延出するモータ駆動軸23の一端部には、軸中心を通る偏平状に形成されて、かつ、軸継手39の他端側受容部39bと接続可能に構成されたモータ側接続部23cが設けられていて、このモータ側接続部23cが軸継手39の他端側受容部39bに嵌挿されることによって両者23c,39bが接続されるようになっている。
前記ロータ24は、モータ駆動軸23における大径部23dのZ軸正方向の端部外周に固定されたロータコア24aと、該ロータコア24aの外周に接着剤によって固定された複数のマグネット24bと、該マグネット24bの外周側に設けられたマグネットカバー24cと、から構成されている。
前記ステータ25は、ステータコイル25bを装着したステータコア25aがモータハウジング部21のモータ本体収容部27とモータカバー22の内周部とに圧入固定されていて、結線処理されたステータコイル25bの端部が、本発明の第1配線の一部を構成する第1接続端子T1に連係され、該第1接続端子T1を介して後記の制御基板30と電気的に接続されている。なお、第1接続端子T1は、ステータ25からZ軸負方向へ沿って延出し、モータハウジング部21の段差壁部29の対応する位置にZ軸方向へ沿って貫通形成された第1端子挿通孔29aを通じてECUハウジング部31内に臨むように構成されている。
前記レゾルバ26は、モータ駆動軸23の大径部23dのZ軸負方向の端部外周に回り止めが施された状態で固定され、ロータ24の磁極の極対数に応じた複数の回転磁極を備えたレゾルバロータ26aと、このレゾルバロータ26aの外周側に所定の径方向隙間を介して非接触状態に配置されると共にモータハウジング部21における筒状部28のZ軸正方向側の端部に拡径形成されたレゾルバ収容部28bに圧入固定され、複数設けられた磁極にそれぞれセンサコイル26cを巻回してなるレゾルバステータ26bとによって主として構成され、結線処理されたセンサコイル26cの端部が、本発明の第2配線の一部を構成する第2接続端子T2に連係され、該第2接続端子T2を介して後記の制御基板30に電気的に接続されている。すなわち、レゾルバステータ26bによってモータ駆動軸23に同期して回転するレゾルバロータ26aの回転磁極の位置を検出することにより、モータ駆動軸23の回転角を検出するようになっている。なお、第2接続端子T2も、第1接続端子T1と同様、レゾルバステータ26bからZ軸負方向に沿って延出して、モータハウジング部21の段差壁部29の対応する位置にZ軸方向へ沿って貫通形成された第2端子挿通孔29aを介してECUハウジング部31内に臨むように構成されている。
前記ECU14は、ECUハウジング部31内に収容された制御基板30に、図5に示すように、レゾルバ26からの出力信号を検出するレゾルバ信号検出回路部33と、このレゾルバ信号検出回路部33によって検出されたレゾルバ26の検出信号のばらつきを補正する後述するキャリブレーションに供され、レゾルバ信号検出回路部33からの検出信号に基づきレゾルバ26の検出信号の補正値を決定するキャリブレーション回路部34と、該キャリブレーション回路部34内に組み込まれ、このキャリブレーション回路34により決定された前記補正値を記憶させるメモリ回路部35と、トルクセンサTSにより検出された操舵トルクに基づきメモリ回路部35に記憶された前記補正値を用いてモータ13を駆動制御する本発明の制御回路部であるモータ駆動回路部36と、該モータ駆動回路部36からの励磁電流を変換するインバータ37と、が設けられることによって構成されている。
前記制御基板30は、前記第1端子挿通孔29aを通じてECUハウジング部31内に臨む第1接続端子T1を介して直接ステータコイル25bとの電気的な接続がなされ、また、前記第2端子挿通孔29bを通じてECUハウジング部31内に臨む第2接続端子T2を介して直接センサコイル26cとの電気的な接続がなされるようになっている。換言すれば、モータ13とECU14とは、ハウジング20内部においてモータ制御装置MCとして電気的な接続が完結するように構成されており、ポンプ11を接続したりパワーステアリング装置1に搭載したりせずともそれ単体で作動させることが可能であって、後述するキャリブレーションについてもモータ制御装置MC単体で行われる。
また、前記制御基板30は、トルクセンサTSに隣接して配置されることによって、所定の配線(ハーネス)を介してトルクセンサTSと直接接続されるように構成され、これによって構造の簡略化が図れ、配線の取り回し等が効率よく行えるようになっている。
前記ECUハウジング部31は、特に図3に示すように、ハウジング20のZ軸負方向端部において制御基板30を当該Z軸負方向側から挿入可能となるようにX軸方向において広く開口形成された制御基板30を収容する回路収容部38と、該回路収容部38の開口部を閉塞するECUカバー32と、から構成されている。
ここで、前記筒状部28は、回路収容部38の天井部38aから当該回路収容部38を貫通するように延出し、さらにその先端部28cが、ECUカバー32の底壁部32bに貫通形成された貫通孔32cを介して当該ECUカバー32の外部へ臨むように延設されている。そして、このECUカバー32の外部に臨む筒状部28の先端部28cは、ポンプボディ15の軸挿通孔15aにおける大径部15dの開口端部に嵌合可能に構成され、かかる構成によって、モータハウジング部21とポンプボディ15との間における径方向の位置決めがなされるようになっている。
