JP2011055272A - 撮像装置及び撮像方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】被写体を多く認識することができるとともに、ユーザーにとって使い勝手を良好にできるようにする。
【解決手段】ディジタルスチルカメラ100が認識している全ての顔を認識し、そのときにメインの顔及び変更候補の顔以外は小さな矢印にて表示するようにして、LCD108上で見にくい状態になることを防止することができるようにする。さらに、メインの顔の枠と変更候補の顔の枠とを互いに異なる色で表示するようにして、どの被写体に対して最適な制御を行っているかが明確にすることができるようにする。さらに、操作キーでメイン顔を変更するときの候補も表示し、操作しやすくすることができるようにする。
【選択図】図1
【解決手段】ディジタルスチルカメラ100が認識している全ての顔を認識し、そのときにメインの顔及び変更候補の顔以外は小さな矢印にて表示するようにして、LCD108上で見にくい状態になることを防止することができるようにする。さらに、メインの顔の枠と変更候補の顔の枠とを互いに異なる色で表示するようにして、どの被写体に対して最適な制御を行っているかが明確にすることができるようにする。さらに、操作キーでメイン顔を変更するときの候補も表示し、操作しやすくすることができるようにする。
【選択図】図1
Description
本発明は撮像装置、撮像方法、プログラム及び記憶媒体に関し、特に、被写体の認識結果を表示するために用いて好適な技術に関する。
一般にディジタルスチルカメラやディジタルムービーカムコーダなどには、撮影する映像又は撮影する映像と同等の映像を表示する表示装置が設けられている。ユーザーはこの表示装置に表示される映像を確認しながら撮影する構図を決定している。
近年、撮影した映像の中に含まれる顔を認識し、顔画像が最適になるようにカメラやカムコーダを制御する手法が広く行われるようになってきている。このような制御を行う場合には、カメラやカムコーダは撮影している映像の中に含まれている顔のうちどの顔を認識し、どの顔に対して最適化を行っているかをユーザーに通知している。これによりユーザーはその情報を確認し、カメラの動作がユーザーの意図と合っているか否かを判断することになる。
どの顔を認識し、どの顔に最適化しているかという情報を伝えるために一般的に行われている例としては、特許文献1に記載の方法のように、映像の検出された顔画像部分を枠で囲んで表示するものである。さらには、例えば特許文献2に記載の方法のように、枠で囲んで表示する場合に、連続した画像で枠が細かく動くことによって起こる不快感を改善する方法も提案されている。
被写体認識技術の向上によって映像から一度に認識できる被写体の数は増加している。しかしながら、表示用の液晶パネルの画素数、解像度には限界があるため、あまり多くの枠を表示すると、かえって映像がわかりにくくなってしまう。そのため、実際に表示する枠の数を認識する数よりも減らして見易さを確保することが行われている。
この手法では確かに液晶パネルの見易さを確保することが可能であるが、枠の表示限度以上に顔を認識しているときに被写体が移動すると、枠の表示対象となる被写体が時間ごとに変わってしまうことがある。このように枠が時間ごとに変わってしまうと、ユーザーは認識動作が不安定だと思い込んでしまう。このように認識動作が不安定であると勘違いされやすいため、判りやすい表示方法が望まれている。
本発明は前述の問題点に鑑み、被写体を多く認識することができるとともに、ユーザーにとって使い勝手を良好にできるようにすることを目的としている。
本発明の撮像装置は、撮像手段と、前記撮像手段によって生成された画像データから被写体を認識する被写体認識手段と、前記被写体認識手段によって認識された被写体を明示して前記画像データに基づく画像を表示部に表示する表示手段と、前記被写体認識手段によって認識された被写体の中から、ユーザーの操作に応じて主要被写体を選択する操作手段とを有し、前記表示手段は、前記被写体認識手段によって認識された被写体のうち、主要被写体に対して第1の印を表示し、前記操作手段によって前記主要被写体に選択可能な被写体に対して第2の印を表示し、さらにその他の被写体に対して所定の印を表示することを特徴とする。
本発明によれば、主被写体、主被写体の変更候補となる被写体、及びその他の認識できている被写体がユーザーにとってわかりやすい撮像装置を提供することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る撮像装置の一例として、ディジタルスチルカメラ100の構成例を示すブロック図である。
