JP2011059617A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】プリンタ100は、設置空間に対して軸方向に直交する下方向に挿入されたプロセスユニット2を支持するユニット支持部材と、ユニット支持部材を軸方向に沿って移動させる支持部材移動機構と、左側壁部110Lに配置され、プロセスユニット2内の駆動部に駆動を伝達する駆動伝達部とを備え、プリンタ100は、プロセスユニット2を設置空間に挿入した状態では、駆動部と駆動伝達部とは離間しており、支持部材スライド機構によってプロセスユニット2と共にユニット支持部材を駆動伝達部側に移動させ、プロセスユニット2の従動側カップリングとプリンタ100本体側の駆動側カップリングとが駆動連結する。
【選択図】図3
Description
一般的に、作像プロセスを構成する部品の多くは、装置本体部品にくらべて寿命が短い。このため、作像プロセスを構成する部品のうち、少なくとも潜像担持体を含む複数の部材を一体的に支持する潜像担持体ユニットとしてのプロセスカートリッジを装置本体に対して着脱可能とし、プロセスカートリッジを交換することで寿命が近づいた作像プロセスを構成する部品を交換する画像形成装置が知られている。この種の画像形成装置では、外装の一部を開放することで、プロセスカートリッジを設置する設置空間を露出し、設置空間に対してプロセスカートリッジを挿入することで装置本体に対する装着を行い、設置空間にからプロセスカートリッジを引き抜くことで装置本体に対してプロセスカートリッジを取り外す。
上述した、プロセスカートリッジを着脱する方向が上記軸方向に沿った方向となる構成では、プロセスカートリッジの挿入側の先端に従動側カップリングを設け、装置本体の設置空間を形成する壁面のうち奥側の壁面の従動側カップリングと対向する位置に駆動側カップリングを設けるものがある。このような構成では、プロセスカートリッジの挿入方向とカップリングの連結方向が一致するため、プロセスカートリッジを設置空間に挿入する動作のみでカップリングが連結し、装置本体側の駆動源からプロセスカートリッジ内の駆動部までのへの駆動連結がなされる。
一方、上記特許文献1乃至3の画像形成装置では、プロセスカートリッジを設置空間に対して挿入する方向が上記軸方向に直交する方向であるため、プロセスカートリッジを設置空間に対して挿入する動作のみではカップリングによる駆動連結を行うことができない。
しかし、このように駆動側カップリングを軸方向に移動させる構成は、駆動源から駆動側カップリングまでの駆動を伝達する駆動伝達機構において駆動側カップリングを含む一部を軸方向に移動可能とする必要がある。駆動伝達機構の一部を軸方向に移動可能とし、この移動可能な一部に対して駆動源からの駆動を伝達可能とする機構は、装置の複雑化につながり、コスト高となる。
特許文献3の画像形成装置では、特許文献1及び2の画像形成装置と異なり、装置本体側の駆動伝達機構の一部を軸方向に移動可能とする必要がないため、特許文献1及び2の画像形成装置と比べて、駆動伝達機構の構成が簡易になり、コストの削減を図ることができる。
上記特許文献3の画像形成装置では、かみ合い部の軸方向の長さがカップリングの接続部の長さよりも長い分、特許文献1や特許文献2の画像形成装置に比べて、プロセスカートリッジの軸方向の長さが長くなる。そして、プロセスカートリッジの軸方向が長くなると、それを収容する装置本体の軸方向の長さも長くなり、画像形成装置全体の大型化につながる。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記装置本体の外装は上記軸方向に直交する方向の装置側面または装置上面に開閉可能な開閉部材を備え、一様に帯電された上記潜像担持体の表面に潜像を書き込む潜像書込装置は、該開閉部材と一体的に移動し、該開閉部材を開放することによって、上記設置空間が露出し、上記潜像担持体ユニットを該装置本体に対して着脱可能となることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2の画像形成装置において、上記支持部材移動機構は、上記開閉部材を閉める動作に連動して上記潜像担持体ユニット支持部材を該駆動伝達部側に移動させる連動機構を備えることