JP2011062458A - 経口検査器用ガイドチューブ - Google Patents

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Abstract

【課題】体内検査部が舌根部に接触して生じるおう吐を防止し、体内検査部の気管への誤挿入や食道穿孔などを防止可能な経口検査器用ガイドチューブを提供する。
【解決手段】チューブ本体は、脊髄を中心に身体を左右に縦割りした断面において、口蓋の口腔側から咽頭部の背中側へ連続して接触可能な湾曲形状を有し、チューブ本体の周方向の一部には、硬い硬質保形部材がチューブ本体の長さ方向の全長に形成されている。そのため、体内検査部が舌根部に接触して生じるおう吐を防止し、体内検査部の気管への誤挿入や食道穿孔などを防止できる。
【選択図】図1

Description

この発明は経口検査器用ガイドチューブ、詳しくは経食道エコーの探触子の口腔内から咽頭部への挿入をガイドし、経口検査器を操作する際に生じる舌根部の刺激を軽減する経口検査器用ガイドチューブに関する。
経食道エコー法とは、胃内視鏡検査と同様の方法で超音波探触子を食道内に挿入し、心臓を後ろ側(胸部とは反対側)から観察する方法である。最近の内視鏡は、電子内視鏡の開発に伴い細化し、患者への苦痛は軽減されている。一方、経食道エコー用の探触子は先端部分の直径が約1cmで、口腔内への挿入時に舌根部を刺激し、強い嘔吐反射が生じて患者に与える苦痛が大きかった。しかも、胃内視鏡とは異なり、経食道エコーの探触子の先端部にはカメラが存在しない。そのため、気管内への誤挿入や食道穿孔などの合併症を生じる危険性があり、探触子を食道内の目的箇所までスムーズに移動できるまでには熟練を要していた。また、食道内にうまく挿入できた後も、探触子とつながるチューブ状の胴体部分が常に舌根部を刺激する。そのため、検査中に嘔吐反射が起きていた。
そこで、これを解消するため、例えば特許文献1のような経口内視鏡用ガイドチューブを、経食道エコー検査に応用することが考えられる。
特許文献1の経口内視鏡用ガイドチューブは、シリコーンゴムなどの湾曲自在な軟質合成樹脂からなる管体である。そのため、咽頭部にチューブ先端部を挿入し易いように、先端部が略90°湾曲している。これにより、咽頭部内での挿入部の通路が確保される。なお、内視鏡検査時、経口内視鏡用ガイドチューブは、その下方へ湾曲した先部が舌根部に接触し易い。
その後、経口内視鏡に連結された長い挿入部を、経口内視鏡用ガイドチューブの口腔側(元部側)の開口へ挿入する。その途中、内視鏡の操作部を操作し、モニタ画面を見ながら胃、十二指腸などの消化器の内壁を内視鏡検査する。内視鏡検査では、経口内視鏡用ガイドチューブの使用により、挿入部が咽頭部を移動する際に挿入部と舌根部とが直接こすれない。そのため、嘔吐反射の発生を抑制し、患者の苦痛を軽減することができる。
特開平8−206224号公報
しかしながら、このような特許文献1の経口内視鏡用ガイドチューブを経食道エコー検査に応用した場合には、まず内視鏡を用いてガイドチューブを口腔内から食道入口部まで挿入する際、内視鏡により食道内を観察してから、ガイドチューブを保持したまま内視鏡を抜去することになる。その後、ガイドチューブの口腔側の開口から経食道エコーの探触子を挿入する。探触子の先端部は、挿入し易いように丸くなっている。しかしながら、探触子の先端部は内視鏡に比べて大径であるので、ガイドチューブも大径なものを選択する必要がある。その結果、ガイドチューブが咽頭部を移動する際、大径なガイドチューブが咽頭部や舌根部を強く刺激して咽頭反射を生じさせ易い。しかも、超音波検査中も、大径なガイドチューブが咽頭部と舌根部を常に刺激し続けるので、嘔吐反射が常に発生していた。
特許文献1の本来の使用目的である内視鏡検査において、経口内視鏡用ガイドチューブを使用する場合には、経口内視鏡の挿入部が咽頭部を移動するときの挿入部と舌根部との直接的な接触による刺激は回避される。