図1において、レンズ101を通った光は、絞り102により光量調整され、適切な光量となってCCD103に入射し、入射した光が光電変換されてアナログの電気信号になる。ここでは被写体の反射光を受けて電荷信号を蓄積する光電変換素子としてCCD103を用いたが、代わりにCMOSセンサを用いてもよい。アナログフロントエンド(AFE)104は、CCD103から出力されるアナログ信号をディジタル信号に変換する。
以下、本発明の第1の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る撮像装置の一例として、ディジタルスチルカメラ100の構成例を示すブロック図である。
図1において、レンズ101を通った光は、絞り102により光量調整され、適切な光量となってCCD103に入射し、入射した光が光電変換されてアナログの電気信号になる。ここでは被写体の反射光を受けて電荷信号を蓄積する光電変換素子としてCCD103を用いたが、代わりにCMOSセンサを用いてもよい。アナログフロントエンド(AFE)104は、CCD103から出力されるアナログ信号をディジタル信号に変換する。
画像処理回路105は、AFE104で変換されたディジタル信号を制御に必要なデータに加工する。また、画像処理回路105はディジタル信号を画像として構成するための画像処理を行い、その画像データを映像処理回路106と顔認識回路111とに出力する。タイミング生成回路109は、CCD103及びAFE104を所望のタイミングで駆動するためのパルスを生成し、必要なタイミングでAFE104からディジタル信号を得るように制御している。
画像処理回路105から出力されるディジタル信号はマイコン110にも取り込まれる。マイコン110は、レンズ101に対しては焦点を合わせるオートフォーカス制御を行い、絞り102に対しては絞り径を制御してCCD103に入射する光量を変化させる自動絞り制御を行う。また、タイミング生成回路109に対してはCCD103からの出力を適切に保つために電子シャッターのタイミング制御を行う。
映像処理回路106は、画像処理回路105で画像として構成された画像データを記録や表示に適した形に変更する。すなわち、記録に最適化した画像データを記録処理回路112に送るとともに、表示処理回路107にLCD108に表示する目的に最適化した画像データを出力する。一方、顔認識回路111は被写体認識手段として機能し、入力される画像データから顔の部分を認識して、その顔の位置及び大きさの情報をマイコン110と表示処理回路107とに送る。なお、本実施形態では、顔認識回路111は、複数の顔が検出された場合には、主要被写体としてメイン顔の候補となる顔とそうでない顔との区分けを行い、その情報もマイコン110に送る。具体的には、顔認識回路111は、画像データから、鼻、口や目などの顔領域の構成要素に相当する形状を抽出し、両目の中間を通過する延長線上に鼻と口が存在する領域を検出する。そして、両目の大きさとそれらの距離から顔の大きさを推定し、鼻の中心に相当する位置を基準として、推定した大きさの矩形の領域で囲んだ領域を顔領域とする。そして、顔認識回路111は、それぞれの顔領域に対して、そのサイズが大きいほど、かつ、その位置が画像データの中心部に近いほど値が高くなるように評価値を設定し、最も高い評価値を得た顔領域をメイン顔とする。なお、本実施形態では最大で35個の顔を検出することができるものとする。
表示処理回路107は、映像処理回路106から出力された画像データに顔認識回路111で認識した顔に対する枠やマイコン110が制御上ユーザーに伝えたい内容の情報を重ねた画像データを生成し、表示部であるLCD108に画像として表示する。また、記録処理回路112は、映像処理回路106から出力された記録に最適化された画像データを記録に適したフォーマットに変換して記録媒体113に記録する。
マイコン110は、前述したようにレンズ101、絞り102及びタイミング生成回路109を制御するとともに、顔認識回路111で認識した顔の大きさ及び位置に基づいて、表示処理回路107で顔に重ねる枠のデータも作成する。また、ユーザーによる操作キー114やシャッター釦115の操作に応じて必要な処理を行う。操作キー114には、「+」キー及び「−」キーが設けられており、ユーザーは、この「+」キー及び「−」キーを操作することにより、後述するメイン顔を選択することができる。もちろん「+」キー及び「−」キーの代わりに、十字ボタンやダイヤル部材を設けたり、あるいは、LCD108にタッチパネルとしての機能を持たせ、ユーザーがLCD108の画面に触れることでメイン顔を選択できるようにしたりしてもよい。
なお、本実施形態の構成で顔認識を行った場合の動作としては、顔認識回路111で認識した顔に対して、レンズ101及び絞り102を制御し、フォーカスが合い、露出が最適になる状態まで制御することとする。
