JP2011060380A - 光ヘッド及び光ディスクドライブ - Google Patents
光ヘッド及び光ディスクドライブ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011060380A JP2011060380A JP2009209963A JP2009209963A JP2011060380A JP 2011060380 A JP2011060380 A JP 2011060380A JP 2009209963 A JP2009209963 A JP 2009209963A JP 2009209963 A JP2009209963 A JP 2009209963A JP 2011060380 A JP2011060380 A JP 2011060380A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- front monitor
- light beam
- optical
- light
- optical head
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】BD、DVD、CDの3メディアに対応する光ディスクドライブ、およびそれに搭載する光ヘッドのフロントモニタを1個に共通化する技術を提供する。
【解決手段】光ヘッドにおいて、第1の光ビームを出射する第1レーザ光源と、第2の光ビームを出射する第2レーザ光源と、前記第1の光ビームと、該第1の光ビームと反対方向から進行する前記第2の光ビームを受光するフロントモニタを備えた構成とする。
【選択図】 図1
【解決手段】光ヘッドにおいて、第1の光ビームを出射する第1レーザ光源と、第2の光ビームを出射する第2レーザ光源と、前記第1の光ビームと、該第1の光ビームと反対方向から進行する前記第2の光ビームを受光するフロントモニタを備えた構成とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、フロントモニタを備える光ヘッド及び光ディスクドライブに関する。
本技術分野の背景技術として、特許文献1には、フロントモニタが、特許文献2および3には、2個のレーザ光源と、1個のフロントモニタで構成された光ヘッドが記載されている。
これまでCD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu-ray Disc)などの光ディスクが規格化されているが、これら光ディスクを再生するには、光ディスク毎に異なる波長のレーザ光源が必要である。つまり複数の光ディスクを再生するには、複数のレーザ光源を光ヘッド内に搭載しなければならない。
また光ディスクドライブでは、安定した記録や再生のため光ディスクへ照射されるレーザ光源の光量制御を行っており、レーザ光源の前方に配置されたフロントモニタでレーザ光源の光量をモニタするのが一般的である。
上記より光ヘッドにおいて、複数の光ディスクに対応するには、搭載されているレーザ光源の光量を各々制御するため、フロントモニタにより各レーザ光源の光量をモニタしなければならない。
さて、特許文献1には、フロントモニタの構成が記載されている。一般的なフロントモニタは受光面が1個であり、受光面の前方から照射される光ビームしか受光できない。
このため、従来の光ヘッドでは、特許文献2や3のように複数の光ビームをフロントモニタの前方から照射させるように設計していた。
特許文献2では、2個の光源から出射した2個の光ビームを一旦合成し、合成した光ビームを反射素子でフロントモニタへ導光している。
例えばBD、DVD、CDの3個の光ディスクに対応する互換光ヘッドでは、3個の波長を共通にすると、共通光路の部品が必要となる。BDとDVD、CDは波長が大きく異なるため、この共通光路に配置する部品の収差、透過率などの一般仕様は広帯域の波長特性で満足しなければならず高価である。このためBD、DVD、CDの互換光ヘッドでは、BDとDVD、CDの光学系を分離した方が安価に作製できる。しかしこのような互換光ヘッドでは、特許文献2のように一旦合成した後にフロントモニタへ導く構成が取れない。
例えばBD、DVD、CDの3個の光ディスクに対応する互換光ヘッドでは、3個の波長を共通にすると、共通光路の部品が必要となる。BDとDVD、CDは波長が大きく異なるため、この共通光路に配置する部品の収差、透過率などの一般仕様は広帯域の波長特性で満足しなければならず高価である。このためBD、DVD、CDの互換光ヘッドでは、BDとDVD、CDの光学系を分離した方が安価に作製できる。しかしこのような互換光ヘッドでは、特許文献2のように一旦合成した後にフロントモニタへ導く構成が取れない。
この課題に対して、特許文献3では、BD、DVD、CDの互換光ヘッドにおいて、2個の光源から出射した2個の光ビームのうち一方をミラーにより反射させフロントモニタに導光している構成が記載されている。
しかしミラーを要すため、部品点数が増え光ヘッドの作製が複雑になりコスト面で不利なる、部品の搭載位置誤差による性能劣化などの課題が残る。
そこで、本発明は、BD、DVD、CDに対応する互換光ヘッドのように、複数のレーザ光源が配置された光学系において、フロントンモニタによる光量制御を容易にすることを目的とする。
上記目的は、その一例として特許請求の範囲に記載の構成により達成できる。
本発明によれば、少なくとも2個以上のレーザ光源を搭載する光ヘッドのフロントモニタを容易に共通化でき、作製容易で安価な光ヘッド及び光ディスクドライブを提供できる。
以下、図に示す実施例に基づいて詳細に説明するが、これによりこの本発明が限定されるものではない。
本発明における実施例1について図を用いて詳細に説明する。ここでは、フロントモニタとフレキシブルプリントケーブル(以下FPCと記す)の構成について説明する。
図1はフロントモニタ001とFPC002の構成を示す概略図である。図1A、図1B、図1Cは各々フロントモニタ001を表、横、裏から見た図である。なお、フロントモニタ001とFPC002の接触面がある側を裏、その反対面を表と定義し、以降説明する。
まず、図1Aについて説明する。フロントモニタ001はFPC002に貼り付けられており、フロントモニタ001の裏側とFPC002が接触する面となっている。
フロントモニタ001から得られる電気信号は光ディスクドライブに送信、または光ディスクドライブからフロントモニタに電源等を供給する必要がある。FPC002は電気信号を伝送する機能があり、フロントモニタ001と光ディスクドライブの電気信号の仲介をしている。