しかしながら、経口内視鏡用のガイドチューブの先端部が舌根部を圧迫するため、吐き気を伴っていた。しかも、検査中にはチューブが振動し、これがチューブ外周面を介して舌根部に伝達され、吐き気を生じさせていた。
そこで、発明者は、鋭意研究の結果、ガイドチューブの形状を、使用時における正中線に沿った身体の断面において、口蓋の口腔側から咽頭部の背中側にかけて接触可能な湾曲形状とすれば、上述した問題を解消可能であることを知見し、この発明を完成させた。特に、経食道エコー検査時には、あらかじめ内視鏡を用いてこのガイドチューブを食道入口部まで挿入しておき、その後、経食道エコー検査器の探触子(超音波スコープ)を挿入すれば、上述した合併症などを生じさせず、容易に探触子を目的部位まで挿入することができることを知見した。
この発明は、体内検査部が舌根部に接触して生じる嘔吐を防止することができるとともに、体内検査部の気管への誤挿入や食道穿孔などを防止することができる経口検査器用ガイドチューブを提供することを、その目的としている。
請求項1に記載の発明は、軟質合成樹脂からなるチューブ本体を有し、経口検査器より延出された体内検査部の口腔内から咽頭部を経て食道への挿入をガイドする経口検査器用ガイドチューブにおいて、前記チューブ本体は、身体を正面視した場合の正中線を含む身体の断面上で、口蓋の口腔側から咽頭部の背中側へ連続して接触可能な湾曲形状を有するとともに、前記チューブ本体の周方向の一部には、前記軟質合成樹脂より硬い棒状の硬質保形部材が、前記チューブ本体の長さ方向の全長にわたって配設された経口検査器用ガイドチューブである。
請求項1に記載の発明によれば、経口検査器用ガイドチューブの管腔内に胃内視鏡の細長い挿入部を挿入し、その細長い挿入部の先端部を所定長さだけこのガイドチューブの先端開口から突出させておく。そして、この経口検査器用ガイドチューブが装着された胃内視鏡の細長い挿入部の先端部から、通常の胃内視鏡検査を行うように、口腔内の形状に合わせてJ字形状に湾曲させながら口腔内へ挿入する。この挿入部の先端部が咽頭から喉頭部を通過して食道内に挿入されたとき、この挿入部の途中部分をガイドにして、ガイドチューブの先端部が食道入口に達するまで挿入する。その際、ガイドチューブの口腔側の保持部分を手で保持し、ガイドチューブの背側の湾曲部が喉頭部に押し付けられるようにガイドチューブの位置を保持しておく。ガイドチューブが適切な位置に適切な湾曲形状に保持されたとき、内視鏡により食道内に病変がないことを確認し、ガイドチューブをその位置に残して内視鏡の挿入部を抜去する。このときガイドチューブは身体を正面視した場合の正中線を含む身体の断面上で、口蓋の口腔側から咽頭部の背中側へ連続して接触可能な湾曲形状を有している。そして、この湾曲形状は硬質保形部材により維持されている。
次に、内視鏡の挿入部に代えて、経食道エコー(経口検査器)の探触子が先端に固定された細長いチューブ状物(体内検査部)を、ガイドチューブの元部側の開口から挿入する。これにより、チューブ状物はガイドチューブの湾曲形状に沿って挿入され、舌根部への刺激をほとんど生じさせずに食道内まで挿入することができる。心臓を食道側から超音波検査で観察している際にも、経食道エコーのチューブ状物の途中部分は、硬質保形部材により形状が保持されたガイドチューブの曲率に合わせて湾曲しているので、途中部分が振動しても舌根部を刺激することなく検査を行うことができる。そのため、患者に与える苦痛の軽減が図れる。経食道エコーの検査後は、ガイドチューブとともに探触子を抜去する。
また、この経口検査器用ガイドチューブを内視鏡検査に応用すれば、ガイドチューブの湾曲部分により内視鏡の途中部分が常に舌根部から離れるように保持される。そのため、検査中に生じる途中部分の振動や出し入れにより舌根部が刺激されない。これにより、検査中の嘔吐反射を軽減することができる。