また、前記ECUカバー32は、回路収容部38の開口端面38bとポンプボディ15の一端面15bとの間に介装されるように配置されているが、当該ECUカバー32は、それ単体で、すなわちポンプボディ15とは独立して、回路収容部38の開口端面38bに複数の第2取付ボルトB2により取り付けられるようになっている。換言すれば、このECUカバー32は、モータハウジング部21にポンプボディ15が取り付けられていない状態で、回路収容部38の開口部が閉塞可能に構成されている。
そして、前記回路収容部38の開口端面38bには例えばOリングのようなシール部材S1が嵌着され、該シール部材S1によって回路収容部38の開口端面38bと該開口端面38bに接合されるECUカバー32の接合端面32cとの間がシールされており、これによって前記両面38b,32c間を介しての外部から回路収容部38内への粉塵等の侵入の抑制が図られている。同様に、筒状部28の先端部28c外周面にもシール部材S1と同様のシール部材S2が嵌着され、該シール部材S2によって貫通孔32bの内周面と該貫通孔32bに挿通する筒状部28の先端部28c外周面との間がシールされており、これによって前記両者32b,28cの対向面間を介しての外部から回路収容部38内への粉塵等の侵入やポンプ11側から回路収容部38内への作動油の侵入の抑制が図られている。さらに、筒状部28の先端部28c内周における軸受収容部28aよりもZ軸負方向側に設けられたシール保持部28dにも円環状をなす周知のシール部材S3が収容保持され、該シール部材S3によって筒状部28の先端部28c内周面とモータ駆動軸23の縮径部23a外周面との間がシールされており、これによって前記両者28c,23aの対向面間を介してのポンプ11側からレゾルバ収容部28b内への作動油の侵入の抑制が図られている。
このように、前記各シール部材S1,S2,S3によって各部をシールすることにより、ハウジング20にポンプボディ15が未接続の状態であっても、モータ制御装置MC単体で、外部から回路収容部38内への異物の侵入を抑制することができる。これにより、モータ制御装置MC単体で後述するキャリブレーションを行う際にも、外部から回路収容部38内への異物の侵入が抑制されると共に、当該異物侵入の抑制化を維持したままモータ駆動軸23とポンプ駆動軸19とを接続することが可能となり、モータ制御装置MCの組み立て後からモータ・ポンプユニット10の組み立て完了までの間のモータ制御装置MC単体の取り扱い時における異物侵入のおそれがなくなる。
以下、本発明に係るパワーステアリング装置の校正(キャリブレーション)、つまり前記パワーステアリング装置1に用いるモータ制御装置MCに係るレゾルバ26のキャリブレーションとその方法につき、図6〜図8に基づいて説明する。
まず、前記レゾルバ26のキャリブレーションについて説明すれば、該キャリブレーションは、従来と同様のいわゆる電子キャリブレーションであって、レゾルバ26の検出信号の誤差を補正値としてメモリ回路部34に記憶させる作業であり、かかるキャリブレーションを行うことにより、モータ13を駆動制御する際に、前記補正値を加味した励磁電流をもって当該モータ13を駆動制御することができ、モータ13の適切な回転角が得られることとなる。
次に、前記キャリブレーションを行う際のシステム構成について説明すれば、当該キャリブレーションは、図6に示すように、フェールセーフバルブFVに接続された擬似トルクセンサDTSをモータ制御装置MCに接続すると共に、CANカードCCを介してパソコンPCに接続し、さらにモータ制御装置MCと擬似トルクセンサDTSとをそれぞれ電源BTに接続することによって行う。
ここで、かかる構成における疑似トルクセンサDTSとフェールセーフバルブFVは、システムを作動させるためのダミーである。換言すれば、これら疑似トルクセンサDTS及びフェールセーフバルブFVは、モータ制御装置MCのECU4において、トルクセンサTSと、ポンプ11に係る油圧回路中に配設される図外のフェールセーフバルブとが接続されていることを認識させてシステムを作動させるためのものであるため、必ずしも実物を用いる必要がないのは勿論のこと、ECU14において、トルクセンサTSや前記フェールセーフバルブが接続されているように認識させるプログラムを構成することによって、当該疑似トルクセンサDTS及びフェールセーフバルブFVを省略することも可能である。
続いて、前記キャリブレーションの方法(手順)について説明する。まず、当該キャリブレーションを行うにあたり、図6に示すような前述のシステムを構成する。ここで、モータ制御装置MCは、モータ13とECU14を図3に示すような状態にアッセンブリしたものであって、具体的には、モータハウジング部21内にモータカバー22が被嵌されたモータ本体MBとレゾルバ26とを収容配置する共に、ECUハウジング部31内に制御基板30を収容配置し、さらに、ステータコイル25bとセンサコイル26cをそれぞれ制御基板30に電気的に接続して、回路収容部38をECUカバー32により閉塞したものであり、この状態では未だポンプ11は接続されていない。
そして、上記システム構成のもと、図7のフローチャートに示す手順で前記キャリブレーションを行う。すなわち、パソコンPCからモータ制御装置MCのECU14に対しレゾルバキャリブレーションモードを選択する信号を送信し(ステップS11)、イグニッションをONにした後に(ステップS12)、パソコンPCからECU14にキャリブレーション実行信号を送信する(ステップS13)。