フロントモニタ001の表側には、受光面003がある。光ビームが受光面003に照射された時、その照射光量に応じて所定の電気信号を発生させる光/電気変換素子である。
端子005は、フロントモニタ001とFPC002の電気的な接点であり、フロントモニタ001から発生した電気信号は端子005を経てFPC002に伝送される。
なお、フロントモニタ001と光ディスクドライブは、電源や光量以外にも電気的なグランド等さまざまな電気信号をやり取りしている。このため、図では端子005を複数記載している。
次に図1Bについて説明する。フロントモニタ001には、前述の受光面003以外に受光面004がある。フロントモニタ001の表側には受光面003が配置されており、裏側には受光面004が配置されている。受光面004も受光面003同様に光/電気変換素子である。
受光面003は矢印006の方向から入射する光ビームを受光し、受光面004は矢印007の方向から入射する光ビームを受光する。すなわちフロントモニタ001は表側と裏側の両方から入射する光ビームを受光することができる。
次に図1Cについて説明する。FPC002には、端子005から光ディスクドライブへ電気信号を伝送する伝送路008がある。また、導光穴009は、FPC002で矢印007の方向から来る光ビームが遮られないように設けている。このため、裏側から見ると、受光面004が見える。
導光穴009をFPC002に設けた時、FPC002の導光穴009の周辺部は強度が落ち、切断などの課題が考えられる。このため、導光穴009の周辺部はFPC002の強度向上を図るため、FPCを多層にする、保護シートを貼る、金属等の保護などの対策を講じると良い。
また伝送路008は導光穴009を回避するように図のように配線すれば良い。なお、配線の仕方は導光穴009を回避していれば良く、形状はどのようにしても構わない。
さて、受光面004から得られる電気信号も端子005を介して光ディスクドライブへ伝送される。受光面003、004の電源等の共通端子は、フロントモニタ001内で結線することで、端子005の総数を減らすことができる。
また、受光面003と004の出力を切り替える切り替え回路を、フロントモニタ001内に備えることで、受光面003と004の電気信号の出力端子も共通化することができ、端子005の総数をさらに減らすことが出来る。
上記のようにフロントモニタ001は、受光面003と004を表裏に2個配置することで、表側から進行する光ビーム006と裏側から進行する光ビーム007の両方を検出することが出来る。
次に従来の一般的なフロントモニタの構成について説明する。
図2は従来のフロントモニタ020を示す図である。図1同様表、裏、横から見た図である。
図2Aについて説明する。フロントモニタ020はフロントモニタ001同様にFPC021に貼り付けられており、フロントモニタ020の裏側とFPC021が接触する面となっている。また、フロントモニタ020の表側にはフロントモニタ001と同様1個の受光面003がある。
次に図2Bについて説明する。フロントモニタ020にはフロントモニタ001と違い受光面が1個しかない。このため、矢印006の方向から進行する光ビームしか受光することが出来ない。
次に図2Cについて説明する。フロントモニタ020には受光面003しかないため、フロントモニタ001のように導光穴009が無い。また、FPC021の伝送路022も導光穴009を回避する必要が無いため、伝送路022の構成がFPC002とも異なるものとなっている。
上記図2のように従来のフロントモニタ020は、受光面が1個しかないため、矢印006側からの光ビームは受光できるが、矢印007の裏側から来る光ビームは受光できない。
本発明のフロントモニタ001は受光面が2個配置したことで、矢印006、007の両側から来る光ビームを受光できるように工夫なされたものである。
また、FPC002に導光穴を設け、配線を工夫することで、矢印007の方向から来る光ビームを受光できるようになっている。
本発明における実施例2について図を用いて詳細に説明する。ここでは、フロントモニタ001を用いた光ディスクドライブに搭載する光ヘッドについて説明する。実施例2ではDVDとCDの記録や再生を行うDVD/CD互換光ヘッドを例に説明する。
もちろんDVDとCDに限定されるものではなく、BDとDVDの互換光ヘッドなど様々な形態にも応用できる。
図3は実施例2におけるDVD/CD互換光ヘッドの構成を示す概略図である。
まずDVD光学系について説明する。DVDレーザ光源101から光ビームが発散光として出射される。DVDの記録や再生には一般的に波長660nm帯の半導体レーザが使用される。このため、DVDレーザ光源101も波長660nm帯の光ビームを出射する半導体レーザであることを想定している。また図における実線102は光ビームの光路を示すものである。
DVDレーザ光源101から出射した光ビームは、まずビームスプリッタ104に入射する。ビームスプリッタは入射した光ビームを反射と透過の2本に分岐する素子である。 ここでは、光ビームはビームスプリッタ103を反射し、ビームスプリッタ105へ進行する。光ビームはビームスプリッタ105を透過しコリメートレンズ106へ進行する。光ビームはコリメートレンズ106によって略平行な光ビームに変換される。
コリメートレンズ106を進行した光ビームは反射ミラー107で紙面垂直方向に反射し、DVD/CD互換対物レンズ108に入射する。DVD/CD互換対物レンズ108に入射した光ビームは光ディスク(図示無し)へ集光照射される。ここでの光ディスクはDVDを指す。
DVDとCDは規格でカバーガラスの厚み、NA(Numerical Aperture)、およびレーザ光源の波長が異なっている。カバーガラスの厚みはDVDが0.6mm、CDが1.2mmである。NAはDVDが0.6、CDが0.45である。このため、DVD/CD互換対物レンズ106はDVDの光ビームが入射したときには、DVDのカバーガラス厚に応じた球面収差量を補正でき、かつDVD用のNAとなるよう最適設計されている。また、CDの光ビームが入射した時はCDのカバーガラス厚に応じた球面収差量を補正でき、かつCD用のNAとなるよう最適設計されている。このような1個のレンズでDVDとCD両方を再生できるDVD/CD互換対物レンズは一般的な技術であるため、詳細の説明は省略する。
なお、DVD/CD互換対物レンズ108はアクチュエータ(図示なし)に搭載され、トラッキングやフォーカシングなどの制御に用いられる。