次に、本実施形態において、顔認識回路111で顔を認識したときに表示処理回路107で枠を重ねてLCD108で表示する枠の表示の仕方、及び操作キー114で操作した場合のディジタルスチルカメラ100の動作について説明する。図2は、本実施形態のディジタルスチルカメラ100における顔認識の結果を表示する処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、顔認識回路111に画像データが入力されると処理を開始し、ステップS201において、顔認識回路111は、入力された画像データから顔を認識し、その情報をマイコン110に送る。このとき、前述したように、メイン顔の候補とそうでない顔とを区分けし、候補の顔から1つのメイン顔を仮に決定する。次に、ステップS202において、マイコン110は、ステップS201で認識された顔の数が前回認識した数と比べて増減しているか否かを判断する。この判断の結果、増減していない場合は、ステップS203に進む。一方、ステップS202の判断の結果、増加した場合は、ステップS203において、新しく増えた顔に顔の番号を割り当てる。この番号は、メインの顔を選ぶときに用いられる順番の元になる。
さらに、ステップS202の判断の結果、減少した場合は、ステップS204において、減ったと思われる顔の番号に無効フラグを立てる。この無効フラグはメインの顔を選ぶときに用いられる。
ステップS202の判断の結果、増減していないと判断された場合、あるいは、ステップS203及びS204の処理を終えるとステップS205に進む。ステップS205において、マイコン110は、ユーザーによるキー操作の有無のスキャンを開始する。なお、初めてこの処理を行う場合は、後述する赤色の枠、緑色の枠、及び小さい矢印がまだ表示されていないが、ユーザーが「+」キーもしくは「−」キーを操作できるように、主被写体に対する赤色の枠のみを表示させておけばよい。そして、ステップS206において、操作キー114の「+」キーが操作されていたかどうかを判断する。この判断の結果、「+」キーが操作されている場合は、ステップS207において、マイコン110は、メイン顔の顔番号を+1だけシフトさせ、表示処理回路107によりメイン顔を切り替える。この時、+1した番号が後述する矢印で表示すべき顔番号、もしくは無効フラグが立っていた場合は、さらに+1して候補顔の顔番号に到達するまでシフトさせる。
一方、ステップS206の判断の結果、「+」キーが操作されていない場合は、ステップS208において、操作キー114の「−」キーが操作されていたかどうかを判断する。この判断の結果、「−」キーが操作されている場合は、ステップS209において、マイコン110は、メイン顔の顔番号を−1だけシフトさせ、表示処理回路107によりメイン顔を切り替える。この時、−1した番号が後述する矢印で表示すべき顔番号、もしくは無効フラグが立っていた場合は、さらに−1して候補顔の顔番号に到達するまでシフトさせる。
一方、ステップS208の判断の結果、「−」キーが操作されていない場合は、ステップS210に進む。そして、マイコン110は、メイン顔に赤色の枠、候補顔に緑色の枠、その他の顔に小さい矢印を重ねて表示するように表示処理回路107を制御し、LCD108に表示する。緑色の枠が表示される候補顔とは、「+」キー及び「−」キーの操作によって次にメイン顔として選択される顔のことである。すなわち、顔番号がメイン顔の顔番号の次に大きい顔と、メイン顔の次に小さい顔が該当する。そして、ステップS211において、マイコン110は、キースキャンによりシャッター釦115が半押しされたかどうかを判断する。この判断の結果、半押しされていない場合はステップS212に進み、半押しされた場合はステップS213に進む。
次に、ステップS212において、マイコン110は、認識した顔とは無関係に一般的な自動露出制御とオートフォーカス制御とを行う。その後、ステップS201に戻って顔認識を行う。
一方、ステップS213においては、マイコン110は、メイン顔に対して最適となるように自動露出制御とオートフォーカス制御とを行う。そして、ステップS214において、さらにキースキャンによりシャッター釦115が全押しされたかどうかを判断する。この判断の結果、全押しされていない場合はステップS201に戻って顔認識を行う。一方、ステップS214の判断の結果、全押しされた場合には、記録処理回路112により記録動作を行い、処理を終了する。
図3は、図2に示した手順によりLCD108に表示される画像の例を示す図である。
図3に示すように、メインの顔として設定している顔に第1の印としてメイン顔枠301が重ねられ、主被写体であることが明示される。第2の印である第1の候補顔枠302及び第2の候補顔枠303は、メイン顔の変更候補として表示されているものであり、ユーザーからキー操作によりメイン顔に選択可能である。一方、他の顔については矢印304が重ねて表示されており、顔を認識していることを示しているが、メイン顔や候補顔が見難くなることが無いように工夫している。
