JP2011060399A - 再生装置、再生方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】多層構造の光ディスクを再生するのにあたり、再生対象としている記録層により異なる透過記録層での光透過率の違いに応じて、適切なレーザパワーを設定する。
【解決手段】現在の再生対象記録層と現在透過記録層ごとの記録済み/未記録の状態パターンとの組み合わせに応じて設定される補正係数を取得し、この補正係数によって、基準のレーザパワーについて補正を行う。そして、この補正されたレーザパワーにより再生用のレーザ光が出射されるようにコントロールする。
【選択図】図7

Description

本発明は、例えば光学ディスク状記録媒体に対応して再生を行う再生装置と、その方法とに関する。
例えば、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc(登録商標))などの光ディスク状記録媒体(以降、光ディスクともいう)においては、2層の記録層が積層された物理構造を有するものが既に製品化されている。
また、光ディスクに対して良好に記録再生を行うためには、その記録層に照射するレーザ光についてのレーザパワーを適切に設定することが必要になってくる。
すると、上記の2層構造の光ディスクでは、例えば、層ごとに光透過率が異なってくることになる。これは即ち、厳密には、層ごとに適切なレーザパワーが異なっており、従って、理想的には、層ごとに適切なレーザパワーを切り換えて設定したうえで記録再生が行われるべきであることを意味している。
特許文献1においては、2層以上の記録層を持つ光ディスクに対して下記の「記録」を行うことが記載されている。
つまり、半透明膜で生成された光ディスクの反射層の膜厚情報を予め実装した光ディスク装置のファームウェア上、あるいは、予め膜厚情報を格納した光ディスクから取得し、記録パワーの調整係数を算出する。そして、算出した調整係数を用いて、記録パワーとして、第2層以降の記録開始パワー、ならびに、追記時の追記開始パワーを設定する、というものである。
ただし、実際においては、これまでにおける2層構造の光ディスクに対する記録再生は、次のようにして、レーザパワーを切り換えることなく行うことができていた。
例えば1つには、2層のうちの表面側(外層側)の記録層について、規格により、例えばその層を形成する材料であるとか半反射膜特性などに関して一定範囲内の制限を与える、というものである。つまり、上記の特性を規格範囲内に収めて製造することにより、外層側と内層側とで同じレーザパワーによって記録再生しても支障がない程度にまで、外層側の記録層の光透過率を確保するものである。
また、もう1つには、外層側の記録層の全領域を全て記録(フォーマット)してから記録再生を行うという手法も知られている。記録済み状態の記録層は、未記録状態の記録層よりも光透過率が高くなる。そこで、外層側について、その全領域を先ず記録済みの状態として高い光透過率を確保したうえで、この後において、同じレーザパワーにより内層側の記録再生を行おうというものである。
特開2008−243339号公報
しかし、記録層が3層以上となる場合には、層間の関係として、2つの層の間に1以上の層を挟む場合があることになる。この場合には、間に存在する層の数に応じて、光透過率の差もそれだけ大きくなってくる。すると、3層以上の光記録媒体に関しては、上記の2層構造に対応して同じレーザパワーを設定するための手法では、光透過率の差を許容範囲に収めることは現実的に非常に困難になる。つまり、上記の手法を3層以上の光ディスクに対応して採用することは、現実的ではない。
そこで、本願発明としては、多層光記録媒体に対応する再生に関して、特に3層以上を想定した場合において現実に有効な手法、構成を提案する。
そこで本発明は上記した課題を考慮して、再生装置として次のように構成する。
つまり、光学記録媒体において形成されるn(nは2以上の自然数)層の記録層のうちの1つの記録層を再生対象として、再生のためのレーザ光を出射するレーザ光照射手段と、再生対象記録層と、レーザ光がこの再生対象記録層に到達するまでに透過する透過記録層ごとの記録済み/未記録の状態パターンとの組み合わせに対応付けられた、レーザパワーについての補正係数から成る補正係数情報を保持する補正係数情報保持手段と、現在の再生対象記録層と、現在の透過記録層ごとの記録済み/未記録の状態パターンとの組み合わせに応じた補正係数を補正係数情報保持手段から取得する補正係数取得手段と、上記補正係数取得手段により取得した補正係数に基づいて、上記再生のためのレーザ光についてのレーザパワーの基準値に対する補正係数を決定し、この決定された補正係数により補正したレーザパワーを設定するレーザパワー設定手段と、設定された上記レーザパワーによりレーザ光が出射されるようにして、上記レーザ光照射手段からレーザ光を出射させるための駆動信号を出力する駆動信号出力手段とを備えることとした。
上記構成では、現在の再生対象記録層と、現在の透過記録層ごとの記録済み/未記録の状態パターンとの組み合わせに応じた補正係数に基づいて、光記録媒体を再生しているときのレーザパワーが補正される。
これにより、本発明は、多層構造の光ディスクを再生するのにあたり、再生対象としている記録層により異なる透過記録層での光透過率の違いに応じて、適切なレーザパワーを設定することが可能になる。
本実施形態のディスクドライブ装置が対応する光ディスクの構造例を示す図である。 本実施形態のディスクドライブ装置の構成例を示すブロック図である。 ディスクドライブ装置における光学ピックアップの内部構成例を、そのための制御系の構成と共に示すブロック図である。 再生対象記録層と透過記録層の記録状態パターンとの組み合わせに応じた総合相対透過率の違いを説明するための図である。 再生対象記録層と透過記録層の記録状態パターンとの組み合わせに応じた総合相対透過率の違いを説明するための図である。 実施形態の第1例に対応する補正係数テーブルの内容例を示す図である。 実施形態の第1例に対応するレーザパワー補正のための処理手順例を示すフローチャートである。 実施形態の第2例に対応して追加される再生対象記録層と透過記録層の記録状態パターンとの組み合わせに応じた総合相対透過率の違いを説明するための図である。 実施形態の第2例(及び第3例)に対応する補正係数テーブルの内容例を示す図である。 実施形態の第2例に対応するレーザパワー補正のための処理手順例を示すフローチャートである。 実施形態の第3例に対応するもので、透過記録層の記録済み領域部分と未記録領域部分との境界近傍における、実際の透過記録層の記録済み領域部分/未記録領域部分とレーザ光との関係を示す図である。 実施形態の第3例に対応するもので、透過記録層の記録済み領域部分と未記録領域部分との境界近傍における、実際の透過記録層の記録済み領域部分/未記録領域部分とレーザ光との関係を示す図である。 実施形態の第3例に対応するレーザパワー補正のための処理手順例を示すフローチャートである。
以下、本願発明を実施するための形態(以下、実施形態という)について、下記の順により説明する。

<1.ディスク構造例>
<2.ディスクドライブ装置の構成例>
<3.光学系とそのための制御系の構成>
<4.本実施形態のレーザパワー補正>
[4−1.相対透過率]
[4−2.レーザパワー補正(第1例)]
[4−3.レーザパワー補正(第2例)]
[4−4.レーザパワー補正(第3例)]
<1.ディスク構造例>

図1(a)は、本実施形態の再生装置が対応する光学ディスク状記録媒体(光ディスク)90を平面的にみたうえで、その半径方向のエリア構成を示している。
光ディスク90は、例えば直径12cmのディスク記録メディアとされ、そのエリア構造は大きく分けて、内周エリア91,データゾーン92,外周エリア93とされる。
データゾーン92は、主たる記録エリアであり、いわゆるユーザデータの記録が行われる。ここでいうユーザデータとは、映像データ、音声データ、テキストデータ、コンピュータ使用データ、ソフトウエアプログラム等、光ディスク90を用いての保存の主たる対象のデータのことである。
内周エリア91は、いわゆる管理領域として用いられる。
なお、記録層が1つの1層ディスクの場合は、いわゆるリードインゾーンとして用いられる領域である。記録層が複数の多層ディスクの場合、この内周エリアは、各層毎に、リードインゾーン、インナーゾーン、リードアウトゾーン等として用いられる。内周エリア91にはディスクの物理情報、記録再生動作の設定情報、領域構成や交替を管理する情報、試し書き領域などが形成される。