光ディスクで反射した光ビームは、DVD/CD互換対物レンズ108、反射ミラー107、コリメートレンズ106、ビームスプリッタ105、ビームスプリッタ104、検出レンズ109を経て光検出器(以下PD:Photo Detector)110に到達する。
検出レンズ109は円柱レンズと球面レンズから構成されており、光ビームが検出レンズ109を透過すると、約45方向に所定の非点収差が与えられ、非点収差方式によるFES(Focusing Error Signal)の検出に使用される。この検出レンズ110は非点収差の方向を任意の方向に回転させると同時にPD110上での集光スポットの大きさを決める働きがある。PD110に導かれた光ビームは、光ディスクに記録されている情報信号の検出と、TES(Tracking Error Signal)およびFESなど光ディスク上に照射された光スポットの位置制御信号の検出などに使用される。
なお、レーザ光源から光ディスクまでの光路のことを往路、光ディスクからPDまでの光路を復路とする。
DVDレーザ光源101から出射した光ビームの一部はビームスプリッタ104を透過し、フロントモニタ001へ照射される。光路103はDVDレーザ光源からフロントモニタ001まで進行する光ビームを図示したものである。
さて、次にCD光学系について説明する。CDレーザ光源111から光ビームが発散光として出射される。CDの記録や再生には一般的に波長780nm帯の半導体レーザが使用される。このため、CDレーザ光源111も波長780nm帯の光ビームを出射する半導体レーザであることを想定している。
CDレーザ光源111から出射した光ビームは、補助レンズ112に入射し、出射角度を所定角度に変換される。一般的にDVDとCDの光学系は往路の光学倍率が異なる。このため、DVD光学系と異なる光学倍率が設定できるよう補助レンズ112を配置し、所定の光学倍率になるように光ビームの出射角度を変換させるようにしている。
補助レンズ112を出射した光ビームは、ビームスプリッタ105を反射しコリメートレンズ106へ進行する。光ビームはコリメートレンズ106によって略平行な光ビームに変換される。
コリメートレンズ106を進行した光ビームは反射ミラー107で紙面垂直方向に反射し、DVD/CD互換対物レンズ108に入射する。DVD/CD互換対物レンズ108に入射した光ビームは光ディスク(図示無し)へ集光照射される。ここでの光ディスクはCDを指す。
光ディスクで反射した光ビームは、DVD光学系と同様に復路を進行し検出レンズ109を経てPD110に到達する。
CDレーザ光源101から出射し、補助レンズ112を通過した光ビームの一部フロントモニタ001へ照射される。光路113はCDレーザ光源からフロントモニタ001まで進行する光ビームを図示したものである。
従来のフロントモニタ020はDVDレーザ光源101から出射した光ビームを受光した場合、CDレーザ光源111から出射した光ビームがフロントモニタ020の裏側から進行してくるため、CDレーザ光源111から出射した光ビームをフロントモニタ020は受光できなかった。
本発明を用いれば、実施例1で説明したようにフロントモニタ001は表側と裏側から進行する光ビームをどちらも受光できるため、図3のようにDVDレーザ光源101から出射した光ビームとCDレーザ光源から出射した光ビームの両方をフロントモニタ001で受光することができる。
本発明を用いれば、実施例1で説明したようにフロントモニタ001は表側と裏側から進行する光ビームをどちらも受光できるため、図3のようにDVDレーザ光源101から出射した光ビームとCDレーザ光源から出射した光ビームの両方をフロントモニタ001で受光することができる。
本発明における実施例3について図を用いて詳細に説明する。ここでも、フロントモニタ001を用いた光ディスクドライブに搭載する光ヘッドについて説明する。実施例3ではBDとDVDとCDの記録や再生をする3メディア互換光ヘッドを例に説明する。しかしBDとDVDとCDに限定されるものではなく、BDとDVDだけの互換光ヘッドなど様々な形態にも応用できる。
図4は実施例3における3メディア互換光ヘッドの構成を示す概略図である。
まずDVDとCD光学系について説明する。2波長レーザ光源201は、波長660nm帯と780nm帯の光ビームを出射する半導体レーザを1個の筐体内に具備したレーザ光源である。このため、DVDを再生する場合は、波長660nm帯の光ビームを、CDを再生する場合は波長780nm帯の光ビームを出射できる。
図における実線202はDVDおよびCDの光ビームの光路を示すものである。
DVDを再生する場合を説明する。2波長レーザ光源201から波長660nm帯の光ビームが出射される。2波長レーザ光源201から出射した光ビームは、まずビームスプリッタ203に入射する。光ビームはビームスプリッタ203を反射し、コリメートレンズ204へ進行する。光ビームはコリメートレンズ204によって略平行な光ビームに変換される。
コリメートレンズ204を進行した光ビームは反射ミラー205で紙面垂直方向に反射し、DVD/CD互換対物レンズ206に入射する。DVD/CD互換対物レンズ206に入射した光ビームは光ディスク(図示無し)へ集光照射される。ここでの光ディスクはDVDを指す。
なお、DVD/CD互換対物レンズ206はアクチュエータ(図示なし)に搭載され、トラッキングやフォーカシングなどの制御に用いられる。
光ディスクで反射した光ビームは、DVD/CD互換対物レンズ206、反射ミラー205、コリメートレンズ204、ビームスプリッタ203、検出レンズ207を経てPD208に到達する。
検出レンズ207は円柱レンズと球面レンズから構成されており、光ビームが検出レンズ207を透過すると、約45方向に所定の非点収差が与えられ、非点収差方式によるFESの検出に使用される。この検出レンズ207は非点収差の方向を任意の方向に回転させると同時にPD208上での集光スポットの大きさを決める働きがある。PD208に導かれた光ビームは、光ディスクに記録されている情報信号の検出と、TESおよびFESなど光ディスク上に照射された光スポットの位置制御信号の検出などに使用される。
2波長レーザ光源201から出射した660nm帯の光ビームの一部はビームスプリッタ208を透過し、フロントモニタ001へ照射される。光路220は2波長レーザ光源201からフロントモニタ001まで進行する光ビームを図示したものである。
さて、次にCD光学系について説明する。DVDと全く同じ光路を進行し、DVD/CD互換対物レンズ206にて光ディスクへ集光照射される。ここでの光ディスクはCDを指す。
光ディスクで反射した光ビームは、同様に復路を進行し検出レンズ207を経てPD208に到達する。
