JP2011058668A - 空調機器制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザが要求する空調環境の実現を可能にする空調機器制御装置を提供することにある。
【解決手段】本発明の空調機器制御装置20は、温湿度情報受付部25cと、快適域設定部25eと、指令生成部25iと、表示部22とを備える。温湿度情報受付部25cは、温湿度情報を受け付ける。温湿度情報は、ユーザによって入力された温度および湿度に関する情報である。快適域設定部25eは、温湿度情報に基づいて、快適域を設定する。快適域は、ユーザの快適な温湿度の範囲である。指令生成部25iは、快適域に基づいて空調機器を作動させる指令を生成する。表示部22は、快適域を表示する。ユーザの意図を反映した空調制御を行うことができる。
【選択図】図4
【解決手段】本発明の空調機器制御装置20は、温湿度情報受付部25cと、快適域設定部25eと、指令生成部25iと、表示部22とを備える。温湿度情報受付部25cは、温湿度情報を受け付ける。温湿度情報は、ユーザによって入力された温度および湿度に関する情報である。快適域設定部25eは、温湿度情報に基づいて、快適域を設定する。快適域は、ユーザの快適な温湿度の範囲である。指令生成部25iは、快適域に基づいて空調機器を作動させる指令を生成する。表示部22は、快適域を表示する。ユーザの意図を反映した空調制御を行うことができる。
【選択図】図4
Description
本発明は、空調機器制御装置に関する。
従来、室内の温度および室内の湿度を制御することにより、省エネルギーおよび快適性に対するユーザの要求を満たすための技術が提案されている。例えば、特許文献1(特開2008−170025号公報)では、快適性指標に基づいた、室内温度および室内湿度の複数の組合せから、省エネルギーとなる室内温度と室内湿度を一定周期毎に選択している。
しかし、快適性の判断はユーザによって大きく異なる。したがって、上記技術を採用した場合であっても、ユーザの要求を十分に満たすとは言いきれない。
そこで、本発明の課題は、ユーザが要求する空調環境の実現を可能にする空調機器制御装置を提供することにある。
第1発明に係る空調機器制御装置は、温湿度情報受付部と、快適域設定部と、指令生成部と、表示部とを備える。温湿度情報受付部は、温湿度情報を受け付ける。温湿度情報は、ユーザによって入力された温度および湿度に関する情報である。快適域設定部は、温湿度情報に基づいて、快適域を設定する。快適域は、ユーザの快適な温湿度の範囲である。指令生成部は、快適域に基づいて空調機器を作動させる指令を生成する。表示部は、快適域を表示する。
本発明に係る空調機器制御装置では、ユーザによって温度および湿度に関する情報が入力されると、当該情報に基づいて快適域が設定される。また、快適域が表示部に表示される。
これにより、ユーザの意図を反映した空調制御を行うことができる。
第2発明に係る空調機器制御装置は、第1発明に係る空調機器制御装置であって、温湿度情報受付部は、新たな温湿度情報を受け付ける。新たな温湿度情報は、快適域を変更するユーザからの指令に含まれる温湿度情報である。快適域設定部は、指令に含まれる新たな温湿度情報に基づいて、快適域を移動または変更する。
本発明に係る空調機器制御装置では、ユーザから入力される快適域の変更に係る指令を受け付けると、当該指令に含まれる新たな温湿度情報に基づいて快適域が移動または変更する。
これにより、ユーザが所望する空調環境を実現することができる。
第3発明に係る空調機器制御装置は、第1または2発明に係る空調機器制御装置であって、画像形成部をさらに備える。画像形成部は、快適域を示す画像を形成する。表示部は、快適域を示す画像を表示する。
本発明に係る空調機器制御装置では、快適域を示す画像が形成され、当該画像が表示部に表示される。
これにより、快適域を視覚的に把握することができる。
第4発明に係る空調機器制御装置は、第3発明に係る空調機器制御装置であって、快適域設定部は、画像の中心を移動させることにより快適域を移動させ、または、画像の幅または高さを変動させることにより、快適域を拡大または縮小する。
本発明に係る空調機器制御装置では、ユーザによる変更指令を受け付けると、当該指令に基づいて快適域が移動、拡大または縮小される。画像の中心を移動させることにより快適域は移動する。また、画像の幅または高さを変動させることにより快適域は拡大または縮小する。
これにより、ユーザの要望に柔軟に対応することができる。
第5発明に係る空調機器制御装置は、第3または第4発明に係る空調機器制御装置であって、画像形成部は、2つの温度線と2つの湿度線とを用いて快適域を示す画像を形成する。
本発明に係る空調機器制御装置では、表示部に、ユーザの快適な温湿度の範囲を示す快適域を示す画像が表示される。当該画像は、2つの温度線と2つの湿度線とを用いて、ユーザの快適な温湿度の範囲である快適域を示す。
これにより、快適域を容易に把握することができる。
第6発明に係る空調機器制御装置は、第5発明に係る空調機器制御装置であって、画像形成部は、菱型に近い形状である画像を形成する。菱型に近い形状は、2つの温度線と、2つの湿度線とからなる。また、快適域設定部は、画像の中心が移動されることにより、快適域を移動させ、2つの温度線および2つの湿度線のいずれかの線が移動されることにより、快適域を拡大または縮小する。
本発明に係る空調機器制御装置では、表示部には、画像形成部によって形成された菱型に近い形状が表示される。菱型に近い形状は、温度に関するユーザの快適域を示す2つの温度線と、湿度に関するユーザの快適域を示す2つの湿度線とからなる。画像の中心が移動されることにより、快適域が移動する。また、2つの温度線および2つの湿度線のいずれかが移動されることにより、快適域が拡大または縮小される。
これにより、快適域の変更をユーザが視覚的に確認することができる。
第7発明に係る空調機器制御装置は、第1から第6発明のいずれかに係る空調機器制御装置であって、温度取得部と、湿度取得部と、制御モード受付部とをさらに備える。温度取得部は、室内の現在の温度を取得する。湿度取得部は、室内の現在の湿度を取得する。制御モード受付部は、ユーザが所望する制御モードについての選択を受け付ける。制御モードは、省エネ重視モードおよび快適性重視モードのいずれかである。省エネ重視モードは、省エネを重視した制御を行うためのモードである。快適性重視モードは、快適性を重視した制御を行うためのモードである。制御指令生成部は、制御モードに応じた制御指令を、現在の温度および前記現在の湿度と、快適域とに基づいて生成する。
本発明に係る空調機器制御装置では、室内の現在の温度および室内の現在の湿度が取得される。また、ユーザが所望する制御モードの選択が受け付けられる。制御モードは、省エネ重視モードおよび快適性重視モードのいずれかである。制御指令生成部は、選択された制御モードに応じた制御指令を、室内の現在の温度および室内の現在の湿度と、ユーザの快適域とに基づいて生成する。
これにより、ユーザの意向をより反映させることができる。
第8発明に係る空調機器制御装置は、第7発明に係る空調機器制御装置であって、第1目標値特定部と第2目標値特定部とをさらに備える。第1目標値特定部は、省エネ重視モードが選択された場合に、第1温度および第1湿度を特定する。第1温度および第1湿度は、快適域内の温度および湿度であって、省エネを重視した値である。第2目標値特定部は、第2温度および第2湿度を特定する。第2温度および第2湿度は、快適性重視モードが選択された場合に、快適域内の温度および湿度であって、快適性を重視した値である。また、制御指令生成部は、省エネ重視モードが選択された場合、第1温度および前記第1湿度に基づいた制御指令を生成し、快適性重視モードが選択された場合、第2温度および第2湿度に基づいた制御指令を生成する。
本発明に係る空調機器制御装置では、省エネ重視モードが選択されると、快適域内の温度および湿度であって、省エネを重視した温度および湿度に基づいた制御指令が生成される。また、快適性重視モードが選択されると、快適域内の温度および湿度であって、快適性を重視した温度および湿度に基づいて制御される。
これにより、空調機器の省エネ制御を優先した省エネ重視モードと、省エネを考慮しない快適性重視モードとを選択的に実行することができる。
第9発明に係る空調機器制御装置は、第7または第8発明に係る空調機器制御装置であって、表示部は、快適域を示す画像と共に、記号を表示する。記号は、現在の温度および現在の湿度を示す。
本発明に係る空調機器制御装置では、表示部に、ユーザの快適域と、現在の温度および現在の湿度を示す記号とが表示される。記号には、文字、符号、標章などが含まれる。
これにより、現在の室内環境を把握することができる。
第10発明に係る空調機器制御装置は、第9発明に係る空調機器制御装置であって、温湿度推移記憶領域をさらに備える。温湿度推移記憶領域は、現在の温度および現在の湿度の推移を時系列で記憶する。また、表示部は、さらに、推移を表示する。