ここで、経口検査器用ガイドチューブは、チューブ本体が外部から口腔内を通って咽頭部へ挿入される程度の長さを有する。また、内視鏡を使用してガイドチューブを口腔内に挿入することができ、かつ内視鏡の抜去後、内視鏡に代えて経食道エコー探触子を食道内へ円滑にガイドすることができる。
チューブ本体の素材である軟質合成樹脂としては、例えばゴム状軟質シリコン樹脂(シリコーンゴム)、軟質ポリエチレン樹脂などの他にも合成ゴムを採用することができる。
軟質合成樹脂製のチューブ本体は、ゴムのように拡張性を有しているので、その内径は経食道エコー探触子の外径より若干小さく、かつ探触子の途中部分の外径に合わせた大きさに形成することができる。内視鏡に使用するときには、チューブ本体は、内視鏡の外径に合わせた内径に形成することとなる。
経口検査器としては、ガイドチューブの口腔内挿入時に、食道、胃、十二指腸などを目視検査する経口内視鏡を使用することができる。また、ガイドチューブが挿入された後には、心臓や大動脈などを超音波により画像診断する経食道エコー検査器を使用することができる。
体内検査部は、経口検査器の種類に応じてそれぞれ異なる。例えば、経食道エコー検査器の場合には、先端部に探触子(超音波ブローブ)が設けられた細長いチューブ状部材を採用することができる。また、経口内視鏡の場合において、先端部にレンズを有する光ファイバを束ねた挿入部や、先端部にCCDカメラを設けた電子内視鏡の細長い挿入部を採用することができる。
「正中線を含む身体の断面」とは、身体(人体を含む生物体)を正面視してその前面の中央を、頭頂から縦に(垂直に)まっすぐ通る線を含む仮想断面をいう。
「口蓋の口腔側から咽頭部の背中側へ連続して接触可能な形状」とは、口蓋の左右方向(幅方向)の中間部から、上咽頭の背中側、舌根部が存在する中咽頭の背中側、下咽頭の背中側へ連続する湾曲形状(略J字形状)をいう。
「チューブ本体の周方向の一部」とは、チューブ本体をその長さ方向に直交する面で切断(横割り)したとき、円環状となるチューブ本体の一部分をいう。
ここでいう「硬質保形部材をチューブ本体の長さ方向の全長にわたって形成する」とは、チューブ本体を横割りした断面において、チューブ本体の一部に設けられた硬質保形部材を、チューブ本体の長さ方向の全域に連続して形成することをいう。
硬質保形部材の強度は、チューブ本体(軟質合成樹脂;曲げ弾性率が定常状態で700kg/cm以下)の強度より高い(例えば、曲げ弾性率が定常状態で7000kg/cm以上)ことが必要である。いったん湾曲した経口検査器用ガイドチューブのチューブ本体が、その使用中に、その湾曲形状が容易に変化しない程度の強度は必要である。
硬質保形部材としては、例えば円形断面の細い鋼線、プラスチックファイバなどの線状物、紐状物、帯状物などが挙げられる。
請求項2に記載の発明は、前記硬質保形部材は、硬質合成樹脂または金属からなる細長い板片である請求項1に記載の経口内視鏡用ガイドチューブである。
硬質合成樹脂の素材としては、例えばポリエステル系樹脂(ポリエチレンテレフタレートなど)、ポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂などを採用することができる。
金属としては、ステンレス、アルミニウム、形状記憶合金などの各種合金を採用することができる。
請求項3に記載の発明は、前記硬質保形部材のうち、中咽頭との接触部分の剛性を、残りの部分の剛性より高めた請求項1または請求項2に記載の経口検査器用ガイドチューブである。