2波長レーザ光源201から出射した780nm帯の光ビームの一部もDVDと同様に光路220を進行しフロントモニタ001へ照射される。
通常は、実施例1で前述したようにDVDとCDの光学倍率を各々最適にすることが望ましいが、2波長レーザ光源を用いるとDVDとCDが同じ光路を進行するため、倍率を別々に設定することができない。このため、2波長レーザ光源を用いた光学系では、DVDとCDの各々の最適な光学倍率の中間に設定するのが一般的である。実施例3の光ヘッドにおいても、DVDとCDの各々の最適な光学倍率の中間に設定することを想定している。
さて次にBD光学系について説明する。
BDレーザ光源210から光ビームが発散光として出射される。BDの記録や再生には通常波長405nm帯の半導体レーザが使用される。このため、BDレーザ光源210も波長405nm帯の光ビームを出射する半導体レーザであることを想定している。また図における実線211はBDの光ビームの光路を示すものである。
BDレーザ光源210から出射した光ビームは、まずビームスプリッタ212に入射する。ここでは、光ビームはビームスプリッタ212を反射し、コリメートレンズ213へ進行する。光ビームはコリメートレンズ213によって略平行な光ビームに変換される。
BDでは通常ディスクのカバーガラス厚の誤差により発生する球面収差を補正する機能が必要である。球面収差を補正するには光ビームの発散、収束を変化させることで実現できる。このため、コリメートレンズ213は光軸と平行な方向(図中矢印218の方向)に駆動させ、光ビームを平行、発散、収束の光ビームに変化させる機構を有することを想定している。コリメートレンズによる球面収差補正も一般的な技術であるため、詳細な説明および図示は省略する。
コリメートレンズ213を進行した光ビームは反射ミラー214で紙面垂直方向に反射し、BD対物レンズ215に入射する。BD対物レンズ215に入射した光ビームは光ディスク(図示無し)へ集光照射される。ここでの光ディスクはBDを指す。
BDは規格からカバーガラスの厚み0.1mmの球面収差を補正する機能を有し、かつNA0.85、波長405nm帯の対物レンズが必要である。つまり前述のDVDやCDに必要なカバーガラスの厚み分の球面収差補正量と、NAが異なる。特にDVD/CDとは波長も違うことから、BD、DVD、CDの互換対物レンズは光利用効率が低くまだ一般的でない。このため光ヘッドではBD専用の対物レンズとDVD/CD互換対物レンズを併用する2レンズ方式が一般的である。本願においてもBD対物レンズ215とDVD/CD互換対物レンズ206を併用する2レンズ方式を想定している。
なお、BD対物レンズ215もアクチュエータ(図示なし)に搭載され、トラッキングやフォーカシングなどの制御に用いられる。
光ディスクで反射した光ビームは、BD対物レンズ215、反射ミラー214、コリメートレンズ213、ビームスプリッタ212、検出レンズ216を経てPD217に到達する。
検出レンズ216は円柱レンズと球面レンズから構成されており、光ビームが検出レンズ216を透過すると、約45方向に所定の非点収差が与えられ、非点収差方式によるFESの検出に使用される。この検出レンズ216は非点収差の方向を任意の方向に回転させると同時にPD217上での集光スポットの大きさを決める働きがある。PD217に導かれた光ビームは、光ディスクに記録されている情報信号の検出と、TESおよびFESなど光ディスク上に照射された光スポットの位置制御信号の検出などに使用される。
BDレーザ光源210から出射した光ビームの一部はビームスプリッタ212を透過し、フロントモニタ001へ照射される。光路221はBDレーザ光源210からフロントモニタ001まで進行する光ビームを図示したものである。
なお、BDもDVD/CDの光学系もレーザ光源から光ディスクまでの光路のことを往路、光ディスクからPDまでの光路を復路とする。
さて、上述したように2波長レーザ光源201から出射したDVD/CDの光ビームがフロントモニタ001へ進行する光路220と、BDレーザ光源210から出射したBDの光ビームがフロントモニタ001へ進行する光路221は進行方向がほぼ正反対である。しかしフロントモニタ001は実施例1で説明したように進行方向が反対である光ビームを各々受光することができるため、特許文献3のように反射素子などを配置せずに3メディア互換光ヘッドのフロントモニタを容易に共通化できる。
本発明における実施例4について図を用いて詳細に説明する。ここでも、フロントモニタ001を用いた光ディスクドライブに搭載する光ヘッドについて説明する。実施例4もBDとDVDとCDの記録や再生をする3メディア互換光ヘッドであり、実施例3の変形例である。同じ添え字のものは同じ機能を有するため、詳細の説明は省略し、異なる点のみ説明する。
図5は実施例4における光ヘッドの概略構成図である。実施例4は実施例3に対してBD光学系とDVD/CD光学系の配置を変えた点と、フロントモニタ001の配置が異なる。実施例4の光ヘッドはBD光学系を図中上側に、DVD/CD光学系を図中下側に配置している。また、H/H用の光ヘッドは外形が大きいため、図5のようにBD光学系とDVD/CD光学系を反対側へ配置させることができる。
2波長レーザ光源201から出射したDVDとCDの光ビームの一部はビームスプリッタ203で反射した後、光路240のように進行しフロントモニタ001へ到達する。また、BDレーザ光源210から出射したBDの光ビームの一部はビームスプリッタ212で反射した後、光路241のように進行しフロントモニタ001へ到達する。
2波長レーザ光源201から出射したDVDとCDの光ビームの一部はビームスプリッタ203で反射した後、光路240のように進行しフロントモニタ001へ到達する。また、BDレーザ光源210から出射したBDの光ビームの一部はビームスプリッタ212で反射した後、光路241のように進行しフロントモニタ001へ到達する。
2波長レーザ光源201から出射したDVD/CDの光ビームがフロントモニタ001へ進行する光路240と、BDレーザ光源210から出射したBDの光ビームがフロントモニタ001へ進行する光路241は進行方向がほぼ正反対である。しかしフロントモニタ001は実施例1で説明したように進行方向が反対である光ビームを各々受光することができるため、特許文献3のように反射素子などを配置せずに3メディア互換光ヘッドのフロントモニタを容易に共通化できる。
すなわち、本発明のフロントモニタを適用することで、図5に示した光学系が容易に実現できる。