外周エリア91は、1層ディスクの場合は、いわゆるリードアウトゾーンとして用いられる領域である。記録層が複数の多層ディスクの場合、この外周エリアは、各層毎に、リードアウトゾーン又はアウターゾーンとして用いられる。
なお、本実施形態ではライトワンスディスクやリライタブルディスクとしての記録可能型ディスクを想定する。
図1(b)は、この光ディスク90を4層ディスクとした場合の層構造を模式的に示している。
光ディスク90は、例えばポリカーボネート等を用いた射出成形などによって成形されたディスク基板PKの一面上に、ウォブリンググルーブとしての凹凸形状が形成され、ここに反射膜や記録材料層が成膜されて第1番目の記録層L0が形成される。
さらに記録層L0上に中間層C1が形成される。この中間層C1の面上にウォブリンググルーブとしての凹凸形状が形成され、ここに半透過反射膜や記録材料層が成膜されて第2番目の記録層L1が形成される。
さらに記録層L1上に中間層C2が形成される。この中間層C2の面上にウォブリンググルーブとしての凹凸形状が形成され、ここに半透過反射膜や記録材料層が成膜されて第3番目の第3記録層L2が形成される。
さらに記録層L2上に中間層C3が形成される。この中間層C3の面上にウォブリンググルーブとしての凹凸形状が形成され、ここに半透過反射膜や記録材料層が成膜されて第4番目の記録層L3が形成される。
記録層L3上には、カバー層CVが形成される。
なお、各記録層L0,L1,L2,L3においては、内周エリア91の一部等、エンボスピット列が形成される部分もある。
実際には、光ディスク90の厚みは約1.2mmとされ、ディスク基板PKは1.1mm程度の厚みとなる。そして約100μmの厚みの間に、記録層L0からカバー層CVまでが形成される。なお、各記録層の層間距離が狭くなると、迷光やクロストークの影響が増加するため、多層メディアにおいては、最も奥の記録層(L0)がカバー層CV側の表面から100μm+数μmの位置に形成されることもある。
なお、図1(b)では4層ディスクの例を挙げているが、中間層やカバー層の厚み等が調整され、3層ディスクや、5層以上のディスクも、同様の構造で形成される。ただし、本実施形態では、同図に示した4層ディスクを例に挙げて以降の説明を行う。
また、図1(b)に示されるL0,L1,L2,L3は、4つの記録層ごとに付される符号であるが、以降の説明においては、この符号を用いた記録層L0,記録層L1,記録層L2,記録層L3との表記を、各記録層の名称としても扱う。
<2.ディスクドライブ装置の構成例>

続いて、本実施の形態の光ディスク90に対応して記録再生を行うディスクドライブ装置について説明する。
本実施の形態のディスクドライブ装置は、ブルーレイディスク規格としての再生専用ディスクや記録可能型ディスク(ライトワンスディスクやリライタブルディスク)に対応して再生や記録を行うことができるものとする。なお、先に述べたように、本実施形態に対応するものとして図1に示した光ディスク90は、記録可能型ディスクである。
記録可能型ディスクの場合、波長405nmのレーザ(いわゆる青色レーザ)とNAが0.85の対物レンズの組み合わせという条件下でフェイズチェンジマーク(相変化マーク)や色素変化マークの記録再生を行うものとされ、トラックピッチ0.32μm、線密度0.12μm/bitで、64KB(キロバイト)のデータブロックを1つの記録再生単位(RUB:Recording Unit Block)として記録再生を行う。
なお再生専用ディスクについては、λ/4程度の深さのエンボスピットにより再生専用のデータが記録される。同様にトラックピッチは0.32μm、線密度は0.12μm/bitである。そして64KBのデータブロックを1つの再生単位(RUB)として扱う。
記録再生単位であるRUBは、156シンボル×496フレームのECCブロック(クラスタ)に対して、例えばその前後に1フレームのリンクエリアを付加して生成された合計498フレームとなる。
なお、記録可能型ディスクの場合、ディスク上にはグルーブ(溝)が蛇行(ウォブリング)されて形成され、このウォブリンググルーブが記録再生トラックとされる。そしてグルーブのウォブリングは、いわゆるADIP(Address in Pregroove)データを含むものとされる。つまりグルーブのウォブリング情報を検出することで、ディスク上のアドレスを得ることができるようにされている。
記録可能型ディスクの場合、ウォブリンググルーブによって形成されるトラック上にはフェイズチェンジマークによるレコーディングマークが記録されるが、フェイズチェンジマークはRLL(1,7)PP変調方式(RLL;Run Length Limited、PP:Parity preserve/Prohibit rmtr(repeated minimum transition runlength))等により、線密度0.12μm/bit、0.08μm/ch bitで記録される。
チャネルクロック周期を「T」とすると、マーク長は2Tから8Tとなる。
再生専用ディスクの場合、グルーブは形成されないが、同様にRLL(1,7)PP変調方式で変調されたデータがエンボスピット列として記録されているものとなる。
図2は、上記フォーマットの光ディスク90に対応して記録/再生を行うことのできるディスクドライブ装置の構成例を示している。
本実施形態に対応する光ディスク90は、ディスクドライブ装置に装填されると、図示しないターンテーブルに積載され、記録/再生動作時においてスピンドルモータ2によって一定線速度(CLV)で回転駆動される。
そして再生時には光学ピックアップ(光学ヘッド)1によって光ディスク90上のトラックに記録されたマーク情報の読出が行われる。
また光ディスク90に対してのデータ記録時には、光学ピックアップ1によって光ディスク90上のトラックに、ユーザデータがフェイズチェンジマークもしくは色素変化マークとして記録される。
なお、光ディスク90の内周エリア91等には、再生専用の管理情報として例えばディスクの物理情報等がエンボスピット又はウォブリンググルーブによって記録されるが、これらの情報の読み出しも光学ピックアップ1により行われる。
さらに光ディスク90に対しては、光学ピックアップ1によって光ディスク90上のグルーブトラックのウォブリングとして埋め込まれたADIP情報の読み出しもおこなわれる。
光学ピックアップ1内には、レーザ光源となるレーザダイオードや、反射光を検出するためのフォトディテクタ、レーザ光の出力端となる対物レンズ、対物レンズを介してディスク記録面にレーザ光を照射し、またその反射光をフォトディテクタに導く光学系等が形成される。レーザダイオードは、例えば波長405nmのいわゆる青色レーザを出力する。また光学系によるNAは0.85である。
光学ピックアップ1内において対物レンズは二軸機構によってトラッキング方向及びフォーカス方向に移動可能に保持されている。
また光学ピックアップ1全体はスレッド機構3によりディスク半径方向に移動可能とされている。
また光学ピックアップ1におけるレーザダイオードはレーザドライバ13からの駆動信号(ドライブ電流)によってレーザ発光駆動される。
光ディスク90からの反射光情報はフォトディテクタによって検出され、受光光量に応じた電気信号とされてマトリクス回路4に供給される。
マトリクス回路4には、フォトディテクタとしての複数の受光素子からの出力電流に対応して電流電圧変換回路、マトリクス演算/増幅回路等を備え、マトリクス演算処理により必要な信号を生成する。
例えば再生データに相当する再生情報信号(RF信号)、サーボ制御のためのフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号などを生成する。
さらに、グルーブのウォブリングに係る信号、即ちウォブリングを検出する信号としてプッシュプル信号を生成する。
マトリクス回路4から出力される再生情報信号はデータ検出処理部5へ、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号は光学ブロックサーボ回路11へ、プッシュプル信号はウォブル信号処理回路15へ、それぞれ供給される。
データ検出処理部5は、再生情報信号の2値化処理を行う。
例えばデータ検出処理部5では、RF信号のA/D変換処理、PLLによる再生クロック生成処理、PR(Partial Response)等化処理、ビタビ復号(最尤復号)等を行い、パーシャルレスポンス最尤復号処理(PRML検出方式:Partial Response Maximum Likelihood検出方式)により、2値データ列を得る。
そしてデータ検出処理部5は、光ディスク90から読み出した情報としての2値データ列を、後段のエンコード/デコード部7に供給する。