請求項3に記載の発明によれば、硬質保形部材のうちで舌根部が存在する中咽頭と接触する部分(例えばガイドチューブの長さ方向でその半分より先端側部分が湾曲し、その湾曲した部分のほぼ中間部分)を、他の部分(例えば口蓋や上咽頭と接触する部分)より例えば厚肉化して、その部分の剛性を高める。これにより、経口検査器用ガイドチューブの舌根部と対峙する部分の剛性が高まる。その結果、使用中、何らかの原因で、経口検査器用ガイドチューブの舌根部と対峙する部分に大きい変形力が作用しても、この部分の剛性が高い分、その変形は阻止され、ガイドチューブと舌根部とが接触するおそれは減少する。すなわち、経口検査器用ガイドチューブと舌根部との距離を安定的に確保することができる。その結果、使用時(検査時)の嘔吐の発生頻度がさらに低下する。
硬質保形部材の中咽頭との接触部分を他の部分より厚肉にする割合は、硬質保形部材の素材によって異なる。剛性比で言えば、硬質保形部材の中咽頭と接触しない部分(例えば口蓋との接触部分)を基準としたとき、中咽頭との接触部分の剛性値を例えば基準値の1.1〜10倍とすることができる。
剛性を高める方法は、例えば、棒状の硬質保形部材を厚肉にする方法、硬質保形部材の材質をより高合成の素材に変更する方法などがある。
請求項1〜3に記載の発明によれば、使用時、チューブ本体が、身体を正面視した場合に身体の正中線を含み、垂直な身体の断面において、口蓋の口腔側から咽頭部の背中側へ連続して接触可能な湾曲形状を有し、この湾曲形状が硬質保形部材により保持されている。このため、経口検査器用ガイドチューブを口腔内から咽頭部へ挿入しても、ガイドチューブの先端部や外周部が舌根部に接触し難く、嘔吐を誘発するおそれがない。また、経口検査器用ガイドチューブを通して体内検査部を食道へ挿入するので、体内検査部の気管への誤挿入や食道穿孔などを防止することができる。
特に、請求項3に記載の発明によれば、硬質保形部材のうち、その中咽頭との接触部分の剛性を、残りの部分の剛性に比べて高めたので、使用時に、何らかの原因で、経口検査器用ガイドチューブのうち、舌根部と対峙する部分に大きい変形力が作用しても、その変形は阻止され、ガイドチューブと舌根部との距離を安定的に確保することができる。その結果、使用時の嘔吐の発生頻度をさらに低下させることができる。
この発明の実施例1に係る経口検査器用ガイドチューブの使用状態を示す正中線を含む面での断面図である。 この発明の実施例1に係る経口検査器用ガイドチューブの斜視図である。 図2のS3−S3線による断面を拡大して示す図である。 この発明の実施例2に係る経口検査器用ガイドチューブを示す図3と同様の断面図である。 この発明の実施例3に係る経口検査器用ガイドチューブを示す図3と同様の断面図である。 (a)この発明の実施例4に係る経口検査器用ガイドチューブの使用状態を示す前記S3−S3位置で拡大した断面図である。(b)この発明の実施例4に係る経口検査器用ガイドチューブの収納状態における前記S3−S3位置で拡大した断面図である。 この発明の実施例1に係る経口検査器用ガイドチューブを口腔内に挿入した状態を示す正中線を含む面での断面図である。 この発明の実施例1に係る経口検査器用ガイドチューブを使用して経食道エコー検査を行う場合を示す図7と同様の断面図である。 この発明の実施例1に係る経口検査器用ガイドチューブを使用して経食道エコー検査を行う状態を示す図7と同様の断面図である。
以下、この発明に係る経口検査器用ガイドチューブを実施例により具体的に説明する。
図1および図2において、10はこの発明の実施例1に係る経口検査器用ガイドチューブを示す。この経口検査器用ガイドチューブ10は、ゴム状軟質シリコン樹脂(軟質合成樹脂)からなる略Jの字形状のチューブ本体11を有する。このガイドチューブ10(具体的にはチューブ本体11)は、経口用の内視鏡12より延出された挿入部(体内検査部)13が、口腔14内から咽頭部15を経て食道16へ挿入される場合、この挿入部13をガイドする管体である。挿入部13は内視鏡12の先端部である。チューブ本体11の具体的なサイズは、内径が8mm、外径が10mm(厚さが1mm)、そのチューブ本体11の全長は200mmである。外径が8mm以上の経口検査器を通す際には、チューブ本体11がゴムと同様の伸縮性を有するので、経口検査器の外径に合わせて拡張することができる。