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、上記潜像担持体ユニットを複数有し、上記潜像担持体ユニット支持部材は複数の該潜像担持体ユニットの上記軸方向の両端をそれぞれ支持する2つの端部支持部材からなり、該端部支持部材は、該潜像担持体ユニットを上記装置本体に装着した状態での上記軸方向に直交する方向の該装置本体に対する上記潜像担持体の位置決めを行う位置決め手段を構成することを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項4の画像形成装置において、上記端部支持部材について、上記潜像担持体の位置決め手段を構成する部分の形状は、2つの該端部支持部材で同一の形状であることを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項4または5の画像形成装置において、2つの上記端部支持部材は、金属材料で形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項4乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置において、2つの上記端部支持部材が、同一の部品であることを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項4乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置において、2つの上記端部支持部材が、連結部材によって一体的に連結されていることを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置において、上記潜像担持体ユニット支持部材を上記駆動伝達部から離れる方向に付勢する支持部材付勢手段を備えることを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置において、上記駆動伝達部を備える側の上記本体壁部と、上記潜像担持体ユニットを上記装置本体に装着した状態でこの本体壁部に対向する該潜像担持体ユニットの壁面とのそれぞれに、上記潜像担持体ユニット支持部材が該駆動伝達部側に移動することによって嵌合する嵌合形状を備えることを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像形成装置において、上記潜像担持体ユニット支持部材の装置本体に対する軸方向に直交する方向の位置決めは、上記潜像担持体ユニット支持部材に上記軸方向に貫通するように設けられた複数の穴部と、該軸方向に延在するように上記本体壁部に固定され、該穴部を貫通する支持部材移動ガイドピンとによって構成され、該支持部材移動ガイドピンのうちの少なくとも1つの該本体壁部に対する位置が調節可能な構成となっていることを特徴とするものである。
また、カップリングによる駆動連結であれば、潜像担持体ユニットを軸方向に直交する方向に取り出すための離間分を含めても上述した従動側歯車と駆動側歯車とのかみ合い部よりも接続部の軸方向に要する長さを短くでき、潜像担持体ユニットの軸方向の長さを短くすることができる。潜像担持体ユニットの軸方向を短くできるため、それを収容する装置本体の軸方向の長さも短くでき、画像形成装置全体の小型化を図ることができる。
まず、プリンタ100の基本的な構成について説明する。図1は、プリンタ100の概略構成図である。
プリンタ100は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(以下、Y、M、C、Kと記す)のトナー像を形成するための4つのプロセスユニット2(Y,M,C,K)を備えている。これらは、画像形成物質として、互いに異なる色のY,M,C,Kトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっており、寿命到達時に交換される。
図2に示すように、プロセスユニット2は、潜像担持体であるドラム状の感光体21、ドラムクリーニング装置24、不図示の除電装置、帯電装置23、現像手段である現像装置22等を備えている。潜像担持体ユニットであるプロセスユニット2は、プリンタ100本体に脱着可能であり、作像プロセスを構成する消耗部品を一度に交換できるようになっている。