エンコード/デコード部7は、再生時おける再生データの復調と、記録時における記録データの変調処理を行う。即ち、再生時にはデータ復調、デインターリーブ、ECCデコード、アドレスデコード等を行い、また記録時にはECCエンコード、インターリーブ、データ変調等を行う。
再生時においては、上記データ検出処理部5で復号された2値データ列がエンコード/デコード部7に供給される。エンコード/デコード部7では上記2値データ列に対する復調処理を行い、光ディスク90からの再生データを得る。即ち、即ちRLL(1,7)PP変調が施されて光ディスク90に記録されたデータに対しての復調処理と、エラー訂正を行うECCデコード処理を行って、光ディスク90からの再生データを得る。
エンコード/デコード部7で再生データにまでデコードされたデータは、ホストインターフェース8に転送され、システムコントローラ10の指示に基づいてホスト機器100に転送される。ホスト機器100とは、例えばコンピュータ装置やAV(Audio-Visual)システム機器などである。
光ディスク90に対する記録/再生時にはADIP情報の処理が行われる。
即ちグルーブのウォブリングに係る信号としてマトリクス回路4から出力されるプッシュプル信号は、ウォブル信号処理回路6においてデジタル化されたウォブルデータとされる。またPLL処理によりプッシュプル信号に同期したクロックが生成される。
ウォブルデータはADIP復調回路16でMSK復調、STW復調され、ADIPアドレスを構成するデータストリームに復調されてアドレスデコーダ9に供給される。
アドレスデコーダ9は、供給されるデータについてのデコードを行い、アドレス値を得て、システムコントローラ10に供給する。
記録時には、ホスト機器100から記録データが転送されてくるが、その記録データはホストインターフェース8を介してエンコード/デコード部7に供給される。
この場合エンコード/デコード部7は、記録データのエンコード処理として、エラー訂正コード付加(ECCエンコード)やインターリーブ、サブコードの付加等を行う。またこれらの処理を施したデータに対して、RLL(1−7)PP方式の変調を施す。
エンコード/デコード部7で処理された記録データは、ライトストラテジ部14において、記録補償処理として、記録層の特性、レーザ光のスポット形状、記録線速度等に対する最適記録パワーの微調整やレーザドライブパルス波形の調整などが行われた状態のレーザドライブパルスとされ、レーザドライバ13に供給される。
そしてレーザドライバ13は、記録補償処理したレーザドライブパルスを光学ピックアップ1内のレーザダイオードに与えてレーザ発光駆動を実行させる。これにより光ディスク90に、記録データに応じたマークが形成されることになる。
なお、レーザドライバ13は、いわゆるAPC回路(Auto Power Control)を備え、光学ピックアップ1内に設けられたレーザパワーのモニタ用ディテクタの出力によりレーザ出力パワーをモニタしながらレーザの出力が温度などによらず一定になるように制御する。
記録時及び再生時のレーザ出力の目標値はシステムコントローラ10から与えられ、記録時及び再生時にはそれぞれレーザ出力レベルが、その目標値になるように制御する。
記録時の最適なレーザパワーは、後述するレーザパワー調整処理によって設定される。
光学ブロックサーボ回路11は、マトリクス回路4からのフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号から、フォーカス、トラッキング、スレッドの各種サーボドライブ信号を生成しサーボ動作を実行させる。
即ちフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号に応じてフォーカスドライブ信号、トラッキングドライブ信号を生成し、二軸ドライバ18により光学ピックアップ1内の二軸機構のフォーカスコイル、トラッキングコイルを駆動することになる。これによって光学ピックアップ1、マトリクス回路4、光学ブロックサーボ回路11、二軸ドライバ18、二軸機構によるトラッキングサーボループ及びフォーカスサーボループが形成される。
また光学ブロックサーボ回路11は、システムコントローラ10からのトラックジャンプ指令に応じて、トラッキングサーボループをオフとし、ジャンプドライブ信号を出力することで、トラックジャンプ動作を実行させる。
また光学ブロックサーボ回路11は、トラッキングエラー信号の低域成分として得られるスレッドエラー信号や、システムコントローラ10からのアクセス実行制御などに基づいてスレッドドライブ信号を生成し、スレッドドライバ19によりスレッド機構3を駆動する。スレッド機構3には、図示しないが、光学ピックアップ1を保持するメインシャフト、スレッドモータ、伝達ギア等による機構を有し、スレッドドライブ信号に応じてスレッドモータを駆動することで、光学ピックアップ1の所要のスライド移動が行なわれる。
スピンドルサーボ回路12はスピンドルモータ2をCLV回転させる制御を行う。
スピンドルサーボ回路12は、ウォブル信号に対するPLL処理で生成されるクロックを、現在のスピンドルモータ2の回転速度情報として得、これを所定のCLV基準速度情報と比較することで、スピンドルエラー信号を生成する。
またデータ再生時においては、データ信号処理回路5内のPLLによって生成される再生クロックが、現在のスピンドルモータ2の回転速度情報となるため、これを所定のCLV基準速度情報と比較することでスピンドルエラー信号を生成することもできる。
そしてスピンドルサーボ回路12は、スピンドルエラー信号に応じて生成したスピンドルドライブ信号を出力し、スピンドルドライバ17によりスピンドルモータ2のCLV回転を実行させる。
またスピンドルサーボ回路12は、システムコントローラ10からのスピンドルキック/ブレーキ制御信号に応じてスピンドルドライブ信号を発生させ、スピンドルモータ2の起動、停止、加速、減速などの動作も実行させる。
以上のようなサーボ系及び記録再生系の各種動作はマイクロコンピュータによって形成されたシステムコントローラ10により制御される。
システムコントローラ10は、ホストインターフェース8を介して与えられるホスト機器100からのコマンドに応じて各種処理を実行する。
例えばホスト機器100から書込命令(ライトコマンド)が出されると、システムコントローラ10は、まず書き込むべきアドレスに光学ピックアップ1を移動させる。そしてエンコード/デコード部7により、ホスト機器100から転送されてきたデータ(例えばビデオデータやオーディオデータ等)について上述したようにエンコード処理を実行させる。そして上記のようにエンコードされたデータに応じてレーザドライバ13がレーザ発光駆動することで記録が実行される。
また例えばホスト機器100から、光ディスク90に記録されている或るデータの転送を求めるリードコマンドが供給された場合は、システムコントローラ10はまず指示されたアドレスを目的としてシーク動作制御を行う。即ち光学ブロックサーボ回路11に指令を出し、シークコマンドにより指定されたアドレスをターゲットとする光学ピックアップ1のアクセス動作を実行させる。
その後、その指示されたデータ区間のデータをホスト機器100に転送するために必要な動作制御を行う。即ち光ディスク90からのデータ読出を行い、データ検出処理部5、エンコード/デコード部7における再生処理を実行させ、要求されたデータを転送する。
なお図2の例は、ホスト機器100に接続されるディスクドライブ装置として説明したが、本発明のディスクドライブ装置としては他の機器に接続されない形態もあり得る。その場合は、操作部や表示部が設けられたり、データ入出力のインターフェース部位の構成が、図2とは異なるものとなる。つまり、ユーザーの操作に応じて記録や再生が行われるとともに、各種データの入出力のための端子部が形成されればよい。もちろんディスクドライブ装置の構成例としては他にも多様に考えられる。
<3.光学系とそのための制御系の構成>

図3は、上記図2の光学ピックアップ1における光学系主要部を、そのための制御系とともに示している。
この図の光学ピックアップ1においては、レーザダイオード21、液晶アッテネータ22、分光器23、機能光学部品群24、対物レンズ25が示されている。
レーザダイオード21は、レーザドライバ13から出力される駆動電流によって発光駆動される。
ここで、レーザドライバ13に対しては、システムコントローラ10により、例えば記録/再生時などに応じて適宜、適切とされるレーザパワーが指示される。レーザドライバ13は、内部APC回路により、後述するフロントフォトダイオード(FPD)26からの出力に基づき、レーザパワーダイオード21に対して出力するドライブ信号(駆動電流量)を調整する。これにより、レーザダイオード21から出射されるレーザ光は、指定されたレーザパワーで一定となるようにして制御される。