図3に示すように、メインの顔として設定している顔に第1の印としてメイン顔枠301が重ねられ、主被写体であることが明示される。第2の印である第1の候補顔枠302及び第2の候補顔枠303は、メイン顔の変更候補として表示されているものであり、ユーザーからキー操作によりメイン顔に選択可能である。一方、他の顔については矢印304が重ねて表示されており、顔を認識していることを示しているが、メイン顔や候補顔が見難くなることが無いように工夫している。
以上のように本実施形態によれば、ディジタルスチルカメラ100が認識している全ての顔を認識し、そのときにメインの顔及び変更候補の顔は枠で表示するようにし、それ以外の顔は所定の小さな矢印にて表示するようにした。これにより、LCD上で見にくい状態になることを防止することができる。さらに、メインの顔の枠と変更候補の顔の枠とを互いに異なる色で表示するようにしたので、どの被写体に対して最適な制御を行っているかが明確にすることができる。さらに、操作キーでメイン顔を変更するときの候補も表示することができ、操作しやすくすることができる。
なお、メイン顔は赤色の枠、候補顔は緑色の枠、その他の顔は矢印にて表示する例をあげて説明したが、これに限られるわけではない。これらの区別が付くのであれば、これら検出した顔を指し示すための表示は、色や形だけでなく、その表示濃度や更新周期などで区別できるようにしても構わない。また、被写体が検出できていることを示す印を表示するのであれば、赤色の枠や緑色の枠以外であっても、別の形状からなる印を表示するようにしても構わない。ただし、その他の顔に対する表示は、メイン顔や候補顔に比較して簡易な表示形態、あるいは、目立ちにくい表示形態としなければ、視認性を高める効果が低減してしまうことに注意が必要である。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図4は、本実施形態に係る撮像装置の一例として、ディジタルカムコーダ400の構成例を示すブロック図である。
図4において、レンズ401を通った光は、絞り402により光量調整され、適切な光量となってCCD403に入射し、入射した光が光電変換されてアナログの電気信号になる。AFE404は、CCD403から出力されるアナログ信号をディジタル信号に変換する。
以下、本発明の第2の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図4は、本実施形態に係る撮像装置の一例として、ディジタルカムコーダ400の構成例を示すブロック図である。
図4において、レンズ401を通った光は、絞り402により光量調整され、適切な光量となってCCD403に入射し、入射した光が光電変換されてアナログの電気信号になる。AFE404は、CCD403から出力されるアナログ信号をディジタル信号に変換する。
画像処理回路405は、AFE404で変換されたディジタル信号に対して制御に必要なデータに加工する。また、画像処理回路405はディジタル信号を画像として構成するための画像処理を行い、その画像データを映像処理回路406と顔認識回路411とに出力する。タイミング生成回路409は、CCD403及びAFE404を所望のタイミングで駆動するためのパルスを生成し、必要なタイミングでAFE404からディジタル信号を得るように制御している。
画像処理回路405から出力されるディジタル信号はマイコン410にも取り込まれる。マイコン410は、レンズ401に対して焦点を合わせるオートフォーカス制御を行い、絞り402に対しては絞り径を制御してCCD403に入射する光量を変化させる自動絞り制御を行う。また、タイミング生成回路409に対してはCCDからの出力を適切に保つために電子シャッターのタイミング制御を行う。
映像処理回路406は、画像処理回路405で画像として構成された画像データを記録や表示に適した形に変更する。すなわち、記録に最適化した画像データを記録処理回路412に送るとともに、表示処理回路407にLCD408に表示する目的に最適化した画像データを出力する。一方、顔認識回路411は被写体認識手段として機能し、入力される画像データから顔の部分を認識して、その顔の位置及び大きさの情報をマイコン410と表示処理回路407とに送る。なお、本実施形態では、顔認識回路411は、複数の顔が検出された場合には、主要被写体としてメイン顔の候補となる顔とそうでない顔との区分けを行い、その情報もマイコン410に送る。