こうして、ECU14において前記キャリブレーション実行信号が受信されると、図8に示すように、まず、ECU14からロータ24を時計方向へ所定角度だけ回転させる所定の電流を通電して、この励磁電流に基づき、ステータコイル25bに対するロータ24の相対角度が前記所定角度となるよう、当該ロータ24を時計方向へと回転させる(ステップ101)。ロータ24が回転した後、ステータコイル25bに対するロータ24の相対角度である当該ロータ24の回転角度をレゾルバ26により検出させる(ステップS102)。ここで、ロータ24の時計方向に係る回転角度の検出が正しく行われなかった場合には、ステップS101に戻ってステップS101及びS102に係る各処理を再度実行する一方、当該回転角度の検出が正しく行われた場合は、当該ロータ24の時計方向に係る回転角度の検出を終了し、ロータ24の反時計方向の回転について同様の処理を行うために次ステップS104へ進む(ステップS103)。そして、前記ロータ24の時計方向に係る回転角度の検出が正しく行われると、ECU14からロータ24を反時計方向へ所定角度だけ回転させる所定の電流を通電し、この励磁電流に基づき、ステータコイル25bに対するロータ24の相対角度が前記所定角度となるよう、当該ロータ24を反時計方向へと回転させる(ステップ104)。ロータ24が回転した後、ステータコイル25bに対するロータ24の相対角度である当該ロータ24の回転角度をレゾルバ26により検出させる(ステップS105)。ここで、ロータ24の時計方向に係る回転角度の検出が正しく行われなかった場合には、ステップS104に戻ってステップS104及びS105に係る各処理を再度実行する一方、当該回転角度の検出が正しく行われた場合は、当該ロータ24の反時計方向に係る回転角度の検出を終了し(ステップS106)、キャリブレーション処理回路部34において、前記ロータ24の時計方向及び反時計方向の両回転に係る回転角度の検出結果に基づき、そのレゾルバ26の検出信号の誤差に応じた補正値を演算し決定する(ステップS107)。そして、このステップS107の演算処理が終わると、当該ステップS107の演算結果である前記補正値をメモリ回路部35に記憶させ(ステップS108)、本キャリブレーションの実行プログラムが終了する。なお、上述したキャリブレーションにおいては、前記ステップS101〜S106が本発明の第1ステップに相当し、前記ステップS107が本発明の第2ステップに相当し、また、前記ステップS108が本発明の第3ステップに相当する。
こうして、前記ECU14によるキャリブレーション実行プログラムが終了した後は、図7に示すフローチャートのステップS14において、前記キャリブレーション処理回路部34によって決定された補正値が許容範囲(814〜894[digit])内に収まっているか否かをパソコンPCにて判断する。ここで、前記補正値が許容範囲内である場合には、そのモータ制御装置MCは良品であるとして本キャリブレーションを終了し(ステップS15)、次工程においてポンプ11と接続される一方、前記補正値が許容範囲内にない場合には、そのモータ制御装置MCは不良品とされ、レゾルバ26を交換するなどして、前記キャリブレーションを再度行うこととなる(ステップS16)。
そして、前記キャリブレーションの結果が良好であったモータ制御装置MCについては、次工程において、モータ駆動軸23の回転トルクがポンプ駆動軸19へと伝達可能となるように、モータ駆動軸23のモータ側接続部23cに軸継手39を介してポンプ駆動軸19の従動装置側接続部19cを接続させ、さらに、ポンプボディ15をハウジング20に接続させることにより、モータ制御装置MCのモータ13とポンプ11を一体に結合させて、モータ・ポンプユニット10が完成することとなる。その後、この完成したモータ・ポンプユニット10をパワーステアリング装置1に実装することで、当該パワーステアリング装置1が完成する。
以上のように、本実施形態によれば、モータ制御装置MCとしてモータ13とECU14とが一体的に構成され、かつ、相互に電気的に接続された構成となっていることから、当該モータ制御装置MCのレゾルバ26について、当該モータ制御装置MCをポンプ11と接続させたりパワーステアリング装置1に実装させたりせずとも、当該モータ制御装置MCの出荷前に、当該モータ制御装置MC単体でレゾルバ26についてのキャリブレーションを行い、このレゾルバ26の検出信号の補正値をECU14のメモリ回路部35に記憶させておくことができる。すなわち、当該モータ制御装置MCは、その組み立て(アッセンブリ)後からパワーステアリング装置1に実装されるまでの間、モータ13とECU14とが常時対をなした状態で取り扱われることとなるため、当該モータ制御装置MCの出荷前において予め前記キャリブレーションを行い、レゾルバ26の検出信号の補正値をECU14に記憶させておくことで、従来のように車両組立工場にてパワーステアリング装置を車載した後に前記キャリブレーションを行う必要がなくなる。これによって、当該車両組立工場における作業負担を軽減することができ、車両の生産性の向上に供される。
また、前記モータ制御装置MCについて、それ単体で、つまりポンプ11を接続する前に前記キャリブレーションを行うことにより、ステータコイル25bへの通電によってロータ24発生した回転トルクがポンプ11の駆動に伴うフリクション等によって消費されてしまうことがない。このため、前記キャリブレーションにより、前記補正値について、より適切な値を得ることができる。
ここで、モータ13にポンプ11を接続した状態で前記キャリブレーションを行った場合には、ポンプ11の正逆回転において駆動に伴うフリクションに差が生じる場合に、当該フリクション差によって、適正な補正値が得られないおそれがある。しかしながら、本実施形態のように、モータ13にポンプ11を接続していない状態で前記キャリブレーションを行うことで、ポンプ11の正逆回転にフリクション差が生じても、このフリクション差による影響が前記補正値に反映されてしまうおそれがなく、当該補正値をより一層有効なものとすることができる。