ドラムクリーニング装置24は、一次転写工程を経た後の感光体21の表面に付着している転写残トナーを除去する。また、不図示の除電装置は、クリーニング後の感光体21の残留電荷を除電する。この除電により、感光体21の表面が初期化されて次の画像形成に備えられる。
このようなプロセスによるトナー像の形成が、Y,M,C,K用の各プロセスユニット2(Y,M,C,K)において行われ、各感光体21(Y,M,C,K)の表面上にY,M,C,Kのトナー像がそれぞれ形成される。
この給紙カセット6は、紙束の一番上の記録紙Pに給紙ローラ5を当接させており、これを所定のタイミングで図中反時計回り方向に回転させることで、その記録紙Pを給紙路51に向けて送り出す。
図3に示すように、プリンタ100では、装置上面の外装である上カバー12が開放自在に構成されており、そこに光書込ユニット1が取り付く構成となっている。こうすることで、上面の開放部である上カバー12を開放する操作のみで各プロセスユニット2(Y,M,C,K)の設置空間を露出させることができ、図3に示すようにそのまま各プロセスユニット2(Y,M,C,K)の着脱の操作を行うことが可能となっている。
プリンタ100では、給紙を行うときには図1中矢印Dで示すように給紙カセット6をプリンタ100の前面側に引き出し、紙詰まりが発生したときには図1中矢印Bで示すように前カバー45をプリンタ100の前面側に引くように回転させて転写紙Pの搬送路を露出させる。また、プロセスユニット2の交換を行うときには、図1中矢印Aで示すように上カバー12を上方に回転させる。このようなプリンタ100であれば、ユーザーが行う操作の全てをプリンタ100の前面から作業ができ、フルフロントオペレーションの構成を実現できる。
図4に示すように、プリンタ100は、プロセスユニット2の設置空間の左右方向(図1中の手前奥方向)の両端にユニット支持部材11(ユニット左端支持部材11L、ユニット右端支持部材11R)を備える。
上カバーが開放されて、露出したプリンタ100の設置空間に対して、プロセスユニット2を上方から挿入すると、その下端がユニット支持部材11に突き当たり、プロセスユニット2のプリンタ100に対する上下方向の大まかな位置決めが成される。
以下、感光体21の軸方向に直交する方向のプリンタ100本体に対するプロセスユニット2の位置決めの構成について説明する。
図4に示すように、光書込ユニット1の下面の軸方向両端部の各プロセスユニット2(Y,M,C,K)と対向する位置にユニット上面押圧部材91(Y,M,C,K)を備えている。図4に示す状態から上カバー12を閉めることで図1に示すように各ユニット上面押圧部材91(Y,M,C,K)が各プロセスユニット2(Y,M,C,K)を押圧する。
図5は、感光体21の軸方向に直交する方向のユニット支持部材11に対するプロセスユニット2の位置決めの説明図である。
ユニット上面押圧部材91はユニット上面押圧バネ92の付勢力によってプロセスユニット2を図5中の矢印Fで示すように下方に押圧する。また、図4及び図5に示すように、ユニット支持部材11の上部には位置決め凹部112が設けられており、この位置決め凹部112にプロセスユニット2を嵌合させる。そして、図5中の矢印Fで示すようにプロセスユニット2を上方から押圧することで、図5中の矢印F1及びF2で示すように、プロセスユニット2の下端部が位置決め凹部112に対して斜め下方に押圧して、突き当たる。これにより、プロセスユニット2のユニット支持部材11に対する軸方向に直交する方向の位置決めが成され、プロセスユニット2が備える感光体21のプリンタ100本体に対する軸方向に直交する方向の位置決めが成される。
4つの感光体21(Y,M,C,K)の平行を保つことで、中間転写ベルト31に対する感光体21の位置が理想の位置からずれていたとしても、4つの感光体21が中間転写ベルト31に対して同じようずれるため、少なくとも色間の画像ズレは大幅に減少させることができる。
また、ユニット支持部材11を金属部材にすることで、部品製造精度を樹脂などよりも高くでき、また導電性を利用して接地に利用することも可能である。更に、位置決め形状である位置決め凹部112を作成する金型のみを共通使用することで、同一部品でなくとも4つの位置決め凹部112を同一形状とすることができ同様の効果を得ることができる。