本発明における実施例5について図を用いて詳細に説明する。ここでも、フロントモニタ001を用いた光ディスクドライブに搭載する光ヘッドについて説明する。実施例5はBDとDVDとCDの記録や再生をする3メディア互換光ヘッドであり、実施例2と実施例4の変形例である。同じ添え字のものは同じ機能を有するため、詳細の説明は省略し、異なる点のみ説明する。
図6は実施例5における光ヘッドの概略構成図である。実施例5は実施例4の光ヘッドのDVD/CD光学系を実施例2のDVD/CD光学系の配置に変えた点が異なる。
実施例5のDVD/CD光学系は、実施例4の2波長レーザ光源を用いた光学系から実施例2のDVDレーザ光源101とCDレーザ光源111などから構成されるディスクリート光学系に変形した光学系である。
DVDレーザ光源101から出射したDVDの光ビームの一部はビームスプリッタ104で反射した後、ビームスプリッタ105を通過し光路251のように進行しフロントモニタ001へ到達する。
CDレーザ光源111から出射したCDの光ビームの一部はビームスプリッタ105で反射した後、光路250のように進行しフロントモニタ001へ到達する。
すなわちDVDの光ビームとCDの光ビームはビームスプリッタ105で同一光路を経てフロントモニタ001へ進行する。
また、BDレーザ光源210から出射したBDの光ビームの一部はビームスプリッタ212で反射した後、光路241のように進行しフロントモニタ001へ到達する。
以上のようにDVD/CDの光ビームがフロントモニタ001へ進行する光路250、251と、BDの光ビームがフロントモニタ001へ進行する光路241は進行方向がほぼ正反対である。しかしフロントモニタ001は実施例1で説明したように進行方向が反対である光ビームを各々受光することができるため、特許文献3のように反射素子などを配置せずに3メディア互換光ヘッドのフロントモニタを容易に共通化できる。
本発明のフロントモニタ001を用いれば図6で記載した光ヘッドにおいてもフロントモニタの共通化が容易にできると言える。
本発明のフロントモニタ001を用いることで実施例2から5で記載したように様々な光ヘッドのフロントモニタの共通化が容易にできると言える。
本発明における実施例6について図を用いて詳細に説明する。ここでは、実施例1のフロントモニタ001の変形例であるフロントモニタ301を説明する。
フロントモニタ001は受光面を2個設ける構成であったが、実施例6のフロントモニタ301は受光面が1個とすることで、フロントモニタ001よりも安価に作製することを目的とした。
図7はフロントモニタ301の概略構成図を示すものである。図7は図1Bに相当する横方向から見た図である。フロントモニタ301とFPC302の接触面がある側を裏、その反対面を表と定義し、以降説明する。
フロントモニタ301はFPC302に貼り付けられており、フロントモニタ301の裏側とFPC302が接触する面となっている。
フロントモニタ301から得られる電気信号は光ディスクドライブに送信、または光ディスクドライブからフロントモニタに電源等を供給する必要がある。FPC302は電気信号を伝送する機能があり、フロントモニタ301と光ディスクドライブの電気信号の仲介をしている。
フロントモニタ301の表側には、受光面303がある。光ビームが受光面303に照射された時、その照射光量に応じて所定の電気信号を発生させる光/電気変換素子である。
フロントモニタ301の表側には、受光面303がある。光ビームが受光面303に照射された時、その照射光量に応じて所定の電気信号を発生させる光/電気変換素子である。
またフロントモニタ301の表側には、保護プリズム304が接着されている。この保護プリズム304は、受光面303にゴミや埃が付着しないような保護機能を有している。
また、保護プリズム304の一部に所定の角度φ1で反射面305を設けている。反射面305は反射膜が形成されており、光ビームを反射させる機能を有している。
保護プリズム304は光ビームを透過させる材料で作製することで、フロントモニタへ光量の損失を小さくさせるように材料を選ぶと良い。
保護プリズム304は光ビームを透過させる材料で作製することで、フロントモニタへ光量の損失を小さくさせるように材料を選ぶと良い。
フロントモニタ301には導光穴306を設けており、光ビームの進行を遮らないで通過させる機能を有している。
FPC302にも同様に導光穴306を設けており、光ビームの進行を遮らないで通過させる機能を有している。
さて、上記のフロントモニタ301に矢印307の方向から光ビームが進行してきた場合、光ビームは破線309の光路を進行し保護プリズム304を透過して受光面303により受光される。
また、矢印308の方向から光ビームが進行してきた場合、光ビームは破線310の光路を進行する。まず導光穴306を通過し、保護プリズム304を透過して保護プリズム304内に設けられたの反射面305に到達する。光ビームは反射面305で反射して保護プリズム304の内部を進行し、受光面303により受光される。
以上のようにフロントモニタ301は矢印307から進行する光ビームと該光ビームと反対方向である矢印308から進行する光ビームの両方を受光することが可能となる。
保護プリズム305の一部に反射面305を設けることで1個の受光面でフロントモニタ001と同じ機能を有することができるようになる。
保護プリズム305の一部に反射面305を設けることで1個の受光面でフロントモニタ001と同じ機能を有することができるようになる。
以上のようにフロントモニタ301の構成とすることで受光面を2個から1個にすることで、安価に作製することが可能になる。
フロントモニタ301もフロントモニタ001と同様に実施例2ないし5の光ヘッドに搭載することができ、容易に複数のレーザ光源のフロントモニタを共通化できる。
本発明における実施例7について図を用いて詳細に説明する。ここでは、実施例6のフロントモニタ301の変形例であるフロントモニタ321を説明する。
フロントモニタ301に対してフロントモニタ321は保護プリズムを工夫することで、薄型化と、安価に作製することを目的とした。
図8はフロントモニタ321の概略構成図を示すものである。図8は図1Bに相当する横方向から見た図である。フロントモニタ321とFPC322の接触面がある側を裏、その反対面を表と定義し、以降説明する。
フロントモニタ321はFPC322に貼り付けられており、フロントモニタ321の裏側とFPC322が接触する面となっている。
フロントモニタ321から得られる電気信号は光ディスクドライブに送信、または光ディスクドライブからフロントモニタに電源等を供給する必要がある。FPC322は電気信号を伝送する機能があり、フロントモニタ321と光ディスクドライブの電気信号の仲介をしている。
