JP2011058321A - デッキ材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】天板部2の端部から垂れ下がるように設けられた垂れ壁5との間に隙間Sが形成されるように、底板部3の固定部7側端部から上方に立ち上がる立ち上がり壁6を有し、固定部カバー部8が、固定部7を上方から覆うカバー部本体81と、カバー部本体から延設され、隣接した配置される同タイプのデッキ材1aの隙間S内に遊嵌される遊嵌部83を有し、カバー部本体81と隣接するデッキ材1との境界部分に流れ込む雨水を、遊嵌部83を介して隙間Sから立ち上がり壁6と、この立ち上がり壁6に隣接する柱部4との間に導く雨水ガイド部とを備えていることを特徴としている。
【選択図】 図4
Description
このデッキ材100は、硬質塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂などの熱可塑性樹脂を押出成形したもので、デッキ材本体110と、固定部カバー材120とを備えている。
デッキ材本体110は、2つの天板部111と、この天板部111に平行に配置された2つの底板部112と、底板部112と底板部112とを連結するように設けられた固定部113と、天板部111と底板部112との間に介在する柱部114とを備えている。
固定部カバー材120は、固定部113の両側に立ち上がる柱部114間に嵌合されて、固定部113を隠蔽するとともに、その上面が天板部111と略面一となる。
そして、この固定部113側に入り込んだ雨水が、固定ビス孔から根太材側に漏れ出てデッキ材100に下方に雨漏りすることがある。
すなわち、このデッキ材200は、図15に示すように、固定部210が底板220の幅方向の一端から水平に延出するとともに、この固定部210のビス固定位置と端の柱部230との間に立ち上がり壁240を設けている。
固定部カバー部260は、その先端から垂下されるように、隣接して配置されるデッキ材200の柱部230に当接し、その下端に設けられた係合突起261が固定部210に設けた係合凹部211に係合されるようになっている。
また、本発明にかかるデッキ材は、特に限定されないが、例えば、立ち上がり壁の上方に天板部から垂れ下がる垂れ壁を有し、 雨水ガイド部は、ガバー部端部から垂れ下がり、隣接するデッキ材の前記垂れ壁に当接する当接部を有し、遊嵌部がこの当接部の下端部から延設されている構成や、遊嵌部が隙間から離脱する方向に力が加わったときに、立ち上がり壁または垂れ壁に係止される係止部が遊嵌部の先端に形成されている構成としてもよい。
図1は、本発明にかかるデッキ材の第1の実施の形態をあらわしている。
天板部2は、その上面が床面を形成するようになっている。
柱部4は、天板部2と底板部3との間に所定間隔を隔てて介在し、押出方向に直交する方向に連続して設けられて、天板部2と底板部3との間隔を保持している。
垂れ壁5は、天板部2の押出方向に直交する方向の他端から、底板部方向に垂下されるように垂れ下がっている。
固定部7は、立ち上がり壁6が設けられた側の底板部3の端から水平方向に延出するように設けられている。押出方向に直交する方向の一方の端から水平に延出するように設けられている。
そして、固定部カバー部8は、カバー部本体81と、雨水ガイド部としての当接部82と、遊嵌部83とを備えている。
当接部82は、カバー部本体81の先端から垂下され、その下端が隙間Sの下端と上端との間にくるように設けられている。
遊嵌部83は、当接部82の下端からカバー部本体81と逆方向に延出し、隙間Sより厚みが薄くなっている。
まず、図2に示すように、根太材Jの建物(図示せず)側の端部にスターター材9aを固定する。
本体部91は、四角筒状をしていて、根太材J上に載置された状態でその上面が遊嵌部83の下面の高さ位置にくる大きさに形成されている。
そして、スターター材9aは、本体部91を建物側に配置した状態で、固定部92を固定ビスBによって平行に並んだ各根太材(図面では1つしかあらわれていない)Jにねじ固体される。
すなわち、この端部専用カバー材9bは、図4に示すように、カバー本体95と、立ち上がり壁係止部96と、固定部端部係止部97とを備え、立ち上がり壁係止部96を隙間Sから溝部11側に臨ませ、立ち上がり壁6に上端部に係止されるように配置するとともに、固定部端部係止部97を固定部7の端縁に引っ掛けるように配置し、カバー本体95によって固定ビス固定部分を上方からカバーするようになっている。
また、カバー本体95は、この装着状態で、隙間S側から固定部端部に向かって下り勾配となる。
したがって、固定ビス孔から床下に雨漏りすることがない。
さらに、上記のように、当接部82と垂れ壁5との間隔がデッキ材1aの熱伸縮を吸収できる幅となるように調整して施工することができるので、熱膨張によって当接部82と垂れ壁5とが圧接されてデッキ材1aにゆがみが生じたりすること防止できる。
すなわち、図5に示すスターター材9cは、本体部93が端面コの字をしている以外は、上記スターター材9aと同様になっている。
本体部96は、水平部96aと、2つの脚部96bとを備えている。
2つの脚部96bは、水平部96aの幅方向の両端から平行に延出し、その延出長さが、底板部3の厚みと柱部4の高さの合計と同じに形成されている。
遊嵌部支持部97aは、支持部本体97cと、小脚部97dとを備えている。
