JP2011056644A - 釘打機又はねじ打機用ガイド - Google Patents

釘打機又はねじ打機用ガイド Download PDF

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Abstract

【課題】入隅を構成する二つの材に対する入隅側からの釘又はねじを打ち込んでの止め合わせを、釘打機又はねじ打機を利用して容易かつ適切になせるようにする。
【解決手段】釘打機1又はねじ打機1’における釘又はねじの打ち出し端部1aに備えられるガイド2であって、この打ち出し端部1aよりも前方にガイド先端2aを位置させると共に、このガイド先端2aを釘又はねじの打ち出し中心線xに対し側方に位置させてなる。
【選択図】図1

Description

この発明は、釘打機の釘の打ち出し端部又はねじ打機におけるねじの打ち出し端部に備えられて、この釘やねじの打ち込み位置及び打ち込み角度を所定の位置及び角度に規制するガイドに関する。
圧縮空気などを動力源として装填された釘を射出して材に打ち込む釘打機にあっては、重ね合わせた二つの材に単純にかかる釘を打ち込む際には格別の配慮を払う必要はない。一方、かかる釘打機を利用して入隅Cを構成する二つの材W、Wをこの入隅C側から釘Nを打ち込んで止め合わせるに際しては、格別の配慮が必要とされる。すなわち、図4に示されるように、釘打機100の打ち出し端部101(コンタクトノーズなどと称される。)が入隅Cに位置づけられてしまうと一方の材Wにのみ釘Nが打ち込まれ二つの材W、Wの止め合わせがなされないこととなる。(釘Nが効いていない状態)こうしたことから現在、図5に示されるように、釘打機100の打ち出し端部101に滑り止めの爪102を設けたものも提案されているが、入隅Cと打ち出し端部101との距離および材Wに対する釘Nの射出角度は一定にはならない。かかる距離や角度が適切でないと、釘Nの先端側が位置される材Wに対する釘の打ち込み量を不足させてしまうこととなる。かかる事情はねじ打機においても同様である。
この発明が解決しようとする主たる問題点は、入隅を構成する二つの材に対する入隅側からの釘又はねじを打ち込んでの止め合わせを、釘打機又はねじ打機を利用して容易かつ適切になせるようにする点にある。
前記課題を達成するために、この発明にあっては、釘打機又はねじ打機用ガイドを、釘打機又はねじ打機における釘又はねじの打ち出し端部に備えられるガイドであって、この打ち出し端部よりも前方にガイド先端を位置させると共に、このガイド先端を釘又はねじの打ち出し中心線に対し側方に位置させてなるものとした。
かかる構成によれば、第一に、かかるガイドのガイド先端と打ち出し端部の双方を材に押し当てるようにすると、打ち出し中心線と材の外面とがなす角度を所定の鋭角に規制することができる。また、第二に、ガイドのガイド先端を接合される二つの材の入隅に位置づけさせたときに、この入隅と打ち出し端部との間に所定の距離を開けることができる。この結果、打ち出し端部から打ち出された釘又はねじが、必ず接合される二つの材の双方に打ち込まれるようにすることができる。
かかるガイドを、前記打ち出し端部の側部に対し、取り外し可能に取り付けられるようにしておけば、重ね合わされた二つの材に単純に釘やねじを打ち込む場合には、ガイドを取り外すことでかかる打ち込みを支障なくなさしめることができる。
この発明によれば、入隅を構成する二つの材に対する入隅側からの釘又はねじを打ち込んでの止め合わせを、釘打機又はねじ打機を利用して容易かつ適切になすことができる。
図1は実施の形態にかかるガイドを利用して入隅側から二つの材に釘又はねじを打ち込む様子を示した平面構成図であり、釘打機又はねじ打機はその打ち出し端部のみを想像線で表して示している。 図2は実施の形態にかかるガイドを利用して入隅側から二つの材に釘又はねじを打ち込む様子を示した平面構成図であり、釘打機又はねじ打機はその打ち出し端部のみを想像線で表して示している。 図3はガイドを構成する長さの異なる二本の棒状アダプタを同時にガイド装着部に組み合わせておけるようにして釘打機又はねじ打機を構成させた例をその打ち出し端部を想像線で表して示している。 図4は従来の釘打機によって入隅を構成する材に釘を適切に打ち込めなかったときの様子を表した平面構成図である。 図5は従来の釘打機によって入隅を構成する材に釘を打ち込んだときの様子を表した平面構成図である。
以下、図1〜図3に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について説明する。この実施の形態にかかるガイド2は、釘打機1の釘の打ち出し端部1a又はねじ打機1’におけるねじの打ち出し端部1aに備えられて、この釘やねじの打ち込み位置及び打ち込み角度を所定の位置及び角度に規制するものである。