さらに、前記モータ制御装置MCについて、ポンプ11が未接続の状態でも、制御基板30を収容する回路収容部38がECUカバー32により閉塞されるように構成したことから、当該モータ制御装置MCにポンプ11を接続しない状態で前記キャリブレーションを行う場合でも、ECUカバー32により回路収容部38内への粉塵等の異物の侵入を抑制することができる。これにより、回路収容部38内に異物が侵入することによって生じる回路短絡等の不具合の抑制に供される。
また、前記レゾルバ26は、モータ13に類似した構成を有しているため、埃や油等の異物侵入の抑制に係る管理(以下、コンタミ管理という。)について、制御基板30よりも低いモータ13と同じ管理レベルで足りる。そこで、レゾルバ26をモータハウジング部21内に配置し、当該モータハウジング部21と回路収容部38とを前記隔壁Wによって隔成したことにより、レゾルバ26のコンタミ管理をモータ13と同じレベルで行うことが可能となり、当該レゾルバ26のコンタミ管理レベルを不必要に高く設定する必要がなく、当該レゾルバ26のコンタミ管理の容易化に供される。
また、前記モータ駆動軸23が、筒状部28内周側に収容配置された第1玉軸受BB1によって支持され、かつ、ポンプ駆動軸19が、ポンプボディ15の軸挿通孔15a内周側に収容配置された前記各プレーン軸受PB1,PB2によって支持されているなか、さらに、ハウジング20(モータハウジング部21)とポンプボディ15を接続する際、筒状部28の先端部28cをポンプボディ15の軸挿通孔15aにおける大径部15dの開口端部15e内に嵌合させて、モータハウジング部21とポンプボディ15との間における径方向の位置決めを行う構成としたことから、モータ駆動軸23とポンプ駆動軸19の位置決め精度の向上が図れ、この結果、両駆動軸23,19の同軸度の向上に供される。
しかも、かかる位置決め構造と共に前記筒状部28と貫通孔32bとの間をシール部材S2によってシールする構成としたことにより、当該位置決め構造を採用した場合でも、回路収容部38内への異物侵入のリスクを極力回避することが可能となっている。
また、前記筒状部28が回路収容部38を貫通するように、かつ、当該筒状部28を介してモータ駆動軸23が回路収容部38を貫通するように構成し、これによって回路収容部38がモータ本体MBの一方側に配置される構成としたことから、モータ本体MBと制御基板30の電気的な接続に係るレイアウト性の向上に供される。
図9及び図10は、本発明に係るパワーステアリング装置の第2実施形態を示しており、当該実施形態は、本発明を、モータの回転トルクにより操舵力を直接アシストするいわゆる電動パワーステアリング装置に適用したものである。なお、当該実施形態においても、基本的な構成、特にモータ制御装置の構成については、前記第1実施形態に係るものと同様であるため、前記第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
すなわち、このパワーステアリング装置1は、図9に示すように、いわゆるピニオンアシスト式の電動パワーステアリング装置であって、一端側がステアリングホイールSWと一体回転可能に連係される入力軸2と、一端側が図外のトーションバーを介して入力軸2の他端側に相対回転可能に連結され、他端側がラック・ピニオン機構4を介して転舵輪WL,WRに連係される出力軸3と、入力軸2の外周側に配置され、該入力軸2と出力軸3との相対回転変位量に基づいて操舵入力トルクを検出するトルクセンサTSと、該トルクセンサTSによる検出結果や車速信号等に基づいて駆動制御され、操舵トルクに応じた操舵アシストトルクを発生させるモータ13と、該モータ13の回転トルクを出力軸3へと伝達する本発明の従動装置である減速装置41と、モータ13を駆動制御するECU14と、を備えていて、運転者が操舵を行うと、その操舵方向に応じてモータ13の回転駆動方向が切り換えられて、減速装置41の出力をもって運転者の操舵トルクに応じたアシストトルクが出力軸3へと付与されるようになっている。なお、モータ13とECU14とからなるモータ制御装置MCと減速装置41とは、モータ・ギヤユニット40として一体に構成されている。
前記減速装置41は、図10に示すように、出力軸3を収容する筐体と共通化された本発明の従動装置ハウジングであるギヤハウジング42内に収容されるウォーム歯車WGによって構成され、このウォーム歯車WGは、その一端部(Z軸正方向端部)がモータ駆動軸23の一端部に後記の螺子構造により接続され、軸方向のほぼ中間部に歯部(ウォーム)43aを有する本発明の従動軸に相当するウォームシャフト43と、出力軸3の外周に固定され、その外周に前記歯部43aに噛合する歯部44aを有するウォームホイール44と、から構成されている。
ここで、前記ウォームシャフト43は、ギヤハウジング42の内部においてモータ駆動軸23の軸線上に貫通形成されたシャフト収容部45に収容され、前記ウォームホイール44は、ギヤハウジング42の内部において、シャフト収容部45と直交し、かつ、所定範囲がシャフト収容部16に臨むように形成されたホイール収容部46に収容されている。