ここでは、光学ピックアップ1において、レーザダイオード21から出射されたレーザ光は、液晶アッテネータ22を介して分光器23に至るものとされている。
液晶アッテネータ22は、例えば液晶パネルから成り、システムコントローラ10の制御によって、例えばオン/オフの2状態の間で切換が行われるようにして駆動される。
ここで、液晶アッテネータ22がオン(クローズ)の状態とは、液晶アッテネータ22が、入射光を一定量により減衰させて出射させる状態をいう。また、液晶アッテネータがオフ(オープン)の状態とは、液晶アッテネータ22が、入射光をそのまま透過させて出射させる状態をいう。
液晶アッテネータ22は、一例として、1層の光ディスクと、多層の光ディスクとの再生に対応して用いられる。例えば、多層の光ディスクでは、レーザ光が記録層を透過することによる光の減衰を考慮する必要がある。このために、多層の光ディスクに対応するディスクドライブ装置では、多層の光ディスクに対応する記録再生に対応したレーザパワーを設定することが通常である。
これに対して、1層の光ディスクであれば、上記のレーザ光が記録層を透過することによる光の減衰を考慮する必要はないので、多層の光ディスクの場合よりも小さいレーザパワーが適している。
しかし、多層の光ディスクに対応するディスクドライブ装置では、多層の光ディスクに対応したレーザパワーが得られるようにしてレーザドライバ13やレーザダイオード21などが設計されている。この場合に、例えばレーザドライバ13により1層の光ディスクに適するレーザパワーにまで減衰させようとすると、ノイズが多い領域を使わなければならなくなり、記録再生の安定性が低下することがある。
そこで、例えば多層の光ディスクを記録再生するときには液晶アッテネータ22をオフとし、1層の光ディスクを記録再生するときには液晶アッテネータ22をオンとするようにして切り換えを行うように構成する。なお、レーザパワーについては、例えば記録再生する光ディスクが多層であるか1層であるかに関わらず、常に多層の光ディスクに対応した値を設定する。
このようにすれば、1層の光ディスクに対応する記録再生時においては、レーザダイオード21からは、多層の光ディスクに対応したレーザパワーによるレーザ光が出射され、これが液晶アッテネータ22にて減衰されることになる。つまり、レーザダイオード21からは、ノイズの無い状態で出射したうえで、液晶アッテネータ22より、1層の光ディスクに適した強度にまで減衰させることができる。
なお、上記の液晶アッテネータ22の用途、及び用途に応じた駆動態様については他にも考えられる。
この場合、液晶アッテネータ22から出射されたレーザ光は、分光器23に対して入射される。
この場合の分光器23は、入射されたレーザ光を2つに分光して、分光されたレーザ光の一方を機能光学部品群24に対して出射し、他方をフロントフォトダイオード26に対して出射する。
先ず、フロントフォトダイオード26は、分光器23から入射されたレーザ光を受光して、その受光光量に応じた出力をレーザドライバ13に対して出力する。
レーザドライバ13は、APCとして、このフロントフォトダイオード26から入力される検出信号が示す受光光量について、システムコントローラ10により指定されたレーザパワーに対応する値となるようにして、レーザダイオード21に対して出力するドライブ信号(駆動電流量)を可変する。
なお、この図に示す構成では、フロントフォトダイオード26の出力は、システムコントローラ10にも入力されるようになっている。つまり、システムコントローラ10が監視できるようにもなっている。
ここでの機能光学部品群24は、例えば、収差補正機構であるとか、光路を変更させるためのミラーなどの所要の光学部品をまとめて示している。ここでは、機能光学部品群24を通過したレーザ光が対物レンズ25に入射されるようになっている。
なお、この図では、機能光学部品群24は、分光器23と対物レンズ25との間に設けられているが、実際においては、機能光学部品群24を為す部品は、例えば必要に応じて、分光器23と対物レンズ25との間以外の光路内に設けられてよい。
機能光学部品群24から対物レンズ25に入射されたレーザ光は、集光された状態で、ここでは図示していない光ディスク90の記録層に対して照射される。
なお、光学ピックアップ1においては、他に、対物レンズ25からの反射光を検出して、例えば再生信号、各種サーボエラー信号の基となる受光信号を生成するメインの光検出器、また、このメインの光検出器に対して対物レンズ25からの反射光を導くためのミラー、分光器なども備えられるが、これらの部品素子についての図示は省略している。
<4.本実施形態のレーザパワー補正>
[4−1.相対透過率]

本実施形態のディスクドライブ装置では、以降説明するようにして、多層の光ディスク90における記録層の記録状態に対応して、再生時におけるレーザパワーを補正する。
先ず、記録層の透過率(相対透過率)について説明しておく。
前提として、本実施形態に対応する4層の光ディスク90は、最初に基板側の記録層L0から記録を行い、その記録が完了するごとに、順次、記録層L1,L2,L3の順で、表側にかけて記録していく。
また、1つの記録層の光透過率は、データが記録済みの状態と未記録の状態とで異なる。相対的に、記録済みの状態での光の透過率を1(100%)とすると、未記録の状態での透過率は、1より小さい100%未満に対応した値となる。つまり、1つの記録層の相対透過率は、記録済みの状態を1として、未記録状態では、1未満の値を取る。
例えば、未記録状態での相対透過率は、0.95(95%)程度であるが、記録層ごとに全て同じ値となることはなく、各層を形成する際の材料や厚さなどの条件により異なってくることが一般的である。
そのうえで、例えば本実施形態において補正が行われる前の基準となる再生時のレーザパワーは、レーザ光が透過する記録層のすべてが記録済みの状態である場合に対応して最適化されているものとする。
ここで、図4及び図5により、再生対象とする記録層と、記録層の記録状態に応じた、相対透過率の関係を示しておく。
先ず、図4においては、再生対象が記録層L0である場合を示している。
ここで、記録層L0,L1,L2,L3ごとの、未記録状態に応じた1未満の相対透過率を、それぞれ、r1,r2,r3,r4とする。なお、記録層L0,L1,L2,L3の何れも、記録済み状態での相対透過率は1となる。
図4(a)には、記録層L0を再生する場合として、光ディスク90において、4層のうち、最初の記録層L0のみがデータ記録済み状態で、残る記録層L1,L2,L3はデータ未記録状態である場合が示されている。ここでのデータ記録済み状態とは、その記録層の記録領域にデータが記録されている状態をいい、データ未記録状態は、その記録層の記録領域にてデータが記録されていない状態をいう。なお、図におけるデータ記録済み状態とデータ未記録状態との区別は、同図4の紙面下側の凡例に従う。この凡例については、図5、図8、図11、図12にも適用される。
図4(b)は、同じく記録層L0を再生する場合として、最初の記録層L0から次の記録層L1までがデータ記録済み状態で、残る記録層L2,L3がデータ未記録状態の場合を示している。
図4(c)は、記録層L0を再生する場合として、最初の記録層L0から記録層L2までの3層がデータ記録済み状態で、残る記録層L3のみがデータ未記録状態の場合を示している
図4(d)は、記録層L0を再生する場合として、記録層L0から記録層L4までの全ての記録層がデータ記録済み状態の場合を示している。
このようにして記録層L0を再生する場合には、レーザ光LSは、記録層L1,L2,L3を透過して、記録層L0に到達する。なお、この場合の記録層L1,L2,L3のように、再生対象記録層に対して照射されるレーザ光が透過する記録層については、透過記録層ということにする。
ここで、先ず、図4(d)のようにして透過記録層である記録層L1,L2,L3の全てがデータ記録済み状態の場合、それぞれの相対透過率は1となる。従って、この場合の、記録層L0を再生するためのレーザ光LSに対応した総合的な相対透過率(総合相対透過率)をTrとすると、Tr=1(=1*1*1)となる。
次に、図4(c)のようにして記録層L3のみがデータ未記録状態である場合には、記録層L1,L2は、相対透過率1であるのに対して,記録層L3は、相対透過率r3による所定の1未満の値となる。従って、この場合は、総合相対透過率Tr=r3(=1*1*r3)となる。
次に、図4(b)のようにして記録層L3,L2がデータ未記録状態である場合には、記録層L1の相対透過率1であるのに対して、記録層L2,L3の相対透過率は、それぞれ、r2,r3としての1未満の値を取る。従って、この場合は、総合相対透過率Tr=r2*r3となる。