本発明に係る空調機器制御装置では、現在の温度および現在の湿度の推移が時系列で記憶される。また、当該推移が表示部に表示される。
これにより、快適域に対する室内環境の変化を視覚的に把握することができる。
第11発明に係る空調機器制御装置は、第1から第10発明のいずれかに係る空調機器制御装置であって、屋外情報取得部と、屋外情報記憶領域とをさらに備える。屋外情報取得部は、屋外環境に関する情報を取得する。屋外環境に関する情報には、例えば、室外温度や室外湿度などが含まれる。屋外情報記憶領域は、快適域が設定されるタイミングで取得された屋外環境に関する情報と、快適域とを関連付けて記憶する。また、快適域設定部は、空調機器の使用開始時に屋外情報取得部によって取得された屋外環境に関する情報と、屋外情報記憶領域において屋外環境に関する情報に関連付けて記憶されている快適域とに基づいて、使用開始時の快適域を設定する。
本発明に係る空調機器制御装置では、屋外環境に関する情報が取得される。屋外環境に関する情報には、例えば、室外温度および室外湿度などが含まれる。また、快適域が設定されたタイミングで取得された屋外環境に関する情報は、当該設定された快適域に関連付けて記憶される。空調機器の使用開始時には、屋外情報取得部によって屋外環境に関する情報が取得される。また、当該屋外環境に関する情報と、特外情報記憶領域に記憶された快適域とに基づいて、使用開示時の快適域が設定される。
これにより、空調機器の使用開始時においても、ユーザが過去に設定した快適域に基づいた空調機器の制御を行うことができる。
第1発明に係る空調機器制御装置では、ユーザの意図を反映した空調制御を行うことができる。
第2発明に係る空調機器制御装置では、ユーザが所望する空調環境を実現することができる。
第3発明に係る空調機器制御装置では、快適域を視覚的に把握することができる。
第4発明に係る空調機器制御装置では、ユーザの要望に柔軟に対応することができる。
第5発明に係る空調機器制御装置では、快適域を容易に把握することができる。
第6発明に係る空調機器制御装置では、快適域の変更をユーザが視覚的に確認することができる。
第7発明に係る空調機器制御装置では、ユーザの意向をより反映させることができる。
第8発明に係る空調機器制御装置では、空調機器の省エネ制御を優先した省エネ重視モードと、省エネを考慮しない快適性重視モードとを選択的に実行することができる。
第9発明に係る空調機器制御装置では、現在の室内環境を把握することができる。
第10発明に係る空調機器制御装置では、快適域に対する室内環境の変化を視覚的に把握することができる。
第11発明に係る空調機器制御装置では、空調機器の使用開始時においても、ユーザが過去に設定した快適域に基づいた空調機器の制御を行うことができる。
以下、図面を参照して、本発明に係る空調機器制御システム100について説明する。
1.全体構成
図1に示す空調機器制御システム100は、空調機器10と、空調機器10を制御するコントローラ(空調機器制御装置)とからなる。空調機器10には、空調機11と湿度制御器12とが含まれる。空調機11は、室内ユニットおよび室外ユニットからなり、室内温度を調整する。湿度制御器12は、室内湿度を調整する。コントローラ20は、専用の制御線13を介して、空調機11および湿度制御器12と接続されている。コントローラ20は、ユーザによる設定に応じて制御指令を生成し、空調機11および湿度制御器12は当該制御指令に基づいて作動する。
図1に示す空調機器制御システム100は、空調機器10と、空調機器10を制御するコントローラ(空調機器制御装置)とからなる。空調機器10には、空調機11と湿度制御器12とが含まれる。空調機11は、室内ユニットおよび室外ユニットからなり、室内温度を調整する。湿度制御器12は、室内湿度を調整する。コントローラ20は、専用の制御線13を介して、空調機11および湿度制御器12と接続されている。コントローラ20は、ユーザによる設定に応じて制御指令を生成し、空調機11および湿度制御器12は当該制御指令に基づいて作動する。
2.各部の構成
以下、空調機器制御システム100に含まれる各部の構成について説明する。
以下、空調機器制御システム100に含まれる各部の構成について説明する。
(1)空調機および湿度制御器の構成
まず、図2を参照して、本実施形態で用いる空調機11および湿度制御器12の概略構成を説明する。
まず、図2を参照して、本実施形態で用いる空調機11および湿度制御器12の概略構成を説明する。
〔空調機〕
空調機11は、一台の室外ユニットおよび一台の室内ユニットからなるシングルタイプの空調機である。空調機11は、主として、空調制御部11a、温度調整手段11b、室内温度センサ11c、室内湿度センサ11d、室外温度センサ11e、および室外湿度センサ11fを有する。
空調機11は、一台の室外ユニットおよび一台の室内ユニットからなるシングルタイプの空調機である。空調機11は、主として、空調制御部11a、温度調整手段11b、室内温度センサ11c、室内湿度センサ11d、室外温度センサ11e、および室外湿度センサ11fを有する。
a)空調制御部
空調制御部11aは、コントローラ20から送られる制御指令(起動または停止、設定温度の変更、運転モードの変更等)に応じて、後述する温度調整手段11bを動作させる。また、空調制御部11aは、後述する各種センサ11c〜11fによって得られた値を取得し、コントローラ20に送る。
空調制御部11aは、コントローラ20から送られる制御指令(起動または停止、設定温度の変更、運転モードの変更等)に応じて、後述する温度調整手段11bを動作させる。また、空調制御部11aは、後述する各種センサ11c〜11fによって得られた値を取得し、コントローラ20に送る。
b)温度調整部
温度調整部11bは、図示しない圧縮機やファン等によって構成される冷媒回路である。温度調整部11bは、空調制御部11aからの指令に応じて、圧縮機の周波数、ファンの回転数、および各種弁の開度の調整等を行う。
温度調整部11bは、図示しない圧縮機やファン等によって構成される冷媒回路である。温度調整部11bは、空調制御部11aからの指令に応じて、圧縮機の周波数、ファンの回転数、および各種弁の開度の調整等を行う。
c)各種センサ
室内温度センサ11cおよび室内湿度センサ11dは、室内ユニットの空気の吸込み口付近に取り付けられている。室内温度センサ11cは、室内ユニット周辺の温度を検出し、室内湿度センサ11dは、室内ユニット周辺の湿度を検出する。室外温度センサ11eと、室外湿度センサ11fとは、室外ユニットの空気の吸込み口付近に取り付けられている。室外温度センサ11eは、室外ユニット周辺の温度を検出し、室外湿度センサ11fは、室外ユニット周辺の湿度を検出する。各種センサ11c〜11fは、空調制御部11aと接続されている。各種センサ11c〜11fによって検出された値(温度または湿度)は、制御部に送られる。
室内温度センサ11cおよび室内湿度センサ11dは、室内ユニットの空気の吸込み口付近に取り付けられている。室内温度センサ11cは、室内ユニット周辺の温度を検出し、室内湿度センサ11dは、室内ユニット周辺の湿度を検出する。室外温度センサ11eと、室外湿度センサ11fとは、室外ユニットの空気の吸込み口付近に取り付けられている。室外温度センサ11eは、室外ユニット周辺の温度を検出し、室外湿度センサ11fは、室外ユニット周辺の湿度を検出する。各種センサ11c〜11fは、空調制御部11aと接続されている。各種センサ11c〜11fによって検出された値(温度または湿度)は、制御部に送られる。
〔湿度制御器〕
湿度制御器12は、室内に配置され室内の空気を内部に取り込む。湿度制御器12は、内部に取り込んだ空気を除湿または加湿することにより、室内の湿度を制御する。湿度制御器12は、主として、湿度制御部12aと、湿度調整手段12bとを有する。
湿度制御器12は、室内に配置され室内の空気を内部に取り込む。湿度制御器12は、内部に取り込んだ空気を除湿または加湿することにより、室内の湿度を制御する。湿度制御器12は、主として、湿度制御部12aと、湿度調整手段12bとを有する。
a)湿度制御部
湿度制御部12aは、コントローラ20から送られる制御指令(起動または停止、設定湿度の変更等)に応じて、後述する湿度調整手段12bを動作させる。
湿度制御部12aは、コントローラ20から送られる制御指令(起動または停止、設定湿度の変更等)に応じて、後述する湿度調整手段12bを動作させる。
b)湿度調整手段
湿度調整手段12bは、図示しないヒータやファン等からなる。湿度調整手段12bは、温度制御部12aからの指令に応じて、湿度制御器12への空気の取り込み、取り込んだ空気の加湿/除湿等を行い、室内の湿度を調整する。
湿度調整手段12bは、図示しないヒータやファン等からなる。湿度調整手段12bは、温度制御部12aからの指令に応じて、湿度制御器12への空気の取り込み、取り込んだ空気の加湿/除湿等を行い、室内の湿度を調整する。
(2)コントローラの構成
次に、図3A〜図5Aを参照して、本実施形態で用いるコントローラ20の構成を説明する。