また、前記ウォームシャフト43は、その一端側が、シャフト収容部45内の一端側(Z軸正方向側)に拡径形成された大径部45a内に収容保持された第3玉軸受BB3によって、また、その他端部が、シャフト収容部45の他端部に収容保持された第4玉軸受BB4によって、それぞれ回転自在に支持されている。そして、このウォームシャフト43の一端部には、その外周に形成された雄ねじ部によって構成される従動装置側接続部43aが設けられ、該従動装置側接続部43aがモータ駆動軸23の一端部内周に形成された雌ねじ部によって構成されるモータ側接続部23eされることにより、両者43a,39aが接続されるようになっている。
また、前記シャフト収容部45の大径部45aの開口端部45bは、モータハウジング部21の筒状部28の先端部28cが嵌合可能となるよう構成され、筒状部28の先端部28cが当該シャフト収容部45の一端側開口端部に嵌合することで、モータハウジング部21とギヤハウジング42との間の径方向の位置決めがなされるようになっている。そして、かかる位置決めと共に、ギヤハウジング42は、ECUカバー32の外側面32aに、複数の第3取付ボルトB3を介して取り付けられる。
なお、本実施形態においても、前記第1実施形態において詳述したキャリブレーションは、当該第1実施形態と同様、回路収容部38をECUカバー32のみによって閉塞してモータ制御装置MC単体でもってモータ13に減速装置41を接続しない状態で行うため、前記第1実施形態と同様の作用効果が得られるのは勿論のこと、本実施形態のように、正逆回転におけるフリクション差が比較的大きいウォーム歯車WGからなる減速装置41と組み合わせる場合は、そのフリクション差の影響を受けないことにより、前記キャリブレーションによって得られる補正値をより一層有効なものとすることができる。
図11は、前記第2実施形態の変形例を示し、本発明を、モータ・ギヤユニット40を入力軸2に連係させてなるいわゆるコラムアシスト式の電動パワーステアリング装置に適用したものであって、この変形例においても、前記第2実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
本発明は、前記各実施形態の構成に限定されるものではなく、例えばハウジング20の形状、つまりモータハウジング部21及びECUハウジング部31の形状については、モータ制御装置MCの仕様や適用するパワーステアリング装置の仕様等に応じて自由に変更することができる。また、ポンプ11についても、可逆式双方向ポンプであれば他の構成を有するポンプを適用することも可能であると共に、減速装置41についても、減速機構を有するものであればウォーム歯車WGに限定されるものではない。
また、前記各実施形態では、モータハウジング部21とECUハウジング部31とを1つのハウジング20内に形成し、当該両ハウジング部21,31を一体に構成した例を示しているが、当該両ハウジング部21,31の相対位置が確保されていれば、これらを別体として相互に取付ボルト等により結合する構造とすることも可能であり、一体構造に限定されるものではない。
さらに、前記第1実施形態では、モータ駆動軸23のモータ側接続部23cとポンプ駆動軸19の従動装置側接続部19cとを軸継手39により接続して両軸23,19間において軸線方向に非固定状態となる構成としている一方、前記第2実施形態では、モータ駆動軸23のモータ側接続部23eとウォームシャフト43の従動装置側接続部43aとを螺子構造により接続して両軸23,43間において軸線方向に固定状態となる構成としているが、本発明における駆動軸と従動軸の接続とは、駆動軸であるモータ駆動軸23から従動軸であるポンプ駆動軸19又はウォームシャフト43へ回転力が伝達されるように構成されていればよく、その手段については特に限定されるものではない。つまり、モータ駆動軸23のモータ側接続部23aとポンプ駆動軸19ないしウォームシャフト43の各従動装置側接続部19c,43aとが軸線方向において固定されているか否かは問わず、いずれの手段を採用することも可能である。
また、この際、前記軸継手39によるモータ駆動軸23とポンプ駆動軸19又はウォームシャフト43との接続位置についても、図2及び図10に示すようなハウジング20とポンプボディ15又はギヤハウジング42との境界部に限定されるものではなく、モータハウジング部21内に偏倚した位置において接続させたり、ポンプボディ15ないしギヤハウジング42内に偏倚した位置において接続させることも可能である。これに伴って、回路収容部38には、前述のように筒状部28を通じてモータ駆動軸23が貫通する構成のみならず、筒状部28を通じてポンプ駆動軸19やウォームシャフト43が貫通する構成とすることも可能である。
前記各実施形態から把握される前記各請求項に記載した以外の技術的思想について以下に説明する。
(1)請求項3に記載のパワーステアリング装置において、
前記ECUハウジング部を、前記モータハウジング部と前記従動装置ハウジング部との間に配置すると共に、
前記駆動軸又は前記従動軸を、前記ECUハウジング部における前記回路収容部を貫通するように配置し、
前記駆動軸と前記従動軸が接続されることによって前記ブラシレスモータ側から前記従動装置側へ回転トルクが伝達されることを特徴とするパワーステアリング装置。
この発明によれば、ECUハウジング部の回路収容部がブラシレスモータの軸方向先端側に配置されることとなるため、ブラシレスモータと制御回路部との電気的な接続に係るレイアウト性の向上に供される。
(2)前記(1)に記載のパワーステアリング装置において、
前記カバー部材に前記駆動軸又は前記従動軸が貫通する貫通孔を設けると共に、
前記モータハウジング部、前記ECUハウジング部又は前記カバー部材に、前記貫通孔を貫通する前記駆動軸又は前記従動軸の外周を包囲する筒状部を設け、