チューブ本体11は、人体を正面視したときの正中線を含む身体の断面において、口蓋17の口腔14側から咽頭部15の背中側へ連続して接触可能な湾曲形状を有している。チューブ本体11の湾曲部分の具体的な曲率半径は40〜60mm(好ましくは50mm)である。
チューブ本体11の元部(Jの字の直線側の端部)の外周面には、硬質ポリエチレン樹脂からなる長さ80mm程度の管形状のグリップ部18が一体的に固定(接着)されている。
チューブ本体11の周方向の一部、具体的にはチューブ本体11のうち、使用時に口蓋17の口腔14側から咽頭部15の背中側へ接触する部分には、押し出し成形法により、硬質保形部材19がチューブ本体11の長さ方向の全長にわたって一体的に成形されている。硬質保形部材19は、ゴム状軟質シリコン樹脂より硬い中密度〜高密度ポリエチレン樹脂からなる断面三日月形状の細長い板片である(図3参照)。硬質保形部材19のサイズは、幅が4mm、最大厚さがチューブ本体11の厚さ(1mm)より厚い2mmである。硬質保形部材19の断面形状は、例えば矩形状でもよい。
図4には実施例2に係るその他の硬質保形部材を示す。例えば硬質保形部材19の幅方向の中間部に、その長さ方向の全長にわたる細長い溝19aを形成し、この溝19aに、硬質保形部材19より硬い高密度ポリエチレン樹脂からなる硬質心材30が固定(接着または融着)されている。この場合には、硬質心材30が経口検査器用ガイドチューブ10の心材となるので、チューブ本体11および硬質保形部材19の各硬度を低下させることができる。しかも、これらの部材11、19が軟らかくなった分だけ、仮に経口検査器用ガイドチューブ10が舌根部20に接触したとしても、嘔吐反射が起き難い。
図5には、実施例3に係るチューブ本体11をその断面にて示す。この例では、硬質保形部材19の外周面の幅方向の中間部に、チューブ本体11の長さ方向の全長にわたる断面長方形の細長い孔部19bを形成し、この孔部19bに、細長くした前記硬質心材30を嵌入している。硬質保形部材19の幅は、これらの実施例ではその全長にわたって均一としたが、必ずしもそうしなくてもよい。例えば硬質保形部材19の長さ方向の一部を幅広とした場合には、図5に示したもののように、チューブ本体11および硬質保形部材19の各硬度を低下させることができ、経口検査器用ガイドチューブ10が舌根部20に接触した際の嘔吐反射を、さらに抑えることができる。
また、図6に、実施例4に係るチューブ本体11Aを示す。この実施例では、硬質保形部材19を、経口検査器用ガイドチューブ10の心材とするものであり、その結果、チューブ本体11Aを保形性がない筒状シート(薄いプラスチックフィルムの筒)とすることも許容する(図6(a)、図6(b))。この場合には、経口検査器用ガイドチューブ10を細長く折り畳んで使用することができ、前記嘔吐反射の発生をさらに抑制することができる。図6(a)ではこのチューブ本体11Aの使用状態を示す。挿入部13が薄いフィルムパイプからなるチューブ本体11Aに挿入されるが、チューブ本体11Aの湾曲形状は硬質保形部材19にて保持されている。図6(b)はフィルムパイプであるチューブ本体11Aが定形を保たずにしぼんだ状態を示す。
これらの実施例にあって、硬質保形部材19は、使用時に中咽頭15bと接触する部分(湾曲部分)が、硬質保形部材19のうち、使用時に口蓋17と接触する部分(元部)に比べて1.2倍だけ厚肉に形成され、その剛性が高められている。また、硬質保形部材19のうち、この厚肉部分より先側の部分(下咽頭15cとの接触部分)は、経口検査器用ガイドチューブ10が口腔14内から喉の奥へ挿入される際、チューブ先端部の接触により患者の咽頭部15などを傷付けないように、口蓋17との接触部分より50%だけ薄く形成されている。すなわち、所定長さの硬質保形部材19にあって、その基端側部分の厚みを1とした場合、先端側部分は0.5で、それらの中間部(全体の長さを100とした場合の基端から50〜80の割合で示される部分)は1.2とされている。図1中、符号15aは上咽頭である。