プリンタ100は、図1に示すように、左側壁部110Lと右側壁部110Rとの間に各プロセスユニット2(Y,M,C,K)の設置空間を形成している。左側壁部110L内には、プロセスユニット2内の駆動部に駆動を伝達する駆動伝達機構を備え、設置空間に対して上方からプロセスユニット2を挿入した状態では、駆動部と該駆動伝達機構とは離間した状態である。そして、詳細は後述する支持部材移動機構によって、ユニット支持部材11を軸方向に平行に左側壁部110L側にスライドさせることによって、左側壁部110L内の駆動伝達機構とプロセスユニット2内の駆動部とが駆動連結する。
このような要求に対して、本実施形態のプリンタ100では、上カバー12が開放自在に構成されており、この上カバー12に光書込ユニット1が固定された構成となっている。こうすることで、上カバー12を開放する操作のみでプロセスユニット2を露出させることができ、そのまま着脱の操作を行うことが可能となっている。
上部開口部を開放することで、上部開口部とともに露光装置を移動させ、プロセスカートリッジを露出させる構成の画像形成装置としては、特許文献1乃至特許文献3に記載された画像形成装置を挙げることができる。
図12に示す構成では、駆動伝達機構として、駆動モータ16、第一ギヤ17、第二ギヤ18及び駆動側カップリングスライド機構20を備える。第一ギヤ17と同一回転軸の回転部材として、プロセスユニット2内の感光体21の感光体従動側カップリング21aと接続する第一駆動側カップリング20aを備え、第二ギヤ18と同一回転軸の回転部材として、プロセスユニット2内の現像装置22の現像従動側カップリング22aと接続する第二駆動側カップリング20bを備える。第一駆動側カップリング20a及び第二駆動側カップリング20bは駆動側カップリングスライド機構20の駆動によって実線で示す位置から破線で示す位置にスライド可能となっている。
また、設置空間の左側端部を形成する装置本体左側板14Lに対してユニット左端支持部材11Lを固定する左側固定部材115Lを備える。
プロセスユニット2を装着するときに、プロセスユニット2が上方から設置空間に挿入されると、その下端部がユニット支持部材11(図12ではユニット左端支持部材11L)に突き当たり、支持される。次に、駆動側カップリングスライド機構20の駆動を駆動し、第一駆動側カップリング20a及び第二駆動側カップリング20bを軸方向に破線の位置までスライドさせる。これにより、第一駆動側カップリング20aと感光体従動側カップリング21aとが接続し、第二駆動側カップリング20bと現像従動側カップリング22aとが接続して、駆動伝達機構と駆動部とが駆動連結する。
図12に示す構成では、第一駆動側カップリング20aと感光体従動側カップリング21aとの接続、および、第二駆動側カップリング20bと現像従動側カップリング22aとの接続では、駆動連結にカップリング構成を利用したものである。このようにカップリングを利用した構成で、第一駆動側カップリング20a及び第二駆動側カップリング20bといった駆動伝達機構を構成する部材の駆動側カップリングを含む一部を軸方向にスライド可能とすると、装置が非常に複雑になり、マシンサイズの増加、コストUP、機構の複雑化による精度低下をさけられない。
図13に示す構成では、プリンタ100本体に対してプロセスユニット2を装着するときに、プロセスユニット2が上方から設置空間に挿入されると、感光体21の回転軸と同一の軸線上に突出した位置決め部211Lが装置本体左側板14Lの水平面部分に突き当たる。このとき、プロセスユニット2内の駆動部へ駆動を伝達する従動側歯車である駆動ギヤ21Gと第一ギヤ17と同一の回転軸で第一ギヤ17の回転に回転する駆動側歯車である駆動伝達ギヤ17Gとがかみ合い長さEでかみ合い、駆動連結がなされる。
図13に示す構成では、駆動伝達機構の一部をスライドさせる構成が無く、プロセスユニット2を装着する操作のみで駆動連結が成されるため、図12を用いて説明した構成に比べて、低コストに有利である。
これは以下の理由による。