前記貫通孔と前記筒状部との間に当該両者間をシールするシール部材を配置したことを特徴とするパワーステアリング装置。
この発明によれば、前記貫通孔及び筒状部を設けると共に、これら両者間をシールする構成としたことにより、モータハウジング部に従動装置ハウジング部が未接続の状態でも、回路収容部内への異物の侵入を抑制しつつ、駆動軸と従動軸とを接続することができる。
(3)前記(2)に記載のパワーステアリング装置において、
前記モータハウジング部と前記ECUハウジング部を、型成形によって一体に形成したことを特徴とするパワーステアリング装置。
この発明によれば、モータハウジング部とECUハウジング部との接続作業が不要となり、構造の簡略化が図れると共に、組み付け作業性の向上にも供される。
(4)請求項5に記載のパワーステアリング装置において、
前記ブラシレスモータは、正逆回転することによって前記従動装置を介して前記転舵輪の左右転舵方向へ操舵アシスト力を付与することを特徴とするパワーステアリング装置。
この発明によれば、ブラシレスモータに従動装置が接続された状態において前記キャリブレーションを行うと、従動装置の正逆回転においてフリクションの差が存在する場合、当該フリクションの差により適正な補正値が得られないおそれがあるが、本発明のように、ブラシレスモータに従属装置が接続されていない状態で前記キャリブレーションを行うことにより、前記従動装置のフリクションによる影響が前記補正値に反映されてしまうおそれがなく、当該補正値をより有効なものとすることができる。
(5)前記(4)に記載のパワーステアリング装置において、
前記従動装置をウォームギヤによって構成したことを特徴とするパワーステアリング装置。
この発明によれば、ウォームギヤは正逆回転におけるフリクション差が比較的大きい特性を有するが、本発明では、当該ウォームギヤをブラシレスモータに接続しない状態で前記キャリブレーションを行うため、前記ウォームギヤの正逆回転によるフリクション差の影響が前記補正値に反映されてしまうおそれがない。換言すれば、ウォームギヤのように、正逆回転におけるフリクション差がとりわけ大きい従動装置と組み合わせる場合において、前記補正値をより一層有効なものとすることができる。
(6)モータハウジング部内に収容される駆動軸と、該駆動軸に設けられる回転子と、該回転子の外周側に配置されて通電することによって磁界を発生させるコイルと、前記回転子の回転角を検出する回転角センサとを有するブラシレスモータと、
前記モータ回転軸の軸方向一端側に設けられたモータ側接続部と、
前記モータハウジング部と一体成形可能又は当該モータハウジング部と結合可能に設けられたECUハウジング部内に収容され、前記回転角センサの検出信号を補正する補正値を記憶するメモリ回路部と、前記ECUハウジング部内に収容され、前記ブラシレスモータを駆動制御する制御回路部とを有するECUと、
前記コイルと前記ECUとを接続する第1配線と、
前記回転角センサと前記ECUとを接続する第2配線と、
前記モータハウジング部と接続可能に設けられた従動装置ハウジング部内に収容され、前記駆動軸の回転トルクが伝達される従動軸を有し、前記ブラシレスモータの回転トルク又はこれを利用して得た力を出力する従動装置と、
前記従動軸の軸方向一端側に設けられ、前記モータ側接続部と接続可能に設けられた従動装置側接続部と、を備え、
前記第1配線により前記コイルと前記ECUとが接続されると共に前記第2配線により前記回転角センサと前記ECUとが接続された状態で、前記コイルに所定の電流が通電することによって前記回転子が所定角度に位置した状態において検出される前記回転角センサの検出信号に基づいて前記メモリ回路部の補正値が決定され、
前記メモリ回路部の補正値に基づき補正された前記回転角センサの検出信号により前記制御回路部が前記ブラシレスモータを駆動制御するように構成したことを特徴とするモータ制御装置。
この発明によれば、ブラシレスモータとECUとが一体的に構成され、かつ、相互に電気的に接続された構成となっていることから、出荷前に回転角センサのキャリブレーションを行い、当該回転角センサの検出信号の補正値についてECUのメモリ回路部に記憶させることが可能となる。これにより、後工程において前記キャリブレーションを行う必要がなくなるため、当該後工程の作業負担を軽減することができる。
(7)前記(6)に記載のモータ制御装置において、
前記従動装置が前記ブラシレスモータと接続されていない状態で前記第1配線によって前記コイルと前記ECUを接続可能に設けると共に、
前記従動装置が前記ブラシレスモータと接続されていない状態で前記第2配線によって前記回転角センサと前記ECUを接続可能に設け、
前記従動装置が前記ブラシレスモータと接続されていない状態で前記補正値を決定するように構成したことを特徴とするモータ制御装置。
この発明によれば、ブラシレスモータに従動装置を接続する前に前記キャリブレーションを行うようにしたことから、コイルへの通電により回転子に発生した回転トルクが従動装置におけるフリクション等によって消費されてしまうことがないため、より適切な補正値を得ることができる。
(8)前記(7)に記載のモータ制御装置において、
前記ECUハウジング部に、前記制御回路部を収容する回路収容部と、該回路収容部に臨むように設けられ、前記制御回路部を前記回路収容部に挿入可能な開口部と、を設け、
前記従動装置ハウジング部と前記モータハウジング部とが接続されていない状態において前記開口部を前記カバー部材によって閉塞するように構成したことを特徴とするモータ制御装置。