次に、図3A〜図5Aを参照して、本実施形態で用いるコントローラ20の構成を説明する。
(2−1)コントローラの外観
まず、図3Aおよび図3Bに、コントローラ20の外観の例を示す。コントローラ20は、図3Aおよび図3Bに示す画像FGと、後述する制御モードとに基づいて制御指令を生成し、当該制御指令を空調機11および湿度制御器12に送信する。これにより、コントローラ20は、空調機11および湿度制御器12を制御する。
まず、図3Aおよび図3Bに、コントローラ20の外観の例を示す。コントローラ20は、図3Aおよび図3Bに示す画像FGと、後述する制御モードとに基づいて制御指令を生成し、当該制御指令を空調機11および湿度制御器12に送信する。これにより、コントローラ20は、空調機11および湿度制御器12を制御する。
コントローラ20は、表示領域DAと、操作領域OAとを有する。
〔表示領域〕
表示領域DAには、コントローラ20に設定されている快適域が示される。快適域とは、ユーザに快適性を提供しうる、室内温度および室内湿度の組合せ(以下、快適温湿度)を複数含む領域である。快適域は、表示領域DAに示される画像FGを用いて表される。画像FGは、外側形状OFGと内側形状IFGとからなる。外側形状OFGは、快適域の限界値(上限値・下限値)を示す。外側形状OFGは、菱型に近い形状である。外側形状OFGは、上限湿度線hm1、下限湿度線hm2、上限温度線tp1、および下限温度線tp2によって形成される。上限湿度線hm1は、相対湿度の上限を示し、下限湿度線hm2は、相対湿度の下限を示す。具体的には、上限湿度線hm1および下限湿度線hm2は、絶対湿度が一定となる相対湿度の上限または下限を示す線である。上限温度線tp1は、温度の上限を示し、下限温度線tp2は温度の下限を示す。具体的には、SET*が一定となる温度の上限または下限を示す線である。内側形状IFGは、外側形状OFGの内側に配置される。内側形状IFGは、内包温湿度領域を示す。内包温湿度領域は、快適域の中心から所定の温湿度を内包する領域である。内包温湿度領域に内包される所定の温湿度は、後述する快適域記憶領域24bに記憶される内包温湿度領域決定情報に基づいて定まる。内包温湿度領域は、快適域(外側形状OFG)の移動に伴って移動し、快適域(外側形状OFG)の拡大または縮小に伴って、拡大または縮小する。室内温度および/または室内湿度が内包温湿度領域に達すると、内包温湿度領域に達した空調機11および/または湿度制御器12はOFF状態に切り替えられる。具体的には、室内温度および/または室内湿度が内包温湿度領域の上限値および下限値に達すると、作動している空調機11および/または湿度制御器12がOFF状態に切り替えられる。
表示領域DAには、コントローラ20に設定されている快適域が示される。快適域とは、ユーザに快適性を提供しうる、室内温度および室内湿度の組合せ(以下、快適温湿度)を複数含む領域である。快適域は、表示領域DAに示される画像FGを用いて表される。画像FGは、外側形状OFGと内側形状IFGとからなる。外側形状OFGは、快適域の限界値(上限値・下限値)を示す。外側形状OFGは、菱型に近い形状である。外側形状OFGは、上限湿度線hm1、下限湿度線hm2、上限温度線tp1、および下限温度線tp2によって形成される。上限湿度線hm1は、相対湿度の上限を示し、下限湿度線hm2は、相対湿度の下限を示す。具体的には、上限湿度線hm1および下限湿度線hm2は、絶対湿度が一定となる相対湿度の上限または下限を示す線である。上限温度線tp1は、温度の上限を示し、下限温度線tp2は温度の下限を示す。具体的には、SET*が一定となる温度の上限または下限を示す線である。内側形状IFGは、外側形状OFGの内側に配置される。内側形状IFGは、内包温湿度領域を示す。内包温湿度領域は、快適域の中心から所定の温湿度を内包する領域である。内包温湿度領域に内包される所定の温湿度は、後述する快適域記憶領域24bに記憶される内包温湿度領域決定情報に基づいて定まる。内包温湿度領域は、快適域(外側形状OFG)の移動に伴って移動し、快適域(外側形状OFG)の拡大または縮小に伴って、拡大または縮小する。室内温度および/または室内湿度が内包温湿度領域に達すると、内包温湿度領域に達した空調機11および/または湿度制御器12はOFF状態に切り替えられる。具体的には、室内温度および/または室内湿度が内包温湿度領域の上限値および下限値に達すると、作動している空調機11および/または湿度制御器12がOFF状態に切り替えられる。
〔操作領域〕
操作領域OAには、操作ボタンOB1,OB2が設けられている。操作ボタンOB1,OB2は、ユーザによる空調機器10の操作のために用いられる。
操作領域OAには、操作ボタンOB1,OB2が設けられている。操作ボタンOB1,OB2は、ユーザによる空調機器10の操作のために用いられる。
操作ボタンOB1は、快適域の移動および変更に用いるボタンである。ここで、快適域の移動とは、快適域の中心が移動することをいう。具体的には、表示領域DAの画像FGの中心が移動することである。また、快適域の変更とは、快適域の拡大または縮小をいう。具体的には、表示領域DAの画像FGの幅または高さを変動させることである。
操作ボタンOB2は、空調機11および湿度制御器12の制御モードを設定する際に用いる。本実施形態に係るコントローラ20では、空調機11および湿度制御器12の制御モードとして、省エネ重視モードおよび快適性重視モードを有している。省エネ重視モードおよび快適性重視モードについては、下記の制御モード受付部の説明と併せて詳細に説明する。
なお、コントローラ20は、上記制御モードの他、図示しないボタン等により、空調機11の運転モード(冷房モードおよび暖房モード等)を設定することもできる。
(2−2)コントローラの構成
次に、図4を用いて、コントローラ20の構成を説明する。コントローラ20は、主として、通信部21、表示部22、入力部23、記憶部24、および制御部25からなる。
次に、図4を用いて、コントローラ20の構成を説明する。コントローラ20は、主として、通信部21、表示部22、入力部23、記憶部24、および制御部25からなる。
〔通信部〕
通信部21は、入出力ポートからなり、コントローラ20と、空調機11および湿度制御器12との間で信号の授受を行うためのインターフェースである。
通信部21は、入出力ポートからなり、コントローラ20と、空調機11および湿度制御器12との間で信号の授受を行うためのインターフェースである。
〔表示部〕
表示部22は、主としてディスプレイから構成されている。具体的に、表示部22は、図3Aおよび図3Bに示した表示領域DAである。
表示部22は、主としてディスプレイから構成されている。具体的に、表示部22は、図3Aおよび図3Bに示した表示領域DAである。
〔入力部〕
入力部23は、主として操作ボタンから構成されている。入力部23は、図3Aおよび図3Bに示した操作領域OAに配置されている操作ボタンOB1,OB2等を含む。
入力部23は、主として操作ボタンから構成されている。入力部23は、図3Aおよび図3Bに示した操作領域OAに配置されている操作ボタンOB1,OB2等を含む。
〔記憶部〕
記憶部24には、後述する制御部25が読み出して実行可能なプログラムが記憶されている。また、記憶部24は、主として、室外情報記憶領域24aおよび快適域記憶領域24bを有する。
記憶部24には、後述する制御部25が読み出して実行可能なプログラムが記憶されている。また、記憶部24は、主として、室外情報記憶領域24aおよび快適域記憶領域24bを有する。
a)室外情報記憶領域
室外情報記憶領域24aは、後述する室外情報取得部25bによって取得された室外温度および室外湿度に関する情報を記憶する(図5Aの符号OTH参照)。ここで、室外温度は、1℃単位、室外湿度5%単位で室外情報記憶領域24aに記憶される。すなわち、後述する室外情報取得部25bによって取得される外気温度が27.5℃以上28.5℃未満の場合には、28℃として記憶される。また、室外情報取得部25bによって取得される外気湿度が、62.5%以上67.5%未満の場合には、65%として記憶される。なお、室外情報記憶領域24aに記憶された室外温度および室外湿度に関する情報は、後述する快適域記憶領域24bに記憶された情報と関連付けて記憶される。
室外情報記憶領域24aは、後述する室外情報取得部25bによって取得された室外温度および室外湿度に関する情報を記憶する(図5Aの符号OTH参照)。ここで、室外温度は、1℃単位、室外湿度5%単位で室外情報記憶領域24aに記憶される。すなわち、後述する室外情報取得部25bによって取得される外気温度が27.5℃以上28.5℃未満の場合には、28℃として記憶される。また、室外情報取得部25bによって取得される外気湿度が、62.5%以上67.5%未満の場合には、65%として記憶される。なお、室外情報記憶領域24aに記憶された室外温度および室外湿度に関する情報は、後述する快適域記憶領域24bに記憶された情報と関連付けて記憶される。
b)快適域記憶領域.