表示処理回路407は、映像処理回路406から出力された画像データに顔認識回路411で認識した顔に対する枠やマイコン410が制御上ユーザーに伝えたい内容の情報を重ねた画像データを生成し、表示部であるLCD408に画像として表示する。また、記録処理回路412は、映像処理回路406から出力された記録に最適化された画像データを記録に適したフォーマットに変換して記録媒体413に記録する。
マイコン410は、前述したようにレンズ401、絞り402及びタイミング生成回路409を制御するとともに、顔認識回路411で認識した顔の大きさ及び位置に基づいて、表示処理回路407で顔に重ねる枠のデータも作成する。また、ユーザーによる操作キー414やスタート・ストップ釦415の操作に応じて必要な処理を行う。操作キー414には、「+」キー及び「−」キーが設けられており、ユーザーは、この「+」キー及び「−」キーを操作することにより、後述するメイン顔を選択することができる。
なお、本実施形態の構成で顔認識を行った場合の動作としては、顔認識回路411で認識できた顔に対して、レンズ401及び絞り402を制御し、フォーカスが合い、露出が最適になる状態まで制御することとする。
次に、本実施形態において、顔認識回路411で顔を認識したときに表示処理回路407で枠を重ねてLCD408で表示する枠の表示の仕方、及び操作キー414で操作した場合のディジタルカムコーダ400の動作について説明する。図5は、本実施形態のディジタルカムコーダ400における顔認識の結果を示す処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、顔認識回路411に画像データが入力されると処理を開始し、ステップS501において、顔認識回路411は、現在の設定に基づき、入力された画像データから顔認識及び顔追尾を行い、その情報をマイコン410に送る。このとき、前述したように、メイン顔の候補とそうでない顔とを区分けし、候補の顔から1つのメイン顔を決定する。次に、ステップS502において、マイコン410は、ステップS501で認識した被写体の大きさ及び位置の情報に基づいて、メインの顔に赤色の枠を表示するよう表示処理回路407を制御する。
次に、ステップS503において、マイコン410は、ユーザーからのキー操作の有無を検知ためにキースキャンを行う。そして、ステップS504において、ユーザーにより操作キー414が操作されたか否かを判断する。この判断の結果、操作が無かった場合はステップS505において、マイコン410は、メイン顔に対して最適な露出制御と最適なフォーカス制御とを行い、ステップS501に戻る。
一方、ステップS504の判断の結果、操作があった場合は、ステップS506において、マイコン410は、メイン顔に赤色の枠、候補顔に緑色の枠、その他の顔に矢印を重ねて表示するように表示処理回路407を制御し、LCD408に表示する。そして、ステップS507において、メイン顔に対して最適な露出制御と最適なフォーカス制御とを行う。
次に、ステップS508において、マイコン410は、ユーザーからのキー操作の有無を検知するために再度キースキャンを行う。そして、ステップS509において、ユーザーにより操作キー414が操作されたか否かを判断する。この判断の結果、キー操作が無かった場合は、ステップS510において、マイコン410は、最後にキー操作してから経過した時間が3秒未満であるか否かを判断する。この判断の結果、3秒未満である場合はステップS511において、操作待ち状態として、顔認識回路411は、入力された画像データから顔認識及び顔追尾を行い、ステップS506に戻る。一方、ステップS510の判断の結果、3秒以上経過している場合は、メイン顔を変更する見込みがないため、ステップS501に戻る。
一方、ステップS509の判断の結果、キー操作があった場合は、ステップS512において、マイコン410は、操作キー414の「+」キーが操作されたか否かを判断する。この判断の結果、「+」キーが操作された場合はステップS513において、マイコン410は、メイン顔の顔番号を+1だけシフトさせ、表示処理回路407によりメインの顔を切り替える。そして、ステップS516において、顔認識回路411は、入力された画像データから顔認識及び顔追尾を行い、ステップS506に戻る。
一方、ステップS512の判断の結果、「+」キーが操作されていない場合はステップS514において、マイコン410は、操作キー414の「−」キーが操作されたか否かを判断する。この判断の結果、「−」キーが操作された場合はステップS515において、マイコン410は、メイン顔の顔番号を−1だけシフトさせ、表示処理回路407によりメインの顔を切り替える。そして、ステップS516に進む。
一方、ステップS514の判断の結果、「−」キーが操作されていない場合はステップS517において、スタート・ストップ釦415が操作されたか否かを判断する。この判断の結果、スタート・ストップ釦415が操作されていない場合は、ステップS516に進む。