さらに、図4(a)のようにして記録層L1,L2,L3が全てデータ未記録状態である場合には、記録層L1,L2,L3は、それぞれ、相対透過率r1,r2,r3としての1未満の値を取る。従って、この場合は、総合相対透過率Tr=r1*r2*r3となる。
例えば最も簡単な具体例として、記録層L1,L2,L3ごとの未記録状態のときの相対透過率r1,r2,r3について、それぞれ、0.95であると仮定する。
すると、図4(c)に対応しては、総合相対透過率Tr=0.95となり、図4(b)に対応しては、総合相対透過率Tr=0.90(=0.95*0.95)となり、図4(a)に対応しては、総合相対透過率Tr=0.86(=0.95*0.95*0.95)となる。
また、図5(a)(b)(c)は、記録層L1を再生する場合の透過記録層の記録状態に応じた総合相対透過率を示している。本実施形態において記録層L1が再生可能であるということは、少なくとも、記録層L0、L1までがデータ記録済み状態であることになる。
先ず、記録層L1を再生するときの透過記録層は、記録層L2,L3の2層となる。
そこで、記録層L2,L3の記録状態としては、先ず、図5(a)に示すように、記録層L0、L1までがデータ記録済み状態であることに応じて、共にデータ未記録状態の場合があることになる。この場合には、総合相対透過率Tr=r2*r3となる。
また、図5(b)に示すように、記録層L0、L1、L2までがデータ記録済みであることに応じて、記録層L2はデータ記録済み状態であるのに対して、記録層L3が未記録状態の場合があることになる。この場合、総合相対透過率Tr=r3となる。
そして、図5(c)に示すように、記録層L0〜L3までの全記録層がデータ記録済み状態であることに応じて、記録層L2、L3が共にデータ記録済み状態の場合があることになる。この場合には、総合相対透過率Tr=1となる。
図5(d)(e)は、記録層L2を再生する場合に対応する。記録層L2が再生可能であるためには、少なくとも、記録層L0〜L2までがデータ記録済み状態であることになる。
記録層L2の再生では、透過記録層はL3のみとなる。従って、透過記録層の記録状態は、図5(d)の記録層L3がデータ未記録状態の場合と、図5(e)の記録層L3がデータ記録済み状態の場合との2通りとなる。
図5(d)の場合には、総合相対透過率Tr=r3となり、図5(e)の場合には、総合相対透過率Tr=1となる。
また、図5(f)は記録層L3を再生する場合に対応する。記録層L3が再生可能であるためには、記録層L0〜L3までの全ての記録層がデータ記録済み状態であることになる。
記録層L3は最も表面側の記録層であるから、この場合の透過記録層は存在しない。従って、この場合も、総合相対透過率Tr=1となる。
上記図4,図5に示すようにして、総合相対透過率としては、同じ記録層を再生するのにあたっても、そのときの透過記録層の記録状態として、データ記録済み状態とデータ未記録状態との何れであるのかに応じて異なってくることが分かる。そして、総合相対透過率Trの値が変われば、当然のこととして、透過記録層通過後のレーザ光の光量、エネルギーも変化する。即ち、上記の総合相対透過率Trの相違は、同じ記録層を再生していても、そのときの透過記録層の記録状態に応じてレーザ光の強度が異なってしまうことを意味する。
例えば、先に述べたように、2層程度の光ディスクでは、上記のような透過記録層の記録状態に応じた相対透過率の変化に対しても、記録層の規格範囲を規定するなどの手法により、同じレーザパワーによって各層を再生できるようにしていた。しかし、3層以上の光ディスクでは、総合相対透過率の差が、2層の場合よりも大きくなる場合がある。従って、上記の手法では、良好な再生が期待できない場合が出てくると考えられる。
[4−2.レーザパワー補正(第1例)]

そこで、本実施形態としては、図4,図5に例示したような総合相対透過率の変化に対応させて、次に説明するようにして、再生時のレーザパワーを補正する。
この本実施形態のレーザパワー補正としては、第1例〜第3例を挙げることとして、その第1例から説明する。
先ず、第1例においては、図4,図5により説明した相対透過率に基づく補正係数テーブル10aを、ディスクドライブ装置のシステムコントローラが保持する。
図6は、補正係数テーブル10aの内容例を模式的に示している。
この図に示す補正係数テーブル10aは、再生対象記録層と、記録層ごとの記録済み/未記録の状態パターン(層状態パターン)との組み合わせに対応させて、レーザパワーについての補正係数の値を格納した構造を有する。なお、図における層状態パターンの表記としては、図の紙面左下側にも記載しているように、[ / ]内にて、/の左側において記録済み状態の層を示し、右側において記録済み状態の層を示すこととしている。
例えば、この補正係数テーブル10aにおいて、再生対象記録層が記録層L0である場合は、図4に対応する。
図4(a)によると、記録層L0を再生する場合において、記録層L0のみが記録済み状態である場合、総合相対透過率Tr=r1*r2*r3となる。
図6の補正係数テーブル10aにおいて、図4(a)に対応する再生対象記録層がL0であって、かつ、データ記録済みの記録層がL0のみである場合の補正係数は、1/(r1*r2*r3)となっている。
つまり、本実施形態の補正係数は、同じ再生対象記録層と層状態パターンの組み合わせに対応して得られる総合相対透過率Trの逆数として求めている。
なお、図6における、上記以外の他の補正係数についても、それぞれ、図4(b)(c)(d),図5(a)〜(f)に対応して得られる総合相対透過率Trの逆数となっている。
図7のフローチャートは、第1例としてのレーザパワー補正のための処理手順例を示している。なお、この図に示す処理は、例えば本実施形態のディスクドライブ装置のシステムコントローラ10が、プログラムに従って実行するものとしてみることができる。
前提として、この図に示す処理は、光ディスク90の再生開始に応じてステップS101が実行され、以降、再生が停止するまで、ステップS102〜S104が繰り返し実行されるものとなる。
また、システムコントローラは、光ディスク90の再生開始時においては、例えば4層の光ディスク90に対応して基準(デフォルト)として予め設定されているレーザパワーをレーザドライバ13に対して指示することしている。
ここで、システムコントローラ10は、現在再生のために装填されている光ディスク90から読み出したシステムファイル及びディフェクト管理情報のデータを保持している。システムファイルは、例えばファイルシステムの管理情報に対応するもので、光ディスク90に記録されているデータのアドレスが示される。また、ディフェクト管理情報は、光ディスク90の記録層ごとに検出されたディフェクト領域、また、交替領域などについてのアドレスの情報が示される。
例えば再生が開始されるのに応じて、システムコントローラ10は、ステップS101により、上記のシステムファイル、ディフェクト管理情報の内容を参照することで、記録層ごとの記録状態の情報を取得する。
なお、このステップS101にて取得する記録状態とは、少なくとも、4つの記録層L0〜L3のうち、どの記録層までがデータ記録済み状態とされているのかについての情報となる。
そのうえで、システムコントローラ10は、ステップS102により、先ず、現在の再生対象記録層と層状態パターンとを判定する。現在の再生対象記録層については、そのときに再生しているアドレスがどの記録層に属するのかを判定すればよい。また、層状態パターンは、ステップS101により取得した記録層ごとの記録状態の情報から判定できる。
そのうえで、システムコントローラ10は、補正係数テーブル10aから、判定した現在の再生対象記録層と層状態パターンとに対応して格納されている補正係数の値を読み出す。そして、この補正係数の値を、補正係数Adとして設定する。この補正係数Adは、レーザパワー制御において、実際にレーザパワーを補正するために使用する有効な値として扱われるもので、再生時に対応して設定されるレーザパワーの基準値に対する補正値となる。
そして、ステップS103においては、上記の補正係数Adにより補正されたレーザパワー値を算出する。最も簡単な例としては、レーザパワーの基準値をrefとすると、ref*Adにより、補正されたレーザパワーの値を求めることができる。そして、この補正されたレーザパワーの値を、レーザドライバ13に対して指示する。これにより、レーザドライバ13は、指示されたレーザパワーとなるようにして制御を実行するものであり、レーザパワー補正が適正に実行されるものとなる。