プリンタ100体側の駆動源である駆動モータ16からプロセスユニット2内の駆動部のすべてに対する駆動の伝達が、駆動伝達ギヤ17Gと駆動ギヤ21Gとのかみ合いを介して行われるため、駆動伝達ギヤ17Gと駆動ギヤ21Gとのかみ合い部に負荷が集中する。このため、かみ合い部でのギヤの破損を防止するように、かみ合い部の回転軸に平行な方向の長さ(以下、かみ合い長さEと呼ぶ)はある程度の長さが必要である。このため、感光体21の軸方向の長さや径などのプロセスユニット2の使用が同じ構成であっても、図12に示すカップリングによる駆動連結に要する軸方向の長さが3[mm]程度であったのに対して、図13に示す構成では、かみ合い長さEとして10[mm]以上必要であった。
このため、駆動連結に要する形状の軸方向の長さが長い分、図13に示す構成は図12に示す構成に比べてプロセスユニット2の軸方向に長くなる。また、図13に示す構成では、駆動連結を行う位置がプロセスユニット2の挿入方向の奥側端部であり、駆動連結に要する形状のみがプロセスユニット2の軸方向から突出した形状であっても、駆動連結に要する形状の軌道となる空間には他の部材を設けることが出来ず、プロセスユニット2を装着した後は空白スペースになってしまう。
上述のように、図13に示す構成では、プロセスユニット2の軸方向の長さが長くなったり、プロセスユニット2を装着した後に空白スペースが生じたりするため、小型化を図ることが困難である。
なお、図13に示す構成では、一次転写ローラ32の軸方向端部から駆動モータ16の端部までの幅Wが76[mm]であった。
図7及び図8は、本実施形態のプリンタ100の装置本体に対してプロセスユニット2を装着する手順の説明図である。また、図9は、プロセスユニット2の設置空間の軸方向両端部を形成する装置本体左側板14L及び装置本体右側板14Rと、プロセスユニット2を下方から支持するユニット支持部材11との斜視説明図である。
本実施形態のプリンタ100は、図12を用いて説明した構成と異なり、第一駆動側カップリング20a及び第二駆動側カップリング20bは軸方向にスライドできない構成である。
なお、第一駆動側カップリング20aは、図9中の第一側板開口部1401から設置空間側に突出し、第二駆動側カップリング20bは、図9中の第二側板開口部1402から設置空間側に突出する。
図9に示すように、ユニット左端支持部材11Lとユニット右端支持部材11Rとは、前側連結部材13Fと後側連結部材13Rとによって連結されており、軸方向にそって一体的にスライドする構成となっている。
左端支持部材ガイド15Lには、ユニット左端支持部材11Lを装置本体左側板14Lから離間させる方向(図8中の矢印J方向)に付勢する支持部材付勢スプリング19を備える。
このスライド動作に伴い、プロセスユニット2の回転方向位置決め凸部205が装置本体左側板14Lに設けられた回転方向位置決め孔1403に嵌合する。
また、上カバー12を完全に閉めると、図6で示す状態となり、ユニット上面押圧部材91がプロセスユニット2の上面を押圧し、図5を用いて説明したようにプロセスユニット2のプリンタ100本体に対する軸方向に直交する方向の位置決めが成される。
本実施形態のプリンタ100では、駆動連結に要する軸方向の長さは、カップリングの3[mm]と駆動側カップリングからプロセスユニット2を完全に退避させるだけの距離の2[mm]とを足した5[mm]であった。よって、かみ合い長さEとして10[mm]以上必要な図13の構成よりも駆動連結に要する軸方向の長さを短くすることができる。また、図13に示す構成の位置決め部211Lに要するスペースも不要であるため、プロセスユニット2の全体の軸方向の長さも短くできる。
なお、図6に示す本実施形態のプリンタ100では、一次転写ローラ32の軸方向端部から駆動モータ16の端部までの幅Wは55[mm]であり、図13に示す構成よりも短くすることができた。
なお、プロセスユニット2と共にユニット支持部材11を軸方向にスライドさせる構成としては、リンク機構を用いたものに限らず、何らかのトリガに基づいて駆動し、ユニット支持部材11を軸方向にスライドさせるアクチュエータを用いる構成であってもよい。
図10は、装置本体左側板14Lに対する左端支持部材前側ガイド15LFの位置を調節可能とした構成の説明図である。図10に示す構成では、左端支持部材前側ガイド15LFはブラケット部材60にカシメられ、装置本体左側板14Lに設けられた開口1404より側板間の空間に突出し、ブラケット部材60が装置本体左側板14Lに固定されることで位置決めされる構成である。