一方、ステップS517の判断の結果、スタート・ストップ釦415が操作された場合は、ステップS518において、マイコン410は、現在の状態が記録動作中であるか否かを判断する。この判断の結果、現在の状態が記録動作中である場合は、スタート・ストップ釦415の操作は、記録動作の停止指示となる。したがって、ステップS520に進み、記録処理回路412は、記録停止動作を行ってステップS516に進む。一方、ステップS518の判断の結果、現在の状態が記録動作中である場合は、スタート・ストップ釦415の操作は、記録動作の開始指示となる。したがって、ステップS519に進み、記録処理回路412は記録を開始し、ステップS516に進む。
以上のように本実施形態によれば、ユーザーが望んでいないときにはメイン顔の枠表示のみ行い、メインの顔を変更しようとしたときにはメイン顔の枠、候補顔の枠、その他の顔の矢印を表示するようにした。これにより、メイン顔の選択を簡単に行うことができるようにするとともに、表示装置のみ安さを確保することが出来る。
(本発明に係る他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
103 CCD、107 表示処理回路、108 LCD、110 マイコン、111 顔認識回路111、114 操作キー
Claims (8)
- 撮像手段と、
前記撮像手段によって生成された画像データから被写体を認識する被写体認識手段と、
前記被写体認識手段によって認識された被写体を明示して前記画像データに基づく画像を表示部に表示する表示手段と、
前記被写体認識手段によって認識された被写体の中から、ユーザーの操作に応じて主要被写体を選択する操作手段とを有し、
前記表示手段は、前記被写体認識手段によって認識された被写体のうち、主要被写体に対して第1の印を表示し、前記操作手段によって前記主要被写体に選択可能な被写体に対して第2の印を表示し、さらにその他の被写体に対して所定の印を表示することを特徴とする撮像装置。 - 前記被写体認識手段は、前記認識した被写体の中から、前記操作手段によって主被写体に選択可能な被写体を決定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記被写体認識手段は、前記認識した被写体の中から主被写体を決定し、
前記操作手段は、前記被写体認識手段によって決定された主被写体を変更することによって主被写体を選択することを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。 - 前記表示手段は、前記操作手段の操作に応じて前記第1の印、前記第2の印、及び前記所定の印を前記表示部に表示することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の撮像装置。
- 前記第1の印、及び前記第2の印は被写体を囲む枠であり、前記所定の印は被写体を囲む枠ではないことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の撮像装置。
- 撮像手段と、ユーザーの操作に応じて主要被写体を選択する操作手段とを有する撮像装置の撮像方法であって、
前記撮像手段によって生成された画像データから被写体を認識する被写体認識工程と、
前記被写体認識工程において認識された被写体を明示して前記画像データに基づく画像を表示部に表示する表示工程とを有し、
前記表示工程においては、前記被写体認識工程において認識された被写体のうち、主要被写体に対して第1の印を表示し、前記操作手段によって前記主要被写体に選択可能な被写体に対して第2の印を表示し、さらにその他の被写体に対して所定の印を表示することを特徴とする撮像方法。 - 撮像手段と、ユーザーの操作に応じて主要被写体を選択する操作手段とを有する撮像装置を制御するためのプログラムであって、
前記撮像手段によって生成された画像データから被写体を認識する被写体認識工程と、
前記被写体認識工程において認識された被写体を明示して前記画像データに基づく画像を表示部に表示する表示工程とをコンピュータに実行させ、
前記表示工程においては、前記被写体認識工程において認識された被写体のうち、主要被写体に対して第1の印を表示し、前記操作手段によって前記主要被写体に選択可能な被写体に対して第2の印を表示し、さらにその他の被写体に対して所定の印を表示するようコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。 - 請求項7に記載のプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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