快適域記憶領域24bは、ユーザの快適域と、快適域に含まれる複数の快適温湿度と、内包温湿度領域に関する情報(内包温湿度領域決定情報)とを記憶する。
快適域記憶領域24bは、ユーザの快適域と、快適域に含まれる複数の快適温湿度と、内包温湿度領域に関する情報(内包温湿度領域決定情報)とを記憶する。
快適域とは、上述したように、複数の快適温湿度を含む領域である。具体的に、快適域とは、4つの快適温湿度によって囲まれる領域である。4つの快適温湿度は、図5Bの点PP5,PP6,PP7,PP8に相当する。快適域記憶領域24bには、快適域として、4つの快適温湿度が記憶される(図5AのSTH参照)。快適域記憶領域24bに記憶された快適域に基づいて、表示部22に示される外側形状OFGが形成される。快適域として、快適域記憶領域24bには、予め、ASHRAEが採用している標準有効温度(SET*)に関する情報が記憶されている。SET*は、室内の快適域の初期値として用いられる。また、ユーザによる快適域の移動または変更により、新たな快適域が設定されていく。なお、同一の室外環境に対して、異なる快適域が設定された場合には、過去の快適域が新たな快適域によって更新される。
快適域に含まれる複数の快適温湿度は、上述したように、快適域に含まれる温度および湿度のうち、快適な空間を生成しうる温度および湿度の組合せである。
内包温湿度領域決定情報は、上述した内包温湿度領域を決定するための情報を記憶する。具体的には、快適域の温度の限界値(限界温度)との温度差、および快適域の湿度の限界値(限界湿度)との湿度差を記憶する。より具体的に、本実施形態では、快適域の限界温度との差を1℃、快適域の限界湿度との差を5%とする情報が記憶されている。内包温湿度領域決定情報に基づいて、表示部22に示される快適域の内側形状IFGが形成される。すなわち、外側形状OFGと内側形状IFGとの温度差は1℃、湿度差は5%になる。内包温湿度領域決定情報は、空調機11および湿度制御器12が長期間ON状態を維持しないように設定される。具体的な制御については、後述する。
〔制御部〕
制御部25は、主としてCPU、ROMおよびRAMから構成されており、上述の記憶部24に記憶されているプログラムを読み出して実行する。
制御部25は、主としてCPU、ROMおよびRAMから構成されており、上述の記憶部24に記憶されているプログラムを読み出して実行する。
また、制御部25は、主として、室内情報取得部25a、室外情報取得部25b、変更指令受付部25c、制御モード受付部25d、快適域設定部25e、画像形成部25f、第1目標値特定部25g、第2目標値特定部25h、制御指令生成部25i、および制御指令送信部25jとして機能する。
a)室内情報取得部
室内情報取得部25aは、室内温度センサ11cによって検出された室内温度を所定時間間隔(例えば、1分ごと)で取得する。また、室内情報取得部25aは、室内湿度センサ11dによって検出された室内湿度を所定時間間隔(例えば、1分ごと)で取得する。室内情報取得部25aによって取得された室内温度および室内湿度は、表示部22に表示される。本実施形態では、室内情報取得部25aによって取得された室内温度および室内湿度は、表示領域DAの画像FGと共に、点PPとして示される。
室内情報取得部25aは、室内温度センサ11cによって検出された室内温度を所定時間間隔(例えば、1分ごと)で取得する。また、室内情報取得部25aは、室内湿度センサ11dによって検出された室内湿度を所定時間間隔(例えば、1分ごと)で取得する。室内情報取得部25aによって取得された室内温度および室内湿度は、表示部22に表示される。本実施形態では、室内情報取得部25aによって取得された室内温度および室内湿度は、表示領域DAの画像FGと共に、点PPとして示される。
b)室外情報取得部
室外情報取得部25bは、室外温度センサ11eによって検出された室外温度を所定のタイミングで取得する。室外情報取得部25bはまた、室内湿度センサ11dによって検出された室内湿度を所定のタイミングで取得する。ここで、所定のタイミングとは、コントローラ20の起動時およびユーザによって快適域が変更されたタイミングである。詳細には、後述する変更指令受付部25cによって変更指令が受け付けられると、室外情報取得部25bは、室外温度および室外湿度を空調機11から取得する。室外情報取得部25bによって取得された室外温度および室外湿度は、上述の室外情報記憶領域24aに記憶される。詳細には、室外温度および室外湿度は、快適域が変更されたタイミングに関連付けて記憶される。
室外情報取得部25bは、室外温度センサ11eによって検出された室外温度を所定のタイミングで取得する。室外情報取得部25bはまた、室内湿度センサ11dによって検出された室内湿度を所定のタイミングで取得する。ここで、所定のタイミングとは、コントローラ20の起動時およびユーザによって快適域が変更されたタイミングである。詳細には、後述する変更指令受付部25cによって変更指令が受け付けられると、室外情報取得部25bは、室外温度および室外湿度を空調機11から取得する。室外情報取得部25bによって取得された室外温度および室外湿度は、上述の室外情報記憶領域24aに記憶される。詳細には、室外温度および室外湿度は、快適域が変更されたタイミングに関連付けて記憶される。
c)変更指令受付部
変更指令受付部25cは、ユーザによって設定される快適域の変更指令を受け付ける。変更指令とは、操作ボタンOB1の操作により出力される信号である。当該信号は、ユーザが所望する温度および湿度に関する情報(温湿度情報)を含む。操作ボタンOB1により出力される信号が受け付けられることにより、後述の快適域設定部25eによって外側形状OFGの移動、もしくは、外側形状OFGの変更が実行される。すなわち、ユーザの快適域が移動もしくは変更する。
変更指令受付部25cは、ユーザによって設定される快適域の変更指令を受け付ける。変更指令とは、操作ボタンOB1の操作により出力される信号である。当該信号は、ユーザが所望する温度および湿度に関する情報(温湿度情報)を含む。操作ボタンOB1により出力される信号が受け付けられることにより、後述の快適域設定部25eによって外側形状OFGの移動、もしくは、外側形状OFGの変更が実行される。すなわち、ユーザの快適域が移動もしくは変更する。
d)制御モード受付部
制御モード受付部25dは、ユーザによって設定された制御モードを受け付ける。詳細には、ユーザによって操作ボタンOB2が操作されることにより、空調機11および湿度制御器12の制御モードを切り替える。ここで、制御モードには、省エネ重視モードと快適性重視モードとが含まれる。
制御モード受付部25dは、ユーザによって設定された制御モードを受け付ける。詳細には、ユーザによって操作ボタンOB2が操作されることにより、空調機11および湿度制御器12の制御モードを切り替える。ここで、制御モードには、省エネ重視モードと快適性重視モードとが含まれる。
省エネ重視モードとは、快適域記憶領域24bに記憶された複数の快適温湿度のうち、省エネを最も重視した快適温湿度に基づいて空調機11および湿度制御器12を動作させるモードである。省エネ重視モードは、快適性重視モードに比べると、快適性は劣るが、快適性および省エネ性の両方を満たすモードである。具体的には、後述する第1目標値特定部25gによって特定された快適温湿度に基づいて、後述の制御指令生成部25iが制御指令を生成する。
一方、快適性重視モードとは、快適域記憶領域24bに記憶された複数の快適温湿度のうち、快適性を最も重視した快適温湿度に基づいて空調機11および湿度制御器12を動作させるモードである。快適性重視モードは、省エネ重視モードに比べると、省エネ性は劣るが、快適性および省エネ性の両方を満たすモードである。具体的には、後述する第2目標値特定部25hによって特定された快適温湿度に基づいて、後述の制御指令生成部25iが制御指令を生成する。
e)快適域設定部
快適域設定部25eは、変更指令受付部25cによって受け付けられた変更指令(信号)に基づき、快適域を設定する。具体的には、快適域設定部25eは、変更指令に基づいて、快適域記憶領域24bに記憶されているユーザの快適域を修正する。これにより、ユーザの快適域が移動もしくは変更し、表示部22に表示される画像FG(具体的には、外側形状OFGおよび内側形状IFG)が移動し、もしくは、画像FG(具体的には、外側形状OFGおよび内側形状IFG)の大きさが変更する。
快適域設定部25eは、変更指令受付部25cによって受け付けられた変更指令(信号)に基づき、快適域を設定する。具体的には、快適域設定部25eは、変更指令に基づいて、快適域記憶領域24bに記憶されているユーザの快適域を修正する。これにより、ユーザの快適域が移動もしくは変更し、表示部22に表示される画像FG(具体的には、外側形状OFGおよび内側形状IFG)が移動し、もしくは、画像FG(具体的には、外側形状OFGおよび内側形状IFG)の大きさが変更する。
ここで、外側形状OFGおよび内側形状IFGの移動とは、外側形状OFGおよび内側形状IFGの大きさを変更させずに、外側形状OFGおよび内側形状IFGの中心を上下左右のいずれかに移動させることである。このとき、ユーザが所望する快適域の大きさは変動せず、快適域の限界温度および限界湿度は上下左右に移動する。また、外側形状OFGおよび内側形状IFGの大きさの変更とは、外側形状OFGおよび内側形状IFGを拡大または縮小することである。具体的には、上限湿度線hm1、下限湿度線hm2、上限温度線tp1、および下限温度線tp2のいずれかが選択され、所望の方向へ移動されることにより、外側形状OFGおよび内側形状IFGが拡大または縮小する。このとき、ユーザが所望する快適域の大きさは変動し、快適域の限界温度および限界湿度は上下左右に移動する。
快適域設定部25eは、修正した値を新たな快適域として快適域記憶領域24bに記憶する。新たな快適域は、変更指令を受け付けた際に取得された外気情報と関連付けて記憶される(図5A参照)。
f)画像形成部