フロントモニタ321の表側には、受光面323がある。光ビームが受光面323に照射された時、その照射光量に応じて所定の電気信号を発生させる光/電気変換素子である。
またフロントモニタ321の表側には、保護プリズム324が接着されている。この保護プリズム324は、受光面323にゴミや埃が付着しないような保護機能を有している。
また、保護プリズム324の一部に所定の角度φ2で反射面325を設けている。反射面325は反射膜を形成させない。光ビームが臨界角(critical angle)を超えた角度で反射面に入射すると光ビームは反射面を全反射する。この物理法則を用いることで反射面325には反射膜を形成せずとも入射した光ビームを反射させることができる。すなわち、反射面325は臨界角を越えた角度θで入射した光ビームを反射させる機能を有している。
つまり保護プリズム304にたいして保護プリズム325は反射面325の反射膜がないため、保護プリズム324は安価に作製できる。
つまり保護プリズム304にたいして保護プリズム325は反射面325の反射膜がないため、保護プリズム324は安価に作製できる。
保護プリズム324は光ビームを透過させる材料で作製することで、フロントモニタへ光量の損失を小さくさせるように材料を選ぶと良い。また、屈折率の高い材料を用いることで臨界角、すなわちθをより小さく設定することができる。つまり反射面325の角度φ2をより大きくでき、保護プリズム324をさらに薄型にすることが可能になる。
フロントモニタ321には導光穴326を設けており、光ビームの進行を遮らないで通過させる機能を有している。
FPC322にも同様に導光穴326を設けており、光ビームの進行を遮らないで通過させる機能を有している。
さて、上記のフロントモニタ321に矢印327の方向から光ビームが進行してきた場合、光ビームは破線329の光路を進行し保護プリズム324を透過して受光面323により受光される。
また、矢印328の方向から光ビームが進行してきた場合、光ビームは破線330の光路を進行する。まず導光穴326を通過し、保護プリズム324を透過して保護プリズム304内に設けられたの反射面305に到達する。光ビームは臨界角を越えた角度θで入射させることで、反射面325で反射して保護プリズム324の内部を進行し、受光面303により受光される。
以上のようにフロントモニタ321は矢印327から進行する光ビームと該光ビームと反対方向である矢印328から進行する光ビームの両方を受光することが可能となる。
保護プリズム325の一部に反射面325を設けることで1個の受光面でフロントモニタ001と同じ機能を有することができるようになる。
フロントモニタ321は、光ビームが反射面325へ臨界角を超えた角度で入射するように設定する制約はある。しかしフロントモニタ321の配置角度を少し変形すれば良く大きな設計制約とはならない。
逆に入射角度を付けることで、フロントモニタ301の反射面305の角度φ1に対してフロントモニタ325の角度φ2は大きくなる。このため、フロントモニタ301の保護プリズム304よりも図8のように保護プリズム324は薄くすることができるという効果が得られる。
以上より、フロントモニタ321は臨界角を利用することで、反射膜を形成させなくとも良い。また保護プリズム324を薄くすることでフロントモニタ自体を薄型化できる。
すなわち薄型化フロントモニタ001と同じ機能を持たせたまま、フロントモニタ301に比べ薄型化を実現し、安価に作製することができる。
フロントモニタ321もフロントモニタ001と同様に実施例2ないし5の光ヘッドに搭載することができ、容易に複数のレーザ光源のフロントモニタを共通化できる。
本発明における実施例8について図を用いて詳細に説明する。ここでは、実施例1のフロントモニタ001の変形例であるフロントモニタ341を説明する。
フロントモニタ001は受光面を2個設ける構成であったが、実施例8のフロントモニタ341は受光面を1個とすることで、フロントモニタ001よりも安価に作製することを目的とした。
図9はフロントモニタ341の概略構成図を示すものである。図7は図1Bに相当する横方向から見た図である。フロントモニタ341とFPC342の接触面がある側を裏、その反対面を表と定義し、以降説明する。
フロントモニタ341はFPC342に貼り付けられており、フロントモニタ341の裏側とFPC342が接触する面となっている。
フロントモニタ341から得られる電気信号は光ディスクドライブに送信、または光ディスクドライブからフロントモニタに電源等を供給する必要がある。FPC342は電気信号を伝送する機能があり、フロントモニタ341と光ディスクドライブの電気信号の仲介をしている。
フロントモニタ341の表側には、受光面343がある。光ビームが受光面343に照射された時、その照射光量に応じて所定の電気信号を発生させる光/電気変換素子である。
またフロントモニタ341の表側には、保護プリズム344が接着されている。この保護プリズム344は、受光面303にゴミや埃が付着しないような保護機能を有している。
また、保護プリズム344の一部に反射面355を設けている。反射面345は反射膜が形成されており、光ビームを反射させる機能を有している。
保護プリズム344は光ビームを透過させる材料で作製することで、フロントモニタへ光量の損失を小さくさせるように材料を選ぶと良い。
保護プリズム344は光ビームを透過させる材料で作製することで、フロントモニタへ光量の損失を小さくさせるように材料を選ぶと良い。
保護プリズム344は領域346で図示したようにFPC342よりも図中上方にせり出すように設定する。このように設定することでフロントモニタ341およびFPC342に導光穴を設ける必要がなくなる。
さて、上記のフロントモニタ341に矢印347の方向から光ビームが進行してきた場合、光ビームは破線349の光路を進行し保護プリズム344を透過して受光面343により受光される。
また、矢印348の方向から光ビームが進行してきた場合、光ビームは破線350の光路を進行する。まず領域346を進行し、保護プリズム344を透過して保護プリズム344内に設けられたの反射面345に到達する。光ビームは反射面345で反射して保護プリズム344の内部を進行し、受光面343により受光される。
以上のようにフロントモニタ341は矢印347から進行する光ビームと該光ビームと反対方向である矢印348から進行する光ビームの両方を受光することが可能となる。