次に、システムコントローラ10は、再生の進行に従って、再生対象記録層が変更されるのを待機している。そして、再生対象記録層が変更されたことを判別すると、ステップS102に戻り、変更後の再生対象記録層と層状態パターンとに対応して得た補正係数Adによりレーザパワー補正を行う。
このような処理によって、本実施形態は、そのときの再生対象記録層と、記録層構成(即ち、透過記録層ごとの記録済み/未記録状についての状態)とに応じて、適切なレーザパワー補正を行うことができる。
[4−3.レーザパワー補正(第2例)]

ところで、実際においては、既にデータが記録されていることでデータ記録済み状態とされる記録層についても、その記録可能領域(データゾーン92)において、記録済み状態の領域と未記録状態の領域とが混在する場合がある。
このような場合として、例えばこれまでにおいて最後に記録された記録層において、その記録可能領域の途中までしか記録が行われていない状態を挙げることができる。例えば、記録層L0は全記録可能領域が記録済みとされて、次の記録層L1に対する記録を開始したが、この記録層L1の記録層における記録可能領域の途中で記録が終了したとする。この場合、記録層L1において、記録済みの領域と未記録状態の領域とが混在することになる。
また、ディフェクトエリアとして登録されたためにデータ記録が行われなかった領域がある場合にも、1つの記録層において記録済みの領域と未記録状態の領域とが混在することになる。
すると例えば、図4,図5において記録済み状態であるとして扱われている透過記録層であっても、実際には、レーザ光LSが透過する領域についてみれば、記録済み状態だけはなく未記録状態になる場合もある、ということになる。未記録状態となったときには、その記録層に対応した相対透過率が1未満に変化するので、総合相対透過率も変化することになる。従って、最適となる補正値も変更されるべきことになる。
本実施形態の第2例としては、このようにして、データ記録済み状態の透過記録層において、記録済み状態領域部分と未記録状態領域部分とが混在する場合にも、適切に補正値を切り換えてレーザパワー補正を行えるように構成するものである。
先ず、第2例においては、データ記録済み状態の透過記録層においてレーザ光が透過する領域部分が未記録状態であるときに対応して、図4(a)(b)(c)(d)に示したもの以外に、図8に示す記録層ごとの記録状態のパターン(層状態パターン)が形成される場合を想定する必要があることになる。
先ず、図8(a)においては、記録層L0〜L3までの全層がデータ記録済み状態で、かつ、記録層L0を再生している場合において、記録層L1に未記録領域部分が存在する場合を示している。この場合には、記録層L0,L2,L3が記録済み状態で、記録層L1が未記録状態という層状態パターンとなる。
また、図8(b)においては、同じく、記録層L0〜L3までの4層がデータ記録済み状態で、かつ、記録層L0を再生している場合において、記録層L2に未記録領域部分が存在する場合を示している。この場合には、記録層L0,L1,L3が記録済み状態で、記録層L2が未記録状態という層状態パターンとなる。
また、図8(c)においては、記録層L0〜L3までの4層がデータ記録済み状態で、かつ、記録層L0を再生している場合において、記録層L1,L2の2層に未記録領域部分が存在する場合を示している。この場合には、記録層L0,L3が記録済み状態で、記録層L1,L2が未記録状態という層状態パターンとなる。
また、図8(d)においては、記録層L0〜L3までの4層がデータ記録済み状態で、かつ、記録層L0を再生している場合において、記録層L1,L3の2層に未記録領域部分が存在する場合を示している。この場合には、記録層L0,L2が記録済み状態で、記録層L1,L3が未記録状態という層状態パターンとなる。
また、図8(e)の層状態パターンは図8(b)と同様であるが、再生対象記録層が記録層L0ではなく、記録層L1の場合を示している。
そして、総合相対透過率Trについては、図示しているように、図8(a)の場合にはTr=r1、図8(b)(e)の場合には、Tr=r2、図8(c)の場合には、総合相対透過率Tr=r1*r2、図8(d)の場合には、総合相対透過率Tr=r1*r3、総合相対透過率Tr=r2となる。
これら図8(a)(b)(c)(d)(e)の場合ごとに示される総合相対透過率は、データ記録済み状態における未記録領域部分の存在を考慮していない第1例の場合には想定されないものである。しかし、第2例においては、これらの記録状態パターンが出現したときには、その記録状態パターンに対応してレーザパワー補正を行うようにする。
このために、第2例においては、補正係数テーブル10aとして、図9に示す内容を保持する。
図9の補正係数テーブル10aにおいて、上段の層状態パターン1に対応して格納される補正係数は、図6と同様である。
そのうえで、第2例に対応する補正係数テーブル10aにおいては、さらに、その下段において示すように、層状態パターン2に対応させて補正係数を格納する。
層状態パターン2における[L0,L1,L3/L2]のパターンは、図8においては、記録層L2のみが未記録状態となる図8(b)(e)のそれぞれに対応する。図8(b)(e)での総合相対透過率はTr=r2とされていたので、これに対応して、[L0,L1,L3]のパターンに対応させては、再生対象記録層がL0,L1の場合とでともに、補正係数として1/r2(r2の逆数)を格納する。
また、層状態パターン2における2行目の[L0,L2,L3]、3行目の[L0,L2]、4行目の[L0,L3]の各パターンは、図8(a)、図8(d)、図8(c)に対応する。これらに対応させて、再生対象記録層L0の列には、補正係数として、2行目の[L0,L2,L3]のパターンには1/r1を格納する。また、3行目の[L0,L2]のパターンには1/(r1*r3)を格納し、4行目の[L0,L3]のパターンには、1/(r1*r2)を格納する。
なお、未記録領域部分の出現のしかたによっては、図4(a)(b)(c)や図5(a)(b)(d)などと同等の層状態パターンとなる場合がある。この場合には、判定した層状態パターンに対応する通常側の記録済層構成と、再生対象記録層とに応じて格納されている補正係数の値を利用してレーザパワー補正を行うことになる。
図10のフローチャートは、第2例に対応してディスクドライブ装置(システムコントローラ10)が実行するレーザパワー補正のための処理手順例を示している。
図10において、ステップS201〜S203は、図7のステップS101〜S103と同様となっている。
ただし、ステップS201については、記録層ごとの記録状態として、記録済み領域部分と未記録領域部分とのそれぞれを区別して認識可能なように、記録済み領域部分のアドレスと、未記録領域部分のアドレスとを取得する。
そのうえで、ステップS202においては、上記ステップS201により取得した記録状態の情報に基づいて、各透過記録層について、データ記録済み状態のものについては、記録済み領域部分と未記録領域部分の何れであるのかを反映させて現在の層状態パターンを認識する。
例えば、本来は図4(d)のようにして記録層L0〜L3までが記録済みであるとしても、図8(a)に示すようにして、記録層L1に未記録領域部分が現れたときには、これを反映させて、層状態パターンとしては、[L0,L2,L3]のパターンであるとして認識する。
そして、システムコントローラ10は、図11の補正係数テーブル10aより、再生対象記録層と、上記のようにして認識した層状態パターンとに対応して格納される補正係数の値を読み出し、制御用の正規の補正係数Adとして取得する。次に,ステップS203により、この補正係数Adによりレーザパワー補正を行う。
また、ステップS203によるレーザパワー補正の後は、ステップS204により、図7のステップS101と同様に、再生対象記録層が変更されたか否かを判別し、変更されたことを判別した場合には、ステップS202に戻る。
これに対して、ステップS204において再生対象記録層は変更されていないとして否定の判別結果が得られたのであれば、さらにステップS205により、現再生位置に対応する透過記録層ごとの記録状態が変化したか否かについて判別する。
ここでの透過記録層ごとの記録状態としては、例えば少なくとも1つの透過記録層において記録済み領域部分から未記録領域部分に変化した、若しくは、これとは逆に、未記録領域部分から記録済み領域部分に変化したことが認識されれば、肯定の判別結果が得られる。
ステップS205において否定の判別結果が得られたのであれば、ステップS204に戻るが、肯定の判別結果が得られたのであれば、ステップS202に戻る。