画像形成部25fは、快適域記憶領域24bに記憶された情報に基づいて、画像FGを形成する。具体的には、快適域を示す外側形状OFGと、内包温湿度領域を示す内側形状IFGとを示す画像FGを形成する。なお、画像FGは、快適域を容易に判定できるように、温度軸(横軸)および湿度軸(縦軸)と比較可能に示される。
画像形成部25fは、快適域記憶領域24bに記憶された情報に基づいて、画像FGを形成する。具体的には、快適域を示す外側形状OFGと、内包温湿度領域を示す内側形状IFGとを示す画像FGを形成する。なお、画像FGは、快適域を容易に判定できるように、温度軸(横軸)および湿度軸(縦軸)と比較可能に示される。
g)第1目標値特定部
第1目標値特定部25gは、上記制御モード受付部25dによって受け付けられた制御モードが省エネ重視モードであった場合に、快適域内の第1目標値を特定する。第1目標値とは、省エネを重視した目標値である。第1目標値特定部25gは、快適域内に含まれる複数の快適温湿度の消費電力を予想し、最も消費電力が小さい快適温湿度を特定する。
第1目標値特定部25gは、上記制御モード受付部25dによって受け付けられた制御モードが省エネ重視モードであった場合に、快適域内の第1目標値を特定する。第1目標値とは、省エネを重視した目標値である。第1目標値特定部25gは、快適域内に含まれる複数の快適温湿度の消費電力を予想し、最も消費電力が小さい快適温湿度を特定する。
具体例を、図5Bを用いて説明する。図5Bには、外側形状OFGおよび内側形状IFGと、外側形状OFGの頂点から伸びる複数の破線が示されている。複数の破線のうち、上下に伸びる破線tpe1,tpe2は、快適域の上限温度値(tpe1)および下限温度値(tpe2)を示す。また、複数の破線のうち、左右に伸びる破線hme1,hme2は、快適域の上限湿度値(tme1)および下限湿度値(tme2)を示す。破線hme1,hme2,tpe1,tpe2と外側形状OFGとによって、領域AR1〜AR8が形成される。
ここで、現在の室内温度(現室内温度)および現在の室内湿度(現室内湿度)が領域AR1にあった場合(点PP1参照)、第1目標値特定部25gは、上限湿度線hm1上の湿度を第1目標値として特定する。具体的には、第1目標値は、現室内湿度を上限湿度線hm1までシフトさせる値である。すなわち、現室内温度を維持し、湿度を上限湿度線hm1上の湿度とする第1目標値を特定する。この場合、後述の制御指令生成部25iによって、湿度制御器12に対してはON指令が生成され、空調機11に対してはOFF指令が生成される。同様に、現室内温度および現室内湿度が領域AR2にあった場合(点PP2参照)、第1目標値特定部25gは、下限湿度線hm2上の湿度を第1目標値として特定する。具体的には、第1目標値は、現室内湿度を下限湿度線hm2までシフトさせる値である。すなわち、現室内温度を維持し、湿度を下限湿度線hm2上の湿度とする第1目標値を特定する。この場合も、後述の制御指令生成部25iによって、湿度制御器12に対してはON指令が生成され、空調機11に対してはOFF指令が生成される。
また、現室内温度および現室内湿度が領域AR3にあった場合(点PP3参照)、第1目標値特定部25gは、下限温度線tp2上の温度を第1目標値として特定する。具体的には、第1目標値は、現室内温度を下限温度線tp2までシフトさせる値である。すなわち、絶対湿度を維持し、温度を下限温度線tp2上の温度とする第1目標値を特定する。この場合、後述の制御指令生成部25iによって、空調機11に対してはON指令が生成され、湿度制御器12に対してはOFF指令が生成される。同様に、現室内温度および現室内湿度が領域AR4にあった場合(点PP4参照)、第1目標値特定部25gは、上限温度線tp1上の温度を第1目標値として特定する。具体的には、第1目標値は、現室内温度を上限温度線tp1までシフトさせる値である。すなわち、絶対湿度を維持し、温度を上限温度線tp1上の温度とする第1目標値を特定する。この場合も、後述の制御指令生成部25iによって、空調機11に対してはON指令が生成され、湿度制御器12に対してはOFF指令が生成される。
さらに、現室内温度および現室内湿度が領域AR5にあった場合(点PP5参照)、領域AR6にあった場合(点PP6参照)、領域AR7にあった場合(点PP7参照)、および領域AR8にあった場合(点PP8参照)、外側形状OFGの頂点の温度および湿度を第1目標値として特定する。この場合、後述の制御指令生成部25iによって、空調機11および湿度制御器12に対してON指令が生成される。
h)第2目標値特定部
第2目標値特定部25hは、上記制御モード受付部25dによって受け付けられた制御モードが快適性重視モードであった場合に、快適域内の第2目標値を特定する。第2目標値とは、快適性を重視した目標値である。
第2目標値特定部25hは、上記制御モード受付部25dによって受け付けられた制御モードが快適性重視モードであった場合に、快適域内の第2目標値を特定する。第2目標値とは、快適性を重視した目標値である。
具体例を、図5Cを用いて説明する。図5Cには、内側形状IFGと、内側形状IFGの頂点から伸びる複数の破線が示されている。複数の破線には、図5Bと同様、上下に伸びる破線tpe11,tpe12と、左右に伸びる破線hme11,hme12とが含まれる。また、破線tpe11,tpe12は、快適域の上限温度値(tpe11)および下限温度値(tpe12)を示し、破線hme11,hme12は、快適域の上限湿度値(tme11)および下限湿度値(tme12)を示す。ここでも、破線hme11,hme12,tpe11,tpe12と内側形状IFGとによって、領域AR1〜AR8が形成される。
ここで、現在の室内温度(現室内温度)および現在の室内湿度(現室内湿度)が領域AR1にあった場合(点PP1参照)、第2目標値特定部25hは、内側形状IFGの上辺上の湿度を第2目標値として特定する。具体的には、第2目標値は、現室内湿度を内側形状IFGの上辺までシフトさせる値である。すなわち、現室内温度を維持し、湿度を内側形状IFGの上辺上の湿度とする第2目標値を特定する。この場合、後述の制御指令生成部25iによって、湿度制御器12に対してはON指令が生成され、空調機11に対してはOFF指令が生成される。同様に、現室内温度および現室内湿度が領域AR2にあった場合(点PP2参照)、第2目標値特定部25hは、内側形状IFGの下辺上の湿度を第2目標値として特定する。具体的には、第2目標値は、現室内湿度を内側形状IFGの下辺までシフトさせる値である。すなわち、現室内温度を維持し、湿度を内側形状IFGの下辺上の湿度とする第2目標値を特定する。この場合も、後述の制御指令生成部25iによって、湿度制御器12に対してはON指令が生成され、空調機11に対してはOFF指令が生成される。
また、現室内温度および現室内湿度が領域AR3にあった場合(点PP3参照)、第2目標値特定部25hは、内側形状IFGの左辺上の温度を第2目標値として特定する。具体的には、第2目標値は、現室内温度を内側形状IFGの左辺までシフトさせる値である。すなわち、絶対湿度を維持し、温度を内側形状IFGの左辺上の温度とする第2目標値を特定する。この場合、後述の制御指令生成部25iによって、空調機11に対してはON指令が生成され、湿度制御器12に対してはOFF指令が生成される。同様に、現室内温度および現室内湿度が領域AR4にあった場合(点PP4参照)、第2目標値特定部25hは、内側形状IFGの右辺上の温度を第2目標値として特定する。具体的には、第2目標値は、現室内温度を内側形状IFGの右辺までシフトさせる値である。すなわち、絶対湿度を維持し、温度を内側形状IFGの右辺上の温度とする第2目標値を特定する。この場合、後述の制御指令生成部25iによって、空調機11に対してはON指令が生成され、湿度制御器12に対してはOFF指令が生成される。
さらに、現室内温度および現室内湿度が領域AR5にあった場合(点PP5参照)、領域AR6にあった場合(点PP6参照)、領域AR7にあった場合(点PP7参照)、および領域AR8にあった場合(点PP8参照)は、内側形状IFGの頂点の温度および湿度を第2目標値として特定する。この場合、後述の制御指令生成部25iによって、空調機11および湿度制御器12に対してON指令が生成される。
これにより、省エネ重視モードと比較して、より快適性を得られる快適温湿度値が特定される。
i)制御指令生成部
制御指令生成部25iは、快適域が設定された時の現室内温度および現室内湿度と、第1目標値特定部25gまたは第2目標値特定部25hによって特定された目標値である快適温湿度(特定値)とに基づいて、空調機11および/または湿度制御器12を制御するための指令を生成する。
制御指令生成部25iは、快適域が設定された時の現室内温度および現室内湿度と、第1目標値特定部25gまたは第2目標値特定部25hによって特定された目標値である快適温湿度(特定値)とに基づいて、空調機11および/または湿度制御器12を制御するための指令を生成する。
具体的には、制御指令生成部25iは、現室内温度および現室内湿度が快適域から外れている場合には、空調機11および/または湿度制御器12を作動させるための指令(ON指令)を生成する。現室内温度および現室内の湿度が快適域から外れている場合とは、図3Bに示すように、現室内温度および現室内湿度を示す点PPが外側形状OFGの外にある事をいう。したがって、現室内温度および現室内湿度と、快適域との関係が図3Bに示す状態の場合には、制御指令生成部25iは、特定値に基づいたON指令を生成する。
より具体的には、現室内温度および現室内湿度が、図5Bおよび図5Cの領域AR1,AR2にある場合には、制御指令生成部25iは、湿度制御器12に対するON指令を生成する。ここで、現室内温度および現室内湿度が領域AR1にある場合には、湿度制御器12は除湿運転を行うことになり、領域AR2にある場合には、加湿運転を行うことになる。また、現室内温度および現室内湿度が、図5Bおよび図5Cの領域AR3,AR4にある場合には、制御指令生成部25iは、空調機11に対するON指令を生成する。ここで、室内温度および現室内湿度が領域AR3にある場合には、空調機11は暖房運転を行うことになり、領域AR4にある場合には、冷房運転を行うことになる。さらに、現室内温度および現室内湿度が、図5Bおよび図5Cの領域AR5〜AR8にある場合には、制御指令生成部25iは、空調機11および湿度制御器12に対するON指令を生成する。