保護プリズム345の一部に反射面305を設け、かつ外形を大きくすることで1個の受光面でフロントモニタ001と同じ機能を有することができるようになる。すなわち受光面を1個で実現できるため、フロントモニタ001よりも安価に作製できるといえる。
フロントモニタ341もフロントモニタ001と同様に実施例2ないし5の光ヘッドに搭載することができ、容易に複数のレーザ光源のフロントモニタを共通化できる。
実施例9では、実施例3ないし実施例5で説明したCD、DVD、BDの3メディアに対応した光ヘッドを搭載した、光ディスクドライブ400について説明する。
図10に光ヘッド403を搭載した光ディスクドライブ400と光ディスクドライブ400の概略回路構成のブロック図を示す。
光ディスクドライブ400内には、光ディスク405がスピンドル401に固定されており、スピンドル401は光ディスク405を回転させる機能を有する。
また光ディスクドライブ400内には、ガイドバー402があり、光ヘッド403はそのガイドバー402に沿って、光ディスク400の所定半径位置にアクセスすることができる。
ホスト425は例えばパソコンなどの光ディスクドライブを用いる情報家電装置のことを意味している。ホスト425から光ディスク405の情報を再生するという指示が光ディスクドライブ400内のコントロール回路412へ入力されると、コントロール回路は、スピンドルモータ駆動回路419を駆動し、スピンドル401を駆動することで光ディスク405の回転を開始する。
次にコントロール回路412はレーザ光源切り替え回路417を駆動し、光ヘッド402内のDVDのレーザ光源を駆動させる。また同時にフロントモニタ受光面切り替え回路430を駆動しDVDの光ビームを受光する受光面を選択する。コントロール回路412は次にレーザ光源制御回路418を駆動し、光ヘッド内のフロントモニタから得られるレーザ光源のパワーをモニタすることで、DVDのレーザ光源を再生パワーで点灯させる。
次にコントロール回路412はアクチュエータ駆動回路415を駆動させ、光ヘッド403内のアクチュエータを高さ方向に駆動させる。光ヘッド403のPDから検出された信号はサーボ信号生成回路410に送られ、その検出信号からFESを生成する。コントロール回路412は光ディスク種判別回路413を駆動し、そのFESから光ディスク405がどのメディアか判断する。BDとDVDとCDとでは各々カバー層の厚みが異なる。このため、FESから光ディスク405のデータ層と表面の間隔つまりカバー層の厚みを検知させることで、どのメディアか判別できる。
ここで最初にDVDレーザ光源を点灯させた理由は、DVDはカバー層の厚みがCDとBDと比べ中間的な厚みとなっているため、例え光ディスク405がCDであろうとBDであろうと、球面収差によるFESの振幅劣化を最も小さく抑えられる効果があるためである。例えばBDを再生する条件でCDから検出したFESの振幅は球面収差の影響で非常に小さくなり、CDのデータ層の検出が困難になってしまう。
コントロール回路412はレーザ光源切り替え回路417を駆動し光ディスク種判別回路413で分かった光ディスクに対応するレーザ光源を駆動させ、コントロール回路412は次にレーザ光源制御回路418と、フロントモニタ受光面切り替え回路430を駆動し、そのレーザ光源を再生パワーで点灯させる。
次にコントロール回路412はアクチュエータ駆動回路415を駆動させ、再び光ヘッド403内のアクチュエータを高さ方向に駆動させる。光ヘッド403のPDから検出された信号はサーボ信号生成回路410に再び送られ、FESとTESのサーボ信号を生成する。生成されたサーボ信号はコントロール回路412から必要に応じて、アクチュエータ駆動回路415へ送られ光ヘッド403内のアクチュエータを駆動し、対物レンズの位置制御を行い、所定のデータ層へ光ビームを集光照射させる。なお、コントロール回路412はアクセス制御回路414を駆動し所定の半径位置に光ヘッド403をガイドバー402に沿って移動させる機能も有する。
さて、光ディスク405のデータ層へ集光照射された後、光ヘッド403内のPDからは検出される検出信号は、情報信号再生回路435へ送られる。その情報信号再生回路435では前記検出信号から光ディスク405に記録された情報信号が再生され、その情報信号はホスト425に出力される。
例えば光ディスク405がBDであった場合、上記情報信号再生回路435から生成された情報信号の再生性能(例えば、ジッタや検出信号の振幅)が最良になるようにコントロール回路412はBDコリメートレンズ駆動回路416を駆動し、球面収差補正を行う機能も有する。
上記のように光ディスクドライブ400の回路を駆動させることで、ホスト425は所望の再生情報を獲ることができる。
さて、ホスト425から光ディスク405へ情報を記録するという指示がコントロール回路412へ入力されると、上記再生のときと同様の動作を行い、光ディスク405のメディアに合ったレーザ光源を点灯させ光ビームを光ディスク405へ集光照射させる。
次にホスト425から記録する記録情報が記録情報信号変換回路420へ入力され、記録情報信号変換回路420では所定のメディアに合った記録信号に変換される。この記録信号はコントロール回路412に送られる。コントロール回路412は、レーザ光源制御回路418を駆動させ、光ヘッド403内のフロントモニタから得られるレーザ光源のパワーをモニタすることでレーザ光源のパワー制御を行い、光ディスク405に記録信号を記録する。なお、この際、コントロール回路412はアクセス制御回路414とスピンドルモータ駆動回路419を駆動し、記録信号に応じ光ヘッド402のアクセス制御や、光ディスク401の回転制御なども行われる。
上記のように光ディスクドライブ400の回路を駆動させることで、ホストから受けた記録情報を光ディスク405へ記録することができる。
上述したように光ディスクドライブ400の実施例を説明したが、少なくともフロントモニタ受光面切り替え回路430と、レーザ光源切り替え回路417を搭載されていれば、これに限定されるものではない。
以上のように、本発明によれば、少なくとも2個以上のレーザ光源を搭載する光ヘッドのフロントモニタを容易に共通化でき、作製容易で安価な光ヘッド及び光ディスクドライブを提供できる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
001…フロントモニタ、002…FPC、003、004…受光面、009…導光穴、
Claims (8)
- 第1の光ビームを出射する第1レーザ光源と、
第2の光ビームを出射する第2レーザ光源と、