一具体例として、記録層L0を再生しているときに、記録層L1において未記録領域部分が現れ、図8(a)にて説明した層状態パターンが得られたとする。これに応じては、ステップS205において肯定の判別結果が得られてステップS202に戻ることになる。そして、システムコントローラ10は、ステップS202により、補正係数テーブル10aの層状態パターン2における[L0,L2,L3]のパターンと、再生対象記録層L0との組み合わせに対応して格納される補正係数の値である1/r1を読み出す。そして、ステップS203により、この補正係数Ad=1/r1によって補正したレーザパワー値をレーザドライバ13に指示する。
例えば第1例においては、1つの記録層を再生しているときには、その記録層の再生開始時に対応して補正されたレーザパワーで固定されるアルゴリズムとなっていた。
これに対して、上記第2例による制御であれば、1つの記録層の再生途中であっても、透過記録層において記録済み領域部分と未記録領域部分との間で変化が生じたときには、これに応じて適切なレーザパワーに切り換えられるようにして補正が行われる。
[4−4.レーザパワー補正(第3例)]

続いて、レーザパワー補正の第3例について説明する。第3例としては、第2例の構成に対して、1つの透過記録層における記録済み領域部分と未記録領域部分との境界近傍をレーザ光が透過する場合のレーザパワー補正のアルゴリズムが付加されるものとなる。
ここで、例えば図11(a)に示すようにして記録層L0を再生対象として再生を行っている場合において、記録層L1において記録済み領域部分と未記録領域部分とが混在する場合を考える。すると、同図に示すように、レーザ光LSが、記録層L1における記録済み領域部分と未記録領域部分との境界bndを透過する状況となることは当然に考えられる。このことは、データ記録済み状態の透過記録層が在る場合、再生中においては、レーザ光LSの照射位置にて、その透過記録層における記録済み領域部分と未記録領域部分との境界が通過、若しくは境界近傍の領域が通過する可能性がある、ということを意味する。
第2例によれば、このような状態に対応しては、ステップS205により、記録済み領域部分から未記録領域部分への変化、若しくは未記録領域部分から記録済み領域部分への変化が判定され、ステップS202に戻ることになる。
システムコントローラ10では、システムファイルなどに基づき、各記録層の間での物理的に同じディスク位置に在るとされるアドレスの対応を把握している。つまり、現在の再生対象記録層における再生位置のアドレスと物理的に同じ位置に在るとされる透過記録層のアドレスが認識できる。
従って、ステップS202における記録済み領域部分と未記録領域部分との間での変化の判定は、ステップS201にて取得した記録情報から、現在の再生アドレスと物理的に同じディスク位置での透過記録層のアドレスが、記録済み領域部分と未記録領域部分の何れに該当するのかを判断していれば可能であることになる。
しかし、現実においては、下記のようにして、透過記録層の記録済み領域部分と未記録領域部分との境界近傍では、記録済み領域部分か未記録領域部分であるかの判定結果について誤りが生じる場合がある。
例えば、実際に製造される多層の光ディスク90では、記録層に偏芯があり、かつ、その偏芯の程度状態は記録層ごとに異なっている。このために、各記録層における同じディスク位置でのアドレスについては、システムコントローラ10がシステムファイルなどにより判断した結果と、実際のものとで誤差を生じる可能性が高い。
このことは、記録済み領域部分と未記録領域部分との境界近傍では、システムコントローラ10は、実際には記録済み領域部分であるのに未記録領域部分であると誤認識したり、逆に、実際には未記録領域部分であるのに記録領域部分であるとして誤認識する場合がある、ということを意味している。
例えば第2例において、この誤認識が生じると、ステップS202にて補正係数テーブル10aから取得する補正係数Adは、実際とは異なる層状態パターンに対応したものになってしまう。つまり、実際の層状態パターンに対応しないレーザパワー補正が行われてしまう。
例えば、実際においては、第2例のレーザパワー補正によっても相応に良好な結果を得ることが可能であると考えられる。しかし、より良好な再生性能を得ることを目的とすれば、上記のような記録済み領域部分と未記録領域部分とについての誤認識が生じ得る状況においても、できるだけ適切なレーザパワー補正が行われるようにすることが好ましい。
そこで、第3例においては、透過記録層の記録済み領域部分と未記録領域部分との境界近傍に対応して、次のようにして補正係数を設定することとした。
例えば、図11(a)のように、システムコントローラ10が記録層L1における境界bndの近傍をレーザ光Lsが透過していると認識しているとする。なお、図11においては、記録層L2,L3は未記録の状態であるとする。すると、実際においては、可能性として、図11(b)に示すようにして、記録層L0の記録済み領域部分を透過している状態、若しくは図11(c)の記録層L1の未記録領域部分を透過している状態の2通りが考えられる。
ここで、図11(b)に示す層状態パターンは、透過記録層のうち、記録層L1が記録済みで、記録層L2,L3が未記録状態であるとみることができる。この場合、補正係数テーブル10aによれば、補正係数は、1/(r2*r3)となる。
また、図11(c)に示す層状態パターンは、透過記録層のうち、記録層L1,L2,L3が未記録状態であることになる。この場合の補正係数は、1/(r1*r2*r3)となる。つまり、補正係数としても2通りとなる。
そこで、第3例では、補正係数の設定にあたり、この可能性として考え得る層状態パターンごとの補正係数(補正係数項Sdn)についての平均値avrを求め、これを実際のレーザパワー補正制御のための補正係数Adとして設定する。
この場合の補正係数Adとしての平均値avrを求める式は、例えば、
avr = (Sd1+Sd2+・・・・+Sdn)/n
として表せる。
上記図11の例であれば、
avr = ((1/r2*r3)+1/(r1*r2*r3))/2
のようにして求める。
この平均値avrとしての補正係数Adは、図11(b)と図11(c)とに対応する2つの補正係数の中間値となる。従って、例えば記録済み領域部分/未記録領域部分についての判定結果が実際と反対であるとしても、判定が誤りの場合の補正係数よりも近い値の補正係数によりレーザパワー補正が行われることになる。これにより、平均値による補正係数を用いない場合よりも、良好な再生状態が得られる可能性が高くなり、結果、再生性能を向上させることができる。
また、3以上の記録層がデータ記録済みである場合には、2以上の透過記録層において同時に、記録済み領域部分と未記録領域部分の境界近傍をレーザ光が透過する状態となる場合がある。
このような場合の例を図12に示す。
この場合には、図12(a)に示すように、記録層L0〜L3がデータ記録済みで、記録層L0を再生対象記録層としているときに、記録層L0、L3において同時に境界bndの近傍となった場合を例に挙げている。
この場合は、実際の透過層の層状態パターンとして、図12(b)(c)(d)(e)の4通りの可能性がある。
図12(b)は、記録層L1,L3が何れも記録済み領域部分であることで、透過記録層である記録層L1〜L3が全て記録済み状態となる場合を示す。これに応じて図9の補正係数テーブル10aから求められる補正係数(補正係数項Sd1)は、Sd1=1となる。
図12(c)は、記録層L1が記録済み領域部分であるのに対して記録層L3が未記録領域部分とされていることで、透過記録層のうち、記録層L1,L2が記録済み状態、記録層L3が未記録状態となる場合を示す。このときは、補正係数項Sd2=1/r3となる。
図12(d)は、記録層L1が未記録領域部分であるのに対して記録層L3が記録済み領域部分とされていることで、透過記録層のうち、記録層L2,L3が記録済み状態で、記録層L2が未記録状態となる場合を示す。このときは、補正係数項Sd3=1/r2となる。
図12(e)は、記録層L1、L3の何れもが未記録領域部分とされていることで、透過記録層のうち、記録層L2のみが記録済み状態で、記録層L1,L3が未記録状態となる場合を示す。このときは、補正係数項Sd4=1/(r1*r3)となる。
そして、この場合においては、図12(b)(c)(d)(e)の4通りの層状態パターンに応じて得られる、4つの補正係数項Sd1〜Sd4の平均値avrを算出することで補正係数Adを得る。
つまり、図11,図12から理解されるように、記録済み領域部分と未記録領域部分との境界近傍であると判定された透過記録層と、再生対象記録層との関係により、形成される可能性のあるn通りの透過記録層の層状態パターンが決まってくる。