また、支持部本体97cは、図9に示すように、脚部96bの下端面と、支持部本体97cと下端面との垂直方向の寸法が、立ち上がり壁6の高さと同じになる厚みをしている。
固定部本体97bは、その下端面が小脚部97dの下端面と同一平面内に収まるように、小脚部97dの下端部から延出している。
すなわち、水平部96aが柱部4と、当接部82との間に嵌り込むので、兼用材9dを正確に固定すれば、デッキ材1aの位置決めを別途行う必要がない。
すなわち、上記のように、デッキ材1aをつぎつぎに根太材Jに固定したのち、最も端部のデッキ材1aの溝部11内に隙間Sを介して固定部97を臨ませるとともに、立ち上がり壁6を脚部96bと小脚部97dとの隙間97e内に嵌り込むように装着される。
そして、この装着によって、端部のデッキ材1aの固定ビスBが兼用材9dによって隠蔽される。また、この装着状態で、水平部96aの上端面とデッキ材1aの天板部2の上面とが面一となる。
兼用材本体98は、上記兼用材9dと同じ形状をしている。
幅調整部本体99aは、水平部96aと、同じ厚みで同じ上端面及び下端面が水平部96aの上端面及び下端面に一致するように水平方向に延出している。
最も水平部96a側の溝99eは、そのV字の底が、固定部3が設けられていない脚部96bの外側)の壁面(固定部97と逆側の面)と同一平面内に収まるように設けられている。
また、脚部96bと最も外側の大脚部99bとの間に配置される2つの大脚部99c,99dは、その外側の壁面がそれぞれ、溝99fあるいは99gのV字の底と同一平面内に収まるように設けられている。
そして、幅調整部本体99aが3つの溝99e〜99gを備え、溝99e〜99gの底部分が薄肉になっているので、いずれかの溝99e〜99gの底に沿って簡単に切断することができる。
すなわち、いずれかの溝99e〜99gの底に沿って切断することによって、幅調整部本体99aの幅をデッキ材1aの端縁と、根太材Jに端部に設けられるバルコニーの壁(図示せず)との隙間にあわせた寸法に容易に調整することができる。
図11に示すように、このデッキ材1bは、遊嵌部83の先端に上方に直角に立ち上がる係止部84を設けた以外は、上記デッキ材1aと同様になっている。
このデッキ材1bは、上記デッキ材1aと同様の効果を備えているとともに、係止部84を備えているので、一端隙間Sから挿入した遊嵌部83が施工途中で抜け出ることを防止でき、施工性が向上する。
なお、係止部84は、遊嵌部83の端縁全長に沿って設けられている必要はなく、間欠的に設けられていてもよい。
図12に示すように、このデッキ材1cは、遊嵌部83の先端に下方に直角に垂れ下がる係止部85を設けた以外は、上記デッキ材1aと同様になっている。
このデッキ材1cは、上記デッキ材1aと同様の効果を備えているとともに、係止部85を備えているので、一端隙間Sから挿入した遊嵌部83が施工途中で抜け出ることを防止できとともに、遊嵌部83が熱などで上方側に反っても、遊嵌部83の上面に沿って溝部11側に入り込んだ雨水が遊嵌部83の裏面側を通って固定部7側に流れるという事故を防止することができる。
なお、係止部85は、遊嵌部83の端縁全長に沿って設けられている必要はなく、間欠的に設けられていてもよい。
図13に示すように、このデッキ材1dは、固定部7の出幅を小さくするとともに、固定部カバー部8に対面するように、固定部7あるいはスターター材9a、9bの固定部92に対面するように、リブ12が設けられている以外は、上記デッキ材1aと同様になっている。
2 天板部
3 底板部
4 柱部
5 垂れ壁
6 立ち上がり壁
7 固定部
8 固定部カバー部
81 カバー部本体
82 当接部(雨水ガイド部)
83 遊嵌部(雨水ガイド部)
84 係止部
85 係止部
Claims (3)
- 天板部と、この天板部と平行に配置された底板部と、天板部と底板部との間に間隔を隔てて介在し、同一方向に連続して設けられた複数の柱部と、前記底板部の一方の端縁から水平に延出し、下地材にビス固定される固定部と、天板部の前記固定部と逆方向の端縁から延出し、隣接した配置される同タイプのデッキ材の前記固定部を上方から覆うように配置される固定部カバー部とを備えるデッキ材であって、
前記天板部の底面あるいは前記天板部の端部から垂れ下がるように設けられた垂れ壁との間に隙間が形成されるように、前記底板部の固定部側端部から上方に立ち上がる立ち上がり壁を有し、
前記固定部カバー部が、固定部を上方から覆うカバー部本体と、
カバー部本体から延設され、隣接した配置される同タイプのデッキ材の前記隙間内に遊嵌される遊嵌部を有し、カバー部本体と隣接するデッキ材との境界部分に流れ込む雨水を、前記遊嵌部を介して前記隙間から前記立ち上がり壁と、この立ち上がり壁に隣接する柱部との間に導く雨水ガイド部と
を備えていることを特徴とするデッキ材。 - 立ち上がり壁の上方に天板部から垂れ下がる垂れ壁を有し、
雨水ガイド部は、ガバー部本体端部から垂れ下がり、隣接するデッキ材の前記垂れ壁に当接する当接部を有し、遊嵌部がこの当接部の下端部から延設されている請求項1に記載のデッキ材。 - 遊嵌部が隙間から離脱する方向に力が加わったときに、立ち上がり壁または垂れ壁に係止される係止部が遊嵌部の先端に形成されている請求項1または請求項2に記載のデッキ材。
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