その後、室内温度および/または室内湿度が特定値にシフトし、現室内温度および現室内湿度が内包温湿度領域の上辺、下辺、左辺、および右辺、もしくは、これらを伸ばした破線hme11,hme12,tpe11,tpe12(図5D参照)に達すると、制御指令生成部25iは、作動中の空調機11および/または湿度制御器12を作動させないための指令(OFF指令)を生成する。すなわち、空調機11および湿度制御器12の両方をOFFにするよう指令を生成する。
一方、現室内温度および現室内湿度が快適域内にある場合には(図3A参照)、制御指令生成部25iは、OFF指令を生成する。その後、現室内温度および現室内湿度が快適域の上限値または下限値に達すると、制御指令生成部25iは、ON指令を生成する。
j)制御指令送信部
制御指令送信部25jは、制御指令生成部25iによって生成された制御指令(ON指令またはOFF指令)を、通信部21を介して、空調機11および湿度制御器12に送信する。
制御指令送信部25jは、制御指令生成部25iによって生成された制御指令(ON指令またはOFF指令)を、通信部21を介して、空調機11および湿度制御器12に送信する。
3.空調機器制御システムにおける処理の流れ
次に、本実施形態に係る空調機器制御システム100における処理の流れを説明する。
次に、本実施形態に係る空調機器制御システム100における処理の流れを説明する。
〔目標値特定処理〕
まず初めに、図6A〜図6Cを参照して、空調機11および湿度制御器12を制御するための第1目標値または第2目標値を特定する処理(目標値特定処理)について説明する。目標値特定処理は、室外情報(室外温度および室外湿度)およびユーザによる設定に基づいて快適域を決定し、快適温湿度および制御モードの関係で空調機11および湿度制御器12を作動させるための目標値を特定する処理である。
まず初めに、図6A〜図6Cを参照して、空調機11および湿度制御器12を制御するための第1目標値または第2目標値を特定する処理(目標値特定処理)について説明する。目標値特定処理は、室外情報(室外温度および室外湿度)およびユーザによる設定に基づいて快適域を決定し、快適温湿度および制御モードの関係で空調機11および湿度制御器12を作動させるための目標値を特定する処理である。
(i)起動時
まず、図6Aおよび図6Bを用いて、コントローラ20の起動時において、目標値が特定される処理について説明する。
まず、図6Aおよび図6Bを用いて、コントローラ20の起動時において、目標値が特定される処理について説明する。
コントローラ20に電源が入れられると、ステップS101で、室外情報取得部25bによって、室外の情報が取得される。詳細には、室外温度センサ11eおよび室外湿度センサ11fによって検出された現在の室外温度(現室外温度)および現在の室外湿度(現室外湿度)が、室外情報取得部25bによって取得される。
ステップS102では、快適域記憶領域24bに、現室外温度および現室外湿度に対応する快適域が記憶されているか否かが判定される。例えば、現室外温度が28℃で、現室外湿度が65%である場合、図5Aに示す快適域記憶領域24bには、現室外温度および現室外湿度に対応する温度および湿度が記憶されている(符号OTH)。また、当該温度および湿度には、快適域が関連付けて記憶されている(符号STH)。したがって、この場合、ステップS103に進む。一方、現室外温度および現室外湿度に対応する温度および湿度が快適域記憶領域24bに記憶されていない場合には、ステップS110に進む。
ステップS103では、快適域記憶領域24bにおいて現室外温度および現室外湿度に関連付けて記憶されている快適域を利用して、快適域設定部25eによって快適域が設定される。その後、ステップS104に進む。
ステップS104では、快適域記憶領域24bに記憶された情報に基づいて、画像FGが表示される。具体的には、快適域設定部25eによって設定された快適域に基づいて、外側形状OFGが形成される。また、内包温湿度領域決定情報に基づいて、内側形状IFGが形成される。その後ステップS105に進む。
ステップS105では、制御モードが判定される。制御モード受付部25dによって受け付けられた制御モードが省エネ重視モードであれば、ステップS106に進む。制御モード受付部25dによって受け付けられた制御モードが快適性重視モードであれば、ステップS107に進む。
ステップS106では、第1目標値特定部25gによって、快適域内の第1目標値が特定され、その後ステップS108に進む。
一方、ステップS107では、第2目標値特定部25hによって、快適域内の第2目標値が特定され、その後ステップS108に進む。ステップS108では、特定された第1目標値または第2目標値(特定値)に基づいて、空調機11および湿度制御器12に対する制御指令が生成される。その後、ステップS109に進み、制御指令が空調機11および湿度制御器12に送信される。これにより、制御指令に基づいて、空調機11および湿度制御器12が制御される。
一方、ステップS110(すなわち、現室外温度および現室外湿度に対応する温度および湿度が快適域記憶領域24bに記憶されていない場合には)では、快適域記憶領域24bに記憶されている初期値に基づいて、快適域設定部25eによって快適域が設定される。その後、ステップS111に進む。
ステップS111では、初期値に基づいて、画像FGが表示される。具体的には、快適域設定部25eによって設定された快適域に基づいて、外側形状OFGが形成される。また、内包温湿度領域決定情報に基づいて、内側形状IFGが形成される。その後ステップS112に進む。
ステップS112では、制御モードが判定される。制御モード受付部25dによって受け付けられた制御モードが省エネ重視モードであれば、ステップS113に進む。制御モード受付部25dによって受け付けられた制御モードが快適性重視モードであれば、ステップS114に進む。
ステップS113では、第1目標値特定部25gによって、快適域内の第1目標値が特定され、その後ステップS115に進む。一方、ステップS114では、第2目標値特定部25hによって、快適域内の第2目標値が特定され、その後ステップS115に進む。
ステップS115では、快適域と室外情報とが関連付けられ、快適域記憶領域24bに記憶される。その後、ステップS108に進み、目標値に基づいた制御指令が生成され、ステップS109で当該制御指令が空調機11および湿度制御器12に送信される。
(ii)変更指令受付時
次に、図6Cを用いて、ユーザから快適域の変更指令を受け付けた時の処理の流れについて説明する。
次に、図6Cを用いて、ユーザから快適域の変更指令を受け付けた時の処理の流れについて説明する。
ステップS150では、ユーザによる快適域の変更指令が、変更指令受付部25cによって受け付けられたか否かが判定される。すなわち、操作ボタンOB1の操作による信号を受け付けたか否かが判断される。ステップS150において、変更指令に係る信号が受け付けられない場合には、信号を受け付けるまで待機し、変更指令に係る信号が受け付けられた場合には、ステップS151に進む。
ステップS151では、快適域設定部25eによって設定された快適域に基づいて、画像FGが表示される。その後ステップS152に進む。
ステップS152では、制御モードが判定される。制御モード受付部25dによって受け付けられた制御モードが省エネ重視モードであれば、ステップS153に進む。制御モード受付部25dによって受け付けられた制御モードが快適性重視モードであれば、ステップS154に進む。
ステップS153では、第1目標値特定部25gによって、快適域内の第1目標値が特定され、その後ステップS155に進む。一方、ステップS154では、第2目標値特定部25hによって、快適域内の第2目標値が特定され、その後ステップS155に進む。ステップS153またはステップS154で特定された第1目標値または第2目標値に基づいて空調機11および/または湿度制御器12が制御される。
ステップS155では、室外情報取得部25bによって、現室外温度および現室外湿度が取得される。その後、ステップS156進む。
ステップS156では、室外情報取得部25bによって取得された現室外温度および現室外湿度と、変更指令に基づいて快適域設定部25eによって設定された快適域とを関連付けて記憶する。これにより、コントローラ20は、室外温度および室外湿度に応じてユーザが好む室内環境を学習する。その後、ステップS150に戻る。
〔制御指令生成処理〕
次に、図7を用いて、制御指令生成処理について説明する。
次に、図7を用いて、制御指令生成処理について説明する。
快適域設定部25eによって快適域が設定されると、室内情報取得部25aによって、現室内温度および現室内湿度が取得される。次に、ステップS202において、現室内温度および現室内湿度が快適域内か否かが判定される。ステップS202において、現室内温度および現室内湿度が快適域内であれば、ステップS201に戻り、現室内温度および現室内湿度が快適域の外であれば、ステップS203に進む。
ステップS203では、制御モードが判定される。ここで、制御モードが省エネ重視モードである場合には、ステップS204に進み、快適性重視モードである場合には、ステップS205に進む。ステップS204では、第1目標値特定部25gによって第1目標値が特定される。その後ステップS206に進む。一方、ステップS205では、第2目標値特定部25hによって第2目標値が特定される。その後ステップS206に進む。
ステップS206では、第1目標値または第2目標値に基づいて、制御指令が生成される。また、制御指令が空調機11および/または湿度制御器12に送られる。その後、ステップS207に進む。
ステップS207において、室内情報取得部25aによって、現室内温度および現室内湿度が取得される。その後、ステップS208に進む。