すなわち、かかるガイド2は、建物を構成する梁などの構造材同士、典型的には二つの木材を一方の木材の長さ方向に対し他方の木材の長さ方向が交叉する向きとなるように一方の木材の側部に他方の木材の端部を接合させるときに、この接合箇所に形成される入隅C側から打ち込まれる釘やねじの打ち込み位置及び打ち込み角度を所定の位置及び角度に規制するものである。
前記釘打機1又はねじ打機1’としては、圧縮空気などを動力源として打ち出し端部1a(コンタクトノーズなどと称される。)を材Wに押し当てた状態からトリガを引くことでこの打ち出し端部1aから釘又はねじを射出して材Wに打ち込むものを予定するものである。
かかるガイド2は、前記打ち出し端部1aよりも前方にガイド先端2aを位置させると共に、このガイド先端2aを釘又はねじの打ち出し中心線xに対し側方に位置させるようになっている。ガイド2はかかる条件を満たすものであれば足り、その具体的な形状は必要に応じて選択して構わない。
これにより、第一に、かかるガイド2のガイド先端2aと打ち出し端部1aの双方を材Wに押し当てるようにすると、打ち出し中心線xと材Wの外面Waとがなす角度θを所定の鋭角に規制することができる。また、第二に、ガイド2のガイド先端2aを接合される二つの材W、Wの入隅Cに位置づけさせたときに、この入隅Cと打ち出し端部1aとの間に所定の距離を開けることができる。この結果、打ち出し端部1aから打ち出された釘又はねじが、必ず接合される二つの材W、Wの双方に打ち込まれるようにすることができる。
典型的には、釘の長さが90mmである場合には、前記所定の鋭角が30度〜40度となるようにすることが好ましく、また、この場合には、前記ガイド先端2aと打ち出し中心線xとの間の距離yを13〜18mmの範囲とし、かつ、かかるガイド先端2aと打ち出し端部1aの端末との間の距離zを18〜28mmの範囲とすることが好ましい。
また、この実施の形態にあっては、かかるガイド2は、前記打ち出し端部1aの側部に対し、取り外し可能に取り付けられるようになっている。これによりこの実施の形態にあっては、重ね合わされた二つの材W、Wに単純に釘やねじを打ち込む場合には、ガイド2を取り外すことでかかる打ち込みを支障なくなさしめることができる。
図示の例では、かかるガイド2は、一端をガイド先端2aとした棒状アダプタ2bによって構成されている。かかる棒状アダプタ2bのガイド先端2a側における打ち出し中心線x側に位置される側部と反対の側部は、ガイド先端2aに向かうに連れて次第にガイド2を細める傾斜面2cが形成されており、この傾斜面2cによって入隅Cにガイド先端2aを無理なく位置づけできるようにしてある。図示の例では、打ち出し端部1aの側部に前記打ち出し中心線xに対し直交する向きに突き出すガイド装着部1bが一体に形成されており、このガイド装着部1bを利用して打ち出し端部1aに取り外し可能に棒状アダプタ2bが取り付けられるようになっている。かかるガイド装着部1bには、前方に孔口を向けた有底孔1cが形成されており、棒状アダプタ2bの他端側をこの有底孔1cに挿入することで打ち出し端部1aに前記のようにガイド2が備えられるようになっている。
図示の例では、長さの異なる二種類の棒状アダプタ2bからガイド2を構成させている。長い方の棒状アダプタ2bをガイド装着部1bに装着させれば前記打ち出し中心線xと材Wの外面Waとがなす角度θは小さくなり、かつ、入隅Cと打ち出し端部1aとの間の距離は大きくなる。(図1)一方、短い方の棒状アダプタ2bをガイド装着部1bに装着させれば前記打ち出し中心線xと材Wの外面Waとがなす角度θは大きくなり、かつ、入隅Cと打ち出し端部1aとの間の距離は小さくなる。(図2)図示は省略するが、長さの異なる三種類以上の棒状アダプタ2bからガイド2を構成するようにしても構わない。
図3は、前記ガイド装着部1bに打ち出し中心線xに近い第一の有底孔1c’と、これより外側に第二の有底孔1c”を設け、この二つの有底孔1c’、1c”を利用して長さの異なる二種類の棒状アダプタ2bを打ち出し端部1aに同時に組み合わせておけるようにした例を示している。この例では、必要に応じて、いずれかの棒状アダプタ2bのみを選択してその他端側を第一の有底孔1c’に挿入することで図1及び図2のような釘又はねじの打ち込み位置及び角度の規制ができるようなっている。
1 釘打機
1’ ねじ打機
1a 打ち出し端部
2 ガイド
2a ガイド先端
x 打ち出し中心線

Claims (2)

  1. 釘打機又はねじ打機における釘又はねじの打ち出し端部に備えられるガイドであって、
    この打ち出し端部よりも前方にガイド先端を位置させると共に、このガイド先端を釘又はねじの打ち出し中心線に対し側方に位置させてなることを特徴とする釘打機又はねじ打機用ガイド。
  2. 打ち出し端部の側部に対し、取り外し可能に取り付けられるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の釘打機又はねじ打機用ガイド。
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