この発明によれば、モータハウジング部に従動装置ハウジング部が未接続の状態で前記キャリブレーションを行う場合でも、カバー部材により回路収容部への埃や油等の異物の侵入を抑制することができる。これにより、前記異物の侵入による制御回路部における短絡等の不具合の抑制に供される。
(9)前記(8)に記載のモータ制御装置において、
前記ECUハウジング部を、前記モータハウジング部と前記従動装置ハウジング部との間に配置すると共に、
前記駆動軸又は前記従動軸を、前記ECUハウジング部における前記回路収容部を貫通するように配置し、
前記駆動軸と前記従動軸が接続されることによって前記ブラシレスモータ側から前記従動装置側へ回転トルクが伝達されることを特徴とするモータ制御装置。
この発明によれば、ECUハウジング部の回路収容部がブラシレスモータの軸方向先端側に配置されることとなるため、ブラシレスモータと制御回路部との電気的な接続に係るレイアウト性の向上に供される。
(10)前記(8)に記載のモータ制御装置において、
前記駆動軸を、前記モータハウジング部内に配設した軸受によって回転自在に支持するように構成すると共に、
前記従動軸の径方向において、前記モータハウジング部に対し前記従動装置ハウジング部の位置決めを行うように構成したことを特徴とするモータ制御装置。
この発明によれば、モータハウジング部を基準として従動軸を収容する従動装置ハウジング部と駆動軸との位置決めがなされることから、駆動軸と従動軸の位置決め精度を向上させることができる。
(11)モータハウジング部内に収容される駆動軸と、該駆動軸に設けられる回転子と、該回転子の外周側に配置されて通電することによって磁界を発生させるコイルと、前記回転子の回転角を検出する回転角センサとを有するブラシレスモータと、
前記モータ回転軸の軸方向一端側に設けられたモータ側接続部と、
前記モータハウジング部と一体成形可能又は当該モータハウジング部と結合可能に設けられたECUハウジング部内に収容され、前記回転角センサの検出信号を補正する補正値を記憶するメモリ回路部と、前記ECUハウジング部内に収容され、前記ブラシレスモータを駆動制御する制御回路部とを有するECUと、
前記コイルと前記ECUとを接続する第1配線と、
前記回転角センサと前記ECUとを接続する第2配線と、
前記モータハウジング部と接続可能に設けられた従動装置ハウジング部内に収容され、前記駆動軸の回転トルクが伝達される従動軸を有し、前記ブラシレスモータの回転トルク又はこれを利用して得た力を前記転舵輪に操舵アシスト力として伝達する従動装置と、
前記従動軸の軸方向一端側に設けられ、前記モータ側接続部と接続可能に設けられた従動装置側接続部と、を備え、
前記コイルに所定電流を通電し、当該コイルに対する前記回転子の相対角度が所定角度となるように当該回転子を回転させる第1ステップと、
前記制御回路部でのモータ駆動制御に供される前記回転子の回転角度情報が所望の値となるように、前記第1ステップの前記所定角度における前記回転角センサの検出信号に基づいて補正値を決定する第2ステップと、
前記第2ステップにおいて決定された前記補正値を前記メモリ回路部に記憶させる第3ステップと、を有することを特徴とするパワーステアリング装置に用いるモータの回転角センサの校正方法。
この発明によれば、ブラシレスモータとECUとが一体的に構成され、かつ、相互に電気的に接続された構成となっていることから、出荷前に回転角センサのキャリブレーションを行い、当該回転角センサの検出信号の補正値についてECUのメモリ回路部に記憶させることが可能となる。これにより、車両工場において前記キャリブレーションを行う必要がなくなるため、当該車両工場での組立に係る作業負担を軽減することができ、車両の生産性の向上に供される。
(12)前記(11)に記載のパワーステアリング装置に用いるモータの回転角センサの校正方法において、
前記コイルと前記ECUを、前記第1ステップを実施する前に前記第1配線によって電気的に接続すると共に、
前記回転角センサと前記ECUを、前記第1ステップを実施する前に前記第2配線によって電気的に接続し、
前記第2ステップにおいて、前記従動装置が前記ブラシレスモータと未接続の状態で前記補正値を決定することを特徴とするパワーステアリング装置に用いるモータの回転角センサの校正方法。
この発明によれば、ブラシレスモータに従動装置を接続する前に前記キャリブレーションを行うようにしたことから、コイルへの通電により回転子に発生した回転トルクが従動装置におけるフリクション等によって消費されてしまうことがないため、より適切な補正値を得ることができる。
(13)前記(12)に記載のパワーステアリング装置に用いるモータの回転角センサの校正方法において、
前記ECUハウジング部に、前記制御回路部を収容する回路収容部と、該回路収容部に臨むように設けられ、前記制御回路部を前記回路収容部に挿入可能な開口部と、を設け、
前記第1ステップの前に、前記従動装置ハウジング部と前記モータハウジング部とが接続されていない状態で、前記開口部を前記カバー部材によって閉塞することを特徴とするパワーステアリング装置に用いるモータの回転角センサの校正方法。
この発明によれば、モータハウジング部に従動装置ハウジング部が未接続の状態で前記キャリブレーションを行う場合でも、カバー部材により回路収容部への埃や油等の異物の侵入を抑制することができる。これにより、前記異物の侵入による制御回路部における短絡等の不具合の抑制に供される。
(14)前記(13)に記載のパワーステアリング装置に用いるモータの回転角センサの校正方法において、