ステップS208では、現室内温度および現室内湿度が内側形状IFGに達したか否かが判定される。具体的には、快適域の限界温度から1℃シフトさせた値および快適域の限界湿度から5%シフトさせた値に、現室内温度および現室内湿度が到達したかが判断される。ステップS208において、現室内温度および現室内湿度が内側形状IFGに達していない場合には、ステップS207に戻り、内側形状IFGに達するまで待機する。一方、ステップS208において、現室内温度および現室内湿度が内側形状IFGに達した場合には、ステップS209に進む。
ステップS209では、制御指令生成部25iによってOFF指令が生成され、空調機11および/または湿度制御器12に送信される。その後、ステップS201に戻る。
〈特徴〉
(1)
上記実施形態に係るコントローラ20は、ユーザの所望により快適域を移動および拡大・縮小することができる。ユーザが快適であると感じる温度および湿度は、各ユーザによって異なる。しかし、従来の技術では、各ユーザの意図を反映させることが困難であった。一方、上記実施形態に係るコントローラ20では、ユーザが所望する範囲に快適域を移動および拡大・縮小することができるため、各ユーザの意図を十分に反映させることができる。
(1)
上記実施形態に係るコントローラ20は、ユーザの所望により快適域を移動および拡大・縮小することができる。ユーザが快適であると感じる温度および湿度は、各ユーザによって異なる。しかし、従来の技術では、各ユーザの意図を反映させることが困難であった。一方、上記実施形態に係るコントローラ20では、ユーザが所望する範囲に快適域を移動および拡大・縮小することができるため、各ユーザの意図を十分に反映させることができる。
(2)
上記実施形態に係るコントローラ20では、ユーザによって過去に設定された快適域と、当該快適域が設定された時の室外情報とが関連付けて記憶されている。これによって、コントローラ20で、室外環境と、当該室外環境に対応するユーザの快適域とが学習されていく。したがって、室外環境に応じた快適な室内環境をユーザに提供することができる。
上記実施形態に係るコントローラ20では、ユーザによって過去に設定された快適域と、当該快適域が設定された時の室外情報とが関連付けて記憶されている。これによって、コントローラ20で、室外環境と、当該室外環境に対応するユーザの快適域とが学習されていく。したがって、室外環境に応じた快適な室内環境をユーザに提供することができる。
(3)
上記実施形態では、ユーザが設定した快適域が表示部22(表示領域DA)に表示される。また、室内情報取得部25aによって取得される室内温度および室内湿度が表示領域DAにおいて表示される(符号PP)。したがって、ユーザは、自分の意図が反映されていることを確認することができる。これにより、ユーザの要求を満たすことができる。
上記実施形態では、ユーザが設定した快適域が表示部22(表示領域DA)に表示される。また、室内情報取得部25aによって取得される室内温度および室内湿度が表示領域DAにおいて表示される(符号PP)。したがって、ユーザは、自分の意図が反映されていることを確認することができる。これにより、ユーザの要求を満たすことができる。
(4)
また、上記実施形態では、制御指令生成の際、ヒステリシスを考慮して制御指令が生成される。そのため、空調機11および湿度制御器12の頻繁なON/OFF切り替えを抑制することができる。
また、上記実施形態では、制御指令生成の際、ヒステリシスを考慮して制御指令が生成される。そのため、空調機11および湿度制御器12の頻繁なON/OFF切り替えを抑制することができる。
〈変形例〉
(1)
上記実施形態では、コントローラ20を用いて、空調機11と湿度制御器12とからなる空調機器10を制御したが、空調機器10は、空調機11および湿度制御器12の双方の機能を備えた一の装置を用いてもよい。
(1)
上記実施形態では、コントローラ20を用いて、空調機11と湿度制御器12とからなる空調機器10を制御したが、空調機器10は、空調機11および湿度制御器12の双方の機能を備えた一の装置を用いてもよい。
(2)
上記実施形態で用いる空調機11は、シングルタイプの空調機に限られない。すなわち、空調機11がマルチタイプの空調機であってもよい。
上記実施形態で用いる空調機11は、シングルタイプの空調機に限られない。すなわち、空調機11がマルチタイプの空調機であってもよい。
(3)
上記実施形態では、現室内温度および現室内湿度を、表示領域DAにおける点PPによって示したが、現室内温度および現室内湿度を示す態様は、点PPに限られない。すなわち、図8の符号PP1で示すように、現室内温度および現室内湿度を文字で表記してもよい。
上記実施形態では、現室内温度および現室内湿度を、表示領域DAにおける点PPによって示したが、現室内温度および現室内湿度を示す態様は、点PPに限られない。すなわち、図8の符号PP1で示すように、現室内温度および現室内湿度を文字で表記してもよい。
(4)
また、図9に示すように、上記実施形態に係るコントローラ20に、室内情報記憶領域24cをさらに備えてもよい。室内情報記憶領域24cは、室内情報取得部25aによって取得された室内温度および室内湿度の推移を時系列で記憶する。これにより、図10に符号PLを用いて示すように、表示領域DAに室内温度および室内湿度の推移を表示させることができる。これにより、室内環境がユーザの所望する室内温度および室内湿度に変移していく様子を視覚的に確認することができる。
また、図9に示すように、上記実施形態に係るコントローラ20に、室内情報記憶領域24cをさらに備えてもよい。室内情報記憶領域24cは、室内情報取得部25aによって取得された室内温度および室内湿度の推移を時系列で記憶する。これにより、図10に符号PLを用いて示すように、表示領域DAに室内温度および室内湿度の推移を表示させることができる。これにより、室内環境がユーザの所望する室内温度および室内湿度に変移していく様子を視覚的に確認することができる。
(5)
上記実施形態では、快適域の初期値として、ASHRAEが採用している標準有効温度(SET*)を用いたが、初期値はこれに限られるものではない。
上記実施形態では、快適域の初期値として、ASHRAEが採用している標準有効温度(SET*)を用いたが、初期値はこれに限られるものではない。
また、初期値をユーザによって設定できるようにしてもよい。例えば、中心温度および中心湿度をユーザが設定し、当該中心温度および中心湿度を中心とし、所定の温度幅および所定の湿度幅を有する快適域が初期値となるように設計されてもよい。
また、図11に示すように、現在の環境に対するユーザの快適性を入力できるように設計することにより、快適域の初期値を設定してもよい。さらに、図11において、画面を用いて入力する設定が、快適域設定キーに割り当てられていてもよい。
(6)
また、図12に示すように、上記実施形態に係るコントローラ20に、座標記憶領域24dをさらに備えてもよい。また、上記実施形態では、入力部23は、主として操作ボタンから構成されていたが、入力部23が、操作ボタンに加え、ディスプレイを覆うタッチパネルから構成させる。上記実施形態では、操作ボタンOB1を用いて、上限湿度線hm1、下限湿度線hm2、上限温度線tp1、および下限温度線tp2を上下左右に移動させたが、このような構成を採用することにより、ユーザがディスプレイ上の上限湿度線hm1、下限湿度線hm2、上限温度線tp1、および下限温度線tp2を直接上下左右に移動させることにより、快適域を示す外側形状OFGを移動または拡大・縮小することができる。これにより、快適域の変更がより容易になる。
また、図12に示すように、上記実施形態に係るコントローラ20に、座標記憶領域24dをさらに備えてもよい。また、上記実施形態では、入力部23は、主として操作ボタンから構成されていたが、入力部23が、操作ボタンに加え、ディスプレイを覆うタッチパネルから構成させる。上記実施形態では、操作ボタンOB1を用いて、上限湿度線hm1、下限湿度線hm2、上限温度線tp1、および下限温度線tp2を上下左右に移動させたが、このような構成を採用することにより、ユーザがディスプレイ上の上限湿度線hm1、下限湿度線hm2、上限温度線tp1、および下限温度線tp2を直接上下左右に移動させることにより、快適域を示す外側形状OFGを移動または拡大・縮小することができる。これにより、快適域の変更がより容易になる。
(7)
また、上記実施形態と同様、ユーザによって設定された快適域を表示できる画像であれば、表示部22に表示する画像は、上記菱型に近い形状を有する画像FGでなくてもよい。例えば、棒グラフを用いて、快適域の限界温度値および快適域の限界湿度値を表示し、当該棒グラフの高さを変更することにより、快適域を変更できるようにしてもよい。
また、上記実施形態と同様、ユーザによって設定された快適域を表示できる画像であれば、表示部22に表示する画像は、上記菱型に近い形状を有する画像FGでなくてもよい。例えば、棒グラフを用いて、快適域の限界温度値および快適域の限界湿度値を表示し、当該棒グラフの高さを変更することにより、快適域を変更できるようにしてもよい。
(8)
上記実施形態では、同一の室外環境に対して、異なる快適域が設定された場合に、過去の快適域が新たな快適域によって更新され、制御指令生成部25iは、新たな快適域に基づいて制御指令を生成したが、快適域記憶領域24bに記憶されている過去の快適域と新たな快適域との双方を記憶しておき、双方の快適域を考慮した制御指令が生成されるように設計してもよい。例えば、過去の快適域と新たな快適域とを平均化させた値に基づいた制御指令を生成してもよい。
上記実施形態では、同一の室外環境に対して、異なる快適域が設定された場合に、過去の快適域が新たな快適域によって更新され、制御指令生成部25iは、新たな快適域に基づいて制御指令を生成したが、快適域記憶領域24bに記憶されている過去の快適域と新たな快適域との双方を記憶しておき、双方の快適域を考慮した制御指令が生成されるように設計してもよい。例えば、過去の快適域と新たな快適域とを平均化させた値に基づいた制御指令を生成してもよい。
(9)