この構成により固定位置を変更する、あるいはあらかじめブラケット部材60に対する左端支持部材前側ガイド15LFのカシメ位置が異なる、あるいは形状の異なる左端支持部材前側ガイド15LFがカシメられたものを準備するなど、装置本体左側板14Lに対して左端支持部材前側ガイド15LFの位置を調整可能な構成となっている。
なお、左端支持部材前側ガイド15LF以外の3つの支持部材ガイド15(不図示の左端支持部材後側ガイド15LR、右端支持部材前側ガイド15RF及び右端支持部材後側ガイド15RR)については、カシメなどにより側板に固定されている。この構成により、高い部品精度を必要とするだけでなく、組み立て後の検査結果などに応じてガイド部材を調整することで色間の画像ずれを低減する方法を選択することが可能となる。
図13を用いて説明した構成では、感光体軸に直交する方向にプロセスカートリッジを着脱させることで、プロセスカートリッジの着脱操作性にすぐれた着脱構成である。しかし、図13に記載の構成はプロセスカートリッジの位置決めや駆動連結形状の移動経路を確保するために装置の幅寸法が大きくなってしまうという課題があった。
これに対して、本実施形態のプリンタ100では、プロセスユニット2の挿入による軸方向に直交する方向の位置決めと、駆動連結あるいはプロセスユニット2の軸方向の位置決めとを別のタイミングで実現することができ、駆動連結用あるいは従位置決め形状用が通過する軌道の空間や専用機構を設ける必要がない。このため、安価な構成で、横幅の小さく且つ頻繁に交換するプロセスカートリッジの操作性にすぐれた画像形成装置を実現することができる。
2 プロセスユニット
3 転写ユニット
4 レジストローラ対
5 給紙ローラ
6 給紙カセット
7 定着装置
7a 定着ローラ
7b 加圧ローラ
8 排紙ローラ対
9 スタック部
11 ユニット支持部材
11L ユニット左端支持部材
11R ユニット右端支持部材
12 上カバー
13F 前側連結部材
13R 後側連結部材
14L 装置本体左側板
14R 装置本体右側板
15 支持部材ガイド
15L 左端支持部材ガイド
15LF 左端支持部材前側ガイド
15LR 左端支持部材後側ガイド
15R 右端支持部材ガイド
15RF 右端支持部材前側ガイド
15RR 右端支持部材後側ガイド
16 駆動モータ
17 第一ギヤ
17G 駆動伝達ギヤ
18 第二ギヤ
19 支持部材付勢スプリング
20 駆動側カップリングスライド機構
20a 第一駆動側カップリング
20b 第二駆動側カップリング
21 感光体
21a 感光体従動側カップリング
21G 駆動ギヤ
22 現像装置
22a 現像従動側カップリング
23 帯電装置
24 ドラムクリーニング装置
31 中間転写ベルト
32 一次転写ローラ
33 駆動ローラ
34 二次転写ローラ
35 従動ローラ
40 反転ユニット
40a 回動軸
41 反転前搬送路
43 反転搬送ローラ対
44 反転搬送路
45 前カバー
46 揺動体
51 給紙路
52 転写後搬送路
53 定着後搬送路
54 排紙路
55 反転前搬送路
60 ブラケット部材
61 軸部材
91 ユニット上面押圧部材
92 ユニット上面押圧バネ
93 レバー部材
100 プリンタ
110L 左側壁部
110R 右側壁部
112 位置決め凹部
115L 左側固定部材
205 回転方向位置決め凸部
211L 位置決め部
221 ホッパ部
222 アジテータ
223 現像部
224 連通孔
225 撹拌パドル
226 現像ローラ
227 トナー供給ローラ
228 薄層化ブレード
1401 第一側板開口部
1402 第二側板開口部
1403 回転方向位置決め孔
1404 開口
Claims (11)
- 少なくとも潜像担持体を含む複数の部材を一体的に支持し、装置本体に対して着脱可能な潜像担持体ユニットを有し、
該装置本体の該潜像担持体の回転軸の軸方向の両端の筺体を形成する2つの本体壁部の間の設置空間に対して、該軸方向に直交する方向に該潜像担持体ユニットを挿入または引き出すことで該装置本体に対する該潜像担持体ユニットの着脱を行い、