次に、この発明の実施例1〜4に係る経口検査器用ガイドチューブ10の使用方法を説明する。
図1に示すように、まず経口内視鏡12の挿入部13を、グリップ部18の元部側の開口10aから経口検査器用ガイドチューブ10(ガイドチューブはJ字形状に付形されている)に挿入する。このとき、ガイドチューブ10は挿入部13の元部(内視鏡操作部に近い位置)まで引かれる。その後、通常の胃内視鏡検査を行うように、内視鏡12の挿入部13を口腔14内から食道16内まで挿入する。そして、内視鏡12により食道16内に合併症を生じさせる病変がないことを十分確認する。
次に、図7に示すように、経口検査器用ガイドチューブ10を、内視鏡12のチューブに沿って、ガイドチューブ10の先端が食道16の入口部まで達するように挿入する。次いで、ガイドチューブ10の挿入位置がずれないように内視鏡12全体を抜き取る。内視鏡12を抜く際にも、内視鏡12のモニタによりガイドチューブ10の先端部が適正な位置にあることを確認しておく。
その後、図8に示すように、ガイドチューブ10の位置をずらさないように注意しながら、グリップ部18の開口10aから経食道エコー50の探触子51をガイドチューブ10内に挿入する。経食道エコー50の探触子51はガイドチューブ10の湾曲に沿って挿入され、図9に示すように食道16内に達することができる。
経食道エコー50の探触子51に心臓や大動脈などの超音波検査を行っている最中にも、探触子51につながるチューブ状物52の途中部分は、ガイドチューブ10により咽頭部15の湾曲に沿って曲げられた形状を保つため、舌根部20への刺激を軽減することができる。
この発明は、経食道エコー50の探触子51を安全に食道16まで挿入するために開発されたものであるが、内視鏡検査時にも使用可能である。そのときの挿入方法は、図1に示すように、内視鏡12の先端部が胃まで達して、胃の内壁を検査しているときは、図7に示すように内視鏡12のチューブの途中部分は常に咽頭部15の湾曲に沿って曲げられた形状が維持されるため、舌根部20を刺激せずに嘔吐反射を軽減することができる。
10 経口検査器用ガイドチューブ、
11 チューブ本体、
12 経口内視鏡(経口検査器)、
13 挿入部(体内検査部)、
14 口腔、
15 咽頭部、
15b 中咽頭、
16 食道、
19 硬質保形部材、
50 経食道エコー(経口検査器)、
51 探触子(体内検査部)。

Claims (3)

  1. 軟質合成樹脂からなるチューブ本体を有し、経口検査器より延出された体内検査部の口腔内から咽頭部を経て食道への挿入をガイドする経口検査器用ガイドチューブにおいて、
    前記チューブ本体は、正中線に沿った身体の断面上で、口蓋の口腔側から咽頭部の背中側へ連続して接触可能な湾曲形状を有するとともに、前記チューブ本体の周方向の一部には、前記軟質合成樹脂より硬い硬質保形部材が、前記チューブ本体の長さ方向の全長にわたって形成された経口検査器用ガイドチューブ。
  2. 前記硬質保形部材は、硬質合成樹脂または金属からなる細長い板片である請求項1に記載の経口検査器用ガイドチューブ。
  3. 前記硬質保形部材のうち、中咽頭との接触部分の剛性を、残りの部分の剛性より高めた請求項1または請求項2に記載の経口検査器用ガイドチューブ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014123256A1 (ko) * 2013-02-07 2014-08-14 알피니언메디칼시스템 주식회사 초음파 프로브

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