上記実施形態では、湿度制御器12は、室内に配置されていたが、湿度制御器12は、図13に示すように、天井裏CLに配置されていてもよい。また、上記実施形態では、湿度制御器は、室内の空気を内部に取り込み、内部に取り込んだ空気を除湿または加湿することにより、室内湿度を制御したが、図13に示すような湿度制御器12を用いて、室外の空気をさらに取り込み、室内RMに送り出すことで、室内の湿度を制御してもよい。
上記実施形態では、湿度制御器12は、室内に配置されていたが、湿度制御器12は、図13に示すように、天井裏CLに配置されていてもよい。また、上記実施形態では、湿度制御器は、室内の空気を内部に取り込み、内部に取り込んだ空気を除湿または加湿することにより、室内湿度を制御したが、図13に示すような湿度制御器12を用いて、室外の空気をさらに取り込み、室内RMに送り出すことで、室内の湿度を制御してもよい。
(10)
また、上記実施形態では、空調機10に備えられた各種センサ11c〜11dを用いて室内外の温度および湿度を検出したが、空調機10が各種センサ11c〜11dの全てを備えておらず、湿度制御器12および/またはコントローラ20が各種センサ11c〜11dの全部または一部を備えていてもよい。
また、上記実施形態では、空調機10に備えられた各種センサ11c〜11dを用いて室内外の温度および湿度を検出したが、空調機10が各種センサ11c〜11dの全てを備えておらず、湿度制御器12および/またはコントローラ20が各種センサ11c〜11dの全部または一部を備えていてもよい。
例えば、室内温度センサおよび/または室内湿度センサがコントローラ20に備えられていてもよい。また、室内湿度センサは、湿度制御器12に備えられていてもよい。さらに、湿度制御器12を変形例(9)に係る湿度制御器12に変更することにより、室内湿度センサおよび室外湿度センサが湿度制御器12に備えられていてもよい。
(11)
上記実施形態では、表示領域DAに、外側形状OFGおよび内側形状IFGが表示されたが、内側形状IFGは、表示領域DAに表示されなくてもよい。
上記実施形態では、表示領域DAに、外側形状OFGおよび内側形状IFGが表示されたが、内側形状IFGは、表示領域DAに表示されなくてもよい。
(12)
上記実施形態では、省エネ重視モードが選択された場合に、第1目標値特定部25gによって、快適域内に含まれる複数の快適温湿度値の中から、最も消費電力が少ない快適温湿度値が第1目標値として特定された。これにより、省エネ重視で空調機11および湿度制御器12の制御が行われるものであった。しかし、第1目標値特定部25gによって特定される第1目標値は、他の方法により特定されてもよい。例えば、エンタルピー差を用いて、負荷が最小になる目標点を第1目標値として特定してもよい。
上記実施形態では、省エネ重視モードが選択された場合に、第1目標値特定部25gによって、快適域内に含まれる複数の快適温湿度値の中から、最も消費電力が少ない快適温湿度値が第1目標値として特定された。これにより、省エネ重視で空調機11および湿度制御器12の制御が行われるものであった。しかし、第1目標値特定部25gによって特定される第1目標値は、他の方法により特定されてもよい。例えば、エンタルピー差を用いて、負荷が最小になる目標点を第1目標値として特定してもよい。
(13)
快適域記憶領域24bに、季節に応じた快適域、快適温湿度、および内包温湿度領域決定情報が記憶されていてもよい。これにより、季節に応じて、空調機11および湿度制御器12の最適な制御を行うことができる。
快適域記憶領域24bに、季節に応じた快適域、快適温湿度、および内包温湿度領域決定情報が記憶されていてもよい。これにより、季節に応じて、空調機11および湿度制御器12の最適な制御を行うことができる。
本発明は、ユーザが要求する空調環境の実現を可能にする空調機器制御装置として有用である。
10 空調機器
11 空調機
12 湿度制御器
20 コントローラ
100 空調機器制御システム
11 空調機
12 湿度制御器
20 コントローラ
100 空調機器制御システム
Claims (11)
- ユーザによって入力された温度および湿度に関する情報である温湿度情報を受け付ける温湿度情報受付部(25c)と、
前記温湿度情報に基づいて、前記ユーザの快適な温湿度の範囲である快適域を設定する快適域設定部(25e)と、
前記快適域に基づいて空調機器を作動させる指令を生成する指令生成部(25i)と、
前記快適域を表示する表示部(22)と
を備えた、
空調機器制御装置(20)。 - 前記温湿度情報受付部は、前記快適域を変更するユーザからの指令に含まれる前記温湿度情報である新たな温湿度情報を受け付け、
前記快適域設定部は、前記指令に含まれる前記新たな温湿度情報に基づいて、前記快適域を移動または変更する、
請求項1に記載の空調機器制御装置。 - 前記快適域を示す画像を形成する画像形成部(25f)をさらに備え、
前記表示部は、前記快適域を示す前記画像を表示する、
請求項1または2に記載の空調機器制御装置。 - 前記快適域設定部は、前記画像の中心を移動させることにより前記快適域を移動させ、または、前記画像の幅または高さを変動させることにより、前記快適域を拡大または縮小する、
請求項3に記載の空調機器制御装置。 - 前記画像形成部は、2つの温度線と2つの湿度線とを用いて前記快適域を示す前記画像を形成する、
請求項3または4に記載の空調機器制御装置。 - 前記画像形成部は、前記2つの温度線と、前記2つの湿度線とからなる菱型に近い形状である前記画像を形成し、
前記快適域設定部は、前記画像の中心が移動されることにより、前記快適域を移動させ、前記2つの温度線および前記2つの湿度線のいずれかの線が移動されることにより、前記快適域を拡大または縮小する、
請求項5に記載の空調機器制御装置。 - 室内の現在の温度を取得する温度取得部(25a)と、
前記室内の現在の湿度を取得する湿度取得部(25a)と、
省エネ重視モードおよび快適性重視モードのいずれかの制御モードであって、ユーザが所望する前記制御モードについての選択を受け付ける制御モード受付部(25d)と
をさらに備え、
前記制御指令生成部は、前記制御モードに応じた前記制御指令を、前記現在の温度および前記現在の湿度と、前記快適域とに基づいて生成する、
請求項1から6のいずれかに記載の空調機器制御装置。 - 前記省エネ重視モードが選択された場合に、前記快適域内の温度および湿度であって最も省エネを重視した値である第1温度および第1湿度を特定する第1目標値特定部(25g)と、
前記快適性重視モードが選択された場合に、前記快適域内の温度および湿度であって最も快適性を重視した値である第2温度および第2湿度を特定する第2目標値特定部(25h)と
をさらに備え、
前記制御指令生成部は、前記省エネ重視モードが選択された場合、前記第1温度および前記第1湿度に基づいた前記制御指令を生成し、前記快適性重視モードが選択された場合、前記第2温度および前記第2湿度に基づいた前記制御指令を生成する、
請求項7に記載の空調機器制御装置。 - 前記表示部は、前記快適域を示す前記画像と共に、前記現在の温度および前記現在の湿度を示す記号を表示する、
請求項7または8に記載の空調機器制御装置。 - 前記現在の温度および前記現在の湿度の推移を時系列で記憶する温湿度推移記憶領域(24c)をさらに備え、
前記表示部は、さらに、前記推移を表示する、
請求項9に記載の空調機器制御装置。 - 屋外環境に関する情報を取得する屋外情報取得部(25b)と、
前記快適域が設定されるタイミングで取得された前記屋外環境に関する情報と前記快適域とを関連付けて記憶する屋外情報記憶領域(24a)と
をさらに備え、
前記快適域設定部は、前記空調機器の使用開始時に前記屋外情報取得部によって取得された屋外環境に関する情報と、前記屋外情報記憶領域において前記屋外環境に関する情報に関連付けて記憶されている前記快適域とに基づいて、使用開始時の快適域を設定する、
請求項1〜10のいずれかに記載の空調機器制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009206846A JP2011058668A (ja) | 2009-09-08 | 2009-09-08 | 空調機器制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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JP2009206846A Pending JP2011058668A (ja) | 2009-09-08 | 2009-09-08 | 空調機器制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2011058668A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011241990A (ja) * | 2010-05-14 | 2011-12-01 | Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd | 空調機制御装置 |
JP2013217605A (ja) * | 2012-04-11 | 2013-10-24 | Nec Access Technica Ltd | 監視ロボット、温湿度監視方法および温湿度監視プログラム |
JP2014085074A (ja) * | 2012-10-25 | 2014-05-12 | Daikin Ind Ltd | 調湿装置 |
JP2016044929A (ja) * | 2014-08-26 | 2016-04-04 | 三菱電機株式会社 | 保湿用空気供給機、保湿用空気供給制御システム及び家電機器の運転管理システム |
JP2016527471A (ja) * | 2013-07-29 | 2016-09-08 | アンビ ラブス リミテッド | 気候コントローラ |
-
2009
- 2009-09-08 JP JP2009206846A patent/JP2011058668A/ja active Pending
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