そこで、第3例では、このn通りの透過記録層の層状態パターンごとに得られる補正係数を、補正係数項Sd1〜Sdnとし、これらの補正係数項Sd1〜Sd4の平均値として求め、これを補正係数Adとして設定するものである。このようにして補正係数項Sd1〜Sdnを得ることで、想定される全ての記録済み領域部分と未記録領域部分との境界の出現パターンに応じて、平均値としての補正係数が適切に求められる
図13のフローチャートは、第3例に対応してディスクドライブ装置(システムコントローラ10)が実行するレーザパワー補正の処理手順例を示している。
この図おいては、先ず、ステップS301において、先の図10のステップS201と同様にして、記録層ごとの記録状態として、例えば記録済み領域部分と未記録領域部分とのアドレスを取得する。
ステップS302においては、現再生位置に対応する透過記録層のアドレスが、記録済み領域部分と未記録領域部分との境界近傍としてみなされる領域内であるか否かについて判別する。
ここでの判別にあたっては、先ず、システムファイルから得られる、記録済み領域部分と未記録領域部分の境界のアドレスを基準とする。そして、この基準のアドレスに対して、偏芯に応じた物理的な記録層間でのずれ量を考慮したマージンを与える。現再生位置に対応する透過記録層のアドレスが、このマージンの範囲に含まれていれば、ステップS302として肯定の判別結果が得られる。
ステップS302において否定の判別結果が得られる場合とは、現再生位置に対応する透過記録層のアドレスについて、偏芯の影響を受けているとしても、記録済み領域部分若しくは未記録領域部分であることが確実であると推定される程度に、境界のアドレスから離れている場合となる。
この場合においては、ステップS303により、補正係数Adを取得する。このステップS303の処理としては、図10のステップS202と同様になる。つまり、補正係数テーブルから取得した補正係数を、そのまま
これに対して、ステップS302において肯定の判別結果が得られた場合には、ステップS304、S305の処理を実行して補正係数Adを取得する。
ステップS204においては、図11,図12により説明したようにして、現在の再生対象記録層により出現可能性があるn通りの透過記録層の層状態パターンごとに対応する補正係数項Sd1〜Sdnを、図9の補正係数テーブル10aから取得する。
ステップS305においては、取得した補正係数項Sd1〜Sdnの平均値avrを求めたうえで、この平均値avrを補正係数Adに代入する。
そして、ステップS306においては、ステップS303にて取得された補正係数Ad、若しくはステップS305により平均値avrとして求められた補正係数Adにより、補正されたレーザパワーの値を求める。そして、レーザドライバ13に対して、この補正されたレーザパワーの値を指示する。これにより、補正されたレーザパワーによるレーザ光が照射される。
ステップS307、S308では、図10のステップS204、S205と同様にして、再生対象記録層の変更、若しくは、現再生位置に対応するアドレスにおいて透過記録層の記録状態に変化が生じるのを待機し、再生対象記録層の変更、透過記録層の記録状態の変化があったものと判定されれば、ステップS302に戻る。
ただし、ステップS308においては、透過記録層の記録状態の変化として、確実に記録済み領域部分であるとされる状態、確実に未記録領域部分(データ未記録の記録層を含む)であるとされる状態、及び記録済み領域部分と未記録領域部分との境界近傍であるとされる状態との、これら3状態の間での変化の有無を判定する。例えば、ステップS302の判別処理は、このステップS308による3状態の間での変化についての判定結果を利用すればよい。
なお、ステップS305における平均値avrは、先に、相加平均により求めるものとして説明したが、他の平均演算が用いられてもよい。例えば、予め定めた規則に従って加重平均を求めるようにすることも考えられる。
また、これまでに説明してきた本実施形態のレーザパワー補正の構成は、特に3層以上の多層光ディスクに対応した再生に適用して好適である。しかし、本実施形態としてのレーザパワー補正の構成は、2層の光ディスクに適用しても十分な効果が得られる。例えば、2層の光ディスクに本実施形態のレーザパワー補正の構成を適用する結果、従来のようにして光ディスクの層を形成する膜についての規格範囲を狭める必要が無くなるので、例えば、膜等についての材料や特性選択の自由度が上がるという効果も得られる。
また、これまでに説明してきたレーザパワー補正の構成は、記録時においても適用し得る。
1 光ピックアップ、5 データ検出処理部、7 エンコード/デコード部、10 システムコントローラ、13 レーザドライバ、90 光ディスク、91 内周エリア、92 データゾーン、93 外周エリア

Claims (5)

  1. 光学記録媒体において形成されるn(nは2以上の自然数)層の記録層のうちの1つの記録層を再生対象として、再生のためのレーザ光を出射するレーザ光照射手段と、
    再生対象記録層と、レーザ光がこの再生対象記録層に到達するまでに透過する透過記録層ごとの記録済み/未記録の状態パターンとの組み合わせに対応付けられた、レーザパワーについての補正係数から成る補正係数情報を保持する補正係数情報保持手段と、
    現在の再生対象記録層と、現在の透過記録層ごとの記録済み/未記録の状態パターンとの組み合わせに応じた補正係数を補正係数情報保持手段から取得する補正係数取得手段と、
    上記補正係数取得手段により取得した補正係数に基づいて、上記再生のためのレーザ光についてのレーザパワーの基準値に対する補正係数を決定し、この決定された補正係数により補正したレーザパワーを設定するレーザパワー設定手段と、
    設定された上記レーザパワーによりレーザ光が出射されるようにして、上記レーザ光照射手段からレーザ光を出射させるための駆動信号を出力する駆動信号出力手段と、
    を備える再生装置。
  2. 上記補正係数情報が有する補正係数は、その対応する、再生対象記録層と、透過記録層ごとの記録済み/未記録の状態パターンとの組み合わせのときに得られる光の透過率であって、全ての透過記録層が記録済みの状態であるときを1としたときに透過記録層全体で得られる、総合相対透過率に基づいて設定されている、
    請求項1に記載の再生装置。
  3. 上記補正係数取得手段は、
    透過記録層ごとに、レーザ光が透過している領域について、記録済み領域部分と未記録領域部分との何れであるのかの判定結果を反映させて、現在の透過記録層ごとの記録済み/未記録の状態パターンを判定し、
    現在の再生対象記録層と、判定した現在の透過記録層ごとの記録済み/未記録の状態パターンに応じた補正係数を補正係数情報保持手段から取得する、
    請求項1又は請求項2に記載の再生装置。
  4. 透過記録層ごとに、レーザ光が透過している領域について、記録済み領域部分と未記録領域部分の境界近傍としてみなされる領域であるか否かについて判別する境界判別手段をさらに備え、
    上記補正係数取得手段は、上記境界判別手段により、上記境界近傍としてみなされる領域であると判別されたことに応じては、上記補正係数情報から、可能性として採り得る透過記録層ごとの記録済み/未記録の状態パターンごとに応じた補正係数を補正係数項として取得し、
    上記レーザパワー設定手段は、上記補正係数取得手段により取得した補正係数項から求めた平均値により、上記レーザパワーの基準値に対する補正係数を決定する、
    請求項3に記載の再生装置。
  5. 光学記録媒体において形成されるn(nは2以上の自然数)層の記録層のうちの1つの記録層を再生対象としてレーザ光を出射するレーザ光照射手段から、上記レーザ光を出射させるための駆動信号を出力する手順であり、設定されたレーザパワーによりレーザ光が出射されるようにして上記駆動信号を可変する、駆動信号出力手順と、
    再生対象記録層と、レーザ光がこの再生対象記録層に到達するまでに透過する透過記録層ごとの記録済み/未記録の状態パターンとの組み合わせに対応付けられた、レーザパワーについての補正係数から成る補正係数情報を保持する補正係数情報保持手順と、
    現在の再生対象記録層と、現在の透過記録層ごとの記録済み/未記録の状態パターンとの組み合わせに応じた補正係数を、上記補正係数情報保持手順により保持されている補正係数情報から取得する補正係数取得手順と、
    上記補正係数取得手順により取得した補正係数に基づいて、上記再生のためのレーザ光についてのレーザパワーの基準値に対する補正係数を決定し、この決定された補正係数により補正した上記レーザパワーを設定するレーザパワー設定手順と、
    を実行する再生方法。
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