該潜像担持体ユニットを該装置本体に装着した状態で、該潜像担持体ユニット内の駆動部に対して装置本体側の駆動源から駆動を伝達する画像形成装置において、
上記設置空間に対して上記軸方向に直交する方向に挿入された上記潜像担持体ユニットを支持する潜像担持体ユニット支持部材と、
該潜像担持体ユニット支持部材を該軸方向に沿って移動させる支持部材移動機構と、
2つの上記本体壁部の一方に配置され、該潜像担持体ユニット内の上記駆動部に駆動を伝達する駆動伝達部とを備え、
上記潜像担持体ユニットを上記設置空間に挿入した状態では、該駆動部と該駆動伝達部とは離間しており、上記支持部材移動機構によって該潜像担持体ユニットと共に上記潜像担持体ユニット支持部材を該駆動伝達部側に移動させることによって、該駆動部と該駆動伝達部とが駆動連結することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1の画像形成装置において、
上記装置本体の外装は上記軸方向に直交する方向の装置側面または装置上面に開閉可能な開閉部材を備え、
一様に帯電された上記潜像担持体の表面に潜像を書き込む潜像書込装置は、該開閉部材と一体的に移動し、該開閉部材を開放することによって、上記設置空間が露出し、上記潜像担持体ユニットを該装置本体に対して着脱可能となることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2の画像形成装置において、
上記支持部材移動機構は、上記開閉部材を閉める動作に連動して上記潜像担持体ユニット支持部材を該駆動伝達部側に移動させる連動機構を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
上記潜像担持体ユニットを複数有し、
上記潜像担持体ユニット支持部材は複数の該潜像担持体ユニットの上記軸方向の両端をそれぞれ支持する2つの端部支持部材からなり、
該端部支持部材は、該潜像担持体ユニットを上記装置本体に装着した状態での上記軸方向に直交する方向の該装置本体に対する上記潜像担持体の位置決めを行う位置決め手段を構成することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4の画像形成装置において、
上記端部支持部材について、上記潜像担持体の位置決め手段を構成する部分の形状は、2つの該端部支持部材で同一の形状であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4または5の画像形成装置において、
2つの上記端部支持部材は、金属材料で形成されていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
2つの上記端部支持部材が、同一の部品であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
2つの上記端部支持部材が、連結部材によって一体的に連結されていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
上記潜像担持体ユニット支持部材を上記駆動伝達部から離れる方向に付勢する支持部材付勢手段を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
上記駆動伝達部を備える側の上記本体壁部と、上記潜像担持体ユニットを上記装置本体に装着した状態でこの本体壁部に対向する該潜像担持体ユニットの壁面とのそれぞれに、
上記潜像担持体ユニット支持部材が該駆動伝達部側に移動することによって嵌合する嵌合形状を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
上記潜像担持体ユニット支持部材の装置本体に対する軸方向に直交する方向の位置決めは、上記潜像担持体ユニット支持部材に上記軸方向に貫通するように設けられた複数の穴部と、該軸方向に延在するように上記本体壁部に固定され、該穴部を貫通する支持部材移動ガイドピンとによって構成され、
該支持部材移動ガイドピンのうちの少なくとも1つの該本体壁部に対する位置が調節可能な構成となっていることを特徴とする画像形成装置。
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