前記第1の光ビームと、該第1の光ビームと反対方向から進行する前記第2の光ビームを受光するフロントモニタを備えた光ヘッド。 - 請求項1記載の光ヘッドであって、
前記フロントモニタは、前記第1の光ビームを受光する第1の受光面と前記第2の光ビームを受光する第2の受光面を備えたことを特徴とする光ヘッド。 - 請求項2記載の光ヘッドであって、
前記フロントモニタは、表面に第1の受光面を備えた場合、裏面に第2の受光面を配置したことを特徴とする光ヘッド。 - 請求項3記載の光ヘッドであって、
前記光ヘッドは、前記フロントモニタの信号を伝送するフレキシブルプリントケーブルを備え、
該フレキシブルプリントケーブルには前記フロントモニタの第2の受光面に前記第2の光ビームを導く導光穴を設けたことを特徴とする光ヘッド。 - 請求項1記載の光ヘッドであって、
前記フロントモニタの受光面は1個であることを特徴とする光ヘッド。 - 請求項5記載の光ヘッドであって、
前記フロントモニタに前記第2の光ビームを反射させ前記受光面へ導く反射面を設けたことを特徴とする光ヘッド。 - 請求項6記載の光ヘッドであって、
前記フロントモニタに前記第2の光ビームを前記反射面へ導く導光穴を設けたことを特徴とする光ヘッド。 - 請求項2から4のいずれか記載の光ヘッドと、
前記第1レーザ光源と前記第2レーザ光源とを切り替えるためのレーザ光源切り替え回路と、
前記第1、第2の受光面からの信号を切り替えるフロントモニタ受光面切り替え回路と、を備えたことを特徴とする光ディスクドライブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009209963A JP2011060380A (ja) | 2009-09-11 | 2009-09-11 | 光ヘッド及び光ディスクドライブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009209963A JP2011060380A (ja) | 2009-09-11 | 2009-09-11 | 光ヘッド及び光ディスクドライブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011060380A true JP2011060380A (ja) | 2011-03-24 |
Family
ID=43947835
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009209963A Pending JP2011060380A (ja) | 2009-09-11 | 2009-09-11 | 光ヘッド及び光ディスクドライブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011060380A (ja) |
-
2009
- 2009-09-11 JP JP2009209963A patent/JP2011060380A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPWO2008081859A1 (ja) | 光ピックアップ、光ディスク装置、複合カップリングレンズ、複合プリズム、及び光情報機器 | |
JP2006024333A (ja) | 光ピックアップ装置、記録及び/又は再生装置 | |
JP5069893B2 (ja) | 光ピックアップ及び光ディスクドライブ | |
JP4663614B2 (ja) | 光ピックアップおよび光学的情報記録再生装置 | |
US7502303B2 (en) | Optical information processing apparatus, optical pick-up device and optical recording disc system | |
WO2008010506A1 (fr) | Dispositif à tête optique, dispositif d'informations optiques, ordinateur, lecteur de disque, système de navigation pour automobile, enregistreur de disque optique et véhicule | |
KR100303053B1 (ko) | 광픽업 | |
EP2118899A1 (en) | Compatible optical pickup and optical information storage medium system employing the same | |
US8144564B2 (en) | Optical head and optical information device | |
KR100529313B1 (ko) | 광모듈 및 이를 채용한 광픽업 | |
US7944801B2 (en) | Information recording and/or reproducing apparatus having two photodetectors to control the light intensity of two light sources with different wavelengths | |
WO2007083809A1 (ja) | 光ピックアップ、光ディスクドライブ装置及び光情報装置 | |
JP2011060380A (ja) | 光ヘッド及び光ディスクドライブ | |
US8477585B2 (en) | Optical pickup | |
KR101727520B1 (ko) | 회절 소자를 갖는 광 픽업 장치 및 이를 구비한 광 기록 및 재생 장치 | |
JP2009266359A (ja) | 光学ヘッド、光ディスク装置及び情報記録及び/又は再生装置 | |
US20080159113A1 (en) | Optical Pickup Apparatus | |
KR100693660B1 (ko) | 광 픽업 장치 | |
JP4012926B2 (ja) | 対物レンズ | |
JP4254850B2 (ja) | 収差補正装置 | |
JP4940319B2 (ja) | 光ピックアップ | |
JP4474454B2 (ja) | 対物レンズ | |
JP4248597B2 (ja) | 対物レンズ | |
JP4117302B2 (ja) | 光ピックアップおよび光ディスク装置 | |
JPWO2009044551A1 (ja) | 光ピックアップ装置、光ディスク装置、コンピュータ、光ディスクプレーヤ及び光ディスクレコーダ |