前記第3ステップの後に、前記駆動軸と前記従動軸を接続させることを特徴とするパワーステアリング装置に用いるモータの回転角センサの校正方法。
この発明によれば、前記補正値を決定してこれをメモリ回路部に記憶させた後に駆動軸と従動軸とを接続するようにしたため、駆動軸に従動装置側の負荷の影響を受けずに、より精度の高い補正値を得ることができる。また、補正値の記憶工程後に前記両軸の接続を行うことで、補正値の決定や記憶を行う設備とモータ制御装置との電気的接続を断った後に前記両軸の接続作業を行うことが可能となるため、当該作業の作業性の向上に供される。
(15)前記(14)に記載のパワーステアリング装置に用いるモータの回転角センサの校正方法において、
前記駆動軸を、前記モータハウジング部内に配設した軸受によって回転自在に支持するように構成し、
前記従動軸の径方向において、前記モータハウジング部に対し前記従動装置ハウジング部の位置決めを行った後、前記駆動軸と前記従動軸との接続を行うことを特徴とするパワーステアリング装置に用いるモータの回転角センサの校正方法。
この発明によれば、モータハウジング部を基準として従動軸を収容する従動装置ハウジング部と駆動軸との位置決めがなされることから、駆動軸と従動軸の位置決め精度を向上させることができる。
10…モータ・ポンプユニット
11…ポンプ(従動装置)
13…モータ(ブラシレスモータ)
14…ECU
20…ハウジング
21…モータハウジング部
26…レゾルバ
31…ECUハウジング部
MC…モータ制御装置

Claims (5)

  1. モータハウジング部内に収容される駆動軸と、該駆動軸に設けられる回転子と、該回転子の外周側に配置されて通電することによって磁界を発生させるコイルと、前記回転子の回転角を検出する回転角センサとを有するブラシレスモータと、
    前記モータ回転軸の軸方向一端側に設けられたモータ側接続部と、
    前記モータハウジング部と一体成形可能又は当該モータハウジング部と結合可能に設けられたECUハウジング部内に収容され、前記回転角センサの検出信号を補正する補正値を記憶するメモリ回路部と、前記ECUハウジング部内に収容され、前記ブラシレスモータを駆動制御する制御回路部とを有するECUと、
    前記コイルと前記ECUとを接続する第1配線と、
    前記回転角センサと前記ECUとを接続する第2配線と、
    前記モータハウジング部と接続可能に設けられた従動装置ハウジング部内に収容され、前記駆動軸の回転トルクが伝達される従動軸を有し、前記ブラシレスモータの回転トルク又はこれを利用して得た力を前記転舵輪に操舵アシスト力として伝達する従動装置と、
    前記従動軸の軸方向一端側に設けられ、前記モータ側接続部と接続可能に設けられた従動装置側接続部と、を備え、
    前記第1配線により前記コイルと前記ECUとが接続されると共に前記第2配線により前記回転角センサと前記ECUとが接続された状態で、前記コイルに所定の電流が通電することによって前記回転子が所定角度に位置した状態において検出される前記回転角センサの検出信号に基づいて前記メモリ回路部の補正値が決定され、
    前記メモリ回路部の補正値に基づき補正された前記回転角センサの検出信号により前記制御回路部が前記ブラシレスモータを駆動制御するように構成したことを特徴とするパワーステアリング装置。
  2. 請求項1に記載のパワーステアリング装置において、
    前記従動装置が前記ブラシレスモータと接続されていない状態で前記第1配線によって前記コイルと前記ECUを接続可能に設けると共に、
    前記従動装置が前記ブラシレスモータと接続されていない状態で前記第2配線によって前記回転角センサと前記ECUを接続可能に設け、
    前記従動装置が前記ブラシレスモータと接続されていない状態で前記補正値を決定するように構成したことを特徴とするパワーステアリング装置。
  3. 請求項2に記載のパワーステアリング装置において、
    前記ECUハウジング部に、前記制御回路部を収容する回路収容部と、該回路収容部に臨むように設けられ、前記制御回路部を前記回路収容部に挿入可能な開口部と、を設け、
    前記従動装置ハウジング部と前記モータハウジング部とが接続されていない状態において前記開口部を前記カバー部材によって閉塞するように構成したことを特徴とするパワーステアリング装置。
  4. 前記ECUハウジング部が前記モータハウジング部と前記従動装置ハウジング部の間に配置されると共に、前記駆動軸又は前記従動軸が前記ECUハウジング部における前記回路収容部を貫通するように配置され、前記駆動軸と前記従動軸とが接続されることによって前記ブラシレスモータ側から前記従動装置側へ回転トルクが伝達される請求項2に記載のパワーステアリング装置において、
    前記モータハウジング部又は前記ECUハウジング部に、前記モータハウジング部と前記回路収容部とを隔成する隔壁を設け、
    前記回転角センサを前記モータハウジング部内に配置したことを特徴とするパワーステアリング装置。
  5. 請求項3に記載のパワーステアリング装置において、
    前記駆動軸を、前記モータハウジング部内に配設した軸受によって回転自在に支持するように構成すると共に、
    前記従動軸の径方向において、前記モータハウジング部に対し前記従動装置ハウジング部の位置決めを行うように構成したことを特徴とするパワーステアリング装置。
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